JP2022168390A - 記録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録後の後処理部を有する記録システムにおいて、後処理部が動作不能となった場合のために、記録部と後処理部との間に別途、退避装置を設ける構成では、記録システムが大型化する虞がある。【解決手段】記録システム1は、排出部30と、載置部40と、後処理ユニット6と、中継ユニット60と、制御部50とを備える。排出部30は、用紙Pを排出する。載置部40は、装置本体12に設けられ用紙Pが載置される。後処理ユニット6は、用紙Pに後処理を行う。中継ユニット60は、装置本体12に設けられ、用紙Pを後処理ユニット6へ搬送可能であり、下経路部材86を有する。下経路部材86は、排出部30から後処理ユニット6への中継経路TAを構成する第1状態と、中継経路TAを開放する第2状態とを切り替え可能である。制御部50は、下経路部材86が第2状態にある場合、排出部30から載置部40に用紙Pを排出させる。【選択図】図1

Description

本発明は、記録システムに関する。
特許文献1の製本システムは、画像形成装置と製本装置との間に搬送ユニットが配置されている。搬送ユニットには、製本装置における製本動作が継続不能となった場合にシートを退避させるためのエスケープトレイが設けられる。
特開2015-209316号公報
特許文献1の構成のような記録後の後処理部を有する記録システムにおいて、後処理部が動作不能となった場合、生産性の低下を抑制するには、記録された媒体を送り込むための退避装置を別途、設ける必要がある。
しかし、記録部と後処理部との間に別途、退避装置を設ける構成では、記録システムが大型化する虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明に係る記録システムは、装置本体に設けられ、記録部による記録が行われた媒体を排出する排出部と、前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を載置可能な載置部と、前記排出部から排出方向に排出される前記媒体に後処理を行う後処理部と、前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を前記後処理部へ搬送可能な中継搬送部であって、少なくとも1つの切替部材を有する前記中継搬送部と、前記排出部からの前記媒体の排出を制御する制御部と、を備え、前記切替部材は、前記排出部から前記後処理部への前記媒体の中継経路を構成する第1状態と、前記中継経路を前記載置部に向けて開放する第2状態とを切り替え可能であり、前記制御部は、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部から前記載置部に前記媒体を排出させることを特徴とする。
実施形態1に係る記録システムの全体構成を示す図。 実施形態1に係る記録システムのブロック図。 実施形態1に係る記録システムの一部の斜視図。 実施形態1に係る記録システムにおける排出部及び排出部の周辺部を拡大した概略図。 実施形態1に係る記録システムにおける下経路部材が第1状態にある場合を示す概略図。 実施形態1に係る記録システムの中継ユニットの斜視図。 実施形態1に係る記録システムの第1下経路部材を示す斜視図。 実施形態1に係る記録システムの第2下経路部材を示す斜視図。 実施形態1に係る記録システムにおいて搬送経路及び回転される第1下経路部材の一部を拡大した概略図。 実施形態1に係る記録システムにおいて中継ユニットを背面側から見た状態を示す概略図。 実施形態1に係る記録システムにおける下経路部材が第2状態にある場合を示す概略図。 実施形態1に係る記録システムにおける第1下経路部材が第2状態にあり第2下経路部材が閉状態にある場合の概略図。 実施形態1に係る記録システムにおいて中継ユニットのカバー部材を取り外した状態を示す正面図。 実施形態1に係る記録システムにおける凸部が凹部に挿入される状態を示す斜視図。 実施形態2に係る記録システムにおける第1下経路部材及び第2下経路部材を示す概略図。 実施形態3に係る記録システムにおける載置部の突出部が第1下経路部材の窪み部に挿入される状態を示す斜視図。 実施形態4に係る記録システムにおける下経路部材の第1状態を示す概略図。 実施形態1の第1変形例に係る記録システムの一部を示す構成図。 実施形態1の第2変形例に係る記録システムにおける下経路部材の第1状態及び第2状態を示す概略図。
以下、本発明について概略的に説明する。
第1の態様に係る記録システムは、装置本体に設けられ、記録部による記録が行われた媒体を排出する排出部と、前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を載置可能な載置部と、前記排出部から排出方向に排出される前記媒体に後処理を行う後処理部と、前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を前記後処理部へ搬送可能な中継搬送部であって、少なくとも1つの切替部材を有する前記中継搬送部と、前記排出部からの前記媒体の排出を制御する制御部と、を備え、前記切替部材は、前記排出部から前記後処理部への前記媒体の中継経路を構成する第1状態と、前記中継経路を前記載置部に向けて開放する第2状態とを切り替え可能であり、前記制御部は、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部から前記載置部に前記媒体を排出させることを特徴とする。
本態様によれば、前記後処理部が動作可能な場合、前記切替部材の状態が前記第1状態とされる。前記記録部による記録が行われた前記媒体は、前記排出部から前記排出方向に排出された後、前記中継搬送部によって前記後処理部へ搬送され、前記後処理部において後処理される。
一方、前記後処理部が動作不能な場合、前記切替部材の状態が前記第2状態とされることで、前記中継経路が前記載置部に向けて開放される。ここで、前記記録部による記録が行われた前記媒体は、前記排出部から前記排出方向に排出された後、前記中継経路における開放された部分から前記載置部へ落下し、前記載置部に載置される。
このように、前記後処理部が動作不能となった場合、前記媒体が前記載置部に載置されることで前記記録システムの動作を停止しなくて済むので、前記記録システムにおける生産性の低下を抑制できる。さらに、前記装置本体に設けられている前記載置部を用いて前記媒体の排出が行われるので、前記装置本体とは別の装置に前記媒体を排出する構成に比べて、前記記録システムの大型化を抑制できる。
第2の態様に係る記録システムは、第1の態様において、前記中継搬送部は、前記中継経路の装置高さ方向における上部を構成する上経路部材と、前記中継経路の前記装置高さ方向における下部を構成する前記切替部材としての下経路部材と、を有し、前記上経路部材には、回転駆動されることで前記媒体を搬送する回転機構部が設けられ、前記下経路部材には、前記回転機構部が設けられていないことを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材の状態が前記第1状態又は前記第2状態へ切り替えられる場合、前記下経路部材に前記回転機構部が設けられていないので、前記回転機構部が前記下経路部材に設けられた構成に比べて、前記下経路部材の状態の切り替えを容易に行うことができる。
第3の態様に係る記録システムは、第2の態様において、前記中継搬送部は、前記排出方向及び前記装置高さ方向の両方と交差する媒体幅方向に延びる第1回転軸を備え、前記第1回転軸は、前記下経路部材を回転可能に支持し、前記下経路部材は、前記第1回転軸を中心に回転されることで、前記第1状態と前記第2状態とが切り替わることを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材が前記第1回転軸を中心に回転されることで、前記下経路部材の可動範囲が、前記下経路部材をスライドさせる構成の可動範囲に比べて小さくなるので、前記第1状態と前記第2状態との切り替えに必要な空間を小さくできる。
第4の態様に係る記録システムは、第3の態様において、前記下経路部材の基端部は、前記第1回転軸に回転可能に設けられ、前記載置部は、前記下経路部材の前記基端部とは反対の先端部の回転軌跡に対する外側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材の回転領域内に前記載置部が無いことで、前記下経路部材を前記載置部の配置に関係無く回転させることができる。これにより、前記下経路部材と前記載置部との間に前記媒体を収容する空間が確保されるので、前記下経路部材が前記第2状態にある場合、前記載置部上に載置可能な前記媒体の枚数が少なくなることを抑制できる。
第5の態様に係る記録システムは、第3の態様又は第4の態様において、前記載置部には、載置される前記媒体を支持する突出部が設けられ、前記下経路部材には、前記下経路部材の前記第2状態において前記突出部の一部を挿入可能な窪み部が設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記載置部に前記突出部が設けられている構成において、前記下経路部材が前記第2状態の場合、前記突出部が前記下経路部材の前記窪み部に挿入されることで、前記下経路部材と前記載置部とを近づけて配置できる。換言すると、前記下経路部材の回転範囲が前記突出部によって制限され難くなる。これにより、前記下経路部材が前記載置部と接触する構成において、前記載置部上に形成される空間を広く確保することができる。
第6の態様に係る記録システムは、第3の態様から第5の態様のいずれか1つにおいて、前記下経路部材は、第1下経路部材と、前記第1下経路部材に対して前記排出方向の下流に位置する第2下経路部材とを有し、前記第1下経路部材は、前記第1回転軸を中心に回転可能であり、前記中継搬送部は、前記第1下経路部材が前記第1回転軸を中心に回転されることで前記第1状態と前記第2状態とが切り替わることを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材が前記第1下経路部材と前記第2下経路部材とに分割され且つ前記第1下経路部材が回転可能であるので、前記下経路部材の途中において前記媒体の搬送不良が生じた場合、前記下経路部材からの前記媒体の取り出し作業を簡単に行うことができる。
