JP2023004855A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置容易性及び清掃性を向上させることができる炊飯器を提供する。【解決手段】炊飯器1は、筐体11と、米容器301と、鍋2と、鍋容器21と、蓋体22とを備え、収容領域12に収容されている鍋容器21は、収容領域12に収容されている鍋容器21の高さが収容領域12の高さよりも低くなるように設けられている。鍋2、鍋容器21、及び蓋体22は、蓋体22が鍋容器21に取り付けられたまま、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を、前後方向に沿ってスライド移動することによって、筐体11に対して着脱可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、炊飯器に関する。
従来、この種の炊飯器として、例えば、特許文献1(特開2020-5668号公報)に記載の炊飯器が知られている。特許文献1には、給米、給水、及び炊飯の一連の作業を自動的に行うことができる炊飯器が開示されている。
特開2020-5668号公報
しかしながら、特許文献1の炊飯器は、ヒンジ軸を介して引き出しユニットに取り付けられ、ヒンジ軸を中心として回動することにより鍋の開口部を開閉する蓋体ユニットを備え、当該蓋体ユニットの上方に米を貯蔵する貯蔵部が設けられている。この構成では、引き出しユニットに取り付けられた蓋体ユニットが回動する際、貯蔵部に接触しないようにするためのスペースが必要であり、炊飯器の高さ方向の小型化が困難である。そのため、炊飯器を設置する際に占有するスペースを小さくできず、炊飯器の設置場所が制限される。また、引き出しユニットが鍋の収容部を有し、収容部が鍋を加熱する加熱装置を有するため、蓋体ユニット及び収容部の全体を洗うことが困難であり、清掃性が悪い。従って、特許文献1の炊飯器においては、設置容易性及び清掃性を向上させるという観点において、未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、設置容易性及び清掃性を向上させることができる炊飯器を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明によれば、鍋と、
前記鍋を収容する鍋容器と、
前記鍋容器を収容する収容領域を有する筐体と、
前記筐体の内部で且つ前記収容領域の上方に設けられ、米を収容する米容器と、
前記収容領域に前記鍋容器が収容されたときに前記鍋容器と前記米容器との間に配置されるように前記鍋容器に着脱可能に取り付けられ、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、
前記筐体の内部で且つ前記収容領域の下方に設けられ、前記鍋を加熱する鍋加熱装置と、
を備え、
前記鍋容器及び前記蓋体は、前記蓋体が前記鍋の開口部を覆ったまま、前記収容領域と、前記筐体の外部で且つ前記収容領域の側方との間を、前記米容器及び前記鍋加熱装置に対して相対的にスライド移動することによって、前記筐体に対して着脱可能である、炊飯器を提供する。
本発明の炊飯器によれば、設置容易性及び清掃性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る炊飯器の斜視図である。 図1の炊飯器に係る蓋体、鍋、及び鍋容器の分解斜視図である。 図1の炊飯器において、鍋容器の底部に設けられている凹部を示す図である。 図1の炊飯器において、鍋容器の底部に設けられている凹部に対応するように重量検知装置の載置面に設けられている凸部を示す図である。 図1のA1-A1線断面図である。 図4の断面図の一部を拡大し、連通部材が第2連通位置に移動した状態を示す拡大断面図である。 図4の断面図の一部を拡大し、連通部材が第1連通位置に移動した状態を示す拡大断面図である。 図5Aに示した第2連通位置における連通部材の突起部と、突起部が入り込んでいる長穴との位置関係を示す拡大図である。 図5Bに示した第1連通位置における連通部材の突起部と、突起部が入り込んでいる長穴との位置関係を示す拡大図である。 図1の炊飯器に係る送水装置を示し、連通部材が第2連通位置に移動した状態を示す平面図である。 図1の炊飯器に係る送水装置を示し、連通部材が第1連通位置に移動した状態を示す平面図である。 図1の炊飯器の動作の一例を示すフローチャートである。 図1の炊飯器の動作の他の一例を示すフローチャートである。
本発明の一態様によれば、鍋と、
前記鍋を収容する鍋容器と、
前記鍋容器を収容する収容領域を有する筐体と、
前記筐体の内部で且つ前記収容領域の上方に設けられ、米を収容する米容器と、
前記収容領域に前記鍋容器が収容されたときに前記鍋容器と前記米容器との間に配置されるように前記鍋容器に着脱可能に取り付けられ、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、
前記筐体の内部で且つ前記収容領域の下方に設けられ、前記鍋を加熱する鍋加熱装置と、
を備え、
前記鍋容器及び前記蓋体は、前記蓋体が前記鍋の開口部を覆ったまま、前記収容領域と、前記筐体の外部で且つ前記収容領域の側方との間を、前記米容器及び前記鍋加熱装置に対して相対的にスライド移動することによって、前記筐体に対して着脱可能である、炊飯器を提供する。
この構成によれば、蓋体が鍋容器に収容された鍋の開口部を覆ったまま、鍋容器を筐体の外部且つ収容領域の側方にスライド移動させることができるので、従来の炊飯器と異なり、蓋体を米容器に接触しないように回動させるスペースが不要である。そのため、従来の炊飯器よりも小型化でき、炊飯器を設置する際に占有するスペースを小さくすることができるので、炊飯器を設置することが可能な場所が従来よりも拡大し、炊飯器の設置場所がより制限されなくなる。従って、設置容易性を向上させることができる。
また、前記構成によれば、鍋加熱装置が筐体の内部且つ前記収容領域に収容された鍋容器の下方に設けられるため、鍋容器は、鍋加熱装置を有していない。そのため、筐体の外部且つ収容領域の側方にスライド移動させた鍋、鍋容器、及び蓋体を分解して各々の全体を洗うことができ、清掃が容易である。従って、清掃性を向上させることができる。
なお、前記蓋体は、前記米容器内の米を前記鍋内に供給する送米装置と、水を前記鍋内に供給する送水装置と、を更に備え、前記送米装置により送米される米及び前記送水装置により送水される水が前記鍋内に供給される際に通る穴部を有してもよい。従来の炊飯器では、米及び水が蓋体内の同じ経路を通じて鍋内に供給されると、蓋体内の経路に米の成分及び水の成分が混合された残留物が付着することにより、カビが生じるおそれがある。従来の炊飯器では、蓋体が筐体側に取り付けられ、蓋体内の経路を清掃することは困難であるため、米を供給する穴部と水を供給する穴部とが別々に設けられている。これに対して、上記態様に係る炊飯器では、米及び水が鍋内に供給される際に同じ穴部を通るが、蓋体がスライド移動して筐体から分離し、蓋体の全体を洗うことができるので、清掃性を向上させることができる。また、上記態様に係る炊飯器では、米及び水を同じ穴部を通じて鍋内に供給するので、従来の炊飯器よりも蓋体に設ける穴部を減らして、保温性を向上させることができる。
また、蒸気を前記筐体の外部へ排出可能な蒸気筒と、前記穴部と前記蒸気筒とを流体連通させる第1連通位置と、前記穴部と前記送米装置及び前記送水装置とを流体連通させる第2連通位置とに移動可能な連通部材と、を備え、前記連通部材は、前記第1連通位置に位置するとき、前記鍋内で発生して前記穴部を通過した蒸気を前記筐体の外部へ排出可能に構成され、前記第2連通位置に位置するとき、前記送米装置により送米される米及び前記送水装置により送水される水を前記穴部を通じて前記鍋内に供給可能に構成されてもよい。この構成によれば、連通部材が第1連通位置及び第2連通位置に移動することで穴部の連通対象を切り替えることができるので、同じ穴部を通じて、鍋内の蒸気を排出するとともに鍋内に米及び水を供給することができる。そのため、従来の炊飯器よりも蓋体に設ける穴部を減らして、保温性を向上させることができる。また、鍋内の蒸気を送米装置側及び送水装置側に流すことなく、蒸気筒を介して筐体の外部へ排出できるので、炊飯前の米及び水が蒸気により変質することがなく、炊飯品質の低下を防ぐことができる。
