JP2021512927A - ウイルス感染の処置および予防のための新規のスルホン化合物および誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)(式中、R、RおよびRは本明細書に記載される通りである)の化合物およびそのプロドラッグ、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ならびに該化合物を含む組成物、ならびに該化合物を使用する方法に関する。
Figure 2021512927

【選択図】なし

Description

本発明は、インビボにおいてToll様受容体アゴニズム活性を有する新規のスルホンイミドイルプリノン誘導体、加えてその製造、それを含有する医薬組成物およびその医薬としての可能な使用に関する。
発明の分野
本発明は、式(I)
Figure 2021512927
(式中、R〜Rは後述する)の化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーに関する。
Toll様受容体(TLR)は、多様な保存された病原体関連分子パターン(PAMP)を検出する。これらは、病原体の侵入の感知とそれに続く自然免疫応答の開始における重要な役割を果たす。ヒトにおいてTLRファミリーの10種の公知のメンバーがあり、これらは、細胞外のロイシンリッチドメインおよび保存されたToll/インターロイキン(IL)−1受容体(TIR)ドメインを含有する細胞質内のテールを特徴とするI型膜貫通タンパク質である。このファミリー内で、TLR3、TLR7、TLR8およびTLR9は、エンドソーム内に配置されている。TLR7は、特異的な小分子リガンド(すなわち、TLR7アゴニスト)またはその天然のリガンド(すなわち、一本鎖RNA、ssRNA)に結合することによって活性化することができる。ssRNAのTLR7への結合後、その二量体化された形態の受容体は構造変化を受け、それに続き、骨髄分化一次応答遺伝子88(MyD88)などの、その細胞質内ドメインにおけるアダプタータンパク質の動員を引き起こすと考えられる。MyD88経路を介した受容体シグナル伝達カスケードの開始の後、細胞質内の転写因子、例えばインターフェロン調節因子7(IRF−7)および核内因子カッパB(NF−κB)が活性化される。次いでこれらの転写因子は核に移動し、様々な遺伝子、例えばIFN−αおよび他の抗ウイルスサイトカイン遺伝子の転写を開始させる。TLR7は、主として形質細胞様細胞で発現し、さらにはB細胞でも発現する。免疫細胞の変更された応答性は、慢性ウイルス感染中に低減した自然免疫応答に寄与する可能性がある。それゆえにアゴニストによって誘導されたTLR7の活性化は、慢性ウイルス感染の処置のための新規のアプローチの一つであり得る。(D. J ConnollyおよびL. AJ O’Neill, Current Opinion in Pharmacology 2012、12:510〜518、P. A. Roethleら、J. Med. Chem.2013, 56, 7324〜7333)。
慢性HBV感染の現在の療法は、2つの異なるタイプの薬物:従来の抗ウイルスヌクレオシド(ヌクレオチド)類似体、およびより近年のペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)に基づく。経口ヌクレオシド(ヌクレオチド)類似体は、HBV複製を抑制することによって作用する。これは、生涯にわたる処置であり、その間に薬剤耐性が生じることが多い。代替の選択肢として、ペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)が、有限の療法期間内で一部の慢性感染のHBV患者を処置するのに使用されてきた。これは、少なくともごく一部のHBV患者においてHBeAgにおけるセロコンバージョンを達成しているが、有害作用がその忍容性を不十分にしている。注目すべきことに、HBsAgのセロコンバージョンとして定義される機能的な治癒は、現在の療法のどちらでも非常にまれである。したがって、機能的な治癒のためのHBV患者を処置するための新世代の治療選択肢の緊急の必要性がある。経口TLR7アゴニストでの処置は、より優れた忍容性でより大きい効能を提供する有望な解決法の一つである。慢性HBVを処置するために、ペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)が現在使用されており、これは、抗ウイルスヌクレオシド(ヌクレオチド)類似体を用いた生涯にわたる可能性がある処置の代替の選択肢である。慢性HBV患者の部分集団において、PEG−IFN−α療法は、療法期間の後、ウイルスの持続的な免疫学的制御を誘導することができる。しかしながら、インターフェロン療法でセロコンバージョンを達成するHBV患者のパーセンテージは低く(HBeAg陽性患者で最大27%)、典型的には、処置の忍容性は不十分である。さらに、機能的な治癒(HBsAgの喪失およびセロコンバージョンと定義される)も、PEG−IFN−α処置とヌクレオシド(ヌクレオチド)処置の両方で極めて低頻度である。これらの制限を考慮すれば、慢性HBVのための機能的な治癒を処置および誘導する改善された治療選択肢への緊急の必要性がある。経口の小分子TLR7アゴニストを用いた処置は、より大きい効能および忍容性を提供する可能性を有する有望なアプローチである(T. Asselahら、Clin Liver Dis 2007、11、839〜849)。
実際に、いくつかの同定されたTLR7アゴニストが、治療目的のために検討されてきた。これまでに、イミキモド(ALDARATM)が、ヒトパピローマウイルスによる皮膚病変を処置するための、局所使用のための米国FDAにより承認されたTLR7アゴニスト薬である。TLR7/8二重アゴニストであるレシキモド(R−848)およびTLR7アゴニストである852Aが、それぞれヒト陰部ヘルペスおよび化学療法難治性の転移性黒色腫の処置に関して評価されてきた。ANA773は、経口プロドラッグTLR7アゴニストであり、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染およびB型慢性肝炎感染を有する患者の処置のために開発されたものである。GS−9620は、経口的に利用可能なTLR7アゴニストである。第Ib相研究は、B型慢性肝炎を有する患者において、GS−9620での処置は安全であり、十分な忍容性を有し、用量依存性のISG15 mRNA誘導をもたらしたことを実証した(E. J. Ganeら、Annu Meet Am Assoc Study Liver Dis(11月1〜5、ワシントンD.C.) 2013、Abst 946)。それゆえに、より治療的な解決法を提供するか、または既存の部分的に有効な処置に取って代わるための新しいHBV処置として有力で安全なTLR7アゴニストを開発することへの、未だ満たされていない高い臨床的な必要性がある。
D. J ConnollyおよびL. AJ O’Neill, Current Opinion in Pharmacology 2012、12:510〜518、P. A. Roethleら、J. Med. Chem.2013, 56, 7324〜7333 T. Asselahら、Clin Liver Dis 2007、11、839〜849 E. J. Ganeら、Annu Meet Am Assoc Study Liver Dis(11月1〜5、ワシントンD.C.) 2013、Abst 946
本発明は、Toll様受容体アゴニズム活性を有する一連の新規のスルホン化合物を提供する。本発明はまた、Toll様受容体、例えばTLR7受容体を活性化することによるSEAPレベルの増加、ヒト肝細胞の存在下におけるプロドラッグの親化合物への代謝変換をもたらすための、このような化合物の生物活性、およびHBVまたはHCVのような感染症を処置または防止するためのプロドラッグとしての、このような化合物およびこれらの化合物を含むその医薬組成物の治療または予防的使用も提供する。本発明は、本発明者らに、GALTにおけるTLR7の局所的な活性化は、忍容性を制限する可能性がより高いという新しい発見をもたらし、この問題は、ここで開示されるプロドラッグで克服することができる。それゆえに、薬理学的に不活性であり、消化器中で安定であり、肝臓中で親物質に急速に変換される一連の通常と異なる希少な尿素プロドラッグが発見され、これは、インビボにおいてToll様受容体アゴニズム活性を示し、HBV感染の処置および予防に有用な可能性があることを示した。本発明はまた、優れた活性を有する化合物も提供する。加えて、式(I)の化合物はまた、優れた溶解性およびPKプロファイルも示す。
本発明は、新規の式(I)
Figure 2021512927
(式中、
は、Cアルキルであり;
は、フェニルCアルキルであり、前記フェニルは、非置換であるか、またはハロゲン、CアルコキシおよびCアルキルから独立して選択される1、2または3つの置換基で置換されており;
は、−NRであり、ここで、
およびRは、独立して、CアルキルまたはCアルコキシCアルキルから選択されるか;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリルを形成する)
の化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーに関する。
本発明はまた、その製造、本発明による化合物に基づく医薬およびその生産、加えて、TLR7アゴニストとしてのその式(I)の化合物の使用にも関する。したがって、式(I)の化合物は、Toll様受容体アゴニズムを用いたHBVおよび/またはHCV感染の処置または予防に有用である。
別段の指定がない限り、本明細書において使用される全ての専門用語や科学用語は、本発明が属する分野の当業者により一般的に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、以下の定義は、本発明を説明する使用される様々な用語の意味および範囲を例示し、定義するために明示される。
定義
用語「Cアルキル」は、1〜6個、特定には1〜4個の炭素原子を含有する、飽和した直鎖状または分岐状の鎖であるアルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルなどである。特定の「Cアルキル」基は、メチル、エチルおよびn−プロピルである。