第7の態様に係る記録システムは、第6の態様において、前記中継搬送部は、前記媒体幅方向に延びると共に前記第2下経路部材を回転可能に支持する第2回転軸を備え、前記第2下経路部材における前記排出方向の下流の端部が、前記第2回転軸によって回転可能に支持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記中継搬送部において搬送不良により前記媒体が残留している場合、前記第1下経路部材及び前記第2下経路部材が回転されることで観音開き状態となる。この場合、開放される前記中継経路の範囲が広くなるため、前記中継搬送部から前記媒体を取り出し易くなる。
第8の態様に係る記録システムは、第7の態様において、前記第2下経路部材の開状態及び閉状態を検知する検知部が設けられ、前記制御部は、前記検知部において前記開状態が検知された場合、前記排出部における前記媒体を排出する動作を停止させることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2下経路部材が前記開状態にある場合、前記媒体が前記排出部から前記中継搬送部に向けて排出されないので、前記媒体が、前記後処理部へ向かう途中で前記中継経路から落下することを防げる。
第9の態様に係る記録システムは、第2の態様において、前記下経路部材は、第1下経路部材と、前記第1下経路部材に対して前記排出方向の下流に位置する第2下経路部材とを有し、前記第1下経路部材は、前記中継経路から退避可能に設けられ、前記下経路部材は、前記第1下経路部材が前記中継経路から退避されることで、前記第1状態から前記第2状態へ切り替わることを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材が前記第1下経路部材と前記第2下経路部材とに分割されている。ここで、前記第1下経路部材が前記中継経路から退避可能であるので、前記中継経路の途中において前記媒体の搬送不良が生じた場合、前記第1下経路部材を前記中継経路から退避させることで、前記下経路部材からの前記媒体の取り出し作業を簡単に行うことができる。
第10の態様に係る記録システムは、第6の態様から第9の態様のいずれか1つにおいて、前記第1下経路部材の前記排出方向の下流端及び前記第2下経路部材の前記排出方向の上流端の一方には、凹部が設けられ、前記第1下経路部材の前記排出方向の下流端及び前記第2下経路部材の前記排出方向の上流端の他方には、前記凹部に挿入可能な凸部が設けられ、前記凹部及び前記凸部は、前記装置高さ方向において互いに相対的な移動が可能であり、前記下経路部材が前記第1状態にある場合、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に挿入されることを特徴とする。
本態様によれば、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に挿入された前記第1状態において、前記中継搬送部によって搬送される前記媒体は、前記排出方向のどの位置においても、前記第1下経路部材及び前記第2下経路部材の少なくとも一方によって支持される。これにより、媒体幅方向から見た場合、前記第1下経路部材と前記第2下経路部材が前記排出方向に重ならない構成に比べて、前記中継搬送部における前記媒体の搬送不良を抑制できる。
さらに、前記凹部及び前記凸部は、前記装置高さ方向において互いに相対的な移動が可能であるので、前記第1下経路部材及び前記第2下経路部材のどちらを先に前記中継経路から退避させても、前記第1下経路部材と前記第2下経路部材との干渉を防ぐことができる。
第11の態様に係る記録システムは、第2の態様から第10の態様のいずれか1つにおいて、前記排出部は、前記排出方向から見た場合、前記媒体の形状が波形となるように前記媒体を変形させる癖付け動作を行う癖付部であって、前記癖付け動作の有無を切り替え可能な前記癖付部を備え、前記癖付部は、前記下経路部材が前記第1状態にある場合、前記媒体に前記癖付け動作を行わず、前記下経路部材が前記第2状態にある場合、前記媒体に前記癖付け動作を行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記下経路部材が前記第1状態にある場合、前記下経路部材に進入する前記媒体に癖付けがされていないので、前記中継搬送部が前記媒体を搬送し易い。
一方、前記下経路部材が前記第2状態にある場合、前記癖付部が、前記下経路部材に進入する前記媒体に前記癖付け動作を行うことで、前記媒体の前記排出方向に作用する力に対する剛性が高められるので、前記媒体が前記載置部においてカールすることに伴う前記媒体の積載性の低下を抑制できる。
第12の態様に係る記録システムは、第2の態様から第11の態様のいずれか1つにおいて、前記排出部は、前記媒体を前記排出方向に案内する案内部材を備え、前記案内部材における前記排出方向の先端から前記排出方向に延びる直線を仮想線として、前記下経路部材は、前記排出方向と直交する直交方向において前記仮想線に対する下方に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体が前記排出部から排出される場合、前記直交方向において、前記下経路部材が前記案内部材の先端より上方に位置することが無いので、前記媒体の先端が前記下経路部材に引っ掛かることによる前記媒体の搬送不良を抑制できる。
第13の態様に係る記録システムは、第1の態様から第12の態様のいずれか1つにおいて、前記切替部材における前記排出方向の上流の端部には、前記媒体を受ける受部が設けられ、前記受部は、前記切替部材の前記第2状態において前記装置本体の装置高さ方向の上方に凸状となり、前記制御部は、前記切替部材が前記第1状態にある場合、前記排出部において前記媒体を第1速度で排出させ、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部において前記媒体を前記第1速度より速い第2速度で排出させることを特徴とする。
本態様によれば、前記切替部材が前記第1状態にある場合、前記媒体が前記第1速度で前記中継搬送部へ排出される。一方、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記媒体は、前記受部によって移動が制限される可能性がある。
ここで、本態様によれば、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部において前記第1速度より速い第2速度で排出されることで加速された前記媒体は、前記受部を乗り越えて前記載置部へ落下する。これにより、前記媒体の排出速度を変更しない構成に比べて、前記媒体の排出不良を抑制できる。
第14の態様に係る記録システムは、第1の態様から第13の態様のいずれか1つにおいて、前記媒体の前記排出方向のサイズが前記載置部に載置可能なサイズであるか否かを判定する判定部が設けられ、前記制御部は、前記判定部が載置可能と判定した場合、前記排出部において前記媒体を排出させ、前記判定部が載置不可と判定した場合、前記排出部において前記媒体を排出させないことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体の前記排出方向のサイズが前記載置部に載置不可なサイズであることを前記判定部が判定した場合、載置不可のサイズの前記媒体が前記載置部へ排出されることがなくなる。これにより、前記媒体の前記排出方向の下流端が、前記載置部を越えて前記後処理部等に接触して変形することを抑制できる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態の一例として、実施形態1に係る記録システム1を具体的に説明する。
図1に示されるように、記録システム1は、一例として、供給ユニット2と、プリンターユニット10と、スキャナーユニット4と、中継ユニット60と、後処理ユニット6とを備える。記録システム1は、媒体の一例である用紙Pに対して、液体の一例であるインクQを吐出することで記録を行うインクジェット方式の記録システムとして構成される。なお、各図において表すX-Y-Z座標系は直交座標系である。
X方向は、記録システム1を操作する不図示の操作者から見た場合の装置奥行き方向の一例であり、水平方向である。また、X方向は、用紙Pの搬送方向及び排出方向の両方と交差する媒体幅方向の一例である。X方向のうち奥に向かう方向を+X方向、手前に向かう方向を-X方向とする。
Y方向は、操作者から見た場合の装置幅方向の一例であり、水平方向である。Y方向の左に向かう方向を+Y方向、右に向かう方向を-Y方向とする。
Z方向は、装置高さ方向の一例であり、鉛直方向である。Z方向における上方を+Z方向、下方を-Z方向とする。
なお、各方向において+と-を区別しない場合、単にX方向、Y方向、Z方向と記載する。
供給ユニット2は、用紙Pを収容する。供給ユニット2に収容された用紙Pは、プリンターユニット10に送り込まれる。
プリンターユニット10は、供給ユニット2に対する-Y方向に配置される。プリンターユニット10は、後述する排出部30、載置部40及び中継ユニット60を含んで構成される。なお、プリンターユニット10の詳細については後述する。
スキャナーユニット4は、一例として、プリンターユニット10の+Z方向の端部に取り付けられる。スキャナーユニット4は、不図示の原稿の情報を読み取る。
中継ユニット60は、プリンターユニット10の+Z方向の端部であり且つスキャナーユニット4に対する-Z方向に位置する部位を構成する。なお、中継ユニット60の詳細については後述する。
