JP2023019488A - ラベル発行装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023019488000001
【課題】確実な交換作業が速やかに完了されるようにする。
【解決手段】商品に貼付するラベルを発行するラベル発行装置であって、識別情報取得手段と、情報取得指示手段と、判定手段と、ラベル交換補助手段とを備え、識別情報取得手段は、第1のアンテナであって、装填位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するように構成されており、情報取得指示手段は、所定条件下で第1のアンテナを起動させるように指示するものであり、判定手段は、現在設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定するものであり、ラベル交換補助手段は、判定手段により一致と判定された際にラベルロールの交換作業が完了するように動作する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ラベル発行装置に関する。
搬送コンベア上の商品にラベルを貼付するラベル発行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のラベル発行装置は、搬送コンベア上の商品にラベルを貼付するラベル貼付機(所謂「ラベラー」であり、以降この名称で呼ぶ場合もある。)を複数台備え、この複数台のラベル貼付機により、ラベルをかわるがわる発行する。
特開2000-318227号公報
しかしながら、特許文献1に記載のラベル発行装置では作業中にラベルが無くなるとシステム全体を停止させてからラベル交換する必要があるので作業能力が著しく低下していた。そこで、複数のラベラーを設置して交互にラベル貼付を行う中で、複数のラベルロールのエンドタイミングが異なるように適正に調整し、一方のラベラーのラベルエンド時に交換作業を行いつつ他方のラベラー単独で貼付作業を継続させるノンストップ方式とする態様が考えられる。しかし、この態様であっても、なお、改善の余地がある。ラベルエンド時に速やかにラベル交換できるようにラベル発行装置の近くにストック場所(ラベル保管位置)を設けて予備のラベルロールを置いておくことが一般的であるが、ストックの在庫切れが起きたり、種類の誤ったラベルロールが置かれていたりすると、折角実現したノンストップ方式の意義が希薄化してしまうからである。また、このようなストックの在庫切れといった問題は、ラベラーがツインであるノンストップ方式だけに止まらず、ラベラーがシングルである通常のラベル発行装置についても、同様に問題となることである。すなわち、ラベル交換で作業がストップされるにしても、それが迅速に行われるに越したことはない。いずれの方式であっても、確実な交換作業が速やかに完了される必要があり、誤ったラベルロールが装填される事態は極力避けなければならないし、そのような事態が生じた際には迅速に対応する必要がある。
本発明に係るラベル発行装置は、少なくとも以下の構成を具備する。
商品に貼付するラベルを発行するラベル発行装置であって、
識別情報取得手段と、情報取得指示手段と、判定手段と、ラベル交換補助手段とを備え、前記識別情報取得手段は、第1のアンテナであって、装填位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するように構成されており、前記情報取得指示手段は、所定条件下で前記第1のアンテナを起動させるように指示するものであり、前記判定手段は、現在設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定するものであり、前記ラベル交換補助手段は、前記判定手段により一致と判定された際にラベルロールの交換作業が完了するように動作することを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す全体図であり、(a)は上面図を、(b)正面図を、(c)は右側面図を、それぞれ示している。 ラベル発行装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。 RFIDタグ検出用アンテナの配置箇所の例を説明する図である。 図4は、カセット及びラベラー本体を示す図であり、(a)はカセットのみを、(b)はラベラー本体のみを、(c)はラベラー本体にカセットが装填された状態を、アンテナ配置態様を含めて、それぞれ示している。(d)は、別のアンテナ配置態様を示す例である。 ラベラー本体にアンテナが配置される様子を示す斜視図である。 ラベル発行装置の通常モード(交互モード)時の動作の一例を説明するための概念図である。 本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置の動作の片側モード(片貼りモード)時の動作の一例を説明するための概念図である。 本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置の動作の一例を示すフローチャートである。 ラベル発行装置の動作の一例を説明するための図である。(a)はテストラベルの一例を示す図である。(b)はテストラベルの読み込みを促す表示画面の一例を示す図である。(c)はテストラベルの読み込みを確認するための表示画面の一例を示す図である。 ラベル交換準備に際しての動作の一例を示すフローチャートである。 ラベル交換時の良否を示す画面表示例であり、(a)は正しく交換が行われた際の表示例を、(b)は誤って交換が行われた際の表示例を示している。 ニアエンド検出時のラベル発行装置の動作の一例を示すフローチャートである。 設定されているラベルの種類を確認できる詳細表示の例であり、(a)は正しいラベルが置かれていることを、(b)は誤ったラベルが置かれていることを、(c)はラベルが終了し、かつ、誤ったラベルが置かれていることを示す表示例である。
先述したように、本発明が解決しようとする課題は、ラベラーがツイン(通常は上面貼り及び下面貼りの上下が2組となるラベラー)であるノンストップ方式のラベル発行装置とラベラーがシングル(通常は上面貼り及び下面貼りの上下1組のラベラー)である通常のラベル発行装置の両方を対象とするものであるところ、ノンストップ方式につき実施する場合から、先ず説明する。
[第1実施形態(ノンストップ方式での適用例)]
本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置は、搬送コンベア上の商品にラベルを貼付するラベラーを複数台有する。このラベル発行装置は、複数台のラベラーに対して、印刷データを生成してラベルを貼付する動作を切り替える制御を実行する制御部と、制御部から出力される指令を受けて、ラベルに印刷される印刷データを生成してラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第1の所定間隔で指示する指示手段と、を備えており、制御部は、複数台のラベラーのうちいずれか1つのラベラーでラベルを貼付する動作に切り替えたことに応じて、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングを第1の所定間隔より短い第2の所定間隔に変更するように指示手段に対して指令を出力する。また、本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置は、所定条件下で保管位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報を取得し、現在設定されているラベルロールの識別情報と保管位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定し、その結果を作業者に報知する。
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の第1実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置100の全体図であり、(a)は上面図を、(b)は正面図を、(c)は右側面図を、それぞれ示している。これらの図に示されるように、本発明の実第1施形態に係るラベル発行装置100は、ラベルを発行し、コンベアにより搬送される商品(物品)にラベルを貼付する。
詳細には、ラベル発行装置100は、搬送台201に設けられた搬送コンベア20(コンベア20ともいう)、制御装置10、複数のラベル貼付機80等を有する。
コンベア20は、物品(商品)を搬送する搬送機構である。搬送台201には、コンベア20、ラベル貼付機80が、搬送方向上流側から下流側に順に配設されている。図1に示す例では、ラベル発行装置100は、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、第4ラベル貼付機84を有する。
各ラベル貼付機81,82,83,84はそれぞれラベル発行部及びラベル貼付部等を有する。ラベル貼付部はラベル発行部で発行されたラベルを商品(物品)に貼付する。
ラベル貼付機80は、上側ラベラーとしての第1ラベル貼付機81及び第2ラベル貼付機82、下側ラベラーとしての第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84を有する。
