JP2001506277A - マグネシウム吸収を高め、アテローム性動脈硬化症を防ぐ方法 - Google Patents

マグネシウム吸収を高め、アテローム性動脈硬化症を防ぐ方法

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Abstract

(57)【要約】 有効量の増強されたマグネシウムの生物学的吸収を高め、医薬的に有効な用量で投与されると、カルシウム代謝の釣り合いをとり、心臓血管系のホメオスタシスを維持し、人体におけるアテローム性動脈硬化症を防ぐマグネシウムの複合配位錯体を作り、投与するための方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 マグネシウム吸収を高め、アテローム性動脈硬化症を防ぐ方法 発明の背景 1.発明の分野 この発明は適量の生化学的かつ生理学的に重要なマグネシウム無機塩の生物学 的吸収を高める方法に関し、特にアテローム性動脈硬化症を防ぐ方法および化合 物に関する。 2.背景技術 マグネシウム塩は人の栄養に不可欠である。アデノシン三リン酸(ATP)の 一部として、マグネシウムは全生合成プロセス、解糖、環状アデノシン−リン酸 (環状AMP)形成のために必要であり、エネルギ代謝およびエネルギ依存膜輸 送に関わり、リボ核酸(RNA)合成および遺伝暗号伝達のために必要とされる 。マグネシウム塩(陽イオン)は(基質と活性部位との間の相互作用または立体 配座変化の導入による)300を越える酵素、特に酸化的リン酸化に関わる酵素 の活性のために必要とされる。マグネシウム塩は細胞内液および細胞外液の両方 の重要な成分である。細胞内マグネシウムは律速酵素の活性を調整することによ って細胞代謝を調節すると考えられている。細胞外マグネシウムは神経膜および 筋膜の電位の維持と神経筋接合部でのインパルス伝達とのために重要である。マ グネシウム塩は心筋組織および平滑筋組織のホメオスタシスを維持するのに重要 である。これらの生理学的プロセスの各々において、相乗的または拮抗的に作用 し得るカルシウム無機塩との相互作用が存在する。 成人の体の中には20gから28gのマグネシウムが存在すると考えられてい る。約59%が体の骨格および骨構造にあり、約40%が体の筋肉組織および柔 らかい身体組織にあり、約1%(約2gから2.8g)が体の細胞外液に存在す る。血清濃度は健康な個体において1.1から2.1mEq./1であり、主と して腎臓によって調整されると考えられている。腎臓によって濾過可能なマグネ シウム(タンパク質と結合しない血清マグネシウム)は、血清濃度に対する主な 調節が行なわれると考えられている、腎臓の近位曲尿細管またはヘレンわなのい ずれかで再吸収される。骨格のマグネシウムの一部と血中のそれとの間には受動 的平衡があり、これは細胞外マグネシウム濃度の変動に対して調整を行なうもの と考えられている。 マグネシウムは人体内でカルシウムとその機能とを釣りあわせる。成人の体は 約1200gのカルシウムを含み、その約99%が骨格にあり、約1%(約12 g)が細胞外液、細胞内構造および細胞膜にあると考えられている。この約1% がマグネシウムと関連して、神経伝導、筋肉収縮、血液凝固および膜透過性の機 能において重要な役割を果たす。血清のカルシウム濃度はエストロゲンおよびテ ストステロンを含むいくつかのホルモンによって維持されると考えられている。 食物タンパク質がカルシウム吸収を高め、食物リンがカルシウム保持をもたらす とわかっている。 カルシウム不足は、吐き気、筋肉虚弱、神経筋および心臓の過敏、テタニー、 痙攣、震え、精神的な落込み、精神病性の行動を引起こし、適切な筋肉機能およ び収縮を阻害し、カルシウムおよびカリウムの適切な利用を妨げるとわかってい る。 マグネシウムは無機質であり、人体によって生成されない。人は必要なマグネ シウムを体に与えるためには食事に頼らなければならない。マグネシウムは地球 の地殻の天然成分であり、土壌で育った食物から人の食事に利用される。最高濃 度のマグネシウムを含む食物は加工されていない穀物全般、豆科植物および種子 である。製粉されていない穀物の80%を越えるマグネシウム含有量が胚部分を 除去し、製粉加工の間に穀物の外側の層を除去することによって失われる。タン パク質消費によりカルシウム吸収が増加し、リン消費によりカルシウムが保持さ れることに加え、精製および加工された食物、肉および乳製品の豊富な食事はマ グネシウム含有量が低い。 食事によるマグネシウム摂取量は米国において低下しており、(食物流通機構 を流通する食物で推定した)米国の食物供給のうちの1人当りのマグネシウム摂 取量は1909年の1日当り408mgから1986年の1日当り329mgま で低下し、ほぼ20%の低下を示した。これは、精製および加工されていない食 物と肉および乳製品のより少ない消費とが米国の標準的食事であった何十年も前 の時期と比較すると比較的僅かな低下であると考えられる。これは、1976年 、 1977年、1980年、1981年および1982年の食品医薬品局による食 事全体調査(Total Diet Study)における典型的な米国の食事の化学分析と、米 国農務省による1985年の成人男性の平均的マグネシウム摂取量および同省に よる1987年の成人女性の平均的マグネシウム摂取量とに密接に関連する。米 国において食事によるマグネシウム摂取量が低下したのは、未加工の穀物全般、 豆科植物および種子の食事が減少し、同時に精製および加工された食物、肉およ び乳製品の食事が増加したことに直接原因がある。 通常の消化および同化機能を有する人では、食物からのマグネシウム吸収は約 40%から60%が食物摂取によるものと考えられており、フィチン酸塩/フィ チン酸エステル(フィチン酸の負に荷電したもの、すなわち、植物の葉に見られ るイノシットヘキサリン酸または繊維の存在の下では吸収が僅かに減少する。 