JP2022189218A - 発光表示旗 - Google Patents

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Abstract

【課題】文字や図形等のイメージを発光表示できるだけでなく、その表示内容(イメージ)を切り替えることも可能な発光表示旗を提供する。【解決手段】発光表示旗10を、可撓性を有する旗基材11と、旗基材11に二次元的に配列された複数の発光体13と、複数の発光体13と電気的に接続された発光体制御手段15とを備え、複数の発光体13の発光状態を変化させることによって、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合からなるイメージを発光表示するものとし、発光体制御手段15による制御で、前記イメージを切り替えることができるようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、二次元的に配列された発光体によって、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合からなるイメージを発光表示することができる発光表示旗に関する。
スポーツ競技が開催されているスタジアムでは、旗を振って応援する観客も多い。ところが、従来の旗は、それに表されている文字や図形が見えにくいことがあった。この点、これまでには、発光体を用いることで、それに表示された文字等を明るく見せることができるようにした旗(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)も提案されている。
特開2009-282384号公報 特表2016-537672号公報
ところが、特許文献1や特許文献2の旗は、その表示内容が固定であった。このため、目的に応じた表示内容の旗を、その都度用意しなければならなかった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、文字や図形等のイメージを発光表示できるだけでなく、その表示内容(イメージ)を切り替えることもできる発光表示旗を提供するものである。
上記課題は、
可撓性を有する旗基材と、
旗基材に二次元的に配列された複数の発光体と
複数の発光体と電気的に接続された発光体制御手段と
を備え、
複数の発光体の発光状態が変化することによって、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合からなるイメージが発光表示されるようにするとともに、
発光体制御手段による制御で、前記イメージを切り替えることができるようにした
ことを特徴とする発光表示旗
を提供することによって解決される。
これにより、同じ発光表示旗でありながら、あるときには、第一のイメージを発光表示し、別のときには、第二のイメージ(第一のイメージとは異なるイメージ)を発光表示するといったことが可能になる。このため、例えば、スポーツ競技の応援に本発明の発光表示旗を用いる場合には、応援する選手やチームに応じて、発光表示するイメージを切り替えるといったことも可能になる。また、あるときには、発光表示旗をスポーツ競技の応援に用い、別のときには、発光表示旗を宣伝広告に用いるといったことも可能になる。このように、同じ発光表示旗でありながら、それを多目的に使用することが可能になる。
本発明の発光表示旗において、複数の発光体は、旗基材に対して直接的に実装してもよい。しかし、この場合には、発光体の配線作業に手間を要するおそれがある。このため、複数の発光体は、フレキシブル基板に実装された状態で旗基材に固定することが好ましい。これにより、配線作業に要する手間を大幅に軽減することが可能になる。また、フレキシブル基板を用いることによって、旗基材の可撓性を失わせることなく、発光体を実装することが可能になる。
本発明の発光表示旗においては、発光体として、各種の発光デバイスを用いることができる。ただし、発光ダイオード(LED)を用いることが好ましい。というのも、発光体としてLEDを用いることで、発光体を小型化及び省電力化することができるからである。このときのLEDとしては、単色発光のもの(赤色LED、緑色LED又は青色LED)を用いてもよいが、これらを組み合わせたフルカラーLEDを用いることが好ましい。これにより、フルカラーによる発光表示を可能とし、発光表示旗の表現力を高めることができる。
