JP2020084599A - 搬送式納骨堂 - Google Patents
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Abstract
【課題】低廉なコストで運営できると共に限られたスペースに高密度で骨壺箱を収納でき、かつ参拝者をスムーズに墓参りさせることができる搬送式納骨堂を提供する。【解決手段】遺骨や遺骨が入った骨壺が納められた骨壺箱を保管する保管庫と、前記骨壺箱を参拝するための参拝フロアと、前記保管庫と前記参拝フロアの間で前記骨壺箱の移送を行う移送路を有する搬送式納骨堂であって、前記保管庫には、前記骨壺箱を収納する収納棚と、前記収納棚を搬送する搬送ロボットとが配置され、前記移送路は、前記搬送ロボットによって搬送された前記収納棚から前記骨壺箱を取り出し、または前記収納棚に前記骨壺箱を搬入する入出手段を有する移送手段を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、参拝ブースで参拝者が認証されると、骨壺が納められた骨壺箱が納骨庫から参拝ブースに搬送されて墓参りの準備がなされる搬送式納骨堂に関するものである。
従来、納骨エリアに収納された骨壺箱を機械式クレーンでピックアップして参拝ブースに搬送する搬送式納骨堂が知られている(例えば、非特許文献1)。この搬送式納骨堂によれば、小規模な敷地に多数の骨壺箱を収納できるため、アクセス性のよい都市部での墓地提供が可能となり、都市部における墓不足を解消することができる。
株式会社IHI、"搬送式納骨堂"、[online]、[平成30年11月26日検索]、インターネット<URL:https://www.ihi.co.jp/logistics/solutions/nokotsudo.html>
しかしながら、上述の搬送式納骨堂においては、納骨庫内に機械式クレーンを走行させるためのアイルを設ける必要があるため、骨壺箱を高密度に収納することができないという問題があった。
また、1台の機械式クレーンによって骨壺箱を供給することが可能な参拝ブースが3〜6箇所という制約があった。このため、参拝ブースに搬送する必要のある骨壺箱の収納されている位置が特定の機械式クレーンに集中すると、機械式クレーンのピックアップ能力にかかわらず参拝ブースで待機しなければならない参拝客が発生してしまうという問題があった。さらに、クレーンが故障したとき、そのクレーンが担当する棚に収納されている多数の骨壷箱の参拝者は参拝できなくなるリスクがある。
また、クレーンを長期間にわたり安定稼動させるためには定期的な点検をしなければならない上、15年前後の周期で制御装置を更新する必要があり多額のコストが発生する。
なお、これらの問題を解決するために、特許文献1に開示されている搬送式納骨堂が開発されたが、この搬送式納骨堂においては、空間効率を向上させるためのさらなる改善の余地があった。
なお、これらの問題を解決するために、特許文献1に開示されている搬送式納骨堂が開発されたが、この搬送式納骨堂においては、空間効率を向上させるためのさらなる改善の余地があった。
本発明の目的は、低廉なコストで運営できると共に限られたスペースに高密度で骨壺箱を収納でき、かつ参拝者をスムーズに墓参りさせることができる搬送式納骨堂を提供することにある。
本発明の搬送式納骨堂は、
遺骨や遺骨が入った骨壺が納められた骨壺箱を保管する保管庫と、前記骨壺箱を参拝するための参拝フロアと、前記保管庫と前記参拝フロアの間で前記骨壺箱の移送を行う移送路を有する搬送式納骨堂であって、
前記保管庫には、前記骨壺箱を収納する収納棚と、前記収納棚を搬送する搬送ロボットとが配置され、
前記移送路は、前記搬送ロボットによって搬送された前記収納棚から前記骨壺箱を取り出し、または前記収納棚に前記骨壺箱を搬入する入出手段を有する移送手段を備えることを特徴とする。
遺骨や遺骨が入った骨壺が納められた骨壺箱を保管する保管庫と、前記骨壺箱を参拝するための参拝フロアと、前記保管庫と前記参拝フロアの間で前記骨壺箱の移送を行う移送路を有する搬送式納骨堂であって、
前記保管庫には、前記骨壺箱を収納する収納棚と、前記収納棚を搬送する搬送ロボットとが配置され、