後処理ユニット6は、排出部30から排出方向に排出される用紙Pに後処理を行う後処理部の一例である。後処理ユニット6は、供給ユニット2に対する+Z方向且つプリンターユニット10に対する-Y方向の位置に設けられる。具体的には、後処理ユニット6は、用紙Pの排出方向において排出部30より下流に配置される。後処理ユニット6は、プリンターユニット10から送り込まれた用紙Pが搬送される経路TBを有する。経路TBの下流部には、ステープラー7及びトレイ8が設けられる。
ステープラー7は、後処理の一例として、所定枚数の用紙Pを綴るステープル処理を行う。ステープル処理された用紙Pの束は、トレイ8へ排出される。なお、用紙Pに対する後処理には、用紙Pにパンチ孔を穿孔するパンチ処理、用紙Pの束を折る折り処理、用紙Pを裁断する裁断処理、用紙Pを折り畳む折丁処理、用紙Pを製本する製本処理などが含まれる。
プリンターユニット10は、一例として、装置本体12と、用紙Pを収容する用紙収容部14と、用紙Pを搬送する用紙搬送部16と、用紙Pに記録を行う記録部20と、用紙Pを排出する排出部30と、排出された用紙Pが載置される載置部40と、用紙Pの搬送を行う中継ユニット60とを備える。以後の説明では、排出方向の一例として、排出部30が用紙Pを排出する排出方向をE方向とし、矢印Eで示す。
図2に示されるように、プリンターユニット10は、さらに、制御部50と、癖付部34と、用紙センサー55と、開閉センサー56と、インターロック回路58と、回転機構部80とを備える。なお、癖付部34、開閉センサー56、インターロック回路58及び回転機構部80については、後述する。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、不図示のストレージ及び判定部54を含んで構成される。制御部50は、プリンターユニット10における用紙Pの搬送動作、後述する排出部30からの用紙Pの排出動作、記録部20及び中継ユニット60を含む各部の動作を制御する。
用紙センサー55は、一例として、後述する搬送経路T(図1)において、記録部20より上流に設けられる。用紙センサー55は、一例として、光が用紙Pによって遮断された時間を計測可能な光学式のセンサーである。用紙センサー55において計測された時間情報は、判定部54に送信される。
判定部54は、用紙センサー55から送信された時間の情報と、予め判定部54に設定された用紙Pの搬送速度の情報とに基づいて、搬送中の用紙Pのサイズを認識する。そして、判定部54は、予め設定された載置部40(図1)のサイズと、搬送中の用紙Pのサイズとを比較することで、用紙PのE方向のサイズが、後述する載置部40に載置可能なサイズであるか否かを判定する。
なお、載置部40に載置可能なE方向の用紙サイズが、後述する第1下経路部材92の第1状態と第2状態とで異なる場合には、第1下経路部材92の状態に応じて、上記の判定の基準を切り替えても良い。
図1に示されるように、装置本体12は、プリンターユニット10の外郭を成す筐体12Aと、不図示のフレーム部材とを含んで構成される。装置本体12の中央部に対する+Y方向且つ+Z方向の位置には、縦壁13(図3)が設けられる。
縦壁13は、載置部40における+Y方向の端部において+Z方向に直立する壁部である。縦壁13における+Z方向の端部には、後述する中継ユニット60の一部を配置するための開口部13A(図5)が設けられる。
用紙収容部14は、装置本体12におけるZ方向の中央より-Z方向の部位に設けられる。用紙収容部14は、一例として、4つの用紙カセット15を有する。
用紙搬送部16は、装置本体12に設けられる。用紙搬送部16は、一例として、ピックアップローラー17、給紙ローラー18、分離ローラー19、複数の搬送ローラー21、ベルトユニット22及び不図示のモーターを含んで構成される。用紙搬送部16は、用紙Pが搬送される搬送経路Tを構成する。
搬送経路Tは、一例として、給送経路T1、ストレート経路T2、排出経路T3、スイッチバック経路T4、反転経路T5を備える。反転経路T5の一部は、後述する記録部20に対する+Z方向且つ載置部40に対する-Z方向の位置に設けられる。また、反転経路T5の一部は、載置部40を回転させることで、開放可能となっている。
用紙収容部14の用紙Pは、ピックアップローラー17及び給紙ローラー18の回転によって搬送経路Tに送り出されると共に、分離ローラー19によって1枚ずつに分離される。複数の搬送ローラー21及びベルトユニット22は、分離された用紙Pを記録部20に向けて搬送方向に搬送した後、記録済の用紙Pを排出部30に向けて搬送する。それぞれのローラーは、不図示のモーターにより回転駆動される。
記録部20は、一例として、ベルトユニット22と対向するラインヘッドとして構成される。記録部20は、用紙PのX方向の全域に対応して配置された不図示の複数のノズルを有する。記録部20は、不図示のインクタンクから供給されたインクQを複数のノズルから用紙Pに向けて吐出させることで、用紙Pに記録を行う。
排出部30は、装置本体12に設けられる。また、排出部30は、記録部20による記録が行われた用紙Pを、後述する中継ユニット60又は載置部40へ排出する。排出部30は、一例として、排出ローラー対3、排出ガイド32及び癖付部34(図4)を備える。
図4に示されるように、排出ローラー対31は、X方向に沿った回転軸を中心に回転可能に設けられる。排出ローラー対31は、不図示のモーターによって回転される駆動ローラー31Aと、駆動ローラー31Aの回転に伴って回転される従動ローラー31Bとを有する。なお、排出ローラー対31は、破線で示されている。駆動ローラー31Aの回転の有無は、判定部54(図2)における用紙Pのサイズの判定結果に基づいて、制御部50(図2)において決定される。
具体的には、制御部50は、判定部54が用紙Pを載置部40(図1)に載置可能と判定した場合、排出部30において用紙Pを排出させる。また、制御部50は、判定部54が用紙Pを載置部40に載置不可と判定した場合、排出部30において用紙Pを排出させない。排出部30が用紙Pを排出しない場合、制御部50は、搬送経路T(図1)における用紙Pの搬送を停止させる。
制御部50は、後述する下経路部材86が第1状態にある場合、排出部30において用紙Pを第1速度V1〔mm/sec〕で排出させる。また、制御部50は、下経路部材86が後述する第2状態にある場合、排出部30において用紙Pを第2速度V2〔mm/sec〕で排出させる。第2速度V2は、第1速度V1より速い。なお、第1速度V1及び第2速度V2の図示は省略する。制御部50は、下経路部材86が第2状態にある場合、排出部30から載置部40に用紙Pを排出させる。
排出ガイド32は、用紙PのE方向において、排出ローラー対31のニップ位置に対する下流に設けられる。排出ガイド32は、一例として、下壁部32Aと上壁部32Bとを有する。排出ガイド32は、用紙PをE方向に案内する案内部材の一例である。
下壁部32AのX方向の長さは、用紙PのX方向の長さより長い。下壁部32Aは、-Y方向の端部が+Y方向の端部より+Z方向に位置するように傾斜配置される。下壁部32Aは、排出ローラー対31から排出される用紙Pを支持すると共に、後述する中継ユニット60へ案内する。
上壁部32Bは、下壁部32Aと対向する。上壁部32Bは、排出ローラー対31から排出される用紙Pの先端部が反り上がった場合、用紙Pと接触することで反り上がりを規制する。
癖付部34は、用紙Pに対する癖付け動作の有無を切り替え可能に構成される。用紙Pに対する癖付け動作とは、用紙PをE方向から見た場合、用紙Pの形状が波形となるように用紙Pを変形させる動作を意味する。
波形とは、山部及び谷部が用紙幅方向に交互に並ぶ形状に限らず、少なくとも1つの山部を有する形状、又は少なくとも1つの谷部を有する形状も含む。
癖付け後の用紙Pに対してE方向に沿った外力が作用した場合、用紙Pの形状が波形となっていることで、該外力に対する用紙Pの剛性が高められているため、用紙Pは変形され難い。なお、癖付部34は、X方向に間隔をあけて複数設けられているが、図4では1つの癖付部34のみが示されている。
癖付部34は、一例として、ホルダー35と、押付ローラー36と、ホルダー駆動部37とを備える。なお、装置本体12の不図示のフレームには、回転軸38が設けられる。回転軸38は、X方向に沿って延びる。
ホルダー35は、駆動ローラー31AとX方向に並ぶ位置にある。ホルダー35は、一方向に長い部材である。ホルダー35の基端部は、回転軸38に連結される。これにより、ホルダー35の基端部とは反対の先端部は、回転軸38を中心に回転可能である。
押付ローラー36は、X方向を軸方向として配置されており、ホルダー35の先端部によって回転可能に支持される。押付ローラー36は、X方向に間隔をあけて並ぶ複数の円板状部材から成る。押付ローラー36は、排出ローラー対31のニップから排出される用紙Pに対して、+Z方向の位置から-Z方向の位置に向けて接触することで、用紙Pに癖付けする。
ホルダー駆動部37は、一例として、ホルダー35に対して-Z方向の成分を含む押付力を付与する不図示のバネと、ホルダー35を該押付力に対して抵抗する方向に回転させるモーター37Aとを含んで構成される。ホルダー駆動部37の駆動は、制御部50(図2)によって制御される。モーター37Aは、通電されることで、回転軸38を回転させる。なお、モーター37Aは、非通電状態において回転軸38の保持を解除する。
癖付部34は、後述する下経路部材86が第1状態にある場合、ホルダー駆動部37を駆動させることで、ホルダー35及び押付ローラー36を用紙Pの排出経路T3から退避させる。つまり、癖付部34は、下経路部材86が後述する第1状態にある場合、排出される用紙Pに癖付け動作を行わない。
また、癖付部34は、下経路部材86が後述する第2状態にある場合、ホルダー駆動部37を非通電状態とすることで、ホルダー35及び押付ローラー36を用紙Pの排出経路T3に突出させる。つまり、癖付部34は、下経路部材86が第2状態にある場合、用紙Pに癖付け動作を行う。癖付部34の動作は、制御部50によって制御される。
