JP2022545816A - 有機カーボネート生成プロセス - Google Patents

有機カーボネート生成プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2022545816A
JP2022545816A JP2022513170A JP2022513170A JP2022545816A JP 2022545816 A JP2022545816 A JP 2022545816A JP 2022513170 A JP2022513170 A JP 2022513170A JP 2022513170 A JP2022513170 A JP 2022513170A JP 2022545816 A JP2022545816 A JP 2022545816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol
distillation column
water
stream
carbon dioxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022513170A
Other languages
English (en)
Inventor
フィッシャー,カイ・ユルゲン
ファン・デル・ヘイデ,エフェルト
ファン・デ・ハール,ペーテル
オンウソグ,ウデオグ・チジオケ
ネニュ,ニコレッタ・クリスティーナ
Original Assignee
シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー filed Critical シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Publication of JP2022545816A publication Critical patent/JP2022545816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/04Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from carbon dioxide or inorganic carbonates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/009Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping in combination with chemical reactions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/143Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column by two or more of a fractionation, separation or rectification step
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides
    • B01J31/06Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides containing polymers
    • B01J31/08Ion-exchange resins
    • B01J31/10Ion-exchange resins sulfonated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/08Purification; Separation; Stabilisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/96Esters of carbonic or haloformic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

本発明は、反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、有機カーボネートの生成をもたらすことを含み、有機カーボネートが、反応ゾーンから連続的に取り出される、有機カーボネートを調製するためのプロセスに関する。

Description

本発明は、有機カーボネートを調製するためのプロセスに関する。
ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、およびアルキレンカーボネートなどの有機カーボネートは、化学産業で幅広い用途が見出されている。有機カーボネートは、その低い毒性のため溶媒として、ポリマーの調製用のモノマーとして、および他のいくつかの用途で広く使用されるようになっている。ポリマーを形成するためのモノマーとしてのカーボネートの使用は、拡大し、世界市場でのそれらの需要の大幅な増加を引き起こす可能性がある。有機カーボネートは、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、およびポリアミドの生成用の重要な前駆体である。さらに、有機カーボネートは、燃料酸素化物添加剤、または溶媒もしくはエントレーナー、またはリチウム電池用の高誘電率成分、または化学アルコール精製用の中間体、または医療もしくは化粧品用途として使用され得る。
