JP2022180702A - 薬剤分包機 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用型の薬剤フィーダから残薬を回収するときの人手負担を軽減する。【解決手段】薬剤分包機10に、筐体から引出可能な状態で複数の薬剤フィーダ列設棚20,20,…を装備し、薬剤フィーダ列設棚20に、容器部と逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダ52,52,…を搭載し、棚板23(引出機構)に、引出状態検出部材と残薬回収容器検出部材(27)とを付設しておき、薬剤フィーダ列設棚20の引き出しと薬剤フィーダ列設棚20への残薬回収容器100の装着とが検出されると、該当する薬剤フィーダから残薬が排出されるようにする。装着時に残薬回収容器100の開口102の一部が露出するようにもする。また、位置合わせ用の目印(26,105)を付しておく。さらに、引出機構に位置決め部材(28)を設けておく。【選択図】 図11

Description

この発明は、病院や薬局等で行われる調剤を自動化するために、錠剤やアンプル剤といった粒状固形物の薬剤を自動供給するようになった薬剤フィーダを多数搭載している薬剤分包機に関し、詳しくは、薬剤フィーダからの残薬回収に係る機能の拡張や強化に関する。更に詳しくは、後ほど詳述する多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ(容器部とベースとが一体化している汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)からの残薬回収に関する。
薬剤フィーダは、薬剤を収容する上部の容器部(従動部)と、そこから薬剤を逐次排出させる下部のベース部(駆動部)とからなる。
容器部に着脱式の薬剤カセットを採用した謂わば特化型の薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ)は、取り扱い対象の薬剤が限定されるが、カセット着脱の利便性が評価されて、多用されている(次に述べる背景技術1参照)。
これに対し、容器部とベースとが一体化している謂わば汎用型の薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)は、各種の薬剤を取り扱える利便性について評価が高く、改良が進むにつれて使用頻度が高まっている(後述する背景技術3参照)。
[背景技術1:特化型の薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ)]
薬剤カセットを多数搭載した薬剤分包機のなかには(特許文献1,2参照)、着脱式の薬剤カセットに機械読取可能な容器識別情報を持たせるとともに、薬剤カセットの着脱されるベース部については各々のベース部に読取装置を組み込んでおいて、薬剤カセットのベース部への装着に際し、薬剤カセットの容器識別情報をベース部の読取装置で読み取って対応表に基づく照合を行うことにより、カセット装着先の適否を自動判定するようになったものがある。
そして(特許文献1参照)、そのような薬剤分包機を含めた調剤システムとして、一台か複数台の薬剤分包機と、それらの制御部と有線LAN等を介して通信しうる調剤サーバとを装備したものが知られている。そのような調剤サーバには、処方箋データの入力のために、外部の処方オーダリングシステムがネットワーク接続されたり、処方箋読取装置が付設されたりしている。
調剤サーバは、データ保持に十分な記憶容量のハードディスク等が付いていれば、プログラマブルな汎用のコンピュータで良く、これには、処方オーダリングシステム等から受け取った処方データや、薬剤分包機から受け取った分包機ステータス、このシステムで取り扱う各薬剤に関する薬品情報を纏めた薬品マスタ等が、保持されている。
また、そのような調剤サーバには、処方データの入力やそれに基づいて薬剤分包機に調剤指示を出すプログラムや、薬剤分包機からの欠品発生通知(具体的には薬剤カセットが空になったというステータス報告)や在庫管理状況に応じて補充指示を作成しそれを読取装置に表示させる補充指示作成プログラム、読取装置への補充指示の送信や読取装置からの補充完了の受信などといった作業進行状況を記録する作業データ記録プログラムなどもインストールされている。
薬剤分包機は、筐体の上段部分には複数の薬剤収納庫が個別引出可能に装備され、それぞれの薬剤収納庫の内部には薬剤カセットとベース部との対が縦横に配設され、筐体の下段部分には包装装置が格納され、筐体内の電装スペースに制御装置(制御部)が置かれている。薬剤カセットは、着脱式のものであって、各種薬剤のうち何れか一種類の錠剤等(薬剤)を多数個収容していて逐次排出しうるようになっている。ベース部は、薬剤カセットを一つずつ着脱可能な固定部であって、装着された薬剤カセットを駆動して薬剤を排出させることができるようになっている。逐次排出された薬剤を下方の包装装置へ導く薬剤収集機構も設けられており、そのうち上部薬剤収集機構は薬剤収納庫に付設や組込されており、下部薬剤収集機構は上部薬剤収集機構と包装装置との間に設置されている。
このような薬剤分包機は、調剤サーバから受け取った調剤指示に従って制御装置が薬剤カセットと包装装置の動作制御を行うことで、各薬剤カセットから適宜な薬剤を排出させ、それを包装装置で分包するようになっている。また、薬剤カセットが空になって薬剤排出ができなくなったことが検出されると欠品発生通知を調剤サーバへ送信するようになっている。さらに、それぞれの薬剤カセットに識別情報が割り振られており、識別情報と薬剤カセットとの対応付けを制御装置に登録するとそれが調剤サーバに転送されて薬品マスタに登録されるようになっている。
また、そのような薬剤分包機では(特許文献1参照)、薬剤カセットが総て筐体内の薬剤フィーダ収納庫に収容されており、薬剤補充時にはカセット脱着のために筐体からカセット脱着先の薬剤フィーダ収納庫を出し入れしなければならなかった。
これに対し(特許文献2参照)、薬剤フィーダ収納庫において最前に位置する薬剤フィーダについては前面露出状態で装備されるようになった薬剤分包機もある。
この薬剤分包機では、前面露出状態の薬剤カセットに限れば薬剤フィーダ収納庫を筐体から引き出さなくても薬剤補充が行えるようになっている。
[背景技術2:薬剤手撒き装置]
次に(特許文献3参照)、多くの薬剤分包機では、薬剤フィーダ収納庫と下部薬剤収集機構との間かその近傍に、薬剤手撒き装置が組み込まれている。薬剤手撒き装置は、予備撒きカセットを着脱しうる本体部を薬剤分包機の筐体から引き出したり押し込んだりできるようになっており、予備撒きカセットに薬剤を手撒きしておくことで、薬剤フィーダ収納庫の薬剤フィーダに収容されていない薬剤までも自動分包の対象に含めることを可能にしている。そのような組込式の薬剤手撒き装置に加えて、薬剤分包機とは別体で構成される据置形の薬剤手撒き装置も存在しており、それらを併用することで、予備撒きカセットに薬剤を手撒きする作業については、現在進行中の分包の後に予定される謂わば後続分包に係る先行準備作業を、並行して進めることができる。
[背景技術3:汎用型の薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)]
さらに(特許文献4~13参照)、容器部とベースとが一体化しているタイプの薬剤フィーダを説明する。このタイプの薬剤フィーダとして典型的なものは、同一形状の錠剤等(薬剤)を一列に整列させながら搬送する整列供給式の薬剤フィーダである。その構成例を挙げると、縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる規制部材とを備えた薬剤フィーダが開発されており実用にも供されている。
特開2013-146443号公報 特開2018-196709号公報 特開2007-209600号公報 特開2018-108277号公報 特開2021-029378号公報 特許6736074号 特許6736075号 特願2020-021938号(出願) 特願2020-205592号(出願) 特願2020-214571号(出願) 特願2021-001647号(出願) 特願2021-015626号(出願) 特願2021-043054号(出願)
かかる汎用型の薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)では、回転体の中に固定の整流ガイドを設ける必要が無くなるとともに種々の形状やサイズの薬剤に対する共用範囲が広がったが(上記背景技術3及び特許文献4参照)、それに加え(上記背景技術3及び特許文献5~13参照)、薬剤の幅を規制する後段の規制機構に高さ規制機能まで担わせたうえで、その上流に位置する仕分け部材の高さ規制機能を緩める等のことで、固くて丈夫な薬剤から脆い薬剤まで、更には板状といった転がり難い薬剤から球状や紡錘状といった転がり易い薬剤まで、環状回転体の上端周縁部の薬剤搬送経路で種々の固形薬剤を無理なく一列に整列させることができるようになっている。
もっとも、薬剤収容部と駆動部とが一体化した汎用型の薬剤フィーダでは(特許文献4~13参照)、薬剤収容カセットを着脱しうる特化型の薬剤フィーダと異なり(特許文献1,2参照)、更に予備撒きカセットを着脱しうる薬剤手撒き装置とも異なり(特許文献3参照)、着脱式カセットを具備していないので、カセット交換が行えない。
そのため、薬剤分包機に搭載されている汎用型の薬剤フィーダから残薬を回収するには、分包紙で分包して回収する謂わば「分包紙利用の残薬回収」か、下方の回収容器へ薬剤を放出させて回収する謂わば「容器利用の残薬回収」か、何れかを行うことになる。
前者の「分包紙利用の残薬回収」は、機械的な部材の追加が不要で制御機能の拡張だけでも実現できるが、一連の分包群に処方対象薬剤の分包体と処方対象外の残薬の回収用分包体が混在することから、その切り分け作業など分包群の取り扱いに際して細心の注意を要するうえ、残薬を回収して次の処方に供するまでの時間も長くなりがちである。
