JP2019118657A - 薬剤分包機 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤分包機の設置面積を増やすことなく予製カセットや補充カセットの保管場所を薬剤分包機側に確保する。【解決手段】薬品庫部50のうち薬剤収集機構51〜53の収集範囲に位置する部位には薬剤カセット着座部61を配設したうえで、薬剤収集機構51〜53の収集範囲の外に位置する部位であって、上部の薬剤受入口より下部の薬剤送出口の狭い下窄み収集部52の側方に位置した部位には、予製カセット着座部71や補充カセット着座部81を配設する。また、それらのカセット着座部61,71,81を前向きにして、それぞれの前側にカセット応動部材62,72,82を付設するとともに、それらの部材62,72,82を目視にて区別できるようにする。【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の薬剤を収容しておき処方箋や調剤指示に応じて所望の薬剤を自動排出して分包する薬剤分包機に関し、詳しくは、複数装備している薬剤フィーダから落下排出された薬剤を薬剤収集機構にて集める薬剤分包機に関する。更に詳しくは、上部開口が広く下部開口が狭い下窄み収集部が薬剤収集機構に組み込まれている薬剤分包機であって、いわゆる予製カセット(予備の薬剤カセット)を利用可能な薬剤分包機に関する。
各種の薬剤を分包しうる薬剤分包機として(例えば特許文献1〜3参照)、錠剤を分包する錠剤分包機や、散薬を分包する散薬分包機、錠剤と散薬とを混合でも個別でも分包しうる散薬錠剤分包機などが挙げられるが、それらの多くが、所定の薬剤を収容しうる薬剤カセット(薬剤フィーダのうちの容器部)を着脱可能に保持する薬剤カセット装着部(薬剤カセット保持部)が多数配設された薬品庫部と、投入ホッパに受け入れた薬剤を次々に長尺の二つ折り分包紙等に区分封入する包装装置と、上記の薬剤カセット装着部の薬剤カセット着座部(薬剤フィーダのうちのベース部)に対して薬剤カセットが装着されて成る薬剤フィーダ(薬剤供給部)のうち適宜なものから排出された薬剤を収集して上記の包装装置に引き渡す薬剤収集機構と、処方箋情報等に基づいた調剤指示に応じて上記の薬剤フィーダや包装装置の動作を制御するコンピュータ等の制御装置とを備えている。
それら各部のうち薬剤カセット装着部は、棚板上等に列設されることの多いベース(薬剤カセット着座部)を下部に具備するとともに、その上部にカセット収容空間を確保している。また、上記のベースは、薬剤カセットを機械的係合等にて保持する着座部材などの静的部材と、薬剤カセットの薬剤排出用回転盤を駆動するモータ等の動的部材とを具備している。そして、調剤指示に応じて制御装置が調剤対象薬剤の薬剤フィーダのベースに排出動作を行わせると、該当する一の又は複数の薬剤フィーダの薬剤カセットから調剤対象薬剤が排出され、その又はそれらの薬剤が、何れも、自重にて落下しながら薬剤収集機構によって収集されてから包装装置の投入ホッパの中へ導かれ、包装装置によって朝昼晩夜の服用単位といった適宜な単位で分包される。
また、何れかの薬剤カセットが収容薬剤を総て排出して空になったとき或いは空になりそうになったときには、その薬剤カセットをベースから取り外して薬剤を補充してから再びベースへ戻して再装着するか、予め同種薬剤を収容させておいた予備の薬剤カセット(以下、予製カセットと呼ぶ)を代わりに装着するが、その際に装着ミスが発生するのを防止したり装着先ベースの限定を解除や緩和するために、薬剤カセットに識別情報を付しておき、それを読み取って照合するようにもなっている。
薬剤カセットは錠剤用と散薬用とに大別され、錠剤カセットと散薬カセットとには互換性を持たせるのが難しいが、錠剤カセット同士や散薬カセット同士には、互換性を持たせるのが比較的容易であることから、薬剤収集機構の収集範囲に配設されて自動排出に供される薬剤カセットに対して、上述したような互換性のある他の薬剤カセットに予め同種薬剤を収容しておいた予製カセットを準備しておき、薬剤収集機構の収集範囲に装着中の薬剤カセットが収容薬剤を総て排出し終えて該当薬剤が欠品状態になったとき又はなりかけたときには該当する薬剤カセットを予製カセットで置き換えることで、薬剤カセットへの補充作業の完了を待つまでも無く迅速に自動分包を再開することができる。
特開2001−087353号公報 特開2004−250001号公報 特開2016−073518号公報 特願2017−091662号(出願) 特願2017−103430号(出願) 特願2017−159889号(出願)
ところで、従来の薬剤分包機の設置態様では、薬剤収集機構の収集範囲に配設されて自動排出に供される薬剤カセットに対応した予製カセットに係る保管場所が、薬剤分包機とは別に設けられた汎用の棚などになっていた。そして、そのような保管棚は、薬剤分包機と並べて置こうとすると、幅を取り過ぎるなど、設置床の占有状況等に不具合が生じたり、薬剤カセットの交換作業や薬剤収集機構の清掃作業などの邪魔になったりしがちであるため、薬剤分包機から離れた場所に設置されることが多かった。