第1ラベル貼付機81及び第2ラベル貼付機82は、搬送方向上流側から下流側に順に、コンベアの上方に配設されている。
第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84は、搬送方向上流側から下流側に順に、コンベアの下方に配設されている。
図1に示す例では、コンベア20は、複数のコンベア21、22、23を有する。コンベア21、コンベア22、コンベア23は、搬送方向上流側から下流側に順に水平に配設されている。
詳細には、コンベア21は、搬送路の搬送方向に所定距離だけ離れて配置された一対のローラーR21,R22と、その一対のローラーR21,R22に張設された無端状ベルトB1等を有する。コンベア22は、所定距離だけ離れて配置された一対のローラーR23,R24と、その一対のローラーR23,R24に張設された無端状ベルトB2等を有する。コンベア23は、所定距離だけ離れて配置された一対のローラーR25,R26と、その一対のローラーR25,R26に張設された無端状ベルトB3等を有する。
また、コンベア21、22、23は、それぞれ駆動モーター(不図示)を有し、各コンベアのローラー、無端状ベルトが回転可能に構成されている。
コンベア21とコンベア22の間には、第3ラベル貼付機83の第3ラベル貼付部832が配置されており、第3ラベル貼付部832が商品(物品)の底面(下面)にラベルを貼付可能に構成されている。
コンベア22とコンベア23の間には、第4ラベル貼付機84の第4ラベル貼付部842が配置されており、第4ラベル貼付部842が商品(物品)の底面(下面)にラベルを貼付可能に構成されている。
制御装置10(コンソール)は、表示入力部14(表示操作部)等を有し、コンベア20の近傍に設けられている。
また、警告表示部145(サインポール)がコンベア20の上方に配置されている。警告表示部145には、複数の警告ランプ(図1に示す例では4つの警告ランプ1451,1452,1453,1454)が上下方向に配設されており、それぞれラベル貼付機81,82,83,84のラベル残量に応じて点灯又は点滅するように構成されている。警告表示部145は、制御装置10や各ラベル貼付機81,82,83,84により制御される。複数の警告ランプが点灯又は点滅する際には、ラベル残量に関する情報だけでなく、後述する交換用ラベルのストックエラー情報をも得て、警告ランプの点灯色を異ならせて点灯点滅させるように構成されている。このことにより、現場作業者は、現在稼働しているラベルについての状態だけでなく、ストック場所の状態についても把握することができる。
図2は本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置100の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
ラベル発行装置100は、制御装置10、コンベア20、複数のラベル貼付機80(ラベラーともいう)、コンベア20により搬送される商品(被搬送物)の位置を検出する商品検出センサ17(物品検出部)等を有する。
本実施形態では、ラベル発行装置100は、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、及び第4ラベル貼付機84を有する。
詳細には、第1ラベル貼付機81は、第1ラベル発行部811、第1ラベル貼付部812、第1残量検出部813、第1ラベラー用制御部としてのCPU814、記憶部815、通信部816、表示部(不図示)、操作部(不図示)等を有する。通信部816には、ラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナ(本発明でいうところの「第1のアンテナ」)が有線ないし無線で接続されている。第1のアンテナの設置位置などについては後記する。
第2ラベル貼付機82は、第2ラベル発行部821、第2ラベル貼付部822、第2残量検出部823、第2ラベラー用制御部としてのCPU824、記憶部825、通信部826、表示部(不図示)、操作部(不図示)等を有する。通信部826には、ラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナ(第1のアンテナ)が有線ないし無線で接続されている。
第3ラベル貼付機83は、第3ラベル発行部831、第3ラベル貼付部832、第3残量検出部833、第3ラベラー用制御部としてのCPU834、記憶部835、通信部836、表示部(不図示)、操作部(不図示)等を有する。通信部836には、ラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナ(第1のアンテナ)が有線ないし無線で接続されている。
第4ラベル貼付機84は、第4ラベル発行部841、第4ラベル貼付部842、第4残量検出部843、第4ラベラー用制御部としてのCPU844、記憶部845、通信部846、表示部(不図示)、操作部(不図示)等を有する。通信部846には、ラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナ(第1のアンテナ)が有線ないし無線で接続されている。
各ラベル貼付機81,82,83,84のラベル発行部811,821,831,841は、それぞれカセットがラベラー本体部に対して着脱自在に設けられている。このカセットには、筐体部内にラベルロール収容部、ラベルロール収容部に収容されたラベルロール、回収される台紙をロール状に収容する台紙収容部等が設けられている。
ラベルロールは、一方面に粘着面を有するラベルが長尺の台紙に仮着されており、それがロール状に巻回されたものである。また、台紙に所定サイズのラベル用紙が仮着されて巻回された台紙付きラベル用紙であって、ラベル用紙に予め規定サイズで切れ目が入れられているものや、所定サイズのラベルが所定間隔(マージン)を空けて連続して仮着されているものであってもよい。
すなわち、各ラベラーは、ラベル残量が所定量以下となった場合、新品のラベルロールを収容したカセットに容易に交換可能に構成されており、ラベル貼付停止状態の時間(交換時間)が非常に短い。
カセット内に収容されているラベルロールにはラベルの種類、長さ、対象商品などの識別情報が記憶されたRFIDタグが設けられており、間違ったカセットがセットされたときに、ラベラー本体内に設けられた第1のアンテナを介して、これを検知し、作業者に報知することができる。また、ラベルの種類の情報にはラベルの種類の情報以外にラベルに既に印刷されている表示内容が記憶されていてもよい。このことに関しては、例えば、いわゆる品名シールと呼ばれる既に印刷されているシールに日付などを追加的に印字して貼る場合がある。仮に間違った品名シールを多数の商品に貼って流してしまったら致命的な事態となる。表示内容を記憶させておくことで、このような事態を未然に防ぐことができる。さらに、RFIDタグに書き込みができるアンテナとタグの場合、ラベルの使用量をタグに書き込むことで残量の情報を記憶してもいい。これにより途中で商品が切り替わることによりラベルを交換したり、作業開示時にRFIDタグから残量の情報を得ることで交換の目安にしたりできる。なお、ラベラー本体の筐体は、電磁的なカバーシールドが施されており、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、及び第4ラベル貼付機84が有するそれぞれの第1のアンテナがそれぞれのカセットが適正であるか否かを判断する際に、他のラベラーと干渉しないようにしている。RFIDタグの配置位置については、ラベルロールRの芯の長手方向に沿って、芯の内側に配置する態様や、芯に埋め込む態様とすることができる。
また、当該RFIDタグは、後述するとした交換用ラベルのストックエラー情報を得るためにも利用される。すなわち、ラベル発行装置100の近くに設けられたストック場所(ラベル保管位置)に交換のためにカセットが置かれることを前提として、RFIDタグはカセットが置かれているか否か、また、種類が適正なラベルロールが収納されたカセットが置かれているか否かを判別するための情報として利用されることになる。この情報は、ストック場所(ラベル保管位置)を探索範囲とする第2のアンテナを介して取得されることになる。
各ラベル貼付機81,82,83,84のラベル発行部811,821,831,841は、例えば印字ヘッド、プラテンローラー等を有し、制御装置10からの商品情報などの印刷データに基づいて、長尺の台紙に仮着されたラベルに印字を行い、台紙からラベルを剥離することで、ラベルを発行する。
なお、本実施形態では、ラベル発行部は、台紙からラベルを剥離することでラベルを発行したが、この実施形態に限られるものではなく、長尺のラベル用紙に印字を行い、所定の長さにラベル用紙を切断することで、ラベル(台紙レスラベル)を発行してもよい。
各ラベル貼付機81,82,83,84のラベル貼付部812,822,832,842は、ラベル発行部811,821,831,841により発行されたラベルを、コンベアにより搬送されている商品(物品)に貼付する。
詳細には、第1ラベル貼付部812、第2ラベル貼付部822は、高圧エアを下方へ噴射することで空気圧により上面用ラベルを商品の上面の所定位置に貼付する。
第3ラベル貼付部832、第4ラベル貼付部842は、ラベル傾斜コンベアを有し、ラベル発行部831,841により発行された下面用ラベル(底面用ラベル)を、ラベル傾斜コンベアにより搬送し、コンベア20により搬送される商品(物品)の下面(底面)に貼付する。
