JP2022507061A

JP2022507061A - エアゾールディスペンサ及び方法

Info

Publication number: JP2022507061A
Application number: JP2021525215A
Authority: JP
Inventors: バルトルッチステファノ; チャールズクックダグラス; レイモンドロークリストファー; ベロニカトーレスリベラジャズミン; ロイドウィーバーケリー
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 2018-11-08
Filing date: 2019-11-07
Publication date: 2022-01-18
Also published as: WO2020097274A3; MX2021004959A; US11208254B2; EP3877292A2; CN112955386A; WO2020097274A2; CN112955386B; US10850914B2; US20200148458A1; US20210039876A1

Abstract

対称軸を有するエアゾール泡ディップチューブディスペンサであって、圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、アクチュエータと、を有する、エアゾール泡ディップチューブディスペンサ。このエアゾールディスペンサは人間工学的であり、脱気を回避するために直立分配を促進する。

Description

本発明は、分配を行うエアゾール泡ディスペンサに関し、特にシャワー内でシャンプー、ヘアコンディショナー、及びボディーソープと共に使用するために最適化されるように人間工学的アクチュエータを備えた、エアゾールディップチューブ泡ディスペンサに関する。

多くの消費者は、発泡形態で美容製品を使用することを好む。ムース及び発泡ハンドソープなど発泡スタイリング製品は、一般的である。しかしながら、シャンプー、ヘアコンディショナー、及びボディーソープなど許容可能な発泡インシャワー製品は、ほとんど存在しない。１つの理由は、シャワー内での使用が容易であり、製品の全寿命にわたって高品質の泡を分配する泡ディスペンサを設計することが困難であるためである。

単チャンバエアゾールは、製造コスト、梱包コスト、充填コスト、及び複雑性が低いために、２区画エアゾール（ピストン又はバッグインカン又はバッグオン弁など）よりも発泡製品を分配するのに有利であり得る。単チャンバエアゾールの中でも、発泡製品のシャワー内での分配については、一般に、倒置式缶（inverted can）よりも直立ポンプ式ディップチューブエアゾールが消費者に好まれる。その理由の１つは、倒置式エアゾールでは、オリフィスが缶の軸と実質的に整合しており、このため、手のひらに泡を分配すると、泡がディスペンサに付着して汚くなり得ることである。加えて、装置が消費者の眼と手のひらとの間に位置付けられるために、分配された泡との視覚的接触が限定される。この視覚的接触の欠如は、消費者が分配される所望の量を知覚し、制御することを阻害し得、普通とは異なる分配エルゴノミクスを生じさせ得る。

直立ディップチューブエアゾール泡ディスペンサが好まれているものの、現在のかかるディスペンサの多くはまた、容易に分配するために安定した表面を必要とし得るため、課題を有する。しかしながら、消費者は一般に、浴槽の縁部又は突っ張り棒の上若しくはシャワーヘッドの上方から吊り下げられたシャワーラック内に発泡製品を保管するため、発泡製品を分配するために便利かつ／又は安定した表面をシャワー内に有さない。したがって、シャワー内において、消費者は、アクチュエータを作動させ、ディスペンサを保持するために片手しか有さない。これは、反対側の開いた手のひらに、又はスポンジ、シャワーパフ、ヘチマ、ボディタオル、若しくは反対側の手に保持された他の洗浄用具に泡を分配する必要があるためである。

更に、消費者は、泡ディスペンサを傾けることが多く、したがって製品は消費者の平らな手のひらに分配され、泡はシャワー床に落下しない。しかしながら、エアゾールディップチューブディスペンサが傾いて作動されると、ディップチューブは、ヘッドスペースから噴射剤を直接引き込むことができ、したがって、製品を脱気させる（すなわち、濃縮物中で捕捉された噴射剤は、ヘッドスペースへと徐々に移動して新しい平衡に向かう）。脱気は、分配及び発泡特性に不可逆的変化を生じさせ得る。脱気事象が繰り返し生じる場合、消費者は、製品を分配することが困難であるか又は不可能であること、また、製品が分配される場合には、製品が濃厚で高品質な泡ではなく、水っぽいことに気付くことがある。

したがって、片手で操作し、直感的に直立で分配して脱気を最小限に抑えることができるように、人間工学的に設計されたディップチューブエアゾールディスペンサが依然として必要とされている。

対称軸を有するエアゾールディスペンサであって、（ａ）圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、（ｂ）外側表面を有するアクチュエータであって、アクチュエータは外側容器の頂部に取り付けられており、（ｉ）エアゾールと組成物との混合物を放出する開放位置に移動可能である弁と、（ｉｉ）弁を作動させるための、弁の上方に位置するトリガーであって、トリガーは、ストロークの開始時にディスペンサの対称軸から約－１０°～約６０°の作動方向を有する、トリガーと、（ｉｉｉ）頂面と、底面と、１つ以上の成形オリフィスを備えるノズル表面と、を有し、ノズル方向がディスペンサの対称軸から８５°以下である、長手方向に延在するノズルであって、当該オリフィスは、弁と流体連通しており、アクチュエータの底面及び外側表面は、ユーザーの受け手の小指の少なくとも一部を受け入れるように適合された張り出し部を作り出し、張り出し部は、約１０ｍｍ～約３０ｍｍの半径を有する半円筒を収容するように成形される、ノズルと、（ｉｖ）ディップチューブであって、ディップチューブの端部が弁に接続されている、ディップチューブと、を備えるアクチュエータと、を備える、エアゾールディスペンサ。

対称軸を有するエアゾールディスペンサであって、（ａ）圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、（ｂ）外側表面を有するアクチュエータであって、アクチュエータは外側容器の頂部に取り付けられており、（ｉ）エアゾールと組成物との混合物を放出する開放位置に移動可能である弁と、（ｉｉ）弁を作動させるための、弁の上方に位置するトリガーであって、トリガーは、ストロークの開始時にディスペンサの対称軸から約－１０°～約６０°の作動方向を有する、トリガーと、（ｉｉｉ）頂面と、底面と、１つ以上の成形オリフィスを備えるノズル表面とを有し、ノズル方向がディスペンサの対称軸から１００°未満である、長手方向に延在するノズルであって、アクチュエータの底面及び外側表面は、ユーザーの受け手の小指の少なくとも一部を受け入れるように適合された張り出し部を作り出し、張り出し部は、２０ｍｍ超の半径を有する半円筒を収容するように成形される、ノズルと、（ｉｖ）ディップチューブであって、ディップチューブの端部が弁に接続されている、ディップチューブと、を備えるアクチュエータと、を備える、エアゾールディスペンサ。

