JP2022166754A - 画像形成装置 - Google Patents

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shuho Sugai
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Abstract

【課題】印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制すること。【解決手段】記録材に画像形成を行う画像形成部180と、記録材が排出される排出トレイ115と、画像形成部180と排出トレイ115との間に設けられ、閉状態では記録材を排出トレイ115に搬送する搬送路の一部を形成し、開状態では記録材が排出される排出トレイとなるFUトレイ116と、FUトレイ116の開閉状態を検知するFUトレイ開閉センサ117と、記録材の排出先に応じて画像形成部180の画像形成速度を切り替えて画像形成を制御するCPU601とを備え、CPU601は記録材の印刷中にFUトレイ開閉センサ117がFUトレイ116の開閉状態の変化を検知した場合には(S101 YES)記録材の残りの印刷枚数と画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数とに基づいて画像形成速度の切替要否を決定する(S104~S109)。【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来、閉じている状態では記録材が搬送される搬送路の一部を形成し、開いている状態では記録材が排出される排出トレイとなる機能を有するトレイ(以下、FUトレイという)を備える画像形成装置が提供されている。FUトレイが開いている状態(開放状態)の場合には、搬送される記録材が排出される排出トレイとして使用可能であり、FUトレイが閉じている状態の場合には、記録材が搬送される搬送路の一部を形成する。そのため、搬送される記録材は、搬送路のより下流側に設けられた排出トレイに排出される。
しかしながら、FUトレイは通常の排出トレイとは異なり、記録材の搬送を安定させるために、リブやローラ等を備えているため、排出トレイとして使用する場合には、通常の排出トレイに比べ、積載可能な記録材の量は少なくなる。また、FUトレイを排出トレイとして使用する場合には、搬送された記録材がスリップしてFUトレイ上で正常に積載されなかったりして、排出される記録材(排出紙)の積載性が低下することがある。例えば特許文献1では、通常の排出トレイに排出する場合よりも遅い速度で、記録材をFUトレイに排出することで記録材の動きが不安定になることを抑制して、排出紙の積載性を改善している画像形成装置が開示されている。
特許第4404876号公報
しかしながら、上述した画像形成装置では、通常の排出トレイに記録材を排出しているときにFUトレイが開放された場合には、搬送される記録材は通常の排出トレイに排出されずにFUトレイに排出されることになる。そのため、FUトレイに排出される記録材の積載性を改善するために、記録材の搬送速度を遅くする必要があり、記録材の搬送速度と略同一の速度である画像形成速度をより遅い画像形成速度に切り替える必要がある。その結果、例えば残りの印刷枚数が少量で、FUトレイに排出される記録材の積載性が支障ない場合でも、画像形成速度の切替動作が発生することにより、印刷完了までの時間が長くなり、消耗品の寿命も短くなるという課題が生じる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)記録材に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録材が排出される第一の排出トレイと、前記画像形成部と前記第一の排出トレイとの間に設けられ、閉じている状態では記録材を前記第一の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開いている状態では記録材が排出される第二の排出トレイとなる開閉部材と、前記開閉部材の開閉状態を検知する検知手段と、記録材の排出先に応じて前記画像形成部の画像形成速度を切り替えて、画像形成を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、記録材の印刷中に前記検知手段が前記開閉部材の開閉状態の変化を検知した場合には、記録材の残りの印刷枚数と前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数とに基づいて、前記画像形成速度の切替要否を決定することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することができる。
実施例1~4の画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1~4の画像形成装置の制御部の制御ブロック図 実施例1~4の画像形成装置のハードウェア構成図 実施例1、2の画像形成速度の切替タイミングと印刷可能枚数の関係を説明するタイミングチャート 実施例1の画像形成速度の切替制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の画像形成速度の切替制御シーケンスを示すフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の画像形成装置本体100、オプション給紙カセット200、300を備える画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1において、像担持体である感光ドラム122は、有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできており、図中矢印方向(時計回り方向)に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム122は、帯電ローラ123により周面が所定の極性、電位に一様に帯電される。レーザ光学箱109からは、画像読取装置やコンピュータ等の画像信号発生装置(不図示)から入力された画像情報が変換された画素信号に対応して変調(オン/オフ変換)されたレーザ光が出射される。レーザ光学箱109から出射されたレーザ光は、スキャナモータ158(図3参照)によって回転駆動する反射ミラー108によって偏向され、感光ドラム122の表面に照射される。これにより、感光ドラム122の露光が行われ、画像情報に対応した静電潜像が感光ドラム122上に形成される。そして、感光ドラム122上に形成された静電潜像は、現像器121によってトナーが付着されることにより現像され、トナー像が形成される。なお、感光ドラム122、帯電ローラ123、現像器121は、着脱可能なプロセスカートリッジ120として一体化されている。