各残量検出部813,823,833,843は、各ラベラーに収容されているラベルの残量を検出し、検出結果を制御装置10に送信する。例えば、第1残量検出部813は、発光部及び受光部(光センサ)から成る反射型センサにより構成され、発光部と受光部の間にラベルロールRが位置するように、それぞれが配置されている。第1残量検出部813は、ラベルロールの径方向の厚みが規定値を超えている場合に、発光部からの光が受光部(光センサ)に到達せず、ラベルロール径方向の厚みが規定値以下の場合に、受光部で発光部からの光を受光するように構成されている。つまり、第1残量検出部813は、発光部からの光を受光部で検出されるか否かに基づいて、ラベルの残量が所定量となったことを検出することができ、検出結果を制御装置10に出力する。別の検出例として、ラベルの残量は予め記憶されているラベルロールの長さと繰り出し量に基づいて判断してもよい。
第2残量検出部823、第3残量検出部833、第4残量検出部843は、第1残量検出部813と略同じ構成であるので、説明を省略する。
また、各残量検出部813,823,833,843は、各ラベラーに収容されているラベルの残量がゼロであることを検出(エンド検出)した場合に、検出結果を制御装置10に送信する。残量ゼロ検知はロール末端となった状態を検知するだけのことであるので、説明は省略する。
各ラベラーのCPU814,824,834,844は、ラベラーそれぞれの各構成要素を統括的に制御する。具体的には、各ラベラーにおいて、ラベル残量が所定量以下となるニアエンド検出、ラベルの残量がゼロであるエンド検出、ラベル送り出し動作や印字機構の不具合の検出といった各種異常状態の検出時に当該異常状態についての検出結果を制御装置10に送信する監視制御や、後述する事前印字ラベル発行やテストラベルの発行等の復旧時処理を制御装置10に依らずに統括的に制御する。
各ラベラーの記憶部815,825,835,845は、RAMやROM等の記憶装置により構成されており、制御プログラムや受信した商品情報や印刷データ等を記憶する。
各ラベラーの通信部816,826,836,846は、制御装置10(コンソール)と通信路(有線式又は無線式)を介して通信可能に接続されている。また、通信部816,826,836,846は、ストック場所に置かれたラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナとも通信を行う。
各ラベラーの表示部(不図示)は、例えばラベル残量が所定量以下の場合やゼロとなった場合に点灯又は点滅する警報ランプやラベル貼付の状態を表示する表示装置等である。
各ラベラーの操作部(不図示)は、カセットを着脱する際に操作される操作レバーや、テストラベルを発行する際に操作されるボタン等の各種ボタンやスイッチ等である。テストラベルはカセットを交換したことに応じて自動で発行されてもよい。
商品検出センサ17は、搬送台201の所定の位置に配置され、コンベアにより搬送される商品(物品)の位置を検出する。商品検出センサ17は、例えば、コンベアの幅方向の左右いずれかに配置された回帰型反射センサや、コンベアの幅方向の左右に配置された発光部や受光部(光センサ)等である。
本実施形態では、商品検出センサ17は、コンベア21の搬送方向上流側端部付近に配置されている。なお、各検出センサは、バックアップのためや精度向上のために必要に応じて所定位置に複数のセンサ設けてもよいが、1つだけでも十分に全体制御を行うことが可能であり、コストもかからずによい。
物品(商品)がコンベア21,22,23により搬送された場合、制御装置10は、商品検出センサ17からの検出信号や各コンベアの搬送速度に基づいて商品(物品)の位置を特定し、ラベル貼付機81,82,83,84による商品(物品)へのラベル貼付等の処理を行う。
制御装置10は、ラベル発行装置100の各構成要素を統括的に制御する。図2に示す例では、制御装置10は、CPU11、記憶部12、通信部13、表示入力部14、及びテストラベル検出部143等を有する。
記憶部12は、制御プログラム、各種制御パラメーター、商品情報、印刷データ等を記憶する。記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD、装置本体部に対して着脱自在な携帯型記憶装置等である。
通信部13は、CPU11の制御により、有線式又は無線式通信路を介して、ラベル貼付機81,82,83,84や、上位管理装置等のコンピュータと通信可能に接続されている。
表示入力部14は、表示部141、操作入力部142等を有する。表示部141は液晶表示装置などの表示装置であり、操作入力部142は操作ボタン、操作キー、スイッチ、タッチパネル等である。また、表示入力部14は、タッチパネル式表示装置であってもよい。
テストラベル検出部143は、テストラベルを検出する装置であり、例えばコードリーダー等であり、テストラベルに印刷されたバーコードや2次元コード等のコード情報を読み取り、CPU11や記憶部12等に出力する。
CPU11は、制御装置10の各構成要素を統括的に制御する。詳細には、CPU11は、制御部102、指示部104(指示手段)、取得部105(取得部)、判定部106(判定手段)等を有する。例えば、CPU11は制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしての制御装置に本発明に係る機能を実現する。なお、制御装置10は、専用回路により上記機能を実現してもよい。
制御部102は、複数台のラベル貼付機80(81,82,83,84等)に対して、データを生成してラベルを貼付する動作を切り替える制御を実行する。
また、制御部102は、複数台のラベラーのうちいずれか1つのラベラーでラベルを貼付する動作に切り替えたことに応じて、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングの指示が第1の所定間隔より短い第2の所定間隔で出力されるように変更する指令を指示部104(指示手段)に対して出力する。また、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングを指示する指示部104(指示手段)は、発行するラベルの印字データ量が大きい場合やラベル長が長い場合などには、指示が出力されるタイミングを要処理時間に応じて適宜変更することができる。
さらに、制御部102は、交換用ラベルのストック情報の取得や判定制御、また、判定の結果に応じて報知制御等を行う。
通常時、指示部104(指示手段)は、センサを検出して(もしくは何らかの動作を開始するきっかけを受けて)複数台のラベラーに送信するラベルを貼付する動作の指示を第1の所定間隔で出力する。しかし、複数台のラベラーのうちいずれか1つのラベラーでラベルを貼付する動作に切り替える必要が生じると、ラベルを貼付する動作の指示は、ラベルを貼付する動作を継続するラベラーのみに出力されることになる。当該ラベルを貼付する動作を継続するラベラーからみれば、ラベルを貼付する動作が停止されることになるラベラーと、交互に受けていたラベル貼付指示を連続して受けるように変更されたことになる。結果として当該貼付する動作を継続するラベラーはラベルを貼付する動作の実行のタイミングを第1の所定間隔より短い第2の所定間隔で受けるように変更されたことになる。
また、制御部102は、ラベラーのラベルの残量が所定量となったことを検出したことに応じて、複数のラベラーのうちいずれか1つのラベラーでラベルを貼付する動作に切り替えるとともに、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングを第2の所定間隔に変更するように指示手段に対して指令を出力する。
また、制御部102は、エラーを検出したことに応じて、複数のラベラーのうちいずれか1つのラベラーでラベルを貼付する動作に切り替えるとともに、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングを第2の所定間隔に変更する。
エラーとはラベルの残量が所定量となったこと以外に印刷ミス、補修部品の要交換、ラベル発行ミス、通信エラー、貼付装置の不具合などラベラーが正常に作動しないことを含む。
テストラベルを検出したことに応じて、複数のラベラーでラベルを貼付する動作に切り替えるとともに、ラベルを貼付する動作の実行のタイミングを第1の所定間隔に変更するように指示手段に対して指令を出力する。
また、制御部102は、エラーを検出したことに応じて、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82を貼付作業位置から移動させる。エラーとはラベルの残量が所定量となったこと以外に印刷ミス、補修部品の要交換、ラベル発行ミス、通信エラー、貼付装置の不具合などラベラーが正常に作動しないことを含む。
作業者が近くで作業をできない状態であっても遠くから見た時にラベル貼付機の位置が変わっていることを認識できれば何らかのエラーが発生していることに気づくことができる。またメンテナンス作業をすぐに行える利点もある。
指示部104(指示手段)は、制御部102から出力される指令を受けて、ラベルに印刷される印刷データを生成してラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第1の所定間隔で指示する。