前記移送路は、前記搬送ロボットによって搬送された前記収納棚から前記骨壺箱を取り出し、または前記収納棚に前記骨壺箱を搬入する入出手段を有する移送手段を備えることを特徴とする。
このように、機械式クレーンに代えて搬送ロボットを用いて収納棚の入出庫を行うことにより、自動倉庫内に機械式クレーン用のアイルを設ける必要がなくなり、高密度で骨壺箱を収納することができる。また、搬送ロボットを用いることにより、機械式クレーンのように高額なランニングコストが掛からないため、低廉なコスストで搬送式納骨堂を運営することが可能となる。
さらに、骨壺箱を収納棚に収納しておき、一旦保管庫内で収納棚を搬送ロボットで移送手段まで搬送してから骨壺箱をピックアップするため、保管庫内では骨壺箱を収納棚にまとめて収納した状態に維持することができる。このため、直接骨壺箱を搬送ロボットで参拝フロアまで搬送する場合よりもさらに高密度で骨壺箱を収納することができる。したがって、同時に参拝フロアに供給できる骨壺箱の絶対数を増加させることができ、参拝者を極力待機させることなくスムーズに墓参りさせることができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
前記保管庫は、一層以上の保管フロアから成り、
前記保管フロアには、前記搬送ロボットが走行する走行通路と、前記収納棚が碁盤目状に載置される保管スペース、および前記収納棚を一時的に退避させる退避エリアが含まれ、
対象となる前記収納棚が前記走行通路に面していない場合、前記走行通路側に位置する前記収納棚を前記退避エリアに移動して対象となる前記収納棚を取り出すことを特徴とする。
前記保管庫は、一層以上の保管フロアから成り、
前記保管フロアには、前記搬送ロボットが走行する走行通路と、前記収納棚が碁盤目状に載置される保管スペース、および前記収納棚を一時的に退避させる退避エリアが含まれ、
対象となる前記収納棚が前記走行通路に面していない場合、前記走行通路側に位置する前記収納棚を前記退避エリアに移動して対象となる前記収納棚を取り出すことを特徴とする。
これにより、対象となる収納棚が保管スペースの奥にある場合でも迅速に取り出すことができる。したがって、たとえば、お彼岸やお盆のような参拝繁忙期などにおいて、同日に大量の骨壺箱を参拝ブースに供給しなければならない場合においても、すぐに参拝対象となる骨壺箱が収納された収納棚を取り出すことができ、参拝者を待機させる時間を削減することができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
前記収納棚は、前記骨壺箱を載置する棚、および最下段の前記棚の下方に形成された下部空間を備え、
前記搬送ロボットは、前記下部空間に潜り込み前記収納棚を持ち上げて搬送することを特徴とする。
これにより、無駄なスペースを必要とせず、碁盤目状に収納棚が載置された保管スペースから効率よく収納棚をピックアップすることができる。
前記収納棚は、前記骨壺箱を載置する棚、および最下段の前記棚の下方に形成された下部空間を備え、
前記搬送ロボットは、前記下部空間に潜り込み前記収納棚を持ち上げて搬送することを特徴とする。
これにより、無駄なスペースを必要とせず、碁盤目状に収納棚が載置された保管スペースから効率よく収納棚をピックアップすることができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
前記入出手段は、前記収納棚から前記骨壺箱をピックアップする際に、前記骨壺箱の下部に進入し前記骨壺箱をすくい上げるフォークであることを特徴とする。
これにより、無駄なスペースを必要とせず、収納棚に収納された骨壺箱を効率よくピックアップすることができる。
前記入出手段は、前記収納棚から前記骨壺箱をピックアップする際に、前記骨壺箱の下部に進入し前記骨壺箱をすくい上げるフォークであることを特徴とする。
これにより、無駄なスペースを必要とせず、収納棚に収納された骨壺箱を効率よくピックアップすることができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
前記移送手段は前記入出手段を昇降させるリフトであり、
前記フォークにより前記収納棚に収納された前記骨壺箱を前記リフトに入出する際には、
