JP2022178587A - 物流倉庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送効率を向上させると共に、搬送機の動作順序の演算処理時間を短縮することができる物流倉庫を提供する。【解決手段】動作順序決定部13は、分割されることで物品数が抑制された状態にて動作順序を演算することができ、それらの動作順序を結合することで、搬送順序情報全体としての動作順序を決定することが可能となる。動作順序情報記憶部15は、保管情報が関連付けられた特定物品数の物品の配列情報に対し、搬送機がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶している。動作順序決定部13は、分割処理部12による分割結果と、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報とを照らし合わせることで、分割された搬送順序情報に対する適切な動作順序を速やかに取得することができる。動作順序決定部13は、搬送順序情報全体としての動作順序を速やかに決定することが可能となる。【選択図】図5

Description

本発明は、物流倉庫に関する。
物流センターなどでは、多品種の物品を自動倉庫に収納して保管している。そして物品を自動倉庫から出庫するときの効率的な方法が求められている。このような自動倉庫を有する物流倉庫として、従来、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この物流倉庫では、物品を出庫するために使用される搬送機をどのように選定するかという問題に対して、搬送機の能力及び出庫パレット数から搬送機の占有時間を評価し、時間が最小となるような出庫パレットの組合せパターンを計算している。
特開2002-179222号公報
ここで、上述の物流倉庫では、搬送機の能力と出庫パレット数に基づいて、適切な搬送機を選択することができるものの、どのような動作順序で搬送機を動作させることが適切であるかを演算することができない。従って、物流倉庫の搬送効率を向上させることができず、搬送効率のよい動作順序を演算しようとした場合に、演算処理時間が長くなってしまうという問題がある。
従って、本発明は、搬送効率を向上させると共に、搬送機の動作順序の演算処理時間を短縮することができる物流倉庫を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る物流倉庫は、物品を保管する自動倉庫と、所定の順序に並べられた複数の物品を搬送する搬送レーンと、搬送レーンと自動倉庫との間に設けられた搬送機と、少なくとも搬送機を制御する制御部と、を備える物流倉庫であって、制御部は、自動倉庫における物品の保管状態に関する保管情報と、搬送レーンにおける物品の搬送順序とを関連付けた搬送順序情報を取得する搬送順序情報取得部と、保管情報が関連付けられた特定物品数の物品の配列情報に対し、搬送機がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶する動作順序情報記憶部と、搬送順序情報取得部によって取得された搬送順序情報を分割する分割処理部と、分割処理部による分割結果、及び動作順序情報記憶部に記憶された動作順序情報に基づいて、搬送順序情報に対応して搬送機が採用する採用動作順序を決定する動作順序決定部と、を備える。
物流倉庫において、搬送順序情報取得部は、自動倉庫における物品の保管状態に関する保管情報と、搬送レーンにおける物品の搬送順序とを関連付けた搬送順序情報を取得する。これに対し、動作順序決定部は、取得された搬送順序情報に対応して搬送機が採用する採用動作順序を決定するため、自動倉庫における物品の保管状態に応じて、適切な動作順序で搬送機を動作させ、物品の搬送効率を向上させることができる。ここで、例えば、動作順序決定部が、搬送順序情報に対応してそのまま動作順序を演算しようとする場合、搬送レーンへ搬送する物品の数が多くなったときに、動作順序の演算が複雑になってしまう。これに対し、本発明に係る物流倉庫では、分割処理部が搬送順序情報を分割し、動作順序決定部が分割処理部による分割結果に基づいて採用動作順序を決定している。この場合、動作順序決定部は、分割されることで物品数が抑制された状態にて動作順序を演算することができ、それらの動作順序を結合することで、搬送順序情報全体としての動作順序を決定することが可能となる。更に、動作順序情報記憶部は、保管情報が関連付けられた特定物品数の物品の配列情報に対し、搬送機がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶している。そのため、動作順序決定部は、分割処理部による分割結果と、動作順序情報記憶部に記憶された動作順序情報とを照らし合わせることで、分割された搬送順序情報に対する適切な動作順序を速やかに取得することができる。そのため、動作順序決定部は、搬送順序情報全体としての動作順序を速やかに決定することが可能となる。以上より、搬送効率を向上させると共に、搬送機の動作順序の演算処理時間を短縮することができる。
分割処理部は、搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、動作順序決定部は、動作順序情報記憶部に記憶された動作順序情報に基づいて、第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合することによって、採用動作順序を決定し、分割処理部は、第1の物品リストの末尾の単数又は複数の末尾物品と、第2の物品リストの先頭の単数又は複数の先頭物品とが、同一となるように搬送順序情報を分割し、動作順序決定部は、第1の動作順序のうちの末尾物品に対応する第1の動作ステップパターンと、第2の動作順序のうちの先頭物品に対応する第2の動作ステップパターンとを重ね合わせることで、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合してよい。この場合、動作順序決定部は、第1の動作順序と第2の動作順序との結合部分において、予め動作順序情報記憶部に記憶された搬送効率の良い動作ステップパターンを流用する形で、動作順序を結合することができる。
