JP2023014401A - 電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】外部機器から取得した内容を基に正しい演算結果が得られる電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラムを提供する。【解決手段】電子機器10は、ハードウエアキーを備えるキー入力部11と、スマートデバイス50と通信するための通信部17と、表示のために少なくともキー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリア25、スマートデバイスから転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリア31及び演算に用いられる確定された置数が格納される置数格納エリア33を有するメモリ21とを有する。電子機器は更に、置数入力用エリアに格納された値を表示する表示部13と、転送された値をキー転送用メモリ格納エリアに格納した後に、キー転送用メモリ格納エリアに格納された値を、置数格納エリアに格納すると共に、置数入力用エリアに格納するプロセッサ19とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラムに関する。
例えば特許文献1に開示されている電子式卓上計算機(以下、電卓と称する)には、ハードウエアキーが配置されている。このハードウエアキーは、キーの押し間違いが防止され、押し感が得られ易く、ブラインドタッチによる入力も簡単といった、入力に関してユーザーフレンドリーな仕様となっている。
一方近年では、スマートフォン等のスマートデバイス(外部機器)が普及し、このスマートデバイスのアプリケーションソフトウエアとして電卓ソフトウエアも提供されている。
スマートデバイスは一般に、ハードウエアキーを備えていないため、入力がし難いという問題がある。そこで、ハードウエアキーを備えた電卓等の電子機器をスマートデバイスの入力装置として利用することが考えられる。この場合、スマートデバイスの処理結果を電子機器にフィードバックし、電子機器がスマートデバイスの処理結果を用いた動作を引き継ぐことができれば、電子機器を単に入力装置として使用できるだけでなく、電子機器の利用価値も向上する。
具体的には、例えば、電卓がスマートデバイスから転送されてくる演算結果等の処理結果を受信し、この受信した処理結果に対して更に演算を行うこと等が考えられる。
本発明は、外部機器から取得した内容を基に正しい演算結果が得られる電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリアと、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリアと、演算に用いられる確定された置数が格納される置数格納エリアと、を有するメモリと、前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納した後に、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納する処理を行うプロセッサと、を具備する電子機器である。
本発明の一実施形態は、入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリア、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリア及び演算に用いられる確定された置数が格納された置数格納エリアを有するメモリと、前記キー入力部、前記通信部及び前記メモリを制御するプロセッサと、を具備する電子機器の制御方法であって、前記プロセッサにより、前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納することと、前記プロセッサにより、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納することと、を含む制御方法である。
本発明の一実施形態は、入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、メモリと、プロセッサと、を具備する電子機器の制御プログラムであって、前記外部機器から転送された値を前記メモリのキー転送用メモリ格納エリアに格納させることと、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、演算に用いられる確定された置数が格納される前記メモリの置数格納エリアに格納させるとともに、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される前記メモリの置数入力用エリアに格納させることと、をコンピュータに実行させる電子機器の制御プログラムである。
本発明によれば、外部機器から取得した内容を基に正しい演算結果が得られる電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、一部の図面では明瞭化のために部材の一部を省略して示している。
[第1の実施形態]
以下に、第1の実施形態について説明する。図1は、電子機器としての電子式卓上計算機(以下、電卓10と称する)と、電卓10に対しデータ通信を行うスマートフォン50とのそれぞれの外観構成を示す正面図である。
以下に、第1の実施形態について説明する。図1は、電子機器としての電子式卓上計算機(以下、電卓10と称する)と、電卓10に対しデータ通信を行うスマートフォン50とのそれぞれの外観構成を示す正面図である。
電卓10は、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy(以下、BLEと称する)といった近距離無線通信技術等を用いて、スマートフォン50とデータ通信を行う。電卓10はデータ通信可能な電子機器の一例であり、電卓10の代わりにハードウエアキーと計算機能を有する他の機器が用いられてもよい。スマートフォン50はデータ通信可能なスマートデバイスの一例であり、スマートフォン50の代わりに例えばタブレット端末等が用いられてもよい。
電卓10の本体正面には、キー入力部11及び表示部13が設けられている。
キー入力部11は、例えば、数値キー11aと演算キー11bと第1機能キー11cと第2機能キー11dとを含むハードウエアキー群を有している。
数値キー11aは、例えば、[00],[0]~[9]のそれぞれに対応する複数のキーを有している。演算キー11bは、例えば、[+](加算)と、[-](減算)と、[×](乗算)と、[÷](除算)と、[=](イコール)とのそれぞれに対応する複数のキーを有している。第1機能キー11cは、例えば、オールクリアキー([AC]キー)と、クリアキー([C]キー)と、メモリ機能に関する複数のメモリキー11g([MC],[MR],[M+][M-])と、グランドトータルキー([GT]キー)とを有している。第2機能キー11dは、電卓10がBLEを用いてスマートフォン50とデータ通信を行う際に電卓10がスマートフォン50と同期するために操作されるBLEキー11eと、上下左右それぞれの方向に対応する複数の方向キー(上キー、下キー、左キー、右キー、)と、バックスペース([BS])キーと、エンターキー([Enter])とを有している。
これらのキーは、ユーザの押圧操作により押下されることで当該キートップに表記(印刷)された内容を電卓10内の演算処理系統に入力する押圧(ストローク)キーの構造を有する。
表示部13は、ドットマトリクス型あるいはセグメント型(例えば、所謂日の字型)の液晶表示ユニットからなる。表示部13には、数値キー11a及び演算キー11bに対する押下操作により入力された数値及び演算子、メモリキー11gに対応する記号(M)、グランドトータルキーに対応する記号(GT)、スマートフォン50との間でBLEにより接続中であることを示す記号(BLE)等が表示される。
スマートフォン50の本体正面には、スマートフォン50に数値や文字などの情報を入力するためのタッチパネル51と、タッチパネル51から入力された情報を表示する表示部53とが設けられている。タッチパネル51は、表示部53に載置されている。