しかしながら、予製カセットの保管場所が薬剤分包機から離れていると、予製カセットを運ぶ距離が長いため、薬剤欠品による分包動作停止時に薬剤カセットを速やかに交換することができず、その間、薬剤分包機が分包動作を停止し続けるため、その時間の分だけ予製カセットの事前準備の効果が損なわれてしまうことになるので、予製カセットの保管場所を使用場所の近くに不都合の無い状態で確保しうる薬剤分包機を実現することが求められる。そして、かかる基本的な技術課題を解決するものとして、薬剤カセットを着脱可能に保持しうる予備着座部を複数装備した予備庫部を薬品庫部の側方に設けて薬剤収集機構の収集範囲の外に位置させた薬剤分包機が開発されている(特許文献4,5参照)。
もっとも、そのような解決手法では、多数の予製カセットを能率良く利用できるようになったことの代償として、薬剤分包機の横幅が幾分か拡大するので、薬剤分包機の設置面積が多少とはいえ増えてしまうこととなる。
そのため、小規模な薬局など、薬剤分包機の設置面積の拡張が僅かであっても受け入れがたい所には、導入を望むことができない。
そこで、薬剤分包機の設置面積を増やすことなく予製カセットの保管場所を薬剤分包機側(筐体内)に確保しうる薬剤分包機を実現することが第1技術課題となる。
また、カセット交換の迅速化等のため、薬品庫部に装備される多数の薬剤カセットのうち最前面に位置するものについては総て又は一部のものを薬剤分包機の前方から着脱しうるようになった薬剤分包機があるが(例えば特許文献2,3,5,6参照)、そのうち最近の開発品には(特許文献5,6参照)、最前位置で露出しているカセットベース(薬剤カセット着座部)の薬剤排出センサの過剰反応を簡便に抑制することを目的として、上述のように前方から着脱される謂わば前向き薬剤カセットを保持する謂わば前向きベース(前向き薬剤カセット着座部)の上方の前側に、薬剤カセット着脱に随伴して開閉動作を行う遮光部材(遮光性の薬剤カセット応動部材)を設けることで、薬剤カセットを装着していない時でも外乱光がベースの薬剤排出センサに届き難くなった薬剤分包機もある。
しかし、そのような薬剤分包機でも(特許文献5,6参照)、予製カセットについては予備庫部を引き出してから予製カセットを着脱するようになっていたため、予製カセットの着脱作業が前向き薬剤カセットの着脱作業より煩雑であった。
そこで、予製カセットについても容易かつ迅速に着脱できるようにすべく、予製カセット用のベース(予製カセット着座部)にも前向きのものを採用したうえで、前向き薬剤カセット装着箇所と前向き予製カセット装着先との識別も目視で容易かつ的確にできるようにすることが第2技術課題となる。
本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、上記の第1技術課題を解決するために創案されたものであり、
薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持する薬剤カセット着座部(ベース)を複数装備した薬品庫部と、薬剤を受け入れて区分封入する包装装置と、前記薬剤カセットから前記薬剤カセット着座部を介して排出された薬剤を収集して前記包装装置に引き渡す薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
上部の薬剤受入口より下部の薬剤送出口の狭い下窄み収集部が前記薬剤収集機構に具備されており、前記薬剤カセットを着脱可能に保持しうる予製カセット着座部が前記薬品庫部のうち前記下窄み収集部の側方に位置した部位に設けられて、前記予製カセット着座部が前記薬剤収集機構の収集範囲の外に位置していることを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、上記の第1技術課題に加えて第2技術課題をも解決するために創案されたものであり、上記解決手段1の薬剤分包機であって、
前記薬剤カセット着座部(ベース)のうち前記薬品庫部の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、カセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う遮光性の薬剤カセット応動部材が設けられており、
前記予製カセット着座部のうち前記薬品庫部の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、カセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う予製カセット応動部材が設けられており、更に、前記予製カセット応動部材には前記薬剤カセット応動部材から目視にて区別しうる部材が用いられていることを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤分包機は(解決手段3)、上記の第1,第2技術課題の解決に加えてカセットへの薬剤補充作業の容易化をも図るために創案されたものであり、上記解決手段2の薬剤分包機であって、
前記薬剤カセットを一時的に保持しうる補充カセット着座部が、前記薬品庫部の最前位置であって前記薬品庫部のうち前記下窄み収集部の側方に位置した部位に設けられて、前記薬剤収集機構の収集範囲の外に位置しており、
