JP2022549944A - エチルベンゼンを含むC8芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法 - Google Patents

エチルベンゼンを含むC8芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法 Download PDF

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Abstract

エチルベンゼンを含むC8芳香族からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法であって、エチルベンゼンを含むC8芳香族化合物をエチルベンゼン液相吸着分離装置へ送り、ここで吸引液はエチルベンゼンを含み、吸引残液は吸着分離後に得られ、前記吸引液中および前記吸引残液中の脱着剤を除去し、エチルベンゼンおよび吸引残油を得る工程;前記吸引残油をp-キシレン吸着分離装置に送り、未吸着成分をラフィネートとして吸着床から排出する工程;吸着床を脱着剤ですすぎ、p-キシレンを脱着して抽出物を得る工程;前記抽出物中および前記ラフィネート中の脱着剤をそれぞれ除去し、p-キシレンおよびラフィネート油を得る工程;ラフィネート油をキシレン異性化装置に送り、キシレン異性化を行い、異性化生成物を分留する工程;分留によって得られたC7-芳香族化合物を装置から排出する工程;残りの芳香族化合物を工程(2)の吸着分離装置の原料として使用する、方法。この方法はp-キシレンの吸着分離効率を効果的に改善し、p-キシレンの収率を増加させ、副生成物として高純度エチルベンゼンを生成することができる。

Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明はエチルベンゼンを含むC芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法に関し、具体的には、液相吸着分離複合法によるp-キシレンおよびエチルベンゼンの製造方法に関する。
〔背景技術〕
p-キシレンは、織物製品および種々のプラスチック物品を合成するために使用されるテレフタル酸およびテレフタル酸ジメチルを製造するための、重要な化学物質である。
キシレンの供給源には、主にコールタール留分、石油改質生成物および熱分解生成物などが含まれる。精留により、エチルベンゼンおよびキシレンに富むC芳香族化合物混合物を得ることができる。C芳香族化合物には、エチルベンゼン、p-キシレン、m-キシレン、およびo-キシレンが含まれる。従来技術では、p-キシレンが主にC芳香族化合物からの分離によって得られる。より多くのp-キシレンを製造するためには、吸着分離によって得られたm-キシレンおよびo-キシレンをp-キシレンに変換し、次いでその中のp-キシレンを分離するために吸着分離装置に再循環させる必要がある。
上記p-キシレン吸着分離技術の改良は、各単位の工程だけでなく、システム全体または複数工程の組み合わせの改良をも含む、当該技術分野における研究の重要な方向である。
CN100506765Cにおいては、p-キシレンとスチレンとを共に製造する方法が開示されている。すなわち、キシレン、エチルベンゼンおよびC-C10炭化水素を含む供給物を蒸留塔に送り、蒸留によってC芳香族化合物およびC-C10炭化水素を分離し、前記C芳香族化合物を擬似移動床の吸着塔に通してC芳香族化合物からp-キシレン(PX)を分離し;他の構成要素をエチルベンゼン脱水素反応ゾーンに入れてエチルベンゼンからスチレンを生成し、スチレンを脱水素生成物から分離し;他の未転化エチルベンゼン、m-キシレンおよびo-キシレンを異性化触媒と接触させて、液相異性化反応を実施し、異性化反応の生成物を蒸留塔に再循環させる。
CN1886357Bにおいては、1つの吸着処理と2つの異性化処理とを含むp-キシレンの製造方法が開示されている。すなわち、エチルベンゼンと、キシレンと、を含むC芳香族化合物を、少なくとも5つのゾーンを含む擬似移動床で分離して、90~95重量%のp-キシレンと、エチルベンゼンならびにm-キシレンおよびo-キシレンの一部に富む中間体ラフィネートと、m-キシレンおよびo-キシレンを実質的に含有するラフィネート2とを含む抽出物にする。中間体ラフィネートは蒸気相中で異性化を受けてエチルベンゼンをキシレンに変換し、ラフィネート2は低温で液相中で異性化を受ける。
CN103373891Bにおいては、C芳香族化合物から吸着分離によりp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法が開示されている。C芳香族化合物を液相吸着により分離し、p-キシレンと、エチルベンゼン、m-キシレン、およびo-キシレンを含むラフィネート油とを含む抽出油を得、ラフィネート油を気相圧力スイング吸着により分離してエチルベンゼンを得、気相圧力スイング吸着により得られたm-キシレンおよびo-キシレンを、穏和な条件下で異性化反応に供している。
CN103201240Bにおいては、p-キシレンの製造方法が開示されている。すなわち、C芳香族化合物からp-キシレンを分離した後、p-キシレン欠乏物質を2つの部分に分割し、並列に接続された液相異性化ユニットおよび気相異性化ユニット中でそれらを加工する;そして実施例ではこの処理方法がp-キシレンの製造におけるエネルギー消費を低減できることが証明されている。
〔発明の概要〕
本発明の目的は、エチルベンゼンを含むC芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法であって、原料を最初に吸着によって分離してエチルベンゼンを得、次いでp-キシレン吸着分離装置を使用して分離によってp-キシレンを得、他のキシレン成分を異性化し、次いでp-キシレン吸着分離装置に戻す方法を提供することである。この方法により、高純度のp-キシレンおよびエチルベンゼンを得ることができる。
本発明において提供される、エチルベンゼンを含むC芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法は、以下の工程を含む:
(1)含まれるエチルベンゼンをエチルベンゼン吸着床の吸着剤に吸着させ、未吸着成分を吸着床から吸引残液として排出するように、エチルベンゼンを含むC芳香族化合物をエチルベンゼン液相吸着分離装置に送り;前記吸着床を脱着剤ですすぎ、エチルベンゼンを脱着して吸引液を得て、前記吸引液中および前記吸引残液中の脱着剤をそれぞれ除去し、エチルベンゼンと吸引残油を得る工程;
(2)工程(1)で得られた前記吸引残油をp-キシレン吸着分離装置に送り、p-キシレン吸着床でp-キシレンを吸着剤に吸着させ、未吸着成分をラフィネートとして前記吸着床から排出する工程;前記吸着床を脱着剤ですすぎ、p-キシレンを脱着し、抽出物を得て、前記抽出物および前記ラフィネート中の脱着剤を除去し、それぞれp-キシレン生成物とラフィネート油を得る工程;
(3)工程(2)で得られた前記ラフィネート油をキシレン異性化装置に送り、キシレン異性化触媒の作用によりキシレン異性化を行い、異性化生成物を分留し、分留により得られたC-芳香族化合物を装置から排出し、残りの芳香族化合物を工程(2)の前記吸着分離装置の原料として使用する工程。
エチルベンゼン吸着分離装置を、まず原料中のエチルベンゼンを分離して高純度エチルベンゼン生成物を得、次いでエチルベンゼン含有量の低い、残りのC芳香族化合物を吸着分離してp-キシレンを分離し、残りのC芳香族化合物を異性化するように配置することにより、本発明の方法は、p-キシレンの吸着分離能を効果的に向上させ、p-キシレンの収率を増大させ、副生成物として高純度エチルベンゼンを生成することができる。
〔図面の簡単な説明〕
[図1]図1は、先行技術におけるC芳香族化合物からのp-キシレンの製造のフローチャートである。
[図2]図2は、本発明中のC芳香族化合物からのp-キシレンおよびエチルベンゼンの製造のフローチャートである。
〔発明を実施するための形態〕
本発明に係る方法は、C芳香族化合物の吸着分離のための装置の前にエチルベンゼン吸着分離装置を提供し、その結果、エチルベンゼンおよびキシレンを含むC芳香族化合物原料中のエチルベンゼンは吸着によってキシレンから分離され、得られた低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物は次いで、液相吸着分離に供されて、その中のp-キシレンを分離し、次いで、残りの成分は異性化反応のための異性化装置に送られて、p-キシレンを生成し、次いで、異性化生成物はp-キシレン吸着分離装置に戻される。この方法は、p-キシレンの吸着分離および異性化反応によって形成される循環中の再循環に含まれるエチルベンゼンの含有量を減少させ、それによって、p-キシレン吸着分離装置をより効率的にし、異性化装置の操作の厳格さを減少させる。従来技術と比較して、p-キシレンの同じ産出量の状態では、使用される吸着剤、異性化触媒およびC芳香族化合物原料はすべて減少し、エチルベンゼン吸着分離装置の規模の増加は小さく、少量のエチルベンゼン吸着剤しか必要とせず、高純度のエチルベンゼン生成物をもたらすことができる。
本発明に係る方法の工程(1)および(2)の両方は、好ましくは標的生成物を吸着および分離するために液相擬似移動床装置を採用し、吸着剤は、複数床を介して液相擬似移動床装置の吸着塔に装填される。吸着分離の間、吸着塔内の吸着床は、4つの充放電物質、すなわち吸着供給物、脱着剤、抽出物、およびラフィネートによって4つの機能ゾーンに分割される。脱着剤と抽出物との間の吸着床は脱着ゾーンであり、抽出物と吸着供給物との間の吸着床は精製ゾーンであり、吸着供給物とラフィネートとの間の吸着床は吸着ゾーンであり、ラフィネートと脱着剤との間の吸着床は緩衝ゾーンである。
本発明の工程(1)は、エチルベンゼンを含むC芳香族化合物中のエチルベンゼンを吸着し、分離するために、好ましくは液相擬似移動床装置を採用する。吸着分離温度は70~180℃が好ましく、圧力は0.2~2.0MPaが好ましい。
工程(1)に記載のC芳香族化合物からのエチルベンゼンの吸着分離は、2つのスキームによって実施することができる。
第1のスキームで使用されるエチルベンゼン吸着剤は95~99.5質量%のCsNaXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、Cs/Naのモル比は1.5~10.0、好ましくは2~6であり、脱着剤はトルエンである。エチルベンゼン吸着剤の詳細な調製プロセスについては、CN106552582Bを参照されたい。
第1のスキームにおいて、工程(1)におけるエチルベンゼンの吸着分離のための液相擬似移動床装置の吸着床の数は、8~24であることが好ましい。吸着分離のための4つの機能ゾーン:脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーン、および緩衝ゾーンにおける吸着床の数の比は、16~26%:37~47%:20~30%:7~17%である。脱着剤中の水分含有量は好ましくは15ppm以下、より好ましくは1~15ppmであり、エチルベンゼンの吸着分離に使用される脱着剤の体積流量の、吸着供給物の体積流量に対する比は、好ましくは0.6~5.0である。
第2のスキームで使用されるエチルベンゼン吸着剤は95~99.5質量%のXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、Xゼオライトのカチオン部位はBaまたはBaおよびKによって占められ、脱着剤はベンゼンである。
好ましくは、エチルベンゼン吸着剤中のNaO含有量は、0.6質量%未満である。Xゼオライトのカチオン部位がBaで占められる場合、吸着剤中のBaOの含有量は35~45質量%であることが好ましく、Xゼオライトのカチオン部位がBaおよびKで占められる場合、吸着剤中のBaOの含有量は25~35質量%であることが好ましく、KOの含有量は7~10質量%であることが好ましい。
第2のスキームにおいて、工程(1)におけるエチルベンゼンの吸着分離のための液相擬似移動床装置の吸着床の数は、8~24であることが好ましい。吸着分離のための4つの機能ゾーン:脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーン、および緩衝ゾーンにおける吸着床の数の比は、16~26%:37~47%:20~30%:7~17%である。脱着剤中の水分含有量は好ましくは50~100ppm、より好ましくは70~90ppmである。吸着供給物の体積流量に対する、エチルベンゼンの吸着分離に使用される脱着剤の体積流量の比率は、好ましくは0.6~3.0、より好ましくは1.0~2.0である。