現在および従来の合成技術は、いくつかの国で禁止されているホスゲンを構成要素として使用することを特徴としているため、有機カーボネートのための新しい合成方法論の開発が世界中で大きな注目を集めている。ジメチルカーボネート(DMC)およびジエチルカーボネート(DEC)などの有機カーボネートのホスゲンフリー合成が大きく注目されている。改善された有機カーボネート生成プロセスを開発する継続的な必要性がある。本発明の目的は、技術的に有利で、効率的で、かつ手頃な価格の有機カーボネート生成プロセスを提供することである。
驚くべきことに、上記の有機カーボネート生成プロセスは、反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、有機カーボネートの生成をもたらし、有機カーボネートが、反応ゾーンから連続的に取り出されるプロセスとして提供できることが見出された。
したがって、本発明は、反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、有機カーボネートの生成をもたらすことを含み、有機カーボネートが、反応ゾーンから連続的に取り出される、有機カーボネートを調製するためのプロセスに関する。
触媒の存在下でアルコールを二酸化炭素と反応させることから有機カーボネートを生成し、それによって有機カーボネートおよび水を生成することが知られている。この反応型の文献の概要は、「Studies in Surface Science and Catalysis」第178巻、2019年、Elsevier B.Vにおいて、T.Tabanelli et alによる題名「Conversion of CO to Valuable Chemicals:Organic Carbonate as Green Candidates for the Replacement of Noxious Reactants」の第7章の3.2節に提供されている。該概要では、アルコールとジオールとのCO直接縮合反応は、該反応についての好ましくない熱力学的平衡に関連するいくつかのボトルネックに悩まされていることが認識されている。該概要では、反応媒体からの水の連続的な除去は、不利な平衡を生成物に向かってシフトさせるであろうと述べられている。該概要による解決策は、効果的な脱水剤の使用である。しかしながら、本発明で必要とされる有機カーボネート生成物の連続的な取り出しは、該概要において開示または示唆されていない。
本発明の実施形態を示す図である。
本発明のプロセスおよび該プロセスで使用される流れまたは組成物は、1つ以上の様々な記載されたステップおよび成分それぞれを、「含む(comprising)」、「含有する」、または「含む(including)」という用語で説明されるが、それらはまた、該1つ以上の様々な記載されたステップおよび成分それぞれ「から本質的になる」または「からなる」こともできる。
本発明の文脈において、流れまたは組成物が、2つ以上の成分を含む場合では、これらの成分は、100%を超えない全体量で選択されるべきである。
さらに、プロパティの上限および下限が引用されている場合、上限のいずれかと下限のいずれかとの組み合わせによって定義される値の範囲も含まれる。
以下の例および図では、蒸留カラムへの異なる供給流および蒸留カラムからの生成物流の場所は、成分がそれらの相対揮発性によって必要とされる場所に向けられるように選択されている。これは、異なるアルコール反応物および異なる有機カーボネート生成物が、化学的および分離プロセスを推進するために異なる供給場所をもたらす可能性があることを意味する。
本発明では、反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、それにより有機カーボネートを生成する。対象となる有機カーボネートとしてのジメチルカーボネートを参照して、反応全体を以下に示す。
Figure 2022545816000001
そのようなアルコールのカルボキシル化は、熱力学による制限を有する。それは、生成物の有機カーボネートおよび水に対して不利な平衡を有する。しかしながら、本発明では、有機カーボネートは、反応ゾーンから連続的に取り出されるので、熱力学的平衡は、有利に生成物に向かってシフトする。加えて、本発明では、触媒に加えて水が存在する必要があり、その水は、以下でさらに説明するように供給され得る。したがって、本発明では、上記の文献の概要のように、モレキュラーシーブまたは硫酸ナトリウムもしくは硫酸マグネシウムなどの脱水剤は、使用されない。
さらに、有利には、本発明は、二酸化炭素(例えば、煙道ガスから取られる)ならびに例えば、発酵および通常は水を含有するアルコール供給流に由来し得る(バイオ)エタノールから出発する有機カーボネートの直接合成を可能にする。いずれにせよ、本発明では水が必要であるため、有利には、本発明で使用する前に、該水をアルコールから分離する必要はない。
したがって、本発明では、有機カーボネートは、反応ゾーンから連続的に取り出される。本プロセスは、好ましくは連続プロセスである。好ましくは、有機カーボネートのそのような連続的な取り出しは、蒸留カラムで反応を実行することによって達成される。本明細書内で、「蒸留カラム」とは、蒸留が実行されるカラムを指し、該蒸留は、選択的沸騰および凝縮を使用することによって、成分の液体混合物から成分を分離するプロセスであり、凝縮された液体の一部は、カラムに再循環(還流)されても、されなくてもよい。
このようにして、有利には、有機カーボネートの生成および分離は、蒸留カラムにおいて同時に行われ、それにより、熱力学的平衡を生成物に向かってシフトさせ、より多くの有機カーボネートの生成をもたらす。したがって、反応ゾーンは、蒸留カラムの一部であり、有機カーボネートは、蒸留カラムから連続的に取り出されることが好ましい。そのような蒸留カラムは、「反応蒸留カラム」とも呼ばれる。