前記リフトに対して左右方向に前記搬送ロボットを移動させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の平行方向の位置を前記フォークの位置に合わせ、
かつ前記リフトを上下に昇降させることにより、前記フォークの高さを参拝対象となる前記骨壺箱が収納されている前記棚の高さに合わせることを特徴とする。
前記移送手段は前記入出手段を昇降させるリフトであり、
前記フォークにより前記収納棚に収納された前記骨壺箱を前記リフトに入出する際には、
前記リフトに対して左右方向に前記搬送ロボットを移動させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の平行方向の位置を前記フォークの位置に合わせ、
かつ前記リフトを上下に昇降させることにより、前記フォークの高さを参拝対象となる前記骨壺箱が収納されている前記棚の高さに合わせることを特徴とする。
このように、保管フロア内で一旦収納棚をリフトまで搬送した後に、収納棚からリフトに骨壺箱を積み替えることにより、参拝対象となる骨壺箱が収納されている棚の高さにフォークの高さを合わせる作業を走行通路で行わないようにすることができる。これにより、走行通路には移動中の搬送ロボットか待機中の搬送ロボットしか存在しなくなるため、限定された広さの保管フロアを有効に活用することができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
さらに前記搬送ロボットを水平方向に回転させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の位置をフォークの位置に合わせることを特徴とする。
これにより、骨壺箱が複数列をなして収納棚に収納されている場合でも、場所を取らずに的確に参拝対象となる骨壺箱の位置を前記フォークの位置に合わせることができる。
さらに前記搬送ロボットを水平方向に回転させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の位置をフォークの位置に合わせることを特徴とする。
これにより、骨壺箱が複数列をなして収納棚に収納されている場合でも、場所を取らずに的確に参拝対象となる骨壺箱の位置を前記フォークの位置に合わせることができる。
また、本発明の搬送式納骨堂は、
前記参拝フロアは、複数の参拝ブースが配置された参拝室、および前記参拝室と前記リフトとの間で前記骨壺箱を搬送する参拝用搬送ロボットが配備された搬送空間を備えることを特徴とする。
前記参拝フロアは、複数の参拝ブースが配置された参拝室、および前記参拝室と前記リフトとの間で前記骨壺箱を搬送する参拝用搬送ロボットが配備された搬送空間を備えることを特徴とする。
このように、収納棚を搬送する搬送ロボットと骨壺箱を搬送する参拝用搬送ロボットを保管庫と参拝フロアにそれぞれ別々に配置することにより、一回一回の搬送ロボットおよび参拝用搬送ロボットの搬送距離を短くすることができ、効率的に骨壺箱を搬送することができる。
本発明の搬送式納骨堂によれば、低廉なコストで運営できると共に限られたスペースに高密度で骨壺箱を収納でき、かつ参拝者をスムーズに墓参りさせることができる。
以下、図面を参照して実施の形態に係る搬送式納骨堂について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る屋内型の搬送式納骨堂の概要を示す図である。図1に示すように、搬送式納骨堂2は、複数の階層から成り、最上層には、参拝者が墓参りをする階層である参拝フロア4が位置し、その下に、遺骨や遺骨が入った骨壺が納められた骨壺箱5を保管するスペースである保管庫6が位置している。また、保管庫6の側方には、参拝フロア4と保管庫6の間で骨壺箱5の移送を行う移送路としてのリフター8が配置されている。ここで、骨壺箱5は、檀家のIDが記録された直方体状の箱であり、長手方向の一方の端部に各檀家の家名等が記載された銘板5a(図3参照)が配置されている。