これに対し、後者の「容器利用の残薬回収」は、汎用型の薬剤フィーダを搭載先の薬剤分包機の筐体から引き出したうえで、その直ぐ下方に回収容器を位置させ、その状態で、対象の薬剤フィーダから下方の回収容器へ薬剤を放出させて回収することから(特許文献12,13参照)、処方対象外の残薬を収容した回収用分包体がそもそも生じないので、上記の切り分け作業が不要なうえ、残薬の回収に要する時間も短くて済む。
しかしながら、このような汎用型の薬剤フィーダを筐体から引き出して下方の回収容器へ薬剤を放出させる「容器利用の残薬回収」を試行してみると、かなり高い評価が得られたが、それにとどまらず更なる改善要求も生じた。具体的には、残薬回収が一つの薬剤フィーダに対して行われるうえ回収容器を人手で保持して行うようになっているため、残薬回収中は作業者が束縛される。しかも、残薬回収対象の薬剤フィーダが複数のときには、逐次作業のため作業量ひいては作業者の負担が増大する。回収残薬を無駄にしないで再利用等を図るべく回収元の薬剤フィーダと回収した残薬との対応関係ひいては回収残薬の種類を把握しておくことが求められる場合には、それも、作業者の負担を増す。
そこで、汎用型の薬剤フィーダを筐体から引き出して下方の回収容器へ薬剤を放出させる「容器利用の残薬回収」を行える薬剤分包機について、残薬回収に要する人手負担がもっと軽減されるように、薬剤分包機の残薬回収に係る機能や作業性の向上を図ることが技術的な課題となる。
本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置と、前記薬剤フィーダと前記包装装置とを内蔵しうる筐体とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前記筐体から前方へ引き出し可能な複数の引出機構に分かれて搭載されており、
前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち搭載しているものの薬剤排出先に着脱式の残薬回収容器が装着されているか否かを検出する残薬回収容器検出部材とが付設されており、
前記の汎用型の薬剤フィーダについては、前記引出機構のうち搭載先のものが前記引出状態検出部材の検出状態に基づいて前方へ引き出されていることが確認できるとともに、前記残薬回収容器検出部材の検出状態に基づいて薬剤排出先に前記残薬回収容器が装着されていることが確認できると、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち前記残薬回収容器の装着先の引出機構に搭載されている薬剤フィーダに薬剤排出動作を実行させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤分包機であって、前記残薬回収容器に付された目印に対応した位置合わせ用の目印が前記引出機構に付されており、それらの目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着すると前記残薬回収容器の開口が前記の汎用型の薬剤フィーダの薬剤排出先に位置するとともに前記残薬回収容器の装着が前記残薬回収容器検出部材によって検出されるようになっている、ことを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤分包機は(解決手段3)、上記解決手段2の薬剤分包機であって、前記の目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着すると前記残薬回収容器の一部が前記引出機構の一部と干渉して両者の位置ずれが抑制されるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段4)、上記解決手段2の薬剤分包機であって、前記の目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着した状態では前記残薬回収容器の開口の一部が露出するようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段5)、上記解決手段2~4の薬剤分包機であって、前記引出機構に前記の汎用型の薬剤フィーダが複数個搭載されており、それに対応して複数の残薬収容部が前記残薬回収容器に形成されている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段6)、上記解決手段1~5の薬剤分包機であって、前記引出機構に対する前記残薬回収容器の着脱手段が永久磁石であることに対応して前記引出機構のうち前記永久磁石の着脱部位に鉄その他の磁性体が採用されるとともに、前記筐体の外面部分のうち側面など前記残薬回収容器の不使用時保持部位にも鉄その他の磁性体が採用されている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段7)、上記解決手段1~6の薬剤分包機であって、前記の汎用型の薬剤フィーダについて調剤指示に基づく薬剤排出が行われたことの記録データと残薬回収のための薬剤排出が行われたことの記録データとを保持するデータ保持手段を具備しており、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち前記残薬回収容器に向けた薬剤排出動作を実行させるものを、前記記録データを参照することにより調剤指示に基づく薬剤排出は行ったがその後に残薬回収のための薬剤排出は行っていないものに限定するようになっている、ことを特徴とする。
かかる本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、汎用型の薬剤フィーダを複数個具備して、それらを複数の引出機構に分けて搭載し、それらが筐体から前方へ引き出されているか否かが検出されるのに加えて、引き出された汎用型の薬剤フィーダの薬剤排出先に着脱式の残薬回収容器が装着されているか否かも検出されるようにしたうえで、汎用型の薬剤フィーダについては、該当する薬剤フィーダが筐体から前方へ引き出されていることに加えて薬剤排出先に残薬回収容器が装着されていることが自動で確認されると、該当する薬剤フィーダから薬剤が排出されるようにしたことにより、残薬回収動作の可否が自動で確認されるうえ、残薬回収の動作開始後は該動作が自動で遂行される。そのため、残薬回収に要する人手負担が大きく軽減される。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2)、目印同士を対応させて残薬回収容器を引出機構に装着すると残薬回収容器の開口が汎用型の薬剤フィーダの薬剤排出先に位置するとともに残薬回収容器の装着が残薬回収容器検出部材によって検出されるようにもしたことにより、残薬回収容器の装着作業が容易になる。
さらに、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段3)、目印同士を対応させて残薬回収容器を引出機構に装着すると残薬回収容器の一部と引出機構の一部とが干渉しあって両者の位置ずれが抑制されるようにもしたことにより、残薬回収容器の装着作業が容易でありながらも的確になされることになる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段4)、目印同士を対応させて残薬回収容器を引出機構に装着すると、その状態では残薬回収容器の開口の一部が露出するようにもしたことにより、残薬回収状態を開口の露出部分から目視で確認することができるので、残薬回収容器の取り外しを待つまでもなく早々に、回収された残薬が有るのか無いのかを目視で容易に知ることができる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段5)、引出機構に搭載された汎用型の薬剤フィーダの個数と配置とに対応させて残薬回収容器に複数の残薬収容部を形成したことにより、一つの引出機構に一つの残薬回収容器を装着させることで直ちに複数の薬剤フィーダからの残薬回収が可能になるので、個々の引出機構に汎用型の薬剤フィーダが複数個搭載されている場合でも、簡便かつ的確に残薬を回収することができる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段6)、残薬回収容器には着脱手段として永久磁石を採用したうえで、引出機構の被着脱部位には鉄などの磁性体を採用したことにより、着脱手段を容易かつ安価に具現化することができる。
さらに、それに加えて、筐体の外側面などにも鉄などの磁性体を採用したことにより、残薬回収容器を使用しないときには筐体の外側面などに磁力で保持させておけるので、残薬回収容器が着脱式であっても、不使用時には邪魔にならないように保管することができ、使用時には容易かつ迅速に手に取ることができる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段7)、残薬回収指示に応じて薬剤排出動作を実行させる汎用型の薬剤フィーダを、調剤指示に基づく薬剤排出を行ったが未だ残薬回収のための薬剤排出は行っていないものに限定するようにもしたことにより、残薬を保持していないことが明らかな薬剤フィーダを無駄に動作させないで済ませることができる。