図1に示されるように、載置部40は、一例として、装置本体12における記録部20及び反転経路T5に対する+Z方向の位置に設けられる。載置部40は、排出部30から排出される少なくとも1枚の用紙Pを載置可能な部位である。
載置部40は、一例として、軸部42と、第1底部44と、第2底部46と、解除レバー48(図3)とを含んで構成される。
軸部42は、X方向に沿って延びる。軸部42のX方向の両端部は、装置本体12の不図示のフレーム部材に支持される。
第1底部44は、板状に形成される。第1底部44のX方向の幅は、用紙PのX方向の幅より広い。第1底部44の+Y方向の基端部は、軸部42に回転可能に連結される。これにより、第1底部44の-Y方向の先端部は、軸部42を中心として回転可能となっている。第1底部44は、反転経路T5の上部を構成する。このように、第1底部44は、回転されることで反転経路T5を開閉可能となっている。
第1底部44は、反転経路T5を閉止する状態において、-Y方向の先端部が+Y方向の基端部より+Z方向に位置するように傾斜状態で配置される。第1底部44の+Z方向の端面を上面44Aとする。
第2底部46は、第1底部44に対して-Y方向に位置する。第2底部46は、装置本体12の不図示のフレーム部材に固定される。第2底部46の+Z方向の端面を上面46Aとする。上面46Aは、-Y方向の端部が+Y方向の端部より+Z方向に位置するように傾斜している。また、上面46Aは、第1底部44の閉止状態において、上面44Aと共に載置面43を構成する。載置面43には、用紙Pが載置される。
解除レバー48(図3)は、第1底部44における-X方向の端部に設けられる。解除レバー48は、第1底部44を不図示のフレーム部材にロックする機能を有する。また、解除レバー48は、操作されることで第1底部44のロックを解除する。
図5に示されるように、X方向から載置部40を見た場合、載置面43が延びる斜め方向をA方向とする。A方向のうち、+Z方向の成分を有する方向を+A方向とし、-Z方向の成分を有する方向を-A方向とする。さらに、A方向と直交する方向をB方向とする。B方向のうち、+Z方向の成分を有する方向を+B方向とし、-Z方向の成分を有する方向を-B方向とする。
図3に示されるように、中継ユニット60は、装置本体12における中央部に対する-Y方向且つ+Z方向の位置に設けられる。中継ユニット60は、載置部40に対する+Z方向に位置しており、載置部40と対向する。また、中継ユニット60は、+Z方向の位置から-Z方向を見た場合、載置部40を覆う。なお、装置本体12には、カバー部材24が設けられる。
カバー部材24は、中継ユニット60における-X方向の端部及び-Y方向の端部をそれぞれ覆う。カバー部材24における-Y方向の端部には、送出口23が形成される。送出口23は、用紙Pが後処理ユニット6(図1)に向けて送り出される開口である。
図5に示されるように、中継ユニット60は、排出部30から排出される用紙Pを後処理ユニット6へ搬送可能な中継搬送部の一例である。また、中継ユニット60は、一例として、本体フレーム62(図6)と、上経路部材72と、回転機構部80と、下経路部材86と、第1回転軸87と、第2回転軸88と、ばね部材125及びばね部材127(図10)とを備える。なお、用紙Pの搬送経路Tのうち、排出部30と後処理ユニット6との間の経路を中継経路TAとする。換言すると、搬送経路Tは中継経路TAを含む。
図6に示されるように、本体フレーム62は、一例として、前フレーム63と、後フレーム64と、左フレーム65と、右フレーム66とを含んで構成される。
前フレーム63は、X方向に所定の厚さを有する側板から成る。前フレーム63は、中継経路TAに対して-X方向に位置する。前フレーム63は、Y方向に延びる横部63Aと、横部63Aにおける-Y方向の端部から-Z方向に延びる縦部63Bと、横部63Aにおける+Y方向の端部から+Y方向且つ-Z方向の位置へ延びる傾斜部63Cとを有する。
横部63Aには、後述するギヤ部85が設けられる。縦部63Bには、後述する駆動モーター83が取り付けられる。縦部63Bは、後述する第2回転軸88の-X方向の端部を回転可能に支持する。傾斜部63Cは、後述する第1回転軸87の-X方向の端部を回転可能に支持する。
横部63Aにおける-Z方向の端部には、第1切欠部63D及び第2切欠部63Eが形成される。第1切欠部63Dは、後述する第1操作部108の一部を収容可能である。第2切欠部63Eは、後述する第2操作部126の一部を収容可能である。
横部63Aには、後述するマグネット91、123と接触する不図示の被接触部が設けられる。マグネット91と被接触部とが接触することで、後述する第1下経路部材92が第1状態で保持される。また、マグネット123と被接触部とが接触することで、第2下経路部材112が閉状態で保持される。
後フレーム64は、前フレーム63に対する+X方向に位置する。後フレーム64は、前フレーム63と同様の大きさ及び形状を有する。後フレーム64は、後述する第1回転軸87の+X方向の端部と、第2回転軸88の+X方向の端部とを回転可能に支持する。
左フレーム65は、前フレーム63の+Y方向の端部と後フレーム64の+Y方向の端部とをX方向に繋ぐ。左フレーム65は、複数の板材から成り、中継経路TAの一部を覆う。
右フレーム66は、前フレーム63の-Y方向の端部と後フレーム64の-Y方向の端部とをX方向に繋ぐ。右フレーム66は、複数の板材から成り、中継経路TAに対して-Z方向に位置する。右フレーム66には、用紙Pが排出される排出口68が形成される。排出口68は、送出口23(図3)に含まれる。
図5に示されるように、上経路部材72は、中継経路TAのZ方向における中央より+Z方向に位置する上部を構成する。上経路部材72には、後述する回転機構部80が設けられる。上経路部材72は、一例として、傾斜壁74と、上壁76とを有する。
傾斜壁74は、排出ガイド32に対するE方向の下流に位置する。傾斜壁74は、-Y方向の端部が+Y方向の端部に対して+Z方向に位置するように傾斜される。換言すると、傾斜壁74は、排出ガイド32に対して斜め上方に延びている。
上壁76は、傾斜壁74の-Y方向の端部から-Y方向に延びている。上壁76は、一例として、傾斜壁74と繋がる。上壁76と傾斜壁74とが繋がる部位は、湾曲されている。
回転機構部80は、回転駆動されることで用紙Pを排出部30から後処理ユニット6に向けて搬送する。回転機構部80は、一例として、複数の上ローラー82と、駆動モーター83(図6)と、複数のギザローラー84と、ギヤ部85(図6)とを含んで構成される。
複数の上ローラー82は、上経路部材72においてE方向に間隔をあけて配置される。また、複数の上ローラー82は、X方向にも複数配置される。複数の上ローラー82は、X方向に沿った回転軸を中心に回転される。複数の上ローラー82の外周面の一部は、上経路部材72から中継経路TAに露出されており、用紙Pと接触可能である。
複数のギザローラー84は、上経路部材72において、E方向に間隔をあけて、複数の上ローラー82とは異なる位置に設けられる。複数のギザローラー84は、X方向に沿った回転軸を中心に回転される。複数のギザローラー84の外周部には、不図示の複数の歯部が設けられる。ギザローラー84の外径は、上ローラー82の外径より小さい。複数のギザローラー84は、搬送される用紙Pとの接触によって従動回転する。
図6に示されるように、駆動モーター83は、制御部50(図2)によって動作が制御されることで、複数の上ローラー82を回転又は停止させる。
ギヤ部85は、複数の駆動ギヤ85Aと、複数の伝達ギヤ85Bとを有する。駆動ギヤ85Aは、上ローラー82の-X方向の端部に取り付けられる。伝達ギヤ85Bは、駆動モーター83からの駆動力を駆動ギヤ85Aに伝達する。
図5に示されるように、下経路部材86は、中継経路TAのZ方向における中央より-Z方向に位置する下部を構成する。下経路部材86は、切替部材の一例である。下経路部材86は、排出部30から後処理ユニット6への用紙Pの中継経路TAを構成する第1状態と、中継経路TAを載置部40に向けて開放する第2状態とを切り替え可能に構成される。下経路部材86には、一例として、回転機構部80としての、駆動モーター83と、ギヤ部85とが設けられていない。
下経路部材86は、一例として、第1下経路部材92と、第2下経路部材112とを有する。第1下経路部材92、第2下経路部材112のそれぞれのX方向の幅は、用紙PのX方向の幅より広い。
第1下経路部材92は、後述する第1回転軸87を中心に回転可能である。
第2下経路部材112は、後述する第2回転軸88を中心に回転可能である。
ここで、下経路部材86のうち、第1下経路部材92は、第1回転軸87を中心に回転されることで、第1状態と第2状態とが切り替わる。なお、本実施形態では、一例として、第2下経路部材112の回転については、第1状態、第2状態を定義しない。
図7には、第1下経路部材92がX-Y面に沿って配置された状態が示される。
第1下経路部材92は、Z方向から見た場合、X方向の寸法がY方向の寸法より長い矩形状に形成される。第1下経路部材92は、Z方向に所定の高さを有する。具体的には、第1下経路部材92は、上壁93、第1傾斜壁95、第2傾斜壁96、湾曲壁98、先端部102、2つの側壁105、突起部106、第1操作部108を有する。なお、第1下経路部材92における+Y方向の端部を基端部101とする。
上壁93は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成される。上壁93には、上壁93から+Z方向に突出する複数のリブ93Aが設けられる。また、上壁93には、不図示のローラーを回転可能に収容する複数のローラー収容部93Bが設けられる。さらに、上壁93における+X方向の端部には、上壁93から+Z方向に直立する突当部93Cが設けられる。
突当部93Cは、下経路部材86が後述する第1状態にある場合、本体フレーム62(図6)の一部と接触することで、上壁93と本体フレーム62との間の中継経路TAとなる空間を確保する。加えて、上壁93の-X方向の端部におけるY方向の中央より-Y方向に位置する部位には、マグネット91が取り付けられる。
