JP2022118849A - 薬剤分包機 - Google Patents
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Abstract
Description
容器部に着脱式の薬剤カセットを採用した謂わば特化型の薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ)は、取り扱い対象の薬剤が限定されるが、カセット着脱の利便性が評価されて、多用されている(次に述べる背景技術1参照)。
これに対し、容器部とベースとが一体化している謂わば汎用型の薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ)は、各種の薬剤を取り扱える利便性について評価が高く、改良が進むにつれて使用頻度が高まっている(後述する背景技術3参照)。
薬剤カセットを多数搭載した薬剤分包機のなかには(特許文献1,2参照)、着脱式の薬剤カセットに機械読取可能な容器識別情報を持たせるとともに、薬剤カセットの着脱されるベース部については各々のベース部に読取装置を組み込んでおいて、薬剤カセットのベース部への装着に際し、薬剤カセットの容器識別情報をベース部の読取装置で読み取って対応表に基づく照合を行うことにより、カセット装着先の適否を自動判定するようになったものがある。
調剤サーバは、データ保持に十分な記憶容量のハードディスク等が付いていれば、プログラマブルな汎用のコンピュータで良く、これには、処方オーダリングシステム等から受け取った処方データや、薬剤分包機から受け取った分包機ステータス、このシステムで取り扱う各薬剤に関する薬品情報を纏めた薬品マスタ等が、保持されている。
これに対し(特許文献2参照)、薬剤フィーダ収納庫において最前に位置する薬剤フィーダについては前面露出状態で装備されるようになった薬剤分包機もある。
この薬剤分包機では、前面露出状態の薬剤カセットに限れば薬剤フィーダ収納庫を筐体から引き出さなくても薬剤補充が行えるようになっている。
次に(特許文献3参照)、多くの薬剤分包機では、薬剤フィーダ収納庫と下部薬剤収集機構との間かその近傍に、薬剤手撒き装置が組み込まれている。薬剤手撒き装置は、予備撒きカセットを着脱しうる本体部を薬剤分包機の筐体から引き出したり押し込んだりできるようになっており、予備撒きカセットに薬剤を手撒きしておくことで、薬剤フィーダ収納庫の薬剤フィーダに収容されていない薬剤までも自動分包の対象に含めることを可能にしている。そのような組込式の薬剤手撒き装置に加えて、薬剤分包機とは別体で構成される据置形の薬剤手撒き装置も存在しており、それらを併用することで、予備撒きカセットに薬剤を手撒きする作業については、現在進行中の分包の後に予定される謂わば後続分包に係る先行準備作業を、並行して進めることができる。
さらに(特許文献4~11参照)、容器部とベースとが一体化しているタイプの薬剤フィーダを説明する。このタイプの薬剤フィーダとして典型的なものは、同一形状の錠剤等(薬剤)を一列に整列させながら搬送する整列供給式の薬剤フィーダである。その構成例を挙げると、縦線を中心として軸回転可能な外側の環状回転体と、前記縦線から傾いた傾斜線を中心として軸回転可能な状態で前記環状回転体の内側に装備されて前記環状回転体の中空を塞ぐ傾斜回転体と、前記傾斜回転体の回転によってその上から前記環状回転体の上端周縁部の上に運ばれた固形の薬剤を前記環状回転体の回転時に整列させる規制部材とを備えた薬剤フィーダが開発されており実用にも供されている。
そのため、薬剤分包機に搭載されている汎用型の薬剤フィーダに対して、上方から薬剤を落とし込む薬剤投入を行うときや、残薬を分包紙で分包して回収する謂わば「分包紙利用の残薬回収」の場合は別として下方の回収容器へ薬剤を放出させて回収する謂わば「容器利用の残薬回収」を行うときには、残薬回収対象の薬剤フィーダを搭載先の棚と一緒に引き出してから作業しなければならない。それに加え、薬剤フィーダが上下に配置されている場合は、薬剤フィーダ設置棚を各段毎に引出可能にしておかなければならない。
具体的には、薬剤分包機の稼働率向上の観点から、搭載先の薬剤分包機において先の調剤指示に基づく分包処理で排出されずに残された残薬を回収する謂わば残薬回収について、後の調剤指示に基づく分包処理を先の調剤の残薬回収より先に開始させた場合でも、更には後の調剤指示に基づく分包処理の最中でも、「残薬回収」を不都合なく行えるようにすることが望まれる(第1技術課題)。
多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前方へ引き出し可能な複数の引出機構に分かれて搭載されており、
