JP2004120814A - 電動機の制御装置、電動機装置、電動機の制御方法 - Google Patents

電動機の制御装置、電動機装置、電動機の制御方法 Download PDF

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Koichi Arisawa
有澤 浩一
Kazunori Sakanobe
坂廼邊 和憲
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Abstract

【課題】複数相の電流検出回路に含まれる増幅器の相間検出ゲインの差分を補正し、q軸電流の電気角周波数で見た際の2次周波数成分を検出して脱調判定を行う手段を有する電動機のインバータ制御装置を駆動する際、正しく脱調判定を行え、信頼性の高い安定した運転を行えることを目的とする。
【解決手段】電動機に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流より励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)とを求める手段と、q軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸または虚軸成分を算出する手段と、q軸電流の2次周波数の実軸または虚軸成分より電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機巻線に流れる複数相分の電流を検出する電動機巻線電流検出手段を持ち、複数相間の電流検出ゲインの差分を補正する電動機の制御装置及びこの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機を制御するモータ制御装置は、電動機巻線の各相に供給されるモータ電流を電流検出回路により検出して、この電流検出回路の検出出力に基づき電動機モータのトルク、速度、位置などをインバータにて制御するように構成されている。そして、この電流検出回路は、例えばホール素子型電流センサやカレントトランスなどの電流検出センサと、この電流検出センサの出力を増幅する例えば演算増幅器などからなるアナログアンプから構成される。しかし、これらセンサ及びアナロク゛アンプはその出力が見込まれた値とはならないゲイン誤差(増幅誤差)が生じることが知られている。検出回路にボリューム等の初期調整機能を持つ場合は、製品の工場出荷時にある程度の調整は可能であるが、アナログ量の調整であるため誤差は残る。また、初期調整機能を持たない場合誤差が大きくなる。さらに、ゲイン誤差は、電流検出回路の部品が持つ温度特性によっても誤差量が変化する。このゲイン誤差は、電流検出回路により検出されるモータ電流検出信号に誤差を与え、電動機モータの制御、すなわちトルク、速度、位置などの制御に悪影響を与え、その制御性能を劣化させることになる。こうした問題を抑制するために、従来、ゲイン誤差を何らかの方法で調整する手段が用いられている。例えば、特開平3―277194号公報では、電動機モータの動作中にゲイン誤差を、d軸電流及びq軸電流の時間特性から較正する手段を備えた電動機制御装置を開示している。
【0003】
図13は、特許文献1(特開平3―277194号公報)で示される従来のゲイン誤差を調整する手段を備えた電動機制御装置の構成を示すブロック図で、制御装置100は、主としてCPU101、ROM102、RAM103、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)104、共通RAM107、A/D変換器105a・105b、現在値カウンタ106から構成されている。CPU101にはインタフェース109を介してキーボード(KB)111及びCRT112表示装置が接続されている。DSP104の出力はインバータ2に入力され、そのインバータ2はDSP104の出力信号に応じて電動機1を駆動する。電動機1には同期モータが用いられ、インバータ2のPWM電圧制御により電動機1の負荷電流が制御され、その結果、出力トルクが制御される。
【0004】
電動機1のU相及びV相の負荷電流は、電流検出手段(カレントトランス等)3a〜3bにより検出され、増幅器108a・108bにより増幅される。その増幅器108a・108bの出力は、A/D変換器105a・105bに入力され、所定の周期でサンプリングされ、ディジタル値に変換される。そのサンプリングされた値は、瞬時負荷電流のフィードバック値として、DSP104に入力する。又、電動機1にはパルスエンコーダ123が接続され、その現在位置が検出される。パルスエンコーダ123の出力は波形成型・方向判別回路124を介して現在値カウンタ106に入力されるパルスエンコーダ123からの出力信号は現在値カウンタ106の値を加減させる。DSP104により、現在値カウンタ106の値は現在位置フィードバック値として読み込まれ、DSP104により、CPU101から出力された目標値と比較された位置偏差が算出される。そして、DSP104により、その位置偏差に基づいて速度目標値が算出される。又、DSP104に入力された現在位置フィードバック値は微分され、速度フィードバック値が算出される。DSP104により、位置偏差に応じて決定される速度目標値と速度フィードバック値が比較され速度偏差が算出され、その速度偏差に基づいて電流目標値が算出される。
【0005】
DSP104により、この電流目標値は、増幅器108a・108b及びA/D変換器105a・105bを介して電流検出手段3a〜3bにて検出された負荷電流の電流フィードバック値と比較され、電流偏差が算出される。その時の瞬時電流偏差と瞬時電流偏差の累積値と電流目標値に基づいて、即ち、比例積分演算により、その時の瞬時電流指令値が演算される。その瞬時電流指令値は高周波の三角波と比較され、インバータ2の各相のトランジスタのオンオフを制御する電圧制御PWM信号が生成される。その電圧制御PWM信号は、インバータ2に出力され、そのインバータ2の各相のトランジスタがそれぞれ駆動される。このインバータのスイッチングにより、各相の負荷電流は電流目標値に制御されることになる。尚、電動機1の位置決めは、CPU101により現在値カウンタ106の出力値が位置の目標値に等しくなったと判定された時に完了される。又、A/D変換器105a・105bによってサンプリングされたU相、V相の負荷電流は、DSP104によってdq変換される。DSP104により変換された一定期間のd軸及びq軸成分は、共通RAM107に蓄積される。そして、共通RAM107に記憶されたd軸成分及びq軸成分は、CPUから読みとられ、較正演算に使用される。又、CPU101で演算された増幅器108a・108bに関連する補正パラメータは、共通RAMに記憶される。運転中DSP104は、A/D変換器105a・105bの出力値を、共通RAM107に記憶された値を用い補正演算を行って、各相の検出負荷電流値を求める。今、電流検出系統の出力特性を数式1のようにおいたとする。但し、Eu、EvはU相、V相の出力の振幅である。
【0006】
