JP2024004187A - 軒樋ドレン及び軒樋構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドレン上ユニットをドレン下ユニットに安定して挿入しやすくすると共に、安定して螺合しやすくし、かつ、ドレン上ユニットの内筒においてドレン下ユニットとの締結後に余分となる部分の長さを小さくし、またはなくす。【解決手段】軒樋ドレン10は、ドレン上ユニットとドレン下ユニットとを有する。ドレン下ユニットは、下フランジと、下フランジ下方に設けられる外筒と、それらを接続する下縮径部と、外筒の内周壁面に設けられた外ネジ部とを有する。ドレン上ユニットは、軒樋の底板上面に配置される上フランジと、上フランジ下方に設けられる内筒と、それらを接続し、下方に向かうにしたがって径が縮小する上縮径部と、内筒の外周壁面に設けられた内ネジ部とを有する。ドレン下ユニットとドレン上ユニットは、外ネジ部と内ネジ部とで螺合される。内ネジ部は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている【選択図】図2

Description

本開示は、軒樋ドレン及び軒樋構造に関する。
従来から、建物の屋根に取り付けられた軒樋に流れ落ちた雨水を集水して竪樋に送り、竪樋を通って下側から排出することが行われる。このとき軒樋の底板に設けられる開口部にドレンを設けて、そのドレンを介して軒樋に竪樋を接続することが行われる。
特許文献1には、軒樋ドレンが上部材(ドレン上ユニット)と下部材(ドレン下ユニット)とを含み、上部材と下部材で軒樋の底板を挟んで互いにネジ結合することにより、軒樋にドレンを結合することが記載されている。特許文献1の図7A、図7Bの構成では、上部材のフランジの下方に内筒を設けると共に、その内筒の外周壁面に内ネジ部を設けている。下部材のフランジの下方には徐々に直径が小さくなる縮径部と段差部とを介して外筒を設けると共に、その外筒の内周壁面に、内ネジ部に螺合する外ネジ部を設けている。さらに、内筒の内ネジ部の下端部から下方に、ネジ部のないガイドスリーブを設ける。これにより、上部材を、下部材に挿入するときに、上部材が下部材の縮径部や段差部に接触することが抑制されるので、上部材の内筒を下部材の外筒に安定して挿入できるとされている。
特開2022-51495号公報
特許文献1に記載された構成では、上部材を下部材に挿入するときに、上部材の下端部のガイドスリーブによって、上部材が下部材に対し傾いた状態で外ネジ部の噛み合うべき位置よりも下側の位置に内ネジ部が噛み込むことを抑制し、内ネジ部と外ネジ部とをそれ以上螺合できなくなることを抑制できる可能性はある。しかしながら、上部材に、上部材と下部材との締結に必要な内ネジ部の他に、上部材と下部材との結合力に寄与しないガイドスリーブが存在する。これにより、上部材に、下部材との締結後には不要となるガイドスリーブがある分、上部材の内筒が長くなり、余分な材料分のコスト及び重量がかさむ原因となる。
本開示の目的は、ドレン上ユニットをドレン下ユニットに安定して挿入しやすくすると共に、安定して螺合しやすくし、かつ、ドレン上ユニットの内筒においてドレン下ユニットとの締結後に余分となる部分の長さを小さくし、またはなくすことである。
本開示の一態様の軒樋ドレンは、軒樋の底板に設けられた雨水排水用の開口を貫通するように軒樋に設置される軒樋ドレンであって、ドレン上ユニットと、ドレン下ユニットとを備え、ドレン下ユニットは、底板下面に配置される下フランジと、下フランジ下方に設けられる外筒と、下フランジと外筒を接続し、下方に向かうにしたがって径が縮小する下縮径部と、外筒の内周壁面に設けられた外ネジ部とを有し、ドレン上ユニットは、底板上面に配置される上フランジと、上フランジ下方に設けられ雨水を下方に導く内筒と、上フランジと内筒を接続し、下方に向かうにしたがって径が縮小する上縮径部と、内筒の外周壁面に設けられた内ネジ部とを有し、ドレン下ユニットとドレン上ユニットは、外ネジ部と内ネジ部とで螺合され、内ネジ部は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている、軒樋ドレンである。