取得部105は、ラベルを貼付すべき商品の総量としての商品指示数を、例えば表示入力部14からの信号に応じて取得する。
判定部106は、ラベラーのラベルの残量と取得部105で取得した商品指示数のうちラベル未貼付の残り数から複数台のラベラーに対して、ラベルを交換せずともラベル貼付作業を完了できるか否かを判定する。
また、判定部は、商品が切り替わることに応じてその商品指示数とラベルの残量を計算してラベルを交換せずともラベル貼付作業を完了できるか否かを判定する。
例えば、現場では1つの商品の作業指示数が終わり、別の商品にラベル貼付を行う場合、別の商品を処理するための作業が発生する。そこで別の商品に切り替えたときに判定部は判定を行ってもよい。商品切り替えて作業が止まっている間についでにラベルを交換できるメリットがある。
ストック場所(ラベル保管位置)を探索範囲とする第2のアンテナの設置位置は、ラベルの有無を確実に検知できれば、基本的に何処に設定してもよい。ただし、隣のラインのラベルのアンテナと干渉しないように、位置や電波強度を設定する必要がある。ラベルの存在を目視できつつ、干渉を有効に防ぐ透明電波シールドでカバーするのが有効である。
図3は、ストック場所(ラベル保管位置)を探索範囲とする第2のアンテナとしてのRFIDタグ検出用アンテナの配置箇所の例を説明する図である。第2のアンテナは、ラベルロールのRFIDタグの読み取りがし易いか否か、作業者が行う他の作業を妨げることがないか否かといった要素を勘案して適宜の場所に設置されることになるが、図3に示されるように、搬送コンベアのラインに直交する「マルA」の位置であって作業台の上の位置や、搬送コンベアの下である「マルB」の位置であると、読取がし易く、他の作業の邪魔にもならず有利である。また、水平位置が「マルA」の位置であっても、台の上でなく台の裏側に固定する態様であっても構わない。これら何れの位置であっても、アンテナは薄型でコンパクトなものとするのが、省スペースの点で有利である。
スペースに余裕があり、作業台を設置して「マルA」の位置に十分なスペースを確保可能であれば、カバーシールドで仕分けされた複数個所に、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、第4ラベル貼付機84に対応する複数のアンテナを設置して、それぞれのラベラー毎のストック状況を確認できるように構成すると良い。当該カバーシールドによる仕分けは、上貼り用ラベルと下貼り用ラベルの種類が異なる場合に特に有効である。また、作業台の設置位置も、図示される位置以外に、例えば、第1ラベル貼付機81と第2ラベル貼付機82の間に設置することも可能である。
ラベルが単一種類であって、スペースに余裕が無い場合には、「マルB」の位置に複数のラベルを平積みする等して保管しておくことも可能である。その場合には、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、第4ラベル貼付機84から出力される識別情報確認要求の信号は論理和を取る形で一つのRFIDタグ検出用アンテナに集約されることになる。
なお、図3において、2つのラベラーの前後位置がずれているのは、ラベル交換のタイミング(ラベル終了タイミング)を示すためのものである。このことについては、後述する。
図4は、カセット及びラベラー本体を示す図であり、(a)はカセットのみを、(b)はラベラー本体のみを、(c)はラベラー本体にカセットが装填された状態を、それぞれ示している。(d)は、アンテナAT設置に関しての(b)及び(c)の別態様である。(a)に示すように、ラベルロールRは、カセット200により保持されている。カセット200は、正面に透明なカセットカバー210が設けられ、ラベルロールRを外部から視認可能な状態で収容できる。カセット200の内部には、2つの凸部が図示において上下に並んで正面に向かって突出して配置されており、ラベラー本体へのカセット200の装填時に、ラベラー本体が有する供給軸及び巻き取り軸が紙面上裏側から篏合されることになる。
RFIDタグは、ラベルロールRの芯の長手方向に沿って配置されている。当該情報を正しく読み込むためには、RFIDタグとRFIDタグ検出用アンテナ(第1のアンテナ)との向きが互いに正対の向きである必要がある。このため、図4(b)及び(c)に示すように、アンテナATは、ラベラー本体の上面又は側面に沿って配置することが望ましい。その際には、カセット交換の際の作業の邪魔とならない筐体から張り出した位置とし、アンテナATの外側には、他のラベラーのアンテナATと干渉しないように、電磁シールドを施すことが望ましい。また、RFIDタグを芯の端面付近に埋め込んで配置する場合には、図4(d)に示すようにアンテナATをラベラー本体の装置内部に設置することも可能である。
図5は、ラベラー本体の斜視図である。従前のものでは、カセットが装填される位置の周りに特にケーシングは設けられていなかったのであるが、ここに板状の部材を設け、図4(b)及び(c)が示すハッチング位置にアンテナATが配置されるようにしている。なお、便宜のため、上面と側面の二か所にアンテナATが図示されているが、実際には、このうちの一箇所であっても良い。
[ラベル発行装置の通常モード]
次に、図6等を参照しながら、ラベル発行装置100の通常モード(交互モード)時の動作の一例を説明する。
図1、図6に示すラベル発行装置100において、コンベア20の搬送路の上方に、コンベア20の搬送方向上流から下流へ、第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82が配置されており、コンベア20の搬送路の下方に、コンベア20の搬送方向上流から下流へ、第3ラベル貼付機83、第4ラベル貼付機84が配置されている。
例えば、制御装置10は、通常モード(交互モード)では、コンベア20により次々に搬送されてくる商品(物品)の上面に第1ラベル貼付機81と第2ラベル貼付機82とで、交互にラベルを貼付するように、ラベル発行及びラベル貼付の指示を第1ラベル貼付機81と第2ラベル貼付機82に送信するとともに、商品の下面(底面)に第3ラベル貼付機83と第4ラベル貼付機84とで交互にラベルを貼付するように、ラベル発行及びラベル貼付の指示を第3ラベル貼付機83と第4ラベル貼付機84に送信する。
本実施形態では、例えば第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、及び第4ラベル貼付機84はそれぞれ1分間当り最大100個の貼付能力を有するが、ラベル発行装置100が交互モード(通常モード)の場合に例えば1分間当り50個に設定される。
また、本実施形態では、コンベア20により搬送される1分間当りの商品の搬送個数は例えば100個であり、コンベアにより順次搬送される商品に対して、第1ラベル貼付機81(1分間当り50個)と第2ラベル貼付機82(1分間当り50個)が交互に、上面用ラベルを商品の上面に貼付するとともに、第3ラベル貼付機83(1分間当り50個)と第4ラベル貼付機84(1分間当り50個)が交互に、下面用ラベル(底面用ラベル)を商品の下面(底面)に貼付する。
つまり、ラベル発行装置100全体では、コンベア20により搬送される1分間当り100個の商品の上面及び下面(底面)にラベルを貼付することができる。
なお、本実施形態では、第3ラベル貼付機83のラベル貼付タイミングは、第1ラベラーの貼付タイミングと略同じ又は僅かに遅いタイミングである。第4ラベル貼付機84のラベル貼付タイミングは、第2ラベラーの貼付タイミングと略同じ又は僅かに遅いタイミングである。
本実施形態では、上側ラベラー及び下側ラベラーという2組4つのラベラーで構成されているが、搬送ラインに沿って3組や4組のラベラーで構成することも可能である。2組のラベラーの実施形態では、1つのラベラーが担う貼付処理を1分間当り50個から1分間当たり100個へ高めるように切り替えているが、3組や4組のラベラーで構成した場合には、休止するラベラーに対応させて稼働を続けるラベラーの貼付処理については、通常状態から追加される処理を休止以外の2組や3組に分担させることによって、1分間当たり100個まで高める必要はない。具体的オペレーションについては当業者が適宜に設定し得る。
[ラベル発行装置の片貼りモード]
次に、図7等を参照しながら、ラベル発行装置100の片側モード(片貼りモード)時の動作の一例を説明する。
図7に示す例では、第1ラベル貼付機81のラベル残量がゼロとなった場合に、新品のラベルロールに交換する。
詳細には、第1ラベル貼付機81では、紙送り、カセットの取り出し、カセットの挿入、ラベル発行禁止、事前印字ラベル発行、通常ビットマップ(印刷データ)作成、テストラベルの発行等は、すべて第1ラベル貼付機81側の処理のみで行えるように構成されており、制御装置10(コンソール)側の処理は非常に少ない。
つまり、第1ラベル貼付機81が独立して、制御装置10(コンソール)の処理なし(又は非常に少ない処理)で、カセット交換を行うことができる。つまり、ラベラーのカセット交換時、制御装置10の処理負荷が小さく、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、及び第4ラベル貼付機84へのラベル印刷及びラベル貼付の指令を遅延なく高精度に所定のタイミングで送信することができ、貼付位置のずれ等の貼付不良を防止し、商品にラベルを高精度に所定位置に貼付することができる。