【数1】
Figure 2004120814
【0007】
上記のような装置により、繰り返し演算を行うと、共通RAMには、所定時間、負荷電流の現在値のd軸成分とq軸成分が蓄積される。d軸成分Id及びq軸成分Iqの測定された時間特性から、直流成分が求められる。これらの値から、出力の振幅が数式2のように算出される。ここで、Dd、Dqはそれぞれd軸電流、q軸電流の測定された直流成分である。数式2を用い、ゲイン誤差を調整していく。
【0008】
【数2】
Figure 2004120814
【0009】
また特許文献2(特開2001−197797号公報)や特許文献3(特開平5−91780号公報)にはモーターを高効率で滑らかに回転させるため電流値の基本波に基づいてオフセット電流値を演算したり、電流値の直流成分に基づいてゲインアンバランス値を演算し、これらに基づいて電流指令値のゲインを補正してトルクリップルを低減する考えが記載されている。以下、d軸とq軸については、本文では統一して次のように扱う。電動機1の回転子上でN極側をd軸とし、回転方向に90度進んだ位相をq軸とする。また、同期電動機の駆動に、パルスエンコーダ123等の回転子位置を検出するセンサを用いない場合、インバータ2では回転子のd軸q軸座標を正確に捉えることができないため、一般にγ軸、δ軸座標と称することもあるが、本文では、特に区別せず、両者d軸、q軸の名称で扱う。
【0010】
【特許文献1】
特開平3―277194号公報(第1図)
【特許文献2】
特開2001−197797号公報(請求項2)
【特許文献3】
特開平5−91780号公報(請求項1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
磁石トルクに加えリラクタンストルクを併用できるIPM(InteriorPermanent Magnet:内部磁石埋込型)モータが使用されるようになり、このIPMモータを、構造上の制約あるいはコスト的な理由等からセンサレス制御で駆動する場合、モータの脱調運転を検知して停止処理を行う保護機能は、信頼性の上からも不可欠である。ここで、IPMモータが脱調運転すると検出が難しいと言う問題があった。
【0012】
また、コスト削減のため、電動機巻線電流検出手段に用いる部品は、安価であっても、起動時や通常運転時に安定した運転を行えるようにすることが課題となっていた。また電動機の複数の相の電流を検出する場合、おのおのの電流検出回路の電流検出ゲインにばらつきがあるとき、検出精度が悪くなるだけでなく電流リップルが増大し回転ムラなどで電動機の性能が悪化するという問題があった。
【0013】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、新たな装置を付加することなく、相間検出ゲインの差、即ち電流検出ゲインのばらつきを補正し、安定した効率の良い運転を行える制御装置を提供することを目的とする。またこの発明は安定した信頼性の高い運転が可能な装置、方法を提供するものである。また、正確に脱調判定を行え、信頼性の高い運転を行える制御装置、制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段にて検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流およびトルク電流成分であるq軸電流の少なくとも一方を求める電流演算手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正する補正手段と、を備えたものである。
【0015】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段にて電流を検出する複数相に対し電流を供給する電流供給手段と、電流供給手段にて電流を供給した際検出される各相の電流検出値の極性より電流検出手段の各相の電流検出ゲインの大小関係を判定する判定手段と、電流検出ゲインの大小関係より電流検出手段の持つ複数相間の検出ゲインを補正する第2の補正手段と、を備えたものである。
【0016】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段で検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流とトルク電流成分であるq軸電流とを求める電流演算手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分より脱調判定を行う脱調判定手段と、を備えたものである。
【0017】
本発明に係わる電動機の制御方法は、電流検出手段にて検出された電流の時間的変化から2次周波数の所定間隔の数値情報を得るステップと、数値情報の実軸成分または虚軸成分を算出するステップと、数値情報の実軸成分または虚軸成分より電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正するステップと、を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる電動機の制御装置について図面を参照にしながら説明する。図1は、実施の形態1にかかる電動機の制御装置の全体構成を示すブロック図である。図中のハード部は実際にはインバータを制御する電子基板などに実装される部分である。又ソフト部は電子基板に搭載されるマイクロコンピュータのソフトウェア(プログラム)で実現される部分である。
【0019】
図1に示す制御装置は、電動機1の巻線に流れる複数相分の電流を検出する電動機巻線電流検出手段3a〜3bと、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bと、検出した電動機巻線電流のアナログ値をディジタル値に変換するA/D変換手段105a〜105bと、A/D変換手段105a〜105aにより得られた値から励磁電流成分(d軸電流Id)とトルク電流成分(q軸電流Iq)を算出しPWM駆動信号を作成及び発生するインバータ部2と、q軸電流Iqより電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの相間検出ゲインの差分を補正する相間検出ゲイン差分補正部20と、を備えている電動機の制御装置8である。
【0020】
相間検出ゲイン差分補正部20は、Iq交流成分算出手段5と、Iq交流成分IqACの2f成分算出手段6と、相間検出ゲインの差分補正手段7から成る。励磁電流(d軸電流Id)とトルク電流(q軸電流Iq)を求める手段4により算出したq軸電流IqよりIqの交流成分IqACを算出し、IqACよりIq交流成分の電気角周波数でみた時の2次周波数成分を算出する。このIqACの2f成分より、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの相間検出ゲインの差分を補正して、検出電流変換手段17に補正結果を反映する。
【0021】
