JP2022507101A - 手袋をカフを最初にして取り出すための取り出し装置 - Google Patents

Abstract

使い捨て手袋のための取り出し装置が、複数の面（１１、１２、１３、１４）を有する箱（１０）と、箱に配置された折り畳まれていない手袋の２つのスタック（６０、６１）と、手袋の各スタックの間に位置付けられた静止内部セパレータ（１７０、２７０）とを含む。箱は、少なくとも２つの対向する面に５本のミシン目（１１０、１２０；２１１、２２１）を有する。ミシン目は引裂可能であり、各対向する面にそれぞれの取り出し用孔（１５１、１６１；２５１、２６１）を提供する。手袋の各スタックは、手袋のカフが、前記取り出し用孔を通じてカフを最初にして取り出すために取り出し用孔に隣接して位置付けられるように、箱において方向付けられている。

Description

本発明は、複数の手袋を保持及び取り出すよう適合された取り出し装置に関する。より詳細には、本発明は、取り出し装置であって、複数の手袋を保持するとともにカフを最初にして取り出すよう適合された取り出し装置に関する。

病院及びクリニックにおいて使用される手袋のほとんどは検査手袋であり、これらは多量に使用される。そのような手袋は独立した無菌のパッケージにおいてではなく、比較的安価なボール紙の取り出し用箱において供給される。取り出し装置は、典型的にはミシン目のある領域のある波形の箱に含まれたある量の手袋からなる。ミシン目のある領域が除去されると、開口が提供され、その開口を通じて手袋がユーザにより引き出される。

垂直な位置にある手袋を取り出す取り出し装置において、取り出し用箱が複数の手袋でほぼ又は完全に満たされているとき、手袋の１つ又は複数の部分が開口を通じて突出することが多い。取り出し用箱が完全に又はほぼ満たされているとき、ユーザにとって、追加的な手袋の偶然の取り出しを引き起こすこと無しに１枚の手袋を掴むことが難しい可能性がある。

手袋の最初の１０～２０パーセントが取り出されると、開口と複数の手袋との間に空間が作り出される。この空間により、ユーザは、手袋を掴むために彼／彼女の手の一部を開口内へ入れることが必要となる。より多くの手袋が取り出し装置から取り出されてこの空間が増大すると、手袋は、それらの取り出し用位置から崩れ、取り出し装置の底部でひとまとまりになる傾向がある。これは、ユーザが、１枚の手袋を取り出すために彼／彼女の手を取り出し装置の奥へと入れなければならないという結果を招く。

水平な位置にある手袋を取り出す取り出し装置において、取り出し装置が手袋でほぼ又は完全に満たされているときに同じ問題が生じる。この場合も、手袋の最初の１０～２０パーセントが取り出されると、ユーザは、手袋を取り出すために彼／彼女の手を取り出し装置の開口の中へ入れる必要がある。ひとまとまりにならない場合もある一方で、ユーザの手を取り出し装置開口の中へ入れ続けることは、１枚若しくは複数枚の手袋、又は取り出し装置の内部区画全体、及び複数の手袋のほとんど又は全ての汚染を招き得る。

そのような検査手袋における汚染を制御する１つの方法は、取り出し用孔を有する箱において折り返されたカフで手袋を梱包することによるものである。手袋は折り畳まれているため汚染の表面積はより小さい。

米国特許出願公開第２０１１／００６２１７９号明細書は、取り出し装置からの手袋の取り出しに関し、取り出し装置は容器と複数の使い捨て手袋とを含む。容器は複数の面を有し、各手袋はカフ部分と指部分とを有し、カフ部分はカフを有し、手袋は互いに積み重なり、手袋のカフは容器内に保持されている手袋のスタックの片側上に整列している。容器は、使用の際、容器の少なくとも１つの面における取り出し用孔であって、それを通じて手袋が取り出され得る取り出し用孔を有する。手袋は容器において、手袋が、孔を通じてカフを最初にして取り出すために位置付けられるように方向付けられ、各手袋の指部分は、指部分を、ユーザが手袋の取り出し中に接触及び汚染することから保護するために、同じ手袋のカフ部分に対して折り返される。取り出し用孔は、孔の、面の一部にわたって延在する部分を含む。しかしながら、製造プロセスは、手袋を折り畳み重ねるために追加的な機械が必要とされることを原因として、複雑である。