図2は、図1に示される電卓10とスマートフォン50とのそれぞれの電子回路の構成を示すブロック図である。
電卓10とスマートフォン50との電子回路は複数のユニットを備えており、このユニットは、通信部17,57と、コンピュータを構成するプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)19,59及びメモリ21,61とを含む。電卓10のユニットはまた、上記キー入力部11と表示部13とを含み、スマートフォン50のユニットはまた、上記タッチパネル51と表示部53とを含む。
電卓10の通信部17は、BLEキー11eが押されると、BLEを用いてスマートフォン50の通信部57と無線によるデータ通信を行う通信インターフェースである。通信部17,57は、通信ネットワーク(インターネット等を含む)上のサーバを介してデータ通信してもよい。また、通信部17が有線によるシリアル通信機能しか有していない場合には、通信部17にBLEユニットを接続して、該BLEユニットを介することにより無線でのデータ通信を行えるようにしても良い。
電卓10のCPU19は、電卓10のメモリ21に記憶された計算処理プログラム23を実行することにより、回路各部の動作を制御し、キー入力部11からの入力に応じた各種の演算処理を実行する。なお、計算処理プログラム23では、例えば、演算子を表示部13で所謂シンボル表示するための変数等が設定されており、CPU19により、キー入力部11から入力された演算子の種類に応じたシンボル等が表示部13で表示可能とされている。
計算処理プログラム23は、メモリ21に予め記憶されているものであるが、通信部17を介してスマートフォン50から又は通信ネットワーク上のサーバからダウンロードされて、メモリ21に記憶されるものであっても良い。また、計算処理プログラム23は、図示しない記録媒体読取部を介してメモリカード等の外部記録媒体から読み込まれて、メモリ21に記憶されるものであっても良い。
メモリ21には、置数入力用エリア25と、GT独立メモリ格納エリア27と、M独立メモリ格納エリア29と、キー転送用メモリ格納エリア31と、置数格納エリア33と、演算子情報エリア35とが確保されている。
置数入力用エリア25は、表示部13に表示させるための値(数値)が格納されるエリアである。数値キー11aが押された場合には、数値キー11aのキートップに表記された数値を示すキーコード(数値コード)が1要素として置数入力用エリア25に格納される。
GT独立メモリ格納エリア27には、[GT]キーの操作によって表示部13に表示される数値が格納される。
M独立メモリ格納エリア29は、メモリキー11g(メモリ格納キーである[M+][M-]キー)の押下操作に対応して、M独立メモリ格納エリア29に既に格納している数値と、メモリキー11gの押下操作時に置数入力用エリア25に格納されている数値との演算結果を格納するためのエリアである。メモリキー11g([M+][M-]キー)が押下操作されると、M独立メモリ格納エリア29には、M独立メモリ格納エリア29に既に格納されている数値に置数入力用エリア25に格納された数値を演算(加算又は減算)した数値が上書き格納される。
キー転送用メモリ格納エリア31は、所定の条件が満たされた場合に、スマートフォン50から転送されたデータを格納するためのエリアである。スマートフォン50から値(数値)が転送されると、所定の条件が満たされた場合に、キー転送用メモリ格納エリア31には、その値(数値)が格納される。キー転送用メモリ格納エリア31は、スマートフォン50からデータが転送されて所定の条件が満たされた場合に、M独立メモリ格納エリア29に相当するエリアとして使用されるものである。
置数格納エリア33は、演算に用いられる確定された置数(数値)が格納される。
演算子情報エリア35は、演算に用いられる演算子が格納される。
スマートフォン50のCPU59は、スマートフォン50のメモリ61に記憶された計算処理プログラムを実行することにより、回路各部の動作を制御し、タッチパネル51からの入力に応じた各種の演算処理を実行する。
次に本実施形態における電卓10の動作について説明する。図3Aと図3Bとは、電卓10の動作を示すフローチャートである。ここでは、電卓10のCPU19により、キー入力部11から入力された入力データ、又はスマートフォン50から転送された受信データを取得し、取得したデータの種類(例えば、数値、演算子、メモリ機能の情報、スマートフォンから受信したデータ等)に応じて、後述の処理を行う。なお、動作時においては、BLEキー11eが一度押されて、電卓10はスマートフォン50と同期しているものとする。
ステップS1において、CPU19は、キー入力部11から入力された入力データ、又はスマートフォン50から転送された受信データを取得する。取得したデータは、例えば図示しないキー入力バッファや受信バッファなどのデータ一時保存部に保持される。ここでいう入力データとは、キー入力部11のキートップに表記された値(数値)や演算子(例えば、「1」、「+」、「AC」、[M+]、[BS]等)である。つまり入力データは、数値、演算子、「AC」,[M+],[BS]などの各種機能の情報である。また、受信データは、例えば、数値や演算子である。
次にステップS2において、CPU19は、ACキーが押されたかをチェックする。ステップS2において、CPU19は、ACキーが押されたと判定した場合、ステップS3の処理に移行する。ステップS3において、CPU19は、置数入力用エリア25及び置数格納エリア33の格納内容をそれぞれクリア(消去)する。これにより置数入力用エリア25及び置数格納エリア33は、「0」を格納した状態となる。次にステップS4において、CPU19は、表示部13に、置数入力用エリア25に格納された数値(この場合は「0」)を表示させる。ステップS5において、CPU19は、通信部17を介してスマートフォン50に置数入力用エリア25に格納された数値(この場合は「0」)を送信する。そして、CPU19は、ステップS1の処理に移行する。
ステップS2において、ACキーが押されていないと判定した場合、CPU19は、ステップS6の処理に移行する。ステップS6において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータは、数値キー11aが押されて数値が入力されたものであったかをチェックする。
ステップS6において、数値が入力されたと判定した場合、CPU19は、ステップS7の処理に移行する。ステップS7において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータ(数値)を置数入力用エリア25に格納させる。その後、CPU19は、ステップS4の処理に移行する。したがってこの場合には、置数入力用エリア25に格納された数値が、ステップS4において表示部13に表示され、ステップS5において通信部17を介してスマートフォン50へ送信されることになる。
また、ステップS6において、数値が入力されたのではないと判定した場合、CPU19は、ステップS8の処理に移行する。ステップS8において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータが、演算キー11bが押されて演算子が入力されたものであったかをチェックする。
ステップS8において、演算子が入力されたと判定した場合、CPU19は、ステップS9の処理に移行する。ステップS9の詳細について、以下に説明する。
ステップS9において、CPU19は、入力された演算子を演算子情報エリア35に格納する。また、CPU19は、以下のように、演算子の種類に応じて置数の確定処理を行う。ここでは、演算子の種類として、「+」、「-」、「×」、「÷」、及び「=」を例に挙げて説明する。
演算子(「+」、「-」、「×」、「÷」、及び「=」のいずれか)が入力されると、CPU19は、既に置数格納エリア33に格納されている置数と置数入力用エリア25に格納されている値とに応じた演算を行い、演算結果を新たな置数として置数格納エリア33に格納させる。