本開示の一態様の軒樋構造は、軒樋と、軒樋に設置された、本開示の一態様の軒樋ドレンと、を備える軒樋構造である。
本開示の一態様の軒樋ドレン及び軒樋構造によれば、ドレン上ユニットの内ネジ部は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている。これにより、ドレン上ユニットをドレン下ユニットに挿入するときに、内ネジ部がドレン下ユニットの外筒以外の部分に接触しにくくなるので、ドレン上ユニットをドレン下ユニットに安定して挿入しやすくなる。また、ドレン上ユニットがドレン下ユニットに対し傾いた状態で外ネジ部の噛み合うべき位置よりも下側の位置に内ネジ部が噛み込むことを抑制でき、内ネジ部と外ネジ部とをそれ以上螺合できなくなることを抑制できる。これにより、ドレン上ユニットをドレン下ユニットに安定して螺合しやすくなる。さらに、ドレン上ユニットの下端部に、長さが大きくネジ部がないガイドスリーブを設ける必要がないので、ドレン上ユニットの内筒においてドレン下ユニットとの締結後に余分となる部分の長さを小さくし、またはなくすことができる。
実施形態の軒樋ドレンを含む軒樋排水構造の概略構成の断面図である。 実施形態の軒樋ドレンを示している図1のA部拡大相当図である。 図2に示す軒樋ドレンのドレン上ユニットの正面図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの斜め下から見た図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの斜め上から見た図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの左側面図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの右側面図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの背面図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの上面図である。 図3Aに示すドレン上ユニットの下面図である。 図8のB-B断面図である。 図10AのC部拡大図である。 実施形態の軒樋ドレンにおいて、ドレン上ユニットとドレン下ユニットとを組み合わせて、斜め上から見た図である。 図11の組み合わせの正面図である。 図11の組み合わせの左側面図である。 図11の組み合わせの右側面図である。 図11の組み合わせの背面図である。 図11の組み合わせの上面図である。 図11の組み合わせの下面図である。 図15のD-D断面図である。 実施形態の別例の軒樋ドレンを構成するドレン上ユニットの斜め下から見た図である。 図18に示すドレン上ユニットの正面図である。 図18に示すドレン上ユニットの左側面図である。 図18に示すドレン上ユニットの右側面図である。 図18に示すドレン上ユニットの背面図である。 図18に示すドレン上ユニットの上面図である。 図18に示すドレン上ユニットの下面図である。 実施形態の別例の軒樋ドレンにおいて、ドレン上ユニットとドレン下ユニットとの組み合わせの図23のE-E断面に対応する図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る軒樋ドレンの実施形態を説明する。以下で説明する形状、個数、材料等は、説明のための例示であって、軒樋ドレンまたは軒樋ドレンを含む軒樋構造の仕様により適宜変更することができる。以下では全ての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。
図面を用いて実施形態を説明する。図1は、実施形態の軒樋ドレン10を含む軒樋排水構造80の概略構成の断面図である。図2は、軒樋ドレン10を示している図1のA部拡大相当図である。