また、前記連通部材は、前記第1連通位置において前記穴部の周囲をシールするシール材を有し、前記シール材は、前記連通部材が前記第1連通位置から前記第2連通位置に移動するとき、前記蓋体から離れるように上方に移動した後に水平方向に移動するように構成されてもよい。この構成によれば、第1連通状態においてシール材が穴部の周囲をシールすることで、より確実に鍋内の蒸気を筐体の外部へ排出させることができる。また、連通部材が第1連通位置から第2連通位置に移動するとき、シール材が蓋体から離れるように上方に移動した後に水平方向に移動するので、水平方向への移動中におけるシール材と蓋体との摩擦を防ぎ、シール材が破損する可能性を低減させることができる。
また、前記収容領域に収容された前記鍋容器が載置される重量検知装置を備え、前記重量検知装置が検知した重量に基づいて、前記鍋容器内に収容された前記鍋内に供給された米及び水の量を計量してもよい。従来の炊飯器では、例えば、送米装置及び送水装置に関する回転数又は駆動時間などに基づいて、鍋内に供給される米及び水の量を鍋内に米及び水が供給される前に計量し、鍋内に供給された米及び水の量を推測している。そのため、鍋内に供給された米及び水の量の計量について正確性を欠く。これに対して、上記態様に係る炊飯器では、鍋が収容されている鍋容器について重量検知装置が検知する重量に基づいて、鍋内に米及び水が供給された後で計量するので、鍋内に供給された米及び水の量をより正確に計量することができる。
また、前記重量検知装置が検知した重量に基づいて前記鍋内に供給された米及び水の量を計量するとともに前記送米装置及び前記送水装置を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記送米装置及び前記送水装置の一方を制御して米及び水の一方を鍋内に供給した後、前記送米装置及び前記送水装置の他方を制御して米及び水の他方を鍋内に供給するとともに、前記鍋内に米及び水が供給される前において前記重量検知装置が検知した重量から、前記鍋内に米及び水の一方が供給された後において前記重量検知装置が検知した重量を差分することにより、前記鍋内に供給された米及び水の一方の量の計量を行い、前記鍋内に米及び水の一方が供給された後において前記重量検知装置が検知した重量から、前記鍋内に米及び水が供給された後において前記重量検知装置が検知した重量を差分することにより、前記鍋内に供給された米及び水の他方の量の計量を行ってもよい。
この構成によれば、鍋内に米及び水が供給される前において重量検知装置が検知した重量が、鍋容器の重量として計量され、鍋内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置が検知した重量が、鍋容器と鍋内に供給された米及び水の一方との重量として計量される。そのため、鍋内に米及び水が供給される前において重量検知装置が検知した重量から、鍋内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置が検知した重量を差分することにより、鍋内に供給された米及び水の一方の量が計量される。また、鍋内に米及び水が供給された後において前記重量検知装置が検知した重量が、鍋容器と鍋内に供給された米及び水の重量として計量される。そのため、鍋内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置が検知した重量から、鍋内に米及び水が供給された後において重量検知装置が検知した重量を差分することにより、鍋内に供給された米及び水の他方の量が計量される。これにより、上記態様に係る炊飯器は、重量検知装置による計量結果のみに基づいて鍋内の米及び水の計量を行うことができる。
また、前記重量検知装置は、前記シール材が前記蓋体から離れて位置するときに重量を検知してもよい。この構成によれば、重量を測定するときにシール材が蓋体から離れているので、シール材を介して鍋容器の外部から鍋容器に重量が印加されることを防ぐことができる。そのため、重量検知装置により鍋内に供給された米及び水の量の計量精度を向上させることができる。
また、前記制御部は、水を前記鍋内に供給するように前記送水装置を制御し、前記重量検知装置が検知した重量から前記鍋内に供給された水の量を計量した後、計量された水の量に対応する量の米を送米して前記鍋内に供給するように前記送米装置を制御してもよい。この構成によれば、制御部が、水を鍋内に供給するように送水装置を制御し、重量検知装置が検知した重量から鍋内に供給された水の量を計量した後、計量された水の量に対応する量の米を送米して鍋内に供給するように送米装置を制御できる。例えば、送水装置により鍋内に供給される水が水容器に収容されるとき、水容器に収容可能な水の量が限られ、炊飯を繰り返すことで、炊飯器のユーザが所望する炊飯量に適した水の量よりも少ない水の量が水容器に残ることがある。このとき、炊飯のために先に炊飯器のユーザが所望する炊飯量に適した量の米を鍋内に供給すると、鍋に供給される水の量が不足して所望の食味のご飯を炊くことができないおそれがある。これに対して、上記態様の炊飯器では、先に水を鍋内に供給して水の量を計量し、計量された水の量に対応する量の米が鍋に供給されるので、所望の食味のご飯を炊くことができる。
また、前記送水装置により前記鍋内に供給される水を収容可能な水容器を備え、前記水容器の上部には、前記送水装置により前記鍋内に供給される水が通る開口部が設けられていてもよい。この構成によれば、送水装置により鍋内に供給される水を収容可能な水容器の上部に、送水装置により鍋内に供給される水が通る開口部が設けられている。そのため、水容器の開口部よりも下方に水面が位置するように水容器に水を収容することで、水容器内の水が水容器の開口部から漏れることを防ぐことができる。
また、前記鍋容器が載置される前記重量検知装置の載置面及び前記鍋容器の底面の一方には、凹部が設けられ、前記載置面及び前記底面の他方には、前記凹部に対応する凸部が設けられ、前記凸部が前記凹部に対して相対的に前記凹部内を摺動することによって、前記鍋容器は、前記重量検知装置が前記鍋容器の重量を検知可能な予め決められた位置に移動するようにガイドされてもよい。この構成によれば、重量検知装置の載置面及び鍋容器の底面の一方には、凹部が設けられ、他方には、凹部に対応する凸部が設けられている。凸部が凹部に対して相対的に凹部内を摺動することによって、鍋容器は、重量検知装置が鍋容器の重量を検知可能な予め決められた位置に移動するようにガイドされる。そのため、鍋容器のスライド移動を繰り返しても、予め決められた位置により確実に移動できるので、重量検知装置の測定精度の低下を防ぐことができる。
また、水を前記鍋内に供給する送水装置を更に備え、前記送水装置は、流体が流れることが可能な送水管を有し、前記送水管は、一端部が前記蓋体の穴部に向けて開口し、前記送水管には、前記送水管の他端部側から前記送水管の鍋側へのみ流体を送る第1ポンプと、前記送水管内であって前記第1ポンプと前記送水管の他端部との間で前記送水管内に気体を送る第2ポンプとが設けられていてもよい。この構成によれば、第1ポンプが送水管の他端部側から鍋側へのみ流体を送ることで、第1ポンプから鍋側へ流れる流体の流れを一方向に規制することができる。また、送水管内に水が滞留した場合であっても、第2ポンプが送水管内に気体を送ることで、送水管内の水を、送水管の他端部側へ、又は、第1ポンプ及び蓋体の穴部を通じて鍋内へ排出することができる。