制御装置10は、第2ラベル貼付機82に対して、ラベルを印刷して商品の上面に貼付するタイミングを、例えば1分間当り100個となるタイミングで指令を出力し、上面用ラベルを商品の上面に貼付するとともに、第3ラベル貼付機83(1分間当り50個)と第4ラベル貼付機84(1分間当り50個)が交互に、下面用ラベル(底面用ラベル)を商品の下面(底面)に貼付する。
つまり、第1ラベル貼付機81がカセット交換等でラベル貼付休止状態であっても、ラベル発行装置100全体では、コンベア20により搬送される1分間当り100個の商品の上面及び下面(底面)にラベルを貼付することができる。
なお、制御装置10は、第1ラベル貼付機81がカセット交換等でラベル貼付休止状態のとき、第3ラベル貼付機83をラベル貼付休止状態とし、第2ラベル貼付機82(1分間当り100個)と、第4ラベル貼付機84(1分間当り100個)とで、コンベア20により搬送される1分間当り100個の商品の上面及び下面(底面)にラベルを貼付してもよい。
例えば、第1ラベラーのカセット交換後、そのラベラーでテストラベルを発行し、テストラベルの印字内容、印字状態等を確認後、制御装置1は、片側モード(片貼りモード)から図6に示す通常モード(交互モード)に切り替える処理を行う。
[ラベル発行装置の動作の一例]
次に、図8等を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るラベル発行装置100の動作の一例を説明する。
ステップST1において、制御装置10のCPU11は、例えば操作者による表示入力部14の操作に応じて、ラベル貼付対象の商品に関する商品情報を記憶部12から呼び出す、又は通信部13を介して通信可能に接続されたコンピュータの記憶部から商品情報を読み出す。または、制御装置10のCPU11は、例えば操作者による表示入力部14の操作に応じて、ラベル貼付対象の商品に関する商品情報を作成する。
商品情報は、例えば商品名、商品の価格、消費期限、製造日時、製造者名等である。
また、制御装置10の取得部105(取得手段)は、表示入力部14からの信号に基づいてラベルを貼付すべき商品の総量としての商品指示数を取得する。例えば表示入力部14の設定画面において、操作者(作業者)により、ラベルを貼付すべき商品の総量としての商品指示数を入力することで、商品指示数が設定される。
ステップST2において、各ラベル貼付機80、詳細には第1ラベル貼付機81、第2ラベル貼付機82、第3ラベル貼付機83、第4ラベル貼付機84で、テストラベルを発行する。
制御装置10が各ラベル貼付機80(81,82,83,84)にテストラベルの発行指令を送信し、各ラベル貼付機80(81,82,83,84)がその指令を受信して、テストラベルを発行する。
なお、各ラベル貼付機80(81,82,83,84)のテストラベル発行ボタン(不図示)が操作者(作業者)により操作されることで、それぞれのラベラーがテストラベルを発行してもよい。また、ステップST1において、ラベル貼付対象の商品に関する商品情報を作成すると自動でテストラベルを発行してもよい。
テストラベルは、例えば実際に商品に貼付されるラベルと同じ印字内容のものであることが好ましい。
操作者は、発行されたテストラベルを台帳(管理台帳)に貼り付けて管理を行う。
図9(a)はラベル貼付機80(ラベラー80)により発行されるラベルLの一例を示す図である。
図9(a)に示す例では、テストラベルは、商品に貼付されるラベルと同じ印字内容のものである。例えば、このラベルには、商品名(いなり寿司等)、商品の価格(480円等)、消費期限(20年9月30日午前8時等)、コード情報(123123456789等)、バーコード(又は2次元コード)、製造者名(△□○スーパー等)、製造場所(△□○県△□○町等)などが印字される。
また、ラベルにはテスト用ラベルであることを示すバーコードや2次元コード等のコード情報が印刷されていてもよい。
ステップST3において、制御装置10は、表示入力部14の表示部に、テストラベルの読み込みを促す表示処理を行う。
例えば、図9(b)に示すように、表示入力部14の設定画面は、ラベルイメージ表示部D1、商品コード表示入力部D2、ラベルイメージの貼付位置を示すラベル貼付位置表示部D3、ラベルの残量(残枚数)を示す残枚数表示部D4、ラベラーの番号を示す貼付機番号表示部D5、現在の日時情報表示部D6、ラベラーの通信状態(オンライン/オフライン)を示す通信状態表示部D7等を有する。
また、図9(b)に示す例では、表示入力部14の設定画面は、「テストラベルのバーコードをスキャンしてください 両貼りモード(交互モード)が実行されます」とテストラベルの読み込みを促す表示部D8(ポップアップ表示部)を有する。
ステップST3におけるテストラベルの読み込みはスキャナ以外の撮像手段(CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ)を用いてラベルを画像認識してバーコード以外のデータを認識することにより行われてもよい。
ステップST4において、制御装置10のCPU11は、テストラベル検出部143(コードスキャナ)等によりテストラベルを検出したか否かを判別し、検出していない場合にステップST3の処理に進み、検出した場合に、ステップST5の処理に進む。
なお、図9(c)に示すように、表示入力部14の設定画面に、「テストラベルを読みましたか?」、「はい」ボタンBT1、「いいえ」ボタンBT2等を表示部するテストラベル確認表示部D9(ポップアップ表示部)を表示してもよい。
「はい」ボタンBT1が操作された場合にステップST5の処理に進み、「いいえ」ボタンBT2が操作された場合にステップST3の処理に進んでもよい。
ステップST5において、制御装置10は、複数のラベル貼付機80により、交互モードにて、コンベア20により搬送されている商品(物品)にラベルを貼付する処理を行う。
交互モードでは、例えばラベル貼付機81,82,83,84でそれぞれ1分間当りラベル貼付数50個となるように、制御装置10がラベル印字ラベル貼付の実行のタイミングを第1の所定間隔で指令を、各ラベル貼付機81,82,83,84に出力する。
ステップST6において、制御装置10は、例えば、設定された商品の個数分の貼付が終了したか否かを判別し、又は表示入力部14からの信号や停止ボタン(不図示)からの信号に基づいて、貼付処理を終了するか否かを判別し、判別の結果、貼付終了の場合に、ラベル発行装置100の貼付動作を終了し、それ以外の場合にステップST7の処理に進む。
ステップST7において、各ラベラーは、ラベルの残量がゼロか否かを判定する。また、制御装置10は、第1残量検出部813、第2残量検出部823、第3残量検出部833、第4残量検出部843からの信号に基づいて、各ラベラーのラベルロールの残量を取得し、何れかのラベラーのラベルの残量がゼロか否かを判定する。ラベル残量がゼロの場合にそのラベラーのカセット交換や片側モードでのラベル貼付を行うために、ステップST8~ST12の処理に進み、それ以外の場合にステップST5の処理に進む。
ラベル発行装置100では、ラベル残量がゼロとなった際のラベラー(例えば第1ラベル貼付機81)に関する処理(カセット交換等)であるステップST9~ST12と、正常なラベラー(例えば第2ラベル貼付機82)に関する片側モードによるラベル貼付処理であるステップST8の処理とが並列に処理される。
詳細には、ステップST8において、制御装置10は、交互モードから片側モードに切り替える制御を行う。詳細には、例えばラベル残量が少ない第1ラベル貼付機81のカセット交換を行っているとき(ST9~ST12)、制御装置10は、上面貼り用の第2ラベル貼付機82に、ラベルの発行及びラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第1の所定間隔より短い第2の所定間隔に変更する指令を出力する。具体的には、例えば、制御装置10は、第2ラベル貼付機82において、1分間当りラベル貼付数50個から1分間当りラベル貼付数100個となるように制御する。第2ラベル貼付機82は、片側モードにて、コンベア20により搬送される商品にラベルを貼付する。
第2ラベル貼付機82の片側モードでのラベル貼付は、例えば第1ラベル貼付機81でのカセット交換に関連した動作(ST9~ST12)が終了するまで行われる。
なお、下面貼り(底面貼り)用の第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84は、上面貼り用の第1ラベル貼付機81及び第2ラベル貼付機82のうち一方のラベル残量が少なくカセット交換を行う場合であっても交互モードを続けてよい。または、上面貼り用の第2ラベル貼付機82のうちラベル残量の少ないラベラーの下方に位置するラベラー(例えば第3ラベル貼付機83)をラベル貼付休止状態とし、第4ラベル貼付機84を片側モードにして、第2ラベル貼付機82と同期してラベル貼付のタイミングを高速化させてもよい。
ステップST9の交換準備処理及び交換処理は、ステップST9-1~ST9-11に細分された一連の処理として実行される。この様子を図10を用いて説明する。
