JP2023016402A - 乗客コンベア及び乗客コンベア用のステップ - Google Patents

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Abstract

【課題】異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる乗客コンベアを提供する。【解決手段】ステップ2は、第1姿勢で往路を移動し、第2姿勢で復路を移動する。ステップ2は、構造体、距離センサ25、距離センサ26、姿勢センサ27、及び取得部33を備える。取得部33は、ステップ2が第1姿勢で移動している時に距離センサ25によって検出された第1データを取得し、ステップ2が第2姿勢で移動している時に距離センサ26によって検出された第2データを取得する。【選択図】図4

Description

本開示は、乗客コンベアと乗客コンベアで用いられるステップとに関する。
特許文献1に、乗客コンベアが記載されている。特許文献1に記載された乗客コンベアは、カメラが取り付けられたステップを備える。当該カメラによってオイルパンに堆積したごみが撮影される。保守員は、カメラによって撮影された画像に基づいて、オイルパンに堆積したごみの量を判別する。
特開2004-224558号公報
乗客コンベアのステップは、乗り口から降り口までの往路を移動した後、降り口から乗り口に戻る復路を移動する。特許文献1に記載された乗客コンベアでは、ステップが復路を移動する時にしか、異常を判定するために必要なデータを取得していない。このため、データの取得を効率的に行うことができないといった問題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる乗客コンベアを提供することである。本開示の他の目的は、異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる乗客コンベア用のステップを提供することである。
本開示に係る乗客コンベアは、踏面が上方を向く第1姿勢で往路を移動し、踏面が下方を向く第2姿勢で復路を移動するステップと、ステップを駆動する駆動装置と、を備える。ステップは、踏面が形成された踏板及び踏板を支持する支持部材を含む構造体と、構造体に設けられ、第1異常を判定するために必要な第1データを検出するための第1センサと、構造体に設けられ、第1異常とは異なる第2異常を判定するために必要な第2データを検出するための第2センサと、踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、ステップが第1姿勢で移動している時に第1センサによって検出された第1データを取得し、ステップが第2姿勢で移動している時に第2センサによって検出された第2データを取得する取得手段と、を備える。
本開示に係る乗客コンベアは、踏面が上方を向く第1姿勢で往路を移動し、踏面が下方を向く第2姿勢で復路を移動するステップと、ステップを駆動する駆動装置と、スカートガードと、復路を移動するステップの下方に配置されたオイルパンと、を備える。ステップは、スカートガードに沿って往路を移動する。ステップは、踏面が形成された踏板及び踏板を支持する支持部材を含む構造体と、光源を有し、構造体に設けられた距離センサと、踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、ステップが第1姿勢で移動している時に光源からスカートガードに向けて光を放射させ、ステップが第2姿勢で移動している時に光源からオイルパンに向けて光を放射させる切替手段と、距離センサによって検出されたデータを取得する取得手段と、を備える。
本開示に係る乗客コンベア用のステップは、踏面が形成された踏板と、踏板を支持する支持部材と、踏板及び支持部材を含む構造体に設けられ、第1異常を判定するために必要な第1データを検出するための第1センサと、構造体に設けられ、第1異常とは異なる第2異常を判定するために必要な第2データを検出するための第2センサと、踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、踏面が上方を向く第1姿勢でステップが移動している時に第1センサによって検出された第1データを取得し、踏面が下方を向く第2姿勢でステップが移動している時に第2センサによって検出された第2データを取得する取得手段と、を備える。
本開示に係る乗客コンベア用のステップは、踏面が形成された踏板と、踏板を支持する支持部材と、踏板及び支持部材を含む構造体に設けられた、光源を有する距離センサと、踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、踏面が上方を向く第1姿勢で踏板が移動している時に光源からの光を側方に向けて放射させ、踏面が下方を向く第2姿勢で踏板が移動している時に光源からの光を下方に向けて放射させる切替手段と、距離センサによって検出されたデータを取得する取得手段と、を備える。