ここで、演算子の種類が「+」、「-」、「×」、及び「÷」のうち、いずれかである場合には、CPU19は、置数入力用エリア25に既に格納されている数値を引き続きそのまま格納させる。その後、CPU19は、ステップS4の処理に移行する。したがってこの場合には、置数入力用エリア25の数値の格納内容は変更が無いため、ステップS4では表示部13の数値の表示は変更されない。このステップS4では、表示部13に演算子が追加で表示(所謂シンボル表示)される。また、ステップS5で、スマートフォン50へ、演算子に関するデータの送信が行われる。
一方、演算子の種類が「=」の場合には、CPU19は、置数格納エリア33に格納させる演算結果(新たな置数)と同じ値を、置数入力用エリア25に格納させる。その後、CPU19は、ステップS4の処理に移行する。したがってこの場合には、置数入力用エリア25の数値の格納内容は演算結果に変更されているため、ステップS4では表示部13の数値の表示は演算結果に変更される。また、ステップS5で、スマートフォン50へ、演算結果と演算子とに関するデータの送信が行われる。
ステップS8において、演算子が入力されていないと判定した場合、CPU19は、ステップS10の処理に移行する。ステップS10において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータが、メモリキー11gの内、[M+]キー又は[M-]キーが押されてメモリ登録機能(メモリ機能のうちの1つ)が入力されたものであるかをチェックする。
ステップS10において、メモリ格納キーである[M+]キー又は[M-]キーが押されたと判定した場合、CPU19は、ステップS11の処理に移行する。ステップS11において、CPU19は、[M+]キー又は[M-]キーに応じた演算結果をM独立メモリ格納エリア29に格納させる。ステップS11の詳細について、以下に説明する。
ステップS11において、CPU19は、M独立メモリ格納エリア29に格納された数値に対し置数入力用エリア25に格納された数値のメモリキー11g([M+][M-]キー)に応じた演算(加算又は減算)を行い、演算結果をM独立メモリ格納エリア29に格納させる。また、CPU19は、置数入力用エリア25に格納された数値を置数格納エリア33に格納させる。なお、CPU19は、入力されたメモリ登録機能の情報([M+]又は[M-])を演算子情報エリア35に格納させる。その後、CPU19は、ステップS4の処理に移行する。したがってこの場合には、置数入力用エリア25の格納内容の内、数値は変更が無いため、ステップS4では表示部13の表示は変更されず、また、ステップS5でのスマートフォン50へのデータの送信は行われないことになる。なお、ステップS4において、数値をメモリしたことを示す表示(所謂シンボル表示)を行い、スマートフォン50にその情報を通知しても良い。
ステップS10において、[M+]又は[M-]キーが押されていないと判定した場合、CPU19は、ステップS12の処理に移行する。ステップS12において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータが、メモリキー11gの内のメモリ読出キーである[MR]キーが押されてメモリ読み出し機能(メモリ機能のうちの1つ)が入力されたものであるかをチェックする。
ステップS12において、[MR]キーが押されたと判定した場合、CPU19は、ステップS13の処理に移行する。ステップS13において、CPU19は、第1MRキー処理を行う。第1MRキー処理では、CPU19は、M独立メモリ格納エリア29に格納された数値を、置数入力用エリア25及び置数格納エリア33に格納させる。その後CPU19は、ステップS4処理に移行する。したがってこの場合には、置数入力用エリア25に格納された数値が、ステップS4において表示部13に表示され、ステップS5において通信部17を介してスマートフォン50へ送信されることになる。
ここで、上記ステップS1乃至ステップS13による、キー入力部11からの入力データに応じたメモリ21の各エリアの格納手順について、例を用いて説明する。図4は、キー入力部11の「5」、「M+」、「+」、「3」、「=」、「MR」の各キーが順に押された際の各エリアの格納内容を示す。初期状態として、置数入力用エリア25と置数格納エリア33とM独立メモリ格納エリア29とは、クリア(消去)されて、「0」を格納した状態となっているものとする。また、初期状態として、演算子情報エリア35は、何も格納されていない状態となっているものとする。
図4の格納手順(A)において、数値キー11aの内の「5」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、数値入力がされたと判定して(ステップS6:Yes)、数値「5」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。
図4の格納手順(B)において、メモリキー11gの内の「M+」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、メモリ機能「M+」入力がされたと判定して(ステップS10:Yes)、メモリ機能「M+」を演算子情報エリア35に格納させるとともに、置数入力用エリア25に格納されている数値「5」をM独立メモリ格納エリア29に格納されている数値「0」に加算し、演算結果の「5」を置数格納エリア33とM独立メモリ格納エリア29とに格納させる(ステップS11)。なお、置数入力用エリア25には、「5」が格納されたままである。
図4の格納手順(C)において、演算キー11bの内の「+」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、演算子が入力されたと判定して(ステップS8:Yes)、演算子「+」を演算子情報エリア35に格納させる(ステップS9)。なお、置数入力用エリア25、置数格納エリア33、M独立メモリ格納エリア29には、順に「5」、「5」、「5」が格納されたままである。
図4の格納手順(D)において、数値キー11aの内の「3」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、数値が入力されたと判定して(ステップS6:Yes)、数値「3」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。なお、置数格納エリア33、M独立メモリ格納エリア29、演算子情報エリア35には、順に「5」、「5」、「+」が格納されたままである。
図4の格納手順(E)において、演算キー11bの内の「=」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、演算子が入力されたと判定して(ステップS8:Yes)、演算子「=」を演算子情報エリア35に格納させるとともに、置数格納エリア33に格納されている置数(「5」)と置数入力用エリア25に格納されている数値「3」とによる演算を行って、演算結果「8」を算出し、これを置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる(ステップS9)。なお、M独立メモリ格納エリア29には、「5」が格納されたままである。
図4の格納手順(F)において、メモリキー11gの内のメモリ読出キーである「MR」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、メモリ機能「MR」入力がされたと判定して(ステップS12:Yes)、メモリ機能「MR」を演算子情報エリア35に格納させるとともに、M独立メモリ格納エリア29に格納されている「5」を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる(ステップS13)。なお、このとき、M独立メモリ格納エリア29には、「5」が格納されたままである。
次に、ステップS5において電卓10がスマートフォン50に数値を送信した際のスマートフォン50の動作について説明する。図5は、スマートフォン50の動作を示すフローチャートである。
ステップS51において、CPU59は、タッチパネル51から入力された入力データ、又は電卓10から転送された受信データを取得する。ここでいう入力データとは、例えば、数値、演算子である。また、受信データは、例えば、電卓10の表示部13に表示されている値(数値)である。
