JP2022170239A - 移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】苗供給カップの底蓋が過度に開くことによる不具合を防止する。【解決手段】移植機は、苗が投入される収容部、収容部の下端開口を開閉する底蓋、及び底蓋を開き方向に付勢する付勢バネを含む苗供給カップと、ループ状に配置された多数の苗供給カップを配置経路に沿って移送するカップ移送機構と、底蓋を収容部の下端開口を閉じる閉蓋状態に保持する開放保持体であって、苗供給カップの移送方向の所定位置で付勢バネの付勢力によって底蓋を開き動作させるべく保持を解除する解除部と、解除部から移送方向に所定距離離れた位置で底蓋を閉蓋状態に戻す閉じ部とを含む開放保持体と、解除部と閉じ部との間に配置されていて、付勢力によって底蓋が過度に開くのを規制し、且つ底蓋を、閉蓋状態から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する底蓋規制部と、を備えている。【選択図】図22

Description

本発明は、移植機に関する。
従来、特許文献1に開示された移植機が知られている。
特許文献1に開示された移植機は、圃場に苗を植え付ける植付具に苗を供給する苗供給カップを多数有している。各苗供給カップは、苗が投入される収容部と、収容部の下端開口を開閉する底蓋とを有している。
多数の苗供給カップは、ループ状に配置されると共に底蓋を閉じた状態で配置経路に沿って移送され、且つ移送方向の所定位置で底蓋が開いて苗を植付具へ落下させ、その後、底蓋が開いた位置から移送方向に所定距離離れた位置で閉じるように構成されている。
特開2013-215177号公報
ところで、収容部から苗を良好に落下させるためには、苗が落下する速度よりも速い速度で底蓋を開くのがよい。そのため、苗供給カップに底蓋を開き方向に付勢する付勢バネが設けられる場合があるが、付勢バネの付勢力が大きいと、底蓋が過度に開き、底蓋が過度に開くことにより不具合が生じる場合がある。
本発明は、問題点に鑑み、苗供給カップの底蓋が過度に開くことによる不具合を防止することを目的とする。
本発明の一態様に係る移植機は、苗が投入される収容部、前記収容部の下端開口を開閉する底蓋、及び前記底蓋を開き方向に付勢する付勢バネを含む苗供給カップと、ループ状に配置された多数の前記苗供給カップを配置経路に沿って移送するカップ移送機構と、前記底蓋を前記収容部の下端開口を閉じる閉蓋状態に保持する開放保持体であって、前記苗供給カップの移送方向の所定位置で前記付勢バネの付勢力によって前記底蓋を開き動作させるべく前記保持を解除する解除部と、前記解除部から前記移送方向に所定距離離れた位置で前記底蓋を前記閉蓋状態に戻す閉じ部とを含む開放保持体と、前記解除部と前記閉じ部との間に配置されていて、前記付勢力によって前記底蓋が過度に開くのを規制し、且つ前記底蓋を、前記閉蓋状態から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する底蓋規制部と、を備えている。
また、前記底蓋は、前記移送方向の下流側が前記収容部に枢軸を介して回動可能に支持されて前記移送方向に開き、前記底蓋規制部は、前記底蓋が前記枢軸から鉛直下方に延びる位置よりも開き方向に回動した位置で前記底蓋に当接することで前記底蓋が過度に開くのを規制する当接部を有している。
また、前記底蓋規制部は、前記当接部から前記移送方向側に延びるガイド部であって、前記底蓋が下方に向かうにつれて前記移送方向とは反対側に移行する傾斜状の姿勢で摺接するガイド部を有している。
また、前記ガイド部は、前記当接部から前記移送方向に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。
また、前記ガイド部は、前記当接部から前記移送方向に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている。
また、前記苗供給カップから供給される苗を圃場に植え付ける植付具であって、機体幅方向の間隔が調整可能な複数の植付具を備え、前記開放保持体は、前記解除部を含む解除位置調整部材であって、前記複数の植付具の間隔調整に応じて前記底蓋を開き動作させる位置を変更可能な解除位置調整部材を有し、前記底蓋規制部は、前記解除位置調整部材に設けられている。
上記の移植機によれば、苗供給カップの底蓋が過度に開くことによる不具合を防止することができる。
移植機の側面図である。 機体の側面図である。 移植フレームの側面図である。 移植フレームの正面図である。 植付装置を示す平面図である。 植付装置の取付基部側の一部断面正面図である。 植付装置を示す側面図である。 植付装置の動力入力部を示す側面図である。 苗供給装置の正面図である。 苗供給装置の側面図である。 苗供給カップ及び移送機構の平面図である。 底蓋と開放保持体とを示す平面図である。 苗供給カップの断面正面図である。 苗供給カップの左側苗落とし位置部分の平面図である。 苗供給カップの左側苗落とし位置部分の正面図である。 苗供給カップの左側苗落とし位置部分の側面図である。 第1解除位置調整部材及び第1底蓋ガイドの斜視図である。 苗供給カップの右側苗落とし位置部分の平面図である。 苗供給カップの右側苗落とし位置部分の正面図である。 苗供給カップの右側苗落とし位置部分の側面図である。 第2解除位置調整部材及び第2底蓋ガイドの斜視図である。 第1底蓋規制部に対する底蓋の動作を示す正面図である。 第1底蓋規制部に対する底蓋の動作を示す正面図である。 第1底蓋規制部の他の実施形態を示す正面図である。 第2底蓋規制部の他の実施形態を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、例えば、畝に沿って走行しながら野菜等の苗を畝に(圃場に)移植する移植機1を示している。移植機1は、本実施形態では、オペレータが歩行しながら移植機1を操縦する歩行型の移植機1を示している。なお、移植機1は、オペレータが乗って運転する走行体の後方に移植装置を装着して苗を圃場に移植する乗用型の移植機1であってもよい。
本実施形態においては、図1の矢印A1方向(移植機1の前進方向)を前方、図1の矢印A2方向(移植機1の後進方向)を後方、図1のK1方向を前後方向として説明する。また、図1の手前側を左方、図1の奥側を右方として説明する。また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。また、移植機1の幅方向(機体幅方向)の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体幅方向外方として説明する。つまり、機体幅方向外方は、移植機1の幅方向の中心から機体幅方向に離れる方向である。機体幅方向外方とは反対の方向を、機体幅方向内方として説明する。つまり、機体幅方向内方は、機体幅方向において移植機1の幅方向の中心に近づく方向である。
図1に示すように、移植機1は、走行装置3によって走行可能に支持された機体2を有している。走行装置3は、車輪型の走行装置3であって、機体2の前部の左及び右に配置された前輪3Aと、機体2の後部の左及び右に配置された後輪3Bとを有している。前輪3A及び後輪3Bは、苗を畝に植え付ける場合は、畝間溝(隣接する畝と畝との間)を転動する。
また、移植機1は、機体2の後部に原動機5(動力源),予備苗載せ台6及び操縦ハンドル7を備え、機体2の前後方向K1中途部にミッションケース8及び座席9を備え、機体2の前部に移植装置10を備えている。原動機5は、例えば、エンジンである。予備苗載せ台6は、予備の苗トレイを載せておく台である。操縦ハンドル7は、移植機1の後方を歩行するオペレータが移植機1を操縦するためのハンドルである。ミッションケース8は、原動機5の動力を移植機1の駆動部分に伝達する伝動機構を収容するケースである。座席9は、移植装置10に苗を供給する作業者が着座するものである。座席9は一対設けられている。一対の座席9は、移植機1の機体幅方向の中央から左及び右に振り分け状に配置されている。移植装置10は、圃場に苗を植え付ける装置である。