本発明の工程(2)は、好ましくはp-キシレンを吸着および分離するために液相擬似移動床を採用する。吸着分離温度は110~200℃が好ましく、圧力は0.4~2.0MPaが好ましい。
工程(2)における吸着分離のための吸着剤は好ましくは95~99.5質量%のXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、Xゼオライトのカチオン部位は、BaまたはBaおよびKによって占められる。詳細な調製プロセスについてはCN101497022Bを参照されたい。
本発明の吸着剤中のバインダーは、好ましくはカオリンである。
好ましくは、工程(2)における吸着分離に使用される脱着剤はトルエンまたはパラジエチルベンゼンである。
工程(2)で使用される液相擬似移動床の吸着塔における吸着床の数は、8~24であることが好ましい。吸着分離のための4つの機能ゾーン:脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着床の数の比は、16~26%:37~47%:20~30%:7~17%である。
工程(2)における抽出物およびラフィネート中の脱着剤が除去された後に、抽出油およびラフィネート油が得られる。抽出油はp-キシレン生成物であり、ラフィネート油はo-キシレンおよびm-キシレンに富む。好ましくは、精留塔をそれぞれ使用して、抽出物およびラフィネート中の脱着剤を分離する。精留塔の操作温度および圧力は、脱着剤の沸点に応じて決定される。また、塔頂または塔底から脱着剤を排出することも決定され、精留により得られた脱着剤を再利用できる。同様に、精留塔を工程(1)で使用して、吸引液および吸引残液中の脱着剤をそれぞれ除去して、吸引油および吸引残留油を得ることもでき、ここで、吸引油はエチルベンゼンである。
本発明の工程(3)は、工程(2)で得られたラフィネート油のキシレンを異性化する。キシレン異性化反応は好ましくは210~360℃の温度を有し、好ましくは0.1~4.0MPaの圧力を有する。触媒を通過するラフィネート油の1時間当たりの重量空間速度は好ましくは11~20h-1であり、水素/炭化水素モル比は好ましくは0~0.9である。すなわち、異性化反応は、水素または非水素条件下で実施することができる。水素条件下で実施する場合、水素/炭化水素モル比は、好ましくは0.1~0.9である。
異性化装置の供給原料中のエチルベンゼン含有量が大幅に低減されているので、異性化の操作の厳格さを低減することができる。気相反応の間、温度は好ましくは330~360℃であり、圧力は好ましくは0.1~2.0MPaであり、水素/炭化水素モル比は好ましくは0.2~0.9である。液相反応の間、温度は好ましくは210~300℃であり、圧力は好ましくは1.5~4.0MPaであり、反応は、溶解限界未満の水素を液相供給物中に通すだけでよい。
キシレン異性化反応物中のエチルベンゼン含有量が減少しており、かつ比較的穏やかな反応条件であることにより、反応生成物中のベンゼン、トルエンおよびC+芳香族化合物などの副生成物は比較的少なく、異性化反応後の分留装填は減少し、除去されるC-芳香族化合物(炭素原子数が7以下の芳香族化合物)およびC+芳香族化合物の量は両方とも比較的少なく、特にC+芳香族化合物の量は非常に少ない。したがって、C+芳香族化合物を除去するための分留装置を設置する必要はなく、C-芳香族化合物とC+芳香族化合物を分離するために1つの分留塔のみが使用され、ここでC-芳香族化合物は装置から排出され、C+芳香族化合物は工程(2)の芳香族化合物の原料として使用される。異性化生成物は、好ましくは2つの精留塔によって、分留することもできる。得られたC-芳香族化合物およびC+芳香族化合物を装置から排出し、C芳香族化合物を工程(2)における吸着分離装置原料として使用する。
本発明の工程(3)におけるキシレン異性化触媒は、好ましくは15~90質量%のZSM-5および/またはZSM-11ゼオライトおよび10~85質量%のアルミナを含む。
好ましくは、キシレン異性化触媒が15~90質量%のZSM-5および/またはZSM-11ゼオライト、1~5質量%のモルデナイトおよび5~84質量%のアルミナを含む。その調製プロセスは、CN103418422Bに見ることができる。
任意に、本発明の方法の工程(2)において、低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分の流れを、工程(1)で得られた吸引残油にさらに外部追加する。
工程(1)で得られる吸引残油に対する、外部追加された低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分の比率は、0.1~0.8であることが好ましい。
本発明の工程(1)における吸引残油、および工程(2)において外部追加された低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分中のエチルベンゼン含有量は、3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物の原料は、トルエン不均化生成物、トルエン不均化およびトランスアルキル化生成物、およびトルエンメタノールメチル化生成物のうちの1つ以上であり得る。