欧州特許第２００４５１９Ｂ１号明細書は、複数の壁であって、共同して内面及び内部区画を形成する複数の壁を含むハウジングを有する取り出し装置を含む取り出し用組立体を開示する。取り出し装置は手袋のスタックを保持するように構成され、手袋のスタックは取り出し装置において配置される。取り出し装置は離間した取り出し用開口の対を含む。手袋のスタックは、手袋が、手袋の各カフを取り出し用開口の１つに隣接して位置付ける手袋位置決め装置の各端部でカフ同士がスタックにおいて位置付けられるように、対向する端部の対を有する手袋位置決め装置に位置付けられる。第１手袋位置決め装置は、手袋の第１スタックを取り出し用開口の方へ付勢するレジリエント材料を含む。第２手袋位置決め装置は、手袋の第２スタックを取り出し用開口の方へ付勢するレジリエント材料を含む。手袋のスタックは取り出し用開口に対抗するように付勢されて、そこからの各手袋の容易で信頼性のある引き出しを可能にする。しかしながら、追加的なコンポーネント、例えばレジリエント材料が必要とされ、製造コストが増加する。さらに、製造プロセスは、追加的なコンポーネントが組み立てられる必要があることを原因として、複雑である。

英国特許出願公開第２４５１４５０Ａ号明細書は、使い捨て手袋を、容器であって、それら手袋が全てが同じ向きに置かれ、折り畳まれておらず、手袋のカフが手袋のスタックの片側に整列されている手袋のスタックとして梱包されている容器から取り出すための取り出し装置を開示している。容器は、容器の１つの面に取り出し用孔を有し、その孔を通じて手袋が取り出され得る。孔は、面の縁まで延在するが、面の縁を超えることはない。プレートは、手袋のスタックの底部に当接し、ばねが箱において取り出し用孔に向かってスタックを押し上げる。しかしながら、追加的なコンポーネント、例えばプレート及びばねが必要とされ、製造コストが増大する。さらに、組み立てられる必要のあるコンポーネントの数を原因として、製造プロセスが複雑である。

したがって、追加的な製造コストもプロセスも発生させずに複数の手袋を保持するとともにカフを最初にして取り出すように構成された使い捨て手袋のための取り出し装置が必要である。このような取り出し装置組立体は、望ましくは、複数の手袋が一度に１枚ずつ容易に取り出されることを可能にする。加えて、取り出し装置に対する開口は望ましくは、開口に隣接する手袋の露出の表面積が最小限となるように、構成及び位置付けられる。

本発明の態様によると、手袋のための取り出し装置であって、
複数の面を有する箱であって、箱が少なくとも２つの対向する面にミシン目を有し、前記ミシン目を引裂くことができ、各対向する面にそれぞれの取り出し用孔を提供する箱と、
箱に配置された折り畳まれていない手袋の２つのスタックであって、手袋の各スタックが、手袋のカフが取り出し用孔に隣接して位置付けられるように箱において方向付けられる２つのスタックと、
手袋の各スタックの間に位置付けられた静止内部セパレータと
を含む手袋のための取り出し装置が提供される。

本発明はしたがって、手袋がそれぞれの取り出し用孔を通じてカフを最初にして取り出されることを可能にし、１枚又は複数枚の手袋の汚染を防ぐ。さらに、手袋の指部分は取り出し前に露出されないため、取り出しのために手袋に触れる際のユーザからの汚染は手袋のカフ部分に限られる。追加的なコンポーネント、例えばプレート及びばねが組み立てられる必要はないため、製造プロセスは単純化される。

本発明による静止内部セパレータは、手袋の２つのスタックが箱に配置されることを可能にし、２つの対向する開口からの手袋の取り出しを可能にする。

本発明の好ましい実施形態において、各スタックにおける手袋は、折り畳まれていない状態でカフ同士で上下に積み重なり、取り出し装置は使用の際手袋を一方の孔から取り出すよう配置される。手袋が手袋の一方のスタックから取り出されてしまうと、対向する孔から手袋を取り出すために箱は逆さまにされる。

本発明による手袋の折り畳まれていない配置構成は、手袋が折り畳まれた状態で積み重ねられている場合と比べて手袋の頂部と孔との間の空間が小さくなるため、ユーザが、１枚の手袋を取り出すために彼／彼女の手を取り出し装置の中へ深く入れる必要が無いという利益を提供する。

