JP2022540330A - リボフラビン又はdhaによるエラフィブラノールのウイルス活性の低減 - Google Patents
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Abstract
本発明は、エラフィブラノールと、抗ウイルス剤としてのリボフラビン又はDHAのいずれかとの組み合わせに関する。未処置対照と比較してエラフィブラノールによって増加される、大腸菌(E.Coli)に対するバクテリオファージT4力価は、エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせ又はエラフィブラノールとDHAとの組み合わせによって逆転される。したがって、これらの組み合わせは、腸細菌叢に対するエラフィブラノールの有害な副作用を減少させる。【選択図】なし
Description
[発明の簡単な説明]
本発明は、リボフラビン又はドコサヘキサエン酸(DHA)によるエラフィブラノール誘導性バクテリオファージT4力価の減少に関する。エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせ又はエラフィブラノールとDHAとの組み合わせの効果が初めて検出されている。
本発明は、リボフラビン又はドコサヘキサエン酸(DHA)によるエラフィブラノール誘導性バクテリオファージT4力価の減少に関する。エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせ又はエラフィブラノールとDHAとの組み合わせの効果が初めて検出されている。
[発明の背景]
ウイルスは、複製及び増殖のために生細胞を必要とする、核酸及びタンパク質からなる粒子である。バクテリオファージ又は単なるファージは、細菌に感染するウイルスである。それらは、非常に特異的であり、ヒト又は他の真核細胞に感染し得ない。溶菌サイクル中、バクテリオファージは、細菌細胞に感染し;次に宿主細胞の複製及び翻訳機構を用いて複製し、溶菌し、新規ファージの環境への放出をもたらす。
ウイルスは、複製及び増殖のために生細胞を必要とする、核酸及びタンパク質からなる粒子である。バクテリオファージ又は単なるファージは、細菌に感染するウイルスである。それらは、非常に特異的であり、ヒト又は他の真核細胞に感染し得ない。溶菌サイクル中、バクテリオファージは、細菌細胞に感染し;次に宿主細胞の複製及び翻訳機構を用いて複製し、溶菌し、新規ファージの環境への放出をもたらす。
ファージT4は、偏性溶菌性であり、大腸菌(Escherichia coli)(大腸菌(E.Coli))に特異的である。さらに、それは、大腸菌(E.Coli)に対する狭い宿主域を有する(Cieplak et al 2018.Gut Microbes.9(5):391-399。
ファージT4は、ヒトの腸管常在性であり、最大105PFU/mlの用量で副作用を伴わずに経口投与され得る(Bruttin et al 2005 Antimicrob Agents Chemother.49(7):2874-8)。
それは、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能な治療として第III相ヒト試験(RESOLVE-IT,https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02704403)において現在評価中である。それは、グルコース、トリグリセリド及びコレステロールの血清レベルに対して有益な効果を有することも報告された。意外にも、エラフィブラノールは、大腸菌(E.Coli)感染アッセイにおいて、ファージT4の力価を増加させた。エラフィブラノールのこの副作用を低減又は除去する方法を有することは、望ましいであろう。
[発明の詳細な説明]
リボフラビン及びDHAの両方は、抗ファージ活性を有し、したがってファージ感染、例えばエラフィブラノールで認められるものを予防又は制御するために使用可能であることが見出されている。さらに、医薬品のエラフィブラノールがリボフラビン又はDHAのいずれかと一緒に投与されたとき、エラフィブラノールがもはやファージT4力価を増加させないことを本発明者らは実証している。さらに、エラフィブラノールの腸細菌叢に対する予想された有害な副作用、即ち大腸におけるファージ力価の増加は、リボフラビン及び/又はDHAにより寛解される。