本開示によれば、乗客コンベアにおいて、異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる。
実施の形態1における乗客コンベアの例を示す図である。 乗り口を上方から見た図である。 実施の形態1におけるステップを示す平面図である。 ステップの機能を説明するための図である。 往路を移動するステップと復路を移動するステップとを模式的に示す図である。 ステップの動作例を示すフローチャートである。 異常検出部の機能を説明するための図である。 異常検出部の他の機能を説明するための図である。 ステップの他の例を示す図である。 ステップの他の動作例を示すフローチャートである。 制御装置のハードウェア資源の例を示す図である。 制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における乗客コンベアの例を示す図である。図1は、乗客コンベアの一例としてエスカレーターを示す。乗客コンベアには、動く歩道も含まれる。
エスカレーターは、トラス1、及びステップ2を備える。トラス1は、上下の階に架け渡される。乗客は、ステップ2に乗って乗り口3から降り口4に移動する。即ち、図1は、上りのエスカレーターを示す。図2は、乗り口3を上方から見た図である。
乗り口3の下方に機械室5が設けられる。機械室5は、トラス1の内部に形成された空間である。機械室5は、床板6によって塞がれる。床板6は、乗り口3の床を形成する。乗客は、床板6からステップ2に乗り移る。
降り口4の下方に機械室7が設けられる。機械室7は、トラス1の内部に形成された空間である。機械室7は床板8によって塞がれる。床板8は、降り口4の床を形成する。乗客は、ステップ2から床板8に移動する。
機械室7に、電動機9及び制御装置10が設けられる。電動機9は、ステップ2を駆動する駆動装置の一例である。制御装置10は、電動機9を制御する。例えば、電動機9は、減速機11を介して機械室7に設けられた軸12を回転させる。軸12にスプロケット13が設けられる。スプロケット13にステップチェーン14が巻き掛けられる。ステップチェーン14に多数のステップ軸15が設けられる。各ステップ軸15にステップ2が固定される。これにより、ステップチェーン14に多数のステップ2が連結される。
ステップチェーン14に牽引されることにより、ステップ2は移動する。ステップチェーン14は無端状であるため、ステップ2は循環移動する。本実施の形態に示す例では、ステップ2は、乗り口3で床板6の下から現れ、降り口4に向かって往路を移動する。乗客は、往路を移動するステップ2に乗る。このため、ステップ2は、特定の姿勢が保たれたまま往路を移動する。以下においては、往路を移動するステップ2の姿勢を第1姿勢ともいう。往路を移動するステップ2の両側に、スカートガード16が設けられる。ステップ2は、スカートガード16に沿って往路を移動する。
ステップ2は、降り口4で床板8の下に入り、機械室7で反転する。機械室7で反転したステップ2は、機械室5に向かってトラス1内の復路を移動する。ステップ2は、反転した姿勢のまま復路を移動する。以下においては、復路を移動するステップ2の姿勢を第2姿勢ともいう。ステップチェーン14等に潤滑油が用いられているため、トラス1にオイルパン20が設けられる。オイルパン20は、復路を移動するステップ2の下方に配置される。ステップ2は、機械室5で再度反転することによって第1姿勢に戻り、床板6の下から再び現れる。
上述したように、ステップチェーン14には多数のステップ2が連結される。本実施の形態に示す例では、ステップチェーン14に連結されたステップ2の一部が、異常を判定するために必要なデータを収集する機能を有する。このような機能を有するステップ2は、エスカレーターに1つしか備えられていなくても良い。以下においては、当該機能を有するステップに対して符号2Aを付し、他のステップ2、即ち当該機能を有していないステップ2と区別する。なお、ステップ2Aが有する機能のうちデータを収集する機能以外の機能は、他のステップ2が有する機能と同様である。
図3は、実施の形態1におけるステップ2Aを示す平面図である。図4は、ステップ2Aの機能を説明するための図である。
ステップ2Aは、踏板21、ライザ22、支持部材23、ローラ24、距離センサ25、距離センサ26、姿勢センサ27、制御装置28、及びバッテリ29を備える。踏板21、ライザ22、支持部材23、及びローラ24は、他のステップ2にも備えられる。
踏板21に、踏面21aが形成される。踏面21aは、乗客が乗る面である。踏板21は、支持部材23によって下方から支持される。図5は、往路を移動するステップ2Aと復路を移動するステップ2Aとを模式的に示す図である。第1姿勢では、踏面21aは上方を向く。第2姿勢では、踏面21aは下方を向く。
ライザ22は、湾曲する板状の部材である。ライザ22は、ステップ2Aが往路を移動する際に踏板21の縁から下方に延びるように配置される。ライザ22は、支持部材23によって支持される。支持部材23は、ステップ軸15に固定される。ローラ24は、支持部材23に回転可能に設けられる。