インバータ部2は、励磁電流成分(d軸電流Id)とトルク電流成分(q軸電流Iq)を求める手段4と、駆動信号生成部12と、PWM信号発生部13とインバータ主回路9から成る。外部より与えられる電動機1の回転速度指令ω*と、励磁電流(d軸電流Id)とトルク電流(q軸電流Iq)を求める手段4により算出したd軸電流Idとq軸電流Iqと、次に与えるd軸電流の指令値Id*に基づいて駆動信号生成部12によりPWM信号を作成し、PWM信号発生手段13によりPWM信号を発生させ、インバータ主回路9により電動機を駆動する。
【0022】
励磁電流成分(d軸電流Id)とトルク電流成分(q軸電流Iq)を求める手段4のブロックは、検出電流変換手段17と相電流演算手段18と3相2相変換手段19から成る。電動機巻線電流検出手段3a〜3bで検出され、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bで増幅されたアナログ値を、A/D変換手段105a〜105bによりディジタル値に変換し、この値に変換係数を乗じて検出電流に変換し、得られた検出電流よりUVW各相に流れる電流量Iu、Iv、Iwを演算する。この3相電流Iu、Iv、Iwより励磁電流成分(d軸電流Id)とトルク電流成分(q軸電流Iq)を算出する。
【0023】
駆動信号生成部12は、電圧指令演算手段16及び2相3相変換手段15及びPWM信号作成部14から成る。電圧指令演算手段16においてd軸電圧Vd*とq軸電圧Vq*を演算し、2相3相変換手段15において3相分の出力電圧V*(Vu、Vv、Vw)を得る。PWM信号作成部14は、出力電圧V*(Vu、Vv、Vw)が得られるようにPWM信号を作成する。
【0024】
インバータ主回路9はスイッチング素子10a〜10f及び還流ダイオード11a〜11fで構成され、PWM信号発生手段13により発せられる信号を受けて各時刻におけるスイッチング素子10a〜10fの導通幅を変化し出力する。
【0025】
次に、動作について説明する。図1は、電動機巻線電流検出手段3a〜3bを複数相(図1ではU相とW相)持つ例を示している。電動機1の運転中、電動機巻線電流検出手段3a〜3bにより検出され、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bで増幅されたアナログ値は、A/D変換手段105a〜105bによりディジタル値に変換される。変換されたU相及びW相のディジタル値を、それぞれIuad及びIwadとおく。電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bには増幅誤差があるので、Iuad及びIwadにも増幅誤差が含まれる。
【0026】
Iuad及びIwadは、検出電流変換手段17において、下記の数式3のように、それぞれ変換係数Gu,Gwを乗じることで、U相電流Iu、W相電流Iwに変換される。Iu、IwにはIuad及びIwadに含まれる増幅誤差が反映される。また、GuはU相電流の変換係数、GwはW相電流の変換係数を示す。
【0027】
【数3】
Figure 2004120814
【0028】
検出電流変換手段17により得られたU相及びW相の電流値から、相電流演算手段17によりUVW各相に流れる電流量Iu、Iv、Iwを算出する。今、U相電流IuとW相電流Iwの値が分かっているので、V相電流Ivは次の数式4より求められる。
【0029】
【数4】
Figure 2004120814
【0030】
次に、3相2相変換手段19によりd軸電流値Idとq軸電流値Iqを求める。U相電流Iu及びW相電流Iwよりd軸電流値Idとq軸電流値Iqを求める場合、電動機1の回転座標系の回転周期(電気的周波数)をω(rad/s)とおくと、Id、Iqは次の数式5のように求められる。
【0031】
【数5】
Figure 2004120814
【0032】
次に、Iq交流成分算出手段5により、Iqの直流成分を除き、Iqの交流成分IqACを検出する。この様子を図2に示す。図2(a)は直流分を含むq軸電流で(b)が直流分を除いた交流分のq軸電流である。Iq交流成分算出手段5により得られたIqACのうち、Iq交流成分IqACの2f成分算出手段6により、IqACの電気角で見た際の2次周波数成分を算出する。この際、回転座標系の回転周期を基準とし1周期をN分割して、IqACの値をN個取込みデータをストックする。図3にこの様子を示す。
【0033】
ストックするIqACのデータは、所定周期の平均値としても良い。この場合、ノイズ耐力が向上する。上記ストックしたIqACのデータに次の数式6の離散フーリエ変換を施す。
【0034】
【数6】
Figure 2004120814
【0035】
f(n)はIqACの各値であり、NはストックしたIq交流成分のストック数である。数式6よりF(2)、すなわちIq交流成分の2次周波数成分の実軸成分と虚軸成分を得る。離散フーリエ変換は連続値である波形情報を扱いやすいように所定間隔でピックアップし得られたN個の波形情報よりその中に含まれる周波数成分を出力とする。出力はx+jyの複素数で、これはフーリエ変換の定義が余弦波に同期させた位相情報をもつので余弦波と各周波数成分の波形の位相差が偏角として表され複素数表示となる。すなわち入力波形の時間変化からその波形の周波数情報を引き出すことができる。
【0036】
ここで、U相電流Iu、W相電流Iwを、次の数式7のように表す。Au、Awは、それぞれU相電流、W相電流の電流振幅を表し、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの持つ増幅誤差を含んでいるものとする。
【0037】
【数7】
Figure 2004120814
【0038】
ただし、回転座標系はインバータが出力する交流電圧の周波数にて回転するものとし、個の回転する座標と実際のモーター電流との位相差をφとする。数式7を数式5に代入して整理すると、次の数式8を得る。
【0039】
【数8】
Figure 2004120814
【0040】
数式8の第1項はId、Iqの交流成分、第2項はId、Iqの直流成分である。電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの2相間の増幅誤差の差分は、2相間の電流振幅の差分として、数式8の第1項に表れる。本例の場合、U相とW相の電流振幅の差分(Au−Aw)は、2次周波数の場合、電気角で見た時の回転周期の2倍で変化する正弦波として数式8の第1項に表れる。
【0041】
ここで、回転周期の2倍で変化するIq交流成分である数式8第1項の2行目をIq’とする。Iq’を数式9で表す。
【0042】
【数9】
Figure 2004120814
【0043】
前述したq軸電流交流成分Iq_ACは、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの増幅誤差だけでなく、他の要因による成分も含めるものとし、ここでは、IqACとIq’は区別して扱うこととする。Iq’を離散フーリエ変換処理すると、電気角周波数で見た時の2次成分出力は複素数(X2’)+j(Y2’)として出力される。図4にこの様子をベクトル図に示す。また、実軸成分X2’、及び虚軸成分Y2’は、数式10のように表せる。