本発明では、二酸化炭素、アルコール、および水が反応ゾーンに供給されることが好ましい。それらは、別々におよび/または一緒に供給され得る。例えば、アルコールおよび水は、一緒に反応ゾーンに供給され得る。反応ゾーンに供給される水の量は、反応ゾーンに供給される水およびアルコールの総量に基づいて、1~99重量%、好ましくは5~95重量%、より好ましくは10~80重量%、最も好ましくは20~50重量%であり得る。本プロセスにおける水の存在は、種々の利点を有し得る。第1に、水は、以下でさらに説明するように、二酸化炭素を溶解し得る意図された反応に好適な極性反応媒体である。第2に、水は、以下でさらに説明するように、二酸化炭素、水、アルコール、および有機カーボネートを含む流れのさらなる任意の精製に役立ち得る。第3に、以下でさらに説明するように、本プロセスで使用される触媒を活性化および安定化するために水が必要となり得る。
反応ゾーン中に存在する水液相が、溶存二酸化炭素で飽和するような量の二酸化炭素が反応ゾーンに供給されることが好ましい。そのような溶存二酸化炭素は、「液体」二酸化炭素と呼ばれることもある。
本発明では、第1の蒸留カラムの反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、二酸化炭素、水、アルコール、および有機カーボネートを含む混合物をもたらすことが好ましく、有機カーボネートは、第1の蒸留カラムからの底部流で第1の蒸留カラムから連続的に取り出され、第1の蒸留カラムからの上部流は、二酸化炭素、水、アルコール、および任意選択で有機カーボネートを含む。有機カーボネートは、水と共沸混合物を形成し得るため、該上部流中に存在し得る。例えば、ジアルキルカーボネートは、水と共沸混合物を形成するが、アルキレンカーボネートは、形成しないことが知られている。したがって、有機カーボネートがジアルキルカーボネートである場合、それは、最終的に底部流および上部流の両方になる。
本明細書内では、カラムからの「上部流」または「底部流」とは、それぞれ、カラムの上部またはカラムの底部から、カラムの全長に基づいて、0%~30%、より好適には0%~20%、さらにより好適には0%~10%の位置でカラムを出る流れが参照される。
淡水は、新鮮なアルコールが供給される位置より上にある位置、好ましくは反応ゾーンの上部またはその上の位置で、第1の蒸留カラムに供給されることが好ましい。さらに、新鮮なアルコールは、淡水が供給される位置より下にある位置、好ましくは反応ゾーンの底部またはその下の位置で、第1の蒸留カラムに供給されることが好ましい。該反応ゾーンは、不均一系触媒を含有するパッキング、例えば構造化パッキングを含む第1の蒸留カラム内のゾーンであり得る。「淡水」またはアルコールとは、再循環されていない水またはアルコールを指す。あるいは、またはさらに、淡水および新鮮なアルコールは、水性アルコール流の一部として、好ましくは反応ゾーンの底部またはその下の位置で同時供給され得る。なおさらに、二酸化炭素は、新鮮なアルコールが供給される位置より下にある位置で供給されることが好ましい。窒素などの不活性ガスは、二酸化炭素と一緒に同時供給され得る。さらに、二酸化炭素は、水と一緒に同時供給され得る。有利なことに、水は、とりわけ上記のように二酸化炭素を溶解するために、本プロセスにおいて何らかの方法で必要とされるので、二酸化炭素および水の両方を含む供給流から水を除去する必要はない。本発明では、5~100重量%の二酸化炭素を含み、残りが不活性ガスおよび/または水を含む流れが供給され得る。
第1の蒸留カラムからの上記の上部流が、二酸化炭素、水、アルコール、および有機カーボネートを含む場合、該上部流は、少なくとも部分的に凝縮され、二酸化炭素を含むガス流、有機カーボネートおよびアルコールを含む第1の液体流、ならびにアルコールおよび水を含む第2の液体流に分離されることが好ましい。後者の分離は、デカンタを使用することにより実行され得る。二酸化炭素を含む分離された流れは、プロセスから除去され得るか、または第1の蒸留カラムに再循環され得る。有機カーボネートおよびアルコールを含む分離された流れは、さらなる有機カーボネートが回収され得、アルコールが反応ゾーンに再循環され得るように、第1の蒸留カラムに再循環され得る。該流れは、反応ゾーンの底部より下であり、かつ新鮮なアルコールが供給される位置より下である位置で第1の蒸留カラムに供給されることが好ましい。アルコールおよび水を含む分離された流れは、第2の蒸留カラムに供給され得、アルコールを含む流れおよび水を含む流れへの分離が実行される。第2の蒸留カラムからのアルコールを含む分離された流れは、第1の蒸留カラムに再循環され得る。該流れは、別々に供給され得るか、または新鮮なアルコールと一緒に第1の蒸留カラムに同時供給され得る。第2の蒸留カラムからの水を含む分離された流れは、プロセスから除去され得る。
好ましくは、反応ゾーン中の温度は、50~200℃、より好ましくは60~160℃、最も好ましくは70~140℃の温度である。さらに、好ましくは、反応ゾーン中の圧力は、5ミリバール~10バール、より好ましくは10ミリバール~5バールの圧力である。圧力は、反応ゾーン中で所望の沸点が実現されるように選択および設定され得る。
本発明では、アルコールは、芳香族C-Cアルコールおよび/または脂肪族C-C30アルコールであり得る。芳香族C-Cアルコールは、フェノールであり得る。好ましくは、本発明では、アルコールは、脂肪族C-C30アルコールである。好ましくは、脂肪族C-C30アルコールは、1~10個の炭素原子、より好ましくは1~5個の炭素原子、最も好ましくは1~3個の炭素原子を有する。さらに、好ましくは、脂肪族C-C30アルコールは、メタノール、エタノール、およびイソプロパノール、より好ましくはメタノールおよびエタノール、最も好ましくはエタノールから選択される。
