JP2023031835A - モータ調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを精度よく調整できるモータ調整方法を提供する。【解決手段】モータ調整方法は、制御装置によって駆動するモータを調整する。モータ調整方法は、ホールセンサ設定位置を変化させて、ロータが正方向に回転したときに駆動部に流れる電流の値の変化を示す正回転情報を取得する正回転情報取得工程と、ホールセンサ設定位置を変化させて、ロータが逆方向に回転したときの駆動部に流れる電流の値の変化を示す逆回転情報を取得する逆回転情報取得工程と、正回転情報及び逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する決定工程とを包含する。ホールセンサ調整位置は、ホールセンサ設定位置に対して補正量が加えられた位置を示す。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ調整方法に関する。
特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置は、インバータ回路と、ロータ磁極検出部と、ロータ位置推定部と、電流検出部と、電気角補正部とを備える。インバータ回路は、モータを正方向に回転させる。電気角補正部は、電源電流値の変動に基づいて電気角オフセットを決定し、電気角オフセットをロータ推定位置信号が示す電気角に加算することによって、ロータ推定位置信号を補正する。
国際公開第2018/79052号公報
しかしながら、特許文献1に記載のブラシレスモータ制御装置では、電気角オフセットを精度よく算出することができないことがあった。その結果、モータを精度よく調整できなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的はモータを精度よく調整できるモータ調整方法を提供することにある。
本発明の例示的なモータ調整方法は、制御装置によって駆動するモータを調整する。前記モータは、複数相の巻線を有するステータと、前記ステータに対して回転可能であるロータと、前記ロータから間隔を空けて配置され、前記ロータの磁極を検出するホールセンサとを備える。前記制御装置は、前記複数相の巻線に駆動電圧を印加する駆動部と、前記ホールセンサによって検出された磁極の変化に基づいて、前記ロータの回転速度を算出する回転速度算出部と、前記回転速度とホールセンサ設定位置とに基づいて、前記複数相の巻線の各々への通電タイミングを制御する通電制御部とを備える。前記モータ調整方法は、前記ホールセンサ設定位置を変化させて、前記ロータが正方向に回転したときに前記駆動部に流れる電流の値の変化を示す正回転情報を取得する正回転情報取得工程と、前記ホールセンサ設定位置を変化させて、前記ロータが逆方向に回転したときの前記駆動部に流れる電流の値の変化を示す逆回転情報を取得する逆回転情報取得工程と、前記正回転情報及び前記逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する決定工程とを包含する。前記ホールセンサ調整位置は、前記ホールセンサ設定位置に対して補正量が加えられた位置を示す。
例示的な本発明によれば、モータを精度よく調整できる。
図1は、本発明の実施形態1に係る制御装置のブロック図である。 図2は、インバータ回路を示す回路図である。 図3は、モータを示す模式図である。 図4は、逆起電力とホールセンサ信号とを示す図である。 図5は、ホールセンサ設定位置に対する電流の値の差の絶対値を示す図である。 図6は、実施形態1に係るモータ調整方法を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態2に係る制御装置のブロック図である。 図8は、ホールセンサ設定位置に対する電流の値を示す図である。 図9は、本発明の実施形態3に係る制御装置のブロック図である。 図10は、実施形態3に係るモータ調整方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施形態1>
図1を参照して、本発明の実施形態に係る調整システム200について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る調整システム200のブロック図である。
図1に示すように、調整システム200は、制御装置100と、直流電源部Bとを備える。モータMは、制御装置100に接続される。例えば、出荷前のモータMが、制御装置100に接続される。モータMは、例えば、ブラシレスDCモータである。モータMは、U相、V相及びW相を有する。モータMは、制御装置100によって駆動する。
直流電源部Bは、電圧を印加する。例えば、直流電源部Bは、所定値の電圧を印加する。所定値は、例えば、ユーザによって決められる。
制御装置100は、モータMを調整する。詳しくは、制御装置100は、モータMの駆動を調整する。より詳しくは、制御装置100は、後述するホールセンサ設定位置を調整する。制御装置100は、インバータ回路110と、制御部120と、電流検知部130とを備える。インバータ回路110は、「駆動部」の一例である。