前記補充カセット着座部について、そのカセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う補充カセット応動部材が設けられており、更に、前記補充カセット応動部材には前記薬剤カセット応動部材と前記予製カセット応動部材との双方から目視にて区別しうる部材が用いられていることを特徴とする。
このような本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、薬剤カセットを着脱可能に保持しうる予製カセット着座部を設けるとともに、その予製カセット着座部を薬剤収集機構の収集範囲の外に位置させたことにより、その予製カセット着座部を含む予製カセット装着部が予製カセットを保持させるのに好適なカセット保管場所となる。しかも、その予製カセット着座部の設置箇所である薬剤収集機構の下窄み収集部の側方は、薬品庫部に属する空間でありながらも、薬剤収集機構の収集範囲から外れていて、例え薬剤手撒きユニットが設置されていても空きが多い部位であったため、薬品庫部ひいては装置全体の拡幅・拡大を招くことなく、予製カセット装着部の追加がなされる。
したがって、この発明によれば、薬剤分包機の設置面積を増やすことなく予製カセットの保管場所を薬剤分包機側に確保しうる薬剤分包機を実現することができ、第1技術課題が解決される。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2)、薬剤カセットを支持して薬剤排出を担う通常の薬剤カセット装着部の薬剤カセット着座部(ベース)に加えて、予製カセットを支持するが薬剤排出は行わない予製カセット着座部についても、薬品庫部の最前位置のもののうち少なくとも一部のものはカセット着脱向きを前方にしたことにより、該当する薬剤カセット及び予製カセットはベース装着棚の引出操作等を行うことなく容易かつ迅速に着脱することができる。
しかも、通常の薬剤カセット装着部については薬剤カセット着座部(ベース)に加えて薬剤カセット応動部材部材を設けるとともに、予製カセット装着部については予製カセット着座部に加えて予製カセット応動部材を設けたうえで、何れの部材もカセット着脱に随伴して開閉動作を行うようにしたことにより、通常の薬剤カセット装着部と予製カセット装着部とに係る構造や部材の共通性・互換性が高まる。
そのうえ更に、薬剤カセット応動部材と予製カセット応動部材には目視にて区別しうる部材を採用したことにより、カセット着脱場所の識別・切り分けが容易かつ的確に行えるようになる。
しかも、目視での区別は色や透光性の違いといった簡便な手段で具現化できるうえ、部材の共通性・互換性に与える影響が小さいので、不所望なコストアップが抑えられる。
したがって、この発明によれば、薬剤カセットも予製カセットも容易かつ迅速に着脱できるうえ前向き薬剤カセット着脱場所と前向き予製カセット着脱場所との識別も目視で容易かつ的確にできる薬剤分包機を実現でき、第1技術課題に加えて第2技術課題も解決される。
さらに、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段3)、前向きの補充カセット着座部を設けたことによって薬剤補充対象のカセット(以下、補充カセットと呼ぶ)への薬剤補充作業が容易になるが、その補充カセット着座部を含む補充カセット装着部(補充作業部)についても、薬品庫部のうち予製カセット装着部と同様の部位に設けたことで薬剤分包機の設置面積の増加が避けられるとともに、薬剤カセット応動部材や予製カセット応動部材と概ね同様だが目視で区別可能な補充カセット応動部材を採用したことにより、薬剤カセットも予製カセットも補充カセットも容易かつ迅速に而も的確に着脱できる薬剤分包機を低コストで実現することができる。
本発明の実施例1について、薬剤分包機の構造を示し、(a)が左側面図、(b)が斜視図、(c)が正面図、(d)が背面図である。 薬剤分包機の斜視図である。 薬剤分包機の正面図である。 (a)が薬剤分包機の背面図、(b)が背面パネルを外した薬剤分包機の背面図である。 (a)が薬品庫部の棚4段分に係る縦断右側面図であり、(b)〜(d)がそのうちの棚1段分に係る縦断右側面図であり、(c)と(d)がそこへ薬剤カセットを装着しているところの縦断右側面図である。
このような本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜図5に示した実施例1は、上述した解決手段1〜3(出願当初の請求項1〜3)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)は薬剤分包機10の左側面図、図1(b)と図2は薬剤分包機10の斜視図、図1(c)と図3は薬剤分包機10の正面図、図1(d)と図4(a)は薬剤分包機10の背面図、図4(b)は背面パネルを外した薬剤分包機10の背面図である。また、図5は、(a)が薬品庫部50のカセット載置棚4段分に係る縦断右側面図であり、(b)〜(d)がそのうちの棚1段分に係る縦断右側面図であり、(c)と(d)がそこへ薬剤カセットを装着しているところの縦断右側面図である。