本発明の実施例1について、薬剤分包機を含んだ調剤システムの概要構成を示す模式図である。 薬剤分包機の全体構造を示し、(a)が外観の正面図、(b)が内部の正面図である。 (a)~(d)が何れも薬剤分包機の左側面図、(e)が薬品庫部の前面の斜視図である。 (a)~(c)が何れも薬剤フィーダ列設棚の斜視図である。 (a),(b)が薬剤分包機の左側面図、(c)~(e)が複段薬剤収集機構の斜視図である。 引出ロック機構の要部を示し、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)と(d)が正面図である。 タイプの異なる薬剤フィーダを示し、(a)がカセット離脱状態の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダに係る正面図、(b)が多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダに係る左側面図と正面図と右側面図である。 (a)が薬剤分包機の制御部と薬剤フィーダの制御部とに係る機能ブロック図であり、(b)~(e)がタッチパネルの画面表示例である。 残薬回収容器に係り、(a)が外観斜視図、(b)が着脱用の永久磁石と目印との斜視図、(c)がC矢視の二点透視図である。 薬剤フィーダ列設棚に対して残薬回収容器を装着しようとしたときの状況を示し、(a)が装着直前の残薬回収容器とそれを待つ薬剤フィーダ列設棚とに係る斜視図、(b)が残薬回収容器の目印と薬剤フィーダ列設棚の目印とに係る部分を拡大した斜視図、(c)が装着前の残薬回収容器と薬剤フィーダ列設棚との当接部位に係る二点透視図である。 薬剤フィーダ列設棚に残薬回収容器を装着した状態を示し、(a)が該当する薬剤フィーダ列設棚の外観斜視図、(b)が薬剤分包機10の外観斜視図である。 (a)~(d)がタッチパネルの画面表示例であり、(e)が使用済みの残薬回収容器を薬剤分包機の筐体の側面に装着したところの外観斜視図である。
このような本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1~図12に示した実施例1は、上述した解決手段1~7(出願当初の請求項1~7)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、薬剤分包機10を含んだ調剤システムの概要構成を示す模式図である。
図2~図3は、薬剤分包機10の全体構造を示しており、それらのうち図2(a)が外観の正面図であり、図2(b)が内部の正面図であり、図3(a)~(d)が外観の左側面図である。
図3(e)は、薬品庫部13の前面の斜視図であり、図4(a)~(c)は、何れも、薬剤フィーダ列設棚20の斜視図である。
図5(a),(b)は、薬剤分包機10の左側面図であり、図5(c)~(e)は、何れも、複段薬剤収集機構30の斜視図である。
図6は、引出ロック機構40の要部を示しており、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)と(d)が正面図である。
図7は、タイプの異なる二種類の薬剤フィーダを示しており、図7(a)が、カセット着脱式の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(容器部着脱式フィーダ,特化型の薬剤フィーダ)の正面図であり、図7(b)が、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(容器部固定式フィーダ,汎用型の薬剤フィーダ)に係る外観図であり、上から順に左側面図と正面図と右側面図である。
図8(a)は、薬剤分包機10のコントローラ80(制御部)と、薬剤フィーダ52のコントローラ53(制御部)とに係る機能ブロック図であり、図8(b)~(e)は、何れも、タッチパネル15の画面表示例である。
図9は、残薬回収容器100の外観斜視図であり、(a)が斜め上から見下ろした外観斜視図、(b)が着脱用の永久磁石104と目印105とに係る拡大図、(c)が斜め下から見上げたC矢視の二点透視図である。
図10は、薬剤フィーダ列設棚20に対して残薬回収容器100を装着しようとしているときの状況を示し、(a)が装着直前の容器100とそれを待つ棚20とに係る斜視図、(b)が残薬回収容器100の目印105と薬剤フィーダ列設棚20の目印26とに係る部分を拡大した斜視図、(c)が装着前の残薬回収容器100と薬剤フィーダ列設棚20との当接部位107,28に係る二点透視図である。
図11は、薬剤フィーダ列設棚20に残薬回収容器100を装着した状態を示し、(a)が該当する薬剤フィーダ列設棚20の外観斜視図、(b)が薬剤分包機10の外観斜視図である。
図12(a)~(d)は、タッチパネル15の画面表示例であり、同図(e)は、使用済みの残薬回収容器100を薬剤分包機10の筐体の側面に装着したところの外観斜視図である。
薬剤分包機10は(図1参照)、小規模な薬局等では単独で用いられることもあるが、規模の大きな調剤部門では複数台が調剤サーバ200の下で使用されることが多い。
調剤サーバ200は、LAN等を介して上位の処方オーダリングシステムや下位の薬剤分包機10とのデータ送受信が可能になっており、背景技術1欄で既述したようなプログラムの実行によって、処方オーダリングシステムから処方データを受けて保持したり、それに基づき薬剤分包機10や図示しない他の薬剤分包機もあれば何れか該当するものに対して調剤指示を出したりするようになっている。また、調剤サーバ200は、薬剤分包機10の動作状態を分包機ステータスとしてデータ保持するとともに、各種の薬剤に係る既知の薬品情報を予め登録した薬品マスタも保持している。
薬剤分包機10は(図1,図2(a)参照)、下段の包装装置11と、その上の薬剤手撒き装置装備部12と、更にその上の薬品庫部13と、アームにて位置変更容易に支持されたタッチパネル15(操作入力部,表示部)と、筐体の内部に収められたコントローラ80(薬剤分包機の制御部)とを備えたものであり、薬品庫部13には複数の薬剤フィーダ配設庫14と複数の薬剤フィーダ列設棚20とがそれぞれ前方へ引き出し可能な状態で組み込まれている。
薬剤フィーダ配設庫14は、左右に二つ並んだ横2列のものを図示したが、横3列以上でも良く、単列でも良く、各列が更に上下に分かれて夫々が任意に前方へ引き出せるようになっていても良い。
薬剤フィーダ列設棚20は、三つが縦3段かつ横1列に配設されたものを図示したが、それに限定される訳でなく、他の配置であっても良い。
薬剤分包機10の上部を占める薬品庫部13における薬剤フィーダ配設庫14の内部には(図1,図2(b)参照)、複数の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ,図7(a)参照)を前後に並べて列設しうる薬剤フィーダ列設棚18が上下6段かつ左右2列に並んだ状態で装備されるとともに、その左右2列の間を縦に貫く形で上部薬剤収集機構17が装備されている(図2(b)参照)。そして、薬剤フィーダ51から排出された薬剤は上部薬剤収集機構17によって下方の下部薬剤収集機構16へ案内されるようになっている。
また(図1,図2(b)参照)、薬品庫部13の一角を占める薬剤フィーダ列設棚20,20,20の配設箇所の内部には、それらの薬剤フィーダ列設棚の後述する前板25の奥に隠れた状態で(図3(d),(e)参照)、複段薬剤収集機構30も装備されている(図1,図2(b),図5参照)。複段薬剤収集機構30の前面に装備された把手33も前板25の奥に隠れている。この複段薬剤収集機構30は、上部薬剤収集機構17と同様にフィーダ排出薬剤を下方の下部薬剤収集機構16へ導くものであるが、薬剤フィーダ列設棚18の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ,図7(a)参照)の排出薬剤でなく、薬剤フィーダ列設棚20の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ,図7(b)参照)の排出薬剤を受け入れる。その薬剤受入対象の薬剤フィーダ列設棚20は一つだけでなく上下に連なる複数のもの20,20,20になっている。
図示した薬剤フィーダ列設棚20は(図3参照)、前面に把手21が設けられるとともに(図3(a)参照)、引出部材22(引出機構)にて支持されていて(図3(b)参照)、上段のものから下段のものまで個々に前方へ引き出したり後方へ押し込んだりできるようになっている(図3(a)~(d)参照)。また(図3(d),(e),図4参照)、引出部材22によって支持された棚板23(引出機構)の上に四個の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)を前後一列に並べて搭載できるようになっている。さらに、薬剤フィーダ列設棚20の前端の前板25には(図3(e),図4(a)参照)、把手21の他、揺動板体24と手動錠43と図示しないLED表示器なども付設されている。
多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)は、充填薬剤の変更がほとんどない特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ)と異なり、既述したように簡便な調整を施すことで、具体的には例えばサンプル薬剤を付け替えたり調剤サーバ200から薬剤寸法データを取得するといったことで、種々の形状やサイズの薬剤に対して使い分けることができるものなので(特許文献4~12も参照)、薬剤補充作業時の薬剤取り違い等のミス発生を極力抑制する観点から、保守作業時は別として常態では薬剤収容部も固定される謂わばユニット全固定式のものが採用されている。必須ではないが、この多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52は(図8(a)参照)、コントローラ53(制御部)を内蔵しており、コントローラ80とデータ送受信を行って協動するようになっている。
また(図3(d),(e),図4参照)、薬剤フィーダ列設棚20には、搭載した薬剤フィーダ52それぞれに対応させて、蓋52aと蓋開閉状態検出手段29とが付設されている。
蓋52aは、該当する多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52の上面の薬剤投入口を開閉するためのものであり、後端部(図では右上部分)が軸支されて揺動可能になっている。しかも、水平状態では薬剤投入口を閉め(図4(a)参照)、鉛直かそれに近い状態では薬剤投入口を薬剤投入可能状態まで開け(図4(b)参照)、それらの間の斜め状態を経由して両状態を遷移するようになっている。