本明細書は、本発明の主題を具体的に指摘して明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、添付図面と関連させた次の説明によってより容易に理解することができると考えられる。
エアゾールディスペンサの斜視図である。図１のディスペンサの正面図である。図１のディスペンサの左側である。図１のディスペンサの背面図である。図１のディスペンサの右側面図である。図１のディスペンサの上面図である。図１のディスペンサの底面図である。線８に沿った、図２のエアゾールディスペンサの断面図である。図８のエアゾールディスペンサの断面９の拡大断面図である。図１のエアゾールディスペンサの分解斜視図である。図１０Ａのトーピー（toupee）の下面である。ロック位置にあるディスペンサの断面図である。ロック解除位置にあるディスペンサの断面図である。シュラウドとアクチュエータ本体との間のラッチ機構の断面図である。作動中にディスペンサを直立状態に保持し得る方法の一例である。半径ｒを有する半円筒を収容するように成形された張り出し部を有するエアゾールディスペンサの一実施形態の概略図である。実施例Ａで使用されるアクチュエータである。実施例Ｂで使用されるアクチュエータである。実施例Ｃで使用されるアクチュエータである。実施例Ｄで使用されるアクチュエータである。実施例Ｅで使用されるアクチュエータである。実施例Ｆで使用されるアクチュエータである。実施例Ｇで使用されるアクチュエータである。実施例Ｈで使用されるアクチュエータである。実施例Ｉで使用されるアクチュエータである。実施例Ｊで使用されるアクチュエータである。実施例Ｋで使用されるアクチュエータである。実施例Ｌで使用されるアクチュエータである。実施例Ｍで使用されるアクチュエータである。実施例Ｎで使用されるアクチュエータである。実施例Ａ～Ｎの張り出し部半径に対するノズル角度の散布図である。実施例１で使用されるアクチュエータである。実施例２で使用されるアクチュエータである。実施例３で使用されるアクチュエータである。

本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本開示は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。

多くの消費者は、シャンプー、コンディショナー、及び／又はボディーソープがエアゾール泡として分配されることを望む。一部の消費者は、これらの製品はより使いやすく、身体、毛髪、及び／又は頭皮全体により容易に広がり、最終的には、ユーザーの経験を向上させ、より良好な洗浄及び／又はコンディショニング結果をもたらし得ると考えている。しかしながら、特にエアゾールディップチューブディスペンサにおいては、許容可能な発泡インシャワー製品はほとんど存在しない。

使いやすく、製品の寿命にわたってクリーミーで高品質な泡を分配するエアゾールディップチューブディスペンサを設計することは困難であり得る。第１に、シャワー中に、消費者は、アクチュエータを作動させ、ディスペンサを保持するために使用できるのは一般に片手のみであり、したがってディスペンサは片手で動作可能であり得る。更に、エアゾール容器は、人々が容易かつ直感的に平らな手のひらに泡を直立位置で分配することができるようには人間工学的に設計されておらず、ディップチューブ容器が傾いて作動されると、最終的には脱気し、分配及び発泡特性の不可逆的変化を生じさせる。

分配中のディップチューブエアゾールディスペンサが、地面に対して垂直以下の軸に対して９０°の９８％ｉｌｅ（９８パーセンタイル）傾斜角度を分配中に有した場合、エアゾールディスペンサを脱気させる可能性は低いことが判明した。使用中にポンプ式エアゾールディスペンサを傾け、したがって脱気させる傾向は、直立分配を促進することによって緩和され得る。エアゾールディスペンサ、特にアクチュエータは、より直感的に、使用中に９０°を超えてエアゾールを傾けないようにさせ得る人間工学的設計を有し得る。

第１に、エアゾールディスペンサは、ノズルの下方に張り出し部を有し得る。張り出し部は、受け手の指の少なくとも半分がノズルの下に適合できるようにする半径を有する半円筒を収容するように成形されて、「ロック及びキー」を作り出すことができる。張り出し部は、直立分配を促進する助けとなり得る。これは、張り出し部が、発泡製品を受けるために自然な位置（手のひらを上向きに、地面に対してほぼ平行）に受け手を誘導し、かつ自然にディスペンサを傾けずに泡を分配させるためである（図１１に例を示す）。張り出し部が小さすぎる場合、作動方向及びノズル方向にかかわらず、ユーザーは、製品を分配するためにディスペンサを過剰に傾けることになる。

張り出し部は、約１０ｍｍ～約４５ｍｍ、あるいは約１１ｍｍ～約４０ｍｍ、あるいは約１１ｍｍ～約３５ｍｍ、あるいは約１２ｍｍ～約３０ｍｍ、あるいは約１５ｍｍ～約２８ｍｍ、あるいは約１５ｍｍ～約２５ｍｍの半径を有する半円筒を収容するように成形され得る。半径は、以下に記載の張り出し部半径法によって決定することができる。

作動方向はまた、消費者が使用中にディスペンサを傾ける程度を示し得る。消費者は、実質的に作動方向にディスペンサの対称軸を整合させる傾向にあることが見出された。

作動方向は、ディスペンサ又は弁の対称軸から約－１０°～約６０°、あるいは約－７°～約６０°、あるいは約－５°～約４５°、あるいは約０°～約３５°であり得る。作動方向は、以下に記載の作動方向法によって決定することができる。

ノズル方向はまた、消費者が使用中にディスペンサを傾ける程度を示し得る。消費者は、一般に、受け手／分配しない方の手の開いた、平らな手のひらへと泡を方向付けることを望む。消費者は、ノズル表面が手とほぼ平行になるように、ディスペンサを傾けることになる。

ノズル方向は、ディスペンサ又は弁の対称軸から約５°～約１１０°、あるいは約７°～約１００°、あるいは約１０°～約９５°、あるいは約２０°～約９０°、あるいは約４０°～約８８°、あるいは約５０°～約８７°、あるいは約５５°～約８５°であり得る。ノズル方向は、以下に記載のノズル方向法で決定することができる。

分配中、ユーザーは、ノズル表面を手のひらに当てて、又は手のひらに近接して配置する傾向があり、より大きなノズル表面はまた、使用中にディスペンサを傾ける傾向を最小限に抑え得る。ノズル表面の表面積は、適切な配置を促進するために大きくすることと、ユーザーが作動中に分配される発泡製品との視覚的接触を主に維持することができるように十分小さくすることとのバランスを取り得る。ノズル表面は実質的に平坦であり、約５０ｍｍ^２～約２５００ｍｍ^２、あるいは約１００ｍｍ^２～約１２５０ｍｍ^２、あるいは約２００ｍｍ^２～約７５０ｍｍ^２、あるいは約３００ｍｍ^２～約５００ｍｍ^２の表面積を有し得る。