また、前記鍋容器の側壁内には、前記鍋容器を構成している材料よりも熱伝導率が小さい材料で構成されている断熱層、又は、空気層が形成されていてもよい。鍋を収容するための鍋容器は、鍋加熱装置を有さないので、鍋の形状に沿うように側壁を薄くできる。側壁が薄い鍋容器を手で持つと、火傷のおそれがある。上記態様の炊飯器では、鍋容器の側壁内には、断熱層、又は、空気層が形成されているので、鍋から鍋容器の外側面への熱伝導を抑えられ、鍋容器の外側面の温度を下げて火傷のおそれを抑えることができる。また、上記態様の炊飯器では、鍋容器の側壁内には、断熱層、又は、空気層が形成されているので、鍋加熱装置により鍋容器の下方から加えられた熱が炊飯中の鍋から鍋容器の外部へ放熱される量を抑えることができる。そのため、鍋の加熱をより効率よく微細に制御できるので、炊飯性能を向上させることができるとともに省エネルギで炊飯を行うことができる。
また、前記筐体の内部で且つ前記収容領域の下方には、鍋の底部の温度を検知するための非接触式の温度検知装置が設けられていてもよい。この構成によれば、筐体の内部で且つ収容領域の下方には、鍋の底部の中央の温度を測定するための非接触式の温度検知装置が設けられている。そのため、鍋容器のスライド移動を妨げずに収容領域に収容された鍋の底部の温度を測定できるので、温度の測定精度の低下を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「前」、「後」、「横」等の方向を示す用語を用いるが、本発明に係る炊飯器の使用状態等を限定することを意味するものではない。
(実施形態)
本発明の実施形態に係る炊飯器の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る炊飯器の斜視図である。本実施形態に係る炊飯器は、米及び水の鍋内への供給から炊飯まで自動的に行うことができる、いわゆる全自動炊飯器である。
図1に示すように、本実施形態に係る炊飯器は、筐体11と、米容器301と、鍋2と、鍋容器21と、蓋体22とを備えている。
筐体11は、上面視において、略D字状の形状を有する。言い換えると、筐体11は、上面視において、矩形形状の1辺が半円の円弧状に曲げられたような形状を有する。本実施形態において、筐体11の曲面側を前方という。また、筐体11の曲面側に対向する平面側を後方という。更に、筐体11の前方及び後方に向かう方向を前後方向といい、当該前後方向に対して直交する方向を横方向という。本実施形態では、図1の左上及び右下に向かう方向を、横方向Xとする。また、左下及び右上に向かう方向を、前後方向Yとする。更に、横方向X及び前後方向Yに対して直交し、図1の上方及び下方に向かう方向を高さ方向Zとする。また、本実施形態では、横方向X、前後方向Y、及び、横方向Xと前後方向Yとに対して交差する方向を、側方という。
筐体11の下側且つ前側には、鍋容器21を収容可能な収容領域12が設けられている。収容領域12は、鍋容器21を収容領域12の側方からスライド移動させて収容できるように構成されている。図1では、一例として、鍋容器21を収容領域12の前方から前後方向Yに沿ってスライド移動させて収容できる構成を示している。収容領域12の上方で且つ筐体11の前面の湾曲部には、後述する蒸気口53bが設けられている。筐体11の上端部には、筐体11を覆うとともに後述する米容器301を覆う筐体蓋11aが着脱可能に取り付けられている。筐体11の一側部(図1では右下側)の下部側には、水容器載置部11bが設けられている。水容器載置部11bには、水容器401が、水容器401の上部に設けられている開口部401aが上向きになるように配置されている。本実施形態では、水容器401の一例として、ペットボトルが配置されている。
米容器301は、米を収容する容器である。米容器301は、筐体11の内部で且つ収容領域12の上方に設けられている。言い換えると、米容器301は、筐体11の内部で筐体蓋11aの下方に筐体蓋11aに隣接するように設けられている。
図1に示すように、収容領域12には、鍋容器21と、鍋容器21に収容される鍋2(図2参照)と、鍋容器21に着脱可能に取り付けられている蓋体22が収容されている。鍋容器21は、後述する重量検知装置6の凸部61(図3B参照)に載置されている。以下、本実施形態において、収容領域12に収容されている鍋容器21には、鍋2が収容されるとともに蓋体22が取り付けられているものとする。
収容領域12に収容されている鍋容器21は、収容領域12に収容されている鍋容器21の高さが収容領域12の高さよりも低くなるように設けられている。鍋2、鍋容器21、及び蓋体22は、蓋体22が鍋容器21に取り付けられたまま、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を、前後方向Yに沿ってスライド移動することによって、筐体11に対して着脱可能である。
図2は、図1の炊飯器に係る鍋、鍋容器、及び蓋体の分解斜視図である。図3Aは、図1の炊飯器において、鍋容器の底部に設けられている凹部を下方から見た図である。図3Bは、図1の炊飯器において、鍋容器の底部に設けられている凹部に対応するように重量検知装置の載置面に設けられている凸部を斜め上から見た図である。図4は、図1のA1-A1線断面図である。
図2に示すように、鍋2は、有底筒状の形状を有する。すなわち、鍋2は、底部2aと、側壁2bと、開口部2cと、フランジ部2dを有する。フランジ部2dは、側壁2bの上端部の周方向の全周に亘って、側壁2bの上端部から鍋2の外側に向かって延在している。
鍋容器21は、鍋2を収容可能な有底筒状の形状を有する。すなわち、鍋容器21は、底部21aと、側壁211と、開口部21hとを有する。鍋容器21は、例えば、樹脂などで形成されている。
側壁211は、内壁部21bと、リブ21cと、外壁部21dとを有する。内壁部21bの外周面には、長手方向が高さ方向Zに沿うように複数のリブ21cが突出して設けられている。外壁部21dは、内壁部21bの外周面と互いに対向するとともに内壁部21bとの間に複数のリブ21cを挟み込むように設けられている。側壁211内、すなわち、内壁部21bと外壁部21dとの間には、空気層21eが形成されている。
鍋2が鍋容器21に収容されているとき、鍋容器21の内壁部21bと鍋2の側壁2bとの間、及び、鍋容器21の底部21aと鍋2の底部2aとの間には、隙間が生じるように収容されている。そのため、後述する鍋加熱装置7により鍋2が加熱されても鍋容器21と鍋2との間に隙間が無い場合と比べて、鍋容器21に伝わる熱を抑えられるので、鍋容器21の熱による損傷を抑えることができる。図4に示すように、鍋2が鍋容器21に収容されているとき、鍋容器21の内壁部21bの上端部には、鍋2のフランジ部2dが載置されている。言い換えると、鍋2が鍋容器21に収容されているとき、鍋2は、フランジ部2dによって支持されている。
図3Aに示すように、鍋容器21の底部21aの下面側、すなわち、底面には、凹部21fが設けられている。凹部21fは、凹部の側壁21gを有している。凹部の側壁21gは、両端部に直線部が設けられ、2つの直線部が半円の円弧で構成されている曲線部で接続されているU字状の形状を有する。言い換えると、鍋容器の底部21aには、U字状の溝部が設けられている。凹部の側壁21gの直線部の間の長さ、すなわち、U字状の溝部の幅の長さは、鍋容器21の底部21aの半径の長さよりも長くなるように設けられている。凹部の側壁21gの下面は、U字状に沿うように設けられている平面である。また、鍋容器21の底部21aの中央部には、底部21aを上下方向に貫通している貫通穴が設けられている。