本発明において、工程(1)におけるエチルベンゼンを含むC芳香族化合物中のエチルベンゼン含有量は、10~30質量%であることが好ましく、10~25質量%であることがより好ましい。エチルベンゼンおよびキシレンに富むC芳香族化合物の原料は、コールタール、リフォーメート、トランスアルキル化生成物、およびC芳香族化合物を含む他の物質のうちの1つ以上であり得る。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、先行技術におけるC芳香族化合物からのp-キシレンの製造のフローチャートである。エチルベンゼンおよびキシレンを含むC芳香族化合物は、パイプライン1を介してパイプライン8からの循環物質と混合され、パイプライン2を介してp-キシレン吸着分離装置10に送られる。吸着分離後、p-キシレンに富む抽出物が得られる。抽出物中の脱着剤を除去して、純度99.5質量%以上のp-キシレンを含む抽出油を得、これをパイプライン3を通して排出し、p-キシレン生成物とする。得られたp-キシレン欠乏C芳香族物質はラフィネートである。脱着剤を除去した後に得られたラフィネート油は、パイプライン4を通ってキシレン異性化のための気相キシレン異性化装置20に送られ、o-キシレンおよびm-キシレンはp-キシレンに変換される。抽出物中および処理の間に得られたラフィネート中の脱着剤は、両方とも精留塔(図1には示さず)によって除去される。場合により、パイプライン11を通して供給される水素の存在下で、気相キシレン異性化処理は、その中に含まれるエチルベンゼンをベンゼンおよびエタンに変換するか、またはエチルベンゼンを熱力学的平衡に近いキシレンに変換することができる。キシレン異性化の生成物は、パイプライン5を通して分留装置30に送られ、一般に2つの精留塔が分留に使用される。第1の分留塔での分留によって得られたC-芳香族物質はパイプライン6を通して排出され、第2の分留塔で得られたC+芳香族物質はパイプライン7を通して排出される。得られたC芳香族化合物は、パイプライン8を通ってパイプライン2に再循環され、次いでパイプライン2を通ってp-キシレン吸着分離装置10に入る。必要に応じて、低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物の外部追加された流れがパイプライン9からパイプライン2に追加され、外部追加されたC芳香族化合物のエチルベンゼン含有量はパイプライン1から入ってきたC芳香族化合物のエチルベンゼン含有量よりも低い。
図2は、本発明におけるC芳香族化合物からのエチルベンゼンおよびp-キシレンの製造のフローチャートである。エチルベンゼンおよびキシレンを含むC芳香族化合物は、パイプライン101を通ってエチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔に送られ、ここでエチルベンゼンは吸着床中のエチルベンゼン吸着剤によって吸着され、未吸着成分はラフィネートとして吸着床から排出される。吸着床のエチルベンゼンを取り去るために吸着床を脱着剤ですすぎ、吸引液を得、得られた吸引液および吸引残液中の脱着剤は、それぞれ、配置された精留塔を介して精留によって除去される。得られた吸引油は、その純度が99.85質量%以上であり、99.9質量%以上であり得るエチルベンゼン生成物であり、パイプライン112を通して排出される。得られた吸引残油は、パイプライン113から排出され、パイプライン102を介してp-キシレン吸着分離装置110に送られる(エチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔、吸引液および吸引残液の脱離剤を除去する精留塔は図示せず)。
p-キシレン吸着分離装置110に送られた吸引残油は、吸着分離後にp-キシレンに富む抽出物となる。抽出物中の脱着剤を除去して、純度99.5質量%以上のp-キシレンを含む抽出油を得、これをパイプライン103を通して排出し、p-キシレン生成物とする。吸着剤によって吸収されない、得られたp-キシレン欠乏C芳香族物質は、ラフィネートである。脱着剤が除去された後に得られたラフィネート油はキシレン異性化のために、パイプライン104を通ってキシレン異性化装置120に送られる。上記の吸着分離処理中に得られた抽出物およびラフィネート中の脱着剤は、それぞれ、配置された精留塔(図2には示さず)を介して精留によって除去される。p-キシレン吸着分離装置110の材料中のエチルベンゼン含有量が低いため、p-キシレンの吸着分離効率が向上し、エネルギー消費が低減される。
ラフィネート油は、キシレン異性化のために104を通ってキシレン異性化装置120に送られ、o-キシレンおよびm-キシレンはp-キシレンに変換される。キシレン異性化は、気相または液相反応によって行うことができる。気相異性化反応が採用される場合、場合により、適切な量の水素がパイプライン111を通して供給され、触媒の耐用年数を延長させる。パイプライン104を通ってキシレン異性化装置120に送られる反応物中のエチルベンゼンの含有量が低いため、異性化反応はキシレン異性化反応におけるキシレン損失を低減し、操作コストを低減することができるように、より低い反応温度および水素/炭化水素モル比の温和な条件下で操作することができる。
キシレン異性化装置120から得られたキシレン異性化生成物は、分留、好ましくは精留塔を使用した分留のために、パイプライン105を通って分留装置130に送られる。分留によって得られたC-芳香族物質はパイプライン106から排出され、C+芳香族化合物はパイプライン107を通って排出され、C芳香族化合物はパイプライン108を通ってパイプライン102に再循環され、次いで、パイプライン102を通ってp-キシレン吸着分離装置110に入る。必要に応じて、低エチルベンゼン含有量の外部追加されたC芳香族化合物の流れがパイプライン109からパイプライン102に追加され、外部追加されたC芳香族化合物内のエチルベンゼン含有量は、パイプライン101から入ってきたC芳香族化合物内のエチルベンゼン含有量よりも低い。
本発明のキシレン異性化は副生成物をほとんど生成しないので、分留装置130はC-芳香族化合物およびC+芳香族化合物をそれぞれ分離するために2つの精留塔を使用することができ、またはC+芳香族化合物を除去しないが、C-芳香族化合物およびC+芳香族化合物を分離するために1つの分留塔を使用することができる。C+芳香族化合物は、パイプライン108を通ってパイプライン102に再循環され、次いでパイプライン102を通ってp-キシレン吸着分離装置110に入る。
本発明は以下の実施例によってさらに例示されるが、本発明はそれに限定されない。
〔実施例1〕
CN101497022Bの実施例2の処理に従って、p-キシレンまたはエチルベンゼン吸着剤Bを調製した。
(1)小結晶粒を有するXゼオライトの製造:16.4kgのメタアルミン酸ナトリウム溶液(Alの含有量は17.3質量%、NaOの含有量は21.0質量%)、11.0kgの脱イオン水、および2.9kgの水酸化ナトリウムを100L合成槽に加えた。攪拌によって固体塩基が完全に溶解した後、11.8kgのケイ酸ナトリウム溶液(SiOの含有量は28.3質量%、NaOの含有量は8.8質量%)を追加した。混合物を均質になるまで撹拌し、エージングのために25℃で20時間放置し、指向剤を得た。