電流検知部130は、インバータ回路110に流れる電流Iinを検知する。電流検知部130は、検知結果を制御部120に出力する。その結果、制御部120は、インバータ回路110に流れる電流Iinを正確に取得できる。
制御装置100は、3相の交流電力を出力する。制御装置100は、3つの出力端子102を備える。3つの出力端子102は、出力端子102uと、出力端子102vと、出力端子102wとを含む。3つの出力端子102は、3相の出力電圧と3相の出力電流とをモータMへ出力する。詳しくは、出力端子102uは、U相の出力電圧Vuと、U相の出力電流IuとをモータMへ出力する。出力端子102vは、V相の出力電圧Vvと、V相の出力電流IvとをモータMへ出力する。出力端子102wは、W相の出力電圧Vwと、W相の出力電流IwとをモータMへ出力する。
続けて図2を参照して、インバータ回路110について説明する。図2は、インバータ回路110を示す回路図である。図2に示すように、インバータ回路110は、複数相の巻線に駆動電圧を印加する。
インバータ回路110は、第1電源端子Pと、第2電源端子Nと、コンデンサCと、3つの直列体112とを備える。
第1電源端子Pには、第1の電圧V1が印加される。第1電源端子Pは、直流電圧源Bに接続されている。
第2電源端子Nには、第2の電圧V2が印加される。第2電源端子Nは、直流電圧源Bに接続されている。第2の電圧V2は、第1の電圧V1よりも低い。
コンデンサCは、第1電源端子Pと第2電源端子Nとの間に接続される。
3つの直列体112は、直列体112uと、直列体112vと、直列体112wとを含む。3つの直列体112は、互いに並列に接続されている。3つの直列体112の各々は、一端が第1電源端子Pに接続されている。3つの直列体112の各々は、他端が第2電源端子Nに接続されている。
3つの直列体112の各々は、2つの半導体スイッチング素子が直列に接続されている。半導体スイッチング素子は、例えば、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。なお、半導体スイッチング素子は、電界効果トランジスタのような他のトランジスタであってもよい。これらの半導体スイッチング素子にはそれぞれ、第1電源端子P側(紙面上側)をカソード、第2電源端子N側(紙面下側)をアノードとして、整流素子Dが並列に接続される。半導体スイッチング素子として電界効果トランジスタを用いる場合には、寄生ダイオードをこの整流素子として用いてもよい。
3つの直列体112の各々は、第1半導体スイッチング素子と、第2半導体スイッチング素子とを有する。詳しくは、直列体112uは、第1半導体スイッチング素子Upと、第2半導体スイッチング素子Unとを有する。直列体112vは、第1半導体スイッチング素子Vpと、第2半導体スイッチング素子Vnとを有する。直列体112wは、第1半導体スイッチング素子Wpと、第2半導体スイッチング素子Wnとを有する。
第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpは、第1電源端子Pに接続される。換言すると、第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpは、高電圧側の半導体スイッチング素子である。
第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnは、第2電源端子Nに接続される。換言すると、第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnは、低電圧側の半導体スイッチング素子である。
第1半導体スイッチング素子と第2半導体スイッチング素子とは接続点114において接続されている。詳しくは、第1半導体スイッチング素子Upと、第2半導体スイッチング素子Unとは、接続点114uにおいて接続されている。第1半導体スイッチング素子Vpと、第2半導体スイッチング素子Vnとは、接続点114vにおいて接続されている。第1半導体スイッチング素子Wpと、第2半導体スイッチング素子Wnとは、接続点114wにおいて接続されている。
3つの直列体112の各々における接続点114が、3つの出力端子102に接続されている。詳しくは、直列体112uにおける接続点114uが、出力端子102uに接続されている。直列体112vにおける接続点114vが、出力端子102vに接続されている。直列体112wにおける接続点114wが、出力端子102wに接続されている。