機体2はパイプ材やアングル材やみぞ形鋼や板材等によって構成されるフレーム材を組み合わせて枠組みされている。
図2に示すように、機体2は、メインフレーム11と、このメインフレーム11の前部に連結された移植フレーム12とを有している。メインフレーム11に前輪3A,後輪3B,原動機5,予備苗載せ台6,操縦ハンドル7,ミッションケース8及び座席9が取り付けられ、移植フレーム12に移植装置10が取り付けられる。
図1に示すように、前輪3Aは、機体2前部に前下がり傾斜状に配置された前輪支持アーム13の下端側に機体幅方向に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。前輪支持アーム13は、上部側がメインフレーム11に支持されている。
後輪3Bは、機体2の前後方向K1中途部に後下がり傾斜状に配置された伝動ケース14の下端側に機体幅方向に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。伝動ケース14は上端側がミッションケース8に支持されている。後輪3Bは、原動機5からの動力がミッションケース8内の動力伝達機構及び伝動ケース14内の動力伝達機構を介して伝達されて回転駆動される駆動輪とされている。
図3及び図4に示すように、移植フレーム12は、機体幅方向に配置された前後の下横フレーム材16,17と、この前後の下横フレーム材16,17の下面同士を機体幅方向の中央部分(中央側)において連結する下連結フレーム材18と、後側の下横フレーム材17の機体幅方向の両側に立設された縦フレーム材19と、左及び右の縦フレーム材19の上部間の中央部分(中央側)において上下方向に配置された左及び右の中央上フレーム材20と、この左及び右の中央上フレーム材20の上部同士を連結する上横フレーム材21と、上横フレーム材21と前側の下横フレーム材16とを連結する上連結フレーム材22と、左及び右の各中央上フレーム材20の下部と後側の下横フレーム材17とを連結する中央下フレーム材23とを有している。
図4に示すように、移植フレーム12の機体幅方向の中央であるセンターCLは、移植機1(機体2)の機体幅方向の中央と一致する。
図1に示すように、移植装置10は、苗が育苗された苗トレイを載置する苗載せ台26と、圃場に苗を植え付ける植付具27を有する植付装置30と、植付具27に苗を供給する苗供給装置28と、植え付けられた苗の左及び右側の土を鎮圧し且つ苗に覆土する覆土輪31とを有している。
図3に示すように、移植フレーム12は、苗供給装置28を支持する苗供給フレーム32、移植装置10を駆動する駆動シャフト34を支持するシャフト支持フレーム35、及び植付装置30を支持する植付支持部材36を有する。
図3、図4に示すように、シャフト支持フレーム35は、板面が機体幅方向を向く板材からなり、移植フレーム12の機体幅方向中央側の下部に配置され、後端側が後側の下横フレーム材17に固定されている。このシャフト支持フレーム35には、駆動シャフト34や該駆動シャフト34を支持する軸受40(図6参照)の挿通用の挿通孔41が形成されている。
図3、図4に示すように、植付支持部材36は、板面が前後方向K1を向く板材からなり、シャフト支持フレーム35の左側及び右側にそれぞれ配置されている。左及び右の植付支持部材36は、後側の下横フレーム材17,縦フレーム材19及び中央上フレーム材20の前面側に配置されている。また、左及び右の植付支持部材36は、下端側が後側の下横フレーム材17の前面に固定され、機体幅方向外端側が縦フレーム材19の前面に固定され、上部の機体幅方向内端側が中央上フレーム材20の下部前面に固定されている。各植付支持部材36の上部には、取付孔(上取付孔)42が機体幅方向に複数形成されている。本実施形態では、上取付孔42は、円形孔に形成されると共に9つ形成されている。各植付支持部材36の下部には機体幅方向に長い長孔からなる取付孔(下取付孔)43が形成されている。
図1に示すように、苗載せ台26は、座席9の前方側に配置され、苗供給フレーム32にブラケット等を介して取付固定されている。
図5、図6に示すように、各植付支持部材36の前方側には、機体幅方向に延伸する軸心を有する駆動シャフト34が配置されている。駆動シャフト34は、植付装置30を駆動するシャフトであって、移植フレーム12の背面側に配置された中継軸96から動力が伝達されて軸心回りに回転駆動される。駆動シャフト34は、本実施形態では断面が六角の角柱に形成され、シャフト支持フレーム35に取り付けられた軸受40を挿通し、該軸受40に軸心回りに回転自在に支持されている。駆動シャフト34は、左端が左側の植付支持部材36の左端近傍に位置し、右端が右側植付支持部材36の右端近傍に位置するように、機体幅方向に延伸している。
図5に示すように、駆動シャフト34の機体幅方向中央部分には伝動筒97が一体回転自在に外嵌(外側に嵌めること)されている。伝動筒97は、シャフト支持フレーム35に取り付けられた軸受40に回転自在に支持されている。また、伝動筒97には、入力スプロケット98が一体回転自在に設けられている。
図5に示すように、中継軸96は、機体幅方向に延伸する軸心を有し、移植フレーム12の左及び右の中央下フレーム材23の下部に配置されていると共に左及び右の中央下フレーム材23わたって設けられていて、左及び右の中央下フレーム材23に取り付けられた軸受99に軸心回りに回転自在に支持されている。
中継軸96には、入力スプロケット98の後方側に位置する出力スプロケット100と、出力スプロケット100の右側に位置する中継スプロケット101と、出力スプロケット100の左側に位置する伝動スプロケット102とが一体回転自在に設けられている。出力スプロケット100と入力スプロケット98にわたって伝動チェーン103が巻掛けられている。中継スプロケット101には、原動機5からの動力がミッションケース8内の動力伝達機構及びその他の動力伝達機構を介して伝達される。これにより、中継軸96が回転駆動されると共に、中継軸96から出力スプロケット100,伝動チェーン103及び入力スプロケット98を介して駆動シャフト34に動力が伝達されて、該駆動シャフト34が回転駆動される。
また、伝動スプロケット102から、図11に示すカップ移送機構47に動力を伝達する巻掛け伝動機構59に動力が伝達されて、苗供給カップ46A,46Bが移送されるように構成されている。
図5に示すように、植付装置30は一対設けられている。一対の植付装置30は、移植機1のセンターCLから左側と右側とに振り分け状に配置されている。
図5、図7に示すように、各植付装置30は、圃場に苗を植え付ける植付具27と、植付具27に苗を案内する中継ガイド24と、苗供給装置28の苗供給カップ46A,46Bから落下する苗を中継ガイド24に案内する苗ガイド29(図6、図10参照)と、移植フレーム12(機体2)に着脱自在に取り付けられる支持体104と、この支持体104に取り付けられていて(支持されていて)植付具27を昇降させる昇降装置105と、駆動シャフト34から昇降装置105へと動力を伝達する伝動機構106とを有する。
なお、本実施形態では、植付具27を一対設けた移植機1を例示したが、植付具27を機体幅方向に3以上設けてもよい。植付具27を3以上設けた場合、支持体104も植付具27の数に対応して設けられる。
植付具27は先端が下方に向いたくちばし状を呈し、前後の構成体27F,27Rを有していて、該前後の構成体27F,27Rが前後方向K1で離反・近接することにより開閉自在とされている。植付具27は、閉じた状態で上方から苗が供給可能で且つ内部に苗が収容可能とされ、開いた状態で苗が下方に落下放出可能とされている。