255kgのケイ酸ナトリウム溶液、1001kgの脱イオン水および37kgの水酸化ナトリウムを25℃の2000L槽に加え、撹拌により十分に混合した。227kgのメタアルミン酸ナトリウムを撹拌下で追加し、次いで15kgの指向剤を追加した。均一な混合物が得られるまで撹拌を続行した。混合物を100℃に温め、結晶化のために4時間放置した。洗浄溶液のpH値が10未満になるまで、生成物を水で洗浄した。生成物を濾過し、次いで80℃で12時間乾燥して、NaXゼオライトを得た。このゼオライトのSiO/Alのモル比はユニットセル定数から計算して2.19であり、結晶粒の平均粒径は、走査型電子顕微鏡で観察して0.7ミクロンであった。
(2)圧延による成形:工程(1)で製造したNaXゼオライト88kg(乾燥量基準、以下同じ)を、9kgのカオリン(Linfen、Shanxi製、中国、カオリナイト含有量90質量%)および3.4kgのセスバニア(sesbania)粉末と均質に混合して、混合粉末を得た。この混合粉末をターンプレートに載置した。圧延中、5.0質量%の濃度を有する適切な量の炭酸ナトリウム水溶液を粉末上に噴霧した。その結果、固体混合粉末はペレット状に凝集した。圧延中に噴霧した炭酸ナトリウム水溶液の量は、固体混合粉末の28質量%であった。直径0.35~0.80mmのペレットをふるい分けによって得、ペレットを80℃で10時間乾燥させ、空気流下で540℃で4時間焼成(calcined)した。
(3)In-situ結晶化:上記の焼成ペレットを、2.0:1の液体/固体の体積比率で、水酸化ナトリウムとケイ酸ナトリウムとの混合溶液で処理し、ここで、前記混合溶液は4.3質量%のNaOと2.1質量%のSiOとを含み、96℃で4.0時間放置して、その中のカオリンをXゼオライトにin situで結晶化させた。in-situ結晶化後に得られたペレットを、洗浄溶液のpH値が9.0になるまで脱イオン水で洗浄した。80℃で12時間乾燥し、500℃で2時間焼成した後のトルエンの吸着容量は0.230g/gであり、これは、凝集ペレット中のXゼオライトの含有量が97.9質量%であり、バインダーの含有量が2.1質量%であることに等しかった。
(4)イオン交換:in-situ結晶化および焼成の後、交換液として0.18mol/L硝酸バリウム溶液を用い、従来の塔(conventional column)において、ペレットを連続的にイオン交換した。バリウムイオン交換は、常圧、92℃、交換液の体積空間速度4.0h-1で10時間行った。使用した硝酸バリウム溶液のペレットに対する体積比は40:1であった。交換終了後、ペレットの体積の10倍の脱イオン水でペレットを洗浄し、窒素気流下、220℃で6時間乾燥して吸着剤Bを得た。600℃で2時間焼成した後の強熱減量は4.5質量%であった。NaOは0.55質量%で、BaOは39.5質量%であった。
〔実施例2〕
キシレン異性化触媒Cは、CN103418422Bの実施例9の処理に従って調製した。
SiO/Alのモル比が70であるZSM-11ゼオライト、モルデナイト(SiO/Alのモル比が11)およびγ-アルミナ粉末を、乾燥量基準で58.5:1.5:40の質量比で均一に混合し、粉末の総質量の50%を占める濃度2質量%の硝酸水溶液を追加し、混練成形し、120℃で2時間乾燥し、600℃で3時間空気中で焼成し、その後、3質量%の濃度のNHCl水溶液と90℃で3時間イオン交換した。固体を60℃で6時間乾燥し、空気中で500℃で4時間焼成して複合担体aを得た。
複合担体aを反応器に載置し、500℃まで熱し、水蒸気含有空気を導入して8時間処理した。触媒を通過する空気の体積空間速度は800h-1であり、空気中の含水率は25体積%であり、これにより、複合担体bを得た。
複合担体bを、2:1の液体/固体体積比で塩化白金酸溶液に12時間浸漬した。塩化白金酸溶液中の白金含有量は、複合担体中の白金含有量を(乾燥量基準で担体に対して)0.02質量%にすべきものである。浸漬した固体を60℃で6時間乾燥し、空気中で500℃で4時間焼成して、複合担体に基づく白金含有量が0.02質量%であり、複合担体が58.5質量%のHZSM-11ゼオライト、1.5質量%の水素型モルデナイト、および40質量%のγ-アルミナを含有する白金担持触媒Cを得た。
〔実施例3〕
エチルベンゼン吸着剤Aの調製
実施例1の工程(3)で調製した97.9質量%のXゼオライトを含む凝集ペレットを交換塔に載置し、95℃、0.1MPa、交換溶液の体積空間速度4.0h-1で0.5mol/LのCsCl溶液と10時間交換した。Csイオン交換度は77mol%であった。交換終了後、凝集ペレットを、凝集ペレットの体積の10倍の体積の脱イオン水で同じ条件で洗浄した後、空気中230℃で4時間乾燥し、エチルベンゼン吸着剤Aを得た。Cs/Naのモル比は3.4:1であり、600℃で2時間焼成した後の強熱減量は0.5質量%であった
〔比較例1〕
PXは、図1に示される従来技術の処理に従って、1000キロトンのp-キシレンの年間生産量のスケールに基づいて、C芳香族化合物から生成された。
パイプライン1からのエチルベンゼンおよびキシレンに富むC芳香族化合物と、パイプライン8からのキシレン異性化C芳香族化合物とを混合し、次いでパイプライン2を通してp-キシレン吸着装置10に入れた。p-キシレンの吸着分離後、p-キシレン生成物である得られた抽出油をパイプライン3から排出し、得られたラフィネート油をパイプライン4を通してキシレン異性化反応装置20に入れ、気相異性化反応を行った。反応に必要な水素はパイプライン11を通してキシレン異性化反応装置20に入れ、反応生成物はパイプライン5を通して分留装置30に入れた。分留装置30は、2つの精留塔を備えていた。第1の分留塔の塔頂での分留によって得られたC-芳香族物質を、パイプライン6から排出し、底部の成分を第2の分留塔に入れた。底部で得られたC+芳香族化合物はパイプライン7から排出した。塔頂で得られたC芳香族化合物は、パイプライン8に戻され、次いでパイプライン2によりp-キシレン吸着分離装置10に入れた。主なパイプライン物質の組成およびフローを表1に示す。