動作順序決定部は、第1の動作ステップパターンと第2の動作ステップパターンとの重ね合わせが可能かを判定し、重ね合わせができないと判定した場合、第1の動作ステップパターン及び第2の動作ステップパターンの少なくとも一方に対して、搬送機の動作を待機状態とする待機ステップを挿入してよい。この場合、動作順序決定部は、何れかの動作ステップパターンに待機ステップを挿入するだけの簡単な処理にて、両者の動作ステップパターンを重ね合わせることが可能となる。
分割処理部は、搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、動作順序決定部は、動作順序情報記憶部に記憶された動作順序情報に基づいて、第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合することによって、採用動作順序を決定し、分割処理部は、第1の物品リスト及び第2の物品リストが予め定められた特定物品数となるように、搬送順序情報を分割し、動作順序決定部は、第1の物品リストの最後尾の物品の後に、第2の物品リストの最前の物品が搬送機で搬送されるように、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合してよい。この場合、動作順序決定部は、第1の物品リストの最後尾の物品と、第2の物品リストの最前の物品とが同一であるか否かに関わらず、両者の動作順序を結合することが可能となる。
本発明によれば、搬送効率を向上させると共に、搬送機の動作順序の演算処理時間を短縮することができる物流倉庫を提供できる。
本発明の実施形態に係る物流倉庫を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る物流倉庫の構成を示す概略構成図である。 搬送系をモデル化した図である。 本実施形態に係る物流倉庫のブロック構成図である。 制御部の処理を概念的に示した概念図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を示すフローチャートである。 制御部の処理内容を示すフローチャートである。 制御部10の処理を概念的に示した概念図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。 制御部の処理内容を説明するためのモデル図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る物流倉庫1を示す概略側面図である。図1に示すように、物流倉庫1は、複数の物品150を入庫して保管し、保管された各物品150のうち、出庫すべきものを出庫可能なシステムである。物流倉庫1は、自動倉庫100と、入庫エレベータ104(搬送機)と、出庫エレベータ105(搬送機)と、入庫レーン121(搬送レーン)と、出庫レーン21(搬送レーン)と、を備える。自動倉庫100は、物品150を保管する倉庫である。自動倉庫100は、倉庫本体部101と、入庫渡り通路102と、出庫渡り通路103と、を備える。倉庫本体部101は、複数段の棚110を有している。棚110は、倉庫本体部101の一方側の端部から他方側の端部へ延在している。棚110では、移載装置111にて、入庫経路から出庫経路への物品の移載動作が行われる。入庫渡り通路102は、倉庫本体部101の一方側の端部に設けられ、各段の棚110に対して物品150を入庫する機構である。出庫渡り通路103は、倉庫本体部101の他方側の端部に設けられ、各段の棚110から物品150を出庫する機構である。入庫エレベータ104は、入庫レーン121から入庫される物品150を上下させて、所望の棚110に対応する段の入庫渡り通路102へ物品150を供給する。出庫エレベータ105は、出庫対象となる物品150を棚110及び出庫渡り通路103から受け取り、図示しない出庫口へ昇降させる。出庫エレベータ105から出庫された物品150は、出庫レーン21へ搬出される。
図2は、本発明の実施形態に係る物流倉庫1の構成を示す概略構成図である。以降の説明においては、物流倉庫1のうち、出庫側の構成を例にして説明を行う。図2に示すように、物流倉庫1は、物品150を搬送する搬送系2と、搬送系2を制御する制御部10と、を備える。搬送系2は、出庫レーン21と、搬送機22と、自動倉庫100のコンベア23と、を備える。このうち、搬送機22は、前述の出庫エレベータ105を構成する機器である。出庫レーン21は、搬送機22から物品150を受け取って水平に搬送する装置である。出庫レーン21は、搬送機22の所定の段に対して設けられている。コンベア23は、自動倉庫100から搬送機22へ物品150を水平に搬送する装置である。コンベア23は、出庫渡り通路103の各階(ここでは五階)に設けられる。
搬送機22は、水平方向移動手段(例えばコンベア)と、上下移動手段と、を備え、物品150を上下方向及び水平方向に移動させる装置である。これにより、搬送機22は、各物品150を出庫渡り通路103における各階から受け取り、出庫レーン21へ搬送することができる。なお、図では、自動倉庫100での保管状態において「n階」に配置される物品150に対して、「n」の数字が付されている。以降の図においても同様である。また、以降の説明では、n階の物品150を「n階の物品」と称する場合がある。
