JP2023026001A - 搬送ロボットと収納ラックとの接合構造 - Google Patents

搬送ロボットと収納ラックとの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】収納ラックが搬送ロボットの荷役プレートに対して位置ずれを起こさないようにすることができ、所定の設置場所において、収納ラックを正確な位置に降ろすことができるようにする。【解決手段】収納ラック70の主棚板72における高さ位置は、搬送ロボット60の荷役プレート63が最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されており、荷役プレート63の上面と主棚板72の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部80が形成され、他方には、凸型部80の表面が接して合致する凹型部81が形成されており、搬送ロボット60が収納ラック70における主棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、凸型部80の表面が、凹型部81の表面に接して合致する。【選択図】図6

Description

本発明は、搬送ロボットと収納ラックとの接合構造に関する。
従来、物流倉庫内の空間で収納ラックを搬送する搬送ロボットについての技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
搬送ロボットは、いわゆる無人搬送車の一種であり、装置本体と、前進方向前面に取り付けられたレーザ距離センサーと、装置本体の上部に取り付けられた荷役プレートと、車輪やその駆動機構を含む走行部と、によって構成されている。
一方、収納ラックは四本の支持脚を備え、これら四本の支持脚によって、最下段の棚板と床面との間に、搬送ロボットが自由に出入りできるだけの空間が設けられている。そして、搬送ロボットは、荷役プレートによって収納ラック全体を持ち上げ、レーザ距離センサーによって壁面に対する角度を確認しながら走行部によって移動することで収納ラックを搬送できる。
再公表特許第2017/090108号公報
従来の搬送ロボットは、収納ラックを設置する空間に位置や向きの推定に必要な幾何形状が乏しい場合でも、壁面と所定の角度を保つように収納ラックを自動的に整列して配置できるようになっている。
ところが、搬送ロボットは、荷役プレート上に収納ラックを載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換したりするため、収納ラックが、荷役プレート上面に対して少しずつ位置ずれを起こす場合がある。すると、搬送ロボット自体が、正確な位置に収納ラックを設置したと認識していても、実際には、収納ラックの設置位置がずれていることがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、収納ラックが搬送ロボットの荷役プレートに対して位置ずれを起こさないようにすることができ、所定の設置場所において、収納ラックを正確な位置に降ろすことができるようにすることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図4~図7に示すように、床面上を走行する搬送ロボット60と、当該搬送ロボット60によって搬送される物品収納用の収納ラック70との接合構造であって、
前記搬送ロボット60は、
装置本体61と、
前記装置本体61を走行させる走行部62と、
前記装置本体61の上部に取り付けられた昇降機構61aによって上下に昇降し、前記収納ラック70を上げ下ろしする荷役プレート63と、を備えており、
前記収納ラック70は、
複数の支持脚71と、
前記複数の支持脚71によって支持される棚板72と、を備えており、
前記棚板72は、前記荷役プレート63の上面に接する主棚板72を有し、
前記主棚板72における高さ位置は、前記荷役プレート63が最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されており、
前記荷役プレート63の上面と前記主棚板72の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部80が形成され、他方には、前記凸型部80の表面が接して合致する凹型部81が形成されており、
前記搬送ロボット60が前記収納ラック70における前記主棚板72の下方に配置されて、前記荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、前記凸型部80の表面が、前記凹型部81の表面に接して合致することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、収納ラック70の主棚板72における高さ位置は、荷役プレート63が最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されているので、荷役プレート63を上下に昇降させることで、収納ラック70を床面に対して上げ下ろしすることができる。そして、荷役プレート63の上面と主棚板72の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部80が形成され、他方には、凸型部80の表面が接して合致する凹型部81が形成されており、搬送ロボット60が収納ラック70における主棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、凸型部80の表面が、凹型部81の表面に接して合致するので、搬送ロボット60が収納ラック70を上方に持ち上げた際に、凸型部80が凹型部81に嵌まって位置決めを行うことができ、搬送ロボット60に対して収納ラック70を常に定位置に収めることができる。さらに、このように凸型部80が凹型部81に嵌まるので、搬送ロボット60が、荷役プレート63上に収納ラック70を載せた状態のまま走行しても、収納ラック70が荷役プレート72に対して位置ずれを起こさないようにすることができる。これにより、搬送ロボット60が所定の設置場所で収納ラック70を降ろして設置するときに、収納ラック70を正確な位置に降ろすことができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図6,図7に示すように、請求項1に記載の搬送ロボット60と収納ラック70との接合構造において、
前記凸型部80は、角錐型、円錐型、略半球型のいずれかであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、凸型部80が、角錐型、円錐型、略半球型のいずれかであるため、凸型部80の表面には上下に段差が形成されないことになる。そのため、仮に搬送ロボット60に対して収納ラック70が位置ずれしていても、搬送ロボット60が収納ラック70を上方に持ち上げた際に、凸型部80の表面と凹型部81の表面とが接して滑動し、凸型部80が凹型部81に嵌まって合致することになるので、搬送ロボット60に対して収納ラック70を常に定位置に収めることができる。
さらに、凸型部80が角錐型である場合、凹型部81は、当該角錐型の凸型部80が合致する形状であって角と角が接して嵌まった状態となり、水平方向に位置ずれしにくくなるので、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
一方、凸型部80が、円錐型又は略半球型である場合、凹型部81は、当該円錐型又は略半球型の凸型部80が合致する形状となるので、凸型部80と凹型部81とが合致しやすい。
請求項3に記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項1又は2に記載の搬送ロボット60と収納ラック70との接合構造において、
前記凸型部80の表面に突起82が形成され、前記凹型部81の表面に、前記突起82が合致する穴83が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、凸型部80の表面に突起82が形成され、凹型部81の表面に、突起82が合致する穴83が形成されているので、凸型部80の表面に形成された突起82が、凹型部81の表面に形成された穴83に合致すると、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4~図7に示すように、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送ロボット60と収納ラック70との接合構造において、