図3Bに示すように、収容領域12の底部には、収容領域12に収容される鍋容器21を載置するための、凹部21fに対応する凸部61が設けられている。凸部61は、リング状の平板が筐体11から突出するように設けられている。凸部61の中央部には、後述するガラスプレート61aが設けられている。凸部61は、凸部61の高さが凹部の側壁21gの高さよりも高くなるように設けられている。凸部61の周方向の全周に亘って、凸部61の外側には、凸部周辺部11cが設けられている。凸部周辺部11cは、鍋容器21が収容領域12に収容されるとき、凹部の側壁21gの下面と対向するようにリング状に設けられている平面である。凸部61の直径の長さは、凸部61が凹部の側壁21gの両直線部の間に位置するときに凸部61の外側面が凹部の側壁21gの両直線部の近傍に位置する長さであるとともに、凸部周辺部11cの半径の長さよりも長くなるように設けられている。
鍋容器21が収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間をスライド移動するとき、凸部61は、凹部21f内で相対的に摺動する。より具体的には、凹部の側壁21gは、凸部61の外側面と相対的に摺動する。これにより、鍋容器21のスライド移動がガイドされる。また、本実施形態では、凹部の側壁21gに曲線部が設けられているので、凸部61の外側面と凹部の側壁21gの曲線部とを当て止めすることができる。そのため、鍋容器21のスライド移動を繰り返しても、鍋容器21を収容領域12内の予め決められた位置により確実に移動させることができる。言い換えると、鍋容器21は、鍋容器の底部21aのU字状の溝部が延在する方向にスライド移動し、当該溝部の側壁21gと凸部61の外側面とを相対的に摺動させることによって、スライド移動をガイドされる。また、凸部61の外側面と溝部の曲線部とを当て止めすることができるので、鍋容器21のスライド移動を繰り返しても、鍋容器21を収容領域12内の予め決められた位置により確実に移動させることができる。更に、鍋容器21は、鍋容器21が凸部61に載置されているとき、凹部の側壁21g及び凸部61の外側面が相対的に摺動するように凸部61の周方向に正逆回転可能である。
図2に示すように、蓋体22は、蓋体本体22aと、穴部22bと、鍋パッキン22cと、取り付け部材22dとを有する。本実施形態において、蓋体本体22aは、リング状の平板部分と、当該リング状の平板の周方向の外周面と面一になるような外周面を有する円筒状部分とを有する。また、蓋体本体22aの円筒状部分の外周面は、蓋体22を鍋容器21に着脱可能に取り付けたとき、鍋容器21の側壁211の外周面と面一になる。なお、本実施形態において、平板とは、略平板を含み、面一とは、略面一を含む。穴部22bは、蓋体本体22aの平板部分の幅方向の中央部に設けられている。蓋体22は、後述する送米装置3により送米される米及び後述する送水装置4により送水される水が鍋2内に供給される際に通る穴部22bを有する。鍋パッキン22cは、蓋体22が鍋2の開口部を覆うように鍋容器21に着脱可能に取り付けられているとき、鍋2と接触するように設けられている。取り付け部材22dは、鍋パッキン22cを間に挟み込むようにして蓋体本体22aに取り付けられている。
図5Aは、図4の断面図の一部を拡大し、連通部材が第2連通位置に移動した状態を示す拡大断面図である。図5Bは、図4の断面図の一部を拡大し、連通部材が第1連通位置に移動した状態を示す拡大断面図である。図6Aは、図5Aに示した第2連通位置における連通部材の突起部と、突起部が入り込んでいる長穴との位置関係を示す拡大図である。図6Bは、図5Bに示した第1連通位置における連通部材の突起部と、突起部が入り込んでいる長穴との位置関係を示す拡大図である。図7Aは、図1の炊飯器に係る送水装置を示し、連通部材が第2連通位置に移動した状態を示す平面図である。図7Bは、図1の炊飯器に係る送水装置を示し、連通部材が第1連通位置に移動した状態を示す平面図である。
図4~図7Bに示すように、筐体11は、送米装置3と、送水装置4と、連通部材5と、重量検知装置6と、鍋加熱装置7と、温度検知装置8と、制御部9とを有する。
送米装置3は、送米軸31と、送米羽根32とを有する。送米軸31は、米容器301の下方から収容領域12の上方まで水平方向に配置されている。送米羽根32は、送米軸31の軸周りに螺旋状に形成されている。米容器301に収容されている米は、重力により落下し、例えば、モータなどで回転される送米軸31及び送米羽根32により収容領域12の上方に向かって水平方向に送米される。収容領域12に鍋容器21が収容されているとき、収容領域12の上方に送米された米は、重力により落下し、蓋体22の穴部22bを通じて鍋2内に入る。すなわち、送米装置3は、米容器301内の米を鍋2内に供給することができる。
送水装置4は、送水管41と、第1ポンプの一例である送水ポンプ42と、第2ポンプの一例である送水管排水ポンプ43とを有する。図7A~図7Bに示すように、送水装置4は、筐体11の内部に配置されている。
送水管41は、一端部41a及び他端部41bを有する。一端部41aは、収容領域12に収容された蓋体22の穴部22bに向けて開口するように設けられている。他端部41bは、筐体11の外部と互いに流体連通可能に設けられている。本実施形態において、他端部41bは、筐体11の背面に配置されるとともに筐体11の外部の水容器載置部11bに載置されている水容器401の内部から水を取水する取水部材402に互いに連通可能に接続されている。より具体的には、取水部材402は、流体が流れることが可能な取水管402a及び種々の水容器の開口部に着脱可能に取り付けられるキャップ部402bを有する。送水管41の他端部41bは、筐体の外部に配置されている取水部材402の取水管402aと互いに流体連通可能に接続されている。
送水管41には、送水ポンプ42と、送水管排水ポンプ43とが設けられている。送水ポンプ42は、送水管41の他端部41b側から送水管41の鍋2側へのみ流体(水及び気体を含む)を送る第1ポンプの一例である。送水ポンプ42は、例えば、ダイヤフラムポンプ、プランジャーポンプ、ピストン型ポンプなどの容積ポンプである。本実施形態において、送水ポンプ42は、2本の送水管41を連結するように取り付けられている。本実施形態において、送水装置4の送水ポンプ42により鍋2内に供給される水は、水容器401から開口部401aを通って送水される。送水管排水ポンプ43は、送水ポンプ42と送水管41の他端部41bとの間に配置され、送水管41内に気体(例えば、空気)を送る第2ポンプの一例である。本実施形態において、送水管排水ポンプ43は、送水管41から分岐した分岐管に接続されている。
連通部材5は、連通部材本体51と、シール材52と、蒸気筒53とを有する。図5A~図6Bに示すように、連通部材5は、蓋体22の穴部22bと蒸気を筐体11の外部へ排出可能な蒸気筒53とを流体連通させる第1連通位置と、蓋体22の穴部22bと送米装置3及び送水装置4とを流体連通させる第2連通位置とに移動できるように配置されている。
連通部材本体51には、複数の突起部51aが設けられている。図6A及び図6Bに示すように、各突起部51aは、筐体11内に設けられるとともに突起部51aを介して連通部材5を支持する支持部材の長穴501に入り込み、長穴501内を摺動可能に移動する。図6A及び図6Bにおいて、各長穴501の左側の端部に突起部51aが位置するとき、連通部材5は、第1連通位置に位置している。また、各長穴501の右側の端部に突起部51aが位置するとき、連通部材5は、第2連通位置に位置している。長穴501は、連通部材5の第1連通位置に対応する長穴501の一端部から連通部材5の第2連通位置に対応する他端部側に向けて斜め上(図6A及び図6Bにおいて右上)方向に延びる第1区間と、第1区間に連続して連通部材5の第2連通位置に対応する長穴501の他端部まで水平方向に延びる第2区間とで構成されている。連通部材5は、第1連通位置から第2連通位置へ移動するとき、各突起部51aが対応する長穴501の第1区間を摺動して通過することで上方に移動することができる。