次にステップS52において、CPU59は、上記ステップS51で取得したデータが、タッチパネル51から入力が行われたものであるかをチェックする。ステップS52において、入力が行われたと判定した場合、CPU59はステップS53の処理に移行する。ステップS53において、CPU59はスマートフォン50の状態を更新する。例えば、CPU59は、タッチパネル51からの入力データを、メモリ61に記憶させ、表示部53に反映させる。入力データは、数値の場合もあるし、演算処理等の所定の処理の指示の場合もある。所定の処理の指示である場合には、処理結果のデータを、メモリ61に記憶させ、表示部53に反映させることができる。次にステップS54において、CPU59は、更新内容(入力データ又は処理結果データ)をキーコードとして通信部57を介して電卓10に転送する。これにより、電卓10において、ステップS1が実施される。次にCPU59は、ステップS51の処理に戻る。
ステップS52において、入力が行われていないと判定した場合、CPU59はステップS55の処理に移行する。ステップS55において、CPU59は、上記ステップS51で取得したデータが、電卓10から受信されたものであるかをチェックする。
ステップS55においてデータが電卓10から受信されたものであると判定した場合、CPU59はステップS56の処理に移行する。ステップS56において、CPU59は、スマートフォン50の状態を更新する。例えば、CPU59は、受信データを、メモリ61に記憶させ、表示部53に反映させる。次にCPU59は、ステップS51の処理に戻る。
ステップS55においてデータが電卓10から受信されたものではないと判定した場合、CPU59はステップS57の処理に移行する。ステップS57において、CPU59は、その他の処理を行う。ここでは、例えば、CPU59は、表示部53に表示される値のフォントサイズを変更する処理、スマートフォン50の使用モードを電卓モードに切り替えて表示部53に電卓のキー配列を表示させる処理、表示部53での表示内容を現在表示されている第1内容から第1内容の前に表示されていた第2内容に戻す処理、メモリ61に既に記憶されている入力データ及び受信データをクリアする処理などを行う。次にCPU59は、ステップS51の処理に戻る。
図3Bに戻って、電卓10の動作の説明を続ける。ステップS12において、[MR]キーが押されていないと判定した場合、CPU19は、ステップS14の処理に移行する。ステップS14において、CPU19は、上記ステップS1で取得したデータが、上記ステップS54でスマートフォン50から転送されたデータを受信したものであるかをチェックする。ステップS14において、取得したデータがスマートフォン50から受信されたものと判定した場合、CPU19はステップS15の処理に移行する。ステップS15において、CPU19は、後述する受信データ制御処理を行う。そして、CPU19は、ステップS4の処理に戻る。
なお、ステップS14において、取得したデータがスマートフォン50から受信されたものではないと判定した場合には、CPU19はステップS16の処理に移行する。ステップS16において、CPU19は、その他の処理を行う。ここでは、例えば、メモリキー11gの内の[GT]キーが押されたことに応じて、CPU19が、GT独立メモリ格納エリア27に格納された数値を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる。
次に、上記ステップS15の受信データ制御処理について説明する。図6は、受信データ制御処理を示すフローチャートである。ここでは、受信データが、例えば数値であるものとして説明する。
ステップS31において、CPU19は、キー転送用メモリ格納エリア31に既に格納されている数値をクリア(消去)する。これによりキー転送用メモリ格納エリア31は、「0」を格納した状態となる。
次にステップS32において、CPU19は、スマートフォン50から転送されてきた受信データである数値を一旦置数入力用エリア25に格納する。
次にステップS33において、CPU19は、表示部13が置数入力用エリア25に格納された数値を表示可能であるかをチェックする。例えば、CPU19は、数値の桁数が表示可能な桁数であるかをチェックする。
ステップS33において、表示部13が置数入力用エリア25に格納された数値を表示可能であると判定した場合、CPU19は、ステップS34の処理に移行する。ステップS34において、CPU19は、置数入力用エリア25に格納された数値をキー転送用メモリ格納エリア31に格納させる。すなわち、ステップS34では、ステップS31においてキー転送用メモリ格納エリア31に格納された「0」が、ステップS32において置数入力用エリア25に格納された数値で上書きされる。その後CPU19は、ステップS35の処理に移行する。
また、ステップS33において、表示部13が置数入力用エリア25に格納された数値を表示可能ではないと判定した場合、CPU19はステップS35の処理に移行する。このようにステップS33の処理からステップS35の処理に移行した場合には、置数入力用エリア25に格納された数値はキー転送用メモリ格納エリア31に格納されず、キー転送用メモリ格納エリア31は「0」を格納したままとなる。
ステップS35において、CPU19は、第2MRキー処理を行う。この第2MRキー処理においては、CPU19は、キー転送用メモリ格納エリア31に格納された数値を、置数として置数格納エリア33に格納させるとともに、置数入力用エリア25に格納させる。つまり、処理がステップS33、S34、S35の順で移行した場合には、スマートフォン50から転送された数値は、置数入力用エリア25からキー転送用メモリ格納エリア31に格納された後、置数格納エリア33と置数入力用エリア25とに格納される。一方、処理がステップS33、S35の順で移行した場合には、置数入力用エリア25に格納された数値はキー転送用メモリ格納エリア31に転送されず、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されている「0」が、置数格納エリア33と置数入力用エリア25とに格納される。ここで、ステップS35における「置数入力用エリア25に格納」とは、既に置数入力用エリア25に格納されている数値を、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されている数値で上書きすることを示す。その後CPU19は、ステップS36の処理に移行する。
ステップS36において、CPU19は、上記ステップS33で表示部13が置数入力用エリア25に格納された数値を表示可能であると判定していたかをチェックする。表示可能と判定していた場合には、CPU19はステップS15の受信データ制御処理を終了し、ステップS4の処理に戻る。また、表示可能であると判定していなかった場合には、CPU19はステップS37の処理に移行する。
ステップS37において、CPU19は、再度、上記ステップS1で受信して保持しているスマートフォン50からの数値をそのまま置数入力用エリア25に格納させる。次にステップS38において、CPU19は、表示部13が最下位桁の小数点を表示しないように、表示部13の表示動作を設定し、ステップS15の受信データ制御処理を終了する。その後CPU19はステップS4の処理に戻り、表示部13の表示動作の設定内容に従って表示部13を動作させる。
次に、スマートフォン50からの受信データとキー入力部11からの入力データとに応じたメモリ21の各エリアの格納手順について、例を用いて説明する。図7の格納手順(A)~(D)は、ステップS15の受信データ制御処理における格納手順、詳細にはスマートフォン50から数値として「1234」が入力された際の各エリアの格納内容を示す。図7の格納手順(E)~(H)は、受信データ制御処理後に、キー入力部11において「+」、「5」、「6」、「=」の各キーが順に押された際の各エリアの格納内容を示す。初期状態として、置数入力用エリア25と置数格納エリア33とには、「0」が格納されているものとする。また、初期状態として、キー転送用メモリ格納エリア31には、所定の値(数値)が格納されているものとする。また、初期状態として、演算子情報エリア35は、何も格納されていない状態となっているものとする。