本発明の発光表示旗において、発光体は、旗基材に剥き出しの状態で設けてもよい。しかし、この場合には、発光表示旗を雨天時に使用しにくくなるし、発光表示旗を振った際に発光体が周囲のものに当たる等して破損するおそれもある。このため、旗基材における、発光体が配列された側の面を、可撓性及び透光性を有する保護面材によって覆い、発光体を、旗基材と保護面材との間に挟み込まれた状態とすることが好ましい。これにより、発光表示旗の防水性や耐衝撃性を高めることが可能になる。
本発明の発光表示旗においては、旗基材における、隣り合う発光体の隙間となる箇所に、透明部を設け、前記透明部を通じて、旗基材の反対面側が視認できるようにすることも好ましい。というのも、スタジアムの観客席等で発光表示旗を掲げると、発光表示旗よりも後方に位置する観客の視線が旗基材によって遮られるおそれがあるところ、旗基材に透明部を設けることで、発光表示旗よりも後方の観客が、その透明部を通じて旗基材の反対面側を視認することができるようになるからである。
本発明の発光表示旗においては、それぞれの発光体に独立した配線を行い、それぞれの発光体の発光状態を1つずつ独立して制御できるようにしてもよい。しかし、この場合には、配線の本数が増大して、配線作業に要する手間が増大する。また、配線は、金属等の導体で形成されるため、通常、視認性(透光性)を有さない部分となるところ、配線の数が増大すると、上記の透明部を旗基材に設けにくくなるという問題もある。このため、発光体の配線は、他の発光体の配線をできるだけ共用することが好ましい。しかし、配線を共用すると、それぞれの発光体の発光状態を独立して制御できなくなるという問題が生ずる。
この問題は、発光体制御手段により、複数の発光体をダイナミック点灯制御又はシリアル点灯制御することで解決することができる。ここで、「ダイナミック点灯制御」とは、それぞれの発光体を発光させるタイミングを高速に少しずつずらす(人間の目には認識できない程度の高い周波数(50Hz以上の周波数)で発光タイミングをずらす)ことで、あたかも全ての発光体が同時に発光(点灯)しているかのように視認させる制御のことをいう。これにより、複数の発光体の配線を簡素化しながらも、それぞれの発光体の発光状態を独立して制御しているのと同様の表現力で発光表示することが可能になる。また、発光体の消費電力を低減することや、発光体の寿命を長くすることも可能になる。
一方、「シリアル点灯制御」とは、複数の発光体に対して信号線をシリアル接続し、その信号線に、それぞれの制御パラメータを含む制御信号を流すことで、それぞれの発光体を独立した制御パラメータに従って発光させる制御のことをいう。シリアル点灯制御では、シリアル接続された複数の発光体を同時に発光させることができ、明るく発光表示できるという利点がある。また、例えば、発光体をM行N列に二次元配列し、同じ行に属するN個の発光体をシリアル接続し、行ごとにシリアル点灯制御を行うようにすれば、異なる行に属する発光体同士を配線する必要がなくなる。このため、隣り合う行の隙間となる箇所に、配線が存在しない領域(無配線領域)を連続して設ける(無配線領域を連続帯状に設ける)ことができる。したがって、上記の透明部を広く確保して、旗基材の反対面側をより視認しやすくすることができるという利点もある。
以上のように、本発明によって、文字や図形等のイメージを発光表示できるだけでなく、その表示内容(イメージ)を切り替えることもできる発光表示旗を提供することが可能になる。
発光表示旗の全体を示した斜視図である。 発光表示旗における旗基材を発光面側から見た状態を示した図である。 発光表示旗における旗基材を発光面側から見た図であって、複数の発光体で第一のイメージ(日本国旗)を発光表示した状態を示した図である。 発光表示旗における旗基材を発光面側から見た図であって、複数の発光体で第二のイメージ(アメリカ国旗)を発光表示した状態を示した図である。 発光表示旗における発光体周辺を旗基材に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。 発光表示旗における複数の発光体の一の配線例を示した図である。 発光表示旗における複数の発光体(発光ユニット)の他の配線例を示した図である。 図7における、m行目nー1列目の発光ユニットからm行目n+1列目の発光ユニットまでを拡大して示した図である。
本発明の発光表示旗について、図面を用いてより具体的に説明する。以下で述べる構成は、飽くまで本発明の発光表示旗の好適な実施形態である。このため、本発明の発光表示旗の技術的範囲は、以下で述べる構成に限定されない。本発明の発光表示旗には、発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。