蓋開閉状態検出手段29は(図4(a)参照)、例えば磁気センサを主体としたものであり、薬剤フィーダ列設棚20の棚板23(引出機構)の背板部に付設されて、対応する多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52の後方に位置し、対応する蓋52aの開閉状態を検出するものであるが、その蓋52aが薬剤投入可能状態まで十分に開いているか否かを検出するにとどまらず(図4(b)参照)、その蓋52aが薬剤の零れ阻止可能状態まで十分に閉まっているか否かをも検出するようになっている(図4(c)参照)。その検出は、感応レベルの異なる複数の磁気センサで具現化できる他、単一の磁気センサの出力値とレベルの異なる複数の閾値との比較でも具現化することができる。
そのような蓋開閉状態検出手段29の検出結果は、薬剤フィーダ52のコントローラ53を介して薬剤分包機10のコントローラ80に通知されるようになっている。
そして、それらを受けて薬剤投入の管理等を司るコントローラ80は、該当する蓋52aが十分に閉まっていた状態(図4(a)参照)から薬剤投入可能状態(図4(b)参照)まで開いたことが蓋開閉状態検出手段29の検出値に基づいて分かると、対応する薬剤フィーダ52に対して薬剤投入が始まったと判定するようになっている。
また、コントローラ80は、その状態から蓋52aが薬剤の零れを阻止しうるところまで十分に閉まったことが蓋開閉状態検出手段29の検出に基づいて分かると(図4(b)から図4(a)への変化を参照)、対応する薬剤フィーダ52に対する薬剤投入が完了したと判定するようになっている。
揺動板体24は、その下端部が揺動支軸を介して前板25の前面の下端部に連結されていて(図3(d),(e),図4参照)、手先や指先で軽く揺動させることができるようになっている。そして、自由端・揺動端を上へあげると(図3(a)~(c)参照)、縦向きの姿勢になって前板25に張り付いたかのような状態になる。これに対し、自由端・揺動端を下へさげると(図3(d),(e),図4参照)、横向きの姿勢になって、小さなテーブルのような状態になり、薬剤瓶や調剤指示箋といった小物を載せ置くことができるようになっている。
複段薬剤収集機構30は(図5参照)、三段の薬剤フィーダ列設棚20,20,20の直ぐ横に配設されていてそれらから排出された薬剤を下方へ案内して落下させるものであることは上述したが、これも、薬品庫部13の内部に複段引出機構37にて支持されていて(図5(a),(b)参照)、薬品庫部13から前方へ引き出せるようになっている(図5(b)参照)。また、複段薬剤収集機構30は、前後方向の長さが薬剤フィーダ列設棚20よりも短くて、何時も右側の薬剤フィーダ列設棚20,20,20の前板25,25,25の左端部の後方に位置している(図2,図5(a),(b)参照)。
このように左端部が複段薬剤収集機構30の前方へ突き出た前板25,25,25は、何れも、薬剤フィーダ列設棚20より前方へ複段薬剤収集機構30が引き出されるのを阻止する相対引出位置規制手段になっており、複段薬剤収集機構30が薬品庫部13から前方へ引き出されるのを規制する部材にもなっている。また、そのような前板25を具備した薬剤フィーダ列設棚20は、何れも、複段薬剤収集機構30の左右のうち右方にだけ設けられていて(図2(b)参照)、複段薬剤収集機構30の左方には前板25のような規制部材が無いので、複段薬剤収集機構30を薬品庫部13から前方へ引き出すと(図5(b)参照)、複段薬剤収集機構30の左側が解放されるようになっている。
さらに、複段薬剤収集機構30は(図5(c)~(e)参照)、浅い箱状の本体部31と、本体部31の両側面のうち薬剤フィーダ列設棚20,20,20から遠い方に当たる左方の解放側面に配設されて装着時に該当側面を閉じる着脱可能な側板35とを主体としたものである。本体部31の右側板には薬剤フィーダ列設棚20,20,20から排出された薬剤を受け入れる薬剤受入口32,32,32が開口形成されており、本体部31の前端には把手33が装備されており、本体部31の下端部のうち解放側面の下に位置する所には、側板35の下端部を下から受け止める側板保持部材34が装備されている。
側板35の上部には例えばレバー操作式の小さな掛止部材36が装備されており、側板35の下端部を側板保持部材34に載せて受け止めさせてから側板35を立てて掛止部材36を本体部31に掛止させると、本体部31の解放側面が閉じられるようになっている(図5(c)参照)。また、掛止部材36,36を総て外すと、側板35の上部が本体部31の解放側面から離れるが(図5(d)参照)、側板保持部材34が例えば引っ掛け部材からなり側板35の下端部を少しだけ遊びを伴って受け止めるので、側板35が少し傾いた状態で保持されるようになっている。さらに、そのような側板35の例えば左右両端に手を掛けて側板35を持ち上げると、側板35が本体部31から完全に離れて、本体部31の内部が大きく露呈するようになっている(図5(e)参照)。
薬剤フィーダ列設棚20の前板25に手動錠43が設けられていることは上述したところであるが(図3(e),図4(a)参照)、この手動錠43を含む引出ロック機構40は(図6参照)、薬剤フィーダ列設棚20の前端部と薬品庫部13の前端部とに装着されている。具体的には、引出ロック機構40は、手動錠43と共に薬剤フィーダ列設棚20に装備されている揺動部材44と、薬品庫部13の枠部に装備されている電磁駆動部41と、電磁駆動部41から揺動部材44に向けて前進後退しうる進退部材42とを具備している。進退部材42は、図示しないバネ等によって常に前進側(左方)へ付勢されていて薬品庫部13の枠部から薬剤フィーダ列設棚20へ向けて突き出ており、その先端部が揺動部材44の手前に来ているときは(図6(a)参照)、薬剤フィーダ列設棚20が薬品庫部13から前方へ引き出せないロック状態になる。
しかも(図6(b)参照)、進退部材42の先端部に斜面が形成されていて、そこに揺動部材44が当接するとその分力によって進退部材42が電磁駆動部41側へ後退(図では右方移動)するため、引き出されていた薬剤フィーダ列設棚20を薬品庫部13へ押し込むと揺動部材44が進退部材42を一時後退させて後方へ移動するので(図6(b)の二点鎖線と一点鎖線とを参照)、薬剤フィーダ列設棚20の引き出しは通常ロックされるのに対し、薬剤フィーダ列設棚20の押し込みは何時でも行えるようになっている。
また、磁気センサ等で構成できるので煩雑となる図示は割愛したが、薬剤フィーダ列設棚20が引出ロック機構40のロック可能範囲内に位置しているか否かを検出する引出状態検出部材も、それぞれの薬剤フィーダ列設棚20に対応させて設けられている。
さらに(図6(c)参照)、コントローラ80の制御にて電磁駆動部41に励磁動作を行わせたときにも、バネ力に勝る電磁力によって進退部材42が電磁駆動部41側へ後退(図では右方移動)するので、薬剤フィーダ列設棚20の状態は、押し込みだけでなく引き出しもできる状態になる。すなわち、電気解錠が可能になっている。
しかも(図6(d)参照)、手動錠43に鍵45を差し込んで解錠側へ回すと、それに随伴して揺動部材44も回転し、揺動部材44が進退部材42とは係合しない姿勢・状態になるので、手動解錠も可能になっている。
また、コントローラ80は、薬剤フィーダ列設棚20に搭載されている薬剤フィーダ52の蓋52aがしっかり閉まっていることが蓋開閉状態検出手段29の検出とコントローラ53からの通知とに基づいて判明しているときには(図4(a)参照)、薬剤フィーダ列設棚20が筐体内に押し込まれても正常と判定するが、そうでない場合、例えば、蓋開閉状態検出手段29によって検出されない中途半端な状態で蓋52aが閉められて(図4(c)参照)、該当する薬剤フィーダ列設棚20が筐体内に押し込まれて引出ロック機構40のロック可能範囲内に位置していることが上述の引出状態検出部材によって検出されたときには、警報を発するようになっている。
重複するが纏めも兼ねて説明すると、薬剤フィーダ51は(図7(a)参照)、既述した特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ(特化型の薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ)であり、固定のベース51b(駆動部)とカセット51a(容器部)との組からなるカセット着脱式のものである。そして、カセット装着状態でコントローラ80の制御によってベース51bのモータが作動させられるとカセット51aの可動部材が従動することで薬剤が一つずつ落下排出されるようになっている。
これに対し、薬剤フィーダ52は(図7(b)参照)、既述した多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ(汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)であり、容器部とベースとが一体化していて(特許文献4~11参照)、常態では薬剤フィーダ列設棚20に固定されている。この薬剤フィーダ52はコントローラ80の制御に応じて内蔵モータ等が動作して外側の環状回転体と内側の傾斜回転体とが回転するものであるが、薬剤フィーダ52も薬剤を一つずつ落下排出するようになっている。
また、薬剤分包機10は、コントローラ80がタッチパネル15を制御することで、画面表示に加えて操作入力の機能を発揮するようになっている(図1等を参照)。
そして、薬剤分包機10のコントローラ80は、調剤サーバ200から調剤指示を受けると、可能な範囲で自動処理するが、必要に応じて調剤作業者への案内等を画面表示したり調剤作業者から指示を受けるようになっている。例えば、特化型の薬剤フィーダ51に保持されていない薬剤が調剤指示に含まれていて調剤実行先に汎用型の薬剤フィーダ52を選定したときに、調剤作業者の手助けが必要であれば、該当する薬剤フィーダ52への薬剤投入指示をタッチパネル15に画面表示させたりするようになっている。