電卓10では、スマートフォン50から「1234」という数値データを受信すると(ステップS14:Yes)、図7の格納手順(A)において、CPU19が、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されている数値をクリアすることで、キー転送用メモリ格納エリア31に「0」を格納する。(ステップS31)。
次に、図7の格納手順(B)において、CPU19は受信して保持している「1234」を置数入力用エリア25に格納する(ステップS32)。ここで、「1234」は、表示部13が表示可能な数値であると判定されたものとする(ステップS33:Yes)。
図7の格納手順(C)において、CPU19は、置数入力用エリア25に格納された「1234」をキー転送用メモリ格納エリア31に格納させる(ステップS34)。
図7の格納手順(D)において、CPU19は、キー転送用メモリ格納エリア31に格納された「1234」を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる(ステップS35)。「1234」は、表示部13が表示可能な数値であると判定したものであるので(ステップS36:Yes)、CPU19は、ステップS4の処理に移行し、置数入力用エリア25に格納された「1234」を表示部13に表示させる。この場合、「1234」はスマートフォン50からの受信データであるため、ステップS5の処理でのスマートフォン50への転送は行う必要が無く、ステップS1の処理に移行することになる。
図7の格納手順(E)において、キー入力部11の「+」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、演算子「+」を演算子情報エリア35に格納させる(ステップS9)。なお、このとき、置数入力用エリア25、置数格納エリア33、キー転送用メモリ格納エリア31には、順に「1234」、「1234」、「1234」が格納されたままである。
図7の格納手順(F)において、キー入力部11の「5」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、「5」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。
図7の格納手順(G)において、キー入力部11の「6」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、「6」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。置数入力用エリア25に既に「5」が格納されているため、置数入力用エリア25には「56」が格納される。
図7の格納手順(H)において、キー入力部11の「=」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、演算子情報エリア35に「=」を格納させるとともに、置数格納エリア33に格納されている「1234」と置数入力用エリア25に格納された「56」とによる演算(ここでは、加算)を行い、演算結果「1290」を算出し、これを置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる(ステップS9)。なお、このとき、キー転送用メモリ格納エリア31には、「1234」が格納されたままである。
次に、スマートフォン50からの受信データとキー入力部11からの入力データとに応じたメモリ21の各エリアの格納手順について、別の例を用いて説明する。図8の格納手順(A)~(D)は、図7の格納手順(A)~(D)と同一であるため、説明を省略する。図8の格納手順(E)~(G)は、ステップS15の受信データ制御処理後に、キー入力部11において「5」と「6」と「=」との各キーが順に押された際の各エリアの格納手順を示す。すなわち、図8は、図7の格納手順(E)が抜けているものである。
図8の格納手順(E)においてキー入力部11の「5」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、「5」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。このとき、置数格納エリア33とキー転送用メモリ格納エリア31とには「1234」が格納されたままである。また、演算子情報エリア35は、何も格納されていない状態のままである。
図8の格納手順(F)においてキー入力部11の「6」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、「6」を置数入力用エリア25に格納させる(ステップS7)。置数入力用エリア25に既に「5」が格納されているため、置数入力用エリア25には「56」が格納される。なお、このとき、置数格納エリア33、キー転送用メモリ格納エリア31には、順に「1234」、「1234」が格納されたままである。また、演算子情報エリア35は、何も格納されていない状態のままである。
図8の格納手順(G)においてキー入力部11の「=」キーが押されると、CPU19は、その入力データを取得し(ステップS1)、演算子情報エリア35に「=」を格納させるとともに、演算のための置数を確定する(ステップS9)。この場合、ステップS9では、置数入力用エリア25に格納された「56」は置数格納エリア33に格納されている「1234」に対して演算されず、CPU19は、置数入力用エリア25に格納された「56」を置数として確定し、置数格納エリア33に格納させる(ステップS9)。
以上説明したように、本実施形態のCPU19は、スマートフォン50から転送された値(数値)をキー転送用メモリ格納エリア31に一旦格納し、その後に、キー転送用メモリ格納エリア31に格納された値を、置数格納エリア33に格納するとともに、置数入力用エリア25に格納する処理を行う。転送された値(数値)が置数入力用エリア25に格納されるため、転送された値(数値)を表示部13において視認できる。また、スマートフォン50から転送された値(数値)が置数格納エリア33にも格納されることによって、転送された値(数値)は電卓10で行われる演算に用いられる置数として確定する。このため、転送された値(数値)に対して電卓10において演算が行われても、正しい演算を実行することができる。
また、スマートフォン50から転送された値(数値)は、CPU19により置数入力用エリア25に格納された数値が表示部13で表示可能であると判定された場合、キー転送用メモリ格納エリア31に一旦格納されてから処理されるため、転送された値(数値)をM独立メモリ格納エリア29やGT独立メモリ格納エリア27に格納された値と分けることができ、電卓10において演算が行われる場合に転送された値(数値)と格納された値との混同を防止でき、演算結果を表示部13の表示内容に一致させることができる。
また、スマートフォン50から転送された値(数値)は、CPU19により置数入力用エリア25に格納された数値が表示部13で表示可能であると判定された場合、キー入力部11が操作されなくても自動で置数格納エリア33及び置数入力用エリア25に格納されるため、電卓10の使用者は演算操作に専念できる。
また、前述のように、CPU19は、スマートフォン50から転送された値(数値)を、一旦、置数入力用エリア25に格納する処理を行っている。一般に、CPU19は、キー入力部11から入力された値を置数入力用エリア25に格納する処理を行う。よって、転送された値(数値)を置数入力用エリア25に格納する処理と、キー入力部11から入力された値を置数入力用エリア25に格納する処理とを、電卓10に入力される値を置数入力用エリア25に格納する処理として共通した処理にすることができ、電卓10のプログラムを簡略化させたり、動作時におけるCPU19の負担を減らしたりすることができる。
また、前述のように、CPU19は、スマートフォン50から転送された値(数値)をキー転送用メモリ格納エリア31に格納させる前に、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されている値をクリアする処理を行う。このため、スマートフォン50から電卓10に既に転送(前回の通信までに転送)されていた値(数値)を、電卓10における演算に用いてしまうことがない。