一方、画像形成装置本体100の給紙カセットからは、記録材Sが給紙ローラ102と分離ローラ103によって1枚給送され、給紙カセット搬送ローラ104、搬送ローラ105によって、転写ローラ107に搬送される。そして、転写ローラ107は、搬送された記録材Sに感光ドラム122上に形成されたトナー像を転写する。感光ドラム122上の静電潜像の形成は、搬送路上を搬送される記録材Sを検知する搬送センサ106が、記録材Sの先端を検知したタイミングに応じて開始される。転写ローラ107にトナーとは逆極性の電圧を印加することで、トナー像は、感光ドラム122から記録材Sへと転写される。トナー像が転写された記録材Sは、感光ドラム122から分離されて、定着装置130へと搬送される。
定着装置130は、ヒータ132によって加熱される定着スリーブ133と、定着スリーブ133に当接してニップ部を形成し、ニップ部を通過する記録材Sを加圧する加圧ローラ134と、を有している。定着装置130に搬送された記録材S上のトナー像は、ニップ部を通過する際に加熱、加圧され、記録材Sに定着される。トナー像が定着された記録材Sは、その後、DCブラシレスモータ622(図3参照)で駆動されるFUローラ111と、ステッピングモータ623(図3参照)で駆動されるFDローラ112により、排出トレイ115(第一の排出トレイ)に排出される。
両面プリントを行う場合は、定着装置130にて表面にトナー像が定着された記録材Sの後端がセンサ110を通過してから所定時間が経過した後に、ステッピングモータ623の回転方向を反転させる。これにより、記録材Sは、FDローラ112によって両面搬送路L1へと搬送される。両面搬送路L1へ搬送された記録材Sは、両面搬送センサ113を通過し、両面搬送ローラ114によって、再度、転写ローラ107へと搬送される。そして、転写ローラ107に搬送された記録材Sは、裏面にトナー像が転写され、定着装置130において、転写されたトナー像が記録材Sに定着された後、排出トレイ115に排出される。
開閉部材であるFU(フェイスアップ)トレイ116は、FUローラ111から下流方向の搬送路の一部を形成すると共に、FUローラ111から搬送される記録材Sが排出される排出トレイ(第二の排出トレイ)の2つの機能を有するトレイである。FUトレイ116は、閉じられた状態(図中、実線で表示)では、FUローラ111から搬送される記録材Sを排出トレイ115等に搬送する搬送路の一部を形成している。一方、FUトレイ116は、開けられた状態(図中、破線で表示)では、FUローラ111から搬送される記録材Sが、トナー像が定着された印刷面が上方向に向いた状態(フェイスアップ(FU))で、そのまま排出される排出トレイとなる。検知手段であるFUトレイ開閉センサ117は、FUトレイ116の開閉状態を検知する。FUトレイ開閉センサ117が、FUトレイ116が開かれた状態(図中、破線で表示した状態)を検知すると、所定の切替動作が行われ、定着装置130を通過した記録材SはFUトレイ116に排出される。
また、MPトレイ140から記録材Sを給送する場合は、MPトレイ140に積載された記録材Sは、MP給紙ローラ142によりMP分離ローラ143に給送される。MP分離ローラ143は、給送された記録材Sを1枚になるように分離して、搬送ローラ105に搬送する。搬送ローラ105に搬送された記録材Sは、更に搬送され、転写ローラ107に搬送される。転写ローラ107に搬送された記録材Sは、給紙カセットから給送された記録材Sと同様に、感光ドラム122上のトナー像が転写される。転写されたトナー像は定着装置130において記録材Sに定着され、その後、記録材Sは画像形成装置本体100の外部(例えば排出トレイ115)に排出される。
オプション給紙カセット200、300は、画像形成装置本体100に追加して増設が可能な給紙カセットである。オプション給紙カセット200、300から記録材Sを給送する場合も、給紙カセットからの給送と同様に、オプション給紙ローラ202、302は記録材Sをオプション分離ローラ203、303に給送する。オプション分離ローラ203、303は、供給された記録材Sが1枚になるように分離して、オプション搬送ローラ204、304に搬送する。オプション搬送ローラ204、304に搬送された記録材Sは、更に画像形成装置本体100に搬送される。画像形成装置本体100に搬送された後の記録材Sは、給紙カセットやMPトレイ140から給送された記録材Sと同様に、画像形成が行われる。
画像形成装置本体100は、FUトレイ116が形成する搬送路の下流側に、FDローラ112、排出トレイ115を備えている。排出トレイ115は、画像形成装置本体100の上部に設けられている。また、表示部499は、画像形成装置の状態などをユーザへ知らせるための表示部である。
[制御部の機能ブロック]
図2は、本実施例の画像形成装置の制御部の機能構成を説明するブロック図である。画像形成装置は、制御部として、画像形成装置本体100を制御するプリンタ制御部502を備えている。更に、画像形成装置は、外部機器500とプリンタ制御部502とのインタフェース部であるコントローラ501を備えている。
コントローラ501は、外部装置であるホストコンピュータ等の外部機器500との通信を行い、印刷要求を受信する。そして、印刷要求を受信したコントローラ501は、シリアルI/F(インタフェース)を介して、プリンタ制御部502に印刷要求に含まれるデータから作成した印刷条件を指定した印刷指示を送信する。
プリンタ制御部502は、コントローラ501から受信した印刷指示に基づいて、各画像形成機構を制御する。具体的には、プリンタ制御部502は、給紙ローラ102、FUローラ111等から構成される記録材搬送機構511を制御して、記録材Sの搬送や排出を行う。そして、プリンタ制御部502は、レーザ光学箱109や現像器121、感光ドラム122、転写ローラ107等から構成される画像形成部180を制御して記録材Sに画像形成を行い、定着装置130を制御して記録材Sにトナー像を定着させる。