第1傾斜壁95は、上壁93における+Y方向の端部から+Y方向且つ-Z方向の位置へ向けて、斜め下方に延びる。
第2傾斜壁96は、第1傾斜壁95における+Y方向の端部から+Y方向且つ-Z方向の位置へ向けて、斜め下方に延びる。第2傾斜壁96がY方向に対して成す角度は、第1傾斜壁95がY方向に対して成す角度より大きい。
湾曲壁98は、上壁93における-Y方向の端部から-Y方向且つ-Z方向の位置へ向けて湾曲されている。
先端部102は、縦壁102Aと、複数の凸部103と、複数の凹部104とを有する。換言すると、第1下経路部材92のE方向の下流端には、複数の凸部103及び複数の凹部104が設けられている。
縦壁102Aは、湾曲壁98における-Y方向の端部から-Z方向に延びる。
複数の凸部103は、縦壁102Aから-Y方向且つ-Z方向の位置へ向けて、斜め下方に突出する。複数の凸部103は、X方向に間隔をあけて並ぶ。凸部103は、後述する凹部121(図8)に対して、Z方向に挿入可能な大きさを有する。
凸部103は、X方向から見て、平行四辺形状の外形を有する。凸部103における-Y方向の端部には、側壁103Aが設けられる。凸部103におけるX方向の両端部には、側壁103Bが設けられる。
複数の凹部104は、X方向に間隔をあけて並ぶ。凹部104は、縦壁102Aと2つの側壁103Bとから成る。凹部104には、後述する凸部119(図8)がZ方向に挿入可能である。
2つの側壁105は、上壁93、第1傾斜壁95及び第2傾斜壁96のX方向の両端部から-Z方向に延びる。
突起部106は、基端部101に設けられる。突起部106は、側壁105からX方向の外側に突出される。突起部106は、第1回転軸87(図5)を支持する。
第1操作部108は、-X方向の側壁105において、マグネット91が設けられた部位の周辺部から-X方向に張り出される。第1操作部108は、不図示の操作者によって把持されると共に回転操作される。第1操作部108から先端部102までの距離は、第1操作部108から突起部106までの距離より短い。
図9に示されるように、一例として、第1傾斜壁95と第2傾斜壁96とにより受部94が形成される。つまり、第1下経路部材92におけるE方向の上流の端部には、用紙Pを受ける受部94が設けられる。受部94は、第1下経路部材92の第2状態において、+Z方向に凸状となる。ここで、下壁部32AにおけるE方向の先端から+E方向に延びる直線を仮想線Kとする。仮想線Kは、一点鎖線Kで示されている。
第1下経路部材92は、E方向と直交する直交方向において、仮想線Kに対する下方に位置する。
図9では、第1状態にある第1下経路部材92が二点鎖線で示され、第2状態にある第1下経路部材92が実線で示される。
図8には、第2下経路部材112がX-Y面に沿って配置された状態が示される。
第2下経路部材112は、Z方向から見た場合、X方向の寸法がY方向の寸法より長い矩形状に形成される。第2下経路部材112は、Z方向に所定の高さを有する。具体的には、第2下経路部材112は、上壁113、縦壁114、傾斜壁116、先端部118、2つの側壁122、突起部124、第2操作部126及び被検知部128を有する。なお、第2下経路部材112における-Y方向の端部を基端部111とする。
上壁113は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成される。上壁113には、上壁113から+Z方向に突出する複数のリブ113Aが設けられる。また、上壁113には、不図示の複数のローラーを回転可能に収容する複数のローラー収容部113Bが設けられる。さらに、上壁113における+X方向の端部には、上壁113から+Z方向に直立する突当部113Cが設けられる。
突当部113Cは、本体フレーム62(図6)の一部と接触することで、上壁113と本体フレーム62との間の中継経路TAとなる空間を確保する。加えて、上壁113の-X方向の端部におけるY方向の中央より+Y方向に位置する部位には、マグネット123が取り付けられる。
縦壁114は、上壁113における-Y方向の端部から-Z方向へ延びる。
傾斜壁116は、上壁113における+Y方向の端部から+Y方向且つ-Z方向の位置へ向けて、斜め下方に延びる。
先端部118は、傾斜壁116と、複数の凸部119と、複数の凹部121とを有する。換言すると、第2下経路部材112のE方向の上流端には、複数の凸部119及び複数の凹部121が設けられている。
複数の凸部119は、傾斜壁116から+Y方向に突出する。複数の凸部119は、X方向に間隔をあけて並ぶ。凸部119は、凹部104(図7)に対して、Z方向に挿入可能な大きさを有する。
凸部119は、+Z方向の端部に位置する上面119Aと、上面119Aの+Y方向の端部から斜め下方に延びる傾斜面119Bとを有する。凸部119におけるX方向の両端部には、側壁119Cが設けられる。
複数の凹部121は、X方向に間隔をあけて並ぶ。凹部121は、2つの側壁119Cと、傾斜壁116とから成る部位である。凹部121には、凸部103(図7)がZ方向に挿入可能である。
2つの側壁122は、上壁113、縦壁114及び傾斜壁116のX方向の両端部から-Z方向に延びる。
突起部124は、基端部111に設けられる。突起部124は、側壁122からX方向の外側に突出される。突起部124は、第2回転軸88(図5)を支持する。
第2操作部126は、-X方向の側壁122において、マグネット123が設けられた部位の周辺部から-X方向に張り出される。第2操作部126は、不図示の操作者によって把持されると共に操作される。第2操作部126から先端部118までの距離は、第2操作部126から突起部124までの距離より短い。
被検知部128は、+X方向の側壁122において、+Y方向の端部から+X方向に延出された部位である。被検知部128は、一例として、角柱状に形成される。被検知部128は、第2下経路部材112がX-Y面に沿って配置される場合、換言すると、下経路部材86が第1状態にある場合、開閉センサー56(図2)の光を遮断する。また、被検知部128は、第2下経路部材112が中継経路TAを開放する状態にある場合、開閉センサー56の光を遮断しない。
図5に示されるように、第1回転軸87は、排出ガイド32のE方向の中央に対する-Y方向且つ-Z方向の位置にある。第1回転軸87は、装置本体12の不図示のフレーム部材に回転可能に支持される。第1回転軸87は、E方向及びZ方向の両方と交差するX方向に延びる。第1回転軸87は、円柱状の部材から成る。第1回転軸87は、第1下経路部材92を回転可能に支持する。
具体的には、第1下経路部材92の基端部101は、第1回転軸87に取り付けられる。そして、第1下経路部材92は、第1回転軸87を中心に回転されることで、第1状態と第2状態とが切り替わる。
第2下経路部材112は、第1下経路部材92に対してE方向の下流に位置する。
第2回転軸88は、上壁76に対する-Z方向の位置にある。第2回転軸88は、装置本体12の不図示のフレーム部材に回転可能に支持される。第2回転軸88は、X方向に延びる円柱状の部材から成る。第2回転軸88は、第2下経路部材112を回転可能に支持する。
具体的には、第2下経路部材112における-Y方向の基端部111は、第2回転軸88に取り付けられる。換言すると、第2下経路部材112におけるE方向の下流の端部は、第2回転軸88によって回転可能に支持される。そして、第2下経路部材112は、第2回転軸88を中心に回転されることで、中継経路TAを形成する閉状態と、中継経路TAを開放する開状態とが切り替わる。
下経路部材86の第1状態において、第1下経路部材92は、傾斜壁74と対向することで中継経路TAの上流部分を形成する。なお、第1下経路部材92が傾斜壁74と対向する配置状態を第1下経路部材92の第1状態とする。
下経路部材86の第1状態において、第2下経路部材112は、上壁76と対向することで中継経路TAの下流部分を形成する。
図10には、中継ユニット60を-X方向に見た状態が示される。
ばね部材125は、一例として、ねじりコイルばねとして構成される。ばね部材125の一端部は、後フレーム64に取り付けられる。ばね部材125の他端部は、第1下経路部材92の+X方向の側壁105に取り付けられる。
ばね部材125は、2安定ばねとして機能する。つまり、第1下経路部材92が第1状態から第2状態に切り替わる場合、ばね部材125は、第1下経路部材92を-Z方向に押し付ける。第1下経路部材92が第2状態から第1状態に切り替わる場合、ばね部材125は、第1下経路部材92を+Z方向に押し付ける。
ばね部材127は、一例として、ねじりコイルばねとして構成される。ばね部材127の一端部は、後フレーム64に取り付けられる。ばね部材127の他端部は、第2下経路部材112の+X方向の側壁122に取り付けられる。
ばね部材127は、2安定ばねとして機能する。つまり、第2下経路部材112が中継経路TA(図5)を形成する状態である閉状態から、第2下経路部材112が中継経路TAを開放する状態である開状態に切り替わる場合、ばね部材127は、第2下経路部材112を-Z方向に押し付ける。第2下経路部材112が開状態から閉状態に切り替わる場合、ばね部材127は、第2下経路部材112を+Z方向に押し付ける。
図11に示されるように、下経路部材86の第2状態において、第1下経路部材92は、傾斜壁74に対して-Z方向に離れており、中継経路TAの上流部分を載置部40に向けて開放している。第1下経路部材92が中継経路TAの上流部分を開放する配置状態は、第1下経路部材92の第2状態である。
下経路部材86の第2状態において、第2下経路部材112は、一例として、上壁76に対して-Z方向に離れており、中継経路TAの下流部分を載置部40に向けて開放している。なお、第2下経路部材112が中継経路TAの下流部分を開放する配置状態は、第2下経路部材112の開状態である。