人のマグネシウム不足は、不十分な食事による摂取、過度のカルシウム摂取、 過度または長期にわたるストレス、吸収不良に関連した胃腸管異常、腎臓再吸収 機能不全、全身性または利尿薬による過度の流動および電解質の損失の症状のあ る人において、およびある薬物の妨害によって生じ得る。 マグネシウムの大量の経口摂取は一般に安全であるとみなされており、通常の 腎臓機能を有する人に有害であるという証拠はない。マグネシウムの過度の経口 摂取は一時的な下痢を引起こし得るとわかっている。 経口摂取されたマグネシウムは体に吸収されにくい。典型的に酸化マグネシウ ムの形態である、僅か3%から12%の元素のマグネシウムが体が使用するため に吸収されると考えられている。体が吸収可能なマグネシウム量を増加させよう とする過去の試みは一部成功したに過ぎない。これらの過去の試みはマグネシウ ムをタンパク質アミノ酸またはタンパク質誘導体、たとえばタンパク質加水分解 物でキレート化するか、より最近ではマグネシウムをフリーのアミノ酸でキレー ト化することに関連した。マグネシウムキレートは、無機塩がタンパク質アミノ 酸と共有結合的に結合するものである。これらは典型的にアスパラギン酸の塩ま たはエステル、クエン酸の塩またはエステル、フマル酸の塩またはエステル、グ ルコル酸の塩またはエステル、ケトグルタル酸の塩またはエステル、コハク酸の 塩またはエステル、タウリン酸の塩またはエステル等のマグネシウム錯体、また はその任意の組合せを生じる。このような化合物は通常アミノ酸キレートまたは 単にキレート化されたものと呼ばれる。マグネシウムのキレート化は、消化され た食物から吸収されると考えられるものの下限にほぼ等しい程度まで、体が吸収 可能にされるマグネシウム量を増加させると考える人もいる。この吸収増加は実 際的であるというよりも理論的であるかもしれない約37%であると考える人も あり、この吸収の割合は理想的な条件下、すなわちその吸収を妨害するものが他 にない場合のみにおいて可能とされる最大量であり得、吸収可能な実際の量は約 25%未満に近いことが研究により示されている。 タンパク質アミノ酸でキレート化されたマグネシウムは体により効果的に吸収 され、元素のマグネシウムよりも効率的に腸細胞を通って血液中に至るという証 拠があるが、これがどの程度より効果的であるかについては完全には明らかでな い。したがって、マグネシウムの適切な用量の選択にはある程度の不確実さが残 っている。 動脈の血流を減らし、最終的に心臓発作、脳卒中および末梢動脈不全となり得 る心臓血管疾患が米国における主な死因であることが広く知られている。心臓血 管疾患を防ぐ過去の試みは一般に、食物脂肪およびコレステロールを減少させる こと、血液中のコレステロールを下げる薬剤、および血圧を下げる薬物療法に限 定されており、それらすべての有効性は100%に満たず、時には実質的に心身 に有害な副作用をもたらす。心臓血管疾患を防ぐ最近の試みは、血清のリポタン パク質(a)を低下させ、動脈壁におけるリポタンパク質(a)の析出を阻止す ると考えられる化合物を含んでいる。Matthias W.Rath他の米国特許第5,27 8,189号がこれについてより十分に述べている。 しかしながら、このアプローチは著しい副作用を生じ得るものであり、それが 投与された人は凝固およびフィブリン溶解性系を定期的に監視および評価されな ければならない。リポタンパク質(a)結合抑制剤の長期的投与は安全性の理由 のため低用量の処方を必要とし、これが結合抑制剤の有効性を減少させる。さら に、重要なことに、人におけるこのような化合物の長期的安全性は証明されてい ない。ある程度の心臓血管疾患の予防はリポタンパク質(a)結合抑制剤化合物 によるものと考えられるが、どの程度であれ、化合物の有効性の基本は心臓血管 疾患の治療にその使用が勧められていることから明らかであるようにリポタンパ ク質(a)結合抑制剤自体であると考えられる。 さらに、より重要なことに、生きている人の心臓血管疾患予防としてのリポタ ンパク質(a)結合抑制剤化合物の長期的投与の有効性および安全性を確立する ための研究が行なわれていない。過去の調査は研究室での動物および死体組織へ の使用に焦点を当てている。さらに、リポタンパク質(a)結合抑制剤化合物の 治療上の効果を最適化するために、徐放性組成物の投与が勧められる。このよう な徐放性組成物は傷ついたまたは敏感な胃腸管を有する人には禁忌であり得、こ れはさらに心身に有害な副作用およびさらに低い有効性さえも有するであろう。 したがって、人体がより容易に吸収可能であり、かつより正確に経口投与でき 、生体において長期的投与の安全性およびアテローム性動脈硬化症予防能力を示 した改良された形態のマグネシウムが必要である。 発明の概要 簡単に一般に述べると、経口投与される場合に人体によるマグネシウム吸収を 高めるための方法を開示する。これは、マグネシウム無機塩の強アルカリ性と、 容認可能であり、安全であり、かつ適合性のある有機食物酸とを適切な割合で釣 合わせて、中性のpHを生じ、増強したマグネシウム化合物を生成することによ って達成され、これはより高い吸収を可能にし、有効量で投与されると、カルシ ウム代謝を釣合わせ、人体の心臓血管系のホメオスタシスを維持し、かつアテロ ーム性動脈硬化症を防ぐ能力を有する。 この発見に従うと、この発明の目的は、人に本質的にマグネシウム無機塩を選 択的に投与して、腸細胞によるこの無機塩組成の吸収を容易にし、細胞代謝と関 連したマグネシウム利用を容易にすることである。 また、この発明の目的は、体が容易に受入可能な安全な生物学的形態でマグネ シウム組成を投与することである。 また、この発明の目的は、体によってうまく許容されるマグネシウム組成を投 与することである。 この発明の他の目的は、正確な予め選択された態様で経口投与され得るマグネ シウム組成を提供することにある。 