薬剤分包機10は(図1参照)、小規模な薬局など設置面積に制約の多いところで重宝されている散薬錠剤分包機であり、下段に配置された包装装置20と、中段に配置された散薬分割装置30と、それより上段に配置された操作卓40と、最上段に配置された薬品庫部50と、内部に格納されていて図示されない制御装置とを備えている。
以下、従来品を踏襲している部分については要点を簡潔に述べる。
包装装置20は(図1〜図4参照)、長尺の分包紙を長手方向へ送りしながら加熱融着することで次々に区画室を形成するとともに、薬品庫部50や散薬分割装置30から落下排出にて投入ホッパへ送り込まれた薬剤を区画室へ投入してから区画室を封止することで、所定の薬剤を分包するようになっている。
散薬分割装置30は(図1〜図4参照)、包装装置20の上方に配設されていて、散薬を連続升上に分配したり、又は散薬を回転円盤等に均し分配してから切り出したり、或いは少量ずつ計量しながら間欠的に排出したりといった適宜な部材と手法にて散薬を一包分ずつ包装装置20へ送り込むようになっている。
操作卓40は(図1(b),図2,図3参照)、タッチパネルやノートパソコン等で具現化されていて、装置前面に配設されており、図示のものは操作等容易化のため移動可能になっているが、固定式もある。この操作卓40は、処方に基づく調剤指示を制御装置へ直にデータ入力したり、制御装置に図示しない上位の群管理装置等の調剤サーバから調剤指示を受信させたり、といった指示等の入力を担う操作入力部を具備するとともに、そのような調剤指示のデータや分包時等の装置の動作状況に加えて、多数の薬剤カセット装着部60のカセット状態などを、表示や通知させるための表示画面も具備している。
薬品庫部50は(図1〜図4参照)、玉剤などの錠剤やそれに準じたカプセル剤などの薬剤を収容した薬剤カセット90を着脱しうる薬剤カセット装着部60を多数と(図1(b),図1(c),図2,図3参照)、それらの薬剤カセット装着部60から排出された錠剤等の薬剤を落下時に収集して包装装置20の投入ホッパへ送り込む縦型ダクト状の薬剤収集機構51〜53とを具えている(図1(d),図4(b)参照)。
この薬品庫部50は、前後方向のカセット列設が無い小規模なものであり(図1(a),図1(b),図2,図5(a)参照)、後背側に薬剤収集機構51〜53が1セットだけ配設され(図4(b),図5(a)参照)、前側に薬剤カセット装着部60等の装着棚(以下、単にカセット装着棚と呼ぶ)がやはり1セット(4段)だけ配設されている(図1(b),図2,図5(a)参照)。
薬剤収集機構51〜53は(図1(d),図4(b)参照)、上下に連なる上部51(上部収集機構)と下窄み収集部52(下部収集機構)と下部53(下部収集機構)とを具備しており、その中空・内腔を薬剤に落下させることで薬剤収集を行うようになっている。そのうち上部51は、薬品庫部50のほぼ全幅をカバーしていて、横断面が広く而も上端の薬剤受入口から下端の薬剤送出口まで概ね一様になっている。これに対し、下部53は、下方の投入ホッパへ薬剤を送り込むのに備えて横断面(中空面・内腔面)が狭くなっている。そのため、薬剤収集機構51〜53において両部材51,53を繋ぐ下窄み収集部52は、上部の薬剤受入口より下部の薬剤送出口の狭いものとなっている。そして、下窄み収集部52の外側方に位置している部位・空間は、例え薬品庫部50に属していても、薬剤収集機構51〜53の収集範囲から外れているので、そこには薬剤カセット装着部60が配置されない(図1(c),図2,図3参照)。
本例の薬品庫部50には(図1(b),図1(c),図2,図3,図4(b)参照)、上下4段のカセット装着棚が設けられ、各カセット装着棚およびその上部空間が左右に14分割されて、計56個のカセット装着部(60,70,80)が4行14列のマトリクス状に並んで確保されている。
それらのカセット装着部のうち、最上段のもの総てと、上から2番目の段のもの総てと、上から3番目の段すなわち下から2番目の段のもののうち内側の10個と、最下段のもののうち内側の6個には、薬剤カセット装着部60が割り当てられている。
これに対し、下から2番目の段のもののうち外側の2個ずつ計4個と、最下段のもののうち外側の4個ずつ計8個には、従来は設けられていなかった予製カセット装着部70や補充カセット装着部80が割り当てられている。
薬剤カセット装着部60は(図2,図3,図5参照)、いずれも、上述したカセット装着棚の上面に配備された薬剤カセット着座部61と、その上方の前端部の上方に付設された薬剤カセット応動部材62とを具備しており、薬剤カセット着座部61の上方であって薬剤カセット応動部材62の後方に当たる所にカセット収容空間が確保されているうえ、前方が基本的には解放されているので、薬剤カセット90を前から薬剤カセット着座部61に着脱することができるうえ、その着脱に随伴して薬剤カセット応動部材62が揺動することで(図5(b)〜(d)参照)、薬剤カセット装着部60のカセット収容空間の前面の開閉がなされるようになっている。