図12に示されるように、第1下経路部材92が第2状態にあり且つ第2下経路部材112が閉状態にある場合は、下経路部材86の第2状態に含まれる。この場合、排出部30から排出された用紙Pは、第1下経路部材92に沿って載置部40に搬送される。
図13に示されるように、第1下経路部材92が第2状態にあり且つ第2下経路部材112が閉状態にある場合、載置部40に排出された用紙Pは、+X方向に見て、一点鎖線Sで示される開口領域Sの内側からのみ取り出し可能となる。
開口領域Sは、+X方向に見て、前フレーム63と、載置部40と、第1下経路部材92と、第2下経路部材112とで囲まれた領域である。
図14に示されるように、凹部104及び凹部121は、+Z方向及び-Z方向に開口されている。これにより、凸部103と凹部121は、Z方向において互いに相対的な移動が可能である。凸部119と凹部104は、Z方向において互いに相対的な移動が可能である。
下経路部材86が第1状態にある場合、具体的には、第1下経路部材92が第1状態にあり、第2下経路部材112が閉状態にある場合、凸部103の一部は、凹部121に挿入される。凸部119の一部は、凹部104に挿入される。
下経路部材86が第1状態にある場合、凸部103と凹部121は、X方向及びZ方向に間隔をあけて、非接触状態にある。凸部119と凹部104は、X方向及びZ方向に間隔をあけて、非接触状態にある。
以上の構成により、用紙Pが第1下経路部材92から第2下経路部材112へ受け渡される場合、用紙PのX方向の一部は、第1下経路部材92及び第2下経路部材112の少なくとも一方に支持されるようになっている。
図2及び図8に示されるように、開閉センサー56は、第2下経路部材112の被検知部128を検知する。具体的には、開閉センサー56は、第2下経路部材112の開状態及び閉状態を検知する検知部の一例である。換言すると、開閉センサー56は、第2下経路部材112の開状態及び閉状態を検知する。
開閉センサー56は、閉状態の第2下経路部材112における被検知部128に対して、-Y方向に位置するように設けられる。開閉センサー56は、一例として、不図示の発光部及び受光部を備える光学式のセンサーである。開閉センサー56において検知された光の有無の情報は、制御部50に送信される。
開閉センサー56は、発光部から出射された光が受光部で受光された場合、被検知部128が検知されない状態、即ち、第2下経路部材112が開状態にあると判断して、制御部50に非検知情報を送信する。また、開閉センサー56は、発光部から出射された光が受光部で受光されなかった場合、被検知部128が検知される状態、即ち、第2下経路部材112が閉状態にあると判断して、制御部50に検知情報を送信する。このように、開閉センサー56は、第2下経路部材112の開状態及び閉状態を直接検知する。
図2に示されるインターロック回路58は、下経路部材86(図5)が第1状態にある場合、通電が可能となる。また、インターロック回路58は、下経路部材86が第2状態にある場合、通電不可となる。ここで、インターロック回路58の通電の可否を検知することで、下経路部材86の第1状態及び第2状態を検知可能となる。インターロック回路58を用いた回路については、公知のインターロック回路を使用可能である。なお、インターロック回路58の通電の可否のみを検知しても、第1下経路部材92の開閉状態と、第2下経路部材112の開閉状態とを区別することはできない。
本実施形態では、一例として、開閉センサー56の検知結果及びインターロック回路58の検知結果に基づいて、制御部50が、第1下経路部材92の第1状態及び第2状態を判断する。
具体的には、開閉センサー56において第2下経路部材112の閉状態が検知された場合であり且つインターロック回路58において通電不可の場合、制御部50は、第1下経路部材92が第2状態にあると判断する。また、インターロック回路58において通電可能の場合、制御部50は、第1下経路部材92が第1状態にあると判断する。
制御部50は、用紙Pの搬送動作が行われている場合であり、且つ開閉センサー56において第2下経路部材112の開状態が検知された場合、排出部30における用紙Pを排出する動作を停止させる。
次に、実施形態1の記録システム1の作用について説明する。なお、記録システム1の各構成については、図1から図14までを参照するものとし、個別の図番の記載を省略する。
記録システム1によれば、後処理ユニット6が動作可能な場合、下経路部材86の状態が第1状態とされる。記録部20による記録が行われた用紙Pは、排出部30からE方向に排出された後、中継ユニット60によって後処理ユニット6へ搬送され、後処理ユニット6において後処理される。
一方、後処理ユニット6が動作不能となった場合、下経路部材86の状態が第2状態とされることで、中継経路TAが載置部40に向けて開放される。なお、第2下経路部材112は、一例として、閉状態にあるものとする。
記録部20による記録が行われた用紙Pは、排出部30からE方向に排出された後、中継経路TAにおける開放された部分から載置部40へ落下し、載置部40に載置される。
このように、後処理ユニット6が動作不能となった場合、用紙Pが載置部40に載置されることで記録システム1の動作を停止しなくて済むので、記録システム1における生産性の低下を抑制できる。さらに、装置本体12に設けられている載置部40を用いて用紙Pの排出が行われるので、装置本体12とは別の装置に用紙Pを排出する構成に比べて、記録システム1の大型化を抑制できる。
記録システム1によれば、下経路部材86の状態が第1状態又は第2状態へ切り替えられる場合、下経路部材86に回転機構部80が設けられていないので、回転機構部80が下経路部材86に設けられた構成に比べて、下経路部材86の状態の切り替えを容易に行うことができる。
記録システム1によれば、下経路部材86が第1回転軸87を中心に回転されることで、下経路部材86の可動範囲が、下経路部材86をスライドさせる構成の可動範囲に比べて小さくなるので、第1状態と第2状態との切り替えに必要な空間を小さくできる。
記録システム1によれば、下経路部材86が第1下経路部材92と第2下経路部材112とに分割され且つ第1下経路部材92が回転可能であるので、下経路部材86の途中において用紙Pの搬送不良が生じた場合、下経路部材86からの用紙Pの取り出し作業を簡単に行うことができる。
記録システム1によれば、中継ユニット60において搬送不良により用紙Pが残留している場合、第1下経路部材92及び第2下経路部材112が回転されることで観音開き状態となる。この場合、開放される中継経路TAの範囲が広くなるため、中継ユニット60から用紙Pを取り出し易くなる。
記録システム1によれば、第2下経路部材112が開状態にある場合、用紙Pが排出部30から中継ユニット60に向けて排出されないので、用紙Pが、後処理ユニット6へ向かう途中で中継経路TAから落下することを防げる。
記録システム1によれば、凸部103、119の少なくとも一部が凹部104、121に挿入された第1状態において、中継ユニット60によって搬送される用紙Pは、E方向のどの位置においても、第1下経路部材92及び第2下経路部材112の少なくとも一方によって支持される。これにより、X方向から見た場合、第1下経路部材92と第2下経路部材112がE方向に重ならない構成に比べて、中継ユニット60における用紙Pの搬送不良を抑制できる。
さらに、凹部104、121及び凸部103、119は、Z方向において互いに相対的な移動が可能であるので、第1下経路部材92及び第2下経路部材112のどちらを先に中継経路TAから退避させても、第1下経路部材92と第2下経路部材112との干渉を防ぐことができる。
記録システム1によれば、下経路部材86が第1状態にある場合、下経路部材86に進入する用紙Pに癖付けがされていないので、中継ユニット60が用紙Pを搬送し易い。
一方、下経路部材86が第2状態にある場合、癖付部34が、下経路部材86に進入する用紙Pに癖付け動作を行うことで、用紙PのE方向に作用する力に対する剛性が高められる。これにより、用紙Pがカールし難くなり、用紙Pが載置部40においてカールすることに伴う用紙Pの積載性の低下を抑制できる。
記録システム1によれば、用紙Pが排出部30から排出される場合、E方向と直交するZ方向において、下経路部材86が排出ガイド32の先端より上方に位置することが無いので、用紙Pの先端が下経路部材86に引っ掛かることによる用紙Pの搬送不良を抑制できる。
記録システム1によれば、下経路部材86が第1状態にある場合、用紙Pが第1速度V1で中継ユニット60へ排出される。
一方、下経路部材86が第2状態にある場合、用紙Pは、受部94によって移動が制限される可能性がある。
ここで、記録システム1によれば、下経路部材86が第2状態にある場合、排出部30において第1速度V1より速い第2速度V2で排出されることで加速された用紙Pは、受部94を乗り越えて載置部40へ落下する。これにより、用紙Pの排出速度を変更しない構成に比べて、用紙Pの排出不良を抑制できる。
記録システム1によれば、用紙PのE方向のサイズが載置部40に載置不可なサイズであることを判定部54が判定した場合、載置不可のサイズの用紙Pが載置部40へ排出されることがなくなる。これにより、用紙PのE方向の下流端が、載置部40を越えて後処理ユニット6等に接触して変形することを抑制できる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2の記録システム130について、添付図面を参照して説明する。なお、実施形態1の記録システム1の各部と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図15に示されるように、実施形態2の記録システム130は、実施形態1の記録システム1(図1)において、上経路部材72(図5)に代えて上経路部材132が設けられ、第1下経路部材92(図5)に代えて、下経路部材の一例としての第1下経路部材136が設けられた構成を有する。他の構成については、実施形態1と同様である。