図2(a)は、参拝フロア4の概要を示す平面図である。図2(a)に示すように、参拝フロア4には、墓参りの際に檀家の銘板5aが表示される参拝ブース4aが複数配置された参拝室10、および参拝室10とリフター8との間で骨壺箱5を搬送する空間である搬送空間12が含まれる。搬送空間12には、複数の参拝用搬送ロボット14が配備されている。なお、それぞれの参拝ブース4aには、檀家ごとの情報が記録されたIDカードの認証を行う図示しない認証部が設けられている。
保管庫6は、複数の保管フロア16を垂直に積み重ねて構成されている。ここでは、保管庫6が3層の保管フロア16から成る場合を例に説明する。図2(b)は、保管フロア16の概要を示す平面図であり、図3は、保管フロア16内部の具体的なイメージを示す図である。図2(b)に示すように、保管フロア16には、多数の骨壺箱5を保管する保管スペース18、および骨壺箱5を搬送する搬送ロボット20が走行する走行通路22、収納棚24を一時的に退避させる退避エリア25が設けられている。ここで、保管スペース18は、少なくとも一部の縁部が走行通路22に面するように配置されている。図2(b)には、矩形状の保管スペース18の2辺または3辺が走行通路22に面している場合が例示されている。また、保管スペース18には、骨壺箱5を収納する収納棚24が碁盤目状に配置されている。
図4(a)は、収納棚24を上方から視た図であり、図4(b)、(c)は、それぞれ収納棚24を異なる側方から視た図である。図4(a)〜(c)に示すように、収納棚24は、骨壺箱5を載置する複数層の棚24aから構成されており、最下層の棚24aの下方には、搬送ロボット20が潜る込めるように、棚脚24bに囲まれた下部空間24cが形成されている。なお、図4(a)〜(c)には、3段の棚24aにそれぞれ3行2列で骨壺箱5が収納されている場合が例示されている。
リフター8の内部には、図3に示すように、リフター8の内を昇降するリフト26が配置されている。このリフト26は、収納棚24から骨壺箱5を取り出し、または収納棚24に骨壺箱5を搬入する入出手段である矩形平板状のフォーク26a、およびフォーク26aを保持する矩形枠26bを備えている。なお、リフト26は、リフター8内でフォーク26aを昇降させる移送手段として機能する。
骨壺箱5は、檀家のIDが記録された直方体状の箱であり、図3に示すように、長手方向の一方の端部に各檀家の家名等が記載された銘板5aが配置されている。骨壺箱5のサイズは特に保管庫6に専用の製品として規格化されてはいないが、大まかに、次のようなサイズのものが用いられる。すなわち、主に関東地方では、7寸サイズの骨壺が一般的であり、これを2霊納めるために長さ590mm、幅250mm、高さ270mmの骨壺箱5が用いられる。また、主に関西地方や中部地方では、4寸サイズの骨壺が一般的であるため、これを納めるために長さ300mm、幅300mm、高さ310mmの骨壺箱5が用いられる。
搬送ロボット20は、図5に示すように、走行する機能を備えた本体部20a、収納棚24を載置する載置部20b、およびリフト20cから構成される。ここで、リフト20cは、収納棚24を持ち上げる際に用いられる昇降可能な部品である。詳述しないが、参拝用搬送ロボット14もまた同様の構成を有しており、載置部に骨壺箱5を載置する。なお、搬送ロボット20、参拝用搬送ロボット14としては、たとえば、無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)等が用いられる。
次に、参拝者が墓参りを行う場合における搬送式納骨堂2の処理について説明する。まず参拝者が参拝室10を訪問し、所望の参拝ブース4aの認証部にIDカードをかざすと、搬送式納骨堂2の管理システムは、その参拝ブース4aを訪問した檀家のIDを認識し、そのIDが記録された骨壺箱5が収納されている場所を特定する。すなわち、そのIDが記録された骨壺箱5が収納されている場所が、保管庫6の何層目の保管フロア16にあるのか、さらに保管スペース18のどこに配置されている収納棚24にあるのかを特定した上で、収納棚24の何段目の棚の24aどの位置に骨壺箱5が収納されているのかを特定する。ここで、骨壺箱5の場所の特定は、既存の技術を用いて行われる。
