以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る計算装置10と通信機器20を示す図である。本実施形態では、計算装置10は、例えば関数電卓10Fとして実施し、通信機器20は、例えばスマートフォンとして実施するものとして説明する。通信機器20は、スマートフォンに限定されるものではなく、PDA(personal digital assistants)、タブレット端末、ノートPC(personal computer)、ゲーム機等として構成され得る。ここでは、図1に示すように、計算装置10(関数電卓10F)と、通信機器20と、通信ネットワークN上のサーバ30とを備えたシステムを例に説明する。
計算装置10(関数電卓10F)は、携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズに構成される。計算装置10の本体正面にはキー入力部11および表示出力部12が設けられる。
キー入力部11には、数値や数式を入力したり計算の実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、各種動作モードのメニュー画面を表示させたり動作モードの設定を指示したりするためのモード設定キー群113、表示出力部12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作などを行うためのカーソルキー114が備えられる。
数値・演算記号キー群111としては、[0]〜[9](数値)キー、[+][−][×][÷](四則記号)キー、[=](実行)キー、[AC](クリア)キーなどが配列される。
関数機能キー群112としては、[x-1](−1乗;逆数)キーをはじめ、[√□](ルート)キー、[□/□](分数)キー、[sin](サイン)キー、[M+](メモリプラス)キー、[OPTN](オプション)キー、[RCL](メモリ呼び出し)キーなどが配列される。
モード設定キー群113としては、[MENU/SETUP]キー115、[SHIFT](シフト)キー、[ALPHA](アルファベット)キー、[ON](電源オン)キーなどが配列される。
なお、数値・演算記号キー群111や関数機能キー群112のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、キーに割り当てられたメイン機能を指示するキーではなく、サブ機能を指示するキーとして機能する。例えば、[SHIFT]+[OPTN]キーは[通信]キー11Qとなる。[MENU/SETUP]キー115は、単独で操作された場合には[menu]キーとなり、関数電卓10Fに設けられたデータを処理する複数の機能(例えば計算モード)のメニューを表示させることができる。計算モードのメニューでは、複数の計算モードにそれぞれ対応する複数のアイコンが表示される。メニューでは、例えばカーソルキー114の操作により何れかのアイコンが選択され、[=](実行)キーの操作によって、アイコン対応する計算モードの起動が指示される。
表示出力部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。
関数電卓10Fは、ユーザの指示に応じて、キー入力部11のユーザ操作に応じて入力された数値、計算式の各データ、計算式に応じた計算結果のデータを近距離無線通信により接続された通信機器20に送信する機能を備えている。また、関数電卓10Fは、計算モード(機能)の切り替えに伴い、切替前の計算モード(第1計算モード)において入力されたデータ(第1計算データ)を通信機器20に送信し、切替後の計算モード(第2計算モード)で利用可能なデータ形式に変換されたデータ(第2計算データ)を受信する機能を有している。計算装置10は、データ形式が変換された第2計算データを通信機器20から受信し、切替後の計算モード(第2計算モード)において表示することができる。
通信機器20は、関数電卓10Fとの通信により第1計算データを受信し、第2計算データに変換して計算装置10に送信する機能を備えている。
本実施形態における関数電卓10F(計算装置10)は、メモリ容量が小さいタイプの装置として構成される。このため、リスト等の多くのデータ数を用いる計算モードを実行する場合、関数電卓10Fは、少ないメモリを有効に利用するために、それぞれの計算モードで最適な個別のデータ形式でデータを入力して、メモリに記憶する。従って、関数電卓10Fは、計算モードを切り替えた場合に、それまでの計算モードにおいて入力、作成された計算データを利用できないため、元の計算モードにおいて入力、作成されたデータをメモリから消去する仕様になっている。本実施形態の関数電卓10Fでは、第1計算モードの切り替えに伴って消去される第1計算データを通信機器20に送信し、通信機器20において切替後の第2計算モードのデータ形式に変換された第2計算データを受信することで、切り替え後の第2計算モードにおいて元の第1計算モードのデータを利用できるようにする。
次に、計算装置10としての関数電卓10Fと、通信機器20との間で通信するための通信機能について説明する。
図2(A)(B)(C)は、関数電卓10F(計算装置10)と通信機器20との間で使用する無線通信機能の一例を示す図である。
無線通信機能としては、図2(A)に示すようなBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信、図2(B)に示すようなNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信、図2(C)に示すようなWifi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)による近距離無線通信、その他の近距離無線通信の何れを使用してもよい。