用語「Cアルコキシ」は、式Cアルキル−O−の基を意味する。Cアルコキシ基の例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシおよびtert−ブトキシが挙げられる。特定の「Cアルコキシ」基は、メトキシ、エトキシおよびイソプロポキシである。より特定のCアルコキシ基は、エトキシである。
用語「ハロゲン」および「ハロ」は、本明細書において同義的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを意味する。
用語「ヘテロシクリル」は、1価の飽和した、または部分的に不飽和の、3〜10個の環原子を有する単環式または二環式の環系であって、N、OおよびSから選択される1〜5個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子は、炭素であるものを意味する。特定の実施態様において、ヘテロシクリルは、1価の飽和した、4〜7環原子を有する単環式環系であって、N、OおよびSから選択される1、2、または3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素であるものである。単環式飽和ヘテロシクリルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ジメチルピロリジニル、エトキシカルボニルピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキソチオモルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、またはオキサゼパニルである。単環式飽和ヘテロシクリルは、ハロゲン、CアルキルおよびCアルコキシカルボニルから独立して選択される1〜3個の置換基でさらに置換されていてもよい。置換された単環式飽和ヘテロシクリルの例は、4−メチルピペラジニル、ジメチルピロリジニル、エトキシカルボニルピロリジニル、ジフルオロピロリジニル、フルオロ(メチル)ピロリジニルである。二環式飽和ヘテロシクリルの例は、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、オキサアザビシクロ[3.2.1]オクチル、アザビシクロ[3.3.1]ノニル、オキサアザビシクロ[3.3.1]ノニル、チアアザビシクロ[3.3.1]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニルおよびオキサアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。部分的に不飽和のヘテロシクリルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピリジニルおよびジヒドロピラニルである。
用語「鏡像異性体」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を意味する。
用語「ジアステレオマー」は、2個またはそれより多くの不斉中心を有する立体異性体であって、その分子が互いに鏡像ではないものを意味する。ジアステレオマーは、異なる物理的特性、例えば融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。
用語「医薬的に許容される塩」は、生物学的に、またはそれ以外の観点で有害ではない塩を意味する。医薬的に許容される塩としては、酸付加塩と塩基付加塩の両方が挙げられる。
用語「医薬的に許容される酸付加塩」は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、ならびに脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、およびスルホン酸のクラスの有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸(maloneic)、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、およびサリチル酸(salicyclic)から選択される有機酸と形成された医薬的に許容されるそのような塩を意味する。
用語「医薬的に許容される塩基付加塩」は、有機または無機塩基と形成された医薬的に許容されるそのような塩を意味する。許容できる無機塩基の例としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、およびアルミニウム塩が挙げられる。医薬的に許容される有機非毒性塩基由来の塩としては、第一、第二および第三アミン、置換されたアミン、例えば天然に存在する置換されたアミンなど、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン(trimethamine)、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N−エチルピペリジン、およびポリアミン樹脂の塩が挙げられる。
1個または数個のキラル中心を含有する一般式(I)の化合物およびそのプロドラッグはいずれも、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物、または光学的に活性な単一の異性体として存在する可能性がある。ラセミ化合物は、公知の方法に従って鏡像異性体に分離することができる。特定には、結晶化によって分離可能なジアステレオマー塩は、例えばD−またはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸またはカンファースルホン酸などの光学的に活性な酸との反応によって、ラセミ混合物から形成される。
用語「プロドラッグ」は、望ましい薬理作用を生じさせるために、投与後に、インビボで、例えば生体液または酵素によって、対象により化合物の薬理学的に活性な形態に代謝される化合物の形態または誘導体を意味する。プロドラッグは、例えばRichard B. Silvermanによる「The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action」、Academic Press、サンディエゴ、2004、第8章のProdrugs and Drug Delivery Systems、497〜558頁に記載されている。
「医薬活性を有する代謝産物」は、特定された化合物またはその塩の、体内での代謝によって生産された薬理学的に活性な生成物を意味することが意図される。体内に入った後、ほとんどの薬物は、その物理的特性および生物学的な作用を変化させることができる化学反応の基質である。これらの代謝変換は、通常、本発明の化合物の極性に影響を与え、薬物が体内に分配され、体から排出される方法を変更する。しかしながら、一部の場合において、薬物の代謝は、治療作用に必要である。
用語「治療有効量」は、対象に投与されると、(i)特定の疾患、症状または障害を処置もしくは防止する、(ii)特定の疾患、状態、または障害の1つまたはそれより多くの症状を減弱する、緩和する、もしくは消滅させる、または(iii)本明細書に記載される特定の疾患、症状または障害の1つまたはそれより多くの症状の発症を防止するか、もしくは遅延させる、本発明の化合物または分子の量を意味する。治療有効量は、化合物、処置されている病態、処置された疾患の重症度、対象の年齢および相対的な健康状態、投与の経路および形態、担当の医療技術者または獣医の判断、ならびに他の要因に応じて様々であると予想される。
用語「医薬組成物」は、哺乳動物、例えばそれを必要とするヒトに投与される、治療有効量の医薬品有効成分を医薬的に許容される賦形剤と共に含む混合物または溶液を意味する。
TLR7アゴニストおよびプロドラッグ
本発明は、式(I)
Figure 2021512927
(式中、
は、Cアルキルであり;
は、フェニルCアルキルであり、前記フェニルは、非置換であるか、またはハロゲン、CアルコキシおよびCアルキルから独立して選択される1、2または3つの置換基で置換されており;
は、−NRであり、ここで、
およびRは、独立して、CアルキルまたはCアルコキシCアルキルから選択されるか;または
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリルを形成する)
の化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーに関する。
本発明のさらなる実施態様(ii)は、
が、Cアルキルであり;
が、フェニルCアルキルであり、前記フェニルが、非置換であるか、またはハロゲン、CアルコキシまたはCアルキルで置換されており;
が、ピロリジニルまたは−NRであり、ここで、
およびRは、独立して、CアルキルまたはCアルコキシCアルキルから選択される、(i)に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施態様(iii)は、
が、エチルまたはプロピルであり;
が、ベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、メチルベンジルまたはメトキシベンジルであり;
が、ピロリジニルであるか;または−NRであり、ここで、RおよびRは、独立して、メチル、エチル、プロピルまたはメトキシエチルから選択される、(i)または(ii)に記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(iv)は、Rが、ピロリジニル、メチル(エチル)アミノ、メチル(プロピル)アミノ、メチル(メトキシエチル)アミノまたはジメチルアミノである、(i)〜(iii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(v)は、Rが、ハロゲンまたはCアルキルで置換されたベンジルである、(i)〜(iv)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(vi)は、Rが、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジルまたはメチルベンジルである、(i)〜(v)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(vii)は、Rが、ブロモベンジル、クロロベンジルまたはフルオロベンジルである、(i)〜(vi)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(viii)は、Rが、−NRであり、ここで、Rは、Cアルキルであり;Rは、Cアルキルである、(i)〜(vii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(ix)は、Rが、メチル(プロピル)アミノまたはメチル(エチル)アミノである、(i)〜(viii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(x)は、