この発明の他の目的は、有効量で投与されると人体のマグネシウムとカルシウ ムの釣合を保つことができるマグネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的は、有効量で投与されると体の心臓血管系のホメオスタシ スを維持することができるマグネシウム組成を提供することである。用語「ホメ オスタシス」をここで、体の健康的な釣合、安定化および平衡、そのオーガニズ ム、ならびにその機能を識別するものとして用いる。 この発明の他の目的は、有効量で投与されると血圧を下げて正常化できるマグ ネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的は、有効量で投与されると不整脈期外収縮を軽減して調節 することができるマグネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的は、有効量で投与されるとジストロフィー性石灰化を防ぐ ことができるマグネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的は、有効量で投与されると動脈プラークの形成を防ぐこと ができるマグネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的は、有効量で投与されるとアテローム性動脈硬化症を防ぐ ことができるマグネシウム組成を提供することである。用語「アテローム性動脈 硬化症」をここで、何らかの形の心臓血管疾患、特に動脈プラーク形成、動脈収 縮または痙攣、血栓形成、制限または低減された動脈血流、または動脈血圧上昇 によって特徴付けられる心臓血管疾患を識別するものとして用いる。 この発明のさらなる目的は、簡単に生成され、商業的に見て経済的に流通可能 な形態のマグネシウム組成を提供することである。 この発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明および臨床的な事例研究 から容易に明らかとなるであろう。 発明の詳細な説明 用語「増強されたマグネシウム」をここではこの発明の化合物を識別するため に用いる。増強されたマグネシウムは、1:1:2の比のマグネシウム、タンパ ク質アミノ酸およびアスコルビン酸の配位錯体を含むマグネシウム化合物の組成 であり、すなわち、この比は重量でマグネシウム1に対し、タンパク質アミノ酸 1およびアスコルビン酸2の割合である。増強されたマグネシウムのこの組成は 水素の釣合のとれたポテンシャルにつながり、これは本質的に中性のpH係数を 生じる(すなわち、溶液1リットル当り0.0000001gの水素イオン原子 −本質的に蒸留水を同じpH)。指示されたとおりに調整すると、陰イオンアス コルビン酸成分が陽イオンマグネシウム成分を結合可能な強い錯化剤として作用 し、配位子配位錯体を効果的に生出す。加えて、アスコルビン酸成分との第2の 錯化がマグネシウム成分とタンパク質アミノ酸との第1の錯化を強化し、それを 、間細胞吸収、セル利用および有効性のためのポテンシャルの指数関数的な増加 により、その十分なポテンシャルに達成させる。この二重の錯化工程が段階的な 二重錯化または複合配位錯体として考えられる。この複合配位錯体はマグネシウ ムを効果的に増強し、腸細胞が本質的に100%吸収可能な組成を生じ、効力を 最大にする。増強されたマグネシウムは何らかの他の形態の経口投与または食事 摂取されるマグネシウムを改良したものである。 この増強されたマグネシウム化合物は、1の割合のタンパク質アミノ酸と錯化 されたマグネシウムの1の割合の水溶性塩の水溶液に2の割合のアスコルビン酸 を加え、次に従来の手順によって回収し、乾燥する方法か、または、単に大気の 条件下で、1の割合のタンパク質アミノ酸と錯化した1の割合のマグネシウムと 、2の割合のアスコルビン酸とを完全に混合させる方法かの一方によって調整さ れる。結果として生じる複合配位錯体マグネシウム組成は十分に増強されている 。 出願人は何らかの特定の理論に縛られることを望まないが、増強されたマグネ シウムの有効性に寄与する少なくとも10のメカニズムまたはレベルが作用して いるように思われる。その第1はマグネシウムの複合化された配位錯体であり、 第2は化合物の水素のポテンシャルの釣り合いをとることであり、第3は電気的 な陰イオン/陽イオンの釣り合いであり、第4は配位錯体の成分の強い相乗効果 であり、第5は配位錯体の成分の比率であり、第6は無機食物と有機食物との比 率であり、第7は無機食物と有機食物との釣り合いをとることであり、第7はカ ルシウム代謝の釣り合いをとる化合物の能力であり、第8は血液のホメオスタシ スに対する化合物の寄与であり、第9は心筋および血管のホメオスタシスへの化 合物の寄与であり、第10は化合物の酸化防止の利点である。 この発明の化合物は主に経口摂取のためのものであるが、これが胃腸管へと直 接摂取されてもよく、または非経口応用によって投与されてもよいことがわかる 。経口投与されると、それは濃縮物として食物に組入れられ得るか、または粉末 、結晶または液体として単独で用いられ得る。代替的に、それが何らかの公知の 技術を用いて何らかの適切な結合剤または担体とともに錠剤、丸薬またはカプセ ルへと製造されてもよい。 この発明の化合物は体の腸細胞によって実質的に100%吸収可能であるので 、投与はより正確に調節可能であり、要件を満たす生理学的量に制限され得る。 これは、必要に合う消費量に対しての正確な予め選択された調節を与える点で、 増強されたマグネシウムの重要な利点をもたらす。 増強されたマグネシウムの釣り合いをとる性質のため、それは食物とともに経 口投与されてもいずれかの妨害なしに他の栄養素とともに投与されてもよく、胃 の不調および有効性の低下なしに空腹状態で投与され得る。ある種の全身性吸収 困難、たとえば、(徐放性としても知られる)遅延または持続製剤がときに強い 胃腸管刺激を引き起こし得る過敏性腸症候群(IBS)を抱える人にもよく許容 されるように思われる。 