このような薬剤カセット装着部60のうち薬剤カセット着座部61は(図2,図3,図5参照)、カセット着脱方向が横向きでなく前向きになっていること以外は従来品と同様のものでよく、薬剤カセット90を保持する静的部材と、装着された薬剤カセット90の薬剤排出用部材と係合してそれを作動させるモータ等の動的部材と、それによって排出された薬剤を検出する薬剤排出センサと、薬剤カセット90に付されている情報担体から識別情報を読み取る図示しない情報読取装置とを具備しており、制御装置の制御に従って動作するとともに、検出結果や読取情報を制御装置へデータ送信するようになっている。
また、新たに設けられた薬剤カセット応動部材62は(図2,図3,図5参照)、薬剤カセット90が薬剤カセット装着部60に装着されていないときに薬剤カセット装着部60の前面ひいては薬剤カセット着座部61の上面等が露出状態になって薬剤カセット着座部61ひいては薬剤排出センサ等が天井の照明等に曝されるのを回避・軽減するためのものであり、例えば薄い不透明な板材などからなる遮光部材が採用されている。そして、その上端部が蝶番等で支持されていて、薬剤カセット90未装着状態では(図5(b)参照)、前向き薬剤カセット着座部61の奥の図示しない薬剤排出センサに天井照明が当たるのを阻止し、薬剤カセット90の着脱時には、その妨げにならないように揺動して逃げ(図5(c)参照)、薬剤カセット90が前向き薬剤カセット着座部61に装着されて薬剤排出センサが薬剤カセット90によって外乱光から保護されているときは、薬剤カセット90の上に乗ってそこにとどまるようになっている(図5(d)参照)。
予製カセット装着部70は(図2,図3,図5参照)、上述したカセット装着棚の上面に配備された予製カセット着座部71と、その上方の前端部の上方に付設された予製カセット応動部材72とを具備しており、予製カセット着座部71の上方であって予製カセット応動部材72の後方に当たる所にカセット収容空間が確保されているうえ、前方が基本的には解放されているので、薬剤カセット90や予製カセットを前から予製カセット着座部71に着脱することができるうえ、その着脱に随伴して予製カセット応動部材72が揺動することで(図5(b)〜(d)参照)、予製カセット装着部70のカセット収容空間の前面を開閉するようになっている。
補充カセット装着部80も、同様に(図2,図3,図5参照)、上述したカセット装着棚の上面に配備された補充カセット着座部81と、その上方の前端部の上方に付設された補充カセット応動部材82とを具備しており、補充カセット着座部81の上方であって補充カセット応動部材82の後方に当たる所にカセット収容空間が確保されているうえ、前方が基本的には解放されているので、薬剤カセット90や補充カセットを前から補充カセット着座部81に着脱することができるうえ、その着脱に随伴して補充カセット応動部材82が揺動することで(図5(b)〜(d)参照)、補充カセット装着部80のカセット収容空間の前面を開閉するようになっている。
それらの予製カセット装着部70と補充カセット装着部80には(図1(b),図1(c),図2,図3参照)、薬品庫部50の薬剤カセット装着部のうち、下から2番目の段のもののうち外側の2個ずつ計4個と、最下段のもののうち外側の4個ずつ計8個とが割り当てられており、一個で足りる補充カセット装着部80は、分かり易いように、薬品庫部50の右下に配置され、残りの7箇所には、予製カセット装着部70が配置されている。補充カセット装着部80と予製カセット装着部70は、薬剤カセット装着部60を簡素化態様で改造することで具現化されているので、簡便かつ安価に作られる。
具体的には(図2,図3,図5参照)、予製カセット装着部70の予製カセット着座部71と、補充カセット装着部80の補充カセット着座部81は、上述した薬剤カセット着座部61から動的部材や薬剤排出センサを省いたもので良く、薬剤カセット90や予製カセット又は補充カセットを装着されて保持する静的部材と、装着されたカセットに付されている情報担体から識別情報を読み取る情報読取装置とを具備していて、その読取情報を制御装置へデータ送信するようになっていれば足りる。
また、予製カセット装着部70の予製カセット応動部材72と、補充カセット装着部80の補充カセット応動部材82も、上述した薬剤カセット応動部材62と同じ構造のもので良いが、互いを目視にて容易に区別することができるよう、薬剤カセット応動部材62は黒色、予製カセット応動部材72は橙色、補充カセット応動部材82は白色といった具合に、異なる色付けがなされている。
図示しない制御装置は、これも基本的に従来品を踏襲したもので足り、小型のコンピュータ等で具現化されていて、操作卓40を介して調剤指示データを取得するようになっている。また、上位の調剤サーバと無線や有線のLAN等を介して通信可能に接続されていれば、その調剤サーバからも調剤指示データを取得しうるようになっている。
そして、保持している調剤指示データに基づいて、薬品庫部50の薬剤カセット装着部60の薬剤カセット着座部61の駆動モータを動作させることで(図5参照)、そこの薬剤カセット90から薬剤を逐次排出させるようになっている。