搬送機22は、交互動作式の昇降装置であり、出庫レーン21側の搬送棚22Aと、コンベア23側の搬送棚22Bと、を有している。搬送棚22A、22Bは、それぞれ「自動倉庫の階数+一階」分の段数の収容可能エリアCEを有している。そして、「自動倉庫の階数」分の段数(ここでは五段)で連続した搬送箱22aを有している。連続した搬送箱22aは、同時に上下移動する。連続した搬送箱22aが下側へ移動すると、下から順に一段目から五段目の収容可能エリアCEに各搬送箱22aが配置される。連続した搬送箱22aが上側へ移動すると、下から順に二段目から六段目の収容可能エリアCEに各搬送箱22aが配置される。なお、以降の説明において、単に段数について述べた場合、特に注意が無い限り、下からカウントした段数を示すものとする。また、搬送棚22Aの搬送箱22aと搬送棚22Bの搬送箱22aは、交互に上下移動する。すなわち、搬送棚22Aの搬送箱22aが上側へ移動すると、搬送棚22Bの搬送箱22aが下側へ移動し、搬送棚22Aの搬送箱22aが下側へ移動すると、搬送棚22Bの搬送箱22aが上側へ移動する。また、同じ段数において、搬送棚22Aの搬送箱22aと搬送棚22Bの搬送箱22aとの間にて、物品150を水平方向に移動させることができ、相互に物品150の受け渡しと受け取りを行うことができる。
本実施形態では、下から二段目の収容可能エリアCEに対して出庫レーン21が設けられ、下から一段目~五段目の収容可能エリアCEに対して五つのコンベア23が設けられる。なお、図2において収容可能エリアCEの中で「L」「R」と示された箇所は、搬送棚22A,22Bが昇降動作をするために設けられたスペースである。ただし、収容可能エリアCE、出庫レーン21、及びコンベア23との位置関係は特に限定されるものではなく、物流倉庫1の構成に応じて、適宜設定されてよい。
以降の説明においては、搬送系2を図3のようにモデル化して示す場合がある。一つの物品150を配置可能なエリアが、一つの四角形で示されている。なお、各物品150は、干渉物がないかぎり、水平方向に同時動作が可能である。垂直動作としては、搬送機22の搬送棚の垂直動作中は、搬送機22内の物品150は動作不可である。搬送機22の垂直動作中は、出庫レーン21及びコンベア23は水平動作可能である。
次に、図4を参照して、物流倉庫1のブロック構成について説明する。図4は、本実施形態に係る物流倉庫1のブロック構成図である。制御部10は、搬送系2を制御するユニットである。制御部10は、自動倉庫100の各階から物品150を搬送機22で受け取り、出庫レーン21へ搬出するための制御を行う。制御部10は、物流倉庫1を統括的に管理するECU[ElectronicControl Unit]を備えている。ECUは、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]、通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECUでは、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。制御部10は、搬送順序情報取得部11と、分割処理部12と、動作順序決定部13と、動作制御部14、動作順序情報記憶部15と、を備える。なお、以降の説明においては、本実施形態に係る制御部10の処理を概念的に示した概念図を示す図5を適宜参照する。
搬送順序情報取得部11は、自動倉庫100における物品150の保管状態に関する保管情報と、出庫レーン21における物品150の搬送順序とを関連付けた搬送順序情報を取得するユニットである。保管状態に関する保管情報とは、本実施形態では、各物品150が自動倉庫100において、どの階数に保管されていたかを示す情報である。出庫レーン21における物品150の搬送順序は、搬送機22から出庫レーン21に払い出される物品150の順序である。図5に示す例では、搬送順序情報取得部11は、上位システムなどから入力された出庫物品リストを搬送順序情報取得部11として取得する。図5では、搬送順序情報として、出庫順序の1番目からN番目まで「3階の物品、2階の物品、2階の物品、4階の物品、5階の物品…4階の物品」の順で出庫される旨の出庫物品リストが入力される。
動作順序情報記憶部15は、保管情報が関連付けられた特定物品数の物品150の配列情報に対し、搬送機22を含む搬送系2がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶する。配列情報は、特定物品数において、各階数に係る物品150がどのように組み合わせられるかを示す情報である。図5では、「特定物品数=3」とした時の配列情報の一例として、配列情報A及び配列情報Bが示されている。配列情報Aは、出庫順に「3階の物品、2階の物品、2階の物品」という組み合わせを示している。配列情報Bは、出庫順に「2階の物品、4階の物品、5階の物品」という組み合わせを示している。
動作順序情報は、ある配列情報において、各物品150が自動倉庫100から搬送機22に搬出される直前の状態(初期状態)から、出庫レーン21への出庫が完了した状態(出庫完了状態)とするまでの間に実行される、搬送系2の動作ステップパターンを示す情報である。動作ステップパターンは、複数の動作ステップの組み合わせによって構成される。
配列情報Aに対応する初期状態は、図5において「初期状態」で示すようなモデル図のような状態となる。すなわち、自動倉庫100の搬出口(搬送機22へ物品150を搬出する直前の位置)において、2階には二つの物品150が並び、3階には一つの物品150が配置されている。このような初期状態から、図6に示すように、搬送機22を含む搬送系2が「動作ステップ1」~「動作ステップ6」を行う。これにより、「動作ステップ6」に示すように、「3階の物品、2階の物品、2階の物品」の順で三つの物品150の出庫レーン21への出庫が完了する。このように、初期状態から出庫完了までに至る複数の動作ステップの組み合わせを「動作順序」と称する。