実施形態において、静止内部セパレータは、セパレータを箱内で支持するために使用される端部タブを有する単一のシート要素である。

好ましい実施形態において、シート要素は、端部タブ間に勾配部分を含む。本発明は、したがって、手袋がカフが最初に出るように摺動することを可能にするとともにまた、手袋が引かれたときに手袋が後方に移動するのを防ぐ。各手袋のカフは相対的に厚いことが多いため、勾配部分は、セパレータの各側に手袋のスタックがあることを可能にし、各スタックは略台形である。カフ同士で積み重ねられた手袋のスタックの非対称を原因として引き起こされる先の問題は、長方形の取り出し装置を充填するために手袋のスタックの台形断面を使用することにより解決され、それにより、非対称及び取り出し装置から手袋を取り出すとともに使い果たすことを原因とする不要な空間を除去又は制御する。

さらなる実施形態において、シート要素は手袋のカフの配置のための平らな部分をさらに含み、平らな部分は勾配部分と平らな部分との間に配置される。本発明による平らな部分は手袋のカフを支持するために使用される。

実施形態において、シート要素は、勾配部分と平らな部分との間に折り畳みラインを含む。

別の実施形態において、シート要素の端部タブは対向する方向に曲げられる。

実施形態において、シート要素の端部タブは、端部タブが対向する面と接触するように対向する面に平行に位置付けられる。これは手袋のカフが支持されることを可能にする。

さらなる実施形態において、箱は、孔を隣接する面へ延ばすためにミシン目に隣接する引裂可能なミシン目のさらなるセットを有する。本発明はしたがって、手袋が、取り出し用孔を通じてカフを最初にして容易に取り出されることを可能にする。

実施形態において、ミシン目は、取り出し用孔を閉じる又は開くために閉位置及び開位置を有するフラップを画定する。したがって、フラップは取り出し用孔を、周囲の環境から箱へ汚染物質が入ることから保護する。

別の実施形態において、静止内部セパレータは２つのシート要素であり、各シート要素は、手袋のそれぞれのスタックを受け入れるための平らな部分と、シート要素を箱内で支持するために使用される側部タブとを有する。

好ましい実施形態において、各シート要素の平らな部分は重ねて配置される。

さらなる実施形態において、セパレータの側部タブは箱の側面に平行に位置付けられる。これは手袋が支持されることを可能にする。

実施形態において、取り出し用孔は、各手袋が通過するためのスリットを有するフィルムにより覆われる。したがって、フィルムは取り出し用孔を、周囲の環境から箱へ汚染物質が入ることから保護する。

本発明の手袋のための取り出し装置の追加的な利点は以下の頁で詳しく述べられる。

手袋を取り出すための取り出し装置の斜視図であり、静止内部セパレータと、箱であって、裂くことにより開かれると取り出し用孔が提供されるように箱の前面及び背面のミシン目により画定されたフラップを有する箱とを示す。 手袋を取り出すための取り出し装置の斜視図であり、静止内部セパレータと、箱であって、裂くことにより開かれると取り出し用孔が提供される箱の上面及び下面のミシン目により画定されたフラップを有する箱とを示す。 平たく置かれたときの静止内部セパレータの上面図である。 別の実施形態における、平たく置かれたときの静止内部セパレータの上面図である。 勾配で整列しているときの静止内部セパレータの位置を示す断面図である。 平らに整列しているときの静止内部セパレータの位置を示す断面図である。 図１Ａと同様の断面図であるが、勾配で整列しているときの静止内部セパレータの位置を示し、静止内部セパレータ上に位置付けられた状態で手袋が満載されている。 図１Ｂと同様の断面図であるが、平らに整列しているときの静止内部セパレータの位置を示し、静止内部セパレータ上に位置付けられた状態で手袋が満載されている。

図１Ａ及び１Ｂは、上面１１、下面１２、前面１３、背面１４及び側面１５を備えた箱１０の形の手袋を取り出すための取り出し装置を示す。箱１０の幅は、親指から小指まで測定された、箱１０において平たく置かれた手袋の幅におおまかに対応する。箱の長さは、カフから中指まで測定された、箱１０において平たく置かれた手袋の長さにおおまかに対応する。箱１０の高さは、箱１０における手袋のそのカフ側で測定された全高におおまかに対応する。したがって、側面１５は、前及び背面１３、１４の幅より長い長さを有する。また、この実施形態において、前及び背面１３、１４の幅は箱の高さより大きい。