画像形成速度切替部530は、記録材搬送機構511、画像形成部180、及び定着装置130を制御して画像形成速度の切替を行う。ところで、記録材Sを搬送する搬送速度は、記録材Sに画像形成を行うための画像形成速度と略同一の速度である。そのため、記録材Sの搬送速度を変更するためには、画像形成速度も同様に変更する必要がある。開閉検知部516は、開閉機構515の状態を検知するFUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいて、開閉機構515を構成するFUトレイ116が開いている状態(図1に破線で示す状態)か、閉じている状態(図1に実線で示す状態)かを検知する。残枚数取得部531は、コントローラ501より受信した印刷データに基づいて、残りの記録材Sの印刷枚数を取得する。上述したように、FUトレイ116は、通常の画像形成速度(第一の画像形成速度ともいう)で記録材Sが排出された場合には、排紙積載性が低下する。排出上限判断部533は、第一の画像形成速度でFUトレイ116に記録材Sを排出した場合に、排紙積載性を確保できる記録材Sの上限枚数が、残枚数取得部531によって取得された残りの印刷枚数よりも多いか否かを判断する。なお、寿命検知部532の詳細については後述する。また、画像形成速度切替部530、開閉検知部516、残枚数取得部531、寿命検知部532、排出上限判断部533が有する機能は、後述するCPU601(図3参照)が各部の処理を実行することにより実現されるものとする。
[画像形成装置本体のハードウェア構成]
図3は、本実施例の画像形成装置本体100の制御部に関係するハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置本体100は、画像形成装置全体を制御するCPU601、制御タイミングを生成するタイマ602、CPU601の動作を制御する制御プログラムを格納したROM603、データ等を記憶するRAM604、I/Oポート606を有している。そして、CPU601、タイマ602、ROM603、RAM604、及びI/Oポート606は、バス605を介して接続されている。
I/Oポート606には、定着装置130のヒータ132を駆動するヒータ駆動回路611、DCブラシレスモータ622を駆動するDCブラシレスモータ駆動回路612が接続されている。また、I/Oポート606には、ステッピングモータ623を駆動するステッピングモータ駆動回路613、スキャナモータ158を駆動するスキャナモータ駆動回路615が接続されている。更に、I/Oポート606には、FUトレイ開閉センサ117の出力をI/Oポート606に入力するFUトレイ開閉センサ入力回路614が接続されている。
制御手段であるCPU601は、バス605を介してI/Oポート606に接続された駆動回路を制御することで、ヒータ132、DCブラシレスモータ622、ステッピングモータ623、スキャナモータ158を駆動する。また、CPU601は、バス605を介してI/Oポート606に接続された入力回路から入力される信号を取得することにより、FUトレイ開閉センサ117の状態を検知することができる。
[画像形成速度の切替]
上述したように、画像形成された記録材Sを排出トレイ115からFUトレイ116に排出するように切り替える場合には、記録材Sの排出先に応じて、画像形成速度の切替が必要となる。具体的には、記録材Sの搬送速度を排出トレイ115に排出する際の画像形成速度(以下、第一の画像形成速度という)を、より遅い画像形成速度(以下、第二の画像形成速度という)に切り替えて、記録材SをFUトレイ116に排出する必要がある。
図4(a)は、画像形成装置の画像形成速度を第一の画像形成速度から、第二の画像形成速度に切り替える動作について説明するタイミングチャートである。図4(a)において、上側のグラフは、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替わる間に印刷可能な記録材Sの枚数を示したグラフであり、縦軸は記録材Sの印刷可能枚数を示し、横軸は時間を示している。なお、t1、t2は、それぞれ画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度へ切替を開始する時間(タイミング)、切替を完了した時間(タイミング)を示している。グラフの詳細な説明は後述する。
また、図中の「ヒータ」は、ヒータ132の温度を示しており、「第一目標温度」は画像形成速度が第一の画像形成速度の場合の目標温度を示し、「第二目標温度」は画像形成速度が第二の画像形成速度の場合の目標温度を示している。「スキャナモータ」、「DCブラシレスモータ」、「ステッピングモータ」は、それぞれスキャナモータ158、DCブラシレスモータ622、ステッピングモータ623が対応する画像形成速度を示している。図中、「第一速度」は第一の画像形成速度、「第二速度」は第二の画像形成速度を示し、「減速」は、第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に減速中の画像形成速度を示している。
プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)は、例えばFUトレイ116が閉じられた状態から開けられた状態に変化したことを検知すると(時間t1)、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像速度に切り替える必要があると判断する。そして、プリンタ制御部502は、画像形成速度切替部530を制御して、各駆動源の速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に減速する。図4(a)では、画像形成装置の代表的な駆動源としてスキャナモータ158、感光ドラム122、定着装置130等の各種搬送ローラの駆動源であるDCブラシレスモータ622、FDローラ112の駆動源であるステッピングモータ623を記載した。更に、プリンタ制御部502は、各種駆動源の速度切替と同時に、定着装置130のヒータ132の温度を第一の画像形成速度に対応する第一目標温度から、第二の画像形成速度に対応する、第一目標温度よりも低い第二目標温度に切り替える。そして、上述した駆動源の速度が第二の画像形成速度となり、ヒータ132の温度が第二目標温度となって、画像形成条件が第二の画像形成速度で印刷するための条件が満たされると(時間t2)、プリンタ制御部502は、第二の画像形成速度で印刷可能となる。
