JP2023031596A - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

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Satoru Shimada
尚 杉山
Takashi Sugiyama
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Abstract

Figure 2023031596000001
【課題】本体4に対して上蓋6が所要開封操作せしめられた後に上蓋6が本体4に再装着された状態において、内容液が閉塞壁8を超えて閉塞壁8の上面と天面壁44の下面との間に画成された空間部68に進入した場合であっても、上記空間部に進入した内容液が容器内に充分容易に戻ることができる、新規の合成樹脂製容器蓋を提供すること。
【解決手段】上蓋6が本体4に再装着された際に、除去領域16の下面又は残留領域18の上面に当接して、除去領域16が閉塞壁8を閉塞せしめるのを阻止する阻止片34又は34´を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、本体及び上蓋を含み、本体に対して上蓋が所要開封操作せしめられると、本体の閉塞壁に形成された破断可能薄肉ラインが破断されて、本体の閉塞壁の除去領域が上蓋と一体となって閉塞壁から除去される、合成樹脂製容器蓋に関する。
醤油、食用油及びドレッシングの如き液体調味料のための合成樹脂製容器蓋として、下記特許文献1には、本体及び上蓋を含み、該本体は閉塞壁を有し、該閉塞壁は破断可能薄肉ラインによって囲繞された除去領域及び該破断可能薄肉ラインよりも外側の残留領域に区画され、該上蓋は天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該閉塞壁の該除去領域と該天面壁とは連結手段によって連結されており、該本体に対して該上蓋が所要開封操作せしめられると、該破断可能薄肉ラインが破断されて、該閉塞壁の該除去領域が該上蓋と一体となって該閉塞壁から除去される、合成樹脂製容器蓋が開示されている。この容器蓋では、該本体は該閉塞壁の周縁から垂下する円筒形装着壁を有し、該スカート壁の外周面が該本体の該装着壁の外周面にヒンジ手段を介して連結されていて、該上蓋は該本体の該閉塞壁を覆う閉位置と該本体の該閉塞壁を露呈せしめる開位置との間を旋回自在である。
特開2005-289389号公報
而して、上記特許文献1で開示された容器蓋では、以下のとおりの問題が生じ得る。本体に対して上蓋が所要開封操作せしめられた後に上蓋が本体に再装着されると、除去領域の下面の外周縁部が残留領域の上面の内周縁部と当接するが、かかる当接によって閉塞壁が完全に閉塞せしめられることはなく、閉塞壁には幾分かの隙間が存在することとなる。そのため、上蓋が本体に再装着された状態で容器が長期間に亘って横倒し或いは上下方向に激しく振盪せしめられると、内容液が閉塞壁に設けられた上記隙間を通過して(つまり閉塞壁を超えて)閉塞壁の上面と天面壁の下面との間に画成された空間部に進入する。その後、容器を再度起立せしめたとしても、閉塞壁に設けられた上記隙間は充分な大きさではないことから、上記空間部に進入した内容液の全てが閉塞壁の上記隙間を通過して再び容器内に戻ることは困難であり、閉塞壁の上面には幾分かの内容液が残留する。閉塞壁の上面に内容液が残留した状態で使用者が本体に対して上蓋を再度開封せしめると、残留した内容液が飛散して使用者の衣服や周囲を汚してしまう虞がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、本体に対して上蓋が所要開封操作せしめられた後に上蓋が本体に再装着された状態において、内容液が閉塞壁を超えて閉塞壁の上面と天面壁の下面との間に画成された空間部に進入した場合であっても、上記空間部に進入した内容液が容器内に充分容易に戻ることができる、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
本発明者は、鋭意検討の結果、上蓋が本体に再装着された際に、除去領域を弾性変形させて除去領域が閉塞壁を閉塞せしめるのを阻止する阻止片を本体に形成することで、上記主たる技術的課題を達成できることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決する合成樹脂製容器蓋として、本体及び上蓋を含み、
該本体は閉塞壁を有し、該閉塞壁は破断可能薄肉ラインによって囲繞された除去領域及び該破断可能薄肉ラインよりも外側の残留領域に区画され、
該上蓋は天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、