中継ガイド24は、植付具27の上方に配置されると共に後述する植付具支持体128に取り付けられて植付具27と一緒に昇降する。
苗ガイド29は、筒状に形成され、中継ガイド24の上方に配置され(図10参照)ている。また、苗ガイド29は、図6に示すように、支持体104に固定された支持ブラケット29Aに取り付けられる。苗ガイド29の上部は、上端が機体幅方向(後述する移送方向X1)に広い広口に形成されると共に下方に向かうにつれて漸次幅狭になるように形成されている。
図8に示すように、支持体104は、板材によって形成され、植付支持部材36の前面に重ね合わされて取付固定される取付部材107(取付ベースという)と、この取付ベース107から前方側に(前斜め下方に向けて)延出された伝動フレーム108とを有して構成されている。
各支持体104の取付ベース107は、図6に示すように、機体幅方向で同じ側にある植付支持部材36にそれぞれ取り付けられる。つまり、左側の植付装置30の支持体104は、左側の植付支持部材36に取り付けられ、右側の植付装置30の支持体104は、右側の植付支持部材36に取り付けられる。
図6に示すように、各取付ベース107には、上部に円形の取付孔(上取付孔)109が機体幅方向に一対形成され、下部の機体幅方向外方側に円形の取付孔(下取付孔)110が1つ形成されている。取付ベース107の上部は、上取付孔109と植付支持部材36の上部に形成された上取付孔42とに挿通されるボルト111等(図8参照)によって植付支持部材36に取り付けられている。取付ベース107の下部は、下取付孔110と植付支持部材36の下部に形成された下取付孔43とに挿通されるボルト112等(図8参照)によって植付支持部材36に取り付けられている。
左と右の支持体104(取付ベース107)は、左と右の植付具27が移植機1のセンターCLから機体幅方向に同距離の位置に配置されるように植付支持部材36に取り付けられる。
植付支持部材36の上取付孔42は複数(本実施形態では9つ)形成されていると共に植付支持部材36の下取付孔43は機体幅方向に長い長孔に形成されているので、各取付ベース107は、機体幅方向に複数位置(多数位置)に位置変更自在に取り付け可能である。具体的には、本実施形態では、各取付ベース107は、機体幅方向において7位置に位置変更自在とされていて、左と右の植付具27の機体幅方向の間隔(苗の条間)は、7通り(例えば、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、60cm)に変更(調整)できるように構成されている。
図5、図6に示すように、駆動シャフト34は左及び右の伝動フレーム108の基部側(後部側)を貫通するように設けられている。各伝動フレーム108の基部側には軸受118が設けられ、駆動シャフト34に一体回転自在で且つ軸心方向(機体幅方向)移動自在に外嵌された伝動筒119が、軸受118に機体幅方向に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。駆動シャフト34は、伝動筒119及び軸受118を介して左及び右の支持体104に軸心回りに回転自在に支持されていると共に、左及び右の支持体104は、駆動シャフト34に沿って機体幅方向に移動自在とされている。
図5に示すように、伝動機構106は、駆動側スプロケット120と、従動側スプロケット121と、これらスプロケットに巻掛けられた伝動チェーン122と、この伝動チェーン122にテンションを付与するテンションスプロケット123とを有する。駆動側スプロケット120は、支持体104に設けられた伝動筒119に一体回転自在に設けられていて、伝動チェーン122を介して従動側スプロケット121に動力を伝達する。従動側スプロケット121には、昇降装置105に動力を伝達する伝動軸124が固定されている。
図5、図7に示すように、昇降装置105は、支持体104の前部に伝動軸124を介して回転自在に支持された第1回転ケース126と、第1回転ケース126の遊端側に回転自在に支持された第2回転ケース127と、第2回転ケース127に支持された植付具支持体128と、植付具支持体128を上方に付勢するスプリング129とを有している。植付具支持体128に植付具27が支持されている。
本実施形態の昇降装置105にあっては、伝動軸124によって第1回転ケース126が回転駆動されると、第1回転ケース126の回転に連動して第2回転ケース127が第1回転ケース126とは逆方向に回転するように、第1回転ケース126及び第2回転ケース127内に動力伝達機構が設けられている。そして、第1回転ケース126が回転駆動されることにより植付具支持体128が上下動し、これにより植付具27を上下運動させるように構成している。
植付具27が上昇した位置(上死点位置)で該植付具27の上方に位置する苗供給カップ46A,46Bの底蓋50が開いて苗が落下排出され、この苗供給カップ46A,46Bから排出された苗は苗ガイド29及び中継ガイド24を介して植付具27内に落下供給される。このとき植付具27は閉じた状態であって、該植付具27の内部に苗が保持される。
その後、植付具27は、苗を保持したまま下降して該植付具27の下部が圃場(畝)に突入し、植付具27は畝に突入すると開いて畝に植穴を形成すると共に該植穴に苗を放出する(苗を植え付ける)。覆土輪31は植付具27、1つについて一対設けられ(一対で1組の覆土輪31を一対の植付具27に対応して2組設けられ)、植え付けられた(植付具27で形成された植穴に供給された)苗の左右両側を転動して苗の植穴を塞ぐ(苗の根元側を覆土する)と共に苗の根元側を鎮圧する。
本実施形態の移植機1にあっては、左と右の植付具27が同時に昇降するのではなく、一方の植付具27が上昇するときに、他方の植付具27が下降するように、左と右の植付具27が昇降され、これによって畝に苗を千鳥状に2条植えする。
図1に示すように、苗供給装置28は、移植フレーム12の後部上方に配置されていて、苗供給フレーム32に取り付けられている。図2に示すように、苗供給フレーム32は、支持フレーム33を有している。図12に示すように、支持フレーム33は、機体幅方向に延びる第1支持部33aと、第1支持部33aの左端から後方側に延びる第2支持部33bと、第1支持部33aの右端から後方側に延びる第3支持部33cとを有している。
図9、図10、図11、図12に示すように、苗供給装置28は、座席9に着座した作業者によって苗が上方から供給され且つ該苗を保持可能であると共に底部が開閉自在とされていて苗を下方に落下排出可能な苗供給カップ46A,46Bと、この苗供給カップ46A,46Bを移送方向X1に移送するカップ移送機構47と、苗供給カップ46A,46Bの底部の開きを規制すると共に苗供給カップ46A,46Bの移送方向X1の所定位置で苗供給カップ46A,46Bの底部を開き、その後、移送方向X1に所定距離離れた位置で苗供給カップ46A,46Bの底部を閉じる開放保持体48とを有している。
図11に示すように、苗供給カップ46A,46Bは、多数設けられ、ループ状に配置されている。本実施形態では、苗供給カップ46A,46Bは、平面視で機体幅方向に長い長円形(間隔をあけて平行に配置した2つの直線部の端部側を円弧部で接続した形状)を呈するようにループ状に並べて配置されている。
図12に示すように、ループ状に配置された多数の苗供給カップ46A,46Bは、支持フレーム33の第1支持部33aの後方で且つ第2支持部33bと第3支持部33cとの間に配置されている。
図11に示すように、多数の苗供給カップ46A,46Bは、移植フレーム12の左側で苗を落下排出する第1苗供給カップ46Aと、移植フレーム12の右側で苗を落下排出する第2苗供給カップ46Bとがループ状の配置経路(苗供給カップ46A,46Bの配置経路)R1に沿って交互に並べて配置されている。