そして、自動排出に必要なデータ等が揃って自動排出の準備が調ったら、薬剤分包機10のコントローラ80から対象の薬剤フィーダ52のコントローラ53へ自動排出の指示がデータ送信されて(図1,図8(a)参照)、該当する薬剤フィーダ52が薬剤分包機10の筐体に押し込まれていれば(図1,図3(e)に図示した上下3段のうち上段と中段の薬剤フィーダ列設棚20を参照)、そこから薬剤の自動排出がなされるようになっている。薬剤フィーダ52から排出された薬剤は(図2(b),図5参照)、上下の薬剤フィーダ列設棚20に共用される複段薬剤収集機構30を介して下部薬剤収集機構16へ送り込まれ更には包装装置11へ送り込まれるようになっている。
また、そのようにして調剤指示に基づく薬剤の排出や分包が行われると、その度に、コントローラ80は、薬剤を排出したものが特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,容器部着脱式フィーダ)であれ多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ,容器部固定式フィーダ)であれ、薬剤フィーダの特定情報や排出情報さらには時刻データ等を図示しないハードディスク等のデータ保持手段に記録データとして保持するようになっている。それに加え、次に述べる残薬回収のための薬剤排出が行われたときにも、その度に、コントローラ80は、薬剤を回収したものが汎用型の薬剤フィーダ51であれ汎用型の薬剤フィーダ52であれ、薬剤フィーダの特定情報や残薬回収の実行情報さらには時刻データ等を記録データとして保持するようにもなっている。コントローラ80が異常診断等のために自動で記録保持している所謂ログデータや履歴データも上記情報を含んでいれば記録データに該当する。
また、薬剤の自動排出を終えた多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52に余分な薬剤が残っていたときには、その残薬を回収することになるが、この薬剤分包機10は、対象の薬剤フィーダ52から残薬を回収する手段として四種類の遣り方を具備している(図8(a)参照)。何れの手段も、薬剤分包機10のコントローラ80と残薬回収対象の薬剤フィーダ52のコントローラ53との連携によって遂行されるものであるが、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52に対して残薬の放出を指示する残薬回収指示をタッチパネル15の表示や操作にて与える三種類の手段(第1~第3残薬回収手法)と、そのような操作の不要な一種類の手段(第4残薬回収手法)とが設けられている。
タッチパネル15を用いる三種類の手段を先に説明する。第1~第3残薬回収手法では、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52に対して残薬の放出を指示する残薬回収指示が、タッチパネル15を介した表示と操作入力とにて与えられると、それに応じて、薬剤分包機10のコントローラ80の排出動作モード選択プログラム81が、連携相手として、薬剤フィーダ52のコントローラ53のプログラム群54~56から自動排出プログラム54か器別回収プログラム55か棚別回収プログラム56か何れか一つを選択するようになっている。これに対し、後述する第4残薬回収手法では、残薬回収容器検出部材27の検出に応じて排出動作モード選択プログラム81が棚別回収プログラム56を選択するようになっている。
自動排出プログラム54は(第1残薬回収手法)、対象の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52を搭載した薬剤フィーダ列設棚20が薬剤分包機10の筐体に押し込まれて引出ロック機構40によってロックされた状態の下で残薬を排出させて分包させる既述の「分包紙利用の残薬回収」を行うようになっており、この場合、分包紙のうち残薬を分包する部分に薬品名を印字させておくことなども行えて、回収した薬剤を管理しやすい、といった利点を享受することができるものとなっている。このような自動排出プログラム54には、薬剤の排出個数を指定して行う通常の分包に用いられるものを、排出個数の操作等で簡便に、転用・併用することができる。
器別回収プログラム55は(第2残薬回収手法)、既述の「容器利用の残薬回収」を実行するものであり(図8(a)参照)、具体的には、残薬回収対象の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52を搭載している薬剤フィーダ列設棚20について、該当する引出ロック機構40のロックを解除させるとともに、図示を割愛した上述の引出状態検出部材の検出に基づいてロック位置から外れたことを検知すると、薬剤フィーダ列設棚20が薬剤分包機10の筐体から前に引き出された状態にあると判定し、その状態の下で(図1,図3(e)に図示した上下3段のうち下段の薬剤フィーダ列設棚20を参照)、薬剤分包機10のコントローラ80から残薬放出の指示を受けると、それに応じて残薬回収対象の薬剤フィーダ52に対して空になるまで排出動作を継続させるようになっている。
この「容器利用の残薬回収」では、複数の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52から並行して残薬を回収するのは難しく、残薬を回収する対象の薬剤フィーダ52が基本的に一個ずつに限定されるが、使用する容器については、制限が緩く、破損や汚れ等が無ければ、汎用のカップやコップ等でも使用することも可能である。
なお、タッチパネル15の操作に応じて行われる器別回収プログラム55による調剤作業者と両コントローラ80,53との連携動作については、後述する動作説明において画面表示例(図8(b)~(e)参照)を参照しながら説明する。
タッチパネル15の操作にて起動される第3残薬回収手法としての棚別回収プログラム56と、残薬回収容器検出部材27の検出に応じて起動される第4残薬回収手法としての棚別回収プログラム56は、起動態様こそ異なるが(図8(a)参照)、起動後は何れの場合も一つの薬剤フィーダ列設棚20に搭載されている複数の多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52,…,52から同時並行的に残薬を回収する制御を行うものであり、薬剤フィーダ列設棚20に対応した残薬回収容器100を使用することを前提としているので、棚別回収プログラム56の機能等の説明に先立って、残薬回収容器100の構成などを説明する。
残薬回収容器100は(図9参照)、薬剤分包機10とは別体のものであり、薬剤フィーダ列設棚20の下面に着脱される長板状の板体101を基体としている。
この板体101には、薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52の配置に対応させて複数(本例では四つ)の開口102が形成されるとともに、それぞれの開口102の下に残薬収容部103(容器部)が連結されていて、上方から開口102へ投入された薬剤を複数(本例では四つ)の残薬収容部103に区分けして収容するようになっている。
残薬回収容器100の板体101の上面には、永久磁石104と目印105との組が複数(本例では三組)付設されている(図9(a),(b)参照)。永久磁石104は、板体101の上面にネジ止め等にて固定されており、薬剤フィーダ列設棚20の棚板23(引出機構)の下面に残薬回収容器100を保持させうる磁力を発出するものが採用されている。目印105は、個数に加えて位置や向きも、後述する薬剤フィーダ列設棚20の目印26に対応させたものであり、両者の目印105,26を対向させることになる状態で残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20の棚板23の下に着けると、残薬回収容器100の開口102が(本例では四個)、棚板23に搭載された多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(本例では四個)の薬剤排出先に、一対一で、位置するようになっている(図11(a)参照)。
また、残薬回収容器100の両側のうち目印105寄りの側面には(図9(a),(b)参照)、残薬回収容器100の持ち運び等に役立つ把手106が付設されており、その反対側の側面には(図9(c)参照)、小さな突起状の位置合わせ部107が形成されている。この位置合わせ部107は、薬剤フィーダ列設棚20の後述する位置決め部材28(図10(c)参照)の上に載せて位置決めするのが円滑に行えるように端部が残薬収容部103の方へ曲がっている。
このような残薬回収容器100を下面に着脱される薬剤フィーダ列設棚20は、上段・中段・下段の何れ20も(図10参照)、その棚板23(引出機構)に対する残薬回収容器100の着脱手段が永久磁石104であることに対応して棚板23のうち少なくとも永久磁石104の着脱部位には鉄などの磁性体が採用されている。
もっとも、棚や筐体の部材に鉄材を用いることは一般的なことなので、筐体の外面部分のうち側面などにも鉄板などの磁性体が採用されている。
また、棚板23のうち残薬回収容器100の装着側の上方に当たる側面に目印26が付設されており(図10(a)~(c)参照)、上述したように、薬剤フィーダ列設棚20の目印26と薬剤分包機10の目印105とを例えば矢印が向き合うように対応させて(図10(b)参照)残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20の棚板23(引出機構)の下に装着すると、残薬回収容器100の残薬収容部103の開口102の位置が(図11(a)参照)、薬剤フィーダ列設棚20に搭載された多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52の薬剤排出先に当たる薬剤排出口23aに(図10(c)参照)、一対一で対応するようになっている。なお、それらの薬剤排出口23aは、薬剤フィーダ列設棚20を筐体内に押し込んだときに薬剤フィーダ52の排出薬剤を複段薬剤収集機構30の薬剤受入口32へ送り込むためのものである。