リボフラビン及びDHAの両方は、抗ファージ活性を有し、したがってファージ感染、例えばエラフィブラノールで認められるものを予防又は制御するために使用可能であることが見出されている。さらに、医薬品のエラフィブラノールがリボフラビン又はDHAのいずれかと一緒に投与されたとき、エラフィブラノールがもはやファージT4力価を増加させないことを本発明者らは実証している。さらに、エラフィブラノールの腸細菌叢に対する予想された有害な副作用、即ち大腸におけるファージ力価の増加は、リボフラビン及び/又はDHAにより寛解される。
したがって、本発明の一実施形態は、バクテリオファージ感染の作用の治療、予防及び/又は低減を、それを必要とするヒトを含む動物に抗ファージ有効量のリボフラビン及び/又はDHAを投与することによって行う方法である。いくつかの実施形態では、標的化されるファージは、T4である。
本発明の別の実施形態は、式I:
(式中、
X1は、ハロゲン、R1又は-G1-R1であり;
X2は、水素、ヒドロキシ又は非置換アルキルオキシであり;
X3は、-R3又は-G3-R3であり;
X4は、-R4又は-G4-R4であり;
X5は、-R5又は-G5-R5であり;
X6は、酸素であり;
同じであるか又は異なるR1、R3及びR5は、1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルであり;
R4は、グループ1の置換基によって置換されている、1~7個の炭素原子を有するアルキルであり;
同じであるか又は異なるG1、G3、G4及びG5は、酸素又は硫黄であり、ここで、X1、X3、X4及びX5の少なくとも1つは、それぞれG1R1、G3R3、G4R4及びG5R5であり、前記グループIの置換基は、-COOR6及び-CONR6R7からなる群から選択され、ここで、同じであるか又は異なるR6及びR7は、水素又は1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルである)
に従う化合物又はその光学異性体、幾何異性体、ラセミ化合物、互変異性体、塩若しくは混合物の投与に関連する、ヒトを含む動物におけるバクテリオファージ感染の作用を治療、予防及び/又は低減する方法である。
(式中、
X1は、ハロゲン、R1又は-G1-R1であり;
X2は、水素、ヒドロキシ又は非置換アルキルオキシであり;
X3は、-R3又は-G3-R3であり;
X4は、-R4又は-G4-R4であり;
X5は、-R5又は-G5-R5であり;
X6は、酸素であり;
同じであるか又は異なるR1、R3及びR5は、1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルであり;
R4は、グループ1の置換基によって置換されている、1~7個の炭素原子を有するアルキルであり;
同じであるか又は異なるG1、G3、G4及びG5は、酸素又は硫黄であり、ここで、X1、X3、X4及びX5の少なくとも1つは、それぞれG1R1、G3R3、G4R4及びG5R5であり、前記グループIの置換基は、-COOR6及び-CONR6R7からなる群から選択され、ここで、同じであるか又は異なるR6及びR7は、水素又は1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルである)
に従う化合物又はその光学異性体、幾何異性体、ラセミ化合物、互変異性体、塩若しくは混合物の投与に関連する、ヒトを含む動物におけるバクテリオファージ感染の作用を治療、予防及び/又は低減する方法である。
本発明の一実施形態は、式1の化合物と、リボフラビン及び/又はDHAとを含む組成物である。別の実施形態は、式1の化合物の投与に関連しても又はしなくてもよい、ヒトを含む動物において認められるT4ファージ活性を低下させるためのDHA又はリボフラビンの使用である。
好ましい実施形態では、式1の化合物は、エラフィブラノール又はその塩である。
本発明のさらなる実施形態は、エラフィブラノール療法に関連するバクテリオファージ力価を減少させる方法であって、エラフィブラノール療法を受診中の個人にリボフラビン及び/又はDHAを投与することを含む方法である。いくつかの実施形態では、かかる治療を受診中のヒトを含む動物は、非アルコール性脂肪性肝疾患、(NALFD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血糖、高コレステロールレベル及び/又は高トリグリセリド血清レベルの症状を有する。
本発明のさらなる実施形態は、エラフィブラノール療法に関連するT4力価を減少させるためのリボフラビンの使用である。本発明のさらに別の実施形態は、エラフィブラノール療法に関連するT4力価を減少させるためのDHAの使用である。本発明のさらなる実施形態は、エラフィブラノール療法に関連するT4力価を減少させるためのリボフラビン及びDHAの使用である。