1.発光表示旗の概要
図1は、発光表示旗10の全体を示した斜視図である。本実施形態の発光表示旗10は、図1に示すように、旗基材11と、旗基材11を掲げるための旗棒12とを備えている。旗基材11には、複数の発光体13が二次元的に配列されている。これらの発光体13の発光状態を制御することによって、旗基材11上に所定のイメージを発光表示することができる。発光体13の発光状態は、発光制御手段15によって制御される。この発光体制御手段15は、配線Lを介して、それぞれの発光体13と電気的に接続されている。旗基材11における旗棒12と反対側の縁部(先端縁)には、先端側ホルダ14が取り付けられている。
図2~4に、発光表示旗10における旗基材11を発光面側(発光体13からの光が出射する側)から見た状態を示す。図2は、全ての発光体13を消灯した状態を、図3は、複数の発光体13で第一のイメージ(日本国旗)を発光表示した状態を、図4は、複数の発光体13で第二のイメージ(アメリカ国旗)を発光表示した状態をそれぞれ示している。
図2に示すように、旗基材11に二次元的に配列された複数の発光体13のうち、旗基材11における中央部分に位置する円状領域の発光体13を赤色に発光させ、残りの領域の発光体13を白色に発光させることで、図3に示すような日本国旗を発光表示することができる。また、旗基材11に二次元的に配列された複数の発光体13のうち、旗基材11における左上部分に位置する矩形領域の発光体13を青色と白色に発光させ、残りの領域の発光体13を白色と赤色の横縞状に発光させることで、図4に示すようなアメリカ国旗を発光表示することができる。
このように、本発明の発光表示旗10では、発光制御手段15(図1)で複数の発光体13の発光状態を制御することによって、旗基材11に発光表示するイメージを切り替えることができるようになっている。このため、例えば、スポーツ競技の応援に発光表示旗10を用いる場合には、応援する選手やチームに応じて、発光表示するイメージを切り替えることができる。また、あるときには、発光表示旗10をスポーツ競技の応援に用い、別のときには、発光表示旗10を宣伝広告に用いる(この場合、旗基材11には、商品イメージや商品名等の宣伝広告を発光表示する。)といったこともできる。このように、同じ発光表示旗10でありながら、それを多目的に使用することが可能になる。
旗基材11に発光表示するイメージは、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合とされる。旗基材11に発光表示するイメージは、切り替え前のイメージから切り替え後のイメージに瞬間的に切り替えてもよいし、切り替え前のイメージから切り替え後のイメージに徐々に変化させる態様で切り替えてもよい。また、切り替え前のイメージをスライドアウトさせて切り替え後のイメージをスライドインさせるといった手法により切り替えてもよい。それぞれのイメージは、静止画ではなく、動画とすることもできる。
発光制御手段15は、マイクロコントローラ等、集積回路を備えたデバイスとされる。発光制御手段15には、記憶装置が備えられており、この記憶装置には、複数のイメージデータ(発光体13で発光表示させるイメージのデータ)や、発光体13の発光状態を制御するプログラム等が予め記憶(登録)されている。発光制御手段15を設ける場所は、特に限定されない。しかし、可撓性を有する旗基材11に発光制御手段15を設けると、旗基材11が発光制御手段15の重量に引っ張られて歪な形になりやすくなる。このため、本実施形態の発光表示旗10においては、図1に示すように、旗棒12(中空パイプによって形成している。)の内部に、発光制御手段15を組み込んでいる。
発光制御手段15による発光表示の制御態様も特に限定されない。発光表示手段15は、それぞれのイメージを所定の時間ずつ予め決めた順番で発光表示したり、ランダムに選択したイメージを所定の時間ずつ発光表示したりする等、発光表示するイメージの切り替えを自動的に行うものとしてもよい。しかし、この場合には、そのときの状況に適さないイメージが発光表示されるおそれがある。このため、発光制御手段15は、人が操作できるものとすることが好ましい。
この点、本実施形態の発光表示旗10においては、図1に示すように、旗棒12に操作手段16を設けている。操作手段16は、図示省略の配線によって、発光制御手段15と電気的に接続されており、この操作手段16を操作することで、発光表示するイメージの選択や、そのイメージの発光表示態様等を、人が操作できるようにしている。操作手段16としては、押しボタンや、ダイヤルや、レバー等が例示される。本実施形態の発光表示旗10においては、操作手段16として3つの押しボタンを設けている。
