本明細書を通しての、「1つの実施形態」または「ある実施形態」への言及は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造または特性が、本明細書中で開示される少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通しての種々の箇所での、語句「1つの実施形態」または「ある実施形態」の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態をいうわけではない。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つまたはそれより多くの実施形態において、任意の適切な様式で組み合わせられ得る。
「アルキレン」とは、親アルカンの同じ炭素原子または2個の異なる原子から2個の水素原子を除くことにより誘導される2個の一価ラジカル中心を有する、飽和の、分枝鎖もしくは直鎖、または環式の炭化水素ラジカルをいう。例えば、アルキレン基は、1個~12個の炭素原子、1個~10個の炭素原子、1個~6個の炭素原子、または1個~4個の原子を有し得る。代表的なアルキレンラジカルとしては、メチレン(-CH2-)、1,1エチル(-CH(CH3)-)、1,2-エチル(-CH2CH2-)、1,1-プロピル(-CH(CH2CH3)-)、1,2-プロピル(-CH2CH(CH3)-)、1,3-プロピル(-CH2CH2CH2-)、および1,4-ブチル(-CH2CH2CH2CH2-)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「アリール」または「芳香環」とは、単一の環(例えば、単環式)または縮合系を含めた複数の環(例えば、二環式もしくは三環式)を有する、芳香族炭素環式基をいう。本明細書中で使用される場合、アリールは、6個~20個の環炭素原子(すなわち、C6~20アリール)、6個~12個の炭素環原子(すなわち、C6~12アリール)、6個~10個の炭素環原子(すなわち、C6~10アリール)、または5個~10個の炭素環原子(すなわち、C5~10アリール)を有する。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、およびアントリルが挙げられるが、これらに限定されない。
「炭素環式環」とは、炭素原子および水素原子からなり、3個から15個までの炭素原子を有し、特定の実施形態においては3個から10個までの炭素原子、または3個から7個までの炭素原子を有し、そして飽和または部分不飽和であり、そして分子の残部に単結合により結合している、非芳香族の炭素環式環をいう。炭素環式環としては、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、1,3-シクロヘキサジエン、1,4-シクロヘキサジエン、シクロヘプタン、シクロヘプテン、およびシクロオクタンが挙げられる。
「ハロアルキル」とは、上で定義された1個またはそれより多くのハロラジカルにより置換された、上で定義されたアルキル基、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1,2-ジフルオロエチル、3-ブロモ-2-フルオロプロピル、および1,2-ジブロモエチルなどをいう。
「ヘテロ芳香環」とは、単一の環、複数の環、または複数の縮合した環を有し、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個またはそれより多くの環ヘテロ原子(例えば、1個~3個のヘテロ原子、1個~2個のヘテロ原子、または1個のヘテロ原子)を有する、芳香環をいう。本明細書中で使用される場合、ヘテロアリールは、5個~20個の環原子(5員~20員のヘテロ芳香環)、5個~12個の環原子(5員~12員のヘテロ芳香環)、5個~10個の環原子(5員~10員のヘテロ芳香環)または5個~6個の環原子(5員~6員のヘテロ芳香環)を含む。ヘテロアリール基の例としては、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、およびピラゾリルが挙げられる。
「ヘテロシクリル」または「複素環式環」とは、3個から15個までの原子を有し、これらのうちの1個から6個までの原子は窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子であり、そして分子の残部に単結合により結合している、非芳香族ラジカルまたは環をいう。特定の実施形態において、「ヘテロシクリル」は、3個から10個までの原子を有し、これらのうちの1個から4個までの原子は、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子であるか、または3個から7個までの原子を有し、これらのうちの1個から2個までの原子は、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択されるヘテロ原子である。ヘテロシクリル内の窒素原子、炭素原子または硫黄原子は、必要に応じて酸化され得;窒素原子は必要に応じて第四級化され得る。本明細書中で使用される場合、「ヘテロシクリル」または「複素環式環」とは、他に示されない限り飽和である環をいい、例えば、いくつかの実施形態において、「ヘテロシクリル」または「複素環式環」とは、特定される場合には、飽和または部分飽和である環をいう。このようなヘテロシクリルの例としては、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、および1,1-ジオキソ-チオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で開示される実施形態はまた、1個またはそれより多くの原子が、異なる原子質量または質量数を有する原子より置き換えられることにより同位体標識されている、全ての薬学的に受容可能な式Iの化合物を包含することを意図される。本開示の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、および硫黄の同位体が挙げられ、例えば、それぞれ2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iである。特定の実施形態において、放射性標識された化合物は、例えば、作用の部位もしくは様式、または薬理学的に受容可能な作用部位への結合親和性を特徴付けることによって、それらの化合物の有効性を決定または測定することを助けるのに有用である。同位体標識された、特定の式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、例えば、放射性同位体を組み込む化合物は、薬物および/または基質の組織分布研究において有用である。放射性同位体であるトリチウム、すなわち3H、および炭素-14、すなわち14Cは、それらの組み込みの容易さおよび準備のできた検出手段の観点から、この目的で特に有用である。
本明細書中で提供される方法、組成物、キットおよび製造品は、炭素原子に結合している1個~n個の水素がジュウテリウムで置き換えられている、化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物)またはその薬学的に受容可能な塩を包含し、ここでnは、この分子内の水素の数である。このような化合物は、代謝に対する増大した抵抗性を示し、従って、哺乳動物に投与される場合に、化合物またはその薬学的に受容可能な塩の半減期を増大させるために有用である。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.5(12):524-527(1984)を参照のこと。このような化合物は、当該分野において公知である手段によって、例えば、1個またはより多くの水素がジュウテリウムで置き換えられている出発物質を使用することによって、合成され得る。
本明細書中で開示される実施形態はまた、本開示の化合物のインビボ代謝産物を包含することを意図される。このような産物は、投与された化合物の、主として酵素プロセスに起因する、例えば、酸化、還元、加水分解、アミド化、およびエステル化などから生じ得る。従って、本明細書中で開示される実施形態は、本明細書中で開示される実施形態による化合物を、哺乳動物に、その代謝産物を得るために十分な期間にわたり投与する工程を包含するプロセスにより生成される、化合物を包含する。このような産物は代表的に、本明細書中で開示される実施形態による放射線標識された化合物を、検出可能な用量で、ラット、マウス、モルモット、サル、またはヒトなどの哺乳動物に投与し、代謝が起こるために十分な時間を置き、そしてその転換産物を、尿、血液または他の生物学的サンプルから単離することにより同定される。
「哺乳動物」は、ヒト、ならびに飼いならされた動物(例えば、実験室動物および家庭用動物(例えば、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウサギ))と飼いならされていない動物(例えば、野生生物など)との両方を包含する。
「必要に応じた」または「必要に応じて」とは、その後に記載される事象または状況が起こっても起こらなくてもよいこと、およびこの記載が、その事象または状況が起こる例と、起こらない例とを包含することを意味する。例えば、「必要に応じて置換されたヘテロシクリル」とは、そのヘテロシクリルラジカルが置換されていても置換されていなくてもよいこと、およびこの記載が、置換されたヘテロシクリルラジカルと、置換を有さないヘテロシクリルラジカルとを包含することを意味する。
「薬学的に受容可能な賦形剤」としては、任意のアジュバント、キャリア、賦形剤、グライダント、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、香味増強剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張剤、溶媒、乳化剤、または薬学的組成物の薬学的に活性な成分と合わせて製剤化され、そしてこの製剤の他の成分と適合性であり、そして過度な毒性、刺激、およびアレルギー応答なしで、ヒトまたは家庭用動物において使用するために適切である、他の薬理学的に不活性な物質が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で開示される化合物の「薬学的に受容可能な塩」の例としては、適切な塩基、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウムおよびNX4
+(ここでXはC1~4アルキルである)から誘導される塩が挙げられる。アミノ基の窒素原子の薬学的に受容可能な塩としては、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、酪酸、ショウノウ酸、ケイ皮酸、クエン酸、ジグルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリセロリン酸、ギ酸、ヘキサン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、マロン酸、リンゴ酸、マンデル酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、ニコチン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、ピバル酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スルファニル酸、酒石酸、ウンデカン酸、およびコハク酸などの有機カルボン酸;メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、メシチレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、および2-ナフタレンスルホンスルホン酸などの有機スルホン酸;ならびに塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、およびスルファミン酸などの無機酸の塩が挙げられる。化合物のヒドロキシ基の薬学的に受容可能な塩としては、Na+およびNX4
+(ここでXは独立して、HまたはC1~4アルキル基から選択される)などの適切な陽イオンと合わせた、この化合物の陰イオンが挙げられる。
治療での使用のために、本明細書中で開示される化合物の活性成分の塩は代表的に、薬学的に受容可能である。すなわち、これらの塩は、生理学的に受容可能な酸または塩基から誘導された塩である。しかし、薬学的に受容可能ではない酸または塩基の塩もまた、例えば、式Iの化合物、または本明細書中で開示される実施形態の別の化合物の、調製または精製において、使用を見出し得る。生理学的に受容可能な酸または塩基から誘導されようとされまいと、全ての塩が、本明細書中で開示される実施形態の範囲内である。
「薬学的組成物」とは、本明細書中で開示される実施形態の化合物と、生物学的に活性な化合物の哺乳動物(例えば、ヒト)への送達のために当該分野において一般的に承認されている媒体との、配合物をいう。このような媒体としては、全ての薬学的に受容可能な賦形剤が挙げられる。
「有効量」または「治療有効量」とは、その必要がある患者に投与される場合に、本明細書中で開示される疾患状態、状態または障害の処置を行うために十分である、本明細書中で開示される実施形態による化合物の量をいう。このような量は、研究者または臨床医により求められる、組織系または患者の生物学的応答または医学的応答を惹起するために十分である。治療有効量を構成する、本明細書中で開示される実施形態による化合物の量は、化合物およびその生物学的活性、投与のために使用される組成物、投与の時間、投与経路、化合物の排出の速度、処置の持続時間、処置される疾患状態または障害の種類およびその重篤度、本明細書中で開示される実施形態の化合物と組み合わせてかまたは同時に使用される薬物、ならびに患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食事などの要因に依存して変わる。このような治療有効量は、当業者により、自身の知識、技術水準、および本開示を考慮して、決定され得る。
用語「処置する」および「処置」とは、本明細書中で使用される場合、HIV感染症の1つもしくはそれより多くの症状を軽減もしくは排除するため、および/または患者におけるウイルス負荷を減少させるための、本明細書中で開示される本実施形態による化合物または組成物の投与を意味することを意図される。特定の実施形態において、用語「処置する」および「処置」はまた、ウイルスへの個体の曝露後であるが、疾患の症状の出現前、および/または血液中でのウイルスの検出前の、疾患の症状の出現を防止するため、および/またはこのウイルスが血液中で検出可能なレベルに達することを防止するための、本明細書中で開示される本実施形態による化合物または組成物の投与、ならびに母体から新生児へのHIVの周産期伝達を防止するための、出産前の母親への投与および誕生当日中の子供への投与による、本明細書中で開示される本実施形態による化合物または組成物の投与を包含する。用語「処置する」および「処置」はまた、個体のウイルスへの曝露前(曝露前の予防またはPrEPとも称される)の、個体がこのウイルスに曝露される場合にHIV感染症が定着することを防止するため、および/またはウイルスが永続的な感染を樹立しないようにするため、および/または疾患の症状の出現を防止するため、および/またはこのウイルスが血液中で検出可能なレベルに達することを防止するための、本明細書中で開示される本実施形態による化合物または組成物の投与を包含する。用語「処置する」および「処置」はまた、ウイルスへの個体の曝露の前と後との両方での、本明細書中で開示される本実施形態による化合物または組成物の投与を包含する。
本明細書中で使用される場合、用語「予防する」および「予防」とは、本開示による化合物、組成物、または薬学的塩の、ウイルスへのヒトの曝露前または曝露後であるが、疾患の症状の出現前、および/または血液中でのウイルスの検出前の投与をいう。これらの用語はまた、疾患の症状の出現の予防および/またはウイルスが血液中で検出可能なレベルに達することを防止することをいう。これらの用語は両方、曝露前の予防(PrEP)、および曝露後の予防(PEP)、および事象により強制される(event driven)または「オンデマンドの」予防を包含する。これらの用語はまた、出産前の母親への投与および誕生当日中の子供への投与による、母体から新生児へのHIVの周産期伝達の予防をいう。これらの用語はまた、輸血によるHIVの伝達の予防をいう。
用語「抗ウイルス剤」とは、本明細書中で使用される場合、ヒトにおけるウイルスの形成および/または複製を阻害するために有効である薬剤(化合物または生物学的物質)を意味することを意図され、抗ウイルス剤としては、ヒトにおけるウイルスの形成および/または複製のために必要な、宿主またはウイルスのいずれかの機構を妨害する、薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「HIV複製の阻害剤」とは、本明細書中で使用される場合、インビトロであれ、エキソビボであれ、インビボであれ、HIVが宿主細胞内で複製する能力を減少させるかまたは排除することが可能な薬剤を意味することを意図される。
本明細書に開示される実施形態の化合物またはその薬学的に受容可能な塩は、1個または複数個の不斉中心を含有してもよく、よって、絶対立体化学に関して、(R)-もしくは(S)-、またはアミノ酸については(D)-もしくは(L)-として定義され得る、エナンチオマー、ジアステレオマー、スケールミック(scalemic)、および他の立体異性体形態をもたらし得る。本開示は、全てのこのような可能な異性体、ならびにそのラセミ形態および光学的に純粋な形態を含むことを意図している。光学的に活性な(+)および(-)、(R)-および(S)-、または(D)-および(L)-異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製され得るか、またはクロマトグラフィーおよび分別結晶などの方法を使用して分割され得る。個々のエナンチオマーの調製/単離のための技術には、適切な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用したラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割が含まれる。本明細書に記載されている化合物がオレフィン性二重結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、特に指定されない限り、これらの化合物がE幾何異性体とZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。同様に、全ての互変異性体形態も含まれることが意図される。
「立体異性体」は、同じ結合によって結合される同じ原子で構成されるが、相互転換可能でない異なる三次元構造を有する化合物を指す。本開示は、種々の立体異性体およびその混合物を企図し、それらの分子が互いに重ね合わせることができない鏡像である2つの立体異性体を指す「エナンチオマー」を含む。本明細書中で開示される実施形態のいずれにおいても、本明細書中で開示される化合物は、その立体異性体の形態であり得る。
本明細書中で、抗HIV剤として機能する化合物、このような化合物を1つまたはそれより多く(例えば、2つ、3つ、または4つ)の追加の治療剤と必要に応じて組み合わせて含有する薬学的組成物、ならびにこのような化合物および組成物を使用する方法が提供される。本明細書中に記載される全ての化合物の実施形態は、その任意の薬学的に受容可能な塩、立体異性体、または立体異性体の混合物を包含する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは結合である。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-である。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、C1~4アルキル、またはハロである。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aは、H、フルオロ、またはヒドロキシルであり、そしてR8bは、Hまたはフルオロである。いくつかの実施形態において、Xは-CH2-である。いくつかの実施形態において、Xは-CF2-である。いくつかの実施形態において、Xは-CH(F)-である。いくつかの実施形態において、Xは-CH(OH)-である。いくつかの実施形態において、Xは-CH(CH3)-である。いくつかの実施形態において、Xは-CF(CH3)-である。いくつかの実施形態において、Xは-CH2-、-CF2-、-CH(F)-、-CH(OH)-、-CH(CH3)または-CF(CH3)-である。いくつかの実施形態において、Xは、-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員、4員、または5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、0個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、スピロシクロプロパン環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ複素環式環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ複素環式環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員~5員の飽和スピロ炭素環式環を形成し、ここでこの3員~5員の飽和スピロ炭素環式環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員~5員の飽和スピロ炭素環式環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員の飽和スピロ炭素環式環を形成し、ここでこの3員の飽和スピロ炭素環式環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは、結合または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員の飽和スピロ炭素環式環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは、結合、-CH2-、-CF2-、-CH(F)-、-CH(Cl)-、-CH(OH)-、-C(CH2F)(OH)-、-C(CH3)(OH)-、-CH(OCH3)-、-C(CH2CH3)(OCH3)-、-C(CH2CH3)(OH)-、-CH(CH3)-、-CH(CH2CH3)-、-CF(CH3)-、-CF(CH2CH3)-、または-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員の飽和スピロ炭素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Xは、結合、-CH2-、-CF2-、-CH(F)-、-CH(Cl)-、-CH(OH)-、-C(CH2F)(OH)-、-C(CH3)(OH)-、-CH(OCH3)-、-C(CH2CH3)(OCH3)-、-C(CH2CH3)(OH)-、-CH(CH3)-、-CH(CH2CH3)-、-CF(CH3)-、または-CF(CH2CH3)-である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキル(C1-4haloalky)である。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員~5員の飽和スピロ炭素環式環を形成し、ここでこの3員~5員の飽和スピロ炭素環式環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員のスピロ炭素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ複素環式環を形成し、ここでこの3員~5員の飽和スピロ複素環式環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を含む3員~5員の飽和スピロ複素環式環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、もしくはVIIIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W1は-CR4aR4b-であり、そしてR4aおよびR4bは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロである。いくつかの実施形態において、R4aおよびR4bは独立して、Hまたはハロである。いくつかの実施形態において、R4aおよびR4bはHである。いくつかの実施形態において、R4aおよびR4bはハロである。いくつかの実施形態において、R4aおよびR4bはフルオロである。いくつかの実施形態において、R4aはHであり、そしてR4bはハロである。いくつかの実施形態において、R4aはHであり、そしてR4bはフルオロである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は-CR5aR5b-であり、そしてR5aおよびR5bは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-O-C1~4アルキル、またはC1~4アルキレン-O-C1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、またはヒドロキシルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは独立して、Hまたはハロである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bはHである。いずれかの実施形態において、R5aおよびR5bはハロである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bはフルオロである。いくつかの実施形態において、R5aはHであり、そしてR5bはハロである。いくつかの実施形態において、R5aはHであり、そしてR5bはフルオロである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員~7員の飽和もしくは部分不飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~3個のRA3で必要に応じて置換されており、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員、4員、または5員の飽和または部分不飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~3個のRA3で必要に応じて置換されており、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、0個のヘテロ原子、もしくはN、O、およびSから選択される1個のヘテロ原子を含む3員または4員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~3個のRA3で必要に応じて置換されており、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、0個のヘテロ原子、もしくはN、O、およびSから選択される1個のヘテロ原子を含む、3員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~3個のRA3で必要に応じて置換されており、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、スピロシクロプロパン環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は-CR5aR5bCR5cR5d-であり、そしてR5a、R5b、R5c、およびR5dは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-O-C1~4アルキル、またはC1~4アルキレン-O-C1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R5a、R5b、R5c、およびR5dは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、またはヒドロキシルである。いくつかの実施形態において、R5a、R5b、R5c、およびR5dは独立して、Hまたはハロである。いくつかの実施形態において、R5a、R5b、R5c、およびR5dはHである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5cは独立して、Hまたはハロであり、そしてR5bおよびR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、1個~3個のRA3で必要に応じて置換された、3員~7員の飽和または部分不飽和の縮合炭素環式環を形成し、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5cは独立して、Hまたはハロであり、そしてR5bおよびR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、3員、4員、または5員の飽和縮合炭素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5cはHであり、そしてR5bおよびR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、3員、4員、または5員の飽和縮合炭素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、R5aおよびR5cはHであり、そしてR5bおよびR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、縮合シクロプロパン環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は-N(R7)-であり、そしてR7は、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcである。いくつかの実施形態において、R7は、H、C1~4アルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcである。いくつかの実施形態において、R7はHである。いくつかの実施形態において、R7はC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R7は、メチルまたは1-メチルエチルである。いくつかの実施形態において、R7はC(O)Rcである。いくつかの実施形態において、R7は-C(O)-C1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R7は-C(O)CH3である。いくつかの実施形態において、R7はSO2Rcである。いくつかの実施形態において、R7は-SO2-C1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R7は-SO2CH3である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は、-CR5aR5b-、-CR5aR5bCR5cR5d-、-CR6a=CR6b-、-N(R7)-、-O-、-S(O)n-、-C(O)-、-CR5aR5b-C(O)-、および-CR5aR5b-O-からなる群より選択され;ここでR5a、R5b、R5c、およびR5dの各々は独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-O-C1~4アルキル、またはC1~4アルキレン-O-C1~4アルキルであるか;あるいはR5aとR5b、R5cとR5d、R5aとR5c、またはR5bとR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、1個~3個のRA3で必要に応じて置換された3員~7員の飽和または部分不飽和炭素環式環を形成し、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルであり;R6aおよびR6bの各々は独立して、H、ハロ、C1~4ハロアルキル、またはC1~4アルキルであるか;あるいはR6aおよびR6bは、各々が結合している原子と一緒になって、(i)5員~10員の縮合芳香環、または(ii)N、OおよびSから選択される1個~2個のヘテロ原子を含む5員~10員の縮合ヘテロ芳香環を形成し、ここでこの5員~10員の縮合芳香環またはこの5員~10員の縮合ヘテロ芳香環は、1個~4個のRA4で必要に応じて置換されており、ここで各RA4は独立して、ハロまたはC1~4アルキルであり;R7は、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rc;でありRcはC1~4アルキルであり;そしてnは、0、1、または2である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は、-CR5aR5b-、-CR5aR5bCR5cR5d-、-CR6a=CR6b-、-N(R7)-、-O-、-S(O)n-、-C(O)-、-CR5aR5b-C(O)-、および-CR5aR5b-O-からなる群より選択され;ここでR5a、R5b、R5c、およびR5dの各々は独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、-O-C1~4アルキル、またはC1~4アルキレン-O-C1~4アルキルであるか;あるいはR5aとR5b、R5cとR5d、R5aとR5c、またはR5bとR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、1個~3個のRA3で必要に応じて置換された3員の炭素環式環を形成し、ここで各RA3は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルであり;R6aおよびR6bの各々は独立して、H、ハロ、C1~4ハロアルキル、またはC1~4アルキルであるか;あるいはR6aおよびR6bは、各々が結合している原子と一緒になって、(i)縮合フェニル環、または(ii)N、OおよびSから選択される1個~2個のヘテロ原子を含む5員~6員の縮合ヘテロ芳香環を形成し、ここでこの縮合フェニル環またはこの5員~6員の縮合ヘテロ芳香環は、1個~4個のRA4で必要に応じて置換されており、ここで各RA4は独立して、ハロまたはC1~4アルキルであり;R7は、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcであり;RcはC1~4アルキルであり;そしてnは、0、1、または2である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、W2は、-CR5aR5b-、-CR5aR5bCR5cR5d-、-CR6a=CR6b-、-N(R7)-、-O-、-S(O)n-、-C(O)-、-CR5aR5b-C(O)-、および-CR5aR5b-O-からなる群より選択され;ここでR5a、R5b、R5c、およびR5dの各々は独立して、H、C1~4アルキル、ハロ、ヒドロキシル、または-O-C1~4アルキルであるか;あるいはR5aとR5b、R5cとR5d、R5aとR5c、またはR5bとR5dは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、3員の炭素環式環を形成し;R6aおよびR6bの各々は独立して、H、ハロ、またはC1~4アルキルであるか;あるいはR6aおよびR6bは、各々が結合している原子と一緒になって、(i)縮合フェニル環、または(ii)NおよびOから選択される1個~2個のヘテロ原子を含む5員~6員の縮合ヘテロ芳香環を形成し、ここでこの縮合フェニル環またはこの5員~6員の縮合ヘテロ芳香環は、1個または2個のRA4で必要に応じて置換されており、ここで各RA4は独立して、ハロまたはC1~4アルキルであり;R7は、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcであり;RcはC1~4アルキルであり;そしてnは、0または1である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Xは-CR8aR8b-であり、そしてR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキレン-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、シアノ、またはハロである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、C1~4アルキル、またはハロである。いくつかの実施形態において、R8aは、H、フルオロ、またはヒドロキシルであり、そしてR8bは、Hまたはフルオロである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bはHである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bはフルオロである。いくつかの実施形態において、R8aはHであり、そしてR8bはハロである。いくつかの実施形態において、R8aはHであり、そしてR8bはフルオロである。いくつかの実施形態において、R8aはHであり、そしてR8bはヒドロキシルである。いくつかの実施形態において、R8aはHであり、そしてR8bはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R8aはHであり、そしてR8bはメチルである。いくつかの実施形態において、R8aはハロであり、そしてR8bはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R8aはフルオロであり、そしてR8bはメチルである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員、4員、または5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、0個のヘテロ原子を含む3員、4員、または5員の飽和スピロ環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~4個のRA5で必要に応じて置換されており、ここで各RA5は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルである。いくつかの実施形態において、R8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、スピロシクロプロパン環を形成する。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Zは-CR9aR9b-であり、そしてR9aおよびR9bは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロである。いくつかの実施形態において、R9aおよびR9bは独立して、HまたはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R9aおよびR9bはHである。いくつかの実施形態において、R9aおよびR9bはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R9aはHであり、そしてR9bはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R9aはHであり、そしてR9bはメチルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Zは-CR9aR9b-CR9cR9d-であり、そしてR9a、R9b、R9c、およびR9dは独立して、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロである。いくつかの実施形態において、R9a、R9b、R9c、およびR9dは独立して、HまたはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、R9a、R9b、R9c、およびR9dはHである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Zは、-CR9aR9b-、-CR9aR9bCR9cR9d-、または-CR10a=CR10b-であり;ここでR9a、R9b、R9c、およびR9dは各々独立して、H、C1~6アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか;あるいはR9aとR9b、またはR9cとR9dは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、N、O、およびSから選択される0個~2個のヘテロ原子を含む3員~7員の飽和または部分不飽和環を形成し、ここでこのスピロ環は、1個~3個のRA6で必要に応じて置換されており、ここで各RA6は独立して、ハロ、C1~4アルキルまたはC1~4ハロアルキルであり;R10aおよびR10bは独立して、H、ハロ、C1~4ハロアルキル、またはC1~6アルキルであるか;あるいはR10aおよびR10bは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、(i)0個のヘテロ原子、もしくはN、O、およびSから選択される1個のヘテロ原子を含む5員~10員の部分不飽和縮合環、(ii)5員~10員の縮合芳香環、または(iii)N、OおよびSから選択される1個~2個のヘテロ原子を含む5員~10員の縮合ヘテロ芳香環を形成し、ここでこの5員~10員の部分不飽和縮合環、5員~10員の縮合芳香環、または5員~10員の縮合ヘテロ芳香環は、1個~4個のRA7で必要に応じて置換されており、ここで各RA7は独立して、ハロまたはC1~4アルキルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、もしくはVIIIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Zは、-CR9aR9b-、-CR9aR9bCR9cR9d-、または-CR10a=CR10b-であり;ここでR9a、R9b、R9c、およびR9dは各々独立して、H、CH3、CH2CH3、CHF2、またはハロであるか;あるいはR9aとR9b、またはR9cとR9dは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員の炭素環式環を形成し;R10aおよびR10bは独立して、H、ハロ、またはCH3であるか;あるいはR10aおよびR10bは、各々が結合している炭素原子と一緒になって、(i)縮合フェニル環、または(ii)N、OおよびSから選択される1個~2個のヘテロ原子を含む5員~6員の縮合ヘテロ芳香環を形成し、ここでこの縮合フェニル環またはこの縮合ヘテロ芳香環は、1個~2個のRA7で必要に応じて置換されており、ここで各RA7は独立して、ハロまたはCH3である。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、もしくはVIIIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、
R1は、1個、2個、3個、または4個のRA1で置換されたフェニルであり、ここで各RA1は独立して、ハロまたは-O-C1~4アルキルであり;
Xは、結合またはCR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか、あるいはR8aおよびR8bは、これらが結合している炭素と一緒になって、3員の飽和スピロ炭素環式環を形成し;
W1は、結合または-CR4aR4b-であり;ここでR4aおよびR4bは独立して、H、C1~6アルキル、またはハロであり;
W2は、-CR5aR5b-、-CR5aR5bCR5cR5d-、-CR6a=CR6b-、-N(R7)-、-O-、-S(O)n-、-C(O)-、-CR5aR5b-C(O)-、および-CR5aR5b-O-からなる群より選択され;ここでR5a、R5b、R5c、およびR5dの各々は独立して、H、C1~4アルキル、ハロ、ヒドロキシル、または-O-C1~4アルキルであり;R6aおよびR6bの各々は独立して、H、ハロ、またはC1~4アルキルであり;R7は、H、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcであり;RcはC1~4アルキルであり;そしてnは、0または1であり;そして
Zは、-CR9aR9b-、-CR9aR9bCR9cR9d-、または-CR10a=CR10b-であり;ここでR9a、R9b、R9c、およびR9dは各々独立して、H、C1~6アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであるか;あるいはR9aとR9b、またはR9cとR9dは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、3員の炭素環式環を形成し;そしてR10aおよびR10bは独立して、H、ハロ、C1~4ハロアルキル、またはC1~6アルキルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、もしくはVIIIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、
R1は、1個、2個、3個、または4個のRA1で置換されたフェニルであり、ここで各RA1は独立して、ハロまたは-O-C1~4アルキルであり;
Xは、結合またはCR8aR8b-であり、ここでR8aおよびR8bは独立して、H、ヒドロキシル、-O-C1~4アルキル、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロであり;
W1は、結合または-CR4aR4b-であり;ここでR4aおよびR4bは独立して、H、C1~6アルキル、またはハロであり;
W2は-CR5aR5b-であり;ここでR5aおよびR5bの各々は独立して、H、C1~4アルキル、ハロ、ヒドロキシル、または-O-C1~4アルキルであり;そして
Zは-CR9aR9b-であり;ここでR9aおよびR9bは各々独立して、H、C1~6アルキル、C1~4ハロアルキル、またはハロである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、Raは独立して、H、C1~4アルキル、C1~6ハロアルキル、C(O)Rc、またはSO2Rcである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、RbはHである。いくつかの実施形態において、RbはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、Rbはメチルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、RcはC1~4アルキルである。いくつかの実施形態において、Rcはメチルである。いくつかの実施形態において、Rcは、-O-C1~4アルキルである。
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、もしくはVIII、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩のいくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。
上記式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、またはXIbのうちのいずれか1つの化合物の任意の実施形態、および上記式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、またはXIbの化合物の、本明細書中に記載される任意の具体的な基または置換基(例えば、R1、R2、L、W1、W2、X、Y、Z、およびその置換基)は独立して、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、またはXIbのうちのいずれか1つの化合物の他の実施形態および/または置換基と組み合わせられて、上で具体的には記載されない実施形態を形成し得ることが、理解される。さらに、特定の実施形態および/または特許請求の範囲において、置換基の列挙が、いずれの特定のR1、R2、L、W1、W2、X、Y、およびZ基についても列挙しない場合、各個々の置換基は、その特定の実施形態および/または特許請求の範囲から削除され得ること、ならびにその置換基の残りの列挙は、本明細書中で開示される実施形態の範囲内であるとみなされることが、理解される。
薬学的組成物
別の実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する薬学的組成物が提供される。
いくつかの実施形態において、これらの薬学的組成物は、1種、2種、3種または4種の追加の治療剤をさらに含有する。特定の実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は抗HIV剤である。具体的な実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVカプシド阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、潜伏反転剤、カプシド重合阻害剤、HIV bNAbs、TLR7アゴニスト、薬物動態エンハンサー、HIVを処置するための他の薬物、あるいはこれらの組み合わせである。1つの実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は、アバカビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシル、N-((S)-l-(3-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-l-(2,2,2-トリフルオロエチル)-lH-インダゾール-7-イル)-6-(3-メチル-3-(メチルスルホニル)ブタ-l-イン-l-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-lH-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[l,2-c]ピラゾール-l-イル)アセトアミド、またはその薬学的に受容可能な塩である。
キットおよび製造品
いくつかの実施形態において、本開示は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を備えるキットに関する。1つの実施形態において、このキットは、本明細書中で先に記載された、1種、2種、3種または4種の追加の治療剤を備え得る。このキットは、例えばHIVインテグラーゼの阻害で使用するため、例えばHIV感染症もしくはAIDSの処置で使用するため、または研究ツールとして使用するための、使用説明書をさらに備え得る。これらの使用説明書は一般に、記載された指示であるが、指示を含む電子貯蔵媒体(例えば、磁気ディスクまたは光ディスク)もまた認容可能である。
いくつかの実施形態において、本開示はまた、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む1つまたはそれより多くの容器を備える、薬学的キットに関する。このような容器(単数または複数)に、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府の機関により処方された形態の注意が必要に応じて関連し得、この注意は、ヒトへの投与のための製造、使用または販売に関するその機関による承認を反映する。各成分(1より多い成分が存在する場合)が別々の容器に包装され得るか、または交差反応性および貯蔵寿命が許容する場合、数個の成分が1つの容器内に合わせられ得る。これらのキットは、単位剤形、バルク包装(例えば、多用量包装)、または部分単位用量であり得る。キットはまた、複数の単位用量の化合物、および使用説明書を備え得、そして薬局(例えば、病院の薬局および配合薬局)での貯蔵および使用のために十分な量で包装され得る。
いくつかの実施形態において、単位投薬量の式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、本明細書中に記載される方法で使用するために適切な包装内に備える、製造品が本明細書中で開示される。適切な包装は当該分野において公知であり、そして例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、ジャー、および可撓性包装材などが挙げられる。製造品はさらに、滅菌および/または密封され得る。
処置の方法
1つの実施形態において、HIV(例えば、HIV-1および/またはHIV-2)感染症を有するかまたは有する危険があるヒトにおいて、この感染症を処置する方法であって、このヒトに、治療有効量の式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法が提供される。
いくつかの実施形態において、これらの方法は、このヒトに、治療有効量の1種、2種、3種または4種の追加の治療剤を投与する工程をさらに包含する。特定の実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は抗HIV剤である。具体的な実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVカプシド阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gpl20阻害剤、CCR5阻害剤、潜伏反転剤、カプシド重合阻害剤、HIV bNAbs(広域中和HIV抗体)、TLR7アゴニスト、薬物動態エンハンサー、HIVを処置するための他の薬物、あるいはこれらの組み合わせである。1つの実施形態において、この追加の治療剤(単数または複数)は、アバカビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシル、N-((S)-l-(3-(4-クロロ-3-(メチルスルホンアミド)-l-(2,2,2-トリフルオロエチル)-lH-インダゾール-7-イル)-6-(3-メチル-3-(メチルスルホニル)ブタ-l-イン-l-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3,5-ジフルオロフェニル)エチル)-2-((3bS,4aR)-5,5-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチル)-3b,4,4a,5-テトラヒドロ-lH-シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[l,2-c]ピラゾール-l-イル)アセトアミド、またはその薬学的に受容可能な塩である。
別の実施形態において、HIV(例えば、HIV-1および/またはHIV-2)感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、この感染症を処置するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物の使用が提供される。
別の実施形態において、医学的治療において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供される。
別の実施形態において、HIV感染症の処置において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供される。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供される。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、1種、2種、3種または4種の追加の治療剤を投与する工程をさらに包含する。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVカプシド阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gpl20阻害剤、CCR5阻害剤、潜伏反転剤、カプシド重合阻害剤、HIV bNAbs、TLR7アゴニスト、薬物動態エンハンサー、HIVを処置するための他の薬物、あるいはこれらの組み合わせからなる群より選択される1種、2種、3種または4種の追加の治療剤を投与する工程をさらに包含する。1つの実施形態において、この1種、2種、3種または4種の追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシド阻害剤、HIV bNAbs、TLR7アゴニスト、およびこれらの組み合わせから選択される。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、治療有効量のテノホビルジソプロキシルおよびエムトリシタビンを投与する工程をさらに包含する。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、治療有効量のテノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビンを投与する工程をさらに包含する。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、治療有効量のテノホビルジソプロキシルを投与する工程をさらに包含する。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置する方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供され、ここでこの方法は、このヒトに、治療有効量のテノホビルアラフェナミドを投与する工程をさらに包含する。
別の実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物を治療において使用する方法が提供される。具体的には、哺乳動物(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの増殖を処置するか、AIDSを処置するか、またはAIDSもしくはARCの症状の発症を遅延させる方法が提供され、この方法は、この哺乳動物に、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を投与する工程を包含する。
別の実施形態において、哺乳動物(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの増殖を処置するか、AIDSを処置するか、またはAIDSもしくはARCの症状の発症を遅延させる方法において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する組成物が提供される。
1つの実施形態において、HIV感染症の予防において使用するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供される。
例えば、1つの実施形態において、曝露前の予防(PrEP)で、すなわち、個体のHIVウイルスへの曝露前に使用して、個体がこのウイルスに曝露される場合にHIV感染症が定着することを防止するため、および/またウイルスが永続的な感染を樹立しないようにするため、および/または疾患の症状の出現を防止するため、および/またはこのウイルスが血液中で検出可能なレベルに達することを防止するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、あるいは式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物またはその薬学的に受容可能な塩の薬学的組成物が提供される。
別の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはその感染症を有する危険性があるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための医薬の製造のための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用が開示される。
別の実施形態において、研究ツールとしての、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用が開示される。
別の実施形態において、HIV感染症を処置するために有効な組成物;およびこの組成物がHIVによる感染症を処置するために使用され得ることを示すラベルを備える包装材料を含む、製造品が開示される。例示的な組成物は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含有する。
なお別の実施形態において、HIVの複成を阻害する方法が開示される。この方法は、このウイルスを、有効量の式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその塩に、HIVの複製が阻害される条件下で曝露する工程を包含する。
別の実施形態において、HIVインテグラーゼ酵素の活性を阻害するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物の使用が開示される。
別の実施形態において、HIVの複成を阻害するための、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその塩の使用が開示される。
投与
投与の目的で、特定の実施形態において、本明細書中に記載される化合物は、生の化学物質として投与されるか、または薬学的組成物として製剤化される。本明細書中で開示される実施形態の範囲内の薬学的組成物は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する。式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物は、この組成物中に、目的の特定の疾患または状態を処置するために有効な量で存在する。式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物の活性は、下記の実施例に記載されるように決定され得る。
本明細書中で開示される実施形態の化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩の、純粋な形態で、または適切な薬学的組成物中での投与は、類似の有用性を果たすための薬剤の投与の認容された方法のいずれかによって、行われ得る。本明細書中で開示される実施形態の薬学的組成物は、本明細書中で開示される実施形態の化合物を、適切な薬学的に受容可能な賦形剤と合わせることにより調製され得、そして固体、半固体、液体、または気体の形態の調製物、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、液剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル、マイクロスフィア、およびエアロゾルに製剤化され得る。このような薬学的組成物の代表的な投与経路としては、経口、局所、経皮、吸入、非経口、注射可能物、舌下、頬、直腸、膣、および鼻内が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で開示される実施形態の薬学的組成物は、そこに含有される活性成分を、この組成物を患者に投与したときに生体利用可能にするように、製剤化される。被験体または患者に投与される組成物は、1つまたはそれより多くの投薬単位の形態をとり、ここで例えば、錠剤は、単一の投薬単位であり得、そして本明細書中で開示される実施形態の化合物の、エアロゾル形態のものの容器は、複数の投薬単位を保持し得る。このような剤形を調製する実際の方法は、当業者に公知であるか、または明らかになる。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition(Philadelphia College of Pharmacy and Science,2000)を参照のこと。いずれにしても、投与されるべき組成物は、本開示の教示に従って目的の疾患または状態を処置するために、治療有効量の本明細書中で開示される実施形態の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含有する。
1つの実施形態において、この薬学的組成物は経口投薬単位である。1つの実施形態において、この薬学的組成物は固体の経口投薬単位である。1つの実施形態において、この薬学的組成物は錠剤である。
1つの実施形態において、この薬学的組成物は非経口投薬単位である。1つの実施形態において、この薬学的組成物は、皮下、筋肉内、静脈内、皮内、鞘内、または硬膜外の投薬単位である。1つの実施形態において、この薬学的組成物は、皮下、筋肉内、または静脈内の投薬単位である。1つの実施形態において、この薬学的組成物は注射可能である。
本明細書で開示される薬学的組成物は、製薬の分野において周知である方法により調製され得る。例えば、注射により投与されることを意図される薬学的組成物は、本明細書中で開示される実施形態の化合物を、溶液を形成するように、滅菌蒸留水と合わせることによって、調製され得る。界面活性剤が、均質な溶液または懸濁液の形成を容易にするために添加され得る。界面活性剤とは、水性送達系への化合物の溶解または均質な懸濁を容易にするように、本明細書中で開示される実施形態の化合物と非共有結合相互作用する化合物である。
本明細書中で開示される実施形態化合物、またはこれらの薬学的に受容可能な塩は、治療有効量で投与され、この量は、使用される具体的な化合物の活性;その化合物の代謝安定性および作用期間の長さ;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別、および食事;投与の様式および時間;排出速度;薬物の組み合わせ;特定の障害または状態の重篤度;ならびにその被験体が受けている治療が挙げられる種々の要因に依存して変わる。
併用療法
特定の実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法が提供され、この方法は、このヒトに、治療有効量の本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、治療有効量の1種、2種、3種または4種の追加の治療剤と組み合わせて投与する工程を包含する。1つの実施形態において、HIV感染症を有するかまたはそれを有する危険があるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法が提供され、この方法は、このヒトに、治療有効量の本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、治療有効量の1種、2種、3種または4種の追加の治療剤と組み合わせて投与する工程を包含する。
1つの実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、1種、2種、3種または4種の追加の治療剤、および薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて含有する薬学的組成物が提供される。
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染症を処置する方法であって、治療有効量の本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、治療有効量の1種、2種、3種、または4種のHIV感染症を処置するのに適した追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与するステップを含む方法を提供する。
特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、1種、2種、3種、4種、またはそれより多くの追加の治療剤と組み合わせられる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、2種の追加の治療剤と組み合わせられる。他の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、3種の追加の治療剤と組み合わせられる。さらなる実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、4種の追加の治療剤と組み合わせられる。この1種、2種、3種、4種、またはそれより多くの追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であってもよく、そして/またはこれらは、異なるクラスの治療剤から選択されてもよい。
HIV併用療法の投与
ある特定の実施形態では、本明細書において開示されている化合物は、1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書において開示されている化合物と1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤との共投与は、一般に、治療有効量の本明細書において開示されている化合物および1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤のどちらも患者の体内に存在するよう、本明細書において開示されている化合物および1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次投与の場合、組合せ物は、2回またはそれより多い投与で投与されてもよい。
共投与は、単位投与量の1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤の投与前またはその後に、単位投与量の本明細書において開示されている化合物の投与を含む。例えば、本明細書において開示されている化合物は、1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤の投与の数秒以内、数分以内または数時間以内に投与されてもよい。一部の実施形態では、単位用量の本明細書において開示されている化合物が初めに投与され、続いて、数秒または数分以内に単位用量の1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤が投与される。あるいは、単位用量の1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤が初めに投与され、続いて、数秒または数分以内に単位用量の本明細書において開示されている化合物が投与される。他の実施形態では、単位用量の本明細書において開示されている化合物が初めに投与され、続いて、ある時間(例えば、1~12時間)後に単位用量の1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤が投与される。さらに他の実施形態では、単位用量の1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤が初めに投与され、続いて、ある時間(例えば、1~12時間)後に単位用量の本明細書において開示されている化合物が投与される。
ある特定の実施形態では、本明細書において開示されている化合物は、患者への同時投与のための単位剤形中で、例えば、経口投与用の固形剤形として、1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤と組み合わされている。
特定の実施形態において、本明細書中で開示される化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物)、またはその薬学的に受容可能な塩を、1種またはそれより多く(例えば、1種、2種、3種、または4種)の追加の治療剤と合わせて含有するキットが提供される。
ある特定の実施形態では、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、またはXIbの化合物は、錠剤として製剤化され、この錠剤は、HIVを処置するために有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサーおよびそれらの組合せ物などの、HIVを処置するための別の活性成分を含有することができる。
上記実施形態において、追加の治療剤(単数または複数)は、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、イムノモジュレーター、免疫療法剤、抗体-薬物コンジュゲート、遺伝子改変剤、遺伝子編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、細胞療法(キメラ抗原受容体T細胞、CAR-Tおよび改変T細胞受容体、TCR-T、自己由来T細胞治療法)、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、カプシド重合阻害剤、HIV bNAbs、免疫をベースとする治療法、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、広域中和HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL-13アンタゴニスト、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIVウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ-3(MLK-3)阻害剤、HIVスプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK-9阻害剤、樹状ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH-オキシダーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサー、HIV遺伝子治療法およびHIVワクチン、およびそれらの任意の組合せから選択される、抗HIV剤であり得る。
一部の実施形態では、追加の治療剤(単数または複数)は、HIV用の併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫をベースとする治療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにそれらの組合せ物からなる群から選択される。
HIV併用薬物
併用薬物の例には、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンおよびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル);SYMTUZA(登録商標)(ダルナビル、テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンおよびコビシスタット);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、テノホビルアラフェナミド、およびエムトリシタビン);ビクテグラビル、テノホビルジソプロキシルおよびエムトリシタビン;ビクテグラビル、テノホビルアラフェナミドおよびラミブジン;ビクテグラビル、テノホビルジソプロキシルおよびラミブジン;ビクテグラビル、アバカビルおよびラミブジン;エファビレンツ、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビンおよびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビルおよびラミブジン);JULUCA(登録商標)(ドルテグラビル、リルピビリン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジンおよびラミブジン;ABC+AZT+3TC);ドルテグラビルおよびラミブジン;ドルテグラビルおよびアバカビル;カボテグラビルおよびラミブジン;カボテグラビルおよびアバカビル;カボテグラビルおよびリルピビリン;アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビルおよびコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピンおよびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン;ラミブジン+アバカビル+ジドブジン;ラミブジン+アバカビル;ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン;ロピナビル+リトナビル;ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン;ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン;テノホビル+ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩が含まれる。
他のHIV薬物
HIVを処置するための他の薬物の例には、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、プロラスチン、REP9、RPI-MN、VSSP、H1viral、SB-728-T、1,5-ジカフェオイルキナ酸、rHIV7-shl-TAR-CCR5RZ、MazF遺伝子治療法、ブロックアイド(BlockAide)、ABX-464、AG-1105、APH-0812、BIT-225、CYT-107、HGTV-43、HPH-116、HS-10234、IMO-3100、IND-02、MK-1376、MK-2048、MK-4250、MK-8507、MK-8591、NOV-205、PA-1050040(PA-040)、PGN-007、SCY-635、SB-9200、SCB-719、TR-452、TEV-90110、TEV-90112、TEV-90111、TEV-90113、RN-18、ImmugloおよびVIR-576が含まれる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
HIVプロテアーゼ阻害剤の例には、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG-17、TMB-657(PPL-100)、T-169、BL-008、MK-8122、TMB-607、およびTMC-310911が含まれる。
HIV逆転写酵素阻害剤
逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤の例には、ダピビリン、デラビルジン、デラビルジンメシル酸塩、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、ACC-007、AIC-292、KM-023、PC-1005、およびエルスルファビリン(elsulfavirine)(VM-1500)が含まれる。
逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤の例には、アデホビル、アデホビルジピボキシル、アズブジン(azvudine)、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン(censavudine)、ジダノシン、エルブシタビン、フェスチナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX-157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR-5753、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、ロバホビルエタラフェナミド(rovafovir etalafenamide)(GS-9131)、GS-9148、MK-8504、MK-8591、MK-858、VM-2500およびKP-1461が含まれる。
HIVインテグラーゼ阻害剤
HIVインテグラーゼ阻害剤の例には、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK-351、ビクテグラビル、AVX-15567、ジケトキノリン-4-1誘導体、インテグラーゼ-LEDGF阻害剤、レギンス(ledgins)、M-522、M-532、NSC-310217、NSC-371056、NSC-48240、NSC-642710、NSC-699171、NSC-699172、NSC-699173、NSC-699174、スチルベン二スルホン酸、T-169、VM-3500およびカボテグラビルが含まれる。
CCR5阻害剤の例には、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、レロンリマブ(leronlimab)(PRO-140)、アダプタビル(adaptavir)(RAP-101)、ニフェビロック(TD-0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B-07、MB-66、ポリペプチドC25P、TD-0680およびvMIP(ハイミプ(Haimipu))が含まれる。
gp41阻害剤の例には、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS-986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV融合阻害剤(P26-Bapc)、ITV-1、ITV-2、ITV-3、ITV-4、PIE-12三量体およびシフビルチドが含まれる。
gp120阻害剤の例には、Radha-108(レセプトール)3B3-PE38、BanLec、ベントナイトをベースとするナノ医薬、フォステムサビルトロメタミン、IQP-0831およびBMS-663068が含まれる。
潜伏反転剤の例には、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤(ベルケイドなど)、プロテインキナーゼC(PKC)活性化因子、Smyd2阻害剤、BET-ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸、またはスベロイル、アニリドおよびヒドロキサム酸)、IL-15調節抗体、JQ1、ジスルフィラム、アムホテリシンB、およびユビキチン阻害剤(ラルガゾールアナログなど)、APH-0812、GSK-343、およびtoll様受容体モジュレーターが含まれる。
カプシド阻害剤の例には、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤(アゾジカーボンアミドなど)、HIV p24カプシドタンパク質阻害剤、GS-6207、AVI-621、AVI-101、AVI-201、AVI-301およびAVI-CAN1-15シリーズが含まれる。
免疫ベース療法
免疫ベース療法の例としては、toll様受容体モジュレーター、例えばTLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13;プログラム細胞死タンパク質1(Pd-1)モジュレーター;プログラム死リガンド1(PDL-1)モジュレーター;IL-15モジュレーター;DermaVir;インターロイキン-7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL-2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ-2b;インターフェロンアルファ-n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシウレア;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;IL-12;WF-10;VGV-1;MOR-22;BMS-936559;CYT-107、インターロイキン-15/Fc融合タンパク質、AM-0015、ALT-803、NIZ-985、NKTR-255、ノルムフェロン、ペグインターフェロンアルファ-2a、ペグインターフェロンアルファ-2b、組換えインターロイキン-15、RPI-MN、STINGモジュレーター、RIG-Iモジュレーター、NOD2モジュレーター、SB-9200、ならびにIR-103が挙げられる。
TLRアゴニストの例としては、ベサトリモド(vesatolimod)(GS-9620)、レフィトリモド(lefitolimod)、チルソトリモド(tilsotolimod)、リンタトリモド(rintatolimod)、DSP-0509、AL-034、G-100、コビトリモッド(cobitolimod)、AST-008、モトリモド(motolimod)、GSK-1795091、GSK-2245035、VTX-1463、GS-9688、LHC-165、BDB-001、RG-7854、およびテルラトリモド(telratolimod)が挙げられる。
ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤
PI3K阻害剤の例には、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、CAIオロト酸塩、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、プキチニブメシル酸塩、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG-319、AZD-8186、BAY-1082439、CLR-1401、CLR-457、CUDC-907、DS-7423、EN-3342、GSK-2126458、GSK-2269577、GSK-2636771、INCB-040093、LY-3023414、MLN-1117、PQR-309、RG-7666、RP-6530、RV-1729、SAR-245409、SAR-260301、SF-1126、TGR-1202、UCB-5857、VS-5584、XL-765およびZSTK-474が含まれる。
アルファ-4/ベータ-7アンタゴニスト
インテグリンアルファ-4/ベータ-7アンタゴニストの例には、PTG-100、TRK-170、アブリルマブ、エトロリズマブ、カロテグラストメチルおよびベドリズマブが含まれる。
HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質
HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質の例としては、DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、二重特異性抗体、三重特異性抗体、多価抗体、bNAbs(広域中和HIV-1抗体)、BMS-936559、TMB-360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体動員分子、抗CD63モノクローナル抗体、CD3二重特異性抗体、CD16二重特異性抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗Nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ由来抗CD18抗体、ラクダ由来抗ICAM-1抗体、DCVax-001、gp140標的化抗体、gp41ベースのHIV治療用抗体、ヒト組換えmAb(PGT-121)、イバリズマブ、ImmugloおよびMB-66が挙げられる。
この様式でHIVを標的化するものの例としては、バビツキシマブ、UB-421、C2F5、2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、8ANC195、3BNC117、3BNC117-LS、3BNC60、10-1074、10-1074-LS、GS-9722、DH411-2、PGT145、PGT121、PGT-151、PGT-133、MDX010(イピリムマブ)、DH511、N6、N6LS、N49P6、N49P7、N49P9、N49P11、VRC01 VRC-01-LS、PGDM1400、A32、7B2、10E8、10E8VLS、3810109、10E8v4、CAP256-VRC26.25、DRVIA7、SAR-441236、VRC-07-523、VRC07-523LS、VRC-HIVMAB080-00-AB、VRC-HIVMAB060-00-AB、P2G12、およびVRC07が挙げられる。HIV二重特異性抗体の例としては、MGD014、およびTMB-二重特異性が挙げられる。
追加の治療剤の例には、WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2012/003498(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of Pennsylvania)、US2014/0221378(日本たばこ)、US2014/0221380(日本たばこ)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/006792(Pharma Resources)、US20140221356(Gilead Sciences)、US20100143301(Gilead Sciences)、WO2013/091096(Boehringer Ingelheim)、WO2018/145021(Gilead Sciences)、およびWO2017/106346(Gilead Sciences)に開示されている化合物が含まれ、これらの各々は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
HIVワクチン
HIVワクチンの例には、ペプチドワクチン、組換えサブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチン併用、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、モノマー性gp120 HIV-1サブタイプCワクチン、Remune、ITV-1、Contre Vir、Ad5-ENVA-48、DCVax-001(CDX-2401)、Vacc-4x、Vacc-C5、VAC-3S、マルチクレードDNA組換えアデノウイルス-5(rAd5)、rAd5 gag-pol env A/B/Cワクチン、Pennvax-G、Pennvax-G/MVA-CMDR、HIV-TriMix-mRNAワクチン、HIV-LAMP-vax、Ad35、Ad35-GRIN、NAcGM3/VSSP ISA-51、ポリ-ICLCアジュバントワクチン、TatImmune、GTU-multiHIV(FIT-06)、gp140[デルタ]V2.TV1+MF-59、rVSVIN HIV gagワクチン、SeV-Gagワクチン、AT-20、DNK-4、ad35-Grin/ENV、TBC-M4、HIVAX、HIVAX-2、NYVAC-HIV-PT1、NYVAC-HIV-PT4、DNA-HIV-PT123、rAAV1-PG9DP、GOVX-B11、GOVX-B21、TVI-HIV-1、Ad-4(Ad4-env Clade C+Ad4-mGag)、Paxvax、EN41-UGR7C、EN41-FPA2、PreVaxTat、AE-H、MYM-V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM-V201、MVA-CMDR、DNA-Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG-17401、ETV-01、CDX-1401、rcAD26.MOS1.HIV-Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、Ad26.Mod.HIV+MVAモザイクワクチン+gp140、AGS-004、AVX-101、AVX-201、PEP-6409、SAV-001、ThV-01、TL-01、TUTI-16、VGX-3300、IHV-001、およびウイルス様粒子ワクチン(偽ビリオンワクチンなど)、CombiVICHvac、LFn-p24B/C融合ワクチン、GTUベースのDNAワクチン、HIV gag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、コンジュゲートポリペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、gagベースのDNAワクチン、GI-2010、gp41 HIVワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、I i-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV-2、ITV-3、ITV-4、LIPO-5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax-GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組換えペプチドワクチン(HIV感染)、NCI、rgp160 HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB-703、Tat Oyiワクチン、TBC-M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc-4x+ロミデプシン、変異型gp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag-pol env A/B/Cワクチン、DNA.HTIおよびMVA.HTI、VRC-HIVDNA016-00-VP+VRC-HIVADV014-00-VP、INO-6145、JNJ-9220、gp145 C.6980;eOD-GT8 60マーベースのワクチン、PD-201401、env(A、B、C、A/E)/gag(C)DNAワクチン、gp120(A、B、C、A/E)タンパク質ワクチン、PDPHV-201401、Ad4-EnvCN54、EnvSeq-1 Envs HIVワクチン(GLA-SEアジュバント)、HIV p24gag pri、me-ブーストプラスミドDNAワクチン、アレナウイルスベクターベースの免疫療法剤(Vaxwave、TheraT)、MVA-BN HIVワクチンレジメン、UBI HIV gp120、mRNAベースの予防用ワクチン、およびTBL-1203HIが含まれる。
HIV併用療法
特定の実施形態では、本明細書において開示されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビンおよびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタットおよびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビルおよびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジンおよびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha-108(レセプトール);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピンおよびジドブジン;アバカビル;およびアバカビル硫酸塩から選択される、1種、2種、3種、4種またはそれより多い追加の治療剤と組み合わされている。
上で列挙した追加の治療剤は、上で列挙したクラスの1種より多くに含まれることがあることを当業者は認識している。特定のクラスが、そのようなクラスに列挙されている化合物の官能基を限定することは意図されていない。
特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤およびHIV非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤と組み合わせる。別の具体的な実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。追加の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIV非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わせる。ある特定の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、少なくとも1種のHIVヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わせる。別の実施形態では、本明細書に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、およびHIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤と組み合わせられる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、HIVカプシド阻害剤、またはHIVカプシド重合阻害剤と組み合わせられる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、1つ、2つ、3つまたは4つのHIV bNAbsと組み合わせられる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、1つ、2つ、3つまたは4つのHIV bNAbsおよびHIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤と組み合わせられる。特定の実施形態において、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、1つ、2つ、3つまたは4つのHIV bNAbs、HIVカプシド阻害剤、またはHIVカプシド重合阻害剤、および逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。
本明細書において開示されている化合物(例えば、式Iの任意の化合物)は、式Iの化合物の任意の投与量(例えば、1mg~500mgの化合物)で、1種、2種、3種、または4種の追加の治療剤と組み合わされてもよい。
一実施形態では、本明細書において開示されている化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、1種または複数種(例えば、1種、2種、3種、1種もしくは2種、または1~3種)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
1つの実施形態において、上記キットの追加の治療剤(単数または複数)は、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、イムノモジュレーター、免疫療法剤、抗体-薬物コンジュゲート、遺伝子改変剤、遺伝子編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、細胞療法(キメラ抗原受容体T細胞、CAR-Tおよび改変T細胞受容体、TCR-T、自己由来T細胞治療法)、HIVカプシドを標的とする化合物、潜伏反転剤、カプシド重合阻害剤、HIV bNAbs、免疫をベースとする治療法、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、広域中和HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL-13アンタゴニスト、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIVウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ-3(MLK-3)阻害剤、HIVスプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK-9阻害剤、樹状ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH-オキシダーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサー、HIV遺伝子治療法およびHIVワクチン、およびそれらの任意の組合せから選択される、抗HIV剤である。
一部の実施形態では、上記キットの追加の治療剤(単数または複数)は、HIV用の併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫をベースとする治療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにそれらの組合せ物からなる群から選択される。
特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤を含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤を含有する。別の具体的な実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物を含有する。さらなる実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、および薬物動態エンハンサーを含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、少なくとも1種の逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態エンハンサーを含有する。別の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤を含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤およびHIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤を含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、およびHIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤を含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および1種、2種、3種または4種のHIV bNAbsを含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、1種、2種、3種または4種のHIV bNAbsおよびHIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤を含有する。特定の実施形態において、これらのキットは、本明細書中に開示される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、1種、2種、3種または4種のHIV bNAbs、HIVカプシド阻害剤またはHIVカプシド重合阻害剤、および逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤を含有する。
受胎調節(避妊薬)併用療法
受胎調節に使用される治療剤(避妊薬)には、酢酸シプロテロン、デソゲストレル、ジエノゲスト、ドロスピレノン、吉草酸エストラジオール、エチニルエストラジオール、エチノジオール、エトノゲストレル、レボメフォレート、レボノルゲストレル、リネストレノール、酢酸メドロキシプロゲステロン、メストラノール、ミフェプリストン、ミソプロストール、酢酸ノメゲストロール、ノレルゲストロミン、ノルエチンドロン、ノルティノドレル(noretynodrel)、ノルゲスチメート、オルメロキシフェン、セゲステルソンアセテート(segestersone acetate)、酢酸ウリプリスタルおよびそれらの任意の組合せ物が含まれる。
遺伝子治療法および細胞治療法
遺伝子をサイレンシングするための遺伝子修飾を含めた遺伝子治療法および細胞治療法;感染細胞を直接、死滅させる遺伝的手法、患者自体の免疫系の大部分を置き換えて、感染細胞に対する免疫応答を増強するよう、または患者自体の免疫系を活性化させて感染細胞を死滅させる、または感染細胞を発見して死滅させるよう設計されている免疫細胞の注入;細胞活性を改変して、感染に対して内因性免疫応答をさらに改変させる遺伝的手法。
ゲノム編集システムは、CRISPR/Cas9システム、ジンクフィンガーヌクレアーゼシステム、TALENシステム、ホーミングエンドヌクレアーゼシステムおよびメガヌクレアーゼシステムからなる群から選択される。
HIV抗原-結合ドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)を発現するよう操作されている免疫エフェクター細胞の集団。HIV抗原には、HIVエンベロープタンパク質またはその一部、gp120またはその一部、gp120のCD4結合部位、gp120のCD4誘発性結合部位、gp120のNグリカン、gp120のV2、gp41の膜近位領域が含まれる。免疫エフェクター細胞は、T細胞またはNK細胞である。一部の実施形態では、T細胞は、CD4+T細胞、CD8+T細胞、またはそれらの組合せ物である。細胞は、自己由来または同種由来であり得る。
HIV CAR-Tの例としては、VC-CAR-T、抗CD4 CART細胞療法、CD4 CARを発現するように遺伝子操作された自己由来造血幹細胞、およびC46ペプチドが挙げられる。
TCR-T細胞治療法
長期に作用するレジメンとして開発されている薬物の例としては、カボテグラビル、リルピビリン、任意のインテグラーゼLA、VM-1500 LAI、マラビロク(LAI)、テノホビル移植物、MK-8591移植物、ドラビリン、ラルテグラビル、および長期に作用するドルテグラビルが挙げられる。
特定の実施形態において、本明細書中で開示される化合物が、上記のような1種、2種、3種または4種の追加の治療剤と組み合わせられる場合、この組成物の成分は、同時レジメンまたは逐次レジメンとして投与される。逐次投与される場合、この組み合わせ物は、2回またはそれより多い投与で投与され得る。
投与経路
式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩(本明細書中で活性成分とも称される)は、処置されるべき状態に適切な任意の経路により投与され得る。適切な経路としては、経口、直腸、鼻、局所(頬および舌下が挙げられる)、経皮、膣ならびに非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、鞘内および硬膜外が挙げられる)などが挙げられる。適切な経路は、例えば、レシピエントの状態により変わり得る。特定の実施形態において、開示される化合物は、非経口投与され得る。特定の実施形態において、開示される化合物は、静脈内、皮下、または筋肉内に投与され得る。特定の実施形態において、開示される化合物は、経口で生体利用可能であり、そして経口投与され得る。
いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、この化合物の投与に適した注射器を用いて投与される。いくつかの実施形態において、この注射器は使い捨てである。いくつかの実施形態において、この注射器は再使用可能である。いくつかの実施形態において、この注射器は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を予め充填される。
いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、注射器を備える自動注入機を用いて投与される。いくつかの実施形態において、この注射器は使い捨てである。いくつかの実施形態において、この注射器は再使用可能である。いくつかの実施形態において、この注射器は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を予め充填される。
投薬レジメン
いくつかの実施形態において、化合物、例えば式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、被験体に、有効な投薬レジメンに従って、所望の持続時間の期間にわたって、例えば1日に少なくとも1回、1週間に少なくとも1回、1ヶ月に少なくとも1回、2ヶ月おきに少なくとも1回、3ヶ月おきに少なくとも1回、4ヶ月おきに少なくとも1回、6ヶ月おきに少なくとも1回、または12ヶ月もしくはより長期間おきに少なくとも1回、投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、毎日、または断続的なスケジュールで投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、毎週のスケジュールで投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、毎月のスケジュールで投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、2ヶ月おきに投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、3ヶ月おきに投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、4ヶ月おきに投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、5ヶ月おきに投与される。いくつかの実施形態において、化合物は、6ヶ月おきに投与される。
いくつかの実施形態において、化合物、例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、皮下または筋肉内に、被験体に1ヶ月に少なくとも1回投与される。いくつかの実施形態において、化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩)は、皮下または筋肉内に、被験体に、2ヶ月おきに少なくとも1回、または3ヶ月おきに少なくとも1回、または4ヶ月おきに少なくとも1回、または6ヶ月おきに少なくとも1回、投与される。いくつかの実施形態において、化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩)は、被験体に1ヶ月に少なくとも1回皮下投与される。いくつかの実施形態において、化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩)は、被験体に2ヶ月おきに少なくとも1回皮下投与される。いくつかの実施形態において、化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩)は、被験体に3ヶ月おきに少なくとも1回皮下投与される。
いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の投薬量または投薬頻度は、処置の経過にわたって、投与する医師の判断に基づいて、調節される。
いくつかの実施形態において、本明細書中で開示される化合物(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb XI、XIa、もしくはXIbの化合物)またはその薬学的に受容可能な塩は、有効である投薬量で投与され得る。例えば、この投薬量は、1mgから1000mgまでの化合物であり得る。
いくつかの実施形態において、本明細書中で開示される方法は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、被験体への事象により強制される投与を包含する。
本明細書中で使用される場合、用語「事象により強制される」および「事象により強制される投与」とは、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、(1)個体をHIVに曝露する(または個体がHIVを獲得する危険を他の方法で増大させる)事象の前(例えば、事象の2時間、1日、2日、5日、または7日もしくはより多い日数前);ならびに/あるいは(2)個体をHIVに曝露する(または個体がHIVを獲得する危険を他の方法で増大させる)事象(または1回より多く再発する事象)中;ならびに/あるいは(3)個体をHIVに曝露する(または個体がHIVを獲得する危険を他の方法で増大させる)事象後(または一連の再発する事象の最終事象後)の投与をいう。いくつかの実施形態において、事象により強制される投与は、被験体のHIVへの曝露前に行われる。いくつかの実施形態において、事象により強制される投与は、被験体のHIVへの曝露後に行われる。いくつかの実施形態において、事象により強制される投与は、被験体のHIVへの曝露前、および被験体のHIVへの曝露後に行われる。
いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、被験体のHIVへの曝露前に投与される。
事象により強制される投与レジメンの一例は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、HIV曝露(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの最初の性活動、性交を含む)前の24~2時間以内の投与、その後、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、または薬学的に受容可能な塩の、曝露(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動)の期間中24時間ごとの投与、その後、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、最後の曝露(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動)の後のさらなる投与、および式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の24時間後の最後の1回の投与を含む。
事象により強制される投与レジメンのさらなる例は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、HIV曝露(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動)前の24時間以内の投与、次いで曝露(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動、最後の性交を含む)の期間中の毎日の投与、その後、最後の曝露の後のおよそ24時間後の最後の投与(これは、二倍用量などの増大した用量であり得る)を含む。
特定の実施形態において、例えば、PrEPとして投与される場合、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、毎日投与される。特定の実施形態において、例えば、事象により強制されるPrEPとして投与される場合、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、個体がHIVを獲得する危険を増大させる事象の1時間~10日、1時間~7日、1時間~5日、1~72時間、1~48時間、1~24時間、または12~12時間前(例えば、性交またはHIVウイルスへの他の曝露の前)に投与される。いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、個体がHIVを獲得する危険を増大させる事象の前(例えば、性交またはHIVウイルスへの他の曝露の前)の10日、7日、5日、72時間、60時間、48時間、24時間、12時間、9時間、6時間、4時間、3時間、2時間、または1時間以内に投与される。特定の実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が、個体がHIVを獲得する危険を増大させる事象の前に投与される(例えば、事象の前に投与される)場合、これは、事象(例えば、性活動)の前に毎日投与される。特定の実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が、個体がHIVを獲得する危険を増大させる事象よりも間に投与される場合、これは、この事象の前に1回~3回投与される。
いくつかの実施形態において、例えば、事象により強制されるPrEPレジメンの一部として投与される場合、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、HIV曝露の時間中に投与される。式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物が曝露魔に投与される特定の実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、毎日(例えば、単一用量として)、HIV曝露の時間中(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動の期間中)投与される。いくつかの実施形態において、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、HIVへの最後の曝露後(例えば、HIV陽性であることが既知である性パートナーとの性活動の期間後)毎日(例えば、1~7日間)投与される。いくつかの実施形態において、この投与は、HIVへの最終曝露後1または2日間続けられる。
PrEPおよび/またはPEPのさらなる例は、例えば、表題「On Demand Antiretroviral Pre-exposure Prophylaxis for HIV Infection in Men Who Have Sex With Men」の臨床治験の要約(Clinical Trial # NCT01473472);表題「Prevention of HIV in Ile-de-France」の臨床治験の要約(Clinical Trials # NCT03113123)、およびMolina,et al.N.Engl.J.Med.2015,353:2237-2246に見出され得、これらの各々の開示は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
