JP2013159245A - 二軸船尾双胴型船舶および二軸船尾双胴型船舶の設計方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】船体1の船尾2にスケグ3およびスケグ4を有しており、プロペラ5およびプロペラ6が二軸で駆動される二軸船尾双胴型船舶100において、スケグ3とスケグ4との間に形成されるトンネル部7の上下方向の中央部8に船体外板9を隆起させる外板隆起手段10を備えることにより、トンネル部7の流れを改善する。
【選択図】図1
Description
しかし、同文献に開示されている双胴船は、トンネル部トップ中央部に船外機が一つ設けられているいわゆる一軸双胴船である。また、飛沫の低減を目的としたものであり、省エネルギー化を実現するものではない。
トンネル部の上下方向の中央部に外板隆起手段を備えることにより、船底及びスケグの内側からなるトンネル部内の流れがトンネル部の船体外板表面から剥離することを抑制し、トンネル部の流れを改善することができる。
上記の構成により、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制することができる。ここで、「変曲点」とは、その点において隆起形状の外形線の隣接した部分の接線同士の傾きの変化方向が変わる(例えば、時計回り方向から反時計回り方向へ変化、またはその逆の変化など)点、あるいは隆起形状の外形線の接線が船体外板の外形線と交差を生じる点をいう。そして、「前記外板隆起手段の周辺を含めた隆起形状が、前記船体を側面視した状態で前記プロペラの前方に変曲点を有していない」とは、前後方向に平行な鉛直面により外板隆起手段付近を切断した場合の外形を示す外形線のプロペラの前方において、前後で曲率の大きく変わる変曲点が存在しないことをいう。
上記の構成により、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制することができる。
上記のようにプロペラの回転方向をいわゆる内回りとすれば、トンネル部内に生じる強い上昇流を外板隆起手段によりプロペラに対するカウンターフローとして利用することができる。
上記の構成により、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制することができる。
上記の構成により、複数の外板隆起手段を用いて、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制することができる。
ここで、「紡錘形」とは、円柱状でまん中が太く両端が次第に細くなる立体形状をいう。また、紡錘形の一部を成すとは、紡錘形の表面の一部が外板隆起手段の表面を構成するように、紡錘形の一部を用いて外板隆起手段を形成していることをいう。外板隆起手段を上記のように構成すれば、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制できる。
ここで、「フレア形」とは、カールした形をいう。外板隆起手段を上記のように構成すれば、トンネル部内の流れを改善し、剥離を抑制できる。
上記の構成によれば、捻った形状のスケグによりトンネル部の流れをさらに内側に向けカウンターフローを強め、伴流利得を増やすことができる。
上記の構成によれば、スケグ後方のプロペラの回転方向と逆方向の流れを積極的にカウンターフローとして利用することが可能となり、伴流利得を増やすことができる。
上記の構成によれば、スケグ後方のプロペラの回転方向と逆方向の流れを的確にカウンターフローとして利用して、伴流利得を増やすことができる。
ここで、「循環」とは、流れの中の閉曲線に沿った各点の接線方向のベクトルと線分の積を全周積分して求めるものである流体力学で言う循環だけでなく、プロペラが回転する円周に沿った流れのベクトルを使って循環的に求めるものを含んだ広義のものをも含んだ概念をいう。
上記形状設計工程によれば、プロペラ向かう流れと流れの剥離の防止の関係において、外板隆起手段および二つのスケグ形状および位置を最適化することができる。
上記位置セット工程によれば、スケグ後方のプロペラの回転方向と逆方向の流れを利用して、伴流利得を増やすために適した位置にプロペラを配置できる。