該閉塞壁の該除去領域と該天面壁とは連結手段によって連結されており、該本体に対して該上蓋が所要開封操作せしめられると、該破断可能薄肉ラインが破断されて、該閉塞壁の該除去領域が該上蓋と一体となって該閉塞壁から除去される、合成樹脂製容器蓋において、
該本体には、該上蓋が該本体に再装着された際に、該除去領域を弾性変形させて該除去領域が該閉塞壁を閉塞せしめるのを阻止する阻止片が形成されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
好ましくは、該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該阻止片は、該残留領域の上面から上方に起立した後に平面視において該除去領域に進入し、該上蓋が該本体に再装着されると、該阻止片の上面と該除去領域の下面とが当接する。該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該阻止片は、該除去領域の下面から下方に垂下した後に平面視において該残留領域に進入し、該上蓋が該本体に再装着されると、該阻止片の下面と該残留領域の上面とが当接するようにしてもよい。該阻止片は、該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態において、該閉塞壁よりも上方に位置し且つ平面視において該除去領域に進入する上側阻止片と、該除去領域の下面から下方に垂下した後に平面視において該残留領域に進入する下側阻止片とから構成され、該上蓋が該本体に再装着されると、該上側阻止片の上面と該下側阻止片の下面とが当接するようにすることもできる。好適には、該阻止片は、該破断可能薄肉ラインに沿って間隔をおいて複数設けられている。該連結手段は該除去領域の上面から上方に延出する連結柱であって、該連結柱の延出端が該天面壁の内面に溶着されているのが好ましい。好適には、該本体は該閉塞壁の周縁から垂下する円筒形装着壁を有し、該スカート壁の外周面が該本体の該装着壁の外周面にヒンジ手段を介して連結されていて、該上蓋は該本体の該閉塞壁を覆う閉位置と該本体の該閉塞壁を露呈せしめる開位置との間を旋回自在である。この場合には、該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該閉塞壁は、該ヒンジ手段が存在する側から存在しない側に向かって下方に傾斜しているのがよい。該連結手段は該ヒンジ手段が存在しない側に配置されていると共に、該阻止片は該ヒンジ手段が存在する側に配置されているのが好ましい。該除去領域は、該ヒンジ手段の存在する側が該ヒンジ手段の存在しない側よりも幅広であるのが好都合である。
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋では、上蓋が本体に再装着された際に、除去領域を弾性変形させて除去領域が閉塞壁を閉塞せしめるのを阻止する阻止片が本体に形成されていることに起因して、上蓋が本体に再装着された際に閉塞壁には充分な大きさの隙間が確実に形成されるため、内容液が上記隙間を通過して閉塞壁の上面と天面壁の下面との間に画成された空間部に進入した場合であっても、かかる空間部に進入した内容液は上記隙間を通過して容器内に容易に戻ることができる。これにより、上蓋が本体に再装着された状態で容器が長期間に亘って横倒し或いは上下方向に激しく振盪せしめられたことで内容液が上記空間部に進入したとしても、閉塞壁の上面に内容液が残留することは防止され、従って、上蓋が本体に再装着された状態から再度本体に対して開封せしめられたとしても内容液が飛散することは防止される。
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋における、本体と上蓋とが連結される前であって且つ本体に対して上蓋が開位置にあるときの状態の平面図。 図1に示す状態の合成樹脂製容器蓋の底面図。 図1に示す状態の合成樹脂製容器蓋のA-A線断面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋において、本体に対して上蓋が閉位置にあって且つ本体の閉塞壁の除去領域と上蓋の天面壁とが連結された状態の断面図。 図4に示す状態から本体に対して上蓋が旋回を開始した直後の断面図。 図4に示す状態から本体に対して上蓋が旋回して開位置にあるときの断面図。 上蓋が本体に対して再装着された状態の断面図。 本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の変形例を示す断面図。
