JP2022177987A - 砕氷船及び砕氷船の設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】付加物を用いることなく、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる、砕氷船及び砕氷船の設計方法を提供する。【解決手段】第一実施形態に係る砕氷船1は、氷板を割りながら前進可能な砕氷船であって、船側部2と船底部3との境界線を構成するように形成されたチャイン4を備えている。チャイン4の始点P1は、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して0~50%上方の範囲(第一領域A1及び第二領域A2を含む範囲)内で任意に設定することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、砕氷船及び砕氷船の設計方法に関し、特に、船尾部付近の船体外板形状に特徴を有する砕氷船及び砕氷船の設計方法に関する。
砕氷船は、船首部で氷板を割りながら前進する船舶である。砕氷後の氷片は、船体の前進とともに水面下に沈み込み船体の舷側に並んで後方へ流れる。舷側に並んだ氷片は、通常の連続的な曲線による断面形状からなる船尾形状では、船尾部に向かうにしたがって内側に移動し、推進器に流れ込みやすい。氷片が推進器まで流れると、氷片がプロペラに衝突・粉砕されることによるトルク増加やスラスト低下が起こり、推進効率が低下する。
この氷片とプロペラとの干渉を抑制するために、特許文献1に記載された発明では、船底と舷側の交差部にチャインを形成し、船体中央部から船尾に向けて後方の部分でチャインの外側にビルジキールを配置している。
特許第2837930号
特許文献1に記載されたビルジキールのように、氷片の流れを変えるための付加物は有効な手段の一つである一方、付加物と氷片との干渉により推進抵抗が増加することとなる。また、氷片との接触により付加物が損傷しやすいという問題もある。また、付加物は、平水中(氷のない水域)の推進抵抗を増加させ、推進効率を低下させる原因となる。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、付加物を用いることなく、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる、砕氷船及び砕氷船の設計方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、氷板を割りながら前進可能な砕氷船であって、船側部と船底部との境界線を構成するように形成されたチャインを備え、前記チャインは、プロペラ中心高さを基準として、プロペラ直径に対して0~50%上方の範囲に始点を有する、ことを特徴とする砕氷船が提供される。
前記チャインは、前記プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して25%上方から水面の範囲に終点を有していてもよい。
前記チャインは、前記プロペラ直径に対して0~25%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して50%上方から水面の範囲に終点を有していてもよい。
前記チャインは、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して50%上方から水面の範囲に終点を有していてもよい。
前記チャインは、前記プロペラ直径に対して0~25%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に終点を有していてもよい。
前記チャインは、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に終点を有していてもよい。
前記チャインは、長手方向に複数に分割されていてもよい。
また、本発明によれば、氷板を割りながら前進可能な砕氷船の設計方法であって、プロペラの位置を基準にして、船側部と船底部との境界線を構成するようにチャインを形成した、ことを特徴とする砕氷船の設計方法が提供される。
前記チャインの始点は、プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して0~50%上方の範囲に設定されていてもよい。
前記チャインの終点は、プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して25%上方から水面の範囲に設定されていてもよい。
