JP2022171855A - 配管構造および建築物 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、このような干渉を回避するため、竪樋と軒樋とが干渉する位置において軒樋を分断し、軒樋に竪樋を回避させる構造が考えられる。しかしながらこの場合、分断位置の決定や各種寸法測定などの手間が増加したり、分断した各軒樋に対して排水口を設けたり、各軒樋に対して分断位置での止水加工が必要となったりと、費用や手間が増加する。
以上から、竪樋と軒樋とが干渉するときに、竪樋に軒樋を容易に貫通させることができる。
第2竪樋が、第1竪樋よりも大径であり、かつ、第1竪樋の下端が、第2竪樋内に配置されている。したがって、第1竪樋を流れる水が、第2竪樋に確実に排水される。また、第1竪樋と第2竪樋との間に継手が不要となる。
ここで第2竪樋が、第1竪樋よりも大径である。したがって、第2竪樋に軒樋からの雨水が合流しても、第2竪樋が満水になりにくく、水が第2竪樋を通して確実に排水される。
さや管が、第1管を径方向の外側から覆っている。したがって、軒樋に流入する雨水の流入を規制するため、第1管を長くするのに代えて、さや管を長くすればよい。そのため、例えば、第1管を含む第1部材が射出成型品であっても、第1部材を容易に成形することができる(なお一般的に、射出成型では、極端に長尺の部材が製造され難い)。
本発明の一態様に係る建築物は、前記配管構造を備えている。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る雨樋(配管構造)を説明する。
図1に示すように、雨樋50は、マンションなどの建築物40に降る雨を排水する。建築物40は、屋根41と、庇42と、を備えている。
屋根41には、勾配が設けられている。庇42は、建築物40の壁面のうち、屋根41の勾配の下端が位置する壁面に設けられている。庇42は、例えば、建築物40の開口部(例えば、窓や出入口43(玄関))の雨除け等として機能する。庇42は、マンションにおけるベランダ等として機能してもよい。
第1軒樋51は、屋根41に降る雨水を排水する。第1軒樋51は、例えば、屋根41の軒先に配置されている。なお以下では、水平方向のうち、第1軒樋51が延びる方向を第1水平方向という。
第1軒樋51は、底部51aと、2つの側部51bと、を備えている。底部51aは、排水勾配を有する平板である。2つの側部51bは、底部51aの幅方向の両端に配置されている。側部51bは、底部51aから上方に延びる。
第2軒樋52は、底部52aと、2つの側部52bと、を備えている。底部52aは、排水勾配を有する平板である。2つの側部52bは、底部52aの幅方向の両端に配置されている。側部52bは、底部52aから上方に延びる。
第1管63は、円管である。第1管63は、貫通孔52cに配置される。図示の例では、第1管63は、鉛直方向の全長にわたって同径である。第1管63の外径は、貫通孔52cの内径に対して同等か、僅か(例えば、前記内径の5%程度)に小さい。第1管63の上端は、第2軒樋52の上端(側部52bの上端)よりも下方に位置する。ただし、第1管63の上端は、第2軒樋52の上端よりも上方に位置していてもよく、第2軒樋52の上端に対して同じ高さであってもよい。第1管63の上端が、第2軒樋52の上端よりも上方に位置する場合、例えば、第2軒樋52内の雨水が、第1管63内に意図せず流入するのを抑制することができる。
なお、第1管63のうち、第1フランジ64よりも下方に位置する部分(以下、下端部ともいう)に、雄ねじが形成されていてもよい。
第2管65は、円管である。第2管65は、貫通孔52cの下方に配置されている。第2管65は、第1管63の下端部に配置されている。第2管65は、第1管63よりも大径である。第2管65は、第1管63を径方向の外側から覆う。第2管65内には、第1管63の下端部が配置されている。図示の例では、第2管65の下端は、第1管63の下端よりも下方に位置する。第2管65の下端は、第1管63の下端よりも上方に位置していてもよく、第1管63の下端に対して同じ高さであってもよい。
図2に示すように、第1竪樋71は、排水部材54から下方に延びる。第1竪樋71は、第1軒樋51から下方に延びる。第1竪樋71は、第1軒樋51の雨水を下方に排水する。本実施形態では、第1竪樋71は、1つの管材によって構成されている。
ただし、第2竪樋72の上端は、第2軒樋52の上端よりも下方に位置していてもよい。この場合、第2軒樋52内の雨水が、第2軒樋52の上端に直接、流入することが考えられる。
以上から、竪樋53Aと第2軒樋52とが干渉するときに、竪樋53Aに第2軒樋52を容易に貫通させることができる。
第2竪樋72が、第1竪樋71よりも大径であり、かつ、第1竪樋71の下端が、第2竪樋72内に配置されている。したがって、第1竪樋71を流れる水が、第2竪樋72に確実に排水される。また、第1竪樋71と第2竪樋72との間に継手が不要となる。
ここで第2竪樋72が、第1竪樋71よりも大径である。したがって、第2竪樋72に第2軒樋52からの雨水が合流しても、第2竪樋72が満水になりにくく、水が第2竪樋72を通して確実に排水される。
次に、本発明の第2実施形態に係る雨樋50Aを、図4を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
このように第2実施形態の貫通部材55の呼び径(100)が、第1実施形態の貫通部材55の呼び径(125)に対して小さくなっている。そのため、第2実施形態に係る雨樋50Aでは、第1実施形態に係る雨樋50に比べて、第2軒樋52における雨水の排水が、貫通部材55によって阻害され難くなっている。