エスカレーターには、ステップ2Aの往路の移動を案内するためのレール17a及びレール17bが備えられる。レール17a及びレール17bは、トラス1に支持される。ステップ2Aが往路を移動する際に、ローラ24はレール17aの上を転がる。また、図3に示すように、ステップチェーン14に多数のローラ18が回転可能に設けられる。ローラ18は、ステップ軸15に回転可能に設けられても良い。ステップ2Aが往路を移動する際に、ローラ18はレール17bの上を転がる。レール17a及びレール17bにより、往路を移動するステップ2の姿勢、即ち第1姿勢が保たれる。
同様に、エスカレーターには、ステップ2Aの復路の移動を案内するためのレール19a及びレール19bが備えられる。レール19a及びレール19bは、トラス1に支持される。ステップ2Aが復路を移動する際に、ローラ24はレール19aの上を転がる。また、ステップ2Aが復路を移動する際に、ローラ18はレール19bの上を転がる。レール19a及びレール19bにより、復路を移動するステップ2の姿勢、即ち第2姿勢が保たれる。
距離センサ25、距離センサ26、姿勢センサ27、制御装置28、及びバッテリ29は、ステップ2の構造体に設けられる。ステップ2の構造体には、踏板21、ライザ22、及び支持部材23が含まれる。例えば、距離センサ25、距離センサ26、姿勢センサ27、制御装置28、及びバッテリ29は踏板21に固定される。
距離センサ25は、特定の第1データを検出するための第1センサの一例である。第1データは、特定の第1異常を判定するために必要なデータである。一例として、第1異常は、スカートガード16に関する異常である。距離センサ25は、スカートガード16までの距離を第1データとして検出する。例えば、距離センサ25は光源25aを有する。光源25aからは、ステップ2Aの側方に向けて光が放射される。ステップ2Aの側方とは、ステップ2Aの移動方向を向いたステップ2A上の乗客から見て左右に延びる方向である。
スカートガード16は、往路を移動するステップ2Aの両側に配置される。このため、ステップ2Aには一対の距離センサ25が備えられることが好ましい。一方の距離センサ25は、ステップ2Aが往路を移動している時に一方のスカートガード16の側面に光が当たるように、光源25aから光を放射する。もう一方の距離センサ25は、ステップ2Aが往路を移動している時にもう一方のスカートガード16の側面に光が当たるように、光源25aから光を放射する。
距離センサ26は、特定の第2データを検出するための第2センサの一例である。第2データは、特定の第2異常を判定するために必要なデータである。第2データは、第1データとは異なるデータである。また、第2異常は、第1異常とは異なる異常である。一例として、第2異常は、オイルパン20の堆積物に関する異常である。距離センサ26は、オイルパン20までの距離を第2データとして検出する。例えば、距離センサ26は光源26aを有する。光源26aからは、踏面21aが向く方向に光が放射される。
姿勢センサ27は、踏板21の姿勢を検出する。本実施の形態に示す例において、踏板21の姿勢とステップ2Aの姿勢とは同義である。例えば、ステップ2Aは、姿勢センサ27としてジャイロセンサを備える。ステップ2Aは、姿勢センサ27として加速度センサを備えても良い。
制御装置28は、センサ制御部31、判定部32、取得部33、異常検出部34、及び通信部35を備える。センサ制御部31は、距離センサ25及び距離センサ26を制御する。通信部35は、制御装置28と通信する。
距離センサ25、距離センサ26、姿勢センサ27、及び制御装置28のそれぞれに必要な電力は、バッテリ29から供給される。
図6は、ステップ2Aの動作例を示すフローチャートである。
制御装置28では、電源スイッチ(図示せず)がオンであるか否かが判定される(S101)。一例として、電源スイッチのオンオフは、エレベーターの保守員によって手動で切り替えられる。
電源スイッチがオンになると(S101のYes)、センサ制御部31は、初期設定として距離センサ25及び距離センサ26をオフにする(S102)。S102では、光源25aから光は放射されない。光源26aから光は放射されない。
S101でYesと判定されると、判定部32は、ステップ2Aが第1姿勢であるか否かを判定する(S103)。S103の判定は、姿勢センサ27によって検出された踏板21の姿勢に基づいて行われる。S103において、判定部32は、ステップ2Aが第1姿勢で移動しているか否かを判定しても良い。
S103でNoと判定されると、判定部32は、ステップ2Aが第2姿勢であるか否かを判定する(S104)。S104の判定は、姿勢センサ27によって検出された踏板21の姿勢に基づいて行われる。S104において、判定部32は、ステップ2Aが第2姿勢で移動しているか否かを判定しても良い。