前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが付設されており、
調剤指示を受け付ける手段と、前記の汎用型の薬剤フィーダに対して前方へ引き出された状態で残薬を放出することを指示する残薬引出回収指示を受け付ける手段とが設けられており、前記の汎用型の薬剤フィーダについては、前記引出状態検出部材の検出状態と前記ロック機構のロック状態とに基づいて前方へ引き出されていることが確認できてから前記残薬引出回収指示に応じて対応する薬剤フィーダに薬剤排出動作を実行させるようになっている、ことを特徴とする。
多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前方へ引き出しうる複数の引出機構に分かれて搭載されており、
前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが、付設されており、
複数の調剤指示を並行受付する手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る手段と、それによって前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、それ以外の前記引出機構についてはその引き出しを許容させるとともにそれに搭載されている前記の汎用型の薬剤フィーダについては前記調剤指示のうち何れか他の一つに割り振る手段とが設けられている、ことを特徴とする。
多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち一つ又は複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、薬剤排出を試行した後に空状態を検出しうるものであり、且つ、前方へ引き出し可能な引出機構に搭載されており、
前記引出機構には、前方への引き出し動作を選択的に阻止するロック機構が付設されており、
調剤指示を受け付ける手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る手段と、それによって前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、前記ロック機構にて引き出しを阻止されている前記の汎用型の薬剤フィーダについて空状態が検出されると当該ロック機構に引き出し阻止を一時的に解除させるとともに当該薬剤フィーダへの薬剤補充を促す手段とが設けられている、ことを特徴とする。
すなわち、上位装置等から複数の調剤指示を並行して受け付けることができるようになっており、一の調剤指示を処理し終える前に他の調剤指示が有ればそれも受け付ける。
そして、先ずは一の調剤指示について適切な調剤が行われるように、一の調剤指示の処理を担うことになった汎用型の薬剤フィーダについては、引き出されていない状態で引出ごとロックされるので、簡便ながらも的確に外乱から防護される。
そのため、一の薬剤分包機において現行の調剤指示に基づく分包処理中に次の調剤指示に基づく後続分包の準備も先行させて並行処理することが可能になる。
したがって、この発明によれば、第2技術課題を解決することができる。
これに対し、汎用型の薬剤フィーダが空になって、そのことが検出されると、搭載先の引出機構については一時的にロックが解除されるので、該当する薬剤フィーダに対して薬剤を補充することが可能になる。
これにより、分包処理中に薬剤を補充する作業が迅速かつ的確に行えるので、途中補充が例え多発したとしても作業負担は軽めで済むことが多い。
したがって、この発明によれば、第3技術課題を解決することができる。
図1~8に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図9に示した実施例2は、上述の解決手段2,3(出願当初の請求項2,3)をも具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
図2~図3は、薬剤分包機10の全体構造を示しており、それらのうち図2(a)が外観の正面図であり、図2(b)が内部の正面図であり、図3(a)~(d)が外観の左側面図である。
図5(a),(b)は、薬剤分包機10の左側面図であり、図5(c)~(e)は、何れも、複段薬剤収集機構30の斜視図である。
図6は、引出ロック機構40の要部を示しており、(a)が正面図、(b)が平面図、(c)と(d)が正面図である。
図8(a)は、薬剤分包機10のコントローラ80(制御部)と、薬剤フィーダ52のコントローラ(制御部)とに係る機能ブロック図であり、図8(b)~(e)は、何れも、タッチパネル15の画面表示例である。