ここで、配列情報Aの物品150を初期状態から出庫完了状態とするための動作順序は、図6に示すものに限定されず、他にも複数の動作順序が存在している。動作ステップ数も図6では6ステップとなっているが、同じ動作ステップ数の動作順序も複数存在する。すなわち、6ステップより多いステップ数の動作順序も複数あり、同じ6ステップで異なる動作順序が複数ある。動作順序情報記憶部15が記憶する配列情報Aに対応する動作順序情報には、配列情報Aに対して存在する複数の動作順序が含まれる。図5では、配列情報Aに対して、「動作順序a1、動作順序a2…」が記憶されている。ここで、動作順序情報記憶部15は、配列情報Aに対して存在する全ての動作順序を記憶する必要はなく、所定の評価基準を満たす動作順序に限定して記憶してよい。例えば、動作順序情報記憶部15は、動作ステップ数が最小となる動作順序、または動作ステップ数が所定の回数以下となる動作順序に限定して記憶してよい。図5に示すように、動作順序情報記憶部15は、配列情報Bに対応する動作順序情報として、「動作順序b1、動作順序b2…」という複数の動作順序を記憶している。
なお、図5では、配列情報の例として配列情報A及び配列情報Bだけが示されているが、他の組み合わせに係る配列情報も記憶しており、各配列情報に対応した複数の動作順序も記憶している。動作順序情報記憶部15に記憶される動作順序情報は、ある特定物品数に対する全ての組み合わせに係る配列情報に対応していることが好ましい。また、動作順序情報記憶部15に記憶される動作順序情報は、上限値以下の全ての特定物品数に対応していることが好ましい。例えば、特定物品数の上限値を「3」とした場合、動作順序情報記憶部15は、「特定物品数=3」「特定物品数=2」「特定物品数=1」に対応した動作順序情報を記憶していることが好ましい。特定物品数の上限値は特に限定されないが、上限値が大きくなると、その分動作順序情報記憶部15に記憶される情報が膨大となる。従って、上限値は装置の性能などに応じて適宜設定すればよい。
分割処理部12と、搬送順序情報取得部11によって取得された搬送順序情報を分割するユニットである。図5に示す例では、搬送順序情報として、出庫順序の1番目からN番目まで「3階の物品、2階の物品、2階の物品、4階の物品、5階の物品…4階の物品」の順で出庫される旨の出庫物品リストが入力される。分割処理部12は、このような搬送順序情報の出庫物品リストを搬送順に複数の物品リストに分割する。分割処理部12は、搬送順序情報の出庫物品リストを特定物品数の物品リストに分割する。図5では、「特定物品数=3」として、分割処理部12は、三つの物品150を含むような物品リストA、物品リストB…に分割する。
分割処理部12は、出庫順序の前側の物品リストの末尾の単数の末尾物品と、出庫順序の後側の物品リストの先頭の単数の先頭物品とが、同一となるように搬送順序情報を分割する。具体的に、分割処理部12は、「3階の物品、2階の物品、2階の物品」という物品リストAと、「2階の物品、4階の物品、5の物品」という物品リストBと、に分割する。物品リストAの末尾の末尾物品は「2階の物品」であり、物品リストBの先頭物品は「第2の物品」であるため、同一となっている。物品リストBの末尾物品は「5階の物品」であるため、次の物品リストの先頭物品は「5階の物品」となる。
動作順序決定部13は、分割処理部12による分割結果、及び動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、搬送順序情報に対応して搬送機22が採用する採用動作順序を決定するユニットである。採用動作順序は、出庫物品リストに従って出庫を行うために、実際の搬送系2の動作として最終的に採用する動作順序である。動作順序決定部13は、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、出庫順序の前側の物品リストに対応する動作順序、及び出庫順序の後側の物品リストに対応する動作順序を取得し、両方の動作順序を結合することによって、採用動作順序を決定する。
図5では、動作順序決定部13は、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、物品リストAに対応する動作順序a、及び物品リストBに対応する動作順序bを取得し、動作順序a及び動作順序bを結合することによって、採用動作順序を決定する。動作順序決定部13は、動作順序記憶部15の中から、分割後の物品リストAと同じ組み合わせによって構成される配列情報Aを取得する。また、動作順序決定部13は、物品リストAの動作順序として、配列情報Aに対応する動作順序aを取得する。同様に、動作順序決定部13は、物品リストBの動作順序として、配列情報Bに対応する動作順序bを取得する。
前述の通り、動作順序記憶部15には、配列情報Aに対応する動作順序aとして、複数の「動作順序a1、動作順序a2…」が含まれている。同様に、動作順序記憶部15には、配列情報Bに対応する動作順序bとして、複数の「動作順序b1、動作順序b2…」が含まれている。従って、動作順序決定部13は、複数の動作順序aの中から一つの動作順序aiを選択する。また、動作順序決定部13は、複数の動作順序bの中から一つの動作順序bjを選択する。そして、動作順序決定部13は、動作順序aiと動作順序bjが結合可能な場合は、動作順序aiと動作順序bjとを結合する。動作順序決定部13は、同様に動作順序の選択と結合を繰り返すことで、採用動作順序を決定する。なお、動作順序決定部13は、搬送機22内における各位置に、最高で1つの物品150しか存在しないように(すなわち、結合後の全ての物品150が衝突し合わないように)動作順序の選択と結合を行う。また、動作順序決定部13は、結合後の動作順序において、搬送機22の状態に不一致が生じないように、動作順序の選択と結合を行う。