シール材52は、連通部材本体51の下面、すなわち、収容領域12に対する対向面に設けられている。図6Aに示すように、連通部材5が第2連通位置に位置するとき、シール材52が蓋体22から離れるとともに連通部材5が蓋体22から離れている。図6Bに示すように、連通部材5が第1連通位置に位置するとき、シール材52は、蓋体22に接触し、蓋体22の穴部22bの周囲を覆うようにシールしている。つまり、連通部材5が第1連通位置に位置して鍋2内と蒸気筒53とが蓋体22の穴部22bを介して流体連通しているとき、鍋2内の蒸気は、シール材52によって筐体11内部に漏れずに蒸気筒53に導入される。また、シール材52は、連通部材5が第1連通位置から第2連通位置へ移動するとき、蓋体22から離れるように上方に移動した後に水平方向に移動する。
蒸気筒53は、一端部53aと他端部の一例である蒸気口53bとを有する。蒸気筒53の一端部53aは、連通部材5が第1連通位置に位置するとき、蓋体22の穴部22bを介して鍋2内と連通するように連通部材本体51の上面に設けられている。蒸気口53bは、収容領域12の上方で且つ筐体11の前面の湾曲部に設けられている。そのため、連通部材5が第1連通位置に位置するとともに収容領域12に鍋容器21が収容されているとき、鍋2内の蒸気は、蓋体22の穴部22b及び蒸気筒53を介して筐体11の外部へ排出される。
重量検知装置6は、載置面を有する。載置面には、凸部61が設けられ、収容領域12に収容された鍋容器21が載置される。重量検知装置6は、収容領域12に収容された鍋容器21の下方の筐体11内に配置されている。重量検知装置6は、収容領域12に収容されるとともに載置面の凸部61に載置された鍋容器21の重量を検知する。本実施形態において、鍋容器21の重量は、鍋容器21に収容された鍋2、鍋容器21に着脱可能に取り付けられた蓋体22、及び鍋2内に供給された米及び水の重量を含む。本実施形態において、後述する制御部9が、重量検知装置6が検知した重量に基づいて鍋2内に供給された米及び水の量を計量する。
図4に示すように、筐体11の内部で且つ収容領域12の下方には、収容されている鍋2の底部2aに対向する位置に鍋加熱装置7が設けられている。鍋加熱装置7は、例えば、通電されることにより、鍋2を誘導加熱する誘導加熱コイルである。
鍋加熱装置7及び米容器301は、筐体11の内部に設けられている。そのため、鍋容器21及び蓋体22は、蓋体22が鍋2の開口部2cを覆ったまま、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を、米容器301及び鍋加熱装置7に対して相対的にスライド移動可能である。
重量検知装置6の載置面の凸部61の中央部には、光を透過可能なガラスプレート61aが設けられている。筐体11の内部で且つ重量検知装置6のガラスプレート61aの下方、すなわち、筐体11の内部で且つ収容領域12の下方には、非接触式の温度検知装置8が設けられている。温度検知装置8は、例えば、鍋2の底部2aから放射される赤外線を、鍋容器21の底部21aの貫通穴及びガラスプレート61aを介して非接触に検知することにより、鍋2の底部2aの温度を測定する赤外線センサなどである。
制御部9は、筐体11の内部に設けられている。制御部9は、重量検知装置6が検知した重量に基づいて鍋2内に供給された米及び水の量を計量するとともに送米装置3及び送水装置4を制御する。また、制御部9は、米を炊飯するための炊飯シーケンスを複数記憶する記憶部(図示せず)を有する。ここで、「炊飯シーケンス」とは、予熱、昇温、沸騰維持、蒸らしの主として4つの工程を順に実行するにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。各炊飯シーケンスは、複数の炊飯コースのいずれかにそれぞれ対応している。制御部9は、表示操作部(図示せず)にて選択された炊飯情報及び温度検知装置8の検知温度に基づいて、鍋加熱装置7を制御し、炊飯工程を実行する。制御部9は、送水ポンプ42及び送水管排水ポンプ43を制御し、連通部材5を制御する。
次に、本実施形態に係る炊飯器の動作について説明する。図8は、本実施形態に係る炊飯器の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1にて、ユーザが、米容器301に米をセットするとともに水容器401に水をセットする。
次いで、ステップS2にて、ユーザが、炊飯情報を選択する。より具体的には、ユーザが、表示操作部により、炊飯量、炊飯コースなどを選択する。
次いで、ステップS3にて、制御部9は、ユーザが表示操作部を操作するなどして、炊飯開始の指示が有ったか否か検知する。炊飯開始の指示がない場合(ステップS13の「NO」)、制御部9は、送米装置3及び送水装置4などを駆動させずに待機する。一方、炊飯開始の指示が有った場合(ステップS13の「YES」)、制御部9は、ステップS14に進む。
次いで、ステップS4にて、制御部9は、連通部材5を制御し、連通部材5を蓋体22の穴部22bと、送米装置3及び送水装置4とを流体連通させる第2連通位置に移動させる。これにより、以降のステップにおいて、重量検知装置6は、シール材52が蓋体22から離れて位置するときに重量を検知する。
次いで、ステップS5にて、重量検知装置6は、鍋2内に米及び水が供給される前の鍋容器21の重量を検知する。
次いで、ステップS6にて、制御部9は、送米装置3及び送水装置4の一方を制御して米及び水の一方を鍋2内に供給する。
次いで、ステップS7にて、重量検知装置6は、鍋2内に米及び水の一方が供給された後の鍋容器21の重量を検知する。
次いで、ステップS8にて、制御部9は、ステップS5にて鍋2内に米及び水が供給される前において重量検知装置6が検知した重量から、ステップS7にて鍋2内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置6が検知した重量を差分する。これにより、制御部9は、鍋2内に供給された米及び水の一方の量の計量を行う。
次いで、ステップS9にて、制御部9は、送米装置3及び送水装置4の他方を制御して米及び水の他方を鍋2内に供給する。なお、ステップS6及びステップS9にて鍋2内に供給される米及び水の量は、表示操作部によって選択した炊飯量に対応する量(以下、設定炊飯量という)を1回で供給してもよいし、当該設定炊飯量を複数回に分けて供給してもよい。
次いで、ステップS10にて、重量検知装置6は、鍋2内に米及び水が供給された後の鍋容器21の重量を検知する。
次いで、ステップS11にて、制御部9は、ステップS7にて鍋2内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置6が検知した重量から、ステップS10にて鍋2内に米及び水が供給された後において重量検知装置6が検知した重量を差分する。これにより、制御部9は、鍋2内に供給された米及び水の他方の量の計量を行う。
次いで、ステップS12にて、制御部9は、送水ポンプ42及び送水管排水ポンプ43を制御し、送水管41内の水を送水管41外に排水する。詳細については、後で詳しく説明する。
次いで、ステップS13にて、制御部9は、連通部材5を制御し、連通部材5を蓋体22の穴部22bと蒸気筒53とを流体連通させる第1連通位置に移動させてから炊飯を行う。本実施形態において、制御部9は、表示操作部にて選択された炊飯情報及び温度検知装置8の検知温度に基づいて、鍋加熱装置7を制御し、炊飯を行う。炊飯中に鍋2内で生じた蒸気は、米及び水が鍋2内に供給される際に通過する穴部22bを通じて、蒸気筒53から筐体11の外部へ排出される。
