JP7136643B2 - オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物 - Google Patents
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この特許文献1に記載の軒樋構造では、建物の軒先に設けられた軒樋に加えて、建物の各階間の境目に位置するように外周パイプが設けられており、更に、軒樋と外周パイプとを連通する複数の上竪樋や、外周パイプから垂下された下竪樋が設けられている。
この軒樋構造によれば、外周パイプおよび上竪樋によって一時的に保水ができるようにすることで、軒樋からのオーバーフローを抑制させている。
本開示のオーバーフロー樋用ソケットは、建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し、前記下部縦管は、下部に外部の部材によって回転を規制される角部を有することを特徴とする。また、上記オーバーフロー樋用ソケットを用いた軒樋構造および建物を特徴とする。
オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造A、および、この軒樋構造Aを備えた建物Hについて、図面を用いて詳細に説明する。図1~図8Dは、この実施例を説明するためのものである。
図1は、建物Hの軒先部分の拡大断面図である。
この建物Hは、屋根Lの軒先、即ち、屋根Lの水下側となる縁部に軒樋10を備えている。
ここで、先ず、建物Hの構成について説明する。
建物Hは、建物全般とすることができ、どのようなものとしても良いが、ユニット建物とするのが好ましい。
このユニット建物は、予め工場で製造した建物ユニット20を建築現場へ運んで、建築現場で組み立てることによって、短期間のうちに建物Hを構築し得るようにしたものである。ユニット建物には、鉄骨系のものと、木質系のものとが存在しており、どちらでも良いが、ここでは鉄骨系のユニット建物としている。
図3の平面図は、建物Hの最上階部分における建物ユニット20の配置を示しており、(集合住宅の)エントランススペースEを形成する建物ユニット20(e)の両側に、第1の住居スペースS1を形成する建物ユニット20(1)と、第2の住居スペースS2を形成する建物ユニット20(2)とが設けられている。図1は、これらの建物ユニット20(e)、20(1)、20(2)の上に設置された屋根Lの軒先部分を示している。なお、図3において矢印WLは、屋根Lにおける水下の方向を示している。
パラペット30は、庇アーム25の先端部に取付けられた板状のパラペット補強材31などの取付金具によって支持固定されている。そして、パラペット30は、パラペット補強材31にネジなどの固定部材によってそれぞれ固定された上部部材30a、中間部材30b、下部部材30cの3つの部材で形成されている。但し、パラペット30の構成は、上記に限るものではない。
軒天井40は、例えば、岩綿保温板(ロックウール)などの断熱材を下側から覆うように設置された塩ビ鋼板などの軒天井パネルで主に構成されている。軒天井40は、断熱材の下面に沿った平板状のものとしても良いし、更に、断熱材の側面に沿って上方に立ち上がる立上部40aなどを有しても良い(図8B)。軒天井40は、庇アーム25の下面にビス止めされた一対の軒天受材41,41に直接またはブラケット41b,41bなどを介して支持固定されている。なお、軒天井40は、上記に限るものではなく、例えば、塩化ビニルなどの樹脂製の板や、木製の板などを使用することができる。
次に、この実施例の軒樋構造Aについて説明する。
軒樋構造Aは、図3の概略説明図に示すように、軒樋10と、縦樋100と、オーバーフロー樋200とで構成されている。なお、図3では、分かり易いように、縦樋100の落し口の位置を三角によって表示し、オーバーフロー樋200の落し口213の位置を黒丸によって表示しているが、これらの三角や黒丸は実際の形状を示すものではない。
そして、軒樋10は、前述のように樋受金具25aによって庇アーム25に取付けられる。
なお、縦樋100は、周知のものであり、軒樋10から建物Hの外壁に沿って地上や地面下まで延在される。また、軒樋10は、建物ユニット20ごとに縦樋100とオーバーフロー樋200とを有するものとなっているが、これに限るものではない。
次に、オーバーフロー樋200について説明する。なお、以下の説明では、図1は常に参照する。
このオーバーフロー樋200は、図4(図5)に示すように、軒樋10の立上げ部12,13の上端よりも低く、底面(底板11)よりも高い位置(上方位置)に、落し口213を有しており、また、軒天井40(の下面側)に排水口234を有している。そして、オーバーフロー樋200は、軒樋10の水位が落し口213の高さ(h1)を越えたときに、軒天井40(の下面側)の排水口234から排水を行うようになっている。