上記位置セット工程によれば、プロペラ回転面流に加えて、全体の流れをも考慮した位置にプロペラを配置できる。
また、外板隆起手段の周辺を含めた形状がプロペラの前方に変曲点を有していないことにより変曲点近傍で剥離が生じることを防止できる。
また、外板隆起手段をプロペラの中心軸の上下にわたり配置することにより、プロペラ近傍のスケグ後端の剥離を抑制することが可能となる。
また、プロペラの回転方向をいわゆる内回りとすれば、トンネル部内に生じる強い上昇流を外板隆起手段によりプロペラに対するカウンターフローとして利用することができる。
また、外板隆起手段の隆起量をプロペラの中心軸に近づくに従って増加させることにより、プロペラに対するカウンターフローを有効に強め、またプロペラ近傍のスケグ後端における剥離を抑制できる。
また、スケグの下端をトンネル部の内側に向けて捻った形状とすることによりトンネル部の流れをさらに内側に向けカウンターフローを強め、伴流利得を増やすことができる。
また、プロペラの伴流利得を増やす構成とすれば、二重反転効果によりプロペラの推進効率を向上させることが可能となる。
また、傾斜角が15度以上となるとトンネル部内において流れの剥離が生じ易くなるが、外板隆起手段により剥離を抑えてトンネル部の流れを改善することにより船体の抵抗を低減して、推進効率を向上させることが可能となる。
また、外板隆起手段を後付して形成することにより、既存船にも外板隆起手段を採用することができ、取り替えやメンテナンスも容易にできる。
本発明の二軸船尾双胴型船舶を設計方法によれば、外板隆起手段および二つのスケグの形状および位置を最適化することにより、船体の抵抗を低減して、推進効率を向上させた二軸船尾双胴型船舶を設計することが可能となる。
また、位置セット工程により伴流利得を増やすために適した位置にプロペラを配置することにより、二重反転効果を考慮したプロペラの推進効率の良好な二軸船尾双胴型船舶を設計することが可能となる。この場合、回転面流評価工程および全体評価工程の評価結果に基づいてプロペラを配置すれば、プロペラの推進効率をさらに良好にすることが可能となる。
また、トンネル部の傾斜角やトンネル部の形状によってはトンネル部内において流れの剥離を生ずる場合があった。
上記の問題を解決するために、トンネルの上部船底を下方に隆起させ流れが剥離しないよう、また流れが外側に向かい、プロペラと反対方向の流れを促進するようにする。具体的には、プロペラ取り付け位置に近づくにつれ隆起量を大きくして、トンネル内に好ましい流れを作る。この構成によれば、トンネルの傾斜角が大きかったり、形状が剥離しやすい形状であってもトンネル部内の流れの剥離を抑制することが可能となる。また、スケグに捻りを与えた場合には、スケグの内側やスケグの後端に生じる局所的な流れの剥離を抑制することができる。また、スケグに捻りを与えない場合であっても、同様の効果を奏するものと考えられる。
以下、図面を参照して本発明を二軸船尾双胴型船舶として実施する実施形態について説明する。
図1(a)は本実施形態の二軸船尾双胴型船舶を船尾側からみた配面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視断面図である。同図に示すように、本実施形態の二軸船尾双胴型船舶100は、船体1の船尾2に二つのスケグ3・スケグ4を有しており、2つのプロペラ5・プロペラ6が別の回転軸すなわち二軸で駆動される二軸船尾双胴型船舶である。スケグ3とスケグ4との間に形成されるトンネル部7の上下方向の中央部8に船体外板9を隆起させる外板隆起手段10を備えている。この外板隆起手段10により、トンネル部7内の流れがトンネル部7内表面から剥離すること、また局所的に剥離することを抑制し、トンネル部7の流れを改善することができる。
また、推進手段とは、プロペラを駆動して船舶を推進する手段をいい、一般的な船舶に用いられるスクリュー・プロペラ、二重反転プロペラ、ノズル・プロペラなどを駆動する主機関、または電動機駆動による電気ポッド推進器、機械式ドライブ(Zドライブ)などのポッド推進器などを含んでいる。
また、図1(b)にBで示すように、プロペラ5・プロペラ6は、側面から見たとき外板隆起手段10と重なる位置に配置されている。すなわち、外板隆起手段10が、プロペラ5・プロペラ6の前後にわたり配置されている。