次に、本発明の第3実施形態に係る雨樋50Bを、図5を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
この雨樋50Bでは、仮に第2軒樋52内の雨水が貫通部材55内に流入したとしても、この雨水が、ソケット79内に流入し、雨樋50Bの外部に排出されにくくなる。
次に、本発明の第4実施形態に係る雨樋50Cを、図6を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
この雨樋50Cでは、仮に第2軒樋52内の雨水が貫通部材55内に流入したとしても、この雨水が、合流継手74内に流入し、雨樋50Cの外部に排出されにくくなる。
次に、本発明の第5実施形態に係る雨樋50Dを、図7を参照して説明する。
なお、この第5実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
この雨樋50Dでは、仮に第2軒樋52内の雨水が貫通部材55内に流入したとしても、この雨水が、第1管材73内に流入し、雨樋50Dの外部に排出されにくくなる。
第2軒樋52と呼び樋80との間には、ドレン81と、第1継手82と、短管83と、第2継手84と、が配置されている。ドレン81は、第2軒樋52の底部52aに配置されている。ドレン81は、排水口81aを有する。第1継手82は、ドレン81と短管83とを接続する。第1継手82は、例えばソケットである。短管83は、第1継手82から下方に延びる。第2継手84は、短管83と呼び樋80とを接続する。第2継手84は、例えば、エルボである。
または、図7に示すように、呼び樋80と合流継手74との間に、呼び径を変換する変換継手85を設けることが好ましい。
これらのいずれの場合においても、ドレン81の呼び径を、例えば75や100など、第2竪樋72の呼び径よりも小さくすることができる。結果として、前述のようなサイズの制約の発生が抑えられる。
次に、本発明の第6実施形態に係る雨樋50Eを、図8から図13を参照して説明する。
なお、この第6実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
さや管68が、第1管63を径方向の外側から覆っている。したがって、第2軒樋52に流入する雨水の流入を規制するため、第1管63を長くするのに代えて、さや管68を長くすればよい。そのため、例えば、第1管63を含む第1部材61が射出成型品であっても、第1部材61を容易に成形することができる(なお一般的に、射出成型では、極端に長尺の部材が製造され難い)。
第1部材61、第2部材62が射出成型品でなくてもよい。
52a 底部
52c 貫通孔
53A 竪樋
54 排水部材
55 貫通部材
61 第1部材
62 第2部材
63 第1管
64 第1フランジ
65 第2管
66 第2フランジ
68 さや管
71 第1竪樋
72 第2竪樋
74 合流継手
80 呼び樋
Claims (9)
- 排水部材と、
前記排水部材の下方に位置し、底部に貫通孔が設けられた軒樋と、
前記軒樋に固定され、前記貫通孔に配置されて前記底部を貫通する貫通部材と、
前記排水部材と接続され、前記貫通部材に差し込まれて前記底部を貫通する竪樋と、
を備え、
前記竪樋は、
前記排水部材から下方に延びる第1竪樋と、
前記軒樋の下方に配置され、前記第1竪樋よりも大径である第2竪樋と、を備え、
前記第1竪樋の下端は、前記貫通部材内または前記第2竪樋内に配置され、
前記貫通部材の下端は、前記第2竪樋の上端と接続され、
前記貫通部材の内周面および前記第2竪樋の内周面と、前記第1竪樋の外周面との間に
は、隙間がある、
配管構造。 - 前記第2竪樋は、上端に両受口の継手を備え、
前記貫通部材の下端は、前記両受口の継手の上端内に配置されている、
請求項1に記載の配管構造。 - 前記貫通部材は、
前記貫通孔に配置される第1管と、前記軒樋の前記底部の上面に配置され、前記第1管
の外面から径方向の外側に向けて延びる第1フランジを有し、
前記第1フランジは、前記第1管の上端に配置されている、
請求項1に記載の配管構造。 - 前記軒樋から排水する呼び樋を備え、
前記第2竪樋は、前記呼び樋と接続される合流継手を備え、
前記合流継手は、上方を向く第1受口と、下方を向く第2受口と、前記呼び樋と接続される第3受口と、を備える
請求項1に記載の配管構造。 - 前記第2竪樋は、前記第1受口に接続された第1管材と、前記第2受口と接続された第2管材と、を備え、
前記第1管材が前記第2竪樋の上端を構成し、
前記第1竪樋の下端は、前記第1管材内に配置されている、
請求項4に記載の配管構造。 - 前記第2竪樋は、前記第1受口に接続された第1管材と、前記第1管材の上端に設けられた継手と、前記第2受口と接続された第2管材と、を備え、
前記継手が前記第2竪樋の上端を構成し、
前記貫通部材の下端は、前記継手内に配置されている、
請求項4に記載の配管構造。 - 前記合流継手が前記第2竪樋の上端を構成し、
前記貫通部材の下端は、前記合流継手の第1受口の内部に配置されている、
請求項4に記載の配管構造。 - 前記第2竪樋は、前記第1受口に接続された第1管材と、前記第2受口と接続された第2管材と、を備え、
前記第1管材が前記第2竪樋の上端を構成し、
前記貫通部材の下端は、前記第1管材内に配置されている、
請求項4に記載の配管構造。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の配管構造を備えている、建築物。
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