ここで、物品リストAの末尾の末尾物品と、物品リストBの先頭の単数の先頭物品とが、同一となるように搬送順序情報が分割されている。従って、動作順序決定部13は、物品リストAの動作順序aiのうちの末尾物品に対応する動作ステップパターンと、物品リストBの動作順序bjのうちの先頭物品に対応する動作ステップパターンとを重ね合わせることで、動作順序ai及び動作順序bjを結合する。例えば、図7に示す例では、物品リストAは「4階の物品、2階の物品、4階の物品」であり、物品リストBは「4階の物品、4階の物品、2階の物品」である。物品リストAの末尾物品及び物品リストBの先頭物品は、「4階の物品」で共通している。そのため、動作順序決定部13は、物品リストAの末尾物品150Aに対応する動作ステップパターンと、物品リストBの先頭物品150Bに対応する動作ステップパターンとを重ね合わせる。物品リストAの初期状態においては、自動倉庫100の4階の二番目に配置される物品150が末尾物品150Aに該当する。物品リストBの初期状態においては、自動倉庫100の4階の一番目に配置される物品150が先頭物品150Bに該当する。
動作順序決定部13は、物品リストAの末尾物品150Aの動作ステップパターンと物品リストBの先頭物品150Bの動作ステップパターンとの重ね合わせが可能かを判定し、可能であると判定した場合に、両者の重ね合わせを行う。重ね合わせを可能とするには、物品リストAの末尾物品150A及び物品リストBの先頭物品150Bが搬送機22に格納されてから、出庫レーン21に到達するまでの間の動作ステップパターンが完全に一致する必要がある。従って、動作順序決定部13は、物品リストAの動作順序aiの中から末尾物品150Aが搬送機22に格納されてから出庫レーン21に到達するまでに対応する動作ステップパターンを抽出する。また、動作順序決定部13は、物品リストBの動作順序bjの中から先頭物品150Bが搬送機22に格納されてから出庫レーン21に到達するまでに対応する動作ステップパターンを抽出する。そして、動作順序決定部13は、抽出した動作ステップパターン同士が完全に一致するか否かを判定する。
ここで、図8は、物品リストAの動作順序aiの中から抽出した末尾物品150Aの動作ステップパターン、及び物品リストBの動作順序bjの中から抽出した先頭物品150Bの動作ステップパターンを示す。図8の上段側には、物品リストAの動作順序aiの動作ステップ6~動作ステップ8が示されている。図8の下段側には、物品リストBの動作順序bjの動作ステップ1~動作ステップ4が示されている。物品リストAの動作ステップ6,7と、物品リストBの動作ステップ1,2とは一致しているが、物品リストAの動作ステップ8と物品リストBの動作ステップ3とは一致していない。従って、動作順序決定部13は、物品リストAの動作ステップパターンと物品リストBの動作ステップパターンとの重ね合わせができないと判定する。
このとき、動作順序決定部13は、物品リストAの動作ステップパターン及び物品リストBの動作ステップパターンの少なくとも一方に対して、搬送機22を含む搬送系2の動作を待機状態とする待機ステップを挿入する。図8に示す例では、物品リストBにおいて、動作ステップ2及び動作ステップ3の先頭物品150Bの位置は同じである。すなわち、動作ステップ3では先頭物品150Bは待機状態となっている。従って、動作順序決定部13は、待機状態を有していない物品リストAの動作ステップパターンに対して、待機ステップを挿入することで、物品リストAの動作ステップパターンと物品リストBの動作ステップパターンとの重ね合わせが可能となるか否かを検討する。具体的には、動作順序決定部13は、図9に示すように、動作ステップ7と動作ステップ8との間に、新しい動作ステップとして待機ステップを挿入する。これにより、新・動作ステップ8として、末尾物品150Aが待機状態となる待機ステップが設けられる。また、旧・動作ステップ8は、新・動作ステップ9として繰り上がる。これにより、物品リストAの動作ステップ6,7,8,9と、物品リストBの動作ステップ1,2,3,4とが一致するようになる。従って、動作順序決定部13は、物品リストAの動作ステップパターンと物品リストBの動作ステップパターンとの重ね合わせが可能であると判定する。なお、図9では、物品リストAの新・動作ステップ10及び物品リストBの動作ステップ5(物品150A,150Bが一段下に移動する動作)と、物品リストAの新・動作ステップ11及び物品リストBの動作ステップ6(物品150A,150Bが出庫レーン21に移動する動作)と、は省略されている。
図7~図9の例において、動作順序決定部13が、「出庫順序1:4階の物品、出庫順序2:2階の物品、出庫順序3:4階の物品、出庫順序4:4階の物品、出庫順序5:2階の物品」という搬送順序情報の入力に対して、どのような採用動作順序を決定して出力するかについて説明する。動作順序決定部13は、「出庫順序1:4階の物品、出庫順序2:2階の物品」の動作ステップパターンとして、物品リストAの動作順序aiのうち、「先頭物品:4階の物品、二つ目の物品:2階の物品」における動作ステップパターンを採用する。動作順序決定部13は、「出庫順序3:4階の物品」の動作ステップパターンとして、重ね合わせられた動作ステップパターン(図9参照)を採用する。動作順序決定部13は、「出庫順序4:4階の物品、出庫順序5:2階の物品」の動作ステップパターンとして、物品リストBの動作順序bjのうち、「二つ目の物品:4階の物品、末尾物品:2階の物品」における動作ステップパターンを採用する。ただし、物品リストBの末尾物品の動作パターンについては、後続の物品リストとの重ね合わせのために待機ステップを挿入することが必要になった場合、物品リストBの動作順序bjの動作ステップパターンに対して待機ステップが挿入されたものが採用される。
動作制御部14は、動作順序決定部13によって決定された採用動作順序に基づいて搬送系2が動作するように、搬送系2を制御するユニットである。
図10及び図11を参照して、物流倉庫1の制御部10の処理内容の一例について説明する。ただし、図10及び図11に示す処理内容は一例に過ぎず、適宜変更可能である。図10に示すように、搬送順序情報取得部11は、搬送順序情報を取得する(ステップS10)。次に、分割処理部12は、ステップS10で取得した搬送順序情報を分割する(ステップS20)。次に、動作順序決定部13は、ステップS20での分割結果、及び動作順序情報記憶部15に予め記憶された動作順序情報に基づいて、ステップS10で取得した搬送順序情報に対応して搬送系2が採用する採用動作順序を決定する(ステップS30)。次に、動作順序決定部13は、ステップS30で決定した採用動作順序を動作制御部14へ出力する(ステップS40)。これにより、動作制御部14は、ステップS30で決定された採用動作順序に従って搬送系2の制御を行う。
