JP2012516333A - Hivインテグラーゼ阻害剤としての架橋化合物 - Google Patents

Hivインテグラーゼ阻害剤としての架橋化合物 Download PDF

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Abstract

式Iの化合物は、HIVインテグラーゼの阻害剤およびHIV複製の阻害剤であり、Qのアスタリスクは、化合物の残部への結合点を示し、L1、L2、X、X、X、Y、Z、R、R、およびRは本明細書に定義される。これらの化合物は、HIVによる感染の予防または治療、およびAIDSの予防、治療、またはその発症もしくは進行の遅延に有用である。これらの化合物は、化合物自体として(またはその水和物もしくは溶媒和物として)、または医薬的に許容される塩の形態で、HIV感染およびAIDSに対して用いられる。これらの化合物およびそれらの塩は、場合により他の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質、またはワクチンと組み合わせて、医薬組成物の成分として用いることができる。

Description

本発明は、ある種の架橋ポリヒドロピリミドアゼピンカルボキサミド、架橋ポリヒドロピリミドオキサゼピンカルボキサミド、および関連架橋化合物、ならびに医薬的に許容されるそれらの塩に関する。これらの架橋化合物は、HIVインテグラーゼ酵素の阻害剤である。本発明はまた、HIVによる感染の予防または治療、およびAIDSの予防、治療、またはその発症もしくは進行の遅延における、架橋化合物およびそれらの塩の使用に関する。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と称されるレトロウイルス、特にHIV1型(HIV−1)ウイルスおよび2型(HIV−2)ウイルスとして知られる株は、免疫系の進行性破壊(後天性免疫不全症候群;AIDS)ならびに中枢神経系および末梢神経系の変性を含む複合疾患の病原体である。このウイルスは、以前にはLAV、HTLV−III、またはARVとして知られていた。レトロウイルス複製の共通の特徴は、ウイルスにコードされたインテグラーゼによる+プロウイルスDNAの宿主細胞ゲノムへの挿入であり、これはヒトT−リンパ系細胞および単球様細胞におけるHIV複製に必要とされるステップである。組込みは、3段階、すなわち、安定な核タンパク質複合体とウイルスDNA配列のアセンブリ、線状プロウイルスDNAの3’末端からの2つのヌクレオチドの開裂、宿主標的部位に作製された段違い切断におけるプロウイルスDNAの3’陥凹末端の共有結合において、インテグラーゼによって媒介されると考えられている。このプロセスの第4段階、すなわち、結果として生じた間隙の修復合成は、細胞酵素によって達成される可能性がある。
HIVのヌクレオチド配列決定は、1つのオープンリーディングフレームにおけるpol遺伝子の存在を示す[Ratner,L.等、Nature、313、277(1985)]。アミノ酸配列の相同性は、pol配列が逆転写酵素、インテグラーゼ、およびHIVプロテアーゼをコードする証拠を提供する[Toh,H等、EMBO J.4、1267(1985);Power,M.D.等、Science、231、1567(1986);Pearl,L.H.等、Nature、329、351(1987)]。3種の酵素はすべてHIVの複製に必須であることが示されている。
HIV複製の阻害剤として作用するいくつかの抗ウイルス化合物は、AIDSおよび類似の疾患の治療において有効な作用剤であることが知られており、これにはアジドチミジン(AZT)およびエファビレンツなどの逆転写酵素阻害剤、ならびにインジナビルおよびネルフィナビルなどのプロテアーゼ阻害剤が含まれる。本発明の化合物は、HIVインテグラーゼの阻害剤およびHIV複製の阻害剤である。インビトロでのインテグラーゼの阻害および細胞でのHIV複製の阻害は、HIV感染細胞においてインビトロで組換えインテグラーゼに触媒される鎖転移反応を阻害することによって直接もたらされる。
以下の参考文献は、背景として重要である。
Kinzel等、Tet.Letters 2007、48(37):6552〜6555頁は、HIV−1インテグラーゼ阻害剤の骨格としてのテトラヒドロピリドピリミドンの合成を開示している。
Ferrara等、Tet.Letters 2007、48(37):8379〜8382頁は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用なヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド誘導体の合成を開示している。
Muraglia等、J.Med.Chem.2008、51:861〜874は、効力のある経口で生物学的に利用可能なHIV−1インテグラーゼ阻害剤としての二環式ピリミジノンの設計および合成を開示している。
US2004/229909は、インテグラーゼ阻害活性を有するある種の化合物を開示している。
US7232819およびUS2007/0083045は、HIVインテグラーゼ阻害剤としてある種の5,6−ジヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミドを開示している。
US7169780、US7217713、およびUS2007/0123524は、HIVインテグラーゼ阻害剤としてある種のN−置換5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキサミドを開示している。
US7279487は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種のヒドロキシナフチリジノンカルボキサミドを開示している。
US7135467およびUS7037908は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種のピリミジンカルボキサミドを開示している。
US7211572は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種の窒素含有縮合環化合物を開示している。
US7414045は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種のテトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジンカルボキサミド、ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピンカルボキサミド、および関連化合物を開示している。
WO2006/103399は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種のテトラヒドロ−4H−ピリミドオキサゼピンカルボキサミド、テトラヒドロピラジノピリミジンカルボキサミド、ヘキサヒドロピリミドジアゼピンカルボキサミド、および関連化合物を開示している。
US2007/0142635は、ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキシラート、および関連化合物を調製するための方法を開示している。
US2007/0149556は、HIVインテグラーゼ阻害活性を有するある種のヒドロキシピリミジノン誘導体を開示している。
HIVインテグラーゼ阻害剤として有用な種々のピリミジノン化合物は、US7115601、US7157447、US7173022、US7176196、US7192948、US7273859、およびUS7419969にも開示されている。
US2007/0111984は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用な一連の二環式ピリミジノン化合物を開示している。
US2006/0276466、US2007/0049606、US2007/0111985、US2007/0112190、US2007/0281917、US2008/0004265はそれぞれ、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用な一連の二環式ピリミジノン化合物を開示している。
2009年10月2日に出願されたUS Serial No.12/572341(US20 / として公開)は、HIVインテグラーゼ阻害剤として有用である、ある種の2−{[(置換ベンジル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシ−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン−10−イル)−N,N’,N’−トリアルキルエタンジアミド化合物、およびある種の2−{[(置換ベンジル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,9,10−テトラヒドロ−4H−ピリミド[1,2−d][1,4]オキサゼピン−10−イル)−N,N’,N’−トリアルキルエタンジアミド化合物を開示している。
US2004/229909 US7232819 US2007/0083045 US7169780 US7217713 US2007/0123524 US7279487 US7135467 US7037908 US7211572 US7414045 WO2006/103399 US2007/0142635 US2007/0149556 US7115601 US7157447 US7173022 US7176196 US7192948 US7273859 US7419969 US2007/0111984 US2006/0276466 US2007/0049606 US2007/0111985 US2007/0112190 US2007/0281917 US2008/0004265 US Serial No.12/572341
Ratner,L.等、Nature、313、277(1985) Toh,H等、EMBO J.4、1267(1985) Power,M.D.等、Science、231、1567(1986) Pearl,L.H.等、Nature、329、351(1987) Kinzel等、Tet.Letters 2007、48(37):6552〜6555頁 Ferrara等、Tet.Letters 2007、48(37):8379〜8382頁 Muraglia等、J.Med.Chem.2008、51:861〜874
本発明は、ある種の架橋ポリヒドロピリミドアゼピンカルボキサミド、架橋ポリヒドロピリミドオキサゼピンカルボキサミド、および関連架橋化合物に関する。場合により医薬的に許容される塩の形態である、これらの架橋化合物(その水和物および溶媒和物を含む)は、化合物自体として、または医薬組成物の成分として、他のHIV/AIDS抗ウイルス剤、抗感染剤、免疫調節剤、抗生物質、またはワクチンと併用するかまたは併用せずに、HIVインテグラーゼの阻害、HIVによる感染の予防、HIVによる感染の治療、ならびにAIDSおよび/またはARCの予防、治療、および発症または進行の遅延に有用である。より具体的には、本発明は、式Iの化合物、および医薬的に許容されるそれらの塩を含み、
Figure 2012516333
式中、
Qは、
Figure 2012516333
であり、式中、アスタリスクは、化合物の残部への結合点を示し、
は、CH、CH(CH)、またはC(CHであり、
は、C1−4アルキレンであり、
、X、およびXは、
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、またはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(4)O−C1−6アルキル、
(5)C1−6ハロアルキル、
(6)O−C1−6ハロアルキル、
(7)OH、
(8)ハロゲン、
(9)CN、
(10)NO
(11)N(R)R
(12)C(O)N(R)R
(13)C(O)R
(14)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(15)C(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)SO
(20)SON(R)R
(21)SON(R)C(O)R
(22)N(R)SO
(23)N(R)SON(R)R
(24)N(R)C(O)R
(25)N(R)C(O)N(R)R
(26)N(R)C(O)C(O)N(R)R
(27)N(R)CO、および
(28)HetBからなる群からそれぞれ独立して選択され、
Yは、CH、CH(CH)、C(R)(O−AryA)、C(R)(OR)、O、S、SO、N(R)、またはC(O)であり、
Zは、
(1)C(O)N(R)R
(2)C(O)C(O)N(R)R
(3)SON(R)R
(4)C(O)−HetA、
(5)C(O)C(O)−HetA、
(6)SO−HetA、
(7)C(O)−HetB、
(8)C(O)C(O)−HetB、または
(9)SO−HetBであり、
は、
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、または
(5)AryCで置換されたC1−6アルキルであり、
は、
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)O−C1−6アルキルで置換されたC1−6アルキル、
(5)C(O)N(R)R、または
(6)SON(R)R
(7)AryB、または
(8)AryBで置換されたC1−6アルキルであり、
は、
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキルで置換されたC1−6アルキル、
(4)C(O)N(R)R
(5)C(O)C(O)N(R)R
(6)SON(R)R
(7)AryB、または
(8)AryBで置換されたC1−6アルキルであり、
nは、0または1であり、
各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであるか、
または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、RおよびRに結合している窒素に加えて、N、O、およびSから選択された(SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1つのヘテロ原子を場合より含有する、4から7員飽和または不飽和非芳香族単環式環を形成し、単環式環は、それぞれ独立して
(1)C1−6アルキル、
(2)C1−6ハロアルキル、
(3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、またはSOで置換されたC1−6アルキル、
(4)O−C1−6アルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)オキソ、
(8)ハロゲン、
(9)C(O)N(R)R
(10)C(O)R
(11)C(O)−C1−6フルオロアルキル、
(12)C(O)OR、または
(13)S(O)である1または2個の置換基で場合により置換されており、
AryAは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
AryBは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
AryCは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
HetAは、少なくとも1つの炭素原子、およびN、O、およびSから独立して選択された(各SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1から4個のヘテロ原子を含有する、4から7員飽和または不飽和非芳香族複素環式環であり、複素環式環は、それぞれ独立して
(1)ハロゲン、
(2)C1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)O−C1−6アルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)オキソ、
(7)C(O)N(R)R
(8)C(O)C(O)N(R)R
(9)C(O)R
(10)CO
(11)SR
(12)S(O)R
(13)SO、または
(14)SON(R)Rである1から4個の置換基で場合により置換されており、
各HetBは独立して、N、O、およびSから独立して選択された1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立して
(1)C1−6アルキル、
(2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)C1−6ハロアルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)N(R)R
(16)SR
(17)S(O)R
(18)SO
(19)SON(R)R
(20)N(R)SO
(21)N(R)SON(R)R
(22)N(R)C(O)R
(23)N(R)C(O)N(R)R
(24)N(R)C(O)C(O)N(R)R、または
(25)N(R)COである1から4個の置換基で場合により置換されている。
本発明はまた、式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩を含有する医薬組成物を含む。本発明はさらに、AIDSの治療、AIDSの発症または進行の遅延、AIDSの予防、HIVによる感染の予防、およびHIVによる感染の治療のための、式Iの化合物を伴う方法を含む。
本発明の他の実施形態、態様、および特徴は、以下の説明、実施例、および添付の特許請求の範囲にさらに詳しく記載されるか、またはそれらから明らかとなる。
本発明は、上記の式Iの化合物(それらの水和物および溶媒和物を含む)、ならびに医薬的に許容されるそれらの塩を含む。これらの化合物は、下記の実施例31から33に示す結果に実証されるとおり、野生型HIVインテグラーゼ(たとえば、HIV−1)およびその変異株の有効な阻害剤である。
本発明の第1の実施形態(または本明細書において「実施形態E1」と称される)は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Qは、下式であり、
Figure 2012516333
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおり(すなわち、発明の概要に定義されるとおり)である。
本発明の第2の実施形態(実施形態E2)は、式IIの化合物(または、より簡単に「化合物II」と称される)、または医薬的に許容されるその塩であり、
Figure 2012516333
式中、すべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
本発明の第3の実施形態(実施形態E3)は、式IIIの化合物(または化合物III)、または医薬的に許容されるその塩であり、
Figure 2012516333
式中、すべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
本発明の第4の実施形態(実施形態E4)は、式III−Aの化合物(または化合物III−A)、または医薬的に許容されるその塩であり、
Figure 2012516333
式中、すべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
本発明の第5の実施形態(実施形態E5)は、式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、
Figure 2012516333
式中、すべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
本発明の第6の実施形態(実施形態E6)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、LはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
本発明の第7の実施形態(実施形態E7)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Lは、CH、C(CH)、C(CH、CHCH、またはCHCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第8の実施形態(実施形態E8)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Lは、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第9の実施形態(実施形態E9)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Lは、CHまたはCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。この実施例の一態様において、LはCHである。この実施形態の別の態様において、LはCHCHである。
本発明の第10の実施形態(実施形態E10)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、X、X、およびXは、H、ハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、SON(R)C(O)R、N(R)SO、N(R)SON(R)R、N(R)C(O)R、およびN(R)C(O)C(O)N(R)Rからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしX、X、およびXの少なくとも1つはH以外であり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第11の実施形態(実施形態E11)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、C1−3アルキル、CF、OH、O−C1−3アルキル、OCF、NH、N(H)−C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−3アルキル、C(O)N(C1−3アルキル)、CH(O)、C(O)−C1−3アルキル、COH、CO−C1−3アルキル、SOH、およびSO−C1−3アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
はHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第12の実施形態(実施形態E12)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
はHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第13の実施形態(実施形態E13)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただし
(i)XおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
(ii)Xはフェニル環のパラ位にあり、
(iii)Xはフェニル環のメタ位にあり、
はHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第14の実施形態(実施形態E14)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、XはFであり、XはHまたはCHであり、XはHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。この実施形態の一態様において、XはFであり、XはHである。この態様の一特徴において、Fはフェニル環のパラ位にある。この実施形態の別の態様において、XはFであり、XはCHである。この態様の一特徴において、Fはフェニル環のパラ位にあり、CHはフェニル環のメタ位にある。
本発明の第15の実施形態(実施形態E15)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Yは、CH、CH(CH)、C(H)(O−フェニル)、C(H)(OCH)、O、S、SO、NH、N(CH)、またはC(O)であり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第16の実施形態(実施形態E16)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、YはCHまたはOであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第17の実施形態(実施形態E17)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、YはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第18の実施形態(実施形態E18)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、YはOであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第19の実施形態(実施形態E19)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Zは、
(1)C(O)N(R)R
(2)C(O)C(O)N(R)R
(3)C(O)−HetA、
(4)C(O)C(O)−HetA、
(5)C(O)−HetB、または
(6)C(O)C(O)−HetBであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第20の実施形態(実施形態E20)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Zは、
(1)C(O)N(C1−3アルキル)
(2)C(O)C(O)NH(C1−3アルキル)、
(3)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)
(4)C(O)−HetA、
(5)C(O)C(O)−HetA、
(6)C(O)−HetB、または
(7)C(O)C(O)−HetBであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第21の実施形態(実施形態E21)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Zは、
(1)C(O)N(C1−3アルキル)
(2)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)
(3)C(O)−HetA、
(4)C(O)C(O)−HetA、
(5)C(O)−HetB、または
(6)C(O)C(O)−HetBであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第22の実施形態(実施形態E22)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第23の実施形態(実施形態E23)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第24の実施形態(実施形態E24)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはHまたはC1−4アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第25の実施形態(実施形態E25)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはHまたはC1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第26の実施形態(実施形態E26)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはC1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第27の実施形態(実施形態E27)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第28の実施形態(実施形態E28)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、またはCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第29の実施形態(実施形態E29)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはCHまたはCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第30の実施形態(実施形態E30)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第31の実施形態(実施形態E31)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第32の実施形態(実施形態E32)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)O−C1−4アルキル、
(4)O−C1−6アルキルで置換されたC1−4アルキル、
(5)C(O)N(R)R、または
(6)SON(R)R
(7)AryB、または
(8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第33の実施形態(実施形態E33)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、
(1)H、
(2)C1−3アルキル、
(3)O−C1−3アルキル、
(4)(CH1−2−O−C1−3アルキル、
(5)C(O)N(C1−3アルキル)
(6)
Figure 2012516333
(7)SON(C1−3アルキル)
(8)
Figure 2012516333
(9)AryB、または
(10)(CH1−2−AryB
であり、
各Vは独立して、H、C1−3アルキル、C(O)−C1−3アルキル、C(O)−O−C1−3アルキル、またはS(O)−C1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第34の実施形態(実施形態E34)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、OCH、CHOCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第35の実施形態(実施形態E35)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、OCH、CHOCH、フェニル、またはベンジルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第36の実施形態(実施形態E36)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、OCH、またはCHOCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第37の実施形態(実施形態E37)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、OCH、またはOHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第38の実施形態(実施形態E38)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはHまたはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第39の実施形態(実施形態E39)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RはHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第40の実施形態(実施形態E40)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)O−C1−4アルキルで置換されたC1−4アルキル、
(4)C(O)N(R)R
(5)C(O)C(O)N(R)R
(6)SON(R)R
(7)AryB、または
(8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第41の実施形態(実施形態E41)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、C1−3アルキル、AryB、または(CH1−2−AryBであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第42の実施形態(実施形態E42)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第43の実施形態(実施形態E43)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、CHCH、フェニル、またはベンジルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第44の実施形態(実施形態E44)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、H、CH、またはCHCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第45の実施形態(実施形態E45)は、式Iもしくは式IIの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、Rは、HまたはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第46の実施形態(実施形態E46)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはC1−4アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第47の実施形態(実施形態E47)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはC1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第48の実施形態(実施形態E48)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第49の実施形態(実施形態E49)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはC1−4アルキルであるか、または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、RおよびRに結合している窒素に加えて、N、O、およびSから選択された(SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1つのヘテロ原子を場合より含有する、4から7員飽和単環式環を形成し、単環式環は、それぞれ独立して
(1)C1−4アルキル、
(2)C1−4フルオロアルキル、
(3)O−C1−4アルキル、
(4)O−C1−4フルオロアルキル、
(5)オキソ、
(6)C(O)R
(7)CO、または
(8)SOである1または2個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第50の実施形態(実施形態E50)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはC1−3アルキルであるか、または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、