図2(A)で示すBluetooth等の近距離無線通信を使用した場合、関数電卓10Fの所定のキー(ボタン)を押下して周辺にある通信機器20への無線による呼掛けを行なう。すると、通信機器20において、通信可能な関数電卓10Fを含む相手機器が一覧表示され、一覧表示された相手機器の中から関数電卓10Fを選択して指定"Tap"することで、関数電卓10Fと通信機器20とのペアリングが実行され互いに通信接続Pされる。
また、図2(B)で示すNFC等の近距離無線通信は、通信機器20からの磁界に応じた誘導電流により無線通信を行なう無線通信機能である。
例えば、関数電卓10Fに内蔵したNFCタグには、通信機器20の近距離無線通信部(無線リーダ・ライタ)28から発生される磁界Wmに応じて誘導電流が流れるコイルアンテナATと、コイルアンテナATに流れる誘導電流を起電力として動作するICチップITとが備えられる。関数電卓10FのCPU13は、NFCタグのICチップITと有線接続され、ICチップITのデータを直接読み書きできる有線リーダ・ライタ機能を備える。これにより、関数電卓10FのNFCタグと通信機器20の近距離無線通信部(無線リーダ・ライタ)28との間で無線通信Siが行われる。
また、図2(C)で示すWifi等の無線LANによる近距離無線通信を使用した場合、WifiルータRwにより無線LANに接続された各通信機器(関数電卓10F/通信機器20/パーソナルコンピュータPC/ゲーム機HG等)のうち、例えば予め設定された相手の通信機器とのみペアリングが実行され互いに通信接続Pされるか、相手の通信機器と軽くぶつける等の衝撃を検知して相手の通信機器とのペアリングが実行され互いに通信接続Pされる。
なお、関数電卓10F(計算装置10)と通信機器20は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル、LANケーブル等を介して接続して有線通信することも可能である。
図3は、本実施形態における計算装置10(関数電卓10F)の電子回路の構成を示すブロック図である。
計算装置10の電子回路は、キー入力部11および表示出力部12に加えて、CPU13、メモリ14、記録媒体読取部15、及び近距離無線通信部16を備えている。
CPU13は、メモリ14に記憶されている計算処理プログラム14aに従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理(複数の計算モードにおける計算)を実行する。計算処理プログラム14aは、メモリ14に予め記憶されていても良いし、あるいはメモリカード等の記憶媒体Mから記録媒体読取部15を介してメモリ14に読み込まれて記憶されたものであっても良い。計算処理プログラム14aは、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
メモリ14には、固有ID14bが記憶される。固有ID14bは、計算装置10を識別するための、個々の計算装置10に設定された独特なIDデータ(機種を示す機種データが含まれていても良い)である。メモリ14には、さらに、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するための入力データエリア14c、[MENU/SETUP]キー115に対するユーザ操作により設定される計算モードを記憶するための計算モード設定エリア14dが設けられる。計算モード設定エリア14dには、例えば現在実行中の第1計算モードと、計算モード切り替えによる切替後の第2計算モードを示すデータが記憶される。
入力データエリア14cには、キー入力部11によりキー入力されたキーコードのデータが順次入力される。また、入力データエリア14cには、ユーザ操作により設定される計算モードに応じて、入力されたデータにより構成される計算式や表の計算データ、あるいは通信機器20から受信される計算データが記憶される。計算モードには、例えば、基本計算モード、複素数計算モード、n進法計算モード、行列計算モード、統計計算モード(1変数統計/2変数統計)、分布計算モード、表計算モード、数表作成モード、方程式/関数計算モード、不等式計算モード等が含まれる。CPU13は、計算処理プログラム14aに基づいて、入力されたデータに対して各計算モードに応じた処理をする複数の機能を実行する。
近距離無線通信部16は、図2を参照して説明したように、Bluetooth、NFC、Wifi等の無線通信機能により通信機器20と無線通信する機能を有する。
計算装置10は、CPU13が計算処理プログラム14aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べる、計算モードの変更に伴って、計算データを通信機器20との間で送受信するデータ処理方法を実現するための機能を有する。
図4は、本実施形態における通信機器20の電子回路の構成を示すブロック図である。
通信機器20の電子回路は、表示出力部21、近距離無線通信部28に加えて、CPU22、メモリ23、記録媒体読取部24、表示出力部21に重ねて一体化したタッチ入力部25、カメラ部26、無線通信部27、近距離無線通信部28、音出力部29とを備えている。なお、タッチ入力部25は電源キー等のキー入力部を含んでも良い。