図１Ａにおいて、箱１０はミシン目１１０、１２０の第１セットを有する。ミシン目１１０は前面１３に位置付けられる。ミシン目１１０は真っ直ぐであるとともに、上面１１に垂直な前面１３の縁から始まり前面１３の真ん中に向かう。ミシン目１２０は背面１４に位置付けられる。ミシン目１２０は真っ直ぐであるとともに、下面１２に垂直な背面１４の縁から始まり背面１４の真ん中に向かう。

ミシン目が破られると、フラップ１３０、１４０が形成され、取り出し用孔１５０、１６０が提供される。前面１３及び背面１４の一部が都合よくはヒンジとなる。

図１Ａにおいてまた、及び別の実施形態によると、箱１０はミシン目１１１、１２１の第２セットを有する。

ミシン目１１１は上面１１に位置付けられる。ミシン目１１１は真っ直ぐであるとともに、前面１３に垂直な上面１１の縁から始まり上面１１の真ん中に向かう。ミシン目１２１は下面１２に位置付けられる。ミシン目１２１は真っ直ぐであるとともに、背面１４に垂直な下面１２の縁から始まり下面１２の真ん中に向かう。

ミシン目が破られると、フラップ１３１、１４１が形成され、追加的な取り出し用孔１５１、１６１が提供される。上面１１及び下面１２の一部が都合よくはヒンジになる。

取り出し用孔１５０、１６０、１５１、１６１は、望ましい大きさにされるとともに、複数の手袋の一度に１枚ずつの取り出しを可能にするように構成される。したがって、取り出し用孔１５０、１６０、１５１、１６１は、過剰な取り出しを引き起こすこと無しにユーザへの合理的に容易なアクセスを可能にするように箱１０に位置付けられる。取り出し用孔１５０、１６０、１５１、１６１は、これらの要件を満たす他の任意の好適な構成を取り得ることが理解される。

フラップ１３０、１４０、１３１、１４１は、取り出し用孔１５０、１６０、１５１、１６１を周囲の環境から汚染物質が入ることから保護するための手段として使用される。フラップ４０、４１は閉位置と開位置とを有する。開位置において（図示のとおり）、フラップ１３０、１４０、１３１、１４１は手袋が、取り出し用孔３０、３１を通じて箱１０からユーザにより除去されることを可能にする。

手袋の２つのスタックが提供され、セパレータの各側に１つのスタックが位置付けられるとき、手袋のスタックにより引き起こされる箱１０における不要な空間の問題は大幅に減少する又は無くされ得る。セパレータは静止している。望ましくは、セパレータは、各スタックと関連した取り出し用孔１５０、１６０、１５１、１６１を通じた個別の取り出しを可能にする。

図２Ａにおいて、セパレータは、内側折り畳みライン１７３と外側折り畳みライン１７４とを有する単一のシート要素１７０である。

図３Ａにおいて、シート要素１７０は外側折り畳みライン１７４を中心として折り曲げられ、端部タブ１７１がシート要素１７０の各端部で形成される。各端部タブ１７１は上下に曲げられ得る。内側折り畳みライン１７３と外側折り畳みライン１７４との間の平らな部分１７２は手袋のカフを支持するために使用される。好ましい実施形態において、一方のタブが上向きに曲げられ、他方のタブは下向きに曲げられる。端部タブ１７１は内部セパレータの上向き又は下向きの移動を防ぐ。外側折り畳みライン１７４を中心として折り曲げられたときの端部タブ１７１の高さは、少なくとも、手袋のスタックのカフ端部の高さでなければならない。

好ましい実施形態において、端部タブ１７１は、前及び背面１３、１４の内面に接触して位置付けられ、傾斜したスロープを形成する。傾斜したスロープを可能にするために、図２Ａにおけるシート要素１７０の全長は、図２Ｂにおけるシート２７０の全長より長い。セパレータ１７０の傾斜した位置付けは、手袋が摺動して第１にカフが出ることのみならず、手袋が引かれたときに手袋が後方に移動するのを防ぐことを確実にする。このような構成はまた、非対称を回避するために使用される。すなわち、各手袋のカフは相対的に厚いことが多い。