さらに、本発明では、アルコールは、1つのヒドロキシル基(一価アルコール)または2つ以上のヒドロキシル基(多価アルコール)を含有し得る。一価アルコールの場合、直鎖有機カーボネートが形成され、これは、ジアルキルカーボネート(出発アルコールが脂肪族である場合)またはジアリールカーボネート(出発アルコールが芳香族である場合)であり得る。多価アルコールの場合、ヒドロキシル基のうちの2つ、特に2つまたは3つの炭素原子によって互いに分離された2つのヒドロキシル基が二酸化炭素と反応して、環状有機カーボネートを形成し得る。そのような多価アルコールの例は、モノアルキレングリコール、例えば、モノエチレングリコールまたはモノプロピレングリコールであり、これは、二酸化炭素と反応すると、アルキレンカーボネート、例えば、エチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートの形成をもたらす。そのような多価アルコールの別の例は、二酸化炭素と反応したときにグリセロールカーボネートの形成をもたらすグリセロールである。
上記のように、本プロセスでは、芳香族C-Cアルコールおよび脂肪族C-C30アルコールの両方が供給され得る。これは、ジアルキルカーボネートおよびジアリールカーボネートに不均化され得るアルキルアリールカーボネートが形成され得るという利点を有する。例えば、本プロセスでは、メタノールとフェノールとの混合物が使用される場合、ジメチルカーボネートおよびメチルフェニルカーボネートが形成され得る。次いで、メチルフェニルカーボネートの不均化は、ジフェニルカーボネートおよびさらにジメチルカーボネートをもたらすであろう。
本発明では、触媒を使用すべきである。二酸化炭素およびアルコールからの有機カーボネートの形成を触媒する任意の触媒が使用され得る。
触媒は、酸性触媒であることが好ましい。さらに、触媒が塩基性触媒であることが好ましい場合がある。一般に、酸性および塩基性の両方の特性を有する触媒が使用され得る。したがって、本発明では、触媒は、酸性または塩基性であり得るか、または酸性および塩基性の特性を有し得る。さらに、好ましくは、触媒は、不均一系触媒である。さらに、好ましくは、該不均一系触媒は、固定化された触媒であり、これは、それが反応ゾーンを離れることができないことを含意する。不均一系触媒の固定化は、例えば、反応ゾーン中のパッキングに触媒を組み込むことによって達成され得る。
上記の酸性触媒は、酸性樹脂、具体的には酸性イオン交換樹脂であり得る。該酸性樹脂は、本プロセスに存在するような水および/またはアルコールをプロトン化することができる任意の酸性樹脂であり得る。そのような酸性樹脂の酸性官能基のプロトンは、アルコールを有利に活性化して、所望の反応を受け得る。そのような酸性樹脂が使用される場合、本プロセスに存在するような水は、そのような酸性樹脂の活性化および安定化の両方において有利に使用され得る。酸性樹脂の場合、水と接触すると大幅に膨潤する場合がある。乾燥すると、担体ポリマーマトリックスがもろくなる場合があり、任意の破片がパッキングにより反応ゾーンに保持されているケージから逃げる場合がある。これは、触媒酸性樹脂の安定化および活性化の両方を含意する。さらに、水は、樹脂の細孔を開いたままにし、酸性官能基にアクセス可能にする。
酸性樹脂の好適な例は、スルホン化ポリスチレンに基づく酸性樹脂である。後者の酸性樹脂は、スルホン酸(-SOH)基を含有する。そのような酸性樹脂は、マクロテキュラー(マクロポーラス)であり得る。スルホン化ポリスチレンに基づく酸性イオン交換樹脂の好適な市販の例は、Amberlyst 15およびAmberlyst 48である。
典型的には、多種多様な触媒が本発明で使用され得る。触媒の性質は、本発明にとって必須ではない。例えば、以下の文献参照[1]~[9]に記載されている触媒のうちの1つ以上が本発明で使用され得る。該文献参照の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
参考文献[1]に開示されているように、MgO-CeOは、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[2]に開示されているように、有機スズ材料、例えば、n-BuSn(OCHは、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[3]に開示されているように、有機銅材料、例えば、Cu-AC[AC=活性炭]は、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[4]に開示されているように、CeOは、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[5]は、次のことを開示している。有機金属-アルコキシ化合物、金属酸化物、金属担持触媒、イオン性液体を含むDMC(ジメチルカーボネート)の直接合成のために、多様な触媒がすでにテストされている。一般に、バランスの取れた酸性および塩基性特性が、DMC合成においてメタノール活性化に重要な役割を果たすことが提案されている。金属酸化物の研究の大部分は、セリアまたはジルコニアを扱っている。結晶構造および形態が活性に及ぼす影響については、まだ議論が続いている。ナノロッド、ナノキューブ、八面体、および紡錘体のような形態を示すセリア触媒は、異なる活性を示す。一般に、観察された傾向は、混合酸化物が純粋な酸化物よりも優れた性能を発揮することが多いということである。したがって、著者らは、HPO-官能化ZrO、Al、Feでドープしたセリア、ならびにセリア-ジルコニアの混合酸化物などの修飾されたセリアおよびジルコニアを探求している。参考文献[5]に開示されているように、該触媒のうちの1つ以上が、本発明で触媒として使用され得る。該CeOは、Al、Zn、Fe、La、Y、Gd、Sm、Zr、Nd、Nb、Tiのうちの1つ以上と組み合わせて使用され得る。