増強されたマグネシウムの他の主な利点はそのアスコルビン酸成分の相補的局 面である。それがマグネシウムに対して釣り合いをとり、支援を行なうことに加 え、いくつかのその機能および利点はマグネシウムのそれに非常に類似しており 、それは決して数多くの酵素とのアスコルビン酸の機能でなく、平滑筋組織のホ メオスタシスを維持するその有利な役割である。同様に、マグネシウムもシュウ 酸塩結晶の起こり得る形成、すなわちシュウ酸カルシウム腎結石を調整すること によってアスコルビン酸を補う。この相乗作用は化合物の指数関数的な効力の起 こり得るメカニズムを強く指し示すものである。マグネシウム同様、アスコルビ ン酸は一般に通常の腎機能を有する人には、摂取量が多くても安全であるとみな されている。 この発明に従うと、以下に示すように、増強されたマグネシウムの投与からの 予期せぬ発見および利点があり、それはアテローム性動脈硬化症を防ぐことによ って心臓血管系を守る上での利点が与えられることである。増強されたマグネシ ウムは何らかの他の形態の経口投与型心臓血管疾患防止製剤を著しく向上させる 。生体におけるその有効性および安全性は以下の臨床的な事例研究で明らかに述 べるとおりである。 以下の例はこの発明をさらに例示するための目的であるにすぎず、この発明の 精神または範囲を限定するものとは意図されない。 例1 非反応性のガラス容器内で、植物タンパク質からのアミノ酸によって等しい割 合で錯化された500mgの塩化マグネシウム(USP)が室温の100mlの 蒸留水で溶解させられた。その後、植物源からの1000mgのアスコルビン酸 (USP)がこの溶液に付加され、溶液は連続して撹拌された。溶液を含むガラ ス容器は加熱容器の中に配置された。次に、水が溶液の高さのちょうど上まで加 熱容器に付加された。ガラス容器内の溶液と加熱容器内の水は決して接触しない ようにされている。加熱容器の水は次に沸騰するまで加熱され、その間、ガラス 容器内の溶液は連続して撹拌された。溶液を沸騰させずに、溶液はその混合物が 完全に溶解するまで加熱され、撹拌され、その後、ガラス容器は氷浴内に沈めら れ、24時間冷蔵室に保管された。24時間後、結晶が分離され、凍結乾燥され た。結晶のアッセイは、増強されたマグネシウムの配位錯体変換が約425mg の錯化されたマグネシウムと848mgのアスコルビン酸とを7.0の中性のp Hで含むことを示した。 例2 加熱された溶液が、冷却、結晶化および凍結乾燥工程の代わりに蒸気加熱乾燥 機内で乾燥されたことを除き、例1の手順が繰返された。生成物のアッセイは本 質的に例1と同じ結果を示した。 例3 蒸留水の量が5mlに低減され、加熱された溶液が冷却、結晶化および凍結乾 燥工程の代わりに温風乾燥されたことを除き、例1の手順が繰返された。生成物 のアッセイは本質的に例1と同じ結果を示した。 例4 非反応性ガラス容器内で、植物タンパク質からのアミノ酸によって等しい割合 で錯化された500mgの塩化マグネシウム(USP)と、植物源からの100 0mgのアスコルビン酸(USP)とを室温の5mlの蒸留水に溶解させ、その 間混合物溶液が連続して撹拌されるようにして溶液が調整された。水性混合物溶 液は加熱されず、生成物は空気乾燥された。生成物のアッセイは増強されたマグ ネシウムの配位錯体変換が約100%であることを示し、これは約500mgの 錯化されたマグネシウムと1000mgのアスコルビン酸とを示した。 例5 植物タンパク質からのアミノ酸によって等しい割合で錯化された500mgの 酸化マグネシウム(USP)と植物源からの1000mgのアスコルビン酸(U SP)とを完全に混合させることによって化合物が調整された。混合物は水性溶 液内で調整されず、その結果、乾燥する必要がなかった。生成物のアッセイは増 強されたマグネシウムの配位錯体変換が約100%であることを示し、これは5 00mgの錯化されたマグネシウムと1000mgのアスコルビン酸とを示した 。 臨床的な事例研究 ある男性患者の26歳から52歳までの経過を綿密に観察し、評価した。 患者の家系では、ほとんど血縁者の全員がアテローム性動脈硬化症を患ってい る。父親は進行性不整脈を経験し、ペースメーカーを埋込まれ、広範囲のアテロ ーム性動脈硬化症の結果として広範囲にわたる2つの大腿部左右のバイパスを有 し、78歳で亡くなるまでに2回の発作を引き起こした。母親は手術不能な癌に 冒されながら66歳のときに心臓発作で亡くなった。父方の親戚では、患者の叔 父で父親の唯一の弟もまたペースメーカーを埋込まれ、三重心臓バイパス手術を 受け、発作を起こした。この叔父の一人息子であり、患者の4歳年下の従兄弟は アテローム性動脈硬化症を患っている。患者の伯母である父親の姉と、彼女の一 人息子であり、患者の8歳年上の従兄弟はともに広範囲のアテローム性動脈硬化 症を患っている。患者の祖母である、父親の母親は28歳のときに心臓発作で亡 くなった。母方の親戚では、彼の叔母である、母親の妹が三重心臓バイパス手術 を受けた。患者の伯父である、母親の兄は四重心臓バイパス手術を受けた。母親 の兄の息子である、彼の6歳年上の従兄弟は3重心臓バイパス手術を2回受けた 。 患者には2人の妹がいるが男兄弟はいない。妹の1人は患者よりも4歳若く、 もう1人は7歳若い。妹たちは2人ともアテローム性動脈硬化症を患っている。 現在30歳の患者の息子は26歳のときから不整脈期外収縮を患っている。患者 は7年間2箱のたばこを喫煙していたが、徴候が出る3年前にやめている。患者 は、カロリーの少なくとも40%が消費されると推定される主に食物脂肪の豊富 な平均的食事を摂っていた。患者は若いときは定期的に適度な運動をしていたが 、年をとるにつれて運動しなくなった。患者は29歳から39歳にかけての10 年間に特にストレスの大きな職業に就いており、その間、慢性の過敏性腸症候群 (IBS)が33歳のときに大腸炎と誤診された。