が、Cアルキルであり;
が、ベンジルであり、前記ベンジルは、ハロゲンまたはCアルキルで置換されており;
が、−NRであり、ここで、Rは、Cアルキルであり、Rは、Cアルキルである、(i)〜(ix)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明のさらなる実施態様(xi)は、
が、エチルまたはプロピルであり;
が、ブロモベンジル、クロロベンジルまたはフルオロベンジルであり;
が、メチル(プロピル)アミノまたはメチル(エチル)アミノである、(i)〜(x)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物である。
本発明の別の実施態様(xii)は、以下から選択される式(I)の化合物である:
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N,N−ジメチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N,N−ジエチル−2−エチルスルホニル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−N−プロピル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;および
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
合成
本発明の化合物は、あらゆる従来の手段によって調製することができる。これらの化合物を合成するための好適なプロセスに加えてそれらの出発材料は、以下のスキームおよび実施例に提供される。全ての置換基、特定にはR〜R11は、別段の指定がない限り上記で定義された通りである。さらに、明示的に別段の記載がない限り、全ての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
スキーム1
Figure 2021512927
式Iの化合物は、混合された塩基、例えばピリジンおよびトリエチルアミン、ピリジンおよびDIPEA、DMAPおよびトリエチルアミン、またはDMAPおよびDIPEAの存在下における、式IIの化合物と、カルバモイルクロリドとの反応により得られる(合成は、JP1999193282(特開平11−193282)を参照する)。
本発明はまた、以下の反応を含む、式(I)の化合物の調製のためのプロセスにも関する:
混合された塩基の存在下における、式(II)
Figure 2021512927
の化合物と、カルバモイルクロリドとの反応
(式中、RおよびRは、上記で定義された通りである)。
上記の工程において、混合された塩基は、例えば、ピリジンおよびトリエチルアミン、ピリジンおよびDIPEA、DMAPおよびトリエチルアミン、またはDMAPおよびDIPEAであってもよい。
上記のプロセスに従って製造された場合の式(I)の化合物も、発明の目的である。
医薬組成物および投与
別の実施態様は、本発明の化合物、および治療上不活性な担体、希釈剤または賦形剤を含有する、医薬組成物または医薬、加えて、このような組成物および医薬を調製するための、本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例において、式(I)の化合物は、周囲温度で、適切なpHで、望ましい純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、ガレヌス製剤の投与形態に採用される投薬量および濃度でレシピエントにとって非毒性の担体と混合することによって製剤化することができる。製剤のpHは、主として特定の使用および化合物の濃度によって決まるが、好ましくは、約3から約8の範囲のいずれかである。一例において、式(I)の化合物は、酢酸緩衝液中で、pH5で製剤化される。別の実施態様において、式(I)の化合物は、滅菌されている。本化合物は、例えば、固体または無定形組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として貯蔵することができる。
組成物は、優れた医療的実施に見合った様式で製剤化され、調剤され、投与される。この状況における考察要素としては、処置されている特定の障害、処置されている特定の哺乳動物、個々の患者の臨床症状、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、および医療技術者公知の他の要素が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考察によって決定されることになり、TLR7受容体を活性化し、INF−αおよび他のサイトカインの生産をもたらすのに必要な最小限の量であり、このような量は、これに限定されないが、B型および/またはC型肝炎ウイルスに感染した患者を処置または防止するのに使用することができる。
一例において、1用量当たりの非経口的に投与される本発明の化合物の医薬的に有効な量は、患者体重1kg当たり、1日当たり、約0.1〜50mg/kg、代替として約0.1〜30mg/kgの範囲であると予想され、使用される化合物の典型的な初期の範囲は、0.3〜15mg/kg/日である。別の実施態様において、経口単位剤形、例えば錠剤およびカプセルは、好ましくは、約20〜約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹膜内、肺内、皮内、髄腔内および硬膜外、ならびに鼻腔内などのあらゆる好適な手段によって投与することができ、さらに、局所処置が求められる場合、病巣内投与も可能である。非経口注入としては、筋肉内、静脈内、動脈内、腹膜内、または皮下投与が挙げられる。
本発明の化合物は、あらゆる便利な投与可能な形態で、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、液剤、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチなどで投与することができる。このような組成物は、医薬調製物において慣例的な成分、例えば、希釈剤、担体、pH調節剤、甘味料、増量剤、およびさらなる活性薬剤を含有していてもよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体または賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体および賦形剤は当業者周知であり、例えば、Ansel, Howard C.ら、Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems. Philadelphia:Lippincott, Williams & Wilkins、2004;Gennaro, Alfonso R.ら、Remington:The Science and Practice of Pharmacy. Philadelphia:Lippincott, Williams & Wilkins、2000;およびRowe, Raymond C. Handbook of Pharmaceutical Excipients. Chicago, Pharmaceutical Press、2005で詳細に記載されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)の洗練された供給を提供するか、または医薬品(すなわち、医薬)の製造に役立つように、1種またはそれより多くの緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、着香料、矯味矯臭剤、希釈剤および他の公知の添加剤を含んでいてもよい。
好適な経口用剤形の例は、約30〜90mgの無水ラクトース、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと配合された、約20〜1000mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化した成分をまず、一緒に混合し、次いでPVPの溶液と混合する。得られた組成物は、乾燥してもよいし、顆粒化してもよいし、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の器具を使用して錠剤の形態に圧縮してもよい。エアロゾル製剤の例は、好適な緩衝溶液、例えば、必要に応じて等張化剤(tonicifier)、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加したリン酸緩衝液中に、本発明の化合物、例えば20〜1000mgの本発明の化合物を溶解させることによって調製することができる。この溶液を、例えば0.2マイクロメートルのフィルターを使用してろ過して、不純物や汚染物質を除去してもよい。
それゆえに、一実施態様は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは鏡像異性体もしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
さらなる実施態様は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは鏡像異性体もしくはジアステレオマーを、医薬的に許容される担体または賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施態様は、B型肝炎ウイルス感染の処置で使用するための、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは鏡像異性体もしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
適応および処置方法