Figure 2012516333
を形成し、各Vは独立して、H、C1−3アルキル、C(O)−C1−3アルキル、C(O)−O−C1−3アルキル、またはS(O)−C1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第51の実施形態(実施形態E51)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはCHであるか、または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、
Figure 2012516333
を形成し、各Vは独立して、H、CH、C(O)CH、C(O)OCH、またはS(O)CHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第52の実施形態(実施形態E52)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはC1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第53の実施形態(実施形態E53)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、RおよびRはそれぞれ独立してHまたはCHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第54の実施形態(実施形態E54)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、AryA、AryB、およびAryCの1、2、または3個すべては独立して、それぞれ独立して
(1)C1−4アルキル、
(2)OH、
(3)O−C1−4アルキル、
(4)C1−4ハロアルキル、
(5)O−C1−4ハロアルキル、
(6)ハロゲン、
(7)CN
(8)N(R)R
(9)C(O)N(R)R
(10)C(O)R
(11)C(O)OR
(12)SR
(13)S(O)R
(14)SO
(15)SON(R)R
(16)SON(R)C(O)R
(17)N(R)SO
(18)N(R)SON(R)R
(19)N(R)C(O)R、または
(20)N(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第55の実施形態(実施形態E55)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、AryA、AryB、およびAryCの1、2、または3個すべては独立して、それぞれ独立して
(1)C1−3アルキル、
(2)O−C1−3アルキル、
(3)CF
(4)OCF
(5)Cl、
(6)Br、
(7)F、
(8)CN、
(9)C(O)NH
(10)C(O)N(H)−C1−3アルキル、
(11)C(O)N(−C1−3アルキル)
(12)C(O)−C1−3アルキル、
(13)C(O)O−C1−3アルキル、または
(14)SO−C1−3アルキルである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第56の実施形態(実施形態E56)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、AryA、AryB、およびAryCの1、2、または3個すべては独立して、それぞれ独立して
(1)CH
(2)OCH
(3)CF
(4)OCF
(5)Cl、
(6)Br、
(7)F、
(8)CN、
(9)C(O)NH
(10)C(O)N(H)CH
(11)C(O)N(CH
(12)C(O)CH
(13)C(O)OCH、または
(14)SOCHである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第57の実施形態(実施形態E57)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、AryA、AryB、およびAryCの1、2、または3個すべては独立して、それぞれ独立してCH、OCH、CF、OCF、Cl、Br、またはFである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第58の実施形態(実施形態E58)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、HetAは、N原子を含有し、N、O、およびSから選択された追加のヘテロ原子を場合により含有する、4から7員飽和複素環式環であり、(i)複素環式環は、N原子を介して化合物の残部に結合しており、(ii)任意のS原子は、S(O)またはS(O)に場合により酸化されており、(iii)複素環式環は、それぞれ独立して
(1)C1−4アルキル、
(2)C1−4フルオロアルキル、
(3)O−C1−4アルキル、
(4)O−C1−4フルオロアルキル、
(5)オキソ、
(6)C(O)R
(7)CO、または
(8)SOである1から3個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第59の実施形態(実施形態E59)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、HetAは、
Figure 2012516333
からなる群から選択された飽和複素環式環であり、Vは独立して、H、C1−3アルキル、C(O)−C1−3アルキル、C(O)−O−C1−3アルキル、またはS(O)−C1−3アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。この実施形態の一態様において、Vは独立して、H、CH、C(O)CH、C(O)OCH、またはS(O)CHである。この実施形態の別の態様において、Vは独立して、CH、C(O)CH、C(O)OCH、またはS(O)CHである。この実施形態のさらに別の態様において、VはCHである。
本発明の第60の実施形態(実施形態E60)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、HetBは、1から4個のN原子、0または1個のO原子、および0または1個のS原子から独立して選択された合計1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立して
(1)C1−4アルキル、
(2)C1−4フルオロアルキル、
(3)O−C1−4アルキル、
(4)O−C1−4フルオロアルキル、
(5)OH、
(6)C(O)R
(7)CO、または
(8)SOである1から3個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第61の実施形態(実施形態E61)は、式Iもしくは式IIもしくは式IIIもしくは式III−Aもしくは式IVの化合物、または医薬的に許容されるその塩であり、式中、HetBは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、およびチアジアゾリルからなる群から選択された芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立してC1−4アルキルである1から2個の置換基で場合により置換されており、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、または先行実施形態のいずれかに定義されたとおりである。
本発明の第1のクラスの化合物(または本明細書においてクラスC1と称される)には、式Iの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、式中、
Qは、初めに定義されたとおりであり(発明の概要参照)、
nは、0または1であり、
は、CHであり、
は、CH、C(CH)、C(CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
、X、およびXは、H、ハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、SON(R)C(O)R、N(R)SO、N(R)SON(R)R、N(R)C(O)R、およびN(R)C(O)C(O)N(R)Rからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしX、X、およびXの少なくとも1つはH以外であり、
Yは、CHまたはOであり、
Zは、(1)C(O)N(R)R、(2)C(O)C(O)N(R)R、(3)C(O)−HetA、(4)C(O)C(O)−HetA、(5)C(O)−HetB、または(6)C(O)C(O)−HetBであり、
は、HまたはC1−4アルキルであり、
は、(1)H、(2)C1−4アルキル、(3)O−C1−4アルキル、(4)O−C1−6アルキルで置換されたC1−4アルキル、(5)C(O)N(R)R、(6)SON(R)R、(7)AryB、または(8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
は、(1)H、(2)C1−4アルキル、(3)O−C1−4アルキルで置換されたC1−4アルキル、(4)C(O)N(R)R、(5)C(O)C(O)N(R)R、(6)SON(R)R、(7)AryB、または(8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであるか、
または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、RおよびRに結合している窒素に加えて、N、O、およびSから選択された(SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1つのヘテロ原子を場合より含有する、4から7員飽和単環式環を形成し、単環式環は、それぞれ独立して(1)C1−4アルキル、(2)C1−4フルオロアルキル、(3)O−C1−4アルキル、(4)O−C1−4フルオロアルキル、(5)オキソ、(6)C(O)R、(7)CO、または(8)SOである1または2個の置換基で場合により置換されており、
AryBは、実施形態E54に定義されたとおりであり、
HetAは、実施形態E58に定義されたとおりであり、
HetBは、実施形態E60に定義されたとおりである。
第1のクラスの第1のサブクラス(または本明細書において「サブクラスC1−S1」と称される)には、Qが実施形態E1に定義されたとおりであり(すなわち、n=1)、他のすべての可変記号がクラスC1に初めに定義されたとおりである、化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第1のクラスの第2のサブクラス(または本明細書において「サブクラスC1−S2」と称される)には、すべての可変記号がクラスC1に初めに定義されたとおりである、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第1のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC1−S3)には、すべての可変記号がクラスC1に初めに定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第1のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC1−S4)には、すべての可変記号がクラスC1に初めに定義されたとおりである、式III−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第1のクラスの第5のサブクラス(サブクラスC1−S5)には、すべての可変記号がクラスC1に初めに定義されたとおりである、式IVの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
本発明の第2のクラスの化合物(クラスC2)には、式Iの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、式中、
Qは、初めに定義されたとおりであり、
は、CHであり、
は、CH、C(CH)、C(CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、C1−3アルキル、CF、OH、O−C1−3アルキル、OCF、NH、N(H)−C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−3アルキル、C(O)N(C1−3アルキル)、CH(O)、C(O)−C1−3アルキル、COH、CO−C1−3アルキル、SOH、およびSO−C1−3アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
は、Hであり、
Yは、CHまたはOであり、
Zは、(1)C(O)N(C1−3アルキル)、(2)C(O)C(O)NH(C1−3アルキル)、(3)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)、(4)C(O)−HetA、(5)C(O)C(O)−HetA、(6)C(O)−HetB、または(7)C(O)C(O)−HetBであり、
は、HまたはC1−3アルキルであり、
は、(1)H、(2)C1−3アルキル、(3)O−C1−3アルキル、(4)(CH1−2−O−C1−3アルキル、(5)C(O)N(C1−3アルキル)、(6)
Figure 2012516333
(7)SON(C1−3アルキル)
(8)
Figure 2012516333
(9)AryB、または(10)(CH1−2−AryBであり、
は、H、C1−3アルキル、AryB、または(CH1−2−AryBであり、
AryBは、それぞれ独立して(1)C1−3アルキル、(2)O−C1−3アルキル、(3)CF、(4)OCF、(5)Cl、(6)Br、(7)F、(8)CN、(9)C(O)NH、(10)C(O)N(H)−C1−3アルキル、(11)C(O)N(−C1−3アルキル)、(12)C(O)−C1−3アルキル、(13)C(O)O−C1−3アルキル、または(14)SO−C1−3アルキルである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、
HetAは、
Figure 2012516333
からなる群から選択された飽和複素環式環であり、各Vは独立して、H、C1−3アルキル、C(O)−C1−3アルキル、C(O)−O−C1−3アルキル、またはS(O)−C1−3アルキルであり、
HetBは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、およびチアジアゾリルからなる群から選択された芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立してC1−4アルキルである1から2個の置換基で場合により置換されている。
第2のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC2−S1)には、Zが、(1)C(O)N(C1−3アルキル)、(2)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)、(3)C(O)−HetA、(4)C(O)C(O)−HetA、(5)C(O)−HetB、または(6)C(O)C(O)−HetBであり、他のすべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第2のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC2−S2)には、Qが実施形態E1に定義されたとおりであり、他のすべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、Qは実施形態E1に定義されたとおりであり、他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第2のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC2−S3)には、すべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第2のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC2−S4)には、すべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第2のクラスの第5のサブクラス(サブクラスC2−S5)には、すべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、式III−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第2のクラスの第6のサブクラス(サブクラスC2−S6)には、すべての可変記号がクラスC2に初めに定義されたとおりである、式IVの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
本発明の第3のクラスの化合物(クラスC3)には、式Iの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、式中、
Qは、初めに定義されたとおりであり、
は、CHであり、
は、CH、C(CH)、C(CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
は、Hであり、
Yは、CHまたはOであり、
Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
は、H、CH、CHCH、CHCHCH、またはCH(CHであり、
は、H、CH、CHCH、OCH、CHOCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されており、
は、H、CH、CHCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、CN、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されている。
第3のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC3−S1)には、式中、
Zが、C(O)N(CH、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
が、H、CH、またはCHCHであり、他のすべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、式Iの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第3のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC3−S2)には、Qが実施形態E1に定義されたとおりであり、他のすべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、Qは実施形態E1に定義されたとおりであり、他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第3のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC3−S3)には、すべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第3のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC3−S4)には、すべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第3のクラスの第5のサブクラス(サブクラスC3−S5)には、すべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、式III−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第3のクラスの第6のサブクラス(サブクラスC3−S6)には、すべての可変記号がクラスC3に初めに定義されたとおりである、式IVの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
本発明の第4のクラスの化合物(クラスC4)には、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、式中、
は、CHであり、
は、CHまたはCHCHであり、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただし
(i)XおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
(ii)Xはフェニル環のパラ位にあり、
(iii)Xはフェニル環のメタ位にあり、
は、Hであり、
Yは、CHまたはOであり、
Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
は、H、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
は、H、CH、CHCH、OCH、またはOHであり、
は、HまたはCHである。
第4のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC4−S1)には、式中、
Zが、C(O)N(CH、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
が、H、CH、またはCHCHであり、
が、Hであり、他のすべての可変記号がクラスC4に初めに定義されたとおりである、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第4のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC4−S2)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、他のすべての可変記号がクラスC4に初めに定義されたとおりである、式IIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC4−S1に定義されたとおりである。
本発明の第5のクラスの化合物(クラスC5)には、式V−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、
Figure 2012516333
化合物V−Aのすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
第5のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC5−S1)には、化合物V−Aのすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式V−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第5のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC5−S2)には、化合物V−Aのすべての可変記号がクラスC2に定義されたとおりである、式V−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第5のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC5−S3)には、化合物V−Aのすべての可変記号がクラスC3に定義されたとおりである、式V−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第5のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC5−S4)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、化合物V−Aの他のすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式V−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの第1の態様において、化合物V−Aの他のすべての可変記号はクラスC2に定義されたとおりである。第1の態様の一特徴において、化合物V−Aの他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第2の態様において、化合物V−Aの他のすべての可変記号はクラスC3に定義されたとおりである。第2の態様の一特徴において、化合物V−Aの他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第3の態様において、XはFであり、XはHである。このサブクラスの第4の態様において、XはFであり、XはCHである。
本発明の第6のクラスの化合物(クラスC6)には、式V−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、
Figure 2012516333
化合物V−Bのすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
第6のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC6−S1)には、化合物V−Bのすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式V−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第6のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC6−S2)には、化合物V−Bのすべての可変記号がクラスC2に定義されたとおりである、式V−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第6のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC6−S3)には、化合物V−Bのすべての可変記号がクラスC3に定義されたとおりである、式V−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第6のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC6−S4)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、化合物V−Bの他のすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式V−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの第1の態様において、化合物V−Bの他のすべての可変記号はクラスC2に定義されたとおりである。第2の態様の一特徴において、化合物V−Bの他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第2の態様において、化合物V−Bの他のすべての可変記号はクラスC3に定義されたとおりである。第1の態様の一特徴において、化合物V−Bの他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第3の態様において、XはFであり、XはHである。このサブクラスの第4の態様において、XはFであり、XはCHである。
本発明の第7のクラスの化合物(クラスC7)には、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、式中、
は、CHであり、
は、CHまたはCHCHであり、
およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただし(i)XおよびXの少なくとも1つはH以外であり、(ii)Xはフェニル環のパラ位にあり、(iii)Xはフェニル環のメタ位にあり、
は、Hであり、
Yは、CHまたはOであり、
Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
Figure 2012516333
であり、
は、H、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
は、H、CH、CHCH、OCH、またはOHである。
第7のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC7−S1)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、他のすべての可変記号がクラスC7に定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第7のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC7−S2)には、nが1であり、他のすべての可変記号がクラスC7に定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、XはFであり、XはHまたはCHである。
第7のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC7−S3)には、nが0であり、他のすべての可変記号がクラスC7に定義されたとおりである、式IIIの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、XはFであり、XはHまたはCHである。
本発明の第8のクラスの化合物(クラスC8)には、式VI−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、
Figure 2012516333
化合物VI−Aのすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
第8のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC8−S1)には、化合物VI−Aのすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第8のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC8−S2)には、化合物VI−Aのすべての可変記号がクラスC2に定義されたとおりである、式VI−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第8のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC8−S3)には、化合物VI−Aのすべての可変記号がクラスC3に定義されたとおりである、式VI−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第8のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC8−S4)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、化合物VI−Aの他のすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Aの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの第1の態様において、化合物VI−Aの他のすべての可変記号はクラスC2に定義されたとおりである。第1の態様の一特徴において、化合物VI−Aの他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第2の態様において、化合物VI−Aの他のすべての可変記号はクラスC3に定義されたとおりである。第2の態様の一特徴において、化合物VI−Aの他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第3の態様において、XはFであり、XはHである。このサブクラスの第4の態様において、XはFであり、XはCHである。
本発明の第9のクラスの化合物(クラスC9)には、式VI−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、
Figure 2012516333
化合物VI−Bのすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
第9のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC9−S1)には、化合物VI−Bのすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第9のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC9−S2)には、化合物VI−Bのすべての可変記号がクラスC2に定義されたとおりである、式VI−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第9のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC9−S3)には、化合物VI−Bのすべての可変記号がクラスC3に定義されたとおりである、式VI−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第9のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC9−S4)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、化合物VI−Bの他のすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Bの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの第1の態様において、化合物VI−Bの他のすべての可変記号はクラスC2に定義されたとおりである。第1の態様の一特徴において、化合物VI−Bの他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第2の態様において、化合物VI−Bの他のすべての可変記号はクラスC3に定義されたとおりである。第2の態様の一特徴において、化合物VI−Bの他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第3の態様において、XはFであり、XはHである。このサブクラスの第4の態様において、XはFであり、XはCHである。
本発明の第10のクラスの化合物(クラスC10)には、式VI−Cの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれ、
Figure 2012516333
化合物VI−Cのすべての可変記号は初めに定義されたとおりである。
第10のクラスの第1のサブクラス(サブクラスC10−S1)には、化合物VI−Cのすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Cの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
第10のクラスの第2のサブクラス(サブクラスC10−S2)には、化合物VI−Cのすべての可変記号がクラスC2に定義されたとおりである、式VI−Cの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。
第10のクラスの第3のサブクラス(サブクラスC10−S3)には、化合物VI−Cのすべての可変記号がクラスC3に定義されたとおりである、式VI−Cの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの一態様において、すべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。