以上のようにして、本実施形態に係る炊飯器は、炊飯を自動的に行うことができる。
次にステップS12における送水管41内の水を送水管41外に排水する工程について、より詳しく説明する。
制御部9は、送水ポンプ42の駆動を停止させるとともに、送水管排水ポンプ43を駆動させる。これにより、送水管排水ポンプ43から気体が送られ、送水管排水ポンプ43よりも水容器401側に位置する送水管41内の水が、水容器401内に戻る。続いて、制御部9は、送水管排水ポンプ43の駆動を維持しつつ、送水ポンプ42を駆動させる。これにより、送水管排水ポンプ43から送られる気体により、送水管排水ポンプ43よりも鍋2側に位置する送水管41内の水が押されて、鍋2内に送られる。
以上のようにして、送水管41内の水を送水管41外に排水する工程が行われる。この工程により、送水管41内に残留した水により雑菌等が発生することを抑えることができる。
図9は、本実施形態に係る炊飯器の動作の別の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS101,S103~S105,及びS110~S111は、図8にて示したステップS1,S3~S4,及びS11~S12に対応するものであるため、説明を省略する。
ステップS101に次いで、ステップS102にて、ユーザが、炊飯情報を選択する。より具体的には、ユーザが、表示操作部により、水の供給量を基準として炊飯を行うコースを選択する。
ステップS105に次いで、ステップS106にて、制御部9は、送水装置4を制御して水を鍋2内に供給する。
次いで、ステップS107にて、重量検知装置6は、鍋2内に水が供給された後の鍋容器21の重量を検知する。
次いで、ステップS108にて、制御部9は、ステップS105にて鍋2内に米及び水が供給される前において重量検知装置6が検知した重量から、ステップS107にて鍋2内に水が供給された後において重量検知装置6が検知した重量を差分する。これにより、制御部9は、鍋2内に供給された水の量の計量を行う。
次いで、ステップS109にて、制御部9は、送米装置3を制御して、ステップS107で計量した水の量に対応する量の米を鍋2内に供給する。なお、ステップS106及びステップS109にて鍋2内に供給される米及び水の量は、設定炊飯量を1回で供給してもよいし、当該設定炊飯量を複数回に分けて供給してもよい。
以上のようにして、本実施形態に係る炊飯器は、制御部9が水を鍋2内に供給するように送水装置4を制御し、重量検知装置6が検知した重量から鍋2内に供給された水の量を計量する。その後、制御部9が計量された水の量に対応する量の米を送米して鍋2内に供給するように送米装置3を制御する。そのため、本実施形態に係る炊飯器は、水の供給量を基準として炊飯を自動的に行うこともできる。
本実施形態に係る炊飯器によれば、鍋2と、鍋2を収容する鍋容器21と、鍋容器21を収容する収容領域12を有する筐体11と、筐体11の内部で且つ収容領域12の上方に設けられ、米を収容する米容器301と、を備える。また、収容領域12に鍋容器21が収容されたときに鍋容器21と米容器301との間に配置されるように鍋容器21に着脱可能に取り付けられ、鍋2の開口部2cを覆う蓋体22を備える。更に、筐体11の内部で且つ収容領域12の下方に設けられ、鍋2を加熱する鍋加熱装置7を備える。また、鍋容器21及び蓋体22は、蓋体22が鍋2の開口部2cを覆ったまま、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を、米容器301及び鍋加熱装置7に対して相対的にスライド移動する。このようにスライド移動することによって、鍋容器21及び蓋体22は、筐体11に対して着脱可能に構成されている。
この構成によれば、蓋体22が鍋2の開口部2cを覆ったまま、鍋容器21を筐体11の外部且つ収容領域12の側方にスライド移動させることができるので、蓋体22を米容器301に接触しないように回動させるスペースが不要である。そのため、従来の炊飯器よりも小型化でき、炊飯器を設置する際に占有するスペースを小さくすることができるので、炊飯器を設置することが可能な場所が従来よりも拡大し、炊飯器の設置場所がより制限されなくなる。従って、設置容易性を向上させることができる。
また、鍋加熱装置7が筐体11の内部且つ収容領域12に収容された鍋容器21の下方に設けられるため、鍋容器21は、鍋加熱装置7を有していない。そのため、筐体11の外部且つ収容領域12の側方にスライド移動させた鍋2、鍋容器21、及び蓋体22を分解して各々の全体を洗うことができ、清掃が容易である。従って、清掃性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、米容器301内の米を鍋2内に供給する送米装置3と、水を鍋2内に供給する送水装置4と、を更に備える。蓋体22は、送米装置3により送米される米及び送水装置4により送水される水が鍋2内に供給される際に通る穴部22bを有する。従来の炊飯器では、米及び水が蓋体内の同じ経路を通じて鍋内に供給されると、蓋体内の経路に米の成分及び水の成分が混合された残留物が付着することにより、カビが生じるおそれがある。従来の炊飯器では、蓋体が筐体側に取り付けられ、蓋体内の経路を清掃することは困難であるため、米を供給する穴部と水を供給する穴部とが別々に設けられている。これに対して、上記態様に係る炊飯器では、米及び水が鍋2内に供給される際に同じ穴部22bを通るが、蓋体22がスライド移動して筐体11から分離し、蓋体22の全体を洗うことができるので、清掃性を向上させることができる。また、上記態様に係る炊飯器では、米及び水を同じ穴部22bを通じて鍋2内に供給するので、従来の炊飯器よりも蓋体22に設ける穴部22bを減らして、保温性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、蒸気を筐体11の外部へ排出可能な蒸気筒53と、穴部22bと蒸気筒53とを流体連通させる第1連通位置に移動可能な連通部材5を備える。連通部材5は、穴部22bと送米装置3及び送水装置4とを流体連通させる第2連通位置にも移動可能であるように構成されている。また、連通部材5が第1連通位置に位置するとき、鍋2内で発生して穴部22bを通過した蒸気は、蒸気筒53を介して筐体11の外部へ排出されることができる。更に、連通部材5が第2連通位置に位置するとき、送米装置3により送米される米及び送水装置4により送水される水は、穴部22bを通じて鍋2内に供給されることができる。この構成によれば、連通部材5が第1連通位置及び第2連通位置に移動することで穴部22bの連通対象を切り替えることができるので、同じ穴部22bを通じて、鍋2内の蒸気を排出するとともに鍋2内に米及び水を供給することができる。そのため、従来の炊飯器よりも蓋体22に設ける穴部22bを減らして、保温性を向上させることができる。また、鍋2内の蒸気を送米装置3側及び送水装置4側に流すことなく、蒸気筒53を介して筐体11の外部へ排出できるので、炊飯前の米及び水が蒸気により変質することがなく、炊飯品質の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、連通部材5は、第1連通位置において穴部22bの周囲をシールするシール材52を有し、シール材52は、連通部材5が第1連通位置から第2連通位置に移動するとき、蓋体22から離れるように上方に移動した後に水平方向に移動するように構成されている。この構成によれば、第1連通状態においてシール材52が穴部22bの周囲をシールすることで、より確実に鍋2内の蒸気を蒸気筒53を介して筐体11の外部へ排出させることができる。