使用中、ポンプ式エアゾールディスペンサは、約０°～約９０°、あるいは約０°～約８０°、あるいは約０°～約７６°、あるいは約０°～約６７．５°、あるいは約０°～約６０°、あるいは約０°～約５５°、あるいは約０°～約５０°、あるいは約０°～約４５°、あるいは約０°～約２２．５°の９８％ｉｌｅ傾斜角度を有し得る。９８％ｉｌｅ傾斜角度は、以下に記載のエアゾールディスペンサ傾斜角度法で決定することができる。

アクチュエータのピーク作動力は、以下に記載の分配観察挙動調査試験法に従って、１８～６５歳の世界中の成人健常者ユーザーの少なくとも９０％が、容器基部を自身の腹部に押し付けるなど挙動を補償することなくパッケージを使用できるように十分に低いことがある。ピーク作動力は、≦３５Ｎ、あるいは≦３０Ｎ、あるいは≦２５Ｎ、あるいは≦２０Ｎであり得る。作動力は、偶発的な作動を回避するために≧５Ｎであり得る。ピーク作動力（peak for to actuate）は、以下に記載のピーク作動力試験法によって決定することができる。ディスペンサを作動させるために過剰な力が必要とされる場合、消費者はエアゾールディスペンサを過剰に傾けることがある。

外側容器は、分配中の把持（grasp）／把持（grip）を促進するように成形され得る。一例では、外側容器は、凹部及び／又は起伏を有し得る。水及び／又は石鹸は容器の表面を特に滑りやすくする傾向があるため、これは有用であり得る。容器の肩部は、手での支持を促進するために基部よりも大きいことがある。あるいは、容器は、外側表面に１つ以上のリブ又は突出特徴部を含み得る、及び／又はソフトタッチ材料を含んで、支持の提供及び消費者の手との摩擦の増加の両方をもたらし得る。

アクチュエータは、保管中の支持構造体ではなくアクチュエータとして機能するように設計され得る。場合によっては、アクチュエータは、その形状により、保管中の支持構造体として機能することができない。いくつかの例では、容器は、アクチュエータを覆うキャップを有し得、容器のキャンプは、支持構造体として使用することができないように、ドーム状、傾斜状、又は他の形状であってよい。これは、消費者がエアゾールを上下逆に保管し、これにより脱気を引き起こし得る（特に製品が低流動性を有する場合）という誤用を排除するためである。

本明細書の全体を通して与えられる全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含むものと理解すべきである。本明細書の全体を通して与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書の全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれる、より狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。

エアゾールディスペンサ
図１及び図２を参照すると、ポンプ式エアゾールディスペンサ２０が示されている。エアゾールディスペンサ２０は、加圧可能な外側容器２２と、かかるディスペンサ２０で使用可能なアクチュエータ５０と、を備え得る。アクチュエータ５０は、シュラウド５６と、アクチュエータ本体５４と、トーピー５２と、を含み得る。シュラウド５６、アクチュエータ本体５４、及びトーピー５２は、単一部品及び／又は別個の部品であり得る。トーピー５２はまた、使用時に１つ以上の成形オリフィス８０を通って製品を分配するために使用されてよいトリガー１２９を含み得る。成形オリフィス８０は、ノズル９０の遠位端にあり得、また、ノズル表面７８にあり得る。ノズル表面は、平坦又は主に平坦であり得る。他の実施例では、ノズル表面は凹状及び／又は凸状であり得る。ノズル９０は、トーピー５２及び／又はアクチュエータ本体５４と一体であり得る、又は別個の構成要素であり得る。

トリガー１２９は、ユーザーの指、一般に、ユーザーの利き手の人差し指、他の例では、ユーザーの利き手のユーザーの親指で押し下げられ得る。ユーザーの指は、トリガーの表面と同一平面であり得、トリガーを作動方向に作動させることになる。図１～図１０の例では、トリガー１２９は、アクチュエータの頂部にあるボタンである。他の例では、トリガーは、トリガースプレーであり得、及び／又はアクチュエータ上の異なる位置にあり得る。

外側容器２２は、射出延伸吹込成形（ＩＳＢＭ）されてよい。加えて、容器２２は、射出吹込成形又は押出吹込成形されてよい。ＩＳＢＭが選択される場合、１工程、１．５工程、又は２工程プロセスが使用されてよい。

図３及び図５は、ポンプ式エアゾールディスペンサ２０のそれぞれ左側面図及び右側面図を示す。側面図は、エアゾールディスペンサ２０から長手方向に延在するノズル９０を示す。ノズル９０は、頂面９１と、底面９２とを有する。この例では、アクチュエータ５１の底面９２及び外側表面は、張り出し部９５を作り出すことができる。別の例では、ノズルの底面及び外側容器は張り出し部を作り出すことができる。張り出し部９５は、図１１に示されるように、消費者が、受け手の指の少なくとも一部、特に小指の側部をノズルの下に置くことができるように適合され得る。一例では、張り出し部は、成人の小指の約半分を受けるように適合される。

図４は、ロック機構６０を有するエアゾールディスペンサ２０の背面図を示す。

図８及び図９は、線８に沿った、図２のディスペンサの断面図を示す。このポンプ式エアゾールディスペンサは、ディップチューブ３４を備えてよい。ディップチューブ３４は、弁ステム２８に封止された近位端から延在する。他の例では、雌弁が使用され得る。ディップチューブ３４は、外側容器２２の底部と並列する遠位端で終端してよい。この実施形態は、製品４２と噴射剤４０との混合を提供する。製品の表面と弁ステム２８との間は、噴射剤４０の気化部分を収容するヘッドスペース４５である。

図８に示すように、外側容器２２は、基部１２２上に配置されてよい。基部は、外側容器２２の底部及びエアゾールディスペンサ２０の底部に配設される。好適な基部としては、米国特許出願公開第２００９／００５０６３８Ａ１号に示されるように、花弁状基部、シャンパン基部、ベースカップと共に使用される半球形又は他の凸状基部が挙げられる。図８の例では、容器が圧力下で使用される場合であっても、示されるようにボトルに押し込まれたままであり得るシャンパン基部が存在する。