いくつかの実施形態において、HIV(例えば、HIV-1および/またはHIV-2)を獲得する危険性を低下させるための方法は、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb、XI、XIa、もしくはXIbの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、より安全な性の実施と組み合わせて投与することを包含する。特定の実施形態において、HIV(例えば、HIV-1および/またはHIV-2)を獲得する危険性を低下させるための方法は、HIVを獲得する危険がある被験体への投与を包含する。HIVを獲得する危険が高い個体の例としては、HIVの性伝達の危険がある個体が挙げられるが、これに限定されない
いくつかの実施形態において、HIVを獲得する危険性の低下は、少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%である。いくつかの実施形態において、HIVを獲得する危険性の低下は、少なくとも約75%である。いくつかの実施形態において、HIVを獲得する危険性の低下は、約80%、85%、90%である。
製剤
非経口投与に適した製剤としては、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、および製剤を意図されるレシピエントの血液と等張にする溶質を含有し得る水性および非水性の滅菌注射溶液;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含有する水性および非水性の滅菌懸濁剤が挙げられる。特定の実施形態において、この懸濁剤はマイクロ懸濁剤である。特定の実施形態において、この懸濁剤はナノ懸濁剤である。
いくつかの実施形態において、非経口投与(例えば、筋肉内(IM)および皮下(SC)投与)に適した製剤は、1種またはそれより多くの賦形剤を含有し得る。賦形剤は、この製剤の他の成分と適合性であるべきであり、そしてそのレシピエントに対して生理学的に無害であるべきである。適切な賦形剤の例は、非経口製剤の分野の当業者に周知であり、そして例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients(編者Rowe,Sheskey & Quinn),6th edition 2009に見出され得る。
特定の実施形態において、活性成分(例えば、式I、II、IIIa、IIIb、IV、Va、Vb、VI、VIIa、VIIb、VIII、IX、IXa、IXb、X、Xa、Xb XI、XIa、またはXIbの化合物)は、遊離酸として存在する。
特定の実施形態において、本明細書中で開示される薬学的組成物は、非経口製剤である。特定の実施形態において、この製剤は、その必要がある被験体に皮下投与される。特定の実施形態において、この製剤は、その必要がある被験体に筋肉内投与される。
剤形を生成するために不活性成分と合わせられ得る活性成分の量は、意図される処置対象および具体的な投与様式に依存して変わり得る。例えば、いくつかの実施形態において、ヒトへの経口投与のための剤形は、およそ1~1000mgの活性成分を、適切かつ簡便な量のキャリア物質(例えば、不活性成分または賦形剤物質)と製剤化させて含有し得る。特定の実施形態において、キャリア物質は、総組成物の約5%から約95%(重量:重量)で変わる。
上に具体的に記載された成分に加えて、これらの実施形態の組成物は、問題の組成物の種類に関連する分野において慣用的である他の薬剤を含有し得ること、例えば、経口投与に適したものとしては、矯味矯臭剤が挙げられ得ることが理解されるべきである。
略語
実施例1:(S)-および(R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(1-1、1-2)の調製:
3-メチレン-1,5-オキサゾカン-5-カルボン酸tert-ブチル(1a)の合成:
N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1005.4mg、5.74mmol)のDMF(20mL)中の溶液を氷-塩浴で、鉱油中60%の水素化ナトリウム(約526mg、13.2mmol)を少しずつ添加しながら撹拌した。冷浴で約30分間撹拌した後に、3-クロロ-2-(クロロメチル)プロパ-1-エン(0.61mL、5.80mmol)を、シリンジドライブを使用して15分間かけて添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を、氷水のゆっくりとした添加によりクエンチし、そして水(約100mL)で希釈し、その後、生成物を酢酸エチル(2×約100mL)で抽出した。その有機抽出物を水(約100~150mL×1)で洗浄した後に、その有機画分を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~約70%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 171.74 [M+H-C
4H
8]
+。
3-オキソ-1,5-オキサゾカン-5-カルボン酸tert-ブチル(1b)の合成:
メタノール(10mL)中の3-メチレン-1,5-オキサゾカン-5-カルボン酸tert-ブチル(1a、339mg、1.49mmol)を、-78℃の浴で、オゾンをこの混合物に吹き込みながら、青色が出現するまで撹拌した。青色のオゾンの色が出現したときに、ジメチルスルフィド(5mL)を添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 251.96 [M+Na]+。
3-((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-1,5-オキサゾカン-5-カルボン酸tert-ブチル(1c)の合成:
1b(315mg、1.38mmol)、rac-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(170.3mg、1.41mmol)、およびチタン(IV)エトキシド(0.59mL、2.81mmol)のTHF(5.5mL)中の溶液を70℃の浴で1時間還流させた。この反応混合物を室温まで冷却し、そしておよそ-50℃までさらに冷却し、その後、THF中1MのL-Selectride(5.5mL)を添加した。30分後、この反応混合物を、2時間かけて室温までゆっくりと温めた。この反応混合物を0℃まで再度冷却し、そしてメタノールを、気体の発生がなくなるまで添加した。ブラインをこの溶液に、激しく撹拌しながら添加し、得られた混合物をセライト(登録商標)で濾過し、そしてその固体を酢酸エチルで洗浄した。その濾液を酢酸エチルで抽出(3回)した後に、合わせた有機画分をブラインで洗浄し(1回)、合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中50~100%の酢酸エチル、その後、酢酸エチル中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 334.94 [M+H]+。
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボン酸メチル(1d)の合成:
1c(274mg、0.82mmol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液を室温で、ジオキサン中4NのHCl(4mL)を添加しながら撹拌した。1時間後、得られた懸濁物を濃縮し、そして一晩乾燥させた。この残渣を含むフラスコに、水(1mL)およびメタノール(3mL)中の3-メトキシ-4-オキソ-4H-ピラン-2,5-ジカルボン酸ジメチル(242.5mg、1.00mmol)および重炭酸ナトリウム(278.4mg、3.31mmol)を添加し、そして得られた混合物を室温で24時間、および40℃の浴で撹拌した。
この反応混合物を室温まで冷却し、濃縮し、そしてその残渣を水性DMFに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 323.16 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(1e)の合成:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボン酸メチル(1d、30.8mg、95.6μmol)のメタノール(0.5mL)中の溶液に、1Nの水酸化リチウム(0.2mL)を室温で添加し、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を1NのHCl(約0.2mL)で酸性にした後に、得られた溶液を濃縮乾固させ、そしてトルエンと共エバポレートした(3回)。先の残渣に、(2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミン(26.1mg、182μmol)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(1-[bis(dimethylamino)methylene]-1H-1,2,3-triazolo[4,5-b]pyridinium 3-oxid hexafluorophosphate)(HATU、62.2mg、163.5μmol)、およびDMF(1mL)を添加し、そして室温で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、574.1μmol)と一緒に撹拌した。1時間後、この反応混合物を酢酸エチルに溶解させ、そして飽和塩化アンモニウム溶液(2回)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2回)およびブライン(1回)で洗浄した。その水性画分を酢酸エチルで抽出(1回)した後に、その2つの有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をDMFに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 434.22 [M+H]+。
(rac)、(S)-および(R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(1、1-1、1-2)の合成:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(1e、13.7mg、31.6μmol)のアセトニトリル(1mL)中の溶液に、臭化マグネシウム(16.2mg、88.5μmol)を室温で添加し、そして得られた混合物を50℃の浴で撹拌した。1時間後、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を2NのHCl(約0.5mL)および水(約1.5mL)で0℃で摩砕した。超音波処理後、この懸濁物をDMF(3mL)で希釈してこれを溶液にし、その後濾過した。濾過した固体を水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 420.23 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.31 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.40 (td, J = 8.8, 6.4 Hz, 1H), 6.93 (ddq, J = 10.8, 5.8, 2.8 Hz, 2H), 4.57 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.43 - 4.26 (m, 2H), 4.07 (d, J = 33.0 Hz, 4H), 3.95 (dd, J = 14.9, 1.7 Hz, 1H), 3.75 (s, 1H), 3.13 (ddd, J = 13.9, 7.5, 4.6 Hz, 1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.86 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -114.07 (p, J = 7.6 Hz), -116.55 (q, J = 8.7 Hz)。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(1、15mg)を、その個々のエナンチオマーに、エタノール-TFA共溶媒を使用するAZ-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、1-1および1-2を得た。
実施例2:13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(2)の調製:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(2a)の合成:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボン酸メチル(1d、32.7mg、101.5μmol)のメタノール(0.5mL)中の溶液に、1Nの水酸化リチウム(0.2mL)を室温で添加し、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を1NのHCl(約0.2mL)で酸性にした後に、得られた溶液を濃縮乾固させ、そしてトルエンと共エバポレートした(3回)。先の残渣に、(2,4,6-トリフルオロフェニル)メタンアミン(30.8mg、191.15μmol)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、57.9mg、152.2μmol)、およびDMF(1mL)を添加し、そして室温で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、574.1μmol)と一緒に撹拌した。1時間後、この反応混合物を酢酸エチルに溶解させ、そして飽和塩化アンモニウム溶液(2回)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2回)およびブライン(1回)で洗浄した。その水性画分を酢酸エチルで抽出(1回)した後に、その2つの有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をDMFに溶解させ、濾過し、水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて2回精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 452.23 [M+H]+。
13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(2)の合成:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,7,8,12-ヘキサヒドロ-3H-2,8-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゼシン-11-カルボキサミド(2a、9.3mg、20.6μmol)のアセトニトリル(1mL)中の溶液に、臭化マグネシウム(16.2mg、88.0μmol)を室温で添加し、そして得られた混合物を50℃の浴で撹拌した。30分後、この反応混合物を冷却して濾過し、そしてその残渣をDMF(0.5mL)および2NのHCl(0.1mL)に溶解させた。この溶液を濾過した後に、その濾液を水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 420.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.31 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.40 (td, J = 8.8, 6.4 Hz, 1H), 6.93 (ddq, J = 10.8, 5.8, 2.8 Hz, 2H), 4.57 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.43 - 4.26 (m, 2H), 4.07 (d, J = 33.0 Hz, 4H), 3.95 (dd, J = 14.9, 1.7 Hz, 1H), 3.75 (s, 1H), 3.13 (ddd, J = 13.9, 7.5, 4.6 Hz, 1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.86 (s, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -114.07 (p, J = 7.6 Hz), -116.55 (q, J = 8.7 Hz)。
実施例3:(R)-および(S)-(7R)-4,4-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(3-1、3-2)の調製:
1-ベンジル-5,5-ジフルオロピペリジン-2-カルボキシレート(3b)の合成:
1-tert-ブトキシカルボニル-5,5-ジフルオロ-ピペリジン-2-カルボン酸(3a、1.999g、7.54mmol)の溶液をメタノールに0℃で溶解させ、そしてジエチルエーテル中2Mの(トリメチルシリル)ジアゾメタン(約10mL)を、黄色が持続するようになるまで添加した。15分後、希酢酸をこの反応混合物に、黄色が消失するまで添加し、そしてこの混合物を濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、5,5-ジフルオロピペリジン-1,2-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)2-メチルを得た。
5,5-ジフルオロピペリジン-1,2-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)2-メチル(1.94g、6.93mmol)の溶液をジクロロメタン(15mL)およびジオキサン中4NのHCl(15mL)に溶解させ、そして室温で撹拌した。3時間後、この溶液を濃縮し、そしてその残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液に溶解させ、そしてその生成物を酢酸エチルで抽出した(2回)。その有機抽出物をブラインで洗浄し(1回)、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、5,5-ジフルオロピペリジン-2-カルボン酸メチルを得た。
5,5-ジフルオロピペリジン-2-カルボン酸メチル(962mg、5.37mmol)のDMF(15mL)中の溶液を0℃で、鉱油中60%の水素化ナトリウム(305mg、7.63mmol)を少しずつ添加しながら撹拌した。0℃で30分後、臭化ベンジル(0.96mL、8.1mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で1時間および室温で1時間撹拌した後に、さらなる鉱油中60%の水素化ナトリウム(150mg、3.75mmol)および臭化ベンジル(0.5mL、4.20mmol)を室温で添加し、そして室温で2.5時間撹拌した。この反応混合物を2NのHCl(約4mL)で0℃でクエンチし、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液(約100mL)で希釈し、その後、その生成物を酢酸エチル(約100mL×2)で抽出した。その有機抽出物を水(150mL×1)で洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 270.10 [M+H]+。
6-アジド-1-ベンジル-3,3-ジフルオロアゼパン(3c)の合成:
1-ベンジル-5,5-ジフルオロ-ピペリジン-2-カルボン酸メチル(1011mg、3.76mmol)のTHF(10mL)中の溶液を0℃で、1MのLiAlH4(5mL、5mmol)を添加しながら撹拌した。0℃で30分後、この反応混合物を0℃で激しく撹拌し、水(0.19mL)、15%のNaOH(0.19mL)、および水(0.57mL)を順番に滴下により添加することによりクエンチし、そしてエチルエーテル(約15mL)で希釈した。得られた懸濁物を0℃で30分間激しく撹拌した後に、この混合物をセライト(登録商標)で濾過し、そしてその濾液をMgSO4で処理し、そして再度濾過した。その濾液を濃縮して、(1-ベンジル-5,5-ジフルオロピペリジン-2-イル)メタノールを得た。MS (m/z) 242.10 [M+H]+。
(1-ベンジル-5,5-ジフルオロ-2-ピペリジル)メタノール(606.6mg、2.51mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、そして塩化チオニル(3mL、41.1mmol)を添加した。得られた混合物を60℃で撹拌した。1.25時間後、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液(約20mL)および酢酸エチル(約25mL)に溶解させた。2つの画分を分離した後に、その水性画分を酢酸エチル(約25mL×1)で抽出した。その有機画分をブライン(約20mL×1)で洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、未精製の1-ベンジル-2-(クロロメチル)-5,5-ジフルオロピペリジンを得た。MS (m/z) 260.10 [M+H]+。
DMSO(4mL)中の上記未精製の塩化物およびアジ化ナトリウム(187mg、2.88mmol)を90℃の浴で4時間撹拌し、そして室温で冷却した。この反応混合物を水(約50mL)および飽和重炭酸ナトリウム溶液(約5mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(約30mL×3)で抽出した。この抽出物を水(約50mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(Na2SO4)、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~10%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 267.06 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-4,4-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(3d)の合成:
6-アジド-1-ベンジル-3,3-ジフルオロ-アゼパン(323mg、1.21mmol)および20%の炭素担持水酸化パラジウム(49mg)の、メタノール(10mL)および濃HCl(0.5mL)中の懸濁物を、H2雰囲気下で3時間撹拌した。この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、そしてメタノールで洗浄した。この濾液と洗浄液とを合わせ、そして完全に濃縮して、未精製の6,6-ジフルオロアゼパン-3-アミン二塩酸塩を得た。
未精製の6,6-ジフルオロアゼパン-3-アミン二塩酸塩(119.9mg、0.54mmol)、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(280.8mg、0.63mmol)、および重炭酸ナトリウム(238.7mg、2.84mmol)をメタノール(5mL)および水(1mL)に溶解させ、そして得られた溶液を55℃の浴で20時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を酢酸エチルおよび水に溶解させた。2つの画分を分離した後に、その水性画分を酢酸エチルで抽出し(1回)、そしてこの2つの有機画分を水で洗浄し(1回)、合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~5%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、部分的に精製した生成物を得た。
上記部分的に精製した生成物をDMFに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中30~90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製し、そして集めた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 548.14 [M+H]+。
(R)-および(S)-(7R)-4,4-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(3-1.3-2)の合成
12-(ベンジルオキシ)-4,4-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(3d、140.7mg)を、エナンチオマーに、メタノール共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、47.4mgの3d-1および46.9mgの3d-2を得た。分離したエナンチオマーをトルエン(0.5mL)およびトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解させ、そして室温で30分間撹拌した。個々の反応物を濃縮し、そしてその残渣を、ジクロロメタン中0~14%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、それぞれの表題化合物を得た。MS (m/z) 458.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 12.34 (s, 1H), 10.38 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.02 - 6.66 (m, 2H), 5.45 (s, 2H), 4.70 (ddt, J = 14.4, 11.6, 2.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 13.5, 4.2 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 13.6, 8.2 Hz, 1H), 3.89 (ddt, J = 11.8, 7.8, 3.7 Hz, 1H), 3.19 (ddd, J = 31.8, 14.2, 1.9 Hz, 1H), 2.42 - 2.22 (m, 1H), 2.22 - 2.06 (m, 1H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.80 - 1.62 (m, 1H)。
実施例4:(R)-および(S)-(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,4-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(4-1、4-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,4-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(4a)の合成:
未精製の6,6-ジフルオロアゼパン-3-アミン二塩酸塩(116.7mg、0.52mmol)、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(273.2mg、0.64mmol)、および重炭酸ナトリウム(225.7mg、2.69mmol)をメタノール(5mL)および水(1mL)に溶解させ、そして得られた溶液を55℃の浴で20時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を酢酸エチルおよび水に溶解させた。2つの画分を分離した後に、その水性画分を酢酸エチルで抽出し(1回)、そしてこの2つの有機画分を水で洗浄し(1回)、合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~5%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、部分的に精製した生成物を得た。
上記部分的に精製した生成物をDMFに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中30~90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製し、そして集めた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 530.12 [M+H]+。
(R)-および(S)-(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,4-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(4-1、4-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,4-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(4a、133mg)を、その個々のエナンチオマーに、メタノール共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、4a-1および4a-2を得た。分離したエナンチオマーをトルエン(0.5mL)およびトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解させ、そして室温で30分間撹拌した。個々の反応物を濃縮し、そしてその残渣を、ジクロロメタン中0~14%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 440.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 12.36 (s, 1H), 10.40 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.47 - 7.31 (m, 1H), 6.94 (ddq, J = 11.0, 5.2, 2.8 Hz, 2H), 4.71 (tt, J = 11.7, 2.8 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.38 (dd, J = 13.5, 4.2 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 13.6, 8.1 Hz, 1H), 3.90 (td, J = 8.2, 4.2 Hz, 1H), 3.20 (ddd, J = 31.8, 14.2, 1.9 Hz, 1H), 2.38 - 2.22 (m, 1H), 2.19 - 2.08 (m, 1H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 1.80 - 1.63 (m, 1H)。
実施例5:(R)-および(S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(5-1、5-2)の調製:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボン酸メチル(5a)の合成:
バイアルに、アゾカン-3-アミン(0.13g、1.0mmol)、重炭酸ナトリウム(66mg、0.79mmol)、メタノール(3mL)、および水(0.3mL)を入れた。3-メトキシ-4-オキソ-4H-ピラン-2,5-ジカルボン酸ジメチル(100mg、0.41mmol)を添加し、そしてこの混合物を30℃で撹拌した。2時間後、この混合物を濃縮乾固させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc/MeOH)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 321.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 8.07 (s, 1H), 4.43 (ddd, J = 13.6, 8.8, 4.4 Hz, 1H), 4.18 (ddt, J = 7.9, 5.3, 2.2 Hz, 1H), 4.05 (s, 3H), 3.94 (dd, J = 14.4, 2.7 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.65 (dd, J = 14.5, 2.1 Hz, 1H), 2.86 (ddd, J = 14.0, 6.2, 4.2 Hz, 1H), 2.16 (ddd, J = 15.1, 8.7, 5.4 Hz, 1H), 2.00 - 1.56 (m, 6H), 1.57 - 1.45 (m, 1H)。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(5b)の合成:
13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボン酸メチル(80mg、0.25mmol)をメタノール(3mL)に溶解させ、そして1MのNaOH(0.75mL、0.75mmol)を添加した。25分後、この反応を2MのHClの添加によりクエンチし、そして濃縮乾固させた。その残渣を、(2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミン(54mg、0.37mmol)およびトリエチルアミン(0.10mL、0.75mmol)を含むDCM(2mL)に溶解させた。HATU(114mg、0.30mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で撹拌した。15分後、この反応物を濃縮乾固させ、分離用HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 432.2 [M+H]+。
(8R)-および(8S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(5-1、5-2)の合成:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メトキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(43mg)を、その個々のエナンチオマーに、MeOH共溶媒を使用するIBカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、5c-1および5c-2を得た。分離したエナンチオマーを、塩化リチウム(84mg、2.0mmol)を含むDMF(0.5mL)に溶解させ、そして100℃で1時間撹拌した。個々の反応物を室温まで冷却し、水性TFAで希釈し、分取HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 418.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.47 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.43 (td, J = 9.3, 8.8, 6.5 Hz, 1H), 7.10 - 6.83 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.48 (tt, J = 6.1, 2.5 Hz, 1H), 4.25 (ddd, J = 13.6, 8.3, 5.2 Hz, 1H), 3.91 (dd, J = 14.5, 2.8 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 14.5, 2.1 Hz, 1H), 3.03 (ddd, J = 13.8, 6.0, 4.8 Hz, 1H), 2.30 - 2.17 (m, 1H), 1.94 - 1.70 (m, 3H), 1.62 - 1.47 (m, 4H)。
実施例6:(7R,13R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(7)の調製:
(R)-3-(ジベンジルアミノ)アゼパン-2-オン(7a)の合成:
(3R)-3-アミノアゼパン-2-オン(1.51g、11.8mmol)を、ベンズアルデヒド(3.61mL、35mmol)およびモレキュラーシーブ(4g)と、1,2-DCE中で15℃で合わせた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(7.49g、35.3mmol)を添加した。90分間撹拌した後に、この混合物を水性重炭酸ナトリウムでクエンチし、そして濾過した。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 309.4 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.41 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 7.37 - 7.30 (m, 4H), 7.27 - 7.19 (m, 2H), 5.64 (s, 1H), 4.09 (d, J = 14.4 Hz, 2H), 3.91 (d, J = 14.4 Hz, 2H), 3.44 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.12 (dt, J = 14.0, 6.7 Hz, 1H), 2.92 (ddd, J = 15.3, 10.8, 5.4 Hz, 1H), 2.01 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 1.96 - 1.65 (m, 2H), 1.53 - 1.32 (m, 2H)。
(2R,3R)-N,N-ジベンジル-2-メチルアゼパン-3-アミン(7b)の合成:
(3R)-3-(ジベンジルアミノ)アゼパン-2-オン(7a、637mg、2.07mmol)を、トリエチルアミン(0.57mL、4.1mmol)を含むトルエン(20mL)に0℃で懸濁させた。トルエン(3mL)中のクロロトリメチルシラン(0.29mL、2.3mmol)を滴下により添加した。5分後、この混合物を50℃まで温め、そして3時間撹拌した。このスラリーを5℃まで冷却し、そしてその沈殿物を、1:1のヘキサン:エーテルで洗い流しながら濾過により除去した。その上清を濃縮乾固させ、そして高真空下に一晩置いた。その残渣をエーテル(30mL)に溶解させ、-78℃まで冷却し、そして1.6MのMeLi(2.84mL)をゆっくりと添加した。この反応物を室温まで昇温させ、そしてさらなる1.6MのMeLi(1mL)を添加した。3時間後、この反応物を5℃まで冷却し、水性塩化アンモニウムでクエンチし、そして水性重炭酸ナトリウムおよび酢酸エチルで希釈した。その有機層を取り出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。この未精製混合物を、5gの3Åのモレキュラーシーブを含むDCM(50mL)に5℃で溶解させた。5分間撹拌した後に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.88g、4.1mmol)を添加し、そしてこの反応物を、室温までゆっくりと温めながら一晩撹拌した。この反応を水性重炭酸ナトリウムでクエンチし、そして濾過した。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 309.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.48 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 7.33 (dd, J = 8.3, 6.8 Hz, 4H), 7.24 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.15 (d, J = 14.3 Hz, 2H), 3.53 (d, J = 14.3 Hz, 2H), 3.19 - 3.01 (m, 1H), 2.96 - 2.79 (m, 1H), 2.69 (dt, J = 10.4, 6.1 Hz, 1H), 2.45 (td, J = 12.3, 3.1 Hz, 1H), 2.13 - 2.00 (m, 1H), 1.94 - 1.68 (m, 3H), 1.58 - 1.38 (m, 1H), 1.28 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.26 - 1.11 (m, 1H)。
(7R,13R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(7c)の合成:
(2R,3R)-N,N-ジベンジル-2-メチル-アゼパン-3-アミン(7b、90mg、290μmol)を、Pd/C(10wt%、湿潤、E101 NE/W、155mg)とエタノール(20mL)中で合わせ、そして水素ガスの雰囲気下で120時間撹拌した。この混合物をアルゴンで脱気し、セライト(登録商標)で濾過し、そして2MのHCl(2mL)を添加した。この溶液を濃縮乾固させて、(2R,3R)-2-メチルアゼパン-3-アミンをその塩酸塩として得た。MS (m/z) 129.2 [M+H]+。
(2R,3R)-2-メチルアゼパン-3-アミン二塩酸塩(58mg、0.29mmol)を、重炭酸ナトリウム(151mg、1.79mmol)を含むメタノール(3mL)および水(0.5mL)に溶解させた。3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(110mg、0.26mmol)を添加し、そしてこの混合物を65℃で4時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、濃縮し、DCMに溶解させ、濾過し、濃縮し、分取HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 508.6 [M+H]+。
(1R,14R)-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-6-ヒドロキシ-14-メチル-5,8-ジオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(7)の合成:
(7R,13R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(66mg、0.13mmol)を、TFA(2mL)を含むトルエン(1mL)に溶解させた。135分後、この反応物を濃縮乾固させ、分離用HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。キラルHPLC分析は、これがエナンチオマーの混合物であることを明らかにした。MS (m/z) 418.4 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.43 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.44 (td, J = 9.3, 8.8, 6.5 Hz, 1H), 7.21 - 6.78 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.44 (dt, J = 5.2, 2.2 Hz, 1H), 4.26 (ddd, J = 13.3, 8.9, 7.5 Hz, 1H), 3.86 (qd, J = 6.9, 1.7 Hz, 1H), 3.21 (ddd, J = 13.3, 7.4, 2.9 Hz, 1H), 2.13 - 1.99 (m, 1H), 1.89 - 1.60 (m, 1H), 1.28 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 1.22 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例7:(7S,13S)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(8)の調製:
(7S,13S)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(8)を、(7R,13R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(7)と同様に、(S)-3-アミノアゼパン-2-オンで開始し、そして3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに利用して調製した。HPLC分析は、エナンチオマーの混合物を示した。MS (m/z) 436.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.40 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.98 - 6.79 (m, 2H), 4.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.52 - 4.37 (m, 1H), 4.24 (ddd, J = 13.3, 8.9, 7.5 Hz, 1H), 3.86 (qd, J = 6.9, 1.7 Hz, 1H), 3.20 (ddd, J = 13.4, 7.4, 2.9 Hz, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.88 - 1.66 (m, 2H), 1.34 - 1.13 (m, 4H)。
実施例8:(7R,13S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(9)の調製:
(R)-3-(ジベンジルアミノ)-2-メチレンアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(9a)の合成:
(3R)-3-(ジベンジルアミノ)アゼパン-2-オン(7a、735mg、2.38mmol)を、1,2-DCE中で、トリエチルアミン(0.66mL、4.77mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(87mg、0.71mmol)、およびBoc2O(780mg、3.6mmol)と合わせた。この混合物を35℃で3日間撹拌した。さらなる4-(ジメチルアミノ)ピリジン(291mg、2.38mmol)およびBoc2O(630mg、2.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を60℃で4.5時間撹拌した。この混合物を45℃まで冷却し、そしてさらなるBoc2O(1040mg、4.77mmol)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、室温まで冷却し、そして塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、(R)-3-(ジベンジルアミノ)-2-オキソアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS (m/z) 409.5 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.37 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 7.30 (t, J = 7.4 Hz, 4H), 7.22 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.12 - 4.07 (m, 1H), 4.05 (d, J = 14.5 Hz, 2H), 3.87 (d, J = 14.3 Hz, 2H), 3.63 - 3.47 (m, 1H), 2.83 (dd, J = 15.4, 10.4 Hz, 1H), 2.03 - 1.68 (m, 3H), 1.55 (d, J = 0.8 Hz, 9H), 1.53 - 1.38 (m, 2H)。
(3R)-3-(ジベンジルアミノ)-2-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(463mg、1.13mmol)をアルゴン下で丸底フラスコに入れ、そしてジメチルチタノセンの溶液(トルエン/THF中5%、16mL)を添加した。この混合物を80℃で75分間撹拌し、15℃まで冷却し、そして重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 407.5 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.41 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 7.37 - 7.29 (m, 4H), 7.27 - 7.19 (m, 2H), 5.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.17 (s, 1H), 3.97 (d, J = 14.0 Hz, 2H), 3.79 (dt, J = 14.1, 4.4 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 14.0 Hz, 2H), 3.35 (dt, J = 9.9, 2.4 Hz, 1H), 2.85 (s, 1H), 1.95 (q, J = 16.1, 12.0 Hz, 2H), 1.69 - 1.58 (m, 1H), 1.55 - 1.47 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.25 - 1.16 (m, 1H)。
(3R)-3-(ベンジルアミノ)-2-メチル-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(9b)の合成:
(3R)-3-(ジベンジルアミノ)-2-メチレン-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(9a、256mg、0.63mmol)を、イソプロパノール(3mL)中でtert-ブチルヒドロペルオキシド(デカン中5~6M、214μl)およびフェニルシラン(78μl、0.63mmol)とアルゴン下で合わせた。トリス(ジピバロイルメタナト)マンガン(34mg、0.056mmol)を添加し、そしてこの反応物を室温で撹拌した。1時間後、さらなるトリス(ジピバロイルメタナト)マンガン(11mg、0.019mmol)を添加し、そして撹拌を続けた。さらに30分後、この反応物を濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。MS (m/z) 319.3 [M+H]+。
(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(9c)の合成:
(3R)-3-(ベンジルアミノ)-2-メチル-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(138mg、433μmol)を、Pd/C(10wt%、湿潤、E101 NE/W、138mg)とエタノール(10mL)中で水素ガスの雰囲気下で合わせ、そして一晩激しく撹拌した。この反応物をセライト(登録商標)で濾過し、そして濃縮乾固させて、未精製の(3R)-3-アミノ-2-メチル-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS (m/z) 229.0 [M+H]+。この物質をメタノール(5mL)および水(0.5mL)に溶解させ、そして重炭酸ナトリウム(146mg、1.73mmol)を添加し、その後、3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸メチル(186mg、0.43mmol)を添加した。この混合物を45℃で5分間撹拌し、65℃まで温め、そして40分間撹拌した。この反応物を室温まで冷却し、濃縮乾固させ、DCMに溶解させ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をトルエン(4mL)に溶解させ、そしてTFA(2mL)を添加した。この反応物を濃縮乾固させ、メタノール(5mL)に溶解させ、そしてトリエチルアミン(2mL)を添加した。この混合物を60℃まで温め、そして一晩撹拌した。この反応物を濃縮乾固させ、分離用HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物をジアステレオマーの混合物として得、主要な異性体は、(7R,13S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドであった。MS (m/z) 508.4 [M+H]+。
(7R,13S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-13-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(9)の合成:
(1R)-6-ベンジルオキシ-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-14-メチル-5,8-ジオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(99mg、0.20mmol)を、4mLのトルエンおよび2mLのTFAに溶解させ、そして30℃で撹拌した。1時間後、この反応物を濃縮し、分離用HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 418.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.42 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.51 - 7.35 (m, 1H), 7.09 - 6.91 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.37 (dt, J = 14.3, 9.4 Hz, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 1H), 2.23 - 2.05 (m, 2H), 2.04 - 1.98 (m, 1H), 1.78 - 1.62 (m, 2H), 1.50 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 1.19 - 1.02 (m, 1H)。
実施例9:(7S-および7R-)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10-1、10-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の合成:
バイアルに、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(350mg、0.78mmol)、3-アミノ-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(180mg、0.78mmol)および重炭酸ナトリウム(131mg、1.56mmol)を入れた。メタノール(3.5mL)、水(3.5mL)および2-メチルテトラヒドロフラン(2mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、そして1NのHClと酢酸エチルとの間で分配した。その有機層を分離し、そして濃縮乾固させた。その残渣を、1mLのDCM、および3mLの、ジオキサン中4NのHClに溶解させ、そしてこの溶液を室温で2時間撹拌してBoc保護基を除去し、そして濃縮乾固させた。その残渣に、10mLのエタノールおよびDBU(0.47mL、3.12mmol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波内で120℃まで30分間加熱した。室温まで冷却した後に、この反応混合物を1NのHClと酢酸エチルとの間で分配した。その有機層を分離し、そして濃縮乾固させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 528.17 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10b)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)(320mg、0.61mmol)の乾燥DCM(15mL)中の溶液に、Dess Martinペルヨージナンを添加し、そしてこの混合物を室温で20分間撹拌した。DCMを添加し、そしてその有機相を10%のチオ硫酸ナトリウム溶液で2回、0.5NのNaOHで2回、およびブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ、そしてエバポレートした。その残渣を、DCM中のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 526.28 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10c)の合成:
アルゴン下で-78℃で冷却した、12-(ベンジルオキシ)-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10b)(200mg.0.38mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、Deoxo-Fluor(登録商標)(1.1mmol、0.42mL、トルエン中50%)をアルゴン下で添加した。得られた混合物を-78℃で撹拌し、そして一晩で次第に室温まで昇温させた。この混合物を-78℃で冷却し、そしてDeoxo-Fluor(登録商標)(0.76mmol、0.28mL、トルエン中50%)をアルゴン下で添加した。この反応混合物を室温で1日撹拌し、そしてDCMで希釈した。この混合物を氷/水浴内で冷却し、飽和水性重炭酸ナトリウムを滴下により添加することによりクエンチした。得られた混合物を1時間撹拌し、さらなる飽和水性重炭酸ナトリウムを添加し、撹拌を発泡が止むまで10分間続けた。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮乾固させた。その残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、そして分取HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 548.25 [M+H]+。
(7S-および7R-)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10-1、10-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6,6-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10c、40mg)を、その個々のエナンチオマーに、MeOH共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、10c-1および10c-2を得た。分離したエナンチオマーを0.5mLのトルエンおよび1mLのTFAに溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して、表題化合物を得た。ピーク1:MS (m/z) 458.12 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.63 (s, 1H), 10.26 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 5.26 - 5.17 (m, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.20 (dt, J = 13.3, 8.7 Hz, 1H), 4.07 - 3.97 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 15.5, 1.9 Hz, 1H), 3.18 (dd, J = 13.3, 6.7 Hz, 1H), 2.21 (s, 1H), 2.05 - 1.83 (m, 2H), 1.60 (dt, J = 34.9, 14.0 Hz, 1H)。ピーク2:MS (m/z) 458.13 [M+H]+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.63 (s, 1H), 10.27 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 5.21 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.32 - 4.15 (m, 1H), 4.10 - 3.94 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 15.5, 2.0 Hz, 1H), 3.18 (dd, J = 13.4, 6.6 Hz, 1H), 2.22 (s, 1H), 1.92 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 1.71 - 1.43 (m, 1H)。
実施例10:6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(11)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)(20mg)を0.3mLのトルエンおよび0.6mLのTFAに溶解させ、そして室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させ、そしてその残渣を、ACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 438.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.74 (s, 1H), 10.44 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 4.57 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 4.13 (dt, J = 13.2, 9.2 Hz, 1H), 3.91 - 3.78 (m, 2H), 3.62 (dd, J = 15.0, 1.6 Hz, 1H), 3.12 (dt, J = 13.1, 4.5 Hz, 1H), 1.84 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 1.66 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 1.02 (td, J = 14.4, 13.5, 5.8 Hz, 1H)。
実施例11:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12a)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12a)を、化合物10aと同様に、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを使用して調製した。MS (m/z) 510.23 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12)の合成:
表題化合物を、化合物11と同様に、化合物12aを使用して調製した。MS (m/z) 420.15 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.77 (s, 1H), 10.43 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.12 - 7.02 (m, 1H), 5.37 (s, 1H), 4.61 - 4.52 (m, 3H), 4.20 - 4.08 (m, 1H), 3.86 (td, J = 14.0, 13.0, 4.4 Hz, 2H), 3.68 - 3.59 (m, 1H), 3.17 - 3.09 (m, 1H), 1.85 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 1.04 (s, 1H)。
実施例12:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(13)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(13a)の合成:
アルゴン下で-78℃で冷却した、12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12a、47mg.0.092mmol)のDCM(3mL)中の溶液に、Deoxo-Fluor(登録商標)(0.14mmol、0.05mL、トルエン中50%)をアルゴン下で添加した。得られた混合物を-78℃撹拌し、そして一晩で次第に室温まで昇温させた。この混合物を-78℃で冷却し、そしてDeoxo-Fluor(登録商標)(0.14mmol、0.05mL、トルエン中50%)をアルゴン下で添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、そしてDCMで希釈した。この混合物を氷/水浴内で冷却し、そしてこの反応を、飽和水性重炭酸ナトリウムを滴下により添加することによりクエンチした。得られた混合物を1時間撹拌し、そしてさらなる飽和水性重炭酸ナトリウムを添加し、そして撹拌を発泡が止むまで10分間続けた。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮乾固させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 512.22 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(13)の合成:
表題化合物を、化合物11と同様に、13aを使用して調製した。MS (m/z) 422.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.61 (s, 1H), 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (td, J = 9.6, 2.6 Hz, 1H), 7.07 (td, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 5.10 - 5.03 (m, 1H), 4.98 - 4.89 (m, 1H), 4.56 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.13 (dt, J = 13.2, 7.9 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.83 (dd, J = 15.1, 2.0 Hz, 1H), 3.13 (ddd, J = 13.2, 7.1, 2.9 Hz, 1H), 2.18 - 2.05 (m, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.82 - 1.64 (m, 1H), 1.53 - 1.20 (m, 1H)。
実施例13:(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,12-ジヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,12-ジヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(14-1、14-2)の調製:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14b)の合成:
3-アミノ-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(1.1g、4.16mmol)およびNa2CO3(310mg、4.99mmol)の、ジオキサン(7mL)および水(7mL)中の溶液に、Cbz-Cl(0.7mL、4.99mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして3時間撹拌した。酢酸エチルを添加した。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 399.26 [M+H]+。
(S)、および(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c-1および14c-2)の合成:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14b)(760mg、1.9mmol)の、5mLのDCM中の溶液に、Dess Martinペルヨージナン(1.2g、2.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。DCMを添加し、そしてその有機相を10%のチオ硫酸ナトリウム溶液で2回、0.5MのNaOHで2回、およびブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ、そしてエバポレートした。その残渣を、EtOAc/ヘキサンで溶出するSGCにより精製して、3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c)を得た。MS (m/z) 397.53 [M+H]+。化合物14cを、MeOH共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより個々のエナンチオマーに分離して、14c-1および14c-2を得た。
((3S,4R)、および(3R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(14d-1、14d-2)の合成:
フラスコに、メチルグリニャール(1.02mL、3.05mmol、[Et2O中3M])を0℃で添加した。14c-1または14c-2(302mg、0.76mmol)の、1mLのTHF中の溶液を、撹拌しながらゆっくりと添加した。この反応物を室温まで昇温させ、そして一晩撹拌した。この反応をNH4Clでクエンチし、そして酢酸エチル中に抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去して、((3S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルまたは((3R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルを得た。MS (m/z) 413.50 [M+H]+。
その残渣を無水エタノールに溶解させ、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。水酸化パラジウム(101mg、20%のPd重量)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下(1atm、バルーン)でスパージした。この混合物を週末にかけて激しく撹拌し、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。これをセライト(登録商標)のパッドで濾過した。このセライト(登録商標)を無水エタノールで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た。MS (m/z) 145.16 [M+H]+。
(6S,7R)、および(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,12-ジヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(14-1、14-2)の合成:
表題化合物を、化合物12と同様に、化合物14d-1および14d-2を使用して調製した。MS (m/z) 434.15 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.80 (s, 1H), 10.46 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 11.7, 9.4, 2.6 Hz, 1H), 7.08 (td, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 4.99 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.30 (s, 1H), 4.15 (dt, J = 13.0, 8.8 Hz, 1H), 3.85 (dd, J = 15.2, 3.0 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 15.2, 1.7 Hz, 1H), 3.10 (dt, J = 13.0, 4.8 Hz, 1H), 1.81 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.47 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 1.35 (s, 3H), 1.23 (dt, J = 14.4, 6.5 Hz, 1H)。
実施例14:(6R,7S)-、および(6S,7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15-1、15-2)の調製:
(7S)-、および(7R)-12-(ベンジルオキシ)-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15a-1、15a-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10b)(350mg)を、その個々のエナンチオマーに、MeOH共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、15a-1および15a-2を得た。MS (m/z) 526.00 [M+H]+。
(6S,7S)-、および(6R,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15b-1、15b-2)の合成:
15a-1または15a-2(150mg、0.285mmol)の、7mLのメタノール中の溶液に、NaBH4(21.6mg、0.57mmol)を0℃で添加した。この反応物を室温で30分間撹拌した。この反応を1NのHClでクエンチし、そしてDCMで抽出した。その有機相をMgSO4で乾燥させ、そして濃縮乾固させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 528.26 [M+H]+。
(6R,7S)-、および(6S,7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15-1、15-2)の合成:
表題化合物を、化合物13と同様に、化合物15b-1および15b-2を使用して調製した。15-1:MS (m/z) 440.22 [M+H]+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.59 (s, 1H), 10.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 5.12 - 4.78 (m, 2H), 4.65 - 4.50 (m, 2H), 4.18 - 4.06 (m, 1H), 3.89 - 3.80 (m, 2H), 3.12 (ddd, J = 13.2, 7.2, 2.9 Hz, 1H), 2.19 - 1.95 (m, 2H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.56 - 1.21 (m, 1H)。15-2:MS (m/z) 440.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.57 (s, 1H), 10.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 5.12 - 4.81 (m, 2H), 4.65 - 4.50 (m, 2H), 4.12 (dt, J = 13.3, 8.1 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.86 - 3.77 (m, 1H), 3.12 (ddd, J = 13.1, 7.0, 2.9 Hz, 1H), 2.22 - 1.95 (m, 2H), 1.79 - 1.70 (m, 1H), 1.50 - 1.28 (m, 1H)。
実施例15:(7S)-、および(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(16-1、16-2)の調製:
(7S)-、および(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,6,11-トリオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(16a-1、16a-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,6,11-トリオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(16a)を、化合物10bと同様に、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(16a)を使用して調製した。MS (m/z) 508.15[M+H]+。化合物16aを、その個々のエナンチオマーに、IPA-NH3共溶媒を使用するOD-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、16a-1および16a-2を得た。
(7S)-、および(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(16-1、16-2)の合成:
表題化合物を、化合物10-1および10-2と同様に、16a-1および16a-2を使用して調製した。16-1:MS (m/z) 440.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.64 (s, 1H), 10.24 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.6, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.5, 9.4, 2.6 Hz, 1H), 7.07 (td, J = 8.5, 7.6, 4.2 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.27 - 4.15 (m, 1H), 4.04 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3.92 - 3.83 (m, 1H), 3.19 (dd, J = 13.2, 6.8 Hz, 1H), 2.22 (s, 1H), 1.96 (d, J = 21.8 Hz, 2H), 1.71 - 1.54 (m, 1H)。16-2:MS (m/z) 440.27 [M+H]+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.64 (s, 1H), 10.24 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.31 - 7.20 (m, 1H), 7.07 (td, J = 8.4, 2.7 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.21 (q, J = 10.2, 9.7 Hz, 1H), 4.04 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 15.4, 2.0 Hz, 1H), 3.18 (dd, J = 13.1, 6.7 Hz, 1H), 2.22 (s, 1H), 1.97 (d, J = 22.4 Hz, 2H), 1.62 (dd, J = 35.1, 14.3 Hz, 1H)。
実施例16:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17-1a)およびN-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17-1b,、17-2b)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17a-1a、17a-2a)および12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-メチレン-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17a-1b、17a-2b)の合成:
表題化合物を、化合物13aと同様に、化合物14e-1および14e-2を使用して調製した。MS (m/z) 526.16 [M+H]+。副生成物(17a-1b、17a-2b)が生成した。MS (m/z) 506.13 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17-1a)およびN-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(17-1b、17-2b)の合成:
先の工程から得られた生成物の混合物(17a-1aおよび17a-1b、40mg、約0.07mmol)または(17a-2aおよび17a-2b)を無水エタノール(10mL)に溶解させ、そしてこの溶液をアルゴン雰囲気下でスパージした。水酸化パラジウム(20%、11mg)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下(1atm、バルーン)でスパージした。この混合物を2時間激しく撹拌し、アルゴン雰囲気下でスパージし、そしてセライト(登録商標)のパッドで濾過した。このセライト(登録商標)を無水エタノールで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を分取HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物を得た。17-1aについて:MS (m/z) 436.25 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.82 (s, 1H), 10.33 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.08 (td, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.63 - 4.48 (m, 2H), 4.16 (q, J = 11.1 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 15.0, 2.5 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 3.16 (dd, J = 13.0, 7.8 Hz, 1H), 2.17 - 2.06 (m, 1H), 1.92 (dt, J = 13.7, 6.4 Hz, 1H), 1.73 (dt, J = 19.6, 9.6 Hz, 1H), 1.49 - 1.16 (m, 4H)。17-1bについて:MS (m/z) 418.28 [M+H]+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 10.42 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.63 (d, J = 18.6 Hz, 0H), 8.43 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.13 - 7.03 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.63 - 4.48 (m, 2H), 4.22 - 4.09 (m, 1H), 3.94 (dd, J = 14.6, 2.8 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 14.4, 1.7 Hz, 1H), 3.14 (dd, J = 12.9, 6.7 Hz, 1H), 2.11 - 1.99 (m, 1H), 1.91 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.55 (m, 1H), 1.50 (m, 1H), 0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。17-2bについて:MS (m/z) 418.24 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.90 (s, 1H), 10.42 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.48 - 7.37 (m, 1H), 7.31 - 7.21 (m, 1H), 7.08 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.22 - 4.11 (m, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 1H), 3.70 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.14 (dd, J = 12.9, 6.3 Hz, 1H), 2.01 (m, 1H), 1.92 (m, 2H), 1.55 (m, 1H), 1.50 (m, 1H), 0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例17:12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18)の調製:
(E)-3-((tert-ブチルスルフィニル)イミノ)アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(18a)の合成:
3-オキソアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.52g、2.44mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.35g、2.93mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、チタン(IV)エトキシド(1.03mL、4.91mmol)を室温で添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。
この反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、そしてaq.NaHCO3(約5mL)でクエンチした。セライト(登録商標)をこの混合物に添加し、そしてその固体を濾別し、そのフィルターケーキを酢酸エチル(10mL×2)で洗浄した。合わせた洗浄液を減圧中で濃縮した。その残渣を、EtOAc/ヘキサンを使用するCombiFlash(登録商標)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 317.2 [M+H]+。
3-((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-3-メチルアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(18b)の合成:
0℃で、DCM中の(E)-3-((tert-ブチルスルフィニル)イミノ)アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.15g、0.47mmol)に、3MのMeMgBr(0.95mL)を滴下により添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして室温で一晩撹拌した。
この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして飽和NH4Clおよびブラインで洗浄した。この混合物をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 333.2 [M+H]+。
3-メチルアゼパン-3-アミン(18c)の合成:
室温で、ジオキサン中4MのHCl(0.07mL)を、3-(tert-ブチルスルフィニルアミノ)-3-メチル-アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(18b、0.03g、0.1mmol)のDCM(2mL)中の溶液に添加した。2時間後、溶媒を減圧下で除去し、そしてその未精製物質を次の工程で直接使用した。MS (m/z) 129.2 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18d)の合成:
3-メチルアゼパン-3-アミン(18c、0.013g、0.1mmol)および重炭酸ナトリウム(45.07mg、0.54mmol)のMeOH(2mL)および水(2mL)中の混合物に、3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチル(30mg、0.07mmol)を室温で添加した。この混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 526.2 [M+H]+。
12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(0.03g、0.06mmol)をトルエン(2mL)に溶解させ、そしてTFA(2mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 436.1 [M+H]
+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.46 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 6.74 - 6.62 (m, 2H), 4.69 (m, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.30 - 4.14 (m, 1H), 3.65-3.77 (m, 3H), 3.40 (m, 1H), 3.09 (m, 1H), 2.15 - 1.7 (m, 7H)。
実施例18:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(19)の調製:
(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(19)を、12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18)と同様に、(S)-1,4-オキサゼパン-6-アミンを3-メチルアゼパン-3-アミンと置き換えて使用して調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.35 - 6.97 (m, 2H), 4.71 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.28 (ddd, J = 13.1, 9.4, 7.3 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 4.07 - 3.78 (m, 6H)。MS (m/z) 514.2 [M+H]
+。
実施例19:(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(20)の調製:
(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(20)を、12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18)と同様に、(R)-1,4-オキサゼパン-6-アミンを3-メチルアゼパン-3-アミンと置き換えて使用して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 9.2, 8.0 Hz, 2H), 4.71 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.27 (ddd, J = 12.9, 9.1, 7.1 Hz, 1H), 4.16 - 3.62 (m, 6H)。MS (m/z) 514.2 [M+H]
+。
実施例20:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(23)の調製:
1-(アゼパン-4-イル)-3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-2,5-ジカルボン酸ジエチル(23a)の合成:
反応器に、3-アミノアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(588mg、3mmol)を入れ、EtOH/水(9mL/6mL)中のNaHCO3(576mg、7mmol)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-4H-ピラン-2,5-ジカルボン酸ジエチル(950mg、3mmol)を添加した。この反応混合物を50℃まで一晩加熱した。この反応物を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣を精製せずに次の工程で使用した。
DCM(10mL)中の上記残渣に、ジオキサン中4NのHCl溶液(3mL)を添加した。室温で2時間後、溶媒を減圧下で除去して表題化合物を得、これを精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 442.945 [M+H]+。
11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボン酸エチル(23b)の合成:
EtOH(20mL)およびDBU(2.2g、15mmol)を、上記残渣に添加した。マイクロ波反応器下で1時間、110℃まで加熱した後に、この反応混合物を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 397.113 [M+H]+。
11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボン酸(23c)の合成:
MeOH(6mL)中の上記残渣(114mg、0.288mmol)に、2NのLiOH(1mL)を室温で添加した。2時間後、この反応物を酢酸エチル(100mL)および1NのHCl(20mL)で希釈した。その有機層を乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。得られた残渣を、精製せずに次の反応で使用した。MS (m/z) 369.131 [M+H]+。
11-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(23d)の合成:
DCM(5mL)中の上記残渣(57mg、0.155mmol)に、(2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミン(27.4mg、0.17mmol)、DIPEA(60mg、0.46mmol)およびHATU(60.2mg、0.186mmol)を室温で添加した。1時間後、この反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そしてブラインで洗浄した。その有機層を乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。得られた残渣を次の工程で使用した。MS (m/z) 512.147 [M+H]+。
11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(23)の合成:
11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(163mg)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1mL)を添加した。4時間後、その溶媒を除去した。得られた残渣を、ACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して使用して、表題化合物をTFA塩として得た。MS (m/z) 404.154 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.39 (dd, J = 8.6, 6.6 Hz, 2H), 7.22 (ddd, J = 10.7, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 1H), 4.99 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.59 - 4.46 (m, 2H), 4.30 - 4.19 (m, 1H), 3.15 - 3.07 (m, 1H), 2.42 - 2.15 (m, 3H), 2.07 - 1.91 (m, 2H), 1.73 (d, J = 46.6 Hz, 3H)。
実施例21:ラセミ体-および(R)-または(S)-11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24および24-1)の調製:
ラセミ体-11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24)の合成:
ラセミ体11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24)を、11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボン酸および(2,4,6-トリフルオロフェニル)メタンアミンから、化合物5の合成と同様に合成した。MS (m/z) 422.089 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.39 (dd, J = 8.6, 6.6 Hz, 2H), 7.22 (ddd, J = 10.7, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 1H), 4.99 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.59 - 4.46 (m, 2H), 4.30 - 4.19 (m, 1H), 3.15 - 3.07 (m, 1H), 2.42 - 2.15 (m, 2H), 2.07 - 1.91 (m, 2H), 1.73 (d, J = 46.6 Hz, 2H)。
(R)-または(S)-11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24-1)の合成:
(R)-または(S)-11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミドピーク1(24a-1)を、ラセミ体-11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24a)から、キラルHPLC分離(MeOH(20)共溶媒を使用するIB 4.6×100mm 5micカラムでのSFCクロマトグラフィー)により分離した。分離したピーク1を使用して、11-ヒドロキシ-1,10-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボキサミド(24-1)を作製した。MS (m/z) 422.124 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.45 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.28 - 7.10 (m, 2H), 4.97 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 4.61 (dd, J = 14.5, 6.1 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 14.6, 5.5 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 3.11 (dd, J = 13.5, 8.3 Hz, 1H), 2.37 - 2.21 (m, 2H), 2.00 (d, J = 40.1 Hz, 2H), 1.70 (d, J = 31.2 Hz, 2H)。
実施例22:ラセミ体ならびに(7R)-および(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25、25-1、25-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d)を、出発物質としての3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-4H-ピラン-2,5-ジカルボン酸ジエチルおよび3-アミノアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルから、化合物24aと類似の手順に従って合成した。MS (m/z) 494.181 [M+H]+。
ラセミ体N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d)(5.5mg)のトルエン(0.2mL)中の溶液に、TFA(0.2mL)を室温で添加した。4時間後、その溶媒を除去した。得られた残渣を、ACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して、表題化合物をTFA塩として得た。MS (m/z) 404.134 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.61 (s, 1H), 10.38 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.38 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.04 (td, J = 8.6, 2.6 Hz, 1H), 4.75 (dd, J = 5.9, 2.8 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.12 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.90 - 3.84 (m, 1H), 3.65 (dd, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.07 (td, J = 6.6, 3.6 Hz, 1H), 2.02 - 1.94 (m, 1H), 1.89 - 1.74 (m, 3H), 1.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 1.12 (d, J = 12.1 Hz, 1H)。
(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d-1、25d-2)の合成:
ピーク1としての(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d-1)、およびピーク2としての(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25d-2)を、12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドのラセミ体(25d)から、キラルHPLC分離(MeOH(20)を共溶媒として使用するIB 4.6×100mm 5micカラムでのSFCクロマトグラフィー)により分離した。ピーク1の構造を、(R)-アゼパン-3-アミンから出発する合成により確認した。
(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25-1)および(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25-2)の合成:
(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25-1)および(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(25-2)を、それぞれピーク1およびピーク2から、化合物25を調製するために使用した反応条件と類似の反応条件に従って、合成した。化合物25-1:MS (m/z) 404.186 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.59 (s, 1H), 10.38 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.38 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.04 (tdd, J = 8.6, 2.6, 1.1 Hz, 1H), 4.75 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.17 - 4.05 (m, 1H), 3.86 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.06 (ddd, J = 13.1, 6.9, 3.6 Hz, 1H), 1.99 (s, 1H), 1.89 - 1.74 (m, 3H), 1.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H)。化合物25-2:MS (m/z) 404.165 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.61 (s, 1H), 10.38 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.38 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.09 - 6.99 (m, 1H), 4.75 (s, 1H), 4.53 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.12 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.69 - 3.60 (m, 1H), 3.06 (ddd, J = 13.1, 6.8, 3.6 Hz, 1H), 1.99 (s, 1H), 1.83 (d, J = 13.3 Hz, 3H), 1.67 - 1.60 (m, 1H)。
実施例23:ラセミ体-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26)、(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26-1)および(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26-2)の調製:
12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(57mg、0.155mmol)を、(2,4,6-トリフルオロフェニル)メタンアミン(27mg、0.17mmol)およびトリエチルアミン(60mg、0.464mmol)を含むDCM(2mL)に溶解させた。HATU(60mg、0.186mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で撹拌した。一晩の反応後、この反応物を濃縮乾固させ、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a)を得た。MS (m/z) 512.06 [M+H]+。
化合物12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a)(7mg、0.014mmol)をトルエン(Tolune)(1mL)に溶解させ、次いでその後、TFA(1mL)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をHPLCにより精製して、表題化合物(26)を得た。MS (m/z) 422.091 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.24 - 7.11 (m, 2H), 4.72 (dd, J = 5.9, 2.9 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 6.0, 2.4 Hz, 2H), 4.11 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.88 - 3.79 (m, 1H), 3.64 (dd, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.05 (dq, J = 9.5, 3.4 Hz, 1H), 2.06 - 1.91 (m, 1H), 1.89 - 1.74 (m, 3H), 1.61 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 1.11 (d, J = 12.7 Hz, 1H)。
(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26-2)および(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26-1)の合成:
ラセミ体12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a)を、キラルHPLC分離(MeOH(20)を共溶媒として使用するIB 4.6×100mm 5micカラムでのSFCクロマトグラフィー)により分離して、化合物(7R)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a-1)および(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a-2)を得た。
化合物(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a-2)(20mg、0.039mmol)をトルエン(Tolune)(1mL)に溶解させ、次いでその後、TFA(1mL)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をHPLCにより精製して、表題化合物(26-2)を得た。(MS (m/z) 422.123 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.59 (s, 1H), 10.39 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.18 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.72 (s, 1H), 4.59 - 4.48 (m, 2H), 4.11 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.69 - 3.59 (m, 1H), 3.05 (ddd, J = 11.3, 6.7, 3.6 Hz, 1H), 1.97 (m, 1H), 1.87 - 1.71 (m, 3H), 1.67 - 1.55 (m, 1H), 1.10 (m, 1H)。
化合物(7R)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(26a-1)((20mg、0.039mmol)をトルエン(Tolune)(1mL)に溶解させ、次いでその後、TFA(1mL)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をHPLCにより精製して、表題化合物(26-1)を得た。MS (m/z) 422.116 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.58 (s, 1H), 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.18 (dd, J = 9.2, 8.0 Hz, 2H), 4.73 (s, 1H), 4.58 - 4.49 (m, 2H), 4.11 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 3.10 - 3.00 (m, 1H), 1.96 (m, 1H), 1.82 (d, J = 12.2 Hz, 3H), 1.61 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 1.18 - 1.05 (m, 1H)。
実施例24:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(27)の調製:
3-アミノ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンTFA塩(27a)の合成:
(2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(55mg、0.02mmol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。4時間後、溶媒および過剰なTFAを除去して、3-アミノ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを得た。MS (m/z) 276.676 [M+H]+。
7-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(27b)の合成:
7-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドを、3-アミノ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンTFA塩(45mg、0.163mmol)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(70mg、0.163mmol)から、化合物25と類似の手順に従って調製した。MS (m/z) 555.034 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(27)の合成:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(27)を、化合物26と同じ手順に追跡されて、7-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6,8,15-トリオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(11mg)から出発して調製した。MS (m/z) 465.05 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.25 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.29 (ddd, J = 12.1, 9.4, 2.8 Hz, 1H), 7.25 - 7.18 (m, 2H), 7.14 - 7.01 (m, 3H), 5.74 (s, 2H), 5.45 (s, 1H), 4.54 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.64 (d, J = 2.8 Hz, 1H)。
実施例25:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の合成:
1,4-オキサゼパン-6-アミン(18.9mg、0.16mmol)のMeOH(6mL)および水(1mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(109.6mg、1.3mmol)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(70mg、0.163mmol)を添加した。この反応混合物を50℃まで一晩加熱した。この反応物を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣を精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 496.016 [M+H]+。
(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28)の合成:
上記反応から得られた(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の溶液に、トルエン(1mL)およびTFA(1mL)を添加した。室温で4時間後、溶媒および過剰なTFAを減圧下で除去した。その残渣をDMFに溶解させ、そしてprep.HPLC精製に供して、表題化合物を得た。MS (m/z) 406.83 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.39 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.27 - 7.20 (m, 1H), 7.05 (td, J = 7.6, 6.7, 4.0 Hz, 1H), 5.73 (s, 2H), 4.54 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.34 - 4.23 (m, 1H), 4.10 (d, J = 14.3 Hz, 2H), 4.00 - 3.82 (m, 4H)。
実施例26:(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(29)の調製:
(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(29)を、(R)-1,4-オキサゼパン-6-アミン(18.9mg、0.163mmol)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(70mg、0.163mmol)から、化合物(28)と類似の手順に従って合成した。MS (m/z) 406.136 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 7.21 (dd, J = 9.9, 2.5 Hz, 1H), 7.07 - 7.02 (m, 1H), 4.70 (s, 1H), 4.54 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.30 - 4.23 (m, 1H), 4.09 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 8.9 Hz, 3H), 3.66 (d, J = 10.0 Hz, 2H)。
実施例27:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(30)の調製:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(30)を、1,4-ジアゼパン-6-アミン(75.1mg、0.652mmol)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(140mg、0.326mmol)から、化合物28と類似の手順に従って合成した。MS (m/z) 405.183 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.70 (s, 1H), 10.37 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.42 - 7.34 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.05 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.72 (s, 1H), 4.54 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 14.8 Hz, 2H), 3.72 (d, J = 15.0 Hz, 2H), 3.15 (s, 2H)。
実施例28:5-アセチル-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(31)の調製:
5-アセチル-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(31)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(30a、26mg、0.053mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、DIPEA(27.2mg、0.21mmol)および塩化アセチル(6.2mg、0.079mmol)を、氷水浴での冷却下で添加した。4時間撹拌した後に、この反応物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣を精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 537.013 [M+H]+。
5-アセチル-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(31)を、5-アセチル-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(31a)から、化合物30を調製するために使用したものと類似の脱ベンジル条件に従って、合成した。MS (m/z) 447.159 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 7.39 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 10.6, 9.4, 2.7 Hz, 1H), 7.05 (ddt, J = 10.0, 7.4, 1.3 Hz, 1H), 5.73 (s, 2H), 4.54 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.42 - 4.32 (m, 1H), 3.97 - 3.88 (m, 2H), 3.78 (d, J = 15.1 Hz, 2H), 3.20 - 3.15 (m, 1H), 1.86 (s, 3H)。
実施例29:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-(メチルスルホニル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(32)の調製:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-(メチルスルホニル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(32)を、12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(26mg、0.053mmol)から、化合物31を調製するために使用した手順と同じ手順に従って、そしてメタンスルホニルクロリド(9mg、0.079mmol)を使用して、合成した。MS (m/z) 483.083 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 8.7, 6.7 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.14 - 6.96 (m, 1H), 4.54 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.21 (dd, J = 6.6, 3.3 Hz, 1H), 3.98 (s, 2H), 3.90 - 3.75 (m, 4H), 3.45 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.29 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.23 - 3.10 (m, 1H), 2.88 (s, 3H)。
実施例30:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(33)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(33)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(24mg、0.049mmol)のDMF(1.5mL)中の溶液に、DIPEA(25.1mg、0.194mmol)およびMeI(10.3mg、0.073mmol)を室温で添加した。4時間撹拌した後に、この反応物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣を精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 509.11 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(33)を、12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(33a)から、化合物30を調製するために使用したものと同じ脱ベンジル条件に従って、合成した。MS (m/z) 419.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.60 - 8.18 (m, 2H), 7.40 (td, J = 8.6, 6.6 Hz, 1H), 7.23 (td, J = 9.9, 2.6 Hz, 1H), 7.05 (td, J = 8.5, 2.5 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.17 (dt, J = 13.1, 8.1 Hz, 1H), 3.89 - 3.77 (m, 3H), 3.71 - 3.60 (m, 1H), 3.28 (d, J = 7.3 Hz, 3H), 2.78 (s, 3H), 2.27 (s, 1H)。
実施例31:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-イソプロピル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(34)の調製:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-5-イソプロピル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(34)を、12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(24mg、0.049mmol)から、化合物33を調製するために使用した手順と類似の手順に従って、2-ヨードプロパン(12.38mg、0.073mmol)を使用して、合成した。MS (m/z) 447.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.43 (s, 1H), 10.40 - 10.30 (m, 1H), 8.58 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.81 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 9.0, 6.8 Hz, 2H), 7.22 (ddd, J = 10.7, 9.3, 2.6 Hz, 2H), 7.05 (td, J = 8.5, 2.5 Hz, 2H), 4.53 (d, J = 5.7 Hz, 5H), 4.26 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.97 - 3.80 (m, 3H), 3.04 (s, 4H), 2.71 (s, 2H), 0.83 (s, 3H), 0.66 (s, 3H)。
実施例32:(7R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(35)の調製:
(7R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(35)を、3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸エチル(170mg、0.356mmol)および(R)-アゼパン-3-アミン(48.7mg、0.427mmol)から、化合物28を調製するために使用した手順と同じ手順に従って、合成した。MS (m/z) 438.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.42 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.37 (td, J = 8.4, 6.2 Hz, 1H), 7.27 (td, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 4.78 - 4.70 (m, 1H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.16 - 4.08 (m, 2H), 3.86 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 14.7, 1.8 Hz, 1H), 3.06 (ddd, J = 13.2, 6.9, 3.5 Hz, 1H), 1.98 (dd, J = 7.5, 4.4 Hz, 1H), 1.90 - 1.70 (m, 3H), 1.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.12 (d, J = 12.7 Hz, 1H)。
実施例33:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(36)の調製:
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(36b)の合成:
(2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(36a)(300mg、1.086mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、BH3-THF溶液(6mL、1N、6mmol)を室温で添加した。一晩撹拌した後に、この反応を、MeOHおよび重炭酸ナトリウム水溶液の添加によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。MS (m/z) 262.897 [M+H]+。
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミン(36c)の合成:
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(36b)(13mg、0.05mmol)のDCM(1mL)中の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。2時間後、その溶媒および過剰なTFAを除去した。その残渣を精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 162.952 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(36)の合成:
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(36)を、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(30mg、0.07mmol)および2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミンから、化合物28を調製するために使用した手順と同じ手順に従って合成した。MS (m/z) 452.152 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.34 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.36 - 7.16 (m, 5H), 7.05 (tdd, J = 8.5, 2.7, 1.1 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.55 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.74 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 2.83 - 2.67 (m, 2H), 2.24 (s, 1H), 2.10 (s, 1H)。
実施例34:(12R)-および(12S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(37-1、37-2)の調製:
(12R)-および(12S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(37-1、37-2)を、(R)-および(S)-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(37a-1、37a-2、各エナンチオマーについて164mg、0.625mmol)から合成し、これを、ラセミ体の(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(36b)から、キラルHPLC分離(EtOH(15%)を共溶媒として使用するIB 4.6×100mm 5micカラムでのSFCクロマトグラフィー)により、化合物28を調製するために使用した手順と同じ手順に従って、分離した。ピーク1(37a-1)は37-1を与えた。MS (m/z) 452.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.37 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.48 - 7.21 (m, 7H), 7.13 - 7.03 (m, 1H), 4.91 (dq, J = 4.9, 2.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.23 - 4.14 (m, 1H), 3.75 (dd, J = 14.8, 2.1 Hz, 1H), 2.79 (dtd, J = 17.3, 14.5, 9.6 Hz, 2H), 2.27 (td, J = 12.1, 11.6, 4.8 Hz, 1H), 2.15 - 2.05 (m, 1H)。ピーク2(37a-2)は37-2を与えた。MS (m/z) 452.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.40 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.36 - 7.18 (m, 5H), 7.05 (td, J = 8.4, 2.5 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.86 (s, 1H), 2.81 - 2.70 (m, 2H), 2.24 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 2.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H)。
実施例35:(12R)-および(12S)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(38-1、38-2)の調製:
(12R)-および(12S)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(38-1および38-2)を、37-1および37-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。MS (m/z) 470.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 10.25 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.36 - 7.24 (m, 4H), 7.19 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.86 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 2.81 - 2.69 (m, 2H), 2.27 - 2.17 (m, 1H), 2.08 (d, J = 9.7 Hz, 1H)。
実施例37:(4R,7S,8S)-および(4S,7R,8R)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(40-1、40-2)の調製:
4-ブロモ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(40a)の合成:
2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(1g、7.18mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、PCl5(1.496g、7mmol)を氷水浴で冷却しながら添加した。0~5℃で1時間撹拌した後に、ヨウ素(18.2mg、0.7mmol)を添加し、そしてこの混合物を5分間撹拌した。臭素(1.148g、7mmol)のDCM(5mL)中の溶液を-5℃で添加し、そしてこの混合物を室温で1.5時間撹拌した。氷水を添加し、そして撹拌を30分間続けた。この混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、そして水性Na2S2O3およびブラインで洗浄した。乾燥および溶媒除去の後に、その残渣をDCMおよびヘキサンから結晶化させて、表題化合物を得た。MS (m/z) 218.1 [M+H]+。
4-アジド-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(40b)の合成:
4-ブロモ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(40a)(330mg、1.513mmol)およびNaN3(394mg、6mmol)のDMF(10mL)中の混合物をマイクロ波反応器下で120℃で一晩加熱した。この反応混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、そしてこの抽出物をブラインで洗浄し、そして乾燥させ、そしてその溶媒を除去した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4-アジド-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(40b)を得た。MS (m/z) 181.12 [M+H]+。
rel-((1R,4S,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40c)およびrel-((1R,4R,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40d)の合成:
反応器に、EtOH(30mL)中の4-アジド-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-オン(40b)(500mg、2.775mmol)、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(1.21g、6mmol)およびパラジウム炭素(10wt%、湿潤、296mg)をアルゴン下で入れた。この反応混合物を減圧下に置き、そして水素ガスを逆充填した。2時間激しく撹拌した後に、この反応混合物をEtOH(50mL)で希釈し、セライト(登録商標)で濾過し、そして酢酸エチルで洗浄した。その溶媒を除去し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、生成物の2つのジアステレオマーのピーク1およびピーク2を得た。ピーク1、rel-((1R,4S,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40c)。MS (m/z) 255.02 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 6.10 - 5.84 (m, 2H), 4.12 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 14.6, 3.1 Hz, 1H), 3.10 (dddd, J = 14.8, 8.4, 6.9, 1.4 Hz, 1H), 2.53 (s, 1H), 2.36 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 1.99 - 1.82 (m, 2H), 1.73 - 1.58 (m, 3H), 1.50 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H)。ピーク2、rel-((1R,4R,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40d)。MS (m/z) 277.2 [M+Na]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.89 (s, 1H), 5.56 (s, 1H), 4.02 (dd, J = 6.9, 4.5 Hz, 1H), 3.36 (ddd, J = 15.3, 7.6, 6.0 Hz, 1H), 2.76 (dt, J = 15.4, 6.5 Hz, 1H), 2.42 - 2.31 (m, 1H), 2.17 (s, 1H), 1.97 (s, 2H), 1.75 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 1.67 - 1.55 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.41 (d, J = 5.7 Hz, 1H)。
rel-(1R,4S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-アミン(40f)の合成:
rel-(1R,4S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-アミン(40f)を、rel-((1R,4S,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40c)から、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミン(36c)の(2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(36a)からの合成と同様に合成した。
(4S,7R,8R)-および(4R,7S,8S)-13-(ベンジルオキシ)-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(40g-1、40g-2)の合成:
rel-(4R,7S,8S)-13-(ベンジルオキシ)-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(40g)を、rel-(1R,4S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-アミン(40f)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルから、化合物28を調製するために使用した手順と同じ手順により合成し、その後、キラルHPLC分離を行って、ピーク1(40g-1)およびピーク2(40g-2)を得た。MS (m/z) 538.2 [M+H]+。
(4R,7S,8S)-および(4S,7R,8R)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(40-1および40-2)の合成:
(4R,7S,8S)-および(4S,7R,8R)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(40-1、40-2)を、それぞれ化合物40h-1および40h-2から、化合物28を調製するために使用した手順と同じ手順に従って、合成した。MS (m/z) 448.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.37 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.19 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.55 (dd, J = 5.9, 2.8 Hz, 2H), 4.51 - 4.38 (m, 1H), 4.21 (dd, J = 13.4, 7.0 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 2.90 - 2.68 (m, 2H), 2.68 - 2.59 (m, 1H), 2.57 - 2.50 (m, 1H), 2.15 - 1.99 (m, 1H), 1.74 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.49 (dd, J = 14.1, 6.9 Hz, 2H), 1.16 (d, J = 14.4 Hz, 1H)。
実施例38:(4S,7R,8S)-および(4R,7S,8R)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(41-1および41-2)の調製:
(4S,7R,8S)-および(4R,7S,8R)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8:4,7-ジメタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(41-1および41-2)を、rel-((1R,4R,6S)-3-オキソ-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40d)から、化合物40-1および40-2の調製と同様に合成した。MS (m/z) 448.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.19 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.78 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.55 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 4.08 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.82 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.05 - 2.88 (m, 2H), 2.42 (s, 1H), 2.19 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.63 (dd, J = 13.2, 7.2 Hz, 3H), 1.40 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 0.92 (d, J = 3.7 Hz, 1H)。
実施例39a:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42-1)の調製:
(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42a)の合成:
1個の丸底フラスコに、2-アミノペンタ-4-エン-1-オール(2000mg、19.8mmol)、100mLの水、および無水炭酸カリウム(2.5g、40mmol)を添加した。2個目の丸底フラスコに、100mLのジオキサンおよびクロロギ酸ベンジル(3.1mL、22mmol)を添加した。各混合物を撹拌して溶解させた。アミン混合物を氷浴内で冷却し、そしてジオキサン混合物を添加した。この反応混合物を、一晩撹拌しながら室温までゆっくりと昇温させた。この反応混合物をDCMで希釈し、そしてDCMで2回抽出した。その有機抽出物をNH4Clで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 235.9 [M+H]+。
(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42b)の合成:
丸底フラスコに、(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42a、3g、13mmol)および200mLのDCMを添加し、その後、Dess Martinペルヨージナン(6g、14.2mmol)を添加した。1時間撹拌した後に、さらなるDess-Martinペルヨージナン(2g、4.7mmol)をこの反応混合物に添加し、そして撹拌をさらに30分間続けた。この混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3溶液および11gのチオ硫酸ナトリウムを添加した。得られた混合物を約10分間撹拌し、そしてDCMで2回抽出した。その有機抽出物を、ブライン、水、およびNaHCO3の混合物で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物を得た。MS (m/z) 234.0 [M+H]+。
(1-(アリルアミノ)ペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42c)の合成:
丸底フラスコに、(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(6g、26mmol)およびTHF(100mL)を添加した。アリルアミン(2.1mL、28.3mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(8.2g、39mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を一晩撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO3(20mL)でクエンチし、そしてこの混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を得た。MS (m/z) 275.2 [M+H]+。
アリル(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(42d)の合成:
1個の丸底フラスコに、(1-(アリルアミノ)ペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42c、6.3g、23.1mmol)、120mLの水、および無水炭酸カリウム(2.9g、46.2mmol)を添加した。2個目の丸底フラスコに、120mLのジオキサンおよびクロロギ酸ベンジル(3.6mL、25.4mmol)を添加した。各混合物を撹拌して溶解させた。アミン混合物を氷浴内で冷却し、そしてジオキサン混合物を添加した。この反応混合物を、一晩撹拌しながら室温までゆっくりと昇温させた。この反応混合物をDCMで希釈し、そしてDCMで2回抽出した。その有機抽出物をNH4Clで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 409.7 [M+H]+。
ベンジル-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-1-カルボキシレート(42e-1および42e-2)の合成:
丸底フラスコに、アリル(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(42d、6.3mg、16mmol)、DCM(400mL)、およびビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリジンルテニウム(IV)ジクロリド(Grubbs触媒TM第1世代)(500mg、0.6mmol)を添加した。この混合物を一晩加熱還流させ、そして濃縮した。その残渣をDCMに溶解させ、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。エナンチオマーの混合物を、MeOH共溶媒を使用するChiralcel(登録商標)OJ-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより個々のエナンチオマーに分離して、42e-1(ピーク1)および42e-2(ピーク2)を得た。MS (m/z) 381.5 [M+H]+。
5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタン-3-カルボン酸ベンジル(42f-1)の合成:
3つ口フラスコに、42e-1(626mg、1.6mmol)およびDCM(3mL)を添加した。得られた混合物を0Cまで冷却し、そしてヘキサン中1Mのジエチル亜鉛(3.46mL)をゆっくりと添加し、その後、ジヨードメタン(0.5mL、6.6mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を0℃で10分間撹拌し、そしてジエチル亜鉛およびジヨードメタンの2回目の投入分を添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌し、氷浴から取り出し、そしてさらに2時間撹拌した。ジエチル亜鉛およびジヨードメタンの3回目の投入分を添加し、そしてこの混合物を一晩撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてDCMで2回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 395.3 [M+H]+。
5-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42h-1)の合成:
丸底フラスコに、42f-1(200mg、0.5mmol)、エタノール(20mL)、および炭素担持パラジウム10wt.%負荷(乾燥基準)、マトリックス炭素粉末、湿式支持体(216mg、0.2mmol)を添加した。この混合物をN2でスパージし、H2のバルーンを取り付けた。この反応混合物を一晩撹拌し、セライト(登録商標)で濾過し、そして濃縮した。その残渣を、3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸メチル(108.9mg、0.5mmol)、NaHCO3(85mg、1mmol)、およびMeOH(3mL)と合わせた。この混合物を、結晶化が完了するまで、70℃でおよそ4時間撹拌した。その固体を濾別し、そしてその溶液を濃縮した。その残渣をDMF/水/TFAに溶解させ、そしてHPLCにより精製して、表題化合物の主要なジアステレオマーを得た。MS (m/z) 506.2 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42-1)の合成:
バイアルに、5-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42h-1、63mg、0.12mmol)、トルエン(2mL)、およびTFA(1mL)を添加した。この反応混合物を、LCMSが完全な脱保護を示すまで撹拌し、濃縮し、DMFで希釈し、そしてHPLCにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 416.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.59 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.41 - 7.32 (m, 1H), 6.89 - 6.78 (m, 2H), 4.67 (d, 2H), 4.64 - 4.55 (m, 1H), 4.48 (dd, 1H), 4.22 (dd, 1H), 3.94 - 3.83 (m, 1H), 3.75 - 3.66 (m, 1H), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 1.38 - 1.07 (m, 3H), 0.49 - 0.41 (m, 1H)。
実施例39b:(1aS,10R,11aS)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42-2)の調製:
(1aS,10R,11aS)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42-2)を、42-1と同様に、42e-1(ピーク1)の代わりに42e-2(ピーク2)で開始して、調製した。MS (m/z) 416.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.46 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.40 - 7.30 (m, 1H), 6.87 - 6.75 (m, 2H), 4.64 (d, 2H), 4.56 - 4.50 (m, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 1H), 4.18 (dd, 1H), 3.86 (dd, 1H), 3.67 (d, 1H), 2.93 - 2.80 (m, 1H), 1.37 - 1.04 (m, 3H), 0.91 - 0.76 (m, 1H), 0.47 - 0.34 (m, 1H)。
実施例40:(7S)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,5,6,11-ヘキサヒドロ-7l3-2,7-メタノピリド[2,1-c][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸2,4,6-トリフルオロベンジルおよび(7R)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,5,6,11-ヘキサヒドロ-7l3-2,7-メタノピリド[2,1-c][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸2,4,6-トリフルオロベンジル(43-1、43-2)の調製:
3-ブロモ-6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(43a)の合成:
6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(1g、5.58mmol)のDCM(25mL)中の溶液に、五塩化リン(1.16g、5.58mmol)を氷冷浴下で添加した。この反応混合物を5時間撹拌した後に、ヨウ素(14.2mg、0.558mmol)を添加し、その後、臭素(0.892g、5.58mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1.5時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、そしてNa2S2SO3の水溶液およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。表題化合物を、DCM/酢酸エチルの混合物から結晶化させた。MS (m/z) 260 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.18 (s, 1H), 7.25 (td, J = 8.1, 6.3 Hz, 1H), 6.99 (ddd, J = 9.4, 8.4, 1.1 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 9.2, 7.3 Hz, 1H), 2.96 - 2.83 (m, 1H), 2.76 - 2.59 (m, 2H), 2.47 - 2.41 (m, 1H)。
3-アジド-6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(43b)の合成:
3-ブロモ-6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(43a、109mg、0.422mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、アジ化ナトリウム(110mg、1.69mmol)を添加した。60℃で4時間撹拌した後に、この反応混合物を酢酸エチルで抽出し、そしてブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 221 [M+H]+。
(6-フルオロ-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(43c)の合成:
3-アジド-6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(43b、880mg、4mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(1.308g、5.99mmol)および10%のPd/C(425mg)を添加し、次いでこの混合物を水素雰囲気下(バルーン圧)でスパージした。この反応物を2時間撹拌した後に、これをセライト(登録商標)のパッドで濾過し、そして酢酸エチルで洗浄し、そしてその濾液をロータリーエバポレーターで濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 317.1 [M+Na]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.87 (s, 1H), 7.32 - 7.21 (m, 1H), 7.00 (q, J = 8.5 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.91 - 3.78 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 14.0, 6.3 Hz, 1H), 2.45 - 2.28 (m, 1H), 2.23 - 1.98 (m, 2H), 1.32 (s, 9H)。
(S)-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルおよび(R)-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバメート(43d-1および43d-2)の合成:
(6-フルオロ-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(43c、800mg、2.72mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、BH3-THF溶液(1N、13mL)を室温で添加した。この反応物を一晩撹拌した後に、この反応をMeOH(1mL)および重炭酸ナトリウムの水溶液でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、そしてブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、(6-フルオロ-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(43d)を得た。MS (m/z) 281.2 [M+H]+。
43dを、キラルHPLC(EtOH(15%)を共溶媒として使用するIB 4.6×100mm 5micカラムでのSFCクロマトグラフィー)により個々のエナンチオマーに分離して、表題化合物を得た。
(S)-6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミンおよび(R)-6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミン(43e-1および43e-2)の合成
(S)-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバメートまたは(R)-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバメート(65mg、0.232mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。2時間後、その溶媒および過剰なTFAをロータリーエバポレーターにより除去して、表題化合物(43e-1または43e-2)を得、これをさらに精製せずに次の工程に持ち越した。MS (m/z) 181.2 [M+H]+。
(S)-3-(ベンジルオキシ)-1-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸メチルおよび(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボキシレート(43f-1および43f-2)の合成:
(S)-6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミンまたは(R)-6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-アミン(43e-1または43e-2、40mg、0.143mmol)のMeOH/水(v/v=6/1、3.5mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(59.9mg、0.713mmol)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(60mg、0.134mmol)を添加した。この反応混合物を60℃で一晩撹拌し、酢酸エチル(100mL)で抽出し、そしてブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒をロータリーエバポレーターにより除去して、表題化合物(43f-1または43f-2)を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 610.2 [M+H]+。
(12S)-7-(ベンジルオキシ)-1-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12S)-1-フルオロ-7-メトキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド、ならびに(12R)-7-(ベンジルオキシ)-1-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-1-フルオロ-7-メトキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドの混合物(43g-1と43h-1との混合物)、および(43g-2と43h-2との混合物)の合成:
粗製の(S)-または(R)-2-メチル5-(2,4,6-トリフルオロベンジル)3-(ベンジルオキシ)-1-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-2,5-ジカルボキシレート(43f-1または43f-2、80mg.0.131mmol)のMeOH(6mL)中の溶液に、LiOHの水溶液(2N、2mL)を添加した。この反応物を2時間撹拌した後に、その溶媒を除去し、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機層をMgSO4で乾燥させた後に、その溶媒をロータリーエバポレーターにより除去して、表題化合物(43g-1と43h-1との混合物、または43g-2と43h-2との混合物)を得、これをさらに精製せずに粗製のまま用いた。43g-1、43g-2:MS (m/z) 578.2 [M+H]+。43h-1、43h-2: MS (m/z) 501.2 [M+H]+。
(12S)-1-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-1-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(43-1および43-2)の合成:
(12S)-7-(ベンジルオキシ)-1-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドと1-フルオロ-7-メトキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(43g-1/43h-1,198mg、0.343mmol)、または(12R)-7-(ベンジルオキシ)-1-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドと1-フルオロ-7-メトキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(43g-2/43h-2、98mg、0.17mmol)の、DMF(6mL)中の混合物に、LiCl(10当量)を添加した。105℃で1.5時間撹拌した後に、この反応混合物を濾過し、そして水(0.1%のTFA)中15~80%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(Gemini 10u C18 110A)により15分間かけて精製して、表題化合物(43-1または43-2)を得た。
43-1:MS (m/z) 488.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.34 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.32 (dd, J = 8.1, 6.1 Hz, 1H), 7.19 (td, J = 8.3, 3.5 Hz, 4H), 4.95 - 4.85 (m, 1H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.85 (dd, J = 14.9, 2.1 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 17.0, 9.7 Hz, 1H), 2.71 (dd, J = 16.9, 9.2 Hz, 1H), 2.42 - 2.28 (m, 1H), 2.03 - 1.92 (m, 1H)。
43-2:MS (m/z) 488.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.34 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.33 (td, J = 8.1, 6.1 Hz, 1H), 7.19 (td, J = 8.4, 4.0 Hz, 3H), 4.90 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 16.5, 10.1 Hz, 1H), 2.71 (dd, J = 16.9, 9.2 Hz, 1H), 2.35 (q, J = 7.7, 7.0 Hz, 1H), 1.98 (d, J = 8.6 Hz, 1H)。
実施例41:(8R,Z)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,7,8,12-ヘキサヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(8S,Z)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,7,8,12-ヘキサヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(44-1および44-2)の調製:
(R,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボン酸ベンジルおよび(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボキシレート(44a-1および44a-2)の合成
表題化合物を、2-アミノペンタ-4-エン-1-オールから、42-bをアリルアミンの代わりにブタ-3-エン-1-アミンと反応させたこと以外は42e-1および42e-2と類似の方法で合成した。44a-1:MS (m/z) 395.2 [M+H]+。44b-1:MS (m/z) 395.2 [M+H]+。
(R,Z)-および(S,Z)-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロアゾシン-3-アミン(44b-1および44b-2)の合成
バイアルに、(R,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボン酸ベンジルまたは(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボキシレート(44a-1または44a-2、500mg、1.3mmol)およびジオキサン中4NのHCl(6.3mL、25mmol)を添加した。この反応物を95℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、そして濃縮して、表題化合物(44b-1または44b-2)を得、これをさらに精製せずに引き続き使用した。MS (m/z) 127.2 [M+H]+。
(8R,Z)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,7,8,12-ヘキサヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(8S,Z)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-1,3,4,7,8,12-ヘキサヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(44-1および44-2)の合成
表題化合物を、(R,Z)-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロアゾシン-3-アミンまたは(S,Z)-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロアゾシン-3-アミン(44b-1または44b-2、18.9mg、0.163mmol)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸エチル(70mg、0.163mmol)から、化合物28の調製のための手順と類似の手順に従って合成した。
44-1:MS (m/z) 416.3 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.71 - 10.56 (m, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.38 (q, 1H), 6.91 - 6.78 (m, 2H), 6.05 (q, 1H), 5.71 (q, 1H), 4.76 - 4.61 (m, 2H), 4.55 (ddd, 1H), 4.48 - 4.34 (m, 1H), 4.02 - 3.90 (m, 1H), 3.75 (d, 1H), 3.09 - 2.97 (m, 1H), 2.73 - 2.64 (m, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 1H), 2.52 - 2.45 (m, 1H), 2.45 - 2.32 (m, 1H)。
44-2:MS (m/z) 416.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.66 - 10.51 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.38 (q, 1H), 6.84 (q, 2H), 6.05 (q, 1H), 5.71 (q, 1H), 4.74 - 4.62 (m, 2H), 4.56 (ddd, 1H), 4.46 - 4.35 (m, 1H), 3.97 (dd, 1H), 3.75 (d, 1H), 3.08 - 2.99 (m, 1H), 2.71 - 2.63 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.53 - 2.45 (m, 1H), 2.44 - 2.32 (m, 1H)。
実施例42:(12S)-1-クロロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-1-クロロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(45-1および45-2)の調製:
表題化合物を、43-1および43-2と同様に、6-クロロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
45-1:MS (m/z) 504.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 6.7, 2.8 Hz, 1H), 7.40 - 7.30 (m, 2H), 7.29 - 7.16 (m, 2H), 4.96 - 4.88 (m, 1H), 4.59 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.15 (dd, J = 15.0, 1.9 Hz, 1H), 3.86 (dd, J = 14.7, 2.2 Hz, 1H), 3.04 (ddd, J = 17.1, 9.7, 2.3 Hz, 1H), 2.86 (ddd, J = 15.8, 10.3, 5.6 Hz, 1H), 2.41 - 2.32 (m, 1H), 2.06 (dd, J = 13.4, 6.9 Hz, 1H)。
45-2:MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 10.27 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 6.7, 2.7 Hz, 1H), 7.41 - 7.30 (m, 2H), 7.29 - 7.16 (m, 2H), 4.96 - 4.88 (m, 1H), 4.59 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.20 - 4.11 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 14.7, 2.2 Hz, 1H), 3.04 (ddd, J = 17.2, 9.8, 2.3 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 16.8, 9.2 Hz, 1H), 2.42 - 2.33 (m, 1H), 2.04 (q, J = 13.0, 9.4 Hz, 1H)。
実施例43:(12S)-4-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-4-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(46-1および46-2)の調製:
(S)-および(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸メチル(46a-1および46a-2)の合成:
表題化合物を、(S)-3-(ベンジルオキシ)-1-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸メチルおよび(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(6-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボキシレート(43f-1および43f-2)と類似の方法で、9-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
(12S)-7-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-7-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(46b-1および46b-2)の合成:
(S)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸メチルまたは(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボキシレート(46a-1または46a-2、80mg、0.13mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、LiOH(2N、4mL)を室温で添加した。50℃まで加熱し、そして2時間撹拌した後に、クエン酸溶液(水中5%)を添加し、そして反応物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。溶媒の除去により、(S)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸または(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 596.2 [M+H]+。
(S)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸または(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸のDCM(5mL)中の溶液に、DIPEA(39mg、0.302mmol)およびHATU(86.1mg、0.227mmol)を室温で添加した。1時間後、この反応混合物を、酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(46b-1または46b-2)を得た。MS (m/z) 578.2 [M+H]+。
(12S)-4-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-4-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(46-1および46-2)の合成:
(12S)-7-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドまたは(12R)-7-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(46b-1または46b-2、80mg、0.13mmol)のトルエン(4mL)中の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。一晩撹拌した後に、溶媒および過剰なTFAをロータリーエバポレーションにより除去し、そしてその残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物を得た。
46-1:MS (m/z) 488.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.29 (dd, J = 7.9, 5.5 Hz, 1H), 7.25 - 7.03 (m, 4H), 4.90 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.19 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.77 (dd, J = 14.9, 2.0 Hz, 1H), 2.90 - 2.81 (m, 1H), 2.76 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.32 - 2.19 (m, 1H), 2.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H)。
46-2:MS (m/z) 488.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.34 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 10.27 (s, 1H), 10.22 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.34 - 7.26 (m, 1H), 7.23 - 7.05 (m, 4H), 4.90 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.19 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.77 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 16.8, 7.8 Hz, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.30 - 2.19 (m, 1H), 2.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H)。
実施例44:(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(47-1および47-2)の調製:
表題化合物を、44-1および44-2と類似の方法で、ベンジル-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-1-カルボキシレート(42e-1または42e-2)を(R,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-または(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボン酸ベンジル(44a-1または44a-2)の代わりに使用して合成した。
47-1:MS (m/z) 402.4 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.38 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.60 - 7.23 (m, 1H), 7.15 - 6.90 (m, 2H), 5.79 - 5.50 (m, 2H), 5.17 - 4.87 (m, 1H), 4.78 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.96 - 3.83 (m, 1H), 3.82 - 3.66 (m, 2H), 3.14 - 2.86 (m, 1H), 2.61 - 2.34 (m, 1H), 2.15 - 2.13 (m, 1H)。
47-1:MS (m/z) 402.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.37 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.43 (td, J = 8.7, 6.4 Hz, 1H), 7.06 - 6.87 (m, 2H), 5.69 - 5.54 (m, 2H), 4.96 (dd, J = 18.1, 3.2 Hz, 1H), 4.79 (ddt, J = 9.1, 4.5, 2.1 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.88 (dd, J = 14.2, 1.7 Hz, 1H), 3.82 - 3.68 (m, 2H), 3.11 - 2.93 (m, 1H), 2.50 - 2.36 (m, 1H)。
実施例45:(12S)-2-クロロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-2-クロロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(48-1および48-2)の調製:
表題化合物を、43-1および43-2と類似の方法で、7-クロロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
48-1:MS (m/z) 505.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.47 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 7.30 - 7.04 (m, 2H), 4.89 (td, J = 5.0, 2.4 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.95 - 2.64 (m, 2H), 2.40 - 2.24 (m, 1H), 2.15 - 1.98 (m, 1H)。
48-2:MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.47 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.89 (s, 1H), 4.59 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.15 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.76 (dd, J = 14.7, 2.0 Hz, 1H), 2.92 - 2.79 (m, 1H), 2.73 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 2.27 (s, 2H), 2.07 (d, J = 10.2 Hz, 2H)。
実施例46:(12S)-2-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-2-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(49-1および49-2)の調製:
表題化合物を、43-1および43-2と類似の方法で、7-クロロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに、そして3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
49-1:MS (m/z) 487.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.35 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.55 - 7.33 (m, 4H), 7.29 - 7.18 (m, 1H), 7.12 - 6.97 (m, 1H), 4.97 - 4.83 (m, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.22 - 4.10 (m, 1H), 2.97 - 2.59 (m, 2H), 2.30 (m, 1H), 2.08 (m, 1H)。
49-2:MS (m/z) 486.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.35 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 10.06 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.50 - 7.38 (m, 2H), 7.38 (d, J = 1.4 Hz, 2H), 7.26 (ddd, J = 10.5, 9.4, 2.6 Hz, 1H), 7.08 (tt, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 4.91 (dq, J = 5.0, 2.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.16 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 3.82 - 3.69 (m, 1H), 2.86 (ddd, J = 16.8, 9.3, 3.1 Hz, 1H), 2.79 - 2.68 (m, 1H), 2.29 (s, 1H), 2.12 - 2.03 (m, 1H)。
実施例47:(12S)-2,3-ジフルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-2,3-ジフルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(50-1および50-2)の調製:
7,8-ジフルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(50a)の合成:
6,7-ジフルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(1g、5.49mmol)のメタンスルホン酸(7mL)中の溶液に、アジ化ナトリウム(428mg、6.59mmol)を、氷冷浴内で15分間かけて3回に分けて添加した。30分後、水(100mL)を添加すると、生成物が溶液から析出した。この固体を水で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(50a)を得た。MS (m/z) 198 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.88 (s, 1H), 7.04 (dd, J = 10.4, 8.4 Hz, 1H), 6.85 (dd, J = 10.5, 7.1 Hz, 1H), 2.75 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.36 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.22 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
(12R)-7-(ベンジルオキシ)-2,3-ジフルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12S)-7-(ベンジルオキシ)-2,3-ジフルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(50b-1および50b-2)の合成:
表題化合物を、43g-1および43g-2と類似の方法で、7,8-ジフルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(50a)を6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
(12S)-2,3-ジフルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-2,3-ジフルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(50-1および50-2)の合成:
表題化合物を、46-1および46-2と類似の方法で、(12R)-7-(ベンジルオキシ)-2,3-ジフルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドまたは(12S)-7-(ベンジルオキシ)-2,3-ジフルオロ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(50b-1または50b-2)を(S)-または(R)-3-(ベンジルオキシ)-1-(9-フルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボキシレート(46a-1または46a-2)の代わりに使用して調製した。
50-1:MS (m/z) 488.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.31 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.54 - 7.42 (m, 2H), 7.40 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 9.9, 2.6 Hz, 1H), 7.05 (td, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.76 (s, 1H), 2.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 2.70 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 2.24 (s, 1H), 2.07 (d, J = 8.6 Hz, 1H)。
50-2:MS (m/z) 488.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.31 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.48 (dt, J = 11.6, 8.5 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 8.7, 6.7 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 10.0, 2.6 Hz, 1H), 7.05 (td, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 2.75 - 2.62 (m, 1H), 2.24 (s, 1H), 2.13 - 2.00 (m, 1H)。
実施例48:(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(51)の調製:
(7S)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(39a、100mg、0.31mmol)、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミン(82mg、0.46mmol)、およびトリエチルアミン(0.128mL、0.924mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、HATU(152mg、0.400mmol)を添加した。この混合物を室温で15分間撹拌し、次いでその有機層を3×1MのHCl、3×1MのNaOH、および1×sat aq NaHCO
3ですすいだ。その有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮乾固させた。その残渣をDMF(1mL)に溶解させ、そして塩化リチウム(261mg、6.16mmol)を添加した。この混合物を100℃で30分間撹拌し、次いで室温まで冷却し、水性TFAで希釈し、分取HPLC(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物(51)を得た。MS (m/z) 438.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.41 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.37 (td, J = 8.4, 6.1 Hz, 1H), 7.09 (td, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 4.73 - 4.53 (m, 3H), 4.24 (ddd, J = 13.3, 9.3, 7.3 Hz, 1H), 3.91 (dt, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.60 (dd, J = 14.8, 1.8 Hz, 1H), 3.18 (ddd, J = 13.3, 7.2, 2.7 Hz, 1H), 2.09 - 1.99 (m, 3H), 1.89 - 1.59 (m, 2H), 1.38 - 1.09 (m, 1H)。
実施例49:(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3R,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(3S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(52-1、52-2、52-3、および52-4)の調製:
7-メチルアゼパン-2-オン(52a)の合成:
表題化合物を、50aと類似の方法で、2-メチルシクロヘキサノンを6,7-ジフルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 171.74 [M+H-C4H8]+。
((syn)-および(trans)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(52b-1および52b-2)の合成
表題化合物を、43cと類似の方法で、7-メチルアゼパン-2-オン(52a)を6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。ジアステレオマー52b-1および52b-2を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離した。52b-1:MS (m/z) 242.73 [M+H]+;52b-2:MS (m/z) 242.73 [M+H]+。
((3S,7R)-、(3R,7S)-、(3R,7R)-、および(3S,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(52c-1a、52c-1b、52c-2b、および52c-2b)の合成
((Z)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(52b-1、480mg、1.981mmol)のジクロロメタン(2mL)中の懸濁物を、ジオキサン中4NのHCl(5mL)を添加しながら室温で撹拌した。1時間後、この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残渣、N-カルボベンゾキシオキシスクシンイミド(598.3mg、2.401mmol)、および炭酸ナトリウム(743.9mg、7.019mmol)のジオキサン(5mL)および水(5mL)中の混合物を室温で撹拌した。18時間後、この反応混合物を酢酸エチル(約60mL)で希釈し、そして水(約10mL)、およびブライン(約50mL)で洗浄した。その水層を酢酸エチル(約60mL)で抽出した。その有機画分をブラインで洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ体の((Z)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルを得た。MS (m/z) 276.94 [M+H]+。
((Z)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルを、その個々のエナンチオマーに、エタノール-トリフルオロ酢酸共溶媒を使用するAZ-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーによりにより分離して、((3S,7R)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルおよび(3R,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(52c-1aおよび52c-1b)を得た。
((3R,7R)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジルおよび(3S,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(52c-2a、および52c-2b)を類似の様式で、((E)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバメート(52b-2)から調製した。
(3S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3R,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(3S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(52-1、52-2、52-3、および52-4)の合成
(3R,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(52c-2b、244mg、0.883mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中の溶液を氷浴内で、THF中1Mのボラン-THF錯体(7.1mL、7.1mmol)を添加しながら撹拌した。この溶液を室温で撹拌した。20時間後、この反応混合物を氷浴内で撹拌し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、そしてメタノール(7~8mL)をゆっくりと添加した。5分後、この混合物を3mLまで濃縮し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム(30mL)および水で洗浄した。その水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出し、その有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。
この粗製アミンをエタノール(5mL)に溶解させ、そして10%の炭素担持パラジウム(38.8mg)を添加した。得られた混合物をH2雰囲気下で1時間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、そのパッドをエタノールで洗浄し、そしてその濾液を濃縮して、粗製ジアミンを得た。
3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(385.8mg、0.846mmol)、上記粗製ジアミン、および重炭酸ナトリウム(171.5mg、2.042mmol)の水(2mL)およびメタノール(10mL)中の混合物を室温で一晩、次いで50℃で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、溶媒の大部分を除去し、そして酢酸エチル(40mL)およびブライン(40mL)で希釈し、そして2つの画分を分離した。その水層を酢酸エチル(40mL)で抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣のメタノール(10mL)中の溶液に、1Nの水酸化リチウム(5mL)を添加し、そして得られた混合物を50℃の浴内で1時間撹拌し、この反応物を2NのHCl(約2.5mL)で中和し、濃縮してメタノールを除去し、そして残った水性残渣を水で希釈し、その後、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。その有機抽出物をブライン(1回)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(MgSO4)そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~6%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 508.20 [M+H]+。
(3S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(238.4mg、0.470mmol)をトルエン(1mL)およびトリフルオロ酢酸(4mL)に溶解させ、そして室温で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、水(0.1%のトリフルオロ酢酸))中20~53%のアセトニトリル(0.1%のトリフルオロ酢酸)で溶出する分取HPLCにより精製し、その後、フリーズドライさせて、(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(52-1)を得た。
(3S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3R,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(3S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(52-2、52-3、および52-4)を類似の様式で、それぞれ(3R,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル、(3R,7R)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル、および(3S,7S)-7-メチル-2-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸ベンジル(52c-1b、52c-2b、および52c-2b)から調製した。
52-1:MS (m/z) 418.23 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.43 (s, 1H), 7.52 - 7.28 (m, 1H), 7.05 - 6.80 (m, 2H), 4.61 (s, 3H), 3.92 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 14.8, 2.6 Hz, 1H), 3.53 (s, 1H), 2.64 (dd, J = 16.0, 7.9 Hz, 1H), 2.09 - 1.95 (m, 1H), 1.84 - 1.72 (m, 3H), 1.76 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.59 - 1.43 (m, 1H)。19F NMR (376 MHz, メタノール-d4) δ -114.00 (q, J = 7.8 Hz), -116.90 (q, J = 8.8 Hz)。
52-2:MS (m/z) 418.23 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.43 (s, 1H), 7.41 (q, J = 8.2 Hz, 1H), 6.93 (q, J = 9.5, 9.1 Hz, 2H), 4.61 (s, 3H), 3.92 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 14.9, 2.6 Hz, 1H), 3.61 - 3.49 (m, 1H), 2.64 (dd, J = 16.1, 7.9 Hz, 1H), 2.03 (t, J = 7.4 Hz, 1H),1.86 - 1.72 (m, 3H), 1.76 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.52 (s, 1H)。19F NMR (376 MHz, メタノール-d4) δ -113.99 (t, J = 7.9 Hz), -116.90 (q, J = 8.6 Hz)。
52-3:MS (m/z) 418.24 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.46 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.5, 6.4 Hz, 1H), 7.03 - 6.83 (m, 2H), 4.67 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.57 (ddd, J = 13.3, 8.7, 5.4 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 2.15 (td, J = 15.9, 15.1, 8.0 Hz, 2H), 2.01 - 1.85 (m, 1H), 1.74 (ddt, J = 15.4, 7.7, 4.0 Hz, 1H), 1.52 (dt, J = 14.8, 11.1 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.23 - 1.07 (m, 1H)。19F NMR (376 MHz, メタノール-d4) δ -78.26, -113.94 (ddd, J = 15.4, 8.7, 6.9 Hz), -116.87 (q, J = 8.4 Hz)。
52-4:MS (m/z) 418.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.46 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.5, 6.3 Hz, 1H), 7.02 - 6.84 (m, 2H), 4.72 - 4.63 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.60 - 4.52 (m, 1H), 3.75 (t, J = 1.6 Hz, 2H), 2.15 (td, J = 15.7, 14.9, 7.9 Hz, 2H), 1.93 (ddt, J = 18.8, 15.6, 4.3 Hz, 1H), 1.74 (ddt, J = 15.3, 7.7, 3.9 Hz, 1H), 1.51 (dt, J = 14.8, 11.1 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.22 - 1.04 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール-d
4) δ -78.28, -113.93 (ddd, J = 15.4, 8.5, 6.7 Hz), -116.86 (q, J = 8.4 Hz)。
実施例50a:(4R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(53-1および53-2)(SDS1、ジアステレオマー1)の調製:
(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジルおよび(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53a-1および53a-2)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1、6.0g、15.8mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、0℃で、ボランジメチルスルフィド錯体(4.5mL、47.3mmol)を添加した。この溶液を室温まで昇温させ、一晩撹拌し、そして2Mの水酸化ナトリウム(9.5mL)および過酸化水素(2.7mL、78.9mmol)で0℃で、3時間撹拌しながらクエンチした。この過酸化物をチオ亜硫酸ナトリウムでクエンチした。この反応物をEtOAcで2回抽出し、そしてその有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(53a-1および53a-2)を位置異性体の混合物として得た。MS (m/z) 399.4 [M+H]+。
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1)および(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-2)の合成:
(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジルおよび(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53a-1および53a-2、4.2g、10.6mmol)の混合物の、DCM(100mL)中の溶液に、0℃でDess Martinペルヨージナン(5.4g、12.8mmol)を添加した。この反応物を室温まで昇温させ、そして一晩撹拌した。この反応をsat.亜硫酸ナトリウムでクエンチし、そしてEtOAcで2回抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、53b-1を先に溶出する異性体として、および53b-2を後に溶出する異性体として得た。53b-1:MS (m/z) 397.3 [M+H]+;53b-2:MS (m/z) 397.0 [M+H]+。
(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53c-1)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1、400mg、1mmol)およびNaBH4(76mg、2mmol)のメタノール(10mL)中の溶液を室温で1時間撹拌した。これを飽和NH4Clでクエンチし、そしてEtOAcで2回抽出した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して表題化合物(53c-1)を得、これを引き続き、さらに精製せずに使用した。MS (m/z) 399.3 [M+H]+。
(3S,6R)-および(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53d-1および53d-2)の合成:
(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53c-1、300mg、0.8mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、0℃でテフロン(登録商標)ボトル内で、deoxofluor(トルエン中50%、1.4mL、3.8mmol)をゆっくりと添加した。この混合物を室温まで昇温させ、そして一晩撹拌した。この混合物を0℃まで冷却し、sat.重炭酸ナトリウムでクエンチし、そして15分間撹拌し、その後、DCMで2回抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表題化合物を得、立体化学を任意で割り当てた。53d-1:MS (m/z) 401.7 [M+H]+;53d-2:MS (m/z) 401.7 [M+H]+。
(3S,6R)-6-フルオロアゼパン-3-アミンおよび(3S,6S)-6-フルオロアゼパン-3-アミン(53e-1および53e-2)の合成:
(3S,6R)-6-フルオロアゼパン-3-アミンまたは(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボキシレート(53d-1または53d-2、82mg、0.2mmol)のエタノール(8mL)中の溶液に、PdOH/C(28.8mg、0.04mmol)を添加した。この混合物をN2でスパージし、そしてH2のバルーンを取り付けた。これを2時間撹拌し、次いでこの混合物をセライト(登録商標)で濾過した。混合物を濃縮して表題化合物(53e-1または53e-2)を得、これをさらに精製せずに引き続き使用した。MS (m/z) 133.7 [M+H]+。
(4R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(53-1および53-2)の合成:
表題化合物を、44-1および44-2と同様に、(3S,6R)-6-フルオロアゼパン-3-アミンおよび(3S,6S)-6-フルオロアゼパン-3-アミン(53e-1および53e-2)を(R,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボン酸ベンジルまたは(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボン酸ベンジル(44a-2および44b-2)の代わりに使用して調製した。
53-1:MS (m/z) 422.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.43 - 7.34 (m, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 5.31 - 5.11 (m, 1H), 4.78 - 4.61 (m, 1H), 4.70 - 4.66 (m, 2H), 4.53 (s, 1H), 4.02 (d, 1H), 3.80 - 3.72 (m, 1H), 3.49 (dd, 1H), 2.55 - 2.40 (m, 1H), 2.38 - 2.25 (m, 1H), 2.14 - 2.00 (m, 1H), 1.68 - 1.41 (m, 1H)。
53-2:MS (m/z) 422.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.50 (t, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 1H), 6.88 - 6.75 (m, 2H), 5.13 - 4.91 (m, 1H), 4.86 - 4.73 (m, 1H), 4.72 - 4.59 (m, 2H), 4.58 - 4.47 (m, 1H), 4.00 (dd, 1H), 3.49 (dd, 1H), 3.29 (ddd, 1H), 2.47 - 2.33 (m, 1H), 2.31 - 2.20 (m, 1H), 2.13 - 1.99 (m, 1H), 1.98 - 1.84 (m, 1H)。
実施例50b:(4S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(53-3および53-4)の調製:
表題化合物を、53-1および53-2と同様に、(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-2)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1)の代わりに使用して調製した。
53-3:MS (m/z) 422.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.37 (t, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 1H), 6.90 - 6.76 (m, 2H), 5.34 - 5.09 (m, 1H), 4.78 - 4.61 (m, 1H), 4.69 - 4.65 (m, 2H), 4.57 - 4.44 (m, 1H), 4.07 - 3.95 (m, 1H), 3.75 (dd, 1H), 3.49 (dd, 1H), 2.48 (dddd, 1H), 2.31 (ddt, 1H), 2.15 - 2.01 (m, 1H), 1.55 (dddd, 1H)。
53-4:MS (m/z) 422.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.44 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.44 - 7.34 (m, 1H), 6.90 - 6.77 (m, 2H), 5.14 - 4.92 (m, 1H), 4.90 - 4.74 (m, 1H), 4.74 - 4.57 (m, 2H), 4.56 - 4.41 (m, 1H), 4.07 - 3.90 (m, 1H), 3.49 (dd, 1H), 3.29 (ddd, 1H), 2.46 - 2.32 (m, 1H), 2.32 - 2.15 (m, 1H), 2.15 - 1.80 (m, 2H)。
実施例51:(7S)-N-(2-フルオロ-3-メトキシベンジル)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(54)の調製:
表題化合物を、(7S)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(51a)および(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)メタンアミンから、化合物51について記載された方法に従って調製した。MS (m/z) 416.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.19 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.11 (td, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.03 (td, J = 8.2, 1.7 Hz, 1H), 6.99 - 6.90 (m, 1H), 4.67 - 4.57 (m, 3H), 4.25 (ddd, J = 13.3, 9.3, 7.4 Hz, 1H), 3.96 - 3.83 (m, 4H), 3.61 (dd, J = 14.8, 1.9 Hz, 1H), 3.18 (ddd, J = 13.3, 7.2, 2.7 Hz, 1H), 2.07 - 2.00 (m, 2H), 1.90 - 1.68 (m, 2H), 1.40 - 1.15 (m, 1H)。
実施例52:(12S)-2-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12R)-2-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(55-1および55-2)の調製:
表題化合物を、化合物50-1および50-2と同様に、7-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
55-1:MS (m/z) 470.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.38 (td, J = 9.7, 8.8, 6.2 Hz, 2H), 7.23 (ddd, J = 9.5, 7.1, 2.8 Hz, 2H), 7.15 - 7.09 (m, 1H), 7.08 - 7.02 (m, 1H), 4.88 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 14.7, 2.0 Hz, 1H), 2.85 - 2.76 (m, 1H), 2.70 (dd, J = 14.7, 12.0 Hz, 1H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 2.12 - 1.99 (m, 1H)。
55-2:MS (m/z) 470 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.32 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.46 - 7.32 (m, 2H), 7.22 (ddt, J = 9.8, 5.9, 2.7 Hz, 2H), 7.16 - 7.07 (m, 1H), 7.08 - 6.99 (m, 1H), 4.88 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.80 (ddd, J = 10.8, 8.3, 4.0 Hz, 1H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 2.10 (t, J = 6.8 Hz, 1H)。
実施例53a:(5S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(56-1および56-2):
表題化合物を、53-1および53-2と類似の方法で、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-2)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1)の代わりに使用し、そして立体異性体を、アミドカップリング前ではなくベンジル保護されたアルコールとして分離して、合成した。
56-1:MS (m/z) 422.3 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.53 (t, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 1H), 6.88 - 6.71 (m, 2H), 5.26 - 4.99 (m, 1H), 4.73 - 4.59 (m, 3H), 4.51 (ddd, 1H), 4.10 - 3.96 (m, 1H), 3.57 (dd, 1H), 3.27 (ddd, 1H), 2.57 - 2.42 (m, 2H), 2.38 - 2.24 (m, 1H), 2.24 - 2.05 (m, 1H)。
56-2:MS (m/z) 422.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.33 (t, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 1H), 6.92 - 6.75 (m, 2H), 5.02 - 4.84 (m, 1H), 4.74 - 4.61 (m, 2H), 4.61 - 4.48 (m, 2H), 4.03 - 3.94 (m, 1H), 3.81 (dd, 1H), 3.26 - 3.08 (m, 1H), 2.90 - 2.72 (m, 1H), 2.37 - 2.23 (m, 1H), 2.23 - 1.94 (m, 2H)。
実施例53b:(5S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(56-3および56-4):
表題化合物を、56-1および56-2と類似の方法で、(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-2)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1)の代わりに使用し、そして立体異性体を、アミドカップリング前ではなくベンジル保護されたアルコールとして分離して、合成した。
56-3:MS (m/z) 422.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.54 (t, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.41 - 7.34 (m, 1H), 6.89 - 6.70 (m, 1H), 5.13 (dt, 1H), 4.76 - 4.62 (m, 2H), 4.60 - 4.46 (m, 2H), 4.04 (d, 1H), 3.57 (dd, 1H), 3.27 (ddd, 1H), 2.60 - 2.43 (m, 2H), 2.42 - 2.26 (m, 1H), 2.25 - 1.97 (m, 1H)。
56-4:MS (m/z) 422.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.39 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.44 - 7.33 (m, 1H), 6.90 - 6.76 (m, 2H), 5.08 - 4.87 (m, 1H), 4.67 (d, 2H), 4.61 - 4.55 (m, 1H), 4.54 (d, 1H), 3.99 (dd, 1H), 3.82 (dd, 1H), 3.19 (dt, 1H), 2.90 - 2.72 (m, 1H), 2.40 - 2.23 (m, 1H), 2.23 - 2.13 (m, 1H), 2.13 - 1.87 (m, 1H)。
実施例54:(7’S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミドおよび(7’R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(57-1および57-2)の調製:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-メチレンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(57a)の合成:
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.44g、4.04mmol)の無水THF(15mL)中の懸濁物に、氷水浴内で、カリウムt-ブトキシド(368mg、3.28mmol)をアルゴン雰囲気下で添加した。得られた懸濁物を0℃で30分間、次いで室温で10分間撹拌した。3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c、400mg、1.01mmol)のTHF(8mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を1時間撹拌し、そしてブラインを添加してこの反応をクエンチした。これを酢酸エチルで抽出した。その有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮乾固させた。その残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物(57a)を得た。MS (m/z) 395.66 [M+H]+。
4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-アザスピロ[2.6]ノナン-6-カルボン酸ベンジル(57b)の合成:
フラスコに、CH2I2(1.97g、7.35mmol)の無水トルエン(10mL)中の溶液をアルゴン下で0℃で入れた。ジエチル亜鉛溶液(5.88mL、5.88mmol、ヘキサン中1.0M)を添加した。この混合物を15分間撹拌し、そして3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-メチレン-アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(57a、290mg、0.735mmol)のトルエン(10mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を室温で3日間撹拌し、次いで水性飽和NH4Clでクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮乾固させた。その残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物(57b)を得た。MS (m/z) 409.89 [M+H]+。
6-アザスピロ[2.6]ノナン-4-アミン二塩酸塩(57c)の合成:
4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-アザスピロ[2.6]ノナン-6-カルボン酸ベンジル(57b、95mg、0.233mmol)を、密封した40mLの耐圧容器に入れた。これに5mLの、ジオキサン中のHCl(4M)を添加した。この反応物を95℃まで一晩加熱し、そして室温まで冷却した。溶媒を除去して、表題生成物(57c)を得た。MS (m/z) 141.15 [M+H]+。
12’-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(57d)の合成:
表題生成物を、28aと類似の方法で、6-アザスピロ[2.6]ノナン-4-アミン二塩酸塩(57c)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 520.20 [M+H]+。
(7’S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミドおよび(7’R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(57-1および57-2)の合成:
12’-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1’,11’-ジオキソ-1’,4’,5’,11’-テトラヒドロ-3’H,7’H-スピロ[シクロプロパン-1,6’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(57d)を、その個々のエナンチオマーに、MeOH共溶媒を使用するOD-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離した。分離したエナンチオマーを1mLのトルエンおよび1mLのTFAに溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応物を濃縮し、そしてACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して、表題化合物を得た。
57-1:MS (m/z) 430.24 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.84 (s, 1H), 10.40 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.07 (tdd, J = 8.6, 2.6, 1.0 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.22 (dt, J = 13.2, 8.9 Hz, 1H), 4.04 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 14.6, 2.7 Hz, 1H), 3.75 (dd, J = 14.6, 1.8 Hz, 1H), 3.23 - 3.13 (m, 1H), 1.95 - 1.84 (m, 2H), 1.49 - 1.38 (m, 1H), 0.77 (qt, J = 10.6, 5.8 Hz, 3H), 0.55 - 0.39 (m, 2H)。
57-2:MS (m/z) 430.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.84 (s, 1H), 10.40 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.07 (tdd, J = 8.6, 2.6, 1.1 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.22 (dt, J = 13.2, 8.8 Hz, 1H), 4.04 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 14.5, 2.7 Hz, 1H), 3.75 (dd, J = 14.5, 1.8 Hz, 1H), 3.18 (ddd, J = 13.1, 6.8, 2.5 Hz, 1H), 1.95 - 1.84 (m, 2H), 1.49 - 1.38 (m, 1H), 0.85 - 0.70 (m, 3H), 0.52 - 0.39 (m, 2H)。
実施例55:(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(58)の調製:
(S)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン(58a)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-2、648mg、1.70mmol)をジオキサン中のHCl(4M、8.5mL)に耐圧容器内で溶解させた。この混合物を95℃で3時間撹拌し、室温まで冷却し、ジエチルエーテル(17mL)で希釈し、そして5分間撹拌した。その沈殿物を濾過により集め、そしてさらなるエーテルですすいで、表題化合物(58a)を得、これを引き続き、さらに精製せずに使用した。
(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(58)の合成:
表題化合物を、51と同様に、(S)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン(58a)を(3S)-アゼパン-3-アミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 436.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.42 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.58 - 7.25 (m, 1H), 7.10 (td, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 5.70 - 5.43 (m, 2H), 5.10 - 4.83 (m, 1H), 4.79 (ddt, J = 8.9, 4.4, 2.2 Hz, 1H), 4.63 (dd, J = 6.0, 1.4 Hz, 2H), 3.88 (dd, J = 14.3, 1.8 Hz, 1H), 3.82 - 3.61 (m, 2H), 3.22 - 2.94 (m, 1H), 2.49 - 2.37 (m, 1H)。
実施例56:(7S)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(59-1および59-2)の調製:
1-(4-メトキシベンジル)アゼパン-3-オン(59a)の合成:
PMB-Cl(0.653g、4.17mmol)、その後、DIPA(1.18mL、6.95mmol)を、アゼパン-3-オン塩酸塩(0.52g、3.48mmol)のDCM(5mL)中の懸濁物に添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(59a)を得た。MS (m/z) 234.2 [M+H]+。
N-(1-(4-メトキシベンジル)アゼパン-3-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(59b)の合成:
1-(4-メトキシベンジル)アゼパン-3-オン(59a、0.809g、3.47mmol)および2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.504g、4.16mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、チタン(IV)エトキシド(1.46mL、6.98mmol)を室温で添加し、そして得られた溶液を一晩撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、そしてaq.NaHCO3(5mL)でクエンチした。次いで、セライトを添加し、その固体を濾別し、そしてそのフィルターケーキを酢酸エチル(10mL×2)で洗浄した。合わせた溶媒を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を、EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(59b)を得た。MS (m/z) 337.2 [M+H]+。
N-(1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルアゼパン-3-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(59c)の合成:
3MのMeMgBr(0.91mL)を、N-(1-(4-メトキシベンジル)アゼパン-3-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(59b、0.23g、0.68mmol)のDCM中の溶液に-78℃滴下により添加し、次いでこの混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてsat.NH4Clおよびブラインで洗浄した。この混合物をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。粗製物質を、酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(59c)を得た。MS (m/z) 353.2 [M+H]+。
3-メチルアゼパン-3-アミン(59d)の合成:
ジオキサン中4MのHCl(1mL)を、N-(1-(4-メトキシベンジル)-3-メチルアゼパン-3-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(59c、0.05g、0.142mmol)のDCM(2mL)中の溶液に室温で添加し、そしてこの反応物を2時間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、その粗製物質をEtOH(5mL)に溶解させ、そして10wt.%負荷の炭素担持パラジウム(乾燥基準)、マトリックス炭素粉末、湿式支持体(15mg)を添加した。得られた混合物を室温でN2下で1時間撹拌して、微量のS含有副生成物を除去し、次いで黒色固体を濾別した。10wt.%負荷の炭素担持パラジウム(乾燥基準)、マトリックス炭素粉末、湿式支持体(15mg)をこの溶液に再度充填し、そしてH2でパージした(3回)。次いで、この反応混合物をH2下で2時間撹拌した。黒色固体を濾別し、そして溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣を次の工程に直接使用した。MS (m/z) 129.2 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(59e)の合成:
3-メチルアゼパン-3-アミン(59d、0.013g、0.1mmol)および重炭酸ナトリウム(45.07mg、0.54mmol)のMeOH(2mL)およびH2O(2mL)中の混合物に、3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチル(30mg、0.07mmol)を室温で添加した。この混合物を60℃で3時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、H2Oおよびブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(59e)を得た。MS (m/z) 526.2 [M+H]+。
(7S)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(59-1および59-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(59e、0.03g、0.06mmol)をトルエン(2mL)に溶解させ、そしてTFA(2mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をHPLCにより精製して、ラセミ体混合物を得た。この混合物をそのエナンチオマーに、メタノール共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離して、表題化合物(59-1および59-2)を得た。
59-1:MS (m/z) 436.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) 8.57 (s, 1H), 6.90 (m, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.39 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.70 (m, 1H), 3.20 (m, 1H), 2.15 - 1.22 (m, 9H)。
59-2:MS (m/z) 436.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) 8.57 (s, 1H), 6.90 (m, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.38 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.71 (m, 1H), 3.19 (m, 1H), 2.15 - 1.25 (m, 9H)。
実施例57a:(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(60-1)の調製:
(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-1)および(3R,4R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-2)の合成:
フラスコに、メチルグリニャール(Et2O中3M、1.02mL、3.05mmol)を0℃で添加した。(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c-1、302mg、0.76mmol)の、3mLのTHF中の溶液をゆっくりと添加し、この反応物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。次いで、これをNH4Cl(飽和水溶液)でクエンチし、そして酢酸エチルに抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮乾固させた。その残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60a-1および60a-2)を得、立体化学を任意で割り当てた。MS (m/z) 413.24 [M+H]+。
(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2)の合成:
表題化合物を、13aと類似の方法で、(3R,4R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-2)を12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 415.78 [M+H]+。その構造をX線結晶構造解析により確認した。
(3R,4S)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-3-アミン(60c-2)の合成:
(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2、110mg、0.265mmol)を20mLの無水エタノールに溶解させ、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。炭素担持水酸化パラジウム(37.3mg、0.05mmol、20%のPd重量)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下(1atm、バルーン)でスパージした。この混合物を1日激しく撹拌し、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。これをセライト(登録商標)のパッドで濾過した。そのフィルターケーキを無水エタノールで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(60c-2)を得た。MS (m/z) 147.23 [M+H]+。
(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(60-1)の合成:
表題化合物を、化合物28と類似の方法で、(3R,4S)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-3-アミン(60c-2)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 436.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.68 (s, 1H), 10.34 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.07 (td, J = 8.6, 2.6 Hz, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.19 (dt, J = 13.2, 8.4 Hz, 1H), 3.96 (ddd, J = 15.4, 6.3, 3.0 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.16 - 3.06 (m, 1H), 1.95 - 1.68 (m, 3H), 1.63 (d, J = 23.8 Hz, 3H), 1.39 (td, J = 13.8, 12.7, 5.2 Hz, 1H)。
実施例57b:(6S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(60-2および60-3)の調製:
(3S,4R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジルおよび(3S,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-3および60a-4)の合成:
表題化合物を、(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-1)と類似の方法で、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c-2)を(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 415.52 [M+H]+。
(6S,7S)-および(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(60-2および60-3)の合成:
表題化合物を、60-1と類似の方法で、(3S,4R)3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-3または60a-4)を(3R,4R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60a-2)の代わりに使用して調製した。
60-2:MS (m/z) 436.16 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.80 (s, 1H), 10.34 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.47 - 7.36 (m, 1H), 7.26 (td, J = 9.9, 2.6 Hz, 1H), 7.08 (td, J = 8.6, 2.6 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.16 (q, J = 11.3 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 15.3, 2.5 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.16 (dd, J = 12.9, 7.7 Hz, 1H), 2.17 - 2.04 (m, 1H), 1.91 (dd, J = 14.9, 7.1 Hz, 1H), 1.74 (dd, J = 15.0, 7.6 Hz, 1H), 1.50 - 1.21 (m, 4H)。
60-3:MS (m/z) 436.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.68 (s, 1H), 10.34 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (td, J = 8.6, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.6, 9.4, 2.6 Hz, 1H), 7.12 - 7.02 (m, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.19 (dt, J = 13.1, 8.4 Hz, 1H), 3.96 (ddd, J = 15.3, 6.3, 3.0 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.16 - 3.05 (m, 1H), 2.00 - 1.68 (m, 3H), 1.63 (d, J = 23.8 Hz, 3H), 1.49 - 1.26 (m, 1H)。
実施例58:(6S,7S)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7S)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(61-1および61-2)の調製:
表題化合物を、60-2および60-3と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
61-1:MS (m/z) 454.19 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.80 (s, 1H), 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.79 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.22 - 4.09 (m, 1H), 3.90 (dd, J = 15.0, 2.5 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.15 (dd, J = 13.0, 7.7 Hz, 1H), 2.10 (q, J = 11.4 Hz, 1H), 1.91 (dt, J = 15.6, 6.5 Hz, 1H), 1.73 (dt, J = 14.3, 6.6 Hz, 1H), 1.44 - 1.23 (m, 4H)。
61-2:MS (m/z) 454.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.63 (s, 1H), 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.27 - 7.17 (m, 2H), 4.80 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.18 (dt, J = 13.2, 8.4 Hz, 1H), 3.94 (ddd, J = 15.3, 6.2, 3.0 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 3.10 (td, J = 8.3, 3.8 Hz, 1H), 1.84 (ddt, J = 33.9, 13.2, 7.2 Hz, 3H), 1.62 (d, J = 23.8 Hz, 3H), 1.38 (t, J = 15.3 Hz, 1H)。
実施例59:(7S)-N-(2,3-ジクロロ-4-フルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(62)の調製:
(2,3-ジクロロ-4-フルオロフェニル)メタンアミン(62a)の合成
NH2OH-HCl(6.95g、0.1mol)およびKHCO3(5g、0.05mol)の、250mLの水中の溶液を作製した。5.2mLのこの溶液をエタノール(20mL)中の2,3-ジクロロ-4-フルオロベンズアルデヒド(1g、5mmol)にゆっくりと添加した。これを20分間撹拌し、等体積の水を添加し(20mL)、そしてその固体を濾別した。その上清を乾燥させて、(Z)-2,3-ジクロロ-4-フルオロベンズアルデヒドオキシムを得、これをそのまま次の反応で使用した。MS (m/z) 208.1 [M+H]+。
亜鉛粉末(1.3g、19.2mmol)を、(Z)-2,3-ジクロロ-4-フルオロベンズアルデヒドオキシム(1g、4.8mmol)の水(1mL)およびTFA(3mL)中の溶液に添加した。この反応物を6時間撹拌した。固体を濾別し、そして上清をEtOAcで希釈し、その後、sat.NaHCO3で塩基性になるまで希釈した。この混合物をEtOAcで2回抽出し、次いで有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して表題化合物(62a)を得、これをさらに精製せずに次の工程に持ち越した。MS (m/z) 194.0 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.37 - 7.32 (m, 1H), 7.11 (t, 1H), 3.97 (s, 1H), 1.59 (s, 2H)。
(7S)-N-(2,3-ジクロロ-4-フルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(62)の合成
表題化合物を、化合物51と同様に、(2,3-ジクロロ-4-フルオロフェニル)メタンアミン(62a)を(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.72 - 10.57 (m, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.35 (dd, 1H), 7.07 (t, 1H), 4.82 - 4.61 (m, 2H), 4.51 - 4.35 (m, 2H), 4.07 - 3.90 (m, 1H), 3.54 (dd, 1H), 3.18 (ddd, 1H), 2.22 - 1.95 (m, 3H), 1.94 - 1.75 (m, 2H), 1.45 - 1.33 (m, 1H)。
実施例60:(13S)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(63-1および63-2)の調製:
4-メチル-N-フェネチルベンゼンスルホンアミド(63a)の合成:
2-フェニルエタン-1-アミン(14.55g、120mmol)およびEt3N(33mL、237mmol)のDCM(120mL)中の撹拌溶液に、アルゴン下で0℃で、p-トルエンスルホニルクロリド(23.3g、122.2mmol)を少しずつ添加した。添加後、この反応物をアルゴン下で30℃で7時間撹拌した。この反応混合物を水(200mL)で希釈し、そしてその有機層を分離した。その水層をDCMで抽出し(2回)、そして合わせた有機抽出物を濃縮した。その残渣を減圧下で乾燥させ、そしてDCM(300mL)に溶解させ、aq.HCl(0.5M、100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して表題化合物(63a)を得、これをさらに精製せずにさらに使用した。MS (m/z) 276.3 [M+H]+。
N-フェネチル-N-トシルグリシンエチル(63b)の合成:
4-メチル-N-フェネチルベンゼンスルホンアミド(63a、33.8g、120mmol)のアセトン(360mL)中の撹拌溶液に、アルゴン下で室温で、K2CO3(49.8g、360mmol)および2-ブロモ酢酸エチル(15.3mL、138mmol)を添加した。この反応物をアルゴン下で75℃で18時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。その残渣を水(150mL)に懸濁させ、そしてEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して表題化合物(63b)を得、これをさらに精製せずにさらに使用した。MS (m/z) 362.3 [M+H]+。
N-フェネチル-N-トシルグリシン(63c)の合成:
N-フェネチル-N-トシルグリシンエチル(63b、47.1g、120mmol)のEtOH/H2O(120mL/200mL)中の撹拌混合物に、室温で、NaOH(12.0g、300mmol)を添加した。得られた懸濁物を50℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のEtOHを除去し、0℃まで冷却し、そしてconc.HCl(30mL)を滴下により添加した。固体沈殿物を濾過により集め、水(100mL)および石油エーテル(100mL)ですすぎ、EtOAc(500mL)に溶解させ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して表題化合物(63c)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 334.2 [M+H]+。
3-トシル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(63d)の合成:
N-フェネチル-N-トシルグリシン(63c、41.3g、120mmol)のDCM(300mL)中の撹拌溶液に、アルゴン下で室温で、SOCl2(43mL、593mmol)およびDMF(0.3mL)を添加した。この反応物をアルゴン下で40℃で12時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させ、次いで高真空下で30分間乾燥させた。その残渣を乾燥DCM(400mL)にアルゴン下で溶解させ、そして-20℃まで冷却した。AlCl3(56g、420mmol)を少しずつ添加した。添加後、この反応物を室温で1時間、次いで30℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を、予め-20℃まで冷却しておいたaq.HCl(6M、200mL)に注いだ。得られた混合物をDCM(200mL、2回)で抽出し、そして合わせた有機抽出物をaq.HCl(1M、200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(20~50のEtOAc/PE、次いで50%のEtOAc/DCM)により精製して、表題化合物(63d)を得た。MS (m/z) 316.3 [M+H]+。
3-トシル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(63e)の合成:
3-トシル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(63d、20.0g、63.4mmol)のi-PrOH(630mL)中の撹拌懸濁物に、アルゴン下で室温でNH4OAc(98g、1271mmol)を添加した。次いで、NaBH3CN(19.95g、317.5mmol)を少しずつ添加した。この反応物をアルゴン下で85℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物を水(300mL)で、その後、水性NaOH(2M、100mL)でクエンチした。この懸濁物を減圧下で濃縮して、大部分のi-PrOHを除去した。得られた懸濁物をDCM(200mL)で希釈し、濾過し、そしてそのフィルターケーキをDCM(100mL)で洗浄した。このフィルターケーキをMeOH(200mL)に溶解させ、そしてaq.HCl(3M、100mL)を、室温で撹拌しながら滴下により添加した。添加後、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。MeOH(100mL)を添加し、その後、水性NaOH(2M)を、pHが11に等しくなるまで添加した。得られた混合物を濃縮してMeOHを除去し、水(300mL)で希釈し、そしてDCM(300mL、2回)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4のパッドで濾過し、そして濃縮して、表題化合物を得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 317.3 [M+H]+。
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二臭化水素酸塩(63f)の合成:
3-トシル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(63e、11.55g、36.5mmol)およびHBr(AcOH中33wt%)(110mL)の混合物をアルゴン下で75℃で一晩撹拌した。冷却した反応混合物をEtOAc(1L)で希釈し、室温で30分間撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキをEtOAc(100mL)で洗浄し集め、そして減圧下で乾燥させて、表題化合物(63f)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 163.5 [M+H]+。
4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(63g)の合成:
3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(0.20g、0.45mmol)および2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二臭化水素酸塩(63f、0.145g、0.45mmol)の、6:1のMeOH/H2O(14mL)中の懸濁物に、NaHCO3(0.376g、4.47mmol)を添加した。この懸濁物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてEtOAcおよびH2Oに再度溶解させた。その有機相を分離し、そしてその水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(25~100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(63g)を得た。MS (m/z) 560.07 [M+H]+。
(13S)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(63-1および63-2)の合成:
4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(63g)を、その個々のエナンチオマーに、50%のEtOH共溶媒を使用するOD-Hカラムでの分取SFCにより分離して、(13S)-4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドを最初に溶出するピークとして、および(13R)-4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドを2番目に溶出するピークとして得た。
分離したエナンチオマーを1:1のトルエン/TFA(4mL)に溶解させた。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、そして濃縮した。その残渣をMeCNに溶解させ、そして水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により30分間かけて精製して、表題化合物(63-1および63-2)を得た。
63-1:MS (m/z) 470.16 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 9.01 (s, 1H), 7.37 - 7.12 (m, 6H), 6.02 (s, 1H), 4.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.45 (dd, J = 15.0, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.6, 5.5 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.61 (td, J = 14.1, 13.2, 7.4 Hz, 1H), 3.42 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 2.83 (dd, J = 15.3, 5.5 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -109.25 (tt, J = 9.4, 6.2 Hz), -112.54 (p, J = 7.2 Hz)。
63-2:MS (m/z) 470.13 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 9.01 (s, 1H), 7.38 - 7.14 (m, 6H), 6.02 (s, 1H), 4.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.45 (dd, J = 15.0, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.6, 5.5 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.61 (td, J = 14.0, 13.2, 7.3 Hz, 1H), 3.42 (dd, J = 12.7, 7.2 Hz, 1H), 2.83 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.25 (tt, J = 9.1, 6.3 Hz), -112.54 (t, J = 7.4 Hz)。
実施例61:(13R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(64-1および64-2)の調製:
表題化合物を、63-1および63-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。キラル分離を行い、その後、40%のMeOHを共溶媒として用いるIAカラムでの分取SFCを使用する脱保護を行った。
64-1:MS (m/z) 452.14 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.45 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.33 - 7.18 (m, 5H), 7.09 (td, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.67 - 4.51 (m, 2H), 4.47 (dd, J = 15.0, 2.6 Hz, 1H), 4.29 (td, J = 12.7, 5.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.71 - 3.55 (m, 1H), 3.43 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 2.84 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -112.30 (p, J = 7.9 Hz), -114.92 (q, J = 8.9 Hz)。
64-2:MS (m/z) 452.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.46 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.35 - 7.18 (m, 5H), 7.10 (td, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 4.67 - 4.52 (m, 2H), 4.47 (dd, J = 15.1, 2.7 Hz, 1H), 4.30 (td, J = 12.6, 5.5 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.63 (td, J = 14.2, 13.7, 7.5 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 2.85 (dd, J = 15.3, 5.5 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -112.30 (p, J = 7.9 Hz), -114.92 (q, J = 8.8 Hz)。
実施例62:(1aR,11aR)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(1aS,11aS)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(65-1および65-2)の調製:
rel-tert-((1R,2S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸ブチル(65a)の合成
rel-(1R,2S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ビニルシクロプロパン-1-カルボン酸(993.5mg、4.37mmol)のメタノール(20mL)中の溶液を0℃で、ジエチルエーテル(7mL)中2Mの(トリメチルシリル)ジアゾメタンを添加しながら、黄色が持続するようになるまで撹拌した。30分後、酢酸のメタノール中の溶液を、黄色が消失するまで滴下により添加した。得られた溶液を濃縮し、そしてその残渣をトルエンと共エバポレートした。
その粗製残渣をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解させ、そして0℃で、1Mの水素化アルミニウムリチウム(5.8mL、5.8mmol)を滴下により添加しながら撹拌した。0℃で30分後、この反応混合物をエチルエーテル(40mL)で希釈し、そして0℃で、水(0.22mL)、15%の水酸化ナトリウム(0.22mL)、および水(0.66mL)を順番に滴下により添加しながら激しく撹拌した。0℃で30分間撹拌した後に、無水硫酸ナトリウムをこの混合物に添加し、そしてセライトで濾過した。その濾液を濃縮した後に、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(65a)を得た。MS (m/z) 157.76 [M+H-C4H8]+。
rel-tert-アリル(((1R,2R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ビニルシクロプロピル)メチル)カルバミン酸ブチル(65b)の合成
rel-((1R,2S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(65a、627.6mg、2.943mmol)のジクロロメタン(10mL)およびトリエチルアミン(0.62mL、4.448mmol)中の溶液を氷-塩浴で、メタンスルホニルクロリド(0.26mL、3.359mmol)を滴下により添加しながら撹拌した。この氷浴内で30分後、この反応混合物を氷冷ジクロロメタンで希釈し、そして冷飽和重炭酸ナトリウム溶液および冷ブラインで洗浄した。その水性画分をジクロロメタンで抽出した後に、合わせた有機画分をMgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。
その粗製残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解させ、そしてプロパ-2-エン-1-アミン(0.2mL、2.666mmol)をこの溶液に室温で添加し、そして88時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のアセトニトリルを除去し、そしてその残渣を飽和重炭酸ナトリウム(30mL)で希釈し、その後、その生成物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。この抽出物をブラインで洗浄した後に、その有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮して粗生成物を得た。
この粗製アミンおよびトリエチルアミン(1mL、7.174mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(1.6g、7.14mmol)を添加し、そして得られた溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして得られた残留油状物を酢酸エチル(40mL)に溶解させ、そして水で洗浄した。その水性画分を酢酸エチル(40mL)で抽出した後に、その有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(65b)を得た。MS (m/z) 352.78 [M+H]+。
rel-(1S,7R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸tert-ブチル(65c)の合成
rel-アリル(((1R,2R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ビニルシクロプロピル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(65b、837.7mg、2.377mmol)およびGrubbs触媒第2世代(100.89mg、118.98umol)のトルエン(800mL)中の溶液をArガスで30分間パージし、そして80℃で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、0~30%の酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(65c)を得た。MS (m/z) 324.75 [M+H]+。
(1R,7S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボキシレートおよび(1S,7R)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボキシレート(65d-1および65d-2)の合成
rel-アリル(((1R,2R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ビニルシクロプロピル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(65c、677.9mg、2.090mmol)のジクロロメタン(5.5mL)中の溶液を0℃で、ジオキサン中4MのHCl(5.3mL、21.20mmol)を添加しながら撹拌した。添加後、この混合物を室温で1時間撹拌し、さらなるジオキサン中4NのHCl(5.3mL)を添加し、そしてこの混合物を2時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。この残渣および炭酸ナトリウム(1.3g、12.56mmol)のジオキサン(8mL)および水(8mL)中の懸濁物を0℃で、クロロギ酸ベンジル(0.75mL、5.04mmol)を添加しながら撹拌した。室温で3時間撹拌した後に、この反応混合物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、そして水で洗浄した(2回)。その水性画分を酢酸エチル(約30mL)で抽出し、そしてその有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~80%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、rel-(1R,7S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジルを得た。MS (m/z) 392.99 [M+H]+。
rel-(1R,7S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジルを、その個々のエナンチオマーに、15%のIPA-NH3共溶媒を使用するCell 2カラムでの分取SFCクロマトグラフィーするにより分離して、表題化合物(65d-1および65d-2)を得た。
(1aR,11aR)-および(1aS,11aS)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(65-1および65-2)の合成
(1R,7S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジルまたは(1S,7R)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボキシレート(65d-1または65d-2、96.4mg、0.246mmol)および20%の炭素担持水酸化パラジウム(9.9mg)のエタノール(2mL)および酢酸エチル(4mL)中の混合物をH-2雰囲気下で3時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、エタノールで洗浄し、そしてその濾液を濃縮乾固させて、粗製水素化生成物を得た。
3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(52.9mg、0.123mmol)および重炭酸ナトリウム(273mg、0.325mmol)を、上記粗製生成物に添加し、その後、水(0.5mL)およびメタノール(2.5mL)を添加し、その後、50℃で17時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分の溶媒を除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(15mL)およびブライン(15mL)に溶解させそしてその画分を分離した。その水性画分を酢酸エチル(15mL)で抽出し、そしてこの2つの有機画分をブラインで洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をメタノール(2mL)および1Nの水酸化リチウム(1mL)に溶解させそして50℃で30分間激しく撹拌した。得られた反応混合物を1NのHClで中和し、そして酢酸エチル(15mL)で希釈し、その後、水(15mL×2)で洗浄した。その水性画分を酢酸エチル(15mL)で抽出した後に、合わせた有機画分をMgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。MS (m/z) 506.16 [M+H]+。
上記残渣をトルエン(0.2mL)およびトリフルオロ酢酸(1mL)に溶解させ、その後室温で撹拌した。2時間後、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、水(0.1%のTFA)中10~70%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により精製して、表題化合物(65-1または65-2)を得た。
65-1:MS (m/z) 416.21 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.28 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.39 (td, J = 8.7, 6.4 Hz, 1H), 7.04 - 6.81 (m, 2H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 13.7, 4.6 Hz, 1H), 4.05 (dt, J = 14.9, 1.0 Hz, 1H), 3.29 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.00 (ddd, J = 13.7, 12.3, 3.4 Hz, 1H), 2.34 (dd, J = 15.0, 5.6 Hz, 1H), 2.28 (dd, J = 9.5, 7.9 Hz, 1H), 1.86 - 1.73 (m, 1H), 1.73 - 1.62 (m, 1H), 1.41 (dd, J = 7.8, 6.5 Hz, 1H), 1.39 - 1.31 (m, 1H), 1.25 (tt, J = 10.3, 5.8 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.35, -114.10 (p, J = 7.6 Hz), -116.63 (q, J = 8.8, 8.3 Hz)。
65-2:MS (m/z) 416.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.30 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.8, 6.6 Hz, 1H), 7.06 - 6.87 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.46 (dt, J = 13.8, 3.2 Hz, 1H), 4.15 - 3.98 (m, 1H), 3.32 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.03 (ddd, J = 13.7, 12.3, 3.4 Hz, 1H), 2.42 - 2.33 (m, 1H), 2.31 (dd, J = 9.5, 7.8 Hz, 1H), 1.82 (dtdd, J = 14.4, 12.4, 4.7, 2.0 Hz, 1H), 1.72 (dddd, J = 12.5, 5.4, 3.4, 1.7 Hz, 1H), 1.45 (dd, J = 7.9, 6.4 Hz, 1H), 1.42 - 1.33 (m, 1H), 1.34 - 1.23 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.35, -114.04 (ddd, J = 15.6, 8.8, 6.8 Hz), -116.45, -116.76 (m)。
実施例63:(1aR,11aR)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(1aS,11aS)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(66-1および66-2)の調製:
表題化合物を、65-1および65-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。
66-1:MS (m/z) 434.19 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.28 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 6.94 - 6.72 (m, 2H), 4.68 - 4.49 (m, 2H), 4.42 (dd, J = 13.7, 4.5 Hz, 1H), 4.03 (dd, J = 14.6, 1.4 Hz, 1H), 3.28 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 2.99 (ddd, J = 13.8, 12.3, 3.4 Hz, 1H), 2.32 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.28 (dd, J = 9.6, 7.8 Hz, 1H), 1.86 - 1.72 (m, 1H), 1.72 - 1.62 (m, 1H), 1.40 (dd, J = 7.9, 6.5 Hz, 1H), 1.38 - 1.29 (m, 1H), 1.24 (tt, J = 10.6, 5.7 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.32, -111.22 (tt, J = 9.4, 6.2 Hz), -113.94 (t, J = 7.3 Hz)。
66-2:MS (m/z) 434.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.28 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 6.92 - 6.74 (m, 2H), 4.67 - 4.49 (m, 2H), 4.42 (dd, J = 13.6, 4.5 Hz, 1H), 4.10 - 3.97 (m, 1H), 3.28 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 2.99 (ddd, J = 13.8, 12.3, 3.4 Hz, 1H), 2.38 - 2.21 (m, 1H), 2.31 - 2.21 (m, 1H), 1.86 - 1.72 (m, 1H), 1.72 - 1.61 (m, 1H), 1.40 (dd, J = 7.9, 6.4 Hz, 1H), 1.38 - 1.29 (m, 1H), 1.24 (tt, J = 10.6, 5.7 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.37, -111.21 (tt, J = 9.0, 6.0 Hz), -113.95 (q, J = 5.8, 4.4 Hz)。
実施例64:N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(67)の調製:
表題化合物を、50-2と同様に、9-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを7,8-ジフルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(50a)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.43 - 7.35 (m, 1H), 7.35 - 7.24 (m, 2H), 7.19 (dd, J = 23.5, 8.2 Hz, 2H), 4.92 (s, 1H), 4.60 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.27 - 4.15 (m, 1H), 3.78 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 2.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 2.77 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 2.29 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 2.15 - 2.00 (m, 1H)。
実施例65:N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-2-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(68)の調製:
表題化合物を、50-2と同様に、7-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを7,8-ジフルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オン(50a)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.48 - 7.30 (m, 3H), 7.30 - 7.18 (m, 2H), 7.18 - 7.00 (m, 1H), 4.90 - 4.85 (m, 1H), 4.60 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.14 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 14.7, 2.0 Hz, 1H), 2.80 (dt, J = 8.4, 4.1 Hz, 1H), 2.74 - 2.69 (m, 1H), 2.22 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 2.08 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H)。
実施例66:N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-2,3-ジフルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(69)の調製:
表題化合物を、50-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 522 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.35 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.48 (dt, J = 11.5, 8.7 Hz, 2H), 7.44 - 7.35 (m, 1H), 7.28 (td, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 4.89 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 2.85 - 2.73 (m, 1H), 2.73 - 2.64 (m, 1H), 2.24 (s, 1H), 2.12 - 2.03 (m, 1H)。
実施例67:(6S)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(70)の調製:
(S)-3-(2-(アミノメチル)フェニル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(70a)の合成:
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノフェニル)プロパン酸(1.00g、3.44mmol)のEtOH(34mL)中の溶液をParrシェーカー耐圧容器に添加した。Raneyニッケル(0.142g、2.42mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を55psiで24時間水素化した。この反応混合物を、EtOH、次いでCH2Cl2ですすぎながらセライトで濾過した。その濾液を濃縮して表題化合物(70a)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 294.93 [M+H]+。
(S)-(3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(70b)の合成:
粗製の(S)-3-(2-(アミノメチル)フェニル)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(70a、1.20g、4.08mmol)のCH2Cl2(17mL)およびDMF(3.4mL)中の懸濁物に、HOAt(0.703g、5.17mmol)およびEDC(0.660g、3.44mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、そして濃縮した。EtOAcを添加し、そしてその有機相を1MのHCl、1MのNaOH、水、およびブラインで洗浄した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(25~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、表題化合物(70b)を得た。MS (m/z) 299.03 [M+Na]+。
(S)-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(70c)の合成:
(S)-(3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(70b、0.42g、1.52mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、0℃で、1Mのボラン-THF溶液(6.1mL、6.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてMeOH(3mL)でクエンチした。5分間撹拌した後に、この混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO3および水で洗浄した。合わせた水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(70c)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 262.99 [M+H]+。
(6S)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(70)の合成:
表題化合物を、化合物27と同じ方法で、(S)-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(70c)を(2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。MS (m/z) 470.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.34 - 7.26 (m, 2H), 7.25 - 7.18 (m, 3H), 7.17 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.53 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 4.99 (dt, J = 8.4, 4.2 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.45 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 3.77 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 14.7, 2.8 Hz, 1H), 3.36 (dd, J = 15.0, 7.5 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 14.9, 7.7 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.27 (tt, J = 9.2, 6.3 Hz), -112.59 (t, J = 7.3 Hz)。
実施例68:(6S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(71)の調製:
表題化合物を、化合物70と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 452.14 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.34 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.5 Hz, 1H), 7.32 - 7.20 (m, 4H), 7.17 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.11 - 7.02 (m, 1H), 5.54 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 5.07 - 4.92 (m, 1H), 4.56 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.56 (dd, J = 14.7, 2.8 Hz, 1H), 3.40 - 3.39 (m, 1H), 2.89 (dd, J = 14.9, 7.7 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -112.36 (p, J = 7.7 Hz), -114.98 (q, J = 8.8 Hz)。
実施例69:(6S,7R)-6-クロロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7R)-6-クロロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(72-1および72-2の調製:
(6S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-クロロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-クロロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(72a-1および72a-2)の合成:
(7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15b-1、150mg、0.284mmol)およびPh3P(186mg、0.711mmol)をCCl4(3mL)およびDCM(3mL)と室温で混合した。次いで、反応混合物を密封管内で37℃で17時間加熱した。この反応混合物を、0~100%のEtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物を2つのジアステレオマーの混合物として得た。その後の、MeOHを共溶媒として用いるSFC-IA 45でのキラル分離により、表題化合物(72a-1および72a-2)を得、立体化学を理論的に割り当てた。MS (m/z) 546.10 [M+H]+。
(6S,7R)-6-クロロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(6R,7R)-6-クロロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(72-1および72-2)の合成:
(6S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-クロロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(6R,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-クロロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(72a-1または72a-2、31mg、0.0568mmol)をトルエン(4mL)と室温で混合し、そしてTFA(4mL)を添加した。反応物を室温で17時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。その残渣を高真空下に10時間置いた。その残渣をMeOHに溶解させた。この溶液を濾過した後に、その濾液を、水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物(72-1または72-2)を得た。
72-1:MS (m/z) 456.20 [M+]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.62 (s, 1H), 10.31 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.18 (dd, J = 9.2, 8.1 Hz, 2H), 6.49 (s, 1H), 4.91 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.71 (td, J = 3.6, 1.7 Hz, 1H), 4.65 - 4.46 (m, 2H), 4.19 - 4.03 (m, 1H), 3.95 - 3.69 (m, 2H), 3.11 (ddd, J = 13.2, 7.5, 2.8 Hz, 1H), 2.13 (dt, J = 15.0, 5.5 Hz, 1H), 2.06 - 1.91 (m, 1H), 1.88 - 1.72 (m, 1H), 1.55 (dd, J = 16.0, 10.9 Hz, 1H)。
72-2:MS (m/z) 456.20 [M+]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.62 (s, 1H), 10.31 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.18 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 6.50 (s, 1H), 4.91 (s, 1H), 4.71 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.64 - 4.45 (m, 2H), 4.11 (dt, J = 13.1, 8.0 Hz, 1H), 3.97 - 3.69 (m, 2H), 3.11 (ddd, J = 13.2, 7.5, 2.7 Hz, 1H)。
実施例70:(5R,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7R)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(73-1および73-2):
表題化合物を、56-1および56-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
73-1:MS (m/z) 440.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 6.75 - 6.58 (m, 2H), 5.24 - 5.01 (m, 1H), 4.83 - 4.63 (m, 2H), 4.60 - 4.42 (m, 2H), 4.12 - 3.94 (m, 1H), 3.56 (dd, 1H), 3.30 - 3.16 (m, 1H), 2.50 (s, 2H), 2.36 - 2.05 (m, 1H), 1.27 (s, 1H)。
73-2:MS (m/z) 440.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 6.77 - 6.61 (m, 2H), 4.97 (dt, 1H), 4.79 - 4.61 (m, 2H), 4.61 - 4.50 (m, 2H), 3.99 (d, 1H), 3.83 (dd, 1H), 3.20 (dt, 1H), 2.90 - 2.66 (m, 1H), 2.38 - 2.21 (m, 1H), 2.21 - 2.11 (m, 1H), 2.11 - 1.94 (m, 1H)。
実施例71:(7S)-N-(3-クロロ-2,4,6-トリフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(74):
表題化合物を、62と同様に、3-クロロ-2,4,6-トリフルオロベンズアルデヒドを2,3-ジクロロ-4-フルオロベンズアルデヒドの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 456.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.81 (td, 1H), 4.71 (qd, 2H), 4.49 - 4.33 (m, 2H), 3.97 (d, 1H), 3.53 (dd, 1H), 3.16 (ddd, 1H), 2.22 - 1.98 (m, 3H), 1.94 - 1.74 (m, 1H), 1.45 - 1.29 (m, 2H)。
実施例72:(7S)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(75-1および75-2)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(75a-1および75a-2)の合成
ニートなDeoxoFluor(3.7mL、20.2mmol)を、12-(ベンジルオキシ)-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10b、1.06g、2.02mmol)のDCM(9mL)中の溶液に0℃で滴下により添加した。反応物を、冷却浴を再充填することなく17時間撹拌した。次いで、第二の部分のDeoxoFluor(3.7mL、20.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。この反応混合物を、十分に撹拌している飽和NaHCO3/水のスラリーに添加した。これを室温で20~30分間撹拌し、そしてEtOAc(200mL)を添加した。この混合物をセライトプラグで濾過した。その有機相を濃縮し、そしてその残渣を、0~100%のEtOAc/Hexを用いるシリカゲルカラムで精製して、ラセミ体のフルオロ-オレフィン生成物を得た。その2つのエナンチオマーを、IG 35イソプロパノール-NH3を使用するSFC分離により分離して、表題生成物を得、立体化学を任意で割り当てた。75a-1:MS(m/z) 528.06 [M+H]+;75a-2:MS(m/z) 528.03 [M+H]+。
(7S)-および(7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(75-1および75-2)の合成:
TFA(2mL)を、(7S)-または(7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(75a-1または75a-2、65mg、0.123mmol)のトルエン(2mL)中の溶液に室温で添加した。反応物を室温で17時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。その残渣をMeOH中に取り、濾過し、そしてその濾液を、水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製して、表題化合物を得た。
75-1:MS (m/z) 438.20 [M+H]+;1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.27 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.18 (dd, J = 9.2, 8.1 Hz, 2H), 5.77 - 5.47 (m, 2H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.19 (ddd, J = 12.9, 11.5, 6.7 Hz, 1H), 4.07 (dt, J = 15.1, 1.9 Hz, 1H), 3.89 (ddd, J = 15.4, 8.5, 1.8 Hz, 1H), 3.29 (dd, J = 13.0, 8.2 Hz, 1H), 2.80 (tq, J = 10.4, 6.6, 6.0 Hz, 1H), 2.20 (ddd, J = 16.2, 10.0, 6.6 Hz, 1H)。
75-2:MS (m/z):438.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.27 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.19 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.82 - 5.42 (m, 2H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.25 - 4.13 (m, 1H), 4.07 (dt, J = 15.2, 1.9 Hz, 1H), 3.89 (ddd, J = 15.3, 8.4, 1.7 Hz, 1H), 3.29 (dd, J = 13.0, 8.2 Hz, 1H), 2.98 - 2.67 (m, 1H), 2.20 (ddd, J = 16.3, 9.9, 6.6 Hz, 1H)。
実施例73:(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-(ジフルオロメチル)-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(76)の調製:
(3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(ジフルオロメチル)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(76a)の合成:
アルゴン雰囲気下で、CsF(29mg、0.19mmol)および18-クラウン-6(50mg、0.19mmol)を、(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c-1、250mg、0.63mmol)の1,2-ジメトキシエタン(3mL)中の溶液に添加した。Me3SiCF2H(235mg、1.89mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。HCl aq.(1M、1.0mL)を添加し、そしてこの混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。その有機相をブラインで洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させた。濾過、および減圧下でのエバポレーション後、その残渣を、ヘキサン/酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供して、表題化合物(76a)を得た。MS (m/z) 449.17 [M+H]+。
(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-(ジフルオロメチル)-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(76)の合成:
表題化合物を、60-1と類似の方法で、(3R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(ジフルオロメチル)-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(76a)を(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 470.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.48 - 10.37 (m, 2H), 8.29 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.26 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.08 (dt, J = 9.4, 4.6 Hz, 1H), 6.55 (s, 2H), 6.01 (t, J = 55.3 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.15 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 2.93-3.05 (m, 1H), 2.13 - 1.99 (m, 2H), 1.74 - 1.59 (m, 2H)。
実施例74:(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-エチル-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(77)の調製:
(3R,4S)-3-アミノ-4-エチルアゼパン-4-オール(77a)の合成:
表題化合物を、14d-1と類似の方法で、エチルグリニャールをメチルグリニャールの代わりに使用して調製した。
(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-エチル-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(77)の調製
表題化合物を、化合物28と類似の方法で、(3R,4S)-3-アミノ-4-エチルアゼパン-4-オール(77a)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 448.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.79 (s, 1H), 10.46 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.46 - 7.35 (m, 1H), 7.30 - 7.20 (m, 1H), 7.12 - 7.03 (m, 1H), 4.79 (s, 1H), 4.55 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.24 (s, 1H), 4.19 - 4.06 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 15.3, 2.9 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 1.77 (dt, J = 16.7, 8.2 Hz, 3H), 1.56 (dt, J = 14.5, 7.1 Hz, 2H), 1.17 - 1.05 (m, 1H), 0.89 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例75:(7S)-12-ヒドロキシ-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(78)の調製:
表題化合物を、化合物60-1と同様の方法で、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジルを(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2)の代わりに使用して合成した。MS (m/z) 436.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.31 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.03 - 6.80 (m, 2H), 4.86 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 21.0, 4.9 Hz, 3H), 4.10 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 3.48 (dd, J = 15.0, 1.7 Hz, 1H), 2.68 - 2.56 (m, 1H), 2.34 - 2.11 (m, 3H)。
実施例76:(4S,7S)-4,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-4,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79-1および79-2)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79a)の合成:
表題化合物を、化合物78と類似の方法で調製し、そしてベンジル保護アルコールとして単離し、その後、TFA脱保護を行った。
(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79b-1および79b-2)の合成:
NaBH4(4mg)を、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79a、27mg、0.051mmol)のメタノール(2mL)中の溶液に室温で添加した。これを20分間撹拌し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(79b-1および79b-2)を分離されたジアステレオマーとして得、立体化学を仮に割り当てた。MS (m/z) 528.18 [M+H]+。
(4S,7S)-4,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-4,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79-1および79-2)の合成
表題化合物を、化合物28と類似の方法で、(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(4R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79b-1または79b-2)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。
79-1:MS (m/z) 438.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.49 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 7.01 - 6.82 (m, 2H), 6.74 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.68 (s, 3H), 4.35 - 4.11 (m, 2H), 3.94 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 12.7, 4.5 Hz, 1H), 2.24 (s, 2H), 2.09 (t, J = 11.6 Hz, 1H), 1.90 - 1.58 (m, 3H)。
79-2:MS (m/z) 438.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.49 (s, 1H), 6.92 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.56 (dd, J = 13.9, 6.1 Hz, 1H), 4.20 (s, 1H), 3.95 (s, 2H), 3.10 (dd, J = 13.9, 3.5 Hz, 1H), 2.59 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 1.95 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 1.89 - 1.70 (m, 1H), 1.57 (t, J = 13.3 Hz, 1H)。
実施例77a:(6S)-1-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(80-1)の調製:
(2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80a)の合成:
2-(2-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-1-ベンゾアゾシン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(US 4537885に従って調製、1.5グラム、4.68mmol)のエタノール(30mL)中の溶液に、ヒドラジン(0.22mL、7.0mmol)を添加した。3時間後、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮し、そしてCombiFlash(登録商標)(24g、0~20%のMeOH/CH2Cl2)により精製して、3-アミノ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-1-ベンゾアゾシン-2-オンを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
上記から得られた3-アミノ-3,4,5,6-テトラヒドロ-1H-1-ベンゾアゾシン-2-オンおよびジ炭酸ジ-tert-ブチル(1.53g、7.0mmol)の飽和重炭酸ナトリウム(10mL)およびTHF(20mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてブラインで洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そして還流DCM/Hexから結晶化させて、(2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80a)を得た。MS (m/z) 290.82 [M+H]+。
(R)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルおよび(S)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバメート(80b-1および80b-2)の合成:
(2-オキソ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80a、1.09g、3.75mmol)のTHF(10mL)中の混合物に、0℃で、THF中1.0Mのボラン-THF錯体(22.5mL、22.5mmol)を添加した。5分後、この反応混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、メタノール、および酢酸エチルでクエンチし、濃縮し、水に溶解させ、そして酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてCombiFlash(登録商標)(40g、0~100%のEtOAc/Hept)により精製して、ラセミ体混合物を得た。MS (m/z) 277.00 [M+H]+。
ラセミ体のN-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロ-1-ベンゾアゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(260mg)を、キラルSFC(AZ-Hカラム、15%のMeOH)を使用して分割して、表題化合物を得、仮に割り当てた。80b-1:ピーク1、MS (m/z) 277.00 [M+H]+; 80b-2:ピーク2、MS (m/z) 277.00 [M+H]+。
(6S)-1-(ベンジルオキシ)-2,15-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(80c)の合成:
(S)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80b-1、119mg、0.430mmol)およびトリフルオロ酢酸(1.0mL)のジクロロメタン(3mL)中の溶液を1.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして高真空下で乾燥させ、そしてさらに精製せずに次の工程で使用した。
上記残渣をメタノール(0.5mL)に溶解させ、そして3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチル(62.6mg、0.14mmol)を添加し、その後、0.5Mのナトリウムメトキシド(1.4mL、0.70mmol)を添加した。反応混合物を50℃で2時間加熱した。2MのLiOH(0.35mL、0.70mmol)を添加し、そしてこの反応物を、エステル中間体が消費されるまで50℃で撹拌した。反応混合物を約0.5mLまで濃縮し、アセトニトリルで希釈し、そして凍結乾燥させて、粗製の3-ベンジルオキシ-4-オキソ-1-[(3S)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロ-1-ベンゾアゾシン-3-イル]-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
粗製の3-ベンジルオキシ-4-オキソ-1-[(3S)-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロ-1-ベンゾアゾシン-3-イル]-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸のDMF(2.0mL)中の溶液に、HATU(66mg、0.28mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%の塩化リチウム溶液(3回)、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。CombiFlash(登録商標)(12g、30~100%のEtOAc/Hept)による精製により、表題化合物(80c)を得た。MS (m/z) 574.13 [M+H]+。
(6S)-1-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(80-1)の合成:
ジクロロメタン(2.0mL)中の(6S)-1-(ベンジルオキシ)-2,15-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(80c、44mg、0.077mmol)およびトリフルオロ酢酸(0.80mL、10.45mmol)を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そしてHPLC(Gemini、5~100%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物(80-1)を得た。MS (m/z) 574.13 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.54 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 20.3, 3.4 Hz, 4H), 6.92 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.79 (s, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.46 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 4.05 - 3.87 (m, 1H), 3.07 (ddd, J = 40.0, 17.6, 9.1 Hz, 2H), 2.54 (t, J = 13.0 Hz, 1H), 2.12 (dd, J = 16.1, 6.2 Hz, 1H), 1.95 (q, J = 11.3, 9.8 Hz, 2H)。
実施例77b:(6R)-1-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(80-2)の調製:
表題化合物を、80-1と類似の方法で、(R)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80b-2)を(S)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80b-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 484.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.53 (s, 1H), 7.36 (dd, J = 22.3, 5.0 Hz, 4H), 6.92 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.80 (s, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.46 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.03 - 3.87 (m, 1H), 3.07 (ddt, J = 25.1, 17.5, 9.6 Hz, 2H), 2.63 - 2.43 (m, 1H), 2.21 - 2.05 (m, 1H), 1.96 (p, J = 11.3, 9.6 Hz, 2H)。
実施例78:(5R,8S)-5-フルオロ-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(5S,8S)-5-フルオロ-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(81-1および81-2)の調製:
(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジルおよび(3S,6R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボキシレート(81a-1および81a-2)の合成
表題化合物を、53d-1および53d-2と同様に、(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボキシレート(44b-1)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 413.3 [M+H]+。
(5R,8S)-5-フルオロ-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(5S,8S)-5-フルオロ-13-ヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(81-1および81-2)の合成
表題化合物を、53-1および53-2と同様に、(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,6R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボキシレート(81a-1または81a-2)を(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53c-1)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
81-1:MS (m/z) 454.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.65 - 10.43 (m, 1H), 8.55 (s, 1H), 6.75 - 6.60 (m, 2H), 4.99 - 4.79 (m, 1H), 4.79 - 4.52 (m, 3H), 4.52 - 4.35 (m, 1H), 4.09 (dd, 1H), 3.54 (dd, 1H), 3.07 (ddd, 1H), 2.55 - 2.32 (m, 1H), 2.29 - 2.14 (m, 1H), 2.11 - 1.72 (m, 3H)。
81-2:MS (m/z) 454.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.49 - 10.37 (m, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.75 - 6.63 (m, 2H), 4.99 - 4.80 (m, 1H), 4.68 (qd, 2H), 4.52 - 4.43 (m, 1H), 4.42 - 4.33 (m, 1H), 4.06 - 3.96 (m, 1H), 3.80 (dd, 1H), 3.21 - 3.09 (m, 1H), 2.45 - 2.35 (m, 1H), 2.32 - 2.19 (m, 2H), 2.17 - 1.87 (m, 2H), 1.80 (q, 1H)。
実施例79:(6S,8S)-6,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(6R,8S)-6,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(82-1および82-2)の調製:
rac-(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジルおよびrac-(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジル(82a-1および82a-2)の合成
表題化合物を、53c-1と同様に、(S,Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3,4,7,8-テトラヒドロアゾシン-1(2H)-カルボキシレート(44b-1)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 413.3 [M+H]+。
(6S,8S)-6,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(6R,8S)-6,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(82-1および82-2)の合成:
表題化合物を、53-1および53-2と同様に、rac-(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジル(82a-1)を(3S,6R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53d-1または53d-2)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製し、立体異性体を、アミドカップリング前の代わりに、ベンジル保護されたアルコールとして分離した。
82-1:MS (m/z) 452.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.45 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 6.86 (t, 2H), 4.69 - 4.50 (m, 3H), 4.31 - 4.16 (m, 1H), 3.89 - 3.71 (m, 2H), 3.65 (dd, 1H), 3.04 - 2.91 (m, 1H), 2.39 - 2.24 (m, 1H), 2.13 - 1.78 (m, 4H), 1.73 - 1.52 (m, 1H)。
82-2:MS (m/z) 452.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.46 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 6.75 - 6.58 (m, 1H), 4.69 (d, 2H), 4.51 - 4.35 (m, 2H), 4.26 - 4.13 (m, 1H), 4.04 - 3.76 (m, 1H), 3.08 - 2.85 (m, 1H), 2.59 - 2.47 (m, 1H), 2.27 - 1.61 (m, 7H)。
実施例80:(5S,8S)-5,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミドおよび(5R,8S)-5,13-ジヒドロキシ-1,12-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,5,6,7,8,12-オクタヒドロ-2,8-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-11-カルボキサミド(83-1および83-2)の調製:
表題化合物を、53-1および53-2と同様に、(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,6R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-ヒドロキシアゾカン-1-カルボン酸ベンジル(81a-2)を(3S,6R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,6S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53d-1または53d-2)の代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製し、立体異性体を、アミドカップリング前の代わりに、ベンジル保護されたアルコールとして分離した。
83-1:MS (m/z) 452.2 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 11.33 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 7.79 - 7.61 (m, 2H), 5.50 - 5.40 (m, 2H), 5.32 - 5.17 (m, 2H), 4.91 - 4.79 (m, 1H), 4.70 (d, 1H), 4.50 (d, 1H), 3.89 - 3.74 (m, 1H), 3.20 - 2.40 (m, 6H)。
83-1:MS (m/z) 452.2 [M+H]。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.59 - 10.42 (m, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.77 - 6.50 (m, 2H), 4.69 (qd, 2H), 4.49 - 4.38 (m, 1H), 4.34 - 4.26 (m, 1H), 4.19 - 4.08 (m, 1H), 3.95 (d, 2H), 3.19 (ddd, 1H), 2.55 - 2.35 (m, 1H), 2.24 - 2.08 (m, 1H), 2.09 - 1.55 (m, 3H), 1.27 (s, 1H)。
実施例81:(3S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84):
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(84a)の合成:
表題化合物を、化合物53b-2と類似の方法で、(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジルを(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(42e-1)の代わりに使用して合成した。MS (m/z) 377.1 [M+H]+。
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-2-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(84b)の合成:
表題化合物を、化合物53c-1と類似の方法で、(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-4-オキソアゼパン-1-カルボキシレート(84a)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1)の代わりに使用して合成した。MS (m/z) 378.7 [M+H]。
(2S,6S)-6-アミノ-2-メチルアゼパン-4-オール(84d)の合成:
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-2-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(84b)(174mg、0.46mmol)をMeOH(5mL)に溶解させた。この反応物に水素バルーンを取り付け、そして排気および再充填を3回行った。この反応物を室温でおよそ17時間、大気圧の水素下で激しく撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトプラグで濾過し、その濾液を濃縮乾固させた。その残渣をホース減圧下に一晩置いた。その結果の生成物(84c)を得た。MS (m/z) 245.0 [M+H]。
((3S,7S)-5-ヒドロキシ-7-メチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(84c)の粗生成物をDCM(3mL)に室温で溶解させた。TFA(3mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。TFAおよびDCMを減圧中で除去して、粗製の(2S,6S)-6-アミノ-2-メチルアゼパン-4-オールを得、これを次の工程に直接使用した。MS (m/z) 145.0 [M+H]。
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84e)の合成:
(2S,6S)-6-アミノ-2-メチルアゼパン-4-オール(84d、64mg、0.444mmol)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(218mg、0.488mmol)をMeOH(5mL)と混合し、そしてNaHCO3(1.3g、15mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌した。LiOH(5M)(0.44mL)を添加し、そしてこの反応混合物を60℃で6時間加熱した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、そして飽和NH4Cl/水(10mL)で処理した。有機相を分離した。水相をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、濃縮し、そしてシリカゲルカラム(0~100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、表題化合物(84e)を得た。MS (m/z) 542.15 [M+H]+。
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84f)の合成:
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84e、90mg、0.166mmol)をDCM(1.8mL)に室温で溶解させた。DeoxoFluor(367mg、1.66mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌し、次いでEtOAc(5mL)で希釈した。得られた溶液を十分に撹拌しているNaHCO3/水の溶液に0℃で注意深く注いだ。得られた二相混合物を30分間撹拌した。その有機相を濃縮し、そしてその残渣を、EtOAc/ヘプタン(1/3)を用いる分取TLCプレートで精製して、表題化合物(84f)を得た。MS (m/z) 544.20 [M+H]+。
(3S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84)の合成:
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84f、3mg、0.0055mmol)をトルエン(1.7mL)と室温で混合した。TFA(1.76mL)を滴下により添加した。反応混合物を室温で17時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。その残渣をMeOHに溶解させた。この溶液を濾過した後に、その濾液を、水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により20分間かけて精製して、表題化合物(84)を得た。MS (m/z) 454.30 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.38 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 5.5-5.2 (m, 1H), 5.00 - 4.32 (m, 4H), 3.69 (s, 2H), 2.5-2.1 (m, 4H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3H)。
実施例82:(11S)-6-ヒドロキシ-1-メチル-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,5,7,11,12,13-ヘキサヒドロ-4,11-メタノピラゾロ[4,3-e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミドおよび(11S)-6-ヒドロキシ-2-メチル-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,5,7,11,12,13-ヘキサヒドロ-4,11-メタノピラゾロ[4,3-e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミド(85-1および85-2):