さらに、上述のように(図10参照)、目印105,26同士を対応させて残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20の棚板23(引出機構)に装着するとともに、位置合わせ部107を位置決め部材28に載せて安定させてから残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20へ寄せたり押し付けたり更には位置合わせ部107を残薬回収容器検出部材27の方へ寄せたりすると(図10(c)参照)、残薬回収容器100の位置合わせ部107が残薬回収容器検出部材27の検出先に確実に位置するとともに、残薬収容部103の開口102の一部が露出して(図11(a)参照)、残薬の回収状態を目視で確認しうる状態になる。
しかも、そのような装着状態では、残薬回収容器100の一部が薬剤フィーダ列設棚20の一部と干渉して両者の位置ずれが抑制されるとともに、残薬回収容器100が永久磁石104の磁力を超える想定外の外力の作用等によって棚板23から離脱しかけたような状況下でも残薬回収容器100の床への落下といった不所望な事態の発生は位置合わせ部107と位置決め部材28との干渉により高い確度で防げるようにもなっている。また、残薬回収容器100が複段薬剤収集機構30の前に位置するので(図11(b)参照)、複段薬剤収集機構30の不用意な引き出しが確実に防止されるようにもなっている。
このような薬剤フィーダ列設棚20は(図10(c)参照)、何れも、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52のうち棚板23(引出機構)の上に搭載しているものの薬剤排出先(23a)に着脱式の残薬回収容器100が下方から装着されているか否かを検出する残薬回収容器検出部材27が付設されたものとなっている。また、目印105を目印26に対応させて残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20の棚板23(引出機構)の下に装着すると、残薬回収容器100の開口102が多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52の薬剤排出先に位置するとともに、残薬回収容器100の装着が残薬回収容器検出部材27によって検出される、というものにもなっている。
残薬回収容器100とその着脱に係る薬剤フィーダ列設棚20の構成部分とについて説明を終えたので、残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20に一時的に装着して行う「棚別回収」を制御する棚別回収プログラム56の機能等を説明する(図8(a)参照)。この棚別回収プログラム56は(第3,第4残薬回収手法)、一つの薬剤フィーダ列設棚20に搭載されている複数の薬剤フィーダ52,…,52から同時並行的に残薬を回収するときの制御をコントローラ80との協動にて遂行するものであり、複数の薬剤フィーダ52,…,52の並びに対応して並んでいる複数の残薬収容部103,…,103を具備した残薬回収容器100の一時装着を前提としており、その装着に応じて以後は自動で装着先の薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52,…,52から残薬を排出させることで残薬回収容器100に残薬を回収させるようになっている。
具体的には、タッチパネル15の操作にて「棚別容器で回収」が選択されると(図12(a)参照)、コントローラ80で排出動作モード選択プログラム81が実行されるとともにコントローラ53で棚別回収プログラム56が実行され、両者80,53の協動によって「第3残薬回収手法」が具現化される。この場合、残薬を放出させるための残薬回収指示がコントローラ80から薬剤フィーダ列設棚20の単位で複数の汎用型の薬剤フィーダ52に与えられ、薬剤排出完了等にて引出が許容される状態になっている薬剤フィーダ列設棚20については、該当する引出ロック機構40のロックが解除されて、筐体から前方へ手動で引き出すことが可能な状態になる。そして、引出可能な薬剤フィーダ列設棚20を筐体から前方へ引き出すと、そのことをコントローラ80が不図示の引出状態検出部材の検出状態に基づいて判別・確認できるようになっている。
しかも、タッチパネル15には、引き出した状態の薬剤フィーダ列設棚20の下に残薬回収容器100を装着することを促す表示がなされるようにもなっている(図12(b)参照)。そして、その表示に促されて空の残薬回収容器100を回収対象の薬剤フィーダ列設棚20に対して適切に装着すると(図10,図11参照)、その装着事実と装着先とが装着先の薬剤フィーダ列設棚20の残薬回収容器検出部材27によって検出され、それに応じて該当する薬剤フィーダ52については残薬回収動作が自動進行し(図12(c)参照)、回収対象になった薬剤フィーダ52が総て空になると、残薬回収の完了が判明し残薬回収容器100の取り外しが促されるようになっている(図12(d)参照)。
また、薬剤フィーダ列設棚20が筐体から引き出されていることが上述の不図示の引出状態検出部材によって検出されているときに、その薬剤フィーダ列設棚20に対する残薬回収容器100の装着が残薬回収容器検出部材27によって検出されると(図10(a),図10(c),図11(a),図8(a)参照)、排出動作モード選択プログラム81の元で棚別回収プログラム56が「第4残薬回収手法」として機能するようになっている。この場合は、上述した第3残薬回収手法と異なり回収方法の選択(図12(a)参照)や残薬回収容器100装着の促し(図12(a)参照)は行わず、速やかに、該当する薬剤フィーダ52については残薬回収動作が自動進行し(図12(c)参照)、回収対象になった薬剤フィーダ52が総て空になると、残薬回収の完了が判明し残薬回収容器100の取り外しが促されるようになっている(図12(d)参照)。
さらに、この薬剤分包機10は、残薬回収容器100を用いて残薬を回収する対象になった複数(図示の例では四個)の汎用型の薬剤フィーダ52について、タッチパネル15の操作にて第3残薬回収手法として作動した場合であれ、タッチパネル15の操作を受けるまでもなく残薬回収容器検出部材27の検出に応じて第4残薬回収手法として作動した場合であれ、常に総ての薬剤フィーダ52に残薬回収動作を行わせる訳でなく、調剤指示に基づく薬剤排出を既に行ったが未だ残薬回収動作は行っていない薬剤フィーダ52に限って残薬回収動作を行わせるようになっている。なお、薬剤排出を行っても残薬回収動作は行っていない薬剤フィーダ52に該当するか否かは、上述の記録データを参照することで容易に判別することができる。
また、残薬回収の完了は、薬剤フィーダ52が空になったことで判別でき、薬剤フィーダ52が空になったことは、落下薬剤検出の待ち時間切れ(タイムオーバー,タイムアウト)等によって比較的容易に検出することができる(例えば特許文献13参照)。
このような「残薬回収容器100利用の残薬回収」では、使用する容器として残薬回収容器100を準備しておくことが必要になるが、複数の薬剤フィーダ52から並行して残薬を回収することができるので能率が良く、薬剤フィーダ列設棚20における薬剤フィーダ52の並びと残薬回収容器100における残薬収容部103との対応関係が維持されるので回収後の薬剤の管理も遣り易い。
なお、タッチパネル15の操作に応じて行われる棚別回収プログラム56による両コントローラ80,53と調剤作業者との連携動作(第3残薬回収手法)についても、調剤作業者によるタッチパネル15の操作を必要としないで残薬回収容器検出部材27の容器検出に応じて行われる両コントローラ80,53の連携動作(第4残薬回収手法)についても、以降の動作説明において画面表示例(図12(a)~(d)参照)を参照しながら、簡潔に説明する。
このような実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を、上述した図1~図12の図面を引用して説明する。
タッチパネル15の操作等にて薬剤分包機10に対し調剤サーバ200から調剤指示が送信され(図1参照)、それを薬剤分包機10のコントローラ80が受信すると、その調剤指示の内容が確認のためタッチパネル15に表示されるとともに、調剤指示のうち自動調剤の対象となる薬剤が薬剤フィーダ配設庫14の薬剤フィーダ51に収容されている場合はコントローラ80によって自動で適切な割り付けが行われ、それで準備が整うので、調剤作業者がタッチパネル15を操作して確認を済ませると、調剤対象の薬剤が、薬剤フィーダ51から自動排出され、落下しながら収集されて包装装置11に至り、そこで分包紙に区分収容される。
なお、自動調剤対象の薬剤が、何れかの特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51で取り扱えるものであるが、たまたま何れの薬剤フィーダ51にも収容されていなかったときには、該当する薬剤フィーダ51に対して対象薬剤を収容するか、何れかの多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52を選択してそれに対象薬剤を収容するか、或いは薬剤手撒き装置12を用いて対象薬剤を手撒きするか、何れのことを行うのか調剤作業者に問う表示がタッチパネル15になされるので(図示せず)、利便性や能率などの観点から通常は可能ならその順で選択する。
そして、調剤作業者が薬剤フィーダ51を選択した場合、薬剤フィーダ51に対象薬剤を投入してから確認のパネル操作を行うと、上述のようにして自動調剤が遂行される。