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を示す添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1乃至図3を参照して説明すると、全体を番号2で示す合成樹脂製容器蓋は、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成型によって成形され、本体4及び上蓋6を含んでいる。図示の実施形態においては、後述するとおり、本体4及び上蓋6はヒンジ手段7を介して連結されている。
本体4は閉塞壁8と閉塞壁8の周縁から垂下する円筒形装着壁10とを有している。閉塞壁8は平面視つまり図1において円形であって、閉塞壁8の上面の径方向中間部には上方に延出する略円筒形状の注出案内壁12が形成されている。注出案内壁12の上端部は半径方向外方に湾曲せしめられており、注出案内壁12の上端位置は、図3において右側に位置する所要角度領域が他の角度領域よりも低くなるよう設定されている。図3を参照することによって理解されるとおり、閉塞壁8は、注出案内壁12よりも径方向外側にあっては実質上水平であるが、注出案内壁12よりも径方向内側にあっては、ヒンジ手段7の存在する同図の右側からヒンジ手段7の存在しない左側に向かって比較的緩やかに下方に傾斜した後に比較的急激に上方に傾斜している。
閉塞壁8は破断可能薄肉ライン14によって囲繞された除去領域16及び破断可能薄肉ライン14よりも外側の残留領域18に区画される。除去領域16は注出案内壁12の内側に位置している。図1乃至図3において、除去領域16は、ヒンジ手段7が存在する右側の方が、ヒンジ手段7が存在しない左側よりも幅広であって、右側から左側に向かって閉塞壁8の中央を通過して先細りする形状である。また、除去領域16の先細り端つまり左側端は閉塞壁8の下端と近接してこれよりも幾分右側に位置しており、除去領域16は全体的に右側から左側に向かって下方に傾斜している。図3を参照することによって明確に理解されるとおり、破断可能薄肉ライン14は閉塞壁8の厚さを局部的に低減せしめることによって形成される所謂スコアから構成されている。除去領域16には上方に隆起した中央突出柱20が形成されている。中央突出柱20は閉塞壁8の中央に位置し、容器蓋2を射出成型にて成形した際に、成型機から射出された溶融状態の合成樹脂材料が所要とおりに流動するために形成された流路の残留物である。中央突出柱20の上端面が所謂ゲート部でありこれは閉塞されている。除去領域16には上方に延出した連結柱22も設けられている。連結柱22は除去領域16においてヒンジ手段7が設けられた側とは反対側つまり図1乃至図3において左側の先細り端部に位置している。図1と共に図2を参照して説明すると、連結柱22の断面は略V字形状で、平面視における頂部24が除去領域16の先細り端の幾分右側に位置し、外周縁は破断可能薄肉ライン14の内周縁に沿って延在している。図3に示すとおり、連結柱22は上下方向に見て中央突出柱20を超えて上方に延びており、連結柱22中の番号26で示す延出端部は、連結柱22中の他の部分よりも幾分細くなっている。残留領域18つまり閉塞壁8の外周縁部の上面には円筒形状の被係止壁28が形成されており、被係止壁28の外周面の上端部には環状の被係止突条30が形成されている。閉塞壁8の外周縁部の下面には、下方に垂下する円筒形状のシール壁32が形成されており、シール壁32の外周面は装着壁10の内周面と径方向に間隔をおいて対向している。
そして、閉塞壁8には、残留領域18の上面から上方に起立した後に平面視において除去領域16に進入する阻止片34が形成されている。阻止片34は破断可能薄肉ライン12に沿って間隔をおいて複数(図示の実施形態においては2つ)設けられており、阻止片34の基端は残留領域18の内周縁部においてヒンジ手段7が存在する側つまり図1乃至図3において右側、更に換言すれば除去領域16の幅が広い側に位置する。阻止片34はその基端を軸として弾性変形可能である。阻止片34については後に更に言及する。
装着壁10の内周面下端部には係止手段36が配設されている。図示の実施形態においては、係止手段36は周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の弧状突条から構成されている。所望ならば、周方向に連続して延びる環状突条から係止手段を構成することもできる。装着壁10の外周面上端部においてヒンジ手段7とは直径方向の反対側の部位には、弧状に延びる切欠38が形成されている。装着壁10には更に、上面が開放された有底環状溝40及び軸線方向スリット42を含む公知の分別機構が設けられており、容器蓋2が後述する容器の口頸部に装着されて使用された後に所要操作をすることで容器蓋2を口頸部から分離して廃棄することが可能となる。かような分別機構の詳細については、例えば本願に先立って本願の出願人によって出願されて既に特許された特許第6326472号公報を参照されたい。