第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpには、PWM信号が入力される。PWM信号は、制御部120から出力される。以下、本明細書において、第1半導体スイッチング素子Upに入力されるPWM信号を「UpPWM信号」と記載することがある。また、第1半導体スイッチング素子Vpに入力されるPWM信号を「VpPWM信号」と記載することがある。第1半導体スイッチング素子Wpに入力されるPWM信号を「WpPWM信号」と記載することがある。第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpは、交流出力の周波数よりも高い周波数でオンとオフとが切り替えられる。例えば、第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpは、それぞれ、UpPWM信号、VpPWM信号及びWpPWM信号がHIGHレベルの場合に、オンとなる。一方、第1半導体スイッチング素子Up、第1半導体スイッチング素子Vp及び第1半導体スイッチング素子Wpは、それぞれ、UpPWM信号、VpPWM信号及びWpPWM信号がLOWレベルの場合に、オフとなる。
第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnには、PWM信号が入力される。PWM信号は、制御部120から出力される。以下、本明細書において、第2半導体スイッチング素子Unに入力されるPWM信号を「UnPWM信号」と記載することがある。また、第2半導体スイッチング素子Vnに入力されるPWM信号を「VnPWM信号」と記載することがある。第2半導体スイッチング素子Wnに入力されるPWM信号を「WnPWM信号」と記載することがある。第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnは、交流出力の周波数よりも高い周波数でオンとオフとが切り替えられる。例えば、第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnは、それぞれ、UnPWM信号、VnPWM信号及びWnPWM信号がHIGHレベルの場合に、オンとなる。一方、第2半導体スイッチング素子Un、第2半導体スイッチング素子Vn及び第2半導体スイッチング素子Wnは、それぞれ、UnPWM信号、VnPWM信号及びWnPWM信号がLOWレベルの場合に、オフとなる。
続けて図3を参照して、モータMについて説明する。図3は、モータMを示す模式図である。図3に示すように、モータMは、ロータ310と、ステータ320と、3つのホールセンサ330とを備える。
ロータ310は、水平方向に延びる中心軸AXを中心に配置される。つまり、一例として、モータMは、インナーロータ型のモータである。ロータ310は、中心軸AXの回りに回転する。ロータ310は、ステータ320の径方向RD内方に配置される。ロータ310は、ステータ320に対して回転可能である。
ステータ320は、水平方向に延びる中心軸AXを中心に配置される。ステータ320は、ロータ310と径方向RDに対向する。ステータ320は、複数相の巻線322を有する。本実施形態では、ステータ320は、3相の巻線322を有する。
3つのホールセンサ330は、ホールセンサ332と、ホールセンサ334と、ホールセンサ336とを含む。ホールセンサ332は、U相用のホールセンサである。ホールセンサ334は、V相用のホールセンサである。ホールセンサ336は、W相用のホールセンサである。ホールセンサ330は、例えば、磁気センサである。ホールセンサ330は、ロータ310と間隔を空けて配置され、ロータ310の磁極を検出する。ホールセンサ330は、ロータ310の近傍に配置される。本実施形態では、ホールセンサ330は、ステータ320に配置される。ホールセンサ330は、検知結果(例えば磁極の変化)を制御部120に出力する。
図1に示すように、制御部120は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサー及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるハードウェア回路である。そして、制御部120のプロセッサーは、記憶装置に記憶されたモータ制御ソフトウェアを実行する。制御部120は、回転速度算出部121と、通電制御部122とを備える。
制御部120は、インバータ回路110を制御する。具体的には、制御部120は、PWM信号を生成してPWM信号を出力することによって、インバータ回路110を制御する。より具体的には、制御部120は、3つの直列体112のそれぞれに入力するPWM信号を生成する。
回転速度算出部121は、ホールセンサ330によって検出された磁極の変化に基づいて、ロータ310の回転速度を算出する。また、回転速度算出部121は、ロータ310の回転位置に基づいて、ステータ320に対するロータ310の回転速度を算出する。
通電制御部122は、回転速度とホールセンサ設定位置とに基づいて、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御する。ホールセンサ設定位置は、各相の巻線322に対するモータ制御ソフトウェア上のホールセンサ330の設定位置を示す。
ところで、一般的にモータMを製造するときに、各相の巻線322に対する設計上のホールセンサ330の位置と、各相の巻線322に対する実際のホールセンサ330の位置とに、取付け誤差(位置ずれ)が生じる。図4を参照して、位置ずれについて説明する。図4は、逆起電力とホールセンサ信号とを示す図である。図4では、通電制御部122は、各相の巻線322に対するモータ制御ソフトウェア上のホールセンサ330の位置に基づいて、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御している。