前記凸型部80のうち最も上方又は下方に位置する突端の部位は、前記収納ラック70の重心線上に位置していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、凸型部80のうち最も上方又は下方に位置する突端の部位は、収納ラック70の重心線上に位置しているので、搬送ロボット60によって収納ラック70を持ち上げたときにバランスが良い。そのため、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送ロボット60と収納ラック70との接合構造において、
前記荷役プレート63の上面と前記主棚板72の下面のうち、一方には、前記凸型部80が複数形成され、他方には、前記凹型部81が複数形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、荷役プレート63の上面と主棚板72の下面のうち、一方には、凸型部80が複数形成され、他方には、凹型部81が複数形成されているので、複数の凸型部80が、複数の凹型部81に合致すると、水平方向に位置ずれしにくくなる。これにより、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
請求項6に記載の発明は、例えば図6に示すように、請求項1から5のいずれか一項に記載の搬送ロボット60と収納ラック70との接合構造において、
前記搬送ロボット60が前記収納ラック70における前記主棚板72の下方に配置されて、前記荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、前記荷役プレート63の上面と前記主棚板72の下面が互いに接することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、搬送ロボット60が収納ラック70における主棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、荷役プレート63の上面と主棚板72の下面が互いに接するので、凸型部80と凹型部81とが合致するだけでなく、荷役プレート63の上面と主棚板72の下面が全面的に接することになる。これにより、搬送ロボット60によって収納ラック70を上げ下ろしするときも、搬送ロボット60によって収納ラック70を搬送するときもバランスが良く、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
本発明によれば、収納ラックが搬送ロボットの荷役プレートに対して位置ずれを起こさないようにすることができ、所定の設置場所において、収納ラックを正確な位置に降ろすことができる。
住宅の1階及び1.5階を示す平断面図である。 住宅の2階及び2.5階を示す平断面図である。 住宅の要部を示す拡大平断面図である。 搬送ロボット及び収納ラックを示す一側面図である。 搬送ロボット及び収納ラックを示す他側面図である。 搬送ロボットと収納ラックとの接合構造について説明する図である。 搬送ロボットと収納ラックとの接合構造の変形例について説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
図1,図2において符号1は、自動運転が可能な物品搬送用の搬送ロボット60が導入される住宅を示す。この住宅1は、2階建て(厳密には2.5階建て)であり、1階の一部、1.5階及び2階(2.5階)が住人専用スペースとして用いられている。また、1階の他の一部が、事務所、店舗、テレワーク室や執務室、作業室、あるいはLDK(リビング・ダイニング・キッチン)等にも利用可能な多目的スペースとして用いられている。さらに、1階の更に他の一部が、多目的スペースを事務所等として利用する場合の従業者と住人が使用する共用スペースとして用いられている。
住宅1の建物躯体は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場でパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、これに限られるものではなく、従来の軸組工法、壁式工法、ツーバイフォー工法等で構築されるものとしてもよい。
図示しない屋根の直下であって住宅1正面の2階にはバルコニー2が設けられている。バルコニー2には、図2に示すように、住宅1正面から東側にかけて手摺壁3が設けられている。
手摺壁3における西側端部の西側には、横長のルーバー材が上下に連なる格子壁部4が設けられている。また、手摺壁3の下端部には、手摺壁3よりも前方及び側方に張り出す庇5が設けられている。
住宅1正面の東側コーナーには、窓が設けられた他の外周壁よりも厚みのある状態に形成された第一厚型壁体6が、1階から屋根の高さまで設けられている。第一厚型壁体6の正面には、手摺壁3及び庇5の端部が接続されている。
第一厚型壁体6は、上記の建築用パネル(建築用壁パネル)を四角筒状に組んで構築したものであり、この第一厚型壁体6自体には開口部が形成されていない。
手摺壁3における格子壁部4の西側には、第一厚型壁体6よりも厚みのある状態に形成された第二厚型壁体7が、1階から屋根の高さまで設けられている。この第二厚型壁体7の上端部は、北側部分が屋根に達する高さとなっており、南側部分は、北側部分よりも高さが低く、屋根との間に隙間が形成された状態となっている。
第二厚型壁体7は、上記の建築用パネル(建築用壁パネル)を四角筒状に組んで構築したものである。そして、第二厚型壁体7には、複数の開口部7a,7bが形成されており、これら複数の開口部7a,7bから第二厚型壁体7の内部中空部を利用できるようになっている。当該内部中空部には、例えばライフライン設備として充電制御装置37や第一雨水タンク設備38が収納されている。第二雨水タンク設備39も、住宅1の北側外周に設置されている。
第一雨水タンク設備38及び第二雨水タンク設備39には、屋根からの雨水を貯留することができ、雑用水や中水として利用できる。ろ過装置を備えて、雨水を上水として利用してもよい。
住宅1正面の西側コーナーには、第一厚型壁体6と同等の厚み寸法に設定された第三厚型壁体8が、1階から2階床よりも上方に突出する程度の高さまで設けられている。
第三厚型壁体8は、上記の建築用パネル(建築用壁パネル)を四角筒状に組んで構築したものであり、この第三厚型壁体8自体には開口部が形成されていない。
バルコニー2の中央には、2階からバルコニー2側に突出した位置に配置されたインナーテラス部9の外壁9aが設けられている。
なお、手摺壁3における西側端部は、インナーテラス部9の外壁9aの正面に接続されている。そのため、バルコニー2は、インナーテラス部9を境界に、西側と東側に分割されている。なお、西側のバルコニー2を、以下、第一バルコニー2aと称し、東側のバルコニー2を、以下、第二バルコニー2bと称する。
また、住宅1の1階において、第二厚型壁体7の両側にはポーチ10,11がそれぞれ設けられており、本実施形態においては、西側のポーチが第一ポーチ10とされ、東側のポーチが第二ポーチ11とされている。
すなわち、第二厚型壁体7を境にして東側と西側に位置する領域は、この第二厚型壁体7によって概略的に分けられることになる。例えば東側と西側の領域のうち、一方をプライベート性の強い領域とし、他方をパブリック性の強い領域とすれば、第二厚型壁体7による領域分けの特性が際立ち、住宅1における外観性を向上できるので好ましい。
第一ポーチ10は、駐車スペースであり、多目的スペースの前記従業者と住人が使用する共用スペースとされている。また、第一ポーチ10は、住宅1の正面から奥(北側)に伸びて設けられている。第二厚型壁体7と第三厚型壁体8との間に形成された開口部を通じて車両の出し入れを行うことができ、屋外に向かって開放されていることが常態とされている。
第一ポーチ10の奥(北側)には、住宅1の玄関スペース21(玄関)が設けられている。
また、第一ポーチ10の床は、玄関スペース21(北側)から屋外(南側)に向かって下り勾配となるスロープ状に形成されている。そのため、屋外から玄関スペース21に向かうルート上のバリアフリー化が可能となり、人の通行や、車椅子での通行がしやすく、車両も駐車しやすい。
第一ポーチ10の上方には、住宅1の外周壁と一体的に形成されたポーチ屋根12が設けられている。また、第一ポーチ10の西側には、第三厚型壁体8と南北方向に連続して配置されて共にポーチ屋根12を支持するポーチ壁13が設けられている。
ポーチ壁13には、住宅1の西側に位置し、かつ第一ポーチ10と屋外とを連通する西側開口部13a(第四開口部)が形成されている。そして、この西側開口部13aには、横長の冷却ルーバー材が上下に連なる冷却ルーバー装置14が設置されている。
冷却ルーバー装置14は、保水した複数の冷却ルーバー材間を空気が流通したときの気化熱によって周囲の温度を下げるための装置であり、屋外から第一ポーチ10内に空気を取り込むのに合わせて第一ポーチ10内を冷却できるようになっている。
また、冷却ルーバー装置14に水を供給する給水源は、水道であってもよいし、雨水を利用してもよい。
第二ポーチ11は、住宅1の南側面から東側面にかけて設けられたポーチであり、多目的スペースの従業者と住人が使用する共用スペースとされている。また、第二ポーチ11は、住宅1の1階における部屋の南側及び東側に位置する外周壁に面している。