第10のクラスの第4のサブクラス(サブクラスC10−S4)には、XがFであり、XがHまたはCHであり、化合物VI−Cの他のすべての可変記号がクラスC1に定義されたとおりである、式VI−Cの化合物および医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。このサブクラスの第1の態様において、化合物VI−Cの他のすべての可変記号はクラスC2に定義されたとおりである。第1の態様の一特徴において、化合物VI−Cの他のすべての可変記号はサブクラスC2−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第2の態様において、化合物VI−Cの他のすべての可変記号はクラスC3に定義されたとおりである。第2の態様の一特徴において、化合物VI−Cの他のすべての可変記号はサブクラスC3−S1に定義されたとおりである。このサブクラスの第3の態様において、XはFであり、XはHである。このサブクラスの第4の態様において、XはFであり、XはCHである。
本発明の別の実施形態は、式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩であり、化合物は、実施例1から30に記載の表題化合物からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態は、式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩であり、化合物は、実施例1から13Bに記載の表題化合物からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態は、式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩であり、化合物は、実施例14から30に記載の表題化合物からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態は、初めに定義されたとおりであるか、または前述の実施形態、下位実施形態、クラス、サブクラス、態様、および特徴のいずれかに定義されたとおりである式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩であり、化合物またはその塩は、実質的に純粋な形態である。本明細書では、「実質的に純粋」とは、式Iの化合物またはその塩を含有する生成物(たとえば、化合物または塩を生じる反応混合物から単離された生成物)の適切には少なくとも約60重量%、典型的には少なくとも約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%(たとえば、約90重量%から約99重量%)、さらに好ましくは少なくとも約95重量%(たとえば、約95重量%から約99重量%、または約98重量%から100重量%)、もっとも好ましくは少なくとも約99重量%(たとえば、100重量%)が、その化合物または塩からなることを意味する。化合物および塩の純度レベルは、薄層クロマトグラフィ、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィ、および/または質量分析などの標準的な分析方法を用いて求めることができる。複数の分析方法が用いられ、それらの方法によって決定される純度レベルに実験的に有意な相違がもたらされる場合、もっとも高い純度レベルを提供する方法によって決定される。純度100%の化合物または塩は、標準的な分析方法によって求められる検出可能な不純物を含まない化合物である。1つ以上の不斉中心を有し、立体異性体の混合物として生じ得る本発明の化合物に関して、実質的に純粋な化合物は、実質的に純粋な立体異性体の混合物であるか、または実質的に純粋な個々のジアステレオマーまたはエナンチオマーであることができる。
本発明には、式Iの化合物のプロドラッグも含まれる。「プロドラッグ」という用語は、インビボで化合物Iに転換される、式Iの化合物の誘導体または医薬的に許容されるその塩を指す。式Iの化合物のプロドラッグは、化合物自体と比較して増強された溶解性、吸収性、および/または親油性を示し、そのためバイオアベイラビリティおよび有効性の増大を生じることができる。プロドラッグのインビボでの転換は、酵素触媒化学反応、代謝化学反応、および/または自然化学反応(たとえば、加溶媒分解)の結果であり得る。化合物が、たとえばヒドロキシ基を含有するとき、プロドラッグは、エステル(−OC(O)R)、炭酸エステル(−OC(O)OR)、リン酸エステル(−O−P(=O)(OH))、またはエーテル(−OR)などのヒドロキシ基の誘導体であることができる。他の例には、以下のものが含まれる。式Iの化合物がカルボン酸基を含有するとき、プロドラッグはエステルまたはアミドであることができ、式Iの化合物が第一級アミノ基または誘導体化され得る別の適切な窒素を含有するとき、プロドラッグはアミド、カルバマート、尿素、イミン、またはマンニッヒ塩基であることができる。化合物Iの1つ以上の官能基を誘導体化して、そのプロドラッグを提供することができる。適切なプロドラッグ誘導体を選択および調製する通常の手順は、たとえばDesign of Prodrugs、H.Bundgaard編、Elsevier、1985;J.J.Hale等、J.Med.Chem.2000、vol.43、1234〜1241頁;C.S.LarsenおよびJ.Ostergaard、「Design and application of prodrugs」、Textbook of Drug Design and Discovery、第3版、C.S.Larsen編、2002、410〜458頁;ならびにBeaumont等、Current Drug Metabolism 2003、vol.4、461〜485頁に記載されており、それぞれの開示を全体として参照により本明細書の一部とする。
本発明の他の実施形態には、以下のものが含まれる。
(a)有効量の上に定義された式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
(b)有効量の上に定義された式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を合わせる(たとえば、混合する)ことによって調製された生成物を含む医薬組成物。
(c)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、および抗感染剤からなる群から選択された有効量の抗HIV剤をさらに含む、(a)または(b)の医薬組成物。
(d)抗HIV剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、およびHIV侵入阻害剤からなる群から選択された抗ウイルス剤である、(c)の医薬組成物。
(e)(i)上に定義された式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩、および(ii)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、および抗感染剤からなる群から選択された抗HIVである組み合わせであって、化合物Iおよび抗HIV剤はそれぞれ、HIVインテグラーゼの阻害、HIVによる感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくはその発症もしくは進行の遅延に対してその組み合わせを有効にする量で用いられる組み合わせ。
(f)抗HIV剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤(ヌクレオシドまたは非ヌクレオシド)、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤、およびHIV侵入阻害剤からなる群から選択された抗ウイルス剤である、(e)の組み合わせ。
(g)有効量の式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてHIVインテグラーゼを阻害する方法。
(h)有効量の式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてHIV(たとえば、HIV−1)による感染を予防または治療する方法。
(i)式Iの化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIV融合阻害剤、およびHIV侵入阻害剤からなる群から選択された有効量の少なくとも1種の他のHIV抗ウイルス剤と組み合わせて投与される、(h)の方法。
(j)有効量の式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてAIDSを予防、治療、またはその発症もしくは進行を遅延する方法。
(k)化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、HIV融合阻害剤、およびHIV侵入阻害剤からなる群から選択された有効量の少なくとも1種の他のHIV抗ウイルス剤と組み合わせて投与される、(j)の方法。
(l)(a)、(b)、(c)、もしくは(d)の医薬組成物、または(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてHIVインテグラーゼを阻害する方法。
(m)(a)、(b)、(c)、もしくは(d)の医薬組成物、または(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてHIV(たとえば、HIV−1)による感染を予防または治療する方法。
(n)(a)、(b)、(c)、もしくは(d)の医薬組成物、または(e)もしくは(f)の組み合わせを対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてAIDSを予防、治療、またはその発症もしくは進行を遅延する方法。
本発明はまた、(a)療法(たとえば、ヒトの身体)、(b)医療、(c)HIVインテグラーゼの阻害、(d)HIVによる感染の治療もしくは予防、または(e)AIDSの治療、予防、もしくはその発症もしくは進行の遅延において、(i)それに使用する、(ii)そのための薬剤として使用する、(iii)そのための薬剤の調製に使用するための、式Iの化合物、またはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を含む。これらの使用において、本発明の化合物は場合により、HIV抗ウイルス剤、抗感染剤、および免疫調節剤から選択された1種以上の抗HIV剤と組み合わせて用いることができる。
本発明のさらなる実施形態には、上記(a)〜(n)に記載の医薬組成物、組み合わせ、および方法、ならびに先行段落に記載の使用(i)(a)〜(e)から(iii)(a)〜(e)が含まれ、ここで用いられる本発明の化合物は、上記の実施形態、クラス、サブクラス、態様、および特徴の1つの化合物である。これらの実施形態などにおいて、化合物は場合により、プロドラッグまたは医薬的に許容される塩の形態で用いることができる。
本発明のさらなる実施形態には、先行段落に記載のそれぞれの医薬組成物、組み合わせ、方法、および使用が含まれ、ここで用いられる本発明の化合物、またはその塩もしくはプロドラッグは、実質的に純粋である。式Iの化合物またはそのプロドラッグもしくは塩、および医薬的に許容される担体、および場合により1種以上の賦形剤を含む医薬組成物に関して、「実質的に純粋」という用語は、式Iの化合物またはそのプロドラッグもしくは塩自体に関するものであると理解される。
本発明のさらなる実施形態には、上記(a)〜(n)に記載の医薬組成物、組み合わせ、および方法、ならびに上記の使用(i)(a)〜(e)から(iii)(a)〜(e)が含まれ、対象となるHIVはHIV−1である。したがって、たとえば医薬組成物(d)において、式Iの化合物は、HIV−1に対して有効な量で用いられ、抗HIV剤は、HIV−1プロテアーゼ阻害剤、HIV−1逆転写酵素阻害剤、HIV−1インテグラーゼ阻害剤、HIV−1融合阻害剤、およびHIV−1侵入阻害剤からなる群から選択されたHIV−1抗ウイルス剤である。
本明細書では、用語「アルキル」は、指定の範囲でいくつかの炭素原子を有する一価の直鎖または分枝鎖飽和脂肪族炭化水素基を指す。したがって、たとえば「C1−6アルキル」(またはC−Cアルキル)は、ヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体、ならびにn−、イソ−、s−、およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチル、およびメチルのいずれかを指す。別の例として、「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、s−、およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチル、およびメチルを指す。
用語「アルキレン」は、指定の範囲でいくつかの炭素原子を有する任意の二価の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素基を指す。したがって、たとえば「−C1−4アルキレン−」は、CからC直鎖または分枝鎖アルキレンのいずれかを指す。本発明に関して特に対象となるアルキレンのクラスは−(CH1−4−であり、特に対象となるサブクラスには、−(CH1−3−、−(CH2−3−、−(CH1−2−、および−CH−が含まれる。対象となる別のサブクラスは、−CH−、−CH(CH)−、および−C(CH−からなる群から選択されたアルキレンである。
用語「ハロゲン」(または「ハロ」)は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素(またはフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードと称される)を指す。
用語「ハロアルキル」は、1つ以上の水素原子がハロゲン(すなわち、F、Cl、Br、および/またはI)で置換されている、上に定義されたアルキル基を指す。したがって、たとえば「C1−6ハロアルキル」(または「C−Cハロアルキル」)は、1つ以上のハロゲン置換基を有する、上に定義されたCからC直鎖または分枝鎖アルキル基を指す。用語「フルオロアルキル」は、ハロゲン置換基がフルオロに限定されることを除いて類似の意味を有する。適切なフルオロアルキルには、一連の(CH0−4CF(すなわち、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルなど)が含まれる。特に対象となるフルオロアルキルはCFである。
用語「C(O)」は、カルボニルを指す。用語「S(O)」および「SO」はそれぞれ、スルホニルを指す。用語「S(O)」は、スルフィニルを指す。
化学基において、開いた結合(open bond)の末端のアスタリスク(「*」)は、その基の化合物の残部への結合点を示している。
用語「芳香族複素環」は、N、O、およびSから独立して選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、各Nは場合により酸化物の形態である、5または6員芳香族複素環を指す。適切な5および6員芳香族複素環には、たとえば、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、トリアゾリル(すなわち、1,2,3−トリアゾリルまたは1,2,4−トリアゾリル)、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(すなわち、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−(フラザニル)または1,3,4−異性体)、オキサトリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、およびチアジアゾリルが含まれる。
本発明の範囲内である4から7員飽和複素環式環の例には(たとえば、HetAの定義参照)、たとえば、アゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、およびジオキサニルが含まれる。本発明の範囲内である4から7員不飽和非芳香族複素環式環の例には、単結合が二重結合に置き換えられている(たとえば、炭素−炭素単結合が炭素−炭素二重結合に置き換えられている)、前文に挙げた飽和複素環式環に対応するモノ不飽和複素環式環が含まれる。
本発明での使用に適している特定の環および環系は、先行段落に挙げたものに限定されないことが理解される。これらの環および環系は代表的なものにすぎない。
特定の文脈において反対のことが明確に述べられていないかぎり、本明細書に記載される種々の環式環および環系のいずれも、安定な化合物を生じるならば、任意の環原子(すなわち、任意の炭素原子または任意のヘテロ原子)で化合物の残部に結合していることができる。
反対のことが明確に述べられていないかぎり、本明細書で言及されるすべての範囲は包括的なものである。たとえば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載されている芳香族複素環は、その環が1、2、3、または4個のヘテロ原子を含有できることを意味している。さらに本明細書で言及される任意の範囲も、その範囲内のすべての部分的範囲をその範囲内に包含するものであることが理解される。したがって、たとえば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載されている複素環式環は、その態様として、2から4個のヘテロ原子、3から4個のヘテロ原子、1から3個のヘテロ原子、2又は3個のヘテロ原子、1又は2個のヘテロ原子、1個のヘテロ原子、2個のヘテロ原子、3個のヘテロ原子、および4個のヘテロ原子を含有する複素環式環を含むことが意図される。別の例として、「1から5個の置換基」で場合により置換されていると記載されているフェニルまたはナフチル(たとえば、AryAの定義参照)は、その態様として、1から5個の置換基、2から5個の置換基、3から5個の置換基、4から5個の置換基、5個の置換基、1から4個の置換基、2から4個の置換基、3から4個の置換基、4個の置換基、1から3個の置換基、2から3個の置換基、3個の置換基、1から2個の置換基、2個の置換基、および1個の置換基で置換されたフェニルまたはナフチルを含むことが意図される。
任意の可変記号(たとえば、RまたはR)が、任意の構成要素、または式I、または本発明の化合物を描写および説明する他の任意の式に複数回出現するとき、それぞれの出現時の定義は、他のすべての出現時の定義とは独立している。さらに、置換基および/または可変記号の組み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物が生じる場合にのみ許容される。
反対のことが明確に述べられていないかぎり、指定の置換基による置換は、そのような環置換が化学的に許容され、安定な化合物を生じるならば、環の任意の原子において許容される。
当業者に認識されるとおり、本発明のある種の化合物は、互変異性体として存在できる。これらの化合物の互変異性型はすべて、単離された個々の型であっても混合物であっても、本発明の範囲内である。たとえば、ヒドロキシ(−OH)置換基が芳香族複素環において許容され、ケト−エノール互変異性が可能である場合、ここでヒドロキシピリジニル置換基に関して例示されるとおり、その置換基は全体または部分的にケト型で実際に存在する可能性のあることが理解される。
Figure 2012516333
芳香族複素環の炭素原子上にヒドロキシ置換基を有する本発明の化合物は、ヒドロキシのみが存在する化合物、互変異型のケト型のみ(すなわち、オキソ置換基)が存在する化合物、およびケト型およびエノール型の両方が存在する化合物を含むと理解される。
「安定な化合物」とは、調製および単離することができ、本明細書に記載の目的(たとえば、対象への治療的または予防的投与)で化合物を使用できる十分な期間、その構造および特性が変わらないか、または本質的に変わらないままであることのできる化合物である。本発明の化合物は、式Iに包含される安定な化合物に限定される。
置換基および置換基パターンの選択の結果として、本発明のある種の化合物は不斉中心を有することができ、立体異性体の混合物として、または個々のジアステレオマーもしくはエナンチオマーとして生じ得る。これらの化合物の異性体はすべて、個々の型であっても混合物であっても、本発明の範囲内である。
式Iの化合物中の原子は、それらの自然な同位体存在比を示すことができ、または1つ以上の原子は、同じ原子番号を有するが、自然界に主として見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する特定の同位体が人工的に濃縮されていてもよい。本発明は、一般式Iの化合物のすべての適切な同位体変種を含む。たとえば、水素(H)の種々の同位体型には、プロチウム(H)およびジュウテリウム(H)が含まれる。プロチウムは、自然界で見出される主な水素同位体である。ジュウテリウムの濃縮によって、インビボでの半減期の増大もしくは必要とされる用量の低減など、ある種の治療上の利点を与えることができ、または生物サンプルの特性決定の標準として有用な化合物を提供することができる。一般式Iの同位体濃縮化合物は、当業者に周知の通常の技法によって、または適切な同位体濃縮試薬および/もしくは中間体を用いて、本明細書のスキームおよび実施例に記載のものと類似の方法によって、過度の実験を伴わずに調製することができる。
本発明の方法は、HIVインテグラーゼ(たとえば、その野生型HIV−1および/または変異株)の阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の予防または治療、およびAIDSなどの結果的に生じる病的状態の予防、治療、またはその発症もしくは進行の遅延における本発明の化合物の使用を伴う。AIDSの予防、AIDSの治療、AIDSの発症もしくは進行の遅延、またはHIVによる感染の治療もしくは予防は、これらに限定されるものではないが、広範なHIV感染状態、症候性および無症候性のAIDS、ARC(AIDS関連症候群)、および実際のまたは潜在的なHIVへの暴露の治療を含むものとして定義される。たとえば、本発明は、輸血、体液交換、咬傷、針刺し事故、または手術中の患者血液への暴露などによる、過去の疑わしいHIV暴露の後、HIVによる感染を治療するために用いることができる。別の例として、本発明はまた、有効量の化合物Iまたはそのプロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を投与することによって、HIVに感染している妊娠女性から胎児へのHIVの伝播、または子供に授乳している(すなわち、母乳を与えている)HIV感染女性から子供へのHIVの伝播を防ぐために用いることもできる。
本化合物は、医薬的に許容される塩の形態で投与することができる。「医薬的に許容される塩」という用語は、親化合物の有効性を保有し、生物学的または他の点で望ましくないものではない(たとえば、その受容者にとって毒性でなく、他の点でも有害でない)塩を指す。適切な塩には、たとえば本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸、または安息香酸などの医薬的に許容される酸の溶液と混合することによって形成することのできる酸付加塩が含まれる。本発明に用いられる化合物が酸性部分(たとえば、−COOHまたはフェノール基)を有するとき、その適切な医薬的に許容される塩には、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウムまたはマグネシウム塩)、および第四級アンモニウム塩などの適切な有機リガンドと共に形成される塩が含まれる。さらに、酸(−COOH)またはアルコール基が存在する場合、医薬的に許容されるエステルを用いて、化合物の溶解性または加水分解特性を改変することができる。
式Iの化合物に関して、用語「投与」およびその変形(たとえば、化合物を「投与する」)は、治療または予防を必要としている個体に、化合物または化合物のプロドラッグを与えることを意味する。化合物またはそのプロドラッグが1種以上の他の活性剤(たとえば、HIV感染またはAIDSの治療または予防に有用な抗ウイルス剤)と組み合わせて提供されるとき、「投与」およびその変形はそれぞれ、本化合物またはプロドラッグと他の作用剤を同時にまたは異なる時点で提供することを含むものと理解される。ある組み合わせの作用剤が同時に投与されるとき、それらは単一の組成物として一緒に投与することができ、または個別に投与することもできる。
本明細書では、用語「組成物」は、指定の成分を含む生成物、ならびに指定の成分を合わせることによって直接または間接的に得られる任意の生成物を包含することが意図される。
「医薬的に許容される」とは、医薬組成物の成分が互いに適合性でなければならず、その受容者に有害であってはならないことを意味する。
本明細書では、用語「対象」は、治療、観察、または実験の対象となった動物、好ましくは哺乳動物、もっとも好ましくはヒトを指す。
本明細書では、用語「有効量」は、研究者、獣医、医師、または他の臨床家に求められている組織、系、動物、またはヒトにおける生物学的または医薬的応答を誘出する活性化合物または医薬作用剤の量を意味する。一実施形態において、有効量は、治療される疾患または状態の症状を緩和するための「治療有効量」である。別の実施形態において、有効量は、予防される疾患または状態の症状を予防するための「予防有効量」である。本明細書では、この用語はさらに、HIVインテグラーゼ(その野生型および/または変異株)を阻害し、それによって求められる応答を誘出するのに十分な活性化合物の量(すなわち、「阻害有効量」)も含む。活性化合物(すなわち、活性成分)が塩として投与されるとき、活性成分の量に関する言及は、化合物の遊離形態(すなわち、非塩形態)に関するものである。
本発明の方法(すなわち、HIVインテグラーゼの阻害、HIV感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくはその発症もしくは進行の遅延)において、場合により塩またはプロドラッグの形態である式Iの化合物は、活性作用剤とその作用剤の作用部位とを接触させる任意の手段によって投与することができる。それらの化合物は、個々の治療薬として、または治療薬の組み合わせとして、医薬品と併せて用いるために利用可能な通常の任意の手段によって投与することができる。それらの化合物は、単独で投与することができるが、典型的には選択された投与経路および標準的な医薬上の慣例に基づいて選択される医薬担体と共に投与される。たとえば、本発明の化合物は、有効量の本化合物と医薬的に許容される通常の非毒性の担体、補助剤、およびビヒクルを含有する単位用量の医薬組成物の形態で、経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋内、胸骨内注射または注入法を含む)、吸入噴霧により、または経直腸的に投与することができる。経口投与に適した液体調剤(たとえば、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤など)は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、水、グリコール、油、アルコールなど通常の任意の媒質を用いることができる。経口投与に適した固体調剤(たとえば、粉剤、丸剤、カプセル剤、および錠剤)は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、デンプン、糖、カオリン、滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体賦形剤を用いることができる。非経口組成物は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、典型的には、担体として滅菌水を用い、場合により溶解補助剤などの他の成分を用いる。注射液は、当分野で知られている方法に従って調製することができ、担体は、生理食塩溶液、グルコース溶液、または生理食塩水とグルコースの混合物を含有する溶液を含む。本発明に使用する医薬組成物の調製に用いるのに適した方法、およびその組成物に用いるのに適した成分に関するさらなる説明は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、A.R.Gennaro編、Mack Publishing Co.,1990、およびRemington−The Science and Practice of Pharmacy、第21版、Lippincott Williams & Wilkins,2005に記載されている。
式Iの化合物は、単回投与または分割投与で、1日当たり0.001から1000mg/哺乳動物(たとえば、ヒト)の体重kgの用量範囲で経口的に投与することができる。1つの好ましい用量範囲は、単回投与または分割投与で、経口的に1日当たり0.01から500mg/体重kgである。別の好ましい用量範囲は、単回投与または分割投与で、経口的に1日当たり0.1から100mg/体重kgである。経口投与の場合、組成物は、活性成分1.0から500ミリグラム、特に治療される患者の症状に合わせて用量を調節するために、活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、および500ミリグラムを含有する錠剤またはカプセル剤の形態で提供することができる。任意の具体的な患者に対する特定の用量レベルおよび投与頻度は多様であってよく、用いられる特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用期間、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与様式および時間、排出速度、併用薬物、具体的な状態の重症度、ならびに治療を受ける受容者を含む様々な要因によって決まる。
上述のとおり、本発明はさらに、1種以上の抗HIV剤と組み合わせた式Iの化合物の使用に関する。「抗HIV剤」は、HIV逆転写酵素またはHIV複製もしくは感染に必要とされる別の酵素の阻害、HIV感染の治療もしくは予防、および/またはAIDSの治療、予防、もしくはその発症もしくは進行の遅延に直接または間接的に有効な任意の作用剤である。抗HIV剤は、HIV感染、またはAIDS、および/またはそれに起因する、もしくはそれに伴う疾患もしくは状態の治療、予防、またはその発症もしくは進行の遅延に有効であることが理解される。たとえば、本発明の化合物は、暴露前および/または暴露後のいずれの段階であっても、HIV感染またはAIDSの治療に有用なHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、またはワクチンから選択された有効量の1種以上の抗HIV剤と組み合わせて、有効に投与することができる。本発明の化合物と組み合わせて用いるのに適したHIV抗ウイルス剤には、たとえば、下記の表Aに記載するものが含まれる。
Figure 2012516333
本発明の化合物と抗HIV剤との組み合わせの範囲は、表Aに記載したHIV抗ウイルス剤に限定されず、原則的にAIDSの治療または予防に有用な任意の医薬組成物との任意の組み合わせが含まれることが理解される。HIV抗ウイルス剤および他の作用剤は、典型的に当分野で報告されている通常の用量範囲およびレジメンに従ってこれらの組み合わせで用いられ、たとえば、Physicians’Desk Reference、Thomson PDR、第57版(2003)、第58版(2004)、第59版(2005)などに記載の用量が含まれる。これらの組み合わせにおいて、本発明の化合物の用量範囲は、上に記載されたものと同じである。
本発明の化合物はまた、抗ウイルス化合物のスクリーニングアッセイの準備および実施においても有用である。たとえば、本発明の化合物は、より強力な抗ウイルス化合物の優れたスクリーニングツールである酵素変異体の単離に有用である。さらに、本発明の化合物は、たとえば競合的阻害によって、他の抗ウイルス剤のHIVインテグラーゼへの結合部位を確立または決定するのに有用である。したがって、本発明の化合物は、これらの目的のために販売される市販製品であることができる。
本明細書で用いられる略語には以下のものが含まれる。
9−BBN=9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン、
Bn=ベンジル、
Boc=t−ブチルオキシカルボニル、
DCM=ジクロロメタン、
DIEA=ジイソプロピルエチルアミン(またはヒューニッヒ塩基)、
DMA=N,N−ジメチルアセトアミド、
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン、
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、
DMSO=ジメチルスルホキシド、
EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、
ES MS=エレクトロスプレー質量分析、
Et=エチル、
EtOAc=酢酸エチル、
EtOH=エタノール、
HMPA=ヘキサメチルホスホルアミド、
HOATまたはHOAt=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、
HPLC=高速液体クロマトグラフィ、
HRMS=高分解能質量分析、
HR MS ESI=高分解能質量分析エレクトロスプレーイオン化、
LAH=水素化リチウムアルミニウム、
LC−MS=液体クロマトグラフィ−質量分析、
LDA=リチウムジイソプロピルアミド、
LHMDS=リチウムヘキサメチルジシラジド、
Me=メチル、
MeOH=メタノール、
Ms=メシル(またはメタンスルホニル)、
MTBE=メチルt−ブチルエーテル、
NMM=N−メチルモルホリン、
NMR=核磁気共鳴、
PMA=ピロメリット酸、
i−Pr=イソプロピル、
RCM=閉環メタセシス、
SFC=超臨界流体クロマトグラフィ、
TBDMS=t−ブチルジメチルシリル、
TEA=トリエチルアミン、
TFA=トリフルオロ酢酸、
THF=テトラヒドロフラン、
TLC=薄層クロマトグラフィ。
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発材料、試薬、および通常の合成手順を用いて、下記の反応スキームおよび実施例、またはそれらの変形に従って容易に調製することができる。これらの反応において、当業者にそれら自体は知られているが、詳細には言及されていない変形を用いることも可能である。さらに、本発明の化合物を調製するための他の方法は、下記の反応スキームおよび実施例に照らして、当業者には容易に明らかとなる。別段の指示のないかぎり、すべての可変記号は上に定義されたとおりである。
本発明の化合物は、Qのエステル化誘導体と適切なアミンとのカップリングによって調製できる。スキーム1は、7,10−架橋を有するQの方法を例示するが、この方法は、6,9−架橋および6,10−架橋を伴うQ基を有する化合物にも用いることができる。スキーム1では、保護アミン基Pgを含有するエステル1−1を、適切な有機溶媒中(たとえば、メタノールもしくはエタノールなどのアルキルアルコール、DMSO、DMF、またはNMP)、約20℃から約150℃の範囲の温度で、場合により置換されている適切なフェニルアルキルアミンと反応させて、アミド1−2を得る。アミンとエステルをカップリングしてアミドを得るための適切な方法は、March、Advanced Organic Chemistry、第3版、John Wiley & Sons、1985、370〜376頁に記載されている。1−2の基Pgを除去した後、遊離アミンをアシル化して、所望の1−3を得る。適切なアミン保護基、ならびにそれらを形成および除去する方法は、Greene & Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley & Sons、1991、309〜405頁、およびGreene & Wuts、第3版、John Wiley & Sons、1999、503〜659頁に記載されている。適切な保護基はBocであり、これはアミンを炭酸ジ−t−ブチルで処理することによって導入し、その後、酸性条件下(たとえば、ジオキサン/エーテル中のHClガスまたはトリフルオロ酢酸のジクロロメタン溶液)で除去することができる。