CPU22は、メモリ23に記憶されている通信機器制御処理プログラム23aに従い、タッチ入力部25からのタッチ(又はキー)入力信号、あるいは無線通信部27や近距離無線通信部28による受信信号に応じて回路各部の動作を制御する。通信機器制御処理プログラム23aは、メモリ23に予め記憶されていても良いし、あるいはメモリカード等の記録媒体Mから記録媒体読取部24を介してメモリ23に読み込まれて記憶されたものであっても良い。
また、メモリ23には、モード間共有テーブル23bが記憶される。モード間共有テーブル23bは、計算装置10の計算処理プログラム14aにより実行される複数の計算モード間における、データ共有(相互に利用可能)の可/不可を示すデータが設定されたテーブルである。図5は、本実施形態における通信機器20に記憶されるモード間共有テーブル23bの一例を示す図である。図5に示すモード間共有テーブル23bでは、データ共有が可能な転送元モード(第1計算モード)と転送先モード(第2計算モード)との組み合わせについて「○」によって示している。メモリ23には、さらに、計算データエリア23c、受信データエリア23d、機種登録データエリア23eが設けられる。計算データエリア23cには、計算装置10から受信された各種の計算モードにおいて作成された複数の計算データ(第1計算データ)、計算装置10から受信された元の計算データ(第1計算データ)を別の計算モードにおいて利用可能なデータ形式に変換した計算データ(第2計算データ)などが記憶される。受信データエリア23dは、計算装置10から受信される固有ID、第1計算データ、計算装置10における第1計算モードと第2計算モードを示すデータなどが記憶される。機器登録データ23eは、計算データの送受信の対象とする少なくとも1つの電子機器10について、電子機器10の固有ID(識別情報)と電子機器10に固有の情報を対応づけたデータである。機器登録データ23eは、例えば通信機器20のユーザ(例えば教師)の操作により入力されるもので、例えば複数の生徒のそれぞれが使用する電子機器10のデータが入力される。例えば、通信機器20は、事前に電子機器10から固有ID14bと電子機器10に固有の情報を、近距離無線通信によって受信するようにしても良い。例えば、電子機器10は、予め登録モードに設定されている状態において、通信機器20と通信接続された場合に、固有ID14bと予め記憶されている固有の情報を通信機器20に送信する。固有の情報には、電子機器10を使用する使用者(生徒)の名前(ユーザ名)などが含まれる。なお、固有の情報は、通信機器20において教師の操作により入力されても良い。また、機器登録データ23eは、近距離無線通信ではなく、電子機器10の表示出力部12に表示されたコード(例えば2次元コード)をカメラ部26により撮影し、2次元コードをデコードすることにより入力しても良い。この場合、電子機器10には、固有ID14bと電子機器10に固有の情報とを含む2次元コードを生成して、表示する機能が設けられるものとする。
カメラ部26は、通信機器制御処理プログラム23aに基づく制御により、画像を撮影する。例えばカメラ部26は、計算装置10の表示出力部12に表示されたコード(例えば2次元コード)をカメラ(図示せず)により撮影するために用いられる。CPU22は、通信機器制御処理プログラム23aに基づいて、カメラ部26により撮影された画像に含まれるコードをデコードして、コードが表す計算データ等を入力することができる。
無線通信部27は、公衆無線電話通信網を通じて、ネットワークNに接続する機能を有する。
近距離無線通信部28は、図2を参照して説明したように、Bluetooth、NFC、Wifi等の無線通信機能により計算装置10と無線通信する機能を有する。
通信機器20は、CPU22が通信機器制御処理プログラム23aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べる、計算装置10から受信される計算データを、別の計算モードにおいて利用可能な計算データに変換して送信する処理方法を実現するため機能を有する。なお無線通信部27により計算装置10から計算データを送信して出力する代わりに、計算データを2次元コード化して表示出力部12で表示する(表示出力する)ようにしてもよい。計算装置10で表示(表示出力)された2次元コードを、通信機器20カメラ部26で撮影して、撮影された2次元コードを元の計算データに変換して利用することとなる。
図6は、本実施形態における計算装置10の各計算モードに応じた表示出力部12の表示例を示す図ある。図6(a)は、数表作成モード、図6(B)は分布計算モード、図6(C)は統計計算モード、図6(D)は表計算モードの表示例をそれぞれ表している。図6(A)〜(D)に示すように、計算モードに応じて異なる表示形態をしており、データの入力方法も異なる。また、計算モードに応じて、ユーザ操作によって入力されたデータをメモリ14(入力データエリア14c)に記憶する際のデータ形式が異なる。
図5に示すモード間共有テーブル23bに示すように、数表作成モード(Spreadsheet)、分布計算モード(Distribution)、統計計算モード(Statistics)、表計算モード(Table)は、相互にデータ共有が可能である。従って、図6に示す各計算モードの間でモード切替をする場合、計算装置10は、変更前の第1計算モードにおいて入力・作成されていた第1計算データを通信機器20に送信し、変更後の別の第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データとして受信することができる。これにより、計算モードの切り替えに伴ってメモリ14に記憶された第1計算データが消去されるとしても、第1計算データと実質同一の第2計算データを切替後の第2計算モードで利用することができる。