エレベーターの保守員が電源スイッチをオンにした後に通常運転を開始すると、ステップ2Aは、例えば降り口4に向かって往路を移動する。ステップ2Aが往路を移動していれば、S103でYesと判定される。
S103でYesと判定されると、センサ制御部31は距離センサ25をオンにする(S105)。これにより、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に、光源25aからスカートガード16に向けて光が放射される。また、S105において、センサ制御部31は距離センサ26をオフにする。このため、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に、光源26aから光は放射されない。
S105では、光源25aから側方に向けて光が放射されることにより、距離センサ25によって、スカートガード16までの距離が検出される。取得部33は、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に距離センサ25によって検出された距離のデータ、即ち第1データを取得する(S106)。
異常検出部34は、S106で取得部33が取得した第1データに基づいて、第1異常を検出する。例えば、異常検出部34は、スカートガード16とステップ2Aとの隙間Gが第1閾値より大きいか否かを判定する(S107)。隙間Gは、取得部33が取得した第1データから得られる。第1閾値は予め設定される。
図7は、異常検出部34の機能を説明するための図である。図7に示す例では、区間Aにおいて、スカートガード16とステップ2(2A)との隙間Gが第1閾値より大きくなっている。このため、ステップ2Aが当該区間Aを通過する際に、S107においてYesと判定される。異常検出部34は、S107でYesと判定することによって、第1異常を検出する(S108)。図7に示す例であれば、異常検出部34は、区間Aにおいて隙間Gが広がっていることを検出する。
通信部35は、S106で取得部33が取得した第1データを制御装置10に無線送信する(S109)。この時、異常検出部34が検出した第1異常を示すデータも第1データと共に制御装置10に無線送信される。なお、通信部35が第1データを送信するタイミングは、どのようなタイミングでも良い。例えば、第1データは、後述する第2データと共に制御装置10に対して送信されても良い。かかる場合、第2データが取得されるまで、第1データは制御装置28の記憶領域に一時的に保存される。
ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している間、S105からS108に示す処理が繰り返し行われる。ステップ2Aは、降り口4で床板8の下に入り、機械室7で反転する。これにより、S103でNoと判定される。機械室7で反転したステップ2Aは、機械室5に向かって復路を移動する。ステップ2Aが復路を移動していれば、S104でYesと判定される。
S104でYesと判定されると、センサ制御部31は距離センサ26をオンにする(S110)。これにより、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に、光源26aからオイルパン20に向けて光が放射される。また、S110において、センサ制御部31は距離センサ25をオフにする。このため、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に、光源25aから光は放射されない。
S110では、光源26aから下方に向けて光が放射されることにより、距離センサ26によって、オイルパン20までの距離が検出される。取得部33は、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に距離センサ26によって検出された距離のデータ、即ち第2データを取得する(S111)。
異常検出部34は、S111で取得部33が取得した第2データに基づいて、第2異常を検出する。例えば、異常検出部34は、ステップ2Aの踏面21aとオイルパン20との距離Lが第2閾値より小さいか否かを判定する(S112)。距離Lは、取得部33が取得した第2データから得られる。第2閾値は予め設定される。
なお、オイルパン20に堆積物がなければ、距離Lは、踏面21aとオイルパン20の表面との距離となる。光源26aからの光がオイルパン20上の堆積物に当たる場合、距離Lは、踏面21aと当該堆積物との距離となる。
図8は、異常検出部34の他の機能を説明するための図である。図8に示す例では、光源26aからの光がオイルパン20上の堆積物に当たることにより、区間Bにおいて、距離Lが第2閾値より小さくなっている。このため、ステップ2Aが当該区間Bを通過する際に、S112においてYesと判定される。異常検出部34は、S112でYesと判定することによって、第2異常を検出する(S113)。図8に示す例であれば、異常検出部34は、区間Bにおいて堆積物が溜まっていることを検出する。