次に、管理システムは、特定された収納棚24(以下、対象となる収納棚24という。)に向けて搬送ロボット20を手配し、図6(a)に示すように、収納棚24の下部空間24cに搬送ロボット20を潜り込ませる。次に、載置部20bを上昇させ、図6(b)に示すように、収納棚24を持ち上げた状態で走行通路22を走行し、収納棚24をリフター8まで搬送する。これにより、無駄なスペースを必要とせず、碁盤目状に収納棚24が載置された保管スペース18から効率よく収納棚24をピックアップすることができる。
なお、対象となる収納棚24が走行通路22に面しておらず、保管スペース18の奥に存在する場合には、収納棚24を一旦退避エリア25に退避させ、走行通路22側に位置する収納棚24を退避エリア25に移動して対象となる収納棚24を取り出す。
たとえば、図7(a)に示すように、対象となる収納棚24が3列目に位置していたとする。この場合、まず、図7(b)に示すように、1列目に位置する収納棚24を退避エリア25に退避させ、続いて図7(c)に示すように、2列目に位置する収納棚24を退避エリア25に退避させる。これにより、3列目など、奥に位置する収納棚24を迅速にピックアップすることが可能になる。
収納棚24がリフター8の前に搬送されると、搬送ロボット20は、リフト26の前を左右に移動し、さらに必要な場合には水平方向に回転して収納棚24に収納された参拝対象となる骨壺箱5の平行方向の位置をフォーク26aの位置に合わせる。たとえば、図8(a)に示す「63」の骨壺箱5を参拝対象となる骨壺箱5として取得する場合、収納棚24を載せた搬送ロボット20は、図8(b)に示すように、リフト26の前を紙面の右側に移動する。次に、図8(c)に示すように、収納棚24を水平方向に180度回転させてフォーク26aの位置に「63」の骨壺箱5を合わせる。
次に、リフト26は、上下に昇降して、フォーク26aの高さを参拝対象となる骨壺箱5が収納されている棚24aの高さに合わせる。たとえば、「63」の骨壺箱5が図9(a)に示すように、3段目の棚24aに収納されている場合、図9(b)に示すように、リフト26は、3段目の棚24aの高さに上昇し、フォーク26aの高さを棚24aの高さに合わせる。次に、リフト26は、フォーク26aを骨壺箱5の下部に進入して骨壺箱5をすくい上げ、この状態でフォーク26aを引込めてリフト26に骨壺箱5を収容する。
このように、保管フロア16内で一旦収納棚24をリフト26まで搬送した後に、収納棚24からリフト26に骨壺箱5を積み替えることにより、参拝対象となる骨壺箱5が収納されている棚24aの高さにフォーク26aの高さを合わせる作業を走行通路22で行わないようにすることができる。これにより、走行通路22には移動中の搬送ロボット20か待機中の搬送ロボット20しか存在しなくなるため、限定された広さの保管フロア16を有効に活用することができる。
その後、骨壺箱5を載せたリフト26が参拝フロア4まで上昇すると、図2(a)に示すように、搬送空間12に待機している参拝用搬送ロボット14がリフト26の近傍に移動する。次に、リフト26は、フォーク26aを伸ばして骨壺箱5を参拝用搬送ロボット14に移載する。骨壺箱5を載せた参拝用搬送ロボット14は、参拝者の待機する参拝ブース4aの位置に移動すると、参拝ブース4aに参拝者の家の銘板5aが表示され、骨壺箱5の参拝が行われる。
参拝ブース4aで参拝を終えた骨壺箱5は、搬送ロボット20によって上述の搬送経路を逆方向に搬送され、保管庫6に保管される。
この実施の形態に係る搬送式納骨堂2によれば、機械式クレーンに代えて搬送ロボット20を用いることにより、保管庫6内に機械式クレーン用のアイルを設ける必要がなくなり、限られたスペースに高密度で骨壺箱5を保管することができる。また、搬送ロボット20を用いることにより、機械式クレーンのように高額なランニングコストが掛からないため、低廉なコストで搬送式納骨堂2を運営することが可能となる。
この実施の形態に係る搬送式納骨堂2によれば、機械式クレーンに代えて搬送ロボット20を用いることにより、保管庫6内に機械式クレーン用のアイルを設ける必要がなくなり、限られたスペースに高密度で骨壺箱5を保管することができる。また、搬送ロボット20を用いることにより、機械式クレーンのように高額なランニングコストが掛からないため、低廉なコストで搬送式納骨堂2を運営することが可能となる。