図1に示すように、軒樋排水構造80は、軒樋構造70と、呼び樋94と、竪樋96とを備え、建物(図示せず)に取り付けられる。図1では、建物から離れる側(図1の右側)が前側であり、建物に近い側(図1の左側)が後側である。
軒樋構造70は、軒樋81と、軒樋81に設置された軒樋ドレン10とを備える。軒樋81は、樹脂成型品であり、底板82と、底板82の前端から立設する前壁83と、底板82の後端から立設する後壁84とを有し、断面が溝形状に形成される。軒樋81は、建物に取り付けられた吊具(図示せず)により吊設されて、屋根の軒先から流れ落ちる雨水を受けるように形成される。
軒樋81の底板82には、雨水排水用の円形の開口82a(図2)が形成される。軒樋ドレン10は、ドレン上ユニット11とドレン下ユニット90とを含んで構成される。以下、「ドレン上ユニット」は「上ユニット」と記載し、「ドレン下ユニット」は「下ユニット」と記載する。上ユニット11は、開口82aを貫通するように軒樋81に設置される。以下、「軒樋ドレン」は、「ドレン」と記載する。ドレン10の構造は後で詳しく説明する。
呼び樋94は、両端に上流側エルボ97と下流側エルボ98とが接続される。呼び樋94は、軒樋81からドレン10と上流側エルボ97とを介して導入された雨水を横方向に流し、下流側エルボ98を介して竪樋96に導入する。図1では、砂地部により雨水を示している。
図2に示すように、ドレン10の下ユニット90は、外筒91と、外筒91の上端に形成された外向きの下フランジ92と、下縮径部93とを有する。下フランジ92は、軒樋81の底板82の下面に配置される。外筒91は、下フランジ92の下方に設けられる。下縮径部93は、下フランジ92と外筒91を接続し、内外両周面が下方に向かうにしたがって径が縮小する。図2では、下縮径部93を簡略化して示しているが、後述の図17に示すように、下縮径部93の内周面は断面直線状のテーパ面であり、下縮径部93の外周面は、断面円弧形の曲面である。下縮径部93の下端部には、径方向内側に延びる段差部93aが設けられる。下縮径部93の内周面は断面円弧形の曲面としてもよいし、下縮径部93の外周面は、断面直線状のテーパ面としてもよい。
外筒91の内周壁面には雌ネジである外ネジ部91aが形成される。外ネジ部91aは、外筒91の周方向に分かれて間欠的に形成されているが、全体で連続した形状としてもよい。下ユニット90は、上流側エルボ97の上端に形成された大径筒部97aの内側に外筒91が嵌合されることで、上流側エルボ97の上端部に接続される。段差部93aには、上流側エルボ97の上端が突き当てられてもよい。段差部93aが省略されて、下縮径部の全体が、下方に向かって径が縮小する形状としてもよい。下ユニット90は、硬質塩化ビニル樹脂や、ポリカーボネート、ABS等の樹脂の射出成型によって形成される。下ユニット90は、鋳鉄等の金属製であってもよい。
ドレン10の上ユニット11は、軒樋81の底板82の上面に配置される上フランジ16と、上フランジ16の下方に設けられ雨水を下方に導く内筒11aと、上フランジ16と内筒11aとを接続する上縮径部14とを有する。上縮径部14は、内周面と、外周壁面とが下方に向かうにしたがって径が縮小する。後述の図10Aに示すように、上縮径部14の内周面は、径方向内側に向かって凹んだ断面円弧形の曲面であり、これにより、雨水が上フランジ16の上側から内筒11aの内側に向かってスムーズに流れる。図2に示すように上縮径部14の外周壁面14aも、径方向内側に向かって凹んだ断面円弧形の曲面で構成される。
内筒11aの外周壁面には、下ユニット90とネジ結合するための内ネジ部13が形成される。この内ネジ部13は下方に向かってネジ山の高さであるネジ高さが低くなっている。これにより、後述のように上ユニット11を下ユニット90に安定して挿入しやすくなる。内ネジ部13については後で詳しく説明する。上ユニット11は、下ユニット90と同様に、樹脂の射出成型によって形成される。上ユニット11は、鋳鉄等の金属製であってもよい。