排水部211は、図6B(図4)に示すように、相対的に小径の小径管部211b(排水管)で主に構成されている。小径管部211bの上端部には、段差部を有して相対的に大径となる大径管部211a(連結部)が一体に形成される。大径管部211aは、集水部212に外嵌可能な大きさとされる。大径管部211aの内周211cには、雌ネジ211dが形成される。そして、大径管部211aの上端部の外周には、周方向に延びる環状のフランジ211f(外フランジ)が一体に形成されている。
そして、本体212aの上端部の外周には、後述する蓋部材240の雌ネジ243と噛み合う上部雄ネジ212bが形成されている。本体212aの下端部の外周には、排水部211の雌ネジ211dと噛み合う下部雄ネジ212dが形成されている。
更に、本体212aの上部には、内外間を貫通する開口213aが、単数、または、周方向に間隔を有して複数設けられている。これにより、軒樋10の水位が、開口213aの下端の高さである図4のh1の高さまで上昇したときに、軒樋10内の水が集水部212へ流入する。なお、開口213aは、後述するように、上下方向の寸法が、蓋部材240との間の水平方向の隙間244(図4)よりも大きくなっている。開口213aは、例えば、上下寸法が15mmよりも大きく形成され、周方向の寸法は数cm程度とされている。
これにより、排水部211と集水部212とが軸方向に近接動し、図4に示すように、排水部211のフランジ211fと集水部212のフランジ212fとが、底板11を上下方向から挟み込んだ状態となるため、上部縦管210が軒樋10の底板11に固定される。そして、このように雌ネジ211dと下部雄ネジ212dとの噛み合いによって上部縦管210を固定しているため、底板11に対して別の締結部材などを貫通させる必要が無く、シール性の確保が容易である。
下部縦管220は、ドレン部材230と接続されることで軒天井40に固定される。
この下部縦管220は、図7Aに示すような管本体221(保水部)で主に構成されている。この管本体221の下部の外周には、周方向に延びる環状のフランジ222(外フランジ)が一体に形成されている。フランジ222よりも下方には、接続用筒部223が一体に延在されている。接続用筒部223は、管本体221の上部よりも小径とされている。
また、接続用筒部223の外周には、雄ネジ224が形成されている。
なお、筒部231の内周には、管本体221の接続用筒部223の外周に形成された雄ネジ224と噛み合い可能な雌ネジ235が形成されている。
また、排水口234は、排水を下方へ向かわせるための下方開口234bと、排水を中心軸に沿う方向に対して外径方向へ向かわせるための側方開口234aとを、それぞれ複数有している。下方開口234bは、同心円状のリブや放射状のリブなどによって適宜仕切られている。
一方、下方開口234bを設けることにより、側方開口234aからの流量を制限して、排水が広範囲に飛び散らないようにしている。
蓋部材240は、蓋板部241と環状壁部242と雌ネジ243とを備えている。
蓋板部241は、上部縦管210(の集水部212)の上方へ向いた上端開口を覆うものであり、集水部212の外径よりも僅かに大径の円板状に形成されている。
次に、本実施例の特徴とするオーバーフロー樋用ソケット251について説明する。なお、以下の説明では、図1および図4は常に参照する。
このオーバーフロー樋用ソケット251は、図8A~図8Dに示すようなものであり、建物Hの軒先を構成する軒樋10と軒天井40との間に設けられるオーバーフロー樋200の一部に用いられる。上記したように、オーバーフロー樋200は、軒天井40に取付けられる下部縦管220を備えている。そして、下部縦管220が、軒樋10に取付けられる上部縦管210を差込み可能なソケット本体252を有することでオーバーフロー樋用ソケット251が構成される。
以下に、実施例の軒樋構造Aの作用を説明する。
建物Hの屋根Lに雨が降ると、雨は、屋根材24の傾斜に沿って図3の矢印WLの方向に流れ、軒樋10に流れ込む。
この際、枯葉などのゴミ60のうち、ある程度大きなものは、図2に示すように、パラペットカバー50の縦壁部51により堰き止められて、軒樋10への進入が抑制される。
上述のように、相対的に大きな枯葉などのゴミ60は、パラペットカバー50の縦壁部51によって軒樋10への進入は抑制されているものの、長年の使用によって、縦樋100の落し口(図3において△により示している箇所)に達して、落し口が塞がれる場合がある。
そして、軒樋10においてオーバーフロー樋200が設けられている水上側の水位が、開口213aの下端の高さh1よりも上昇すると、それ以上流入した雨水は、オーバーフロー樋200によって軒樋10の外に排水される。従って、軒樋10の水位の上昇が抑制され、立上げ部13の高さhtを越えて、軒天井40にオーバーフローするのを抑制できる。なお、開口213aの下端の高さh1は、立上げ部13の高さhtのほぼ半分程度に設定されている。