1−2から誘導された遊離アミンのアシル化は、Richard Larock、Comprehensive Organic Transformations、第4版、VCH Publishers Inc、1989、972〜994頁に記載の手順、またはその慣例的変法を用いて、種々のカルボン酸(たとえば、HetA−COH)とのカップリングによって行うことができる。別法として、遊離アミンを、第三級アミド(たとえば、DMF)、エーテル(たとえば、THF)、またはハロ炭化水素(たとえば、DCM)などの非プロトン性溶媒中、有機塩基(たとえば、TEA、NMM、またはDIPEAなどの第三級アミン)の存在下、約0℃から約50℃の温度で、塩化アシル(たとえば、HetA−C(O)ClまたはHetB−C(O)Cl)、塩化カルバモイル(たとえば、N(R)R−C(O)Cl)、塩化スルホニル(たとえば、HetA−SOClおよびHetB−SOCl)、ならびに塩化スルファモイル(たとえば、N(R)R−SOCl)を含む種々のアシル化剤の1つと反応させて、1−3を得ることができる。さらなる別法では、遊離アミンを、塩基(たとえば、TEA、NMM、またはDIPEAなどの第三級アミン)の存在下、非プロトン性溶媒中、約0℃から約−20℃の範囲の温度で、R−OC(O)C(O)−ハロゲン化物でアシル化することができ、得られた生成物を、アルコール溶媒(たとえば、メタノールまたはエタノール)中、約20℃から約150℃の範囲の温度で、HN(R)Rでさらに処理して、オキサルアミド(たとえば、1−3においてZ=C(O)C(O)−N(R)R)を得る。
スキーム1
Figure 2012516333
架橋環系の置換パターンが1−1、1−2、および1−3にキラル中心を生じるとき、これらの化合物はそれぞれ、エナンチオマーの混合物として存在できる。エナンチオマーは、分取HPLCまたはキラルカラムを用いるSFC法によって、スキーム1の任意の段階で分離できる。適切な手順は、たとえば、Snyder、Kirkland、およびGlajch、Practical HPLC Method Development、第2版、Wiley−Interscience、1997、568〜586頁に記載されている。フェノールヒドロキシ基がスルホン酸エステルとして保護されているとき、エナンチオマーの分離は向上され得る。たとえば、1−1、1−2、および1−3のフェノールヒドロキシ基は、第三級アミン塩基(たとえば、TEA、NMM、またはDIPEA)の存在下、非プロトン性溶媒中、約0℃から約40℃の範囲の温度で、メタンスルホニルクロリドとの反応によって、スルホニル化することができる。次いで、エナンチオマーを、キラル固定相の分取HPLCによって分離することができ、その後、スルホニル基を、アルコール(たとえば、MeOH、EtOH、またはi−PrOH)中、20〜25℃で、塩基(たとえば、NaOH水溶液)またはジアルキルアミン(たとえば、MeNH)で処理して除去することができる。
スキーム2は、本発明の化合物に存在する架橋系の形成に適した環化方法を示す。スキーム2では、最初にペンダントヒドロキシ基を活性化し、次いで、得られた活性化中間体2−2を、水を含有する非プロトン性溶媒中、無機塩基で処理することによって、ピリミジノン中間体2−1を1−1に環化できる。ペンダントヒドロキシ基は、スルホン酸エステルに転換することによって活性化でき、スルホン酸エステルは、塩基の存在下、2−1をハロゲン化スルホニルで処理することによって得ることができる。スルホン酸エステルへの転換は、メシラートへの転換としてスキーム2に例示するが、メシラートは、ハロ炭化水素(たとえば、DCM)、エーテル(たとえば、THF)、またはニトリル(たとえば、アセトニトリル)などの非プロトン性溶媒中、約0℃から約40℃の範囲の温度で、2−1を過剰の塩化メシルおよび第三級アミン塩基(たとえば、TEAまたはDIEA)で処理して、トリメシラート中間体2−2を生じることによって得ることができる。次いで、非プロトン性溶媒(たとえば、DMFまたはDMA)中、場合により1〜50当量の水の存在下、約20℃から約160℃の範囲の温度で、塩基(たとえば、CsCOまたはKCO)で処理することによって、トリメシラート2−2を環化して、1−1を得ることができる。別法として、J.Org.Chem.2001、vol.66、2518〜21頁に記載のとおり、光延反応条件を用いて、2−1を1−1に環化することができる。これらの条件は、トルエンまたはTHFなどの非プロトン性溶媒中、約20℃から約120℃の範囲の温度で、シアノメチルトリブチルホスホニウムヨージドなどのトリアルキルホスホニウム塩、およびTEAまたはDIPEAなどの塩基を用いる。その後、中間体1−1を、スキーム1に示した方法で、1−3に転換できる。
スキーム2はさらに、最初に2−1のアルキルカルボキシラートをアミド2−3に転換し、次いでそれを直前に記載した方法で環化して1−2を得ることができる、別の環化経路も示す。
スキーム2に示したものと類似の環化方法は、WO2005/061501に記載されている。
スキーム2
Figure 2012516333
スキーム2は、7,10−架橋を有する化合物の環化を示すが、スキーム2aおよび2bに概略を示すとおり、この方法を用いて、6,9−架橋および6,10−架橋を有する化合物を提供することもできる。
スキーム2a
Figure 2012516333
スキーム2b
Figure 2012516333
スキーム3は、カルボキシラート中間体2−1を調製する方法を示し、ここではヒドロキシ保護ケトン3−1のケト基を、ストレッカー反応によってα−アミノニトリルに転換し、次いでPgを形成してアミノ基を保護して3−2を得る。ケトン3−1は、水またはアルコール(たとえば、MeOHまたはEtOH)などの適切な溶媒中、約20℃から約30℃の範囲の温度で、NaCNまたはKCN、および式RNHのアミンのHCl塩で処理される。ストレッカー合成のさらなる記載は、March、Advanced Organic Chemistry、第4版、John Wiley & Sons、1992、965〜967頁にある。3−1のヒドロキシ保護基Pgは、シリル基(たとえば、TBDMS)、またはアリールアルキル基(たとえば、ベンジル)であることができる。適切な保護基、ならびにそれらを導入および除去する方法は、Greene & Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons、1999、503〜659頁に記載されている。アミン保護基Pgの選択および導入は、スキーム1に関して上に記載されている。中間体3−2を、アルコール(たとえば、MeOH、EtOH、またはi−PrOH)などのプロトン性溶媒中、ヒドロキシルアミンで処理して、ヒドロキシアミジン3−3を得て、次いでそれを、適切な溶媒(たとえば、MeOH、EtOH、またはアセトニトリル)中、約−20℃から約30℃の範囲の温度で、ジアルキルアセチレンジカルボキシラート(たとえば、ジメチルアセチレンジカルボキシラート)と反応させて、ブテンジオアート3−4を得て、次いでそれを、不活性雰囲気(たとえば、窒素またはアルゴン)下、場合により塩基(たとえば、TEA、DIPEA、またはNMMなどの第三級アミン塩基)の存在下、加熱することによって(たとえば、約90℃から約180℃)環化して、ピリミジノン3−5を得て、次いでそのOH基を脱保護して(すなわち、Pgを除去する)、2−1を得る。
スキーム3
Figure 2012516333
スキーム3は、7,10−架橋を有する化合物のカルボキシラート中間体2−1の調製を示すが、スキーム3aに簡略化して示したとおり、この方法を用いて、6,9−架橋を有する化合物を提供することもできる。
スキーム3a
Figure 2012516333
スキーム3の方法の変形を用いて、スキーム3bに簡略化して示したとおり、6,10−架橋を有する化合物を調製することができ、ここではSynthesis 2001、vol.16、2445〜2449頁に記載のとおり、ストレッカー反応を行ってα−アミノニトリル生成物を得て、そのアミノ基を保護して、3−2b’を得る。その後、保護アミンを、塩基(たとえば、NaH、KH、LHMDS、またはLDA)の存在下、非プロトン性溶媒(たとえば、DMFなどの第三級アミド、またはTHFもしくはエチルエーテルなどのエーテル)中、約0℃から約30℃の温度で、ハロゲン化アルキルまたはスルホン酸アルキルエステルなどの適切なアルキル化剤でアルキル化して、3−2b’’を得て、次いでそれを、スキーム3において上に記載された方法で合成して、2−1bを得ることができる。
スキーム3b
Figure 2012516333
上述のスキームに記載した本発明の化合物を調製する方法において、様々な部分の官能基および置換基は(前述のスキームですでに明白に言及したものに加えて)、用いられる反応条件下および/または用いられる試薬の存在下で、感受性/反応性である可能性がある。そのような感受性/反応性は、所望の反応の進行を妨げ、所望の生成物の収率を低下させるか、場合によってはその形成を妨げ得る。したがって、当該分子のいずれかにおいて感受性または反応性基を保護することが必要であるか、または望ましい可能性がある。保護は、Protective Groups in Organic Chemistry、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973、ならびにT.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、第3版、1999および第2版、1991に記載されているような、通常の保護基によって達成することができる。これらの保護基は、当分野で知られている方法を用いて、その後の好都合な段階で除去することができる。別法として、当該反応ステップの後に、干渉基(interfering group)を分子に導入することができる。
以下の実施例は、本発明およびその実施を例示するものにすぎない。これらの実施例は、本発明の範囲または精神を限定するものとして解釈されるべきではない。これらの実施例において、「室温」は、約20℃から約25℃の範囲の温度を指す。
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:t−ブチル{4−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−シアノシクロヘキシル}メチルカルバマート
Figure 2012516333
4−ベンジルオキシメチルシクロヘキサノン(J.Med.Chem.1993、vol.36、654〜70頁の手順に従って合成)(9g、41mmol)の1:1メタノール:水(100mL)攪拌溶液に、メチルアミン塩酸塩(4.2g、61mmol)およびシアン化ナトリウム(3.2g、61mmol)を添加した。溶液を室温で48時間攪拌した。溶液を炭酸ナトリウム飽和溶液(50mL)で塩基性にした(pH=9)。生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をジクロロメタン(300mL)に溶解し、攪拌溶液に二炭酸ジ−t−ブチル(10g、47mmol)を添加した。溶液を密閉容器中、60℃に36時間加熱し、室温に冷却し、その後、塩酸水溶液(1M溶液50mL)で酸性にした。有機層を分離し、水(50mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン中5〜50%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(750g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た(Rf=0.5、40%EtOAc/ヘキサン)。H NMR(399MHz,CDCl):δ7.40−7.24(m,5H);4.52−4.47(m,2H);4.12(q,J=7.1Hz,2H);2.61(s,3H);2.31−2.18(m,2H);1.92−1.78(m,2H);1.83−1.61(m,1H);1.62−1.18(m,4H).1.42(s,9H).ES MS=359.3(M+1).
ステップ2:t−ブチル{1−トランス−[(E/Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−[(ベンジルオキシ)メチル]シクロヘキシル}メチルカルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル{4−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−シアノシクロヘキシル}メチルカルバマート(11g、30.7mmol)のメタノール(80mL)溶液に、ヒドロキシルアミンの50%水溶液(20.2mL、35mmol)を添加し、混合物を60℃で18時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をトルエンに溶解し、減圧下で濃縮して(2×50mL)、微量のヒドロキシルアミンおよび水を除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=392.2(M+1).
ステップ3:ジエチル(2E/Z)−2−{[(1E/Z)−アミノ{4−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−[トランス−(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロヘキシル}メチレン]アミノ]オキシ}ブト−2−エンジオアート
Figure 2012516333
t−ブチル{1−[(E/Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−4−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]シクロヘキシル}メチルカルバマート(10.0g、25.7mmol)のメタノール(100mL)攪拌溶液に、窒素下、0℃で、ジメチルアセチレンジカルボキシラート(3.5mL、28.6mmol)を添加した。反応物を0℃で2時間攪拌し、その後、18時間攪拌しながら室温に温めた。溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエン(50mL)に溶解し、減圧下で濃縮して、微量のメタノールを除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=534.2(M+1).
ステップ4:メチル2−[トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−4−(ベンジルオキシメチル)シクロヘキシル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
ジエチル(2E/Z)−2−{[(1E/Z)−アミノ{4−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−[トランス−(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]シクロヘキシル}メチレン]アミノ]オキシ}ブト−2−エンジオアート(10g、18.7mol)のo−キシレン(200mL)攪拌溶液を、窒素下、120℃で24時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を減圧下で除去した。ジクロロメタン中0〜10%メタノールの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(300g)のフラッシュクロマトグラフィで粗生成物を精製した。生成物はジクロロメタン中6%メタノールで溶離した。ES MS=502.2(M+1).
ステップ5:メチル2−[トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
窒素雰囲気下、メチル2−[4−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(6.0g、12mmol)、エタノール(500mL)、および酢酸(5mL、87mmol)を合わせた。10%Pd/C(1.0g)を添加し、混合物を水素ガス雰囲気下、50psiで48時間、Parr装置で振盪した。混合物をセライトで濾過して触媒を除去し、濾液の溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエン(100mL)に溶解し、減圧下で濃縮して、微量のエタノールおよび水を除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=412.3(M+1).
ステップ6:メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
メチル2−[トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(690mg、1.67mmol)を、窒素下、乾燥ジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷浴で冷却した。攪拌溶液にトリエチルアミン(1.2mL、8.8mmol)を添加し、次いでメタンスルホニルクロリド(0.52mL、6.7mmol)を添加した。混合物を1時間攪拌し、その後、水(20mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製トリスメシラートをさらに精製することなく用いた。ES MS:m/z=646.1(M+1).トリスメシラート(1.0g、1.7mmol)のDMF(20mL)攪拌溶液に、炭酸セシウム(1.0g、3.41mmol)を添加した。反応混合物を120℃に予め加熱した油浴に入れ、30分間攪拌した。溶液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。ヘキサン中30〜100%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(40g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製した。生成物はヘキサン中50%酢酸エチルで溶離した。ES MS:m/z=472.2(M+1).
ステップ7:t−ブチル(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート
Figure 2012516333
メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラート(500mg、1.27mmol)のエタノール(10mL)溶液に、4−フルオロベンジルアミン(0.5mL、3.8mmol)を添加した。攪拌した溶液を80℃に18時間加熱した。溶液を冷却し、エタノールを減圧下で除去した。粗生成物を酢酸エチル(50mL)に溶解し、塩酸水溶液(1.0M溶液10mL)で洗浄した。有機層を分離し、水とブラインで連続して洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をさらに精製することなく用いた。ES MS:m/z=487.2(M+1).
ステップ8:N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩
Figure 2012516333
t−ブチル(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート(500mg、1.21mmol)をHCl−ジオキサン(4M溶液10mL)に溶解し、3時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をトルエン(20mL)に懸濁し、減圧下で濃縮して、微量の水を除去した。粗生成物を高真空下で乾燥し、精製することなく次のステップに用いた。H NMR(599MHz,DMSO):δ9.96(br.s,1H);9.54(br.s,1H);7.42−7.34(m,3H);7.13(m,1H);4.50−4.43(m,2H);4.20−4.14(m,1H);4.02−3.97(m,1H);3.94(s,3H);2.43(m,1H);2.18−1.96(m,4H);1.85−1.75(m,2H);1.68(m,2H).ES MS:m/z=387.2(M+1).
ステップ9:N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩(134mg、0.35mmol)の乾燥DCM(5mL)攪拌溶液に、窒素下、トリエチルアミン(194μL、1.4mmol)を添加し、次いでクロロシュウ酸エチル(100μL、0.7mmol)を添加した。反応物を室温で2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、ジメチルアミンを含有するメタノール(2M溶液5mL)に溶解し、混合物を60℃で18時間加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、粗生成物を、水:アセトニトリル(0.1%TFA含有)移動相勾配(30分で20〜70%アセトニトリル、50mL/分)を用い、逆相HPLC(Xterra C18カラム)で精製した。生成物含有画分を濃縮して、非晶質の白色固体として所望の生成物を得た。H NMR(599MHz,CDCl):δ11.98(br.s,1H);8.61(br.s,1H);7.36(dd,J=8.4,5.4Hz,2H);7.05(dd,J=8.7,8.7Hz,2H);4.72(dd,J=15.3,7.5Hz,2H);4.70−4.62(m,1H);4.49(dd,J=14.9,6.0Hz,1H);3.79(s,3H);3.61(d,J=15.2Hz,1H);3.31(s,3H);2.98(s,3H);2.50(s,3H);2.13−2.01(m,3H);2.03−1.96(m,2H);1.81−1.75(m,2H).HR MS:ESI=486.2712(M+1);計算値486.2704(M+1).
N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ7で4−フルオロベンジルアミンの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンを用いたことを除いて、実施例1に示した手順を用いて、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=500.2316(M+1);計算値500.2304(M+1).
N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−{メチル[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド
Figure 2012516333
ステップ9でジメチルアミンの代わりにモルホリンを用いたことを除いて、実施例1に示した手順を用いて、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=528.2276(M+1);計算値528.2253(M+1).
N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−{{メチル[(4−メチルピペラジン−1−イル)(オキソ)アセチル]アミノ}−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド
Figure 2012516333
ステップ9でジメチルアミンの代わりに1−メチルピペラジンを用いたことを除いて、実施例1に示した手順を用いて、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=541.2608(M+1);計算値541.2609(M+1).
N’−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N−ジメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:エチル1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート
Figure 2012516333
エチル4−オキソシクロヘキサンカルボキシラート(23.5g、140mmol)、エチレングリコール(8.57mL、154mmol)、およびpTsOH(0.266g、1.397mmol)のトルエン(250mL)攪拌溶液を、ディーン・スターク水分離器において、18時間加熱還流した(浴温150℃)。反応物を室温に冷却し、希NaHCO25mLで洗浄し、無水MgSOで乾燥した。減圧下で濃縮して、無色の液体として、エチル1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラートを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.07(q,2H)、3.92(s,4H)、2.35(m,1H)、1.95(m,2H)、1.8(m,4H)、1.55(m,2H)、1.24(t,3H).
ステップ2:1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−8−イルメタノール
Figure 2012516333
THF中1M LiAlH(180mL、180mmol)の氷冷攪拌溶液に、THF(100mL)中のエチル1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシラート(29.8g、139mmol)を15分かけてゆっくりと添加した。1時間室温に温めた後、混合物を氷水浴で冷却し、その後、水(7mL)、6N NaOH(7mL)、および水(21mL)でクエンチした。混合物を室温に温め、30分間攪拌した。固体を濾過によって除去し、濾過ケーキをTHF(3×50mL)で洗浄した。濾液を真空で濃縮して、残留物をトルエンに溶解した。溶液を真空で濃縮して、無色の液体として、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−8−イルメタノールを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.95(s,4H)、3.45(m,2H)、1.95(m,1H)、1.8(m,4H)、1.5(m,2H)、1.25(m,2H).
ステップ3:4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキサノン
Figure 2012516333
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デク−8−イルメタノール(25g、145mmol)、アセトン(500mL)、および2N HCl(50mL、100mmol)の混合物を、25℃で18時間攪拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残留物をアセトン−トルエンに溶解した。溶液を真空で濃縮して、油として4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノンを得て、それを精製することなく用いた。粗製4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノン(3.6g、28.1mmol)、イミダゾール(5.74g、84mmol)、TBDMS−Cl(6.35g、42.1mmol)、およびDMF(8mL)の混合物を室温で18時間攪拌した。混合物を水(200mL)で希釈し、MTBE(2×75mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥した。溶媒を真空で除去して、無色の液体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.5(d,2H)、2.35(m,4H)、2.05(m,2H)、1.9(m,1H)、1.4(m,2H)、0.85(s,H)、0.02(s,6H).
ステップ4:t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−シアノシクロヘキシル]カルバマート
Figure 2012516333
4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキサノン(6.79g、28mmol)のメタノール(10mL)氷冷攪拌溶液に1時間、アンモニアガスを通気した。得られた溶液を、水酸化アンモニウム(50mL、360mmol)中のKCN(5.47g、84mmol)と塩化アンモニウム(4.94g、92mmol)の氷冷攪拌混合物に添加した。混合物を室温に温め、共栓フラスコで18時間攪拌した。TLC(50%EtOAc/ヘキサン)は、転換の完了を示した(PMA可視化)。混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過し、真空で濃縮した。残留物をジオキサン(10mL)に溶解し、二炭酸ジ−t−ブチル(12.22g、56.0mmol)を添加した。混合物を窒素下、6時間攪拌し、この時点ではTLCで10%未満の転換であった。40℃に一晩温めた後、〜90%の転換であった。さらに二炭酸ジ−t−ブチル(500mg)を添加し、加熱を5時間続けた。混合物を真空で濃縮し、ヘキサン中0%〜25%EtOAcを用い、750gシリカゲルカートリッジのフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ5.0(m,1H)、3.4(d,2H)、2.5(m,2H)、1.8(m,2H)、1.6−1.2(m,14H)、0.85(s,9H)、0.02(s,6H).
ステップ5:t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)シクロヘキシル]カルバマート
Figure 2012516333
粗製t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−シアノシクロヘキシル]カルバマート(9.5g、25.5mmol)のメタノール(13mL)攪拌溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(2.03mL、33.2mmol)を添加した。混合物を60℃に24時間加熱し、その後、冷却し、濃縮した。残留物をMeOHに溶解した。溶液を真空で濃縮して、微量の水およびヒドロキシルアミンを除去し、所望の生成物を得た。ES MS=402.32(M+1),H NMR(400MHz,CDCl)δ7.04(br s,2H)、5.3(m,1H)、4.5−4.8(m,1H)、3.44(m,2H)、2.5(m,2H)、1.86(d,J=14Hz,1H)、1.65(m,2H)、1.6−1.3(m,13H)、0.88(s,9H)、0.02(s,6H).
ステップ6:ジメチル2−({[アミノ{1−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキシル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート
Figure 2012516333
窒素下、−10℃に冷却した粗製t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)シクロヘキシル]カルバマート(13.2mmol)のMeOH(13mL)攪拌溶液に、内部温度を−10℃に保ちながら、ジメチルアセチレンジカルボキシラート(1.97mL、13.8mmol)をゆっくりと添加した。得られた溶液を−10から+15℃で24時間攪拌した。混合物を真空で濃縮して、黄色の油を得た。10から50%EtOAc/ヘキサンで溶離し、フラッシュカラムクロマトグラフィによって所望の生成物を得た。ES MS=544.32(M+1).
ステップ7:メチル2−{1−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキシル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
粗製ジメチル2−({[アミノ{1−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキシル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート(3.07g)をo−キシレン(23mL)に溶解し、115℃±5℃に18時間加熱した。反応物は115℃に達した直後に暗色となった。TLCおよびLCMSアッセイは転換の完了を示した。混合物を室温に冷却し、真空で濃縮して、オレンジ色の油を得た。10から65%EtOAc/ヘキサンで溶離し、フラッシュカラムクロマトグラフィによって、淡黄色の泡状物として表題生成物を得た。ES MS=512.26(M+1).
ステップ8:t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}シクロヘキシル]カルバマート
Figure 2012516333
2−プロパノール(60mL)中のメチル2−{1−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロヘキシル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(1.56g、3.05mmol)、4−フルオロベンジルアミン(0.42g、3.35mmol)、およびTEA(0.85mL、6.1mmol)の混合物を、窒素下、78℃±2℃に18時間加熱した。混合物を真空で濃縮した。残留物を酢酸イソプロピル(60mL)に溶解し、10%クエン酸溶液(2×30mL)、1N HCl(12mL)、水(2×12mL)、飽和NaHCO水溶液(12mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。真空下で乾燥して、淡黄色の泡状物を得た。ES MS=605.31(M+1).
ステップ9:t−ブチル[1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]カルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}シクロヘキシル]カルバマート(1.65g)の酢酸(33mL、576mmol)、水(8.2mL、455mmol)、およびTHF(8.2mL)溶液を、40℃で18時間攪拌した。溶液を真空で濃縮した。残留物をロータリエバポレータにおいて、トルエン(2×30mL)で共沸乾燥して、オレンジ色の固体泡状物を得た。ES MS=491.20.
ステップ10:t−ブチル{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}カルバマート
Figure 2012516333
氷浴で冷却した粗製t−ブチル[1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]カルバマート(1.33g、2.71mmol)のDMA(11mL)溶液に、TEA(3.02mL、21.69mmol)を添加し、次いで内部温度を10℃未満に保ちながら、15分かけてメタンスルホニルクロリド(1.479mL、18.98mmol)を滴加した。得られたスラリーを氷浴温度で3時間攪拌した。LCMSアッセイは、トリスメシラート中間体への転換の完了を示した。ES MS=725.1.次いで、氷冷溶液に、5MのNaOH水溶液(5.42mL、27.1mmol)を添加した。冷却浴を除去し、攪拌混合物を80℃に18時間温めた。混合物を氷浴で冷却し、3N HCl(7mL)を添加した。混合物をHO(35mL)で希釈し、酢酸イソプロピル(2×30mL)で抽出した。合わせた抽出物を、10%クエン酸溶液(2×20mL)、飽和NaHCO水溶液(3×10mL)、ブライン(10mL)で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、所望の生成物を得た。ES MS=473.19(M+1).