そして、外板隆起手段10の隆起量Cは、プロペラ5・プロペラ6の中心軸Dに近づくに従って増加するように構成されている。また、外板隆起手段10は、船体1を側面視した状態で、プロペラ5・プロペラ6の中心軸Dの上下にわたり配置されている。
これらの構成により、トンネル部7内の流れの剥離を抑制し、特にスケグ3・スケグ4の後端の剥離を抑制する効果を向上させることができる。このスケグ3・スケグ4の後端の剥離を抑制することにより、プロペラ5・プロペラ6への流れが乱れることへの影響を抑制し、振動やキャビテーションの発生を防止することもできる。また、プロペラ5・プロペラ6の中心軸Dの下方にも外板隆起手段10の一部が存在しているためプロペラ5・プロペラ6に対するカウンターフローを有効に強めることができる。
これにより、トンネル部7の流れを整えること、すなわち、トンネル部7における流れをそのままの状態でプロペラ5・プロペラ6まで到達させることができる。このため、外板隆起手段10は、プロペラ5・プロペラ6の位置に達するまで、その隆起量がトンネル部7の幅の増大に対応するように変化する構成とすることが好ましい。ここで、外板隆起手段10の隆起量がトンネル部7の幅の増大に対応するとは、トンネル部7の幅が増大する領域において、流れの剥離を抑制する効果が得られるように、外板隆起手段10の隆起量を変化させることをいう。例えば、トンネル部7の幅の増大によるトンネル部7内の断面積(船体1の前後方向の直線に対する垂直面の断面積)が略一定になるように、外板隆起手段10の隆起量を変化させる構成を採用することができる。
これらの図に示すように、船尾側から前方視した状態で左側に位置するプロペラ5を時計回りに、右側に位置するプロペラ6を反時計回りに設定している。このように、いわゆる内回りとすることにより、トンネル部7内の流れFを利用して伴流利得を増やし、二重反転効果により推進効率を向上させることが可能となる。ただし、プロペラ5・プロペラ6の回転方向は、内回りに限られるものではなく、外回りとすることもできる。
スケグ3・スケグ4の「センター軸E」とは、船舶の進行方向に垂直な平面で切断した断面の重心付近を、船舶前方から後方まで結んだ線のように、スケグ3・スケグ4の内部を貫く軸のことをいう。
図3(a)および図3(d)に示すように、外板隆起手段10Aの形状は、紡錘形の一部を成すものである。外板隆起手段10として、紡錘形の一部を成す形状のものを用いることは、トンネル部7内の流れを改善するために好適である。図3(a)に示した外板隆起手段10の形状は、図3(b)に示すように船尾側を切り取った形状の外板隆起手段10A1としてもよく、また、図3(c)に示すように船首側を切り取った形状の外板隆起手段10A2としてもよい。
図4(a)に示すように、稜線を有する外板隆起手段10Bを用いることもできる。このように稜線を有する場合は、図4(a)に示す頂上部の両側が船体外板9とは反対側に突出する曲線となった形状の外板隆起手段10B1、図4(b)に示す頂上部の両側が直線となった形状の外板隆起手段10B2、図4(c)に示す頂上部の両側が船体外板9側に突出する曲線となった形状すなわちフレア形の外板隆起手段10B3などとして構成することができる。
外板隆起手段10は、全体が同じ断面形状のものとして構成しても、複数の断面形状の部分を備えたものとして構成してもよい。また、図3(a)〜図3(c)同様、その1部を取り除いて構成してもよい。
図5(a)に示すように、頂上部が平面により構成された外板隆起手段10Cを用いることもできる。頂上部を平面とした場合、図5(a)に示す頂上部の両側が船体外板9とは反対側に突出する曲線となった形状の外板隆起手段10C1、図5(b)に示す頂上部の両側が直線となった形状の外板隆起手段10C2、図5(c)に示す頂上部の両側が船体外板9側に突出する曲線となった形状すなわちフレア形の外板隆起手段10C3などとして構成することができる。
外板隆起手段10は、全体が同じ断面形状のものとして構成しても、複数の断面形状の部分を備えたものとして構成してもよい。また、外板隆起手段10Aと外板隆起手段10B・10C同様、その1部を取り除いて構成してもよい(図3(a)〜図3(c)参照)。