例えば、第1ラベル貼付機81に装填されていたラベル残量がゼロとなった場合に、ST9-1において、第1ラベル貼付機81のCPU814は、通信部816を介して保管位置にある筈のラベルロールに付されたRFIDタグの識別情報を取得するための第2のアンテナを起動する。次いで、ST9-2において、第1ラベル貼付機81は、現在設定されているラベルロールの識別情報と保管位置にある筈のラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否かを判定する。なお、この第1ラベル貼付機81に装填されていたラベル残量がゼロとなったことを検出した場合、ラベル残量が無くなったことの報知の一つとして第1ラベル貼付機81を貼付位置より手前側に移動させておくこともできる。
識別情報が一致する場合には、適切なラベルのストックが置かれているということであるから、ST9-3において第1ラベル貼付機81の判定結果を受けたラベル発行装置100の制御部102は、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145を黄色に点灯又は点滅させて、作業者を交換作業に向かうように促す。識別情報が一致しない場合には、ラベルのストックが全く置かれていないか、適切なラベルのストックが置かれていないということになるから、ST9-4において第1ラベル貼付機81の判定結果を受けたラベル発行装置100の制御部102は、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145を赤色に点灯又は点滅させる。黄色点灯でなく、赤色点灯を見た作業者は、単に交換が必要なだけでなく、バックヤードから予備の適正なラベルロールを持ってくる必要がある状況だと認識する。
従前の報知態様では、ラベルエンドを報知された作業者が急いで交換に向い、ラベル発行装置100の設置場所に着いたとき、そこに置かれているべきラベルロールが無いことを知り愕然とすることがあった。本発明の第1実施形態によれば、必要なラベルロールを用意した上で交換作業に臨むことができる。なお、ここでは、適正ラベルロールが置かれているか否かで点灯又は点滅色を2色で異ならせるようにしたが、ラベルロールが全く置かれていないか、不適合のラベルが置かれているかで、さらに、別の色を加え3通りの色(例えば、黄色、赤色、紫色など)で点灯又は点滅を色分け表示させるようにしてもよい。3通りの色で点灯させると、バックヤードに予備を取りに行く際の注意を高めることができるし、さらに、バックヤードからの入口付近に当該箇所近辺を探索範囲とする第3のアンテナを設置した場合に有効である。すなわち、ステップST9-4に引き続くステップST9-5においてラベル発行装置100の制御部102は、第3のアンテナを起動させる。ラベル交換に向かう作業者がバックヤードから交換用ラベルを持って戻る際に、サインポールの赤色点灯が紫色点灯に変更される、紫色点灯が紫色の状態を継続する等の様子を示すことによって、誤った交換用ラベルを持ってきてしまったことを、ラベル発行装置100に到達する前の早期の段階で作業者に知らせることができる。サインポールの赤色点灯や紫色点灯が黄色点灯に変更されれば、正しい交換用ラベルを持ってきたことになる。この状態を示しているのがステップST9-7である。
交換用ストックがあった状況(ST9-3)、若しくは、交換用ストックが整った状況(ST9-7)において、ラベル残量の少ない又はゼロのラベラー(例えば第1ラベル貼付機81)について、操作者が新しいカセット(ラベル残量が最大値のラベルロールを有するカセット)に交換する。例えば操作者がラベラーの操作レバーを操作して、ラベル残量の少ないカセットをラベラー本体部から取り外した後、新しいカセットをラベラーの本体部に装着する。
第2アンテナ及び第3アンテナを介しての識別情報取得とそれに続く判定処理という措置が講じられているに関わらず、それでも誤ったラベルロールが交換されてしまった場合に備えるべく、或いは、何らかの不測の事態によりステップST9-2で誤判定がされてしまった際のフェールセーフのために、ステップST9-8においてラベラー本体部に設けられ、当該箇所近辺の極限られた領域のみを探索範囲とする第1のアンテナを起動させる。具体的には、装置内に設けられた各種センサによってカセットがセットされたことが検知されると、第1のアンテナが起動する。次いで、ステップST9-9において、第1ラベル貼付機81は、適正ラベルロールが交換されたか否かを判定する。
この際、正しく交換が行われたか否かについての詳細表示を制御装置10(コンソール)の表示入力部14に実行させると便利である。図11(a)は、正しく交換が行われた場合の表示例を、図11(b)は、誤って交換が行われてしまった場合の表示例を示している。
適正ラベルが装填されたと判定された際に、ステップST9-10においてラベラーは、例えば、交換のための退避位置に移動させられていた印字ヘッドやプラテンローラー等を印字位置に復帰させるといったラベル発行を行うことができる状態となるように動作する。これら機構部の復帰移動に関連するハード及びソフトがラベル交換補助手段の一部要素を構成するが、別の実施形態で後記するように、これに限られるものではない。この際、ラベルロールをバックフィードさせて、ラベルの印字開始位置の調整が自動的になされる。要するに、適正ラベルの装填判定により、作業開始のための準備が全て自動で整うように構成されている。
一方、誤装填があったと判定された際には、ステップST9-11において、ブザーを出力する、及び/又は、ラベラーの表示部に説明のための適宜表示を行うことによって、誤装填を報知するようにしている。
また、上記の記載とは逆に不適正ラベルが装填されたと判定された際に、ラベル発行を行うことができない状態となるように動作してもよい。通常の装置で有って、ラベルロールが装填されれば即時発行処理が出来てしまう装置の場合には、あえて発行などの動作ができないようにラベル発行装置の機構等を移動させてもよい。
このような処理を経て適正にラベル交換が完了した後のステップST10において、例えば第1ラベル貼付機81のCPUは、カセットを交換後、テストラベルを発行する処理を行う。また、第1ラベル貼付機81のCPUは、カセット交換が完了し、テストラベルを発行したことを示す信号を制御装置10へ送信する。詳細には、例えば、操作者がラベラーのテストラベル発行ボタン(不図示)を操作することで、ラベラーのCPUは、そのテストラベル発行ボタンの操作に応じてテストラベルを発行する処理を行う。
操作者は、テストラベルの印字内容、印字状態を確認し、適切である場合に、例えば管理台帳にテストラベルを貼り付けて、ラベルロール交換履歴(カセット交換履歴)を残しておく。
なお、上面貼り用ラベラー(第1ラベル貼付機81または第2ラベル貼付機82)でテストラベルを発行する場合、コンベア20で搬送中の商品に接触しないように、上面貼り用ラベラーの本体部をコンベア20の上方から搬送方向の右側又は左側へ移動させた状態で、テストラベルを発行することが好ましい。
また、コンベア20の下方に配置されている下面貼り(底面貼り)用第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84の本体部を、手前側(コンベア20の幅方向)に引き出し自在に設けておき、ラベル残量が少量又はゼロになった第3ラベル貼付機83または第4ラベル貼付機84でカセット交換を行った後、テストラベルを発行する場合、第3ラベル貼付機83または第4ラベル貼付機84をコンベア20の幅方向に引き出された状態で、テストラベルを発行することが好ましい。つまり、テストラベルは、コンベア21とコンベア22の間、又はコンベア22とコンベア23の間から出力されないので、コンベアにより搬送中の商品に誤ってテストラベルが接触することがない。
操作者はコンベアの下方から引き出された第3ラベル貼付機83または第4ラベラーから直接テストラベルを取り出すことができる。
下面貼り(底面貼り)用第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84は、テストラベル発行後、操作者や移動用モーター(不図示)によって、コンベア20の下方の規定位置に移動する。
ステップST11において、制御装置10は、表示入力部14に、テストラベルの読み込みを促すように表示する処理を行う(図9(b)、図9(c)を参照)。
ステップST12において、新しいカセット(ラベル用紙の残量が最大値のラベルロールを有する)を装着したラベル貼付機81(ラベル貼付停止状態)は、テストラベルを発行する処理を行う。テストラベルは、例えば商品に貼付されるラベルと同じ印刷内容であることが好ましい。
テストラベルを発行し、台帳にテストラベルを貼り付けて管理することにより、ラベルの印字内容(印刷内容)の間違いを予防したり、印字かすれ等の印刷不良を予防することができる。
ステップST12において、制御装置10は、操作入力部やコードスキャナ等でテストラベルを検出したか否かを判別し、検出されない場合にステップST11の処理に進み、それ以外の場合に、ステップST5の処理に進み、制御装置10は、片側モードから交互モードに切り替えて、各ラベラーを制御する。
なお、上述した例では、上面貼り用ラベラーのラベル残量がゼロとなった場合のラベル発行装置100の動作を説明したが、下面貼り(底面貼り)用ラベラーのラベル残量がゼロとなった場合には、上述した説明の上面貼り用ラベラーを下面貼り用ラベラーと読み替え、上述した説明の下面貼り用ラベラーを上面貼り用ラベラーと読み替えることができる。