(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(85a)の合成:
(3S)-3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-6-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(500mg、1.26mmol)をEtOH(3.5mL)に室温で溶解させ、そして1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチル-メタンアミン(DMF-DMA)(3.0g、25.2mmol)で処理した。得られた混合物を80℃で16時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、濃縮し、そして次の工程で直接使用した。MS (m/z) 452.20 [M+H]+。
(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-4(2H)-カルボン酸ベンジルおよび(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-1-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-4(1H)-カルボン酸ベンジル(85b-1および85b-2)の合成:
(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(85a)をEtOH(15.0mL)に溶解させ、メチルヒドラジン(2.61g、56.7mmol)を添加し、そして得られた混合物を84℃で2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そして濃縮した。得られた残渣をEtOAcで希釈し、sat.NH4Clで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をEtOAcに再度溶解させ、シリカゲルと混合し、濃縮乾固させ、そして順相クロマトグラフィー(40gのシリカゲル、乾式装填、0~100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0~10%のMeOH/EtOAc)により精製して、表題化合物(85b-1および85b-2)を位置異性体の混合物として得た。MS (m/z) 435.20 [M+H]+。
(S)-2-メチル-2,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-6-アミンおよび(S)-1-メチル-1,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-6-アミン(85c-1および85c-2)の合成:
(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-4(2H)-カルボン酸ベンジルおよび(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-1-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-4(1H)-カルボン酸ベンジル(85b-1および85b-2、305mg)の混合物をEtOH(20.0mL)に室温で溶解させ、20%のPd/C(60.0mg)を添加し、そして得られた混合物を脱気して水素でフラッシュすることを3回行い、その後、これを水素バルーン下で一晩水素化した。この反応物を脱気して窒素でフラッシュし、セライトで濾過し、フィルターケーキをEtOHですすぎ、そして濃縮して、表題化合物(85c-1および85c-2)を得、さらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 167.11 [M+H]+。
(11S)-6-ヒドロキシ-2-メチル-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,5,7,11,12,13-ヘキサヒドロ-4,11-メタノピラゾロ[4,3-e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミドおよび(11S)-6-ヒドロキシ-1-メチル-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,5,7,11,12,13-ヘキサヒドロ-4,11-メタノピラゾロ[4,3-e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミド(85-1および85-2)の合成:
表題化合物を、化合物28と同じ方法で、(S)-2-メチル-2,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-6-アミンまたは(S)-1-メチル-1,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロピラゾロ[4,3-b]アゼピン-6-アミン(85c-1または85c-2)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成し、85-1の位置化学を2D-NMRにより確認した。
85-1:MS (m/z) 474.10 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.28 - 7.17 (m, 2H), 4.92 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.09 (dd, J = 14.9, 1.6 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 14.8, 2.5 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 2.83 - 2.66 (m, 2H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 1.66 - 1.52 (m, 1H)。
85-2:MS (m/z) 474.10 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.28 - 7.16 (m, 2H), 4.94 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.08 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 2.97 - 2.70 (m, 2H), 2.62-2.68 (m, 1H) 1.73 - 1.56 (m, 1H)。
実施例83:(12R)-3-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12S)-3-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(86-1および86-2)の調製:
表題化合物を、化合物43-1および43-2と同様に、8-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンを6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに使用して調製した。
86-1:MS (m/z) 488.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.29 - 7.15(m, 4H), 4.89 (m, 1H), 4.59 (m, 2H), 4.15 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 14.8, 2.1 Hz, 1H), 2.89 - 2.77 (m, 1H), 2.71 (m, 1H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 2.12 - 2.01 (m, 1H)。
86-2:MS (m/z) 488.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 10.10 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.39 (dd, J = 8.5, 6.2 Hz, 1H), 7.29 - 7.20 (m, 2H), 7.24 - 7.10 (m, 2H), 4.93 - 4.86 (m, 1H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.15 (dd, J = 14.8, 2.0 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 14.8, 2.1 Hz, 1H), 2.92 - 2.77 (m, 1H), 2.77 - 2.65 (m, 1H), 2.25 (s, 1H), 2.06 (dd, J = 15.2, 6.7 Hz, 1H)。
実施例84:(12S)-7-ヒドロキシ-2-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,4,6,8,12,13-ヘキサヒドロ-5,12-メタノピラゾロ[4,3-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12S)-7-ヒドロキシ-1-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,6,8,12,13-ヘキサヒドロ-5,12-メタノピラゾロ[4,3-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(87-1および87-2):
表題化合物を、化合物85-1および85-2と類似の方法で、(3S)-3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸ベンジルを(3S)-3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-6-オキソ-アゼパン-1-カルボン酸ベンジルの代わりに使用して合成し、位置化学は、85-1および85-2の割り当てに基づいた。
87-1:MS (m/z) 474.10 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.30 - 7.14 (m, 2H), 5.20 (t, J = 15.6 Hz, 1H), 5.01 (dd, J = 8.0, 5.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.20 - 3.76 (m, 2H), 3.74 - 3.63 (m, 4H), 3.53 (dd, J = 16.3, 8.5 Hz, 1H), 2.73 (dd, J = 16.4, 5.5 Hz, 1H)。
87-2:MS (m/z) 474.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.56 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 6.92 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 5.43 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.29 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 4.10 - 3.95 (m, 1H), 3.90 - 3.81 (m, 5H), 3.71 - 3.55 (m, 1H), 3.00 - 2.82 (m, 1H)。
実施例85:(6S)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(88)の調製:
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(88a)の合成:
(S)-2-アミノ-3-(2-シアノ-4,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(0.500g、2.21mmol)およびBoc2O(0.724g、3.32mmol)のTHF(13mL)中の溶液に、NaHCO3(0.680g、8.09mmol)および水(40mL)を添加した。この懸濁物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をEt2Oで希釈し、そしてその相を分離した。その水相を0.5MのHClで酸性にし、そしてEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して表題化合物を得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 325.17 [M-H]-。
(6S)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(88)の合成:
表題化合物を、化合物70と類似の方法で、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4,5-ジフルオロフェニル)プロパン酸(88a)を(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノフェニル)プロパン酸の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 506.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.41 (dd, J = 11.6, 8.2 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 11.6, 8.2 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.98 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 1H), 3.37 (dd, J = 15.1, 7.3 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 15.2, 7.6 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.26 (tt, J = 8.9, 6.3 Hz), -112.59 (t, J = 7.2 Hz), -141.08 (ddd, J = 20.0, 11.1, 8.3 Hz), -141.92 (dt, J = 21.0, 10.0 Hz)。
実施例86:(6S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(89)の調製:
表題化合物を、化合物88と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 488.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.31 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.42 (ddt, J = 11.7, 7.6, 3.7 Hz, 2H), 7.31 - 7.23 (m, 2H), 7.07 (td, J = 7.8, 2.2 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 5.00 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.7, 2.8 Hz, 1H), 3.38 (dd, J = 15.1, 7.3 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 15.1, 7.5 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -112.37 (q, J = 7.7 Hz), -114.99 (q, J = 8.7 Hz), -141.07 (dt, J = 20.8, 9.9 Hz), -141.90 (dd, J = 22.7, 10.5 Hz)。
実施例87:(12R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-3-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(12S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-3-フルオロ-7-ヒドロキシ-6,8-ジオキソ-6,8,13,14-テトラヒドロ-12H-5,12-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(90-1および90-2)の調製:
表題化合物を、化合物86-1および86-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
90-1:MS (m/z) 504.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.33 (m, 3H), 7.14 (m, 3H), 4.79 (m, 1H), 4.58 (m, 2H), 3.97 (m, 1H), 3.75 (m, 1H), 2.74 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 2.00 (m, 1H)。
90-2:MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.32 (m, 3H), 7.14 (m, 3H), 4.80 (m, 1H), 4.58 (m, 2H), 4.00 (m, 1H), 3.75 (m, 1H), 2.74 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 2.00 (m, 1H)。
実施例88:(4S,7S)-12-ヒドロキシ-4-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(91)の調製:
(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(91a)の合成:
NaH(60%、3.3mg)を、(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79b-1、11mg、0.021mmol)のDMF(1mL)中の溶液に0℃で添加した。20分後、MeI(7μL、0.027mmol、1.3当量)を添加し、そしてこの反応物を0℃で20分間撹拌した。この反応粗製物をEtOAcで希釈し、そしてsat.NaHCO3溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 542.27 [M+H]+。
(4S,7S)-12-ヒドロキシ-4-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(91)の合成:
TFA(0.5mL)を、(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(91a、2mg)のトルエン(0.5mL)中の溶液に添加した。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(91)を得た。MS (m/z) 452.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.88 - 4.51 (m, 2H), 4.37 - 4.21 (m, 1H), 3.84 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 1H), 3.60 - 3.46 (m, 1H), 3.30 (d, J = 36.8 Hz, 3H), 2.11 (s, 2H), 1.92 - 1.76 (m, 2H)。
実施例89:(6R)-および(6S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10,11-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]オキサジアゾニン-3-カルボキサミド(92-1、92-2)の調製:
2-アミノ-4,5-ジフルオロフェノール(92b)の合成:
10%のPd/Cを、4,5-ジフルオロ-2-ニトロフェノール(92a、20g、114.2mmol)のエタノール(200mL)中の溶液に、不活性雰囲気下でparr装置内でゆっくりと添加し、そして30Psiで室温で16時間水素化した。この反応の進行をTLC(石油エーテル中30%のEtOAc)により監視した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、そしてこのセライトパッドをエタノールで洗浄した。その濾液を減圧下で濃縮して粗製残渣を得、ヘキサン中5%のEtOAcで処理して、2-アミノ-4,5-ジフルオロフェノール(92b)を得た。MS (m/z) 146.13 [M+H]+。
(4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)カルバミン酸tert-ブチル(92c)の合成:
Boc無水物(136.45mmol、31.3mL、1.5当量)を、2-アミノ-4,5-ジフルオロフェノール(92b)(90.96mmol、13.20g)のTHF(132mL)中の撹拌溶液に室温で添加した。得られた反応混合物を60℃で16時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(100~200のシリカゲル、溶出液として8%のEtOAc/ヘキサンを使用)により精製して、(4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)カルバミン酸tert-ブチル(92c)を得た。MS (m/z) 244.16 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-3-メチレン-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92d)の合成:
NaH(油中60%、158.5mmol、6.3g、2.4当量)を、3-クロロ-2-(クロロメチル)プロパ-1-エン(79.5mmol、9.2mL、1.2当量)のDMF(178mL)中の撹拌溶液に0℃で一度に添加した。この反応混合物に、(4,5-ジフルオロ-2-ヒドロキシフェニル)カルバミン酸tert-ブチル(92c、66.23mmol、16.2g)のTHF(162mL)中の溶液を5~10℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を冷水で希釈し、そしてMTBEで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(100~200のシリカゲル、溶出液5%のEtOAc/ヘキサンを使用)により精製して、7,8-ジフルオロ-3-メチレン-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92d)を得た。MS (m/z) 298.24 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92e)の合成:
オゾンガスを、7,8-ジフルオロ-3-メチレン-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92d、30.45mmol、12g)のDCM(1800mL)中の溶液に、-78℃で、青色が持続するようになるまで吹き込んだ。次いで、酸素ガスをこの反応混合物に通して、溶液が無色になるまで、過剰なO3を除去した。この反応混合物に、ジメチルスルフィドを-78℃で添加した。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(100~200シリカゲル、10%のEtOAc/ヘキサンを使用)により精製して、7,8-ジフルオロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92e)を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.52 - 7.47 (m, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 1.40 (s, 9H)。
3-(ベンジルアミノ)-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92f)の合成:
ベンジルアミン(53.5mmol、5.83mL、2当量)および酢酸(2.96mL)を、7,8-ジフルオロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92e、26.73mmol、8g)のジクロロエタン(80mL)中の撹拌溶液に添加し、そして室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(53.46mmol、11.3g、2当量)をN2雰囲気下で一度に添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。この反応塊を0℃まで冷却し、そして冷水でクエンチし、そしてジクロロメタンで希釈した。その有機層を分離し、そしてその水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてエバポレートした。その粗製物を、petエーテル中20%のEtOAcを用いるシリカゲル(100~200メッシュ)でのカラムにより精製して、3-(ベンジルアミノ)-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92f)を得た。MS (m/z) 391.37 [M+H]+。
3-アミノ-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92g)の合成:
10%のPd/C(1.0g)を、3-(ベンジルアミノ)-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92f、13.3mmol、5.2g)のメタノール(52mL)中の撹拌溶液に不活性雰囲気下でゆっくりと添加した。この反応混合物を室温で水素ガスバルーン圧下で16時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。このセライトパッドをメタノールで洗浄し、そしてその濾液を濃縮し、そしてシリカゲルでのカラム(100~200のシリカゲル、DCM中3%のMeOHを使用)により精製して、3-アミノ-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92g)を得た。MS (m/z) 301.15 [M+H]+。
92gを、キラルHPLC(15%のEtOH-NH3で、3mL/の流量、100bar、40℃、5uLで溶出するIG 4.6×100mm 5micでのSFCクロマトグラフィー)により個々のエナンチオマーに分離して、92g-1および92g-2を得た。
3-(3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-2-(メトキシカルボニル)-4-オキソピリジン-1(4H)-イル)-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-5(2H)-カルボン酸tert-ブチル(92i-1)の合成:
3-アミノ-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ベンゾオキサゼピン-5-カルボン酸tert-ブチル(92g-1、0.200g、0.666mmol)、3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸メチル(92h、286mg、0.666mmol)および重炭酸ナトリウム(559mg、6.66mmol)の水(10mL)およびMeOH(25mL)中の混合物を室温で撹拌した。2時間後、この混合物を濃縮し、その残渣を水(40mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。その有機抽出物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。この粗生成物を、100%の収率を仮定して、さらに精製せずに次の反応に使用した。MS (m/z) 711.95 [M+H]+。
3-(ベンジルオキシ)-1-(7,8-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]オキサゼピン-3-イル)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロピリジン-2-カルボン酸メチル(92j-1)の合成:
粗製の3-[3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-2-メトキシカルボニル-4-オキソ-1-ピリジル]-7,8-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ベンゾオキサゼピン-5-カルボン酸tert-ブチル(92i-1、0.473g、0.665mmol)のDCM(3mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(4M、1.64mL、6.57mmol)を添加し、そしてこの溶液を室温で2時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そしてその粗生成物をさらに精製せずに引き続き使用した。MS (m/z) 611.98 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10,11-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]オキサジアゾニン-3-カルボキサミド(92-1):
粗製の3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-1-(7,8-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾオキサゼピン-3-イル)-4-オキソ-ピリジン-2-カルボン酸メチル(92j-1、0.406g、0.664mmol)をメタノール(50mL)に溶解させた。この溶液にDBU(0.505g、3.32mmol)を添加し、そして得られた溶液を50℃で撹拌した。2時間後、この粗製物を濃縮した。その残渣をDCM(1mL)に溶解させ、そしてDCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラム(40g)により精製して、1-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10,11-ジフルオロ-2,14-ジオキソ-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]オキサジアゾニン-3-カルボキサミド(92k-1)を得た。MS (m/z) 580.01 [M+H]+。
次いで、生成物(92k-1)をトルエン(5mL)で希釈し、そしてTFAを添加した(5mL)。この反応物を一晩撹拌した。この混合物を濃縮し、MeOHで希釈し、濾過し、そして0~100%のアセトニトリル/水(0.1%のTFA)で溶出する逆相カラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-4,5-ジフルオロ-15-ヒドロキシ-14,17-ジオキソ-8-オキサ-1,11-ジアザテトラシクロ[8.7.1.02,7.011,16]オクタデカ-2(7),3,5,12,15-ペンタエン-13-カルボキサミド(92-1)を得た。MS (m/z) 488.38 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.06 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.46 - 7.31 (m, 2H), 7.20 - 7.06 (m, 1H), 7.01 - 6.92 (m, 1H), 6.87 - 6.77 (m, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.65 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.22 - 4.10 (m, 2H), 4.07 - 3.92 (m, 2H)。
92-2を、92-1と類似の様式で、92g-2を92g-1の代わりに使用して作製した。
MS (m/z) 490.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.06 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.46 - 7.32 (m, 2H), 7.02 - 6.92 (m, 1H), 6.87 - 6.72 (m, 2H), 4.77 - 4.56 (m, 4H), 4.21 - 4.09 (m, 2H), 4.08 - 3.96 (m, 1H), 3.11 (dd, J = 7.4, 4.9 Hz, 1H)。
実施例90:6S,7R)-6-エチル-6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(93)の調製:
表題化合物を、化合物77と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。MS (m/z) 466.46 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.46 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.27 - 7.14 (m, 2H), 4.64 - 4.46 (m, 2H), 4.21 (s, 1H), 4.11 (dt, J = 12.8, 8.6 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 15.3, 2.9 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 15.2, 1.8 Hz, 1H), 3.14 - 2.93 (m, 1H), 1.76 (dt, J = 17.2, 8.5 Hz, 3H), 1.55 (dt, J = 14.3, 6.9 Hz, 2H), 1.09 (dd, J = 14.6, 11.8 Hz, 1H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例91:(6R)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド(94)の調製:
表題化合物を、化合物43-1と同様に、(R)-(4-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]チアゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(Organic Preparation and Procedures International,34(4),405-415,2002)を6-フルオロ-2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバメート(43c)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 488.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.33 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.54 (ddd, J = 10.7, 7.8, 1.4 Hz, 2H), 7.43 - 7.34 (m, 1H), 7.31 (dd, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 4.77 (s, 1H), 4.67 (tt, J = 14.5, 7.1 Hz, 2H), 4.29 - 4.12 (m, 2H), 3.39 (dd, J = 15.3, 4.5 Hz, 1H), 3.24 (dd, J = 15.3, 6.0 Hz, 1H)。
実施例92:(6R)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8-オキシド(95)の調製:
(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド(95a)の合成:
表題化合物を、化合物94と類似の方法で調製し、そしてベンジル保護アルコールとして単離し、その後、TFA脱保護を行った。
(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8-オキシドおよび(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8,8-ジオキシド(95b-1および95b-2)の合成:
(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド(95a、135mg、0.235mmol)のMeOH(16mL)中の溶液に、オキソン(395mg)の水(10mL)中の溶液を室温で添加した。1時間後、溶媒を除去し、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。溶媒を除去した後に、その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(95b-1および95b-2)を得た。95b-1:MS (m/z) 594.1 [M+H]+;95b-2:MS (m/z) 610.1 [M+H]+。
(6R)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8-オキシド(95)の合成:
(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8-オキシド(95a-1、78mg、0.131mmol)のトルエン(4mL)中の溶液に、TFA(1mL)を室温で添加した。一晩撹拌した後に、溶媒および過剰なTFAを除去し、そしてその残渣を分取HPLCにより精製して、表題化合物(95)を得た。MS (m/z) 504.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.08 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.86 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.66 (dt, J = 11.3, 3.7 Hz, 3H), 7.21 - 7.13 (m, 1H), 7.14 - 7.08 (m, 1H), 6.67 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 5.03 (s, 1H), 4.68 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.35 - 4.28 (m, 1H), 3.88 (dd, J = 14.3, 4.4 Hz, 1H), 3.39 (dd, J = 14.3, 5.9 Hz, 1H)。
実施例93:(6R)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8,8-ジオキシド(96)の調製:
表題化合物を、化合物95と同様に、(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8,8-ジオキシド(95b-2)を(6R)-1-(ベンジルオキシ)-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,6,7,14-テトラヒドロ-6,13-メタノベンゾ[b]ピリド[2,1-f][1,4,7]チアジアゾニン-3-カルボキサミド8-オキシド(95b-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 520.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.16 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.12 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.67 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 4.90 (s, 1H), 4.68 (t, J = 4.7 Hz, 2H), 4.48 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H)。
実施例94:(6S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-1-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミドおよび(6R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-1-ヒドロキシ-2,15-ジオキソ-2,6,7,8,9,15-ヘキサヒドロ-6,14-メタノベンゾ[e]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゼシン-3-カルボキサミド(97-1および97-2)の調製:
表題化合物を、化合物80-1および80-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
97-1:MS (m/z) 500.21 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.52 (s, 1H), 7.44 - 7.27 (m, 5H), 7.09 (td, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.50 - 4.39 (m, 1H), 3.95 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.17 - 2.94 (m, 2H), 2.59 - 2.45 (m, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 1H), 1.92 (t, J = 9.9 Hz, 2H)。
97-2:MS (m/z) 500.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.52 (s, 1H), 7.44 - 7.27 (m, 5H), 7.09 (td, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.50 - 4.39 (m, 1H), 3.95 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.17 - 2.94 (m, 2H), 2.59 - 2.45 (m, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 1H), 1.92 (t, J = 9.9 Hz, 2H)。
実施例95:(3S,7S)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(98)の調製:
表題化合物を、化合物52-1と同様の方法で、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して合成した。MS (m/z) 418.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.46 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.5, 6.3 Hz, 1H), 7.02 - 6.84 (m, 2H), 4.72 - 4.63 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.60 - 4.52 (m, 1H), 3.75 (t, J = 1.6 Hz, 2H), 2.15 (td, J = 15.7, 14.9, 7.9 Hz, 2H), 1.93 (ddt, J = 18.8, 15.6, 4.3 Hz, 1H), 1.74 (ddt, J = 15.3, 7.7, 3.9 Hz, 1H), 1.51 (dt, J = 14.8, 11.1 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.22 - 1.04 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール-d
4) δ -78.28, -113.93 (ddd, J = 15.4, 8.5, 6.7 Hz), -116.86 (q, J = 8.4 Hz)。
実施例96:(7S)-12-ヒドロキシ-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-12-ヒドロキシ-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(99-1および99-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸エチル(99a)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸エチルを、化合物28aと類似の方法で、3-アミノアゼパン-4-オール二臭化水素酸塩を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-4H-ピラン-2,5-ジカルボン酸ジエチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製し、次いでDMP酸化およびNaBH4還元(選択的)を行って、99aをラセミ体混合物として得た。MS (m/z) 413.24 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(99b)の合成:
(6R)-12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸エチル(99a、255mg、0.62mmol)を乾燥DMF(10mL)に溶解させ、そして0℃まで冷却した。NaH(鉱油中60%の分散物、50mg、1.24mmol)を添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌し、その後、ヨードメタン(0.077mL、1.24mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで飽和水性NH4Clでクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、ACN/水(w/0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCにより精製して、12-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸エチルを得た。この生成物をTHF/MeOH/水(3mL/2mL/1mL)中のLiOH(67mg、1.6mmol)と一緒に撹拌した。20分後、そのpHを、1Nの塩酸で3に調整し、そしてその生成物をEtOAcに抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮乾固させて、表題生成物(99b)を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 399.22 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(99c)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(99b、115mg、0.29mmol)およびHATU(219mg、0.58mmol)を、5mLの塩化メチレン中で室温で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL、1.44mmol)をゆっくりと添加しながら撹拌し、その後、0.2mLのDMF中の(2,4,6-トリフルオロフェニル)メタンアミン(46.5mg、0.29mmol)をゆっくりと添加した。この反応の完了後、この混合物を塩化メチレンと水との間で分配した。その有機層を分離し、そしてブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を、(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))で溶出する分離用HPLCにより精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物(99c)を得た。MS (m/z) 542.32 [M+H]+。
(7S)-および(7R)-12-ヒドロキシ-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(99-1および99-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(98c)を、その個々のジアステレオマーに、EtOH-NH3共溶媒を使用するOD-Hカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離した。分離したエナンチオマーを1.5mLのトルエンおよび1.5mLのTFAに溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。濃縮後、(MeCN/水(0.1%のTFAを含む))で溶出する分取HPLCによる精製により、表題化合物を得た。
99-1:MS (m/z) 452.18 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.71 (s, 1H), 10.40 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.20 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 4.87 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.20 - 4.10 (m, 1H), 3.94 - 3.85 (m, 1H), 3.63 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.53 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.33 (s, 1H), 3.12 (dd, J = 13.0, 7.4 Hz, 1H), 1.89 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 1.81 (s, 1H), 0.87 (t, J = 12.1 Hz, 1H)。
99-2:MS (m/z) 452.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.71 (s, 1H), 10.40 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 4.87 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.20 - 4.08 (m, 1H), 3.90 (dd, J = 15.0, 3.1 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 15.1, 1.7 Hz, 1H), 3.56 - 3.46 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.12 (dd, J = 12.9, 7.3 Hz, 1H), 1.89 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 1.86 - 1.73 (m, 1H), 0.89 (q, J = 12.0 Hz, 1H)。
実施例97:(6S,7R)-6-エチル-12-ヒドロキシ-6-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(100)の調製:
表題化合物を、化合物99-1および99-2と類似の方法で、(3R,4S)-3-アミノ-4-エチルアゼパン-4-オール(77a)を3-アミノアゼパン-4-オール;二臭化水素酸塩の代わりに使用して調製し、立体異性体を結晶構造により確認した。MS (m/z) 480.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.71 (s, 1H), 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.19 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 4.53 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.49 (s, 1H), 4.20 - 4.06 (m, 1H), 3.74 (t, J = 16.4 Hz, 2H), 3.07 (s, 1H), 2.93 (s, 4H), 1.75 (ddd, J = 46.6, 16.0, 9.3 Hz, 5H), 1.10 (s, 0H), 0.89 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
実施例98:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(101)の調製:
表題化合物を、化合物47-1と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 420.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.34 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.61 (m, 2H), 4.95 (d, J = 18.1 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.89 (m, 1H), 3.83 - 3.65 (m, 2H), 3.03 (dt, J = 16.7, 8.0 Hz, 1H), 2.40 (d, J = 18.6 Hz, 1H)。
実施例99:(7S)-12-ヒドロキシ-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(102)の調製:
表題化合物を、化合物78と類似の手順を使用して、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1)の代わりに(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-2)で出発して合成した。MS (m/z) 436.25 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.29 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.06 - 6.77 (m, 2H), 4.62 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.39 (dt, J = 10.6, 7.9 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.32 - 3.08 (m, 2H), 2.90 - 2.44 (m, 4H)。
実施例100:(5R,7S)-12-ヒドロキシ-5-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5S,7S)-12-ヒドロキシ-5-メトキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103-1および103-2)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)を、化合物102と類似の方法で調製し、そしてベンジル保護アルコールとして単離し、その後、TFA脱保護を行った。
表題化合物を、化合物79b-1および79b-2、その後、化合物91と類似の連続手順を使用して、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79a)の代わりに(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)で出発して合成した。立体科学は任意で描かれる。
103-1:MS (m/z) 452.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.88 - 4.51 (m, 2H), 4.37 - 4.21 (m, 1H), 3.84 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 1H), 3.60 - 3.46 (m, 1H), 3.30 (d, J = 36.8 Hz, 3H), 2.11 (s, 2H), 1.92 - 1.76 (m, 2H)。
103-2:MS (m/z) 452.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.39 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.88 - 4.51 (m, 2H), 4.37 - 4.21 (m, 1H), 3.84 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 1H), 3.60 - 3.46 (m, 1H), 3.30 (d, J = 36.8 Hz, 3H), 2.11 (s, 2H), 1.92 - 1.76 (m, 2H)。
実施例101:(11S)-6-ヒドロキシ-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5,7,12,13-テトラヒドロ-11H-4,11-メタノピリド[1,2-a]チエノ[3,2-e][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミドおよび(11S)-6-ヒドロキシ-5,7-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5,7,12,13-テトラヒドロ-11H-4,11-メタノピリド[1,2-a]チエノ[3,2-e][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミド(104-1および104-2)の調製:
表題化合物を、化合物80-1および80-2と類似の方法で、(S)-または(R)-(5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-チエノ[3,2-b]アゼピン-6-イル)カルバミン酸tert-ブチル(SFC(AZ-Hカラム、15%のMeOH)を使用して分割)を(S)-または(R)-(1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[b]アゾシン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(80b-1または80b-2)の代わりに使用して調製した。
104-1:MS (m/z) 476.16 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 - 10.15 (m, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.34 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.95 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.14 - 3.92 (m, 2H), 3.05 - 2.83 (m, 2H), 2.72 - 2.55 (m, 2H), 1.86 - 1.69 (m, 1H)。
104-2:MS (m/z) 476.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.52 - 10.09 (m, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.39 - 7.28 (m, 1H), 7.22 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.95 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.13 - 3.93 (m, 2H), 3.06 - 2.82 (m, 2H), 2.72 - 2.55 (m, 2H), 1.87 - 1.66 (m, 1H)。
実施例102:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(105)の調製:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105a)の合成:
エチルグリニャール(THF中1M、5.17mL、5.17mmol)を、3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(14c、820mg、2.07mmol)のTHF(10mL)中の溶液に0℃で添加した。この反応物を30分間撹拌し、そして冷蔵庫内で一晩保存した。この反応物を室温まで昇温させ、1時間撹拌し、次いで飽和水性NH4Clでクエンチした。これを酢酸エチルに抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そしてエバポレートして乾固させた。その残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物(105a)を得た。MS (m/z) 427.53 [M+H]+。
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジルおよび(Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチリデンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105b-1および105b-2)の合成:
表題化合物を、化合物13aと類似の方法で、3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105a)を12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(12a)の代わりに使用して調製した。オレフィン位置化学は任意で描かれる。105b-1:MS (m/z) 429.39 [M+H]+;105b-2:409.88 [M+H]+。
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-エチル-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(105)の合成:
表題化合物を、化合物60-1と類似の方法で、3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105b-1)を(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 450.15 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.83 (s, 1H), 10.32 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.13 - 7.03 (m, 1H), 4.81 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.63 - 4.48 (m, 2H), 4.17 (q, J = 11.2 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 15.0, 2.6 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 14.9, 1.9 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 13.0, 7.7 Hz, 1H), 2.09 (dd, J = 14.9, 8.0 Hz, 2H), 1.93 - 1.72 (m, 2H), 1.36 (ddd, J = 29.4, 14.4, 7.3 Hz, 1H), 1.26 - 1.04 (m, 1H), 0.80 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例103:N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(106)の調製:
表題化合物を、化合物60-1と類似の方法で、(Z)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチリデンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105b-2)を(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(60b-2)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 432.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.40 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.12 - 7.02 (m, 1H), 4.55 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.46 - 4.40 (m, 1H), 4.16 (dt, J = 12.3, 5.8 Hz, 1H), 3.79 (qd, J = 15.0, 2.3 Hz, 2H), 3.04 (dt, J = 13.0, 6.2 Hz, 1H), 1.83 (s, 1H), 1.66 (d, J = 13.4 Hz, 4H), 1.50 - 1.29 (m, 2H), 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
実施例104:(5S,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107-1および107-2)の調製:
(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-1および107a-2)の合成
0℃で、MeMgBr(THF中1.4M、0.124mL、0.37mmol)を無水THF(3mL)中の(5R,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a、65mg、0.124mmol)に添加し、そして3時間撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてEtOAcで希釈した。その有機層を濃縮し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(107a-1および107a-2)を分離されたジアステレオマーとして得、立体異性体を理論的に割り当てた。MS (m/z) 542.17 [M+H]+。
(5S,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(5R,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107-1および107-2)の合成
TFA(0.5mL)を、(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-1または107a-2、3mg)のトルエン(0.5mL)中の溶液に室温で添加した。この反応物を1時間撹拌し、濃縮して体積を減らし、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(107-1および107-2)を得、立体異性体を理論的に割り当てた。
107-1:MS (m/z) 452.15 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.46 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.00 - 6.78 (m, 2H), 4.61 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 4.56 (m, 1H), 4.19 (td, J = 12.3, 6.6 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.21 (dd, J = 13.2, 7.4 Hz, 1H), 2.26 - 2.06 (m, 2H), 2.02 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 1.95 - 1.79 (m, 1H), 1.22 (s, 3H)。
107-2:MS (m/z) 452.15 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.36 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.62 (m, 2H), 4.46 - 4.12 (m, 2H), 3.79 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.16 (m, 2H), 2.63 (dd, J = 15.9, 9.2 Hz, 1H), 1.94 - 1.67 (m, 2H), 1.58 (dd, J = 15.9, 4.3 Hz, 1H), 1.24 (s, 3H)。
実施例105:(3S,4R,7S)-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,4S,7S)-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(108-1および108-2)の調製:
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-3-メチレンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(108a)の合成:
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(240mg、0.638mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、0℃で、Tebbe試薬(6.4mL、トルエン中0.5M)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして一晩撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてsat.NaHCO3をゆっくりと添加することによりクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。その有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して体積を減らした。その残渣を、0~50%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(108a)を得た。
((3S,7S)-6,7-ジメチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(108b)の合成:
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-3-メチレンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(108a、90mg、0.24mmol)およびPd/C(23.5mg、0.22mmol)のMeOH(5mL)中の混合物を、H2バルーン下で室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、その濾液を濃縮して体積を減らし、そしてその残渣をさらに精製せずに引き続き使用した。
(3S,4R,7S)-および(3S,4S,7S)-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(108-1および108-2)の合成:
表題化合物を、化合物40-1および40-2と類似の方法で、((3S,7S)-6,7-ジメチルアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(108b)を((1S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40e)の代わりに使用して合成した。
108-1:MS (m/z) 450.24 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.43 (s, 1H), 6.89 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.66 (s, 3H), 4.19 - 4.01 (m, 1H), 3.89 - 3.67 (m, 2H), 2.06 (q, J = 16.0, 15.5 Hz, 2H), 1.74 (h, J = 6.7 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 1.32 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.29 - 1.20 (m, 1H), 1.05 (d, J = 6.7 Hz, 3H)。
108-2:MS (m/z) 450.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.42 (s, 1H), 6.88 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.78 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 4.65 (s, 2H), 3.87 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 2.59 (s, 1H), 2.06 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 1.86 - 1.68 (m, 1H), 1.48 (t, J = 13.7 Hz, 2H), 1.23 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例106a:(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(109-1)の調製:
(R)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-1)および(S)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-2)の合成:
3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(Org.Biomol.Chem.,2012,10,8251-8259の手順に従って調製)を、その個々のエナンチオマーに、CHIRALPAK IGカラムを使用するキラルSFCにより分離して、表題化合物(109a-1および109a-2)を得た。
109a-1、ピーク1:MS (m/z):301.0, 303.0 [M+H]+, ee:99.66%。[α]20D=-110.18(c0.50, CHCl3)。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.44 (br, 0.65H), 6.80 (br, 0.30H) 5.92-5.67 (m,2H), 4.65-4.55 (m, 1H), 4.13-4.10 (m, 0.68H), 3.84-3.37 (m, 2.7H), 3.18-3.15 (m, 0.70H), 2.38-2.25 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
109a-2、ピーク2:MS (m/z):301.0, 302.9 [M+H]+, ee:97.64%。[α]20D=+135.94(c0.50, CHCl3)。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.44 (br, 0.65H), 6.80 (br, 0.29H) 5.92-5.67 (m,2H), 4.65-4.55 (m, 1H), 4.13-4.10 (m, 0.70H), 3.84-3.37 (m, 2.74H), 3.18-3.15 (m, 0.70H), 2.38-2.25 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
(R)-3-アミノ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109b-1)の合成:
(R)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-1、100mg;0.28mmol)のメタノール(2mL)中の溶液に、水酸化ナトリウム(1.5N、1.9mL)を添加した。得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。この混合物を水(10mL)で希釈し、そして塩化メチレンで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(109b-1)を得た。MS (m/z) 212.91 [M+H]+。
(7R)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(109c-1)の合成:
表題化合物を、実施例9の化合物10aと類似の方法で、(R)-3-アミノ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109b-1)を3-アミノ-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 510.47 [M+H]+。
(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(109-1)の合成:
表題化合物を、実施例10の化合物11と類似の方法で、(7R)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(109c-1)を12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 420.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.39 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.28 - 7.15 (m, 2H), 5.85 - 5.73 (m, 1H), 5.64 - 5.54 (m, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.20 (td, J = 12.2, 6.6 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 14.9, 2.5 Hz, 1H), 3.84 - 3.75 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 12.9, 8.4 Hz, 1H), 2.84 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.29 (ddd, J = 15.7, 9.0, 6.4 Hz, 1H)。
実施例106b:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(109-2)の調製:
表題化合物を、109-1と類似の方法で、(S)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-2)を(R)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 420.14 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.22 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.85 - 5.74 (m, 1H), 5.64 - 5.54 (m, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.20 (td, J = 12.1, 6.5 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 14.9, 2.5 Hz, 1H), 3.84 - 3.75 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 12.9, 8.4 Hz, 1H), 2.90 - 2.80 (m, 1H), 2.29 (ddd, J = 15.7, 9.1, 6.6 Hz, 1H)。
実施例107:(13S)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(110-1および110-2)の調製:
7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(110a)の合成:
表題化合物を、化合物63dと同様の方法で、2-(3,4-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミンを2-フェニルエタン-1-アミンの代わりに、およびメタンスルホニルクロリドをp-トルエンスルホニルクロリドの代わりに使用して合成した。
7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(110b)の合成:
7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(110a、0.189g、0.687mmol)のMeOH(7mL)中の撹拌懸濁物に、NaOAc(0.225g、2.75mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.143g、2.06mmol)を室温で添加した。この混合物を一晩加熱還流させた。得られた溶液を濃縮し、そして飽和NaHCO3(aq)およびEtOAcを添加した。その相を分離し、そしてその水相をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。
その粗製残渣をMeOH(6mL)に溶解させ、そして塩化ニッケル(II)(0.174g、1.34mmol)を添加した。この反応混合物を-15℃まで冷却し、そしてNaBH4(0.374g、9.87mmol)を2時間かけて少しずつ添加した。得られた混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、そして撹拌した。この溶液を濃縮して大部分のMeOHを除去し、そして得られた残渣をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(110b)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 276.97 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(110c)の合成:
7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(110b、0.157g、0.568mmol)の、AcOH中33%のHBr(1.99mL、11.4mmol)中の溶液を、密封管内で90℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に、そのキャップを外し、そしてその懸濁物を濃縮した。その残渣を1MのNaOHで塩基性にし、そしてDCMで抽出した(3回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(110c)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 198.96 [M+H]+。
(13S)-および(13R)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(110-1および110-2)の合成:
表題化合物を、化合物63-1および63-2と類似の方法で、7,8-ジフルオロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(110c)を2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二臭化水素酸塩の代わりに使用して調製した。キラル分離を、分取SFC(IB、0.1%のジエチルアミンを含む35%のMeOH)を使用して行い、その後、ベンジル脱保護を行った。
110-1、ピーク1:MS (m/z) 506.18 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.40 (dd, J = 11.9, 8.3 Hz, 1H), 7.34 - 7.11 (m, 3H), 5.93 (s, 1H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.27 (td, J = 12.6, 5.6 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.60 - 3.56 (m, 1H), 3.40 - 3.38 (m, 1H), 2.88 (dd, J = 15.4, 5.5 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -109.23 (ddd, J = 15.6, 9.4, 6.2 Hz), -112.53 (t, J = 7.2 Hz), -138.95 (ddd, J = 23.7, 11.8, 8.1 Hz), -140.25 (ddd, J = 21.3, 11.9, 8.3 Hz)。
110-2、ピーク2:MS (m/z) 506.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.40 (dd, J = 11.9, 8.3 Hz, 1H), 7.31 - 7.16 (m, 3H), 5.93 (s, 1H), 4.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 15.4, 2.7 Hz, 1H), 4.27 (td, J = 12.6, 5.5 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 3.56 - 3.50 (m, 1H), 3.40 (dd, J = 12.7, 7.2 Hz, 1H), 2.88 (dd, J = 15.4, 5.4 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.23 (ddd, J = 15.5, 9.3, 6.2 Hz), -112.54 (t, J = 7.5 Hz), -138.96 (ddd, J = 23.5, 11.8, 8.1 Hz), -140.26 (ddd, J = 23.8, 12.1, 8.4 Hz)。
実施例108:(13S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(111-1および111-2)の調製:
表題化合物を、化合物110-1および110-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
111-1、ピーク1:MS (m/z) 488.18 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.05 (s, 1H), 7.55 - 7.35 (m, 2H), 7.33 - 7.19 (m, 2H), 7.09 (td, J = 8.5, 1.7 Hz, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.67 - 4.51 (m, 2H), 4.44 (dd, J = 15.2, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.5, 5.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.56 (dt, J = 21.1, 10.3 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 2.89 (dd, J = 15.4, 5.4 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -112.30 (ddd, J = 15.8, 8.9, 6.9 Hz), -114.93 (q, J = 8.9 Hz), -138.95 (ddd, J = 23.7, 11.8, 8.0 Hz), -140.25 (ddd, J = 21.4, 11.9, 8.4 Hz)。
111-2、ピーク2:MS (m/z) 488.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.05 (s, 1H), 7.53 - 7.35 (m, 2H), 7.34 - 7.20 (m, 2H), 7.09 (td, J = 8.4, 2.7 Hz, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.67 - 4.50 (m, 2H), 4.44 (dd, J = 15.2, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.5, 5.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 3.55 - 3.49 (m, 1H), 3.41 (dd, J = 12.6, 7.2 Hz, 1H), 2.89 (dd, J = 15.4, 5.4 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -112.30 (p, J = 7.6 Hz), -114.93 (q, J = 8.6 Hz), -138.95 (ddd, J = 23.7, 11.9, 8.2 Hz), -140.25 (ddd, J = 21.2, 11.7, 8.3 Hz)。
実施例109:(7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(112)の合成:
4-メチル-5-オキソ-2-フェニルオキサゾリジン-3-カルボン酸ベンジル(112a)の合成:
((ベンジルオキシ)カルボニル)アラニン(380g、1.69mol、1.0当量)および(ジメトキシメチル)ベンゼン(386.2g、2.54mol、1.5当量)をEt2O(3.8L)に溶解させ、そしてAr(g)下で-78℃まで冷却し、そしてBF3-Et2Oの溶液(2161g、15.22mol、9.0当量)を滴下により添加した。この添加が完了した後に、この混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてaq.NaHCO3溶液(7.6L)を滴下により添加した。この反応混合物をEtOAc(2×2L)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=10:1で溶出)により精製して、表題化合物(112a)を得た。MS (m/z):334.20 [M+Na]+。
2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルペンタ-4-エン酸(112b)の合成:
4-メチル-5-オキソ-2-フェニルオキサゾリジン-3-カルボン酸ベンジル(112a、491g、1.58mol、1.0当量)および臭化アリル(248.0g、2.05mol、1.3当量)をTHF/HMPA(4:1、4.9L)に溶解させ、Ar(g)下で-78℃まで冷却し、そしてLiHMDS(1M、3154mL、2.0当量)の溶液を滴下により添加した。添加後、この混合物を-78℃で2時間撹拌した。H2O(1.2L)およびLiOH H2O(132.5g、3.16mol、2.0当量)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、aq.NaHCO3溶液(2.5L)を滴下により添加した。得られた混合物をMTBE(3×500mL)で抽出した。その有機抽出物を廃棄し、そしてその水層を2NのHClでpH=2に調整し、MTBE(1L×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=5:1で溶出)により精製して、表題化合物(112b)を得た。MS (m/z):264.10 [M+H]+。
(2-メチル-1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(112c)の合成:
2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルペンタ-4-エン酸(112b、213g、809.0mmol、1.0当量)をDCM(2.1L)に溶解させ、そしてAr(g)下で0℃まで冷却し、そしてCDI(144.3g、889.8mmol、1.1当量)を少しずつ添加した。この混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで-30℃まで冷却し、そしてDIBAL-H(3.4L、3.4mol、4.2当量)を滴下により添加した。添加後、この混合物を-30℃で2時間撹拌し、その後、H2O(64mL)、15%のaq.NaOH(64mL)およびH2O(108mL)で-30℃で滴下により注意深くクエンチした。その冷却浴を外し、そして混合物を10分間撹拌した。Na2SO4(1300g)を添加し、そして10分間撹拌し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=30:1~5:1で溶出)により精製して、表題化合物(112c)を得た。MS (m/z):248.10 [M+H]+。
アリル(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(112d)の合成:
(2-メチル-1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(112c、34.7g、140mmol、1.0当量)のDCM(700mL)中の溶液に、アリルアミン(136g、2.37mol、17当量)およびMgSO4(67.5g、561mmol、4.0当量)をAr(g)下で添加した。次いで、この反応混合物を40℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。得られた残渣をMeOH(1.4L)に溶解させ、そしてAcOH(31.4g、168.3mmol、1.2当量)およびNaBH3CN(12.37g、196.3mmol、1.4当量)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌し、次いでaq.NaHCO3溶液(1.4L)を添加し、そしてEtOAc(3×600mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、(1-(アリルアミノ)-2-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジルを得、これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS (m/z):289.20 [M+H]+。
その残渣(43g、149.3mmol、1.0当量)をDCM(900mL)に溶解させ、そしてBoc2O(85.3g、224mmol、1.5当量)を0℃で添加し、その後、Et3N(22.6g、224mmol、1.5当量)およびDMAP(1.82g、14.9mmol、0.1当量)を添加した。この添加後、この混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物をブライン(700mL×2)で洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮し、そしてシリカゲルカラム(ヘプタン:酢酸エチル=50:1で溶出)により精製して、表題化合物(112d)を得た。MS (m/z):411.20 [M+Na]+。
(S)-および(R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(112e-1および112e-2)の合成:
アリル(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(112d、28g、72.2mmol、1.0当量)のDCM(850mL)中の溶液に、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリデンルテニウム(IV)ジクロリド(5.33g、6.5mmol、0.09当量)を添加した。この反応混合物を40℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。この反応物を濃縮し、DCMで希釈し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル=5:1で溶出)により精製して、表題化合物をエナンチオマーの混合物として得た。MS (m/z):361.20 [M+H]+。
その2つのエナンチオマーを、IG-3カラムを使用する、IPA/CO2=20:80中0.1%のDEAで溶出するキラルSFCにより分離して、表題化合物(112e-1(最初に溶出する化合物)および112e-2(2番目に溶出する化合物))を得た。MS (m/z):361.20 [M+H]+。ee: 96.66%。
(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-フルオロ-3-メチルアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(112f)の合成:
表題化合物を、化合物53d-1および53d-2と類似の方法で、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(112e-1)(単一のエナンチオマー、立体異性体を任意で割り当てた)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジルの代わりに使用して合成した。MS (m/z):380.7 [M+H]+ (42e-1)。
(7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(112)の合成:
表題生成物を、化合物27と類似の方法で、(3S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-フルオロ-3-メチルアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(112f)を(2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[b]アゼピン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z):454.30 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.38 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 6.86 (dd, J = 9.1, 8.0 Hz, 2H), 4.97 - 4.74 (m, 1H), 4.62 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.39 (dt, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 3.84 - 3.61 (m, 2H), 3.26 - 3.15 (m, 1H), 2.48-2.06 (m,, 4H), 1.74 (s, 3H)。
実施例110:(3S,7S)-5,5-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113)の調製:
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5,5-ジフルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1、113a-2、および113a-3)の合成:
DMP(86.4mg、0.204mmol)を、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84b、92mg、0.170mmol)のDCM(2mL)中の溶液に室温で添加し、そしてこの反応混合物を17時間撹拌した。この混合物を濃縮乾固させ、EtOAc(10mL)で希釈し、そしてsat.NaHCO3(10mL)およびNa2S2O3(1N、10mL)で洗浄した。この2つの洗浄プロセスを3回繰り返し、次いで、その有機相を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z):540.12 [M+H]+。
この生成物(90mg、0.167mmol)をDCM(2mL)に室温で溶解させた。DeoxoFluor(442mg、2mmol)を滴下により添加し、そしてこの反応混合物を17時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、そしてsat.NaHCO3(10mL)で処理した。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。その有機相を分離し、濃縮し、そしてその残渣を、0~100%のEtOAc/ヘプタンで溶出するシリカゲルにより精製して、表題生成物(113a-1、113a-2、および113a-3)を得、オレフィン位置異性体を任意で割り当てた。113a-1:MS (m/z):562.20 [M+H]+;113a-2:MS (m/z):542.14 [M+H]+;113a-3:MS (m/z):542.14 [M+H]+。
(3S,7S)-5,5-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113)の合成:
表題化合物を、化合物28と類似の方法で、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5,5-ジフルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):472.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.95-10.58 (br, 1H), (10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.21 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 4.88 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.54 (dt, J = 24.1, 8.0 Hz, 3H), 3.99 (dd, J = 15.0, 1.6 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 15.0, 2.8 Hz, 1H), 2.72 - 2.35 (m, 4H), 1.20 (d, J = 6.7 Hz, 3H)。
実施例111:(7S)-5,5-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(114)の調製:
表題化合物を、113と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):458.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.32 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.78 - 4.49 (m, 3H), 4.31 (dt, J = 14.7, 7.9 Hz, 1H), 3.98 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.23 (dd, J = 13.6, 6.5 Hz, 1H), 2.70-2.00 (m, 4H)。
実施例112a:(5S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115-1)の調製:
(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115a-1、115a-2および115a-3)の合成:
Deoxo-Fluor(0.022mL、2当量)を、(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-2、32mg、0.006mmol)のDCM(1mL)中の溶液に0℃で添加し、そして90分間撹拌した。この反応を水でクエンチし、EtOAcで希釈し、そしてsat.NaHCO3溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリルで溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(115a-1、115a-2、および115a-3)を得た。115a-1:MS (m/z) 544.18 [M+H]+;115a-2:MS (m/z) 524.15 [M+H]+;115a-3:MS (m/z) 524.15 [M+H]+。
(5S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115-1)の合成:
TFA(0.5mL)を、(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115a-1、3mg)のトルエン(0.5mL)中の溶液に室温で添加し、そして1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(115-1)を得た。MS (m/z) 454.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.31 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.96 - 6.80 (m, 2H), 4.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.36 - 4.22 (m, 1H), 3.91 (m, 2H), 3.17 (ddd, J = 13.9, 11.5, 4.4 Hz, 1H), 2.97 - 2.78 (m, 1H), 2.23 - 2.00 (m, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 2H), 1.83 (ddd, J = 37.1, 16.5, 4.0 Hz, 1H), 1.40 (d, J = 22.5 Hz, 3H)。
実施例112b:(5R,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115-2)の調製:
表題化合物を、化合物115-1と類似の方法で、(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-1)を(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-2)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.22 [M+H]
+
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.38 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.93 - 4.73 (m, 1H), 4.62 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.53 - 4.12 (m, 2H), 3.90 (m, 1H), 3.21 - 3.06 (m, 1H), 2.91 (m, 1H), 2.11 (m, 4H), 1.41 (dd, J = 22.4, 6.7 Hz, 3H)。
実施例113:(7S)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(116-1および116-2)の調製:
表題化合物を、115-1と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115a-2または115a-3)を(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(115a-1)の代わりに使用して調製した。
116-1:MS (m/z) 434.21 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 8.38 (s, 1H), 6.97 - 6.82 (m, 2H), 5.39 (s, 1H), 4.97 - 4.66 (m, 2H), 4.62 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.89 - 3.53 (m, 3H), 2.79 (dd, J = 17.3, 8.8 Hz, 3H), 1.77 (s, 3H)。
116-2:MS (m/z) 434.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.35 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.03 - 6.76 (m, 2H), 5.38 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.30 (td, J = 12.7, 6.2 Hz, 1H), 4.05 (dd, J = 15.1, 2.3 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.37 (dd, J = 13.1, 8.1 Hz, 1H), 3.00 (q, J = 12.3, 11.1 Hz, 1H), 2.16 (dd, J = 15.8, 6.0 Hz, 1H), 1.81 (s, 3H)。
実施例114:(7R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117-1および117-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117a)の合成:
表題化合物を、化合物28aと類似の方法で、3-アミノアゼパン-4-オール;二臭化水素酸塩を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに、および3-ベンジルオキシ-5-[(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸エチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z):544.28 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117b-1および117b-2)の合成:
表題化合物を、化合物113a-1、113a-2、および113a-3と類似の方法で、12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117a)を(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-2)の代わりに使用して調製した。117b-1:MS (m/z) 564.29 [M+H]+;117b-2:MS (m/z) 544.31 [M+H]+。
(7R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117-1および117-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6,6-ジフルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(71c、145mg)を、その個々のエナンチオマーに、MeOH共溶媒を使用するIBカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離した。分離したエナンチオマーを3mLのトルエンおよび3mLのTFAに溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。濃縮後、ACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCによる精製により、表題化合物(117-1および117-2)を得、立体科学は任意で描かれる。
117-1(ピーク1):MS (m/z) 474.18 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.67 (s, 1H), 10.28 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.40 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 5.24 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.27 - 4.15 (m, 1H), 4.03 (dd, J = 16.4, 4.1 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 3.19 (dd, J = 13.7, 6.7 Hz, 1H), 2.22 (s, 1H), 1.95 (dd, J = 18.6, 12.1 Hz, 2H), 1.69 - 1.54 (m, 1H)。
117-2(ピーク2):MS (m/z) 474.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.28 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.40 (td, J = 8.5, 6.3 Hz, 1H), 7.30 (td, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.27 - 4.15 (m, 1H), 4.04 (dd, J = 15.6, 4.1 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 15.5, 2.0 Hz, 1H), 3.19 (dd, J = 13.5, 6.5 Hz, 1H), 2.23 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.96 (d, J = 20.5 Hz, 2H), 1.61 (dt, J = 28.6, 14.3 Hz, 1H)。
実施例115:(3S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(118-1および118-2)の調製:
表題化合物を、化合物113と類似の方法で、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-2または113a-3)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5,5-ジフルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1)の代わりに使用して調製した。