【0044】
【数10】
Figure 2004120814
【0045】
数式10において、φ=0として取り扱いを簡易化すると、実軸X2’、及び虚軸成分Y2’は次の数式11で表せる。
【0046】
【数11】
Figure 2004120814
【0047】
数式11を変形すると、相間の電流振幅の差分(Au−Aw)は次の数式12で表せる。
【0048】
【数12】
Figure 2004120814
【0049】
数式11のように求まる相間の電流振幅の差分(Au−Aw)が0に近づくように、数式3に示すU相及びW相電流の変換係数Gu、Gwを、相間検出ゲインの差分補正手段7で調整する。数式5のような離散フーリエ変換処理を、電動機1の運転中の所定時間間隔ごとに実施し、数式12の相間の電流振幅の差分(Au−Aw)が0になるように積分制御を行う。この様に離散フーリエ変換し,複素数表現で取りだし,数式10−12の処理を施すことによって処理が簡単になり、高調波を取り扱うにもかかわらずソフトウエアも簡素になり,実用的で且つ安定した制御装置が得られる。
【0050】
積分制御の例を図5に示す。今、図の如く電流振幅の差分(Au−Aw)が+側に現れる場合、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの実際の増幅率はW相よりもU相の方が大きい。よって、下の図のようにU相電流変換係数Guを減らし、W相電流変換係数Gwを増やすことで、電流振幅の差分(Au−Aw)を0に近づける。U相、W相電流変換係数のうち、どちらか一方は値を固定値としておいても良い。この場合、制御アルゴリズムが簡素化できる。なお変換係数Gu,Gwは計算の都合で設けられ,様様な用途に使用される各電動機に対し異なる種類の電動機巻線電流検出手段、例えば特性のそれぞれ異なるACCTやDCCT等が用いられるが,それぞれのCTで電流への変換率が異なるため最終的にはソフト側で変換係数により補正を掛けている。
【0051】
また、数式8の第1項の1行目にも、2行目と同様にU相とW相の電流振幅の差分(Au−Aw)が表れるので、d軸電流の交流成分より(Au−Aw)を算出し、図5と同様の積分制御を行っても、q軸電流の交流成分から行う場合と同様の効果が得られる。すなわち図1の相関検出ゲイン差分補正部20はIq交流成分算出手段5と、Iq交流成分IqACの2f成分算出手段6と、相間検出ゲインの差分補正手段7から成るように説明し、励磁電流(d軸電流Id)とトルク電流(q軸電流Iq)を求める手段4により算出したq軸電流IqよりIqの交流成分IqACを算出し、Iq_ACよりIq交流成分の電気角周波数でみた時の2次周波数成分を算出し、このIqACの2f成分より、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの相間検出ゲインの差分を補正して、検出電流変換手段17に補正結果を反映するとしてきた。しかしながらこの構成をすべてd軸電流Idに置き換えても補正手段は成り立つ。すなわち図1の相関検出ゲイン差分補正部20はIq信号ではなくId信号が使われることになる。
【0052】
またId信号とIq信号の両方を使用可能として切換えて使用し、モーターの種類、用途、運転特性などに応じてデータを求めることにより精度を確認できる。更に電動機巻線電流検出手段3を持つ相が3相である場合は、どの組み合わせの2相をとって処理を行っても良い。ただし予め、電流検出回路に含まれる増幅器の検出ゲインの精度が高い相が分かっている場合は、この相を含めて処理を行った方が、より安定した運転を実現できる。又2相や3相以上の相でも同じである。
【0053】
モータの高効率化のため、磁石トルクに加えリラクタンストルクを併用できるIPM(Interior Permanent Magnet:内部磁石埋込型)モータが使用されるようになってきた。このIPMモータを、構造上の制約あるいはコスト的な理由等からセンサレス制御で駆動する場合、モータの脱調運転を検知して停止処理を行う保護機能は、信頼性の上からも不可欠である。ここで、IPMモータが脱調運転すると、IPMモータが持つ突極性のために、q軸電流およびd軸電流の交流2f成分(電気角周波数で見た際の2倍の周波数成分)が通常運転時と比較し増加することがシミュレーション及び実験より分かった。本特徴を利用して、q軸電流又はd軸電流の交流2f成分に所定のしきい値ERRLEVELを設け、電動機運転中に所定時間間隔で検出されるq軸電流又はd軸電流の交流2f成分がERRLEVELを超えたら脱調であると判定することで、停止処理等によりモータを保護することができる。一方、電動機の複数の相の電流を検出する、各々の電流検出回路の検出ゲインにおいてばらつきがある場合、即ち相間検出ゲインの差がある場合、q軸電流交流2f成分が増加する。このように、相間検出ゲインの差が大きいと、電動機が通常の同期運転を行っている際にも、誤って脱調であると判定する恐れがある。即ちIPMモーターの様に脱調時に2次高調波が増加するようなモーターを使用するときは脱調による成分分離とゲインアンバランスによる成分分離が難しく,よって、このような脱調判定を行う手段を有した電動機のインバータ制御装置においては、相間検出ゲインの差を補正することが非常に重要である。更にこのような検出ゲインの差を補正することにより常に安定した運転が可能になると共に常に電流リップルが小さく回転ムラが少ない効率の良い運転が得られることになる。
【0054】
本発明のモーターの制御装置をエアコンの圧縮機に使用する場合、圧縮機を駆動するモーターは密閉容器の中に収納され、エアコン室外機に配置されている。一方この発明の制御装置のハードは室外機の中で圧縮機近傍で例えば圧縮機の有る機械室の上部などの制御用基板に設けられ、この基板の中のマイコンなどにこの発明のソフトが搭載されている。モーターの回転子には希土類などの永久磁石が挿入されてトルク発生に寄与している。圧縮機を駆動するモーターは圧縮機の圧縮動作に伴う大きなトルク変動を繰り返しており、エアコンの負荷制御により回転数を変化させながらインバータの制御により、これらの変化に追随させる運転を行っている。DCブラシレスモーターを正弦波インバータで効率良く変化に追随させて運転するため電流センサーの検出値によって逐次次に出力する電圧を決めて圧縮機を制御するため電流センサーの検出値により運転状態が決まっているといえるので、この検出値が実際の運転と精度良く一致していない状態では運転の安定状態に影響し、特に相間検出ゲインの差が大きい時は電流リップルが多く現れる。この相間ゲインの差を補正して電流リップルが小さくなれば回転ムラも少なくなり運転効率は良くなる。この相間ゲインの差を補正にq軸電流を使用するものとd軸電流を使用するものとあり、これらを両方持っていて切換えたり、どちらか一つを使用するようにしても良い。q軸電流の方は負荷トルク変動に起因する電流であり、上記説明のIPMモーターや圧縮機の様に変動が大きいモーターでは使い易い。一方効率に左右するのはd軸電流であり、運転効率が良くなる様に周波数によって補正する値を変更することができる。