ステップ11:10−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート
Figure 2012516333
氷浴で冷却したt−ブチル{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}カルバマート(0.91g、1.93mmol)およびTEA(0.322mL、2.311mmol)のアセトニトリル(4.8mL)攪拌溶液に、内部温度を15℃未満に保ちながら、メタンスルホン酸無水物(0.369g、2.118mmol)を3分かけて少しずつ添加した。混合物を0から15℃で30分間攪拌した。反応物を0℃に冷却し、HO(4.8mL)を添加してクエンチし、0℃で2時間攪拌し、酢酸イソプロピル(2×17mL)で抽出した。合わせた抽出物を、水(8mL)、ブライン(4mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、淡黄色の固体泡状物を得た。ES MS=551.19(M+1).
ステップ12:10−アミノ−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩
Figure 2012516333
粗製10−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート(0.99g、1.80mmol)をジオキサン中4N HCl(4.50mL、18mmol)に溶解した。混合物を室温で3.5時間攪拌し、その後、真空で濃縮した。真空下で乾燥して、淡黄色の固体泡状物を得た。ES MS=451.15(M+1).
ステップ13:10−{[(ジメチルアミノ)(オキソ)アセチル]アミノ}−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート
Figure 2012516333
ジクロロメタン(10mL)中の10−アミノ−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩(195mg、0.40mmol)、HOAt(82mg、0.60mmol)、N,N−ジメチルオキサミン酸(70mg、0.60mmol)、およびトリエチルアミン(0.223mL、1.60mmol)の混合物に、EDC(230mg、1.20mmol)を添加した。混合物を窒素下、室温で18時間攪拌し、EtOAc(40mL)で希釈し、10mLの10%クエン酸溶液、飽和NaHCO溶液、水、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥した。濾過し、真空で濃縮して、黄色のゴムを得た。ES MS=550.18(M+1).
ステップ14:N’−[2−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N−ジメチルエタンジアミド
粗製10−{[(ジメチルアミノ)(オキソ)アセチル]アミノ}−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート(180mg、0.328mmol)の2−プロパノール(6.5mL)攪拌溶液に、3M NaOH(0.109mL、0.328mmol)を添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を濃縮し、残留物を10%クエン酸溶液(4mL)とEtOAc(40mL)に分配した。有機層を集め、飽和NaHCO水溶液およびブラインで連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、黄色のゴムを得た。粗生成物をメタノールに溶解し、室温で18時間寝かせた。形成した沈殿物を濾過によって集め、真空で乾燥して、白色の結晶性固体として表題化合物を得た。HRMS(ES+):472.1991(M+1),H NMR(400MHz,CDCl)δ12.00(s,1H)、8.62(br s,1H)、8.17(s,1H)、7.38(m,2H)、7.02(t,J=9Hz,2H)、4.56(d,J=6Hz,2H)、4.17(m,2H)、3.29(s,3H)、2.92(s,3H)、2.51(m,3H)、2.09(m,2H)、1.97(m,2H)、1.72(s,2H).
N−(4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシ−10−{[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2012516333
実施例5のステップ13および14に記載の手順に従い、N,N−ジメチルオキサミン酸の代わりにモルホリン−4−イル(オキソ)酢酸を用い、黄色のゴムとして粗生成物を得た。分取逆相クロマトグラフィ(水中0.1%酢酸/アセトニトリル勾配溶離)で精製して、オフホワイトの結晶性固体として表題化合物を得た。HRMS(ES+):514.2107(M+1),H NMR(400MHz,CDCl)δ12.00(br s,1H)、8.48(br s,1H)、8.40(s,1H)、7.37(m,2H)、7.02(t,J=7Hz,2H)、4.55(d,J=6Hz,2H)、4.17(d,J=4Hz,2H)、4.02(m,2H)、3.70(m,4H)、3.53(m,2H)、2.5−2.6(m,3H)、1.9−2.1(m,4H)、1.72(m,2H).
N−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:3−[(EおよびZ)−2−フェニルエテニル]シクロペンタノン
Figure 2012516333
ジオキサン(300mL)および水(30mL)中の2−シクロペンテン−1−オン(25g、305mmol)とビス(アセトニトリル)(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボラート(2.314g、6.09mmol)の攪拌混合物に、トリメトキシ[(E)−2−フェニルエテニル]シラン(82g、365mmol;A.WienandおよびH.−U.Reissig、Organometallics、1990、vol.9、3133〜3142頁の方法で調製)を添加し、その後、混合物を90℃に20時間加熱した。次いで、MTBE(1000mL)を反応混合物に添加し、珪藻土による濾過によって沈殿物を除去した(フィルターパッドをMTBE3×50mLで洗い流す)。濾液を真空で濃縮した。移動相勾配0%〜20%EtOAc/ヘキサンを用い、750gシリカゲルカートリッジのフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製した。3−[(EおよびZ)−2−フェニルエテニル]シクロペンタノンを油として得て、一晩真空下で結晶化した。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.3(m,5H)、6.4(m,1H)、6.2(m,0.75H)、5.6(t,0.25H)、3.35(m,0.25H)、3.0(m,0.75H)、2.6−2.0および1.8(複合m,6H);ES MS M+1=187.19.
ステップ2:7−[(EおよびZ)−2−フェニルエテニル]−1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノナン
Figure 2012516333
3−[(EおよびZ)−2−フェニルエテニル]シクロペンタノン(24g、129mmol)、エチレングリコール(7.90mL、142mmol)、およびpTsOH(0.245g、1.289mmol)のトルエン(200mL)攪拌溶液を、ディーン・スターク水分離器において、18時間加熱還流した(浴温150℃)。混合物を室温に冷却し、MTBE(50mL)で希釈し、希NaHCO(25mL)で洗浄し、MgSOで乾燥した。濾過し、真空で濃縮して、無色の液体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.4−7.15(m,5H)、6.4(d,1H)、6.2(dd,1H)、3.9(m,4H)、2.8(m,1H)、2.1−1.5および1.8(複合m,6H);ES MS M+1=231.17.
ステップ3:1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノン−7−イルメタノール
Figure 2012516333
ドライアイスアセトン浴で−70℃に冷却した7−[(EおよびZ)−2−フェニルエテニル]−1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノナン(27g、117mmol)のMeOH(50mL)およびCHCl(50mL)攪拌溶液に、青色が持続するまで(2時間)、ガス分散チューブを通してオゾン流(5.63g、117mmol)を導入した。オゾン流を止め、混合物を10分間攪拌し、その後、溶液が無色になるまで窒素パージした。NaBH(8.87g、234mmol)を添加し、発熱が治まった後、18時間攪拌しながら、混合物を室温に温めた。反応混合物は、過酸化物試験紙で陰性(無色)であった。混合物を真空で濃縮し、酢酸エチル(750mL)および水(100mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。真空で濃縮した後、ヘキサン中0%から75%MTBEで溶離し、750gシリカゲルカラムで残留物を精製して、1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノン−7−イルメタノールを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.9(s,4H)、3.6(m,2H)、2.25(m,1H)、2.0(m,2H)、1.95(m,2H)、1.6(m,1H)、1.5(m,1H);ES MS M+1=159.13.
ステップ4:3−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノン
Figure 2012516333
1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノン−7−イルメタノール(15g、95mmol)、THF(125mL)、および2N HCl(47.4mL、95mmol)の混合物を、25℃で24時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、THF250mLで希釈し、氷浴で冷却し、アンモニアガス(16.15g、948mmol)を10分間溶液に分散した。有機層を集め、濃厚な白色沈殿物を含有する水層を酢酸エチル中50%THFで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、透明な油を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.6(m,2H)、2.5−2.0(複合m,6H)、1.7(m,1H);ES MS M+1=115.00.
ステップ5:3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタノン
Figure 2012516333
DMF(20mL)中の3−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノン(10g、88mmol)、イミダゾール(17.89g、263mmol)、TBDMS−Cl(19.81g、131mmol)の混合物を共栓フラスコにおいて、室温で18時間攪拌した。さらに3.2gのイミダゾールおよび3.5gのTBDMS−Clを添加し、混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を水(200mL)で希釈し、MTBE(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空で溶媒を除去して、無色の液体を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ3.6(dd,2H)、2.4−2.0(複合m,6H)、1.7(m,1H)、0.9(s,9H)、0.02(s,6H).
ステップ6:ラセミ体シスおよびトランスt−ブチル[3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−シアノシクロペンチル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
ジオキサン(40mL)中の3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンタノン(20.10g、88mmol)およびメチルアミン塩酸塩(17.82g、264mmol)の氷冷攪拌混合物に、シアン化ナトリウム(12.94g、264mmol)および水(40.0mL)を添加した。混合物を共栓フラスコで24時間攪拌した。TLC(10%EtOAc/ヘキサン)は、出発材料が完全に消費されていないことを示した。さらに8gのメチルアミン塩酸塩および6gのシアン化ナトリウムを添加し、混合物を24時間攪拌した。混合物を酢酸イソプロピル(3×150mL)で抽出し、合わせた抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。残留物を酢酸イソプロピル(250mL)に溶解し、二炭酸ジ−t−ブチル(38.4g、176mmol)を添加し、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。さらに10gの二炭酸ジ−t−ブチルを添加し、混合物を24時間攪拌した後、真空で濃縮した。ヘキサン中0%〜10%EtOAcの勾配溶離を用い、750gシリカゲルカートリッジのフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、無色の油として2種の異性体を得た。
異性体A−H NMR(400MHz,CDCl)δ3.5(d,2H)、2.9(s,3H)、2.5(m,2H)、2.4(m,1H)、1.9(m,2H)、1.75(m,1H)、1.6(m,1H)、1.45(s,9H)、0.9(s,9H)、0.02(s,6H);ES MS M+1=369.22.
異性体B−H NMR(400MHz,CDCl)δ3.5(d,2H)、2.9(s,3H)、2.35(m,2H)、2.2(m,2H)、1.9(m,2H)、2.05(m,1H)、1.9(m,1H)、1.6(m,1H)、1.45(s,9H)、0.9(s,9H)、0.02(s,6H);ES MS M+1=369.22.
ステップ7:トランスt−ブチル[3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)シクロペンチル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル[3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−シアノシクロペンチル]メチルカルバマート異性体B(7.5g、20.35mmol)のメタノール(10mL)攪拌溶液に、50%ヒドロキシルアミン(1.62mL、26.5mmol)を添加した。混合物を60℃に18時間加熱し、冷却し、真空で濃縮した。メタノールから濃縮し、真空で乾燥して、過剰のヒドロキシルアミンおよび水を除去して、所望の生成物を得た。ES MS=402.26(M+1),H NMR(400MHz,CDCl)δ7.0(br s,1H)、5.08(s,2H)、3.6−3.5(m,2H)、3.00および2.87(2シングレット,3H)、2.4−2.0(m,4H)、1.8−1.5(m,3H)、1.45(s,9H)、0.88(s,9H)、0.04(s,6H).
ステップ8:ジメチル2−({[アミノ{トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート
Figure 2012516333
窒素下、−10℃に冷却した粗製トランスt−ブチル[3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)シクロペンチル]メチルカルバマート(13.7mmol)のMeOH(14mL)攪拌溶液に、内部温度を−10℃に保ちながら、ジメチルアセチレンジカルボキシラート(1.77mL、14.4mmol)をゆっくりと添加した。得られた溶液を−10から+15℃で18時間攪拌した。混合物を真空で濃縮して、黄色の油を得て、それを25%EtOAc/ヘキサンで溶離し、シリカゲルパッドを通して精製して、所望の生成物を得た。ES MS=544.32(M+1).
ステップ9:メチル2−{トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
ジメチル2−({[アミノ{トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート(6.95g)をo−キシレン(51mL)に溶解し、115℃±5℃で24時間加熱した。反応物は115℃に達した直後に暗色となった。混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。10から65%EtOAc/ヘキサンで溶離し、シリカゲルカラムのフラッシュカラムクロマトグラフィで、得られたオレンジ色の油を精製して、淡黄色の泡状物を得た。ES MS=512.25(M+1).
ステップ10:t−ブチル[トランス−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}シクロペンチル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
2−プロパノール(132mL)中のメチル2−{トランス−1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(3.37g、6.59mmol)、4−フルオロベンジルアミン(0.907g、7.24mmol)、およびTEA(1.84mL、13.2mmol)の混合物を、窒素下、78℃±2℃に18時間加熱した。混合物を真空で濃縮した。残留物を酢酸イソプロピル(115mL)に溶解し、10%クエン酸溶液(2×65mL)、1N HCl(30mL)、水(2×25mL)、飽和NaHCO水溶液(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、淡黄色の泡状物を得た。ES MS=605.30(M+1).
ステップ11:t−ブチル[トランス−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}−3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル[トランス−3−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}シクロペンチル]メチルカルバマート(3.29g)の酢酸(66mL、1153mmol)、水(16.5mL、916mmol)、およびTHF(16.5mL)溶液を、40℃で18時間攪拌した。溶液を真空で濃縮し、残留物を真空で、トルエン(2×60mL)と共沸乾燥させ、オレンジ色の泡状物を得た。ES MS=491.20.
ステップ12:t−ブチル{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}メチルカルバマート
Figure 2012516333
段階1−氷浴で冷却したt−ブチル[トランス−1−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−2−イル}−3−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]メチルカルバマート(2.72g、5.55mmol)のDMA(22mL)溶液に、TEA(6.18mL、44.4mmol)を添加し、次いで内部温度を10℃未満に保ちながら、20分かけてメタンスルホニルクロリド(3.02mL、38.8mmol)を滴加した。得られたスラリーを氷浴温度で3時間攪拌した。LCMSアッセイは、トリスメシラート中間体への転換の完了を示した。ES MS=725.1.
段階2−冷却したスラリーに、5MのNaOH水溶液(11.1mL、55.5mmol)を滴加した。次いで、混合物を80℃に温め、18時間攪拌した。混合物を氷浴で冷却し、3N HCl(14mL)を添加した。混合物をHO(70mL)で希釈し、酢酸イソプロピル(2×60mL)で抽出した。合わせた抽出物を、10%クエン酸水溶液(2×40mL)、飽和NaHCO水溶液(3×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄した。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、所望の生成物を得た。ES MS=473.19(M+1).
ステップ13:10−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート
Figure 2012516333
t−ブチル{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}メチルカルバマート(1.76g、3.72mmol)およびTEA(0.623mL、4.47mmol)のアセトニトリル(9.5mL)氷冷攪拌溶液に、内部温度を15℃未満に保ちながら、メタンスルホン酸無水物(0.714g、4.10mmol)を3分かけて数回に分けて添加した。混合物を0から15℃で30分間攪拌した。反応物を0℃に冷却し、HO(9.5mL)を添加してクエンチし、0℃で2時間攪拌し、酢酸イソプロピル(2×35mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水(10mL)、ブライン(8mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮して、褐色の固体泡状物として所望の生成物を得た。ES MS=551.19(M+1).
ステップ14:2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−(メチルアミノ)−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩
Figure 2012516333
10−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート(1.95g、3.54mmol)をジオキサン中4N HCl(8.85mL、35.4mmol)に溶解し、混合物を2時間攪拌した。溶液を真空で濃縮して、淡黄色の固体泡状物を得た。ES MS=451.15(M+1).
ステップ15:2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−{メチル[(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)カルボニル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート
Figure 2012516333
ジクロロメタン(8mL)中の2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−(メチルアミノ)−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩(195mg、0.40mmol)、HOAt(82mg、0.60mmol)、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボン酸カリウム(100mg、0.60mmol)、トリエチルアミン塩酸塩(83mg、0.60mmol)、およびトリエチルアミン(0.167mL、1.20mmol)の混合物に、EDC(230mg、1.20mmol)を添加した。混合物を窒素下、室温で18時間攪拌した。混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、それぞれ10mLの10%クエン酸水溶液、飽和NaHCO溶液、およびブラインで洗浄した。溶液をNaSOで乾燥し、真空で濃縮して、黄色のゴムを得た。ES MS=561.16(M+1).
ステップ16:N−(4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシ−10−{メチル[(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)カルボニル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド
2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−{メチル[(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)カルボニル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート(79mg、0.14mmol)の2−プロパノール(2.8mL)攪拌溶液に、3M NaOH(0.047mL、0.14mmol)を添加し、混合物を室温で2.5時間攪拌した。反応物を真空で濃縮し、残留物を10%クエン酸水溶液(2mL)とEtOAc(20mL)に分配した。有機層を集め、それぞれ4mLの飽和NaHCO水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。分取逆相クロマトグラフィ(水中0.1%酢酸/アセトニトリル勾配溶離)で残留物を精製して、白色の結晶性固体を得た。HRMS(ES+):483.1786(M+H)、H NMR(400MHz,CDCl)δ12.0(br s,1H)、8.2(br s,1H)、7.32(m,2H)、7.00(t,J=9Hz,2H)、4.55(m,1H)、4.48(m,1H)、4.06(d,J=13Hz,1H)、3.86(m,1H)、3.49(s,3H)、3.1−3.3(m,2H)、2.87(br s,1H)、2.58(s,3H)、2.0−2.5(m,4H).
N−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−(メチルアミノ)−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩(実施例7のステップ14)から出発して、実施例5のステップ13および14に記載の手順に従って、黄色のゴムを得た。メタノールから2回結晶化して、白色の結晶性固体として表題化合物を得た。HRMS(ES+):472.1993(M+1),H NMR(400MHz,CDCl)δ12.2(s,0.5H)、12.0(s,0.5H)、9.8(br s,0.5H)、9.3(br s,0.5H)、7.38(m,2H)、6.99(t,J=8Hz,2H)、4.5(m,2H)、4.02(m,1H)、3.81(br s,1H)、3.49(d,J=5Hz,1H)、2.8−3.3(m,10H)、2.2−2.5(m,3H)、1.6−2.0(m,2H).
N−(4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシ−10−{メチル[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド
Figure 2012516333
2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−10−(メチルアミノ)−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−3−イルメタンスルホナート塩酸塩(実施例7のステップ14)から出発して、実施例8に記載の手順に従って、黄色のゴムを得た。分取逆相クロマトグラフィ(水中0.1%酢酸/アセトニトリル勾配溶離)で精製して、薄いオレンジ色の結晶性固体として表題化合物を得た。HRMS(ES+):514.2100(M+1).H NMR(400MHz,CDCl)δ12.2(s,0.5H)、12.0(s,0.5H)、9.6(br s,0.5H)、9.2(br s,0.5H)、7.36(m,2H)、6.99(t,J=7Hz,2H)、4.5(m,2H)、4.02(m,1H)、3.4−3.9(m,9H)、2.8−3.3(m,5H)、1.9−2.4(m,4H)、1.75(m,1H).
[実施例10A]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:2−[(ベンジルオキシ)メチル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン
Figure 2012516333
水素化ナトリウム(60%鉱油中分散液5.26g、131mmol)の乾燥DMF(100mL)攪拌懸濁液を、窒素雰囲気下、氷浴で冷却した。2−ヒドロキシメチル3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(15mL、131mmol)を30分かけて滴加し、得られた混合物を0℃で2時間攪拌した。臭化ベンジル(16mL、133mmol)を添加し、攪拌した反応混合物を18時間かけて室温に温めた。反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液(100mL)でクエンチし、生成物をエーテル(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、水およびブライン溶液で連続して洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン中5〜20%酢酸エチルの勾配を用い、シリカゲルカラム(330g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た(Rf=0.5、10%EtOAc/ヘキサン)。
H NMR(399MHz,CDCl):δ:7.36−7.23(m,5H)、6.40(d,J=6.07Hz,1H)、4.68(s,1H)、4.59(q,J=6.06Hz,2H)、4.05−3.98(m,2H)、3.62−3.44(m,1H)、2.14−2.03(m,1H)、1.96(d,J=17.25Hz,1H)、1.89−1.81(m,1H)、1.76−1.62(m,1H).ES MS=205.1(M+1).
ステップ2:6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール
Figure 2012516333
2−[(ベンジルオキシ)メチル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(17g、83mmol)の乾燥THF(200mL)攪拌溶液を、氷浴で冷却した。9−BBNのTHF溶液(200mL、0.5M溶液)を30分かけて滴加し、攪拌した溶液を18時間かけて室温に温めた。過ホウ酸ナトリウム(50g)の水(200mL)溶液をゆっくりと加えて、過剰9−BBNをクエンチし、得られた混合物を1時間攪拌した。生成物をエーテル(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、水およびブライン溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン中15〜50%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(330g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た(Rf=0.5、40%EtOAc/ヘキサン)。ES MS=205.1(M+1).
ステップ3:6−[(ベンジルオキシ)メチル]ジヒドロ−2H−ピラン−3(4H)−オン
Figure 2012516333
6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(13g、59mmol)の乾燥ジクロロメタン(200mL)溶液に、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(32g、76mmol)を添加し、反応物を18時間攪拌した。反応物をイソプロピルアルコール(20mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残留物をエーテル(300mL)に懸濁し、固体を濾過によって除去した。濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサン中15〜50%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(330g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た(Rf=0.5、25%EtOAc/ヘキサン)。H NMR(399MHz,CDCl):δ7.38−7.33(m,4H);7.33−7.27(m,1H);4.60(q,J=6.26Hz,2H);4.20(d,J=16.6Hz,2H);4.00(d,J=16.6Hz,1H);3.63−3.49(m,2H);2.62(ddd,J=10.8,10.6,5.3Hz,1H);2.47(ddd,J=16.8,10.9,6.9Hz,1H);2.12−1.88(m,2H).ES MS=203.3(M+1).