これは後に43歳のときに慢 性IBSと正しく診断された。患者は興奮しやすい性格、いわゆるA型行動様式 の性格を有する。ストレスを調節するため、患者はバイオフィードバック訓練、 自己催眠、および弛緩反応の訓練をさまざまな疲労度で行なったが、いくらかの ストレス緩和が定期的な運動で得られた。 26歳のとき、患者はマグネシウム不足の徴候、すなわち、筋肉虚弱と、神経 筋被刺激性と、早期心室収縮(PVC)と考えられる期外収縮型の進行性不整脈 とを経験した。心電図、心エコー図、ホルターモニタ、単調な仕事によるストレ ステスト、血管写像および神経学評価を含む当時の完全な医療精密検査が他の可 能性を除外した。 症状が始まったとき、患者は骨粉錠剤型のカルシウムを1日当り約1200m g消費していた。カルシウムは中断され、酸化マグネシウム錠剤型のマグネシウ ムが投与された。いくらかの僅かな改善が見られたが、それは1日当り約150 0mgの酸化マグネシウム錠剤の高レベルな消費を行なっていたときのみであっ た。このような高レベルな酸化マグネシウム錠剤の消費は患者に一時的な下痢を 引き起こす傾向があり、これが彼の慢性的IBSの状況を悪化させた。酸化マグ ネシウム錠剤のいくつかが本質的にそのままの状態で体内から出ることが患者に よって時々観察された。これは、患者がIBSの状況の結果として特に敏感であ ることとあいまって、酸化マグネシウムの吸収されにくい性質の結果として起こ ったものだと考えられる。患者の敏感な腸管、マグネシウムの吸収されにくい性 質、および患者の有効なマグネシウム投与の必要性とのために、患者はより効果 的に吸収されるマグネシウム化合物を開発するための完全な被験者となった。マ グネシウムの必要性に加え、患者は歯茎の出血の問題に対処するためにアスコル ビン酸摂取量を増やす必要があった。患者が酸化マグネシウムを摂り、アスコル ビン酸の摂取量を増加させた後、酸化マグネシウムをアスコルビン酸とともに摂 るとマグネシウムの吸収が高まる傾向があり、それにはアスコルビン酸の刺激的 な酸性の性質がマグネシウムのアルカリ性で調整される副次的効果があることが 発見された。実験により、マグネシウム対アスコルビン酸の最適な比は1対2で あろうことがわかった。 マグネシウム吸収の改善された方法は見つかったが、マグネシウム吸収の向上 量は著しくはなかった。これは酸化マグネシウムの最適とはいえない性質のため である。腸管をあまり敏感にさせない、IBSを調節する所与のオオバコ種子親 水粘着性繊維を日々消費することによって、より効果的なマグネシウム化合物が 求められた。キレート化マグネシウム(アミノ酸キレート)の利用可能性により 有効性がまた僅かに増加したが、いくつかの徴候がなお残った。次に、キレート 化マグネシウムの有効性を高めるために、この発明の組成が開発された。 この点で、例5の組成が患者に投与され、これは全症状をおさえ、うまく許容 された。この後、例4の組成が同じ量だけ投与され、例5の組成に対して効果の 相違は見られなかった。全徴候がなくなった。例4および5の両方の組成は非常 にうまく許容され、これは判断を行なうのに十分な期間オオバコ種子繊維が中断 されたときに患者の腸の敏感性のレベルで試験された。例4および5の組成の有 効性は、製剤が中断されたときに徴候、特に不整脈期外収縮の戻り方に注目する ことによって何度も試験された。そして、患者は製剤を再開することで完全に無 症候になることが注目された。さらに、患者の息子も同じ製剤によって不整脈期 外収縮を調節した。患者はどのような薬物療法もとっていなかったので、例4お よび5の組成が生じる観察された有利な影響の原因と他の方法ではなり得るよう な、摂取されたものまたは生活方式が特別でなかったことが注目された。 患者におけるマグネシウム吸収レベルの増加を表1に示す。 表1 血清マグネシウムレベル マグネシウム投与なし 1.0mEq/l 酸化マグネシウム 1.1mEq/l 酸化マグネシウムおよびアスコルビン酸 1.3mEq/l キレート化マグネシウム 1.4mEq/l 増強されたマグネシウム 1.7から1.9mEq/l 表1に示すように、増強されたマグネシウムは他のどのマグネシウム製剤より も患者において著しく高いレベルの吸収を示し、キレート化マグネシウムよりも 26%高く、酸化マグネシウムおよびアスコルビン酸よりも32%高く、元素の 酸化マグネシウムよりも42%高く、マグネシウムが患者に投与されない場合よ りも47%高い血清レベルを一貫して示した。 表2は、表1の血清マグネシウムレベルと相関する、患者に投与されたマグネ シウムの量を示す。 表2 投与されたマグネシウム マグネシウム投与なし 0 酸化マグネシウム 1500mg./日 酸化マグネシウムおよびアスコルビン酸 1500mg./日 キレート化マグネシウム 1500mg./日 増強されたマグネシウム 1500mg./日 増強されたマグネシウムを除き、表2に示すような患者に投与される全量が、 患者によって許容されるであろうそれらの製剤の各々の上限である。患者が許容 できるであろう増強されたマグネシウムの上限は1日当り約2250mgから2 500mgであり、33%から40%の増加であった。表2に示す全製剤が、2 等分したマグネシウム用量の750mgで1日2回、朝と晩に約12時間の間隔 をあけて、通常食事の直後に投与された。増強されたマグネシウム化合物と、幾 分より低い程度の、アスコルビン酸とともに摂られた酸化マグネシウムとが、キ レート化マグネシウムまたは酸化マグネシウム単独でとられた場合よりも患者の 敏感な腸管によってより良く許容されることが注目された。増強されたマグネシ ウムは患者によってよく許容されたので、これは副作用または目に見える不快感 なしで空腹時に摂ることができた。