ここでは、図1に示す本実施例のモノクロの画像形成装置の代表的な画像形成速度の切替動作について説明を行った。例えば、ローラ等が当接離間機構を有しており、モータの速度を切り替える際には一旦ローラを離間状態に設定する必要がある場合には、画像形成速度の切替動作の中にローラ等の当接離間動作を含める必要がある。
[画像形成速度の切替の要否判断]
次に、プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)が、FUトレイ116が閉じられた状態から開けられた状態に変化したことを検知した際に、画像形成速度を切り替える必要があるかどうか判断する方法について説明する。プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)は、I/Oポート606に接続されたFUトレイ開閉センサ入力回路614を介して取得したFUトレイ開閉センサ117の検知結果から、FUトレイ116が開けられたことを検知すると、次の処理を行う。すなわち、プリンタ制御部502は、残枚数取得部531より記録材Sの残りの印刷枚数Rを取得する。そして、プリンタ制御部502は、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T1をROM603から取得し、時間T1の間に第一の画像形成速度で印刷可能な記録材Sの枚数N1を算出する。なお、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T1は予め、ROM603に記憶されているものとする。
第一の画像形成速度から第二の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T1と、時間T1で印刷可能な記録材Sの枚数N1の関係の関係を示したグラフが、図4(a)の上図に示すグラフである。また、図4(a)のグラフの直線は、枚数N1と時間T1の関係を示しており、枚数N1を求める計算式は、以下の(式1)で表される。ここで、P1は、第一の画像形成速度における単位時間当たり(ここでは1分間あたり)の印刷枚数(単位:ppm)を示している。
枚数N1=P1×時間T1・・・(式1)
例えば、P1=60ppm、T1=6秒(=0.1分)の場合には、印刷可能な記録材Sの枚数N1は6枚(=60ppm×6秒/60秒)である。
そして、プリンタ制御部502は、記録材Sの残りの印刷枚数Rと、第一の画像形成速度から第二の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T1で印刷可能な記録材Sの枚数N1との大小比較を行う。プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数Rが印刷可能な枚数N1よりも大きい(枚数R>枚数N1)場合には、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替える。一方、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数Rが印刷可能な枚数N1以下(枚数R≦枚数N1)の場合には、画像形成速度は第一の画像形成速度のままで、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。
更に、プリンタ制御部502は、排出上限判断部533を制御して、排紙積載性を確保できる記録材Sの上限枚数Mが、残枚数取得部531によって取得された残りの印刷枚数Rよりも多いか否かを判断する。プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数Rが上限枚数M(例えばM=10枚)よりも多い場合には、排紙積載性を確保するために画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるようにしてもよい。
[画像形成速度の切替制御シーケンス]
図5は、本実施例の記録材Sに画像形成を行う画像形成速度の切替制御シーケンスを示すフローチャートである。図5に示す処理は、記録材Sへの印刷開始(印刷ジョブの開始)とともに起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。上述したように、画像形成速度切替部530、開閉検知部516、残枚数取得部531、排出上限判断部533が有する機能は、CPU601が処理を実行することにより実現される機能である。図5では、CPU601から起動される機能として説明し、詳細な処理の説明については省略する。また、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T1、及び第一の画像形成速度における単位時間当たりの印刷枚数P1は、予めROM603に格納されているものとする。
ステップ(以下、Sとする)100では、CPU601は、FUトレイ116の開閉状態を検知するため、開閉検知部516を制御して、FUトレイ開閉センサ入力回路614を介してFUトレイ開閉センサ117の検知結果を取得する。S101では、CPU601は、取得したFUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいて、FUトレイ116の開閉状態を判断する。CPU601は、FUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいてFUトレイ116は開いた状態(開状態)であると判断した場合には処理をS103に進め、FUトレイ116は開いた状態ではないと判断した場合には処理をS102に進める。S102では、CPU601は、記録材Sの印刷が完了したかどうか判断し、印刷が完了していないと判断した場合には処理をS100に戻し、印刷が完了したと判断した場合には処理を終了する。