次に、本実施形態における計算装置10(関数電卓10F)と通信機器20の動作について説明する。図7は、本実施形態における計算装置10の動作について示すフローチャート、図8は、本実施形態における通信機器20の動作について示すフローチャートである。また、図9、図10及び図11は、本実施形態における計算装置10と通信機器20の動作例を説明するための図である。
計算装置10は、ユーザによる[MENU/SETUP]キー115、カーソルキー114、[=](実行)キーの操作によって、何れかの計算モードが指定される。計算装置10のCPU13は、指定された計算モードを起動して、キー入力部11に対する操作によって計算モード(第1計算モード)に応じたデータを入力する。CPU13は、第1計算モードに対応するデータ形式により、メモリ14(入力データエリア14c)に記憶させる。
計算装置10のCPU13は、第1計算モードの実行時に、再び、ユーザ操作によって計算モードが指定されると(ステップA1、Yes)、指定された計算モード(第2計算モード)が現在の第1計算モードと異なるかを判別する。ここで、同じ計算モードであると判別した場合(ステップA2、No)、CPU13は、現在の計算モードにおける入力済み(計算済み)の計算データを表示出力部12に表示させ、引き続きデータ入力が可能な状態にする(ステップA3)。CPU13は、キー入力部11に対するユーザの操作に応じて、現在の計算モードに応じたデータ(計算式、計算範囲データ、数値データなど)を入力する(ステップA4)。
CPU13は、所定のキー操作により計算実行が指示されると(ステップA5)、入力済みのデータに対する計算を実行して計算結果を表示出力部12に表示させる(ステップA6)。CPU13は、さらに計算を実行する場合には(ステップA7、No)、前述と同様にしてユーザ操作に応じてデータを入力し、計算を実行する(ステップA4〜A6)。
図9(A)〜(E)には、データの入力例について示している。図9では、例えばサイコロの目の分布を分析するため、サイコロの出目のデータを表計算モードにおいて入力する例を示している。図9(A)は、計算モードのメニューの一例を示している。図9(A)に示すメニューには、例えば8つの計算モードのそれぞれに対応するアイコンが配置されている。ここで、表計算モードに対応する8番目のアイコンが選択されると、CPU13は、図9(B)に示す表計算モード用の画面を表示して表計算モードに入る。ここで、サイコロの出目を表す複数のデータを1つずつ入力するのではなく、表計算モードに設けられたオプション機能を利用して一括して入力する。図9(C)は、[OPTN](オプション)キーの操作に応じて表示されたオプションメニューから一括入力機能が選択された場合のオプション機能画面を示している。ここで、オプション機能画面において、図9(D)に示すように、値欄に「RanInt#(1,6)」、範囲欄に「A1:A45」が入力されて実行が指示されたものとする。この場合、CPU13は、図9(E)に示すように、表計算データ入力用の画面のA1〜A45のセルに、1〜6の数値をランダムに入力する。なお、一括入力機能によりデータが入力された後、キー入力部11に対するユーザ操作により任意のセルに別のデータを入力することも可能である。こうして、表計算モード(第1計算モード)における計算データ(第1計算データ)を入力することができる。
一方、現在の第1計算モードによる計算を終了して、別の計算モードによる計算をする場合には、前述したように、ユーザ操作により切替後の計算モードが指定される。CPU13は、指定された計算モード(第2計算モード)が現在の第1計算モードと異なると判別された場合(ステップA2、Yes)、現在の第1計算モードにおいて入力された計算データ(第1計算データ)が入力データエリア14cに記憶されているか判別する。すなわち、CPU13は、計算モードの切り替えによって消去する第1計算データが存在するかを判別する。
第1計算データが存在すると判別された場合(ステップA8、Yes)、CPU13は、第1計算モードにおいて入力された第1計算データを通信機器20に送信するか否かを判別する。本実施形態の計算装置10は、例えば計算モードの切替操作があった場合に、通信機器20に第1計算データを送信するか否かを計算装置10のユーザによって選択させる第1の送信方法、あるいは計算モードの切替操作に応じて第1計算データを送信する第2の送信方法の何れかを用いることができる。また、第1の送信方法と第2の送信方法の何れを実行するか、ユーザ操作によって予め設定できるようにしても良い。さらに、第1の送信方法では、通信機器20に送信した第1計算データを、計算装置10において指定された切替後の第2計算データで利用可能なデータ形式に変換させるか、あるいは通信機器20において指定された計算モードで利用可能なデータ形式に変換させるかを、ユーザ操作よって指定できるようにしても良い。また、第2の送信方法では、計算装置10において指定された切替後の第2計算データで利用可能なデータ形式に変換させるか、あるいは通信機器20において指定された計算モードで利用可能なデータ形式に変換させるかを、予め設定できるようにしても良い。