本発明は、それを必要とする患者においてB型肝炎ウイルス感染および/またはC型肝炎ウイルス感染を処置または防止するための方法を提供する。
本発明はさらに、B型および/またはC型肝炎ウイルス感染の処置および/または防止のために、治療有効量の式(I)の化合物または本発明の他の化合物を患者の血流に導入するための方法を提供する。
本発明の方法は、ヒト患者に特によく適している。特定には、本発明の方法および投与は、これらに限定されないが、HBVおよび/またはHCV感染患者に有用な可能性がある。本発明の方法および投与は、他の抗ウイルス物質処置を受けている患者にも有用である。本発明の防止方法は、ウイルス感染のリスクがある患者に特に有用である。これらの患者としては、これらに限定されないが、医療従事者、例えば、医者、看護師、ホスピスの介護者;軍事関係者;教師;保育士;外国の地域、特定には第三世界の地域に旅行または生活している患者、例えば社会支援作業者、宣教師、および外国の使節などが挙げられる。最終的に、本方法および組成物は、難治性の患者、または処置に対する耐性、例えば逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤などに対する耐性を有する患者の処置を含む。
別の実施態様は、このような処置が必要な哺乳動物においてB型肝炎ウイルス感染および/またはC型肝炎ウイルス感染を処置または防止する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の式(I)の化合物またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、プロドラッグもしくは医薬的に許容される塩を投与することを含む、上記方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、よりよく理解されるものと予想される。しかしながら、それらが本発明の範囲を限定するものとして解釈されないこととする。
略語
DCM:ジクロロメタン
DIEPA:N,N−ジエチルプロピルアミン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
EC50:アゴニストのモル濃度であって、そのアゴニストの可能な最大応答の50%を生じる濃度
EtOAcまたはEA:酢酸エチル
hr(s):時間(秒)
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
MS(ESI):質量分析法(エレクトロスプレーイオン化)
obsd.:実測値
PE:石油エーテル
PMB:p−メトキシベンジル
QOD:1日おき
QW:週1回
RTまたはrt:室温
sat.:飽和
TFA:トリフルオロ酢酸
TEA:トリエチルアミン
V/V:体積比。
全般的な実験条件
中間体および最終化合物を、以下の機器の1つを使用したフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)バイオタージ(Biotage)のSP1システムおよびクアッド(Quad)12/25カートリッジモジュール。ii)イスコ(ISCO)のコンビフラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランドおよび孔サイズ:i)KP−SIL、60Å、粒度:40〜60μm;ii)CASレジストリ番号:シリカゲル:63231−67−4、粒度:47〜60マイクロメートルのシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdのZCX、孔:200〜300または300〜400。
中間体および最終化合物を、X BridgeTMPerp C18(5μm、OBDTM30×100mm)カラムまたはSunFireTMPerp C18(5μm、OBDTM30×100mm)カラムを使用した逆相カラムでの分取用HPLCで精製した。
LC/MSスペクトルを、ウォーターズ(Waters)のUPLC−SQD Massを使用して得た。標準的なLC/MS条件は以下の通りであった(稼働時間3分):
酸性条件:A:HO中の0.1%ギ酸および1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中の0.05%のNH・HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親の質量を示すイオンのみが報告され、別段の指定がない限り、引用された質量イオンは、正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルを、ブルカー(Bruker)のアバンス(Avance)400MHzを使用して得た。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実行された。試薬は、別段の規定がない限り、それ以上精製せずに商業的な供給元から入手した状態のままで使用した。
予備的な実施例
実施例1
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
DCM(2mL)中の、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(55mg、158μmol、化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)、DMAP(19.3mg、158μmol)およびEtN(80.1mg、110μL、792μmol)の溶液に、N−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリド(96.2mg)を室温で添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、真空中で濃縮した。粗生成物を分取用HPLCで精製して、6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(53mg、実施例1)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.38 (m, 5H), 7.06 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.37-3.53 (m, 4H), 3.06 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 1.64 (sxt, J = 7.6 Hz, 2H), 1.10-1.25 (m, 3H), 0.94 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 433。
実施例2
6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例2を、実施例1と同様にして、N−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(50mg、実施例2)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.40 (m, 5H), 7.04 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.39-3.51 (m, 2H), 3.27-3.35 (m, 2H), 3.06 (s, 2H), 3.03 (m, 1H), 1.54-1.71 (m, 4H), 0.89-0.98 (m, 5H), 0.76 (t, J = 7.3 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 447。
実施例3
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例3を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物3a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第4行)を使用することによって調製した。6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(70mg、実施例3)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.40 (m, 5H), 7.06 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.37-3.56 (m, 4H), 3.06 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 1.14-1.22 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 419。
実施例4
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例4を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物3a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第4行)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(90mg、実施例4)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.40 (m, 5H), 7.04 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.38-3.55 (m, 2H), 3.27-3.40 (m, 2H), 3.06 (s, 2H), 3.03 (s, 1H), 1.52-1.70 (m, 2H), 1.15-1.24 (m, 3H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 0.76 (t, J = 7.3 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 433。
実施例5
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン
Figure 2021512927