図4に示すように、逆起電力の波形は正弦波状である。ステータ320の巻線322の位置は、逆起電力の波形と対応している。ホールセンサ信号は、矩形波状である。
αは、ステータ320の巻線322の位置と、ホールセンサ330との位置関係によって決まる値である。ステータ320の巻線322と、ホールセンサ330との取付け誤差によって、ホールセンサ信号にずれ+Δαが生じている。
制御部120は、正回転情報取得部123と、逆回転情報取得部124と、決定部125とを更に備える。
正回転情報取得部123は、正回転情報を取得する。正回転情報は、ホールセンサ設定位置を変化させて、ロータ310が正方向CWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流Iinの値の変化を示す。正方向CWは、例えば、時計回りである。具体的には、正回転情報取得部123は、ロータ310が正方向CWに所定速度で所定期間、回転したときの正回転情報を作成する。所定速度は、例えば、出荷後にモータMが使用される回転速度であってもよく、モータMの最大回転速度であってもよい。所定期間は、例えば、ユーザによって決められる任意の期間であり、モータMの回転速度が安定する期間である。
詳しくは、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第1ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。第1ホールセンサ設定位置は、例えば、各相の巻線322に対する設計上のホールセンサ330の位置(例えばθ度)を示す。
次に、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第2ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。第2ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば0.1度)が加えられた位置(例えばθ+0.1度)を示す。所定量は、例えば、ユーザによって任意に決定される。
次に、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第3ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。第3ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば-0.1度)が加えられた位置(例えばθ-0.1度)を示す。
同様に、例えば、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第4ホールセンサ設定位置と、第5ホールセンサ設定位置と、第6ホールセンサ設定位置と、第7ホールセンサ設定位置と、第8ホールセンサ設定位置と、第9ホールセンサ設定位置とであると仮定し、インバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。第4ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば0.2度)が加えられた位置(例えばθ+0.2度)を示す。第5ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば-0.2度)が加えられた位置(例えばθ-0.2度)を示す。第6ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば0.3度)が加えられた位置(例えばθ+0.3度)を示す。第7ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば-0.3度)が加えられた位置(例えばθ-0.3度)を示す。第8ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば0.4度)が加えられた位置(例えばθ+0.4)を示す。第9ホールセンサ設定位置は、第1ホールセンサ設定位置に対して所定量(例えば-0.4度)が加えられた位置(例えばθ-0.4)を示す。なお、電流Iinの値は、所定期間中の平均値であってもよく、所定期間中の中間値であってもよい。
逆回転情報取得部124は、逆回転情報を取得する。逆回転情報は、ホールセンサ設定位置を変化させて、ロータ310が逆方向CCWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流Iinの値の変化を示す。逆方向CCWは、例えば、反時計回りである。具体的には、逆回転情報取得部124は、ロータ310が逆方向CCWに所定速度で所定期間、回転したときの逆回転情報を作成する。
詳しくは、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第1ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。