これに対し、薬剤フィーダ51が使用できないような場合、薬剤フィーダ52が空いていて使用可能であれば、薬剤手撒き装置12でなく薬剤フィーダ52を選択する(以下の参照では「多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52への薬剤充填選択」と呼ぶ)。
そうすると、薬剤分包機10ではタッチパネル15に、薬剤の名称や処方個数さらには使用可能な薬剤フィーダ52の一覧などが画面表示されるので、適宜な薬剤フィーダ52を画面操作にて選択する。そうすると、選択した薬剤フィーダ52を搭載した薬剤フィーダ列設棚20の引出ロック機構40の解除動作が行われて、該当する薬剤フィーダ列設棚20が引き出し可能になり、そのことが画面表示等で知らされるので、調剤作業者は、それを引き出し(図3(e)参照)、画面表示等にて明示された該当の薬剤フィーダ52に対し(図4(a)参照)、蓋52aを開閉して薬剤を投入する。そのとき、調剤指示で指定された個数だけ投入するか、それを超える個数を投入する。
それから、調剤作業者は、薬剤投入を終えた多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52を搭載している薬剤フィーダ列設棚20を薬剤分包機10の筐体内へ押し戻し、引出ロック機構40によるロックを確認してから、タッチパネル15の画面操作等で薬剤分包機10に自動調剤を開始させる。自動調剤開始後は、何れの場合であれ、処方指示に従って適切な薬剤フィーダ51,52から適切な個数の薬剤が排出され更に包装装置11によって分包される。こうして処方指示に従う調剤が済んだ後、それに供された多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52に余った薬剤が残っている場合、その残薬が後続の別調剤にも使える幸運なときは別として、多くの場合、その多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52を空にして他の調剤に使用するために残薬を回収することになる。
そして、薬剤分包機10に他の処方指示が無い場合や他の処方指示が有ってもその調剤を直ちに開始する必要がないときには、タッチパネル15の操作にて、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52からの残薬回収を行わせるための「UF回収」の画面を表示させてから(図8(b)参照)、「分包して回収」を選択すると、薬剤分包機10のコントローラ80の排出動作モード選択プログラム81と薬剤フィーダ52のコントローラ53の自動排出プログラム54との連携動作での制御(第1残薬回収手法)によって、該当する薬剤フィーダ52や薬剤フィーダ列設棚20を薬剤分包機10の筐体から引き出すまでもなく直ちに而も容易に、残薬が分包紙に包まれて回収される。
これに対し、他の処方指示に応じた別の自動調剤を急いで薬剤分包機10に行わせたいときや、そもそも分包紙利用の残薬回収を望まないときには、調剤作業者がタッチパネル15を操作して、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52からの残薬回収を行わせるための「UF回収」の画面を表示させてから、残薬回収方法として「器別容器で回収」と「棚別容器で回収」とのうち何れか一つを選択することになるが、ここでは、先ず、特別な容器は不要で汎用のカップやコップ等でも使用することができる「器別容器で回収」(第2残薬回収手法)を選択した場合を説明する(図8(b)参照)。
そうすると、残薬回収対象の薬剤フィーダ52の選択を求める画面がタッチパネル15に表示されるので(図8(c)参照)、調剤作業者が対象を指定する操作を行う(図8(c)の例では、一番下の段の薬剤フィーダ列設棚20における前から二番目の薬剤フィーダ52を指す「12」を選択している)。それから、残薬回収対象の薬剤フィーダ52を搭載している下段の薬剤フィーダ列設棚20を指定して(図8(d)の例では「UF1棚」)、それを引き出すことを指示する画面がタッチパネル15に表示される(図8(d)参照)。
そこで、その薬剤フィーダ列設棚20に付設された引出ロック機構40のロックを解除し、それから、その薬剤フィーダ列設棚20を筐体から前に引き出す(図1,図3(a)の最下段の薬剤フィーダ列設棚20を参照)。
そのようにして、該当する棚のロックが解除され、更にその棚がロック位置よりも前へ引き出されたことが検出されると、残薬回収対象の薬剤フィーダ52が筐体から十分に引き出されたものと判定されて、残薬回収対象の薬剤フィーダ52の下に回収容器を置くことを調剤作業者に促す画面がタッチパネル15に表示される(図8(e)参照)。
そのため、調剤作業者が迅速かつ的確に残薬回収対象の薬剤フィーダ52の下に回収容器を置くことができる(図示せず)。
そして、調剤作業者がタッチパネル15の画面操作にて残薬回収の「開始」を指示すると(図8(e)の画面表示例の右下部分を参照)、コントローラ80の制御下でコントローラ53が器別回収プログラム55を実行し、それらの協動制御によって残薬回収対象の薬剤フィーダ52から残薬が次々に下方へ排出されるので、残薬が回収容器の中へ速やかに移される。
残薬の排出中は薬剤の不所望な飛び散り等を防止するために残薬回収対象の薬剤フィーダ52は蓋52aを閉めておかないといけないが、排出が完了するとそのことが落下薬剤検出の待ち時間切れ等によって検出されて、蓋52aのロックが解除されるので、念のため、調剤作業者は、なるべく残薬回収対象の薬剤フィーダ52の蓋52aを開けて残薬の有無を目視で確認する(図4(b)参照)。
そして、調剤作業者は、残薬回収対象の薬剤フィーダ52が確実に空になっていることを確認したら、蓋52aを閉めて、空の薬剤フィーダ52を次の利用に供する。
このようにして、自動排出後の薬剤フィーダ52から残薬を汎用の回収容器に回収することができるが、その際、残薬回収対象の薬剤フィーダ52を搭載していない薬剤フィーダ列設棚20(図1や図3(e)の例では上段と中段の薬剤フィーダ列設棚20)に搭載されている薬剤フィーダ52については、残薬回収対象の薬剤フィーダ52を搭載している薬剤フィーダ列設棚20(図1や図3(e)の例では下段の薬剤フィーダ列設棚20)が薬剤分包機10の筐体に収まっていようが筐体から前へ突き出ていようが薬剤排出動作には影響がないので、同時並行的に、他の処方指示に応じた別の自動調剤に供することが可能である。
さらに、調剤作業者がタッチパネル15の操作にて、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52からの残薬回収を行わせるための「UF回収」の画面を表示させたときに(図8(b),図12(a)参照)、残薬回収方法として「器別容器で回収」でなく「棚別容器で回収」を選択した場合を説明する(図12(a)参照)。
この場合(第3残薬回収手法)、構成については詳述済みなので、使い方や動作について分かり易くなるよう簡潔に述べると、調剤作業者が、先ずタッチパネル15にて「棚別容器で回収」を選択し(図12(a)参照)、それに応じて引出ロックが解除された薬剤フィーダ列設棚20のうち該当するものを筐体から前方へ引き出す。
そうすると、引き出した薬剤フィーダ列設棚20の下に残薬回収容器100を装着するのを促す案内がタッチパネル15に表示されるので(図12(b)参照)、それに応じて調剤作業者は空の残薬回収容器100の装着を実行する。
その後は、薬剤分包機10において、自動で、薬剤フィーダ列設棚20への残薬回収容器100の適切な装着が検出され、既に薬剤排出を済ませていても未だ残薬回収動作は行っていない薬剤フィーダ52について残薬の回収が行われ(図12(c)参照)、残薬の回収が完了すると残薬回収容器100の取り外しが促される(図12(d)参照)。
こうして、回収方法の選択と残薬回収容器100の装着とについては調剤作業者が関与するが、その後の残薬回収動作が自動で行われることから、調剤作業者は早々に残薬回収作業から解放されるので、速やかに他の調剤作業等に移ることができる。
例えば、下段の薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52,…,52から残薬回収容器100へ残薬回収を行わせながら、その残薬回収作業が自動継続状態になってからは、調剤作業者は上段や中段の薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52,…,52に対して薬剤を投入するといった次の自動調剤の準備作業を行い、適宜なときに下段の薬剤フィーダ列設棚20から残薬回収容器100を取り外す作業に戻ることも可能である。
また、残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20に装着して行われる残薬回収は、上述したように薬剤フィーダ列設棚20が筐体から引き出されていることとその薬剤フィーダ列設棚20に残薬回収容器100が装着されたこととが検出されたことによって自動的に開始される。この場合の残薬回収は(第4残薬回収手法)、タッチパネル15等の操作を人手で行うまでもなく開始されるので、しかも開始条件が薬剤フィーダ列設棚20の十分な前方引出とそれへの残薬回収容器100の適切な装着だけなので、予め想定していた状況ばかりか、予想外の状況の下でも、活用できる場面が多い。
想定内状況の典型例を述べると、上述した「多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52への薬剤充填選択」の後で且つその薬剤充填の実行前に残薬回収容器100利用の残薬回収(第4残薬回収手法)を実行することである。