上経路部材132は、中継経路TAのZ方向における中央より+Z方向に位置する上部を構成する。上経路部材132には、回転機構部80が設けられる。上経路部材132は、一例として、傾斜壁134と、上壁76とを有する。
傾斜壁134は、排出ガイド32に対するE方向の下流に位置する。傾斜壁134は、-Y方向の端部が+Y方向の端部に対して+Z方向に位置するように傾斜される。換言すると、傾斜壁134は、排出ガイド32に対して斜め上方に延びる壁である。
第1下経路部材136は、所定の厚さを有する板状に形成される。第1下経路部材136は、X方向の寸法がE方向の寸法より長い矩形状に形成される。なお、第1下経路部材136におけるE方向の上流端部を基端部137とする。また、第1下経路部材136におけるE方向の下流端部を先端部138とする。つまり、先端部138は、基端部137とは反対に位置する。基端部137は、第1回転軸87に回転可能に設けられる。
ここで、第1下経路部材136が第1回転軸87を中心に回転された場合、先端部138が描く軌跡を回転軌跡Rとする。また、回転軌跡Rより内側の領域を回転領域SRとする。
載置部40は、先端部138の回転軌跡Rに対する外側に位置する。換言すると、第1下経路部材136が回転された場合、第1下経路部材136は、載置部40とは接触しない。
次に、実施形態2の記録システム130の作用について説明する。
記録システム130によれば、第1下経路部材136の回転領域SR内に載置部40が無いことで、第1下経路部材136は、縦壁13と対向する位置まで回転可能となる。つまり、第1下経路部材136を載置部40の配置に関係無く回転させることができる。これにより、第1下経路部材136と載置部40との間に用紙Pを収容する空間が確保されるので、第1下経路部材136が第2状態にある場合、載置部40上に載置可能な用紙Pの枚数が少なくなることを抑制できる。
〔実施形態3〕
次に、実施形態3の記録システム140について、添付図面を参照して説明する。なお、記録システム1又は記録システム130の各部と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図16に示されるように、実施形態3の記録システム140は、実施形態1の記録システム1(図1)において、複数の突出部142及び複数の窪み部144が設けられた構成を有する。他の構成については、記録システム1と同様である。
複数の突出部142は、載置部40の上面44Aに設けられる。複数の突出部142は、上面44Aから+B方向に突出される。複数の突出部142は、一例として、A方向に延びる四角柱状に形成される。複数の突出部142は、突出部142に載置される用紙Pを支持可能である。
複数の窪み部144は、第1下経路部材92の凸部103に設けられる。具体的には、複数の窪み部144は、凸部103における+A方向の端部が切り欠かれた部位であり、X方向に間隔をあけて並ぶ。複数の窪み部144は、+A方向及び-B方向に開口する。窪み部144は、第1下経路部材92の第2状態において、突出部142のA方向の一部を挿入可能な大きさを有する。このように、第1下経路部材92の第2状態において、突出部142の一部は、窪み部144に挿入される。
ここで、X方向から見た場合、窪み部144の縁部と突出部142とは、Z方向に高さH1の範囲で重なる。
次に、実施形態3の記録システム140の作用について説明する。
記録システム140によれば、載置部40に突出部142が設けられている構成において、第1下経路部材92が第2状態の場合、突出部142が第1下経路部材92の窪み部144に挿入されることで、第1下経路部材92と載置部40とを近づけて配置できる。換言すると、第1下経路部材92の回転範囲が突出部142によって制限され難くなる。これにより、第1下経路部材92が載置部40と接触する構成において、載置部40上に形成される空間を広く確保することができる。
〔実施形態4〕
次に、実施形態4の記録システム150について、添付図面を参照して説明する。なお、記録システム1、130、140の各部と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図17に示されるように、実施形態4の記録システム150は、実施形態2の記録システム130(図15)において、第1回転軸87及び第2回転軸88が無く、下経路部材86に代えて下経路部材152が設けられ、昇降部156が追加された構成を有する。なお、他の構成については、記録システム130と同様である。
下経路部材152は、一例として、第1下経路部材153と、第1下経路部材153に対してE方向の下流に位置する第2下経路部材154とを有する。
第1下経路部材153は、中継経路TAから-Z方向に退避可能に設けられる。
下経路部材152は、第1下経路部材153が中継経路TAから退避されることで、第1状態から第2状態へ切り替わる。
具体的には、第1下経路部材153は、B方向に所定の厚さを有し、A方向に延びる板状に形成される。第1下経路部材153は、後述する昇降部156が駆動されることで、第1状態と第2状態とが切り替わる。第1下経路部材153は、第1状態において、傾斜壁74と対向すると共に中継経路TAを形成する。第1下経路部材153は、中継経路TAから-Z方向に退避した第2状態において、載置部40に載る。
第2下経路部材154は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成される。なお、第2下経路部材154は、一例として、上壁76と対向すると共に中継経路TAを形成する状態において、固定されている。
昇降部156は、一例として、不図示のリニアスライダーを含んで構成される。昇降部156は、通電によって+Z方向に上昇し又は-Z方向に下降する不図示の可動部を有する。可動部には、第1下経路部材153が取り付けられている。
次に、実施形態4の記録システム150の作用について説明する。
記録システム150によれば、下経路部材152が第1下経路部材153と第2下経路部材154とに分割されている。ここで、第1下経路部材153が中継経路TAから退避可能であるので、中継経路TAの途中において用紙Pの搬送不良が生じた場合、第1下経路部材153を中継経路TAから退避させることで、下経路部材152からの用紙Pの取り出し作業を簡単に行うことができる。
本発明の各実施形態及び各変形例に係る記録システムは、以上のべたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更、省略、組合せなどを行うことも勿論可能である。
〔第1変形例〕
図18には、記録システム1の第1変形例として、装置本体12に退避経路TB及び退避トレイ25が設けられた構成が示される。退避経路TBは、搬送経路Tの一部から分岐され、装置本体12における+Y方向の端部まで延びている。退避トレイ25は、退避経路TBから排出される用紙Pを受ける。
記録システム1の第1変形例では、後処理ユニット6の動作停止により、用紙Pが排出部30から中継ユニット60を経由して載置部40へ排出される状態において、載置部40における用紙Pの載置量が設定量を超える場合、用紙Pが退避経路TBを経由して退避トレイ25に排出される。これにより、用紙Pが載置部40に許容量を超えて排出されるのを抑制できる。
〔第2変形例〕
図19には、記録システム1の第2変形例として、上経路部材72及び下経路部材86(図5)に代えて、直線状の上経路部材162及び板状の下経路部材164を有する構成が示される。第2変形例では、第1回転軸87(図5)は設けられていない。
上経路部材162は、+Y方向の端部が-Y方向の端部に対して+Z方向に位置するように傾斜される。
下経路部材164は、B方向に所定の厚さを有し+A方向に延びる。下経路部材164の+A方向の基端部165は、第2回転軸88を中心に回転される。下経路部材164は、上経路部材162と共に中継経路TAを形成する状態である第1状態と、中継経路TAから-Z方向に退避した状態である第2状態とに切り替わる。
記録システム1の第2変形例では、下経路部材164が第2状態にある場合、用紙Pが載置部40上の空間部に排出される。このように、下経路部材164を1つの部材で構成してもよい。
なお、第2回転軸88を設けずに第1回転軸87を設けて、下経路部材164の-A方向の基端部を、第1回転軸87を中心に回転させてもよい。また、第1回転軸87、第2回転軸88を設けずに、昇降部156(図17)を設けて、下経路部材164を昇降させてもよい。
〔他の変形例〕
記録システム1において、下経路部材86に回転機構部80の一部を構成するローラーを設けてもよい。第1回転軸87を設けず、第1下経路部材92が取り外されることで第1状態から第2状態に切り替えてもよい。開閉センサー56を設けなくてもよい。第1下経路部材92、第2下経路部材112において、凹部104、121及び凸部103、119が形成されず、第1下経路部材92と第2下経路部材112がE方向に離れて配置されてもよい。癖付部34を設けなくてもよい。第1下経路部材92は、Z方向において、排出ガイド32のE方向の端部より下方に位置してもよい。排出部30は、下経路部材86の第1状態、第2状態に関わらず、用紙Pを一定の排出速度で排出してもよい。また、判定部54を設けずに、排出部30が用紙Pを排出してもよい。また、第1下経路部材92の凸部103に設けられた窪み部144に突出部142が挿入される構成でなく、凹部104に突出部142が挿入される構成でもよい。
第2下経路部材112について、中継経路TAを形成する状態を第1状態とし、中継経路TAを開放する状態を第2状態としてもよい。
1…記録システム、2…供給ユニット、4…スキャナーユニット、6…後処理ユニット、
7…ステープラー、8…トレイ、10…プリンターユニット、12…装置本体、
12A…筐体、13…縦壁、13A…開口部、14…用紙収容部、15…用紙カセット、
16…用紙搬送部、17…ピックアップローラー、18…給紙ローラー、
19…分離ローラー、20…記録部、21…搬送ローラー、22…ベルトユニット、
23…送出口、24…カバー部材、25…退避トレイ、30…排出部、