図9(F)は、第1の送信方法を実行する場合の表示例を示している。CPU13は、図9(F)に示すように、例えば「表計算データが消去されます。共用データとして送信しますか?」のメッセージを表示出力部21に表示させて、第1計算データを送信するか否かをユーザにより指示させる。ここで、例えば[=]キーの操作によってデータ送信が指示された場合(ステップA9、Yes)、CPU13は、固有ID14b、現在の第1計算モード(表計算モード)、第1計算データ(表計算モードにおいて入力された図9(E)に示す入力データ)を、例えば近接無線通信により通信機器20に送信する(ステップA10)。図9(G)は、通信機器20に第1計算データ(表計算データ)を送信中の表示出力部12の表示例を示している。
なお、計算モードの切替により消去される第1計算データがないと判別された場合(ステップA8、No)、及び第1計算データを送信しないことが指示された場合(ステップA9、No)、CPU13は、通信機器20に対して過去に送信した第1計算データの中で、切替後の第2計算データで利用できる計算データが存在するかを通信機器20に確認することができる。CPU13は、第1計算データを通信機器20に送信しない場合には(ステップA8、A9、No)、通信機器20に対して自動的に確認要求を送信しても良いし、確認メッセージを表示出力部12に表示させて、ユーザに確認要求を送信するか否かを選択させても良い。さらに、第1計算データを通信機器20に送信するが(ステップA10)、送信した第1計算データとは別の通信機器20に対して過去に送信した第1計算データ(共用データ)を利用する場合に確認要求を送信することもできる。なお、確認要求を送信する場合の処理(ステップA14〜A18)については後述する。確認要求を送信しない場合には(ステップA11、No)、CPU13は、通信機器20への第1計算データの送信に対して、通信機器20から第2変換データが受信されるのを待つ状態となる。
なお、前述した説明では、計算装置10は、現在の第1計算モードを第2計算モードに切り替える操作があった場合に(ステップA2、Yes)、第1計算モードにおいて入力された第1計算データを通信機器20に送信するとしているが、計算モードの切替操作時では無く、データ入力中に通信機器20への送信を指示できるようにしても良い(第3の送信方法)。例えば、第1計算モードによるデータ入力中に、キー入力部11に対する所定の操作によって通信機器20と通信可能な状態、例えば図2(B)に示すNFCにより通信可能な状態にする。計算装置10は、通信機器20と近接されることにより通信可能な状態にして、前述したステップA10と同様にして、第1計算データ、機器ID、第1計算モードを示すデータを、近距離無線通信によって通信機器20に送信する。通信機器20は、計算装置10から受信された第1計算データを、通信機器20において指定された第2計算モードに応じて、第2計算モードで利用可能な第2計算データに変換して計算装置10に送信する。通信機器20における第2計算モードの指定は、第1計算データの受信時に入力しても良いし、予めユーザ操作によって設定されていても良い。計算装置10は、通信機器20から受信した第2計算データに応じて第2計算モードに切り替え、受信した第2計算データを表示して、データ入力可能な状態にする。こうして、計算装置10は、計算モードの切替時に限らず、第1計算データを通信機器20に送信することで、通信機器20において指定された第2計算モードに切り替えることができる。また、第3の送信方法では、前述した確認要求を送信しても良い。
一方、通信機器20は、計算装置10から計算データを受信した場合(ステップB1、Yes)、計算装置10から受信した受信データ(固有ID(機種データ)、第1計算モード、第1計算データ)を受信データエリア23dに記憶させる(ステップB2)。CPU22は、計算装置10から受信された固有IDに対応する名前が機種登録データエリア23eに記憶されているかを判別する。固有IDに対応する名前が記憶されている場合(ステップB3、Yes)、CPU22は、固有IDに対応する名前(ユーザ名)を示すデータも、固有IDと対応づけて受信データエリア23dに記憶させる(ステップB4)。また、CPU22は、計算装置10からの受信データを、受信日時を示すデータを付加して、計算データエリア23cに記憶(保存)させる。計算データエリア23cに記憶させた受信データは、計算装置10から切替後の第2計算データで利用できる計算データが存在するか確認要求があった場合に利用される。
CPU22は、計算装置10からの受信データの内容、例えば固有ID(機種データ)、第1計算モードを表示出力部21に表示させる。また、CPU22は、受信データについて、計算装置10に保存して他で利用可能にするか(共用データとするか)、計算装置10に保存すると共に第1計算データを他の計算モードで利用可能なデータ形式に変換して計算装置10に転送するかを選択させるためのメニューを表示出力部21に表示させる。図10(H)は、通信機器20の表示出力部21に表示される画面の一例を示している。図10(H)に示す例では、機種情報として、機種データ(例えば機種名)と固有IDが表示され、第1計算モード「モード:表計算」が表示されている。また、図10(H)に示すように、「保存」「保存して別のモードに転送」のボタンが表示されており、何れかをタッチ入力部25に対するタッチ操作により指定できるようにしている。
ここで、CPU22は、「保存して別のモードに転送」のボタンに対するユーザ操作に応じて、通信機器20側で第1計算データを変換する計算モードを指定するか否かを判別する。以下、計算装置10から第1計算データを送信し、通信機器20において指定された変換後の計算モード(第2計算モード)に応じてデータを変換する方法を第1の変換方法とする。なお、「保存」が指定された場合には、CPU22は、計算データを変換して計算装置10に送信する処理はしないものとする。