図1乃至図3を参照して説明を続けると、上蓋6は円形天面壁44と天面壁44の周縁から垂下する円筒形スカート壁46とを有し、スカート壁46の外周面下端部が本体4の装着壁10の外周面上端部にヒンジ手段7を介して連結されていて、上蓋6は本体4の閉塞壁8を覆う閉位置(図4及び図7に示す状態)と本体4の閉塞壁8を露呈せしめる開位置(図3及び図6に示す状態)との間を旋回自在である。天面壁44の下面の所要位置には、本体4の閉塞壁8の除去領域16から上方に延出する連結柱22の延出端部26の断面形状と対応する断面形状を有する受容凹部50形成されており、受容凹部50は、上蓋6が閉位置に旋回せしめられた際に、連結柱22の延出端部26を受容する。天面壁44の下面には下方に垂下する内側円筒壁52及び外側円筒壁54も形成されており、内側円筒壁52及び外側円筒壁54の間には2条の環状浅溝56が形成されている。スカート壁46の外周面下端部における上記ヒンジ手段7とは直径方向の反対側の部位には、半径方向外方に突出する鍔部58が配設されており、上蓋6を旋回開閉動する際に鍔部58に指を掛けることができる。更に、スカート壁46の下面において直径方向に見て上記ヒンジ手段7とは反対側の部位には下方に突出する薄肉弧状突出片60が形成されている。スカート壁46の内周面下端には環状係止突条62が配設され、そしてまたスカート壁46の内周面には上記環状係止突条62よりも上方に位置する環状当接突条64も配設されている。
ここで、容器蓋2は、図1乃至図3に示す状態、つまり本体4に対して上蓋6が開位置にある状態で成形せしめられ、成形後に上蓋6は開位置から閉位置に旋回せしめられる。図4を参照することによって明確に理解される如く、上蓋6が閉位置に位置せしめられると、上蓋6の環状係止突条62が本体4の被係止突条30の外周面乃至下面に係止され、上蓋6の環状当接突条64が本体4の被係止壁28の上端に当接され、上蓋6の内側円筒壁52の外周面が本体4の注出案内壁12の内周面に密接せしめられ、そしてまた上蓋6の受容凹部50に本体4の連結柱22の延出端部26が受容せしめられる。そして、上蓋6が閉位置に位置せしめられた状態、つまり受容凹部50に連結柱22の延出端部26が受容せしめられた状態で、天面壁44の上面から超音波溶着機の如き図示しない適宜の溶着手段を作用せしめて天面壁44と連結柱22とを溶着することで、閉塞壁8の除去領域16と天面壁44とは連結される。所望ならば、超音波溶着機に替えて適宜の熱溶着機或いは接着剤の如き適宜の連結手段によって天面壁44と連結柱22とを連結することもできる。
図4には、本発明に従って構成された容器蓋2と共にかかる容器蓋2が適用される容器の口頸部も二点鎖線で図示されている。適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる容器の口頸部100は上面が開放された円筒形状であり、その外周面上端部には被係止突条102が形成されている。口頸部100の外周面には、更に、被係止突条102の下方に位置するサポートリング104(このサポートリング104は容器を搬送する際に利用される)も形成されている。
容器内に内容物を収容した後に口頸部100に容器蓋2を装着して口頸部100を密封する際には、容器蓋2、さらに詳しくは本体4に対して上蓋6が閉位置にせしめられており且つ本体4の閉塞壁8の除去領域16と上蓋6の天面壁44とが連結せしめられた状態の容器蓋2を口頸部100に被嵌して下方に強制し、本体4の装着壁10を弾性的に変形せしめて装着壁10の内周面に形成されている係止手段36を口頸部100の被係止突条102の下方に係止せしめる。
容器の内容物を消費する際には、上蓋6の鍔部58の下面に指をかけ、鍔部58にヒンジ手段7を旋回中心とした上向きの力を加える。かくすると、かかる力は、天面壁44及び連結柱22を介して閉塞壁8に伝達され、閉塞壁8の除去領域16を上蓋6と共にヒンジ手段7を旋回中心として上方に変位させようとするため、破断可能薄肉ライン14に剪断応力を生じさせる。かかる剪断応力によって、図5に示すとおり、破断可能薄肉ライン14は直径方向に見てヒンジ手段7とは反対側の一方から他方に向かって漸次破断せしめられる。破断可能薄肉ライン14が完全に破断せしめられた後は、除去領域16は連結柱22を介して上蓋6と一体となって開方向に旋回せしめられ、かくして閉塞壁8には排出開口が生成される。除去領域16が上蓋6と一体となって開方向に旋回せしめられる初期段階においては、除去領域16の外周縁部の上面が阻止片34の延出端部の下面と当接して除去領域16の外周縁部が阻止片34を弾性的に乗り越え、その後に、除去領域16と共に上蓋6は図6に示す開位置まで旋回せしめられる。しかる後においては、容器を適宜に傾動することによって、容器の内容物は排出開口を通して排出される。