軒樋81の開口82a周縁部の下側にドレン10の下ユニット90が設置され、その下ユニット90に上側から挿入するように、上ユニット11の内筒11aが開口82aから下側に突出する。この状態で、内筒11aの外周面に形成された内ネジ部13が、下ユニット90の外ネジ部91aに結合される。これにより、後述のように、下ユニット90の下フランジ92と上ユニット11の上フランジ16とが軒樋81の底板82を上下両側から挟んで、軒樋81にドレン10が固定される。
竪樋96は、建物の外壁面に沿うように、建物に、上下方向に沿って複数の固定具(図示せず)等により固定される。竪樋96の下端が地中に埋設された排水管に接続され、竪樋96内を流下した雨水が排水管に排水される構成としてもよい。
図3A~図10Bを用いて、上ユニット11をさらに詳しく説明する。上ユニット11は、大雨時等、軒樋81に大量に雨水が流入した場合における、雨水の高排水機能を有する排水部材である。上ユニット11は、上フランジ16の上面及び上縮径部14の内周面の周方向複数位置に連結されたフィン30と、複数のフィン30の径方向内側端に連結された上側内筒40と、上側内筒40の上端に連続する漏斗部41とを含んで構成される。複数のフィン30は、上フランジ16の上面の周方向複数位置に立設している。
漏斗部41は、上側内筒40の上端から連続して上側に向かって径方向外側にラッパ状に広がっている。漏斗部41の円錐面状の内外両周面と、上側内筒40の内外両周面とは、断面円弧形の曲面部を含む曲面で滑らかに接続されている。
上ユニット11の内筒11aは、略円筒状である。図10A、図10Bに示すように、内筒11aの外周面には、雄ネジである内ネジ部13が形成される。内ネジ部13は、下ユニット90に形成された外ネジ部91a(図2)に螺合可能である。さらに、内ネジ部13は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている。また、内ネジ部13は、内筒11aの下端まで形成されている。
より具体的には、図10Bに示すように、内ネジ部13は、下端のネジ山から上下方向中間部のネジ山にわたって、ネジ山の頂面が、上側に向かって直径が大きくなるように軸方向に対し傾斜した仮想上のテーパ筒面Sa上に位置するように形成される。例えば、呼びサイズが75mmであるドレンについて、内ネジ部13において、高さが最大となる中間部のネジ山高さL1は1~2mmとし、高さが最小となる下端のネジ山高さL2は0.1~0.7mmとすることができる。これにより、内ネジ部13は、下方に向かって、ネジ高さが徐々に低くなっている。このため、後述のように、上ユニット11を下ユニット90に安定して挿入しやすくすると共に、安定して螺合しやすくし、かつ、上ユニット11の内筒11aにおいて下ユニット90との締結後に余分となる部分の長さを小さくし、またはなくすことができる。
図10Aに示すように、上縮径部14は、内周面に断面円弧形の滑らかな曲面を有する。内筒11aの上端の内周面と、上フランジ16の内周端の上面とは、上縮径部14の内周面で滑らかに接続される。
さらに、図10Aに示すように、上ユニット11において、上フランジ16の上側面の外周端と、漏斗部41の上端部外周端との間で、後述の複数のフィン30で仕切られる部分が、軒樋81に流入した雨水を上ユニット11に導入するための流入開口20となる。
複数のフィン30は、上フランジ16の外周部の上端から上縮径部14の下端部の内周端にわたるように、内筒11aの上端付近の周方向複数位置に連結された板状であり、径方向に延びている。フィン30の枚数は、奇数枚である5枚である。各フィン30の径方向外側端は、内筒11aの中心軸O(図10A)と略平行な平面、または下端に向かって径方向外側にわずかに傾斜したテーパ面としている。各フィン30は、平面視で径方向に対し傾斜させてもよい。各フィン30の周方向両側面は、平面であるが、曲面状としてもよい。フィン30の枚数は、5枚以外に、3、5、7、9枚のいずれかである奇数枚としてもよい。