操作手段16を構成する3つの押しボタンのうち、1つ目の押しボタンは、発光体13による発光表示をオン・オフする電源ボタンとなっており、2つ目の押しボタンは、それを押すと、選択されるイメージが切り替わるイメージ切替ボタンとなっており、3つ目の押しボタンは、それを押すと、発光表示を行うモード(発光表示モード)が切り替わるモード選択ボタンとなっている。発光表示モードとしては、発光体13を連続的に点灯(人間の目には連続的に点灯しているように見える状態で発光体13を点灯)させる連続モードや、発光体13を点滅(人間の目にも点滅しているように見える状態で発光体13を点灯及び消灯)させる点滅モード等が例示される。
本実施形態の発光表示旗10では採用していないが、操作手段16としては、上記のもののほか、発光体13の明るさを調整するためのものや、発光体13が点滅する周期を調節するためのもの等を設けることもできる。また、選択中のイメージや、選択中の発光表示モード等、そのときの設定を表示するための表示手段(液晶画面)を設けることもできる。これにより、発光表示旗10をさらに操作しやすいものとすることができる。
ところで、旗基材11に発光表示するイメージは、発光制御手段15の記憶装置に予め記憶(登録)されている旨を述べたが、イメージ(イメージデータ)の登録は、発光表示旗10のユーザー側で行うことができるようにしておくことが好ましい。例えば、USBメモリ等の補助記憶装置を発光制御手段15に接続することで、その補助記憶装置に保存されているイメージデータを発光制御手段15の記憶装置に転送できるようにしたり、パソコン等の端末の記憶装置に保存されているイメージデータを有線又は無線で発光制御手段15の記憶装置に転送できるようにしたりするとよい。
この点、本実施形態の発光表示旗10では、図1に示すように、旗棒12に、無線通信装置17を組み込んでおり、モバイル端末50の記憶装置に保存しているイメージデータを、無線通信装置17を介して発光制御手段15に転送できるようにしている。モバイル端末50としては、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等が例示される。これにより、イメージデータを出先でも登録できるようになる。また、インターネット等を介してモバイル端末50にダウンロードしたイメージデータを、その場で発光制御手段15に登録することも可能になる。さらに、イメージデータを作成又は編集するアプリケーションをモバイル端末50にインストールしておけば、その場でイメージデータを作成又は編集することも可能になる。
ところで、発光表示旗10の発光体13を発光させたり、発光制御手段15を駆動したりするためには、電力が必要である。この電力は、商用電源から取得するようにしてもよい。しかし、スタジアム等の出先では、商用電源を確保できないことも多い。このため、本実施形態の発光表示旗10では、図1に示すように、旗棒12の内部に電池18を収容しており、この電池18に貯えられた電力で発光表示旗10を駆動するようにしている。電池18としては、蓄電池や乾電池等が例示される。
以下、発光表示旗10を構成する主要な構成についてより詳しく説明する。

2.旗基材
旗基材11は、発光体13を二次元的に配列するための面状部材となっている。既に述べたように、この旗基材11は、可撓性を有している。このような素材としては、樹脂フィルムや、布生地等が例示される。本実施形態の発光表示旗10では、旗基材11を樹脂フィルムで形成している。旗基材11に可撓性を付与することで、発光表示旗10を掲げたり振ったりした際等に旗基材11がなびくようにして、発光表示旗10を「旗」らしく見せることが可能となっている。
旗基材11は、不透明としてもよいが、透明とすることが好ましい。これにより、隣り合う発光体13の隙間となる箇所に透明部α(図2)を確保することができる。このため、透明部αを通じて、旗基材11の反対面側(例えば非発光面側から発光面側)を視認できるようになる。したがって、目の前に旗基材11が覆い被さっても、透明部αを通じて旗基材11の反対面側を視認することができる。この透明部αに係る構成は、発光表示旗10をスポーツ競技の応援で使用する際等に好適である。発光表示旗10よりも後方の観客のストレスを軽減することができるからである。