【0055】
次に、本発明の別の電動機の制御装置について図面を参照にしながら説明する。図6は、別の電動機の制御装置の全体構成を示すブロックで、図6は、電動機巻線電流検出手段3a〜3bをU相とW相に持つ例を示している。以下、W相を基準相として説明する。相間検出ゲイン差分補正部20は、各相の電流検出値の極性より2相の電流検出ゲインの大小関係を判定する手段21と、相間検出ゲインの差分補正手段7からなる。電動機1の運転前に、電動機巻線電流検出手段3を持つ2相に対し流す電流により検出される各相の電流検出値の極性から、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインの大小関係を判定し、相間検出ゲインの差分を補正して、検出電流変換手段17に結果を反映する。他ブロックは、図1に関する説明と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0056】
図7は、図6の構成に対する制御の流れを示すフローチャートである。本制御は、電動機1の運転中ではなく、ここでの説明は運転前に行うことを前提とする。但し回転子はロックして停止していても,回転していても良い。
【0057】
はじめに、STARTにて、処理を開始する。次に、STEP1にて2相にのみ電流を流す時間が、電流検出が可能な所定時間を設定しこの時間以内かどうかの条件判定を行う。所定時間以内であれば、STEP2に進む。所定時間以上であれば、ENDに進み、一連の処理を終了する。
【0058】
STEP2では、電動機巻線に対し、交流電流、あるいは直流電流のいずれかを所定時間内だけ流す。交流、直流いずれの場合も同様の結果が得られる。以下、直流電流を一定量流す場合について説明する。
【0059】
例えば、図6のインバータ主回路9におけるスイッチング素子10a〜10fについて、U相の上アーム10aとW相の下アーム10fだけをON・OFFできるようにして設定し、U相からW相に調整電流を数十(ms)〜数(s)の所定時間流す。次に直流電流を例に流し方を説明する。一定電流を得るのに瞬時にスイッチング素子を一定電流が得られるON幅に設定するのが難しいため、徐々に広げる構成を次に図8,9で説明する。
【0060】
電流をあらかじめ設定した一定電流の目標値に収束させるには、図8(a)に示すような積分制御により行う。流す電流の目標値をIADJとし、また基準相をW相とし、W相電流Iと流す電流の目標値IADJの差を無くすように制御する。図8(a)中のTigvは時定数を示している。基準相をU相とするのであれば、U相電流IuとIADJとの差を無くすように、また基準相をV相とするのであれば、V相電流IvとIADJとの差を無くすように制御を行うことで、同様な定電流が得られる。
【0061】
今、W相電流Iwと目標値IADJの差をΔIとすると、これを入力として、図9のようなブロック線図により、次の出力電圧指令値V*を制御する。ΔIは0に近づくよう制御されるので、出力電圧指令値V*はΔIの収束に追従し、IADJにより決まる所定値に収束する。U相からW相に流れる電流が目標電流IADJに収束するように、出力電圧指令値V*は図6のPWM信号作成部14により調整されていく。図9中のTigvは時定数を示している。即ち図9の様に目標値と実際に流れている電流の差が0になる様に,スイッチング素子のON幅に関係する出力電圧指令知V*を制御していくと、図8aの様に流す電流が目標値に近づく。IADJの収束は、電動機1の巻線抵抗、時定数に依存するので、所定時間内にゲイン調整が終えられるような値に時定数を設定して行う。
【0062】
また、上下アーム短絡防止時間の影響で、調整電流の立ち上がり波形が急峻になり、過電流停止の恐れがある時は、電流目標値IADJについても、最初から一定値を与えるのではなく、IADJの立ちあがりをランプ関数等を用いて積分処理し収束させると、立ち上がり波形が急峻でなくなり、制御性が良くなる。
【0063】
STEP3では、検出される各相の電流検出値の極性より、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの2相間の電流検出ゲインの大小関係を判定する。直流電流をUW相間に流した際、U相とW相の電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインが同じで、且つ制御部側のU相とW相の各電流変換係数Gu、Gwの初期設定が同じであれば、検出されるU相電流IuとW相電流Iwの間にはIu=−Iwの関係が成り立つので、数式4で算出される V相電流Ivは0になるはずである。しかし、増幅器108a〜108bの検出ゲインが2相間で等しくない場合、実際にはV相に電流が流れないにもかかわらず、数式4で算出されるIvは0ではない値が表れる。すなわち、この場合Ivは正負のどちらかの極性に傾いて表れる。
【0064】
U相とW相の電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインが違う場合、各相の電流検出値の極性は、図10のようになる。U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwの極性から、電動機巻線電流検出手段3a〜3bを持つ2相に対し、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインの大小関係を判定する。例えば、Iuが正で、Iwが負、且つIvが負の場合、数式4より(Iu+Iw)は正となるから、検出ゲインはW相よりU相の方が大きい状態にあることを表している。図10には電流検出ゲインの大小の判定条件における電流変換係数の処理,即ち差分補正手段の補正の方向が示されている。
【0065】
STEP4では、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインについて、STEP3で得られた相間の検出ゲインの大小関係より、相間の検出ゲインの差分を補正する。例えば上記例で、Iuが正、且つIwが負、且つIvが負、且つ検出ゲインが(U相>W相)の場合、検出電流変換手段17の実施時に数式3で用いるU相電流変換係数Guを減らすように処理する。この場合、Ivに対して、積分制御により図11のような伝達関数を用いてU相電流変換係数Guを減らして、U相電流Ivが0に収束するように調整する。図中のTigは時定数を示す。このようにして、図6のハード部側が持つ2相間検出ゲインの差分(電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインの差分)を、制御部側で補正していく。
【0066】