セパレータ１７０は、任意の既知のやり方、例えば、非限定的な例として、ヒートシール、ホチキス止め、接着剤を介した接着などで箱１０に連結され得る。好ましい実施形態において、セパレータ１７０が止まり嵌めにより箱１０において単に配置される場合、セパレータは箱１０に連結されない。これは、継ぎ手コンポーネントが必要とされないため製造コストを減少させる。

図４Ａにおいて、手袋の第１スタック６０が箱１０に置かれる。第１スタック６０は、手袋がカフ同士（又は手首同士）積み重なるように方向付けられる。カフは、前面１３の取り出し用孔１５０に隣接して位置付けられる。第２スタック６１もまた、手袋がカフ同士（又は手首同士）積み重なるように方向付けられる。手袋の各スタックはカフ同士（又は手首同士）で整列しており、各スタックのカフは対向する端部にある。これは、箱における手袋の全厚が対称的であることを確実にするためである。カフは、背面１４の取り出し用孔１６０に隣接して位置付けられる。単一のシート要素１７０は手袋の第１及び第２スタック６０、６１の間に位置付けられる。

図１Ｂに示される実施形態において、箱１０は上面１１に位置付けられたミシン目２１１と下面１２に位置付けられたミシン目２２１とを含む。ミシン目２１１、２２１が破られると、取り出し用孔２５１、２６１が提供される。ミシン目２１１、２２１は略楕円形の孔を形成する。

好ましい実施形態において、スリットを有するフィルム２８０が、取り出し用孔２５１、２６１を周囲の環境から汚染物質が入ることから保護するための手段として使用される。

取り出し用孔２５１、２６１は望ましくは、スリットを通じた複数の手袋の一度に１枚ずつの取り出しを可能にするような大きさにされるとともに構成される。したがって、取り出し用孔２５１、２６１は、過剰な取り出しを引き起こさずにユーザへの合理的に容易なアクセスを認めるように、箱１０に位置付けられる。取り出し用孔３０は、これらの要件を満たす他の任意の好適な構成を想定し得ることが理解される。

手袋の２つのスタックが提供され、セパレータの各側に１つのスタックが位置付けられるとき、手袋のスタックによりもたらされる箱１０における不要な空間の問題は大幅に減少する又は無くされ得る。望ましくは、セパレータは、各スタックと関連する取り出し用孔２５１、２６１を通じた個別の取り出しを可能にする。

図２Ｂにおいて、セパレータは静止しているとともに２つのシート要素２７０からなり、各シート要素は外側折り畳みライン２７４を有する。

図３Ｂにおいて、各シート要素２７０は外側折り畳みライン２７４を中心として曲げられ、側部タブ２７１がシートの各側に形成される。好ましくは、各シート要素２７０は外側折り畳みライン２７４を中心として同じ方向に曲げられる。側部タブ２７１は、側面１５の内面に接触した状態で位置付けられる。側部タブ２７１は、シート２７０の上向き又は下向きの移動を妨ぐ。外側折り畳みライン２７４を中心として曲げられたときの側部タブ２７１の高さは、少なくとも手袋のスタックのカフ端部の高さであるべきである。シート要素２７０の平らな部分２７２は互いに上下に配置される。

シート要素２７０は、任意の既知のやり方、例えば、非限定的な例として、ヒートシール、ホチキス止め、接着剤を介した接着などを介して箱１０に連結し得る。好ましい実施形態において、セパレータは、シート要素２７０が箱１０において止まり嵌めにより単純に配置される場合、箱１０に連結されない。これは、継ぎ手コンポーネントが必要とされないため製造コストを減少させる。

図４Ｂにおいて、手袋の第１スタック６０が箱１０に置かれている。第１スタック６０は、手袋が、カフ同士（又は手首同士）積み重なるように方向付けられる。カフは、上面１１の取り出し用孔２５１に隣接して位置付けられる。第２スタック６１もまた、手袋がカフ同士（又は手首同士）積み重なるように方向付けられる。カフは下面１２の取り出し用孔２６１に隣接して位置付けられる。手袋の各スタックはカフ同士（又は手首同士）で整列しており、各スタックのカフは対向する端部にある。これは、箱における手袋の全厚が対称的となることを確実にするためである。シート２７０は手袋の第１及び第２スタック６０、６１の間に位置付けられる。