次に、図11を参照して、動作順序決定部13による動作順序決定処理の処理内容の一例について説明する。なお、図11では、処理内容の理解を容易にするために、図10のステップS20において、搬送順序情報が物品リストA及び物品リストBに分割されたものとして、説明を行う。
図11に示すように、動作順序決定部13は、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、物品リストAに対応する動作順序ai、及び物品リストBに対応する動作順序bjを取得する(ステップS110)。なお、上述のように、動作順序情報記憶部15には、物品リストAに対応する動作順序aには、複数の動作順序a1,a2…が記憶されているが、ステップS110では、動作順序決定部13は、複数の動作順序aの中から任意の一つの動作順序aiを取得する。物品リストBの動作順序bjについても同様である。
次に、動作順序決定部13は、ステップS110で取得した物品リストAの動作順序aiから末尾物品150Aの動作ステップパターンを取得すると共に、物品リストBの動作順序ajから先頭物品150Bの動作ステップパターンを取得する(ステップS120)。そして、動作順序決定部13は、ステップS120にて取得した物品リストAの末尾物品150Aの動作ステップパターンと物品リストBの先頭物品の動作ステップパターンとの重ね合わせが不可能であるか否かを判定する(ステップS130)。両者の動作ステップパターンが完全に一致する場合、ステップS130において重ね合わせ可能であると判定され、後述のステップS150へ移行する。両者の動作ステップパターンが完全に一致しない場合、ステップS130において重ね合わせ不可であると判定され、ステップS140へ移行する。
動作順序決定部13は、物品リストAの末尾物品150Aの動作ステップパターン及び物品リストBの先頭物品150Bの動作ステップパターンの少なくとも一方に対して、搬送系2の動作を待機状態とする待機ステップを挿入し、当該挿入によって動作ステップパターン同士の重ね合わせが可能となるか否かを判定する(ステップS140)。例えば、物品リストAの末尾物品150Aのみが移動するような動作ステップが存在している場合(図8参照)、動作順序決定部13は、当該動作ステップの前に待機ステップを挿入して(図9参照)、末尾物品150A及び先頭物品150Bの動作ステップパターンが完全一致するか否かを判定する。あるいは、物品リストBの先頭物品150Bのみが移動するような動作ステップが存在している場合、動作順序決定部13は、当該動作ステップの前に待機ステップを挿入して、末尾物品150A及び先頭物品150Bの動作ステップパターンが完全一致するか否かを判定する。
ステップS140において、重ね合わせ不可と判定された場合、待機ステップを挿入しても末尾物品150A及び先頭物品150Bの動作ステップパターンを完全一致させることができない。この場合、ステップS110において取得した動作順序ai・bjの組み合わせ自体が、結合に適さないものであると判断できる。従って、動作順序決定部13は、再びステップS110にて、別の組み合わせに係る動作順序ai・bjを取得する。当該処理において、新たな組み合わせとしてどのような動作順序ai・bjを取得するかは特に限定されない。例えば、動作順序決定部13は、記憶された複数の動作順序aの中から「i=i+1」として、リスト中の次の動作順序aiを取得してもよいし、記憶された複数の動作順序bの中から「j=j+1」として、リスト中の次の動作順序ajを取得してもよい。なお、動作順序ai・bjをどのように組み合わせても重ね合わせを行うことができない場合、特定物品数を変更して搬送順序情報を再度分割しなおしてもよい。この際、後述の図12に示すような分割処理を行ってもよい。
なお、ステップS130及びステップS140では、動作順序決定部13は、重ね合わせた後の物品リストA及び物品リストBの全物品について衝突が起きず、且つ、搬送系2の状態が一致するという条件を満たすか否かの確認も行い、条件を満たす場合に、重ね合わせ可能と判定する。ステップS130又はステップS140において重ね合わせ可能と判定された場合、動作順序決定部13は、動作順序ai・bjを結合する。
次に、本実施形態に係る物流倉庫1の作用・効果について説明する。
物流倉庫1において、搬送順序情報取得部11は、自動倉庫100における物品150の保管状態に関する保管情報と、出庫レーン21(搬送レーン)における物品150の搬送順序とを関連付けた搬送順序情報を取得する。これに対し、動作順序決定部13は、取得された搬送順序情報に対応して搬送機22が採用する採用動作順序を決定するため、自動倉庫100における物品150の保管状態に応じて、適切な動作順序で搬送機22を動作させ、物品150の搬送効率を向上させることができる。ここで、例えば、動作順序決定部13が、搬送順序情報に対応してそのまま動作順序を演算しようとする場合、出庫レーン21へ搬送する物品150の数が多くなったときに、動作順序の演算が複雑になってしまう。これに対し、本実施形態に係る物流倉庫1では、分割処理部12が搬送順序情報を分割し、動作順序決定部13が分割処理部12による分割結果に基づいて採用動作順序を決定している。この場合、動作順序決定部13は、分割されることで物品数が抑制された状態にて動作順序を演算することができ、それらの動作順序を結合することで、搬送順序情報全体としての動作順序を決定することが可能となる。更に、動作順序情報記憶部15は、保管情報が関連付けられた特定物品数の物品の配列情報に対し、搬送機がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶している。そのため、動作順序決定部13は、分割処理部12による分割結果と、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報とを照らし合わせることで、分割された搬送順序情報に対する適切な動作順序を速やかに取得することができる。そのため、動作順序決定部13は、搬送順序情報全体としての動作順序を速やかに決定することが可能となる。以上より、搬送効率を向上させると共に、搬送機22の動作順序の演算処理時間を短縮することができる。