図8(b)及び(c)に、U相とW相の電流変換係数、及びV相電流の時間推移の様子を示す。図は、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲインにおいて、W相よりもU相ゲインの初期値が大きい場合で、U相電流の変換係数を減らして、所定の時定数(図中のTig)で収束させるような積分制御を行う例を示している。処理時間以内であれば、STEP1〜STEP4を繰り返し行い、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bが持つ2相間のゲインの差分を、制御部側で補正していく。処理時間が終わると、STEP1の条件判定よりEND移行し、処理を終了する。
【0067】
電動機巻線電流検出相が3相である場合は、基準相を1つ決めて、はじめに基準相を含む2相に定電流を流し、所定時間内でSTEP1〜STEP4の調整を行う。次に、基準相と残りの1相に定電流を流し、同様に所定時間内でSTEP1〜STEP4の調整を行う。この場合、予め電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの検出ゲイン精度の高い相が分かっている場合は、その相を基準相とする。こうすることで、運転の安定度を更に高めることができる。
【0068】
電動機巻線電流検出相が2相である場合は、STEP4の相間検出ゲインの差分補正手段7の積分制御は、実施の形態1で示した図5のように、片相の変換係数を固定値とせず、2相を可変値としても良い。この場合も、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの増幅器の相間検出ゲインの差分は、同様に補正することができる。
【0069】
図1の構成は運転中,例えば2個のCTが置かれる温度条件が違うような場合,温度ドリフトによりゲインアンバランスが大きくなるため脱調検知が行えなくなるが本発明の補正により問題を起すことが無くなる。またCTなどの劣化を早めに捉えて補正することで寿命を長くすることができる。また図6の構成で通常の運転前にこの発明の補正が行われれば起動時におかしな現象を起すことが無くなる。更に図1と図6の構成によるゲインアンバランスの補正を行っているにもかかわらず脱調が発生すれば装置全体で何処かに以上が発生したことが分かる。
【0070】
図12は、本発明の別の制御の流れを示すフローチャートである。ここでは、q軸電流の電気角周波数で見た際の2次周波数成分を検出して脱調判定する手段を有する電動機のインバータ制御装置を扱う。制御装置としては、図1と同様であるので、装置の説明は省略する。また、本方法は、電動機1の運転指令が入り、運転を開始してからの制御の流れを述べる。
【0071】
図12において、はじめに、STARTにて、処理を開始する。STEP101において、運転指令が有るかどうかの判定を行う。運転指令が有れば、STEP102に移る。無ければ、ENDにて、停止処理に移り、電動機1を停止する。
【0072】
STEP102において、q軸電流交流成分IqACの電気角周波数で見た際の2次周波数成分振幅spc2の算出を行ない脱調の判定を行う。spc2の算出は、上記説明の数式6で示したフーリエ変換による2次成分の算出結果である実軸X2及び虚軸Y2の情報を用いて行う。X2、Y2は、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの増幅誤差だけでなく、脱調時に表れるIPMモータの突極性に起因する成分等も含めるものとし、ここでは、数式11のX2’とY2’とは区別して扱う。q軸電流交流成分IqACの電気角周波数で見た際の2次成分の振幅は数式13で算出できる。
【0073】
【数13】
Figure 2004120814
【0074】
STEP103において、脱調判定を行う。ここで脱調判定の方法としては、spc2にしきい値ERRLEVELを設けて、spc2がERRLEVEL以上であれば、脱調であり、ERRLEVEL以内であれば、脱調していないと判定する。脱調していなければ、STEP104に進む。脱調していれば、ENDにて、停止処理に移り、電動機1を停止する。
【0075】
また、脱調の判定は、複数回検知したspc2データの平均値を用いても良い。また、複数回連続してスレッショルドERRLEVELを超えた時に、脱調と判定しても良い。いずれも、ノイズに強く,ノイズが多い環境に対して、有効である。またSTEP102−103の処理はSTEP104の後で行っても良い。この場合でもSTEP102−104の処理をSTEP104の前で行う場合と同様に保護が早く行える。
【0076】
STEP104において、電流検出回路に含まれる増幅器108a〜108bの相間の検出ゲインの差分補正を行う。補正法の例としては、図1の構成説明に述べた方法などがある。電動機1の運転中は、STEP101〜STEP104の処理を繰り返し行うことにより常時監視が可能である。脱調判定を行う前、もしくは行った後で複数相間の検出ゲインの差を補正することが考えられるが、保護が若干早くなるかどうか程度で大きな違いは無いので、モーターの安定性などの特性との関係でどちらか使い易い方を選択すれば良い。
【0077】
以上説明してきたこの発明に係る電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流より励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)とを求める手段と、q軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する手段と、q軸電流の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたものである。
【0078】
また、この発明に係る電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流より励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)とを求める手段と、d軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する手段と、d軸電流の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたものである。
【0079】
また、この発明に係る電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流検出手段を持つ2相に対し電動機運転前に電流を流す手段と、電動機運転前に電流を流した際検出される各相の電流検出値の極性より電動機巻線電流検出手段を持つ2相間の電流検出ゲインの大小関係を判定する手段と、2相間の電流検出ゲインの大小関係より電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0080】
また、この発明に係る電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流より励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)とを求める手段と、q軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分を算出する手段と、q軸電流の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分より脱調判定を行う脱調判定手段と、脱調判定を行った後にq軸電流の2次周波数成分の実軸成分または虚軸成分より電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0081】