ここで、通信機器20側で計算データを指定する設定となっている場合(ステップB6、Yes)、CPU22は、モード間共有テーブル23bを参照して、受信データ中の第1計算モードとデータが共有可能な他の計算モードを判別して表示出力部21に一覧表示する(ステップB7)。図10(I)は、第1計算モード「数表計算モード」に対して、データ共有が可能な他の計算モード「分布計算」「統計計算」…がボタンによって表示されている例を示す図である。データ共有可能な計算モードを全て1画面中に表示できない場合には、画面を切り替えて他の計算モードのボタンを表示可能とする。これにより、通信機器20側で計算装置10における切替後の第2計算モードを(例えば教師の操作によって)任意に指定することができる。
ここで、タッチ入力部25に対するユーザ操作によって、データ形式の変換先とする計算モードのボタンが指定されると(ステップB8)、CPU22は、受信データ中の第1計算データを、ボタンにより指定された計算モード(第2計算モード)において利用可能なデータ形式(第2計算データ)に変換する(ステップB9)。図10(J)は、通信機器20において第1計算データを第2計算データに変換した後に表示される画面の一例を示している。図10(J)では、データ変換後のデータ形式を「転送先モード」として表示しており、図10(I)に示す画面において「統計計算」が指示された場合の例を示している。
CPU22は、例えば図10(J)に示す「返信」ボタンが操作されると、通信機器20においてユーザ指定された変換後のデータ形式を示す第2計算モード、変換後の第2計算データを計算装置10に送信する(ステップB10)。図10(K)は、データ送信中の通信機器20の表示画面の一例、図10(L)は、データ送信中の計算装置10の表示画面の一例を示している。図10(K)(L)に示すように、計算装置10と通信機器20では、データが送受信されていることを示すメッセージが表示される。
計算装置10のCPU13は、通信機器20への第1計算データの送信に対して、通信機器20から第2変換データが受信されると(ステップA12)、入力データエリア14cに記憶されている第1計算データを消去して、通信機器20から受信した第2計算データを記憶させる(ステップA12)。また、CPU13は、通信機器20から受信された第2計算モードに応じて、計算装置10の計算モードを切り替えて、第2計算データを表示させると共に、ユーザ操作によりデータ入力可能な状態にする(ステップA13)。CPU13は、通信機器20から受信した第2計算データを用いて計算を実行することができる。
図11(M)は、計算装置10が第2計算モード(統計計算モード)に切り替えられ、通信機器20から受信された第2計算データ(統計計算)を表示する画面の一例を示す図である。図11(N)は、統計計算モードの機能を利用して分析(計算)した画面の一例を示す図である。図11(N)では、例えば統計計算モードの1変数統計機能を利用して、サイコロの出目の分布をした例を示している。こうして、図9に示すように、表計算モードにより作成された元のデータを利用して、統計計算モードに計算モードを切り替えて、統計計算モードによる計算を実行することができる。本実施形態における計算装置10は、計算モードを切り替える際にメモリ14(入力データエリア14c)に記憶された計算データが消去される仕様であったとしても、通信機器20においてデータ形式を変換させて、切替後の計算モードにおいて利用することが可能となる。
前述した第1の変換方法では、計算装置10から通信機器20に対して第1計算データを送信して、通信機器20において別の計算データ(第2計算データ)に変換しているが、通信機器20に対して過去に送信した第1計算データの中の何れかを選択して、第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換することができる。以下、通信機器20に記憶(保存)された第1計算データを変換する方法を第2の変換方法とする。
例えば、計算装置10のCPU13は、第1計算データを通信機器20に送信しない場合(ステップA8、A9、No)、あるいは第1計算データを計算装置10に送信するが通信機器20に対して過去に送信した第1計算データ(共用データ)を利用する場合には、通信機器20に対して確認要求を送信する(ステップA11、Yes)。この場合、CPU13は、確認要求と共に、固有ID、現在の第1計算モード、切替後のユーザ操作により指定された第2計算モードを通信機器20に送信する(ステップA14)。
通信機器20のCPU22は、計算装置10から確認要求と共に、固有ID、第1計算モード、第2計算モードが受信されると(ステップB11、Yes)、固有IDに対応する過去に記憶した第1計算データのうち、計算装置10から受信した第1計算モードと第2計算モードに対応する計算データ、すなわち共有可能な計算データを検索する。CPU22は、計算データエリア23cから検索された第1計算データの第1計算モード、受信日時を示すデータを含む一覧データを作成して計算装置10に送信する(ステップB12)。