旗基材11の形状は、特に限定されない。旗基材11の形状としては、三角形や矩形(長方形)等の多角形や、円形や、楕円形や、これらを組み合わせた形状とすることができる。本実施形態の発光表示旗10では、図2に示すように、旗基材11を矩形状としており、この旗基材11における一対の短辺部のうち一方の短辺部に、上述した旗棒12を取り付けている。旗棒12は、旗基材11における両方の短辺部に取り付ける等、1つの旗基材11に対して複数本を取り付けることもできる。

3.発光体
発光体13は、図2に示すように、旗基材11に二次元的に配列される。本実施形態の発光表示旗10においては、発光体13を横方向(図2におけるx軸方向)と縦方向(同図におけるy軸方向)とに所定間隔を隔てて規則的に繰り返し配している。このため、それぞれの発光体13は、四角格子の格子点位置に配された状態となっている。これにより、複数の発光体13の発光状態を制御することで、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合からなるイメージを旗基材11に発光表示することができる。図2に示した例では、横方向及び縦方向に隣り合う発光体13の位置を完全に揃えているが、隣り合う発光体13を横方向又は縦方向にずらして配する(例えば半ピッチずらして配する)こともできる。
発光体13は、各種の発光デバイスを用いることができる。本実施形態の発光表示旗10では、発光体13として、赤色発光LEDと緑色発光LEDと青色発光LEDとを組み合わせたフルカラーLEDを用いている。発光体13をLEDとしたことで、発光体13の消費電力や発熱を抑えることが可能となっている。また、発光体13を長寿命化することも可能となっている。さらに、発光体13をフルカラーLEDとしたことで、フルカラーによる発光表示を行うことが可能となっている。
発光体13は、発光制御手段15(図1)及び電池18(図1)に対して、配線L(図1)を介して電気的に接続されている。発光体13は、旗基材11に直接的に設けてもよい。しかし、この場合には、配線作業に手間を要するおそれがある。また、配線作業の際に、配線Lが絡んだり切れたりするおそれもある。このため、本実施形態の発光表示旗10では、発光体13をフレキシブル基板19(後掲の図5を参照。)に実装しており、このフレキシブル基板19を旗基材11のオモテ面側に固定することで、旗基材11に発光体13を取り付けている。配線Lは、このフレキシブル基板19にプリントされている。これにより、配線作業に要する手間を軽減するだけでなく、配線作業中における配線Lの絡みや切断を防ぐことも可能になる。フレキシブル基板19は、可撓性を有するため、旗基材11に追従して撓むことができる。
図5は、発光表示旗10における発光体13の周辺を旗基材11に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。図5(a)は、発光体13の発光面側を剥き出しのままとした状態を、図5(b)は、発光体13の発光面側を保護面材20で平坦に覆った状態を、図5(c)は、発光体13の発光面側を保護面材20で発光体13の凹凸に沿わせながら覆った状態をそれぞれ示している。
発光体13の発光面側は、図5(a)に示すように、剥き出しの状態としてもよい。しかし、この場合には、発光表示旗10を雨天時に使用しにくくなるし、発光体13が周囲のものに当たる等して破損するおそれもある。このため、本実施形態の発光表示旗10では、図5(b)及び図5(c)に示すように、旗基材11における、発光体13が配列された側の面(発光面)側を、可撓性及び透光性を有する保護面材20によって覆っており、旗基材11と保護面材20との間に発光体13を挟み込んだ状態としている。これにより、発光表示旗10の防水性や耐衝撃性を高めることができる。保護面材20は、通常、旗基材11と同じ形状とされる。保護面材20は、その周縁部(例えば上縁部及び下縁部)を旗基材11の周縁部(上縁部及び下縁部)に接着や溶着等することで、旗基材11に一体化させることができる。
発光体13の発光面側を保護面材20で覆う場合には、図5(b)に示すように、保護面材20を、発光体13の発光面と同一面上に平坦に配してもよいし、図5(c)に示すように、保護面材20を、発光体13の発光面及び側端面に沿わせながら配してもよい。図5(b)の場合には、発光体13に熱が籠りにくくなる(旗基材11と保護面材20との隙間に位置する空間αを通じて発光体13の熱が逃げやすくなる)という利点や、保護面材20の貼り付けを容易に行うことができるという利点がある。また、図5(c)の場合には、上述した透明部α(図2)で光が反射や屈折しにくくして、透明部αの視認性を高めることができるという利点がある。