上述した本発明に係る砕氷船によれば、推進器を構成するプロペラの位置を基準にして、船側部と船底部との境界線を構成するように、所定の範囲にチャインを形成したことにより、氷片の船底部への移動を規制することができ、付加物を用いることなく、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。 本発明の第一実施形態に係る砕氷船を示す横断面線図である。 比較例の砕氷船を示す横断面線図である。 氷片干渉影響度を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る砕氷船を示す横断面線図である。 本発明の第三実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。 本発明の第四実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。 本発明の第五実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。 本発明の第六実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。
以下、本発明の実施形態について図1~図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。図2は、本発明の第一実施形態に係る砕氷船を示す横断面線図である。
本発明の第一実施形態に係る砕氷船1は、例えば、図1及び図2に示したように、氷板を割りながら前進可能な砕氷船であって、船側部2と船底部3との境界線を構成するように形成されたチャイン4を備えている。また、本実施形態に係る砕氷船1は、船底部3に沿って配置されたビルジキール等の付加物を備えていない。なお、図1に一点鎖線で示した境界線Lbは、説明の便宜上、船側部2と船底部3との境界をイメージしやすくするために記載した概念的なものである。
また、図1では、砕氷船1の船体の最大幅後端部Wよりも後方の船尾部のみを図示している。また、図2では、砕氷船1の左舷側のみを図示している。また、図2に示した横断面線図は、最大幅後端部Wからプロペラ位置Pに向かって一定の間隔で船体を鉛直方向に切断し、断面形状を重ねて表示して二次元化したものである。
船側部2は、船体の側面を構成する船側外板によって構成される部分である。例えば、図2に示したように、船側部2は、略鉛直面により構成される鉛直面部21と、船底部3に向かって横幅が狭くなるように構成された傾斜面部22と、を備えている。傾斜面部22は、平面によって構成されていてもよいし、湾曲面を含んでいてもよい。
船底部3は、船体の下面を構成する船底外板によって構成される部分である。例えば、図2に示したように、船底部3は、略水平面により構成される水平面部31と、船側部2に向かって深さが浅くなるように構成された勾配面部32と、を備えている。勾配面部32は、平面によって構成されていてもよいし、湾曲面を含んでいてもよい。
ところで、従来の砕氷船は、図2に一点鎖線で示したように、船側部と船底部とを繋ぐ湾曲部を構成するビルジ部Cを備えている。本実施形態に係るチャイン4は、従来のビルジ部Cに先端が尖った形状を有する尾根又は稜線を形成したものである。チャイン4は、例えば、船側部2の傾斜面部22の延長部分と船底部3の勾配面部32の延長部分とによって構成される。
一般に、船体の容積は定まっているため、チャイン4を形成して船体に凸部を形成した場合には、その分だけ別の部分に凹部を形成する必要がある。本実施形態では、船尾側の船底部3の勾配面部32に凹部を形成している。
船体の長手方向に長いチャイン4を形成した場合、平水中の推進抵抗が増加するため、チャイン4を形成する範囲はできるだけ少ない方が好ましい。そこで、本実施形態に係る砕氷船1の設計方法では、プロペラ5の位置を基準にしてチャイン4を形成している。
砕氷船1は、船尾部に推進器を構成するプロペラ5を備えている。砕氷船1は、例えば、二軸又は三軸の多軸船であり、プロペラ5は、例えば、左舷又は右舷に配置されたウィングプロペラである。なお、図1において、プロペラ5以外の推進器に関する構成部品(プロペラシャフト、舵等)については図を省略してある。
図1に示したように、プロペラ5のプロペラ直径をDとし、プロペラ5の回転中心Oから水平に引いた直線をプロペラ中心高さL0とする。プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して25%上方の位置に引いた直線をL25とする。また、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して50%上方の位置(すなわち、プロペラ5の頂点T)に引いた直線をL50とする。
また、砕氷船1に対する水面Sの位置に引いた直線をLsとする。水面Sの位置は、砕氷船1の積荷、燃料、バラスト水等の重量によって軽喫水から満載喫水の範囲で変動する。直線L50~Lsの範囲は、プロペラ直径Dに対して50%を超えているためプロペラ5よりも上方の位置を意味することとなる。
図2に示したように、プロペラ中心高さL0を含む水平面及び直線L25を含む水平面によって形成される高さ方向の領域を第一領域A1と定義し、直線L25を含む水平面及び直線L50を含む水平面によって形成される高さ方向の領域を第二領域A2と定義し、直線L50を含む水平面及び水面Sによって形成される高さ方向の領域を第三領域A3と定義する。