通信部35は、S111で取得部33が取得した第2データを制御装置10に無線送信する(S109)。この時、異常検出部34が検出した第2異常を示すデータも第2データと共に制御装置10に無線送信される。制御装置28の記憶領域に第1データが保存されていれば、通信部35は、第1データと第2データとを一括して制御装置10に送信しても良い。
本実施の形態に示す例では、ステップ2Aが往路を移動する際に第1データが取得される。ステップ2Aが復路を移動する際に第2データが取得される。このため、本実施の形態に示す例であれば、異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる。
本実施の形態では、ステップ2Aがステップ2の1つとしてエスカレーターに常設される例について説明した。他の例として、ステップ2Aは、定期点検時等、第1データ及び第2データを取得する時のみステップ軸15に取り付けられても良い。かかる場合、エスカレーターの保守員は、先ず、ステップ2の1つをステップ軸15から取り外す。そして、保守員は、そのステップ軸15にステップ2Aを取り付け、電源スイッチをオンにする。保守員は、第1データ及び第2データの取得が終了した後、ステップ2Aをステップ軸15から取り外す。保守員は、元のステップ2をそのステップ軸15に取り付ければ良い。
本実施の形態では、オイルパン20に堆積物が溜まっていることを検出するために、距離センサ26を用いる例について説明した。距離センサ26は、光源26aからの光をオイルパン20の表面全体に当てることができるように、可動機構を備えても良い。
本実施の形態では、ステップ2Aが第1センサとして距離センサ25を備える例について説明した。他の例として、ステップ2Aは、第1センサとして加速度センサを備えても良い。かかる場合、加速度センサは、ステップ2Aの構造体の加速度を第1データとして検出する。取得部33は、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に加速度センサによって検出された加速度のデータ、即ち第1データを取得する。
かかる場合、S107において、異常検出部34は、往路を移動するステップ2Aの加速度が特定の閾値より大きいか否かを判定する。異常検出部34は、S107でYesと判定することによって、第1異常を検出する。この例であれば、異常検出部34は、レール17a或いはレール17bにごみが付着していることを第1異常として検出できる。
本実施の形態では、ステップ2Aが第2センサとして距離センサ26を備える例について説明した。他の例として、ステップ2Aは、第2センサとして加速度センサを備えても良い。かかる場合、加速度センサは、ステップ2Aの構造体の加速度を第2データとして検出する。取得部33は、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に加速度センサによって検出された加速度のデータ、即ち第2データを取得する。
かかる場合、S112において、異常検出部34は、復路を移動するステップ2Aの加速度が特定の閾値より大きいか否かを判定する。異常検出部34は、S112でYesと判定することによって、第2異常を検出する。この例であれば、異常検出部34は、レール19a或いはレール19bにごみが付着していることを第2異常として検出できる。
本実施の形態では、第1データを検出するセンサとは異なるセンサによって第2データを検出する例について説明した。他の例として、1つのセンサによって第1データと第2データとの双方を検出しても良い。図9は、ステップ2Aの他の例を示す図である。図9に示すステップ2Aは、踏板21、ライザ22、支持部材23、ローラ24、距離センサ30、姿勢センサ27、制御装置28、及びバッテリ29を備える。
距離センサ30は、ステップ2の構造体に設けられる。例えば、距離センサ30は、踏板21に固定される。
距離センサ30は、上述した例における距離センサ25の機能と距離センサ26の機能とを有する。即ち、距離センサ30は、第1異常を判定するために必要な第1データと第2異常を判定するために必要な第2データを検出する。例えば、距離センサ30は、スカートガード16までの距離を第1データとして検出する。距離センサ30は、オイルパン20までの距離を第2データとして検出する。このような機能を実現するため、距離センサ30は、光源30aと可動機構30bとを備える。可動機構30bは、光源30aから放射される光がステップ2Aの側方と踏面21aが向く方向とに切り替えることができるように可動する機構である。
制御装置28は、センサ制御部31、判定部32、取得部33、異常検出部34、及び通信部35に加え、切替部36を更に備える。
図10は、ステップ2Aの他の動作例を示すフローチャートである。図10は、距離センサ30を備えるステップ2Aの動作例を示す。
S201に示す処理は、図6のS101に示す処理と同様である。電源スイッチがオンになると(S201のYes)、センサ制御部31は、初期設定として距離センサ30をオフにする(S202)。S202では、光源30aから光は放射されない。