次に、図12等を参照しながら、ラベラーのニアエンド検出時のラベル発行装置100の動作の一例を説明する。
図12に示すステップST21~ST26の動作は、図8に示した実施例のステップST1~ST6の動作と略同じであるので説明を省略する。
ステップST27において、各ラベラーは、ラベルの残量が少量で所定量以下か否かを判定する。また、制御装置10は、第1残量検出部813、第2残量検出部823、第3残量検出部833、第4残量検出部843からの信号に基づいて、各ラベラーのラベルロールの残量を取得し、何れかのラベラーのラベルの残量が少量で所定量以下か否かを判定する。ラベル残量が所定量以下の場合にそのラベラーのカセット交換や片側モードでのラベル貼付を行うために、ステップST28の処理に進み、それ以外の場合にステップST25の処理に進み、交互モードで貼付処理が行われる。
ステップST28において、制御装置10は、交互モードから片側モードに切り替える制御を行う。詳細には、制御装置10の制御部102は、例えば第1ラベル貼付機81のラベルの残量が少量である所定量となったことを検出したことに応じて、ラベル残量が少ない第1ラベル貼付機81を貼付停止状態とし、上面貼り用の第2ラベル貼付機82に、ラベルの発行及びラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第1の所定間隔より短い第2の所定間隔に変更するように、指示手段(指示部104)に対して指令を出力する。指示手段(指示部104)は、第2ラベル貼付機82にラベル発行、ラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第2の所定間隔で指示する。第2ラベル貼付機82は、制御装置10から受信した指示に応じて、第2の所定間隔でラベル発行、ラベルを商品に貼付する。
具体的には、例えば、制御装置10は、第2ラベル貼付機82において、1分間当りラベル貼付数50個から1分間当りラベル貼付数100個となるように制御する。
なお、下面貼り(底面貼り)用の第3ラベル貼付機83及び第4ラベル貼付機84は、制御装置10により交互モード又は片側モードで制御されるものである。
ステップST29において、制御装置10は、各ラベラーのラベル残量を表示入力部14に表示する。詳細には、例えば、片側モードの場合、現在ラベル貼付が行われているラベラーのラベル残量等のステータスを表示する処理を行う。具体的には、制御装置10は、「第1ラベラー:ラベルがあと○○枚あります」や「第1ラベラー:あと数分でラベルが無くなりますので交換してください」などと、各ラベラーとその貼付機の現在のステータスを関連付けて表示入力部14に表示する処理を行う。
ステップST30において、制御装置10は、例えば、設定された商品の個数分(商品指示数)の貼付が終了したか否かを判別し、又は表示入力部14からの信号や停止ボタン(不図示)からの信号に基づいて、貼付処理を終了するか否かを判別し、判別の結果、貼付終了の場合に、ラベル発行装置100の貼付動作を終了し、それ以外の場合にステップST31の処理に進む。
ステップST31において、制御装置10の判定部106(判定手段)は、各ラベラーのラベル残量、商品指示数、残りの商品(ラベル未貼付)の個数(未貼付商品数)に基づいて、片側モードでラベラーがラベルを貼付し続けたときにそのラベラーの残りのラベルが足りるか否かを判定し、足りると判定した場合にはステップST28の処理に進み片側モードにてラベル貼付を行い、足りないと判定した場合にステップST32の処理に進む。
つまり、判定部106(判定手段)は、片側モードでラベラーのカセットを新品のラベルロールを含むカセットに交換せずともラベル貼付作業を完了できるか否かを判定し、完了できると判定した場合にはステップST28の処理に進み片側モードにてラベル貼付を行い、足りないと判定した場合にステップST32の処理に進む。
ステップST31での判定結果が、ラベルを交換せずとも貼付作業を完遂できる場合には、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145を黄色で点灯させ、ラベルを交換しなければ貼付作業を完了できない場合には、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145を黄色で点滅させる。
また、ラベラーのニアエンド検出時にも、保管位置にある筈のラベルロールに付されたRFIDタグの識別情報を取得するためのRFIDタグ検出用アンテナである第2のアンテナを起動し、ラベル貼付機80は、現在設定されているラベルロールの識別情報と保管位置にある筈のラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否かを判定する。一致しない場合であって、ラベルを交換せずとも貼付作業を完遂できるときには、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145は赤色で点灯させる。貼付作業を完遂できる場合であっても、適正なラベルロールがストックされていないことを早期に作業者に報知しておくことは大いに意味があることである。一方、ラベルを交換しなければ貼付作業を完了できない場合には、当然に報知が行われる。具体的には、コンベア20の上方に配置されている警告表示部145を赤色で点滅させる。
ステップST32において、制御装置10は、カセット交換(新品のラベルロールに交換)を促すように報知を行う。例えば、制御装置10は、表示入力部14に、残量が所定量より少ないラベラーのカセットを交換するように表示する処理を行う。
ステップST32の次の処理は、図8に示す実施例のステップST8~ST12の処理と略同じであるので、説明を省略する。詳細には、ラベル発行装置100では、ラベル残量が少ないラベラー(例えば第1ラベル貼付機81)に関する処理(カセット交換等)であるステップST9~ST12と、正常なラベラー(例えば第2ラベル貼付機82)に関する片側モードによるラベル貼付処理であるステップST8の処理とが並列に処理される。
ステップST8~ST12の処理の後に、ステップST25の処理に進み、交互モードにて商品にラベル貼付を行い、商品指示数の全ての商品にラベルが貼付された場合に貼付処理を終了する(ST26)。
[ラベル発行装置の動作の別の例]
ラベル発行装置100の動作は、上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、2つのラベラーのラベルロールを同時に交換すると、同時にラベル残量がゼロになる場合があるので、例えば2つのラベラーでニアエンドを検知した場合(ラベル残量が少量となり所定量以下となった場合)に、どちらか一方のラベラーのカセット(ラベルロール)を早めに優先して交換するように制御装置が表示入力部等で報知してもよい。
また、制御装置10は、交互モードから片側モードに切り替える制御を行ったあと、作動しているラベル発行装置から別のラベル発行装置1台のみで貼付する動作を実行するように切り替えることもできる。その場合にはラベルを貼付する動作を実行するタイミングを第2の所定間隔から別のラベル発行装置に第2の所定間隔で実行するように指示を出すこともできる。
さらに、サインポールを多色で駆動することや、点灯ないし点滅の別の駆動についての割当を、エンド検知がされたラベラーとそれ以外のラベラーの別に応じたものとすることも可能である。第1実施形態では、適正ラベルが置かれている/ラベルが置かれていない/誤ったラベルが置かれているといった3態様に応じて3色での表示をしているが、後者2態様については同じ扱いとして、エンド検知がされたラベラーのストックが無い/誤ったストックがされていることを検知して赤色点灯させる際に、他の未だエンド検知がされていないラベラーのストックの有無ないし種類を判定して、適正でない場合には、3番目の色(例えば、紫)で点灯させるといったことが可能である。交換の必要が生じたラベラーのストック状況が適正でないときに、いずれ交換が必要となるラベラーのストック状況も併せて把握することが可能となる。
[別の実施形態(シングルラベラーでの適用例)]
特に、図示はしないが、本発明は、ラベラーがシングルである通常のラベル発行装置にも適用可能である。ラベル交換で作業がストップされるにしても、それが迅速に行われるに越したことはないところ、ストック場所に適正ラベルが置かれているか否かを判断して作業者に伝えることは大いに意味がある。第1実施形態では、ラベル貼付動作の態様に応じて、ラベルロール残量がゼロになることの検知の態様と所定量以下となることの検知の態様との使い分けがされていたが、ラベラーがシングルである通常のラベル発行装置の場合には、ニアエンド検知の構成とすることが、迅速な交換作業の実現のために重要である。しかし、エンド検知であるからといって、全く意味がないということにはならない。
この他、識別情報取得を行うために、RFIDタグ検出用アンテナである第2のアンテナを起動することは、ニアエンド検知時又はエンド検知時にだけ実行されるのではなく、作業者が制御装置10(コンソール)を操作することに起因しての作業者のリクエスト時にも実行されるように構成してもよい。
また、報知作動手段としては、警告表示部145以外にも、作業者が遠目からでもラベルが終了してラベル保管位置に該当のラベルロールがあるのかないのか認識できるのであれば、任意の手段を用いることが可能である。例えば、ラベル発行装置が移動することによって目視確認できるようにする態様や、複数種類のブザー音を出力することで認識させる態様が考えられるところ、これらの態様も本発明に含まれるものである。