第二ポーチ11の床面は、床タイルによって仕上げられており、第一ポーチ10の床面よりも高さ位置が高く設定されている。
また、第二ポーチ11の南側縁部には、第二ポーチ11と地面とを繋ぐポーチ階段15と、箱型に形成されて上面が開口した水盤16と、が設けられている。なお、ポーチ階段15も、第二ポーチ11と同様の床タイルによって仕上げられている。
さらに、水盤16は、第二ポーチ11の南側縁部に沿って設けられた水盤16における本体部の東側端部から、住宅1の東側面に回り込んで設けられた第二ポーチ11の縁部に沿って配置された延長壁部16aを有する。なお、この延長壁部16aの上面の高さ位置は、水盤16の本体部の上面の高さ位置と等しく、第二ポーチ11の床面の高さ位置よりも上方に位置している。
第二ポーチ11のうち、ポーチ階段15の北側に位置する部分であって、かつ第二厚型壁体7の東側に位置する部分は、平面視において東西方向よりも南北方向に長く伸びている。そして、このような第二ポーチ11のうちの南北方向に長い部分の北側には、第二ポーチ11と床面が連続する半屋外空間としてのラウンジ17が設けられている。なお、ラウンジ17の床面も、第二ポーチ11と同様の床タイルによって仕上げられている。
第二ポーチ11とラウンジ17との間の開口部(出入口)には、扉が設けられている。本実施形態において扉は、自動ドアとされている。
ラウンジ17は、多目的スペースの従業者と住人が使用する共用スペースとされており、待合室として用いられるだけでなく、住人用スペース又は多目的スペースの前室としても用いられる。ラウンジ17には、ベンチ50が設けられている。ベンチ50は中央部が第一植栽部55とされており、第一植栽部55には植物PL1が植栽されている。
また、ラウンジ17の床部17dには、第二植栽部56も設けられている。第二植栽部56にも植物PL2が植栽されている。
植物PL1,PL2は、住人や従業者における緑視率の向上に貢献する。
ラウンジ17の奥(北側)には、住宅1の玄関スペース21が設けられている。
ラウンジ17の西側には、駐車スペースである第一ポーチ10が設けられ、東側には、多目的スペースである大空間室18が設けられている。ラウンジ17と第一ポーチ10との間には、開閉可能なガラス窓を含む複数のガラス窓が設けられた中央第一開口部17a(第一開口部)が形成されている。ラウンジ17と大空間室18との間には、互いに離間するガラス壁が設けられた中央第二開口部17b(第二開口部)が形成されている。中央第二開口部17bは、戸が設けられずに常時開放されているが、戸(例えばガラス戸)が設けられてもよい。
すなわち、住宅1には、当該住宅1の1階を東西方向に貫通する連通空間Sが形成されており、この連通空間S内には、西側から、駐車スペースとしての第一ポーチ10、半屋外空間としてのラウンジ17、多目的スペースとしての大空間室18が連続して配置されている。
さらに、ラウンジ17は、2階の天井まで吹き抜けた吹抜部17Vを有している。すなわち、上記の連通空間Sは、東西方向だけでなく、部分的に2階まで連通しており、逆T字型の空間となっている。
2階の天井には、複数の天窓17cが設けられており、上空からの採光が可能となっている。なお、本実施形態における複数の天窓17cは、嵌め殺し式とされているが、電動で開閉可能とされてもよい。
また、2階の天井には、図示はしないがシーリングファンが設けられており、ラウンジ17内に空気を送ったり、ラウンジ17内の空気を上昇させたりすることができる。
大空間室18は、住宅1における1階中央から東側にかけて幅広に、かつ、南北方向にも長く形成されている。より詳細には、大空間室18は、住宅1における間口寸法の半分以上の幅寸法に設定されている。南北方向においては、北側に位置する収納室19を含めると、住宅1の南端部から北端部にかけて設けられている。つまり、大空間室18は、住宅1の奥行き寸法いっぱいに設けられていることになる。収納室19を除いても、住宅1における奥行き寸法の3分の2程度の奥行き寸法に設定されている。したがって、住宅1の1階部分に対して大きな割合で多目的スペースを確保することができる。
大空間室18の東側の壁には、住宅1の東側に位置し、大空間室18と屋外(第二ポーチ11)とを連通する東側開口部18a(第三開口部)が形成されている。また、東側の壁には、東側開口部18aを開閉する窓が設けられており、窓を開けて、大空間室18と第二ポーチ11との間を行き来できるようになっている。なお、大空間室18の東側の壁には、東側開口部18aを開閉する窓としての複数の掃き出し窓と、これら複数の掃き出し窓の上方に位置する高窓と、が設けられている。
東側開口部18aは、第一厚型壁体6の北端部から収納室19の東側に位置する外周壁にかけて幅広に形成されている。
そして、このような東側開口部18aと、西側開口部13a、中央第一開口部17a、中央第二開口部17bは、開口幅が等しく設定されている。さらに、西側開口部13a、中央第一開口部17a、中央第二開口部17b、東側開口部18aは、上端部の高さ位置も等しく設定されている。また、下端部の高さ位置については、西側開口部13aは他よりも上方に位置しているが、中央第一開口部17a、中央第二開口部17b、東側開口部18aは、下端部の高さ位置も等しく設定されている。
上記の連通空間Sは、東西方向に並び、かつ互いに平行に配置された各開口部13a,17a,17b,18aと、各開口部13a,17a,17b,18a間に位置する第一ポーチ10、ラウンジ17、大空間室18と、を備えている。そして、上記のように吹抜部17Vを含んで、逆T字型の空間となっている。
収納室19は、大空間室18のうち中央第二開口部17bと東側開口部18aとの間に位置するメイン空間の北側に位置し、かつ、住宅1背面の東側コーナーに位置している。
この収納室19は、天井高が0.8~1.4メートルに設定された低天井収納空間である。この0.8m~1.4mの天井高とは、人が収納室19に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲であり、かつ、このように天井高を必要最小限に抑えることで、住宅1の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる高さ範囲である。
大空間室18のうち中央第二開口部17bと東側開口部18aとの間に位置するメイン空間の南側には、第一厚型壁体6側に位置するサブ空間と、第二厚型壁体7側に位置する小部屋20と、が設けられている。
サブ空間は、壁によってメイン空間と区切られない空間である。すなわち、大空間室18は、メイン空間と、このメイン空間と連続するサブ空間と、を有して平面視略L字型に形成されている。なお、サブ空間の南側に位置する壁には、複数の掃き出し窓と、これら複数の掃き出し窓の上方に位置する高窓が設けられた大開口部が形成されている。
小部屋20は、壁20a,20bによって大空間室18におけるメイン空間及びサブ空間と区切られており、大空間室18に付属している。一方の壁20aは、平面視においてL字型に形成され、メイン空間に面するとともに第二厚型壁体7に対向して設けられている。他方の壁20bは、第一厚型壁体6に対向して設けられている。
なお、大空間室18のうちメイン空間の天井は、部分的に天井高の高い折り上げ天井とされており、サブ空間や小部屋20の天井高よりも高く設定されている。
大空間室18は、本実施形態においては、テナントスペースとして用いられているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、店舗として用いられてもよいし、賃貸住宅として用いられてもよい。また、テレワーク室や執務室、作業室、あるいはLDKとして用いられてもよい。
なお、テナントスペースとは、従業者が仕事を行う場所を指し、大空間室18のメイン空間だけでなく、サブ空間、収納室19、小部屋20もテナントスペースに含まれるものとする。さらに、大空間室18及び小部屋20には、平面視ロ字型の造作テーブル150やソファー、窓際のカウンターデスク等の家具が設置されている。
また、大空間室18のメイン空間における北側の壁面には、壁付けの複数の家具が設けられているが、これら複数の家具の間に位置する壁面には鏡18bが設けられている。大空間室18の内部の景色を鏡18bに映し出すことにより、大空間室18を更に広い空間に見せることができる。
そして、住宅1における1階部分のうち、第一ポーチ10、ラウンジ17、大空間室18よりも北側に位置する領域は、収納室19を除き、住人用スペースとされている。
住宅1における1階部分のうち住人用スペースとされた領域には、第一ポーチ10及びラウンジ17の北側に位置する上記の玄関スペース21が設けられている。