S103では、CPU601は、現在の画像形成速度が第一の画像形成速度かどうか判断する。CPU601は、現在の画像形成速度が第一の画像形成速度であると判断した場合には処理をS104に進め、現在の画像形成速度が第一の画像形成速度ではない(第二の画像形成速度である)と判断した場合には印刷を継続させるため、処理をS109に進める。S104では、CPU601は、残枚数取得部531を制御して、記録材Sの残りの印刷枚数Rを取得する。S105では、CPU601は、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T1、及び第一の画像形成速度における単位時間当たりの印刷枚数P1をROM603から取得する。そして、CPU601は、時間T1の間に第一の画像形成速度で印刷可能な記録材Sの枚数N1(所定の枚数)を算出する。
S106では、CPU601は、残りの印刷枚数Rと印刷可能な枚数N1の大小比較を行い、画像形成速度の切替要否を決定する。CPU601は、残りの印刷枚数Rは印刷可能な枚数N1以下(所定の枚数以下)であると判断した場合には、第一の画像形成速度でそのまま印刷を継続させるため、処理をS109に進める。一方、CPU601は、残りの印刷枚数Rは印刷可能な枚数N1より大きいと判断した場合には、画像形成速度を切り替えるために、処理をS107に進める。S107では、CPU601は、画像形成速度切替部530を制御して、記録材搬送機構511、画像形成部180、及び定着装置130における画像形成速度を、第一の画像形成速度から第二の画像形成速度へ切り替える。S108では、CPU601は、画像形成速度切替部530を制御して、記録材搬送機構511、画像形成部180、及び定着装置130における画像形成速度が第二の画像形成速度に切り替わったかどうか判断する。CPU601は、画像形成速度が第二の画像形成速度に切り替わったと判断した場合には処理をS109に進め、画像形成速度が第二の画像形成速度に切り替わっていないと判断した場合には処理をS108に戻す。S109では、CPU601は、記録材Sの印刷が完了したかどうか判断し、印刷が完了していないと判断した場合には処理をS109に戻し、印刷が完了したと判断した場合には処理を終了する。
上述したように、プリンタ制御部502は、印刷中にFUトレイ116が開けられた場合であっても、残りの印刷枚数と画像形成速度の切替動作に要する時間で印刷可能な枚数とに基づいて、画像形成速度の切替実施の要否を判断する。これにより、残りの印刷枚数が少ない場合には印刷時間の増加を抑制することができる。なお、図5に示す処理では、上述した排出上限判断部533を制御して、排紙積載性を確保できる記録材Sの上限枚数Mが、残枚数取得部531によって取得された残りの印刷枚数Rよりも多いか否かを判断する処理は含まれていない。例えば、図5のS106において、YESの場合に、残りの印刷枚数Rが上限枚数M(例えばM=10枚)よりも多いかどうかの判断処理を追加する。そして、残りの印刷枚数Rが上限枚数M(例えばM=10枚)よりも多いと判断した場合には、排紙積載性を確保するために、処理をS107に進め、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替えるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することができる。
実施例1では、記録材を排出中にFUトレイが閉じられた状態から開けられた場合の画像形成速度の切替制御について説明した。実施例2では、記録材をFUトレイに排出中に、FUトレイを開いた状態から閉じられた場合の画像形成速度の切替制御について説明する。なお、本実施例における画像形成装置、及び制御部の構成については実施例1と同様であり、同じ装置、部材には実施例1と同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
[画像形成速度の切替]
画像形成された記録材SをFUトレイ116から排出トレイ115に排出するように切り替える場合にも、画像形成速度の切替が必要となる。具体的には、記録材Sの搬送速度を、FUトレイ116に排出する際の第二の画像形成速度から、より速い第一の画像形成速度に切り替えて、記録材Sを排出トレイ115に排出する必要がある。
図4(b)は、画像形成装置の画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替える動作について説明するタイミングチャートである。図4(b)の構成は、実施例1で説明した図4(a)と同様であり、図の見方についての説明は省略する。なお、図中のt3、t4は、それぞれ画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度へ切替を開始する時間(タイミング)、切替を完了した時間(タイミング)を示している。
プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)は、例えばFUトレイ116が開けられた状態から閉じられた状態に変化したことを検知すると(時間t3)、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像速度に切り替える必要があると判断する。そして、プリンタ制御部502は、画像形成速度切替部530を制御して、各駆動源の速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に加速する。なお、第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に加速すると、オーバーシュートのおそれがある駆動源(モータ)に関しては、一旦、回転を停止させた後に再度起動を行う必要がある。そのため、図4(b)のスキャナモータ158のように、回転速度を第二の回転速度から減速させてスキャナモータ158の回転を停止させる。そして、その後、再度、スキャナモータ158を駆動して、第一の回転速度となるように加速することで、画像形成速度の切替を行う。