調剤サーバ100は、LAN等を介して上位の処方オーダリングシステムや下位の薬剤分包機10とのデータ送受信が可能になっており、背景技術1欄で既述したようなプログラムの実行によって、処方オーダリングシステムから処方データを受けて保持したり、それに基づき薬剤分包機10や図示しない他の薬剤分包機もあれば何れか該当するものに対して調剤指示を出したりするようになっている。また、調剤サーバ100は、薬剤分包機10の動作状態を分包機ステータスとしてデータ保持するとともに、各種の薬剤に係る既知の薬品情報を予め登録した薬品マスタも保持している。
薬剤フィーダ配設庫14は、左右に二つ並んだ横2列のものを図示したが、横3列以上でも良く、単列でも良く、各列が更に上下に分かれて夫々が任意に前方へ引き出せるようになっていても良い。
薬剤分包機10の上部を占める薬品庫部13における薬剤フィーダ配設庫14の内部には(図1,図2(b)参照)、複数の特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ51(特化型の薬剤フィーダ,図1参照)を前後に並べて列設しうる薬剤フィーダ列設棚18が上下6段かつ左右2列に並んだ状態で装備されるとともに、その左右2列の間を縦に貫く形で上部薬剤収集機構17が装備されている(図2(b)参照)。そして、薬剤フィーダ51から排出された薬剤は上部薬剤収集機構17によって下方の下部薬剤収集機構16へ案内されるようになっている。
蓋52aは、該当する多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ52(汎用型の薬剤フィーダ)の上面の薬剤投入口を開閉するためのものであり、後端部(図では右上部分)が軸支されて揺動可能になっている。しかも、水平状態では薬剤投入口を閉め(図4(a)参照)、鉛直かそれに近い状態では薬剤投入口を薬剤投入可能状態まで開け(図4(b)参照)、それらの間の斜め状態を経由して両状態を遷移するようになっている。
そして、それらを受けて薬剤投入の管理等を司るコントローラ80は、該当する蓋52aが十分に閉まっていた状態(図4(a)参照)から薬剤投入可能状態(図4(b)参照)まで開いたことが蓋開閉状態検出手段29の検出値に基づいて分かると、対応する薬剤フィーダ52に対して薬剤投入が始まったと判定するようになっている。
また、コントローラ80は、その状態から蓋52aが薬剤の零れを阻止しうるところまで十分に閉まったことが蓋開閉状態検出手段29の検出に基づいて分かると(図4(b)から図4(a)への変化を参照)、対応する薬剤フィーダ52に対する薬剤投入が完了したと判定するようになっている。
また、磁気センサ等で構成できるので煩雑となる図示は割愛したが、薬剤フィーダ列設棚20が引出ロック機構40のロック可能範囲内に位置しているか否かを検出する引出状態検出手段も、それぞれの薬剤フィーダ列設棚20に対応させて設けられている。
しかも(図6(d)参照)、手動錠43に鍵45を差し込んで解錠側へ回すと、それに随伴して揺動部材44も回転し、揺動部材44が進退部材42とは係合しない姿勢・状態になるので、手動解錠も可能になっている。
そして、薬剤分包機10のコントローラ80は、調剤サーバ100から調剤指示を受けると、可能な範囲で自動処理するが、必要に応じて調剤作業者への案内等を画面表示したり調剤作業者から指示を受けるようになっている。例えば、薬剤フィーダ51に保持されていない薬剤が調剤指示に含まれていて調剤実行先に薬剤フィーダ52を選定したときに、調剤作業者の手助けが必要であれば、該当する薬剤フィーダ52への薬剤投入指示をタッチパネル15に画面表示させたりするようになっている。
なお、タッチパネル15を用いた作業者と両コントローラ80,53との連携動作については、以降の動作説明において画面表示例を参照しながら説明する。
そして、調剤作業者が薬剤フィーダ51を選択した場合、薬剤フィーダ51に対象薬剤を投入してから確認のパネル操作を行うと、上述のようにして自動調剤が遂行される。
そうすると、薬剤分包機10ではタッチパネル15に、薬剤の名称や処方個数さらには使用可能な薬剤フィーダ52の一覧などが画面表示されるので、適宜な薬剤フィーダ52を画面操作にて選択する。そうすると、選択した薬剤フィーダ52を搭載した薬剤フィーダ列設棚20の引出ロック機構40の解除動作が行われて、該当する薬剤フィーダ列設棚20が引き出し可能になり、そのことが画面表示等で知らされるので、調剤作業者は、それを引き出し(図3(e)参照)、画面表示等にて明示された該当の薬剤フィーダ52に対し(図4(a)参照)、蓋52aを開閉して薬剤を投入する。そのとき、調剤指示で指定された個数だけ投入するか、それを超える個数を投入する。