図6(a)は、図3(a)に示した外板隆起手段10Aを、船首側と船尾側とが反対になるように配置した外板隆起手段10Dを示している。上述した外板隆起手段はいずれも、船尾側と船首側で反対になるように配置することとしてもよい。図8(b)に示すように、複数の外板隆起手段10Eを備えた構成としてもよい。図8(c)に示すような別の形状の外板隆起手段10Fとすることもできる。
以下、図面を参照して本発明を二軸船尾双胴型船舶の設計方法として実施する実施形態について説明する。
図7は本実施形態の二軸船尾双胴型船舶の設計方法のフローチャートである。
同図に示すように、設計開始時点において、offset、IGESなどの船型形状データを集める(S10)。続いて、外板隆起手段の形状および位置が、船体および流場に及ぼす影響を評価する(S20)。
S20において、船体に及ぼす影響は、全抵抗係数、形状影響係数、船体表面圧分布、船体表面限界流線等で評価する。また、流場に及ぼす影響は、プロペラ面内で、流速分布・周方向平均速度分布で評価する。
S40において、外板隆起手段の最適形状および位置を得ることができたかを判断する(S50)。そして、S50において最適形状および位置を得ることができたと判断された場合(YES)、その形状および位置を外板隆起手段の最適形状・最適位置とする(S60)。また、S50において最適形状および位置を得ることができなかったと判断された場合(NO)、再度S30に戻る。
目的関数に見合った最適形状および位置を探索する工程(S40)は、例えば、プロペラの回転面における流れを評価する回転面流評価工程(S41)と、二つのスケグおよび外板隆起手段による船体への影響を評価する全体評価工程(S42)とを備えたものとすることができる。
回転面流評価工程(S41)においては、回転面流として、プロペラ半径の70%位置での旋回流強さ、プロペラ面を船首側から船尾側に通過する流れを示す(公称伴流係数)等を用いることができる。
また、全体評価工程(S42)において、スケグおよび外板隆起手段による船体への影響として、全抵抗係数、形状影響係数、伝達馬力等を用いることができる。
S40が上記工程を備えている場合、外板隆起手段の最適形状・最適位置を決定する(S60)形状設計工程では、回転面流評価工程(S41)および全体評価工程(S42)において得られた結果に基づいて、外板隆起手段および二つの前記スケグの形状を設計する。
位置セット工程(S70)により、スケグ後方のプロペラの回転方向と逆方向の流れを利用して、伴流利得を増やすために適した位置にプロペラを配置できる。したがって、二重反転効果を考慮したプロペラ推進効率の良好な二軸船尾双胴型船舶を設計することが可能となる。
〔実施例〕
実施例として、図1に示した第1の実施形態の二軸船尾双胴型船舶の模型について、水槽実験を行い船舶全体の抵抗およびプロペラ面への伴流の測定を行った。
図8(a)は比較例の二軸船尾双胴型船舶を船尾側からみた背面図であり、図8(b)は図8(a)のH−H線矢視断面図である。同図に示す比較例の二軸船尾双胴型船舶200は、外板隆起手段10を備えていない点のみにおいて、図1に示した実施例と異なっている。
図9は参考例の二軸船尾双胴型船舶を船尾側からみた背面図を示している。同図に示すように参考例の二軸船尾双胴型船舶は、外板隆起手段10を備えていない点に加えて、スケグ3・スケグ4が、トンネル部7の内側に向けて捻った形状ではなく、真っ直ぐ下方に伸びた形状をしている点において、図1に示した実施例と異なっている。
また、プロペラの回転面における流れの評価(回転面流評価工程)の結果として得られた公称伴流係数(図12、図13参照)、ならびにスケグおよび外板隆起手段による船体への影響の評価(全体評価工程)の結果として得られた全抵抗計数(図10、図11、図14参照)に基づいて、外板隆起手段および二つのスケグの形状を設計すること(形状設計工程)により、プロペラ向かう流れと流れの剥離の防止の関係において、外板隆起手段ならびに二つのスケグの形状および位置を最適化できることが分かった。
2 船尾
3,4 スケグ
5,6 プロペラ
7 トンネル部
8 上下方向の中央部
9 船体外板
10 外板隆起手段
100 二軸船尾双胴型船舶
E スケグのセンター軸
D プロペラの中心軸
Claims (16)