玄関スペース21は、南北方向よりも東西方向に長く形成されている。そして、玄関スペース21は、第一ポーチ10との間を行き来するための建具(第一玄関ドア)付きの第一玄関開口部21aと、ラウンジ17との間を行き来するための建具(第二玄関ドア)付きの第二玄関開口部21bと、を有する。これら第一玄関開口部21a及び第二玄関開口部21bは、玄関スペース21と、第一ポーチ10及びラウンジ17との間に位置する壁に形成されている。
第一玄関開口部21aの建具には、引戸又は引き違い戸が採用され、第二玄関開口部21bの建具には、引戸が採用されている。
玄関スペース21の床面は、第一ポーチ10の床面よりも上方に位置するとともに、ラウンジ17の床面と連続し、ラウンジ17の床面と同様の床タイルによって仕上げられている。
玄関スペース21の北側には、廊下24が設けられている。廊下24は、玄関スペース21に隣接して平行に配置されるとともに、玄関スペース21の幅(東西方向の長さ)よりも長く延在するように形成されている。
玄関スペース21の西側には、集配スペース23が設けられている。
集配スペース23は、廊下24の延在方向(東西方向)他端部(西側端部)及び玄関スペース21に隣接して配置され、屋外に連通するビルトイン型の宅配ボックス22が設置されている。
宅配ボックス22は、ビルトイン型であるため、床や天井、四方の壁に囲まれた位置に設けられている。四方の壁のうち、北側の屋内側に位置する壁と、南側に位置して屋外(第一ポーチ10)に面する壁には、宅配物を出し入れするための開口部がそれぞれ形成されている。そして、屋内側の壁の開口部には屋内扉22aが設けられ、屋外側の壁の開口部には屋外扉22bが設けられている。
このような宅配ボックス22内には、屋内扉22aが設けられた開口部から、搬送ロボット60が進入可能となっている。
宅配ボックス22の屋内扉22aは、本実施形態においては、片開き戸が採用されているが、引戸や引き込み戸、片折戸等でもよい。また、屋内扉22aには、屋内側からのみ施解錠が可能なロック装置が設けられている。
屋外扉22bは、屋内扉22aが閉められて施錠されているときのみ開閉可能となっている。また、屋外扉22bには、屋外側からのみ施解錠が可能なロック装置が設けられている。
さらに、宅配ボックス22内には、人や動物の存在を感知する赤外線センサーが設けられており、赤外線センサーが、人や動物を感知した場合は、屋内扉22aは解錠されないようになっている。また、赤外線センサーに代えて、若しくは赤外線センサーと併用して重量センサーが設けられてもよい。宅配ボックス22内に入っているはずの物品の重量データと、重量センサーによって計測された実際の重量との間に大きな誤差があると、屋内扉22aは解錠されないようになっている。
集配スペース23の西側壁面には、シューズクローゼット部及びハンガーラック部を有する収納棚23aが設置されている。また、集配スペース23の北側壁面には、洗面台23bが設置されている。
廊下24の延在方向他端部の北側壁面には、上下左右に複数の収納部を有する収納棚24aが設置されている。この収納棚24aは、洗面台23bと並設されている。
廊下24の先(東側)には、1.5階、2階(及び2.5階)に上がるためのエレベーター251と、1.5階及び2階に上がるための階段252と、が設置された階間昇降スペース25が設けられている。すなわち、階間昇降スペース25には、他の階に移動するための手段として、1階から2.5階まで続くエレベーター251と階段252が設けられている。
エレベーター251は、東西に開口する両面開口型のものが採用され、西側の開口部を開閉する第一扉251aと、東側の開口部を開閉する第二扉251bと、を備える。
エレベーター251及び階段252の西側部分は、エレベーターホール253とされており、エレベーター251は、住宅1の1階においては、エレベーターホール253側にのみ開口する。エレベーター251の収納庫27側には壁が設けられており、収納庫27からエレベーター251の籠内への直接の出入りはできないようになっている。つまり、収納庫27から廊下24を通り、階段252を回り込んでエレベーターホール253からエレベーター251の籠内に乗り込むようにする。
廊下24の延在方向(東西方向)一端部(東側端部)には、階間昇降スペース25よりも東側に、エレベーター251及び階段252の裏側(東側)に回り込むようにして収納庫27と、が設けられている。
収納庫27は、自動運転が可能な搬送ロボット60の充電ポート60Pが設置されるとともに物品の収納に用いられる。充電ポート60Pが設置されているため、この収納庫27が、搬送ロボット60の基準の待機場所となる。なお、充電ポート60Pは、プラグをコンセントに差し込んで電力供給を受けることで搬送ロボット60への充電機能を有している。これにより、充電ポート60Pは、収納庫27以外の場所に設置することも可能となっている。そのため、搬送ロボット60の基準の待機場所を、例えば宅配ボックス22内やその他の場所に適宜変更することができる。
また、この収納庫27は、開口していない壁を介して上記の収納室19と東西に隣接し、当該収納室19と同様、天井高が0.8~1.4メートルに設定されている。
なお、収納庫27と廊下24との間の壁には、建具27a付きの出入口が形成され、開閉可能となっている。建具27aには、引戸が採用されている。
玄関スペース21と廊下24との境界部分には、建具(第一玄関ドア)付きの第一玄関開口部21aと対向する第一仕切壁211が配置されている。この第一仕切壁211は、天井までの高さに設定されており、第一玄関開口部21aを完全に開放しても、裏側の廊下24が見えないようになっている。
また、玄関スペースと集配スペースとの境界部分には、建具付きの出入口212aが形成された第二仕切壁212が配置されている。この第二仕切壁212は、天井までの高さに設定されており、出入口212aを閉塞しておけば、裏側の集配スペース23が見えないようになっている。なお、出入口212aを開閉する建具は、引き込み戸が採用されているが、引戸でもよいし、その他の開閉方式による建具を採用してもよい。
第一仕切壁211と第二仕切壁212は、平面視において直交して配置されて一体化している。すなわち、第一仕切壁211と第二仕切壁212は、平面視においてL型に一体化しており、集配スペース23及び廊下24も、第一仕切壁211及び第二仕切壁212に沿ってL型に一体化した状態となっている。
このような第一仕切壁211及び第二仕切壁212の廊下24側及び集配スペース23側の付近を、搬送ロボット60の一時待機場所WPとすることができる。本実施形態においては、収納棚23a及び洗面台23bの前方が一時待機場所WPとされている(図3参照)。
エレベーター251及び階段252を半階上がった位置(住宅1の1.5階)には、図1(b)に示すように、洗面脱衣所28a・浴室28bからなる水廻り室28が設けられている。この水廻り室28は、収納室19の上方に位置している。なお、階段252の踊り場が、収納庫27の上方に位置している。
なお、エレベーター251は、住宅1の1.5階においては、水廻り室28側にのみ開口する。
エレベーター251及び階段252を更に上がって2階に到達すると、図2に示すように、ホール29があり、ホール29の東側には、二段分の階段を上った位置に主寝室30が設けられている。すなわち、この主寝室30が、住宅1の2.5階とされている。主寝室30の東側には、ウォークインクローゼット30aが設けられている。
なお、エレベーター251は、住宅1の2階においては、ホール29側にのみ開口し、住宅1の2.5階においては、主寝室30側にのみ開口する。
ホール29及び主寝室30の南側には、リビングとダイニングとキッチンの機能を一室に併存させた部屋31(以下、居室31)が設けられている。居室31は、ホール29との間に設けられた出入口と、主寝室30との間に設けられた出入口と、を有する。
居室31の南側には、上記のバルコニー2及びインナーテラス部9が設けられている。インナーテラス部9は、居室31からバルコニー2側に突出した位置に配置されており、居室31と連続する屋内空間として用いられている。
インナーテラス部9の西側に形成された出入口の屋外側には、バルコニー2における第一バルコニー2aが設けられている。インナーテラス部9の東側に形成された出入口の屋外側には、バルコニー2における第二バルコニー2bが設けられている。
第一バルコニー2aは、上記の格子壁部4の内側に位置しており、屋外からの空気を取り込みやすくなっている。なお、格子壁部4に替えて、冷却ルーバー装置を設置してもよいものとする。
また、第一バルコニー2aの西側には、上記の第二厚型壁体7が設けられており、更にその西側には、ドローンの発着場となるドローンポートDPが設けられている。
また、ホール29の西側には、部屋32が設けられている。この部屋32は、例えば住人用スペースにおける執務室兼寝室として用いられている。なお、通信設備等を導入することによってテレワークを行うことも可能となっている。