31…排出ローラー対、31A…駆動ローラー、31B…従動ローラー、
32…排出ガイド、32A…下壁部、32B…上壁部、34…癖付部、35…ホルダー、
36…押付ローラー、37…ホルダー駆動部、37A…モーター、38…回転軸、
40…載置部、42…軸部、43…載置面、44…第1底部、44A…上面、
46…第2底部、46A…上面、48…解除レバー、50…制御部、51…CPU、
52…ROM、53…RAM、54…判定部、55…用紙センサー、
56…開閉センサー、58…インターロック回路、60…中継ユニット、
62…本体フレーム、63…前フレーム、63A…横部、63B…縦部、
63C…傾斜部、63D…第1切欠部、63E…第2切欠部、64…後フレーム、
65…左フレーム、66…右フレーム、68…排出口、72…上経路部材、
74…傾斜壁、76…上壁、80…回転機構部、82…上ローラー、
83…駆動モーター、84…ギザローラー、85…ギヤ部、85A…駆動ギヤ、
85B…伝達ギヤ、86…下経路部材、87…第1回転軸、88…第2回転軸、
91…マグネット、92…第1下経路部材、93…上壁、93A…リブ、
93B…ローラー収容部、93C…突当部、94…受部、95…第1傾斜壁、
96…第2傾斜壁、98…湾曲壁、101…基端部、102…先端部、102A…縦壁、
103…凸部、103A…側壁、103B…側壁、104…凹部、105…側壁、
106…突起部、108…第1操作部、111…基端部、112…第2下経路部材、
113…上壁、113A…リブ、113B…ローラー収容部、113C…突当部、
114…縦壁、116…傾斜壁、118…先端部、119…凸部、119A…上面、
119B…傾斜面、119C…側壁、121…凹部、122…側壁、
123…マグネット、124…突起部、125…ばね部材、126…第2操作部、
127…ばね部材、128…被検知部、130…記録システム、132…上経路部材、
134…傾斜壁、136…第1下経路部材、137…基端部、138…先端部、
140…記録システム、142…突出部、144…窪み部、150…記録システム、
152…下経路部材、153…第1下経路部材、154…第2下経路部材、
156…昇降部、162…上経路部材、164…下経路部材、165…基端部、
H1…高さ、K…仮想線、P…用紙、Q…インク、S…開口領域、SR…回転領域、
T…搬送経路、T1…給送経路、T2…ストレート経路、T3…排出経路、
T4…スイッチバック経路、T5…反転経路、TA…中継経路、TB…経路、
V1…第1速度、V2…第2速度

Claims (14)

  1. 装置本体に設けられ、記録部による記録が行われた媒体を排出する排出部と、
    前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を載置可能な載置部と、
    前記排出部から排出方向に排出される前記媒体に後処理を行う後処理部と、
    前記装置本体に設けられ、前記排出部から排出される前記媒体を前記後処理部へ搬送可能な中継搬送部であって、少なくとも1つの切替部材を有する前記中継搬送部と、
    前記排出部からの前記媒体の排出を制御する制御部と、
    を備え、
    前記切替部材は、前記排出部から前記後処理部への前記媒体の中継経路を構成する第1状態と、前記中継経路を前記載置部に向けて開放する第2状態とを切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部から前記載置部に前記媒体を排出させる、
    ことを特徴とする記録システム。
  2. 請求項1に記載の記録システムにおいて、
    前記中継搬送部は、
    前記中継経路の装置高さ方向における上部を構成する上経路部材と、
    前記中継経路の前記装置高さ方向における下部を構成する前記切替部材としての下経路部材と、を有し、
    前記上経路部材には、回転駆動されることで前記媒体を搬送する回転機構部が設けられ、
    前記下経路部材には、前記回転機構部が設けられていない、
    ことを特徴とする記録システム。
  3. 請求項2に記載の記録システムにおいて、
    前記中継搬送部は、前記排出方向及び前記装置高さ方向の両方と交差する媒体幅方向に延びる第1回転軸を備え、
    前記第1回転軸は、前記下経路部材を回転可能に支持し、
    前記下経路部材は、前記第1回転軸を中心に回転されることで、前記第1状態と前記第2状態とが切り替わる、
    ことを特徴とする記録システム。
  4. 請求項3に記載の記録システムにおいて、
    前記下経路部材の基端部は、前記第1回転軸に回転可能に設けられ、
    前記載置部は、前記下経路部材の前記基端部とは反対の先端部の回転軌跡に対する外側に位置する、
    ことを特徴とする記録システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の記録システムにおいて、
    前記載置部には、載置される前記媒体を支持する突出部が設けられ、
    前記下経路部材には、前記下経路部材の前記第2状態において前記突出部の一部を挿入可能な窪み部が設けられる、
    ことを特徴とする記録システム。
  6. 請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記下経路部材は、第1下経路部材と、前記第1下経路部材に対して前記排出方向の下流に位置する第2下経路部材とを有し、
    前記第1下経路部材は、前記第1回転軸を中心に回転可能であり、
    前記中継搬送部は、前記第1下経路部材が前記第1回転軸を中心に回転されることで前記第1状態と前記第2状態とが切り替わる、
    ことを特徴とする記録システム。
  7. 請求項6に記載の記録システムにおいて、
    前記中継搬送部は、前記媒体幅方向に延びると共に前記第2下経路部材を回転可能に支持する第2回転軸を備え、
    前記第2下経路部材における前記排出方向の下流の端部が、前記第2回転軸によって回転可能に支持される、
    ことを特徴とする記録システム。
  8. 請求項7に記載の記録システムにおいて、
    前記第2下経路部材の開状態及び閉状態を検知する検知部が設けられ、
    前記制御部は、前記検知部において前記開状態が検知された場合、前記排出部における前記媒体を排出する動作を停止させる、
    ことを特徴とする記録システム。
  9. 請求項2に記載の記録システムにおいて、
    前記下経路部材は、第1下経路部材と、前記第1下経路部材に対して前記排出方向の下流に位置する第2下経路部材とを有し、
    前記第1下経路部材は、前記中継経路から退避可能に設けられ、
    前記下経路部材は、前記第1下経路部材が前記中継経路から退避されることで、前記第1状態から前記第2状態へ切り替わる、
    ことを特徴とする記録システム。
  10. 請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記第1下経路部材の前記排出方向の下流端及び前記第2下経路部材の前記排出方向の上流端の一方には、凹部が設けられ、
    前記第1下経路部材の前記排出方向の下流端及び前記第2下経路部材の前記排出方向の上流端の他方には、前記凹部に挿入可能な凸部が設けられ、
    前記凹部及び前記凸部は、前記装置高さ方向において互いに相対的な移動が可能であり、
    前記下経路部材が前記第1状態にある場合、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に挿入される、
    ことを特徴とする記録システム。
  11. 請求項2から請求項10のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記排出部は、前記排出方向から見た場合、前記媒体の形状が波形となるように前記媒体を変形させる癖付け動作を行う癖付部であって、前記癖付け動作の有無を切り替え可能な前記癖付部を備え、
    前記癖付部は、
    前記下経路部材が前記第1状態にある場合、前記媒体に前記癖付け動作を行わず、
    前記下経路部材が前記第2状態にある場合、前記媒体に前記癖付け動作を行う、
    ことを特徴とする記録システム。
  12. 請求項2から請求項11のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記排出部は、前記媒体を前記排出方向に案内する案内部材を備え、
    前記案内部材における前記排出方向の先端から前記排出方向に延びる直線を仮想線として、
    前記下経路部材は、前記排出方向と直交する直交方向において前記仮想線に対する下方に位置する、
    ことを特徴とする記録システム。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記切替部材における前記排出方向の上流の端部には、前記媒体を受ける受部が設けられ、
    前記受部は、前記切替部材の前記第2状態において前記装置本体の装置高さ方向の上方に凸状となり、
    前記制御部は、前記切替部材が前記第1状態にある場合、前記排出部において前記媒体を第1速度で排出させ、前記切替部材が前記第2状態にある場合、前記排出部において前記媒体を前記第1速度より速い第2速度で排出させる、
    ことを特徴とする記録システム。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の記録システムにおいて、
    前記媒体の前記排出方向のサイズが前記載置部に載置可能なサイズであるか否かを判定する判定部が設けられ、
    前記制御部は、前記判定部が載置可能と判定した場合、前記排出部において前記媒体を排出させ、前記判定部が載置不可と判定した場合、前記排出部において前記媒体を排出させない、
    ことを特徴とする記録システム。
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