p-キシレン吸着分離装置10は、液相擬似移動床吸着分離装置である。吸着塔に装填された吸着剤は実施例1中のp-キシレン吸着剤Bであり、装填量は1165トン、操作温度は170℃、操作圧は0.8MPaであった。脱着剤はp-ジエチルベンゼンであった。擬似移動床の吸着床の数は24であった。サイクル時間は28分であった。脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着床の数は、それぞれ5、10、6および3であった。
キシレン異性化装置20の反応器に装填した触媒は実施例2中の異性化触媒Cであり、57.3トン装填した。キシレン異性化反応の温度は370℃であり、圧力は0.6MPaであった。反応器への供給物の重量時間空間速度は8h-1であり、水素/炭化水素モル比は1.0であった。
第1の分留塔の底部温度は161℃、圧力は0.04MPa、プレートの数は42であった。
第2の分留塔の底部温度は195℃、圧力は0.04MPa、プレートの数は51であった。
Figure 2022549944000002
〔実施例4〕
PXおよびエチルベンゼンは、図2に示される本発明の処理に従って、1000キロトンのp-キシレンの年間生産量のスケールに基づいて、C芳香族化合物から生成された。
エチルベンゼンおよびキシレンに富むC芳香族化合物を、パイプライン101を通してエチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔に送り、エチルベンゼン吸着床中の吸着剤にエチルベンゼンを吸着させ、未吸着成分をラフィネートとして吸着床から排出した。吸着床のエチルベンゼンを取り去るために吸着床を脱着剤ですすぎ、吸引液を得た。得られた吸引液中および吸引残液中の脱着剤を、それぞれ、配置された精留塔を介して精留除去した。エチルベンゼン生成物である得られた吸引油を、パイプライン112を通して排出した。得られた吸引残油は、パイプライン113から排出され、パイプライン108からの異性化生成物中のC芳香族化合物と混合され、パイプライン102を介してp-キシレン吸着分離装置110に送られた。p-キシレンの吸着分離後、p-キシレン生成物である得られた抽出油をパイプライン103から排出し、得られたラフィネート油をパイプライン104を通してキシレン異性化反応装置120に入れ、気相異性化反応を行った。反応に必要な水素はパイプライン111を通してキシレン異性化反応装置120に入れ、反応生成物はパイプライン105を通して分留装置130に入れた。分留装置130は、2つの精留塔を備えていた。第1の分留塔の塔頂での分留によって得られたC-芳香族物質をパイプライン106から排出し、底部の成分を第2の分留塔に入れた。底部で得られたC+芳香族化合物をパイプライン107により排出した。塔頂で得られたC芳香族化合物は、パイプライン108によって戻され、次いでパイプライン102によってp-キシレン吸着分離装置110に入れられた。主なパイプライン物質の組成およびフローを表2に示す。
エチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔に装填した吸着剤は実施例3中のエチルベンゼン吸着剤Aであり、装填量は385トン、吸着分離操作温度は110℃、圧力は0.6MPaであった。脱着剤はトルエンであり、水分含有量は5ppmであった。吸着供給物の体積流量に対する吸着塔中の脱着剤の体積流量の比率は1.2であった。擬似移動床の吸着床の数は16であった。サイクル時間は28分であった。脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着剤床の数は、それぞれ3、7、4および2であった。
p-キシレン吸着分離装置110は、液相擬似移動床吸着分離装置であった。吸着塔に装填された吸着剤は実施例1中のp-キシレン吸着剤Bであり、装填量は990トン、操作温度は170℃、操作圧は0.8MPaであった。脱着剤はp-ジエチルベンゼンであった。擬似移動床の吸着床の数は24であった。サイクル時間は28分であった。脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着床の数は、それぞれ5、10、6および3であった。
キシレン異性化装置120の反応器に装填した触媒は実施例2中の異性化触媒Cであり、35.3トン装填した。キシレン異性化反応の温度は350℃であり、圧力は0.5MPaであった。反応器への供給物の1時間当たりの重量空間速度は12h-1であり、水素/炭化水素モル比は0.8であった。
第1の分留塔、第2の分留塔、および操作条件はすべて、比較例1中のものと同様である。
Figure 2022549944000003
比較例1および実施例4中の原料消費量ならびに吸着剤および触媒の装填量の比較を表3に示す。表3から分かるように、年間生産量1000キロトンのp-キシレン装置では、実施例4の処理によれば、比較例1の処理と比較して、原料消費量が2.2%減少し、異性化触媒Cの総装填量が合計22トン減少し、これは38.4%の減少であり、p-キシレン吸着剤Bの装填量が合計175トン減少し、これは15%の減少であり、エチルベンゼン吸着剤の装填量が385トン増加し、エチルベンゼンの生産量が年間199.7キロトンとなった。エチルベンゼンの純度は99.85質量%、収率は95質量%であった。
Figure 2022549944000004
〔実施例5〕
エチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔に装填された吸着剤が実施例1中のエチルベンゼン吸着剤Bであり、装填量が338トン、吸着分離操作温度が135℃、圧力が0.6MPaであり、脱着剤が含水量80ppmのベンゼンであり、吸着供給物の体積流量に対する吸着塔中の脱着剤の体積流量の比率が1.5であったことを除いて、実施例4の方法によるp-キシレンの年間排出量1000キロトンのスケールに基づいて、C芳香族化合物からPXおよびエチルベンゼンが製造された。擬似移動床の吸着床の数は24であった。サイクル時間は28分であった。脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着床の数は、それぞれ5、10、6および3であった。エチルベンゼンの純度は99.86質量%、収率は97質量%であった。
主なパイプライン物質の組成および流量を表4に示す。原料消費量ならびに吸着剤および触媒の装填量の比較を表10に示す。