図13に示すように、苗供給カップ46A,46Bは、上下方向に延伸する軸心を有し且つ上端及び下端が開口した筒状のカップ本体(収容部)49と、カップ本体49の底部の開口(下端開口)を開閉自在に塞ぐ底蓋50と、底蓋50を開き方向Y1に付勢する付勢バネ51とを有している。苗は、底蓋50を閉じた状態でカップ本体49に投入される。
また、図13に示すように、底蓋50は、移送方向X1の下流側が、カップ本体49に設けられた枢支部49aに枢軸49bを介して枢支されている。枢軸49bは、移送方向X1に直交する水平方向に延伸する軸心を有しており、底蓋50は、枢軸49b回りに回動可能に支持されている。したがって、底蓋50は、カップ本体49の下端開口を閉じる状態である閉蓋状態P1(図13に実線で示す状態)から枢軸49b回りに開き方向Y1に回動して開く。言い換えると、底蓋50は、閉蓋状態P1から枢軸49b回りに移送方向X1側に回動して開く。
本実施形態の苗供給カップ46A,46Bにあっては、図13に示すように、底蓋50は、下方に延びる位置を越えて開き方向Y1に回動可能である。例えば、底蓋50は、図13において2点鎖線P3で示す水平状態(水平方向に沿う状態)まで或いは水平状態P3以上に回動可能である。
図13に示すように、付勢バネ51は、底蓋50の枢支部分(枢軸49bで枢支された部分)に設けられている。付勢バネ51は、本実施形態では、ねじりコイルバネによって形成されて枢軸49bに外嵌され、且つ一端側がカップ本体49側に掛止されると共に他端側が底蓋50側に掛止されていて、底蓋50を開き方向Y1に付勢可能である。
本実施形態では、付勢バネ51は、底蓋50が枢軸49bから下方側に延びる下向き状態P2にあるときに付勢力(バネ力)が零となり、該下向き状態P2から底蓋50を閉蓋状態P1へ向けて回動することで、付勢力が増加していくように構成されている。下向き状態P2は、図13に2点鎖線で示すように、底蓋50が枢軸49bから鉛直下方に延伸する垂下状態、或いは、底蓋50が枢軸49bから鉛直下方に向かうにつれて移送方向X1に移行する傾斜方向に延伸する傾斜状態である。
図11に示すように、苗供給カップ46A,46Bは、カップ移送機構47によって配置経路R1に沿って移送方向(移送方向)X1に周回移送(循環回走)される。
図10に示すように、各苗供給カップ46A,46Bの底蓋50には係合部52が設けられている。図12に示すように、係合部52は、移送方向X1に直交する水平方向に突出している。詳しくは、第1苗供給カップ46Aの係合部52は配置経路(移送経路)R1の外周側に突出し、第2苗供給カップ46Bの係合部52は配置経路R1の内周側に突出している。
図11に示すように、カップ移送機構47は、苗供給カップ46A,46Bのループ状の配置経路R1の内周側に配置され、該配置経路R1の右側に配置された駆動スプロケット53と、配置経路R1の左側に配置された従動スプロケット54と、これらスプロケット53,54にわたって巻掛けられたエンドレスの移送チェーン55とから主構成されている。
図10に示すように、各苗供給カップ46A,46Bのカップ本体49の下部には、配置経路R1の内周側に位置する連結部56が設けられ、この連結部56が移送チェーン55のリンクに立設された連結ピン57を介して連結されている。各連結部56に対して連結ピン57は、苗供給カップ46A,46Bの移送方向X1に一対設けられている。
図11に示すように、カップ移送機構47の駆動スプロケット53を駆動するスプロケット駆動軸58は、原動機5からの動力を伝達するチェーン巻掛け伝動機構59によって上下方向に延伸する軸心回りに回転駆動される。
開放保持体48は、苗供給カップ46A,46Bの底蓋50の開き動作を規制して該底蓋50を閉蓋状態P1に保持すると共に、所定位置で底蓋50の閉蓋状態P1の保持を解除して底蓋50を開き、その後、開いた状態の底蓋50を閉じて閉蓋状態P1に戻す機能を有している。
図12に示すように、開放保持体48は、第1規制部材48A~第5規制部材48Eを有している。第1規制部材48A~第5規制部材48Eは、本実施形態では、棒材部材によって形成され、支持フレーム33等に支持されている。
次に、苗供給カップ46A,46Bの配置経路R1を示す図11と、第1規制部材48A~第5規制部材48Eの配置を示す図12とを参照して、開放保持体48を詳細に説明する。
第1規制部材48Aは、配置経路R1の右側円弧部R1bから配置経路R1の後側直線部R1aを経て配置経路R1の左側円弧部R1cにわたって設けられている。第1規制部材48Aは、閉蓋状態P1にある底蓋50の下面に当接することで底蓋50の開き動作を規制し、底蓋50を閉蓋状態P1に保持する(図10参照)。苗は、苗供給カップ46A,46Bが配置経路R1の後側直線部R1aに沿って移送されている途中で作業者によって苗供給カップ46A,46Bに供給される。
図12、図14に示すように、第2規制部材48Bは、配置経路R1の前側直線部R1dの左側に設けられている。第2規制部材48Bは、配置経路R1の左側円弧部R1c側で第1規制部材48Aと移送方向X1に直交する水平方向でオーバーラップしている。また、第2規制部材48Bは、第1苗供給カップ46Aの係合部52の下面側に当接することで閉蓋状態P1にある底蓋50の開き動作を規制する(図16参照)。
図12に示すように、配置経路R1の後側直線部R1aを移送方向X1に移動する第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、左側円弧部R1cから前側直線部R1dに移動する際に、係合部52が第2規制部材48Bに係合することにより閉蓋状態P1が維持される。その後、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第2規制部材48Bに沿ってさらに移送方向X1に移動して係合部52が第2規制部材48Bから外れることにより、底蓋50の開き動作の規制(閉蓋状態P1の保持)が解除される。すると、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第2規制部材48Bによる規制から解放されることで、付勢バネ51の付勢力によって開く。これにより、苗が下方に落下する。したがって、第2規制部材48Bの移送方向X1の下流側の端部が、移送方向X1(配置経路R1)の所定位置で付勢バネ51の付勢力によって底蓋50を開き動作させるべく底蓋50の閉蓋状態P1の保持を解除する解除部(第1解除部)61Aとされている。
図14~図17に示すように、第2規制部材48Bは、取付部材(第1取付部材)91Aに固定されている。第1取付部材91Aは、板材によって形成され、支持ステー(第1支持ステー)92Aに取り付けられる取付部91Aaと、第2規制部材48Bが固定される第1固定部91Abと、後述する第1底蓋ガイド(底蓋ガイド)69Aが固定される第2固定部91Acとを有している。第2規制部材48Bは、右部が第1固定部91Abの上面に固定されている。
図12に示すように、第1支持ステー92Aは、支持フレーム33の第1支持部33aの左側に配置され、該第1支持部33aに固定されている。詳しくは、第1支持ステー92Aは、図16に示すように、板材によって形成され、板面が上下方向を向く支持壁部92Aaと、支持壁部92Aaの後端から延設されて第1支持部33a(支持フレーム33)の前面及び下面に固定された複数の固定片と92Ab、支持壁部の前端から前方に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延びる前壁部92Acとを有している。