S203及びS204に示す処理は、図6のS103及びS104に示す処理と同様である。エレベーターの保守員が電源スイッチをオンにした後に通常運転を開始すると、ステップ2Aは、例えば降り口4に向かって往路を移動する。ステップ2Aが往路を移動していれば、S203でYesと判定される。
S203でYesと判定されると、センサ制御部31は距離センサ30をオンにする(S205)。また、S203でYesと判定されると、切替部36は、光源30aからステップ2Aの側方に向けて光が放射されるように可動機構30bを切替える。これにより、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に、光源30aからスカートガード16に向けて光が放射される。
S205では、光源30aから側方に向けて光が放射されることにより、距離センサ30によって、スカートガード16までの距離が検出される。取得部33は、ステップ2Aが第1姿勢で往路を移動している時に距離センサ30によって検出された距離のデータ、即ち第1データを取得する(S206)。
S207からS209に示す処理は、図6のS107からS109に示す処理と同様である。
一方、ステップ2Aが復路を移動していれば、S204でYesと判定される。S204でYesと判定されると、センサ制御部31は距離センサ30をオンにする(S210)。また、S204でYesと判定されると、切替部36は、光源30aから踏面21aが向く方向に光が放射されるように可動機構30bを切替える。ステップ2Aが復路を移動していれば、踏面21aは下方を向く。即ち、S210では、光源30aから下方に向けて光が放射される。これにより、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に、光源30aからオイルパン20に向けて光が放射される。
S210では、光源30aから下方に向けて光が放射されることにより、距離センサ30によって、オイルパン20までの距離が検出される。取得部33は、ステップ2Aが第2姿勢で復路を移動している時に距離センサ30によって検出された距離のデータ、即ち第2データを取得する(S211)。
S212及びS213に示す処理は、図6のS112及びS113に示す処理と同様である。
図9及び図10に示す例においても、異常を判定するために必要なデータを効率的に取得することができる。
図11は、制御装置28のハードウェア資源の例を示す図である。制御装置28は、ハードウェア資源として、プロセッサ41とメモリ42とを含む処理回路40を備える。処理回路40に複数のプロセッサ41が含まれても良い。処理回路40に複数のメモリ42が含まれても良い。
本実施の形態において、符号31~36に示す各部は、制御装置28が有する機能を示す。符号31~36に示す各部の機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ42に記憶される。制御装置28は、メモリ42に記憶されたプログラムをプロセッサ41によって実行することにより、符号31~36に示す各部の機能を実現する。メモリ42として、半導体メモリ等が採用できる。
図12は、制御装置28のハードウェア資源の他の例を示す図である。図12に示す例では、制御装置28は、プロセッサ41、メモリ42、及び専用ハードウェア43を含む処理回路40を備える。図12は、制御装置28が有する機能の一部を専用ハードウェア43によって実現する例を示す。制御装置28が有する機能の全部を専用ハードウェア43によって実現しても良い。専用ハードウェア43として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
1 トラス、 2 ステップ、 3 乗り口、 4 降り口、 5 機械室、 6 床板、 7 機械室、 8 床板、 9 電動機、 10 制御装置、 11 減速機、 12 軸、 13 スプロケット、 14 ステップチェーン、 15 ステップ軸、 16 スカートガード、 17a~17b レール、 18 ローラ、 19a~19b レール、 20 オイルパン、 21 踏板、 21a 踏面、 22 ライザ、 23 支持部材、 24 ローラ、 25 距離センサ、 25a 光源、 26 距離センサ、 26a 光源、 27 姿勢センサ、 28 制御装置、 29 バッテリ、 30 距離センサ、 30a 光源、 30b 可動機構、 31 センサ制御部、 32 判定部、 33 取得部、 34 異常検出部、 35 通信部、 36 切替部、 40 処理回路、 41 プロセッサ、 42 メモリ、 43 専用ハードウェア

Claims (10)

  1. 踏面が上方を向く第1姿勢で往路を移動し、前記踏面が下方を向く第2姿勢で復路を移動するステップと、
    前記ステップを駆動する駆動装置と、
    を備え、
    前記ステップは、
    前記踏面が形成された踏板及び前記踏板を支持する支持部材を含む構造体と、