実施例5を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物3a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第4行)およびピロリジン−1−カルボニルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン(21.5mg、実施例5)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 7.01-7.24 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.43-3.64 (m, 6H), 1.81-1.95 (m, 4H), 1.14-1.25 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 431。
実施例6
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例6を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物6a、JP1999193282(特開平11−193282)、175頁、表4、第4行)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(15mg、実施例6)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.35-7.46 (m, 4H), 7.04 (br s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.38-3.46 (m, 2H), 3.24-3.35 (m, 2H), 3.06 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 1.52-1.69 (m, 4H), 0.88-0.96 (m, 5H), 0.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 481。
実施例7
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例7を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物6a、JP1999193282(特開平11−193282)、175頁、表4、第4行)を使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(187mg、実施例7)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.36-7.45 (m, 4H), 7.07 (br s, 2H), 4.99 (s, 2H), 3.38-3.47 (m, 2H), 3.27-3.35 (m, 2H), 3.06 (s, 2H), 3.01 (m, 1H), 1.62 (sxt, J = 7.6 Hz, 2H), 1.09-1.25 (m, 3H), 0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 467。
実施例8
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例8を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物8a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第4行)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(164mg、実施例8)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49 - 7.32 (m, 4 H), 7.25 - 6.91 (m, 2 H), 5.00 (s, 2 H), 3.47 (q, J = 7.28 Hz, 2 H), 3.33 (s, 2 H), 3.11 - 3.00 (m, 3 H), 1.71 - 1.51 (m, 2 H), 1.25 - 1.14 (m, 3 H), 0.97 - 0.70 (m, 3 H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 467。
実施例9
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例9を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物8a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第4行)を使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(60mg、実施例9)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.36-7.45 (m, 4H), 7.07 (br s, 2H), 4.99 (s, 2H), 3.37-3.55 (m, 2H), 3.30-3.37 (m, 2H), 3.05 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 1.11-1.24 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 453。
実施例10
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N,N−ジメチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例10を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物8a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第4行)およびN,N−塩化ジメチルカルバモイルを使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N,N−ジメチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(37mg、実施例10)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37-7.40 (m, 4H), 7.14 (br s, 2H), 4.99 (s, 2H), 3.37-3.55 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 1.18 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 439。
実施例11
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例11を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物8a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第4行)およびN−(2−メトキシエチル)−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(25mg、実施例11)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.36-7.45 (m, 4H), 7.06 (br s, 2H), 4.99 (s, 2H), 3.57-3.68 (m, 2H), 3.43-3.51 (m, 2H), 3.31-3.37 (m, 2H), 3.29 (s, 2H), 3.14 (s, 1H), 3.10 (s, 2H), 3.05 (s, 1H), 1.18 (t, J = 8.0 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 483。
実施例12
6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
6−アミノ−2−(プロピルスルホニル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物12a)の調製
Figure 2021512927
化合物12aを、JP1999193282(特開平11−193282)に開示された方法に従って調製した。6−アミノ−2−(プロピルスルホニル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(127mg、化合物12a)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.67 (br. s., 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.91 (s, 2H), 3.34-3.27 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.67-1.62 (m, 2H), 0.92 (t, J = 8.0 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 362。
6−アミノ−2−プロピルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミドの調製
Figure 2021512927
実施例12を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−メチル−N−エチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物12a)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(37mg、実施例12)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.19-7.31 (m, 2H), 7.15 (d, J = 7.58 Hz, 2H), 7.03 (br s, 2H), 4.95 (s, 2H), 3.35 - 3.62 (m, 4H), 3.01 - 3.08 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.44-1.75 (m, 4H), 0.60-1.06 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 461。