さらに、増強されたマグネシウムは、マグネ シウムの過度の消費の証拠となる徴候(一時的な下痢)が起こるまでに他のどの マグネシウム製剤よりも多量の用量で投与することができ、増強されたマグネシ ウムのより高い吸収能力を示すことがさらに注目された。患者は増強されたマグ ネシウム化合物を投与され、その結果どのような不利なまたは心身に有害な副作 用も経験しなかったことが注目され、よく記録された。増強されたマグネシウム 化合物は、それが通常の腎臓機能を有する人に投与される限り、完全にかつ10 0%安全に投与されるように思われる。 患者は52歳のときに完全な医療精密検査を要求した。なぜなら、患者は彼の 家系への強いアテローム性動脈硬化症の影響と年をとるにつれてそれが心身に有 害な影響として現われる可能性とについて懸念したためである。患者の心臓血管 系全体、特に頚動脈の分岐、心臓動脈および大腿動脈に焦点をあてて広範囲なド プラー超音波を含む完全な精密検査が行なわれた。精密検査の予期しない結果が 、患者の心臓血管系中のどこにも動脈プラークが形成されていないことを明らか にした。この発見はドプラー超音波手順の間に担当医師によって個々に確認され た。この発見は、患者の家系に対するアテローム性動脈硬化症の強い影響、精密 検査時の患者の年齢、患者の不満足な食事習慣、患者の運動不足な生活様式、患 者の興奮しやすい性質、患者の高いストレスレベル、および患者の高い血液中コ レステロールのために予期しないものであった。不明であるのはこの発見と患者 の高い血液中コレステロールのプロファイルとの相関がなかった点であった(患 者はコレステロールを下げる薬物療法をいかなるときにも受けていなかった)。 患者の血液コレステロールレベルを表3に示す。 表3 血清コレステロールレベル 全体のコレステロール 241から293mg./dl HDLコレステロール 50から70mg./dl* LDLコレステロール 148から200mg./dl トリグリセリド 49から165mg./dl *一血清サンプルが92mg./dlのHDLコレステロールレベルを示した。 すべての点で、この52歳の男性患者はある程度のアテローム性動脈硬化症を 患っているはずであったが何も検出されなかった。患者を厳密に評価してわかっ たのは、彼がアテローム性動脈硬化症を患っておらず、彼は増強されたマグネシ ウム組成を摂っていたという証拠の、患者についての特別な局面だけであった。 患者の血圧測定値は増強されたマグネシウム摂取を始める前では一貫して収縮 期が約140mm.Hgであり、弛緩期が90mm.Hgであり(140/9O )、時々150/100もの高さになった。患者はいかなるときも血圧低下薬物 療法を受けていなかった。患者がマグネシウム摂取を始めた後、患者の血圧は一 貫して約130/73になり、時々128/68の低さになったことがわかった 。患者の血圧をこのように下げた理由となり得る他の影響がなかったので、これ は患者の増強されたマグネシウム摂取の直接的な結果であると考えられる。マグ ネシウムは身体の筋肉を弛緩させる効果があるとわかっている。これは身体の心 筋組織および平滑筋組織、すなわち、心臓および血管を含む。 したがって、増強されたマグネシウムは人体へとより効果的に吸収され、有効 量で投与されると身体の心臓血管系のホメオスタシスに対する大きな有利な影響 を与え、増強されたマグネシウムは血圧を下げて正常化し、不整脈期外収縮を軽 減して調節し、アテローム性動脈硬化症を防ぐ能力を有することがここで発見さ れた。 増強されたマグネシウム組成を投与する結果として観察された、有利な効果を 起こす可能性のあるメカニズムは、この組成といくつかの異なるが関連したレベ ルのカルシウムとの相互作用と、この組成が与える動脈の強化および弾性支援と 、この組成のフリーラジカルによる損傷を防ぐ能力と、生体内での化合物成分と その指数関数的な効果増大との特別に相補的な相乗作用とである。 フリーラジカル損傷によって引き起こされると考えられるカルシウム代謝の減 損は過度のカルシウムを細胞に入れさせ、損傷および機能不全を起こす。カルシ ウムは膜のリン脂質からのアラキドン酸と結合するホスホリパーゼ−Aを活性化 させることが知られている。アラキドン酸はプロスタグランジンおよびロイコト リエンを生成し、これはフリーラジカルを生む。炎症性の基質ロイコトリエンは 白血球を引きつけ、刺激し、これは貧食の間に超酸化物フリーラジカルを生じ、 フリーラジカルに周囲の組織を損傷させる。損傷を受けた血管の小動脈および毛 細管は拡張して血管壁に水腫および赤血球の漏れを引き起こす。微小血栓が刺激 された血小板によって引き起こされ、その一方で赤血球がフリーな鉄および銅を 解放し、それが組織の損傷を増大させる。細胞へのフリーラジカルの損傷の結果 としての、平滑筋細胞(すなわち、血管細胞)内の過度のカルシウムがカルモジ ュリンと結合し、それはミオシンキナーゼを活性化させ、そのリン酸化ミオシン はミオシンおよびアクチンを圧縮させて筋肉細胞の収縮をもたらす。同じことが 心筋細胞にも起こる。筋肉細胞内のカルシウム増加が筋肉の痙攣を引き起こし得 る。血管の平滑筋繊維内で圧縮が起こると、血流が低減され、血圧が上昇する。 圧縮が心臓の心筋繊維内で起こると、アンギナまたは心筋梗塞さえもが起こり得 る。過度の細胞内カルシウムが酸素利用効率を下げることによって心筋機能を損 なうことがわかっている。細胞内の過度のカルシウムは、過度の食物リン酸の結 果でもある、年齢とともにゆっくりと増加する増加したイオン化血清カルシウム レベルからも生じ、過度のカルシウムが細胞に入らないように防ぐのをより困難 にする。もう1つの要因であるストレスも、ストレスにより増加する循環カテコ ールアミンの結果として細胞内カルシウムの保持を引き起こし、マグネシウムカ ルシウムATPアーゼの統合性を緩める。代謝されるとカテコールアミンはフリ ーラジカルを生む。フリーラジカルはアテローム性動脈硬化症に関連している。 