参考文献[6]に開示されているように酸化イットリウム、Yは、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[7]に開示されているように、金属/活性炭材料、例えば、Cu-Ni/ACおよびRu-Fe/AC[AC=活性炭]は、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[8]は、次のことを開示している。2-シアノピリジンと合わせたZnO-CeOを使用して、反応中に形成された水を除去することができる。優れた触媒活性は、CeOの結晶サイズならびに最適な数の酸性および塩基性サイトの存在の統一された効果である。参考文献[8]に開示されているように、該ZnO-CeO触媒は、本発明で触媒として使用され得る。
参考文献[9]は、次のことを開示している。DMC合成では、有機スズ、銅ベースの触媒、均一および不均一系触媒、有機金属錯体、ホスフィン、有機塩基、金属酸化物、酸塩基二官能性系、ゼオライト-スメクタイト触媒、ならびに担持された有機塩基触媒などの異なるタイプの触媒が報告されている。参考文献[9]に開示されているように、該触媒のうちの1つ以上が、本発明で触媒として使用され得る。
文献参照[1]~[9]
[1]Pawar et al.,“Understanding the synergy between MgO-CeO as an effective promoter and ionic liquids for high dimethyl carbonate production from CO and methanol”,2020,Chemical Engineering Journal 395,124970.
[2]Ballivet-Tkatchenko et al.,“Direct synthesis of dimethyl carbonate with supercritical carbon dioxide: characterization of a key organotin oxide intermediate”,Catal.Today.,115,2006,pages 80-87.
[3]Merza et al.,“The synthesis of dimethyl carbonate by the oxicarbonylation of methanol over Cu supported on carbon norit”,Catal.Lett.,145,2015,pages 881-892.
[4]Tomishige et al.,“Catalytic function of CeO in non-reductive conversion of CO with alcohols”,2020,Materials Today Sustainability,9,100035.
[5]Daniel et al.,“Discovery of very active catalysts for methanol carboxylation into DMC by screening of a large and diverse catalyst library”,2020,New Journal of Chemistry,44(16),pages 6312-6320.
[6]Sun et al.,“Study of thermodynamics and experiment on direct synthesis of dimethyl carbonate from carbon dioxide and methanol over yttrium oxide”,2020,Industrial and Engineering Chemistry Research,59(10),pages 4281-4290.
[7]Arbelaez et al.,“Transformation of carbon dioxide into linear carbonates and methane over Cu-Ni and Ru-Fe supported on pellets activated carbon”,2020,Chemical Engineering Transactions,79,pages 109-114.
[8]Challa et al.,“Coupling of CHOH and CO with 2-cyanopyridine for enhanced yields of dimethyl carbonate over ZnO-CeO catalyst”,2019,Journal of Chemical Sciences 131(8),86.
[9]Pawar et al.,“Greener synthesis of dimethyl carbonate from carbon dioxide and methanol using a tunable ionic liquid catalyst”,2020,Open Chemistry,17(1),pages 1252-1265.