部屋32とホール29との間に位置する中間室32aには、トイレ及び洗面台が設けられている。この中間室32aは、部屋32の前室として用いられている。また、中間室32aとホール29との間に位置する壁に形成された開口部には、開閉可能な引戸32bが設けられている。さらに、中間室32aと部屋32との間に位置する壁に形成された開口部には、開閉可能な引戸32cが設けられている。住宅1は、セントラル換気システムを陽圧運転モードで稼働させることで、部屋32及び中間室32aが陰圧室として機能するように設計されている。すなわち、セントラル換気システムを陽圧運転モードで稼働させることで、部屋32内の空気が、ホール29側のスペースに流入することを抑制することができる。これにより、部屋32を療養室として利用できる。
そして、上記のラウンジ17上方における吹抜部17Vは、ポーチ屋根12よりも上方に位置しており、かつ、第一バルコニー2aと居室31と部屋32に囲まれた位置に設けられた状態となっている。
吹抜部17Vの西側に位置し、かつポーチ屋根12の上方空間に面して設けられた壁33には、開閉可能なガラス窓を含む複数のガラス窓が設けられた排気用の開口部33a(第五開口部)が形成されている。そして、排気用の開口部33aからは吹抜部17V内の空気を屋外に排出することができるようになっている。
すなわち、ポーチ屋根12の上方である屋外空間と吹抜部17Vとの間に設けられた壁33は、排気用壁33とされている。
第一バルコニー2aの北側は、上記の吹抜部17Vとなっている。この吹抜部17Vとの間に設けられた壁34には開口部が形成されており、この開口部には、嵌め殺しの窓が設けられている。すなわち、第一バルコニー2aと吹抜部17Vとの間に設けられた壁34は、ガラス壁34となっている。そのため、第一バルコニー2aからは、ガラス壁34を通じてラウンジ17を見下ろすことができる。
居室31の西側は、上記の吹抜部17Vとなっている。この吹抜部17Vとの間に設けられた壁35には開口部が形成されており、この開口部には、嵌め殺しの窓が設けられている。すなわち、居室31と吹抜部17Vとの間に設けられた壁35は、ガラス壁35となっている。そのため、居室31からは、ガラス壁35を通じてラウンジ17を見下ろすことができる。
なお、ガラス壁35に採用されたガラスには、透明モードと不透明モードの切り替えを行うことが可能な調光ガラスが採用されている。透明モードにおいては、吹抜部17V及びラウンジ17の様子を視認できるだけでなく、平行する排気用壁33の開口部33aから屋外の様子も視認できる。不透明モードにおいては、ラウンジ17からの視線を遮断したり、居室31又は吹抜部17V側で使用されるプロジェクターからの画像を投影したりすることができる。
部屋32の南側は、上記の吹抜部17Vとなっている。この吹抜部17Vとの間に設けられた壁36には開口部が形成されており、この開口部には、開閉可能な窓36aが設けられている。部屋32からは、壁36の窓36aを通じてラウンジ17を見下ろすことができる。
以上の実施形態において、住宅等の建物における厚みの厚い上記の厚型壁体(第一厚型壁体6、第二厚型壁体7、第三厚型壁体8)は、例えば浸水時における漂流物、強風時における飛来物から建物を保護する機能を発揮する。
このような厚型壁体は、外周壁の一部として、開口を有する外壁(例えば東側開口部18aが形成された壁など)よりも外方に位置して設けられている。
また、厚型壁体は、建物から敷地外に向かって突出し、上記の開口を有する外壁よりも開口が少なく、かつ厚さが厚く形成されている。さらに、平面視においては建物の間口方向と直交する方向に長く形成されている。
なお、本実施形態においては、第一厚型壁体6及び第三厚型壁体8を含む、住宅1の東西側面に位置する外周壁(東側開口部18aが形成された壁を除く)が、厚みが厚く形成されている。
また、玄関スペース21周りの壁と、小部屋20の一方の壁20aも、平面視において厚みが厚く形成されている。
〔搬送ロボットの搬送ルートについて〕
以上のように構成された住宅1には、自動運転が可能な物品搬送用の搬送ロボット60が導入されている。住宅1に導入される搬送ロボット60の数は、1つでもよいし、複数でもよい。
搬送ロボット60は、上記のように、屋内扉22aが設けられた開口部から宅配ボックス22内に進入可能となっており、収納庫27が、基準の待機場所とされている。そのため、本実施形態における住宅1では、少なくとも、収納庫27、集配スペース23及び宅配ボックス22は、廊下24と同一の床レベルに設定されている。そして、このような搬送ロボット60は、図3に示すように、主に、収納庫27から、廊下24及び集配スペース23を通って、宅配ボックス22内に至るルートをメインの搬送ルートとしている。
また、メイン搬送ルート上に、搬送ロボット60が一時待機する一時待機場所WP(第一仕切壁211及び第二仕切壁212の廊下24側及び集配スペース23側の付近)が設定されている。
なお、充電ポート60Pは、メイン搬送ルートに沿って(メイン搬送ルート上に)配置されることが好ましいが、以下に説明する他の搬送ルートに沿って(他の搬送ルート上に)配置されてもよい。
住宅1の1階における搬送ロボット60の搬送ルートとしては、上記のメイン搬送ルートの他に、廊下24からエレベーターホール253を通って、エレベーター251の籠内に至るルートがある。
すなわち、階間昇降スペース25(エレベーターホール253)及びエレベーター251の籠内は、廊下24と同一の床レベルであり、搬送ロボット60は、エレベーター251の籠内に進入可能となっている。
住宅1の1階における搬送ロボット60のその他の搬送ルートとしては、廊下24から第二玄関開口部21bを抜け、ラウンジ17を通って、大空間室18に至るルートも挙げられる。また、大空間室18内においては、搬送ルートが、収納室19及び小部屋20のそれぞれに分岐してもよい。
すなわち、玄関スペース21、ラウンジ17、大空間室18は、廊下24と同一又は略同一の床レベルとなっている。玄関スペース21と廊下24との間には、僅かな段差があってもよい。ただし、その段差は、搬送ロボット60が乗り越えられる程度の極めて低い段差であり、搬送ロボット60によって持ち上げられて搬送される収納ラック70(後述する)の、複数の支持脚71が引っ掛からない程度の極めて低い段差である。
エレベーター251の籠内に進入した搬送ロボット60は、住宅1の1.5階でエレベーター251から降りて、水廻り室28に向かう搬送ルートを採ることができる。換言すれば、住宅1の1.5階における搬送ロボット60の搬送ルートとしては、エレベーター251から、階段252の踊り場と一体のエレベーターホールを通って、水廻り室28の洗面脱衣所28aに至るルートがある。
すなわち、エレベーター251の籠内、踊り場と一体のエレベーターホール、水廻り室28は、同一の床レベルとなっている。
エレベーター251の籠内に進入した搬送ロボット60は、住宅1の2階でエレベーター251から降りて、居室31及び部屋32に向かう搬送ルートを採ることができる。換言すれば、住宅1の2階における搬送ロボット60の搬送ルートとしては、エレベーター251から、ホール29を通って、居室31に至るルートと、部屋32に至るルートと、がある。また、居室31内においては、搬送ルートが、インナーテラス部9及び第一バルコニー2aまで延伸してもよい。
すなわち、エレベーター251の籠内、ホール29、居室31、部屋32、インナーテラス部9及び第一バルコニー2aは、同一の床レベルとなっている。
エレベーター251の籠内に進入した搬送ロボット60は、住宅1の2.5階でエレベーター251から降りて、主寝室30に向かう搬送ルートを採ることができる。換言すれば、住宅1の2.5階における搬送ロボット60の搬送ルートとしては、エレベーター251から、主寝室30に至るルートがある。また、主寝室30内においては、搬送ルートが、ウォークインクローゼット30aまで延伸してもよい。
すなわち、エレベーター251の籠内、主寝室30、ウォークインクローゼット30aは、同一の床レベルとなっている。
以上のように、搬送ロボット60の搬送ルートは、メイン搬送ルートだけでなく、大空間室18へと至るルートや、エレベーター251を利用した上階側の各部屋へと至るルートが確保されている。そのため、搬送ロボット60は、住宅1内の様々な場所に物品を搬送することができる。
また、一時待機場所WPは、メイン搬送ルート上だけでなく、例えば洗面脱衣所28aやインナーテラス部9、ウォークインクローゼット30a等、その他の場所に設定されてもよい。
〔搬送ロボットによる搬送の形態について〕
本実施形態における搬送ロボット60は、図4,図5に示すように、物品が収納される収納ラック70を搬送する構成となっている。収納ラック70は、図1,図3に示すように、収納庫27内に複数用意されており、必要に応じて一つずつ、搬送ロボット60によって住宅1内の様々な場所に搬送されることとなる。
複数の収納ラック70のうち、少なくとも一つを空(カラ)の状態にしておき、その収納ラック70を宅配ボックス22内での荷物の受け渡しに用いることが好ましい。