自動調剤開始後は、何れの場合であれ、処方指示に従って適切な薬剤フィーダ51,52から適切な個数の薬剤が排出され更に包装装置11によって分包される。
そして、調剤作業者がタッチパネル15の画面操作にて残薬回収の「開始」を指示すると(図8(e)の画面表示例の右下部分を参照)、コントローラ80の制御下でコントローラ53が残薬回収プログラム55を実行し、それによって残薬回収対象の薬剤フィーダ52から残薬が次々に下方へ排出されるので、残薬が回収容器の中へ速やかに移される。
そして、調剤作業者は、残薬回収対象の薬剤フィーダ52が確実に空になっていることを確認したら、蓋52aを閉めて、空の薬剤フィーダ52を次の利用に供する。
ハードウェア構成に関しては、上述した実施例1の構成(特に図1,図8を参照)が踏襲されており、薬剤分包機10のコントローラ90(薬剤分包機の制御部)にインストールされたプログラムやデータといったソフトウェア(手段)の改造によって機能の増強が具現化されている。
また(図9参照)、複数個の調剤指示データを保持しうるデータ領域と(図では「調剤指示データ」と表示)、上記の二種類の割振手段による薬剤フィーダ列設棚20への割り振り状態を示す割振データを各段毎に保持しうるデータ領域も(図では「上段引出の割振」と「中段引出の割振」と「下段引出の割振」と表示)、確保されている。
引出阻止プログラム94と解除催促プログラム95と排出制御プログラム96は、それら94,95,96が一つの組をなしており、薬剤フィーダ列設棚20が上段と中段と下段とに三つ設けられていることに対応させて、三組が設けられている。
割振データも、同じ対応付けに基づいて、三組が確保されている。
図1に示した例では、4種類以下の薬剤が下段の薬剤フィーダ列設棚20の薬剤フィーダ52に割り振られる。この場合、下段の4個の薬剤フィーダ52に係る割振データには、引出の許容を指示する情報や、夫々の割当済み薬剤フィーダ52に係る薬剤排出個数などの排出制御情報が、セットされるようにもなっている。
また、薬剤排出予約対象になっている薬剤フィーダ52を搭載している薬剤フィーダ列設棚20については、その引出ロック機構40をロック解除状態にする制御を行うことで、薬剤排出予約対象の薬剤フィーダ52の引き出しを許すようになっている。
また、薬剤排出処理を終えて薬剤排出実行対象から外れた薬剤フィーダ52に対しては、上述の残薬回収プログラム55の遣り方で薬剤排出を行わせるようになっている。
さらに、排出予約割振プログラム93の割り当てによって薬剤充填実行対象になった薬剤フィーダ52に対しては、搭載先の薬剤フィーダ列設棚20の引出や薬剤投入に備えて、薬剤排出を行わせないようになっている。
そして、それらの薬剤フィーダ52や薬剤フィーダ配設庫14の薬剤フィーダ51から調剤指示に基づく種々の薬剤が次々に排出され、更に、それらの薬剤が下方へ落下しながら包装装置11へ導かれて分包される。
そして、二番目の調剤指示にて指定された総ての薬剤が薬剤分包機10に揃い、そのときの薬剤投入対象だった下段の薬剤フィーダ列設棚20が筐体に押し込まれると、その薬剤フィーダ列設棚20がロックされる。
そうすると、コントローラ90の制御によって、該当する薬剤フィーダ列設棚20が再びロックされるとともに、一時的に停止されていた自動調剤の動作が再開される。
なお、この実施例2では、「後続分包準備先行」と「途中補充」とに係る具体例を提示したが、それらは実施例1の「残薬回収」と競合するものではないので、それら総ての構成や機能を一台の薬剤分包機10に実装することも可能である。
上記実施例では、薬剤分包機10がコントローラ80を具備しているのに加えて夫々の薬剤フィーダ52が個々にコントローラ53を具備していたが、薬剤フィーダ52が個別にコントローラ53を具備するのは必須でない。例えば、複数・多数の薬剤フィーダ52の制御部を単数または少数のコントローラに兼ねさせても良く、あるいは、コントローラ53の機能を代行するプログラムを薬剤分包機10のコントローラ80にインストールしておくといった手法などによって薬剤フィーダ52の制御部の機能を薬剤分包機10の制御部に兼ねさせるようにしても良い。
11…包装装置、12…薬剤手撒き装置装備部、13…薬品庫部、
14…薬剤フィーダ配設庫(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ収納庫)、
15…タッチパネル(薬剤分包機の操作入力部,表示部)、
16,16a…下部薬剤収集機構、17…上部薬剤収集機構、
18…薬剤フィーダ列設棚(特定薬剤専用タイプ薬剤フィーダ用)、