発光体13の配線方法は、上述したような発光表示を行うことができるのであれば、特に限定されない。複数の発光体13のそれぞれを1つずつ独立して点灯制御できるように、それぞれの発光体13に独立した配線を行ってもよい。しかし、この場合には、配線Lの本数が増大して(1つの発光体13につき、少なくとも2本ずつの配線Lが必要となるため、発光体13の総数の2倍の数の配線Lが必要となる。)、配線作業に要する手間が増大する。また、配線Lは、通常、視認性(透光性)を有さない部分となるところ、配線Lの数が増大すると、上記の透明部α(図2)の面積を確保しにくくなる。
このため、本実施形態の発光表示旗10では、配線Lを他の発光体13とできるだけ共用するようにしている。図6に、発光体13の配線を共用した配線例を示す。ただし、図6は、それぞれの発光体13を単色LEDとした場合のものである。発光体13がフルカラーLEDである場合には、1つの発光体13に、赤色LED、緑色LED及び青色LEDが組み込まれるため、その分、配線Lの本数が、図6に示したものよりも増える。
図6の配線例では、M行N列(M,Nは、それぞれ2以上の任意の整数)で二次元的に配列した発光体13を、M本の縦方向の配線Lと、N本の縦方向の配線Lとで、格子状に接続している。換言すると、同じ行に属する発光体13の横方向の配線Lを共用するとともに、同じ列に属する発光体13の縦方向の配線Lを共用している。これにより、M×N個の発光体13を、M×N本(発光体13の総数と同じ数)の配線Lで済ますことができる。図6の配線例では、m行目(mは、1以上M以下の任意の整数)の横方向の配線Lと、n列目(nは、1以上N以下の任意の整数)の縦方向の配線Lとのそれぞれに所定の電圧を印加すると、m行n列に位置する発光体13が発光するようになっている。
しかし、図6の配線例では、例えば、m行n列及びm+1行n+1列に位置する2つの発光体13のみを発光させることができない。というのも、m行n列に位置する発光体13を発光させるためには、m行目の配線Lとn列目の縦配線Lとに同時に電圧を印加する必要があり、m+1行n+1列に位置する発光体13を発光させるためには、m+1行目の配線Lとn+1列目の配線Lとに同時に電圧を印加する必要があるところ、これらの配線L及び配線L(m行目及びm+1行目の横方向の配線Lと、n列目及びn+1列目の縦方向の配線L)に同時に電圧を印加すると、上記の2つの発光体13に加えて、m行n+1列に位置する発光体と、m+1行n列に位置する発光体13までもが発光してしまうからである。
この問題は、発光体13をダイナミック点灯制御(人間の目には認識できない程度の高い周波数でそれぞれの発光体13発光タイミングをずらすことで、あたかも全ての発光体13が同時に発光しているかのように視認させる制御)することで解決することができる。すなわち、上記の場合(m行n列及びm+1行n+1列に位置する2つの発光体13のみを発光させる場合)においては、
[工程1] m行目の横方向の配線Lとn列目の縦方向の配線Lとに同時に電圧を印加して、m行n列に位置する発光体13を発光させる。
[工程2] m行目の横方向の配線Lとn列目の縦方向の配線Lへの電圧印加を停止して、m行n列に位置する発光体13を消灯すると同時に、m+1行目の横方向の配線Lとn+1列目の縦方向の配線Lとに同時に電圧を印加して、m+1行n+1列に位置する発光体13を発光させる。
[工程3] 工程1に戻る。
という工程を、短い時間で繰り返し行うとよい。
これにより、人間の目には、m行n列及びm+1行n+1列に位置する2つの発光体13のみが連続的に発光しているように見える。
ところで、実際のダイナミック点灯制御は、通常、行ごと、又は、列ごとに行われる。行ごとにダイナミック点灯制御を行う具体例としては、1行目に属するN個の発光体13のうち、発光させるべき発光体13(所定のイメージを発光表示させるために1列目で発光させる必要がある発光体13)を発光させた後、1行目に属する全ての発光体13を消灯するとともに、2行目に属するN個の発光体13のうち、発光させるべき発光体13(所定のイメージを発光表示させるために2列目で発光させる必要がある発光体13)を発光させ、以下、これをM行目まで繰り返し行い、M行目に属する発光体13の発光を終えると、再び1行目に戻るといった点灯制御を挙げることができる。