本実施形態における搬送ロボット60は、自動運転によって床面上を走行するものであり、装置本体61と、走行部62と、荷役プレート63と、を備える。
また、搬送ロボット60は、収納庫27に設置された充電ポート60Pとセットで用いられる。
装置本体61は、筐体と、その筐体に内蔵される各種機構や制御装置、通信装置、バッテリー等を含んで構成されている。特に、この装置本体61の下部には、一部が下面に露出した状態で走行部62が設けられている。
装置本体61の上部には、荷役プレート63を昇降させるための昇降機構61aが取り付けられている。
装置本体61の筐体には、一つ又は複数のレーザ距離センサーが取り付けられている。搬送ロボット60は、当該センサーにより空間の障害物や壁などを認識・回避しながら住宅1内を自由に走行できるようになっている。
また、装置本体61の筐体には、充電ポート60Pの充電端子が接続される接続部が設けられている。
走行部62は、車輪やその駆動機構を含んで構成されている。ただし、これに限られるものではなく、車輪に代えて、若しくは車輪と併用して、キャタピラー状の部品を採用してもよいし、球状の部品(コロ)等を採用してもよい。
荷役プレート63は、上記の昇降機構61aによって上下に昇降するものであり、板状に形成されて、上面が、収納ラック70の下面に接する。そして、収納ラック70を上げ下ろしすることができる。
なお、図示はしないが、住宅1内には、搬送ロボット60を自動運転させるための制御システムが構築されており、搬送ロボット60の位置情報を把握しながら、搬送ロボット60を制御できるようになっている。
また、搬送ロボット60は、当該制御システムに登録されたスマートフォン等の情報端末からの情報入力を受けて、住宅1内の所望の位置まで走行して待機したり、収納ラック70のみを残置して収納庫27や別の場所に向かったりすることができる。すなわち、住人等のユーザーによる搬送ロボット60の遠隔操縦も可能となっている。
さらに、制御システムは、宅配ボックス22における屋内扉22aの開閉動作及びロック装置の施解錠や、エレベーター251における第一扉251a及び第二扉251bの開閉動作を制御可能となっている。これにより、搬送ロボット60は、宅配ボックス22内の出入りと、エレベーター251内の出入りが可能となるので、住宅1内での物品の自動搬送が可能となっている。
一方、以上のような構成の搬送ロボット60によって搬送される収納ラック70は、複数の支持脚71と、複数の棚板72と、複数の仕切板73と、複数の側板74と、手摺部75と、を備える。
複数の支持脚71は、収納ラック70の四隅に配置されており、上下方向の途中部分に複数の棚板72が取り付けられている。
複数の棚板72は、複数の支持脚71に取り付けられて、複数の支持脚71によって支持されている。これら複数の棚板72は、上下方向に間隔を空けて配置されており、それぞれの棚板72の上面に物品が載置されて収納される。すなわち、複数の棚板72の上面が物品の収納スペースとされている。
そして、複数の棚板72のうち、最下段の棚板72(すなわち、主棚板)が、搬送ロボット60の荷役プレート63の上面に接する。
なお、本実施形態においては、3枚の棚板72が用いられているが、これに限られるものではなく、最下段の棚板72のみ用いられてもよい。すなわち、収納ラック70自体が、複数の支持脚71と、1枚の棚板72(主棚板のみ)と、によって構成されるものとしてもよい。この場合、最下段の棚板72は、最上段の棚板72である、とも言える。また、棚板72の枚数は、2枚でもよいし、4枚以上でもよい。
複数の仕切板73は、上下に間隔を空けて配置された複数の棚板72間に架け渡されるようにして設けられ、複数の棚板72の上面における収納スペースを一方側と他方側に仕切っている。物品を収納ラック70に収納する場合は、収納ラック70の重心に近づくよう、複数の仕切板73になるべく近づけて収納することが好ましい。
なお、本実施形態における複数の仕切板73は、複数の側板74と直交する方向に配置されるとともに、複数の側板74との間に隙間73aを空けて配置されている。隙間73aが形成されることで、長尺かつ細い物品を収納スペースに収納することができる。
複数の側板74は、収納ラック70の一側面と他側面に配置され、収納ラック70の一側面と他側面において隣り合う支持脚71間と、上下に間隔を空けて配置された複数の棚板72間に架け渡されて取り付けられることで、収納ラック70の一側面と他側面を閉塞している。
手摺部75は、複数の支持脚71のうち、最上段の棚板72よりも上方に突出する上端部間に架け渡されて設けられた棒状の手摺り部材によって構成されている。すなわち、手摺部75は、最上段の棚板72に載せられた物品が外部にはみ出さないようにする柵としての機能を有するとともに、人が手で掴む部位としての機能を有する。
以上のように構成された収納ラック70は、最下段の棚板72(すなわち、主棚板)における高さ位置が、搬送ロボット60における荷役プレート63が最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されている。これにより、搬送ロボット60によって収納ラック70の上げ下ろしを行うことができる。
なお、本実施形態においては、搬送ロボット60によって収納ラック70を搬送することで物品の搬送を行うことができるが、搬送ロボット60によって物品を直接搬送してもよい。
また、本実施形態における収納ラック70は、3枚の棚板72によって収納ラック70の上面を含む三段の収納スペースを備えた状態となっているが、上記のように、これに限られるものではなく、1枚以上の棚板72によって構成されていればよい。ただし、搬送ロボット60によって持ち上げられた状態での総高さ寸法が、収納庫27の天井高よりも低く、かつ、宅配ボックス22内の天井高よりも低く設定されているものとする。
〔搬送ロボットと収納ラックとの接合構造について〕
収納ラック70が搬送ロボット60の荷役プレート63に対して位置ずれを起こさないようにするため、搬送ロボット60による収納ラック70の搬送時において、収納ラック70の下面は、搬送ロボット60の上面に接して合わせられた状態となる。
すなわち、搬送ロボット60における荷役プレート63の上面と、収納ラック70における最下段の棚板72(すなわち、主棚板)の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部80が形成され、他方には、凸型部80の表面が接して合致する凹型部81が形成されている。そして、搬送ロボット60が収納ラック70における最下段の棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、凸型部80の表面が、凹型部81の表面に接して合致する構成となっている。
本実施形態においては、図6に示すように、最下段の棚板72の下面に凸型部80が形成され、荷役プレート63の上面に凹型部81が形成されている。ただし、これに限られるものではなく、最下段の棚板72の下面に凹型部81が形成され、荷役プレート63の上面に凸型部80が形成されてもよい。
凸型部80は、最下段の棚板72の下面のうち中心部に配置されており、最下段の棚板72における周縁部から間隔を空けて配置されている。換言すれば、凸型部80は、最下段の棚板72の下面全面に設けられるものではなく、最下段の棚板72の下面における中心から周縁部に到達しない範囲に設けられている。
なお、凸型部80は、最下段の棚板72の下面に一体形成されるものとしてもよいし、着脱可能に設けられるものとしてもよい。
本実施形態における凸型部80は、正四角錐型に形成されており、突端である頂点が最も下方に位置している。正四角錐の場合、底面(最下段の棚板72の下面に接する面)は正方形に形成されており、頂点は、当該底面における中心部と同一直線上に位置し、4つの側面は、同一の三角形状となっている。
このような凸型部80の最も下方に位置する突端の部位は、収納ラック70の重心線上に位置している。
なお、本実施形態における凸型部80は、正四角錐型に形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、正三角錐型、正五角錐型、あるいは、側面の形状が揃っていない各種の角錐型などであってもよい。
このように角錐型である場合、隣接する側面と側面との間には、必ず、角となる側辺(側稜)80aが生じることになる。
また、凸型部80は、角錐型に限られるものではなく、円錐型であってもよいし、略半球型であってもよい。ただし、円錐型や略半球型の場合も、最も下方に位置する突端の部位が、角錐の底面における中心部と同一直線上に位置し、かつ、収納ラック70の重心線上に位置しているものとする。
ただし、凸型部80が円柱や角柱などの柱型であると、当該柱型の突端面と、凹型部81の底面以外の平面とが接した場合に(すなわち、凸型部80が凹型部81に嵌まっていなくても)、収納ラック70を持ち上げることができてしまうため、凸型部80として、柱型は採用しない。また、直径や底面寸法の異なる柱型を積層させた形態も採用しないものとする。