次に、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第2ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。
次に、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第3ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。
同様に、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第4ホールセンサ設定位置と、第5ホールセンサ設定位置と、第6ホールセンサ設定位置と、第7ホールセンサ設定位置と、第8ホールセンサ設定位置と、第9ホールセンサ設定位置とであると仮定し、インバータ回路110に流れる電流Iinの値を取得する。なお、電流Iinの値は、所定期間中の平均値であってもよく、所定期間中の中間値であってもよい。
決定部125は、正回転情報及び逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する。ホールセンサ調整位置は、ホールセンサ設定位置に対して補正量が加えられた位置を示す。その結果、決定部125は、正回転情報と逆回転情報とのうちのいずれか一方を用いる場合と比較して、正回転情報と逆回転情報との両方を用いて、補正量を決定する。従って、モータMを精度よく調整できる。なお、決定部125は、ホールセンサ調整位置を算出してもよく、補正量を算出してもよい。
詳細には、決定部125は、複数のホールセンサ設定位置のうち、差分値が最も小さくなるホールセンサ設定位置をホールセンサ調整位置に決定する。差分値は、同一のホールセンサ設定位置において、ロータ310が正方向CWに回転したときの電流Iinの値と、ロータ310が逆方向CCWに回転したときの電流Iinの値との差の絶対値を示す。従って、複雑な計算をすることなく、ホールセンサ調整位置を容易に決定できる。
例えば、決定部125は、ホールセンサ設定位置が第1ホールセンサ設定位置であると仮定したときにおいて、ロータ310が正方向CWに回転したときの電流Iinの値と、ロータ310が逆方向CCWに回転したときの電流Iinの値との差の絶対値を算出する。また、決定部125は、ホールセンサ設定位置が第2ホールセンサ設定位置であると仮定したときにおいて、ロータ310が正方向CWに回転したときの電流Iinの値と、ロータ310が逆方向CCWに回転したときの電流Iinの値との差の絶対値を算出する。このように、決定部125は、ロータ310が正方向CWに回転したときの電流Iinの値と、ロータ310が逆方向CCWに回転したときの電流Iinの値との差の絶対値を算出する。
続けて図5を参照して、ホールセンサ調整位置に決定する決定方法について説明する。図5は、ホールセンサ設定位置に対する電流の値の差の絶対値を示す図である。図5において、横軸は、ホールセンサ設定位置を示す。縦軸は、モータMが正方向CWに回転するときの電流Iinの値と、モータMが逆方向CCWに回転するときの電流Iinの値との差の絶対値を示す。
図5に示すように、ホールセンサ設置位置が電気角θ+0.1度であるときに、電流の値の差の絶対値は最小となる。決定部125は、電流の値の差の絶対値は最小となる位置(電気角θ+0.1度)をホールセンサ調整位置とする。従って、複雑な計算をすることなく、ホールセンサ調整位置を容易に決定できる。
続けて図6を参照して、本発明の実施形態に係るモータ調整方法について説明する。図6は、本発明の実施形態に係るモータ調整方法を示すフローチャートである。ステップS101~ステップS109の処理が実行されることによって、モータ調整が行われる。
ステップS101:通電制御部122は、ロータ310を正方向CWに回転させ、回転速度算出部121は、ホールセンサ330によって検出された磁極の変化に基づいて、ロータ310の回転速度を算出する。処理はステップS102に進む。
ステップS102:正回転情報取得部123は、電流検知部130から電流Iinの値を取得する。処理はステップS103に進む。
ステップS103:正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置を変更するか否かを判定する。ホールセンサ設定位置を変更すると正回転情報取得部123が判定すると(ステップS103で、Yes)、処理がステップS102に戻る。一方、ホールセンサ設定位置を変更しないと正回転情報取得部123が判定すると(ステップS103で、No)、処理がステップS104に進む。
ステップS104:正回転情報取得部123は、正回転情報を作成する。処理はステップS105に進む。なお、ステップS104は、「正回転情報取得工程」の一例である。
ステップS105:通電制御部122は、ロータ310を逆方向CCWに回転させ、回転速度算出部121は、ホールセンサ330によって検出された磁極の変化に基づいて、ロータ310の回転速度を算出する。処理はステップS106に進む。