本発明のさらに別の実施形態では、ヒトを含む動物は、エラフィブラノール療法を必要とする疾患の症状を呈していないが、胃腸管におけるT4力価上昇の症状を呈している。これらの症状は、腸不快感、下痢、痙攣を含み得、腸内のミクロバクテリア細菌叢の天然集団の破壊に起因し得る。
「バクテリオファージT4」は、大腸菌(E.Coli)に感染する二本鎖DNAバクテリオファージを意味する。
「リボフラビン」は、リボ-5-リン酸を含む、ビタミンB2の様々な形態を含む。
「DHA」は、エチルエステルを含む、DHAの様々な形態を含む。
「同時投与する」は、式1の化合物と、リボフラビン及び/又はDHAとが同時又は4時間以内のいずれかで投与されることを意味する。好ましい実施形態では、それらは、同じ剤形又は別々の剤形のいずれかで同時に投与される。
[用量]
推奨される一日量は、規制当局によって許可されたリボフラビン又はDHAの最大用量である。抗T4バクテリオファージ効果を示すのに有効な用量は、変化し得る。
推奨される一日量は、規制当局によって許可されたリボフラビン又はDHAの最大用量である。抗T4バクテリオファージ効果を示すのに有効な用量は、変化し得る。
DHAの場合、(製剤化における純粋なDHAの量に基づいて)ヒト用量は、少なくとも500mg/日、好ましくは少なくとも1グラム/日、より好ましくは2~3グラム/日となるが、より高用量が投与され得る。DHAは、毒性の検討に基づくと上限を有しないため、2グラム/日の過剰な量が安全性の懸念なしに投与され得る。動物の場合、用量は、ヒトが70kgの体重を有すると考えられる場合のヒトへの検討に基づき、動物の体重に応じて調節され得る。別の実施形態では、動物又はヒトのいずれかにおける用量は、超生理学的用量であり、それは、DHAの一日必要量を超える用量である。
リボフラビンの場合、個人における栄養要求量が1.6mg/日であるため、本発明に応じた推奨用量は、1.6mg/日の均衡食において通常消費されるものを1~100mg/日超えることになる)。非ヒト動物の場合、本発明に応じた量は、動物の正常な一日要求量を1~100mg超えることになる。有毒である前に消費されるリボフラビンの量に対する上限が非常に高いため、これらの量は、ヒト又は動物の安全性限界内である。
別の実施形態では、動物の正常な一日要求量を上回る量である超生理学的用量のDHA及びリボフラビンの両方が投与される。
エルフィブラノールは、治療中の特定の病態に対する、当技術分野で公知の用量で投与される。一実施形態では、エラフィブラノールと組み合わせた使用の場合、製剤は、エルフィブラノールとリボフラビン及び/又はDHAとの両方を含む。別の実施形態では、エラフィブラノールを受けているヒトを含む動物は、エラフィブラノールの用量と、リボフラシン及び/又はDHAの別の用量とを投与される。別の用量は、同時に投与され得るか、又は一日全体を通して異なる時点で投与され得る。
[製剤]
本発明の組成物は、好ましくは、ヒトを含む動物に対する栄養組成物、例えば栄養強化食品、栄養強化飼料若しくは栄養強化飲料の形態又は栄養強化液体食品/飼料(飲料若しくは注射など)、丸剤若しくはカプセル剤の形態である。
本発明の組成物は、好ましくは、ヒトを含む動物に対する栄養組成物、例えば栄養強化食品、栄養強化飼料若しくは栄養強化飲料の形態又は栄養強化液体食品/飼料(飲料若しくは注射など)、丸剤若しくはカプセル剤の形態である。
コンパニオン動物(イヌ、ネコ及びウマなど)及び乳生産用に飼育された動物(乳牛、水牛、ヒツジ及びヤギなど)を含む非ヒト動物もNALFD及び/又はNASHの症状を呈することがある。さらに、これらの動物は、その正常な微生物叢を冒す、高いT4活性に関連する胃症状を呈することもある。
本発明に従う食餌及び医薬組成物は、ヒト身体を含む動物身体への投与に適した任意のガレノス形態、特に経口投与にとって通常のものである任意の形態、例えば食品若しくは飼料(そのための添加剤/栄養補助剤)、食品若しくは飼料プレミックス、栄養強化食品若しくは飼料、錠剤、丸剤、顆粒剤、ドラギー、カプセル剤並びに散剤及び錠剤などの発泡製剤などの固形形態又は溶液、エマルジョン若しくは懸濁液、例えば飲料、ペースト剤及び油性懸濁剤などの液体形態であり得る。ペースト剤は、ハード又はソフトシェルカプセル内にカプセル封入され得、それによりカプセル剤は、例えば、(魚、ブタ、家禽、雌ウシ)ゼラチンのマトリックス、植物タンパク質又はリグニンスルホン酸塩を特徴とする。他の適用形態についての例として、経皮、非経口又は注射可能投与のための形態が挙げられる。食餌及び医薬組成物は、制御(遅延)放出製剤の形態であり得る。
[実施例1]