一方、凹型部81は、荷役プレート63の上面のうち中心部に配置されており、荷役プレート63における周縁部から間隔を空けて配置されている。換言すれば、凹型部81は、荷役プレート63の上面全面に形成されるものではなく、荷役プレート63の上面における中心から周縁部に到達しない範囲に形成されている。
本実施形態における凹型部81は、凸型部80の表面が接して合致する形状となっている。すなわち、正四角錐型に形成された凸型部80が合致する穴として形成されている。そのため、穴の最も下方(最も深く)に位置する部分に凸型部80の頂点が合致し、穴の側辺に凸型部80の側辺80aが合致する。つまり、凸型部80と凹型部81の角と角が接して嵌まった状態となり、水平方向に位置ずれしにくくなる。
なお、凸型部80が正四角錐型ではなく、その他の角錐型や円錐型、略半球型である場合も、凹型部81は、これに合致する形状に形成されている。
また、穴の最も下方(最も深く)に位置する部分は、荷役プレート63の上面における中心部と同一直線上に位置している。
そして、搬送ロボット60が収納ラック70における最下段の棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72の下面が互いに接する。すなわち、荷役プレート63と最下段の棚板72は、凸型部80と凹型部81とが接合されるだけでなく、凸型部80と凹型部81以外の面も接し合うことになる。
搬送ロボット60によって収納ラック70の搬送を行う場合は、まず、図6(a)に示すように、搬送ロボット60が、最下段の棚板72の下方まで走行し、所定の位置で停止する。搬送ロボット60の停止位置は、上記の制御システムによって制御されるものであるため、誤差が生じにくい。すなわち、搬送ロボット60は、毎回ほぼ同じ場所に停止できるようになっている。
一方で、収納ラック70は、例えば人の接触や物品の収納・取り出しによって位置ずれが生じる場合があり、前回、搬送ロボット60に降ろされた場所と僅かに異なる場所に設置されていることがある。そのため、図示のように、凸型部80と凹型部81の位置がずれている場合がある。
なお、凸型部80の頂点である突端の部位が、凹型部81の範囲から完全に外れていると、凸型部80と凹型部81とが合致しにくい状態となる。そのため、基準の待機場所である収納庫27の床面や、一時待機場所WPの床面には、収納ラック70の設置位置を表示するマークが施してあることが好ましい。住人は、収納ラック70の設置位置をマークに合わせて調整しておくようにする。
凸型部80と凹型部81の位置がずれていても、搬送ロボット60は、所定の位置に停止するため、収納ラック70は、凸型部80と凹型部81の位置がずれたまま、搬送ロボット60によって持ち上げられる。
図6(b)は、昇降機構61aによって荷役プレート63が上方に上げられ、凹型部81の表面に、凸型部80の表面がちょうど接した瞬間の態様を示している。この状態から更に荷役プレート63を上方に上げていくと、凸型部80の表面と凹型部81の表面とが接して滑動し、凸型部80が凹型部81に対して徐々に嵌まっていくことになる。
そして、荷役プレート63を更に上方に上げていくと、収納ラック70における複数の支持脚71は床面から離れ、収納ラック70が荷役プレート63によって完全に持ち上げられた状態になると、凸型部80の表面が、凹型部81の表面に接して合致することになる。この時、搬送ロボット60の位置はずれないので、収納ラック70が、搬送ロボット60の位置に合わせて移動することになる。
収納ラック70を持ち上げた状態の搬送ロボット60は、そのままの状態で走行することができる。すなわち、搬送ロボット60は、荷役プレート63上に収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換したりすることができる。その際に、収納ラック70は位置ずれを起こそうとするが、凸型部80が凹型部81に嵌まっているので、収納ラック70が荷役プレート72に対して位置ずれを起こさないようにすることができる。
〔搬送ロボット及び収納ラックの使用例について〕
搬送ロボット60及び収納ラック70は、メイン搬送ルートを含む複数の搬送ルートを利用して物品の搬送を行うことができる。
メイン搬送ルートにおいては、宅配ボックス22内での荷物の受け渡しや、収納庫27で物品の保管を行うことができる。
また、一時待機場所WPに設定した、第一仕切壁211及び第二仕切壁212の裏側(廊下24側及び集配スペース23側)の場所に収納ラック70を待機させることができる。一時待機場所WPで収納ラック70を待機させておくと、例えば、第一仕切壁211及び第二仕切壁212の裏側にある収納棚23a,24aに物品を収納するときに利便性が高い。
すなわち、住人が、例えば宅配クリーニングサービスを利用しており、クリーニングされコート類を宅配ボックス22内で受け取った後、少なくとも収納ラック70を待機させておけば、収納棚23aのハンガーラックに、コート類を掛けて収納することができる。
また、普段は収納庫27の収納ラック70に収納されていた物品を、例えば車に積み込む際に、一時待機場所WPに待機させておけば、収納庫27から運び出すよりも格段に負担なく物品の積み込み作業を行うことができる。
廊下24から第二玄関開口部21bを抜け、ラウンジ17を通って、大空間室18に至る搬送ルートは、主に、宅配ボックス22内での荷物の受け渡しを行うのに利用される。
なお、大空間室18が、テナントスペースや店舗、賃貸住宅として用いられて住人以外の他者が利用する場合、大空間室18の利用者は、他の搬送ルートを利用できないようにしてもよい。
メイン搬送ルートからは、エレベーター251を使って上階との間にも搬送ルートが確保されている。
住宅1の1.5階におけるエレベーター251から水廻り室28に向かう搬送ルートでは、例えば宅配便で送られてきた水廻り用の物品を搬送したり、洗濯して干したタオル類を洗面脱衣所28aまで運んだり、その逆に、脱衣した衣類や濡れたタオル類を洗濯機のある場所まで運んだりすることができる。
住宅1の2階におけるエレベーター251から居室31に向かう搬送ルートでは、例えば宅配便で送られてきた食品やその他の物品を搬送したり、収納庫27に備蓄していた食品やその他の物品を搬送したりすることができる。
また、ドローンポートDPで受け取った荷物を、第一バルコニー2aで収納ラック70に移し替えて、収納庫27やその他の場所に搬送することもできる。
住宅1の2階におけるエレベーター251から部屋32に向かう搬送ルートでは、例えば宅配便で送られてきた物品を搬送したり、収納庫27に備蓄していた物品を搬送したりすることができる。大空間室18に入るテナントのオーナーが住人自身であって、かつ、部屋32を執務室とする場合は、大空間室18と部屋32との間で搬送ロボット60を移動させてもよい。
なお、部屋32を療養室として利用する場合は、居室31で調理された料理を、搬送ロボット60及び収納ラック70で運んでもよい。
住宅1の2.5階におけるエレベーター251から主寝室30及びウォークインクローゼット30aに向かう搬送ルートでは、クリーニングした洋服を、ウォークインクローゼット30aまで搬送したり、脱衣した洋服を、洗濯機のある場所や、クリーニングサービスの利用で宅配ボックス22まで搬送したりすることができる。
なお、搬送ロボット60及び収納ラック70の使用例は、以上のような例に限られるものではなく、その他の使用例があってもよい。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、収納ラック70の最下段の棚板72(すなわち、主棚板)における高さ位置は、荷役プレート63が最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されているので、荷役プレート63を上下に昇降させることで、収納ラック70を床面に対して上げ下ろしすることができる。そして、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部80が形成され、他方には、凸型部80の表面が接して合致する凹型部81が形成されており、搬送ロボット60が収納ラック70における最下段の棚板72の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、凸型部80の表面が、凹型部81の表面に接して合致するので、搬送ロボット60が収納ラック70を上方に持ち上げた際に、凸型部80が凹型部81に嵌まって位置決めを行うことができ、搬送ロボット60に対して収納ラック70を常に定位置に収めることができる。さらに、このように凸型部80が凹型部81に嵌まるので、搬送ロボット60が、荷役プレート63上に収納ラック70を載せた状態のまま走行しても、収納ラック70が荷役プレート72に対して位置ずれを起こさないようにすることができる。これにより、搬送ロボット60が所定の設置場所で収納ラック70を降ろして設置するときに、収納ラック70を正確な位置に降ろすことができる。