各フィン30の上端には、漏斗部41の上端の外周端から径方向外側に離れた位置より上側に突出する突出部31が形成される。さらに、各フィン30の下端の径方向内側部分には、断面略矩形の切り欠き32(図10A)が形成される。複数のフィン30は、流入開口20から流入した雨水を整流する機能を有する。切り欠き32は、流入開口20から流入した雨水の排水機能を高くする。
上側内筒40は、複数のフィン30の径方向内側端の下側部分に連結され上下方向に延び、下端が内筒11aの内側空間に向いている円筒状部分である。
漏斗部41の上端には、円板状の外向きフランジ42が形成される。漏斗部41は、複数のフィン30の径方向内側端の上側部分に連結される。漏斗部41の上端外径は、内筒11aの円筒状内周面の内径より小さい。漏斗部41、上側内筒40、及び内筒11aの中心軸Oは一致している。
図11~図17は、上ユニット11に下ユニット90を組み合わせた、すなわち、下ユニット90の外ネジ部91a(図17)に上ユニット11の内ネジ部13(図17)をネジ結合してドレン10を形成した状態を示している。
上記のドレン10を含む軒樋構造70を組み立てる方法を説明する。まず、軒樋81の底板82において上ユニット11を取り付ける位置に、開口82aを形成しておく。次に、下ユニット90の下フランジ92を軒樋81の底板82の開口82aの周縁部に配置する。このとき、下フランジ92の下面と底板82の下面との間には接着剤を塗布して水封を図る。例えば、下フランジ92の上面に予め接着剤を塗布した状態で、底板82の下面に下フランジ92を押し付けて接着固定する。
そして、図2に示すように、軒樋81の開口82aから下側に上ユニット11の内筒11aを突出させるように、軒樋81の底板82の上側から上ユニット11を下ユニット90の内側に差し込む。そして、上ユニット11の内ネジ部13を下ユニット90の外ネジ部91aに螺合させて、上ユニット11を下ユニット90にネジ結合で固定する。そして、上ユニット11の上フランジ16と、下ユニット90の下フランジ92とで軒樋81の底板82を上下両側から挟んで固定する。その後、下ユニット90に、上流側エルボ97、呼び樋94、下流側エルボ98を介して竪樋96を接続する。そして、使用状態で、竪樋96を上下方向に延びるように配置する。
このような軒樋構造70によれば、屋根に降った雨水が軒樋81に流入して、上ユニット11の流入開口20から流入し、内筒11aの内側を通って、呼び樋94等を介して竪樋96に導入される。この状態では、竪樋96を流れる雨水が所定流量以上になると、竪樋96を流下した雨水がサイホン現象によって、竪樋96から下側(図1の白抜き矢印方向)に勢い良く排水される。
さらに、上記のドレン10によれば、上ユニット11の内ネジ部13は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている。これにより、上ユニット11を下ユニット90に挿入するときに、内ネジ部13が下ユニット90の外筒91以外の部分に接触しにくくなるので、上ユニット11を下ユニット90に安定して挿入しやすくなる。また、上ユニット11が下ユニット90に対し傾いた状態で外ネジ部91aの噛み合うべき位置よりも下側の位置に内ネジ部13が噛み込むことを抑制し、内ネジ部13と外ネジ部91aとをそれ以上螺合できなくなることを抑制できる。例えば、上ユニット11を下ユニット90に対し傾いて差し込んだときに一部の内ネジ部13が外ネジ部91aの噛み合うべき位置よりも下側の位置に対向した場合でも、その部分の内ネジ部13のネジ高さが低いので外ネジ部91aにかみ込むことを抑制できる。これにより、上ユニット11を下ユニット90に安定して螺合しやすくなる。さらに、上ユニット11の下端部に、長さが大きくネジ部がないガイドスリーブを設ける必要がないので、上ユニット11の内筒11aにおいて下ユニット90との締結後に余分となる部分の長さを小さくし、またはなくすことができる。これにより、ドレン10の重量及びコストの低減を図りやすくなる。