図14に示すように、支持壁部92Aaは、機体幅方向に間隔をあけて形成された複数の取付穴93Aを有している。具体的には、取付穴93Aは、支持壁部92Aaを板厚方向に貫通して形成された円形穴であり、機体幅方向に間隔をあけて3つ並べて形成されている。支持壁部92Aaの下面の各取付穴93Aに対応する部分には、ナット94Aが固定されている(図16参照)。
図14に示すように、第1取付部材91Aの取付部91Aaには、板厚方向に貫通して形成された1つの挿通穴86Aが形成されている。挿通穴86A及び取付穴93Aを挿通してナット94Aにねじ込まれるボルト(図示省略)によって第1取付部材91Aが第1支持ステー92Aに取り付けられる。本実施形態では、挿通穴86Aは、機体幅方向に長い長穴に形成されていて、取付穴93Aに対して第1取付部材91Aが機体幅方向に位置調整可能である。
第1取付部材91Aが取付穴93Aを介して取り付けられる位置である取付位置を変更することにより、第2規制部材48Bの機体幅方向の位置が変更可能である。第2規制部材48Bの機体幅方向の位置を変更することにより、第1解除部61Aの位置を変更することができる。つまり、第1苗供給カップ46Aの底蓋50を開き動作させる位置を植付具27(植付装置30)の間隔調整に応じて変更することができる。したがって、第1取付部材91A及び第2規制部材48Bは、第1解除部(解除部)61Aを含む解除位置調整部材66Aであって、複数の植付具27の間隔調整に応じて底蓋50を開き動作させる位置を変更可能な解除位置調整部材(第1解除位置調整部材)66Aを構成している。
本実施形態にあっては、植付具27の間隔調整は7通りであるのに対し、第1解除位置調整部材(解除位置調整部材)66Aの位置調整は3位置に調整可能とされている。これは、苗ガイド29の上端が機体幅方向(移送方向X1)に広い広口であるので、1つの苗の落し位置(第1解除位置調整部材66Aの1つの取付位置)に対して複数の苗の条間(植付具27の間隔)に対応することができるからである。本実施形態では、3つの取付穴93Aのうちの機体幅方向外方側の取付穴93Aに対応する位置に第1解除位置調整部材66Aを取り付けると、苗の条間が60cmと55cmとである場合に対応することができ、中央の取付穴93Aに対応する位置に第1解除位置調整部材66Aを取り付けると、苗の条間が50cmと45cmと40cmとである場合に対応することができ、機体幅方向内方側の取付穴93Aに対応する位置に第1解除位置調整部材66Aを取り付けると、苗の条間が35cmと30cmとである場合に対応することができる。
図12に示すように、第3規制部材48Cは、第2規制部材48Bから移送方向X1に所定距離離れた位置から配置経路R1の前側直線部R1dに沿って右方(移送方向X1)に延びた後、右側円弧部R1bに沿って該右側円弧部R1bの中途部にまで延びている。右側円弧部R1bにおいて、第1規制部材48Aと移送方向X1に直交する水平方向でオーバーラップしている。
第3規制部材48Cの移送方向X1上流側の端部側には、第1解除部61Aから移送方向X1に所定距離離れた位置で第1苗供給カップ46Aの底蓋50を閉蓋状態P1に戻す閉じ部(第1閉じ部)68Aが設けられている。図20に示すように、第1閉じ部68Aは、第3規制部材48Cの移送方向X1上流側の端部から下方に向かうにつれて後方に移行する傾斜方向に延びるように形成されている。底蓋50が開いた状態の第1苗供給カップ46Aの該底蓋50が第1閉じ部68Aへ移動してきて該第1閉じ部68Aに当たると、該第1閉じ部68Aによって閉蓋状態P1に戻される。閉蓋状態P1に戻された第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、係合部52が第3規制部材48Cによって支えられることにより、閉蓋状態P1に保持される。そして、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、配置経路R1の右側円弧部R1bで閉蓋状態P1を保持したまま第1規制部材48Aに受け継がれる。
図12に示すように、第4規制部材48Dは、第1規制部材48Aの移送方向X1下流側の端部側から移送方向X1に延伸している。第4規制部材48Dは、第2苗供給カップ46Bの係合部52の下面に当接して、第2苗供給カップ46Bの底蓋50を閉蓋状態P1に保持する(図20参照)。
第5規制部材48Eは、配置経路R1の前側直線部R1dの右側のセンターCL側に配置されていて、移送方向X1の上流側が、第4規制部材48Dの前側に近接して配置されている。図18に示すように、第5規制部材48Eの移送方向X1上流側は、第4規制部材48Dの移送方向X1下流側に前後方向(移送方向X1に直交する水平方向)でオーバーラップしている。第5規制部材48Eは、底蓋50が閉じられた第2苗供給カップ46Bの係合部52の下側に当接して、底蓋50を閉蓋状態P1に保持する。
図12に示すように、配置経路R1の後側直線部R1aを移送方向X1に移動する第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、左側円弧部R1cから前側直線部R1dに移動する際に、第2苗供給カップ46Bの係合部52が第4規制部材48Dに係合することにより閉蓋状態P1が維持される。その後、第2苗供給カップ46Bの係合部52は、第4規制部材48Dから第5規制部材48Eに乗り移ってさらに移送方向X1に移動して第5規制部材48Eから外れることにより、底蓋50の開き動作の規制(閉蓋状態P1の保持)が解除される。すると、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第5規制部材48Eによる規制から解放されることで、付勢バネ51の付勢力によって開く。これにより、苗が下方に落下する。したがって、第5規制部材48Eの移送方向X1の下流側の端部が、移送方向X1(配置経路R1)の所定位置で付勢バネ51の付勢力によって底蓋50を開き動作させるべく底蓋50の閉蓋状態P1の保持を解除する解除部(第2解除部)61Bとされている。
図18~図21に示すように、第5規制部材48Eは、取付部材(第2取付部材)91Bに固定されている。第2取付部材91Bは、板材によって形成され、支持ステー(第2支持ステー)92Bに取り付けられる取付部91Baと、第5規制部材48Eが固定される第1固定部91Bbと、後述する第2底蓋ガイド(底蓋ガイド)69Bが固定される第2固定部91Bcとを有している。第5規制部材48Eは、右部が第1固定部91Bbの上面に固定されている。
図12に示すように、第2支持ステー92Bは、支持フレーム33の第1支持部33aの右側に配置され、該第1支持部33aに固定されている。詳しくは、第2支持ステー92Bは、図20に示すように、板材によって形成され、板面が上下方向を向く支持壁部92Baと、支持壁部92Baの後端から延設されて第1支持部33a(支持フレーム33)の前面及び下面に固定された複数の固定片92Bbと、支持壁部92Baの前端から前方に向かうにつれて下方に移行する傾斜方向に延びる前壁部92Bcとを有している。
図18に示すように、支持壁部92Baは、機体幅方向に間隔をあけて形成された複数の取付穴93Bを有している。具体的には、取付穴93Bは、支持壁部92Baを板厚方向に貫通して形成された円形穴であり、機体幅方向に間隔をあけて3つ並べて形成されている。支持壁部92Baの下面の各取付穴93Bに対応する部分には、ナット94Bが固定されている(図20参照)。
図18に示すように、第2取付部材91Bの取付部91Baには、板厚方向に貫通して形成された1つの挿通穴86Bが形成されている。挿通穴86B及び取付穴93Bを挿通してナット94Bにねじ込まれるボルト(図示省略)によって第1取付部材91Aが第2支持ステー92Bに取り付けられる。本実施形態では、挿通穴86Bは、機体幅方向に長い長穴に形成されていて、各取付穴93Bに対して第2取付部材91Bが機体幅方向に位置調整可能である。