このように、複数の発光体13を図6に示すように配線し、ダイナミック点灯制御を行うことで、配線Lの本数を減らしながらも、それぞれの発光体13を独立して点灯制御しているのと同様の表現力で発光表示することが可能になる。しかし、図6の配線例では、異なる行に属する発光体13であっても、同じ列に属する発光体13は、その全てを縦方向の配線Lで接続する必要がある。このため、配線Lが格子状になり、透明部α(図2)を広く確保しにくくなる。
この点、本実施形態の発光表示旗10では、図7に示すように、発光ユニットU1,1~UM,Nを、行ごとに、3本の横方向の配線LA1,LA2,LA3でシリアル接続し、配線LA1~LA3のうち、配線LA3(信号線)に、その行に属する発光ユニット(例えばm行目の発光ユニットUm,1~Um,N)のそれぞれを制御する制御パラメータを含む制御信号S(後掲の図8を参照。)を流すことで、その行に属する発光ユニット(発光ユニットUm,1~Um,N)のそれぞれを独立した制御パラメータに従って発光させるようにしている。
発光体13(図2)は、発光ユニットU1,1~UM,Nのそれぞれに設けられている。
このため、隣り合う行の隙間となる箇所(例えば、m行目の発光ユニットUm,1~Um,Nとm+1行目の発光ユニットUm+1,1~Um+1,Nとの隙間となる箇所)に、配線が存在しない領域(無配線領域)を連続して設けることができる。したがって、上記の透明部α(図2)を広く確保することが可能となっている。また、上記のダイナミック点灯制御を行う必要が特になくなるため、全ての発光ユニットU1,1~UM,Nを同時に発光させることもできる。このため、発光表示を明るくすることもできる。
図8に、m行目nー1列目の発光ユニットUm,n-1からm行目n+1列目の発光ユニットUm,n+1までを拡大した状態を示す。図8に示すように、それぞれの発光体ユニットU1,1~UM,Nには、電圧端子T及びグランド端子Tが2つずつと、信号入力端子T及び信号出力端子Tが1つずつ設けられている。
ある発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n)の電圧端子Tは、配線LA1(電圧線)によって、同じ行における隣の発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n+1)の電圧端子Tに接続されている。この電圧端子Tに接続される電圧線LA1には、所定の電圧(例えば+5V)が印加される。また、ある発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n)のグランド端子Tは、配線LA2(グランド線)によって、同じ行における隣の発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n+1)のグランド端子Tに接続されている。このグランド端子Tは、グランド線LA2を介してグランド電圧(通常0V)が印加されるグランド端子となっている。電圧線LA1とグランド線LA2との間の電位差によって、その行に属する発光ユニット(例えば発光ユニットUm,1~Um,N)の発光体13(図2)を発光させることができる。
さらに、一の発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n)の信号入力端子Tは、信号線LA3によって、同じ行における1つ前の発光ユニット(例えば発光ユニットUm,n-1)の信号出力端子Tに接続されている。信号入力端子Tは、1つ前の発光ユニットUm,n-1から制御信号S(図8)を取り込む端子となっており、信号出力端子Tは、1つ後の発光ユニットUm,n+1に制御信号Sを送り出す端子となっている。m行目の配線LA3には、その列特有の制御信号Sが流される。制御信号Sは、m行目に属する計N個の発光ユニットUm,1~Um,Nを制御するものとなっている。この制御信号S(制御信号S~S)は、発光制御手段15(図1)から出力される。
図8に示すように、m列目の制御信号Sは、ヘッダ部と、計N個のデータ部とからなるパケット構成を有している。1番目のデータ部には、m行目1列目の発光ユニットUm,1を構成する発光体13(フルカラーLED)の制御データ(そのフルカラーLEDを構成する赤色LED、緑色LED及び青色LEDのそれぞれをどのような明るさで発光させるかを指示するデータ)が格納されており、2番目のデータ部には、m行目2列目の発光ユニットUm,2を構成する発光体13(フルカラーLED)の制御データが格納されており、以下、同じように、n番目のデータ部には、m行目n列目の発光ユニットUm,nを構成する発光体13(フルカラーLED)の制御データが格納されている。最後のN番目のデータ部には、m行目N列目の発光ユニットUm,Nを構成する発光体13(フルカラーLED)の制御データが格納されている。