本発明は、図1にさらに示されている。
図1に示すプロセスでは、水を含む液体供給流(1)、エタノールを含む液体供給流(2)、および二酸化炭素を含む気体供給流(3)は、異なる位置で、反応蒸留カラム(4)に送られ、図1に示すように、水は、最高位置で供給され、二酸化炭素は、最低位置で供給される。反応蒸留カラム(4)は、二酸化炭素およびアルコール(例えばエタノール)からの有機カーボネート(例えば、ジエチルカーボネート)の形成を触媒することができる不均一系触媒を含有する反応ゾーン(5)を含有する。
反応蒸留カラム(4)からの底部流(7)は、所望の生成物、すなわちジエチルカーボネートを含む。反応蒸留カラム(4)からの上部流(6)は、ジエチルカーボネート、水、エタノール、および二酸化炭素を含み、部分凝縮ステップを経てデカンタ(8)に送られる。気体の二酸化炭素は、デカンタ(8)からその上部を介して排出される。デカンタ(8)では、2つの液相が分離され、ジエチルカーボネートおよびエタノールを含む上部相が第1の液体流(10)で反応蒸留カラム(4)に再循環され、エタノールおよび水を含む底部相が第2の液体流(11)で蒸留カラム(12)に送られる。蒸留カラム(12)では、流れ(11)は、エタノール供給流(2)と合わせることにより、反応蒸留カラム(4)に再循環されるエタノールを含む上部流(13)と、プロセスから除去される水を含む底部流(14)と、に分離される。

Claims (10)

  1. 有機カーボネートを調製するためのプロセスであって、反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、前記有機カーボネートの生成をもたらすことを含み、前記有機カーボネートが、前記反応ゾーンから連続的に取り出される、プロセス。
  2. 前記アルコールが、芳香族C-Cアルコールおよび/または脂肪族C-C30アルコール、好ましくはメタノールまたはエタノールである、請求項1に記載のプロセス。
  3. 温度が、50~200℃、好ましくは60~160℃、より好ましくは70~140℃の温度である、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 圧力が、5ミリバール~10バール、好ましくは10ミリバール~5バールの圧力である、先行請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記反応ゾーンが、蒸留カラムの一部であり、前記有機カーボネートが、前記蒸留カラムから連続的に取り出される、先行請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 第1の蒸留カラムの反応ゾーンにおいて水および触媒の存在下で、二酸化炭素をアルコールと接触させて、二酸化炭素、水、アルコール、および有機カーボネートを含む混合物をもたらし、有機カーボネートが、前記第1の蒸留カラムからの底部流で前記第1の蒸留カラムから連続的に取り出され、前記第1の蒸留カラムからの上部流が、二酸化炭素、水、アルコール、および任意選択で有機カーボネートを含む、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記第1の蒸留カラムからの上部流が、二酸化炭素、水、アルコール、および有機カーボネートを含み、
    前記上部流が、少なくとも部分的に凝縮され、二酸化炭素を含むガス流、有機カーボネートおよびアルコールを含む第1の液体流、ならびにアルコールおよび水を含む第2の液体流に分離され、
    有機カーボネートおよびアルコールを含む前記分離された第1の液体流が、前記第1の蒸留カラムに再循環され、
    アルコールおよび水を含む前記分離された第2の液体流が、第2の蒸留カラムに供給され、アルコールを含む流れおよび水を含む流れへの分離が実行され、
    前記第2の蒸留カラムからのアルコールを含む前記分離された流れが、前記第1の蒸留カラムに再循環される、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記触媒が、酸性触媒である、先行請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記酸性触媒が、酸性樹脂、好ましくはスルホン化ポリスチレンに基づく酸性樹脂である、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記触媒が、固定化された不均一系触媒である、先行請求項のいずれか一項に記載のプロセス。
JP2022513170A 2019-08-30 2020-08-06 有機カーボネート生成プロセス Pending JP2022545816A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19194630.0 2019-08-30
EP19194630 2019-08-30
PCT/EP2020/072124 WO2021037516A1 (en) 2019-08-30 2020-08-06 Organic carbonate production process

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022545816A true JP2022545816A (ja) 2022-10-31

Family

ID=67810481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022513170A Pending JP2022545816A (ja) 2019-08-30 2020-08-06 有機カーボネート生成プロセス

Country Status (10)

Country Link
US (1) US11807599B2 (ja)
EP (1) EP4021883B1 (ja)
JP (1) JP2022545816A (ja)
KR (1) KR20220052926A (ja)
CN (1) CN114341099A (ja)
ES (1) ES2953947T3 (ja)
HU (1) HUE064513T2 (ja)
PL (1) PL4021883T3 (ja)
TW (1) TW202114979A (ja)
WO (1) WO2021037516A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20240182385A1 (en) 2021-04-28 2024-06-06 Torrgas Technology B.V. Process to prepare lower olefins