第2取付部材91Bが取付穴93Bを介して取り付けられる位置である取付位置を変更することにより、第5規制部材48Eの機体幅方向の位置が変更可能である。第5規制部材48Eの機体幅方向の位置を変更することにより、第2解除部61Bの位置を変更することができる。つまり、第2苗供給カップ46Bの底蓋50を開き動作させる位置を植付具27(植付装置30)の間隔調整に応じて変更することができる。したがって、第2取付部材91B及び第5規制部材48Eは、第2解除部(解除部)61Bを含む解除位置調整部材66Bであって、複数の植付具27の間隔調整に応じて底蓋50を開き動作させる位置を変更可能な解除位置調整部材(第2解除位置調整部材)66Bを構成している。
植付具27の間隔調整が7通りであるのに対し、第2解除位置調整部材(解除位置調整部材)の位置調整は3位置に調整可能とされている理由は、上述した第1解除位置調整部材66Aと同様であるので、説明を省略する。
図12に示すように、第1規制部材48Aの移送方向X1上流側の端部側は、第2解除部61Bから移送方向X1に所定距離離れた位置で第2苗供給カップ46Bの底蓋50を閉蓋状態P1に戻す閉じ部(第2閉じ部)68Bを構成している。底蓋50が開いた状態の第2苗供給カップ46Bの該底蓋50が第2閉じ部68Bへ移動してきて該第2閉じ部68Bに当たると、該第2閉じ部68Bによって閉蓋状態P1に戻される。閉蓋状態P1に戻された第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第1規制部材48Aによって支えられることにより、閉蓋状態P1に保持される。
図12、図14~図17に示すように、苗供給装置28は、第1取付部材91Aの第2固定部91Acに固定された底蓋ガイド(第1底蓋ガイド)69Aを有している。第1底蓋ガイド69Aは、基部70Aと、支持アーム部71Aと、底蓋規制部(第1底蓋規制部)72Aとを有している。基部70Aは、第2固定部91Acの上面に固定されている。支持アーム部71Aは、基部70Aから移送方向X1に延びる第1部位71Aaと、第1部位71Aaの延出端から移送方向X1に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に延びる第2部位71Abと、第2部位71Abの延出端から支持フレーム33の第1支持部33a上方を横切って後方に延びる第3部位71Acと、第3部位71Acの延出端から下方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に延びる第4部位71Adと、第4部位71Adの延出端から後方に延びる第5部位71Aeとを有している。
第1底蓋規制部72Aは、第1解除部61Aと第1閉じ部68Aとの間に配置されている。また、第1底蓋規制部72Aは、付勢バネ51の付勢力によって底蓋50が過度に開くのを規制し、且つ底蓋50を、閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する機能を有している。
底蓋50が過度に開くとは、底蓋50が下向き状態P2よりも大きく開くことである。限定されることはないが、例えば、底蓋50が水平状態P3又は水平状態P3付近まで、或いは水平状態P3以上に開くことである。
第1底蓋規制部72Aは、当接部(第1当接部)74Aと、ガイド部(第1ガイド部)75Aとを有している。第1当接部74Aは、図16に示すように、閉蓋状態P1の底蓋50よりも下方で前後方向に所定長さを有して延伸している。また、第1当接部74Aは、図22に示すように、底蓋50が下向き状態P2にあるときの該底蓋50の下部の高さ位置に位置し、第1苗供給カップ46Aの底蓋50の移送方向X1上流側の面に当接する。
ところで、カップ本体(収容部)49から苗を良好に落下させるためには、苗が落下する速度よりも速い速度で底蓋50を開くのがよい。そのため、苗供給カップ46A,46Bに底蓋50を開き方向Y1に付勢する付勢バネ51が設けられるが、付勢バネ51の付勢力が大きいと、底蓋50が過度に開き、該底蓋50が過度に開くことにより不具合が生じる場合がある。例えば、底蓋50が水平状態P3(図13参照)にまで回動した状態で第1閉じ部68A等に衝突して底蓋50が損傷する場合が考えられる。また、付勢バネ51の強い付勢力で底蓋50が過度に開くことによる反動で苗の落下に影響を与える場合が考えられる。
本実施形態の第1底蓋規制部72Aにあっては、第1苗供給カップ46Aの底蓋50が開き動作をしたときに該底蓋50が第1当接部74Aに当接することによって底蓋50が過度に開くのを規制している。詳しくは、図22に示すように、第1当接部74Aは、第1苗供給カップ46Aの底蓋50が枢軸49bから鉛直下方に延びる位置P4よりも開き方向Y1に回動した位置P5で該底蓋50に当接することで該底蓋50が過度に開くのを規制する。言い換えると、第1当接部74Aは、底蓋50が下向き状態P2まで開くのを許容する。これにより、第1苗供給カップ46Aの底蓋50が開いて苗が落下する際において、底蓋50がカップ本体49の鉛直下方の領域から外れるので、該底蓋50が苗の落下の妨げとなるのを防止することができる。
図22に示すように、第1ガイド部75Aは、第1当接部74Aから移送方向X1側に延びると共に、図17にも示すように、支持アーム部71Aの第5部位71Aeの延出端に接続されている。また、図22に示すように、第1ガイド部75Aは、第1当接部74Aから移送方向X1に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。
図22に示すように、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第1当接部74Aに当接した後、第1当接部74Aを乗り越えて第1ガイド部75A上を摺接するが、このとき、底蓋50は下方に向かうにつれて移送方向X1とは反対側(移送方向X1上流側)に移行する傾斜状の姿勢で第1ガイド部75Aに摺接する。また、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、移送方向X1に移動するにつれて徐々に傾斜が緩くなり、第1ガイド部75Aの移送方向X1の下流側で第1ガイド部75Aから解放され、下向き状態P2になる。これにより、第1ガイド部75Aは、第1苗供給カップ46Aの底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する。したがって、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第1底蓋規制部72A(第1ガイド部75A)から外れても、開き方向Y1に過度に開き動作することがない。
図12、図18~図21に示すように、苗供給装置28は、第2取付部材91Bの第2固定部91Bcに固定された底蓋ガイド(第2底蓋ガイド)69Bを有している。第2底蓋ガイド69Bは、基部70Bと、支持アーム部71Bと、底蓋規制部(第2底蓋規制部)72Bとを有している。基部70Bは、第3規制部材48Cよりも前方で第2固定部91Bcの下面に固定されている。支持アーム部71Bは、基部70Bの移送方向X1下流側端部から下方に延びる第1部位71Baと、第1部位71Baの下端から移送方向X1に延びる第2部位71Bbと、第2部位71Bbの基部70Bの移送方向X1下流側端部から後方に延びる第3部位71Bcとを有している。
第2底蓋規制部72Bは、第2解除部61Bと第2閉じ部68Bとの間に配置されている。また、第2底蓋規制部72Bは、第1底蓋規制部72Aと同様に、付勢バネ51の付勢力によって底蓋50が過度に開くのを規制し、且つ底蓋50を、閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する機能を有している。