また、連通部材5が第1連通位置から第2連通位置に移動するとき、シール材52が蓋体22から離れるように上方に移動した後に水平方向に移動するので、水平方向への移動中におけるシール材52と蓋体22との摩擦を防ぎ、シール材52が破損する可能性を低減させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、収容領域12に収容された鍋容器21が載置される重量検知装置6を備え、重量検知装置6が検知した重量に基づいて、鍋容器21内に収容された鍋2内に供給された米及び水の量を計量するように構成されている。従来の炊飯器では、例えば、送米装置及び送水装置に関する回転数又は駆動時間などに基づいて、鍋内に供給される米及び水の量を鍋内に米及び水が供給される前に計量し、鍋内に供給された米及び水の量を推測している。そのため、鍋内に供給された米及び水の量の計量について正確性を欠く。これに対して、上記態様に係る炊飯器では、鍋2が収容されている鍋容器21について重量検知装置6が検知する重量に基づいて、鍋2内に米及び水が供給された後で計量するので、鍋2内に供給された米及び水の量をより正確に計量することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、重量検知装置6が検知した重量に基づいて鍋2内に供給された米及び水の量を計量するとともに送米装置3及び送水装置4を制御する制御部9を備える。制御部9は、送米装置3及び送水装置4の一方を制御して米及び水の一方を鍋2内に供給した後、送米装置3及び送水装置4の他方を制御して米及び水の他方を鍋2内に供給するように構成されている。また、制御部9は、鍋2内に米及び水が供給される前に重量検知装置6が検知した重量から、鍋2内に米及び水の一方が供給された後に重量検知装置6が検知した重量を差分することで、鍋2内に供給された米及び水の一方の量の計量を行うように構成されている。更に、制御部9は、鍋2内に米及び水の一方が供給された後に重量検知装置6が検知した重量から、鍋2内に米及び水が供給された後に重量検知装置6が検知した重量を差分することで、鍋2内に供給された米及び水の他方の量の計量を行うように構成されている。
この構成によれば、鍋2内に米及び水が供給される前に重量検知装置6が検知した重量が、鍋容器21の重量として計量される。また、鍋2内に米及び水の一方が供給された後に重量検知装置6が検知した重量が、鍋容器21と鍋2内に供給された米及び水の一方との重量として計量される。そのため、鍋2内に米及び水が供給される前において重量検知装置6が検知した重量から、鍋2内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置6が検知した重量を差分することにより、鍋2内に供給された米及び水の一方の量が計量される。また、鍋2内に米及び水が供給された後において重量検知装置6が検知した重量が、鍋容器21と鍋2内に供給された米及び水の重量として計量される。そのため、鍋2内に米及び水の一方が供給された後において重量検知装置6が検知した重量から、鍋2内に米及び水が供給された後において重量検知装置6が検知した重量を差分することにより、鍋2内に供給された米及び水の他方の量が計量される。これにより、上記態様に係る炊飯器は、重量検知装置6による計量結果のみに基づいて鍋内の米及び水の計量を行うことができる。
また、蓋体22の穴部22bを介して先に米を鍋2内に供給してから水を鍋2内に供給する場合、鍋2内で山状に堆積した米の上から水をかけるので、米が山状に堆積した状態を崩し、鍋2内の米をより水に浸しやすくすることができる。そのため、炊飯品質の低下を防ぐことができる。また、蓋体22の穴部22bを介して先に水を鍋2内に供給してから米を鍋2内に供給する場合、鍋2内に供給された米は、先に供給された水の水面に落下するので、衝撃を抑えることができる。そのため、米が鍋2内に供給される際に衝撃で割れることを防ぎ、炊飯品質の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、重量検知装置6は、シール材52が蓋体22から離れて位置するときに重量を検知するように構成されている。この構成によれば、重量を測定するときにシール材52が蓋体22から離れているので、シール材52を介して鍋容器21の外部から鍋容器21に重量が印加されることを防ぐことができる。そのため、重量検知装置6により鍋2内に供給された米及び水の量の計量精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、制御部9は、水を鍋2内に供給するように送水装置4を制御し、重量検知装置6が検知した重量から鍋2内に供給された水の量を計量するように構成されている。また、制御部9は、計量された鍋2内の水の量に対応する量の米を送米して鍋2内に供給するように送米装置3を制御するように構成されている。この構成によれば、制御部9が、水を鍋2内に供給するように送水装置4を制御し、重量検知装置6が検知した重量から鍋2内に供給された水の量を計量した後、計量された水の量に対応する量の米を送米して鍋2内に供給するように送米装置3を制御できる。例えば、送水装置4により鍋2内に供給される水が水容器401に収容されるとき、水容器401に収容可能な水の量が限られ、炊飯を繰り返すことで、炊飯器のユーザが所望する炊飯量に適した水の量よりも少ない水の量が水容器401に残ることがある。このとき、炊飯のために先に炊飯器のユーザが所望する炊飯量に適した量の米を鍋2内に供給すると、鍋2に供給される水の量が不足して所望の食味のご飯を炊くことができないおそれがある。これに対して、上記態様の炊飯器では、先に水を鍋2内に供給して水の量を計量し、計量された水の量に対応する量の米が鍋に供給されるので、所望の食味のご飯を炊くことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、送水装置4により鍋2内に供給される水を収容可能な水容器401を備え、水容器401の上部には、送水装置4により鍋2内に供給される水が通る開口部401aが設けられている。この構成によれば、水容器401の上部に開口部401aが設けられているので、開口部401aよりも下方に水面が位置するように水容器401に水を収容することで、水容器401内の水が開口部401aから漏れることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、水を鍋2内に供給する送水装置4を更に備え、送水装置4は、流体が流れることが可能な送水管41を有し、送水管41は、一端部41aが蓋体22の穴部22bに向けて開口するように構成されている。送水管41には、送水管41の他端部41b側から送水管41の鍋2側へのみ流体を送る送水ポンプ42と、送水管41内であって送水ポンプ42と送水管41の他端部41bとの間で送水管41内に気体を送る送水管排水ポンプ43とが設けられている。この構成によれば、送水ポンプ42が送水管41の他端部41b側から鍋2側へのみ流体を送ることで、送水ポンプ42から鍋2側へ流れる流体の流れを一方向に規制することができる。また、送水管41内に水が滞留した場合であっても、送水管排水ポンプ43が送水管41内に気体を送ることで、送水管41内の水を、送水管41の他端部41b側へ、又は、送水ポンプ42及び蓋体22の穴部22bを通じて鍋2内へ排出することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、鍋容器21の側壁211内には、空気層21eが形成されている。この構成によれば、鍋2を収容するための鍋容器21は、鍋加熱装置7を有さないので、鍋2の形状に沿うように側壁211を薄くできる。側壁211が薄い鍋容器21を手で持つと、火傷のおそれがある。上記態様の炊飯器では、鍋容器21の側壁211内には、空気層21eが形成されているので、鍋2から鍋容器21の外側面への熱伝導を抑えられ、鍋容器21の外側面の温度を下げて火傷のおそれを抑えることができる。