さらに、遠目で確認した作業員がラベル発行装置100に近寄ったならば、現在設定されているラベルの種類やラベル保管位置にあるラベル種類を確認できるような詳細表示を制御装置10(コンソール)の表示入力部14に実行させると便利である。図13は、その表示例であり、(a)は正しいラベルが置かれていることを、(b)は誤ったラベルが置かれていることを、(c)はラベルが終了し、かつ、誤ったラベルが置かれていることを、それぞれ示している。
[別の実施形態(レベル交換補助手段の積極活用例)]
第1実施形態では、適正ラベルの装填判定により、作業開始のための準備が全て自動で整うように構成されているが、これをさらに推し進めた構成とすることも可能である。たとえば、ラベルロールのRFIDタグの中に特定の商品情報を書き込んでおいて、ラベルロールがセットされるとアンテナが起動して情報を読み取り、読み込んだ商品を自動で商品として設定するような動作プログラムを具備させることが考えられる。このようにすることにとって、営業日に最初に装置を稼働させるに際して、ラベルロールのカセットをセットすれば、設定画面から商品を選択しなくても自動で商品選択処理がされることになり、現場での作業効率が一段と向上する。
[別の実施形態(識別情報取得の別の例)]
第1実施形態では、アンテナを起動してRFIDタグの識別情報を読み取るようにしているが、ラベルロールに設けられる識別情報として、RFIDタグに代えてコード情報(バーコード、QRコード(登録商標)等)を採用し、装置内にコードスキャナ等のコード情報取得手段を設けるようにして、カセット交換時などの所定条件時に識別情報を取得することによっても、課題を解決できるものといえる。
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、ラベル発行装置に関する。
[背景技術]
搬送コンベア上の商品にラベルを貼付するラベル発行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のラベル発行装置は、搬送コンベア上の商品にラベルを貼付するラベル貼付機(所謂「ラベラー」であり、以降、この名称で呼ぶ場合もある。)を複数台備え、この複数台のラベル貼付機により、ラベルをかわるがわる貼付する。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2000-318227号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1に記載のラベル発行装置では作業中にラベルが無くなるとシステム全体を停止させてからラベル交換する必要があるので作業能力が著しく低下していた。そこで、複数のラベラーを設置して交互にラベル貼付を行う中で、複数のラベルロールのエンドタイミングが異なるように適正に調整し、一方のラベラーのラベルエンド時に交換作業を行いつつ他方のラベラー単独で貼付作業を継続させるノンストップ方式とする態様が考えられる。しかし、この態様であっても、なお、改善の余地がある。ラベルエンド時に速やかにラベル交換できるようにラベル発行装置の近くにストック場所(ラベル保管位置)を設けて予備のラベルロールを置いておくことが一般的であるが、ストックの在庫切れが起きたり、種類の誤ったラベルロールが置かれていたりすると、折角実現したノンストップ方式の意義が希薄化してしまうからである。また、このようなストックの在庫切れといった問題は、ラベラーがツインであるノンストップ方式だけに止まらず、ラベラーがシングルである通常のラベル発行装置についても、同様に問題となることである。すなわち、ラベル交換で作業がストップされるにしても、それが迅速に行われるに越したことはない。いずれの方式であっても、確実な交換作業が速やかに完了される必要があり、誤ったラベルロールが装填される事態は極力避けなければならないし、そのような事態が生じた際には迅速に対応する必要がある。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、商品にラベルを貼付するラベル発行装置(100)であって、識別情報取得手段(AT)と、情報取得指示手段(制御部102)と、判定手段(制御部102)と、ラベル交換補助手段とを備え、前記識別情報取得手段(AT)は、第1のアンテナであって、装填位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するように構成されており、前記情報取得指示手段(制御部102)は、所定条件下で前記第1のアンテナを起動させるように指示するものであり、前記判定手段(制御部102)は、現在設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定するものであり、前記ラベル交換補助手段は、前記判定手段(制御部102)により一致と判定された際にラベルロールの交換作業が完了するように動作することを特徴とする。
上記構成によれば、確実な交換作業が速やかに完了されるし、誤ったラベルロールが装填された場合に迅速に対応することができる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載のラベル発行装置100であって、前記ラベル交換補助手段は、ラベルロールの交換時に発行装置の搬送部を移動させるものである。
上記構成によれば、速やかに交換作業を行うことができる。
(3)本実施形態の一態様は、(1)又は(2)に記載のラベル発行装置(100)であって、前記判定手段は、発行処理している商品で使用されるラベルロールの情報を設定記憶できるものであり、このことにより、設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定する。
上記構成によれば、規格の誤ったラベルロールや、商品に対して使うと意図されたものとは異なるラベルロールが装填された場合に迅速に対応することができる。
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか一に記載のラベル発行装置100であって、前記ラベル発行装置は、複数台のラベル貼付部を備えるものであって、一のラベル貼付部のラベルロールが終了してもラベル貼付作業を続けることが可能に構成されている。
上記構成によれば、ツインラベラー方式でのメリットをより活かすことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
10…制御装置
11…CPU
12…記憶部
13…通信部
14…表示入力部
17…商品検出センサ(物品検出部又は商品センサーともいう)
20(21,22,23)…コンベア(搬送コンベアともいう)
80…ラベル貼付機
81…第1ラベル貼付機(ラベル貼付部、ラベル貼付機)
82…第2ラベル貼付機(ラベル貼付部、ラベル貼付機)
83…第3ラベル貼付機(ラベル貼付部、ラベル貼付機)
84…第4ラベル貼付機(ラベル貼付部、ラベル貼付機)
100…ラベル発行装置
102…制御部(データ生成部及び制御手段)
104…指示部(指示手段)
105…取得部
106…判定部
141…表示部(報知部)
142…操作入力部
143…テストラベル検出部(コードスキャナ等)
200…カセット
210…カセットカバー

Claims (4)

  1. 商品に貼付するラベルを発行するラベル発行装置であって、
    識別情報取得手段と、情報取得指示手段と、判定手段と、ラベル交換補助手段とを備え、
    前記識別情報取得手段は、第1のアンテナであって、装填位置にあるラベルロールに付されたタグの識別情報を取得するように構成されており、
    前記情報取得指示手段は、所定条件下で前記第1のアンテナを起動させるように指示するものであり、
    前記判定手段は、現在設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定するものであり、
    前記ラベル交換補助手段は、前記判定手段により一致と判定された際にラベルロールの交換作業が完了するように動作する
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 前記ラベル交換補助手段は、ラベルロールの交換時に発行装置の搬送部を移動させるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置。
  3. 前記判定手段は、発行処理している商品で使用されるラベルロールの情報を設定記憶できるものであり、このことにより、設定されているラベルロールの識別情報と交換された、ないし交換されようとしているラベルロールに付されたタグの識別情報とが一致するか否か判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル発行装置。
  4. 前記ラベル発行装置は、複数台のラベル貼付部を備えるものであって、一のラベル貼付部のラベルロールが終了してもラベル貼付作業を続けることが可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のラベル発行装置。
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