第2底蓋規制部72Bは、当接部(第2当接部)74Bと、ガイド部(第2ガイド部)75Bとを有している。第2当接部74Bは、図20に示すように、底蓋50よりも下方に位置し、第3部位71Bcの後端部に設けられている。また、第2当接部74Bは、図23に示すように、底蓋50が下向き状態P2にあるときの該底蓋50の下部の高さ位置に位置し、第2苗供給カップ46Bの底蓋50の移送方向X1上流側の面に当接する。
本実施形態の第2底蓋規制部72Bにあっては、第2苗供給カップ46Bの底蓋50が開き動作をしたときに該底蓋50が第2当接部74Bに当接することによって該底蓋50が過度に開くのを規制している。詳しくは、図23に示すように、第2当接部74Bは、第2苗供給カップ46Bの底蓋50が枢軸49bから鉛直下方に延びる位置P4よりも開き方向Y1に回動した位置P5で該底蓋50に当接することで該底蓋50が過度に開くのを規制する。言い換えると、第2当接部74Bは、底蓋50が下向き状態P2まで開くのを許容する。これにより、第2苗供給カップ46Bの底蓋50が開いて苗が落下する際において、底蓋50がカップ本体49の鉛直下方の領域から外れるので、該底蓋50が苗の落下の妨げとなるのを防止することができる。
図23に示すように、第2ガイド部75Bは、第2当接部74Bから移送方向X1側に延びている。また、図23に示すように、第2ガイド部75Bは、第2当接部74Bから移送方向X1に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。
図23に示すように、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第2当接部74Bに当接した後、第2当接部74Bを乗り越えて第2ガイド部75B上を摺接するが、このとき、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は下方に向かうにつれて移送方向X1とは反対側(移送方向X1上流側)に移行する傾斜状の姿勢で第2ガイド部75Bに摺接する。また、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、移送方向X1に移動するにつれて徐々に傾斜が緩くなり、第2ガイド部75Bの移送方向X1の下流側で第2ガイド部75Bから解放され、下向き状態P2になる。これにより、第2ガイド部75Bは、第2苗供給カップ46Bの底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する。したがって、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第2底蓋規制部72B(第2ガイド部75B)から外れても、開き方向Y1に過度に開き動作することがない。
以上のように、本実施形態では、カップ本体(収容部)49から苗を良好に落下させるために付勢バネ51の付勢力を大きくしつつ、底蓋規制部(第1底蓋規制部72A、第2底蓋規制部72B)によって底蓋50が過度に開くのを規制し、該底蓋50が過度に開くことによる不具合が生じるのを防止することができる。
図24、図25は、他の実施形態に係る底蓋規制部(第1底蓋規制部72A、第2底蓋規制部72B)を示している。図24は、第1底蓋規制部72Aの他の実施形態を示し、図25は、第2底蓋規制部72Bの他の実施形態を示している。
図24に示すように、第1ガイド部75Aは、第1当接部74Aから移送方向X1に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている。この第1底蓋規制部72Aの他の実施形態にあっても、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第1当接部74Aに当接した後、第1当接部74Aを乗り越えて第1ガイド部75A上を摺接するが、このとき、底蓋50は下方に向かうにつれて移送方向X1上流側に移行する傾斜状の姿勢で第1ガイド部75Aに摺接する。また、第1底蓋規制部72Aの他の実施形態にあっては、第1ガイド部75Aが移送方向X1に向かって上向き傾斜に形成されているので、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、移送方向X1に移動するにつれて閉じ方向に揺動するが、第1ガイド部75Aの移送方向X1の下流側の端部から移送方向X1に外れるときにも、下方に向かうにつれて移送方向X1上流側に移行する傾斜状の姿勢で第1ガイド部75Aから外れるので、第1ガイド部75Aは、第1苗供給カップ46Aの底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する。したがって、この第1底蓋規制部72Aの他の実施形態にあっても、第1苗供給カップ46Aの底蓋50は、第1底蓋規制部72A(第1ガイド部75A)から外れても、開き方向Y1に過度に開き動作することがない。
図25に示すように、第2ガイド部75Bは、第2当接部74Bから移送方向X1に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている。この第2底蓋規制部72Bの他の実施形態にあっても、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第2当接部74Bに当接した後、第2当接部74Bを乗り越えて第2ガイド部75B上を摺接するが、このとき、底蓋50は下方に向かうにつれて移送方向X1とは移送方向X1上流側に移行する傾斜状の姿勢で第2ガイド部75Bに摺接する。また、第2底蓋規制部72Bの他の実施形態にあっても、第2ガイド部75Bが移送方向X1に向かって上向き傾斜に形成されているので、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、移送方向X1に移動するにつれて閉じ方向に揺動するが、第2ガイド部75Bの移送方向X1の下流側の端部から移送方向X1に外れるときにも、下方に向かうにつれて移送方向X1上流側に移行する傾斜状の姿勢で第2ガイド部75Bから外れるので、第2ガイド部75Bは、第2苗供給カップ46Bの底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する。したがって、この第2底蓋規制部72Bの他の実施形態にあっても、第2苗供給カップ46Bの底蓋50は、第2底蓋規制部72B(第2ガイド部75B)から外れても、開き方向Y1に過度に開き動作することがない。
なお、上記実施形態では、第1ガイド部75A及び第2ガイド部75Bは、移送方向X1に向かうにつれて上方又は下方に傾斜する構成を例示しているが、これに限定されることはなく、移送方向X1に水平状に延びる構成であってもよい。
また、本実施形態では、第1底蓋ガイド69Aと第2底蓋ガイド69Bとは、棒材で形成されているが、これに限定されることはなく、例えば、板材等で形成されていてもよい。
また、本実施形態では、第1底蓋規制部72Aは、第1解除位置調整部材66Aに設けられているが、左側の植付装置30に設けられていてもよく、第2底蓋規制部72Bは、第2解除位置調整部材66Bに設けられているが、右側の植付装置30に設けられていてもよい。この場合、第1解除位置調整部材66A及び第2解除位置調整部材66Bは、植付装置30の上下動しない部材、例えば、支持体104や苗ガイド29等に取り付けられる。また、第1解除位置調整部材66Aと左側の植付装置30との位置の調整方向における距離は、同じ方向に同じ距離だけ位置変更されるように設定され、第2解除位置調整部材66Bと右側の植付装置30との位置の調整方向にける距離は、同じ方向に同じ距離だけ位置変更されるように設定される。つまり、苗の落し位置(底蓋50を開く位置)及び植付具27によって苗を植え付ける位置とを位置調整するために、第1解除位置調整部材66A及び左側の植付装置30を移動させる方向と距離とは、同じに設定され、第2解除位置調整部材66B及び右側の植付装置30を移動させる方向と距離とは、同じに設定される。