例えば、縦樋100の排水能力が190mm/hの場合には、オーバーフロー樋200の排水能力は、少なくとも10mm/h以上にする。なお、オーバーフロー樋200の排水能力は50mm/h以上にするのが好ましい。即ち、50mm/hの降雨量は、崖崩れなどの災害が発生するレベルであるため、オーバーフロー樋200が50mm/h以上の排水能力を備えていれば、仮に全ての縦樋100が詰まったとしても、通常の降雨であれば、軒樋10のオーバーフローを防止できる。
以下に、実施例のオーバーフロー樋用ソケット251、軒樋構造Aおよび建物Hの効果を列挙する。
(1)建物Hの軒先を構成する軒樋10と軒天井40との間にオーバーフロー樋200を設けることにより、軒樋10の水位が上昇したときに、オーバーフロー樋200から排出させることができる。よって、軒樋10のオーバーフローを防止できる。また、オーバーフロー樋200からの排出によって軒樋10の機能低下を住人に報知できる。オーバーフロー樋200を、上部縦管210と下部縦管220で構成することにより、オーバーフロー樋200を、施工し易くできる。また、上部縦管210と下部縦管220との水平方向および軸方向(上下方向)の取付位置のズレを容易に許容でき、しかも、水漏れを生じ難くできる。
そして、この実施例のオーバーフロー樋用ソケット251では、下部縦管220(の管本体221)を、上部縦管210(の小径管部211b)を差込み可能なソケット本体252としても良い。これによって、下部縦管220の形状を工夫するだけで、オーバーフロー樋200に新たな機能を追加することができる。または、オーバーフロー樋200を改良し易い構造にできる。よって、オーバーフロー樋200全体を設計変更することなく容易かつ安価に新たな機能を追加できると共に、下部縦管220を交換することで既設のオーバーフロー樋200に対しても後から新たな機能を追加することが可能になる。
より具体的には、例えば、下部縦管220の下部にドレン部材230を螺着して固定するような場合に、下部縦管220の下部の角部253,254が外部の部材(例えば、軒天井40の立上部40aや軒天受材41やブラケット41bなど)に当たったり引っかかったりして、下部縦管220の回転が規制されることで(図8B)、下部縦管220とドレン部材230とが共回りするのを防止できる。そのため、共回りによる締め込み不足を解消することができる。
従って、軒樋10の水位が上昇した場合、オーバーフロー樋200を介し、軒天井40部分の排水口234から排水し、軒樋10からのオーバーフローが生じるのを抑制し、軒天井40の浸水を抑制できる。
そして、オーバーフロー樋200は、軒樋10と軒天井40との間に設ければ良いため、縦樋100を多く設けた場合と比較して、安価に形成できると共に、外観品質も向上できる。
加えて、ゴミ詰まりなどにより縦樋100の排水性能が低下したことを、軒天井40の部分に配置された排水口234からの排水により、オーバーフローが生じる前に住人に報せることができる。
特に、本実施例では、排水口234として側方開口234aと下方開口234bとを設けるようにしている。これにより、側方開口234aからの排水を水平方向に飛散させることで、排水口234からの排水が生じたことを住人に対してより確実に報せることができる。一方、下方開口234bを設けたことにより、側方開口234aからの水平方向への過剰な飛散を抑えて、隣地などへ排水が飛散するのを抑えることができる。
従って、軒樋10に取付けた上部縦管210と、軒天井40に取付けた下部縦管220とで、水平方向および軸方向の取付位置がズレた場合でも、両者の半径差や挿入代の分だけズレを許容できるので、施工性に優れ、かつ、水漏れも生じ難い。
なお、下部縦管220の上端部と上部縦管210の下端部との間の隙間を覆うカバーなどを設けるなどによって、更に、水漏れ抑制性能を高めても良い。
従って、下部縦管220に直接排水口を設けて、これを軒天井40に開口する場合と比較して、排水口の位置調整、即ち、下部縦管220の取付位置の調整が不要であり、施工性に優れると共に、外観品質に優れる。
従って、軒樋10に枯葉などのゴミ60が進入した場合に、ゴミ60は、水下に流れ易く、オーバーフロー樋200の周辺に溜まり難いので、オーバーフロー樋200の排水性能を確保できる。
従って、蓋部材240により、オーバーフロー樋200の落し口213に枯葉などのゴミ60が直接進入するのを防止し、オーバーフロー樋200の排水能力を確保できる。加えて、隙間244の存在により、隙間244よりも大きなゴミ60がオーバーフロー樋200へ進入してオーバーフロー樋200が詰まるのを、より確実に防止できる。
なお、隙間244よりも小さなゴミ60は、オーバーフロー樋200によって軒樋10の外部へ排出することができる。