[エラフィブラノールの抗ファージ活性は、リボフラビン又はDHAのいずれかによって逆転される]
[方法]
エラフィブラノール(GFT505、CAS番号923978-27-2)は、BioVision,Inc.(San Francisco,California,USA)から入手した。リボフラビン(CAS番号83-88-5)及びドコサヘキサエン酸(DHA、CAS番号6217-54-5)は、DSM Nutritional Products Ltd(Kaiseraugst,Switzerland)から入手した。すべての保存液は、20mg/mlのDMSO中であった。すべての化合物を0.02mg/mlの最終濃度で使用した。
[エラフィブラノールの抗ファージ活性は、リボフラビン又はDHAのいずれかによって逆転される]
[方法]
エラフィブラノール(GFT505、CAS番号923978-27-2)は、BioVision,Inc.(San Francisco,California,USA)から入手した。リボフラビン(CAS番号83-88-5)及びドコサヘキサエン酸(DHA、CAS番号6217-54-5)は、DSM Nutritional Products Ltd(Kaiseraugst,Switzerland)から入手した。すべての保存液は、20mg/mlのDMSO中であった。すべての化合物を0.02mg/mlの最終濃度で使用した。
大腸菌(E.Coli)を液体LB(溶原性ブロス)培地中で増殖させた。ファージT4及び宿主細菌大腸菌(E.Coli)を0.01の感染多重度(ウイルス粒子の数/感染細胞、MOI)で混合し、図1に示すような化合物の存在下又は不在下において30℃で3時間インキュベートした。ファージ粒子の数(PFU)は、寒天上に蒔くことにより決定した。
[結果]
エラフィブラノール単独又はリボフラビン若しくはDHAのいずれかとの組み合わせの、ファージT4力価に対する効果を0.01のMOIで大腸菌(E.Coli)の液体培養中において試験し、続いて寒天プレート上でのプラークアッセイによりPFUを計数した(図1)。これらの条件下では、エラフィブラノールにより、ファージT4のPFUが有意に増加した。リボフラビン又はDHAにより、ファージT4のPFUが非処置対照と比較して減少した。エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、対照レベルまで戻った。エラフィブラノールとDHAとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、DHA単独で示されるレベルまでさらに減少した(図1)。
エラフィブラノール単独又はリボフラビン若しくはDHAのいずれかとの組み合わせの、ファージT4力価に対する効果を0.01のMOIで大腸菌(E.Coli)の液体培養中において試験し、続いて寒天プレート上でのプラークアッセイによりPFUを計数した(図1)。これらの条件下では、エラフィブラノールにより、ファージT4のPFUが有意に増加した。リボフラビン又はDHAにより、ファージT4のPFUが非処置対照と比較して減少した。エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、対照レベルまで戻った。エラフィブラノールとDHAとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、DHA単独で示されるレベルまでさらに減少した(図1)。
エラフィブラノール単独又はリボフラビン若しくはDHAのいずれかとの組み合わせの、ファージT4力価に対する効果を100/1のMOIで大腸菌(E.Coli)の液体培養中において試験し、続いて寒天プレート上でのプラークアッセイによりPFUを計数した(図1)。これらの条件下では、エラフィブラノールにより、ファージT4のPFUが有意に増加した。リボフラビン又はDHAにより、ファージT4のPFUが非処置対照と比較して減少した。エラフィブラノールとリボフラビンとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、対照レベルまで戻った。エラフィブラノールとDHAとの組み合わせでは、ファージT4のPFUは、DHA単独で示されるレベルまでさらに減少した(図1)。
1000/1のMOIにおいて、エラフィブラノールとDHAとの組み合わせは、ファージ力価を対照レベルまで戻す(図2)。
要するに、リボフラビン又はDHAは、ファージT4力価に対するエラフィブラノールの効果に対抗し、したがって、MOIは、決定的パラメータである。
したがって、リボフラビン及びDHAは、エラフィブラノールで治療された患者におけるバクテリオファージ力価に関連し、健常な腸内細菌叢の維持に寄与し得る。