図12は、本実施形態における計算装置10から確認要求を送信する場合の表示出力部12における表示例を示す図である。図12(A)(B)は、図9(A)〜(E)と同様にして表計算モードによりデータが入力された状態の表示例を示している。ここで。図12(C)に示すように、例えば計算モードのメニューから統計計算のアイコンが選択されて計算モードの切り替えが指示されると、CPU13は、図12(D)に示すように、計算モードの切り替えに伴って、表計算モードにおいて入力されたデータが消去されることを通知するメッセージを表示出力部12に表示させる。CPU13は、表計算モードにおいて入力されたデータ(第1計算データ)の通信機器20の送信が、例えばユーザ操作によって指示された場合、第1計算データを送信すると共に、前述したように確認要求と共に、固有ID、第1計算モード、第2計算モードを通信機器20に送信する。この間、CPU13は、図12(E)に示すように、第1計算データ(表計算データ)を送信中であることを示すメッセージを表示させる。
通信機器20のCPU22は、計算装置10から受信された第1計算モードと第2計算モードに応じて検索された第1計算データについて一覧データを作成して計算装置10に送信する。計算装置10は、通信機器20から一覧データを受信すると、例えば図12(F)に示すように、切替後の第2計算データ(統計計算)で利用できる共有データが通信機器20に保存されていることを示すメッセージを表示させる。ここで、共用データの一覧表示の実行が指示された場合(「=」キーの選択)、CPU13は、図12(G)に示すように、一覧データに応じて、切替後の第2計算モード(統計計算)で利用可能な第1計算データの一覧を表示させる。一覧では、それぞれの第1計算データの計算モードと受信日時(通信機器20への送信日時に相当)とを対応づけて表示する。
CPU13は、キー入力部11に対するユーザ操作によって一覧中から何れかの第1計算データが指定されると、指定された第1計算データの第1計算モードと受信日時を通信機器20に通知する(ステップA16)。通信機器20のCPU22は、計算装置10から第1計算データの第1計算モードと受信日時を受信すると(ステップB13)、第1計算モードと受信日時に対応する第1計算データを第2計算モード(ここでは、統計計算)で利用可能なデータ形式に変換する(ステップB14)。CPU22は、第2計算モードに応じて変換した第2計算データを計算装置10に送信する(ステップB15)。
計算装置10のCPU13は、通信機器20から第2計算モードで利用できるデータ形式に変換された第2計算データを受信すると(ステップA17)、入力データエリア14cに記憶させる。また、CPU13は、第2計算モードに応じて計算装置10の計算モードを切り替えて、第2計算データを表示させると共に、ユーザ操作によりデータ入力可能な状態にする(ステップA18)。CPU13は、通信機器20から受信した第2計算データを用いて計算を実行することができる。
図12(H)は、共用データの一覧表示から1つの第1計算データが指定された状態の一例を示している。図12(H)では、計算装置10から通信機器20に対して最後に送信されたデータ(最新のデータ)が指定された状態を示している。指定された第1計算データは、表計算モードにより作成されたデータであり、受信日時「20160223 11:35」のデータであることを示している。計算装置10は、通信機器20において変換された第2計算データの受信中には、例えば図12(H)に示すように、一覧表示から指定された第1計算データを示す第1計算モードと受信日時、及び変換後の第2計算モードを示すメッセージを表示する。図12(I)は、通信機器20から第2計算データを受信することにより、計算モードが統計計算モードに切り替え、第2計算データを表示する状態を示している。
なお、図12(G)に示す例では、計算装置10から送信した表計算モードの第1計算データを指定しているが、表計算モードの第1計算データを送信して保存させると共に、この送信した表計算モードの第1計算データとは関係無く、過去に送信した例えば数表モードの第1計算データ(受信日時「20160122 13:45」)を指定し、統計計算モードの第2計算データに変換させることも可能である。
こうして、第2の変換方法では、計算装置10は、切替後の計算モードにおいて利用可能な第2計算データを、過去に通信機器20に送信した第1計算データから指定することにより、通信機器20から受信することができる。すなわち、通信機器20に保存した複数の第1計算データを、複数の異なる機会において、計算装置10において共用することができる。
なお、前述した第1の送信方法及び第2の送信方法では、ステップA10において、固有ID、第1計算モード、第1計算データを通信機器20に送信しているが、さらに、ユーザにより指定された切替後の第2計算モードを通信機器20に送信しても良い。この場合、通信機器20のCPU22は、モード間共有テーブル23bを参照して、第1計算データを第2計算モードにおいて利用可能なデータ形式に変換可能能であれば、通信機器20において第2計算モードの指定を入力することなく、第1計算データを第2計算データに変換するようにしても良い(第3の変換方法)。
また、前述した説明では、計算装置10から通信機器20に送信した第1計算データは、固有IDと対応づけて計算データエリア23cに記憶させ、1つの計算装置10(同じ固有IDを送信する計算装置10)において共有可能としている。しかし、他の計算装置10との間において通信機器20に記憶された第1計算データを共用可能にしても良い。また、複数の計算装置10が送信する固有IDをもとにして、第1計算データを共用可能な計算装置10を制限するようにしても良い。この場合、通信機器20には、第1計算データを共用可能な固有IDの関係を示すデータ(固有IDグループなど)が予め記憶させるものとする。