さらに、骨壺箱5を収納棚24に収納しておき、一旦保管庫6内で収納棚24を搬送ロボット20でリフト26まで搬送してから骨壺箱5をピックアップするため、保管庫6内では骨壺箱5を収納棚24にまとめて収納した状態に維持することができる。このため、直接骨壺箱5を搬送ロボット20で参拝フロア4まで搬送する場合よりもさらに高密度で骨壺箱5を収納することができる。したがって、同時に参拝フロア4に供給できる骨壺箱5の絶対数を増加させることができ、参拝者を極力待機させることなくスムーズに墓参りさせることができる。
また、収納棚24を搬送する搬送ロボット20と骨壺箱5を搬送する参拝用搬送ロボット14を保管庫6と参拝フロア4にそれぞれ別々に配置することにより、一回一回の搬送ロボット20および参拝用搬送ロボット14の搬送距離を短くすることができ、効率的に骨壺箱5を搬送することができる。
また、保管庫6を建設する場合、機械式クレーンを設置するための吹き抜け構造にする必要がなく、機械式クレーンを格納するための特殊な設計・施工も必要ないため、建設コストを安くすることができる。また、機械式クレーンの高さを考慮する必要がないため、自由な高さで設計することができる。
また、機械式クレーンに代えて搬送ロボット20を用いることにより、操作を簡単にすることができる上、機械の稼働音を小さくすることができる。また、搬送ロボット20は、機械式クレーンよりもメンテナンスが容易である上、長期間使用した搬送ロボット20は、適宜新品と交換することで安定的に長期間稼働させることができる。また、安いランニングコストで長期間に亘って安定的に搬送式納骨堂2を稼働させることができる。
さらに、搬送ロボット20や参拝用搬送ロボット14は、1台当たりの電気使用量が少ない上、点検コストが安価で1台ずつ点検でき、点検時に搬送式納骨堂2の稼働を停止させる必要がない。また、1台の搬送ロボット20や参拝用搬送ロボット14が故障しても他の搬送ロボット20や参拝用搬送ロボット14で作業を補完することが可能なため、搬送式納骨堂2全体の稼働への影響を低減することができる。また、搬送ロボット20や参拝用搬送ロボット14の台数は調整が可能なため、事情に応じて保管庫6の入出庫能力を変化させることができる。
また、上述の実施の形態においては、図1に示すように、3層の保管フロア16の上に参拝フロア4が設けられた搬送式納骨堂2を例示しているが、搬送式納骨堂2の態様はこれに限定されない。例えば、図10(a)に示すように、1層の保管フロア16に隣接して参拝フロア4が設けられていてもよい。この場合、搬送式納骨堂は平屋となる。また、図10(b)に示すように、4層の保管フロア16に隣接して2層の参拝フロア4が設けられていてもよい。また、図10(c)に示すように、保管庫6の下に参拝フロア4が設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態においては、主に保管庫6の片側の側面に2つのリフター8が配置されている場合を紹介しているが、リフター8の数や配置場所は必ずしもこれに限定されない。
また、上述の実施の形態においては、リフト26が入出手段としてフォーク26aを備える場合を例示しているが、フォーク26a以外の手段で骨壺箱5の入出を行ってもよい。
また、上述の実施の形態においては、3行2列で骨壺箱5が棚24aに収納されている場合が例示されているが、収納棚24に収納される骨壺箱5の態様や個数はこれに限定されない。たとえば、図11(a)に示す平面図のように、平面視卍状に8個の骨壺箱5を載置した棚24aを、図11(b)に示す側面図のように、収納棚24内に3段設けてもよい。
また、上述の実施の形態において、IDカードの認証を行う認証部は、たとえば、参拝室10の建物入り口、受付、参拝室10の入り口等、参拝ブース4a以外の場所に設置されていてもよい。これにより、参拝者が参拝ブース4aに辿り着く前の段階で早めに参拝者を認証することができる。
また、上述の実施の形態において、搬送ロボット20は、収納棚24の下部空間24cに潜り込んで、収納棚24を持ち上げた状態で搬送できればよく、必ずしも図5(a)、(b)に示すようなリフト20cを備えた構造を有していなくてもよい。
2 搬送式納骨堂
4 参拝フロア
4a 参拝ブース
5 骨壺箱
5a 銘板
6 保管庫
8 リフター
10 参拝室
12 搬送空間
14 参拝用搬送ロボット
16 保管フロア