図８及び図９を参照すると、ポンプ式エアゾールディスペンサ２０は、弁ステム２８及び／又はディップチューブ３４を保持するための弁カップ２６を備えてよい。プラスチック製又は金属製の弁カップ２６は、外側容器２２の開口部に対して封止されてよい。続いて弁ステム２８が弁カップ２６内に配設されてよい。弁ステム２８は、製品４２がユーザーによって選択的に分配されるまで、製品４２をエアゾールディスペンサ２０内に保持する。弁ステム２８は、トリガーによって選択的に作動されてよい。トリガーが作動されると、トリガーは弁ステムを開放位置に移動させて、製品４２と噴射剤４０との混合物が、弁ステム２８を越えて分配チャネル２７内へ、そしてオリフィスを通って移動することができるようにし得る。オリフィスは分配オリフィスであり得る、又は分配オリフィスに流体接続されて、最終的には、組成物を泡として分配し得る。分配チャネル２７及び／又はノズル及び／又はノズル表面は、分配中に外側容器２２に対して固定位置にあり得る。

図１～図１０を参照すると、エアゾールディスペンサ２０及びその構成要素、特に外側容器２２は、圧力制御を改善するために円形断面を有してよい。外側容器２２の側壁２９は弓状であってよく、特に楕円形又は円形断面を有してよい。あるいは、外側容器２２、特に首部２４、肩部２５、及び／又はその本体などは偏心であってよく、正方形、楕円形、卵形、不規則、又は他の断面を有してよい。更に、断面は概ね一定であってよく、又は示されるように可変であってよい。可変断面が選択される場合、外側容器２２は、涙滴形状、球形状、樽形状、砂時計形状、曲線状、又は単調なテーパ状であってよい。

外側容器２２は、軸方向に沿って約１００ｍｍ～約２１０ｍｍの範囲の高さであり、円形の接地面積が選択される場合には約３５～約６５ｍｍの範囲の直径であってよいが、他の幾何学的形状も実現可能である。外側容器２２は、その内部のあらゆる構成要素を除いて、３５～５２５ｍＬの範囲の容積を有してよい。外側容器２２は、射出延伸吹込成形されてよい。その場合、射出延伸吹込成形プロセスは、約８、８．５、９、９．５、１０、１２、１５、又は２０超、かつ約４０、３０、又は２５未満の平面延伸比をもたらし得る。

外側容器２２は、１００～１１５０ｋＰａの内部ゲージ圧に加圧され、０～１２０ｋＰａの最終噴射剤４０ゲージ圧に排出され得る。加圧可能な容器２２は、噴射剤４０を含んでよい。任意の好適な噴射剤４０（以下に記載の噴射剤など、ブルーミング剤とも称し得る）が使用されてよい。

図１～図１０を参照すると、外側容器２２は、プラスチック製の加圧可能な容器を備えてよい。プラスチックは、ポリマーであってもよく、特に、実質的に、又は完全にポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）及び／又はポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）を含んでよい。外側容器２２は無色及び／又は有色であり得る。弁アセンブリ２８及び弁カップ２６は、外側容器２２の首部２４に溶接されてよい。

図１～図１０を参照すると、所望により、外側容器２２、弁カップ２６、及び／又はエアゾールディスペンサ２０の他の構成要素は、地球に優しい材料並びに／又は地球に優しい材料と他の材料との組み合わせ及びブレンドで作製されてよい。地球に優しい材料としては、ポリ乳酸（ＰＬＡ）、ポリグリコール酸（ＰＧＡ）、ポリブチレンサクシネート（ＰＢＳ）、任意選択的に高いテレフタル酸含有量を有する脂肪族－芳香族コポリエステル、任意選択的に高いテレフタル酸含有量を有する芳香族コポリエステル、ポリヒドロキシアルカノエート（ＰＨＡ）、熱可塑性デンプン（ＴＰＳ）、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な材料は、同一出願人による米国特許第８，０８３，０６４号に開示されている。

所望により、外側容器２２、及び／又はディップチューブ３４は、透明であっても、又は実質的に透明であってもよい。外側容器２２が透明である場合、この構成は、消費者が製品４２は使い果たされつつあるときに知り、色、粘度、ディップチューブの入口に対する液体メニスカスの位置など製品４２の属性の伝達を改善できるようにするという利益を提供する。外側容器が透明又は実質的に透明である場合、ディップチューブはまた、製品からの視覚的分断を達成するように着色されてよい。これは、消費者がディップチューブの入口を更に視認できるようにするのに役立ち得る。また、容器のラベル付け又は他の装飾は、かかる装飾が適用される背景が透明である場合、よりはっきりし得る。あるいは、又は加えて、外側容器２２は透明であり、同様の色又は異なる色で着色されてよい。

図１０Ａは、エアゾールディスペンサ２０の分解斜視図である。アクチュエータ５０は、トーピー５２と、ノズル構成要素７５と、マニホールド６５と、アクチュエータ本体５４と、シュラウド５６とを含み、この例では、これらの構成要素は全て別個である。他の例では、これらの構成要素の一部又は全ては、単一部品であり得る。

ノズル構成要素７５は、ノズル表面７８と、成形オリフィス８０とを含む。ノズル構成要素７５は、トーピー５２の一部との組み合わせでノズル９０を形成する。ノズル構成要素は、トーピー５２の下に適合し得る。ノズル構成要素７５によって、異なる成形オリフィスを有する異なるノズル構成要素が製造中に交換されることが可能となり、異なる製品のための異なる形状の泡が可能となる。

アクチュエータは、初回の使用（例えば、分配での）前又は使用と使用との間（例えば、ジムバッグでエアゾールを持ち歩いている間）の偶発的な作動を防止するために異なるシステムを含み得る。著しい張り出し部を有するノズルをオーバーキャップで覆うことは困難であるため、ツイストロック機構は、本発明に記載のアクチュエータ設計に適合し得る。図１０Ｂ～図１０Ｅは、トーピー５２との組み合わせでシュラウド５６によって形成された、ツイストロック機構の構成要素を示し、アクチュエータ本体５４はロック機構６０を形成する。図１０Ｂは、トーピー５２の下面であり、リブ５３を含む。他の例では、リブはマニホールド上にあり得る。図１０Ｃに示されるように、シュラウド５６がロック位置６１にあるとき、リブ５３はシェルフ５５上に載っており、トリガーが押し下げられないようにすることによって作動を防止する。図１０Ｄに示されるように、シュラウド５６が、シュラウドに対してロック解除位置６２へと（この例では、約２０°、別の例では約５０°）回転されると、リブ５３は自由に落下して溝５７に入り、作動可能になる。