また、制御装置は、薬剤カセット装着部60の薬剤カセット着座部61から、そこの薬剤排出センサの検出結果を取得して、そこに装着されている薬剤カセット90の薬剤排出動作を制御するとともに、その薬剤カセット90の情報担体から読み取られた識別情報をも取得して、予めデータ保持している管理情報と照合して薬剤カセット90の適否判定を行ったり排出薬剤の選択なども行ったりするようになっている。
さらに、制御装置は、予製カセット装着部70の予製カセット着座部71から、そこに装着されている予製カセットの情報担体から読み取られた識別情報を取得して、予めデータ保持している管理情報との照合等にて予製カセットの保管場所とその収容薬剤の種類とを管理するようになっている。
また、制御装置は、補充カセット装着部80の補充カセット着座部81から、そこに装着された補充カセットの情報担体から読み取られた識別情報を取得するとともに、操作卓40や可能なら調剤サーバから、補充カセットに今から補充すべき或いは補充したばかりの薬剤に係る種類や量といった薬剤情報を取得して、それを管理情報のデータベースに追加したり、可能であれば調剤サーバにデータ送信したりするようにもなっている。
この実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を説明するが、包装装置20と散薬分割装置30と操作卓40と薬品庫部50の薬剤カセット着座部61とに係る部分の使い方や分包動作は従来と同様なので簡潔に述べ、改良箇所である薬剤カセット応動部材62と予製カセット装着部70と補充カセット装着部80とに係る使い方や動作等を詳述する。
先ず、多数の薬剤カセット90に各種の錠剤等(薬剤)を収容して、それらを多数の薬剤カセット装着部60の前向き薬剤カセット着座部61(薬剤フィーダのベース部)に一つずつ装着しておく。なお、薬剤を薬剤カセット90に収容する具体的な手順等は、後で詳述する補充作業と同様に行えるので、ここでは詳細な説明を割愛する。
また、散薬を分包したいときや錠剤と散薬とを混合分包や交互分包したいときには、所要の散薬を計量して散薬分割装置30の振動フィーダ等に投入する。
それから、操作卓40を操作して制御装置に対し調剤指示や実行指示を出す。
そうすると、その指示に応じて分包対象薬剤が錠剤等であれば制御装置が該当する薬剤カセット着座部61に排出動作を行わせるので、分包対象薬剤が、一包分ずつ、それを収容している薬剤カセット90から排出され、それから落下しながら薬剤収集機構51〜53によって包装装置20へ導かれ投入される。
また、分包対象薬剤が散薬であれば制御装置が散薬分割装置30に散薬の分配と分割と逐次排出の動作を行わせるので、分包対象薬剤が、やはり一包分ずつ、包装装置20へ投入される。そして、投入された薬剤は包装装置20によって分包紙に区分封入される。
また、そのような作業と並行する又は先行する適宜な時に、使用量が多くて補充の頻度が極めて高い錠剤等(薬剤)についてや、常に自動分包に供するほどではないが後の使用への迅速対応に予め備えておきたいといった錠剤等(薬剤)についても、カセットへの薬剤補充作業に先立って速やかにカセット交換や所望カセットの装着が行えるようにするために、薬剤カセット90と同じ他の一つ又は複数の薬剤カセットに予め収容しておく。そして、該カセットを後の使用に備える予製カセットとして、薬品庫部50の予製カセット装着部70に保持させておく。予製カセット装着部70は、その予製カセット応動部材72が橙色なので、薬剤カセット応動部材62が黒色の薬剤カセット装着部60や、補充カセット応動部材82が白色の補充カセット装着部80から、容易に見分けられる。
そして、予製カセットが何れかの予製カセット装着部70に装着されると、その予製カセットの情報担体から装着先の予製カセット装着部70の予製カセット着座部71の情報読取装置によって装着カセットの識別情報が読み取られて制御装置へ送信されるので、予製カセットとそれを保持する予製カセット装着部70の箇所・位置とが制御装置によって管理される。また、上述した薬剤カセット90の装着時にも、同様にして、カセット装着先の薬剤カセット装着部60の薬剤カセット着座部61の情報読取装置によって装着カセットの識別情報が読み取られて制御装置へ送信されるので、薬剤カセット90とそれを保持する薬剤カセット装着部60の箇所・位置とが制御装置によって管理される。
さらに、各カセットの収容薬剤の種類や量などについては、操作卓40を介して制御装置にデータ入力される他、可能なら調剤サーバ等からダウンロードされて、制御装置の管理に供される。調剤サーバと連携している場合は、その管理にも従って、データ照合やそれに基づく分包処理が行われる。
そして、分包処理の進行に連れて、何れかの薬剤カセット装着部60に装着された薬剤カセット90が空になると、同じ薬剤を収容した別の薬剤カセット90が薬品庫部50の他の薬剤カセット装着部60に装着されていれば、それに薬剤排出担当の薬剤カセット90が切り替えられて、自動分包が継続される。