具体的には、調剤作業者は、上述のようにタッチパネル15の操作等にて多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52への薬剤充填選択を行い、それに応じて該当する薬剤フィーダ列設棚20の引出ロック機構40がロック解除状態になった後、該当する薬剤フィーダ列設棚20を手動で筐体から前方へ引き出す。そして、薬剤充填に先だって残薬回収を実行しておきたいときだけ、残薬回収容器100を薬剤フィーダ列設棚20に装着して残薬回収を自動で行わせ、更に回収後に残薬回収容器100を取り外せば足りる。それから多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52への薬剤充填作業を行えば良い。
このように、多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52への薬剤充填に先だって残薬回収容器100利用の残薬回収を行うか否かは、調剤作業者が任意に判断決定することができるうえ、その判断時期を薬剤フィーダ52に対する薬剤充填実行の直前まで遅らせることができるので、調剤作業者の負担が軽く、実用性が高い。
また、薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52からの残薬回収が、残薬回収容器100を用いてであれ、他の個別容器等を用いてであれ、既に完了しているにも関わらず、再び実行が指示されたときには、残薬回収の実行に先立って記録データが参照され、そのデータに基づいて残薬回収実行対象の薬剤フィーダ52が「調剤指示に基づく薬剤排出は行ったがその後に残薬回収のための薬剤排出は行っていないもの」に限定されるので、残薬回収済みか否かを確認したくなったときでも、確認作業に時間を費やすまでもなく気軽に残薬回収を試行することができる。
最後に、使用後の残薬回収容器100の取り扱いについて説明を加えると、上述したように薬剤分包機10の筐体のうち側板にも鉄などの磁性体が採用されているので、残薬回収容器100を使用しないときには、残薬回収容器100の永久磁石104を残薬回収容器100の筐体の側板に当接させる等のことで残薬回収容器100を薬剤分包機10に仮付けしておけることから(図12(e)参照)、簡便に而も邪魔にならずに保管することができ、更に必要なときには直ぐに取り外して使用することができる。
[その他]
上記実施例では、薬剤分包機10がコントローラ80を具備しているのに加えて夫々の薬剤フィーダ52が個々にコントローラ53を具備していたが、薬剤フィーダ52が個別にコントローラ53を具備するのは必須でない。例えば、複数・多数の薬剤フィーダ52の制御部を単数または少数のコントローラに兼ねさせても良く、あるいは、コントローラ53の機能を代行するプログラムを薬剤分包機10のコントローラ80にインストールしておくといった手法などによって薬剤フィーダ52の制御部の機能を薬剤分包機10の制御部に兼ねさせるようにしても良い。器別回収プログラム55や棚別回収プログラム56の機能もコントローラ80にインストールしておくことができる。
また、上記実施例では、排出動作モード選択プログラム81の元で棚別回収プログラム56が第3残薬回収手法として機能する場合や更には第4残薬回収手法として機能する場合にも、その進行具合をタッチパネル15に表示して調剤作業者に知らせるようになっていたが(図12(c),(d)参照)、残薬回収に要する時間は多くが数十秒ほどであり、対象になった多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52が何れも残薬回収済みの場合は瞬時に終わるので、図示のような進行具合の表示や通知は省いても然したる不都合が無い。
本発明の薬剤分包機は、調剤指示データを取得しうる手段を具備していれば、調剤サーバ等の上位装置との連携を前提としないスタンドアローン型のものでも良い。
10…薬剤分包機、
11…包装装置、12…薬剤手撒き装置装備部、13…薬品庫部、
14…薬剤フィーダ配設庫(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ収納庫)、
15…タッチパネル(薬剤分包機の操作入力部,表示部)、
16,16a…下部薬剤収集機構、17…上部薬剤収集機構、
18…薬剤フィーダ列設棚(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ用)、
20…薬剤フィーダ列設棚(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ用)、
21…把手、22…引出部材(引出機構)、
23…棚板(引出機構)、23a…薬剤排出口、24…揺動板体、
25…前板(相対引出位置規制手段,複段薬剤収集機構の前方引出を規制する部材)、
26…目印(位置合わせ用マーク)、27…残薬回収容器検出部材、
28…位置決め部材、29…蓋開閉状態検出手段(磁気センサ)、
30…複段薬剤収集機構、
31…本体部、32…薬剤受入口、33…把手、
34…側板保持部材、35…側板、36…掛止部材、37…複段引出機構、
40…引出ロック機構、
41…電磁駆動部、42…進退部材(係合部材)、
43…手動錠、44…揺動部材(係合部材)、45…鍵、
51…薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ,特化型の薬剤フィーダ)、
51a…カセット(容器部)、51b…ベース(駆動部)、
52…薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダ)、52a…蓋、
53…コントローラ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダの制御部)、
54…自動排出プログラム、
55…器別回収プログラム(残薬回収プログラム、残薬回収指示受付手段)、
56…棚別回収プログラム(残薬回収プログラム、残薬回収指示受付手段)、
80…コントローラ(薬剤分包機の制御部)、81…排出動作モード選択プログラム、
100…残薬回収容器、
101…板体、102…開口、103…残薬収容部、
104…永久磁石(着脱手段)、105…目印(位置合わせ用マーク)、
106…把手、107…位置合わせ部(被検出部)
200…調剤サーバ

Claims (7)

  1. 多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置と、前記薬剤フィーダと前記包装装置とを内蔵しうる筐体とを備えた薬剤分包機において、
    前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前記筐体から前方へ引き出し可能な複数の引出機構に分かれて搭載されており、
    前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち搭載しているものの薬剤排出先に着脱式の残薬回収容器が装着されているか否かを検出する残薬回収容器検出部材とが付設されており、
    前記の汎用型の薬剤フィーダについては、前記引出機構のうち搭載先のものが前記引出状態検出部材の検出状態に基づいて前方へ引き出されていることが確認できるとともに、前記残薬回収容器検出部材の検出状態に基づいて薬剤排出先に前記残薬回収容器が装着されていることが確認できると、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち前記残薬回収容器の装着先の引出機構に搭載されている薬剤フィーダに薬剤排出動作を実行させるようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。
  2. 前記残薬回収容器に付された目印に対応した位置合わせ用の目印が前記引出機構に付されており、それらの目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着すると前記残薬回収容器の開口が前記の汎用型の薬剤フィーダの薬剤排出先に位置するとともに前記残薬回収容器の装着が前記残薬回収容器検出部材によって検出されるようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。
  3. 前記の目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着すると前記残薬回収容器の一部が前記引出機構の一部と干渉して両者の位置ずれが抑制されるようになっている、ことを特徴とする請求項2記載の薬剤分包機。
  4. 前記の目印同士を対応させて前記残薬回収容器を前記引出機構に装着した状態では前記残薬回収容器の開口の一部が露出するようになっている、ことを特徴とする請求項2記載の薬剤分包機。
  5. 前記引出機構に前記の汎用型の薬剤フィーダが複数個搭載されており、それに対応して複数の残薬収容部が前記残薬回収容器に形成されている、ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかに記載された薬剤分包機。
  6. 前記引出機構に対する前記残薬回収容器の着脱手段が永久磁石であることに対応して前記引出機構のうち前記永久磁石の着脱部位に鉄その他の磁性体が採用されるとともに、前記筐体の外面部分のうち側面など前記残薬回収容器の不使用時保持部位にも鉄その他の磁性体が採用されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載された薬剤分包機。
  7. 前記の汎用型の薬剤フィーダについて調剤指示に基づく薬剤排出が行われたことの記録データと残薬回収のための薬剤排出が行われたことの記録データとを保持するデータ保持手段を具備しており、前記の汎用型の薬剤フィーダのうち前記残薬回収容器に向けた薬剤排出動作を実行させるものを、前記記録データを参照することにより調剤指示に基づく薬剤排出は行ったがその後に残薬回収のための薬剤排出は行っていないものに限定するようになっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載された薬剤分包機。
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