ステップS106:逆回転情報取得部124は、電流検知部130から電流Iinの値を取得する。処理はステップS107に進む。
ステップS107:逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置を変更するか否かを判定する。ホールセンサ設定位置を変更すると逆回転情報取得部124が判定すると(ステップS107で、Yes)、処理がステップS106に戻る。一方、ホールセンサ設定位置を変更しないと逆回転情報取得部124が判定すると(ステップS107で、No)、処理がステップS108に進む。
ステップS108:逆回転情報取得部124は、逆回転情報を作成する。処理はステップS109に進む。なお、ステップS108は、「逆回転情報取得工程」の一例である。
ステップS109:決定部125は、正回転情報及び逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する。処理は終了する。なお、ステップS109は、「決定工程」の一例である。
以上、図6を参照して説明したように、モータ調整方法は、正回転情報取得工程と、逆回転情報取得工程と、決定工程とを包含する。従って、モータMを精度よく調整できる。
<実施形態2>
図7を参照して、本発明の実施形態2に係る調整システム2200について説明する。図7は、本発明の実施形態2に係る調整システム2200のブロック図である。実施形態2では、ホールセンサ調整位置に決定する方法が、実施形態1と異なる。以下では、主に、実施形態1と異なる点を説明する。
正回転情報取得部123は、正回転情報を取得する。正回転情報は、ホールセンサ設定位置を走査させて、ロータ310が正方向CWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流Iinの値の変化を示す。例えば、正回転情報取得部123は、複数の電流Iinの値を多項式近似し、正回転情報を作成する。正回転情報は、電流Iinの値とホールセンサ設定位置との関係を示す正回転関係式に基づく。
逆回転情報取得部124は、逆回転情報を取得する。逆回転情報は、ホールセンサ設定位置を走査させて、ロータ310が逆方向CCWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流Iinの値の変化を示す。逆回転情報取得部124は、複数の電流Iinの値を多項式近似し、逆回転情報を作成する。逆回転情報は、電流の値とホールセンサ設定位置との関係を示す正回転関係式に基づく。
決定部225は、正回転関係式と逆回転関係式との交点に対応するホールセンサ設定位置をホールセンサ調整位置に決定する。従って、ホールセンサ調整位置を精度よく決定できる。
続けて図8を参照して、ホールセンサ調整位置に決定する決定方法について説明する。図8は、ホールセンサ設定位置に対する電流の値を示す図である。図8において、横軸は、ホールセンサ設定位置を示す。縦軸は、電流Iinの値を示す。丸印は、モータMが正方向CWに回転するときの電流Iinの値を示す。三角印は、モータMが逆方向CCWに回転するときの電流Iinの値を示す。
図8に示すように、ホールセンサ設置位置が電気角θ´度であるときに、正回転関係式と逆回転関係式とは交差する。決定部225は、正回転関係式と逆回転関係式とは交差する位置(電気角θ´度)をホールセンサ調整位置とする。従って、ホールセンサ調整位置を精度よく決定できる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3に係る調整システム3200について説明する。図9は、本発明の実施形態3に係る調整システム3200のブロック図である。実施形態3では、制御装置100は、電流検知部130を備えない点が、実施形態1と異なる。以下では、主に、実施形態1と異なる点を説明する。
図9に示すように、制御部120は、電圧取得部326と、電流算出部327とを備える。
電圧取得部326は、インバータ回路110に印加される電圧の値Vs、Vcを取得する。例えば、電圧取得部326は、ユーザによって決められた電圧の値Vs、Vcを取得する。
電流算出部327は、電圧の値Vs、Vcと回転速度ωとに基づいて、モータMに流れる電流Is、Icの推定値を算出し、モータMに流れる電流Is、Icの推定値とインバータ回路110への印加電圧Vinから式(1)に基づいて、インバータ回路110に流れる電流Iinの推定値を算出する。その結果、電流検知部130を備える必要がなく、回路の大型化を抑制できる。
Figure 2023031835000002
ここで、例えば、電流算出部327は、式(2)に基づいて、モータMに流れる電流の推定値Is、Icを算出する。
Figure 2023031835000003
なお、Vs、Vcはモータ電圧、Is、Icはモータ電流、Vinは電源電圧、Iinは電源電流、Rは巻線抵抗、Ls、Lcは巻線インダクタンス、ωは回転速度、Keは誘起電圧定数である。
正回転情報取得部123は、正回転情報を取得する。正回転情報は、ホールセンサ設定位置を変化させて、ロータ310が正方向CWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinの変化を示す。具体的には、正回転情報取得部123は、ロータ310が正方向CWに所定速度で所定期間、回転したときの正回転情報を作成する。