また、上記態様の炊飯器では、鍋容器21の側壁211内には、空気層21eが形成されているので、鍋加熱装置7により鍋容器21の下方から加えられた熱が炊飯中の鍋2から鍋容器21の外部へ放熱される量を抑えることができる。そのため、鍋2の加熱をより効率よく微細に制御できるので、炊飯性能を向上させることができるとともに省エネルギで炊飯を行うことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、鍋容器21の底面には、凹部21fが設けられ、重量検知装置6の載置面には、凹部21fに対応する凸部61が設けられている。この構成によれば、凸部61が凹部21fに対して相対的に凹部21f内を摺動することによって、鍋容器21は、重量検知装置6が鍋容器21の重量を検知可能な予め決められた位置に移動するようにガイドされる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、筐体11の内部で且つ収容領域12の下方には、鍋2の底部の温度を測定するための非接触式の温度検知装置8が設けられている。この構成によれば、筐体11の内部で且つ収容領域12の下方には、鍋2の底部の中央の温度を測定するための非接触式の温度検知装置8が設けられている。そのため、鍋容器21のスライド移動を妨げずに収容領域12に収容された鍋2の底部の温度を測定できるので、温度の測定精度の低下を防ぐことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、鍋容器21の側壁211内には、空気層21eが形成されているとしたが、本発明はこれに限定されない。鍋容器21の側壁211内には、鍋容器21を構成している材料よりも熱伝導率が小さい材料で構成されている断熱層が形成されていてもよい。
また、前記では、鍋容器21の底面には、凹部21fが設けられ、重量検知装置6の載置面には、凹部21fに対応する凸部61が設けられているとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、鍋容器21の底面には、凸部61が設けられ、重量検知装置6の載置面には、凸部61に対応する凹部21fが設けられていてもよい。
また、前記では、1つの凹部21fと1つの凸部61とが対応するように設けられているとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の凹部21fとこれに対応する数の凸部61とが対応するように設けられてもよい。
また、前記では、鍋2、鍋容器21、及び蓋体22は、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を前後方向Yに沿ってスライド移動するとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、鍋2、鍋容器21、及び蓋体22は、収容領域12と、筐体11の外部で且つ収容領域12の側方との間を前後方向Yに対して斜めの方向にスライド移動してもよい。
また、前記では、米及び水が鍋2内に供給される際に通過する穴部22bを通じて鍋2内の蒸気が筐体11の外部へ排出されるとしたが、本発明はこれに限定されない。鍋2内の蒸気を筐体11の外部へ排出させるための蓋体22の穴部は、米及び水が鍋2内に供給される際に通過する穴部22bと別に設けられてもよい。言い換えると、蓋体22には、米及び水が鍋2内に供給される際に通過する穴部22bの他に穴部を設けてもよい。
また、前記では、蓋体22の穴部22bが、蓋体本体22aの幅方向の中央部に設けられているとしたが、本発明はこれに限定されない。蓋体22の穴部22bは、鍋2内に供給される米及び水が通過可能であれば、蓋体本体22aの幅方向の中央部以外に設けられてもよい。
また、前記では、筐体11の水容器載置部11bに水容器401が開口部401aを上向きにして載置されているとしたが、本発明はこれに限定されない。水容器401は、開口部401aから水が漏れなければ開口部401aを下向きにして載置されてもよい。
なお、前記では、計量された鍋2内の水の量に対応する量の米を送米して鍋2内に供給するように送米装置3を制御するように構成されているとしたので、水容器401に収容されている水を使い切るように炊飯を行うことができる。例えば、水容器401として500mlの水が収容されているペットボトルを使用する場合、米の量が約2.1カップに対して炊飯に必要な水の量が500mlであるため、約2.1カップ分の米に対応するご飯を炊くことができる。また、例えば、水容器401として250mlの水が収容されているペットボトルを使用する場合、米の量が1.05カップに対して炊飯に必要な水の量が250mlであるため、1.05カップ分の米に対応するご飯を炊くことができる。ペットボトルの水は入手が容易であるため、ペットボトルの水を使い切るように炊飯を行っても、ペットボトルを交換することで、炊飯の度に新しくペットボトルの水を使用することができる。つまり、ユーザが所望するご飯の量に対応する量の水が収容されているペットボトルを準備することで、ユーザによる手入れの負担を低減させることができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明に係る炊飯器は、設置容易性及び清掃性を向上させることができるので、従来の炊飯器では使用が難しかった場所で使用可能な炊飯器として有用である。
1 炊飯器
11 筐体
11a 筐体蓋
11b 水容器載置部
11c 凸部周辺部
12 収容領域
2 鍋
2a 底部
2b 側壁
2c 開口部
2d フランジ部
21 鍋容器
21a 底部
21b 内壁部
21c リブ
21d 外壁部
21e 空気層
21f 凹部
21g 凹部の側壁
21h 開口部
211 側壁
22 蓋体
22a 蓋体本体
22b 穴部
22c 鍋パッキン
22d 取り付け部材
3 送米装置
31 送米軸
32 送米羽根
301 米容器
4 送水装置
41 送水管
41a 一端部
41b 他端部
42 送水ポンプ
43 送水管排水ポンプ
401 水容器
401a 開口部
402 取水部材
402a 取水管
402b キャップ部
5 連通部材
51 連通部材本体
51a 突起部
52 シール材
53 蒸気筒
53a 一端部
53b 蒸気口
501 長穴
6 重量検知装置
61 凸部
61a ガラスプレート
7 鍋加熱装置
8 温度検知装置
9 制御部

Claims (2)

  1. 鍋と、
    前記鍋を収容する鍋容器と、
    前記鍋容器に着脱可能に取り付けられ、前記鍋の開口部を覆う蓋体と、
    前記鍋容器を収容する収容領域を有する筐体と、

    前記筐体の内部で且つ前記収容領域の下方に設けられ、前記鍋を加熱する鍋加熱装置と、
    を備え、
    前記鍋容器及び前記蓋体は、前記蓋体が前記鍋の開口部を覆ったまま、前記収容領域と前記筐体の外部で且つ前記収容領域の側方との間をスライド移動することによって、前記筐体に対して着脱可能であり、
    前記鍋容器及び前記蓋体が前記収容領域に収容された状態において、前記蓋体の上面と当該蓋体の上面に対向する前記筐体の対向面との空隙が、前記鍋容器から前記蓋体を取り外すために必要な前記蓋体の高さ方向の移動距離よりも小さくなるように構成された、炊飯器。
  2. 米を前記鍋内に供給する送米装置と、水を前記鍋内に供給する送水装置と、を更に備え、
    前記蓋体は、前記送米装置により前記筐体の対向面を通過するように送米される米及び前記送水装置により前記筐体の対向面を通過するように送水される水が前記鍋内に供給される際に通る穴部を有する、請求項1に記載の炊飯器。
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