実施例13
6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例13を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物12a)を使用することによって調製した。6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(50mg、実施例13)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25 (d, J = 7.95 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 7.95 Hz, 2H), 6.94-7.09 (m, 2H), 4.94 (s, 2H), 3.36-3.54 (m, 4H), 3.00-3.08 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.64 (sxt, J = 7.58 Hz, 2H), 1.11-1.23 (m, 3H), 0.95 (t, J = 7.46 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 447。
実施例14
6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物14a)の調製
Figure 2021512927
化合物14aを、JP1999193282(特開平11−193282)に開示された方法に従って調製した。6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(37mg、化合物14a)を黄色の固体として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 348。
6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミドの調製
Figure 2021512927
実施例14を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(3.5g、化合物14a)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(87.9mg、実施例14)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26 (t, J = 12 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.04 (br s, 2H), 4.95 (s, 2H), 3.46-3.51 (m, 4H), 3.05 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 1.62-1.64 (m, 2H), 1.18-1.23 (m, 3H), 0.74-0.93 (m,3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 447。
実施例15
6−アミノ−N,N−ジエチル−2−エチルスルホニル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例15を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物14a)およびN,N−ジエチルカルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−N,N−ジエチル−2−エチルスルホニル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(111mg、実施例15)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25 (m, J = 7.95 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.95 Hz, 2H), 6.99 (br s, 2H), 4.94 (s, 2H), 3.34-3.58 (m, 6H), 2.26 (s, 3H), 1.10-1.24 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 447。
実施例16
6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例16を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物14a)を使用することによって調製した。6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(17mg、実施例16)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.05 (br s, 2H), 4.94 (s, 2H), 3.37-3.56 (m, 2H), 3.27-3.35 (m, 2H), 3.05 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.12-1.24 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 433。
実施例17
6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン
Figure 2021512927
実施例17を、実施例1、方法A、工程5と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物14a)およびピロリジン−1−カルボニルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン(63mg、実施例17)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25 (d, J = 8.07 Hz, 2H), 7.11-7.20 (m, 2H), 4.95 (s, 2H), 3.37-3.63 (m, 6H), 2.26 (s, 3H), 1.81-1.95 (m, 4H), 1.19 (t, J = 7.34 Hz, 3 H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 445。
実施例18
6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例18を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物18a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第7行))およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(95.7mg、実施例18)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.32-7.52 (m, 2H), 7.13-7.26 (m, 2H), 6.83-7.13 (m, 2H), 4.88-5.11 (m, 2H), 3.42 - 3.55 (m, 2H),3.28 - 3.35 (m, 2H), 3.00 - 3.08 (m, 3H), 0.91 (s, 3H), 1.49 - 1.71 (m, 2H), 1.19 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 451。
実施例19
6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例19を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物18a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第7行)を使用することによって調製した。6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(59mg、実施例19)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.38-7.46 (m, 2H), 7.10-7.24 (m, 2H), 6.89-7.10 (m, 2H), 4.98 (s, 2H), 3.37-3.56 (m, 4H), 3.00-3.08 (m, 3H), 1.14-1.23 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 437。
実施例20
6−アミノ−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例20を、実施例1、方法A、工程5と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物20a、JP1999193282(特開平11−193282)、175頁、表4、第16行)を使用することによって調製した。6−アミノ−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(28mg、実施例20)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28-7.35 (m, 2H), 7.03 (br s, 2H), 6.87-6.93 (m, 2H), 4.92 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.38-3.49 (m, 2H), 3.27-3.38 (m, 2H), 3.05 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 1.53-1.71 (m, 4H), 0.89-0.99 (m, 5H), 0.75 (t, J = 7.3 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 477。