シュラウドは、外側容器に堅固に固定され得る。一例では、シュラウドは、外側容器に不可逆的にスナップ嵌合する複数のロックビードを係合することによって固定され得る。シュラウドは、３～４個の接触点によって堅固に固定され得る。

更に、図１０Ｅに示されるように、シュラウド５６及びアクチュエータ本体５４は、アクチュエータ本体５４からのシュラウド５６の分離を阻止するが、実質的に傾けることなく、ロック位置とロック解除位置との間でアクチュエータ本体をシュラウドに対して回転させることができるラッチ機構によって係合され得る。このラッチ機構は、アクチュエータ本体の内部プラットフォーム６７から延在する、１つ以上の非解放ロックビーム６８を含み、基部からフックまでのビーム長（ｌ）が基部７０におけるビーム厚（ｔ）の約１～約２倍であるように特徴付けられる。ビーム６８は、シュラウドに組み込まれた同数のスロットに係合する。ビーム及びスロットの数は、ロック位置とロック解除位置との間の所望の角度に基づいて異なり得る。具体的な例では、４つのビーズは４つのスロットと係合して、約２０°の角度を得る。別の例では、３つのビーズは３つのスロットと係合して、ロック解除位置とロック位置との間で約５０°の角度を得る。

ラッチ機構は、ディスペンサが作動されるか否かにかかわらず、スロットとの接触を維持するビームを含み得る。この構成は、少なくとも以下の利点をもたらし得る。（１）作動動作がマニホールド上でのトリガーの直接の係合によって実行されるため、アクチュエータ本体は、作動中に実質的に傾かない。これは、制御分配制御を著しく改善することが見出された。（２）アクチュエータ本体とシュラウドとの間の分離力が著しく改善され、供給連鎖内又は使用中の偶発的な係合解除／ロック解除を防止する。（３）望まれていない分配をもたらし得る、分配中又は消費者の取り扱い中の意図しないロック解除の防止が望まれるロック位置において開口部（ロック解除）トルクが増加する。

シュラウドは、１つ以上の可聴音を発するリブを含み得る。各リブは、対応する溝に係合し得る。一例では、アクチュエータ本体に組み込まれた２対の溝が存在し得、それぞれ１つは、意図されたロック位置用であり、１つはロック解除位置用である。各リブは、アクチュエータが回転されて、ロック位置から離れる／ロック位置に至る、又はロック解除位置から離れる／ロック解除位置に至るの両方の場合に、音を発し得る。各リブはまた、溝と協働して、シュラウドをそれぞれロック位置又はロック解除位置に維持し得る。

噴射剤
本明細書に記載の組成物は、組成物の約２重量％～約１０重量％の噴射剤（ブルーミング剤とも称する）、あるいは約３重量％～約８重量％の噴射剤、あるいは約４重量％～約７重量％の噴射剤を含んでよい。組成物は、シャンプー、コンディショナー、及びボディーソープ組成物など任意の好適な組成物であり得る。

噴射剤は、１種以上の揮発性物質を含んでよく、この物質は気体状態で、粒子又は液滴形態の組成物の他の成分を運ぶことができる。噴射剤は、約－４５℃～約５℃の範囲内で沸点を有し得る。噴射剤は、圧力下で、従来のエアゾール容器中にパッケージ化されるとき、液化され得る。エアゾール泡ディスペンサから出るときの噴射剤の急速沸騰は、組成物の他の成分の噴霧化に役立ち得る。

エアゾール組成物に利用され得るエアゾール噴射剤は、プロパン、ｎ－ブタン、イソブタン、シクロプロパン、及びこれらの混合物などの化学的に不活性の炭化水素、並びにジクロロジフルオロメタン、１，１－ジクロロ－１，１，２，２－テトラフルオロエタン、１－クロロ－１，１－ジフルオロ－２，２－トリフルオロエタン、１－クロロ－１，１－ジフルオロエチレン、１，１－ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、モノクロロジフルオロメタン、トランス－１－クロロ－３，３，３－トリフルオロプロペン、トランス－１，３，３，３－テトラフルオロプロペン（Ｈｏｎｅｙｗｅｌｌから入手可能なＨＦＯ１２３４ｚｅ）、及びこれらの混合物などのハロゲン化炭化水素を含んでもよい。噴射剤は、イソブタン、プロパン、及びブタンなど炭化水素を含んでよく、これらの物質は、オゾン反応性が低いために使用することができ、２１．１℃で蒸気圧の範囲が約１．１７バール～約７．４５バール、あるいは約１．１７バール～約４．８３バール、あるいは約２．１４バール～約３．７９バールである場合、個々の成分として使用することができる。噴射剤は、ＡｅｒｏｐｒｅｓＣｏｒｐ（ＨｉｌｌｓｂｏｒｏｕｇｈＵＳ）製のＡ４６などイソブタン／プロパンブレンドを含んでよい。噴射剤は、ハイドロフルオロオレフィン（ＨＦＯ）を含み得る。

試験方法
作動方向
作動方向を決定するためには、まず、トリガーの作動面の重心を決定する。トリガーの作動面は、ユーザーの指からの力を弁に伝達し、製品の排出を可能にするトリガーの部分である。

重心は、作動面の凸包と予測されるであろう。

ベクトルは、予測重心から、作動方向に、凸包の表面に対して垂直に描く。２つ以上のかかる法線ベクトルが存在する場合、関連ベクトルは、重心から凸包まで最短の垂直距離を示すものである。かかる法線ベクトルを一意に特定することができない場合、作動方向は、特定された全法線ベクトルの平均方向として定義され得る。

線は、エアゾールディスペンサの対称軸（又はディスペンサが軸対称ではない場合は、弁の対称軸）に対して平行である予測重心を通って引く。この線とベクトルとの間の角度を測定して、作動方向を決定する。０°の角度は、対称軸に対して平行である作動方向によって特定され、基部の方を向いている。

作動方向は、分配の開始から終了まで変化してよい。開始時の作動方向は、トリガーの作動前に測定する。トリガーがフルストローク位置にあるとき、終了時の作動方向を測定する。