18 保管スペース
20 搬送ロボット
20a 本体部
20b 載置部
20c リフト
22 走行通路
24 収納棚
24a 棚
24b 棚脚
24c 下部空間
25 退避エリア
26 リフト
26a フォーク
26b 矩形枠
4 参拝フロア
4a 参拝ブース
5 骨壺箱
5a 銘板
6 保管庫
8 リフター
10 参拝室
12 搬送空間
14 参拝用搬送ロボット
16 保管フロア
18 保管スペース
20 搬送ロボット
20a 本体部
20b 載置部
20c リフト
22 走行通路
24 収納棚
24a 棚
24b 棚脚
24c 下部空間
25 退避エリア
26 リフト
26a フォーク
26b 矩形枠
Claims (7)
- 遺骨や遺骨が入った骨壺が納められた骨壺箱を保管する保管庫と、前記骨壺箱を参拝するための参拝フロアと、前記保管庫と前記参拝フロアの間で前記骨壺箱の移送を行う移送路を有する搬送式納骨堂であって、
前記保管庫には、前記骨壺箱を収納する収納棚と、前記収納棚を搬送する搬送ロボットとが配置され、
前記移送路は、前記搬送ロボットによって搬送された前記収納棚から前記骨壺箱を取り出し、または前記収納棚に前記骨壺箱を搬入する入出手段を有する移送手段を備えることを特徴とする搬送式納骨堂。 - 前記保管庫は、一層以上の保管フロアから成り、
前記保管フロアには、前記搬送ロボットが走行する走行通路と、前記収納棚が碁盤目状に載置される保管スペース、および前記収納棚を一時的に退避させる退避エリアが含まれ、
対象となる前記収納棚が前記走行通路に面していない場合、前記走行通路側に位置する前記収納棚を前記退避エリアに移動して対象となる前記収納棚を取り出すことを特徴とする請求項1記載の搬送式納骨堂。 - 前記収納棚は、前記骨壺箱を載置する棚、および最下段の前記棚の下方に形成された下部空間を備え、
前記搬送ロボットは、前記下部空間に潜り込み前記収納棚を持ち上げて搬送することを特徴とする請求項1または2記載の搬送式納骨堂。 - 前記入出手段は、前記収納棚から前記骨壺箱をピックアップする際に、前記骨壺箱の下部に進入し前記骨壺箱をすくい上げるフォークであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の搬送式納骨堂。
- 前記移送手段は前記入出手段を昇降させるリフトであり、
前記フォークにより前記収納棚に収納された前記骨壺箱を前記リフトに入出する際には、
前記リフトに対して左右方向に前記搬送ロボットを移動させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の平行方向の位置を前記フォークの位置に合わせ、
かつ前記リフトを上下に昇降させることにより、前記フォークの高さを参拝対象となる前記骨壺箱が収納されている前記棚の高さに合わせることを特徴とする請求項4記載の搬送式納骨堂。 - さらに前記搬送ロボットを水平方向に回転させることにより、前記収納棚に収納された参拝対象となる前記骨壺箱の位置を前記フォークの位置に合わせることを特徴とする請求項5記載の搬送式納骨堂。
- 前記参拝フロアは、複数の参拝ブースが配置された参拝室、および前記参拝室と前記リフトとの間で前記骨壺箱を搬送する参拝用搬送ロボットが配備された搬送空間を備えることを特徴とする請求項5または6記載の搬送式納骨堂。
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JP2018221144A JP2020084599A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 搬送式納骨堂 |
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---|---|---|---|---|
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2018
- 2018-11-27 JP JP2018221144A patent/JP2020084599A/ja active Pending
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