更に、プリンタ制御部502は、各種駆動源の速度切替と同時に、定着装置130のヒータ132の温度を第二の画像形成速度に対応する第二目標温度から、第一の画像形成速度に対応する第一目標温度に切り替える。そして、上述した駆動源の速度が第一の画像形成速度となり、ヒータ132の温度が第一目標温度となって、画像形成条件が第一の画像形成速度で印刷するための条件が満たされると(時間t4)、プリンタ制御部502は、第一の画像形成速度で印刷可能となる。
[画像形成速度の切替の要否判断]
次に、プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)が、FUトレイ116が開かれた状態から閉じられた状態に変化したことを検知した際に、画像形成速度を切り替える必要があるかどうか判断する方法について説明する。プリンタ制御部502(詳細にはCPU601)は、I/Oポート606に接続されたFUトレイ開閉センサ入力回路614を介して取得したFUトレイ開閉センサ117の検知結果から、FUトレイ116が閉じられたことを検知すると、次の処理を行う。すなわち、プリンタ制御部502は、残枚数取得部531より記録材Sの残りの印刷枚数Rを取得する。そして、プリンタ制御部502は、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T2をROM603から取得し、時間T2の間に第一の画像形成速度で印刷可能な記録材Sの枚数N2を算出する。なお、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T2は予め、ROM603に記憶されているものとする。
第二の画像形成速度から第一の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T2と、時間T2で印刷可能な記録材Sの枚数N2の関係の関係を示したグラフが、図4(b)の上図に示すグラフである。また、図4(b)のグラフの直線は、枚数N2と時間T2の関係を示しており、枚数N2を求める計算式は、以下の(式2)で表される。ここで、P2は、第二の画像形成速度における単位時間当たり(ここでは1分間あたり)の印刷枚数(単位:ppm)を示している。
枚数N2=P2×時間T2・・・(式2)
例えば、P2=30ppm、T2=24秒(=0.4分)の場合には、印刷可能な記録材Sの枚数N2は12枚(=30ppm×24秒/60秒)である。
そして、プリンタ制御部502は、記録材Sの残りの印刷枚数Rと、第二の画像形成速度から第一の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T2で印刷可能な記録材Sの枚数N2との大小比較を行う。プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数Rが印刷可能な枚数N2よりも大きい(枚数R>枚数N2)場合には、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替える。一方、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数Rが印刷可能な枚数N2以下(枚数R≦枚数N2)の場合には、画像形成速度は第二の画像形成速度のままで、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。
[画像形成速度の切替制御シーケンス]
図6は、本実施例の記録材Sに画像形成を行う画像形成速度の切替制御シーケンスを示すフローチャートである。図6に示す処理は、記録材Sへの印刷開始(印刷ジョブの開始)とともに起動され、プリンタ制御部502のCPU601により実行される。上述したように、画像形成速度切替部530、開閉検知部516、残枚数取得部531、排出上限判断部533が有する機能は、CPU601が処理を実行することにより実現される機能である。図6では、CPU601から起動される機能として説明し、詳細な処理の説明については省略する。また、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T2、及び第二の画像形成速度における単位時間当たりの印刷枚数P2は、予めROM603に格納されているものとする。
S200では、CPU601は、FUトレイ116の開閉状態を検知するため、開閉検知部516を制御して、FUトレイ開閉センサ入力回路614を介してFUトレイ開閉センサ117の検知結果を取得する。S201では、CPU601は、取得したFUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいて、FUトレイ116の開閉状態を判断する。CPU601は、FUトレイ開閉センサ117の検知結果に基づいてFUトレイ116は閉じた状態(閉状態)であると判断した場合には処理をS203に進め、FUトレイ116は閉じた状態ではないと判断した場合には処理をS202に進める。S202では、CPU601は、記録材Sの印刷が完了したかどうか判断し、印刷が完了していないと判断した場合には処理をS200に戻し、印刷が完了したと判断した場合には処理を終了する。
S203では、CPU601は、残枚数取得部531を制御して、記録材Sの残りの印刷枚数Rを取得する。S204では、CPU601は、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替えるために必要な時間T2、及び第二の画像形成速度における単位時間当たりの印刷枚数P2をROM603から取得する。そして、CPU601は、時間T2の間に第二の画像形成速度で印刷可能な記録材Sの枚数N2(所定の枚数)を算出する。
S205では、CPU601は、残りの印刷枚数Rと印刷可能な枚数N2の大小比較を行う。CPU601は、残りの印刷枚数Rは印刷可能な枚数N2以下(所定の枚数以下)であると判断した場合には、第二の画像形成速度でそのまま印刷を継続させるため、処理をS208に進める。一方、CPU601は、残りの印刷枚数Rは印刷可能な枚数N2より大きいと判断した場合には、画像形成速度を切り替えるために、処理をS206に進める。S206では、CPU601は、画像形成速度切替部530を制御して、記録材搬送機構511、画像形成部180、及び定着装置130における画像形成速度を、第二の画像形成速度から第一の画像形成速度への切替を行う。S207では、CPU601は、画像形成速度切替部530を制御して、記録材搬送機構511、画像形成部180、及び定着装置130における画像形成速度が第一の画像形成速度に切り替わったかどうか判断する。CPU601は、画像形成速度が第一の画像形成速度に切り替わったと判断した場合には処理をS208に進め、画像形成速度が第一の画像形成速度に切り替わっていないと判断した場合には処理をS207に戻す。S208では、CPU601は、記録材Sの印刷が完了したかどうか判断し、印刷が完了していないと判断した場合には処理をS208に戻し、印刷が完了したと判断した場合には処理を終了する。