ステップ4:t−ブチル{6−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチルカルバマート
Figure 2012516333
6−[(ベンジルオキシ)メチル]ジヒドロ−2H−ピラン−3(4H)−オン(10g、45mmol)の1:1メタノール:水(100mL)攪拌溶液に、メチルアミン塩酸塩(4.6g、68mmol)およびシアン化ナトリウム(3.4g、68mmol)を添加した。溶液を室温で48時間攪拌した。溶液を炭酸ナトリウム飽和溶液(50mL)で塩基性にした(pH=9)。生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をジクロロメタン(300mL)に溶解し、攪拌した溶液に二炭酸ジ−t−ブチル(10g、47mmol)を添加した。溶液を密閉容器中、60℃に加熱し、36時間攪拌し、室温に冷却し、その後、塩酸水溶液(1M溶液50mL)で酸性にした。有機層を分離し、水(50mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン中5〜50%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(750g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た(Rf=0.5、40%EtOAc/ヘキサン)。H NMR(599MHz,CDCl):δ7.36−7.32(m,5H);4.62−4.53(m,2H);3.61−3.53(m,2H);3.48−3.42(m,1H);3.40(d,J=11.0Hz,2H);2.94(s,3H);2.50−2.46(m,1H);2.02−1.99(m,1H);1.90−1.83(m,2H);1.52(s,9H).ES MS=360.1(M+1).
ステップ5:t−ブチル{−3−[(E/Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−6−[トランス−(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチルカルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル{6−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチルカルバマート(4g、11mmol)のメタノール(80mL)溶液に、ヒドロキシルアミンの50%水溶液(1.5mL、22mmol)を添加し、混合物を60℃で18時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をトルエンに溶解し、減圧下で濃縮して(2×50mL)、微量のヒドロキシルアミンおよび水を除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=394.1(M+1).
ステップ6:ジエチル(2E/Z)−2−{[((1E/Z)−アミノ{トランス−6−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチレン)アミノ]オキシ}ブト−2−エンジオアート
Figure 2012516333
t−ブチル{(3R,6R)−3−[(E/Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−6−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチルカルバマート(4.3g、11mmol)のメタノール(20mL)攪拌溶液に、窒素下、−20℃で、ジメチルアセチレンジカルボキシラート(2.0mL、15.3mmol)を添加した。反応物を−20℃で2時間攪拌し、その後、18時間攪拌しながら室温に温めた。溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエンに溶解し、減圧下で濃縮して(50mL)、微量のメタノールを除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=536.2(M+1).
ステップ7:メチル2−{6−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
ジエチル(2E/Z)−2−{[((1E/Z)−アミノ{6−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチレン)アミノ]オキシ}ブト−2−エンジオアート(4g、7.5mmol)のo−キシレン(50mL)攪拌溶液を、窒素下、130℃で24時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を減圧下で除去した。DCM中0〜10%MeOHの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(300g)で残留物を精製した。生成物はDCM中6%MeOHで溶離した。ES MS=504.1(M+1).
ステップ8:メチル2−{6−トランス−[ヒドロキシメチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
窒素雰囲気下、メチル2−{6−トランス−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(4.0g、8mmol)、エタノール(50mL)、および酢酸(5mL、87mmol)を合わせた。10%Pd/C(1g)を添加し、混合物を水素ガス雰囲気下、50psiで48時間、Parr装置で振盪した。混合物を珪藻土で濾過して触媒を除去し、濾液の溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエン(100mL)に溶解し、減圧下で濃縮して、微量のエタノールおよび水を除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=414.3(M+1).
ステップ9:メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ]−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
メチル2−{6−トランス−[ヒドロキシメチル]−3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキシラート(2.0g、4.75mmol)を、窒素下、乾燥DCM(50mL)に溶解し、攪拌した溶液を氷浴で冷却した。混合物にトリエチルアミン(3.37mL、24.2mmol)を添加し、次いでメタンスルホニルクロリド(1.5mL、19.35mmol)を添加した。混合物を1時間攪拌し、その後、水(20mL)で希釈した。有機層を分離し、ブライン溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製トリスメシラートをさらに精製することなく用いた。ES MS:m/z=648.1(M+1).
トリスメシラート(3.0g、4.63mmol)のジメチルホルムアミド(40mL)攪拌溶液に、炭酸セシウム(3.32g、10.19mmol)を添加した。反応混合物を予め90℃に加熱した油浴に入れ、20分間攪拌した。溶液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。ヘキサン中30〜100%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲルカラム(40g)のフラッシュクロマトグラフィで残留物を精製した。生成物はヘキサン中70%酢酸エチルで溶離した。2つのエナンチオマーを、100バール、35℃、10分間の無勾配下、CO中10%EtOHでキラルAS−Hカラム(5μm、21.2mm×25cm)を用い、キラルクロマトグラフィによって分離した。H NMR(599MHz,CDCl):δ5.13(d,J=12.3Hz,1H);4.67(d,J=15.9Hz,1H);4.52−4.45(m,1H);4.12−4.00(m,1H);3.93(m,4H);3.52(s,3H);3.03(s,3H);2.40−2.26(m,2H);2.23−2.14(m,2H);1.40(s,9H).ES MS:m/z=474.1(M+1).
ステップ10:t−ブチル(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート
Figure 2012516333
メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ]−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラート(ステップ9の第1溶離エナンチオマー、150mg、0.37mmol)のエタノール(10mL)溶液に、4−フルオロベンジルアミン(0.13mL、0.91mmol)を添加した。攪拌した溶液を80℃に18時間加熱した。溶液を冷却し、エタノールを減圧下で除去した。粗生成物を酢酸エチル(50mL)に溶解し、塩酸水溶液(1.0M溶液10mL)で洗浄した。有機層を分離し、水とブラインで連続して洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をさらに精製することなく用いた。ES MS:m/z=489.3(M+1).
ステップ11:N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩
Figure 2012516333
t−ブチル(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート(150mg、0.37mmol)をHCl/ジオキサン(4M溶液4mL)に溶解し、3時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をトルエン(20mL)に懸濁し、減圧下で濃縮して、微量の水を除去した。粗生成物を高真空下で乾燥し、精製することなく次のステップに用いた。ES MS:m/z=389.2(M+1).
ステップ12:N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−トリメチルエタンジアミド
N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩(134mg、0.35mmol)の乾燥DCM(5mL)攪拌溶液に、窒素下、トリエチルアミン(194μL、1.4mmol)を添加し、次いでクロロシュウ酸エチル(40μL、0.5mmol)を添加した。反応物を室温で2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を、ジメチルアミンを含有するメタノール(2M溶液5mL)に溶解し、混合物を60℃で18時間加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、水:アセトニトリル(0.1%TFA含有)移動相勾配(30分で20〜70%アセトニトリル、50mL/分)を用い、逆相HPLC(Xterra C18カラム)で粗生成物を精製した。生成物含有画分を濃縮して、非晶質の白色固体として所望の生成物を得た。H NMR(399MHz,DMSO):δ9.58(br.s,1H);7.38(dd,J=8.2,5.6Hz,2H);7.15(dd,J=8.3,5.8Hz,2H);4.98(d,J=12.0Hz,1H);4.63(dd,J=16.2,5.7Hz,1H);4.52(dd,J=15.0,6.6Hz,1H);4.45(m,2H);4.40(d,J=6.7Hz,1H);4.03−3.89(m,2H);2.96(s,3H);2.90(s,6H);2.21−2.13(m,3H);1.55−1.46(m,1H).HR MS:ESI=488.1953(M+1);計算値488.1946(M+1).
[実施例10B]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
実施例10Aのステップ10〜12に示した手順を用い、実施例10Aのステップ9の第2溶離エナンチオマーを表題化合物に転換した。H NMR(399MHz,CDCl):δ9.57(br.s,1H);7.37(dd,J=8.2,5.4Hz,2H);6.99(dd,J=16.5,8.4Hz,2H);5.19(d,J=12.3Hz,1H);4.92(dd,J=16.3,5.8Hz,1H);4.62(dd,J=14.4,6.7Hz,1H);4.53−4.42(m,2H);4.01−3.92(m,2H);3.06−2.96(m,9H);2.44−2.30(m,1H);2.30−2.13(m,2H);1.55−1.41(m,1H).HR MS:ESI=488.1940(M+1);計算値488.1946(M+1).
[実施例11A]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ10で4−フルオロベンジルアミンの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンを用いたことを除いて、実施例10Aのステップ10〜12の手順を用い、実施例10Aのステップ9の第1溶離エナンチオマーから出発して、表題化合物を調製した。H NMR(399MHz,CDCl):δ9.53(br.s,1H);7.23−7.14(m,2H);6.92(t,J=9.0Hz,1H);5.19(d,J=12.3Hz,1H);4.92(dd,J=16.3,5.8Hz,1H);4.59(dd,J=14.5,6.7Hz,1H);4.51(dd,J=8.7,5.7Hz,1H);4.43(dd,J=14.6,6.1Hz,1H);3.98(dd,J=14.0,7.8Hz,2H);3.06−2.95(m,9H);2.43−2.31(m,1H);2.24(s,3H);2.18(d,J=11.5Hz,2H);1.54−1.42(m,2H).HR MS:ESI=502.2091(M+1);計算値502.2096(M+1).
[実施例11B]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ10で4−フルオロベンジルアミンの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンを用いたことを除いて、実施例10Aのステップ10〜12の手順を用い、実施例10Aのステップ9の第2溶離エナンチオマーから出発して、表題化合物を調製した。HR MS:ESI=502.2094(M+1);計算値502.2096(M+1).
[実施例12A]
N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ4でメチルアミン塩酸塩の代わりにエチルアミン塩酸塩を用いたことを除いて、実施例10Aに示した手順を用い、表題化合物を調製した。ステップ9のエナンチオマーの分離は、SFC条件を用い、キラルクロマトグラフィによって達成した(5μm、21.2mm×25cmAS−Hカラムで50mL/分、CO中10%EtOH、10分間の無勾配、100バール、35℃)。
ステップ9の第1溶離エナンチオマーをさらに、実施例10Aのステップ10〜12の手順に記載のとおり、表題化合物に合成した。H NMR(399MHz,CDCl):δ9.31(s,1H);7.37(dd,J=8.2,5.3Hz,2H);7.03−6.93(m,2H);5.20(dd,J=12.1,1.4Hz,2H);4.91(dd,J=16.2,5.5Hz,1H);4.66(dd,J=14.5,6.9Hz,1H);4.51(dd,J=8.0,5.1Hz,1H);4.44(dd,J=14.5,5.9Hz,1H);3.98(d,J=16.3Hz,1H);3.89(d,J=12.2Hz,1H);3.60(dd,J=15.8,7.4Hz,1H);3.35(dd,J=15.8,7.5Hz,1H);2.98(d,J=2.3Hz,6H);2.43−2.28(m,2H);2.29−2.17(m,2H);1.26(t,J=7.0Hz,3H).
HR MS:ESI=502.295(M+1);計算値502.2096(M+1).
[実施例12B]
N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
実施例12Aのステップ9の第2溶離エナンチオマーを用いたことを除いて、実施例10Aに示した手順を用い、表題化合物を調製した。HR MS:ESI=502.2096(M+1);計算値502.2096(M+1).
[実施例13A]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
実施例10Aのステップ4〜9に示した手順を用い、4−[1−(ベンジルオキシ)エチル]シクロヘキサノン(J.Am.Chem.Soc.1988、110、2312〜14頁に従って調製)から、表題化合物を合成した。ステップ9において、2つのエナンチオマーをSFC条件下(AS−Hキラルカラム、5μm、21.2mm×25cm、CO中10%EtOH、10分間の無勾配、100バール、35℃)、キラルクロマトグラフィによって分離した。ステップ9の第1溶離エナンチオマーをさらに、実施例10Aのステップ10〜12に記載のとおり合成して、表題化合物を得た。HR MS:ESI=500.2304(M+1);計算値500.2325(M+1).
[実施例13B]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ9の第2溶離エナンチオマーを用いたことを除いて、実施例10Aに示した手順を用い、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=500.2306(M+1);計算値500.2304(M+1).
[実施例14]
N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:4−[(ベンジルオキシ)メチル]−4−ヒドロキシシクロヘキサノン
Figure 2012516333
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%;2.01g、50.3mmol)のDMF(168mL)冷却(0℃)懸濁液に、反応温度を3℃未満に保ちながら、ベンジルアルコール(4.78ml、46.1mmol)を滴加した。添加が完了した後、混合物を0℃で15分間、次いで室温で45分間攪拌した。反応混合物を再び0℃に冷却し、反応温度を5℃未満に保ちながら、1,7,10−トリオキサジスピロ−[2.2.4.2]ドデカン(7.14g、41.9mmol(Synthetic Communications 2003、vol.33、2135〜2143頁の手順に従って合成した)を添加した。反応物を室温に温め、その後、55℃で一晩加熱した。反応物を冷却し、氷水(1300mL)およびEtOAc(250mL)に注ぎ入れた。水層をEtOAcでさらに3回抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、40分で0〜50%EtOAc/ヘキサンの段階的勾配で溶離し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(RediSep ISCOカラム、120gシリカ)で精製した。適切な画分を集めて、濃縮し、無色の油として8−[(ベンジルオキシ)メチル]−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールを得た。ES MS=279.3(M+1).この中間体(4.93g、17.71mmol)を、THF(44mL)とHCl水溶液(18mL)の混合物中の溶液として、室温で一晩攪拌した。生成混合物を真空下で濃縮した。残留物を水とEtOAcに分配した。有機抽出物をNaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、淡黄色の油として表題化合物を得た。この材料をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS=235.3(M+1).
ステップ2:t−ブチル(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5,9−ジヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート
Figure 2012516333
実施例1のステップ1から7に記載の手順に従い、ステップ7で4−フルオロベンジルアミンの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンを用い、表題化合物を調製した。
ステップ3:N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−1−(メチル−アミノ)−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド
Figure 2012516333
t−ブチル(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5,9−ジヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチルカルバマート(120mg、0.23mmol)の無水DMF(2mL)冷却(0℃)溶液を、NaH(37mg、60%油分散液)で処理し、10分間攪拌し、硫酸ジメチル(88mg、0.69mmol)で処理し、同じ温度で3時間攪拌した。反応混合物をHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物のLC−MS分析は、モノメチル化およびジメチル化生成物の混合物が生成されたことを示した。残留物を塩化メチレン(2mL)に溶解し、0℃に冷却し、三臭化ホウ素(0.67mL、塩化メチレン中1M溶液)で処理した。混合物を0℃で2時間、室温で1時間攪拌した。生成混合物をメタノールで処理し、真空下で濃縮して、表題化合物を得た。ES MS=431.2(M+1).
ステップ4:N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド
実施例1のステップ9に記載の手順に従って、オキサリルアミド部分を導入し、表題化合物を調製した。H NMR(400MHz,CDCl):δ9.55(br.s,1H);7.52−7.17(m,2H);6.91(t,J=8.4Hz,1H);4.92(d,J=14.7Hz,1H);4.50(dd,J=14.2,6.9Hz,1H);4.42(dd,J=15.2,5.4Hz,1H);3.59(d,J=15.7Hz,1H);3.37−3.31(m,1H);3.29(s,3H);3.02(s,3H);2.99(s,3H);2.98(s,3H);2.23(s,3H);2.19−2.16(m,2H);1.98−1.93(m,2H);1.68−1.65(m,1H).HR MS:ESI=530.2408(M+1);計算値530.2415(M+1).
[実施例15]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ2で4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンの代わりに4−フルオロベンジルアミンを用いたことを除いて、実施例14に示した手順を用い、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=516.2263(M+1);計算値516.2258(M+1).
[実施例16]
N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ストレッカー反応でメチルアミンの代わりにエチルアミンを用いたことを除いて、実施例14に示した手順を用い、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=530.2416(M+1);計算値530.2415(M+1).
[実施例17]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5,9−ジヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ3のO−メチル化を除いて、実施例14に示した手順を用い、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=502.2107(M+1);計算値502.2102(M+1).
[実施例18]
N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミドのエナンチオマー(実施例10の類似物)
Figure 2012516333
以下の変更を加えて、実施例10Aに示した手順を用い、表題化合物を合成した。
1.ステップ4で、メチルアミン塩酸塩の代わりにエチルアミン塩酸塩を用いた。
2.ステップ9で、ラセミ中間体(メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ]−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラート)を、キラルクロマトグラフィによって個々のエナンチオマーに分離した後、
化合物18A:実施例10Aのステップ10に記載のとおり、4−フルオロベンジルアミンの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンジルアミンを用い、溶離の早いエナンチオマーを処理した。HR MS:ESI=516.2266(M+1);計算値516.2258(M+1).
化合物18B:メチル1−[(t−ブトキシカルボニル)(エチル)アミノ]−5−[(メチルスルホニル)オキシ]−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキシラートの第2溶離エナンチオマーを、表題化合物に転換した。HR MS:ESI=516.2269(M+1);計算値516.2258(M+1).
[実施例19]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチル−N−プロピルエタンジアミド(実施例10の類似物)
Figure 2012516333
ステップ4でメチルアミン塩酸塩をn−プロピルアミン塩酸塩と置き換え、実施例10Aに示した手順を用い、表題化合物を合成した。HR MS:ESI=516.2252(M+1);計算値516.2258(M+1).
[実施例20]
N−(9−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドのエナンチオマー
Figure 2012516333
ステップ1:t−ブチル[(2−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ]ジメチルシラン
Figure 2012516333
無水THF(50mL)とHMPA(3.34mL)の混合物中のエチル3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシラート(2g、12.8mmol)の冷却(−78℃)溶液に、LDAの溶液(11.1mL、16.6mmol、シクロヘキサン中1.5M)を添加した。反応混合物を−78℃で1時間攪拌し、ヨウ化エチル(5.17mL、64mmol)で処理し、室温に温めた。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、エチル2−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−カルボキシラートを得た。エステルを対応するアルコールにLAHで還元した。上記エステル(9g、48.9mmol)の無水エーテル冷却(0℃)溶液を、LAHの溶液(12.1mL、48.9mmol、THF/トルエン中4M溶液)を滴加して処理した。反応混合物を同じ温度で3時間攪拌し、水(1.9mL)、10%NaOH水溶液(19mL)、および飽和塩化アンモニウムで連続してクエンチした。生成混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を真空下で濃縮して、対応するアルコールを得て、それをさらに精製することなくシリル化した。上記アルコール(6.5g、45.7mmol)、DMAP(0.56g、4.6mmol)、イミダゾール(4.05g、59.4mmol)、およびt−ブチルジメチルクロロシラン(8.3g、54.9mmol)のDMF溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解した。生成物溶液を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、0%から10%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、t−ブチル[(2−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ]ジメチルシランを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ6.27(dt,J=6.2,1.9Hz,1H)、4.61(m,1H)、3.54(d,J=10Hz,1H)、3.50(d,J=10Hz,1H)、1.97−1.93(m,2H)、1.78−1.53(m,5H)、1.28(brシグナル,2H)、0.89(br s)、0.02(s,6H).
ステップ2:6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−エチルジヒドロ−2H−ピラン−3−(4H)−オン
Figure 2012516333
t−ブチル[(2−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ]ジメチルシラン(1g、3.9mmol)のTHF(40mL)冷却(0℃)溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(0.39mL、3.9mmol)を滴加した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、再び0℃に冷却し、過酸化水素(1.13mL、12.8mmol、30%水溶液)、および水酸化ナトリウム水溶液(0.27mL、5.1mmol、50%溶液)で連続して処理した。反応混合物をエチルエーテルで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、6−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−メチル)−6−エチルテトラヒドロ−2H−ピラン−3−オールを得て、それを次のとおり、対応するケトンに酸化した。
このアルコール(19.0g、69.2mmol)およびDMSO(14.7mL、208mmol)のジクロロメタン(500mL)冷却(−78℃)溶液に、塩化オキサリル(9.1mL、104mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、トリエチルアミン(48.2mL、346mmol)で処理した。得られた混合物を−78℃で〜30分間、0℃で2時間攪拌した。生成混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。表題化合物と対応する脱シリル化生成物の混合物を得た。
表題化合物と対応する脱シリル化生成物の混合物を、実施例20のステップ1に記載した手順と類似の方法で再シリル化して、主生成物として表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ4.11(d,J=17.9Hz,1H)、4.00(d,J=17.9Hz,1H)、3.57(s,2H)、2.59−2.38(m,2H)、2.13(m,1H)、1.78−1.51(m,3H)、1.27(br s,3H)、0.90(s,9H)、0.07(s,6H).
ステップ3:N−(9−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
以下の変更を加えて、実施例5のステップ4から14に記載の手順に従って、表題化合物を調製した。
1.ステップ4で、塩化アンモニウムの代わりにメチルアミン塩化水素を用いた。
2.ステップ14で、ラセミ最終生成物のキラルカラムクロマトグラフィ分離によって、溶離の早いエナンチオマー(化合物20A)と溶離の遅い異性体(化合物20B)を得た。
化合物20A:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.55(br s,1H)、7.37(dd,J=8.2,5.4Hz,2H)、6.98(t,J=8.52Hz,2H)、5.15(d,J=12.4Hz,1H)、4.79(d,J=16.1Hz,1H)、4.62(dd,J=14.5,6.7Hz,1H)、4.47(dd,J=14.5,6.1Hz,1H)、3.96(d,J=12.4Hz,1H)、3.78(d,J=16.1Hz)、3.02(s,3H)、3.00(s,3H)、2.97(s,3H)、2.27−1.98(m,2H)、1.73−1.62(m,2H)、1.46(m,1H)、1.00(t,J=7.4Hz,3H).HR MS:ESI=516.2268(M+1);計算値516.2258(M+1).
化合物20B:HR MS:ESI=516.2270(M+1);計算値516.2258(M+1).
[実施例21]
N−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドのエナンチオマー
Figure 2012516333
ステップ1でヨードエタンの代わりにヨードメタンを用いたことを除いて、実施例20に記載の手順に従って、表題化合物を調製した。ラセミ最終生成物のキラルカラムクロマトグラフィ分離によって、溶離の早いエナンチオマー(化合物21A)と溶離の遅い異性体(化合物21B)を得た。
化合物21A:HR MS:ESI=502.2112(M+1);計算値502.2102(M+1).
化合物21B:HR MS:ESI=502.2116(M+1);計算値502.2102(M+1).