発光ユニットUm,1~Um,Nのそれぞれは、自らが何列目に位置しているのか(自己のnの値)を把握しており、信号入力端子Tから入力された制御信号Sから自己に対応するデータ部を参照し、そのデータ部に格納されている制御パラメータに従って自己の発光体13(図2)を発光させる。本実施形態の発光表示旗10では、発光体13としてフルカラーLEDを採用しているところ、上記の制御パラメータには、フルカラーLEDを構成する赤色LED、緑色LED及び青色LEDのそれぞれをどのような明るさで発光させるのかの情報も含まれている。
制御信号Sは、所定の周期で信号線LA3に流されており、m行目の発光ユニットUm,1~Um,Nのそれぞれは、制御信号Sにおける自己に対応するデータ部に格納されている制御パラメータに変更があるまでは、それまでの制御パラメータに従って発光又は消灯する。制御信号Sにおける自己に対応するデータ部に格納されている制御パラメータに変更があったときには、その変更後の制御パラメータに従って発光状態が変化する。発光ユニットUm,1~Um,Nのそれぞれには、参照した制御パラメータに応じて自己の赤色LED、緑色LED及び青色LEDの発光量を調節する回路チップが設けられている。これにより、ダイナミック点灯制御を行う場合よりもさらに配線Lの数を少なくできるだけでなく、それぞれの発光体13を連続して発光させることもできる。
発光体13又は発光ユニットU1,1~UM,Nを配置する行数(Mの値)や列数(Nの値)は、2以上であれば特に限定されない。しかし、行数(Mの値)や列数(Nの値)が少ないと、複雑なイメージを発光表示することができない。このため、行数(Mの値)や列数(Nの値)は、通常、5以上とされる。行数(Mの値)や列数(Nの値)は、10以上であることが好ましく、20以上であることがより好ましい。
ただし、その一方で、行数(Mの値)や列数(Nの値)を多くしすぎると、発光表示旗10が重くなるおそれや、発光表示旗10の消費電力が大きくなるおそれがある。このため、行数(Mの値)や列数(Nの値)は、通常、200以下とされる。行数(Mの値)や列数(Nの値)は、150以下とすることが好ましく、100以下とすることがより好ましい。本実施形態の発光表示旗10では、行数(Mの値)を30とし、列数(Nの値)を60としている。
10 発光表示旗
11 旗基材
12 旗棒
13 発光体
14 先端側ホルダ
15 発光制御手段
16 操作手段
17 無線通信装置
18 電池
19 フレキシブル基板
20 保護面材
50 モバイル端末
L 配線
横方向の配線
A1 横方向の配線(電圧線)
A2 横方向の配線(グランド線)
A3 横方向の配線(信号線)
縦方向の配線
電圧端子
グランド端子
信号入力端子
信号出力端子
α 透明部
α 旗基材と保護面材との隙間に位置する空間

Claims (6)

  1. 可撓性を有する旗基材と、
    旗基材に二次元的に配列された複数の発光体と
    複数の発光体と電気的に接続された発光体制御手段と
    を備え、
    複数の発光体の発光状態が変化することによって、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合からなるイメージが発光表示されるようにするとともに、
    発光体制御手段による制御で、前記イメージを切り替えることができるようにした
    ことを特徴とする発光表示旗。
  2. 複数の発光体が、フレキシブル基板に実装された状態で旗基材に固定された請求項1記載の発光表示旗。
  3. 発光体が、フルカラーLEDとされた請求項1又は2記載の発光表示旗。
  4. 旗基材における、発光体が配列された側の面が、可撓性及び透光性を有する保護面材によって覆われ、
    発光体が、旗基材と保護面材との間に挟み込まれた状態とされた
    請求項1~3いずれか記載の発光表示旗。
  5. 旗基材における、隣り合う発光体の隙間となる箇所に、透明部が設けられ、
    前記透明部を通じて、旗基材の反対面側が視認できるようにした
    請求項1~4いずれか記載の発光表示旗。
  6. 発光体制御手段が、ダイナミック点灯制御又はシリアル点灯制御を行うものとされた請求項5記載の発光表示旗。
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