チャイン4の船首側の端点を始点P1とし船尾側の端点を終点P2と定義すれば、図2に示したように、チャイン4の始点P1は第一領域A1に設定され、チャイン4の終点P2は第三領域A3に設定される。したがって、チャイン4は、第二領域A2の全域に渡って形成される。また、チャイン4は、船体表面を流れる水流の流れる方向を考慮して、終点P2が始点P1よりも上方に設定される。
チャイン4を有しない従来の砕氷船では、氷片IPは矢印で示したように船底部に沿って移動し、プロペラ5に流れ込むこととなる。
それに対して、本実施形態に係る砕氷船1では、氷片IPが船底部3に回り込む場所に凸形状を有するチャイン4を設けたことにより、氷片IPが船底部3に回り込むためには水の抵抗を受けながら船側部2から船底部3に向かって回転運動する必要があり、その分だけ大きな運動エネルギーが必要となる。
したがって、氷片IPが船底部3に流れ込む移動を規制することができ、ビルジキール等の付加物を用いることなく、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる。また、本実施形態に係る砕氷船1では付加物を用いてないことから、付加物と氷片IPとの干渉による推進抵抗の増加、氷片IPとの接触による付加物の損傷等の問題の発生を防止することができる。
ここで、図3は、比較例の砕氷船を示す横断面線図である。図3に記載した比較例の砕氷船1′は、チャイン4′の始点P1′をプロペラ中心高さL0より下方に設定し、チャイン4′の終点P2′を第一領域A1に設定したものである。すなわち、比較例は、図2に示した第一実施形態に係るチャイン4よりも深い位置にチャイン4′を形成したものである。なお、砕氷船1′は、第一実施形態に係る砕氷船1と同様に、船側部2′、船底部3′、プロペラ5′等を備えている。
かかる比較例の船型モデルと上述した第一実施形態の船型モデルを用いて氷片干渉影響度を計測した結果を図4に示す。図中、黒塗りした棒グラフは、チャイン4,4′を有しない従来の船体形状の試験結果を意味し、白塗りした棒グラフは、チャイン4,4′を有する船体形状を意味している。
氷片干渉影響度は、各船型モデルの推進性能を計測し、推進性能の改善率をもとに氷片干渉影響度を0~100の範囲で数値化したものである。推進性能が改善した場合は氷片干渉影響度が低い数値となり、推進性能が改善しない場合は氷片干渉影響度が高い数値となる。
図4に示したように、図3に示した比較例では、チャイン4′の有無により氷片干渉影響度に大きな変化はなく、解析精度を考慮すれば略同等の氷片干渉影響度となった。
それに対して、図2に示した第一実施形態では、チャイン4を形成することにより、推進性能を改善することができ、氷片干渉影響度を10%以上も低減することができた。
チャイン4を形成する範囲は、砕氷船1の船体形状によって異なるものであるが、上述した試験結果を踏まえれば、チャイン4は、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して0~50%上方の範囲に始点P1を有することが好ましいと考えられる。また、チャイン4は、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して25%上方から水面Sの範囲に終点P2を有することが好ましいと考えられる。
次に、本発明の他の実施形態に係る砕氷船1について、図5~図8を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明の第二実施形態に係る砕氷船を示す横断面線図である。図6は、本発明の第三実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。図7は、本発明の第四実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。図8は、本発明の第五実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。図9は、本発明の第六実施形態に係る砕氷船を示す部分側面図である。なお、上述した第一実施形態に係る砕氷船1と同じ構成部品については同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図5に示した第二実施形態は、図2に示した第一実施形態と同様に、チャイン4の始点P1を第一領域A1に設定し、チャイン4の終点P2を第三領域A3に設定したものである。第二実施形態に係るチャイン4は、第一実施形態よりも船体の長手方向に長く形成されている。このように、チャイン4の始点P1は第一領域A1内において任意の位置に設定することができ、チャイン4の終点P2は第三領域A3内において任意の位置に設定することができる。
図6に示した第三実施形態は、チャイン4の始点P1を第二領域A2に設定し、チャイン4の終点P2を第三領域A3に設定したものである。このように、チャイン4の始点P1の位置を第一領域A1の一つ上の第二領域A2に設定した場合であっても、第一実施形態と同様に、氷片IPが船底部3に流れ込む移動を規制することができ、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる。