マグネシウムは、カルシウムが細胞に入ることを阻止し、細胞内保管場所から のカルシウムの流動化を阻止する自然のカルシウムチャネルブロッカであり、房 室伝導および洞室伝導を遅め、動脈の平滑筋および心筋を弛緩させる。これが、 患者に見られた期外収縮の除去と血圧低下および正常化効果との両方を与える。 マグネシウムはカルシウムが引き起こすストレスの影響に対抗する。ストレスと ともにフリーラジカルの損傷につながる複雑な一連の事象がアテローム性動脈硬 化症のもとである。カルシウムの不適切な利用が少なくともアテローム性動脈硬 化症を引き起こす法則の一部であるように思われる。増強されたマグネシウムが カルシウム代謝の安定化と釣り合いをとることに役立ち、こうしてその機能を正 常化する。 動脈プラークの1つの成分がカルシウムであることがよく知られている。動脈 プラークの石灰化がプラーク形成の終わりの段階で生じることが知られているが 、増強されたマグネシウムが与えるようなマグネシウムの通常の高い血清レベル は、血清カルシウムの機能の釣り合いをとり、正常化することによってプラーク 石灰化を防止するのに役立つと考えられている。マグネシウムは公知のカルシウ ムと相反する性質を有しているが、これはカルシウムを使い切ったりなくすこと はせず、その機能の釣り合いをとる。これは、カルシウムの投与なしで8.8か ら9.9mg/dlの通常の範囲内に一貫して留まった、増強されたマグネシウ ム摂取の間の患者の監視された血清カルシウムレベルによって証明された。投与 されたカルシウムは釣り合いのとれていないカルシウムとその有害な効果を悪化 させると考えられる。 アスコルビン酸が血管のような身体の膠原性構造のホメオスタシスを維持する ことがよく知られている。アスコルビン酸の臨床的な不足が、毛細管の出血を拡 げる血管の弱まりによって特徴づけられる壊血症の深刻な状態につながる。特に 長期にわたるアスコルビン酸の潜在的不足が血管を弱めるが臨床的な不足よりも 深刻ではないと考えられている。血管の一般に弱体化された性質のため、潜在的 な不足が歯茎の出血または非常に小さい血管の出血となり得る。身体は非常に僅 かな出血を修復するので、自然の修復材料および機能、たとえば、内因性および 外因性のプロトロンビンおよびトロンビンの形成と、したがって安定したフィブ リンポリマーの形成とがアテローム性動脈硬化症に寄与する。定期的に投与され た増強されたマグネシウムはこれらの状況を、そのアスコルビン酸成分の効果の ため、かつアスコルビン酸成分をさらに効果的にさえする化合物の特に強いマグ ネシウム相乗作用のために防ぐと考えられる。また、アスコルビン酸の性質が強 い抗酸化剤であるので、これはさらに、多くの人によってアテローム性動脈硬化 症の根本的な原因であると考えられているフリーラジカル損傷から身体を守るそ の能力の結果としてアテローム性動脈硬化症の予防に貢献することも考えられる 。一般に、投与された増強されたマグネシウムは血液、心臓および血管に対する 正常化の効果という明らかに相補的な機能を生む出すものと考えられ得る。 臨床的事例研究の分析の結果として達した結論は以下のとおりである。 1.増強されたマグネシウムは経口投与される形態の他のどのマグネシウムよ りも効果的に吸収される。 2.増強されたマグネシウムは経口投与される形態の他のどのマグネシウムよ りも身体による使用のためにより利用可能なマグネシウムを与える。 3.傷ついたまたは敏感な胃腸管を持つ人においても、増強されたマグネシウ ムはよく許容され、胃の不調または腸の被刺激性を起こさない。 14.アテローム性動脈硬化症の原因の1つは、釣り合いのとれていないカル シウムによって引き起こされる細胞損傷、動脈弱化およびフリーラジカル損傷を 防ぐために身体の中で利用可能でない有効量の容易に吸収可能なマグネシウムお よびアスコルビン酸が長年にわたつて不十分であることに対する身体の反応であ り得る。 15.適量のマグネシウムが血液、細胞および心臓血管系の神経筋組織に有利 に影響し、適量のアスコルビン酸が血液および血管構造に有利に影響するが、タ ンパク質アミノ酸錯化マグネシウムおよびアスコルビン酸が複合して増強された マグネシウムの複合配位錯体を形成すると、有効性が指数関数的に高まり、適量 で投与されるとアテローム性動脈硬化症を防ぐ。 この発明の好ましい実施例を説明したが、さまざまな変更および変化がこの発 明の真の精神および範囲から逸脱せずに行なわれ得る。この点で、ここに開示さ れる増強されたマグネシウム化合物はどのような医薬的に容認可能なマグネシウ ム、タンパク質アミノ酸およびアスコルビン酸を含んでもよく、ここに説明した 目的のために適切な各々の異なる割合を有してもよい。したがって、上に挙げた 成分の特定の比率は例示の目的であり、この発明を限定するものとは意図されな いことが認識されるべきである。この発明を当業者が理解し、実行できるように 説明し、その好ましい実施例を特定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.人体によるマグネシウムの吸収を高めるのに有効な量で投与されるマグネシ ウムの複合配位錯体を作るための方法であって、マグネシウムをタンパク質アミ ノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコル ビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む、 方法。 2.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化して 前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によっ て等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む、 請求項1に記載の方法。 3.