[実施例22]
N’−(9−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N−ジメチルエタンジアミドのエナンチオマー
Figure 2012516333
ステップ4でメチルアミン塩化水素の代わりに塩化アンモニウムを用いたことを除いて、実施例20に記載の手順に従って、表題化合物を調製した。ラセミ最終生成物のキラルカラムクロマトグラフィ分離によって、溶離の早いエナンチオマー(化合物22A)と溶離の遅い異性体(化合物22B)を得た。
化合物22A:HR MS:ESI=502.2109(M+1);計算値502.2102(M+1).
化合物22B:HR MS:ESI=502.2118(M+1);計算値502.2102(M+1).
[実施例23]
N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−10−オキサ−2,6−ジアザトリシクロ[6.3.2.02,7]トリデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドのエナンチオマー
Figure 2012516333
ステップ1:3−(ベンジルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロオキセピン
Figure 2012516333
アリルグリシジルエーテル(24g、210mmol)およびヨウ化銅(I)(4g、21mmol)の無水THF(500mL)冷却(0℃)溶液に、ビニルマグネシウムブロミドの溶液(300mL、210mmol、7M)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃で1時間攪拌し、塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチした。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、中間体1−(アリルオキシ)ヘキス−5−エン−2−オールを得た。この中間体を以下のとおりベンジル化し、さらに精製することなく用いた。
上記アルコール(30.0g、211mmol)の無水DMF冷却(0℃)溶液に、水素化ナトリウム(8.4g、211mmol、60%油中分散液)を添加した。反応混合物を同じ温度で〜10分間攪拌し、臭化ベンジル(36.1g、211mmol)で処理した。混合物を室温で2日間攪拌し、水でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで連続して洗浄し、その後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から5%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、中間体1−(アリルオキシ)ヘキス−5−エン−2−イルベンジルエーテルを得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.38−7.29(m,5H);5.97−5.79(m,2H);5.30(d,J=1.9Hz,1H);5.26(d,J=1.9Hz,1H);5.18(d,J=10.5Hz,1H);5.15−5.01(m,2H);4.73−4.57(m,2H);4.51(d,J=3.4Hz,1H);4.02−3.99(m,2H);3.65(t,J=5.7Hz,1H);3.53−3.49(m,2H);2.39−2.33(m,2H).
中間体ビス−オレフィン(35g、151mmol)のトルエン(700mL)溶液を、第1世代グラブス触媒[6.0g、ベンジリデン−ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ジクロロルテニウム]で処理した。室温で一晩攪拌した後、さらに6gの触媒を添加し、反応混合物を同じ温度でさらに2日間攪拌した。得られたRCM生成物を、以下に記載のとおり、同じポットで異性化した(Chem.Eur.J.2008、14、6135−6141)。RCM反応混合物を、水酸化ナトリウム顆粒(9g、223mmol)およびイソプロピルアルコール(150mL)で処理し、1時間加熱還流し、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から20%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、表題化合物3−(ベンジルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロオキセピンを得た。ES MS 205.2(M+1).
ステップ2:6−(ベンジルオキシ)オキセパン−3−オン
Figure 2012516333
3−(ベンジルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロオキセピン(13g、63.6mmol)のTHF(260mL)冷却(0℃)溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(3.1mL、31.8mmol)を滴加した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、再び0℃に冷却し、過ホウ酸ナトリウム一水和物(19g、200mmol)および水(65mL)で処理した。反応混合物を室温で一晩攪拌し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から70%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、6−(ベンジルオキシ)オキセパン−3−オールを得て、それを以下のとおり対応するケトンに酸化した。
DMSO(5.8mL、81mmol)のジクロロメタン(100mL)冷却(−78℃)溶液に、塩化オキサリル(17.6mL、35.1mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃で〜30分間攪拌した後、上記アルコール(6.0g、27.0mmol)のジクロロメタン溶液を添加した。添加が完了した後、反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、トリエチルアミン(18.8mL、135mmol)で処理した。得られた混合物を−78℃で〜30分間、0℃で2時間攪拌した。生成混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、0%から60%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィに供した。適切な画分を集め、濃縮して、表題化合物6−(ベンジルオキシ)オキセパン−3−オンを得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.33(m,5H);4.64−4.52(m,2H);4.16−4.09(m);4.07−3.98(m);3.84−3.77(m);3.69(m);3.01−2.92(m,1H);2.57−2.49(m);1.98−1.93(m,2H).
ステップ3:N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−10−オキサ−2,6−ジアザトリシクロ[6.3.2.02,7]トリデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
実施例1のステップ1から9に記載の手順に従い、実施例1のステップ1で4−ベンジルオキシメチルシクロヘキサノンの代わりに6−(ベンジルオキシ)オキセパン−3−オンを用い、ラセミ混合物として表題化合物を調製した。材料のキラルカラムクロマトグラフィ分離によって、溶離の早いエナンチオマー(化合物23A)と溶離の遅いエナンチオマー(化合物23B)を得た。
化合物23A:実施例23AのH NMR(400MHz,CDCl):δ9.78(br s,1H);7.37(dd,J=8.3,5.4Hz,2H);6.98(t,J=8.6Hz,2H);5.37(t,J=5.14Hz,1H);4.54(d,J=6.4Hz,2H);4.13−3.98(m,2H);3.63(d,J=12.7Hz,1H);3.03(s,3H);2.98(s,3H);2.91(s,3H);2.65(td,J=11.7,5.4Hz,1H);2.36(br t,12Hz,1H);2.00−1.89(m,1H).HR MS:ESI=488.1937(M+1);計算値488.1945(M+1).
化合物23B:HR MS:ESI=488.1940(M+1);計算値488.1945(M+1).
[実施例24]
N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−2,6−ジアザトリシクロ[6.3.2.02,7]トリデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドのエナンチオマー
Figure 2012516333
実施例1のステップ1から9に記載の手順に従い、実施例1のステップ1で4−ベンジルオキシメチルシクロヘキサノンの代わりに4−(ベンジルオキシ)シクロヘプタノン(Angew.Chem.,Int.Ed.2002、3031〜3033)を用い、ラセミ混合物として表題化合物を調製した。材料のキラルカラムクロマトグラフィ分離によって、溶離の早いエナンチオマー(化合物24A)と溶離の遅いエナンチオマー(化合物24B)を得た。
化合物24A:H NMR(400MHz,CDCl):δ9.53(br s,1H);7.36(dd,J=8.3,5.4Hz,1H);6.98(t,J=8.5Hz,1H);4.54(m,1H);3.02(s,3H);3.01(s,3H);2.97(s,3H);2.29−1.83(m).HR MS:ESI=486.2157(M+1);計算値486.2153(M+1).
化合物24B:HR MS:ESI=486.2153(M+1);計算値486.2153(M+1).
[実施例25]
N−(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドの異性体
Figure 2012516333
ステップ1:t−ブチル[1−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)プロポキシ]ジメチルシラン
Figure 2012516333
3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−カルバルデヒド(34.8mL、335mmol)の無水エーテル(1L)冷却(−30℃)溶液に、窒素雰囲気下、エチルマグネシウムブロミドのエーテル溶液(112mL、335mmol、3M)を20分かけて滴加した。得られた混合物を4時間かけてゆっくりと室温に温め、水(500mL)でクエンチし、1N NaOH(50mL)で塩基性に保った。生成物をエーテル(4×350mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水およびブラインで連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。その後、残留物を窒素雰囲気下、乾燥DMF(200mL)に再び溶解し、氷浴で冷却した。イミダゾール(23g、335mmol)およびt−ブチルジメチルシリルクロリド(51g、335mmol)を添加し、室温で一晩攪拌した。その後、追加のイミダゾール(38g、558mmol)およびt−ブチルジメチルシリルクロリド(51g、335mmol)を添加し、室温で一晩攪拌し、反応を完了させた。反応物を減圧下で濃縮し、残留物をエーテル(1L)に再び溶解した。エーテル溶液を水およびブライン溶液で連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をヘキサンに再溶解し、ヘキサン(1500mL)で溶離して、シリカゲルプラグで濾過した。溶離液を濃縮して、表題化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ:6.35(m,1H)、4.67(m,1H)、3.8−3.6(m,2H)、2.12−1.80(m,3H)、1.75−1.32(m,3H)、0.90(br s,12H)、0.07(br s,6H).
ステップ2:6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)ジヒドロ−2H−ピラン−3(4H)−オン
Figure 2012516333
t−ブチル[1−(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)プロポキシ]ジメチルシラン(58g、227mmol)の乾燥THF(1L)冷却(0℃)溶液に、窒素雰囲気下、9−BBNのTHF溶液(455mL、227mmol、0.5M)を40分かけて滴加した。反応物を18時間かけて室温に温めた。過ホウ酸ナトリウム四水和物(105g、682mmol)の水(300mL)懸濁液をゆっくりと添加し、得られた混合物を3時間攪拌した。生成物をエーテル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン中0〜40%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲル(1.5kg)のフラッシュカラムクロマトグラフィで残留物を精製して、中間体アルコールを得た。アルコール(29g、106mmol)のジクロロメタン(600mL)攪拌溶液に、酢酸ナトリウム(3.0g、37mmol)およびクロロクロム酸ピリジニウム(40g、186mmol)を添加し、混合物を室温で18時間攪拌した。反応物をイソプロピルアルコール(5mL)でクエンチし、エーテル(700mL)で希釈し、Fluorosilのプラグで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0〜40%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲル(330g)のフラッシュカラムクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の表題生成物を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ:4.15(m,1H)、3.92(m,1H)、3.75−3.52(m,2H)、2.62(m,1H)、2.44(m,1H)、2.10−1.90(m,2H)、1.70−1.34(m,2H)、0.90(br s,12H)、0.07(br s,6H).
ステップ3:t−ブチル[6−(1−{t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)ジヒドロ−2H−ピラン−3(4H)−オン(6.5g、24mmol)、メチルアミン塩酸塩(1.8g、27mmol)およびシアン化ナトリウム(1.3g、27mmol)の4:1メタノール:水(65ml)溶液を室温で24時間攪拌した。溶液を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で塩基性にし(pH=9)、生成物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(70mL)に溶解し、二炭酸ジ−t−ブチル(8.3g、38mmol)、トリエチルアミン(5.4mL、39mmol)、およびDMAP(100mg、0.82mmol)で処理した。溶液を室温で一晩攪拌し、追加の二炭酸ジ−t−ブチル(2g、9.2mmol)およびトリエチルアミン(1mL、7.2mmol)を添加し、溶液を室温でさらに60時間寝かせた。生成混合物を減圧下で濃縮し、ヘキサン中0〜40%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲル(120g)のフラッシュカラムクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た。ES MS:m/z=413.2(M+1).
ステップ4:t−ブチル[6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル[6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート(3.7g、8.9mmol)のメタノール(50mL)溶液に、ヒドロキシルアミンの50%水溶液(0.95mL、15.5mmol)を添加し、混合物を60℃で24時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をメタノールに再溶解し、減圧下で濃縮して(2×50mL)、微量のヒドロキシルアミンおよび水を除去した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS:m/z=446.2(M+1).
ステップ5:ジメチル(2E/Z)−2−({[(E/Z)−アミノ{3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)−アミノ]−6−(1−{t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート
Figure 2012516333
t−ブチル[6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−(N’−ヒドロキシカルバミミドイル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート(4.0g、8.9mmol)のメタノール(50mL)攪拌溶液に、窒素下、0℃で、ジメチルアセチレンジカルボキシラート(1.3mL、10.2mmol)を添加した。反応物を0℃で2時間攪拌し、その後、18時間攪拌しながら室温に温めた。溶媒を減圧下で除去し、ヘキサン中0〜50%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲル(80g)のフラッシュカラムクロマトグラフィで残留物を精製して、所望の生成物を得た。ES MS:m/z=588.1(M+1).
ステップ6:メチル2−{3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5,6−ジヒドロキシピリミジン−4−カルボキシラート
Figure 2012516333
ジメチル(2E/Z)−2−({[(E/Z)−アミノ{3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)−アミノ]−6−(1−{t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}メチリデン]アミノ}オキシ)ブト−2−エンジオアート(3.1g、5.3mmol)およびDIEA(0.93mL、5.3mmol)のo−キシレン(160mL)溶液を、窒素雰囲気下、135℃で24時間加熱した。溶液を冷却し、水および1N HCl(6mL)を添加し、生成物をEtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をエーテル(100mL)中で攪拌し、溶解しない不純物を濾別した。濾液を減圧下で濃縮し、生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS:m/z=556.2(M+1).
ステップ7:t−ブチル[6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
メチル2−{3−[(t−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]−6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル}−5,6−ジヒドロキシピリミジン−4−カルボキシラート(3.0g、5.3mmol)および4−フルオロベンジルアミン(2.45mL、21mmol)のイソプロパノール(60ml)溶液を60℃で10時間加熱した。溶液を冷却し、酢酸エチル(250mL)で希釈し、塩酸水溶液(0.5M溶液40mL)で洗浄した。有機層を分離し、水およびブラインで連続して洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、ヘキサン中0〜100%酢酸エチルの勾配溶離を用い、シリカゲル(40g)のフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、所望の生成物を得た。ES MS:m/z=649.2(M+1).
ステップ8:t−ブチル[3−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル}−6−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
テフロンバイアルでアセトニトリル(50mL)に溶解したt−ブチル[6−(1−{[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−3−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチルカルバマート(2.7g、4.16mmol)溶液に、HF水溶液(48重量%溶液、0.75mL、21mmol)を添加し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。その後、反応混合物を水および重炭酸ナトリウム水溶液で希釈して、溶液のpHを3に上昇させた。生成物をEtOAc(3×75mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をトルエンと1回共沸させ、真空下で一晩乾燥した。ES MS:m/z=535.2(M+1).
ステップ9:t−ブチル(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチル−カルバマート
Figure 2012516333
t−ブチル[3−{4−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−5,6−ジヒドロキシピリミジン−2−イル}−6−(1−ヒドロキシプロピル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]メチル−カルバマート(2.1g、3.93mmol)およびトリエチルアミン(3.0mL、21.6mmol)の乾燥アセトニトリル(50mL)冷却(0℃)溶液に、窒素下、メタンスルホニルクロリド(1.45mL、18.6mmol)を添加した。混合物を0℃で4時間攪拌し、その後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)に再溶解し、希HCl水溶液(0.5M溶液40mL)、希重炭酸ナトリウム(40mL)、およびブラインで連続して洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製トリスメシラートをさらに精製することなく用いた。ES MS:m/z=769.1(M+1).
トリスメシラート(2.3g、3.0mmol)の乾燥ジメチルアセトアミド(150mL)攪拌溶液に、窒素雰囲気下、炭酸カリウム(1.45g、10.5mmol)を添加した。反応混合物を予め120℃に加熱した油浴に入れ、80分間攪拌した。溶液を冷却し、希HCl水溶液(0.2M溶液100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をエーテル(250mL)中で攪拌し、溶解しない不純物を濾別した。濾液を減圧下で濃縮し、生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS:m/z=517.1(M+1).
ステップ10:6−エチル−N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩
Figure 2012516333
t−ブチル(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)メチル−カルバマート(1.85g、3.6mmol)をHCl/ジオキサン(4M溶液30mL)に溶解し、3時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮した。残留物をメタノール(2×40mL)に溶解し、減圧下で濃縮した。粗生成物を最小量のメタノールに再溶解し、水で希釈した。メタノールを減圧下で除去して、残存する水に固体を沈澱させた。固体を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し、CHCN(2×20mL)と共沸させ、高真空下で乾燥した。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。ES MS:m/z=417.1(M+1).
ステップ11:N−(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
6−エチル−N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−(メチルアミノ)−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド塩酸塩(1030mg、2.27mmol)の乾燥ジクロロメタン(40ml)攪拌溶液に、窒素下、NMM(1.0mL、9.1mmol)、N,N−ジメチルオキサミン酸(373mg、3.18mmol)、HOAt(371mg、2.73mmol)、およびEDC(523mg、2.73mmol)を添加した。反応物を6時間還流させた。反応混合物に、前に添加した量でさらにNMM、HOAT、EDC、およびN,N−ジメチルオキサミン酸を添加した。反応混合物をさらに18時間還流させた。冷却後、反応混合物を塩酸水溶液(50mL、0.5M)で希釈し、ジクロロメタン(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、水:アセトニトリル(0.1%TFA含有)移動相勾配(35分で25〜60%アセトニトリル、85mL/分)を用い、逆相HPLC(C18カラム)で精製した。生成物含有画分を凍結乾燥して、非晶質の白色固体として所望の生成物を得た。その後、4種のジアステレオマーの混合物を、キラルクロマトグラフィ−(固定相=Chiralcel OD/OJ、無勾配溶離)で分離し、画分を減圧下で濃縮し、0.1%TFAを含有する100%エタノールを用い、Chiralcel ODカラムで第1および第4溶離ジアステレオマー(それぞれ化合物25Aおよび化合物25D)を第2および第3(それぞれ化合物25Bおよび化合物25D)から分離した。第2および第3溶離ジアステレオマーの画分を合わせ、減圧下で濃縮し、その後、60%エタノール/ヘプタン(0.1%TFA含有)を用い、Chiralcel OJカラムで分離した。
化合物25A(第1溶離ジアステレオマー:エーテル結合とエチル側鎖は互いにanti(エナンチオマーA)):H NMR(400MHz,DMSO):δ9.7(br s,1H);7.36(dd,J=8.4,5.5Hz,2H);6.97(t,J=8.7Hz,2H);4.95(m,1H);4.55(m,3H);4.13(d,J=9.3Hz,1H);4.00(d,J=9.2Hz,1H);3.40(m,1H);3.04(s,3H);2.99(s,3H);2.89(s,3H);2.24(m,2H);2.13(m,2H);1.56(m,1H);1.04(t,J=7.4Hz,3H).HR MS:ESI=516.2269(M+1);計算値516.2253(M+1).
化合物25B(第2溶離ジアステレオマー:エーテル結合とエチル側鎖は互いにanti(エナンチオマーB)):H NMR(399MHz,DMSO):δ12.3(s,1H);9.7(br s,1H);7.37(dd,J=8.4,5.5Hz,2H);6.97(t,J=8.7Hz,2H);4.94(m,1H);4.55(m,3H);4.12(d,J=9.5Hz,1H);3.99(d,J=9.2Hz,1H);3.40(m,1H);3.04(s,3H);2.99(s,3H);2.88(s,3H);2.23(m,2H);2.12(m,2H);1.56(m,1H);1.04(t,J=7.5Hz,3H).HR MS:ESI=516.2263(M+1);計算値516.2253(M+1).
化合物25C(第3溶離ジアステレオマー:エーテル結合とエチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーA)):H NMR(399MHz,DMSO):δ12.1(br s,1H);9.66(br s,1H);7.37(dd,J=8.2,5.5Hz,2H);6.98(t,J=8.6Hz,2H);5.29(d,J=11.9Hz,1H);4.60(m,2H);4.48(m,2H);3.91(d,J=11.9Hz,1H);3.01(m,6H);2.98(s,3H);2.45(m,1H);2.18(m,2H);1.94(m,2H);1.46(m,1H);1.14(t,J=7.3Hz,3H).HR MS:ESI=516.2271(M+1);計算値516.2253(M+1).
化合物25D(第4溶離ジアステレオマー:エーテル結合とエチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーB)):H NMR(399MHz,DMSO):δ9.66(br s,1H);7.35(dd,J=8.6,5.3Hz,2H);6.98(t,J=8.7Hz,2H);5.29(d,J=12.0Hz,1H);4.60(m,2H);4.48(m,2H);3.92(d,J=12.0Hz,1H);3.02(m,6H);2.98(s,3H);2.45(m,1H);2.18(m,2H);1.94(m,2H);1.46(m,1H);1.14(t,J=7.3Hz,3H).HR MS:ESI=516.2273(M+1);計算値516.2253(M+1).