また、この発明に係る電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電動機巻線電流検出手段と、電動機巻線電流より励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)とを求める手段と、d軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する手段と、q軸電流より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分を算出する手段と、q軸電流の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分より脱調判定を行う脱調判定手段と、脱調判定を行った後にd軸電流の2次周波数成分の実軸成分または虚軸成分より前記電動機巻線電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0082】
この発明に係る電動機の制御装置は、d軸電流またはq軸電流より、いずれかの電流の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出してから相間検出ゲインの差分を補正するので、1次及び高次のノイズ成分の影響を受けにくく、安定した運転を行える。また、d軸電流またはq軸電流のどちらか一方の情報から相間検出ゲインの差分を補正できるので、制御の処理が簡易にでき、ソフトウェアを動かすマイコン等に負担をかけずに補正を行える。また、電動機の電流検出を複数相にて行う際、検出を行う全相に高価な検出回路を使用しなくてもよく、コスト削減が行える。また、エンコーダ等で電動機のロータ位相情報を取得しないセンサレス制御により電動機を駆動する場合でも、相間検出ゲインの差分を適切に補正できる。
【0083】
この発明に係る電動機の制御装置は、電動機運転前に電流検出手段を持つ複数相に対して、相間検出ゲインの差分を補正するので、工場出荷時に電流検出回路に含まれる増幅器の増幅誤差を調整できないような電流検出回路や、増幅器の検出ゲインの初期ばらつきが大きい安価な検出回路を使用する場合でも、安定して起動を行える。また、補正時間も数10[ms]〜数[s]の短時間で行える。
【0084】
また、電動機運転前に相間検出ゲインの差分補正を行うので、起動直後の運転安定性が良い。また相間検出ゲインの差分補正と脱調検知を、いずれもq軸電流交流成分の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より行うので、計算途中の制御処理の統一化が図れ、処理時間が短くて済む。また、相間検出ゲインの差分を補正しながら運転するので、脱調検知を正確に行える。また、相間検出ゲインの差分を補正しながら運転するので、電動機運転中の脱調検知を正確に行える。また、電動機運転前に相間検出ゲインの差分補正を行うので、起動直後から脱調検知を正確に行える。
【0085】
【発明の効果】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段にて検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流およびトルク電流成分であるq軸電流の少なくとも一方を求める電流演算手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正する補正手段と、を備えたので、制御の処理が簡単で安定した運転が行える。更にd軸電流、q軸電流のうちどちらかの電流が補正に利用できない場合も他の電流を用いることでゲイン補正を行うことができる。
【0086】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段にて電流を検出する複数相に対し電流を供給する電流供給手段と、電流供給手段にて電流を供給した際検出される各相の電流検出値の極性より電流検出手段の各相の電流検出ゲインの大小関係を判定する判定手段と、電流検出ゲインの大小関係より電流検出手段の持つ複数相間の検出ゲインを補正する第2の補正手段と、を備えたので、調整不充分や途中取替えなど、どのような装置にも対応でき安定した起動が行える。
【0087】
本発明に係わる電動機の制御装置は、電動機を制御するインバータと、インバータに制御され電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段で検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流とトルク電流成分であるq軸電流とを求める電流演算手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分より脱調判定を行う脱調判定手段と、を備えたので、制御の演算が簡素化され処理時間が短く確実に脱調検知を行える。更に制御の都合上d軸電流、q軸電流のうちのどちらかの電流が脱調検知に利用できない際も、もう一方の電流を用いることで脱調検知を行うことができる。
【0088】
本発明に係わる電動機の制御方法は、電流検出手段にて検出された電流の時間的変化から2次周波数の所定間隔の数値情報を得るステップと、数値情報の実軸成分または虚軸成分を算出するステップと、数値情報の実軸成分または虚軸成分より電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正するステップと、を備えたので、簡単な演算処理で信頼性の高い制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、電動機の制御装置の構成図である。
【図2】本発明のトルク電流成分(q軸電流Iq)とq軸電流交流成分IqACの時間推移の様子を表した図である。
【図3】本発明の電気角と離散フーリエ変換処理用に取込むq軸電流交流成分IqACの時間推移の様子を表した図である。
【図4】本発明の電流検出回路に含まれる増幅器に相間検出ゲインの差がある時、q軸電流交流成分IqACに関する電気角周波数2次成分を複素数表示した時のベクトル図である。
【図5】本発明の相間検出ゲインの差分補正を実施する際の積分制御の様子(相間の電流振幅の差分(Au−Aw)の時間推移と、U相W相の各電流変換係数Gu、Gwの時間推移)を示した図である。
【図6】本発明の、別の電動機の制御装置の構成図である。
【図7】本発明の制御の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の調整電流、電流変換係数(Gu、Gw)、及びV相電流Ivの時間推移の例を表した図である。