そのような薬剤カセット90が何れの薬剤カセット装着部60にも装着されていなかった場合や、そのような薬剤カセット90までもが空になった場合には、自動分包が中断されるので、中断後すみやかに、あるいはそのような中断に備えて薬剤排出中の薬剤カセット90が空になりそうなときには中断前に予め、同じ薬剤を収容した予製カセットが薬品庫部50の予製カセット装着部70に保持されているか否かが制御装置(あるいは調剤サーバ)によって調べられ、該当するものが有れば、その予製カセットを使用に備えて薬品庫部50から取り出しておくようにという作業指示が操作卓40に自動表示される。
すると、その表示を見た作業者が、自動分包の再開や継続のために、その指示に従って、該当する予製カセットを予製カセット装着部70から取り外し、その予製カセットを薬品庫部50の薬剤カセット装着部60のうち空いているものに装着することになるが、そのときのカセット装着作業は(図5(b)〜(d)参照)、薬剤カセット着座部61(ベース)の手前上方にぶら下がっている薬剤カセット応動部材62を予製カセットで軽く押しながら、予製カセットを前向き薬剤カセット着座部61の所まで押し込んで薬剤カセット着座部61に取り付けることで行えるので、容易かつ迅速に済ませることができる。
なお、空いている薬剤カセット装着部60が無いときは、使用中でない薬剤カセット90を前向き薬剤カセット着座部61から取り外して、そこへ使用予定の薬剤カセット90や予製カセット或いは補充後の補充カセットを付け替えれば良く、そのときのカセット取り外し作業も、該当する薬剤カセット90を薬剤カセット着座部61から外して引く抜くだけなので、容易かつ迅速に済ませることができる。薬剤カセット90が取り外されると、その薬剤カセット90の上に乗って横向きに近い状態になっていた遮光性の薬剤カセット応動部材62が、自由な鉛直状態に戻って、前向き薬剤カセット着座部61の前方の開口を少なくとも上側部分は塞ぐので、天井からの強い照明光は、大部分が前向き薬剤カセット着座部61の手前で遮られ、その薬剤カセット着座部61の奥側に付設されている薬剤排出センサには殆ど到達しないので、前向き薬剤カセット着座部61がカセット未装着状態であっても、薬剤排出センサが外乱光で誤作動することは滅多にない。
そして、一連の分包動作の実行中や完了後に空になって或いは空になりそうで薬剤の補充対象になった薬剤カセットである補充カセットには、補充カセット応動部材82が白くて一目瞭然の補充カセット装着部80を使用して薬剤を補充する。
具体的には、先ず、補充カセットを補充カセット着座部81に装着するが、そのときのカセット装着作業も、予製カセットを予製カセット着座部71に装着するときも、既に詳述した薬剤カセット90の薬剤カセット着座部61への装着時と同様にして容易かつ迅速に行うことができる(図5(b)〜(d)参照)。
補充カセットが補充カセット装着部80に保持されると、その補充カセットの情報担体から補充カセット着座部81の情報読取装置によって装着カセットの識別情報が読み取られて制御装置へ送信される。そして、制御装置による薬品マスタのデータ検索等によって、補充すべき薬剤の種類や量が分かるときには、その作業指示が操作卓40に表示されるので、それに従って作業者が補充カセットに薬剤を投入する。なお、補充すべき薬剤の種類や量のデータが未だ設定されていなかったり、補充する薬剤の種類や量を変更したいときには、作業者が操作卓40の操作等にて制御装置に対するデータ設定を行う。
それから、薬剤補充の済んだ補充カセットは、薬剤カセット90として何れかの薬剤カセット装着部60に装着するか、予製カセットとして何れかの予製カセット装着部70に装着する。
こうして、この薬剤分包機10にあっては、薬品庫部50のうち従来はあまり使用されていなかった下窄み収集部52の外側に当たる部分に予製カセットや補充カセットが置かれるので、予製カセットや補充カセットの保持のために装置サイズを拡大するまでもなく、薬剤カセット90と予製カセットとの付け替えや、補充カセットへの薬剤補充作業が、容易かつ迅速に而も的確に行われる。
[その他]
薬剤カセット90に一括収容されて逐次排出される薬剤は、錠剤が典型的であるが、それに限られる訳でなく、半錠など錠剤を予め分割したものでも良く、容積等にて適量ずつ排出可能であって落下時に薬剤収集機構にて不都合なく収集できる薬剤であれば顆粒剤などでも良い。
上記実施例では、薬剤収集機構51〜53が一体的に連なっている物を図示したが、排出薬剤の落下経路が上下に連なっていれば足りるので、各部材51,52,53が別体のものであっても良い。例えば、上部51が多数の細長い縦管等を主体とし、下窄み収集部52が単一・少数の大きな逆さ錐台状管体を主体とするものであっても良い。
上記実施例では、薬剤カセット着座部61も予製カセット着座部71も総てが前向きになっていたが、これは必須ではなく、一部のものが横向きになっていても良い。
上記実施例では、指定種類の薬剤を収容した薬剤カセットや予製カセットの薬品庫部内装着位置が操作卓40に表示されるようになっていたが、それに代えて又はそれに加えて、薬剤カセット着座部61や予製カセット着座部71あるいはその近傍の棚前端面などに点灯部材等の個別表示部材を付設しておき、個々の該当箇所で案内表示がなされるようにしても良い。