分割処理部12は、搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、動作順序決定部13は、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合することによって、採用動作順序を決定する。分割処理部12は、第1の物品リストの末尾の単数又は複数の末尾物品と、第2の物品リストの先頭の単数又は複数の先頭物品とが、同一となるように搬送順序情報を分割する。動作順序決定部13は、第1の動作順序のうちの末尾物品に対応する第1の動作ステップパターンと、第2の動作順序のうちの先頭物品に対応する第2の動作ステップパターンとを重ね合わせることで、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合してよい。この場合、動作順序決定部13は、第1の動作順序と第2の動作順序との結合部分において、予め動作順序情報記憶部15に記憶された搬送効率の良い動作ステップパターンを流用する形で、動作順序を結合することができる。
動作順序決定部13は、第1の動作ステップパターンと第2の動作ステップパターンとの重ね合わせが可能かを判定し、重ね合わせができないと判定した場合、第1の動作ステップパターン及び第2の動作ステップパターンの少なくとも一方に対して、搬送機22の動作を待機状態とする待機ステップを挿入してよい。この場合、動作順序決定部13は、何れかの動作ステップパターンに待機ステップを挿入するだけの簡単な処理にて、両者の動作ステップパターンを重ね合わせることが可能となる。
本発明は、上述の実施形態に限定されない。
例えば、上述の実施形態においては、図5に示すように、物品リストAの末尾物品と物品リストBの先頭物品とが同一となるように、搬送順序情報が分割されていた。これに代えて、図12に示すような制御部10が採用されてよい。図12に示す例において、分割処理部12は、物品リストA及び物品リストBが予め定められた特定物品数(図12では「特定物品数=2」となるように、搬送順序情報を分割している。また、動作順序決定部13は、物品リストAの最後尾の物品(2階の物品)の後に、物品リストBの最前の物品(1階の物品)が搬送機22で搬送されるように、物品リストAの動作順序ai及び物品リストBの動作順序bjを結合する。
ここで、動作順序決定部13が物品リストAの動作順序ai及び物品リストBの動作順序bjを結合するためには、次の「条件(i)、条件(ii)、条件(iii)」が満たされる必要がある。条件(i)は、「搬送機22内における各位置には、最高で1つの物品しか存在しない。」という条件である。条件(ii)は、「搬送機22の搬送動作(リフト動作)が発生する動作ステップが、物品リストAの動作順序aiと物品リストBの動作順序bjとで一致する。」という条件である。条件(iii)は、「物品リストAの動作順序ai及び物品リストBの動作順序bjの一方の動作順序において、リフト動作が発生する動作ステップでは、他方の動作順序に待機ステップを挿入できない。」という条件である。
図13~図17のモデル図を参照して、図12に示す処理内容の具体例について説明する。図13に示すように、「出庫順序1:3階の物品、出庫順序2:4階の物品、出庫順序3:2階の物品、出庫順序4:3階の物品、出庫順序5:4階の物品、出庫順序6:5階の物品」という搬送順序情報の入力に対して、分割処理部12が「3階の物品、4階の物品、2階の物品」という物品リストAと、「3階の物品、4階の物品、5階の物品」という物品リストBと、に分割したものとする。物品リストAの動作順序aiの動作ステップパターンの一例を図14に示す。物品リストBの動作順序bjの動作ステップパターンの一例を図15に示す。
上述のような物品リストAの動作順序aiと物品リストBの動作順序bjを結合するためには、動作順序決定部13は、前述の「条件(i)、条件(ii)、条件(iii)」を満たすように結合を行う。例えば、図16に示すように、動作順序決定部13は、物品リストAの全ての物品150が出庫レーン21に移動した状態で、物品リストBの全ての物品150を搬送機22に移動させる場合、「条件(i)、条件(ii)、条件(iii)」を満たし、物品リストAの動作順序ai及び物品リストBの動作順序bjを結合することができる。
一方、図17に示すように、物品リストAの最後尾の「2階の物品」が搬送機22に存在する状態で、物品リストBの全ての物品150を搬送機22に移動させた場合(図17の左側の状態)、次の動作ステップにおいて物品リストBの三つの物品150をリフトすると、物品リストAの最後尾の「2階の物品」が3階に移動してしまい、出庫レーン21へ移動させることができなくなってしまう(図17の右側の状態)。この状態は、条件(ii)を満たしていない状態であるため、動作順序決定部13は、図17のような態様にて、物品リストAの動作順序aiと物品リストBの動作順序bjとを結合することはできない。