Figure 2022549944000005
〔比較例2〕
低エチルベンゼン量のC芳香族化合物の流れがパイプライン9によって外部追加され、パイプライン1によって入れられたC芳香族化合物と混合されてパイプライン2を通じてp-キシレン吸着分離装置10に入れられることを除き、比較例1の方法による図1に示された方法に従って、C芳香族化合物からPXが製造された。主なパイプライン物質の組成およびフローを表5に示す。
p-キシレン吸着分離装置の操作は、p-キシレン吸着剤Bの装填量が1138トンであったことを除いて、比較例1と同じである。
キシレン異性化反応装置20の操作は、触媒Cの装填量が55.5トンであったことを除いて、比較例1と同じである。
Figure 2022549944000006
〔実施例6〕
低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物の流れがパイプライン109によって外部追加され、パイプライン113によって入れられた吸引残油と混合されて、次いでパイプライン102を通じてp-キシレン吸着分離装置110に入れられることを除き、実施例4の方法による図2に示した方法に従って、C芳香族化合物からPXおよびエチルベンゼンが製造された。主なパイプライン物質の組成およびフローを表6に示す。
エチルベンゼン液相吸着分離装置140の操作は、吸着剤Aの装填量が242トンであったことを除いて、実施例4と同じである。
p-キシレン吸着分離装置110の操作は、実施例4と同じある。
キシレン異性化反応装置120の操作は、触媒Cの装填量が35.1トンであったことを除いて、実施例4と同じである。
Figure 2022549944000007
比較例2および実施例6中の原料消費量ならびに吸着剤および触媒の装填量の比較を表7に示す。表7から分かるように、年間生産量1000キロトンのp-キシレン装置では、実施例6の処理によれば、比較例2の処理と比較して、原料消費量が2.2%減少し、異性化触媒Cの総装填量が全体で20.4トン減少し、これは36.7%の減少であり、p-キシレン吸着剤Bの装填量が全体で148トン減少し、これは13.0%の減少であり、エチルベンゼン吸着剤の装填量が242トン増加し、エチルベンゼンの生産量が年間125.3キロトンとなった。
Figure 2022549944000008
〔実施例7〕
脱着剤の含水量が40ppmであり、分離によって得られたエチルベンゼンの純度が99.85質量%であり、エチルベンゼンの収率が93.2質量%であったことを除いて、実施例5の処理に従ってPXおよびエチルベンゼンが製造された。主なパイプライン物質の組成およびフローを表8に示す。原料消費量ならびに吸着剤および触媒の装填量の比較を表10に示す。
Figure 2022549944000009
〔実施例8〕
脱着剤の含水量が120ppmであり、分離によって得られたエチルベンゼンの純度が99.85質量%であり、エチルベンゼンの収率が89質量%であったことを除いて、実施例5の処理に従ってC芳香族化合物からPXおよびエチルベンゼンが製造された。主なパイプライン物質の組成およびフローを表9に示す。原料消費量ならびに吸着剤および触媒の装填量の比較を表10に示す。
Figure 2022549944000010
Figure 2022549944000011
〔実施例9〕
エチルベンゼン吸着剤Dの調製
実施例1で得られたエチルベンゼン吸着剤Bを槽型反応器でイオン交換した。交換液は0.4mol/Lの塩化カリウム溶液であった。イオン交換は95℃,0.1MPaで3回行った。毎回使用する交換液とエチルベンゼン吸着剤Bとの液体/固体体積比は4.5であり、窒素気流中、205℃で4時間乾燥後にエチルベンゼン吸着剤Dが製造された。600℃で2時間焼成した後で測定された強熱減量は4.8質量%であった。NaOは0.43質量%、BaOは28.2質量%、KOは8.7質量%であった。
〔実施例10〕
エチルベンゼン液相吸着分離装置140の吸着塔に装填された吸着剤が実施例9中のエチルベンゼン吸着剤Dであり、装填量が298トン、吸着分離操作温度が135℃、圧力が0.8MPaであり、脱着剤が含水量80ppmのベンゼンであり、吸着塔中の吸着供給物の体積流量に対する脱着剤の体積流量の比率が1.3であったことを除いて、実施例4の方法によるp-キシレンの年間排出量1000キロトンのスケールに基づいて、C芳香族化合物からPXおよびエチルベンゼンが製造された。擬似移動床の吸着床の数は16であった。サイクル時間は26分であった。脱着ゾーン、精製ゾーン、吸着ゾーンおよび緩衝ゾーンにおける吸着床の数は、それぞれ3、7、4および2であった。主なパイプライン物質の組成およびフローを表11に示す。エチルベンゼンの純度は99.86質量%、収率は97.4質量%であった。
Figure 2022549944000012
図1は、先行技術におけるC芳香族化合物からのp-キシレンの製造のフローチャートである。 図2は、本発明中のC芳香族化合物からのp-キシレンおよびエチルベンゼンの製造のフローチャートである。

Claims (21)

  1. エチルベンゼンを含むC芳香族化合物からp-キシレンおよびエチルベンゼンを製造する方法であって、以下の工程:
    (1)含まれるエチルベンゼンをエチルベンゼン吸着床の吸着剤に吸着させ、未吸着成分を前記吸着床から吸引残液として排出するように、エチルベンゼンを含むC芳香族化合物をエチルベンゼン液相吸着分離装置に送り;前記吸着床を脱着剤ですすぎ、エチルベンゼンを脱着して吸引液を得て、前記吸引液中および前記吸引残液中の前記脱着剤をそれぞれ除去し、エチルベンゼンおよび吸引残油を得る工程と、
    (2)工程(1)で得られた前記吸引残油をp-キシレン吸着分離装置に送り、p-キシレン吸着床でp-キシレンを吸着剤に吸着させ、未吸着成分をラフィネートとして前記吸着床から排出する工程;前記吸着床を脱着剤ですすぎ、p-キシレンを脱着して抽出物を得て、前記抽出物中および前記ラフィネート中の脱着剤をそれぞれ除去し、p-キシレン生成物およびラフィネート油を得る工程と、