上述したように、プリンタ制御部502は、印刷中にFUトレイ116が閉じられた場合であっても、残りの印刷枚数と画像形成速度の切替動作に要する時間で印刷可能な枚数とに基づいて、画像形成速度の切替実施の要否を判断する。これにより、印刷時間の増加を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することができる。
実施例3では、実施例1、2においてFUトレイの開閉状態が変化した際に画像形成速度の切替不要と判断した後に、更なる記録材の印刷指示を受けた場合の画像形成速度の切替を判断する実施例について説明する。なお、本実施例における画像形成装置、及び制御部の構成については実施例1と同様であり、同じ装置、部材には実施例1と同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
[画像形成速度の切替の要否判断]
実施例1では、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が閉じた状態から開いた状態への変化が検知された場合、残りの印刷枚数Rが画像形成速度の切替に必要な時間に印刷可能な枚数N1以下の場合には、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。実施例2でも、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が開いた状態から閉じた状態への変化が検知された場合、残りの印刷枚数Rが画像形成速度の切替に必要な時間に印刷可能な枚数N2以下の場合にも、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。そして、プリンタ制御部502は、画像形成速度の切替不要と判断して印刷を継続中に、R2枚の更なる記録材Sの印刷指示を受けた場合は、次の処理を行う。すなわち、プリンタ制御部502は、残枚数取得部531から取得した残りの印刷枚数Rと更なる印刷枚数R2枚を合計して、残りの印刷枚数R3(合計枚数)を算出する。
残りの印刷枚数R3=残りの印刷枚数R+更なる印刷枚数R2・・・(式3)
実施例1の場合には、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3と、第一の画像形成速度から第二の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T1で印刷可能な記録材Sの枚数N1との大小比較を行う。プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3が印刷可能な枚数N1よりも大きい(枚数R3>枚数N1)場合には、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度に切り替える。一方、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3が印刷可能な枚数N1以下(枚数R3≦枚数N1)の場合には、画像形成速度は第一の画像形成速度のままで、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。
一方、実施例2の場合には、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3と、第二の画像形成速度から第一の画像形成速度への画像形成速度の切替に必要な時間T2で印刷可能な記録材Sの枚数N2との大小比較を行う。プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3が印刷可能な枚数N2よりも大きい(枚数R3>枚数N2)場合には、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度に切り替える。一方、プリンタ制御部502は、残りの印刷枚数R3が印刷可能な枚数N2以下(枚数R3≦枚数N2)の場合には、画像形成速度は第二の画像形成速度のままで、画像形成速度の切替を行わず、印刷を続行する。
上述したように、プリンタ制御部502は、画像形成速度の切替を実施しないと判断した後に新たな印刷指示が来た場合であっても、残りの印刷枚数と画像形成速度の切替時間に印刷可能な枚数との比較に基づいて、適切な画像形成速度を選択することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することができる。
実施例1~3では、残りの印刷枚数に要する印刷時間に基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する実施例について説明した。実施例4では、消耗品の残寿命に基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する実施例について説明する。なお、本実施例における画像形成装置、及び制御部の構成については実施例1と同様であり、同じ装置、部材には実施例1と同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
[制御部の機能ブロック]
本実施例の制御部の構成は、実施例1の図2と同様である。本実施例では、消耗品の残寿命を検知するために、寿命検知手段である寿命検知部532を用いる。寿命検知部532は、感光ドラム122や定着装置130のような消耗品の寿命検知を行う。残寿命の検知方法は、例えばローラであれば、使用を開始してからの積算された回転量や回転時間、駆動時間に基づいた予測でもよいし、例えば感光ドラム122であれば、表面電位の測定などの測定手段を用いた寿命の検知でもよい。
[画像形成速度の切替の要否判断]