また、前述のように、CPU19は、置数入力用エリア25に格納された値が表示部13で表示可能かを判定する処理を行い、表示可能であれば置数入力用エリア25に格納された値をキー転送用メモリ格納エリア31に格納し、表示不可であれば置数入力用エリア25に格納された値をキー転送用メモリ格納エリア31に格納しない処理を行う。このため、スマートフォン50から転送された値(数値)の中から表示部13で表示できる値のみを、演算に用いることができる。例えば、スマートフォン50から転送された値(数値)が暦情報である場合には、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されないため、電卓10内での無駄な処理を行うことがない。
また、キー転送用メモリ格納エリア31に格納された値を置数格納エリア33と置数入力用エリア25に格納する処理は、M独立メモリ格納エリア29に格納された数値を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納する処理と共通した処理である。これにより電卓10のプログラムを簡略化させたり、動作時におけるCPU19の負担を減らしたりすることができる。
なお、以上の説明では、スマートフォン50から電卓10に転送された値(数値)は、置数入力用エリア25に一旦格納された後、CPU19により置数入力用エリア25に格納された数値が表示部13で表示可能であると判定された場合に、キー転送用メモリ格納エリア31に格納されるものとして説明したが、置数入力用エリア25に格納されずに、キー転送用メモリ格納エリア31に直接格納されてもよい。これにより、転送された値(数値)を素早くキー転送用メモリ格納エリア31に格納でき、動作時におけるCPU19の負担を減らすことができる。
また、置数格納エリア33は1つのデータのみを格納しているものとして説明したが、置数格納エリア33が複数のエリアに区切られ、各エリアそれぞれにデータが格納される構成であってもよい。
[第2の実施形態]
以下に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態とは異なる点を主に記載する。
以下に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態とは異なる点を主に記載する。
図9は、本実施形態に係る電卓10とスマートフォン50とのそれぞれの外観構成を示す正面図である。本実施形態では、電卓10のキー入力部11に日数切替キー41がさらに設けられている点が第1の実施形態と異なる。
スマートフォン50には、日数計算アプリケーションがインストールされている。この日数計算アプリケーションは、タッチパネル51又は前述の第1の実施形態のように電卓10の数値キー11aによって入力された基準日となる開始日71(例えば2017年9月1日)と終了日73(例えば2020年7月24日)とから、スマートフォン50のCPU59に開始日71と終了日73との間の日数75(1057日)を算出させるというものである。CPU59は、日数75を、例えば、週数(151週+0日)と月数(34ヶ月+23日)と年数(2ヶ年+327日)と年月数(2ヶ年+10ヶ月+23日)に換算した結果も算出可能となっている。スマートフォン50は、基準日を含む基準日データと算出された日数75とを電卓10に送信することができる。電卓10に送信された日数75は、置数格納エリア33に格納される値として用いられる。
本実施形態に係る電卓10のCPU19は、キー入力部11からの入力に応じてスマートフォン50から受信した日数75に対して演算(加算又は減算)を行ったり、キー入力部11の日数切替キー41の押下に応じて、基準日データに基づく日付計算を行ったりすることができる。
図10は、図9に示される電卓10とスマートフォン50とのそれぞれの電子回路の構成を示すブロック図である。電卓10のメモリ21に、スマートフォン50から受信した基準日データを格納するための基準日格納エリア37が追加されている点が第1の実施形態とは異なる。基準日格納エリア37は、電卓10がスマートフォン50から基準日データを受信すると、受信した基準日データを格納する。
図11は、本実施形態に係る電卓10における日付計算の処理を示すフローチャートである。この日付計算は、例えば、第1の実施形態におけるステップS16に示すその他の処理に組み込むことができる。
ステップS71において、CPU19は、キー入力部11の日数切替キー41が押されたかをチェックする。
ステップS71において、日数切替キー41が押されたと判定した場合、CPU19はステップS72の処理に移行する。ステップS72において、CPU19は、スマートフォン50から基準日データを受信する。次にステップS73において、CPU19は、受信した基準日データをメモリ21の基準日格納エリア37に格納させる。ステップS74において、例えば、CPU19は、置数格納エリア33に格納されている置数を基準日に対して加算又は減算する日付計算を行う。減算は基準日の何日前かを示し、加算は基準日の何日後かを示す。ステップS75において、CPU19は、日付計算によって算出された日付(年月日)を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる。その後、CPU19は、ステップS4の処理に戻ることで、算出した年月日を表示部13に表示させることができる。
また、ステップS71において、日数切替キー41が押されていないと判定した場合、CPU19はステップS76の処理に移行する。ステップS76において、CPU19は、その他の処理を行う。
次に、スマートフォン50からの受信データとキー入力部11からの入力データに応じたメモリ21の各エリアの格納手順について、例を用いて説明する。図12の格納手順(A)~(D)は、ステップS15の受信データ制御処理における格納内容を示す。図12の格納手順(E)~(H)は、受信した日数に対して減算が行われる際の格納内容を示す。図12の格納手順(A)~(H)に示す格納内容は、図7の格納手順(A)~(H)に示す格納内容と基本的には同じであるが、図7の格納手順(A)~(H)における受信データ又は入力データである「1234」と「+」と「56」とを、「1057」と「-」と「75」とに変更した点のみが異なっている。図12の格納手順(A)~(H)に示す格納内容は、各ステップで実行される処理が、第1の実施形態のそれと同一であるため、説明を省略する。図12の格納手順(I)~(J)は、日数切替キー41が押されて日付計算される際の各エリアの格納内容を示す。以下に、図12の格納手順(H)の後の格納手順(I)以降の内容について説明する。
キー入力部11の日数切替キー41が押されたと判定したならば(ステップS71:Yes)、CPU19は、図12の格納手順(I)において基準日「2017-9-1」を示す基準日データをスマートフォン50から受信し(ステップS72)、基準日(2017-9-1)を基準日格納エリア37に格納させる(ステップS73)。
次にCPU19は、置数格納エリア33に格納されている置数「982」が基準日格納エリア37に格納されている基準日「2017-9-1」に対して何日後かを示す日付計算を行う(ステップS74)。そして図12の格納手順(J)において、CPU19は、日付計算によって算出された「2020-5-10」を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納させる(ステップS75)。
以上説明したように、本実施形態のCPU19は、置数格納エリア33に格納された置数と基準日とを基に日付を計算(加算又は減算)する処理を行い、演算された日付を置数入力用エリア25と置数格納エリア33とに格納する処理を行う。スマートフォン50から電卓10に転送された値(数値)が置数格納エリア33に格納されることによって、転送された値(数値)は電卓10で行われる演算に用いられる置数として確定される。このため、電卓10では、転送された値(数値)に対して演算が行われ、さらにこの演算結果に対して日付計算が行われても、正しい日付計算を実行することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