加えて、実施例では、隙間244の寸法を1cm以下にして、開口213aを、上下方向および周方向に隙間244よりも大きな寸法にしているため、特に、枯葉が開口213aを塞ぐのを防止できる。なお、大きな枯葉などのゴミ60の軒樋10への進入は、パラペットカバー50によって防ぐようにしているため、縦樋100のゴミ詰まりも抑制できる。
例えば、実施の形態では、軒樋構造Aをユニット建物である建物Hに設けた例を示したが、ユニット建物以外の建物に設けることもできる。
また、実施の形態では、建物Hとして、集合住宅を例として示したが、戸建ての住宅に適用しても良い。よって、実施の形態では、オーバーフロー樋200をエントランススペースEの近傍に配置した例を示したが、これに限定されない。特に、建物Hが戸建住宅の場合、エントランススペースEに限定されない。この場合、外壁材22の位置よりは、ベランダや窓の近傍など、オーバーフロー樋200による排水が生じた場合に、住人が気付きやすい位置が良い。
また、実施の形態では、排水口234は、ドレン部材230に設けた例を示したが、下部縦管220の管本体221などに設けても良い。また、実施の形態では、排水口234は、側方開口234aと下方開口234bとを設けた例を示したが、いずれか一方のみとしても良い。
また、実施の形態では、上部縦管210の軒樋10の底板11への固定ならびに下部縦管220およびドレン部材230の軒天井40への固定を、雄ネジと雌ネジとの噛み合いにより行う例を示したが、これらの固定構造は、これに限定されない。
例えば、接着や締結部材を用いた固定としても良い。
11 :底板(底面)
40 :軒天井
60 :ゴミ
100 :縦樋
200 :オーバーフロー樋
210 :上部縦管
220 :下部縦管(オーバーフロー樋用ソケット)
221 :管本体(ソケット本体)
230 :ドレン部材
234 :排水口
240 :蓋部材
244 :隙間
251 :オーバーフロー樋用ソケット
252 :ソケット本体
253 :角部
254 :角部
256 :切欠部
258 :仕切部
A :軒樋構造
H :建物
Claims (10)
- 建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し、
前記下部縦管は、下部に外部の部材によって回転を規制される角部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。 - 建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し、
前記下部縦管は、上部に切欠部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。 - 請求項1に記載のオーバーフロー樋用ソケットにおいて、
前記下部縦管は、上部に切欠部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオーバーフロー樋用ソケットにおいて、
前記下部縦管は、上部に前記上部縦管を差込む受口部を有し、下部に縮径部を有しており、
前記下部縦管は、少なくとも前記縮径部の内部に仕切部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。 - 建物の軒先に沿って取付けられた軒樋と、
前記軒樋の下方に位置して前記軒先の裏側を構成する軒天井と、を備えた軒樋構造であって、
前記軒樋と前記軒天井との間に請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のオーバーフロー樋が設けられ、
該オーバーフロー樋は、前記軒樋の底面よりも上方位置に落し口を有し、前記軒天井の下面に排水口を有していることを特徴とする軒樋構造。 - 請求項5に記載の軒樋構造において、
前記オーバーフロー樋は、前記軒樋に取付けられた上部縦管と、前記軒天井に取付けられた下部縦管とを有し、
前記下部縦管の上端部は、前記上部縦管の下端部よりも大径に形成され、
前記上部縦管の下端部が、前記下部縦管の上端部に挿入されていることを特徴とする軒樋構造。 - 請求項6に記載の軒樋構造において、
前記下部縦管は前記排水口を有するドレン部材に接続されて前記軒天井に固定されていることを特徴とする軒樋構造。 - 請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の軒樋構造において
前記オーバーフロー樋は、前記軒樋の水上側の位置に設けられていることを特徴とする軒樋構造。 - 請求項5~請求項8のいずれか1項に記載の軒樋構造において、
前記オーバーフロー樋の上部に、前記落し口の上方を覆い、かつ、前記オーバーフロー樋との間に、前記落し口への流路を形成する蓋部材が設けられていることを特徴とする軒樋構造。 - 請求項5~請求項9のいずれか1項に記載の軒樋構造を備えたことを特徴とする建物。
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