118-1:MS (m/z):452.20 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.31 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.33 (dt, J = 24.1, 2.5 Hz, 1H), 5.33-5.24 (m, 1H), 4.86 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 3.90 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.12 (td, J = 18.8, 9.1 Hz, 1H), 2.79 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
118-2:MS (m/z):452.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.30 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.41 (d, J = 21.1 Hz, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.80 (dt, J = 12.2, 6.5 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 2.93 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.66 - 2.55 (m, 1H), 1.28 (dd, J = 6.6, 1.0 Hz, 3H)。
実施例116:(7S)-7-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-7-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(119-1および119-2)の調製:
表題化合物を、化合物59-1および59-2と同様に、EtMgBrをMeMgBrの代わりに使用して調製した。
119-1:MS (m/z) 432.1 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.50 (s, 1H), 6.93 (m, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.39 (m, 1H), 4.12 (m,1H), 3.91 (m, 1H), 3.17 (m, 1H), 2.31 (m, 1H), 2.12 (m, 2H), 1.87 (m, 3H), 1.55 (m, 1H), 0.98 (m, 3H)。
119-2:MS (m/z) 432.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.50 (s, 1H), 6.91 (m, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.39 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.72 (m, 2H), 3.17 (m, 1H), 2.31 (m, 1H), 2.12 (m, 2H), 1.91 (m, 2H), 1.78 (m, 1H), 1.55 (m, 1H), 0.98 (m, 3H)。
実施例117:(13S)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-13-メチル-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-13-メチル-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(120-1および120-2)の調製:
7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オール(120a)の合成:
7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(110a、0.102g、0.371mmol)のEt2O(1mL)およびTHF(2mL)中の溶液に、-78℃で、THF中3MのMeMgBrの溶液(0.25mL、0.741mmol)を添加した。この反応混合物を30分間撹拌し、次いで室温まで温めた。この反応をブラインでクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、表題化合物(120a)を得た。MS (m/z) 291.96 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(120b)の合成:
7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オール(120a、0.11g、0.38mmol)およびアジドトリメチルシラン(0.13mL、0.953mmol)のCHCl3(5mL)中の溶液に、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(0.24mL、1.91mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、1-アジド-7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピンを得た。MS (m/z) 315.88 [M+H]+。
1-アジド-7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(0.084g、0.266mmol)のEtOH(5mL)中の溶液に、10%のPd/C(0.056g、0.053mmol)を添加した。水素バルーンを導入し、そして水素ガスをこの反応混合物に5分間吹き込んだ。出口針を外し、そしてこの反応混合物を水素雰囲気下で撹拌したままにした。3時間後、この反応混合物をセライトで濾過し、そして濃縮して表題化合物(120b)を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 290.91 [M+H]+。
(13S)-および(13R)-10,11-ジフルオロ-4-ヒドロキシ-13-メチル-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(120-1および120-2)の合成:
表題化合物を、化合物110-1および110-2と類似の方法で、7,8-ジフルオロ-1-メチル-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(120b)を7,8-ジフルオロ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(110b)の代わりに使用して調製した。キラル分離を、分取SFC(IB、35%のMeOH)を使用して行い、その後、脱保護を行った。
120-1、ピーク1:MS (m/z) 520.20 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 11.7, 8.3 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 12.2, 8.0 Hz, 1H), 7.26 - 7.14 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.28 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 4.21 (td, J = 12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 3.61 (td, J = 14.4, 13.2, 7.0 Hz, 1H), 3.40 (dd, J = 12.6, 7.0 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 15.3, 5.3 Hz, 1H), 1.98 (s, 3H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -109.35 (ddd, J = 15.5, 9.4, 6.2 Hz), -112.52 (t, J = 7.3 Hz), -139.13 (ddd, J = 23.7, 11.7, 8.0 Hz), -139.67 (ddd, J = 21.6, 12.1, 8.2 Hz)。
120-2、ピーク2:MS (m/z) 520.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.39 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 11.7, 8.3 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 12.3, 8.1 Hz, 1H), 7.26 - 7.17 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.28 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 4.21 (td, J = 12.6, 5.3 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 3.61 (td, J = 14.0, 7.2 Hz, 1H), 3.40 (dd, J = 12.7, 7.0 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 15.2, 5.2 Hz, 1H), 1.98 (s, 3H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.35 (tt, J = 9.4, 6.3 Hz), -112.52 (t, J = 7.2 Hz), -139.13 (ddd, J = 23.5, 11.6, 7.9 Hz), -139.67 (ddd, J = 23.7, 12.1, 8.3 Hz)。
実施例118:(7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(121)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(121a)を、113a-2と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84b)の代わりに使用して調製した。
表題化合物(121)を、化合物113と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(121a)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5,5-ジフルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):438.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.30 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.44 (d, J = 24.6 Hz, 1H), 4.88-4.77 (m, 1H), 4.72-4.55 (m, 2H), 4.36-4.24(m, 1H), 3.97 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 3.35 - 3.13 (m, 1H), 2.83 - 2.73 (m, 1H)。
実施例119:(13S)-11-ブロモ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-11-ブロモ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(122-1および122-2)の調製:
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(122a)の合成:
表題化合物を、化合物110aと同様の方法で、2-(4-ブロモフェニル)エタン-1-アミンを2-(3,4-ジフルオロフェニル)エタン-1-アミンの代わりに使用して合成した。MS (m/z) 318.2 [M+H]+。
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-イルメタンスルホネート(122b)の合成:
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オン(122a、14.0g、44.0mmol)のMeOH(50mL)中の撹拌懸濁物に、NaBH4(3.3g、88.0mmol)を添加し、そして80℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、水(200mL)でクエンチし、そしてEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(1:1の石油エーテル/EtOAc)により精製して、8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オールを得た。MS (m/z) 302.0 [M+H-H2O]+。
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-オール(13.0g、40.6mmol)のDCM(100mL)中の撹拌懸濁物に、Et3N(12.3g、122mmol)およびメタンスルホニルクロリド(9.3g、81.2mmol)を室温で添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をブライン(100mL×5)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(122b)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 302.0 [M+H-MsOH]+。
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(122c)の合成:
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-イルメタンスルホネート(122b、17.0g、42.7mmol)のDMF(50mL)中の撹拌懸濁物に、NaN3(5.3g、81.2mmol)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で一晩撹拌した。この混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、ブライン(200mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、1-アジド-8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピンを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 317.2 [M+H-N2]+。
1-アジド-8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン(17.0g、49.2mmol)のTHF(50mL)/H2O(10mL)中の撹拌懸濁物に、PPh3(21.3g、81.2mmol)を室温で添加した。この混合物を60℃で一晩撹拌した。この混合物を濃縮乾固させ、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(100%のEtOAc、次いで10:1のDCM/MeOH)により精製して、表題化合物(122c)を得た。MS (m/z) 319.0 [M+H]+。
8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二塩酸塩(122d)の合成:
8-ブロモ-3-(メチルスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン(122c、8.0g、25.1mmol)の、33wt%のHBr/AcOH(50mL)中の混合物を75℃で48時間撹拌した。この混合物を濃縮乾固させ、そしてその残渣を7MのNH3/MeOHでpH>7まで塩基性にした。この混合物を濾過し、そしてMeOH(200mL)で洗浄した。その濾液を濃縮し、そしてDCM(100mL)に溶解させた。Et3N(23.7g、235mmol)およびBoc2O(30.6g、141mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を1NのHCl(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(10:1の石油エーテル/EtOAc)により精製して、8-ブロモ-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-ベンゾ[d]アゼピン-3-カルボン酸tert-ブチルを得た。MS (m/z) 441.2 [M+H]+。
8-ブロモ-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-ベンゾ[d]アゼピン-3-カルボン酸tert-ブチル(12.0g、27.2mmol)、MeOH中4MのHCl(50mL、200mmol)およびMeOH(100mL)の混合物を室温で4時間撹拌した。この混合物を濃縮して溶媒を除去し、そしてEtOAc(200mL)を添加した。その固体を濾過し、そして乾燥させて、表題化合物を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 241.2 [M+H]+。
(13S)-および(13R)-11-ブロモ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(122-1および122-2)の合成:
表題化合物を、化合物63-1および63-2と類似の方法で、8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二塩酸塩(122d)を2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二臭化水素酸塩(63f)の代わりに使用して調製した。キラル分離を、SFC(IB、0.1%のジエチルアミンを含有する45%のMeOH)を使用して行い、その後、脱保護を行った。
122-1、ピーク1:MS (m/z) 548.09 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.37 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 9.07 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 8.2, 2.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.29 - 7.15 (m, 3H), 5.98 (s, 1H), 4.61 (qd, J = 14.5, 5.7 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 15.2, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.6, 5.6 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 3.58 - 3.56 (m, 1H), 3.41 (dd, J = 12.8, 7.3 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 15.4, 5.4 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -109.23 (ddd, J = 15.1, 9.4, 6.2 Hz), -112.53 (t, J = 7.4 Hz)。
122-2、ピーク2:MS (m/z) 548.09 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 9.07 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 8.2, 2.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.31 - 7.12 (m, 3H), 5.98 (s, 1H), 4.61 (qd, J = 14.5, 5.7 Hz, 2H), 4.43 (dd, J = 15.2, 2.7 Hz, 1H), 4.28 (td, J = 12.5, 5.5 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.59 - 3.57 (m, 1H), 3.44 - 3.38 (m, 1H), 2.86 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.23 (tt, J = 9.4, 6.4 Hz), -112.53 (t, J = 7.5 Hz)。
実施例120:(7R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(123-1および123-2)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(117b-2、35mg)を、その個々のエナンチオマーに、メタノールを共溶媒として使用するIBカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離した。分離したエナンチオマーを個々に、1mLのトルエンおよび1mLのTFAに溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。濃縮後、各々の、ACN/水(0.1%のTFA)で溶出するRP-HPLCによる精製により、表題化合物を得た。
123-1、ピーク1から:MS (m/z) 454.11 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.5, 6.2 Hz, 1H), 7.30 (td, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 5.63 (s, 1H), 5.69 - 5.55 (m, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.22 (td, J = 12.2, 6.7 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 15.0, 8.4 Hz, 1H), 3.38 - 3.21 (m, 1H), 2.88 - 2.80 (m, 1H), 2.23 (ddd, J = 16.3, 10.0, 6.7 Hz, 1H)。
123-2、ピーク2から:MS (m/z) 454.11 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.32 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.5, 6.3 Hz, 1H), 7.30 (td, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 5.63 (s, 1H), 5.69 - 5.55 (m, 1H), 4.61 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.22 (td, J = 12.2, 6.7 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 15.0, 8.4 Hz, 1H), 3.33 (dd, J = 13.1, 8.2 Hz, 1H), 2.94 - 2.76 (m, 0H), 2.23 (ddd, J = 16.2, 9.8, 6.5 Hz, 1H)。
実施例121:(7S)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(124)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチレン-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(124a)の合成:
Tebbe試薬(トルエン中0.5M、1.9mL)を、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a、166mg、0.316mmol)のTHF(4mL)中の溶液に0℃で添加し、そして2時間撹拌した。この反応を水でクエンチし、EtOAcで希釈し、そしてsat.NaHCO3溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(124a)を得た。MS (m/z) 524.21 [M+H]+。
(7S)-12-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(124)の合成:
10%のPd/C(10mg)を、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-メチレン-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(22mg)のEtOH(5mL)およびEtOAc(5mL)中の溶液に添加した。H
2バルーンをこの反応系に取り付け、そしてこの反応物を室温で2時間撹拌し、その後、セライトで濾過した。その濾液を濃縮し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製して、表題化合物(124)を得た。MS (m/z) 436.24 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.37 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.73 - 4.47 (m, 2H), 4.35 (dd, J = 13.8, 6.0 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.11 - 2.91 (m, 1H), 2.45 (dd, J = 15.6, 9.1 Hz, 1H), 2.11 - 1.95 (m, 1H), 1.77 (m, 2H), 1.58 - 1.37 (m, 1H), 1.26 (t, J = 14.6 Hz, 1H), 0.94 (dd, J = 11.3, 6.6 Hz, 3H)。
実施例122:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,3,4,6-テトラフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(125):
表題化合物を、化合物51と類似の方法で、(2,3,4,6-テトラフルオロフェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 440.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.48 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.76 - 7.42 (m, 1H), 4.75 (dd, J = 6.0, 2.9 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.13 (dt, J = 13.1, 7.8 Hz, 1H), 3.97 - 3.81 (m, 1H), 3.67 (dd, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.07 (ddd, J = 13.2, 6.8, 3.6 Hz, 1H), 2.16 - 1.47 (m, 5H), 1.14 (q, J = 11.9 Hz, 1H)。
実施例123:(7S)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(126):
表題化合物を、化合物51と類似の方法で、(3-クロロ-2-フルオロフェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 418.85 [M]
-。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.53 - 10.36 (m, 1H), 8.72 - 8.39 (m, 1H), 7.66 - 7.06 (m, 3H), 4.77 (s, 1H), 4.63 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.14 (dt, J = 15.0, 7.7 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 14.6, 1.9 Hz, 1H), 3.08 (ddd, J = 12.0, 6.8, 3.6 Hz, 1H), 2.08 - 1.59 (m, 5H), 1.19 - 1.00 (m, 1H)。
実施例124:(6S)-9-クロロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6R)-9-クロロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(127-1および127-2)の合成:
7-クロロ-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-ベンゾ[c]アゼピン-3-オンおよび7-クロロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[d]アゼピン-2-オン(127a-1および127a-2)の合成:
6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オン(2g、11.1mmol)のMsOH(10mL)中の溶液に、アジ化ナトリウム(828mg、12.7mmol)を3回に分けて、15分間かけて氷-塩浴内で添加した。この反応混合物を0℃で15分間、次いで室温で3時間撹拌した。この反応混合物をsat.NaHCO3で0℃で、この混合物がわずかに塩基性になるまでクエンチした。次いで、この反応混合物をEtOAcで抽出し、その有機相を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して体積を減らし、そして0~100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0~20%のDCM/MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。表題化合物(127a-1および127a-2)を、複数回のクロマトグラフィー後に分離した。
127a-1:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.23 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.18 - 3.01 (m, 2H), 2.84 (t, J = 6.6 Hz, 2H)。
127a-2:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.21 - 7.13 (m, 2H), 7.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.84 (s, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 2H), 3.17 - 3.09 (m, 2H)。
(7-クロロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(127b)の合成:
表題化合物を、化合物43dと類似の方法で、7-クロロ-1,2,4,5-テトラヒドロ-3H-ベンゾ[c]アゼピン-3-オン(127a-1)を6-フルオロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[b]アゼピン-2-オンの代わりに、および酸化白金(IV)をPd/Cの代わりに使用して調製した。
(6S)-および(6R)-9-クロロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(127-1および127-2)の合成:
表題化合物を、化合物40-1および40-2と類似の方法で、(7-クロロ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(127b)を((1S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(40e)の代わりに使用して調製した。
127-1、ピーク1から:MS (m/z) 504.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.44 - 7.14 (m, 5H), 5.49 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 4.99 (td, J = 7.6, 2.3 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 14.9, 2.8 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 2.94 - 2.85 (m, 1H)。
127-2、ピーク2から:MS (m/z) 504.14 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.37 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.28 - 7.16 (m, 3H), 5.49 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.03 - 4.94 (m, 1H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 2H), 3.40 (s, 1H), 2.98 - 2.82 (m, 1H)。
実施例125:(6S)-9-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6R)-9-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(128-1および128-2)の調製:
表題化合物を、化合物127-1および127-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
128-1、ピーク1から:MS (m/z) 486.13 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.48 - 7.19 (m, 5H), 7.08 (td, J = 8.5, 2.6 Hz, 1H), 5.50 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.59 (dd, J = 14.8, 2.7 Hz, 1H), 3.43 (s, 2H), 2.90 (dd, J = 14.9, 7.5 Hz, 1H)。
128-2、ピーク2から:MS (m/z) 486.27 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.50 - 7.20 (m, 5H), 7.08 (td, J = 8.6, 2.5 Hz, 1H), 5.50 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.01 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.47 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.59 (dd, J = 14.7, 2.6 Hz, 1H), 3.42 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.90 (dd, J = 14.9, 7.6 Hz, 1H)。
実施例126:(7’S)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1’,4’,5’,6’,7’,11’-ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(129)の調製:
1-ビニルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(129a)の合成:
1-ビニルシクロプロパンカルボン酸(974.0mg、8.687mmol)およびトリエチルアミン(1.25mL、8.968mmol)のtert-ブタノール(40mL)中の溶液を室温で、ジフェニルホスホリルアジド(2.1mL、9.744mmol)を添加しながら撹拌した。添加後、この反応混合物を87℃の浴内で18時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、その後、この溶液を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)および水(50mL)で洗浄した。その水性画分を酢酸エチル(30mL)で抽出し、そしてその有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(1-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.43 (dd, J = 17.0, 10.4 Hz, 1H), 5.16 - 4.85 (m, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.08 (s, 2H), 0.91 (s, 2H)。
N-(1-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、6.573mmol)およびジオキサン中4MのHCl(16.5mL)の溶液を室温で1.5時間撹拌し、次いで完全に濃縮して、表題化合物(129a)を得、これをさらに精製せずに持ち越した。
(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(129b)の合成:
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン酸(6.0g、26.2mmol)のテトラヒドロフラン(90mL)中の溶液を0℃で1Mの水素化アルミニウムリチウム(34.1mL)を滴下により添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物をエチルエーテル(150mL)で希釈し、そして0℃で、水(1.3mL)、15%の水酸化ナトリウム(1.3mL)、および水(3.9mL)を順番に滴下により添加しながら激しく撹拌した。30分後、無水硫酸ナトリウムをこの混合物に添加し、そして2分後、セライトで濾過した。その濾液を濃縮し、そして得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(129b)を得た。MS (m/z) 201.83 [M+H]+。
(S)-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)(1-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(129c)の合成:
(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(129b、1.5g、6.195mmol)のジクロロメタン(80mL)中の溶液を0℃の浴で、Dess-Martinペルヨージナン(3.9g、9.094mmol)を添加しながら撹拌した。10分後、この反応混合物を室温まで温め、そして1.5時間撹拌した。さらなるDess-Martinペルヨージナン(750mg、1.768mmol)を添加し、そして得られた溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そして飽和重炭酸ナトリウム(100mL)を添加した。2つの画分を分離した後に、その水性画分をジクロロメタン(100mL)で抽出した。その有機画分を10%のチオ硫酸ナトリウム溶液(100mL)、およびブライン(70mL)で洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)-(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。
(S)-(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、6.254mmol)および1-ビニルシクロプロパンアミン塩酸塩(129a、6.574mmol)のテトラヒドロフラン(38mL)中の懸濁物を室温で、トリエチルアミン(1.75mL、12.56mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.0g、9.424mmol)を添加しながら撹拌した。得られた反応混合物を室温で19時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のテトラヒドロフランを除去し、そして飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。この抽出物をブラインで洗浄し、そしてその有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮して、(S)-(1-((1-ビニルシクロプロピル)アミノ)ペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。
(S)-(1-((1-ビニルシクロプロピル)アミノ)ペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル、および炭酸カリウム(1.0g、16.38mmol)の1,4-ジオキサン(40mL)および水(40mL)中の混合物を、0℃で、クロロギ酸ベンジル(1.3mL、8.852mmol)を添加しながら撹拌した。得られた混合物を0℃で2時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(100mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。その抽出物を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(129c)を得た。MS (m/z) 400.80 [M+H]+。
(S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-アザスピロ[2.6]ノナ-8-エン-4-カルボン酸ベンジル(129d)の合成:
表題化合物を、化合物65cと同様の方法で、(S)-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)(1-ビニルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(129c)をアリル(((E)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-ビニルシクロプロピル)メチル)カルバミン酸ベンジル(65b)の代わりに使用して合成した。MS (m/z) 395.19 [M+H]+。(S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-アザスピロ[2.6]ノナ-8-エン-4-カルボン酸ベンジル(129d)を、30%のIPA-NH3共溶媒を使用するID-5umカラムでの分取SFCクロマトグラフィーによりさらに精製した。
(7’S)-12’-(ベンジルオキシ)-1’,11’-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1’,4’,5’,6’,7’,11’-ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-エチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-エチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(129e-1、129e-2、および129e-3)の合成:
(S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-アザスピロ[2.6]ノナ-8-エン-4-カルボン酸ベンジル(129d、107.5mg、288.62μmol)および10%の炭素担持パラジウム(12.2mg)の酢酸エチル(4mL)およびエタノール(2mL)中の混合物をH2雰囲気下で撹拌した。1時間後、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮した。
その残渣を1,4-ジオキサン中4NのHCl(4mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌し、その後、この反応混合物を濃縮した。
水(1.2mL)およびメタノール(6mL)中の上記残渣である3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(129.1mg、288.58umol)、および重炭酸ナトリウム(96.2mg、1.145mmol)を50℃で撹拌した。22時間後、この反応混合物を60℃で6時間加熱した。この反応混合物を濃縮して、溶媒の大部分を除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(25mL)およびブライン(25mL)に溶解させ、そして分離した。その水性画分を酢酸エチル(25mL)で抽出し、そしてその有機画分をブラインで洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、水(0.1%のTFA)中30~90%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により精製して、表題化合物を得た。立体科学は任意で描かれる。129e-1:MS (m/z) 538.14 [M+H]+;129e-2:MS (m/z) 540.16 [M+H]+;129e-3:MS (m/z) 540.17 [M+H]+。
(7’S)-12’-ヒドロキシ-1’,11’-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1’,4’,5’,6’,7’,11’-ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(129)の合成:
(7’S)-12’-(ベンジルオキシ)-1’,11’-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1’,4’,5’,6’,7’,11’-ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(129e-1、56.5mg、105umol)をTFA(2mL)に溶解させ、そして室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、水(0.1%のTFA)中10~65%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 448.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.34 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 4.58 (m, 3H), 3.83 - 3.67 (m, 2H), 2.53 (dt, J = 15.9, 8.0 Hz, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 1H), 1.85 - 1.51 (m, 4H), 1.42 (ddd, J = 14.2, 6.4, 2.2 Hz, 1H), 0.99 (ddd, J = 9.7, 6.8, 5.6 Hz, 1H), 0.72 (dddd, J = 10.5, 6.5, 5.0, 1.2 Hz, 1H), 0.50 (ddd, J = 9.7, 6.9, 5.0 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.36, -111.24 (ddd, J = 15.0, 9.2, 6.2 Hz), -113.93 (t, J = 7.1 Hz)。
実施例127:(3R,7S)-3-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-3-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(130-1および130-2)の合成:
表題化合物を、化合物129と類似の方法で、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-エチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-エチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(129e-2または129e-3)を(7’S)-12’-(ベンジルオキシ)-1’,11’-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1’,4’,5’,6’,7’,11’-ヘキサヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3’-[2,7]メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン]-10’-カルボキサミド(129e-1)の代わりに使用して合成した。
130-1:MS (m/z) 450.23 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.43 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.53 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.25 (tt, J = 10.9, 6.0 Hz, 1H), 3.64 (dt, J = 14.8, 2.7 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 14.7, 1.8 Hz, 1H), 2.18 - 2.01 (m, 2H), 1.88 - 1.73 (m, 1H), 1.67 (ddt, J = 15.3, 7.7, 4.0 Hz, 1H), 1.62 - 1.45 (m, 2H), 1.40 (dt, J = 14.5, 11.3 Hz, 1H), 1.19 - 1.04 (m, 1H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.34, -111.27 (ddd, J = 15.3, 9.3, 6.3 Hz), -113.92 (t, J = 7.1 Hz)。
130-2:MS (m/z) 450.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.38 (s, 1H), 8.34 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.84 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.58 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.50 (s, 1H), 3.85 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.50 (dd, J = 14.8, 2.5 Hz, 1H), 3.19 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 2.57 (dt, J = 15.6, 7.8 Hz, 1H), 2.48 - 2.27 (m, 1H), 1.83 - 1.70 (m, 3H), 1.65 (td, J = 10.4, 6.9 Hz, 2H), 1.48 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 1.05 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.25, -111.28 (ddd, J = 15.0, 9.3, 6.0 Hz), -113.95 (q, J = 11.7, 9.5 Hz)。
実施例128:(3R,7S)-3-(ジフルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131)の調製:
(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(131a)の合成:
(2R)-2-アミノブタ-3-エン-1-オール塩酸塩(1.0g、8.18mmol)およびトリエチルアミン(3.5mL、25.11mmol)のジクロロメタン(12mL)中の懸濁物を0℃で、tert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.35g、8.957mmol)を添加しながら撹拌した。添加後、この反応混合物を室温で23時間撹拌した。この反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。その水性画分をジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、そして合わせた有機画分をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をエチルエーテルに溶解させ、濾過し、そしてその濾液を濃縮して、粗製のTBS保護生成物(131a)を得た。MS (m/z) 202.01 [M+H]+。
(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(131b)の合成:
(2S)-2-アミノ-4-ペンテン-1-オール(2.0g、14.53mmol)および炭酸カリウム(6.0g、43.63mmol)の水(36mL)および1,4-ジオキサン(36mL)中の溶液を、0℃で、クロロギ酸ベンジル(2.6mL、17.52mmol)を添加しながら撹拌した。この混合物を0℃で2時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(150mL)で希釈し、そしてこの混合物を酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。この抽出物を水(150mL)で洗浄した後に、その有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~70%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(131b)を得た。MS (m/z) 235.84 [M+H]+。
(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(131c)の合成:
表題化合物を、化合物129dと類似の方法で、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(131a)を1-ビニルシクロプロパンアミン;塩酸塩(129a)の代わりに、および(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(131b)を(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(129b)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 525.01 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131d)の合成:
(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(131c、262.8mg、500.8μmol)および10%の炭素担持パラジウム(51.26mg)のエタノール(10mL)およびEtOAc(5mL)中の混合物をH2雰囲気下で2時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そして濃縮乾固させた。
上記残渣である3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(224.5mg、501.83umol)、および重炭酸ナトリウム(96.2mg、1.15mmol)の水(1.2mL)およびメタノール(6mL)中の混合物を50℃で22時間、その後、60℃で6時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分の溶媒を除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(25mL)および水(25mL)に溶解させ、その後、2つの画分を分離した。その水性画分を酢酸エチル(25mL)で抽出した後に、2つの有機画分をブラインで洗浄し、合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~9.5%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(131d)を得た。MS (m/z) 656.23 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131e)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131d、230.2mg、351.03umol)をジオキサン中4NのHCl(3mL)に、0℃の浴内で溶解させ、そして30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、ジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、脱保護アルコールを得た。MS (m/z) 542.17 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(76.9mg、142.01umol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液を室温で、Dess-Martinペルヨージナン(91.9mg、216.67umol)を添加しながら撹拌した。室温で30分後、この反応混合物を0℃まで冷却し、そして飽和重炭酸ナトリウム(10mL)、10%のチオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)、およびジクロロメタン(10mL)を添加し、その後、2つの画分を分離した。その水性画分を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した後に、その有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣を、ジクロロメタン中0~8%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-ホルミル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 540.14 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-ホルミル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(63.4mg、118umol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液を0℃で、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(0.017mL、129umol)を添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を室温で22時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム(20mL)を添加し、そしてこの混合物をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた抽出物をMgSO4で乾燥させ、濃縮し、そしてその残渣を、ジクロロメタン中0~8%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(131e)を得た。MS (m/z) 562.15 [M+H]+。
(3R,7S)-3-(ジフルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131e)(66.3mg、118umol)をトリフルオロ酢酸(2mL)に溶解させ、そして室温で撹拌した。1時間後、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、水(0.1%のトリフルオロ酢酸)中10~60%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により精製して、表題化合物(131)を得た。MS (m/z) 472.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.32 (s, 1H), 8.39 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 6.94 - 6.75 (m, 2H), 6.03 (td, J = 54.9, 3.5 Hz, 1H), 4.65 (dt, J = 15.0, 3.3 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.55 (s, 1H), 3.83 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 15.1, 1.7 Hz, 1H), 2.16 (ddd, J = 17.1, 12.3, 5.0 Hz, 2H), 1.92 - 1.73 (m, 3H), 1.24 - 1.09 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.36, -111.06 - -111.40 (m), -113.75 - -114.10 (m), -125.91 - -127.10 (m), -128.45 (ddd, J = 286.8, 55.2, 12.6 Hz)。
実施例129:(4R,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(4S,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(7S)-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(132-1、132-2、および132-3)の調製:
(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(132a-1および132a-2)の合成:
表題化合物を、化合物107a-1および107a-2と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79a)を(5R,7S)-5,12-ジヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)の代わりに使用して合成した。
(4R,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、(4S,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および(7S)-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(132-1、132-2、および132-3)の合成:
表題化合物を、化合物115-1、115-2、および116-1と類似の方法で、(4S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(4R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(132a-1または132a-2)を(5S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(5R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-5-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(107a-1または107a-2)の代わりに使用して調製した。
132-1:MS (m/z) 454.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) d 9.32 (s, 1H), 8.40 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.93 - 4.69 (m, 2H), 4.58 (q, J = 15.7, 14.9 Hz, 2H), 4.42 (dd, J = 14.8, 4.8 Hz, 1H), 3.83 (dd, J = 14.9, 10.8 Hz, 1H), 3.64 (dd, J = 14.9, 6.1 Hz, 1H), 3.11 (td, J = 37.5, 15.2 Hz, 2H), 2.11 (m, 2H), 1.48 - 1.33 (m, 3H)。
132-2:MS (m/z) 454.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) d 8.44 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 6.96 - 6.82 (m, 1H), 6.69 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 5.48 (s, 1H), 4.83 (dd, J = 15.2, 7.5 Hz, 2H), 4.65 (d, J = 16.7 Hz, 2H), 4.54 - 4.27 (m, 3H), 3.91 (d, J = 14.9 Hz, 2H), 3.74 (d, J = 14.5 Hz, 2H), 3.51 - 3.23 (m, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.44 (dd, J = 22.1, 3.6 Hz, 3H)。
132-3:MS (m/z) 434.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) d 10.38 (d, J = 25.2 Hz, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.39 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 6.69 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H), 5.15 (d, J = 34.3 Hz, 1H), 4.96 - 4.69 (m, 2H), 4.62 (s, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.00 - 3.64 (m, 2H), 2.85 (m, 2H), 1.72 (s, 3H)。
実施例130:(7S)-5-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(133)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(133a)を、化合物113a-2と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドの代わりに使用して調製した。
表題化合物を、化合物113と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-5-フルオロ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(133a)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-5,5-ジフルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(113a-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):438.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.28 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 6.86 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.46 (d, J = 22.3 Hz, 1H), 5.04 (s, 1H), 4.61 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 4.46 (q, J = 10.3, 9.7 Hz, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.42-3.31(m, 1H), 3.29-3.14(m, 1H), 2.60-2.40 (m, 1H)。
実施例131:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-27-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-エチル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-27-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(134-1および134-2)の調製:
表題化合物を、化合物59-1および59-2と同様に、EtMgBrをMeMgBrの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。その立体異性体を、メタノール共溶媒を使用するIAカラムでのSFCクロマトグラフィーにより分離した。
134-1:MS (m/z) 449.9 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.49 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.83 (m, 2H), 4.66 (m, 2H), 4.48 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.35-0.80 (m, 11H)。
134-2:MS (m/z) 449.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.48 (s, 1H), 8.5 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.83 (m, 2H), 4.7 (m, 2H), 4.62 (m, 1H), 3.81 (m, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.31-0.75 (m, 11H)。
実施例132:(12S)-7-ヒドロキシ-3-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,12,13-テトラヒドロ-4H-5,12-メタノイソオキサゾロ[4,5-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(5S)-10-ヒドロキシ-3-メチル-9,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-4,9,11,13-テトラヒドロ-5H-5,12-メタノイソオキサゾロ[5,4-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミド(135-1および135-2)の調製:
(Z)-N-ヒドロキシアセトイミドイルクロリド(135a)の合成:
アセトアルデヒドオキシム(1.598g、27.1mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、NCS(3.61g、27.1mmol)を室温で添加し、次いでこの反応物を50℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(150mL)で抽出し、そしてブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そしてその溶媒を除去して、表題化合物(135a)を得、これをこの反応の次の工程に使用した。
(7S)-7-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-3a,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-5H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-5-カルボン酸ベンジルおよび(5S)-5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-3a,4,5,6,8,8a-ヘキサヒドロ-7H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-7-カルボン酸ベンジル(135b-1および135b-2)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(1.22g、3.21mmol)およびTEA(813mg、8.03mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、N-ヒドロキシアセトイミドイルクロリド(135a)を室温で添加した。この反応混合物を48時間撹拌した後に、これを酢酸エチル(150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。次いで、その溶媒を除去して、表題化合物(135b-1および135b-2)を位置異性体の混合物として得、これをさらに精製せずに引き続き使用した。MS (m/z) 438.2 [M+H]+。
(S)-7-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-4,6,7,8-テトラヒドロ-5H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-5-カルボン酸ベンジルおよび(S)-5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-4,5,6,8-テトラヒドロ-7H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-7-カルボン酸ベンジル(135c-1および135c-2)の合成:
(7S)-7-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-3a,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-5H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-5-カルボン酸ベンジルおよび(5S)-5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-3a,4,5,6,8,8a-ヘキサヒドロ-7H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-7-カルボン酸ベンジル(135b-1および135b-2、890mg)の粗製混合物の、DCE(100mL)中の溶液に、DDQ(462mg、2.03mmol)を添加した。この溶液を4時間加熱還流させた。この反応物を濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(135c-1および135c-2)を位置異性体の混合物として得た。MS (m/z) 436.1 [M+H]+。
(S)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-7-アミンおよび(S)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-5-アミン(135d-1および135d-2)の合成:
(S)-7-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-4,6,7,8-テトラヒドロ-5H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-5-カルボン酸ベンジルおよび(S)-5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-4,5,6,8-テトラヒドロ-7H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-7-カルボン酸ベンジル(135c-1および135c-2、354mg)のDCM(10mL)中の溶液に、TMSI(1mL)を添加した。30分後、HCl(1N、2mL)を添加し、そして30分間撹拌した。濃縮により、表題化合物(135d-1および135d-2)を位置異性体の混合物として得、これをさらに精製せずに引き続き使用した。MS (m/z) 167.95 [M+H]+。
(12S)-7-ヒドロキシ-3-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-6,8,12,13-テトラヒドロ-4H-5,12-メタノイソオキサゾロ[4,5-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミドおよび(5S)-10-ヒドロキシ-3-メチル-9,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-4,9,11,13-テトラヒドロ-5H-5,12-メタノイソオキサゾロ[5,4-f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-8-カルボキサミド(135-1および135-2)の合成:
表題化合物を、化合物28と同様に、(S)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-イソオキサゾロ[4,5-c]アゼピン-7-アミンおよび(S)-3-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-イソオキサゾロ[5,4-c]アゼピン-5-アミン(135d-1および135d-2)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに、ならびに3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製し、そして位置異性体を順相クロマトグラフィーにより分離し、その後、TFA脱保護を行った。
135-1、ピーク1から:MS (m/z) 475.04 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.27 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 6.67 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 5.36 (dd, J = 16.5, 1.7 Hz, 1H), 4.84 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.67 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 4.01 - 3.74 (m, 4H), 3.05 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H)。
135-2、ピーク2から:MS (m/z) 475.05 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.33 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 6.67 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 5.70 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.68 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 4.34 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 4.13 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.34 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H)。
実施例133:(13S)-10-クロロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-10-クロロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(136-1および136-2)の調製:
表題化合物を、化合物127-1および127-2と類似の方法で、7-クロロ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[d]アゼピン-2-オンを6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンの代わりに使用して調製した。
136-1:MS (m/z) 504.20 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 10.23 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.50 - 7.31 (m, 2H), 7.31 - 7.14 (m, 2H), 6.02 (s, 1H), 4.73 - 4.55 (m, 2H), 4.45 (dd, J = 15.1, 2.7 Hz, 1H), 4.29 (td, J = 12.6, 5.4 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.48 - 3.41 (m, 2H), 2.88 (dd, J = 15.4, 5.4 Hz, 1H)。
136-2:MS (m/z) 504.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 10.22 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.46 - 7.30 (m, 2H), 7.30 - 7.12 (m, 2H), 6.02 (s, 1H), 4.60 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 4.45 (dd, J = 15.1, 2.8 Hz, 1H), 4.29 (td, J = 12.6, 5.4 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.45 (s, 2H), 2.94 - 2.82 (m, 1H)。
実施例134:(4S,7S)-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4R,7S)-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(137-1および137-2)の調製:
(3S)-6-メチルアゼパン-3-アミン(137a)の合成:
表題化合物を、化合物124と類似の方法で、(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジルを(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(103a)の代わりに、およびPd(OH)2/CをPd/Cの代わりに使用して調製した。
(4S,7S)-12-ヒドロキシ-4-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(137-1および137-2)の合成:
表題化合物を、化合物40-1および40-2と類似の方法で、(3S)-6-メチルアゼパン-3-アミン(137a)をrel-(1R,4S,6R)-2-アザビシクロ[4.2.1]ノナン-4-アミン(40f)の代わりに使用して合成した。キラル分離を行い、その後、ベンジル脱保護を行った。
137-1:MS (m/z) 436.25 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.42 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.98 - 6.75 (m, 2H), 4.71 - 4.48 (m, 3H), 3.87 (dt, J = 14.6, 2.4 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 13.2, 10.3 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.7, 1.5 Hz, 1H), 3.30 (dd, J = 13.2, 7.1 Hz, 1H), 2.23 - 2.04 (m, 2H), 1.50 (dt, J = 15.2, 4.1 Hz, 1H), 1.20 (dddd, J = 15.6, 13.2, 10.5, 2.7 Hz, 1H), 1.01 (d, J = 6.7 Hz, 3H)。
137-2:MS (m/z) 436.25 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) d 10.38 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 6.86 (d, J = 10.2 Hz, 2H), 4.58 (d, J = 22.0 Hz, 3H), 4.36 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 3.92 - 3.53 (m, 4H), 2.65 (s, 2H), 1.82 - 1.37 (m, 3H), 0.99 (dd, J = 18.0, 6.4 Hz, 3H)。
実施例135:(13S)-11-クロロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138)の調製:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-ブロモ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138a)の合成:
表題化合物を、化合物63gと類似の方法で、8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二塩酸塩(122d)を2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-アミン二臭化水素酸塩(63f)の代わりに使用して調製した。
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-クロロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138b)の合成:
撹拌棒を備え付けたマイクロ波管に、(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-ブロモ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138a、0.055g、0.086mmol)、Me4NCl(0.0094g、0.086mmol)、L-プロリン(0.0020g、0.017mmol)、および酸化第一銅(0.0012g、0.0086mmol)を添加した。この管を密封し、排気し、そしてアルゴンを逆充填することを2回行った。エタノール(1mL)を添加し、そしてこの懸濁物を100℃まで一晩加熱した。この反応混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-ブロモ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-クロロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138aおよび138b)の分離不可能な混合物を得、これをさらに精製せずに使用した。
(13S)-11-クロロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138)の合成:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-ブロモ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-クロロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138aおよび138b、0.0085g、0.014mmol)の分離不可能な混合物を含むフラスコに、1:1のトルエン/TFA溶液(2mL)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、MeCNに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により30分間かけて精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 504.14 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 9.07 (s, 1H), 7.40 - 7.18 (m, 5H), 5.98 (s, 1H), 4.61 (qd, J = 14.6, 5.7 Hz, 2H), 4.44 (dd, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.27 (td, J = 12.6, 5.5 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.62 - 3.50 (m, 2H), 2.88 (dd, J = 15.4, 5.5 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.22 (tt, J = 9.6, 6.3 Hz), -112.53 (t, J = 7.3 Hz)。
実施例136:(6R)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(139-1および139-2)の調製:
表題化合物を、化合物127-1および127-2と類似の方法で、6,7-ジフルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンを6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンの代わりに、および3-ベンジルオキシ-5-[(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸エチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。キラル分離を、分取SFC(IB、0.1%のジエチルアミンを含む45%のMeOH)を使用して行った。
139-1:MS (m/z) 522.15 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.46 - 7.35 (m, 2H), 7.35 - 7.22 (m, 2H), 5.47 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 4.99 (td, J = 7.8, 2.3 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 1H), 3.35 - 3.35 (m, 1H), 2.87 (dd, J = 15.1, 7.6 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -115.99 - -116.39 (m), -118.35 (d, J = 8.0 Hz), -141.06 (ddd, J = 22.1, 11.2, 8.2 Hz), -141.91 (dt, J = 21.1, 9.8 Hz)。
139-2:MS (m/z) 522.13 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.47 - 7.34 (m, 2H), 7.34 - 7.22 (m, 2H), 5.47 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 4.99 (td, J = 7.5, 2.2 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 1H), 3.38 (dd, J = 15.2, 7.3 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 15.0, 7.6 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -116.19 (td, J = 7.4, 6.2, 2.3 Hz), -118.36 (d, J = 8.1 Hz), -141.05 (ddd, J = 23.3, 11.7, 8.3 Hz), -141.90 (dt, J = 21.0, 9.9 Hz)。
実施例137:(13S)-10-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミドおよび(13R)-10-クロロ-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(140-1および140-2)の調製:
表題化合物を、化合物136-1および136-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
140-1:MS (m/z) 486.19 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.35 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.46 (td, J = 8.7, 6.5 Hz, 1H), 7.41 - 7.32 (m, 2H), 7.32 - 7.22 (m, 2H), 7.15 - 7.04 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.66 - 4.51 (m, 2H), 4.46 (dd, J = 15.2, 2.7 Hz, 1H), 4.30 (td, J = 12.6, 5.4 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.62 (d, J = 13.3 Hz, 2H), 2.89 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。
140-2:MS (m/z) 486.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.35 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 10.23 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 7.46 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.33 (m, 1H), 7.33 - 7.20 (m, 2H), 7.13 - 7.02 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.70 - 4.50 (m, 2H), 4.46 (dd, J = 15.1, 2.7 Hz, 1H), 4.30 (td, J = 12.7, 5.5 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.69 - 3.53 (m, 2H), 2.89 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。
実施例138:12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5-(トリフルオロメチル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141)の調製:
12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141a)の合成:
1,4-ジアゼパン-6-アミン(82.2mg、0.714mmol)のMeOH(3mL)およびH2O(0.5mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(135mg、1.61mmol)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(180mg、0.402mmol)を室温で添加した。この反応混合物を50℃で一晩撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で抽出した。その有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(141a)を得た。MS (m/z) 513.126 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5-(トリフルオロメチル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141b)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141a、125mg、0.244mmol)のACN(5mL)中の溶液に、テトラメチルアンモニウムトリフルオロメチルチオレート(70mg、0.399mmol)を室温で添加した。この反応混合物を30分間撹拌し、次いでAgF(92.8mg、0.73mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を50℃で4時間撹拌した。この反応物を室温まで冷却した後に、この反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、そしてその溶媒を除去した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(141b)を得た。MS (m/z) 581.1 [M+H]+。
12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5-(トリフルオロメチル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141)の合成:
表題化合物を、化合物28と同様に、12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-5-(トリフルオロメチル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4,7]トリアゾニン-10-カルボキサミド(141b)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 491.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 (dt, J = 6.0, 3.9 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 4.78 (s, 1H), 4.56 (t, J = 4.5 Hz, 2H), 4.32 (m, 1H), 4.10 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 4.03 - 3.92 (m, 1H), 3.85 (d, J = 14.7 Hz, 2H), 3.59 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 3.55 - 3.42 (m, 1H), 3.17 (dd, J = 13.2, 6.2 Hz, 1H)。
実施例139:(3S,5S,7S)-12-ヒドロキシ-3,5-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,5R,7S)-12-ヒドロキシ-3,5-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(142-1および142-2)の調製:
表題化合物を、化合物108-1および108-2と類似の方法で、(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-4-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジルを(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジルの代わりに使用して調製した。
142-1:MS (m/z) 450.25 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.47 (s, 1H), 6.92 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.94 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.68 (s, 3H), 3.81 (d, J = 17.2 Hz, 2H), 2.04 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 1.75 (s, 1H), 1.55 (dd, J = 20.7, 10.0 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.96 (d, J = 5.8 Hz, 3H)。
142-2:MS (m/z) 450.24 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.47 (s, 1H), 6.92 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 3.94 (s, 1H), 3.64 (s, 1H), 2.41 (s, 1H), 2.19 (s, 1H), 1.70 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 1.41 (s, 1H), 1.35 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.94 (d, J = 6.0 Hz, 3H)。
実施例140:(6R)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6S)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(143-1および143-2)の調製:
表題化合物を、化合物139-1および139-2と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((3-クロロ-2-フルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。キラル分離を、分取SFC(IB、0.1%のTFAを含む50%のEtOH)を使用して行った。
143-1:MS (m/z) 504.16 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.37 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.50 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 11.7, 8.2 Hz, 1H), 7.37 - 7.24 (m, 2H), 7.20 (td, J = 7.9, 1.0 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.00 (td, J = 7.9, 2.2 Hz, 1H), 4.72 - 4.56 (m, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 15.0, 7.7 Hz, 1H)。19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -121.99 (t, J = 6.9 Hz), -141.06 (ddd, J = 22.2, 11.1, 8.3 Hz), -141.90 (dt, J = 21.2, 10.1 Hz)。
143-2:MS (m/z) 504.14 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.50 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 11.7, 8.2 Hz, 1H), 7.38 - 7.23 (m, 2H), 7.20 (td, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 5.00 (dt, J = 8.3, 4.1 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.44 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.7, 2.8 Hz, 1H), 3.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.87 (dd, J = 15.1, 7.6 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -121.99 (t, J = 7.1 Hz), -141.06 (ddd, J = 23.0, 11.6, 8.1 Hz), -141.91 (dt, J = 20.8, 9.8 Hz)。
実施例141:(3S,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144-1および144-2)の調製:
(2S,6S)-6-アミノ-2-メチルアゼパン-3-オン(144a)の合成:
(2S,6S)-6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチル-3-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(130mg)のエタノール(20mL)および酢酸エチル(20mL),中の溶液に、10%のPd(OH)2/C(40mg)を添加した。この混合物を数回排気し、そしてH2バルーンを取り付けた。この反応物を室温で一晩撹拌し、セライト(登録商標)で濾過し、そして濃縮して、((3S,7S)-7-メチル-6-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得、これを引き続き、さらに精製せずに使用した。
TFA(1mL)をDCM(3mL)中の((3S,7S)-7-メチル-6-オキソアゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルに添加した。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応物を濃縮して表題化合物(144a)を得、これを引き続き、さらに精製せずに使用した。
(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144b)の合成:
NaHCO3(320mg、5.2mmol)を、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(72mg、0.52mmol)および(2S,6S)-6-アミノ-2-メチルアゼパン-3-オン(144a)のメタノール(20mL)中の溶液に添加し、そしてこの反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、そして飽和塩化アンモニウムで洗浄した。その有機層を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(144b)表題化合物を得た。MS (m/z) 540.09 [M+H]+。
(3S,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-12-ヒドロキシ-3,4-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144-1および144-2)の合成:
表題化合物を、化合物132-1、132-2および132-3と類似の方法で、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144b)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(79a)の代わりに使用して調製し、そして144-1を立体異性体の混合物として単離した。
144-1:MS (m/z) 468.21 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.40 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.30 - 7.17 (m, 2H), 4.81 (s, 1H), 4.64 - 4.39 (m, 3H), 3.78 - 3.58 (m, 3H), 2.17 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 2.02 - 1.84 (m, 2H), 1.55 (dt, J = 32.2, 14.0 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 22.4 Hz, 3H), 1.28 (dd, J = 7.0, 2.0 Hz, 3H)。
144-2:MS (m/z) 448.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.40 (d, J = 21.2 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.95 - 6.79 (m, 2H), 5.35 - 4.93 (m, 2H), 4.69 - 4.48 (m, 2H), 3.89 - 3.60 (m, 2H), 3.38 (dd, J = 14.6, 1.6 Hz, 1H), 2.91 (dt, J = 17.5, 8.5 Hz, 1H), 2.47 - 2.27 (m, 2H), 2.21 - 2.07 (m, 1H), 1.93 - 1.85 (m, 1H), 1.73 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 1.39 (dd, J = 10.2, 6.9 Hz, 3H)。
実施例142:(6S)-10-フルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(145)の調製:
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4-フルオロフェニル)プロパン酸(145a)の合成:
(S)-2-アミノ-3-(2-シアノ-4-フルオロフェニル)プロパン酸メチル(1g、4.5mmol)、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(1.47g、6.75mmol)、トリエチルアミン(1.9mL、13.5mmol)のTHF(10mL)中の溶液を室温で1日撹拌した。この混合物に、DCM(10mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物にDMAP(100mg、0.82mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2日間撹拌した。この反応混合物をDCMで希釈し、sat.NaHCO3で洗浄し、そしてDCMで抽出した。その有機相を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して体積を減らし、そしてその残渣を、EtOAc/ヘキサン(0~100%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4-フルオロフェニル)プロパン酸メチルを得た。
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4-フルオロフェニル)プロパン酸メチル(1.15g、3.57mmol)の、2NのNaOH(3.5mL、7.0mmol)およびMeOH(10mL)中の混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、そしてその残渣をDCMに溶解させ、そして0~100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0~20%のMeOH/DCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(145a)を得た。
(6S)-10-フルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(145)の合成:
表題化合物を、化合物70と類似の方法で、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノ-4-フルオロフェニル)プロパン酸(145a)を(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(2-シアノフェニル)プロパン酸の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 488.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.29 - 7.12 (m, 4H), 7.06 (td, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 5.52 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.98 (td, J = 7.7, 2.4 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.46 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 14.7, 2.9 Hz, 1H), 3.37 (s, 2H), 2.83 (dd, J = 15.0, 7.7 Hz, 1H)。
実施例143:(6S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-10-フルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(146)の調製:
表題化合物を、化合物145と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 470.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 10.26 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.6, 6.6 Hz, 1H), 7.30 - 7.15 (m, 2H), 7.07 (tt, J = 8.4, 3.5 Hz, 2H), 5.53 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 5.00 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.47 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 14.8, 2.8 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 15.1, 7.4 Hz, 1H), 3.31 (s, 1H), 2.84 (dd, J = 15.0, 7.7 Hz, 1H)。