医薬的に容認可能なマグネシウム、その塩およびその混合物からなるグルー プから前記マグネシウムを選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方 法。 4.医薬的に容認可能なアスコルビン酸、その塩およびその混合物からなるグル ープから前記アスコルビン酸を選択するステップをさらに含む、請求項1に記載 の方法。 5.マグネシウムの前記複合配位錯体は経口投与される、請求項1に記載の方法 。 6.マグネシウムの前記複合配位錯体は非経口投与される、請求項1に記載の方 法。 7.人体における血圧を下げて正常化するのに有効な量で投与されるマグネシウ ムの複合配位錯体を作る方法であって、マグネシウムをタンパク質アミノ酸によ って錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコルビン酸に よって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む、方法。 8.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化して 前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によっ て等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む、 請求項7に記載の方法。 9.人体における不整脈期外収縮を軽減して調節するのに有効な量で投与される マグネシウムの複合配位錯体を作るための方法であって、マグネシウムをタンパ ク質アミノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を アスコルビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップと を含む、方法。 10.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ って等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項9に記載の方法。 11.人体におけるジストロフィー性石灰化を防ぐのに有効な量で投与されるマ グネシウムの複合配位錯体を作る方法であって、マグネシウムをタンパク質アミ ノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコル ビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む、 方法。 12.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ つて等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項11に記載の方法。 13.人体における動脈プラークの形成を防ぐのに有効な量で投与されるマグネ シウムの複合配位錯体を作る方法であって、マグネシウムをタンパク質アミノ酸 によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコルビン 酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む、方法 。 14.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ って等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項13に記載の方法。 15.人体におけるアテローム性動脈硬化症を防ぐのに有効な量で投与されるマ グネシウムの複合配位錯体を作るための方法であって、マグネシウムをタンパク 質アミノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をア スコルビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを 含む、方法。 16.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ って等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項15に記載の方法。 17.人体におけるカルシウム代謝の釣り合いをとるのに有効な量で投与される マグネシウムの複合配位錯体を作る方法であって、マグネシウムをタンパク質ア ミノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコ ルビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む 、方法。 18.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ って等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項17に記載の方法。 19.人体の心臓血管系のホメオスタシスを維持するのに有効な量で投与される マグネシウムの複合配位錯体を作る方法であって、マグネシウムをタンパク質ア ミノ酸によって錯化して配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体をアスコ ルビン酸によって錯化して前記マグネシウムを十分に増強するステップとを含む 、方法。 20.前記マグネシウムを前記タンパク質アミノ酸によって等しい重量で錯化し て前記配位錯体を形成するステップと、前記配位錯体を前記アスコルビン酸によ って等しい重量で錯化して前記複合配位錯体を形成するステップとをさらに含む 、請求項19に記載の方法。
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