図7に示した第四実施形態は、チャイン4の始点P1を第一領域A1に設定し、チャイン4の終点P2を第二領域A2に設定したものである。このように、チャイン4の終点P2の位置を第三領域A3の一つ下の第二領域A2に設定した場合であっても、第一実施形態と同様に、氷片IPが船底部3に流れ込む移動を規制することができ、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる。
図8に示した第五実施形態は、チャイン4の始点P1を第二領域A2に設定し、チャイン4の終点P2も同じ第二領域A2に設定したものである。ただし、終点P2は始点P1よりも上方の位置に設定される。
このように、チャイン4の始点P1及び終点P2を同じ第二領域A2に設定した場合であっても、第一実施形態と同様に、氷片IPが船底部3に流れ込む移動を規制することができ、船尾部付近の船体外板形状により推進効率の低下を抑制することができる。
上述した第一実施形態~第五実施形態に係る砕氷船1によれば、チャイン4の始点P1は、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して0~50%上方の範囲(第一領域A1及び第二領域A2を含む範囲)内で任意に設定することができる。
また、チャイン4の終点P2は、プロペラ中心高さL0を基準として、プロペラ直径Dに対して25%上方から水面Sの範囲(第二領域A2及び第三領域A3)内で任意に設定することができる。ただし、終点P2は始点P1よりも上方の位置に設定される。
また、上述した第一実施形態~第五実施形態に係る砕氷船1によれば、チャイン4は、少なくとも第二領域A2にチャイン4の一部が含まれていることが好ましいものと考えられる。
図9に示した第六実施形態は、チャイン4を長手方向に二つに分割して配置したものである。このようにチャイン4を分割した場合であっても、始点P1はチャイン4全体の船首側の端点であり、終点P2はチャイン4全体の船尾側の端点である。なお、チャイン4は、長手方向に三つ以上の複数に分割してもよい。
なお、上述した第一実施形態~第六実施形態では、プロペラ5が二軸船又は三軸船のウィングプロペラである場合を想定して説明しているが、チャイン4を設定する際に基準とするプロペラ5は、単軸船のプロペラであってもよいし、四軸以上の多軸船のウィングプロペラであってもよいし、多軸船のセンタープロペラであってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 砕氷船
2 船側部
3 船底部
4 チャイン
5 プロペラ
21 鉛直面部
22 傾斜面部
31 水平面部
32 勾配面部
A1 第一領域
A2 第二領域
A3 第三領域
D プロペラ直径
P1 始点
P2 終点

Claims (10)

  1. 氷板を割りながら前進可能な砕氷船であって、
    船側部と船底部との境界線を構成するように形成されたチャインを備え、
    前記チャインは、プロペラ中心高さを基準として、プロペラ直径に対して0~50%上方の範囲に始点を有する、
    ことを特徴とする砕氷船。
  2. 前記チャインは、前記プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して25%上方から水面の範囲に終点を有する、請求項1に記載の砕氷船。
  3. 前記チャインは、前記プロペラ直径に対して0~25%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して50%上方から水面の範囲に終点を有する、請求項2に記載の砕氷船。
  4. 前記チャインは、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して50%上方から水面の範囲に終点を有する、請求項2に記載の砕氷船。
  5. 前記チャインは、前記プロペラ直径に対して0~25%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に終点を有する、請求項2に記載の砕氷船。
  6. 前記チャインは、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に始点を有し、前記プロペラ直径に対して25~50%上方の範囲に終点を有する、請求項2に記載の砕氷船。
  7. 前記チャインは、長手方向に複数に分割されている、請求項1に記載の砕氷船。
  8. 氷板を割りながら前進可能な砕氷船の設計方法であって、
    プロペラの位置を基準にして、船側部と船底部との境界線を構成するようにチャインを形成した、
    ことを特徴とする砕氷船の設計方法。
  9. 前記チャインの始点は、プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して0~50%上方の範囲に設定される、請求項8に記載の砕氷船の設計方法。
  10. 前記チャインの終点は、プロペラ中心高さを基準として、前記プロペラ直径に対して25%上方から水面の範囲に設定される、請求項8に記載の砕氷船の設計方法。

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