上記実施形態の移植機1は、苗が投入される収容部(カップ本体)49、収容部49の下端開口を開閉する底蓋50、及び底蓋50を開き方向Y1に付勢する付勢バネ51を含む苗供給カップ(第1苗供給カップ46A,第2苗供給カップ46B)と、ループ状に配置された多数の苗供給カップ46A,46Bを配置経路R1に沿って移送するカップ移送機構47と、底蓋50を収容部49の下端開口を閉じる閉蓋状態P1に保持する開放保持体48であって、苗供給カップ46A,46Bの移送方向X1の所定位置で付勢バネ51の付勢力によって底蓋50を開き動作させるべく保持を解除する解除部(第1解除部61A,第2解除部61B)と、解除部61A,61Bから移送方向X1に所定距離離れた位置で底蓋50を閉蓋状態P1に戻す閉じ部(第1閉じ部68A,第2閉じ部68B)とを含む開放保持体48と、解除部61A,61Bと閉じ部68A,68Bとの間に配置されていて、付勢力によって底蓋50が過度に開くのを規制し、且つ底蓋50を、閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する底蓋規制部(第1底蓋規制部72A,第2底蓋規制部72B)と、を備えている。
この構成によれば、苗供給カップ46A,46Bの底蓋50が過度に開くことによる不具合を防止することができる。
また、底蓋50は、移送方向X1の下流側が収容部49に枢軸49bを介して回動可能に支持されて移送方向X1に開き、底蓋規制部72A,72Bは、底蓋50が枢軸49bから鉛直下方に延びる位置P4よりも開き方向Y1に回動した位置P5で底蓋50に当接することで底蓋50が過度に開くのを規制する当接部(第1当接部74A,第2当接部74B)を有している。
この構成によれば、底蓋規制部72A,72Bが底蓋50の過度の開きを規制する際に、底蓋50が苗の落下を妨げるのを防止することができる。
また、底蓋規制部72A,72Bは、当接部74A,74Bから移送方向X1側に延びるガイド部(第1ガイド部75A,第2ガイド部75B)であって、底蓋50が下方に向かうにつれて移送方向X1とは反対側に移行する傾斜状の姿勢で摺接するガイド部75A,75Bを有している。
この構成によれば、底蓋50は、所定角度開いた状態で底蓋規制部72A,72Bから解放されるので、底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放することができる。
また、ガイド部75A,75Bは、当接部74A,74Bから移送方向X1に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている。
この構成によれば、底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度でスムーズに開放することができる。
また、ガイド部75A,75Bは、当接部74A,74Bから移送方向X1に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている。
この構成によっても、底蓋50を閉蓋状態P1から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放することができる。
また、苗供給カップ46A,46Bから供給される苗を圃場に植え付ける植付具27であって、機体幅方向の間隔が調整可能な複数の植付具27を備え、開放保持体48は、解除部61A,61Bを含む解除位置調整部材(第1解除位置調整部材66A,第2解除位置調整部材66B)であって、複数の植付具27の間隔調整に応じて底蓋50を開き動作させる位置を変更可能な解除位置調整部材66A,66Bを有し、底蓋規制部72A,72Bは、解除位置調整部材66A,66Bに設けられている。
この構成によれば、解除位置調整部材66A,66Bの位置調整と同時に底蓋規制部72A,72Bの位置も調整されることから、底蓋50が開き動作する位置における底蓋50と底蓋規制部72A,72Bとの位置関係を一定に保つことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
27 植付具
46A 苗供給カップ(第1苗供給カップ)
46B 苗供給カップ(第2苗供給カップ)
47 カップ移送機構
48 開放保持体
49 収容部(カップ本体)
49b 枢軸
50 底蓋
51 付勢バネ
61A 解除部(第1解除部)
61B 解除部(第2解除部)
66A 解除位置調整部材(第1解除位置調整部材)
66B 解除位置調整部材(第2解除位置調整部材)
68A 閉じ部(第1閉じ部)
68B 閉じ部(第2閉じ部)
72A 底蓋規制部(第1底蓋規制部)
72B 底蓋規制部(第2底蓋規制部)
74A 当接部(第1当接部)
74B 当接部(第2当接部)
75A ガイド部(第1ガイド部)
75B ガイド部(第2ガイド部)
P1 閉蓋状態
R1 配置経路
X1 移送方向
Y1 開き方向
P4 位置
P5 位置

Claims (6)

  1. 苗が投入される収容部、前記収容部の下端開口を開閉する底蓋、及び前記底蓋を開き方向に付勢する付勢バネを含む苗供給カップと、
    ループ状に配置された多数の前記苗供給カップを配置経路に沿って移送するカップ移送機構と、
    前記底蓋を前記収容部の下端開口を閉じる閉蓋状態に保持する開放保持体であって、前記苗供給カップの移送方向の所定位置で前記付勢バネの付勢力によって前記底蓋を開き動作させるべく前記保持を解除する解除部と、前記解除部から前記移送方向に所定距離離れた位置で前記底蓋を前記閉蓋状態に戻す閉じ部とを含む開放保持体と、
    前記解除部と前記閉じ部との間に配置されていて、前記付勢力によって前記底蓋が過度に開くのを規制し、且つ前記底蓋を、前記閉蓋状態から開く動作速度よりも遅い動作速度で開放する底蓋規制部と、
    を備えている移植機。
  2. 前記底蓋は、前記移送方向の下流側が前記収容部に枢軸を介して回動可能に支持されて前記移送方向に開き、
    前記底蓋規制部は、前記底蓋が前記枢軸から鉛直下方に延びる位置よりも開き方向に回動した位置で前記底蓋に当接することで前記底蓋が過度に開くのを規制する当接部を有している請求項1に記載の移植機。
  3. 前記底蓋規制部は、前記当接部から前記移送方向側に延びるガイド部であって、前記底蓋が下方に向かうにつれて前記移送方向とは反対側に移行する傾斜状の姿勢で摺接するガイド部を有している請求項2に記載の移植機。
  4. 前記ガイド部は、前記当接部から前記移送方向に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に形成されている請求項3に記載の移植機。
  5. 前記ガイド部は、前記当接部から前記移送方向に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に形成されている請求項3に記載の移植機。
  6. 前記苗供給カップから供給される苗を圃場に植え付ける植付具であって、機体幅方向の間隔が調整可能な複数の植付具を備え、
    前記開放保持体は、前記解除部を含む解除位置調整部材であって、前記複数の植付具の間隔調整に応じて前記底蓋を開き動作させる位置を変更可能な解除位置調整部材を有し、
    前記底蓋規制部は、前記解除位置調整部材に設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の移植機。
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