以上より、図12に示す処理内容において、分割処理部12は、搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、動作順序決定部13は、動作順序情報記憶部15に記憶された動作順序情報に基づいて、第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合することによって、採用動作順序を決定する。分割処理部12は、第1の物品リスト及び第2の物品リストが予め定められた特定物品数となるように、搬送順序情報を分割し、動作順序決定部13は、第1の物品リストの最後尾の物品の後に、第2の物品リストの最前の物品が搬送機22で搬送されるように、第1の動作順序及び第2の動作順序を結合してよい。この場合、動作順序決定部13は、第1の物品リストの最後尾の物品と、第2の物品リストの最前の物品とが同一であるか否かに関わらず、両者の動作順序を結合することが可能となる。
なお、物流倉庫1は、図1に示すような構成に限定されない。また、搬送機22は、図2に示すような交互に上下動するような一対の収容棚を有するタイプのものでなくてよい。例えば、ロータリー式の搬送機(収容棚が一段ずつ一定方向に周回移動するとともに、収容棚が周回移動しない際には、物品が収容棚間で移動可能な搬送機)を採用してよい。また、搬送機として、図2に示すような垂直型の昇降機タイプのものではなく、水平型の搬送機が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、図5及び図7に示すように、物品リストAの末尾物品を単数とし、物品リストの先頭物品を単数として、両者を重ね合わせていた。これに代えて、末尾物品及び先頭物品を複数としてもよい。例えば、「出庫順序1:3階の物品、出庫順序2:4階の物品、出庫順序3:2階の物品、出庫順序4:3階の物品、出庫順序5:4階の物品、出庫順序6:5階の物品」という搬送順序情報を、「特定物品数=4」として、「3階の物品、4階の物品、2階の物品、3階の物品」という物品リストAと、「2階の物品、3階の物品、4階の物品、5階の物品」という物品リストBに分割してもよい。このとき、物品リストAの「2階の物品、3階の物品」を末尾物品とし、物品リストBの「2階の物品、3階の物品」を先頭物品としてもよい。
また、物流倉庫1は、図5に示すような重ね合わせに係る分割方法と、図12に示すような重ね合わせない分割方法の両方を行ってもよい。例えば、分割処理部12は、重ね合わせられる動作順序ai・bjの組み合わせが存在していない場合、図12の分割方法に切り替えてもよい。
1…物流倉庫、10…制御部、11…搬送順序情報取得部、12…分割処理部、13…動作順序決定部、15…動作順序情報記憶部、21…出庫レーン(搬送レーン)、22…搬送機、100…自動倉庫、121…入庫レーン(搬送レーン)。

Claims (4)

  1. 物品を保管する自動倉庫と、
    所定の順序に並べられた複数の前記物品を搬送する搬送レーンと、
    前記搬送レーンと前記自動倉庫との間に設けられた搬送機と、
    少なくとも前記搬送機を制御する制御部と、を備える物流倉庫であって、
    前記制御部は、
    前記自動倉庫における前記物品の保管状態に関する保管情報と、前記搬送レーンにおける前記物品の搬送順序とを関連付けた搬送順序情報を取得する搬送順序情報取得部と、
    前記保管情報が関連付けられた特定物品数の前記物品の配列情報に対し、前記搬送機がどのような順序で動作するかを示す動作順序情報を記憶する動作順序情報記憶部と、
    前記搬送順序情報取得部によって取得された前記搬送順序情報を分割する分割処理部と、
    前記分割処理部による分割結果、及び前記動作順序情報記憶部に記憶された前記動作順序情報に基づいて、前記搬送順序情報に対応して前記搬送機が採用する採用動作順序を決定する動作順序決定部と、を備える、物流倉庫。
  2. 前記分割処理部は、前記搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、
    前記動作順序決定部は、前記動作順序情報記憶部に記憶された前記動作順序情報に基づいて、前記第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び前記第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、前記第1の動作順序及び前記第2の動作順序を結合することによって、前記採用動作順序を決定し、
    前記分割処理部は、前記第1の物品リストの末尾の単数又は複数の末尾物品と、前記第2の物品リストの先頭の単数又は複数の先頭物品とが、同一となるように前記搬送順序情報を分割し、
    前記動作順序決定部は、前記第1の動作順序のうちの前記末尾物品に対応する第1の動作ステップパターンと、前記第2の動作順序のうちの前記先頭物品に対応する第2の動作ステップパターンとを重ね合わせることで、前記第1の動作順序及び前記第2の動作順序を結合する、請求項1に記載の物流倉庫。
  3. 前記動作順序決定部は、前記第1の動作ステップパターンと前記第2の動作ステップパターンとの重ね合わせが可能かを判定し、重ね合わせができないと判定した場合、前記第1の動作ステップパターン及び前記第2の動作ステップパターンの少なくとも一方に対して、前記搬送機の動作を待機状態とする待機ステップを挿入する、請求項2に記載の物流倉庫。
  4. 前記分割処理部は、前記搬送順序情報を搬送順に少なくとも第1の物品リスト、及び第2の物品リストに分割し、
    前記動作順序決定部は、前記動作順序情報記憶部に記憶された前記動作順序情報に基づいて、前記第1の物品リストに対応する第1の動作順序、及び前記第2の物品リストに対応する第2の動作順序を取得し、前記第1の動作順序及び前記第2の動作順序を結合することによって、前記採用動作順序を決定し、
    前記分割処理部は、前記第1の物品リスト及び前記第2の物品リストが予め定められた特定物品数となるように、前記搬送順序情報を分割し、
    前記動作順序決定部は、前記第1の物品リストの最後尾の物品の後に、前記第2の物品リストの最前の物品が前記搬送機で搬送されるように、前記第1の動作順序及び前記第2の動作順序を結合する、請求項1に記載の物流倉庫。
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