実施例144:(13S)-11-フルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147)の調製:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-11-(トリブチルスタンニル)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147a)の合成:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-ブロモ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(138a、0.030g、0.047mmol)およびPd(PPh3)4(0.0027g、0.0024mmol)のトルエン(0.5mL)中の懸濁物に、Ar(g)下で、密封したマイクロ波管内で、ヘキサブチルジスズ(0.054g、0.094mmol)を添加した。この反応混合物を100℃まで一晩加熱した。この反応混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~20%のEtOAc/ヘプタン、次いで100%のEtOAc)により精製して、表題化合物(147a)を得た。MS (m/z) 848.10 [M+H]+。
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-フルオロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147b)の合成:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-3,5-ジオキソ-11-(トリブチルスタンニル)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147a、0.026g、0.031mmol)のアセトン(1mL)中の溶液に、室温でトリフル酸銀(0.016g、0.062mmol)およびSelectFluor(0.013g、0.037mmol)を添加した。20分後、この反応混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~70%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、表題化合物(147b)を得た。MS (m/z) 578.15 [M+H]+。
(13S)-11-フルオロ-4-ヒドロキシ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147)の合成:
(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-フルオロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147b、0.013g、0.022mmol)を含むフラスコに、1:1のトルエン/TFA溶液(4mL)を添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、MeCNに溶解させ、濾過し、そして水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により30分間かけて精製して、表題化合物(147)を得た。MS (m/z) 488.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 9.05 (s, 1H), 7.32 (dd, J = 8.6, 6.1 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.14 (td, J = 8.2, 2.7 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 10.3, 2.8 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 20.4 Hz, 1H), 4.68 - 4.54 (m, 2H), 4.46 (dd, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.37 - 4.19 (m, 1H), 4.00 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.62 - 3.48 (m, 1H), 3.45 (s, 1H), 2.89 (dd, J = 15.3, 5.4 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.25 (ddt, J = 11.7, 6.3, 2.5 Hz), -112.53 (t, J = 7.7 Hz), -115.54 (q, J = 8.4, 7.9 Hz)。
実施例145:(3S,7S)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(148)の調製:
(3S,7S)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン・2TFA(148a)の合成:
(3S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(0.200g、0.507mmol)のTFA(5mL)中の溶液を密封バイアル内で100℃まで2時間加熱した。この溶液を濃縮して、(3S,7S)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン・2TFAを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 126.95 [M+H]+。
(3S,7S)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(148)の合成:
表題化合物を、化合物28と同様に、(3S,7S)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン・2TFA(148a)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに、および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 434.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.38 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.28 - 7.11 (m, 2H), 5.59 - 5.38 (m, 2H), 5.33 - 5.16 (m, 1H), 4.95 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.78 (dd, J = 14.4, 2.7 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 2.89 (dt, J = 17.3, 8.5 Hz, 1H), 2.29 - 2.15 (m, 1H), 1.26 (d, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.28 (tt, J = 9.3, 6.2 Hz), -112.55 (t, J = 7.3 Hz)。
実施例146:(3S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(149)の調製:
表題化合物を、化合物148と同様に、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 416.24 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.40 (td, J = 8.6, 6.6 Hz, 1H), 7.24 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.06 (ddd, J = 10.7, 8.2, 2.5 Hz, 1H), 5.52 (ddt, J = 10.3, 7.6, 2.7 Hz, 1H), 5.46 (dt, J = 11.6, 2.2 Hz, 1H), 5.31 - 5.20 (m, 1H), 5.02 - 4.92 (m, 1H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.79 (dd, J = 14.4, 2.8 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 2.90 (dt, J = 17.3, 8.5 Hz, 1H), 2.30 - 2.16 (m, 1H), 1.26 (d, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -112.38 (p, J = 7.8 Hz), -114.98 (q, J = 8.4 Hz)。
実施例147:(1aS,4R,11aS)-7-ヒドロキシ-4-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(150)の調製:
(1R,4R,7S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチル-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジル(150a)の合成:
表題化合物を、化合物65cと類似の方法で、(R)-ブタ-3-エン-2-アミンをアリルアミンの代わりに、ならびにCbz保護のためにクロロギ酸ベンジルおよび炭酸カリウムをジ炭酸ジ-tert-ブチルの代わりに、およびBoc保護のためにトリメチルアミンを使用して調製した。MS (m/z) 372.77 [M+H]+。
(1R,4R,7R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチル-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタン-3-カルボン酸ベンジル(150b)の合成:
(1R,4R,7S)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチル-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジル(150a、171.6mg、0.461mmol)、p-トルエンスルホンヒドラジド(646.6mg、3.47mmol)、および酢酸ナトリウム(569.1mg、6.94mmol)の1,2-ジメトキシエタン(7.5mL)および水(0.75mL)中の混合物を95℃で17時間撹拌した。さらなるp-トルエンスルホンヒドラジド(646.1mg、3.47mmol)、酢酸ナトリウム(569.5mg、6.94mmol)、1,2-ジメトキシエタン(7.5mL)、および水(0.75mL)を添加し、その後、得られた混合物を95℃の浴で5時間還流させながら撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のDMEを除去し、そしてその残渣を水(30mL)に溶解させ、そして酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。この抽出物を水(30mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣を、p-トルエンスルホンヒドラジド(1746mg、9.38mmol)、酢酸ナトリウム(1548mg、18.9mmol)、1,2-ジメトキシエタン(20mL)、および水(2mL)での同じ条件に2回供し、次いで上記のように抽出した。その残渣を、ヘキサン中5~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(150b)を得た。MS (m/z) 374.83 [M+H]+。
(1aS,4R,11aS)-7-ヒドロキシ-4-メチル-6,8-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1a,2,3,4,6,8-ヘキサヒドロ-1H-5,11a-メタノシクロプロパ[h]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-9-カルボキサミド(150)の合成:
表題化合物を、化合物65-2と類似の方法で、(1R,4R,7R)-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチル-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタン-3-カルボン酸ベンジル(150b)を(1S,7R)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジル(65d-2)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 448.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.27 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 6.89 - 6.76 (m, 2H), 4.63 - 4.51 (m, 3H), 4.08 (dd, J = 15.0, 1.4 Hz, 1H), 3.42 (dqd, J = 11.2, 7.1, 2.6 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 2.39 - 2.28 (m, 1H), 2.28 - 2.16 (m, 1H), 1.91 - 1.81 (m, 1H), 1.79 - 1.71 (m, 1H), 1.69 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.38 - 1.20 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.36, -111.13 (tt, J = 9.0, 6.2 Hz), -113.89 (t, J = 7.0 Hz)。
実施例148:(3R,6S,7R)-および(3R,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(151-1および151-2)の調製:
rac-((2S,3R)-1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(151a)の合成:
上記ラセミ体の(2S,3R)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ペンタ-4-エン酸(2.0g、7.60mmol)および4-メチルモルホリン(1mL、9.20mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中の溶液を氷-塩浴で、クロロギ酸イソブチル(1.2mL、9.10mmol)を滴下により添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を濾過し、そしてその固体をテトラヒドロフラン(10mL)で洗浄した。
その濾液を氷-塩浴内で、水素化ホウ素ナトリウムの水中の溶液(4mL)を滴下により添加しながら撹拌した。この反応混合物を水(16mL)でさらに希釈し、そして得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)および水(50mL)で希釈し、その後、その生成物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。この抽出物をブライン(100mL)で洗浄し、そしてその有機画分を合わせ、MgSO4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中15~55%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(151a)を得た。MS (m/z) 249.81 [M+H]+。
(3R,4S,7R)および(3S,4R,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(151b-1および151b-2)の合成:
表題化合物の混合物を、化合物129dと同様に、rac-((2S,3R)-1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(151a)を(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(129b)の代わりに、および(R)-ブタ-3-エン-2-アミンを1-ビニルシクロプロパンアミン;塩酸塩(129a)の代わりに使用して調製した。2つのジアステレオマーを、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより分離して、表題化合物を分離された立体異性体として得た。151b-1:MS (m/z) 409.00 [M+H]+;151b-2:MS (m/z) 409.03 [M+H]+。
(3R,6S,7R)-および(3R,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(151-1および151-2)の合成:
表題化合物を、化合物65-1および65-2と類似の方法で、(3R,4S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジルまたは(3S,4R,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート(151b-1または151b-2)を(1R,7S)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボン酸ベンジルまたは(1S,7R)-1-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-アザビシクロ[5.1.0]オクタ-5-エン-3-カルボキシレート(65d-1または65d-2)の代わりに使用して調製した。
151-1:MS (m/z) 450.23.19 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.35 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 6.92 - 6.75 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.50 (dp, J = 10.3, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 3.65 - 3.48 (m, 2H), 2.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 1.85 (dt, J = 14.4, 7.0 Hz, 1H), 1.63 - 1.46 (m, 2H), 1.38 - 1.26 (m, 1H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 7.4 Hz, 3H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.34, -111.13 (tt, J = 9.4, 6.3 Hz), -113.84 (t, J = 7.2 Hz)。
151-2:MS (m/z) 450.23.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.35 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 6.92 - 6.75 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.50 (dp, J = 10.3, 6.8 Hz, 1H), 4.18 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 3.65 - 3.48 (m, 2H), 2.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 1.85 (dt, J = 14.4, 7.0 Hz, 1H), 1.63 - 1.46 (m, 2H), 1.38 - 1.26 (m, 1H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.34, -111.13 (tt, J = 9.4, 6.3 Hz), -113.84 (t, J = 7.2 Hz)。
実施例149:(7S)-N-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(152)の調製:
表題化合物を、化合物51と類似の方法で、(2-クロロ-4-フルオロ-フェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 420.21 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.48 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.48 (dd, J = 8.8, 2.6 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 8.6, 6.2 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 8.5, 2.6 Hz, 1H), 4.79 - 4.76 (m, 1H), 4.58 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.14 (dt, J = 13.2, 7.8 Hz, 1H), 3.95 - 3.84 (m, 1H), 3.68 (dd, J = 14.6, 1.9 Hz, 1H), 3.08 (ddd, J = 13.1, 6.8, 3.6 Hz, 1H), 2.09 - 1.95 (m, 1H), 1.93 - 1.74 (m, 3H), 1.71 - 1.59 (m, 1H), 1.15 (q, J = 12.0 Hz, 1H)。
実施例150:(7S)-N-(2,4-ジクロロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(153)の調製:
表題化合物を、化合物51と同様に、(2,4-ジ-クロロ-フェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 436.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.50 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.65 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.59 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.15 (dt, J = 15.0, 7.7 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 14.4 Hz, 2H), 3.14 - 3.01 (m, 1H), 2.07 - 1.95 (m, 1H), 1.91 - 1.77 (m, 3H), 1.71 - 1.60 (m, 1H), 1.22 - 1.09 (m, 1H)。
実施例151:(3S,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(3S,7S)-4,4-ジフルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(154-1および154-2)の調製:
表題化合物を、化合物118-2および113と類似の方法で、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144b)を(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,5,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドの代わりに使用して調製した。
154-1:MS (m/z) 452.22 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 8.41 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.97 - 6.77 (m, 2H), 5.45 (s, 1H), 5.38 - 5.23 (m, 1H), 4.81 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 14.5, 2.7 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 2.93 (dt, J = 18.0, 8.8 Hz, 2H), 2.11 (s, 2H), 1.44 (dd, J = 7.1, 1.7 Hz, 3H)。
154-2:MS (m/z) 472.25 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.31 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 6.98 - 6.80 (m, 2H), 4.93 - 4.79 (m, 1H), 4.62 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 3.80 - 3.57 (m, 4H), 2.38 - 2.23 (m, 1H), 2.23 - 2.02 (m, 3H), 1.38 (dd, J = 7.0, 2.0 Hz, 3H)。
実施例152:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]チアジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]チアジアゾニン-10-カルボキサミド(155-1および155-2)の調製:
表題化合物を、化合物70と同様に、1,4-チアゼパン-6-イル)カルバミン酸tert-ブチルを(S)-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(70c)の代わりに使用して調製し、そして立体異性体の混合物として単離した。これらの立体異性体を分離し、その後、ベンジル脱保護を行った(45%のEtOH-TFA、3mL/分の流量、100bar、40℃、5uLで溶出するIB 4.6×100mm 5micでのSFCクロマトグラフィー)。MS (m/z) 440.1 [M+H]+。
155-1:1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 6.79 - 6.62 (m, 2H), 4.77 - 4.55 (m, 4H), 4.08 (dd, J = 14.5, 2.5 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.37 - 3.11 (m, 3H), 2.90 (ddd, J = 14.5, 8.1, 5.7 Hz, 2H)。
155-2:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 6.79 - 6.62 (m, 2H), 4.77 - 4.55 (m, 4H), 4.08 (dd, J = 14.5, 2.5 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.37 - 3.11 (m, 3H), 2.90 (ddd, J = 14.5, 8.1, 5.7 Hz, 2H)。
実施例153:(7S)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(156)の調製:
表題化合物を、化合物148と類似の方法で、(3S)-3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-メチル-4,7-ジヒドロ-2H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチルを(3S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 434.20 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.41 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.21 (ddd, J = 11.7, 8.7, 3.1 Hz, 2H), 5.73 - 5.57 (m, 2H), 4.94 - 4.82 (m, 1H), 4.57 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.80 - 3.66 (m, 2H), 3.58 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 2.59 - 2.52 (m, 1H), 2.43 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 1.67 (s, 3H)。
実施例154:(3S,6S,7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157)の調製:
(3R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(157a)の合成:
(3S,7S)-3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロアゼピン-1-カルボン酸ベンジル(1.06g、2.68mmol)のベンゼン(28mL)中の溶液に、室温でセライト(1.058g)を添加した。この撹拌混合物にジクロム酸ピリジニウム(4.036g、10.7mmol)を添加し、その後、tert-ブチルヒドロペルオキシド(1.03mL、10.7mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この反応物をセライトのパッドで濾過し、そのフィルターケーキをEtOAcですすぎ、そしてその濾液を1Nのチオ硫酸ナトリウムと混合し、そして1時間激しく撹拌した。その層を分離し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、シリカゲルと混合し、濃縮乾固させ、そして順相クロマトグラフィー(24gのシリカゲル、0~70%のEtOAc/ヘキサン、乾式装填)により精製して、(3R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-メチル-4-オキソ-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジルを得た。MS (m/z) 408.86 [M+H]+。
(3R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-メチル-4-オキソ-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジルをEtOH(10.0mL)に0℃で溶解させた。水素化ホウ素ナトリウム(97.7mg、2.58mmol)を添加し、そしてこの混合物を冷却浴から取り出し、そして室温で1時間撹拌した。この反応物を冷却して0℃に戻し、そして飽和塩化アンモニウムで滴下によりクエンチした。次いで、この混合物を濃縮してEtOHを除去し、EtOAc(50.0mL)と水(20.0mL)との間で分配し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(157a)を得た。MS (m/z) 410.89 [M+H]+。
(3R,7S)-3-アミノ-7-メチルアゼパン-4-オール(157b)の合成:
(3R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-7-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(157a、500mg、1.22mmol)をEtOH(10.0mL)に室温で溶解させ、そして20%のPd(OH)2/C(50wt%の水、90.0mg)を添加した。得られた混合物を脱気して窒素でフラッシュすることを3回行い、次いで脱気して水素でフラッシュすることを3回行い、その後、これを水素バルーン下で一晩水素化した。この反応物をセライトで濾過し、フィルターケーキをEtOHですすぎ、そしてその濾液を濃縮して、表題化合物(157b)を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS (m/z) 145.07 [M+H]+。
(3S,6R,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157c)の合成:
(3R,7S)-3-アミノ-7-メチルアゼパン-4-オール(157b、156mg、1.08mmol)および3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチル(484mg、1.08mmol)をMeOH(10.0mL)と水(2.0mL)との混合物で室温で処理した。重炭酸ナトリウム(182mg、2.16mmol)を添加し、そして得られた混合物を50℃で一晩加熱した。次いで、この反応物を濃縮し、そして得られた残渣をEtOAc(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム(20mL)との間で分配した。その有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をMeOH(10mL)に再度溶解させ、そして水中5MのLiOH(1mL)で50℃で1時間処理した。この反応物を濃縮し、EtOAcに再度溶解させ、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、その濾液をシリカゲルと混合し、濃縮乾固させ、そして順相クロマトグラフィー(12gのシリカゲル、0~100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0~10%のMeOH/EtOAc)により精製して、表題化合物(157c)を得た。MS (m/z) 542.15 [M+H]+。
(3S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157d)の合成:
(3S,6R,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157c、121mg、0.223mmol)をDCM(3.0mL)に0℃で溶解させた。DMP(142mg、0.335mmol)を添加し、そしてこの反応物を冷却浴から取り出し、そして室温で1時間撹拌した。この反応をチオ硫酸ナトリウム(5mL)とsat.NaHCO3(5mL)との1:1の混合物でクエンチし、そして室温で20分間激しく撹拌した。この混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、その層を分離し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。順相クロマトグラフィー(12gのシリカゲル、0~100%のEtOAc/ヘキサン、次いで0~10%のMeOH/EtOAc)による精製により、表題化合物(157d)を得た。MS (m/z) 540.11 [M+H]+。
(3S,6S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157e)の合成:
表題化合物を、化合物53d-1と類似の方法で、(3S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157d)を(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-6-オキソアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(53b-1)の代わりに使用して調製した。
(3S,6S,7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157)の合成:
表題化合物を、化合物147と同様に、(3S,6S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-6-フルオロ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157d)を(13S)-4-(ベンジルオキシ)-11-フルオロ-3,5-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-3,5,8,13-テトラヒドロ-7H-6,13-メタノベンゾ[g]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-2-カルボキサミド(147b)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.53 (s, 1H), 10.44 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.30 - 7.15 (m, 2H), 5.22 (dq, J = 50.8, 7.7 Hz, 1H), 4.62 - 4.51 (m, 3H), 4.38 - 4.23 (m, 2H), 4.01 (dd, J = 12.9, 11.1 Hz, 1H), 2.41 - 2.30 (m, 1H), 2.30 - 1.97 (m, 3H), 1.24 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例155:(3S,4R,7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-3-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(158)の調製:
表題化合物を、化合物157と類似の方法で、(3S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,4,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(144b)を(3S,7R)-12-(ベンジルオキシ)-3-メチル-1,6,11-トリオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(157d)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.25 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.43 (s, 1H), 6.98 - 6.80 (m, 2H), 5.02 (ddd, J = 48.7, 6.8, 4.7 Hz, 2H), 4.79 - 4.53 (m, 3H), 3.70 (t, J = 2.7 Hz, 2H), 2.28 - 2.14 (m,23H), 1.49 (dddd, J = 35.8, 16.3, 13.5, 3.0 Hz, 2H), 1.37 (dd, J = 7.1, 2.2 Hz, 3H)。
実施例156:(6R)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(159)の調製:
表題化合物を、化合物127-2と類似の方法で、6,7-ジフルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンを6-クロロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンの代わりに使用して調製した。分取キラルHPLC(IH、60:40のヘキサン/EtOAc)を使用するキラル分離により、表題化合物(159)を、2番目に溶出するピークの脱保護後に得た。MS (m/z) 506.15 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.40 (dd, J = 11.7, 8.1 Hz, 1H), 7.34 - 7.14 (m, 3H), 5.46 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 4.98 (td, J = 7.4, 2.2 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 14.9, 2.8 Hz, 1H), 3.37 (dd, J = 15.2, 7.3 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 15.1, 7.6 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.26 (tt, J = 9.4, 6.3 Hz), -112.59 (t, J = 7.2 Hz), -141.08 (ddd, J = 20.7, 11.6, 8.2 Hz), -141.92 (dt, J = 20.8, 10.0 Hz)。
実施例157:(7S)-N-(2,3-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(160):
表題化合物を、化合物51と類似の方法で、(2,3-ジフルオロフェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 404.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.50 (s, 1H), 7.27 - 7.09 (m, 3H), 4.72 (m, 3H), 4.34 (dt, J = 13.3, 8.0 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.21 (ddd, J = 13.4, 7.1, 3.0 Hz, 1H), 2.09 (m, 3H), 1.96 - 1.74 (m, 2H), 1.33 (q, J = 11.9 Hz, 1H)。
実施例158:(7S)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,3,4-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(161):
表題化合物を、化合物51と類似の方法で、(2,3,4-トリフルオロフェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 422.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.49 (s, 1H), 7.22 (q, J = 6.2 Hz, 1H), 7.17 - 7.06 (m, 1H), 4.69 (m, 3H), 4.34 (dt, J = 13.4, 8.1 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 14.8, 1.9 Hz, 1H), 3.28 - 3.14 (m, 1H), 2.09 (m, 3H), 1.86 (m, 2H), 1.32 (q, J = 12.3 Hz, 1H)。
実施例159:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162-1および162-2)の調製:
3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(ヒドロキシメチル)アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(162a)の合成:
NaBH4(0.0955g、2.52mmol)を、3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-ホルミルアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.56g、1.68mmol)のMeOH(6mL)中の溶液に0℃で添加した。この混合物溶液を室温で30分間撹拌し、EtOAc(20mL)で希釈し、そしてNaHCO3(15mL)、H2O、およびブラインで洗浄した。その有機相をMgSO4で乾燥させ、そして濃縮して、さらに精製せずに表題化合物(162a)を得た。MS (m/z) 367.2 [M+Na]+。
(3-アミノアゼパン-3-イル)メタノール(162b)の合成:
ジオキサン中4MのHCl(0.84mL、3.36mmol)を、3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(ヒドロキシメチル)アゼパン-1-カルボン酸tert-ブチル(162a、0.579g、1.68mmol)のDCM(5mL)中の溶液に室温で添加した。この反応混合物を2時間撹拌し、その溶媒を減圧下で除去し、そして表題化合物(162b)をそのHCl塩として得た。MS (m/z) 145.3 [M+H]+。
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162c)の合成:
(3-アミノアゼパン-3-イル)メタノール;HCl(162b、28.5mg、0.112mmol)およびNaHCO3(0.075g、0.894mmol)を、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(0.05g、0.112mmol)のMeOH(1mL)およびH2O(0.1mL)中の溶液に添加した。この反応混合物を室温で24時間、次いで45℃で一晩撹拌した。この反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、H2O(10mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。溶媒を除去し、そしてその残渣をシリカカラムにより精製して、表題化合物(162c)を得た。MS (m/z) 524.1 [M+H]+。
(7S)-および(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162d-1および162d-2)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162c)を、その個々のエナンチオマーに、メタノール共溶媒を使用するIAカラムでの分取SFCクロマトグラフィーにより分離した。個々のエナンチオマー(0.05g、0.09mmol)をDCMに0℃でN2下で溶解させ、そしてDeoxo-fluor(0.245g、1.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温で4日間撹拌し、次いで飽和水性NaHCO3の滴下による添加により0℃でクエンチし、1時間撹拌した。その有機相を分離し、そしてMgSO4で乾燥させ、濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(162d-1および162d-2)を得た。MS (m/z) 526.2 [M+H]+。
(7S)-および(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162-1および162-2)の合成:
トルエン(1mL)中の(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドまたは(7R)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(162d-1または162d-2、0.03g、0.055mmol)に、TFA(1mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濃縮し、そして得られた粗製物質をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(162-1および162-2)を得た。MS (m/z) 436.2 [M+H]+。
162-1:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.64 (s, 1H), 7.42 (q, J = 8.0, 7.6 Hz, 1H), 6.94 (q, J = 9.7 Hz, 2H), 5.19 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.49 - 4.26 (m, 1H), 3.98 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.24 - 3.07 (m, 1H), 2.24 - 1.41 (m, 6H)。
162-2:
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.64 (s, 1H), 7.42 (q, J = 8.0, 7.6 Hz, 1H), 6.94 (q, J = 9.7 Hz, 2H), 5.19 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.38(m, 1H), 3.98 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.17(m, 1H), 2.01 - 1.6(m, 6H)。
実施例160:(7S)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(7R)-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-7-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(163-1および163-2)の調製:
表題化合物を、化合物162-1および162-2と同様に、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.1 [M+H]+。
163-1:1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.64 (s, 2H), 6.91 (t, J = 8.5 Hz, 4H), 5.21 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 4.69 (s, 4H), 4.40 (dt, J = 13.4, 6.7 Hz, 2H), 4.00 (d, J = 14.6 Hz, 2H), 3.80 (d, J = 14.6 Hz, 2H), 3.31 (s, 4H), 3.20 (dd, J = 13.2, 6.5 Hz, 2H), 2.08 - 1.77 (m, 7H), 1.54 (td, J = 17.4, 16.8, 9.5 Hz, 2H)。
163-2:
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.64 (s, 2H), 6.91 (dd, J = 9.0, 7.9 Hz, 3H), 5.21 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.69 (s, 4H), 4.40 (dt, J = 13.4, 6.6 Hz, 2H), 4.00 (d, J = 14.5 Hz, 2H), 3.81 (d, J = 14.5 Hz, 2H), 3.20 (dd, J = 13.2, 6.4 Hz, 2H), 3.08 (s, 0H), 2.09 - 1.79 (m, 6H), 1.61 - 1.46 (m, 2H)。
実施例161:(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(164)の調製:
(1S,10R)-6-ベンジルオキシ-10-(ヒドロキシメチル)-5,8-ジオキソ-N-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル]-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(164a)を、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131d、40.6mg、61.9umol)から、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(131e)の合成の最初の工程に記載されたように調製した。
(1S,10R)-6-ベンジルオキシ-10-(ヒドロキシメチル)-5,8-ジオキソ-N-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチル]-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(164a、61.9umol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液を0℃で、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST、2滴)を添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。約18時間後、この反応混合物を0℃で撹拌し、そして飽和重炭酸ナトリウム(5mL)を添加し、そしてその生成物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮して、粗製の(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(164b)を得た。MS (m/z) 544.20 [M+H]+。
この粗製の(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(164b)をトルエン(1mL)およびトリフルオロ酢酸(1mL)に溶解させた。得られた溶液を室温で1時間撹拌して濃縮した後に、その残渣を、水(0.1%のトリフルオロ酢酸)中10~70%のアセトニトリルで溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により精製して、表題化合物(164)を得た。MS (m/z) 454.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.35 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.84 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.73 - 4.51 (m, 5H), 4.51 - 4.41 (m, 1H), 3.77 (dt, J = 14.9, 2.7 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 15.0, 1.8 Hz, 1H), 2.17 - 2.08 (m, 1H), 2.05 (dd, J = 14.6, 7.2 Hz, 1H), 1.92 - 1.70 (m, 2H), 1.55 (dt, J = 14.4, 11.5 Hz, 1H), 1.24 - 1.09 (m, 1H)。
実施例162:(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(165)の調製:
表題化合物を、(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(164)と同様に、(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(131c)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。
MS (m/z) 436.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.37 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.8, 6.5 Hz, 1H), 7.01 - 6.85 (m, 2H), 4.73 - 4.61 (m, 1H), 4.58 (m, 4H), 4.52 - 4.41 (m, 1H), 3.78 (dt, J = 15.0, 2.7 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 15.0, 1.8 Hz, 1H), 2.12 (dt, J = 15.5, 2.3 Hz, 1H), 2.05 (dd, J = 14.6, 7.3 Hz, 1H), 1.92 - 1.69 (m, 2H), 1.56 (dt, J = 14.6, 11.6 Hz, 1H), 1.25 - 1.09 (m, 1H)。
実施例163:(7S)-N-(4-フルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(166):
表題化合物を、(4-フルオロフェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用したこと以外は(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(51)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 386.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.46 (s, 1H), 7.39 - 7.22 (m, 2H), 7.09 - 6.94 (m, 2H), 4.69 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.34 (dt, J = 13.4, 8.2 Hz, 1H), 3.98 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 14.7, 1.9 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.21 (ddd, J = 13.3, 7.1, 3.0 Hz, 1H), 2.91 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.19 - 1.98 (m, 2H), 1.95 - 1.73 (m, 2H), 1.32 (q, J = 12.3 Hz, 1H)。
実施例164:(7S)-N-ベンジル-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(167):
表題化合物を、ベンジルアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用したこと以外は(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(51)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 368.2 [M+H]+。
実施例165:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(168)の調製:
工程1。(S)-3-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミン(168a)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(112e-1)(1000mg、2.77mol)をTFA(2mL)に室温で溶解させた。得られた反応混合物を密封管内で100℃で2時間加熱した。得られた反応混合物を濃縮乾固させた。次いで、生成物をTFA塩として得、これを次の工程で直接使用した。MS (m/z) 127.18 [M+H]+。
工程2。(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(168b)の合成:
表題化合物を、(S)-3-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-3-アミンビスTFA塩(168a)を1,4-オキサゼパン-6-アミンの代わりに使用したこと以外は(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 506.20 [M+H]+。
工程3。(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(168)の合成:
表題化合物を、(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28)と類似の方法で、(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(168b)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 416.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.57 (s, 1H), 7.45 (td, J = 8.5, 6.3 Hz, 1H), 7.06 - 6.87 (m, 2H), 5.82 - 5.60 (m, 1H), 5.18 - 4.99 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.00 - 3.63 (m, 4H), 2.76 - 2.45 (m, 2H), 1.79 (s, 3H)。
実施例166:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(169)の調製:
表題化合物を、(7R)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(84)と類似の方法で、(S)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-2)および3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを(R)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-1)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 402.34 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.36 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.42 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.5 Hz, 1H), 7.07 (tdd, J = 8.6, 2.6, 1.1 Hz, 1H), 5.80 (dddd, J = 10.6, 9.1, 4.0, 1.5 Hz, 1H), 5.60 (dt, J = 11.6, 2.7 Hz, 1H), 5.36 (s, 1H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.21 (td, J = 12.2, 6.6 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 14.9, 2.6 Hz, 1H), 3.81 (dt, J = 15.0, 1.9 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 12.9, 8.4 Hz, 1H), 2.94 - 2.74 (m, 1H), 2.30 (ddd, J = 15.7, 9.1, 6.5 Hz, 1H)。
実施例167:(6S,7S)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170)の調製:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-メチレンアゼパン-1-カルボン酸ベンジルおよび(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-メチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(170a-2)の合成:
表題化合物を、(3R,4S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ヒドロキシ-4-メチルアゼパン-1-カルボン酸ベンジルを3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-ヒドロキシアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105a)の代わりに使用したこと以外は実施例102の3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-エチル-4-フルオロアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(105b-2)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 395.12 [M+H]+。
(3S)-4-メチルアゼパン-3-アミン(170a-3)の合成:
(S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-メチレンアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(170a-2、150mg、0.38mmol)を20mLの無水エタノールに溶解させ、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。炭素担持水酸化パラジウム(53.4mg、0.076mmol、20%のPd重量)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気下(1atm、バルーン)でスパージした。この混合物を一晩激しく撹拌し、そしてアルゴン雰囲気下でスパージした。これをセライト(登録商標)のパッドで濾過した。このセライト(登録商標)を無水エタノールで洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た。MS (m/z) 128.23 [M+H]+。
(6S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-5)および(6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-6)の合成:
化合物(7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-4)を、実施例25の(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)と類似の方法で、(3S)-4-メチルアゼパン-3-アミン(170a-3)および3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチルを1,4-オキサゼパン-6-アミンおよび3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z):526.21 [M+H]+。
この混合物をシリカゲルクロマトグラフィーにより分離して、(6S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-5)、MS (m/z):526.13および(6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-6)、MS (m/z):526.25を得た。メチル位での立体中心を任意で割り当てた。
(6S,7S)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170)の合成:
表題化合物を、(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28)と類似の方法で、(6S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(170a-5)を(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(28a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z) 436.23 [M+H]+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.42 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.28-7.15 (m, 2H), 4.64-4.49 (m, 2H), 4.36 (q, J = 2.5 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 13.1, 6.7 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 14.9, 2.2 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 14.8, 2.1 Hz, 1H), 3.03 (dt, J = 12.7, 5.9 Hz, 1H), 1.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 1.90-1.74 (m, 1H), 1.72-1.57 (m, 2H), 1.39-1.26 (m, 1H), 1.12 (d, J = 7.2 Hz, 3H)。
実施例168:(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(171)の合成:
171aを、(R)-3-アミノ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109b-1)と類似の方法で、(S)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-2)を(R)-3-(2,2,2-トリクロロアセトアミド)-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(109a-1)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):213.183 [M+H]+。
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(171b)の合成:
11-(ベンジルオキシ)-1,10-ジオキソ-1,3,4,5,6,10-ヘキサヒドロ-2,6-エタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾシン-9-カルボン酸(23c)と類似の方法で、(S)-3-アミノ-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸tert-ブチル(171a)を4-アミノアゼパン-1-カルボン酸tert-ブチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z):367.100 [M+H]+。
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(171c)の合成:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボン酸(171b)(75mg、0.205mmol)をDMF(2.0mL)に室温で溶解させ、(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミン(72.7mg、0.41mmol)を添加し、その後、HATU(117mg、0.307mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(212mg、1.64mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応物をEtOAcで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、単黄色がかった油状物を得、精製せずに次の工程で直接使用した。LCMS-ESI+ (m/z):C27H22ClF2N3O4についての計算値H+、理論値:525.13、実測値:526.09。
(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(171)の合成:
先の工程から得られた(1S)-6-ベンジルオキシ-N-[(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メチル]-5,8-ジオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6,12-トリエン-4-カルボキサミドをトルエン(1.0mL)とTFA(1.0mL)との混合物で室温で一晩処理した。この反応物を濃縮し、DMFに再度溶解させ、濾過し、そして逆相prep HPLCにより精製した。LCMS-ESI+ (m/z):C
20H
16ClF
2N
3O
4についての計算値H
+、理論値:435.08、実測値:435.99。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.41 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.40 (td, J = 8.4, 6.2 Hz, 1H), 7.30 (td, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 5.88 - 5.71 (m, 1H), 5.60 (dq, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 5.36 (s, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.21 (td, J = 12.2, 6.6 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 14.9, 2.5 Hz, 1H), 3.81 (dt, J = 15.4, 1.9 Hz, 2H), 3.31 (dd, J = 12.9, 8.4 Hz, 1H), 2.92 - 2.78 (m, 1H), 2.30 (ddd, J = 15.7, 9.0, 6.5 Hz, 1H)。
実施例169-1:(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1)の調製:
工程1:(6S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1a)の合成:
無水MeOH(3.0mL)中の(1S)-6-ベンジルオキシ-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-5,8,13-トリオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(16a-2)(60.0mg、0.118mmol)を水素化ホウ素ナトリウム(8.95mg、0.236mmol)で0℃で10分間処理した。この反応を飽和塩化アンモニウムで滴下によりクエンチし、EtOAcで抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、生成物を得た。MS (m/z):510.18 [M+H]+。
工程2:(6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1b)の合成:
(6S,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1a)(50.0mg、0.098mmol)のDCM(5.0mL)を0℃まで冷却し、そしてDeoxo-Fluor(86.8mg、0.393mmol)で処理した。この反応物を室温まで一晩昇温させ、同時に氷が融解した。この反応物を冷却して0℃に戻し、そして飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。EtOAcで抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過および濃縮して、次の工程で直接使用した。MS (m/z) 512.24 [M+H]+。
工程3:(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1)の合成:
(6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1b)(50mg、0.098mmol)をTFA(0.3mL)とトルエン(0.3mL)との混合物で室温で一晩処理した。この反応物を濃縮し、DMFに再度溶解させ、濾過し、そしてGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物を凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 422.27 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.33 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.6, 9.3, 2.6 Hz, 1H), 7.13 - 6.98 (m, 1H), 5.12 -4.89 (m, 2H), 4.56 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.13 (dt, J = 13.0, 8.0 Hz, 1H), 3.92 - 3.84 (m, 2H), 3.13 (ddd, J = 13.1, 7.1, 2.9 Hz, 1H), 2.09 (dtd, J = 34.8, 19.6, 17.3, 7.8 Hz, 2H), 1.84 - 1.69 (m, 1H), 1.40 (dt, J = 40.8, 13.6 Hz, 1H)。
実施例169-2:(7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-2)の調製:
表題化合物を、(1R)-6-ベンジルオキシ-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-5,8,13-トリオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(16a-1)を(1R)-6-ベンジルオキシ-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-5,8,13-トリオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボキサミド(16a-2)の代わりに使用したこと以外は(6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(172-1)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 422.10 [M+H]+。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.61 (s, 1H), 10.33 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.7, 6.6 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J = 10.5, 9.3, 2.5 Hz, 1H), 7.12 - 7.02 (m, 1H), 5.30 - 4.84 (m, 2H), 4.56 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.13 (dt, J = 15.6, 7.9 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 14.9 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 15.0, 2.0 Hz, 1H), 3.13 (ddd, J = 13.2, 7.1, 2.8 Hz, 1H), 2.20 - 1.96 (m, 2H), 1.75 (d, J = 15.2 Hz, 1H), 1.40 (ddd, J = 41.0, 15.8, 11.2 Hz, 1H)。
実施例170:(7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(173)の調製:
(7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-7-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(50mg、0.1mmol)をEtOH(5mL)に溶解させた。Pd/C(10%)(5mg)を添加した。水素バルーンを用いて水素化を行った。反応は、3時間後に完了した。次いで、反応混合物をセライトプラグで濾過した。その濾液を濃縮し、そしてGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物を凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 418.29 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.59 (s, 1H), 7.45 (td, J = 8.5, 6.4 Hz, 1H), 7.05 - 6.84 (m, 2H), 4.65 (s, 2H), 4.39 (dt, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 3.92 - 3.51 (m, 2H), 3.18 (dt, J = 13.1, 6.4 Hz, 1H), 2.08 (ddd, J = 15.4, 10.3, 2.4 Hz, 1H), 2.00 - 1.84 (m, 4H), 1.73 (s, 3H), 1.62 - 1.37 (m, 1H)。
実施例171:(3S,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(174)の合成:
工程1。(E)-((ベンジルオキシ)カルボニル)グリシンブタ-2-エン-1-イル(174a)の合成:
((ベンジルオキシ)カルボニル)グリシン(120.0g、574mmol、1.0当量)のDCM(1200mL)中の溶液に、(E)-ブタ-2-エン-1-オール(49.7g、689mmol、1.2当量)およびDMAP(14.1g、115mmol、0.2当量)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてEDC.HCl(164.9g、860mmol、1.5当量)を少しずつ添加した。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。HPLCは、完了を示した。水(1200mL)を添加し、そして相を分離した。その有機相を水(500mL×2)で洗浄した。Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗製残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1で溶出)により精製して、化合物174a(140g、93%、EtOAcを含む)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.36-7.28 (m, 5H), 5.86-5.77 (m, 1H), 5.62-5.55 (m, 1H), 5.44 (s, 1 H), 5.13 (s, 2H), 4.73 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.98 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.4 Hz, 3H)。
syn-(±)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン酸(177b)の合成:
ジイソプロピルアミン(161.4g、1.60mol、3.0当量)のTHF(1500mL)中の溶液に、-20℃でn-BuLi(2.4M、552mL、1.32mol、2.5当量)をN
2下で滴下により添加した。この混合物を-20℃で30分間撹拌した。次いで-78℃まで冷却し、そして(E)-((ベンジルオキシ)カルボニル)グリシンブタ-2-エン-1-イル(174a)(140.0g、0.53mol、1.0当量)のTHF(382mL)中の溶液を-78℃で滴下により添加した。この混合物を-78℃で30分間撹拌した。ZnCl
2(THF中1M、600mL、0.60mol、1.13当量)を-78℃で滴下により添加した。この混合物を室温まで温め、そして3~4時間撹拌した。1NのHClで0℃でpH=4~5に調整した。MTBE(750mL×2)で抽出した。大部分のTHFを減圧下で除去した。その有機物を2NのNaOH(500mL×2)で洗浄した。その水相を1NのHClで0℃でpH=4~5に調整した。MTBE(750mL×2)で抽出した。Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物(70g)を得、これをシリカゲルカラム(PE:EA=1:1で溶出)で精製して、化合物174bを得た。Et
2O(160mL)およびヘキサン(320mL)からの再結晶により、174bを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.64 (br, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.36 - 7.31 (m, 5H), 5.82 - 5.72 (m, 1H), 5.07 - 4.99 (m, 4H), 4.05 - 4.01 (m, 1H), 2.64 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 0.99 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。MS (m/z):264.10 [M+H]
+。
syn-(±)-(1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174c)の合成:
syn-(±)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-メチル-ペンタ-4-エン酸(177b)(2000.1mg、7.60mmol)および4-メチルモルホリン(1mL、9.20mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中の溶液を氷-塩浴で、クロロギ酸イソブチル(1.2mL、9.10mmol)を滴下により添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を濾過し、そしてその固体をテトラヒドロフラン(10mL)で洗浄した。その濾液を氷-塩浴内で、水素化ホウ素ナトリウム(441mg、11.7mmol)の水(4mL)中の溶液を滴下により添加しながら撹拌した。この反応混合物を水(16mL)でさらに希釈し、そして得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)および水(50mL)で希釈し、その後、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。この抽出物をブライン(1×100mL)で洗浄した後に、その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中15~55%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物174cを得た。MS (m/z) 249.81 [M+H]+。
((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-2)の混合物の合成:
syn-(±)-(1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174c)(806.3mg、3.23mmol)のジクロロメタン(37mL)中の溶液を0℃の浴で、Dess Martinペルヨージナン(1785.6mg、4.21mmol)を添加しながら撹拌した。10分後、この反応混合物を室温で撹拌した。1.5時間後、さらなるDess-Martinペルヨージナン(3.45.7mg、0.815mmol)を室温で添加し、そして得られた溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を0℃で撹拌し、そして飽和重炭酸ナトリウム(100mL)を添加した。この混合物を分離漏斗に移した後に、10%のチオ硫酸ナトリウム溶液(1×100mL)、および酢酸エチル(100mL)を添加し、そして2つの画分を分離した。下の水性画分を酢酸エチル(100mL×1)で抽出した後に、得られた2つの有機画分をブライン(70mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。
上記残渣および(2S)-ブタ-3-エン-2-アミン塩酸塩(385.6mg、3.58mmol)のテトラヒドロフラン(21mL)中の懸濁物を室温で、トリエチルアミン(0.5mL、3.59mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1156.7mg、5.46mmol)を添加しながら撹拌した。得られた反応混合物を室温で22時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のテトラヒドロフランを除去し、そして水(約100mL)で希釈し、その後、その生成物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。この抽出物を水で洗浄(1回)した後に、その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮して、粗製アミンを得た。
この粗製アミンおよび炭酸カリウム(500.0mg、3.62mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)および水(15mL)中の混合物を0℃で、クロロギ酸ベンジル(0.525mL、3.57mmol)を添加しながら撹拌した。得られた混合物を0℃で~1時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。抽出物を水(150mL×1)で洗浄した後に、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮し、その残渣を、ヘキサン中0~30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物174d-1および174d-2を混合物として得た:MS (m/z) 437.26 [M+H]+。
(3S,4R,7S)および(3R,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1および174e-2)の合成:
反応物質のジアステレオマー混合物(174d-1および174d-2、984.5mg、2.26mmol)およびGrubbs触媒第2世代(131.7mg、155umol)のトルエン(600mL)中の溶液をアルゴンガスで15分間パージした。得られた溶液を80℃の浴で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中5~40%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物それぞれ174e-1および174e-2を得た。化合物174e-1:MS (m/z) 409.20 [M+H]+。化合物174e-2:MS (m/z) 409.05 [M+H]+。
(3S,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(174f-1)の合成:
(3S,4R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1)(238.8mg、0.585mmol)をTFA(5mL)に溶解させ、そして密封バイアル内で100℃まで2時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、そしてトルエンと1回共エバポレートした。その残渣の半分を3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(128.1mg、0.286mmol)、および重炭酸ナトリウム(138mg、1.64mmol)と混合し、その後、メタノール(5mL)および(5mL)を添加した。得られた混合物を50℃で加熱した。2.5時間後、さらなるメタノール(10mL)およびジクロロメタン(15mL)を添加し、そして得られた懸濁物を50℃の浴で撹拌した。22時間後、この反応混合物を濃縮して、大部分の有機溶媒を除去し、そしてその残渣をジクロロメタン(25mL)および水(25mL)に溶解させた。2つの画分の分離後、その水性画分をジクロロメタン(25mL×1)で抽出し、そして合わせた2つの有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~30%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物7を得た:MS (m/z) 538.16 [M+H]+。
(3S,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(174)の合成:
(3S,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(15.1mg、28.1umol)およびC中10%のPd(4.8mg)を含むフラスコに、エタノール(3mL)を添加し、そして得られた混合物をH
2雰囲気下で1時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、そしてその濾液を濃縮した。その残渣をDMFに溶解させ、メンブレンフィルターで濾過し、そしてその濾液を分取HPLC(水(0.1%のTFA)中10~70%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で25分間にわたり溶出するカラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm))に注入した。生成物を含む画分をフリーズドライさせて、表題化合物174を得た:MS (m/z) 450.23 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.39 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 6.92 - 6.74 (m, 2H), 4.59 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.50 (dp, J = 10.2, 6.7 Hz, 1H), 4.17 (q, J = 2.0 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 2.18 (p, J = 3.8 Hz, 1H), 1.85 (dt, J = 14.4, 7.1 Hz, 1H), 1.61 - 1.45 (m, 2H), 1.31 (ddd, J = 15.2, 11.2, 3.4 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例172:(3S,6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(175)の合成:
表題化合物を、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを使用する代わりに3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル使用したこと以外は化合物174f-1と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 432.24 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.43 (q, J = 9.1, 8.5 Hz, 1H), 7.04 - 6.87 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 4.57 - 4.45 (m, 1H), 4.21 (s, 1H), 3.60 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 2.22 (dt, J = 7.8, 3.9 Hz, 1H), 1.88 (dt, J = 14.5, 7.1 Hz, 1H), 1.67 - 1.46 (m, 2H), 1.35 (ddd, J = 15.4, 11.5, 3.1 Hz, 1H), 1.25 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.16 (d, J = 7.3 Hz, 3H)。
実施例173:(3S,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(176):
(3S,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(174f-1)(7、14.2mg、26.4umol)のトルエン(0.5mL)中の溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)を室温で添加し、そして得られた溶液を室温で撹拌した。2時間後、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣をDMFに溶解させ、メンブレンフィルターで濾過した。その濾液を分取HPLC(水(0.1%のTFA)中10~70%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する25分間にわたり溶出するカラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm))に注入し、生成物を含む画分をフリーズドライさせて、表題化合物176を得た:MS (m/z) 448.19 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.31 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 6.84 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 5.45 - 5.31 (m, 2H), 5.28 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.26 - 4.12 (m, 1H), 3.89 (dd, J = 14.3, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 2.75 - 2.57 (m, 1H), 1.30 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.18 (d, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例174:(3S,6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(177)の合成:
(1S,10S,13R)-6-ベンジルオキシ-N-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチル]-10,13-ジメチル-5,8-ジオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6,11-トリエン-4-カルボキサミド(175a、13.1mg、25umol)のトルエン(0.5mL)中の溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)を室温で添加し、そして得られた溶液を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣をDMFに溶解させメンブレンフィルターで濾過し、その後、その濾液を分取HPLC(水(0.1%のTFA)中10~70%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で25分間にわたり溶出するカラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm))に注入し、そしてフリーズドライさせて、表題化合物177を得た。MS (m/z) 430.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.32 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.41 (q, J = 8.1 Hz, 1H), 7.03 - 6.85 (m, 2H), 5.47 - 5.32 (m, 2H), 5.32 - 5.23 (m, 1H), 4.58 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.22 (dd, J = 5.8, 2.7 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 14.3, 2.8 Hz, 1H), 3.55 (d, J = 14.2 Hz, 1H), 2.68 (s, 1H), 1.30 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例175:(7S)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(178)の調製:
表題化合物を、(4R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドおよび(4S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-4-フルオロ-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド53-1と同様に、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 440.30 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.51 (s, 1H), 6.91 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 5.23 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 5.11 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 4.69 (s, 3H), 4.05 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 14.6 Hz, 1H), 3.49 (dd, J = 21.7, 15.2 Hz, 1H), 2.46 (t, J = 14.7 Hz, 1H), 2.29 - 2.20 (m, 1H), 2.04 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 1.53 (dd, J = 31.1, 16.5 Hz, 1H)。
実施例176:(6S,7R)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(179)の調製:
実施例の57aの(6S,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-6-フルオロ-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(60-1)と類似の方法で、3-ベンジルオキシ-4-オキソ-5-[(2,4,6-トリフルオロフェニル)メチルカルバモイル]ピラン-2-カルボン酸メチルを3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 454.10 [M+H]
+。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.64 (s, 1H), 10.35 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.80 (s, 1H), 4.57 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.18 (dt, J = 13.3, 8.4 Hz, 1H), 3.94 (ddd, J = 15.5, 6.3, 3.0 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 15.5 Hz, 3H), 3.10 (dd, J = 13.0, 7.3 Hz, 1H), 1.90 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 1.80 (td, J = 13.4, 7.6 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 23.8 Hz, 3H), 1.45 - 1.32 (m, 1H)。
実施例177:(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180):
(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(180a)の合成:
(2R)-2-アミノブタ-3-エン-1-オール塩酸塩(1010.4mg、8.176mmol)およびトリエチルアミン(3.5mL、25.11mmol)のジクロロメタン(12mL)中の懸濁物を0℃の浴で、tert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.35g、8.957mmol)を添加しながら撹拌した。添加後、この反応混合物を室温で撹拌した。23時間後、この反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)で洗浄した。その水性画分をジクロロメタン(2×30mL)で抽出した後に、その有機画分をブライン(30mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。得られた混合物をエチルエーテルに溶解させ、濾過し、そしてその濾液を濃縮して、粗製のTBS保護生成物を得た:MS (m/z) 202.01 [M+H]+。
(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(180b)の合成:
(2S)-2-アミノ-4-ペンテン-1-オール(2000mg、14.5mmol)、炭酸カリウム(6030mg、43.6mmol)の水(36mL)および1,4-ジオキサン(36mL)中の溶液を0℃の浴で、クロロギ酸ベンジル(2.6mL、17.52mmol)を添加しながら撹拌した。この混合物を0℃で2時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(150mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。この抽出物を水(1×150mL)で洗浄した後に、その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0~70%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS (m/z) 235.84 [M+H]+。
((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(180c)の合成:
表題化合物を、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(180a)および(S)-(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(180b)をそれぞれsyn-(±)-N-[1-(ヒドロキシメチル)-2-メチル-ブタ-3-エニル]カルバミン酸ベンジル(174c)および(2S)-ブタ-3-エン-2-アミン塩酸塩の代わりに使用したこと以外は((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-2)の混合物と類似の方法で、合成した。MS (m/z) 553.10 [M+H]+。
(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(180d)の合成:
表題化合物を、((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(180c)を((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-1)と((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-2)との混合物の代わりに使用したこと以外は(3S,4R,7S)および(3R,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1および174e-2)と同様の方法で、合成した。MS (m/z) 525.01 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180e)の合成:
(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(180d)(719.7mg、1.37mmol)および10%の炭素担持パラジウム(140.9mg)のエタノール(27mL)およびEtOAc(13.5mL)中の混合物をH2雰囲気下で撹拌した。3時間後、この反応混合物をセライトで濾過し、エタノールで洗浄し、そしてその濾液を濃縮して、ジアミンを得た:MS (m/z) 259.24 [M+H]+。
上記残渣のうちの3分の1を3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(205.3mg、0.459mmol)、および重炭酸ナトリウム(90.2mg、1.07mmol)と混合し、その後、メタノール(5mL)および水(1mL)を添加した。得られた混合物を50℃で22時間、および60℃で24時間加熱した。この反応混合物を濃縮して、大部分の溶媒を除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(25mL)および水(25mL)に溶解させ、そして2つの画分を分離した。その水性画分を酢酸エチル(25mL×1)で抽出した後に、2つの有機画分をブライン(1回)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~15%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た:MS (m/z) 656.63 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180f)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(41.0mg、62.5umol)をジオキサン中4NのHCl(3mL)に0℃の浴で溶解させ、そして0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣をトルエンと共エバポレートした(1回)。その残渣を、ジクロロメタン中0~25%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た:MS (m/z) 542.15 [M+H]+。
(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180g)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180f、30.5mg、56.3umol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液を0℃で、(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST、0.01mL、75.7umol)を添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。約18時間後、さらなる(ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST、0.01mL、75.7umol)を室温で添加し、そして室温で6時間撹拌した。この反応混合物を0℃で撹拌した後に、飽和重炭酸ナトリウム(15mL)を添加し、そしてその生成物を酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した:MS (m/z) 544.15 [M+H]+。
(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180)の合成:
先の工程から得られた粗製残渣をトルエン(1mL)およびTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣をDMF(1mL)に溶解させ、その後濾過した。その濾液を、分取HPLC(水(0.1%のTFA)中10~70%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で20分間かけて溶出するカラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm)。)により精製した。精製した画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た:MS (m/z) 454.17 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.35 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.84 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 4.73 - 4.51 (m, 5H), 4.51 - 4.41 (m, 1H), 3.77 (dt, J = 14.9, 2.7 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 15.0, 1.8 Hz, 1H), 2.17 - 2.08 (m, 1H), 2.05 (dd, J = 14.6, 7.2 Hz, 1H), 1.92 - 1.70 (m, 2H), 1.55 (dt, J = 14.4, 11.5 Hz, 1H), 1.24 - 1.09 (m, 1H)。
実施例178:(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(181)の合成:
表題化合物を、(3R,7S)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(180)と類似の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用して調製した。MS (m/z) 436.19 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.37 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.41 (td, J = 8.8, 6.5 Hz, 1H), 7.01 - 6.85 (m, 2H), 4.73 - 4.61 (m, 1H), 4.58 (m, 4H), 4.52 - 4.41 (m, 1H), 3.78 (dt, J = 15.0, 2.7 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 15.0, 1.8 Hz, 1H), 2.12 (dt, J = 15.5, 2.3 Hz, 1H), 2.05 (dd, J = 14.6, 7.3 Hz, 1H), 1.92 - 1.69 (m, 2H), 1.56 (dt, J = 14.6, 11.6 Hz, 1H), 1.25 - 1.09 (m, 1H)。