内容物の排出を終了した後においては、上蓋6はヒンジ手段7を旋回中心として閉方向つまり閉塞壁8を覆う方向に旋回せしめられて本体4に再装着される。ここで、図示の実施形態においては、閉塞壁8には残留領域18の上面から上方に起立した後に平面視において除去領域16に進入する阻止片34が形成されていることに起因して、上蓋6が本体4に再装着された状態にあっては、図7を参照することによって明確に理解されるとおり、阻止片34の上面が除去領域16の下面の外周縁部に当接することで、除去領域16は弾性変形さらに詳しくはヒンジ手段7が存在しない側を基点としてヒンジ手段7が存在する側が上方に弾性的に湾曲せしめられて、除去領域16が閉塞壁8を閉塞することは阻止され、閉塞壁8には隙間66が形成される。それ故に、容器内に収容された内容液は、隙間66を通過して(つまり閉塞壁8を超えて)閉塞壁8の上面と天面壁44の下面との間に画成された空間部68と容器内との間を充分容易に相互に移動可能となる。上蓋6の内側円筒壁52の外周面が本体4の注出案内壁12の内周面に密接せしめられていることから、空間部68に進入した内容液が空間部68の外に漏れ出ることはない。
図8には、本発明に従って構成される合成樹脂製容器蓋の変形例が示されている。本変形例では、破断可能薄肉ライン14が破断される前の状態にあっては、阻止片34´は、除去領域16の下面から下方に垂下した後に平面視において残留領域18に進入する。そして、図示は省略するが、容器の内容物を消費すべく、本体4に対して上蓋6が開方向に旋回せしめられると、破断可能薄肉ライン14が破断せしめられた後に阻止片34´の延出端部の上面が残留領域18の内周縁部の下面と当接して阻止片34´が残留領域18の内周縁部を弾性的に乗り越える。内容物の排出が終了して、上蓋6が本体4に再装着されると、阻止片34´の下面が除去領域16の上面の内周縁部に当接することで、除去領域16が閉塞壁8を閉塞することは阻止される。図示は省略するが、阻止片を、(破断可能薄肉ライン14が破断される前の状態において、)閉塞壁8よりも上方に位置し且つ平面視において除去領域16に進入する上側阻止片と、除去領域16の下面から下方に垂下した後に平面視において残留領域18に進入する下側阻止片とから構成し、上蓋6を本体4に再装着した際に、上側阻止片の上面と下側阻止片の下面とが当接するようにすることもできる。
つまり、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋では、上蓋6が本体4に再装着された際に、除去領域16を弾性変形させて除去領域16が閉塞壁8を閉塞せしめるのを阻止する阻止片34又は34´が本体4に形成されていることに起因して、上蓋6が本体4に再装着された際に閉塞壁8には充分な大きさの隙間66が確実に形成されるため、内容液が隙間66を通過して閉塞壁8の上面と天面壁44の下面との間に画成された空間部68に進入した場合であっても、空間部68に進入した内容液は隙間66を通過して容器内に容易に戻ることができる。これにより、上蓋6が本体4に再装着された状態で容器が長期間に亘って横倒し或いは上下方向に激しく振盪せしめられたことで内容液が空間部68に進入したとしても、閉塞壁8の上面に内容液が残留することは防止され、従って、上蓋6が本体4に再装着された状態から再度本体4に対して開封せしめられたとしても内容液が飛散することは防止される。
以上、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋について添付した図面を参照して詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲内において適宜の修正や変更が可能である。例えば、図示の実施形態においては、阻止片34及び34´は閉塞壁8の上面又は下面から延出していたが、阻止片は閉塞壁8ではなく注出案内壁12の内周面から径方向内側に延出するようにしてもよい。また、阻止片34及び34´の数及び位置は適宜変更してよい。図示の実施形態においては、連結手段は閉塞壁8の除去領域16から上方に延出する連結柱22により構成されていたが、連結柱を天面壁44の下面から下方に垂下させて閉塞壁8の除去領域16に連結(除去領域16の上面に溶着)したり、閉塞壁8の除去領域16の上面及び天面壁44の下面の双方から相互に接近する方向に延出させて連結させてもよい。さらに、溶着によらず例えば、本願の出願人によって先に出願されて既に特許された特許第5901198号に示されるようなフラップ片の如き適宜の係合手段によって閉塞壁8の除去領域16と天面壁44とを連結することもできる。更にまた、本体4及び上蓋6は必ずしもヒンジ手段7を介して連結されていなくてもよく、本体4及び上蓋6は相互に設けられた雄螺条及び雌螺条によって螺着せしめられていてもよい。つまり、本体4及び上蓋6が螺着せしめられている場合における本体4に対する上蓋6の所要開封操作は、本体4に対して上蓋6を回転せしめることとなる。また、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋は特開2000-326972号公報に示されるスパウトの口部に適用されることもあり、スパウトの口部に適用される場合には、本体4は装着壁10を有しない。