また、内ネジ部13は、内筒11aの下端まで形成されているので、上ユニット11の内筒11a全体をより安定した姿勢で下ユニット90にスムーズに挿入しやすくなる。また、上ユニット11の内筒11aにおいて下ユニット90との締結後に余分となる部分の長さをなくすことができるので、ドレン10の重量及びコストのさらなる低減を図りやすくなる。
図18~図25を用いて実施形態の別例のドレン10a(図25)を構成する上ユニット100を説明する。本例のドレン10aでは、上ユニット11の上フランジ16と内筒11aとの間に設けられた上縮径部104の外周壁面の曲率半径が、図2~図9の上ユニット11の場合より小さくなっている。これにより、図25に断面図で示すように、上縮径部104の厚みが上方に向かうほど大きくなっている。そして、上縮径部104の外周壁面上端と上フランジ16の下側面内周端との間には円筒面部101が設けられる。これにより、上フランジ16の下側面内周端付近には、軒樋81の底板82の円形の開口82a周縁部に係合させることが可能であって、円筒面部101で構成される係合部102が設けられる。これにより、上ユニット100を軒樋81の開口周縁部の所定位置に、より精度よく配置しやすくなる。また、本例の上ユニット100を下ユニット90(図25)に組み合わせた状態で、ドレン10aの正面図、左側面図、右側面図、背面図、上面図、下面図である六面図の形状は、図11~図16に示したドレン10の上ユニット11及び下ユニット90を組み合わせた状態の形状と同一である。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図17の構成と同様である。
なお、上記の実施形態の各例において、ドレンは、図1のように呼び樋94及びエルボ97,98を有する軒樋排水構造80に用いるものに限定せず、長い竪樋がドレンの下側に直接に接続された構成としてもよい。
10,10a 軒樋ドレン(ドレン)、11 ドレン上ユニット(上ユニット)、11a 内筒、13 内ネジ部、14 上縮径部、14a 外周壁面、16 上フランジ、20 流入開口、30 フィン、31 突出部、32 切り欠き、40 内側筒部、41 漏斗部、42 外向きフランジ、80 軒樋構造、81 軒樋、82 底板、82a 開口、83 前壁、84 後壁、90 ドレン下ユニット(下ユニット)、91 外筒、91a 外ネジ部、92 下フランジ、93 段差部、93a 円板部、94 呼び樋、96 竪樋、97 上流側エルボ、97a 大径筒部、98 下流側エルボ、100 ドレン上ユニット(上ユニット)、101 円筒面部、102 係合部、104 上縮径部。

Claims (3)

  1. 軒樋の底板に設けられた雨水排水用の開口を貫通するように前記軒樋に設置される軒樋ドレンであって、
    ドレン上ユニットと、ドレン下ユニットとを備え、
    前記ドレン下ユニットは、前記底板下面に配置される下フランジと、前記下フランジ下方に設けられる外筒と、前記下フランジと前記外筒を接続し、下方に向かうにしたがって径が縮小する下縮径部と、前記外筒の内周壁面に設けられた外ネジ部とを有し、
    前記ドレン上ユニットは、前記底板上面に配置される上フランジと、前記上フランジ下方に設けられ雨水を下方に導く内筒と、前記上フランジと前記内筒を接続し、下方に向かうにしたがって径が縮小する上縮径部と、前記内筒の外周壁面に設けられた内ネジ部とを有し、
    前記ドレン下ユニットと前記ドレン上ユニットは、前記外ネジ部と前記内ネジ部とで螺合され、
    前記内ネジ部は、下方に向かって、ネジ高さが低くなっている、
    軒樋ドレン。
  2. 請求項1に記載の軒樋ドレンにおいて、
    前記内ネジ部は、前記内筒の下端まで形成されている、
    軒樋ドレン。
  3. 前記軒樋と、
    請求項1または請求項2に記載の軒樋ドレンと、を備える、
    軒樋構造。
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