実施形態において、手袋の各スタック６０、６１は５０枚の手袋を含む。別の実施形態において、手袋の各スタック６０、６１は１００枚の手袋を含む。

本発明による取り出し装置の例示的な使用において、手袋は一度に１つの孔から取り出される。いったん全ての手袋が孔から取り出されると、手袋が対向する孔から取り出され得るように、箱１０は逆さまにされる。

箱１０及びセパレータ１７０、２７０は、図示のとおり及び／又は本明細書において説明されたとおり作動することを可能にする任意の材料又は材料の組合せから構築され得る。そのような材料は、例えば、限定するためではないが、ボール紙、板紙、プラスチック、金属、ポリマーフィルムなどを含み得る。

本発明は、特許請求の範囲により定義されたその範囲から逸脱すること無しに、具体的に説明されたもの以外の方法で実現され得ることが理解される。

Claims (13)

1. 手袋のための取り出し装置であって、
   複数の面（１１、１２、１３、１４）を有する箱（１０）であって、
   前記箱が２つの対向する面にミシン目（１１０、１２０）のセットを有し、前記ミシン目が引裂くことができ、各対向する面にそれぞれの取り出し用孔（１５０、１６０）を提供する箱（１０）と、
   前記箱に配置された折り畳まれていない手袋の２つのスタック（６０、６１）であって、
   手袋の各スタックが、前記手袋のカフが、前記取り出し用孔を通じてカフを最初にして取り出すために前記取り出し用孔に隣接して位置付けられるように、前記箱において方向付けられる手袋の２つのスタック（６０、６１）と、
   前記手袋のスタックの間に位置付けられた静止内部セパレータ（１７０、２７０）と
   を含む手袋のための取り出し装置。
2. 前記静止内部セパレータが、前記セパレータを前記箱（１０）内で支持するために使用される端部タブ（１７１）を有する単一のシート要素（１７０）である、請求項１に記載の手袋のための取り出し装置。
3. 前記シート要素（１７０）が前記端部タブ（１７１）間に勾配部分を含む、請求項２に記載の手袋のための取り出し装置。
4. 前記シート要素（１７０）が前記手袋の前記カフの配置のための平らな部分（１７２）をさらに含み、前記平らな部分が前記勾配部分と各端部タブとの間に配置される、請求項３に記載の手袋のための取り出し装置。
5. 前記シート要素（１７０）が前記勾配部分と前記平らな部分（１７２）との間に折り畳みライン（１７３）を含む、請求項４に記載の手袋のための取り出し装置。
6. 前記シート要素（１７０）の前記端部タブ（１７１）が対向する方向に曲げられる、請求項２～５のいずれか一項に記載の手袋のための取り出し装置。
7. 前記シート要素（１７０）の前記端部タブ（１７１）が前記前面（１３）及び背面（１４）に平行に位置付けられる、請求項２～６のいずれか一項に記載の手袋のための取り出し装置。
8. 前記箱（１０）が、前記孔（１５０、１５１；１６０，１６１）を隣接する面（１３、１４）へ延ばすために、ミシン目（１１０、１２０）の前記セットに隣接する引裂可能なミシン目（１１１、１２１）のさらなるセットを有する、請求項２～７のいずれか一項に記載の手袋のための取り出し装置。
9. ミシン目（１１０、１２０、１１１、１２１）の前記セットが、前記取り出し用孔（１５０、１６０；１５１、１６１）を閉じる又は開くために閉位置及び開位置を有するフラップ（１３０、１４０；１３１、１４１）を画定する、請求項２～８のいずれか一項に記載の手袋のための取り出し装置。
10. 前記静止内部セパレータ（５０）が２つのシート要素（２７０）であり、各シート要素が、手袋の前記スタックのそれぞれの１つを受けるための平らな部分（２７２）と、前記シート要素（２７０）を前記箱（１０）内で支持するために使用される側部タブ（２７１）とを有する、請求項１に記載の手袋のための取り出し装置。
11. 前記平らな部分（２７２）が重ねて配置される、請求項１０に記載の手袋のための取り出し装置。
12. 前記セパレータの前記側部タブ（２７１）が前記箱（１０）の側面（１５）に平行に位置付けられる、請求項９又は１０に記載の手袋のための取り出し装置。
13. 前記孔（２５１、２６１）が、各手袋が通過するためのスリットを有するフィルム（２８０）により覆われている、請求項９～１１のいずれか一項に記載の手袋のための取り出し装置。

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