- 船体の船尾に二つのスケグを有し複数のプロペラが二軸で駆動される二軸船尾双胴型船舶において、
二つの前記スケグ間に形成されるトンネル部の上下方向の中央部に船体外板を隆起させる外板隆起手段を備え、前記外板隆起手段により前記トンネル部の流れを改善したことを特徴とする二軸船尾双胴型船舶。 - 前記外板隆起手段の周辺を含めた隆起形状が、前記船体を側面視した状態で前記プロペラの前方に変曲点を有していないことを特徴とする請求項1に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記船体を側面視した状態で、前記外板隆起手段が前記プロペラの中心軸の上下にわたり配置されていることを特徴とする請求項2に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記プロペラの回転方向を、前記船尾側から前方視した状態で左側に位置するプロペラを時計回りに、右側に位置するプロペラを反時計回りに設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記船体を側面視した状態で、前記外板隆起手段の隆起量を前記プロペラの中心軸に近づくに従って増加させたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記外板隆起手段を複数備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記外板隆起手段の形状は、紡錘形の一部を成すことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記外板隆起手段の形状は、フレア形を成すことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 二つの前記スケグの下端を、前記トンネル部の内側に向けて捻った形状としたことを特徴とする請求項1から請求項8のうちの1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記プロペラの中心軸を前記スケグのセンター軸からそれぞれオフセットを持たせて位置設定したことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記位置設定は、前記プロペラの周方向の流れの速度の平均値あるいは前記プロペラの半径方向の循環の強さに基づいて設定したことを特徴とする請求項10に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記トンネル部の前記船体外板の水平方向に対して成す傾斜角が15度以上であることを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 前記外板隆起手段を前記トンネル部の前記船体外板に後付して備えたことを特徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか1項に記載の二軸船尾双胴型船舶。
- 船体の船尾に二つのスケグを有し複数のプロペラが二軸で駆動され、二つの前記スケグ間に形成されるトンネル部の上下方向の中央部の船体外板に有する外板隆起手段を備えた二軸船尾双胴型船舶の設計方法であって、
前記プロペラの回転面における流れを評価する回転面流評価工程と、
二つの前記スケグおよび前記外板隆起手段による船体への影響を評価する全体評価工程と、
前記回転面流評価工程および前記全体評価工程の評価結果に基づいて、前記外板隆起手段および二つの前記スケグの形状を設計する形状設計工程
を備えていることを特徴とする二軸船尾双胴型船舶の設計方法。 - 前記プロペラの周方向の流れの速度の平均値あるいは前記プロペラの半径方向の循環の強さに基づいて、前記プロペラの回転中心を前記スケグのセンター軸からそれぞれオフセットを持たせて位置設定する位置セット工程を有することを特徴とする請求項14に記載の二軸船尾双胴型船舶の設計方法。
- 前記位置セット工程が、前記回転面流評価工程および前記全体評価工程の評価結果に基づいて位置設定したことを特徴とする請求項15に記載の二軸船尾双胴型船舶の設計方法。
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