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT998309B (it) 1973-08-01 1976-01-20 Snam Progetti Processo di carbossilazione di alcoli in fase eterogenea
JPH0356134A (ja) 1990-06-28 1991-03-11 Asahi Chem Ind Co Ltd 反応蒸留装置
CN1033024C (zh) 1992-01-15 1996-10-16 黄玉龙 从已二酸生产废液中提取二羧酸及其酯类的方法
DE4339977A1 (de) 1993-11-24 1995-06-01 Bayer Ag Verfahren zur Aufarbeitung der flüssigen Reaktionsprodukte aus der Cu-katalysierten Dimethylcarbonatherstellung
US5491524A (en) 1994-10-05 1996-02-13 Carl Zeiss, Inc. Optical coherence tomography corneal mapping apparatus
US5648529A (en) 1995-05-16 1997-07-15 Hoechst Celanese Corporation Process for the recovery of an organic acid from the manufacture of a cellulose ester
EP1066242B1 (en) 1998-03-25 2003-05-07 Sulzer Chemtech AG Process and apparatus for the production of butylacetate and isobutylacetate
US6015875A (en) 1998-08-11 2000-01-18 Catalytic Distillation Technologies Process for making acetals
US6784277B2 (en) 2001-08-14 2004-08-31 General Electric Company Method for preparing a dialkyl carbonate, and its use in the preparation of diaryl carbonates and polycarbonates
JP3975256B2 (ja) 2002-02-19 2007-09-12 独立行政法人産業技術総合研究所 ジメチルカーボネートの製造方法
BRPI0311914B1 (pt) 2002-06-18 2015-08-18 Sasol Tech Pty Ltd Processo para a produção de água purificada a partir da água da reação de fischer-tropsch
WO2006109775A1 (ja) 2005-04-12 2006-10-19 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 炭酸エステルの製造方法
JP4714924B2 (ja) 2005-11-11 2011-07-06 独立行政法人産業技術総合研究所 炭酸エステルの製造方法
JP4415107B2 (ja) 2005-04-12 2010-02-17 独立行政法人産業技術総合研究所 アルコールと二酸化炭素からの炭酸エステルの製造方法
JP4415108B2 (ja) 2005-04-12 2010-02-17 独立行政法人産業技術総合研究所 炭酸エステルの製造方法
WO2007099071A1 (en) 2006-02-28 2007-09-07 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. A process for reactive distillation of a carboxylic acid
CN101016245B (zh) 2007-02-17 2010-08-04 青岛伊科思技术工程有限公司 以己二酸生产废液制备混合二元酸酯以及该废液的处理方法
JP2009242306A (ja) 2008-03-31 2009-10-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 炭酸エステルの製造方法
IT1392392B1 (it) 2008-12-19 2012-03-02 Eni Spa Processo per la purificazione di una corrente acquosa proveniente dalla reazione di fischer-tropsch
CN101597117B (zh) 2009-06-23 2011-08-03 南京大学 一种工业甲醛废水的治理及资源化回收工艺
TW201100376A (en) * 2009-06-26 2011-01-01 Tzong-Rong Ling Synthesis of dimethyl carbonate (oxygenated fuel) from methanol and carbon dioxide
TWI473786B (zh) * 2009-11-16 2015-02-21 Shell Int Research 製備烷二醇及碳酸二烷酯的方法
CN101906196B (zh) 2010-07-14 2012-06-20 河北龙港工贸有限公司 酚醛树脂废水的综合利用方法
EP2450336A1 (en) 2010-11-09 2012-05-09 INEOS Paraform GmbH Process for the production of pure methylal
KR101368349B1 (ko) 2012-04-16 2014-02-27 부산대학교 산학협력단 금속유기골격체를 촉매로 사용한 글리세롤카보네이트의 제조방법
EP2679573B1 (en) * 2012-06-29 2017-12-27 SABIC Global Technologies B.V. Method and apparatus for the separation of dialkyl carbonate, water and alkanol
CN102814193B (zh) 2012-08-24 2014-06-25 天津大学 气相氧化羰基合成碳酸二乙酯铜-复合分子筛催化剂及其制备方法
CN104718183B (zh) 2012-10-15 2016-06-08 宇部兴产株式会社 碳酸二乙酯的制造方法