入力用キーを備えるキー入力部と、
外部機器と通信するための通信部と、
表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリアと、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリアと、演算に用いられる確定された置数が格納される置数格納エリアと、を有するメモリと、
前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納した後に、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納する処理を行うプロセッサと、
を具備する電子機器。
[2]
前記置数入力用エリアに格納された値を表示する表示部をさらに備えた[1]に記載の電子機器。
[3]
前記プロセッサは、前記外部機器から転送された前記値を一旦前記置数入力用エリアに格納した後に、前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに転送する処理を行う[2]に記載の電子機器。
[4]
前記プロセッサは、
前記外部機器から転送された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納する前に前記キー転送用メモリ格納エリアに格納されている値をクリアする処理を行い、
前記表示部が前記置数入力用エリアに格納された前記値を表示可能かを判定する処理を行い、
表示可能であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納し、
表示不可であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納しない処理を行う[3]に記載の電子機器。
[5]
前記メモリは、更に、数値が格納される独立メモリ格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記キー入力部のメモリ格納キーからの入力に応じて、前記置数入力用エリアに格納された前記数値を処理した数値を前記独立メモリ格納エリアに格納し、
前記キー入力部のメモリ読出キーからの入力に応じて、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を、前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行い、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を前記置数格納エリアと前記置数入力用エリアに格納する処理は、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理と共通した処理である[1]に記載の電子機器。
[6]
前記メモリは、更に、基準日を格納する基準日格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記置数格納エリアに格納された前記置数と前記基準日とを基に日付を計算する処理を行い、
計算された前記日付を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行う[1]に記載の電子機器。
[7]
前記入力用キーは、ハードウエアキーである[1]に記載の電子機器。
[8]
前記外部機器は、スマートデバイスである[1]に記載の電子機器。
[9]
入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリア、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリア及び演算に用いられる確定された置数が格納された置数格納エリアを有するメモリと、前記キー入力部、前記通信部及び前記メモリを制御するプロセッサと、を具備する電子機器の制御方法であって、
前記プロセッサにより、前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納することと、
前記プロセッサにより、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納することと、
を含む制御方法。
[10]
入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、メモリと、プロセッサと、を具備する電子機器の制御プログラムであって、
前記外部機器から転送された値を前記メモリのキー転送用メモリ格納エリアに格納させることと、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、演算に用いられる確定された置数が格納される前記メモリの置数格納エリアに格納させるとともに、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される前記メモリの置数入力用エリアに格納させることと、
をコンピュータに実行させる電子機器の制御プログラム。
[1]
入力用キーを備えるキー入力部と、
外部機器と通信するための通信部と、
表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリアと、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリアと、演算に用いられる確定された置数が格納される置数格納エリアと、を有するメモリと、
前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納した後に、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納する処理を行うプロセッサと、
を具備する電子機器。
[2]
前記置数入力用エリアに格納された値を表示する表示部をさらに備えた[1]に記載の電子機器。
[3]
前記プロセッサは、前記外部機器から転送された前記値を一旦前記置数入力用エリアに格納した後に、前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに転送する処理を行う[2]に記載の電子機器。
[4]
前記プロセッサは、
前記外部機器から転送された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納する前に前記キー転送用メモリ格納エリアに格納されている値をクリアする処理を行い、
前記表示部が前記置数入力用エリアに格納された前記値を表示可能かを判定する処理を行い、
表示可能であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納し、
表示不可であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納しない処理を行う[3]に記載の電子機器。
[5]
前記メモリは、更に、数値が格納される独立メモリ格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記キー入力部のメモリ格納キーからの入力に応じて、前記置数入力用エリアに格納された前記数値を処理した数値を前記独立メモリ格納エリアに格納し、
前記キー入力部のメモリ読出キーからの入力に応じて、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を、前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行い、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を前記置数格納エリアと前記置数入力用エリアに格納する処理は、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理と共通した処理である[1]に記載の電子機器。
[6]