また、凸型部80が、角錐型、円錐型、略半球型のいずれかであるため、凸型部80の表面には上下に段差が形成されないことになる。そのため、仮に搬送ロボット60に対して収納ラック70が位置ずれしていても、搬送ロボット60が収納ラック70を上方に持ち上げた際に、凸型部80の表面と凹型部81の表面とが接して滑動し、凸型部80が凹型部81に嵌まって合致することになるので、搬送ロボット60に対して収納ラック70を常に定位置に収めることができる。
さらに、凸型部80が角錐型である場合、凹型部81は、当該角錐型の凸型部80が合致する形状であって角と角が接して嵌まった状態となり、水平方向に位置ずれしにくくなるので、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
一方、凸型部80が、円錐型又は略半球型である場合、凹型部81は、当該円錐型又は略半球型の凸型部80が合致する形状となるので、凸型部80と凹型部81とが合致しやすい。
また、凸型部80のうち最も上方又は下方に位置する突端の部位は、収納ラック70の重心線上に位置しているので、搬送ロボット60によって収納ラック70を持ち上げたときにバランスが良い。そのため、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
また、搬送ロボット60が収納ラック70における最下段の棚板72(すなわち、主棚板)の下方に配置されて、荷役プレート63が最も高い状態に上げられた場合に、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72の下面が互いに接するので、凸型部80と凹型部81とが合致するだけでなく、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72の下面が全面的に接することになる。これにより、搬送ロボット60によって収納ラック70を上げ下ろしするときも、搬送ロボット60によって収納ラック70を搬送するときもバランスが良く、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔変形例1〕
本変形例においては、図7に示すように、凸型部80の表面に突起82が形成され、凹型部81の表面に、突起82が合致する穴83が形成されている。なお、本変形例における凸型部80は、略半球型とされている。
凸型部80が角錐型でない場合、搬送ロボット60が旋回動作を行ったときに、収納ラック70がその動作に完全に追随しきれずに、又は勢いよく旋回してしまうことにより、位置ずれを起こす場合がある。そのような場合に、突起82が穴83に嵌まっていると、収納ラック70が、搬送ロボット60の旋回動作に追随できるようになる。
突起82の数は、一つでもよいし、複数でもよい。また、穴83の数は、突起82の数と同じであることを基本とするが、突起82の数より多くてもよい。
また、突起82の形状は、本変形例においては略半球型とされているが、角錐型や円錐型、円柱型であってもよい。
穴83の形状は、突起82が合致する形状としてもよいが、底面が正方形状とされて内側面も矩形状とされた角穴であってもよい。穴83が角穴である場合、穴深さが、突起82の突出寸法と略等しいか若しくは若干長ければよい。
本変形例によれば、凸型部80の表面に突起82が形成され、凹型部81の表面に、突起82が合致する穴83が形成されているので、凸型部80の表面に形成された突起82が、凹型部81の表面に形成された穴83に合致すると、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
〔変形例2〕
本変形例においては、図示はしないが、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72(すなわち、主棚板)の下面のうち、一方には、凸型部80が複数形成され、他方には、凹型部81が複数形成されている。
凸型部80の数は2つ以上であり、本変形例においては、正方形の角の位置関係に相当するように、4つとされている。すなわち、4つの凸型部80は、隣り合う凸型部80間の距離が等しく、対角線の長さも等しく設定されているものとする。
凹型部81の数は、凸型部80と同数とされる。また、位置関係も同じである。すなわち、本変形例においては、凹型部81の数も4つとされている。
凸型部80と凹型部81の数が同数で、かつ、上記のような正方形の角の位置関係に相当する配置の場合、搬送ロボット60の向きと収納ラック70の向きを、平面視において90度ずつ変えることが可能となっている。
複数の凸型部80の形状は、角錐型である必要はなく、円錐型でもよいし、略半球型でもよい。複数の凹型部81の形状は、複数の凸型部80が合致する形状となっている。
本変形例によれば、荷役プレート63の上面と最下段の棚板72の下面のうち、一方には、凸型部80が複数形成され、他方には、凹型部81が複数形成されているので、複数の凸型部80が、複数の凹型部81に合致すると、水平方向に位置ずれしにくくなる。これにより、例えば搬送ロボット60が収納ラック70を載せた状態のまま発進したり、停止したり、あるいは方向転換した場合にも、収納ラック70が搬送ロボット60に対して更に位置ずれを起こしにくくなる。
1 住宅
21 玄関スペース
22 宅配ボックス
23 集配スペース
23a 収納棚
24 廊下
24a 収納棚
25 階間昇降スペース
251 エレベーター
253 エレベーターホール
27 収納室
60 搬送ロボット
60P 充電ポート
61 装置本体
61a 昇降機構
62 走行部
63 荷役プレート
70 収納ラック
71 支持脚
72 棚板
73 仕切板
73a 隙間
74 側板
75 手摺部
80 凸型部
80a 側辺
81 凹型部
82 突起
83 穴

Claims (6)

  1. 床面上を走行する搬送ロボットと、当該搬送ロボットによって搬送される物品収納用の収納ラックとの接合構造であって、
    前記搬送ロボットは、
    装置本体と、
    前記装置本体を走行させる走行部と、
    前記装置本体の上部に取り付けられた昇降機構によって上下に昇降し、前記収納ラックを上げ下ろしする荷役プレートと、を備えており、
    前記収納ラックは、
    複数の支持脚と、
    前記複数の支持脚によって支持される棚板と、を備えており、
    前記棚板は、前記荷役プレートの上面に接する主棚板を有し、
    前記主棚板における高さ位置は、前記荷役プレートが最も低い状態に下げられた場合よりも高く、最も高い状態に上げられた場合よりも低く設定されており、
    前記荷役プレートの上面と前記主棚板の下面のうち、一方には、他方に向けて突出する凸型部が形成され、他方には、前記凸型部の表面が接して合致する凹型部が形成されており、
    前記搬送ロボットが前記収納ラックにおける前記主棚板の下方に配置されて、前記荷役プレートが最も高い状態に上げられた場合に、前記凸型部の表面が、前記凹型部の表面に接して合致することを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
  2. 請求項1に記載の搬送ロボットと収納ラックとの接合構造において、
    前記凸型部は、角錐型、円錐型、略半球型のいずれかであることを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
  3. 請求項1又は2に記載の搬送ロボットと収納ラックとの接合構造において、
    前記凸型部の表面に突起が形成され、前記凹型部の表面に、前記突起が合致する穴が形成されていることを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送ロボットと収納ラックとの接合構造において、
    前記凸型部のうち最も上方又は下方に位置する突端の部位は、前記収納ラックの重心線上に位置していることを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送ロボットと収納ラックとの接合構造において、
    前記荷役プレートの上面と前記主棚板の下面のうち、一方には、前記凸型部が複数形成され、他方には、前記凹型部が複数形成されていることを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の搬送ロボットと収納ラックとの接合構造において、
    前記搬送ロボットが前記収納ラックにおける前記主棚板の下方に配置されて、前記荷役プレートが最も高い状態に上げられた場合に、前記荷役プレートの上面と前記主棚板の下面が互いに接することを特徴とする搬送ロボットと収納ラックとの接合構造。
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