上記実施例では、補充カセット装着部80が補充カセット応動部材82の色は別として予製カセット装着部70とほぼ同様のものであったが、薬剤補充作業の容易化等の観点からは、補充カセット着座部81を手前に手動操作等にて引き出せるようにするのが好ましく、操作卓40に対する補充開始指示等に応じて自動的に補充カセット着座部81が前進するようにすると更に良い。
上記実施例では、カセット装着部60,70,80の目視識別のためにカセット応動部材62,72,82を色分けしていたが、薬剤の排出を行わないカセット装着部70,80のカセット応動部材72,82は遮光性が必須ではないので、例えば、薬剤カセット応動部材62には遮光部材を用い、予製カセット応動部材72には半透明部材を用い、補充カセット応動部材82には透明部材を用いるといったことによっても、カセット装着部60,70,80を目視で容易に区別できるようになる。
上記実施例では、カセット応動部材62,72,82が上端を中心に揺動するようになっていたが、カセット応動部材62,72,82の設置態様は、それに限られる訳でなく、例えば外乱光の発出位置等によって閉塞部位や移動態様を変更させても良く、例えば暖簾のように容易に変形するものでも良い。
また、そのような外乱光の影響軽減にとどまらず、粉塵等による外乱の影響も排除・軽減するために、前向きカセット着座部61,71,81の上方に送風して粉塵等の進入を防止したり、空気吸引にて粉塵等を回収するようにするのも良い。
本発明の薬剤分包機は、薬剤フィーダが前後には単一のもの(上記実施例や特許文献2参照)に適用することで、高い効果が期待できるが、それに適用が限定されるものでなく、薬剤フィーダが前後にも複数配設されたものにも(特許文献1,3参照)、適用が可能であり、薬品庫部からカセット載置棚等をスライドさせて前方へ引き出せるようになっている薬剤分包機への適用が排除されるものでもない(特許文献4〜6参照)。
10…薬剤分包機、
20…包装装置、30…散薬分割装置、40…操作卓(操作部・表示部)、
50…薬品庫部、
51〜53…薬剤収集機構、51…上部、52…下窄み収集部、53…下部、
60…薬剤カセット装着部(薬剤フィーダ用)、
61…薬剤カセット着座部(ベース)、62…薬剤カセット応動部材(遮光部材)、
70…予製カセット装着部(予備保管用)、
71…予製カセット着座部、72…予製カセット応動部材(目視識別用)、
80…補充カセット装着部(薬剤補充作業用)、
81…補充カセット着座部、82…補充カセット応動部材(目視識別用)、
90…薬剤カセット

Claims (3)

  1. 薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持する薬剤カセット着座部を複数装備した薬品庫部と、薬剤を受け入れて区分封入する包装装置と、前記薬剤カセットから前記薬剤カセット着座部を介して排出された薬剤を収集して前記包装装置に引き渡す薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
    上部の薬剤受入口より下部の薬剤送出口の狭い下窄み収集部が前記薬剤収集機構に具備されており、前記薬剤カセットを着脱可能に保持しうる予製カセット着座部が前記薬品庫部のうち前記下窄み収集部の側方に位置した部位に設けられて、前記予製カセット着座部が前記薬剤収集機構の収集範囲の外に位置していることを特徴とする薬剤分包機。
  2. 前記薬剤カセット着座部のうち前記薬品庫部の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、カセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う遮光性の薬剤カセット応動部材が設けられており、
    前記予製カセット着座部のうち前記薬品庫部の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、カセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う予製カセット応動部材が設けられており、更に、前記予製カセット応動部材には前記薬剤カセット応動部材から目視にて区別しうる部材が用いられていることを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。
  3. 前記薬剤カセットを一時的に保持しうる補充カセット着座部が、前記薬品庫部の最前位置であって前記薬品庫部のうち前記下窄み収集部の側方に位置した部位に設けられて、前記薬剤収集機構の収集範囲の外に位置しており、
    前記補充カセット着座部について、そのカセット着脱向きが前方にされるとともに、その前方にはカセット着脱に随伴して開閉動作を行う補充カセット応動部材が設けられており、更に、前記補充カセット応動部材には前記薬剤カセット応動部材と前記予製カセット応動部材との双方から目視にて区別しうる部材が用いられていることを特徴とする請求項2記載の薬剤分包機。
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