Claims (8)
- バクテリオファージ感染の治療、予防又は低減を、それを必要とするか又はそのリスクがあるヒトを含む動物において行う方法であって、有効量のリボフラビン及び/又はDHAを前記動物に投与することを含む方法。
- 前記バクテリオファージ感染は、式I:
(式中、
X1は、ハロゲン、R1又は-G1-R1であり;
X2は、水素、ヒドロキシ又は非置換アルキルオキシであり;
X3は、-R3又は-G3-R3であり;
X4は、-R4又は-G4-R4であり;
X5は、-R5又は-G5-R5であり;
X6は、酸素であり;
同じであるか又は異なるR1、R3及びR5は、1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルであり;
R4は、グループ1の置換基によって置換されている、1~7個の炭素原子を有するアルキルであり;
同じであるか又は異なるG1、G3、G4及びG5は、酸素又は硫黄であり、ここで、X1、X3、X4及びX5の少なくとも1つは、それぞれG1R1、G3R3、G4R4及びG5R5であり、前記グループIの置換基は、-COOR6及び-CONR6R7からなる群から選択され、ここで、同じであるか又は異なるR6及びR7は、水素又は1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルである)
に従う化合物又はその光学異性体、幾何異性体、ラセミ化合物、互変異性体、塩若しくは混合物の投与であって、ヒトを含む前記動物に抗ファージ有効量のDHA又はリボフラビンを同時投与することを含む投与に関連する、請求項1に記載の方法。 - 前記式1の化合物は、エラフィブラノールである、請求項2に記載の方法。
- ヒトを含む動物におけるバクテリオファージ感染を治療、予防又は低減するための、DHA及び/又はリボフラビンの使用。
- 前記感染は、式I:
(式中、
X1は、ハロゲン、R1又は-G1-R1であり;
X2は、水素、ヒドロキシ又は非置換アルキルオキシであり;
X3は、-R3又は-G3-R3であり;
X4は、-R4又は-G4-R4であり;
X5は、-R5又は-G5-R5であり;
X6は、酸素であり;
同じであるか又は異なるR1、R3及びR5は、1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルであり;
R4は、グループ1の置換基によって置換されている、1~7個の炭素原子を有するアルキルであり;
同じであるか又は異なるG1、G3、G4及びG5は、酸素又は硫黄であり、ここで、X1、X3、X4及びX5の少なくとも1つは、それぞれG1R1、G3R3、G4R4及びG5R5であり、前記グループIの置換基は、-COOR6及び-CONR6R7からなる群から選択され、ここで、同じであるか又は異なるR6及びR7は、水素又は1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルである)
に従う化合物又はその光学異性体、幾何異性体、ラセミ化合物、互変異性体、塩若しくは混合物の投与に関連する、請求項4に記載の使用。 - 前記化合物は、エラフィブラノールである、請求項5に記載の使用。
- 式1
(式中、
X1は、ハロゲン、R1又は-G1-R1であり;
X2は、水素、ヒドロキシ又は非置換アルキルオキシであり;
X3は、-R3又は-G3-R3であり;
X4は、-R4又は-G4-R4であり;
X5は、-R5又は-G5-R5であり;
X6は、酸素であり;
同じであるか又は異なるR1、R3及びR5は、1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルであり;
R4は、グループ1の置換基によって置換されている、1~7個の炭素原子を有するアルキルであり;
同じであるか又は異なるG1、G3、G4及びG5は、酸素又は硫黄であり、ここで、X1、X3、X4及びX5の少なくとも1つは、それぞれG1R1、G3R3、G4R4及びG5R5であり、前記グループIの置換基は、-COOR6及び-CONR6R7からなる群から選択され、ここで、同じであるか又は異なるR6及びR7は、水素又は1~7個の炭素原子を有する非置換アルキルである)
に従う化合物又はその光学異性体、幾何異性体、ラセミ化合物、互変異性体、塩若しくは混合物と;
リボフラビン又はDHAと
を含む組成物。 - 前記式1の化合物は、エラフィブラノールである、請求項7に記載の化合物。
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