実施例21
6−アミノ−N−エチル−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例21を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物20a、JP1999193282(特開平11−193282)、175頁、表4、第16行)を使用することによって調製した。6−アミノ−N−エチル−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(64mg、実施例21)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.34 (m, 2H), 7.04 (br s, 2H), 6.87-6.93 (m, 2H), 4.92 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.35-3.50 (m, 2H), 3.29-3.34 (m, 2H), 3.05 (s, 2H), 3.01 (m, 1H), 1.66 (sxt, J = 7.6 Hz, 2H), 1.11-1.23 (m, 3H), 0.96 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 463。
実施例22
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−N−プロピル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例22を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)およびN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドの代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物22a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第10行)およびN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリドを使用することによって調製した。
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−N−プロピル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(18mg、実施例22)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.49-7.60 (m, 2H), 7.33 (br d, J = 8.44 Hz, 2H), 7.05 (br s, 2H), 4.97 (s, 2H), 3.35-3.54 (m, 2H), 3.28-3.33 (m, 2H), 3.01-3.09 (m, 3H), 1.52-1.69 (m, 2H), 1.14-1.23 (m, 3H), 0.67-0.99 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 511。
実施例23
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
Figure 2021512927
実施例23を、実施例1と同様にして、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルホニル−7H−プリン−8−オン(化合物1a、JP1999193282(特開平11−193282)、164頁、表4、第5行)の代わりに、6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物22a、JP1999193282(特開平11−193282)、173頁、表4、第10行)を使用することによって調製した。6−アミノ−N−エチル−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−エチルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド(11.5mg、実施例23)を白色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.55 (d, J = 8.44 Hz, 2H), 7.33 (br d, J = 8.31 Hz, 2H), 7.08 (br s, 2H), 4.97 (s, 2H), 3.37-3.54 (m, 4H), 2.99-3.08 (m, 3H), 1.12-1.23 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 497。
実施例24
HEK293−hTLR−7アッセイにおける化合物および実施例の活性
HEK293−Blue−hTLR−7細胞アッセイ:
安定なHEK293−Blue−hTLR−7細胞株を、インビボジェン(InvivoGen)(カタログ番号:hkb−htlr7、米国カリフォルニア州サンディエゴ)から購入した。これらの細胞は、NF−κBの活性化をモニターすることによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を、5つのNF−κBおよびAP−1−結合部位に融合したIFN−β最小プロモーターの制御下に配置した。HEK−Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することによりNF−κBおよびAP−1を活性化することによって、SEAPを誘導した。それゆえにレポーター発現は、20時間にわたり、ヒトTLR7が刺激されるとNF−κBプロモーターによって調節された。QUANTI−BlueTMキット(カタログ番号:rep−qb1、インビボジェン(Invivogen)、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を、640nmの波長で、アルカリホスファターゼの存在下で紫色または青色に変わる検出媒体で使用して、細胞培養上清SEAPレポーター活性を決定した。
HEK293−Blue−hTLR7細胞を、96−ウェルプレート中、4.5g/Lのグルコース、50U/mLのペニシリン、50mg/mLのストレプトマイシン、100mg/mLのノルモシン(Normocin)、2mMのL−グルタミン、10%(V/V)熱不活性化ウシ胎児血清を含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で、180μLの体積で細胞250,000〜450,000個/mLの密度で24時間インキュベートした。次いでHEK293−Blue−hTLR−7細胞を、1%の最終的なDMSOの存在下で、連続希釈された20μLの試験化合物を添加してインキュベートし、インキュベーションは、COインキュベーター中、37℃で20時間実行された。次いで各ウェルからの20μLの上清を180μLのQuanti−blue基質溶液と共に37℃で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620〜655nm
で吸光度を読んだ。TLR7活性化により下流のNF−κB活性化を引き起こすシグナル伝達経路が認められており、それゆえに類似のレポーターアッセイもTLR7アゴニストを評価するために広く使用されている(Tsuneyasu KaishoおよびTakashi Tanaka、Trends in Immunology、第29巻、第7号、2008年7月、329頁.sci;Hiroaki Hemmiら、Nature Immunology 3、196〜200(2002))。
本発明の化合物および実施例を、HEK293−hTLR−7アッセイで、本明細書に記載されるそれらのTLR7アゴニズム活性に関して試験した。表1に結果を列挙する。プロドラッグの例は、約2.3μM〜約494μMのEC50を有することが見出され、活性型の化合物は、0.1μM未満のEC50を有することが見出された。EC50(プロドラッグ)/EC50(活性型)の計算された比率は、27.7〜約8233の範囲内であった。
Figure 2021512927
実施例25
式(I)の化合物のプロドラッグの代謝
プロドラッグ、式(I)の化合物の、その対応する活性型への代謝変換を評価するための研究を行った。式(I)の化合物は、プロドラッグとして供給される場合、体内で活性な化合物または本発明の他の化合物に代謝され得る。ヒト肝ミクロソームが、動物またはヒトの体内のプロドラッグの代謝変換の程度を評価するのに使用されることが多い。
材料
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、イソクエン酸およびイソクエン酸デヒドロゲナーゼを含むNADPH補因子系を、シグマ−アルドリッチ社(Sigma-Aldrich Co.、米国ミズーリ州セントルイス)から購入した。ヒト肝ミクロソーム(カタログ番号452117、ロット番号38290)を、コーニング(Corning)(米国マサチューセッツ州ウォバーン)から得た。マウス肝ミクロソーム(カタログ番号M1000、ロット番号1310028)を、ゼノテック(Xenotech)から得た。
化合物および他の溶液の使用溶液
化合物をDMSO中に溶解させて、10mMのストック溶液を作製した。10μLのストック溶液をアセトニトリル(990μL)で希釈して、100μMの使用溶液を得た。
インキュベーション
ミクロソームを、pH7.4の100mMリン酸カリウム緩衝液中で、試験化合物と共に、37℃で10分プレインキュベートした。200μLの最終的なインキュベーション体積になるようにNADPH再生系を添加することによって反応を開始させて、水浴中で、37℃で振盪した。インキュベーション混合物は、肝ミクロソーム(1mL当たり0.5mgのミクロソームタンパク質)、基質(1.0μM)、およびNADP(1mM)、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(1ユニット/mL)、イソクエン酸(6mM)からなっていた。