[実施例26]
N’−(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N−ジメチルエタンジアミドの異性体
Figure 2012516333
ステップ3でメチルアミン塩酸塩の代わりに塩化アンモニウムを用いたことを除いて、実施例25に示した手順を用い、表題化合物を合成した。ES MS 502.2.4種の異性体化合物をキラルクロマトグラフィで分離した。
化合物26Aおよびエナンチオマー26B(エーテル結合とエチル側鎖は互いにanti)。
化合物26Cおよびエナンチオマー26D(エーテル結合とエチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーA))。
[実施例27]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミドの異性体
Figure 2012516333
ステップ1でエチルマグネシウムブロミドの代わりにメチルマグネシウムブロミドを用いたことを除いて、実施例25に示した手順を用い、表題化合物を合成した。ES MS 502.2.4種の異性体最終生成物をキラルクロマトグラフィで分離した。
化合物27Aおよびエナンチオマー27B(エーテル結合とメチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーA))。
化合物27Cおよびエナンチオマー27D(エーテル結合とメチル側鎖は互いにanti(エナンチオマーA))。
[実施例28]
N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’−ジメチルエタンジアミドの異性体
Figure 2012516333
ステップ1でエチルマグネシウムブロミドの代わりにメチルマグネシウムブロミドを用い、ステップ11でN,N−ジメチルオキサミン酸の代わりにN−メチルオキサミン酸を用いたことを除いて、実施例25に示した手順を用い、表題化合物を合成した。ES MS 488.2.異性体の混合物を、C18逆相HPLCで2組のエナンチオマーに分離した。
化合物28A(第1溶離エナンチオマー対−エーテル結合とメチル側鎖は互いにsyn)。
化合物28B(第2溶離エナンチオマー対−エーテル結合とメチル側鎖は互いにanti)。
[実施例29]
N’−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N−ジメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1でエチルマグネシウムブロミドの代わりにメチルマグネシウムブロミドを用い、ステップ3でメチルアミン塩酸塩の代わりに塩化アンモニウムを用いたことを除いて、実施例25に示した手順を用い、表題化合物を合成した。ES MS 488.2(M+1).4種の異性体最終生成物を、ヘキサン中60%エタノールで溶離し(調節剤としてトリフルオロ酢酸0.5)、ChiralPak ADのクロマトグラフィで分離した。
化合物29A(第1溶離ジアステレオマー:エーテル結合とメチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーA))。
化合物29B(第2溶離ジアステレオマー:エーテル結合とメチル側鎖は互いにsyn(エナンチオマーB))。
化合物29C(第3溶離ジアステレオマー:エーテル結合とメチル側鎖は互いにanti(エナンチオマーA))。
化合物29D(第4溶離ジアステレオマー:エーテル結合とメチル側鎖は互いにanti(エナンチオマーB))。
[実施例30]
N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−2,6−ジアザトリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
ステップ1:t−ブチル[4−(ベンジルオキシ)−1−シアノシクロヘキシル]メチルカルバマート
Figure 2012516333
ジオキサン:水1:1混合物(150mL)中の4−(ベンジルオキシ)シクロヘキサノン(14.3g、70.2mmol)(US2006292073、11〜12頁の手順に従って合成)、メチルアミン塩酸塩(19.0g、280mmol)、およびシアン化ナトリウム(17.8g、280mmol)の混合物を室温で48時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルと水に分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、シスおよびトランス異性体の混合物として、中間体4−(ベンジルオキシ)−1−(メチルアミノ)シクロヘキサンカルボニトリルを得た。アミノシクロヘキサンカルボニトリル(16.8g、68.8mmol)および二炭酸ジ−t−ブチル(45g、206mmol)のジオキサン(250ml)溶液を40℃で6日間加熱した。生成混合物を真空下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。溶離の早いジアステレオマーと遅いジアステレオマーの〜1:1混合物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサン勾配で溶離し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィで分離した。溶離の早い異性体を集め、濃縮して、白色の固体を得た。溶離の遅い画分を集め、濃縮して、無色の油を得た。溶離の早い異性体のH NMR(400MHz,CDCl):δ7.37−7.33(m,5H);4.50(s,2H);3.68(brシグナル,1H);2.92(s,3H);2.22−2.01(m,8H);1.51(s,9H).溶離の遅い異性体のH NMR(400MHz,CDCl):δ7.38−7.32(m,5H);4.56(s,2H);3.36(m,1H);2.92(s,3H);2.75−1.73(マルチプレット);1.52(s,9H).両方の異性体で以下の一連の反応を行った。溶離の早い異性体から誘導された前駆体は、塩基による環化を経てジアザトリシクロドデカン核を形成したが、溶離の遅い異性体から誘導された対応する中間体は形成しなかった。
ステップ2:N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−2,6−ジアザトリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド
Figure 2012516333
実施例1のステップ2から9に記載の手順に従って、表題化合物を調製し、ステップ2では、t−ブチル{トランス−4−[(ベンジルオキシ)メチル]−1−シアノシクロヘキシル}メチルカルバマートの代わりにt−ブチル[4−(ベンジルオキシ)−1−シアノシクロヘキシル]メチルカルバマート(溶離の早いジアステレオイソマー)を用い、ステップ5では、水素〜45psi、室温で5日間、パールマン触媒の存在下、メタノール中で水素化分解を行った。H NMR(400MHz,DMSO):δ9.61(t,J=6.52Hz,1H);7.37(dd,J=8.31,5.56Hz,2H);7.16(t,J=8.79Hz,2H);5.07(br s,1H);4.47(d,J=6.52Hz,2H);2.96(s,3H);2.90(s,3H);2.88(s,3H);2.09−1.94(m,4H);1.73(m,2H).HR MS:ESI=472.2012(M+1);計算値472.1996(M+1).
[実施例31]
HIVインテグラーゼアッセイ:組換えインテグラーゼに触媒される鎖転移
組換えインテグラーゼに関して、HIV−1インテグラーゼの鎖転移活性のアッセイを、WO02/30930に従って行った。本発明の代表的な化合物は、このアッセイで鎖転移活性の阻害を示す。たとえば、実施例1から6、実施例10Aから13B、および実施例24Bで調製された化合物をインテグラーゼアッセイで試験し、表BのIC50を有することが見出された。
Figure 2012516333
予め組み合わせた複合体を用いるアッセイの実施に関するさらなる説明は、Wolfe,A.L.等、J.Virol.1996、70:1424〜1432;Hazuda等、J.Virol.1997、71:7005〜7011;Hazuda等、Drug Design and Discovery 1997、15:17〜24;およびHazuda等、Science 2000、287:646〜650に見出される。
[実施例32]
HIV複製阻害アッセイ
Tリンパ系細胞の急性HIV−1感染の阻害に関するアッセイを、Vacca,J.P.等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1994、91:4096に従って行った。本発明の代表的な化合物は、このアッセイ(本明細書では「拡散(spread)アッセイ」とも称される)でHIV複製の阻害を示す。たとえば、化合物29Bを除いて、実施例1から30の化合物をこのアッセイで試験し、すべて約50nM未満のIC95値を有することが見出された。これらの化合物の具体的な値を表Cに示す(注:化合物29Bは拡散アッセイで試験を行わなかった)。
Figure 2012516333
[実施例33]
HIVインテグラーゼ変異ウイルス複製阻害アッセイ
Joyce等、J.Biol.Chem.2002、277:45811、Hazuda等、Science 2000、287:646、およびKimpton等、J.Virol.1992、66:2232に記載の方法を用いて、単一サイクル感染性アッセイにおいて、HeLaP4−2細胞による急性HIV感染の阻害を測定するアッセイを行った。インテグラーゼ遺伝子に特定の変異(N155H、Q148R、Y143R、E92Q、またはG140S/Q148H)を含有するウイルスをコードするプロウイルスプラスミドを部位特異的変異誘発によって作製し、293T細胞に適切なプロウイルスプラスミドをトランスフェクトすることによってウイルスを産生した。本発明の代表的な化合物は、この変異アッセイにおいてHIV複製の阻害を示す。たとえば、実施例1から28Aおよび29から30の化合物は、これらのアッセイで表Dに示したIC50値を有することが見出された(注:実施例28Bはこのアッセイで試験を行わなかった)。
Figure 2012516333
Figure 2012516333
[実施例34]
細胞毒性
拡散アッセイの各ウェルの細胞の顕微鏡検査によって細胞毒性を判定し、このアッセイでは訓練を受けた分析者がコントロール培養物と比較して、次のいずれかの形態学的な変化に関してそれぞれの培養物を観察した:pH不均衡、細胞異常、細胞増殖抑制、細胞変性、または結晶化(すなわち、化合物がウェルにおいて可溶性でないか、または結晶を形成する)。所与の化合物に与えられる毒性値は、上記の1つの変化が観察される化合物の最低濃度である。拡散アッセイ(実施例15参照)で試験を行った本発明の代表的な化合物を、濃度0.5マイクロモルまでの細胞毒性に関して検査したが、細胞毒性は示されなかった。具体的には、実施例1から30に記載した化合物は、0.5マイクロモルまでの濃度で細胞毒性を示さなかった。
上述の明細書は、例示の目的で提供される実施例と併せて、本発明の原理を教示するものであるが、本発明の実施には、添付の特許請求の範囲に含まれる通常の変更、適応、および/または修正がすべて包含される。

Claims (32)

  1. 式Iの化合物であって、
    Figure 2012516333
    式中、
    Qは、
    Figure 2012516333
    であり、式中、アスタリスクは、化合物の残部への結合点を示し、
    は、CH、CH(CH)、またはC(CHであり、
    は、C1−4アルキレンであり、
    、X、およびXは、
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、またはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
    (4)O−C1−6アルキル、
    (5)C1−6ハロアルキル、
    (6)O−C1−6ハロアルキル、
    (7)OH、
    (8)ハロゲン、
    (9)CN、
    (10)NO
    (11)N(R)R
    (12)C(O)N(R)R
    (13)C(O)R
    (14)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (15)C(O)OR
    (16)OC(O)N(R)R
    (17)SR
    (18)S(O)R
    (19)SO
    (20)SON(R)R
    (21)SON(R)C(O)R
    (22)N(R)SO
    (23)N(R)SON(R)R
    (24)N(R)C(O)R
    (25)N(R)C(O)N(R)R
    (26)N(R)C(O)C(O)N(R)R
    (27)N(R)CO、および
    (28)HetBからなる群からそれぞれ独立して選択され、
    Yは、CH、CH(CH)、C(R)(O−AryA)、C(R)(OR)、O、S、SO、N(R)、またはC(O)であり、
    Zは、
    (1)C(O)N(R)R
    (2)C(O)C(O)N(R)R
    (3)SON(R)R
    (4)C(O)−HetA、
    (5)C(O)C(O)−HetA、
    (6)SO−HetA、
    (7)C(O)−HetB、
    (8)C(O)C(O)−HetB、または
    (9)SO−HetBであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)C1−6ハロアルキル、
    (4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、または
    (5)AryCで置換されたC1−6アルキルであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)O−C1−6アルキル、
    (4)O−C1−6アルキルで置換されたC1−6アルキル、
    (5)C(O)N(R)R、または
    (6)SON(R)R
    (7)AryB、または
    (8)AryBで置換されたC1−6アルキルであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)O−C1−6アルキルで置換されたC1−6アルキル、
    (4)C(O)N(R)R
    (5)C(O)C(O)N(R)R
    (6)SON(R)R
    (7)AryB、または
    (8)AryBで置換されたC1−6アルキルであり、
    nは、0または1であり、
    各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−6アルキルであるか、
    または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、RおよびRに結合している窒素に加えて、N、O、およびSから選択された(SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1つのヘテロ原子を場合より含有する、4から7員飽和または不飽和非芳香族単環式環を形成し、単環式環は、それぞれ独立して
    (1)C1−6アルキル、
    (2)C1−6ハロアルキル、
    (3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、またはSOで置換されたC1−6アルキル、
    (4)O−C1−6アルキル、
    (5)O−C1−6ハロアルキル、
    (6)OH、
    (7)オキソ、
    (8)ハロゲン、
    (9)C(O)N(R)R
    (10)C(O)R
    (11)C(O)−C1−6フルオロアルキル、
    (12)C(O)OR、または
    (13)S(O)である1または2個の置換基で場合により置換されており、
    AryAは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
    AryBは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
    AryCは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、それぞれ独立してX、X、およびXの定義において上に記載された置換基(2)から(28)のいずれかである1から5個の置換基で場合により置換されており、
    HetAは、少なくとも1つの炭素原子、およびN、O、およびSから独立して選択された(各SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1から4個のヘテロ原子を含有する、4から7員飽和または不飽和非芳香族複素環式環であり、複素環式環は、それぞれ独立して
    (1)ハロゲン、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)C1−6ハロアルキル、
    (4)O−C1−6アルキル、
    (5)O−C1−6ハロアルキル、
    (6)オキソ、
    (7)C(O)N(R)R
    (8)C(O)C(O)N(R)R
    (9)C(O)R
    (10)CO
    (11)SR
    (12)S(O)R
    (13)SO、または
    (14)SON(R)Rである1から4個の置換基で場合により置換されており、
    各HetBは独立して、N、O、およびSから独立して選択された1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立して
    (1)C1−6アルキル、
    (2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
    (3)O−C1−6アルキル、
    (4)C1−6ハロアルキル、
    (5)O−C1−6ハロアルキル、
    (6)OH、
    (7)ハロゲン、
    (8)CN、
    (9)NO
    (10)N(R)R
    (11)C(O)N(R)R
    (12)C(O)R
    (13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (14)C(O)OR
    (15)OC(O)N(R)R
    (16)SR
    (17)S(O)R
    (18)SO
    (19)SON(R)R
    (20)N(R)SO
    (21)N(R)SON(R)R
    (22)N(R)C(O)R
    (23)N(R)C(O)N(R)R
    (24)N(R)C(O)C(O)N(R)R、または
    (25)N(R)COである1から4個の置換基で場合により置換されている化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  2. Qが、
    Figure 2012516333
    である、請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  3. 化合物が、式IIの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  4. 化合物が、式IIIの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  5. 化合物が、式III−Aの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項4に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  6. 化合物が、式IVの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  7. が、CHであり、
    は、CH、C(CH)、C(CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
    、X、およびXは、H、ハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、SON(R)C(O)R、N(R)SO、N(R)SON(R)R、N(R)C(O)R、およびN(R)C(O)C(O)N(R)Rからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしX、X、およびXの少なくとも1つはH以外であり、
    Yは、CHまたはOであり、
    Zは、
    (1)C(O)N(R)R
    (2)C(O)C(O)N(R)R
    (3)C(O)−HetA、
    (4)C(O)C(O)−HetA、
    (5)C(O)−HetB、または
    (6)C(O)C(O)−HetBであり、
    は、HまたはC1−4アルキルであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)O−C1−4アルキル、
    (4)O−C1−6アルキルで置換されたC1−4アルキル、
    (5)C(O)N(R)R
    (6)SON(R)R
    (7)AryB、または
    (8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)O−C1−4アルキルで置換されたC1−4アルキル、
    (4)C(O)N(R)R
    (5)C(O)C(O)N(R)R
    (6)SON(R)R
    (7)AryB、または
    (8)AryBで置換されたC1−4アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであり、
    各Rは独立して、HまたはC1−4アルキルであるか、
    または独立して、RおよびRの各対は、それら両方が結合しているN原子と共に、RおよびRに結合している窒素に加えて、N、O、およびSから選択された(SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されている)1つのヘテロ原子を場合より含有する、4から7員飽和単環式環を形成し、単環式環は、それぞれ独立して
    (1)C1−4アルキル、
    (2)C1−4フルオロアルキル、
    (3)O−C1−4アルキル、
    (4)O−C1−4フルオロアルキル、
    (5)オキソ、
    (6)C(O)R
    (7)CO、または
    (8)SOである1または2個の置換基で場合により置換されており、
    AryBは、それぞれ独立して
    (1)C1−4アルキル、
    (2)OH、
    (3)O−C1−4アルキル、
    (4)C1−4ハロアルキル、
    (5)O−C1−4ハロアルキル、
    (6)ハロゲン、
    (7)CN
    (8)N(R)R
    (9)C(O)N(R)R
    (10)C(O)R
    (11)C(O)OR
    (12)SR
    (13)S(O)R
    (14)SO
    (15)SON(R)R
    (16)SON(R)C(O)R
    (17)N(R)SO
    (18)N(R)SON(R)R
    (19)N(R)C(O)R、または
    (20)N(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、
    HetAは、N原子を含有し、N、O、およびSから選択された追加のヘテロ原子を場合により含有する、4から7員飽和複素環式環であり、(i)複素環式環は、N原子を介してC(O)部分に結合しており、(ii)任意のS原子は、S(O)またはS(O)に場合により酸化されており、(iii)複素環式環は、それぞれ独立して
    (1)C1−4アルキル、
    (2)C1−4フルオロアルキル、
    (3)O−C1−4アルキル、
    (4)O−C1−4フルオロアルキル、
    (5)オキソ、
    (6)C(O)R
    (7)CO、または
    (8)SOである1から3個の置換基で場合により置換されており、
    HetBは、1から4個のN原子、0または1個のO原子、および0または1個のS原子から独立して選択された合計1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立して
    (1)C1−4アルキル、
    (2)C1−4フルオロアルキル、
    (3)O−C1−4アルキル、
    (4)O−C1−4フルオロアルキル、
    (5)OH、
    (6)C(O)R
    (7)CO、または
    (8)SOである1から3個の置換基で場合により置換されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  8. およびXが、H、Cl、Br、F、CN、C1−3アルキル、CF、OH、O−C1−3アルキル、OCF、NH、N(H)−C1−3アルキル、N(C1−3アルキル)、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−3アルキル、C(O)N(C1−3アルキル)、CH(O)、C(O)−C1−3アルキル、COH、CO−C1−3アルキル、SOH、およびSO−C1−3アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
    は、Hであり、
    Zは、
    (1)C(O)N(C1−3アルキル)
    (2)C(O)C(O)NH(C1−3アルキル)、
    (3)C(O)C(O)N(C1−3アルキル)
    (4)C(O)−HetA、
    (5)C(O)C(O)−HetA、
    (6)C(O)−HetB、または
    (7)C(O)C(O)−HetBであり、
    は、HまたはC1−3アルキルであり、
    は、
    (1)H、
    (2)C1−3アルキル、
    (3)O−C1−3アルキル、
    (4)(CH1−2−O−C1−3アルキル、
    (5)C(O)N(C1−3アルキル)
    (6)
    Figure 2012516333
    (7)SON(C1−3アルキル)
    Figure 2012516333
    (9)AryB、または
    (10)(CH1−2−AryBであり、
    は、H、C1−3アルキル、AryB、または(CH1−2−AryBであり、
    AryBは、それぞれ独立して
    (1)C1−3アルキル、
    (2)O−C1−3アルキル、
    (3)CF
    (4)OCF
    (5)Cl、
    (6)Br、
    (7)F、
    (8)CN、
    (9)C(O)NH
    (10)C(O)N(H)−C1−3アルキル、
    (11)C(O)N(−C1−3アルキル)
    (12)C(O)−C1−3アルキル、
    (13)C(O)O−C1−3アルキル、または
    (14)SO−C1−3アルキルである1から3個の置換基で場合により置換されたフェニルであり、
    HetAは、
    Figure 2012516333
    からなる群から選択された飽和複素環式環であり、
    各Vは独立して、H、C1−3アルキル、C(O)−C1−3アルキル、C(O)−O−C1−3アルキル、またはS(O)−C1−3アルキルであり、
    HetBは、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、およびチアジアゾリルからなる群から選択された芳香族複素環であり、芳香族複素環は、それぞれ独立してC1−4アルキルである1から2個の置換基で場合により置換されている、請求項7に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  9. およびXが、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただしXおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
    Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
    Figure 2012516333
    であり、
    は、H、CH、CHCH、CHCHCH、またはCH(CHであり、
    は、H、CH、CHCH、OCH、CHOCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されており、
    は、H、CH、CHCH、フェニル、またはベンジルであり、フェニルまたはベンジルのフェニル部分は、それぞれ独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、CN、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、またはSOCHである1または2個の置換基で場合により置換されている、請求項8に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  10. が、CHであり、
    は、CHまたはCHCHであり、
    およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただし
    (i)XおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
    (ii)Xはフェニル環のパラ位にあり、
    (iii)Xはフェニル環のメタ位にあり、
    は、Hであり、
    Yは、CHまたはOであり、
    Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
    Figure 2012516333
    であり、
    は、H、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
    は、H、CH、CHCH、OCH、またはOHであり、
    は、H、CH、またはCHCHである、請求項3に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  11. がFであり、XがHまたはCHである、請求項10に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  12. 化合物が、式V−Aの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  13. がFであり、XがHまたはCHである、請求項12に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  14. 化合物が、式V−Bの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  15. がFであり、XがHまたはCHである、請求項14に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  16. が、CHであり、
    は、CHまたはCHCHであり、
    およびXは、H、Cl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、CH(O)、C(O)CH、COH、COCH、SOH、およびSOCHからなる群からそれぞれ独立して選択され、ただし
    (i)XおよびXの少なくとも1つはH以外であり、
    (ii)Xはフェニル環のパラ位にあり、
    (iii)Xはフェニル環のメタ位にあり、
    は、Hであり、
    Yは、CHまたはOであり、
    Zは、C(O)N(CH、C(O)C(O)NH(CH)、C(O)C(O)N(CH
    Figure 2012516333
    であり、
    は、H、CH、CHCH、またはCHCHCHであり、
    は、H、CH、CHCH、OCH、またはOHである、請求項4に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  17. がFであり、XがHまたはCHである、請求項16に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  18. nが1である、請求項16もしくは17に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  19. nが0である、請求項16もしくは17に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  20. 化合物が、式VI−Aの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  21. がFであり、XがHまたはCHである、請求項20に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  22. 化合物が、式VI−Bの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  23. がFであり、XがHまたはCHである、請求項22に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  24. 化合物が、式VI−Cの化合物である、
    Figure 2012516333
    請求項7から9のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  25. がFであり、XがHまたはCHである、請求項24に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  26. N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−{メチル[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1−{{メチル[(4−メチルピペラジン−1−イル)(オキソ)アセチル]アミノ}−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−4−カルボキサミド、
    N’−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N−ジメチルエタンジアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシ−10−{[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−エタノピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド、
    N−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−{2−[(4−フルオロベンジル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−10(4H)−イル}−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(4−フルオロベンジル)−3−ヒドロキシ−10−{メチル[モルホリン−4−イル(オキソ)アセチル]アミノ}−4−オキソ−4,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−メタノピリミド[1,2−a]アゼピン−2−カルボキサミド、
    (+)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (+/−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (+)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (+/−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    (+)−N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド、
    (−)−N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド、
    (+/−)−N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド、
    (+)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド、
    (−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド、および
    (+/−)−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’,N’’−トリメチルエタンジアミドからなる群から選択された、請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  27. N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メトキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5,9−ジヒドロキシ−6−オキソ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−エチル−N−(4−{[(4−フルオロ−3−メチルベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N’,N’−ジメチル−N−プロピルエタンジアミド、
    N−(9−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−9−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N’−(9−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N−ジメチルエタンジアミド、
    N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−10−オキサ−2,6−ジアザトリシクロ[6.3.2.02,7]トリデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−2,6−ジアザトリシクロ[6.3.2.02,7]トリデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N’−(8−エチル−4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N−ジメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、
    N−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N,N’−ジメチルエタンジアミド、
    N’−(4−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−5−ヒドロキシ−8−メチル−6−オキソ−10−オキサ−3,7−ジアザトリシクロ[7.2.2.02,7]トリデカ−2,4−ジエン−1−イル)−N−ジメチルエタンジアミド、
    N−5−{[(4−フルオロベンジル)アミノ]カルボニル}−4−ヒドロキシ−3−オキソ−2,6−ジアザトリシクロ[6.2.2.02,7]ドデカ−4,6−ジエン−8−イル)−N,N’,N’−トリメチルエタンジアミド、および
    少なくとも1つのキラル中心を含有する化合物の場合、それらの個々の立体異性体からなる群から選択された、請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  28. 有効量の請求項1から27のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩、および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
  29. 有効量の請求項1から27のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩を対象に投与することを含む、それを必要としている対象において、HIVによる感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはその発症もしくは進行を遅延する方法。
  30. HIVがHIV−1である、請求項29に記載の方法。
  31. それを必要としている対象の医療、HIVインテグラーゼの阻害、HIVによる感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくはその発症もしくは進行の遅延のための薬剤の調製における、請求項1から27のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩の使用。
  32. HIVがHIV−1である、請求項31に記載の使用。
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