CN103073429A (zh) * 2013-02-04 2013-05-01 福州大学 一种酯交换合成碳酸二乙酯的方法
CN104892423B (zh) 2015-05-18 2017-01-04 太原理工大学 一种甲醇氧化羰基化制备碳酸二甲酯的工艺
WO2016207272A1 (en) 2015-06-23 2016-12-29 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Apparatus and method for reactive distillation for waste water treatment
CN106336358A (zh) * 2015-08-10 2017-01-18 中国石油化工股份有限公司 二氧化碳和甲醇直接催化合成碳酸二甲酯的方法
CN106946706B (zh) * 2016-12-29 2019-12-31 南京大学 一种通过二氧化碳和甲醇直接反应制备碳酸二甲酯的方法
CN107715857A (zh) 2017-09-21 2018-02-23 清华大学 从丙三醇和二氧化碳制造丙三醇碳酸酯的催化剂及方法
CN109534999B (zh) 2018-11-30 2021-08-10 潞安化工集团有限公司 一种碳酸二甲酯的合成工艺及装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20220052926A (ko) 2022-04-28
WO2021037516A1 (en) 2021-03-04
EP4021883C0 (en) 2023-07-12
US11807599B2 (en) 2023-11-07
US20220281799A1 (en) 2022-09-08
EP4021883A1 (en) 2022-07-06
ES2953947T3 (es) 2023-11-17
CN114341099A (zh) 2022-04-12
EP4021883B1 (en) 2023-07-12
PL4021883T3 (pl) 2023-08-21
HUE064513T2 (hu) 2024-03-28
TW202114979A (zh) 2021-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Honda et al. Catalytic CO 2 conversion to organic carbonates with alcohols in combination with dehydration system
Wei et al. Synthesis of dimethyl carbonate by transesterification over CaO/carbon composites
Tomishige et al. Catalytic function of CeO2 in non-reductive conversion of CO2 with alcohols
Dibenedetto et al. Synthesis, characterization, and use of NbV/CeIV‐Mixed Oxides in the direct carboxylation of ethanol by using pervaporation membranes for water removal
US11008275B2 (en) Process for preparing carboxylic acids or salts thereof from hydrocarbons
EA016306B1 (ru) Способ регенерации твердого катализатора
US11365171B2 (en) Process for preparing an ester by alkoxycarbonylation
KR102658515B1 (ko) 탄산에스테르의 제조 방법
Gu et al. Direct synthesis of polycarbonate diols from atmospheric flow CO 2 and diols without using dehydrating agents
JP2022545816A (ja) 有機カーボネート生成プロセス
Aresta et al. Reaction mechanisms in the direct carboxylation of alcohols for the synthesis of acyclic carbonates
Putro et al. Synthesis of diethyl carbonate from CO2 and orthoester promoted by a CeO2 catalyst and ethanol
JP2002525346A (ja) 化学反応からの望ましくない水の単離および除去の方法
KR20080104145A (ko) 알케인디올 및 디알킬 카보네이트의 제조 방법
Han et al. Kinetics of dimethyl carbonate synthesis from ethylene carbonate and methanol using alkali-metal compounds as catalysts
CA1155461A (en) Process for recovery of an aliphatic diol oligomerization solvent
US20220127222A1 (en) Process for preparing a compound of formula rsh by hydrosulfurization
CN100595186C (zh) 一步法合成二芳基碳酸酯和二甲醚的方法及催化剂
CN1456389A (zh) 一种合成碳酸二甲酯的催化剂及其制备方法
JP2001064234A (ja) 芳香族カーボネートの製造方法
KR101318255B1 (ko) 디메틸카보네이트 제조용 갈륨 옥사이드-세륨 옥사이드-지르코늄 옥사이드 복합 촉매 및 상기 촉매를 이용한 디메틸카보네이트의 제조방법
JP2000167400A (ja) カルボニル化触媒およびぎ酸エステルの製造方法
KR20240029904A (ko) 이산화탄소 직접 전환을 통한 디메틸카보네이트의 제조방법 및 그 촉매
CN111218027A (zh) 一种利用废弃发泡聚苯乙烯合成超交联聚合物的制备方法及其应用
Nasirli CARBON DIOXIDE: PROPERTIES, SOURCES AND UTILIZATION METHODS

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240507