【図9】本発明の定電流作成の際に用いるΔI(W相電流Iwと目標値IADJとの差分)と出力電圧指令V*の間のブロック線図を示した図である。
【図10】本発明の電流検出回路に含まれる増幅器の相間の検出ゲインの差分を補正制御する場合の、各相の検出電流値の極性と、U相とW相の電流検出回路に含まれる増幅器の検出ゲインの大小関係と、電流変換係数の処理を示した図である。
【図11】本発明の電流検出回路に含まれる増幅器の相間検出ゲインの差分を補正制御する場合の、V相電流IvとU相電流ゲインGuの伝達関数を示した図である。
【図12】本発明の、別の制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】従来の技術の制御装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 電動機、 2 インバータ部、 3a〜3b 電動機1の巻線に流れる複数相分の電流を検出する電流検出手段、 4 励磁電流成分(d軸電流)とトルク電流成分(q軸電流)を求める手段、 5 Iq交流成分算出手段、 6 Iq交流成分Iq_ACの2f成分算出手段、 7 相間検出ゲインの差分補正手段、 8 電動機の制御装置、 9 インバータ主回路、 10a〜10f スイッチング素子、 11a〜11f 還流ダイオード、 12 駆動信号生成部、 13 PWM信号発生手段、 14 PWM信号作成部、 15 2相3相変換手段、 16 電圧指令演算手段、 17 検出電流変換手段、 18 相電流演算手段、 19 3相2相変換手段、 20 相間検出ゲイン差分補正部、 21 各相の電流検出値の極性より2相の電流検出ゲインの大小関係を判定する手段、 100 ディジタルサーボ装置、 101 CPU、 102 ROM、 103 RAM、 104 DSP、 105a〜b A/D変換器、106 現在値カウンタ、 107 共通RAM、 108a〜b 電流検出回路に含まれる増幅器、 109 IF、 110 ROM、 111 KB、112 CRT、 123 パルスエンコーダ、 124 波形整形・方向判別回路。

Claims (9)

  1. 電動機を制御するインバータと、前記インバータに制御され前記電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段にて検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流およびトルク電流成分であるq軸電流の少なくとも一方を求める電流演算手段と、前記d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分または虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、前記d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の2次周波数の実軸成分または虚軸成分より前記電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 前記複数相の電流の相間の電流振幅の差分がゼロに近づくように前記電流検出手段の複数相間の検出ゲインの差分を補正することを特徴とする請求項1記載の電動機の制御装置。
  3. 電動機を制御するインバータと、前記インバータに制御され前記電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段にて電流を検出する複数相に対し電流を供給する電流供給手段と、前記電流供給手段にて電流を供給した際検出される各相の電流検出値の極性より前記電流検出手段の各相の電流検出ゲインの大小関係を判定する判定手段と、前記電流検出ゲインの大小関係より前記電流検出手段の持つ複数相間の検出ゲインを補正する第2の補正手段と、を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 前記電流検出手段にて電流を検出する複数相に対し運転前に電流を供給する電流供給手段と、前記電流供給手段にて電流を供給した際検出される各相の電流検出値の極性より前記電流検出手段の各相の電流検出ゲインの大小関係を判定する判定手段と、前記各相の電流検出ゲインの大小関係より前記電流検出手段の持つ複数相間の検出ゲインを運転前に補正する第2の補正手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機の制御装置。
  5. 電動機を制御するインバータと、前記インバータに制御され前記電動機巻線に流れる複数相の電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出された電流より励磁電流成分であるd軸電流とトルク電流成分であるq軸電流とを求める電流演算手段と、前記d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方より電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分を算出する周波数成分算出手段と、前記d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の電気角周波数で見た際の2次周波数の実軸成分及び虚軸成分より脱調判定を行う脱調判定手段と、を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
  6. 前記脱調判定を行なう前又は行った後に、d軸電流およびq軸電流の少なくとも一方の2次周波数成分の実軸成分または虚軸成分より前記電流検出手段を持つ複数相間の検出ゲインの差分を補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の電動機の制御装置。
  7. 前記電流検出手段にて電流を検出する複数相に対し運転前に電流を供給する電流供給手段と、前記電流供給手段にて電流を供給した際検出される各相の電流検出値の極性より前記電流検出手段の各相の電流検出ゲインの大小関係を判定する判定手段と、前記各相の電流検出ゲインの大小関係より前記電流検出手段の持つ複数相間の検出ゲインを運転前に補正する第2の補正手段と、を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の電動機の制御装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの制御装置を磁石トルクおよびリラクタンストルクを有する電動機に使用することを特徴とする電動機装置。
  9. 電流検出手段にて検出された電流の時間的変化から2次周波数の所定間隔の数値情報を得るステップと、前記数値情報の実軸成分または虚軸成分を算出するステップと、前記数値情報の実軸成分または虚軸成分より前記電流検出手段の複数相間の検出ゲインを補正するステップと、を備えたことを特徴とする電動機の制御方法。
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