    (3)工程(2)で得られた前記ラフィネート油をキシレン異性化装置に送り、キシレン異性化触媒の作用によりキシレン異性化を行い、異性化生成物を分留し、分留により得られたC-芳香族化合物を前記装置から排出し、残りの芳香族化合物を工程(2)の前記吸着分離装置の原料として使用する工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記工程(1)において、液相擬似移動床装置を使用して、温度70~180℃、圧力0.2~2.0MPaでエチルベンゼンを吸着分離することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(1)における前記液相擬似移動床装置の吸着床の数が8~24であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 工程(1)で使用される前記エチルベンゼン吸着剤が95~99.5質量%のCsNaXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、Cs/Naのモル比が1.5~10.0であり、前記脱着剤がトルエンであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 工程(1)で使用される前記エチルベンゼン吸着剤が95~99.5質量%のXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、前記Xゼオライトのカチオン部位がBaまたはBaおよびKによって占められており、前記脱着剤がベンゼンであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エチルベンゼン吸着剤中のNaO含有量が0.6質量%未満であり、前記Xゼオライトのカチオン部位がBaで占められている場合、前記吸着剤中のBaOの含有量は35~45質量%であり、前記Xゼオライトのカチオン部位がBaおよびKで占められている場合、前記吸着剤中のBaOの含有量は25~35質量%であり、KO含有量は7~10質量%であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記脱着剤が1~15ppmの含水量を有することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  8. 前記脱着剤が50~100ppmの含水量を有することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  9. 吸着供給物の体積流量に対する、工程(1)におけるエチルベンゼンの吸着分離に使用される前記脱着剤の体積流量の比が、0.6~5.0または0.6~3.0であることを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
  10. 工程(2)において、液相擬似移動床を使用して、温度110~200℃、圧力0.4~2.0MPaでp-キシレンを吸着分離することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 前記擬似移動床装置の吸着床の数が8~24であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 工程(2)で使用される前記p-キシレン吸着剤が95~99.5質量%のXゼオライトおよび0.5~5質量%のバインダーを含み、前記Xゼオライトのカチオン部位がBaまたはBaおよびKによって占められていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 工程(2)におけるp-キシレン吸着分離に使用する前記脱着剤が、トルエンまたはp-ジエチルベンゼンであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 工程(3)におけるキシレン異性化反応が温度210~360℃、圧力0.1~4.0MPaを有し、前記触媒を通過する前記ラフィネート油の重量時空間速度が11~20h-1であり、水素/炭化水素モル比が0~0.9であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. 工程(3)において前記異性化生成物を分留し、分留により得られたC-芳香族化合物およびC+芳香族化合物を前記装置から排出し、工程(2)において前記吸着分離装置の原料としてC芳香族化合物を使用することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  16. 工程(2)において、工程(1)で得られた前記吸引残油に、低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分の流れをさらに外部追加することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  17. 工程(1)で得られた前記吸引残油に対する、外部追加された前記低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分の質量比が0.1~0.8であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 工程(1)における前記エチルベンゼンを含むC芳香族化合物中のエチルベンゼン含有量が10~25質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  19. 工程(1)で得られた前記吸引残油中および外部追加された前記低エチルベンゼン含有量のC芳香族化合物成分中のエチルベンゼン含有量が3質量%以下であることを特徴とする、請求項1または16に記載の方法。
  20. 工程(3)における前記キシレン異性化触媒が、15~90質量%のZSM-5および/またはZSM-11ゼオライトおよび10~85質量%のアルミナを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  21. 前記キシレン異性化触媒が15~90質量%のZSM-5および/またはZSM-11ゼオライト、1~5質量%のモルデナイトおよび5~84質量%のアルミナを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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