前記メモリは、更に、基準日を格納する基準日格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記置数格納エリアに格納された前記置数と前記基準日とを基に日付を計算する処理を行い、
計算された前記日付を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行う[1]に記載の電子機器。
[7]
前記入力用キーは、ハードウエアキーである[1]に記載の電子機器。
[8]
前記外部機器は、スマートデバイスである[1]に記載の電子機器。
[9]
入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリア、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリア及び演算に用いられる確定された置数が格納された置数格納エリアを有するメモリと、前記キー入力部、前記通信部及び前記メモリを制御するプロセッサと、を具備する電子機器の制御方法であって、
前記プロセッサにより、前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納することと、
前記プロセッサにより、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納することと、
を含む制御方法。
[10]
入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、メモリと、プロセッサと、を具備する電子機器の制御プログラムであって、
前記外部機器から転送された値を前記メモリのキー転送用メモリ格納エリアに格納させることと、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、演算に用いられる確定された置数が格納される前記メモリの置数格納エリアに格納させるとともに、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される前記メモリの置数入力用エリアに格納させることと、
をコンピュータに実行させる電子機器の制御プログラム。
10…電卓、11…キー入力部、13…表示部、17…通信部、19…CPU、21…メモリ、23…計算処理プログラム、25…置数入力用エリア、27…GT独立メモリ格納エリア、29…M独立メモリ格納エリア、31…キー転送用メモリ格納エリア、33…置数格納エリア、35…演算子情報エリア、37…基準日格納エリア、50…スマートフォン、51…タッチパネル、53…表示部、57…通信部、59…CPU、61…メモリ。
本発明の一実施形態は、演算の実行を指示するためのキーと、外部機器と通信するための通信部と、前記キーによる演算の実行指示前に前記外部機器から第1の数値を受信したと判断したことに応じて、前記第1の数値を記憶部に記憶させ、前記キーによる演算の実行指示後に前記外部機器から第2の数値を受信したと判断したことに応じて、前記第2の数値を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶された第1数値、および、第2数値を用いて、前記キーによる演算の実行指示により指示された演算を行う制御部と、を備えたことを特徴とする電子機器である。
Claims (10)
- 入力用キーを備えるキー入力部と、
外部機器と通信するための通信部と、
表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリアと、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリアと、演算に用いられる確定された置数が格納される置数格納エリアと、を有するメモリと、
前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納した後に、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納する処理を行うプロセッサと、
を具備する電子機器。 - 前記置数入力用エリアに格納された値を表示する表示部をさらに備えた請求項1に記載の電子機器。
- 前記プロセッサは、前記外部機器から転送された前記値を一旦前記置数入力用エリアに格納した後に、前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに転送する処理を行う請求項2に記載の電子機器。
- 前記プロセッサは、
前記外部機器から転送された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納する前に前記キー転送用メモリ格納エリアに格納されている値をクリアする処理を行い、
前記表示部が前記置数入力用エリアに格納された前記値を表示可能かを判定する処理を行い、
表示可能であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納し、
表示不可であれば前記置数入力用エリアに格納された前記値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納しない処理を行う請求項3に記載の電子機器。 - 前記メモリは、更に、数値が格納される独立メモリ格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記キー入力部のメモリ格納キーからの入力に応じて、前記置数入力用エリアに格納された前記数値を処理した数値を前記独立メモリ格納エリアに格納し、
前記キー入力部のメモリ読出キーからの入力に応じて、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を、前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行い、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を前記置数格納エリアと前記置数入力用エリアに格納する処理は、前記独立メモリ格納エリアに格納された前記数値を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理と共通した処理である請求項1に記載の電子機器。 - 前記メモリは、更に、基準日を格納する基準日格納エリアを有し、
前記プロセッサは、
前記置数格納エリアに格納された前記置数と前記基準日とを基に日付を計算する処理を行い、
計算された前記日付を前記置数入力用エリアと前記置数格納エリアとに格納する処理を行う請求項1に記載の電子機器。 - 前記入力用キーは、ハードウエアキーである請求項1に記載の電子機器。
- 前記外部機器は、スマートデバイスである請求項1に記載の電子機器。
- 入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される置数入力用エリア、前記外部機器から転送された少なくとも数値が格納されるキー転送用メモリ格納エリア及び演算に用いられる確定された置数が格納された置数格納エリアを有するメモリと、前記キー入力部、前記通信部及び前記メモリを制御するプロセッサと、を具備する電子機器の制御方法であって、
前記プロセッサにより、前記外部機器から転送された値を前記キー転送用メモリ格納エリアに格納することと、
前記プロセッサにより、前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、前記置数格納エリアに格納するとともに、前記置数入力用エリアに格納することと、
を含む制御方法。 - 入力用キーを備えるキー入力部と、外部機器と通信するための通信部と、メモリと、プロセッサと、を具備する電子機器の制御プログラムであって、
前記外部機器から転送された値を前記メモリのキー転送用メモリ格納エリアに格納させることと、
前記キー転送用メモリ格納エリアに格納された前記値を、演算に用いられる確定された置数が格納される前記メモリの置数格納エリアに格納させるとともに、表示のために少なくとも前記キー入力部から入力された数値が格納される前記メモリの置数入力用エリアに格納させることと、
をコンピュータに実行させる電子機器の制御プログラム。
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