詳しくは、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第1ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。次に、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第2ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。
次に、正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置が第3ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。なお、電流の推定値Iinの値は、所定期間中の平均値であってもよく、所定期間中の中間値であってもよい。
逆回転情報取得部124は、逆回転情報を取得する。逆回転情報は、ホールセンサ設定位置を走査させて、ロータ310が逆方向CCWに回転したときにインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinの変化を示す。具体的には、逆回転情報取得部124は、ロータ310が逆方向CCWに所定速度で所定期間、回転したときの逆回転情報を作成する。
詳しくは、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第1ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。次に、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第2ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。
次に、逆回転情報取得部124は、ホールセンサ設定位置が第3ホールセンサ設定位置であると仮定し、複数相の巻線322の各々への通電タイミングを制御したときのインバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。なお、電流の推定値Iinの値は、所定期間中の平均値であってもよく、所定期間中の中間値であってもよい。
続けて図10を参照して、実施形態3に係るモータ調整方法について説明する。図10は、実施形態3に係るモータ調整方法を示すフローチャートである。ステップS201~ステップS211の処理が実行されることによって、モータ調整が行われる。
ステップS201:通電制御部122は、ロータ310を正方向CWに回転させ、回転速度算出部121は、ホールセンサ330によって検出された磁極の変化に基づいて、ロータ310の回転速度を算出する。処理はステップS202に進む。なお、ステップS201は、「回転速度算出工程」の一例である。
ステップS202:電圧取得部326は、インバータ回路110に印加される電圧の値Vs、Vcを取得する。処理はステップS203に進む。なお、ステップS202は、「電圧取得工程」の一例である。
ステップS203:電流算出部327は、電圧の値Vs、Vcと回転速度ωとに基づいて、モータMに流れる電流Is、Icの推定値を算出し、モータMに流れる電流Is、Icの推定値とインバータ回路110への印加電圧Vinに基づいて、インバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。処理はステップS204に進む。なお、ステップS203は、「電流算出工程」の一例である。
ステップS204:正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置を変更するか否かを判定する。ホールセンサ設定位置を変更すると正回転情報取得部123が判定すると(ステップS204で、Yes)、処理がステップS203に戻る。一方、ホールセンサ設定位置を変更しないと正回転情報取得部123が判定すると(ステップS204で、No)、処理がステップS205に進む。
ステップS205:正回転情報取得部123は、正回転情報を取得する。処理はステップS206に進む。なお、ステップS205は、「正回転情報取得工程」の一例である。
ステップS206:通電制御部122は、ロータ310を逆方向CCWに回転させ、回転速度算出部121は、ホールセンサ330によって検出された磁極の変化に基づいて、ロータ310の回転速度を算出する。処理はステップS207に進む。
ステップS207:電圧取得部326は、インバータ回路110に印加される電圧の値Vs、Vcを取得する。処理はステップS208に進む。なお、ステップS208は、「電圧取得工程」の一例である。
ステップS208:電流算出部327は、電圧の値Vs、Vcと回転速度ωとに基づいて、モータMに流れる電流Is、Icの推定値を算出し、モータMに流れる電流Is、Icの推定値とインバータ回路110への印加電圧Vinに基づいて、インバータ回路110に流れる電流の推定値Iinを算出する。処理はステップS209に進む。なお、ステップS208は、「電流算出工程」の一例である。