分析のためのサンプルの調製
30分で、600μLの冷たいアセトニトリル(内部標準として、100ng/mLのトルブタミドおよび100ng/mLのラベタロールを含む)を添加することによって反応を止めた。サンプルを、4000rpmで20分遠心分離し、得られた上清をLC−MS/MS分析に供した。
検量線のためのサンプルを以下の通りに調製した。100μL/ウェルの肝ミクロソームおよび98μL/ウェルのNADPH再生系溶液を96−ウェルプレートに分配する。最初に600μLのクエンチ溶液、それに続いて2μLの標準曲線およびQC標準溶液を添加する。
生物学的な分析
API4000LC−MC/MC機器で、ESI−ポジティブMRMモードで化合物を定量化した。
ヒト肝ミクロソームの存在下における、プロドラッグ(1μM)、実施例1〜23の、その対応する活性型である化合物1a、化合物3a、化合物6a、化合物8a、化合物12a、化合物14a、化合物18a、化合物20a、化合物22aへの代謝変換を評価するための研究を行った。結果を要約し、表2に示す。
Figure 2021512927
実施例26
雄Wister−Hanラットにおける単回用量のPK研究
雄Wister−Hanラットにおける単回用量PKを実行して、試験された化合物の薬物動態学的特性を評価した。2つの動物グループに、それぞれの化合物を胃管栄養(POE)を介して投与した。投与後のグループにおいて、15分、30分、1時間、2時間、4時間、7時間および24時間に、頸静脈または代替の部位を介して血液サンプル(およそ20μL)を採取した。血液サンプルを、EDTA−K2抗凝血剤を含有する試験管に入れ、5000rpmで6分、4℃で、遠心分離して、サンプルから血漿を分離した。遠心分離の後、得られた血漿を、LC/MS/MSでのプロドラッグおよび活性型の両方の生物学的な分析のための清潔な試験管に移した。プロドラッグが投与されたグループにおいて、血漿サンプル中のプロドラッグの濃度は検出限界より下であった。表8中の「試験された化合物」を、インビボにおける「投与化合物」の代謝産物(活性型)を試験するための内部標準として使用した。WinNonlin(登録商標)プロフェッショナル6.2のノンコンパートメントモジュールを使用して薬物動態パラメーターを計算した。ピーク濃度(Cmax)を実験観察から直接記録した。血漿濃度−時間曲線(AUC0−t)下の面積を、最後の検出可能な濃度まで線形台形法を使用して計算した。
maxおよびAUC0−lastは、インビボにおける試験された化合物の効能に関する2つの重要なPKパラメーターである。化合物のCmaxおよびAUC0−lastが高いほど、より優れたインビボにおける効能がもたらされることになる。表7に、活性型および競合化合物の経口投与後のPKパラメーターの結果を示す。表8に、プロドラッグのPKパラメーターをまとめる。
プロドラッグの経口投与の後、血漿中で活性型が観察されたことから、試験を行った。例示された本発明のプロドラッグ(実施例8)は、驚くべきことに、活性型である本発明で言及された化合物(化合物8a)と比較して一層改善されたAUC0−last(14.5倍の増加)を示した。結果から明らかに、PKパラメーターにおいて活性型よりもプロドラッグが予想外に優れており、それにより、より優れたインビボにおける効能がもたらされたことが実証された。
Figure 2021512927

Claims (23)

  1. 式(I)
    Figure 2021512927
    (式中、
    は、Cアルキルであり;
    は、フェニルCアルキルであり、前記フェニルは、非置換であるか、またはハロゲン、CアルコキシおよびCアルキルから独立して選択される1、2または3つの置換基で置換されており;
    は、−NRであり、ここで、
    およびRは、独立して、CアルキルまたはCアルコキシCアルキルから選択されるか;または
    およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、ヘテロシクリルを形成する)
    の化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  2. が、Cアルキルであり;
    が、フェニルCアルキルであり、前記フェニルは、非置換であるか、またはハロゲン、CアルコキシまたはCアルキルで置換されており;
    が、ピロリジニルまたは−NRであり、ここで、
    およびRは、独立して、CアルキルまたはCアルコキシCアルキルから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  3. が、エチルまたはプロピルであり;
    が、ベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、メチルベンジルまたはメトキシベンジルであり;
    が、ピロリジニルであるか;または−NRであり、ここで、RおよびRは、独立して、メチル、エチル、プロピルまたはメトキシエチルから選択される、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、ピロリジニル、メチル(エチル)アミノ、メチル(プロピル)アミノ、メチル(メトキシエチル)アミノまたはジメチルアミノである、請求項3に記載の化合物。
  5. が、ハロゲンまたはCアルキルで置換されたベンジルである、請求項1または2または3に記載の化合物。
  6. が、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジルまたはメチルベンジルである、請求項5に記載の化合物。
  7. が、ブロモベンジル、クロロベンジルまたはフルオロベンジルである、請求項6に記載の化合物。
  8. が、−NRであり、ここで、Rは、Cアルキルであり;Rは、Cアルキルである、請求項5に記載の化合物。
  9. が、メチル(プロピル)アミノまたはメチル(エチル)アミノである、請求項8に記載の化合物。
  10. が、Cアルキルであり;
    が、ベンジルであり、前記ベンジルは、ハロゲンまたはCアルキルで置換されており;
    が、−NRであり、ここで、Rは、Cアルキルであり、Rは、Cアルキルである、請求項1または2に記載の化合物。
  11. が、エチルまたはプロピルであり;
    が、ブロモベンジル、クロロベンジルまたはフルオロベンジルであり;
    が、メチル(プロピル)アミノまたはメチル(エチル)アミノである、請求項10に記載の化合物。
  12. 6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルスルホニル−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N,N−ジメチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N,N−ジエチル−2−エチルスルホニル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−エチルスルホニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−9−[(4−メトキシフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−プロピルスルホニル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルホニル−N−メチル−N−プロピル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;および
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−エチルスルホニル−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド
    から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物の調製のためのプロセスであって、
    混合された塩基の存在下で、式(II)
    Figure 2021512927
    の化合物と、カルバモイルクロリドとを反応させる工程
    を含み、
    該混合された塩基は、ピリジンおよびトリエチルアミン、ピリジンおよびDIPEA、DMAPおよびトリエチルアミン、またはDMAPおよびDIPEAであり;RおよびRは、請求項1〜11のいずれか一項に記載の通りに定義される、上記プロセス。
  14. 治療活性を有する物質として使用するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物および治療上不活性な担体を含む医薬組成物。
  16. B型肝炎ウイルス感染の処置または予防のための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. B型肝炎ウイルス感染の処置または予防のための医薬の調製のための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. TLR7アゴニストとしての、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物の使用
  19. インターフェロン−αの生産を誘導するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  20. B型肝炎ウイルス感染の処置または予防のための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  21. 請求項13に記載のプロセスに従って製造された、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容される塩、鏡像異性体もしくはジアステレオマー。
  22. 治療有効量の請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、B型肝炎ウイルス感染の処置または予防のための方法。
  23. 上述した発明。
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