2:合成樹脂製容器蓋
4:本体
6:上蓋
7:ヒンジ手段
8:閉塞壁
14:破断可能薄肉ライン
16:除去領域
18:残留領域
22:連結柱(連結手段)
34、34´:阻止片
44:天面壁
46:スカート壁

Claims (10)

  1. 本体及び上蓋を含み、
    該本体は閉塞壁を有し、該閉塞壁は破断可能薄肉ラインによって囲繞された除去領域及び該破断可能薄肉ラインよりも外側の残留領域に区画され、
    該上蓋は天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、
    該閉塞壁の該除去領域と該天面壁とは連結手段によって連結されており、該本体に対して該上蓋が所要開封操作せしめられると、該破断可能薄肉ラインが破断されて、該閉塞壁の該除去領域が該上蓋と一体となって該閉塞壁から除去される、合成樹脂製容器蓋において、
    該本体には、該上蓋が該本体に再装着された際に、該除去領域を弾性変形させて該除去領域が該閉塞壁を閉塞せしめるのを阻止する阻止片が形成されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該阻止片は、該残留領域の上面から上方に起立した後に平面視において該除去領域に進入し、該上蓋が該本体に再装着されると、該阻止片の上面と該除去領域の下面とが当接する、請求項1に記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該阻止片は、該除去領域の下面から下方に垂下した後に平面視において該残留領域に進入し、該上蓋が該本体に再装着されると、該阻止片の下面と該残留領域の上面とが当接する、請求項1に記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 該阻止片は、該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態において、該閉塞壁よりも上方に位置し且つ平面視において該除去領域に進入する上側阻止片と、該除去領域の下面から下方に垂下した後に平面視において該残留領域に進入する下側阻止片とから構成され、該上蓋が該本体に再装着されると、該上側阻止片の上面と該下側阻止片の下面とが当接する、請求項1に記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 該阻止片は、該破断可能薄肉ラインに沿って間隔をおいて複数設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 該連結手段は該除去領域の上面から上方に延出する連結柱であって、該連結柱の延出端が該天面壁の内面に溶着されている、請求項1乃至5のいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 該本体は該閉塞壁の周縁から垂下する円筒形装着壁を有し、該スカート壁の外周面が該本体の該装着壁の外周面にヒンジ手段を介して連結されていて、該上蓋は該本体の該閉塞壁を覆う閉位置と該本体の該閉塞壁を露呈せしめる開位置との間を旋回自在である、請求項1乃至6のいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  8. 該破断可能薄肉ラインが破断される前の状態にあっては、該閉塞壁は、該ヒンジ手段が存在する側から存在しない側に向かって下方に傾斜している、請求項7に記載の合成樹脂製容器蓋。
  9. 該連結手段は該ヒンジ手段が存在しない側に配置されていると共に、該阻止片は該ヒンジ手段が存在する側に配置されている、請求項7又は8に記載の合成樹脂製容器蓋。
  10. 該除去領域は、該ヒンジ手段の存在する側が該ヒンジ手段の存在しない側よりも幅広である、請求項7乃至9のいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
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