    前記構造体に設けられ、第1異常を判定するために必要な第1データを検出するための第1センサと、
    前記構造体に設けられ、前記第1異常とは異なる第2異常を判定するために必要な第2データを検出するための第2センサと、
    前記踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、前記ステップが前記第1姿勢で移動している時に前記第1センサによって検出された前記第1データを取得し、前記ステップが前記第2姿勢で移動している時に前記第2センサによって検出された前記第2データを取得する取得手段と、
    を備えた乗客コンベア。
  2. 前記駆動装置を制御する制御装置を更に備え、
    前記ステップは、前記取得手段によって取得された前記第1データ及び前記第2データを前記制御装置に無線送信する通信手段を更に備えた請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. スカートガードを更に備え、
    前記ステップは、前記スカートガードに沿って前記往路を移動し、
    前記第1センサは、第1光源を有する距離センサであり、
    前記ステップが前記第1姿勢で移動している時に前記第1光源から前記スカートガードに向けて光が放射される請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記ステップが前記第2姿勢で移動している時に前記第1光源から光は放射されない請求項3に記載の乗客コンベア。
  5. 前記復路を移動する前記ステップの下方に配置されたオイルパンを更に備え、
    前記第2センサは、第2光源を有する距離センサであり、
    前記ステップが前記第2姿勢で移動している時に前記第2光源から前記オイルパンに向けて光が放射される請求項1から請求項4の何れか一項に記載の乗客コンベア。
  6. 前記ステップが前記第1姿勢で移動している時に前記第2光源から光は放射されない請求項5に記載の乗客コンベア。
  7. 踏面が上方を向く第1姿勢で往路を移動し、前記踏面が下方を向く第2姿勢で復路を移動するステップと、
    前記ステップを駆動する駆動装置と、
    スカートガードと、
    前記復路を移動する前記ステップの下方に配置されたオイルパンと、
    を備え、
    前記ステップは、前記スカートガードに沿って前記往路を移動し、
    前記ステップは、
    前記踏面が形成された踏板及び前記踏板を支持する支持部材を含む構造体と、
    光源を有し、前記構造体に設けられた距離センサと、
    前記踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、前記ステップが前記第1姿勢で移動している時に前記光源から前記スカートガードに向けて光を放射させ、前記ステップが前記第2姿勢で移動している時に前記光源から前記オイルパンに向けて光を放射させる切替手段と、
    前記距離センサによって検出されたデータを取得する取得手段と、
    を備えた乗客コンベア。
  8. 前記駆動装置を制御する制御装置を更に備え、
    前記ステップは、前記取得手段によって取得された前記データを前記制御装置に無線送信する通信手段を更に備えた請求項7に記載の乗客コンベア。
  9. 踏面が形成された踏板と、
    前記踏板を支持する支持部材と、
    前記踏板及び前記支持部材を含む構造体に設けられ、第1異常を判定するために必要な第1データを検出するための第1センサと、
    前記構造体に設けられ、前記第1異常とは異なる第2異常を判定するために必要な第2データを検出するための第2センサと、
    前記踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、前記踏面が上方を向く第1姿勢で前記ステップが移動している時に前記第1センサによって検出された前記第1データを取得し、前記踏面が下方を向く第2姿勢で前記ステップが移動している時に前記第2センサによって検出された前記第2データを取得する取得手段と、
    を備えた乗客コンベア用のステップ。
  10. 踏面が形成された踏板と、
    前記踏板を支持する支持部材と、
    前記踏板及び前記支持部材を含む構造体に設けられた、光源を有する距離センサと、
    前記踏板の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサによって検出された姿勢に基づいて、前記踏面が上方を向く第1姿勢で前記踏板が移動している時に前記光源からの光を側方に向けて放射させ、前記踏面が下方を向く第2姿勢で前記踏板が移動している時に前記光源からの光を下方に向けて放射させる切替手段と、
    前記距離センサによって検出されたデータを取得する取得手段と、
    を備えた乗客コンベア用のステップ。
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