また、前述した説明では、通信機器20と計算装置10との間で近接無線通信によって計算データを送受信して計算データの変換をしているが、計算装置10と他の通信機器(サーバ、パーソナルコンピュータ等)との間で、他の通信方法によるネットワークを介して計算データを送受信して計算データの変換をするようにしても良い。この場合、他の通信機器は、前述した通信機器20と同様の処理を実行する。
なお、実施形態において記載した手法、すなわち図7、図8のフローチャートに示す処理等の各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。そして、コンピュータは、外部記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、実施形態において説明した機能と同様の処理を実現することができる。
また、各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(インターネット)上を伝送させることができ、このネットワーク(インターネット)に接続されたコンピュータ(サーバ装置等)からプログラムデータを取り込み、前述した実施形態と同様の機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力する第1計算データ入力手段と、
前記第1計算データを送信する第1計算データ出力手段と、
前記第1計算データが、前記第1計算モードと異なる第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する第2計算データ受信手段と
を備える計算装置。
[2] 前記第2計算モードにおいて前記第2計算データが入力された状態に設定する第2計算データ設定手段をさらに備える請求項1記載の計算装置。
[3] 前記第1計算データ出力手段は、通信機器に前記第1計算データを送信し、
前記第2計算データ受信手段は、前記通信機器おいてユーザ操作により指定された前記第2計算モードに応じて変換された前記第2計算データを受信する請求項1または請求項2記載の計算装置。
[4] 前記第1計算データ出力手段は、通信機器に前記第1計算データと、ユーザ操作により指定された第2計算モードを送信し、
前記第2計算データ受信手段は、前記通信機器おいて前記第2計算モードに応じて変換された前記第2計算データを受信する請求項1または請求項2記載の計算装置。
[5]
ユーザ操作により指定された第2計算モードを通信機器に送信する第2計算モード送信手段と、
前記通信機器に記憶された、前記第2計算モードのデータ形式に変換可能な第3計算データを選択する選択手段とをさらに備え、
前記第2計算データ受信手段は、前記通信機器おいて前記第3計算データが前記第2計算モードに応じて変換された前記第2計算データを受信する請求項1または請求項2記載の計算装置。
[6] 複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力する第1計算データ入力手段と、
前記複数の計算モードのうちの何れかの計算モードをユーザ操作に応じて指定する計算モード指定手段と、
前記指定された計算モードが前記第1計算モードと異なる第2計算モードである場合に、前記第1計算データを出力する第1計算データ出力手段と、
前記第1計算データが、前記第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する第2計算データ受信手段と
を備える計算装置。
[7] 第1計算データ出力手段は、第1計算データが二次元コードされた二次元コードの画像データとして表示部に出力する、請求項1または請求項6記載の計算装置。
[8] 複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力し、
前記第1計算データを送信し、
前記第1計算データが、前記第1計算モードと異なる第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する計算装置のデータ処理方法。
[9] コンピュータを、
複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力する第1計算データ入力手段と、
前記第1計算データを送信する第1計算データ出力手段と、
前記第1計算データが、前記第1計算モードと異なる第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する第2計算データ受信手段として機能させるためのプログラム。
[10] 複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力し、
前記複数の計算モードのうちの何れかの計算モードをユーザ操作に応じて指定し、
前記指定された計算モードが前記第1計算モードと異なる第2計算モードである場合に、前記第1計算データを送信し、
前記第1計算データが、前記第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する計算装置のデータ処理方法。
[11] コンピュータを、
複数の計算モードに含まれる何れかの第1計算モードにおいて、ユーザ操作に応じて第1計算データを入力する第1計算データ入力手段と、
前記複数の計算モードのうちの何れかの計算モードをユーザ操作に応じて指定する計算モード指定手段と、
前記指定された計算モードが前記第1計算モードと異なる第2計算モードである場合に、前記第1計算データを送信する第1計算データ出力手段と、
前記第1計算データが、前記第2計算モードで利用可能なデータ形式に変換された第2計算データを受信する第2計算データ受信手段として機能させるためのプログラム。