エアゾールディスペンサの傾斜角度
エアゾールディスペンサの傾斜角度は、ロック解除位置、すなわち分配準備完了位置でエアゾールディスペンサを分配する個人を記録するフィルムによって決定する。測定に伴うあらゆるバイアス／誤差を最小現限に抑えるために、（１）カメラレンズは、消費者の約５００～１０００ｍｍ前に配置し、水平に配向する必要があり、（２）消費者は、容器の対称軸がカメラレンズ軸に対してほぼ垂直であるように、分配中はカメラの正面を向いて立つ必要がある。ユーザーの３つの測定値は、手のサイズが１８～６５歳の世界中の人口の５^ｉｌｅ～９５^ｉｌｅであるように選択した、２８人の世界中の健常者ユーザー（例えば、関節炎、リウマチ、又は限定的な可動域などを有さない）という最小基準に対して取得する。傾斜角度は、ＣＡＭＴＡＳＩＡＳＴＵＤＩＯ８（登録商標）などソフトウェアを使用してビデオを分析することにより生成し、ユーザーがアクチュエータボタン又はトリガーを押す時点で測定した。（登録商標）次いで、生成した全ての値を収集し、ＪＭＰ１２（登録商標）など統計評価ソフトウェアを使用して分析する。（登録商標）次いで、製品ごとに、傾斜角度の平均、標準偏差、及び９８％ｉｌｅ値を計算する。

ノズル方向
ノズル方向を決定するためには、まず、１つ以上の成形オリフィスの重心を決定する。成形オリフィスの形状に応じて、またそれが複数の個別部分（discreet portions）からなるかどうかに応じて、重心は、成形オリフィス内又はノズル表面上に含まれても含まれなくてもよい。例えば、開放面が２つの別個の離間したオリフィスからなる場合、重心は、２つのオリフィスの間に位置してよい。別の例では、ノズル表面が凹状である場合、重心はノズル表面の上方に位置し得る。別の例では、ノズル表面は凸状であり、重心はノズル表面の下方に位置する。

重心は、ノズル表面の凸包の表面と予測されるであろう。多くの場合、重心及び予測重心は、同じ点にある。

ベクトルは、予測重心から、ノズルから離れるように、凸包の表面に対して垂直に描く。

線は、エアゾールディスペンサの対称軸（又はディスペンサが軸対称ではない場合は、弁の対称軸）に対して平行である予測重心を通って引く。この線とベクトルとの間の角度を測定して、ノズル方向を決定する。０°の角度は、対称軸に対して平行であるノズル方向によって特定され、基部の方を向いている。

分配観察挙動調査
観察挙動調査は、タスクを実行している間、すなわち毛髪洗浄ルーチン中にエアゾールを分配する消費者をビデオで記録することによって行う。調査は、手のサイズが１８～６５歳の世界中の人口の５^ｉｌｅ～９５^ｉｌｅであるように選択した、少なくとも２８人の世界中の成人健常者ユーザー（例えば、関節炎、リウマチ、又は限定的な可動域などを有さない）で実行する。以下の情報をビデオから抽出する。
－あらゆる補正挙動、すなわち、消費者が当初の設計意図とは異なる方法でエアゾールを使用している場合に観察する。
－平均作動時間。これは、消費者がロック解除構成にある未使用のエアゾールディスペンサを消費者が把持し、ディスペンサを作動させて、指示なしで製品を分配する間の時間である。平均作動時間は、分配の直感性の指標を提供する

張り出し部半径
図１２に示されるように、張り出し部９５は、半径ｒに等しい長さを有し得る。半径ｒの長さは、ディスペンサの側面図を取得し、ディスペンサの対称軸（又はディスペンサが軸対称でない場合には弁軸対称）から最も遠いノズル上の点を見出し、この点を通過する平面を画定することによって決定し得る。平面は、ディスペンサの対称軸に対して平行である。次いで、パッケージを貫通せずに、最大サイズの平面上に位置する平坦部分を有する半円筒を作り出す。図１２の例では、１００は、容器の対称軸ｍから最も遠い、ノズル上の点である。

ピーク作動力
エアゾールのピーク作動力は、ＡＳＴＭＤ６５３４－１８「ＳｔａｎｄａｒｄＰｒａｃｔｉｃｅｆｏｒＤｅｔｅｒｍｉｎｉｎｇｔｈｅＰｅａｋＦｏｒｃｅ－ｔｏ－ＡｃｔｕａｔｅｏｆａＭｅｃｈａｎｉｃａｌＰｕｍｐＤｉｓｐｅｎｓｅｒ」に従って測定する。試料は、分配前に、少なくとも２４時間室温でコンディショニングする。ポンプヘッドは、９０％のストローク長で５０ｍｍ／秒の速度で作動させる。使用される圧縮力試験機は、必要とされるヘッド速度及び０．１ニュートンの精度を満たすことができる、Ｉｎｓｔｒｏｎ（登録商標）８５００又は同等の試験機である。

表１～３の実施例について、実施例Ａ～Ｎ及び実施例１～３に関わる３５人の官能試験員を観察することによって、傾斜角度を決定した。ビデオを撮影して、（１）どのくらい迅速に官能試験員が作動方法を決定するか、及び（２）作動中の傾斜を決定した。官能試験員は、各製品を３回作動させた。平均傾斜及び標準偏差を計算し、９８％ｉｌｅ値を表に報告した。

実施例Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｆ、Ｈ、及びＭは、９０°未満の傾斜角度をもたらすノズル方向、張り出し部、及び作動方向を有する実施例であり、これらのボトルは、脱気の可能性が低く、分配中に高品質の泡を提供することができることを示す。実施例Ｈは、大きな張り出し部（半径２５ｍｍ）を有し、この大きな張り出し部は、ノズル方向点がやや上方（９５°）であっても傾斜を低減する。実施例Ｍは、最も下向きのノズル方向（１０°）を有するだけでなく、傾斜変動を更に最小限に抑えることができる、大きなノズル表面を有する。しかしながら、大きい張り出し部半径及びノズルの屈曲により、実施例Ｍの輸送、製造、及び概して保管空間が限定的であるシャワー内での保管は困難になり得る。

実施例Ｄでは、トリガーがノズルの下方にあり、トリガーを作動させるために、官能試験員は、対称軸に対して実質的に垂直な方向にトリガーを移動させる。この実施例を作動させるとき、官能試験員は、地面に対して平行にトリガーを保持する傾向にあり、作動中はディスペンサを過剰に傾ける。これにより、最終的には、ディスペンサが脱気し、粘性の低い、低品質の泡を分配することになる。

実施例Ｅでは、ノズル方向は上向き（１１０°）であり、トリガーはアクチュエータの側にある。この場合も、官能試験員が、作動中にディスペンサを極端に傾けたことが見出された。

実施例Ｇ、Ｉ、及びＪでは、過剰に小さい張り出し部を有する。これはまた、装置の作動時に著しい傾きをもたらし、したがって、これらのアクチュエータはディップチューブエアゾールには好ましくない。