実施例179:(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(182)の調製:
表題化合物を、EDCIをHATUの代わりに使用し、DMAPおよびDIPEAをTEAの代わりに使用し、そして(2,4,6-トリフルオロ-3-メトキシ-フェニル)メタンアミンを(3-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)メタンアミンの代わりに使用したこと以外は、(7S)-N-(3-クロロ-2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(51)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 452.28 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.47 (s, 1H), 6.96 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.33 (dt, J = 14.9, 8.2 Hz, 1H), 3.97 (s, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.74 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.26 - 3.15 (m, 1H), 2.31 - 1.66 (m, 6H), 1.33 (t, J = 13.0 Hz, 1H)。
実施例180:(3S,6S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(183)の合成:
1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オール(183a)の合成:
ブタ-2-イン-1-オール(125g、1.78mol、1.0当量)のTHF(2270mL)中の溶液に、n-BuLi(ヘキサン中2.5M、892mL、2.23mol、1.25当量)を-78℃でアルゴン下で滴下により添加した。この混合物をアルゴン下で0℃で30分間撹拌した。この混合物に、TBS-Cl(335.9g、2.23mol、1.25当量)のTHF(454mL)中の溶液を-78℃で滴下により添加した。室温で16時間撹拌した後に、n-BuLi(998mL、ヘキサン中2.5M、2.5mol、1.4当量)を添加し、そしてこの反応混合物を-45℃で3時間撹拌した。次いで、この反応を、THF(2.5L)中のAcOH(856g)の-78℃での添加によりクエンチし、次いで水(3.4L)を添加した。この混合物を室温まで温め、そしてMTBE(4L×3)で抽出した。その有機相を飽和aq.NaHCO3(2.2L×4)、ブライン(2.2L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、粗製化合物183aを得、これを精製せずに次の工程で直接使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.18 (q, J = 2.8 Hz, 1 H), 1.88 (d, J = 2.4 Hz, 3 H), 0.98 (s, 9H), 0.10 (s, 3 H), 0.07 (s, 3 H)。
1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オン(183b)の合成:
塩化オキサリル(275.4g、2.17mol、2.0当量)のジクロロメタン(4000mL)中の撹拌溶液に、ジメチルスルホキシド(339.0g、4.34mol、4.0当量)を-78℃でN2下で滴下により添加した。この反応混合物を0.5時間撹拌し、その後、ジクロロメタン(1000mL)中の1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オール(183a)(200.0g、1.08mol、1.0当量、粗製)をゆっくりと添加した。この混合物をさらに1時間撹拌し、その後、トリエチルアミン(548.9g、5.42mol、5.0当量)を添加した。この反応混合物を-78℃で1時間撹拌した。HPLCは、完了を示した。飽和aq.NH4Cl(12.0L)を0℃未満で添加し、そして室温まで温めた。有機相を分離し、そしてその水相をDCM(4L×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5L)で洗浄した。Na2SO4で乾燥させ、そして濃縮して、粗製残渣(200g、粗製)を得、これをシリカゲルカラム(PE:EA=50:1で溶出)により精製して、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 2.10 (s, 3H), 0.97 (s, 9H), 0.23 (s, 6H)。MS (m/z) 183.20 [M+H]+。
(S)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オール(183c)の合成:
ボラン-テトラヒドロフラン錯体(THF中1M、867mL、0.867mol、5.0当量)を(S)-Me-CBS試薬(PhMe中1M、347mL、0.347mol、2.0当量)に-78℃でAr(g)下で滴下により添加した。この混合物をAr(g)下で-78℃で30分間撹拌した。1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オン(183b)(50g、QNMR、64%、0.175mol、1.0当量)のTHF(900mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物をアルゴン下で-78℃で30分間撹拌した。メタノール(850mL)を添加し、そしてこの溶液を-78℃でさらに30分間撹拌した。MTBE(2L)で希釈し、そして室温まで昇温させた。この混合物を飽和NaHCO3(2L×2)、ブライン(2L)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=50:1で溶出)により精製して、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.18 (q, J = 2.8 Hz, 1 H), 1.88 (d, J = 2.4 Hz, 3 H), 0.98 (s, 9H), 0.10 (s, 3 H), 0.08 (s, 3 H)。
(S)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-イル(tert-ブトキシカルボニル)グリシネート(183d)の合成:
(S)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-オール(183c)(31.0g、0.168mol、1.0当量)の乾燥DCM(626mL)中の溶液に、N-Boc-グリシン(87.8g、0.504mol、3.0当量)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩(54.4g、0.284mol、1.7当量)およびDMAP(1.02g、8.35mmol、0.05当量)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで減圧中で濃縮し、そしてMTBE(300mL)および飽和aq NaHCO3(300mL)で希釈した。分離し、そして飽和aq NaHCO3(500mL)およびブライン(500mL)で洗浄した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、粗生成物(75g)を得、これをシリカゲルカラム(PE:EA=10:1で溶出)により精製して、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.29-5.27 (m, 1H), 5.02 (brs, 1H), 3.94-3.91 (m, 2H), 1.85 (d, J = 2.4 Hz, 3 H), 1.45 (s, 9H), 0.94 (s, 9H), 0.10 (s, 3H), 0.08 (s, 3H)。MS (m/z) 364.20 [M+Na]+。
(S,Z)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-エン-1-イル(tert-ブトキシカルボニル)グリシネート(183e)の合成:
(S)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-イン-1-イル(tert-ブトキシカルボニル)グリシネート(183d)(38g、0.11mol)のEtOAc(286mL)中の溶液に、Lindlar触媒(CaCO3に対してPd/5%wt、23.5g)を添加し、この混合物を室温でH2(1atm)下で一晩撹拌した。この懸濁物をパッドセライトで濾過し、そしてDCMで洗浄した。その溶媒を減圧中で除去して粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(PE:EA=10:1で溶出)により精製して、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.67 (d, J = 10.4 Hz, 1 H), 5.57-5.53 (m, 1H), 5.45-5.39 (m, 1 H), 5.02 (brs, 1H), 3.90 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 1.72 (dd, J = 6.8, 1.2 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H), 0.94 (s, 9H), 0.06 (s, 3H), 0.00 (s, 3H)。
(2S,3S,E)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン酸(183f)の合成:
ジイソプロピルアミン(46.3g、0.45mol、4.5当量)のTHF(700mL)中の溶液に、n-BuLi(2.4M、170mL、0.40mol、4.0当量)を-20℃でN2下で滴下により添加した。この混合物を-20℃で30分間撹拌した。この混合物を-78℃まで冷却した。(S,Z)-1-(tert-ブチルジメチルシリル)ブタ-2-エン-1-イル(tert-ブトキシカルボニル)グリシネート(183e)(35g、0.10mol、1.0当量)のTHF(175mL)中の溶液を-78℃で滴下により添加した。ZnCl2(THF中1M、122mL、0.12mol、1.13当量)を-78℃で滴下により添加した。この混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。HPLCは、完了を示した。1NのHClで0℃でpH=4~5に調整した。MTBE(200mL×2)で抽出した。その有機物をブライン(200mL)で洗浄した。Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物(25g)を得、これをシリカゲルカラム(PE:EA=10:1で溶出)で精製して、生成物を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.87 (dd, J = 18.4, 6.8 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.27-4.23 (m, 1H), 2.81-2.77 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.12 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.85 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)。MS (m/z) 344.20 [M+H]+。
((2S,3S,E)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(183g)の合成:
表題化合物を、(2S,3S,E)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン酸(183f)をsyn-(±)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン酸(174b)の代わりに使用したこと以外はsyn-(±)-(1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174c)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 330.20 [M+H]+。
((2S,3S,E)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(183h)の合成:
表題化合物を、((2S,3S,E)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(183g)をsyn-(±)-(1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(173c)の代わりに使用したこと以外は((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(173d-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(173d-2)の混合物の調製と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 517.52 [M+H]+。
((2S,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(183i)の合成:
((2S,3S,E)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(183h)(933.2mg、1.81mmol)の1,4-ジオキサン(15.5mL)中の溶液に、48%のaq.HBF4(19mL、145mmol)を添加し、そして得られた混合物を70℃の浴で撹拌した。22時間後、さらなる48%のaq.HBF4(19mL、145mmol)を添加し、そして得られた混合物を70℃でさらに24時間撹拌し、そして室温まで冷却した。この反応混合物を、いくらかの水を使用して大きいフラスコに移し、そして固体の重炭酸ナトリウム(約23g)を注意深く添加することにより中和した。上記反応混合物に、クロロギ酸ベンジル(0.7mL、4.77mmol)を0℃で添加し、そして得られた混合物を一晩激しく撹拌した。この反応混合物をさらなる水(100mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(70mL×2)で抽出した。この抽出物を水(50mL×1)で洗浄した後に、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮し、その残渣を、ヘキサン中0~40%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た:MS (m/z) 437.50 [M+H]+。
(3S,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(183j)の合成:
表題化合物を、((2S,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(183i)を((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-1)と((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-2)との混合物の代わりに使用したこと以外は(3S,4R,7S)および(3R,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1および174e-2)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 409.20 [M+H]+。
(3S,6S,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(183)の合成:
表題化合物を、(3S,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(183j)をジアミン前駆体として(3S,4R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1)の代わりに使用したこと以外は(3S,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(実施例176)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 448.11 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.35 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 5.50 - 5.37 (m, 2H), 5.29 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 4.81 (dt, J = 9.1, 2.4 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.86 (dd, J = 14.4, 2.3 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 14.4, 2.3 Hz, 1H), 3.26 - 3.12 (m, 1H), 1.30 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.76 (d, J = 7.6 Hz, 3H)。
実施例181:(3S,6S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(184)の合成:
表題化合物を、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルの代わりに使用したこと以外は(3S,6S,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(実施例183)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 430.10 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.36 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.41 (td, J = 9.2, 8.8, 6.5 Hz, 1H), 6.94 (dddd, J = 11.0, 7.2, 5.4, 2.9 Hz, 2H), 5.49 - 5.37 (m, 2H), 5.30 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 4.83 (dt, J = 9.1, 2.4 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.87 (dd, J = 14.4, 2.3 Hz, 1H), 3.72 (dd, J = 14.4, 2.3 Hz, 1H), 3.26 - 3.12 (m, 1H), 1.31 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.77 (d, J = 7.6 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.34, -114.07 (ddd, J = 15.6, 8.9, 6.9 Hz), -116.46 - -116.74 (m)。
実施例182:(7S)-10-(5-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-12-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-1,11-ジオン(185)の調製:
工程1:2-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)アセチル)ヒドラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(185a)の合成:
2-(2,4-ジフルオロフェニル)酢酸(1.62g、9.22mmol)およびtert-ブチルカルバザート(1.30g、9.68mmol)のDMF(15.0mL)中の混合物に、室温で1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.73g、11.1mmol)および1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミドHCl(1.72g、11.1mmol)を添加した。この混合物を一晩撹拌した。次いで、この反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。10分間撹拌した後に、その沈殿物を濾過により集めた。その固体を水、次いでエーテル/ヘキサンの1:1の混合物、その後、ヘキサンで洗浄して、生成物(2.0g)を得た。MS (m/z) 288.06 [M+H]+。
工程2:2-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオイル)ヒドラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(185b)の合成:
2-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)アセチル)ヒドラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(185a)(2.0g、6.99mmol)をTHF(79mL)に室温で懸濁させ、そしてLawsson試薬(8.5g、21.0mmol)で処理した。得られた混合物を50℃まで18時間加熱した。この反応を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をCombiflash(登録商標)(40gのシリカゲル、0~100%のEtOAc/ヘキサン)により精製した。所望の画分をプールし、そして濃縮して、淡黄色油状物(400mg)を得た。MS (m/z) 303.18 [M+H]+。
工程3:2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオヒドラジド(185c)の合成:
2-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオイル)ヒドラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(185b)(400mg、1.32mmol)をDCM(10.0mL)に溶解させ、そして1,4-ジオキサン中4NのHCl(10.0mL)で室温で30分間処理した。この反応物を濃縮し、DMFに再度溶解させ、濾過し、そしてGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物をTFA塩として凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 203.09 [M+H]+。
工程4:(7S)-N’-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオイル)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボヒドラジド(185d)の合成:
(1S)-6-メトキシ-5,8-ジオキソ-2,9-ジアザトリシクロ[7.4.1.02,7]テトラデカ-3,6-ジエン-4-カルボン酸(39a)(50.2mg、0.172mmol)の、THF(1.72mL)とDMF(0.3mL)との混合物中の溶液に、0℃でN-メチルモルホリン(69.4mg、0.687mmol)を添加し、その後、クロロギ酸イソブチル(56.3mg、0.412mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後に、2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオヒドラジドTFA塩(185c)(65.2mg、0.206mmol)を添加し、その後、さらなるN-メチルモルホリン(69.4mg、0.687mmol)を添加した。この反応物を冷却浴から取り出し、そして室温で3時間撹拌した。次いで、この反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、生成物を得た。この粗製物質をGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物を凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 477.13 [M+H]+。
工程5:(7S)-10-(5-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-12-メトキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-1,11-ジオン(185e)の合成:
(7S)-N’-(2-(2,4-ジフルオロフェニル)エタンチオイル)-12-メトキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボヒドラジド(185d)(81mg、0.17mmol)を100℃で酢酸(0.3mL)中で7時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、DMFで希釈し、濾過し、そしてGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物を凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 459.35 [M+H]+。
工程6:(7S)-10-(5-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-12-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-1,11-ジオン(185)の合成:
(7S)-10-(5-(2,4-ジフルオロベンジル)-1,3,4-チアジアゾール-2-イル)-12-メトキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-1,11-ジオン(185d)(15.0mg、0.0327mmol)をDMF(0.25mL)に溶解させ、そして塩化リチウム(13.9mg、0.327mmol)で100℃で2時間処理した。この反応物を室温まで冷却し、DMFで希釈し、濾過し、そしてGilson HPLC(Gemini,5~100%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製して、表題化合物を凍結乾燥後に得た。MS (m/z) 445.35 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.87 (s, 1H), 7.55 - 7.40 (m, 1H), 7.09 - 6.90 (m, 2H), 4.71-4.84 (m, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.35 (dt, J = 13.4, 8.1 Hz, 1H), 4.13 - 3.96 (m, 1H), 3.84 - 3.67 (m, 1H), 3.23 (ddd, J = 13.2, 6.9, 2.6 Hz, 1H), 2.27 - 2.02 (m, 3H), 2.02 - 1.74 (m, 2H), 1.35 (q, J = 11.3 Hz, 1H)。
実施例183:(3S,6S,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(186)の合成:
表題化合物を、(3S,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(183j)を(3S,4R,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(174e-1)の代わりに使用したこと以外は(3S,6R,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(174)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 450.11 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.42 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 6.92 - 6.75 (m, 2H), 4.71 - 4.46 (m, 3H), 4.39 (dt, J = 4.9, 2.2 Hz, 1H), 3.69 (dd, J = 14.8, 2.9 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 14.8, 1.8 Hz, 1H), 2.13 - 1.98 (m, 2H), 1.60 - 1.41 (m, 2H), 1.20 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.96 (dt, J = 15.5, 11.9 Hz, 1H), 0.86 (d, J = 7.0 Hz, 3H)。
実施例184:(3S,6S,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(187)の合成:
表題化合物を、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボキシレートの代わりに使用したこと以外は(3S,6S,7S)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(実施例186)の合成と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 432.11 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.43 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.41 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 4.57 (s, 3H), 4.40 (s, 1H), 3.70 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 3.62 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 2.15 - 1.97 (m, 2H), 1.61 - 1.40 (m, 2H), 1.21 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.16 - 0.91 (m, 1H), 0.87 (d, J = 6.9 Hz, 3H)。
実施例185:(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(188)の調製:
((2R,6S)-6-アミノアゼパン-2-イル)メタノール(188a)の合成:
トリフルオロ酢酸(2mL)を(3S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(82mg、0.156mmol)に添加し、そしてこの反応物を80℃まで3時間加熱した。この反応混合物を濃縮して体積を減らした。この粗製物を次の工程で直接使用した。MS (m/z):143.10 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(188b)の合成:
メタノール(4mL)を、3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(66mg、0.156mmol)および((2R,6S)-6-アミノアゼパン-2-イル)メタノール(191a)に添加した。室温で、NaHCO3(260mg、3.09mmol)をこの反応混合物に添加した。この反応物を室温で一晩撹拌し、次いで50℃まで4時間加熱した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、次いで酢酸エチルを添加し、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そしてシリカクロマトグラフにより精製して、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 522.2 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(188c)の合成:
Deoxo-Fluor(15mg、2当量)を(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18mg、0.034mmol)に0℃で添加し、次いでこの反応物を室温で4時間維持した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、次いで酢酸エチルを添加し、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そしてシリカクロマトグラフにより精製して、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 524.2 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(188)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(188c)(8mg、0.015mmol)をトルエン(1mL)に溶解させ、次いでTFA(1mL)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 434.10 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.31 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.53 -7.31 (m, 1H), 7.07-6.90 (m, 2H), 5.89-5.74 (m, 1H), 5.58 (dt, J = 11.6, 2.5Hz, 1H), 5.46 (d, J = 23.1 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.61 (dd, J = 5.6, 3.1 Hz, 2H), 3.98 (dd, J = 14.4, 2.8 Hz, 1H), 3.82 - 3.69 (m, 1H), 2.99 (dt, J = 17.5, 8.8 Hz, 2H), 2.45 - 2.33 (m, 1H)。
実施例186:(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189)の調製:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-ホルミル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189a)の合成:
Dess Martinペルヨージナン(73mg、1.2当量)を、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189b)(75mg、0.1444mmol)に0℃で添加した。次いで、この反応物を室温まで温めた。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、次いで酢酸エチルを添加し、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そしてシリカクロマトグラフ(5%のMeOH/DCMで溶出)により精製して、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-ホルミル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 520.2 [M+H]+。
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189b)の合成:
Deoxo-Fluor(126mg、4当量)を、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-ホルミル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189a)に、1mLのDCM溶液中で0℃で添加した。この反応物を0℃で1時間維持した。この反応混合物を濃縮して体積を減らし、次いで酢酸エチルを添加し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製して、(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 542.1 [M+H]+。
(3R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189)の合成:
(3R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ジフルオロメチル)-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(189b)(8mg、0.015mmol)をエタノールと酢酸エチルの混合物(10mL)に溶解させ、そして10%の炭素担持パラジウム(3mg)を添加した。水素雰囲気をバルーンで与えた。2時間後、この反応混合物をセライトで濾過した。その濾液を濃縮して体積を減らし、そして水(0.1%のTFA)中10~60%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLCにより精製した。合わせた画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た。MS (m/z) 454.10 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) d 10.35 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.63 - 7.33 (m, 1H), 6.97 (td, J = 9.6, 7.8, 3.5 Hz, 2H), 6.06 (td, J = 55.0, 3.5 Hz, 1H), 4.81 - 4.54 (m, 3H), 3.94 - 3.68 (m, 3H), 2.27 - 2.06 (m, 2H), 1.91 - 1.64 (m, 3H), 1.30 - 1.03 (m, 1H)。
実施例187:(6S)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(190)の調製:
((2S,3S)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチル-1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(190a)の合成:
表題化合物を、(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42b)と類似の方法で、((2S,3S)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-1-ヒドロキシ-3-メチルペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(183g)を(1-ヒドロキシペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42a)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):328.90 [M+H]+。
アリル((3S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(190b)の合成:
表題化合物を、(1-(アリルアミノ)ペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42c)と類似の方法で、((2S,3S)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチル-1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(193a)を(1-オキソペンタ-4-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(42b)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):369.30 [M+H]+。
(3S)-N1-アリル-3-メチルペンタ-4-エン-1,2-ジアミン(190c)の合成:
アリル((2S,3S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-(tert-ブチルジメチルシリル)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(190b)(1.23g、3.34mmol)の、20mLの1,4-ジオキサン中の溶液に、テトラフルオロホウ酸(48%水溶液、21.8mL、167mmol)を添加し、そして得られた混合物を70℃の浴で一晩撹拌した。さらなるテトラフルオロホウ酸(48%水溶液、21.8mL、167mmolを添加し、そして70℃でさらに24時間撹拌し、そして室温まで冷却した。この反応混合物を、いくらかの水を使用してErlenmeyerフラスコ(500mL)に移し、そして固体のNaHCO3を添加しながら、この反応混合物が酸性ではなくなるまで撹拌した。得られた混合物を次の工程でそのまま使用した。MS (m/z):155.20 [M+H]+。
アリル((3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(190d)の合成:
上記反応混合物に、クロロギ酸ベンジル(2.45mL、16.7mmol)を0℃で添加し、そして得られた混合物を一晩激しく撹拌した。この反応混合物を濾過して固体を除去した。その濾液をEtOAcで抽出した。この抽出物を水で洗浄した後に、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、その残渣を、ヘキサン中のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題生成物を得た。MS (m/z):423.20 [M+H]+。
(4S)-4-メチルアゼパン-3-アミン(190e)の合成:
表題化合物を、アリル((3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(190d)をアリル(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ペンタ-4-エン-1-イル)カルバミン酸ベンジル(42d)の代わりに使用したこと以外はベンジル-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-1-カルボキシレート(42e-1および42e-2)と類似の方法で、調製した。MS (m/z):128.23 [M+H]+。
(6S)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(190)の合成:
表題化合物を、(4S)-4-メチルアゼパン-3-アミン(190e)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを42g-1および3-ベンジルオキシ-5-[(2,4-ジフルオロフェニル)メチルカルバモイル]-4-オキソ-ピラン-2-カルボン酸メチル)の代わりに使用したこと以外はN-(2,4-ジフルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-4,6-ジオキソ-1,1a,2,4,6,10,11,11a-オクタヒドロ-3,10-メタノシクロプロパ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-7-カルボキサミド(42-1)と類似の方法で、調製した。MS (m/z) 436.10 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.42 (q, J = 5.5 Hz, 1H), 8.49 (s, 0.6 H) 8.41 (s, 0.4 H), 7.21 (dd, J = 9.2, 7.7 Hz, 2H), 4.74 - 4.29 (m, 3H), 4.13 (dd, J = 13.2, 7.4 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.85 - 3.65 (m, 1H), 3.07 (ddd, J = 39.9, 12.8, 6.5 Hz, 1H), 2.12 - 1.16 (m, 5H), 0.98 (dd, J = 110.7, 7.0 Hz, 3H)。
実施例188:(6R)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6S)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(191-1および191-2)の調製:
(2-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)メタノール(191a)の合成:
2-ブロモ-4,5-ジフルオロ安息香酸(100g、421mmol)のTHF(500mL)中の溶液に、N2(g)下で10Mのボラン-メチルスルフィド(50.6mL、506mmol)を25分間かけて添加した。この反応混合物を80℃まで3時間加熱し、そして室温まで冷却した。2NのHCl(300mL)を1時間かけて滴下により添加し、そしてさらに1時間撹拌した。この混合物をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機相をブラインで洗浄した(1回)。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、2-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)メタノールを得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.38 (m, 2H), 4.68 (s, 2H)。
1-((ベンジルオキシ)メチル)-2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゼン(191b)の合成:
(2-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)メタノール(123g、551mmol)のTHF(861mL)中の溶液をN2下に置き、そして0℃まで冷却した。60%の水素化ナトリウム(26.4g、661mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を1時間撹拌した。臭化ベンジル(94.3g、551mmol)のTHF(65mL)中の溶液を滴下により添加し、そしてこの反応物を室温まで温めた。16時間後、この反応混合物を氷に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機相を10%のクエン酸(2回)およびブライン(1回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、1-((ベンジルオキシ)メチル)-2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゼンを得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.20 (m, 7H), 4.47 (s, 2H), 4.36 (s, 2H)。
2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンゾニトリル(191c)の合成:
1-((ベンジルオキシ)メチル)-2-ブロモ-4,5-ジフルオロベンゼン(100g、319mmol)のNMP(1L)中の溶液に、CuCN(85.8g、958mmol)を添加した。この反応混合物を150℃で21時間まで加熱した。室温まで冷却した後に、水を添加し、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し(1回)、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンゾニトリルを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.45 (m. 7H), 4.68 (d, J = 10.8 Hz, 4H)。
(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロフェニル)メタンアミン(191d)の合成:
2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンゾニトリル(80.0g、308mmol)およびNiCl2・6H2O(73.4g、308mmol)のMeOH(1.2L)中の懸濁物に、0℃でNaBH4(35.0g、923mmol)を1時間かけて少しずつ添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして1時間撹拌した。5%のHClを添加し、そしてこの混合物を1時間撹拌した。Na2CO3を添加して塩基性にし、そしてこの混合物を濾過した。その濾液をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、そして濃縮して、(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロフェニル)メタンアミンを得、これをさらに精製せずに使用した。
(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(191e)の合成:
(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロフェニル)メタンアミン(77.4g、293mmol)のCH2Cl2(542mL)中の溶液に、トリエチルアミン(102.3mL、735mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてBoc2O(128g、135.07mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして5時間撹拌した。水を添加し、そしてこの混合物をCH2Cl2で抽出した(3回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチルを得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.26 (m, 5H), 7.08 (m, 2H), 4.95 (s, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.42 (s, 2H), 4.18 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.35 (s, 9H)。
(4,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(191f)の合成:
(2-((ベンジルオキシ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(54.7g、151mmol)および10%のPd/C(5.47g)の混合物に、THF(820mL)を添加した。この懸濁物を35psiのH2(g)下に置き、そして16時間撹拌した。さらなる量のPd/C(5.0g)を添加し、そしてこの反応混合物を35psiのH2(g)下でさらに36時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そして濃縮して、(4,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチルを得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.17 (m, 2H), 5.10 (s, 1H), 4.67 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.30 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.46 (s, 10H)。
(2-(クロロメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(191g)の合成:
(4,5-ジフルオロ-2-(ヒドロキシメチル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(35.2g、128mmol)のCH2Cl2(350mL)中の懸濁物に、Et3N(39.1g、386mmol)およびメタンスルホニルクロリド(17.7g、154mmol)を添加した。1時間撹拌した後に、この反応混合物を水に注ぎ、そしてCH2Cl2で抽出した(3回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(2-(クロロメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチルを得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.18 (m, 2H), 4.98 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.37 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H)。
2-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチル(191h)の合成:
60%の水素化ナトリウム(6.20g、155mmol)のTHF(750mL)中の懸濁物に、マロン酸ジメチル(20.5g、155mmol)を添加した。0℃で、(2-(クロロメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(37.7g、129mmol)のTHF(260mL)中の溶液を添加し、そして16時間撹拌した。酢酸を添加してpH5まで酸性にし、そして水を添加した。この混合物をEtOAcで抽出し(3回)、そして合わせた有機相を飽和水性NaHCO3で洗浄した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、2-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチルを得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 288.0 [M-Boc+H]+。
2-(2-(アミノメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチル塩酸塩(191i)の合成:
2-(2-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチル(31.8g、82.0mmol)のEtOAc(320mL)中の溶液に、EtOAc中4MのHCl(160mL)を滴下により添加した。3時間後、この反応混合物を濃縮して、2-(2-(アミノメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチル塩酸塩を得、これをさらに精製せずに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.17 (dd, J = 11.0, 8.0 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 11.0, 8.0 Hz, 1H), 4.00 (s, 2H), 3.67 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.45 (s, 7H), 3.04 (m, 3H)。
7,8-ジフルオロ-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチル(191j)の合成:
2-(2-(アミノメチル)-4,5-ジフルオロベンジル)マロン酸ジメチル塩酸塩(23.9g、73.8mmol)のMeOH(168mL)中の溶液に、トリエチルアミン(11.2g、111mmol)を添加した。この反応混合物を50℃で5時間撹拌し、そして濃縮して、7,8-ジフルオロ-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチルを得、これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 256.0 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.03 (q, J = 10.8, 8.0 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 10.4, 7.6 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 4.72 (dd, J = 4.8 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 16.0, 6.0 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 11.6, 4.4 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.40 (m, 1H), 3.18 (dd, J = 5.2 Hz, 1H)。
7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチル(191k)の合成:
7,8-ジフルオロ-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチル(3.0g、11.8mmol)のTHF(36mL)中の溶液に、-78℃でヘキサン中2.5Mのn-BuLi(4.7mL、11.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで10分間温め、次いで-78℃まで冷却した。ヨードメタン(0.73mL、11.8mmol)を添加し、そしてこの反応物を室温まで一晩昇温させた。飽和水性NH4Clを添加し、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチルを得た。MS (m/z) 270.09 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸(191l)の合成:
7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸メチル(1.19g、4.41mmol)を含むフラスコに、1:1のTHF/水(30mL)およびLiOH・H2O(0.56g、13.2mmol)を添加した。この反応混合物を室温で6時間撹拌し、1MのHClで酸性にし、そしてEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸を得。これをさらに精製せずに使用した。MS (m/z) 256.02 [M+H]+。
(7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(191m)の合成:
7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-カルボン酸(1.06g、4.15mmol)のt-BuOH(25mL)中の溶液に、トリエチルアミン(1.04mL、7.48mmol)およびDPPA(1.35mL、6.23mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで90℃まで16時間加熱した。室温まで冷却した後に、EtOAcを添加し、そしてこの溶液を水、1NのHCl、および飽和水性NaHCO3で洗浄した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(0~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、(7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。MS (m/z) 326.88 [M+H]+。
(7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(191n)の合成:
(7,8-ジフルオロ-4-メチル-3-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(0.286g、0.875mmol)のTHF(22mL)中の溶液に、0℃で1Mのボラン-THF溶液(3.50mL、3.50mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてMeOHでクエンチした。5分後、この混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、そして1MのNaOHで洗浄した。その水相をEtOAcで抽出し、そして合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチルを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 312.97 [M+H]+。
7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-アミン(191o)の合成:
(7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-イル)カルバミン酸tert-ブチル(0.096g、0.306mmol)のCH2Cl2(2mL)中の溶液に、TFA(0.70mL、9.18mmol)を室温で添加した。この反応混合物を3時間撹拌し、そして濃縮して、7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-アミンを得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z) 213.02 [M+H]+。
1-(ベンジルオキシ)-9,10-ジフルオロ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(191p)の合成:
7,8-ジフルオロ-4-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-4-アミン(0.065g、0.306mmol)および3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(0.137g、0.306mmol)の、6:1のTHF/EtOH(3.5mL)中の溶液に、トリエチルアミン(3.17mL、22.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、そして濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(20~100%のEtOAc/ヘプタン)により精製して、1-(ベンジルオキシ)-9,10-ジフルオロ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドを得た。MS (m/z) 610.07 [M+H]+。
(6R)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(191-1)および(6S)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミド(191-2)の合成:
1-(ベンジルオキシ)-9,10-ジフルオロ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドを、その個々のエナンチオマーに、25%のEtOH共溶媒を使用するOJ-Hカラムでの分取SFCにより分離して、(6R)-1-(ベンジルオキシ)-9,10-ジフルオロ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドを最初に溶出するピークとして、および(6S)-1-(ベンジルオキシ)-9,10-ジフルオロ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドを2番目に溶出するピークとして得た。分離したエナンチオマーを1:1のトルエン/TFA(2mL)に溶解させた。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、そして濃縮した。その残渣をMeCNに溶解させた。そして水(0.1%のTFA)中5~100%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 10μ C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により30分間かけて精製した。合わせた画分を凍結乾燥させて、(6R)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドおよび(6S)-9,10-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-6-メチル-2,14-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-2,7,12,14-テトラヒドロ-6H-6,13-メタノベンゾ[f]ピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-3-カルボキサミドを得た。ピーク1:MS (m/z) 520.16 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 11.6, 8.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 11.4, 8.1 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.52 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.65 - 4.51 (m, 2H), 4.43 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.03 (s, 2H), 1.60 (s, 3H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.34 (ddd, J = 15.5, 9.3, 6.2 Hz), -112.57 (t, J = 7.3 Hz), -140.74 (ddd, J = 23.0, 11.5, 8.2 Hz), -141.75 (dt, J = 20.8, 9.9 Hz)。ピーク2:MS (m/z) 520.18 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.37 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.42 (dd, J = 11.7, 8.1 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 11.4, 8.1 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 5.52 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.67 - 4.49 (m, 2H), 4.43 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 3.03 (s, 2H), 1.60 (s, 3H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -109.34 (tt, J = 9.2, 6.3 Hz), -112.57 (t, J = 7.2 Hz), -140.74 (dt, J = 21.3, 9.9 Hz), -141.75 (dt, J = 20.6, 9.9 Hz)。
実施例189:(3R,6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192)の合成:
((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(192a-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(192a-2)の合成:
表題化合物を、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-アミン(181a)を(2S)-ブタ-3-エン-2-アミン塩酸塩の代わりに使用したこと以外は((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(173d-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(173d-2)の混合物と同じ方法で、合成した。MS (m/z) 567.30 [M+H]+。
(3S,4R,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(192b-1)および(3R,4S,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(192b-2)の合成:
表題化合物を、((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(192a-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(192a-2)を((2S,3R)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-1)および((2R,3S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-メチルペンタ-4-エン-1-イル)((S)-ブタ-3-エン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(174d-2)の代わりに使用したこと以外は(3S,4R,7S)および(3R,4S,7S)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4,7-ジメチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボキシレート(174e-1および174e-2)と類似の方法で、合成し、そして分離した。MS (m/z) 539.30 [M+H]+。
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192c)の合成:
(3S,4R,7R)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-メチル-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-カルボン酸ベンジル(192b-1)(285.3mg、0.530mmol)をTFA(5mL)に溶解させ、そして密封バイアル内で100℃まで2時間加熱した。この反応混合物を濃縮して黒色の粘性シロップを得、これをトルエンと1回共エバポレートした。その残渣である3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル、および重炭酸ナトリウム(267.8mg、3.19mmol)の水(3mL)およびメタノール(6mL)中の混合物を室温で30分間、50℃で19時間、および60℃で10時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、大部分のメタノールを除去し、そして得られた混合物をジクロロメタン(20mL)および水(約20mL)で溶解させた。2つの画分を分離した後に、その水性画分をジクロロメタンで抽出した(1回)。その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、201.1mgの表題化合物を得た:MS (m/z) 536.11 [M+H]+。
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192d)の合成:
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192c)(201.1mg、376umol)のジクロロメタン(6mL)中の溶液を0℃で、DAST(0.15mL、1.14mmol)を添加しながら撹拌した。30分後、この反応混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を0℃で撹拌しながら、飽和重炭酸ナトリウム(約30mL)を添加し、そしてその生成物をジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。その2つの有機抽出物を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。0~100%のEtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーでの精製により、生成物を得た。MS (m/z) 538.20 [M+H]+。
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192)の合成:
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192d)(101mg、0.19mmol)をトルエン(1mL)およびTFA(2mL)に溶解させ、そして室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した後に、その残渣をDMFに溶解させ、その後濾過した。その濾液を、水(0.1%のTFA)中20~45%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(2回の注入:カラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm)により60分間にわたり精製した。生成物を含む画分をフリーズドライさせて、12.8mg(15.2%)の表題化合物を得た:MS (m/z) 448.13 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.26 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.41 (td, J = 9.2, 8.8, 6.5 Hz, 1H), 7.04 - 6.84 (m, 2H), 5.62 - 5.53 (m, 1H), 5.50 (ddd, J = 11.5, 2.4, 1.6 Hz, 1H), 5.40 (d, J = 23.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.65 (m, 1H), 4.65 - 4.50 (m, 3H), 4.22 (ddd, J = 6.6, 3.1, 1.3 Hz, 1H), 4.00 (dd, J = 14.5, 3.0 Hz, 1H), 3.73 - 3.62 (m, 1H), 2.73 (td, J = 6.8, 3.4 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 7.1 Hz, 3H)。
実施例190:(3R,6R,7S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(193)の調製:
(3R,6R,7S)-12-(ベンジルオキシ)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-3-(フルオロメチル)-6-メチル-1,11-ジオキソ-1,6,7,11-テトラヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(192d)(101mg、0.188mmol)をEtOH(3mL)および酢酸エチル(2mL)に溶解させ、そして20%のPd(OH)
2/C(71mg)を添加し、その後、H
2雰囲気下で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過し、そしてこのセライトパッドを酢酸エチルで洗浄した。この反応混合物を濃縮乾固させた。その残渣をDMFに溶解させ、そして水(0.1%のTFA)中15~65%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm)により20分間かけて精製して、凍結乾燥された形態の生成物を得た。MS (m/z) 436.10 [M+H]
+。
実施例191:6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド、および6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-1、194-2、194-3、および194-4)の調製:
工程1。3-オキソアゼパン-1,4-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)4-エチル(194a)の合成:
3-オキソピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(50.0g、251.0mmol、1.0当量)のジエチルエーテル(250mL)中の溶液に、-30℃で、三フッ化ホウ素エーテラート(32.0g、326mmol、1.3当量)のジエチルエーテル(100mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を同じ温度で10~15分間撹拌した。化合物2(37.3g、326.0mmol、1.3当量)のジエチルエーテル(130mL)中の溶液を-30℃で滴下により添加した。この混合物を同じ温度でさらに1.5時間撹拌した。この反応混合物を室温まで温めた後に、酢酸エチル(250mL)を添加し、そしてその有機相を30%の水性炭酸カリウム(1L)およびブライン(300mLで洗浄した。その有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下でエバポレートして、粗生成物(70g)を得た。この粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル、100:1~3:1)により精製して、化合物(194a)を得た。MS (m/z):286.16 [M+H]+。
工程2。3-アミノアゼパン-1,4-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)4-エチル(194b)の合成:
3-オキソアゼパン-1,4-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)4-エチル(194a)(18.2g、64.0mmol、1.0当量)、酢酸アンモニウム(25.0g、319.0mmol、5.0当量)および4ÅのMS(27.3g)のメタノール(180mL)中の反応混合物を周囲温度で窒素下で1時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.0g、191.4mmol、3.0当量)を添加し、そしてこの混合物を一晩撹拌した。一旦、化合物(194a)が完全に消費されたら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を飽和炭酸ナトリウム水溶液に注いだ。この混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機相を濃縮した。その残渣を1MのHCl(100mL)でpH2に調整した。この混合物をジエチルエーテルで2回抽出した。その水相を1NのNaOHでpH9に調整し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮して、生成物(194b)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z):287.19 [M+H]+。
工程3。3-アミノアゼパン-4-カルボン酸エチル(194c)の合成:
3-アミノアゼパン-1,4-ジカルボン酸1-(tert-ブチル)4-エチル(194b)(11.5g、40.2mmol、1.0当量)の酢酸エチル(30mL)中の溶液に、HCl/EA(3.0M、80mL、6.0当量)を0oCで添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。この反応混合物をLC-MSにより監視した。次いで、混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物(194c)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS (m/z):187.14 [M+H]+。
工程4。3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-1,4-ジカルボン酸1-ベンジル4-エチル(200d)の合成:
粗製中間体3-アミノアゼパン-4-カルボン酸エチル(194c)(11.8g、46.0mmol、1.0当量)および炭酸ナトリウム(24.1g、228.0mmol、5.0当量)のTHF/水(2:1、300mL)中の溶液に、0℃でN-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(34.0g、137.0mmol、3.0当量)を添加した。この反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この反応をLC-MSにより監視した。この混合物に酢酸エチルを添加し、そしてその有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、化合物(194d)を得た。MS (m/z):455.21 [M+H]+。
工程5。1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-4-カルボン酸(194e)の合成:
中間体3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-1,4-ジカルボン酸1-ベンジル4-エチル(194d)(19.5g、42.9mmol、1.0当量)のメタノール/水(3:2、500mL)中の溶液に、水酸化リチウム水和物(5.4g、129.0mmol、3.0当量)を添加した。一旦、この反応が完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣に6NのHClを、この溶液がpH1~2に達するまで添加した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗生成物(20g)を得た。この粗生成物をprep-HPLC(C18、MeCN-H2O中0.1%のTFA)により精製して、生成物(194e)を得た。MS (m/z):427.35 [M +H]+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (m, 1H), 7.38-7.20 (m, 10H), 5.10-4.86 (m, 4H), 4.34-4.31 (m, 1H), 4.05 (m, 1H), 3.61-3.57 (m, 2H), 3.11-3.05 (m, 2H), 2.50 (m, 1H), 2.41 (m, 1H) and 1.88-1.46 (m, 4H)。
工程6。3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194f)の合成:
1-((ベンジルオキシ)カルボニル)-3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)アゼパン-4-カルボン酸(194e)(1.1g、2.58mmol)およびHATU(1.18g、3.10mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、そして0℃まで冷却した。次いで、DIEA(1.0g、7.70mmol)を添加した。得られた反応混合物を30分間撹拌した。N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.252g、2.58mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。次いで、最終反応混合物を酢酸エチルおよび水で分配した。その有機層を分離し、5%のLiClおよび飽和ブラインで洗浄した。次いで、これをMgSO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮乾固させた。その残渣を、EtOAcおよびヘプタンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、生成物(194f)を得た。MS (m/z):470.20 [M+H]+。
工程7。3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ホルミルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194g)の合成:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194f)(0.69g、1.47mmol)をTHF(2mL)に溶解させた。この溶液を0℃まで冷却した。LAH(THF中2M)(0.808mL、1.62mmol)を滴下により添加し、そしてこの溶液を0℃で1時間維持した。次いで、反応をNaHCO3(sat)(25mL)で0℃でゆっくりとクエンチした。塩が、10分後に析出した。得られた混合物を2時間かけて次第に室温まで温めた。次いで、その粗生成物をエーテル(2×10mL)、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して、粗生成物(194g)を得、これを次の工程で使用した。MS (m/z): 411.11 [M+H]+。
工程8。3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(ヒドロキシメチル)アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194h)の合成:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-ホルミルアゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194g)(0.367g、0.089mmol)をMeOH(5mL)に溶解させた。NaBH4(17mg、0.067mmol)。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物をNaHCO3(sat)(10mL)でクエンチし、そしてその粗生成物をEtoAc(3×10mL)で抽出した。次いで、有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を濃縮して、アルコール生成物(194h)を得、これを次の工程に使用した。MS (m/z):413.08 [M+H]+。
工程9。(3-アミノアゼパン-4-イル)メタノール(194i)の合成:
3-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-4-(ヒドロキシメチル)アゼパン-1-カルボン酸ベンジル(194h)(0.30g、0.073mmol)をEtOH(5mL)に溶解させ、そしてPd/C(10%)(30mg)を添加した。この混合物に、室温で一晩撹拌しながら、加水分解系を投入した。HCl(ジオキサン中4M)(5mL)をこの反応混合物に添加した。次いで、反応混合物をセライトプラグで濾過した。その濾液を濃縮乾固させて、ジアミンHCl塩(194i)を得、これを次の工程に使用した。MS (m/z):145.00 [M+H]+。
工程10。12-(ベンジルオキシ)-6-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194j)の合成:
表題化合物を、12-(ベンジルオキシ)-7-メチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(18d)と類似の方法で、(3-アミノアゼパン-4-イル)メタノール(194i)を3-メチルアゼパン-3-アミン(18c)の代わりに使用して調製した。MS (m/z):542.20 [M+H]+。
工程11。12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194k)の合成:
12-(ベンジルオキシ)-6-(ヒドロキシメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194j)(50mg、0.092mmol)をDCM(1mL)に溶解させた。この溶液をアルゴン下で0℃まで冷却した。この溶液に、DeoxoFluor(0.245g、1.11mmol)をアルゴン下で添加した。得られた混合物を室温で40時間撹拌した。次いで、反応混合物をNaHCO3(sat.)(10mL)でクエンチした。この粗生成物を、DCM(10mL)での抽出に供した。次いで、有機相を分離し、そして濃縮した。その残渣を、0~100%のEtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルカラムで精製して、生成物(194k)を得た。MS (m/z):544.18 [M+H]+。
工程12。12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P1)、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P2)、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P3)および12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P4)の調製:
表題化合物を、30%のIPA-NH3で溶出するキラルSFC-IA系から分離して、194-l-P1、194-l-P2、194-l-P3および194-l-P4を、各ピークの優勢な保持時間の順序で得た。MS (m/z):544.18 [M+H]+。
工程13-1。6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-1)の合成:
表題化合物を、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P1)を12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の代わりに使用したこと以外は6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(11)と類似の方法で、調製した。MS (m/z):454.21 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 6.89 - 6.38 (m, 2H), 4.82 - 4.54 (m, 3H), 4.54 - 4.24 (m, 2H), 4.19 - 3.85 (m, 2H), 3.56 (dd, J = 14.7, 1.7 Hz, 1H), 3.24 (dd, J = 13.7, 8.0 Hz, 1H), 2.41-2.22 (m, 2H), 2.02 - 1.77 (m, 1H), 1.63 (dd, J = 15.4, 7.0 Hz, 1H), 1.23 - 0.90 (m, 1H)。
工程13-2。6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-2)の合成:
表題化合物を、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P2)を12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の代わりに使用したこと以外は6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(11)と類似の方法で、調製した。MS (m/z):454.26 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.37 (s, 1H), 8.50 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.69 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 4.71-4.33 (m, 6H), 4.05 - 3.84 (m, 1H), 3.77 - 3.50 (m, 1H), 3.03 (ddd, J = 13.9, 8.9, 5.5 Hz, 1H), 2.31 - 1.36 (m, 5H)。
工程13-3。6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-3)の合成:
表題化合物を、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P3)を12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の代わりに使用したこと以外は6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(11)と類似の方法で、調製した。MS (m/z):454.24 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.37 (s, 1H), 8.50 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.69 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 4.71-4.33 (m, 6H), 4.05 - 3.84 (m, 1H), 3.77 - 3.50 (m, 1H), 3.03 (ddd, J = 13.9, 8.9, 5.5 Hz, 1H), 2.31 - 1.36 (m, 5H)。
工程13-4。6-(フルオロメチル)-12-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-4)の合成:
表題化合物を、12-(ベンジルオキシ)-6-(フルオロメチル)-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(194-l-P4)を12-(ベンジルオキシ)-6-ヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(10a)の代わりに使用したこと以外は6,12-ジヒドロキシ-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)1,4,5,6,7,11-ヘキサヒドロ-3H-2,7-メタノピリド[1,2-a][1,4]ジアゾニン-10-カルボキサミド(11)と類似の方法で、調製した。MS (m/z):
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 10.45 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 6.89 - 6.38 (m, 2H), 4.82 - 4.54 (m, 3H), 4.54 - 4.24 (m, 2H), 4.19 - 3.85 (m, 2H), 3.56 (dd, J = 14.7, 1.7 Hz, 1H), 3.24 (dd, J = 13.7, 8.0 Hz, 1H), 2.41-2.22 (m, 2H), 2.02 - 1.77 (m, 1H), 1.63 (dd, J = 15.4, 7.0 Hz, 1H), 1.23 - 0.90 (m, 1H)。
実施例192:(3S,6R,7R)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(195):
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-メチルアリル)-L-トレオニン酸メチル(195a)の合成:
L-Boc-Thr-OMe(703.2mg、3.01mmol)および炭酸tert-ブチル2-メチルアリル(1039mg、6.03mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中の溶液を、減圧下に置いてN2で逆充填する(3回)ことにより脱気した。この溶液に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(335.3mg、0.605mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(278.3mg、0.304mmol)を添加し、そして再度脱気し、その後、55℃で加熱した。1.5時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、そそいて濾過してあらゆる不溶性物質を除去した。その濾液を濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0~25%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た。MS (m/z) 188.15 [M+H-C4H8]+。
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-オキソプロピル)-L-トレオニン酸メチル(195b)の合成:
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-メチルアリル)-L-トレオニン酸メチル(195a)(672.9mg、2.34mmol)のメタノール(30mL)中の溶液を-78℃で、青色が出現するまでオゾンを吹き込みながら撹拌した。青色が出現した後に、Me2S(10mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温まで温め、そして3時間撹拌した。得られた溶液を濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中20~80%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物にした。MS (m/z) 312.11 [M+Na]+。
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-((2-ニトロフェニル)スルホンアミド)プロピル)-L-トレオニン酸メチル(195c)の合成:
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-オキソプロピル)-L-トレオニン酸メチル(195b)(638.6mg、2.21mmol)および酢酸アンモニウム(1033.5mg、13.4mmol)のメタノール(3.3mL)中の溶液を室温で、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(134.3mg、2.14mmol)を添加しながら撹拌した。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した後に、その残渣をいくらかの水(20mL)に溶解させ、1NのHCl(約1mL)で酸性にし、次いで5%のNa2CO3(20mL)で希釈し、その後、その生成物をジクロロメタン(3×40mL)で抽出した。その抽出物を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。
その残渣をピリジン(6.5mL)に溶解させ、そして室温で、2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(514.7mg、2.32mmol)を添加しながら撹拌した。室温で30分後、この反応混合物を濃縮して、大部分の過剰なピリジンを除去した。その残渣を酢酸エチル(約50mL)に溶解させ、そして10%のaq.クエン酸溶液で洗浄した後に、その水性画分を酢酸エチル(50mL×1)で抽出した。その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ヘキサン中30~70%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-((2-ニトロフェニル)スルホンアミド)プロピル)-L-トレオニン酸メチル(195c)を得た:MS (m/z) 498.06 [M+Na]+。
((3S,4S,7S)-4,7-ジメチル-1-((2-ニトロフェニル)スルホニル)アゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(195d-1)および((3S,4S,7R)-4,7-ジメチル-1-((2-ニトロフェニル)スルホニル)アゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(195d-2)の合成:
N-(tert-ブトキシカルボニル)-O-(2-((2-ニトロフェニル)スルホンアミド)プロピル)-L-トレオニン酸メチル(195c)(407.9mg、0.858mmol)のメタノール(4.3mL)およびテトラヒドロフラン(4.3mL)中の溶液を室温で、1Nの水酸化リチウム(4.3mL)を添加しながら撹拌した。室温で18時間後、この反応混合物を濃縮して、大部分の有機溶媒を除去し、そして1NのHCl(4.3mL)の添加により酸性にし、その後、その生成物を酢酸エチル(約25mL×2)で抽出した。この抽出物をブライン(約25mL×1)で洗浄した後に、その有機画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮して、粗製酸を得た。
テトラヒドロフラン(2mL)中のこの粗製酸を0℃で、1Mのボランテトラヒドロフラン錯体(1.1mL)を添加しながら撹拌した。5分後、この反応混合物を室温で1時間撹拌し、そしてさらなる1Mのボランテトラヒドロフラン錯体(1mL)を添加した。室温で1時間後、別の1Mのボランテトラヒドロフラン錯体(1mL)を添加し、そして得られた混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物に、水(10mL)を添加してあらゆる過剰なボランを除去し、その後、炭酸カリウム(約1g、7.25mmol)およびジ炭酸ジ-tert-ブチル(約323mg、1.48mmol)を室温で添加した。得られた混合物を4時間撹拌した。この反応混合物を10%のクエン酸で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。この抽出物をブライン(25mL×1)で洗浄した後に、その2つの画分を合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、40%~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、207.1mg(53.9%)のジアステレオマー混合物を得た:MS (m/z) 470.07 [M+Na]+。
このジアステレオマーアルコールの混合物(207.1mg、0.463mmol)およびトリフェニルホスフィン(213.2mg、0.813mmol)のトルエン(93mL、5mM)中の溶液を室温で、アジドジカルボン酸ジイソプロピル(0.14mL、0.711mmol)のトルエン(0.9mL)中の溶液を45分間かけて添加しながら撹拌した。添加後、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中10~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、2つのジアステレオマーを別々に得た。
195d-1:68.5mg(34.5%):MS (m/z) 452.10 [M+Na]+
195d-2:82.0mg(41.3%):MS (m/z) 452.05 [M+Na]+
(3S,6R,7R)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(195-1)の合成:
((3S,4S,7S)-4,7-ジメチル-1-((2-ニトロフェニル)スルホニル)アゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(195d-1)(68.5mg、0.15mmol)、炭酸セシウム(104.5mg、0.321mmol)、およびベンゼンチオール(43.1mg、0.391mmol)のアセトニトリル(1mL)中の溶液を室温で1.5時間撹拌した。得られた溶液を濃縮し、そしてその残渣を1,4-ジオキサン中4NのHCl(5mL)に溶解させた。室温で1時間後、この溶液を濃縮し、そしてトルエンと1回共エバポレートした。
上記残渣である3-(ベンジルオキシ)-4-オキソ-5-((2,4,6-トリフルオロベンジル)カルバモイル)-4H-ピラン-2-カルボン酸メチル(72.3mg,0.162mmol)、および重炭酸ナトリウム(69.6mg、0.829mmol)のメタノール(8mL)および水(2mL)中の混合物を室温で週末にかけて、および50℃で24時間撹拌した。この反応混合物を水(25mL)で希釈し、そしてその生成物を酢酸エチル(約20mL×2)で抽出した。この抽出物をブライン(20mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣を、ジクロロメタン中0~15%のメタノールで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た:MS (m/z) 542.10 [M+H]+。
この生成物のトルエン(0.5mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を室温で添加した。室温で2時間撹拌した後に、この反応混合物を濃縮し、そしてその残渣をDMFに溶解させ、そして濾過し、その後、水(0.1%のTFA)中15~70%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶出する分取HPLC(カラム、Gemini 5um C18 110A、LCカラム100×30mm)により20分間かけて精製した。生成物を含む画分をフリーズドライさせて、表題化合物を得た:MS (m/z) 452.13 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.30 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 6.92 - 6.75 (m, 2H), 4.60 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.27 (q, J = 1.9 Hz, 1H), 4.03 - 3.94 (m, 2H), 3.85 (dd, J = 11.3, 7.2 Hz, 1H), 3.75 (h, J = 6.8 Hz, 1H), 3.64 (dd, J = 11.3, 7.2 Hz, 1H), 3.48 (dd, J = 15.0, 2.3 Hz, 1H), 1.64 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.5 Hz, 3H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.37, -111.15 (tt, J = 9.0, 6.1 Hz), -113.86 (t, J = 7.2 Hz)。
実施例193:(3R,6R,7R)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(196)の合成:
表題化合物を、((3S,4S,7R)-4,7-ジメチル-1-((2-ニトロフェニル)スルホニル)アゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(195d-2)を((3S,4S,7S)-4,7-ジメチル-1-((2-ニトロフェニル)スルホニル)アゼパン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(195d-1)の代わりに使用したこと以外は(3S,6R,7R)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(195)と同様の方法で、合成した:MS (m/z) 452.12 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 10.37 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 6.92 - 6.76 (m, 2H), 4.74 (dp, J = 10.6, 6.8 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.30 (q, J = 2.6 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 12.9, 6.8 Hz, 1H), 3.89 (qd, J = 6.5, 2.7 Hz, 1H), 3.80 (dd, J = 15.3, 2.0 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 15.3, 2.8 Hz, 1H), 3.18 (dd, J = 12.9, 10.5 Hz, 1H), 1.15 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.01 (d, J = 6.5 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -77.36, -111.20 (ddd, J = 15.2, 9.1, 6.1 Hz), -113.88 (p, J = 7.6 Hz)。
実施例194:(3R,6R,7R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(197)の調製:
表題化合物を、(3R,6R,7R)-12-ヒドロキシ-3,6-ジメチル-1,11-ジオキソ-N-(2,4,6-トリフルオロベンジル)-1,3,4,6,7,11-ヘキサヒドロ-2,7-メタノピリド[1,2-d][1,4,7]オキサジアゾニン-10-カルボキサミド(196)と同様の方法で、3-(ベンジルオキシ)-5-((2,4-ジフルオロベンジル)カルバモイル)-4-オキソ-4H-ピラン-2-カルボン酸メチルを使用して合成した:MS (m/z) 434.16 [M+H]+。1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.37 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.41 (td, J = 9.2, 8.8, 6.4 Hz, 1H), 7.01 - 6.85 (m, 2H), 4.75 (dp, J = 10.5, 6.8 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.34 (q, J = 2.6 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 12.9, 6.8 Hz, 1H), 3.90 (qd, J = 6.4, 2.7 Hz, 1H), 3.86 - 3.65 (m, 2H), 3.19 (dd, J = 12.9, 10.6 Hz, 1H), 1.16 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 6.5 Hz, 3H)。19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d3) δ -77.34, -114.05 (ddd, J = 15.6, 8.8, 6.9 Hz), -116.43 - -116.70 (m)。
実施例195:HIV MT-4抗ウイルスアッセイおよび細胞傷害性アッセイ
MT-4細胞における抗ウイルスアッセイ
化合物が、MT-4細胞において、HIV-1(IIIB)の複製を阻害する能力に関して、ハイスループット384ウェルアッセイフォーマットで試験した。化合物を、384ウェルポリプロピレン製プレートにおいて、DMSO中で段階的に希釈し(1:3)、Biotek Micro FlowおよびLabcyte ECHOアコースティックディスペンサーを使用して、完全RPMI培地(10%FBS、1%P/S)にさらに200倍に希釈した。各プレートは、陰性(薬物のない対照)および5μMのAZT陽性対照を含む、最大で8つの試験化合物を含有した。MT-4細胞を、RPMI(モック感染)またはHIV-1 IIIB濃縮ウイルス保存溶液の新しい1:250希釈液のどちらか一方を10μL用いて予め感染させた。感染したMT-4細胞および感染していないMT-4細胞を、完全RPMI培地中にさらに希釈し、Micro Flowディスペンサーを使用して各プレートに加えた。加湿および温度制御インキュベーター(37℃)中で5日間のインキュベート後、アッセイ用プレートにCell Titer Glo(Promega)を加え、そして化学発光をEnvisionプレートリーダーを使用して読み取った。発光シグナルの50%低下を引き起こす化合物濃度としてEC50値を定義し、S字用量-応答モデルを使用して計算し、適合曲線を生成した。
MT-4細胞における細胞傷害性アッセイ
アッセイを、感染していないMT-4細胞を、試験化合物を含まない各ウェルに添加したこと以外は上記のように行った。さらに、10μMのプロマイシンを、各アッセイプレートの最後の列に添加して、細胞傷害の基底レベルを評価した。
実施例196:HIV MT-4血清シフト抗ウイルスレポーターアッセイ
ヒト血清に結合するタンパク質の量を定量するために、化合物をDMSO中で段階的に希釈し(1:3)、そして384ウェルのアッセイプレートに、Labcyte ECHOロボットにより音響的に移した。各プレートは、8までの試験化合物(陰性対照および陽性対照(それぞれDMSO、5μMのAZT)を含めて)を含んだ。アッセイプレートを二連で準備し、そしてCCM(細胞培養培地)またはHS/CCM(ヒト血清/細胞培養培地)のいずれかで試験した。MT-4細胞を最初にpLai RLucレポーターウイルスで37℃で2時間予め感染させ、次いでCCM(RPMI培地、10%のFBS、1%のP/S)またはHS/CCM(RPMI培地、10%のFBS、50%のHS、1%のP/S)のいずれかでさらに希釈し、その後、Biotek Micro Flowディスペンサーを使用して各プレートに添加した。加湿し、温度制御したインキュベーター(37℃)内での72時間のインキュベーション後、Renilla Glo(Promega)を全てのアッセイプレートに添加し、そして化学発光をEnvisionプレートリーダーを使用して読み取った。発光シグナルの50%低下を引き起こす化合物濃度としてEC50値を定義し、S字用量-応答モデルを使用して計算し、適合曲線を生成した。タンパク質結合の量を決定するために、EC50の倍数シフト(またはEC50のシフト)を、EC50(HS/CCM)/EC50(CCM)の除算により計算した。
本開示の化合物は、下記の表1に示されるように、このアッセイにおいて抗ウイルス活性を示す。従って、本明細書中で開示される実施形態の化合物は、HIVウイルスの増殖を処置するため、AIDSを処置するため、またはAIDSもしくはARCの症状の発症を遅延させるために有用であり得る。
NA:試験せず
表1のデータは、各化合物についての各アッセイの経時的な平均を表す。特定の化合物について、複数のアッセイを行った。
本明細書中に記載される米国特許、米国特許出願公開、米国特許公開、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物の全ては、本開示との不一致がない程度まで、その全体が本明細書中に参考として援用される。
上記のことから、特定の実施形態が説明の目的で本明細書中に記載されているが、種々の改変が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解される。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲による以外には、限定されない。