20…薬剤フィーダ列設棚(多種薬剤適応タイプ薬剤フィーダ用)、
21…把手、22…引出部材(引出機構)、
23…薬剤フィーダ列設棚、24…揺動板体、
25…前板(相対引出位置規制手段,複段薬剤収集機構の前方引出を規制する部材)、
29…蓋開閉状態検出手段(磁気センサ)、
30…複段薬剤収集機構、
31…本体部、32…薬剤受入口、33…把手、
34…側板保持部材、35…側板、36…掛止部材、37…複段引出機構、
40…引出ロック機構、
41…電磁駆動部、42…進退部材(係合部材)、
43…手動錠、44…揺動部材(係合部材)、45…鍵、
51…薬剤フィーダ(特定薬剤専用タイプ,特化型の薬剤フィーダ)、
51a…カセット(容器部)、ベース51b(駆動部)、
52…薬剤フィーダ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダ)、52a…蓋、
53…コントローラ(多種薬剤適応タイプ,汎用型の薬剤フィーダの制御部)、
54…自動排出プログラム、55…残薬回収プログラム、
80…コントローラ(薬剤分包機の制御部)、81…排出動作モード選択プログラム、
90…コントローラ(薬剤分包機の制御部)、91…調剤指示受付プログラム、
92…排出実行割振プログラム、93…排出予約割振プログラム、
94…引出阻止プログラム、95…解除催促プログラム、96…排出制御プログラム、
100…調剤サーバ
Claims (3)
- 多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前方へ引き出し可能な複数の引出機構に分かれて搭載されており、
前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが付設されており、
調剤指示を受け付ける手段と、前記の汎用型の薬剤フィーダに対して前方へ引き出された状態で残薬を放出することを指示する残薬引出回収指示を受け付ける手段とが設けられており、前記の汎用型の薬剤フィーダについては、前記引出状態検出部材の検出状態と前記ロック機構のロック状態とに基づいて前方へ引き出されていることが確認できてから前記残薬引出回収指示に応じて対応する薬剤フィーダに薬剤排出動作を実行させるようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。 - 多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、前方へ引き出しうる複数の引出機構に分かれて搭載されており、
前記の複数の引出機構それぞれに、その引出状態を検出する引出状態検出部材と、前方への引き出しを選択的に阻止するロック機構とが、付設されており、
複数の調剤指示を並行受付する手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る手段と、それによって前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、それ以外の前記引出機構についてはその引き出しを許容させるとともにそれに搭載されている前記の汎用型の薬剤フィーダについては前記調剤指示のうち何れか他の一つに割り振る手段とが設けられている、ことを特徴とする薬剤分包機。 - 多数の薬剤をランダム収容する容器部とそこから各薬剤を一つずつ落下させて下方へ排出する逐次排出機構部とを具備した複数の薬剤フィーダと、それらの排出薬剤を受け入れて分包する包装装置とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダのうち一つ又は複数のものが、前記容器部と前記逐次排出機構部とを一体化させた汎用型の薬剤フィーダであって、薬剤排出を試行した後に空状態を検出しうるものであり、且つ、前方へ引き出し可能な引出機構に搭載されており、
前記引出機構には、前方への引き出し動作を選択的に阻止するロック機構が付設されており、
調剤指示を受け付ける手段と、前記調剤指示のうち何れか一つに基づいて薬剤排出実行対象を前記薬剤フィーダに割り振る手段と、それによって前記の汎用型の薬剤フィーダに薬剤排出実行対象が割り振られたときには当該薬剤フィーダを搭載している前記引出機構についてはその引き出しを薬剤排出実行に先だって前記ロック機構に阻止させる手段と、前記ロック機構にて引き出しを阻止されている前記の汎用型の薬剤フィーダについて空状態が検出されると当該ロック機構に引き出し阻止を一時的に解除させるとともに当該薬剤フィーダへの薬剤補充を促す手段とが設けられている、ことを特徴とする薬剤分包機。
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