実施例Ｋは、実施例Ｈと同じノズル方向を有する。しかしながら、実施例Ｋは小さな張り出し部（１０ｍｍ）を有するので、官能試験員は、作動時にディスペンサを過剰に（１０６°）傾け、したがってこの組み合わせは好ましくないことが見出された。

実施例Ｌは、上向き（１１５°）のノズル及び小さな張り出し部（５ｍｍ）を有し、官能試験員は、作動時にこのディスペンサを過剰に（１２３°）傾けることが見出された。

実施例Ｎでは、ノズルは上向き（１８０°）であり、張り出し部は存在せず、官能試験員は、アクチュエータの側面のボタンを押すことによってディスペンサを作動させた。これにより、著しい傾き（２４９°）が生じただけでなく、平均作動時間は長すぎた（＞３秒）。また、誤用が生じやすかった。更に、多くの官能試験員は、実施例Ｎを上下逆に使用した、及び／又は保管した。官能試験員は、一般に、製品の寿命にわたって高品質の泡を分配するディスペンサを望み、また、使用が単純、迅速、かつ直感的であるディスペンサを望む。

図１４は、実施例Ａ～Ｎの散布図であり、張り出し部に対するノズル角度を比較する。図１４は、より大きい張り出し部及びより小さいノズル角度を有する実施例では、一般に、作動中の傾きが小さくなることを示す。

表３の実施例１、２、及び３は、１つには直感的に作動しなかったため、官能試験員に好まれなかった。分配中にノズル方向が変化するため、官能試験員はこれらのディスペンサに苦労した。これは、実施例１（図１５Ａを参照）のように、作動前にノズル／オリフィスが見ることさえできない場合に特に該当する。したがって、ディスペンサが分配中に変化しないノズル方向を有することが有利であり得る。更に、実施例１～３では、官能試験員は、同じ手を使用して容器を保持し、作動させている間に、いつ及び／又はどこに発泡製品が分配されるか分からなかった。分配機構の使用法が示された後でも、消費者は苦労する場合がある。これは、シャワーで製品を使用する際に、消費者は、深く考えることなく（すなわち、無意識に）これらの製品を使用する傾向があり、馴染みの分配習慣に固執することを好み得るためである。

組み合わせ
Ａ．対称軸を有するエアゾールディスペンサであって、
ａ．圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、
ｂ．外側表面を有するアクチュエータであって、アクチュエータは、外側容器の頂部に取り付けられており、
ｉ．エアゾールと組成物との混合物を放出する開放位置に移動可能である弁と、
ｉｉ．弁を作動させるための、弁の上方に位置するトリガーであって、トリガーは、ストロークの開始時にディスペンサの対称軸から約－１０°～約６０°の作動方向を有する、トリガーと、
ｉｉｉ．頂面と、底面と、１つ以上の成形オリフィスを備えるノズル表面と、を有し、ノズル方向がディスペンサの対称軸から８５°以下である、長手方向に延在するノズルであって、
当該オリフィスは、弁と流体連通しており、
アクチュエータの底面及び外側表面は、ユーザーの受け手の小指の少なくとも一部を受け入れるように適合された張り出し部を作り出し、
張り出し部は、約１０ｍｍ～約３０ｍｍの半径を有する半円筒を収容するように成形される、ノズルと、を備える、アクチュエータと、
ｃ．ディップチューブであって、ディップチューブの端部が弁に接続されている、ディップチューブと、を備える、エアゾールディスペンサ。
Ｂ．対称軸を有するエアゾールディスペンサであって、
ａ．圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、
ｂ．外側表面を有するアクチュエータであって、アクチュエータは、外側容器の頂部に取り付けられており、
ｉ．エアゾールと組成物との混合物を放出する開放位置に移動可能である弁と、
ｉｉ．弁を作動させるための、弁の上方に位置するトリガーであって、トリガーは、ストロークの開始時にディスペンサの対称軸から約－１０°～約６０°の作動方向を有する、トリガーと、
ｉｉｉ．頂面と、底面と、１つ以上の成形オリフィスを備えるノズル表面と、を有し、ノズル方向がディスペンサの対称軸から１００°未満である、長手方向に延在するノズルであって、
アクチュエータの底面及び外側表面は、ユーザーの受け手の小指の少なくとも一部を受け入れるように適合された張り出し部を作り出し、
張り出し部は、約２０ｍｍ超の半径を有する半円筒を収容するように成形される、ノズルと、
ｉｖ．ディップチューブであって、ディップチューブの端部が弁に接続されている、ディップチューブと、を備えるアクチュエータと、を備える、エアゾールディスペンサ。
Ｃ．張り出し部は、本明細書に記載の張り出し部半径法に従って、約１２ｍｍ～約３０ｍｍ、好ましくは約１５ｍｍ～約２８ｍｍ、より好ましくは約１５ｍｍ～約２５ｍｍの半径を有する半円筒を収容するように成形され得る、段落Ａに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｄ．作動方向は、ディスペンサの対称軸から約－７°～約６０°、好ましくはディスペンサの対称軸から約－５°～約４５°である、段落Ａ～Ｃに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｅ．アクチュエータは、外側容器の頂部に取り付けられたシュラウドを更に備える、段落Ａ～Ｄに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｆ．エアゾールディスペンサは、弁が開放位置にあるときに製品と噴射剤との混合物を受容するための分配チャネルを更に備え、分配チャネルは、トリガーの作動中に、外側容器に対して固定位置に留まる、段落Ａ～Ｅに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｇ．ノズルは、トリガーの作動中に容器に対して固定位置に留まる、段落Ａ～Ｆに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｈ．アクチュエータ及び／又はアクチュエータ本体は、作動中に実質的に傾かない、段落Ａ～Ｇに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｉ．外側容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるプラスチックを含む、段落Ａ～Ｈに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｊ．外側容器は透明又は実質的に透明である、段落Ａ～Ｉに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｋ．組成物は、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、段落Ａ～Ｊに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｌ．ノズル表面は実質的に平坦であり、約５０ｍｍ^２～約２５００ｍｍ^２、好ましくは約１００ｍｍ^２～約１２５０ｍｍ^２、より好ましくは約２００ｍｍ^２～約７５０ｍｍ^２、更により好ましくは約３００ｍｍ^２～約５００ｍｍ^２の表面積を含む、段落Ａ～Ｋに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｍ．アクチュエータは、外側容器に固定されたシュラウドと、シュラウドに回転可能に固定されたアクチュエータ本体と、を更に備え、アクチュエータ本体は、ロック位置とロック解除位置との間で回転する、段落Ａ～Ｌに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｎ．アクチュエータがロック位置から分配準備完了位置へとツイストされるとき、及びその逆のときに可聴音を生成するために、頂部アセンブリ内の２つの溝と協働する少なくとも１つの可聴リブをシュラウド内に更に備える、段落Ａ～Ｎに記載のエアゾールディスペンサ。
Ｏ．エアゾール容器から泡を分配する方法であって、
ａ．段落Ａ～Ｎに記載のエアゾール泡ディスペンサを提供することと、
ｂ．トリガーを作動させることと、
ｃ．発泡性組成物を分配することであって、
作動中、エアゾールディスペンサは、地面に対して垂直である軸に対して約０°～約９０°の９８％ｉｌｅ傾斜角度を含む、ことと、を含む、方法。
Ｐ．作動中、作動中、エアゾールディスペンサは、地面に対して垂直である軸に対して約０°～約７６°の９８％ｉｌｅ傾斜角度を含む、段落Ｏに記載の方法。
Ｑ．作動中、作動中、エアゾールディスペンサは、地面に対して垂直である軸に対して約０°～約６７．５°の９８％ｉｌｅ傾斜角度を含む、段落Ｏ～Ｐに記載の方法。
Ｒ．作動前に、受け手の外側又は小指の側面を張り出し部に近接させる、段落Ｏ～Ｑに記載の方法。
Ｓ．ピーク作動力が、約５Ｎ～約４０Ｎ、好ましくは約５Ｎ～約３５Ｎ、好ましくは約５Ｎ～約３０Ｎ、更により好ましくは約５Ｎ～約２０Ｎである、段落Ｏ～Ｒに記載の方法。