ステップS209:正回転情報取得部123は、ホールセンサ設定位置を変更するか否かを判定する。ホールセンサ設定位置を変更すると正回転情報取得部123が判定すると(ステップS209で、Yes)、処理がステップS208に戻る。一方、ホールセンサ設定位置を変更しないと正回転情報取得部123が判定すると(ステップS209で、No)、処理がステップS210に進む。
ステップS210:逆回転情報取得部124は、逆回転情報を取得する。処理はステップS211に進む。なお、ステップS210は、「逆回転情報取得工程」の一例である。
ステップS211:決定部125は、正回転情報及び逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する。処理は終了する。なお、ステップS211は、「決定工程」の一例である。
以上、図面(図1~図10)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1~図10を参照して説明したように、実施形態1~3では、モータMが、出荷前に制御装置100に接続された。しかし、本発明は、これに限定されない。モータMと制御装置100とが一体化されていてもよい。そして、制御装置100は、所定のタイミングでホールセンサ設定位置を調整してもよい。その結果、経年劣化又は衝撃検知時にホールセンサ設定位置を調整できる。よって、常に効率の良い状態でモータMを使用できる。
100 制御装置
110 インバータ回路(駆動部)
121 回転速度算出部
122 通電制御部
M モータ

Claims (5)

  1. 制御装置によって駆動するモータを調整するモータ調整方法であって、
    前記モータは、
    複数相の巻線を有するステータと、
    前記ステータに対して回転可能であるロータと、
    前記ロータから間隔を空けて配置され、前記ロータの磁極を検出するホールセンサと
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数相の巻線に駆動電圧を印加する駆動部と、
    前記ホールセンサによって検出された磁極の変化に基づいて、前記ロータの回転速度を算出する回転速度算出部と、
    前記回転速度とホールセンサ設定位置とに基づいて、前記複数相の巻線の各々への通電タイミングを制御する通電制御部と
    を備え、
    前記モータ調整方法は、
    前記ホールセンサ設定位置を変化させて、前記ロータが正方向に回転したときに前記駆動部に流れる電流の値の変化を示す正回転情報を取得する正回転情報取得工程と、
    前記ホールセンサ設定位置を変化させて、前記ロータが逆方向に回転したときの前記駆動部に流れる電流の値の変化を示す逆回転情報を取得する逆回転情報取得工程と、
    前記正回転情報及び前記逆回転情報に基づいて、ホールセンサ調整位置を決定する決定工程と
    を包含し、
    前記ホールセンサ調整位置は、前記ホールセンサ設定位置に対して補正量が加えられた位置を示す、モータ調整方法。
  2. 前記決定工程では、複数の前記ホールセンサ設定位置のうち、差分値が最も小さくなる前記ホールセンサ設定位置を前記ホールセンサ調整位置に決定し、
    前記差分値は、同一の前記ホールセンサ設定位置において、前記ロータが正方向に回転したときの前記電流の値と、前記ロータが逆方向に回転したときの前記電流の値との差の絶対値を示す、請求項1に記載のモータ調整方法。
  3. 前記正回転情報取得工程では、前記ホールセンサ設定位置を走査することによって、前記正回転情報を取得し、
    前記逆回転情報取得工程では、前記ホールセンサ設定位置を走査することによって、前記逆回転情報を取得し、
    前記正回転情報は、前記電流の値と前記ホールセンサ設定位置との関係を示す正回転関係式に基づき、
    前記逆回転情報は、前記電流の値と前記ホールセンサ設定位置との関係を示す逆回転関係式に基づき、
    前記決定工程では、前記正回転関係式と前記逆回転関係式との交点に対応する前記ホールセンサ設定位置を前記ホールセンサ調整位置に決定する、請求項1に記載のモータ調整方法。
  4. 前記ホールセンサによって検出された前記ロータの磁極の変化に基づいて、前記ロータの回転速度を算出する回転速度算出工程と、
    前記駆動部に印加される電圧の値を取得する電圧取得工程と、
    前記電圧の値と前記回転速度とに基づいて、前記駆動部に流れる前記電流の値を算出する電流算出工程とを
    更に包含する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ調整方法。
  5. 前記制御装置は、前記駆動部に流れる電流の値を検知する電流検知部を更に備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ調整方法。
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