本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「４０ｍｍ」と開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。

相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献（単数又は複数）と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims

対称軸を有するエアゾールディスペンサであって、
ａ．圧力下で噴射剤及び組成物を格納するための加圧可能な外側容器と、
ｂ．外側表面を有するアクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記外側容器の頂部に取り付けられており、
ｉ．前記エアゾールと前記組成物との混合物を放出する開放位置に移動可能である弁と、
ｉｉ．前記弁を作動させるための、前記弁の上方に位置するトリガーであって、本明細書に記載の作動方向法によって測定したとき、前記トリガーは、ストロークの開始時に前記ディスペンサの前記対称軸から－１０°～６０°の作動方向を有する、トリガーと、
ｉｉｉ．頂面と、底面と、１つ以上の成形オリフィスを備えるノズル表面と、を有し、本明細書に記載のノズル方向法によって測定したとき、ノズル方向が、前記ディスペンサの前記対称軸から１００°未満、好ましくは前記ディスペンサの前記対称軸から８５°以下である、長手方向に延在するノズルであって、
前記オリフィスは、前記弁と流体連通しており、
前記アクチュエータの前記底面及び前記外側表面は、ユーザーの受け手の小指の少なくとも一部を受け入れるように適合された張り出し部を作り出し、
前記張り出し部は、本明細書に記載の張り出し部半径法に従って測定したとき、１０ｍｍ～３０ｍｍの半径を有する半円筒を収容するように成形される、ノズルと、を備える、アクチュエータと、
ｃ．ディップチューブであって、前記ディップチューブの端部が前記弁に接続されている、ディップチューブと、を備える、エアゾールディスペンサ。
前記張り出し部は、本明細書に記載の張り出し部半径法に従って測定したとき、１２ｍｍ～３０ｍｍ、好ましくは１５ｍｍ～２８ｍｍ、より好ましくは１５ｍｍ～２５ｍｍの半径を有する半円筒を有する半円筒を収容するように成形される、請求項１に記載のエアゾールディスペンサ。
前記作動方向は、本明細書に記載の作動方向法に従って測定したとき、前記ディスペンサの前記対称軸から－７°～６０°、好ましくは前記ディスペンサの前記対称軸から－５°～４５°である、請求項１又は２に記載のエアゾールディスペンサ。
前記アクチュエータは、前記外側容器の前記頂部に取り付けられたシュラウドを更に備える、請求項１～３のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記エアゾールディスペンサは、前記弁が開放位置にあるときに製品と噴射剤との混合物を受容するための分配チャネルを更に備え、前記分配チャネルは、前記トリガーの作動中に、前記外側容器に対して固定位置に留まる、請求項１～４のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記ノズルは、前記トリガーの作動中に前記アクチュエータに対して固定位置に留まる、請求項１～５のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記外側容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるプラスチックを含む、請求項１～６のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記外側容器は透明又は実質的に透明である、請求項１～７のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記組成物は、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項１～８のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記ノズル表面は実質的に平坦であり、１００ｍｍ^２～１２５０ｍｍ^２、好ましくは２００ｍｍ^２～７５０ｍｍ^２、より好ましくは３００ｍｍ^２～５００ｍｍ^２の表面積を含む、請求項１～９のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
前記アクチュエータは、前記外側容器に固定されたシュラウドと、前記シュラウドに回転可能に固定されたアクチュエータ本体と、を更に備え、前記アクチュエータ本体は、ロック位置とロック解除位置との間で回転する、請求項１～１０のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。
エアゾール容器から泡を分配する方法であって、
ａ．請求項１～１１のいずれか一項に記載のエアゾール泡ディスペンサを提供することと、
ｂ．前記トリガーを作動させることと、
ｃ．発泡性組成物を分配することであって、
作動中、前記エアゾールディスペンサは、本明細書に記載のエアゾールディスペンサの傾斜角度法に従って測定したとき、地面に対して垂直である軸に対して０°～９０°の９８パーセンタイル傾斜角度、好ましくは地面に対して垂直である軸に対して０°～７６°の９８パーセンタイル傾斜角度、より好ましくは地面に対して垂直である軸に対して０°～６７．５°の９８パーセンタイル傾斜角度を含む、ことと、を含む、方法。
作動前に、前記受け手の外側又は前記小指の側面を前記張り出し部に近接させる、請求項１２に記載の方法。
ピーク作動力が、本明細書に記載のピーク作動力法に従って測定したとき、５Ｎ～３５Ｎ、好ましくは５Ｎ～３０Ｎ、より好ましくは５Ｎ～２０Ｎである、請求項１２又は１３に記載の方法。
前記アクチュエータ本体は、作動中に実質的に傾かない、請求項１２～１４のいずれか一項に記載のエアゾールディスペンサ。