ここでは、感光ドラム122の残寿命を例に説明する。プリンタ制御部502は、FUトレイ116の開閉状態の変化を検知した場合には、寿命検知部532を制御して、感光ドラム122の残寿命L(単位:%)を取得する。残寿命Lは、使用開始時は100%で、使用時間の増加に伴い、減少していくものとする。
プリンタ制御部502は、取得した感光ドラム122の残寿命が所定値である30%以上の場合には、次のように画像形成速度の切替の要否を判断する。すなわち、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が閉じた状態から開いた状態に変化した場合には、実施例1と同様に、上述した時間T1で印刷可能な記録材Sの枚数N1と残りの印刷枚数とに基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する。また、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が開いた状態から閉じた状態に変化した場合には、実施例2と同様に、上述した時間T2で印刷可能な記録材Sの枚数N2と残りの印刷枚数とに基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する。
また、プリンタ制御部502は、取得した感光ドラム122の残寿命が所定値である30%未満の場合には、画像形成速度の切替の要否を判断する上述した閾値N1、N2を次のように変更する。すなわち、実施例1のように、画像形成速度を第一の画像形成速度から第二の画像形成速度へ切り替えるか否かを判断する場合の、時間T1で印刷可能な記録材の枚数N1’は、以下の(式4)で表される。
枚数N1’=枚数N1×2・・・(式4)
また、実施例2のように、画像形成速度を第二の画像形成速度から第一の画像形成速度へ切り替えるか否かを判断する場合の、時間T2で印刷可能な記録材の枚数N2’は、以下の(式5)で表される。
枚数N2’=枚数N2×2・・・(式5)
プリンタ制御部502は、取得した感光ドラム122の残寿命が所定値である30%未満の場合には、次のように画像形成速度の切替の要否を判断する。すなわち、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が閉じた状態から開いた状態に変化した場合には、実施例1と同様に、上述した時間T1で印刷可能な記録材Sの枚数N1’と、残りの印刷枚数に基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する。一方、プリンタ制御部502は、FUトレイ116が開いた状態から閉じた状態に変化した場合には、実施例2と同様に、上述した時間T2で印刷可能な記録材Sの枚数N2’と、残りの印刷枚数に基づいて、画像形成速度の切替の要否を判断する。
ここでは、残寿命Lの閾値を30%としたが、本実施例の残寿命Lの閾値は30%に限定されるものではない。本実施例では、残寿命Lが少ないほど、枚数N1’又は枚数N2’の値が大きくなればよく、残寿命Lの閾値は複数、有していてもよい。また、上述した(式4)、(式5)において、枚数N1’、N2’を算出するために、枚数N1、N2に乗じた定数(=2)も、閾値ごとに異なる定数を適用するようにしてもよい。
また、本実施例では、消耗品の例として感光ドラム122を挙げ、感光ドラム122の残寿命に基づいて画像形成速度の切替の要否を判断する例について説明した。消耗品の残寿命は、感光ドラム122に限定されるものではなく、例えば定着装置130の残寿命であってもよいし、感光ドラム122や定着装置130等の複数の消耗品の残寿命の総和、平均値、最大値、最小値を用いてもよい。
上述したように、消耗品の残寿命が少ない場合には、画像形成速度の切替を行う判断の閾値を切り替えることにより、切替動作の発生を抑制し、消耗品の寿命が消費されるのを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、印刷時のFUトレイの開閉操作に伴う印刷時間の増加を抑制することができる。
115 排出トレイ
116 FUトレイ
117 FUトレイ開閉センサ
180 画像形成部
601 CPU

Claims (12)

  1. 記録材に画像形成を行う画像形成部と、
    画像形成された記録材が排出される第一の排出トレイと、
    前記画像形成部と前記第一の排出トレイとの間に設けられ、閉じている状態では記録材を前記第一の排出トレイに搬送する搬送路の一部を形成し、開いている状態では記録材が排出される第二の排出トレイとなる開閉部材と、
    前記開閉部材の開閉状態を検知する検知手段と、
    記録材の排出先に応じて前記画像形成部の画像形成速度を切り替えて、画像形成を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、記録材の印刷中に前記検知手段が前記開閉部材の開閉状態の変化を検知した場合には、記録材の残りの印刷枚数と前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数とに基づいて、前記画像形成速度の切替要否を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、記録材を前記第一の排出トレイに排出する場合には前記画像形成速度を第一の画像形成速度に設定し、記録材を前記第二の排出トレイに排出する場合には前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度よりも遅い第二の画像形成速度に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記検知手段により前記開閉部材が閉状態から開状態に変化したことを検知した場合に、前記残りの印刷枚数が前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数以下の場合には前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度のままで切替を行わず、前記残りの印刷枚数が前記印刷が可能な記録材の枚数より多い場合には前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度から前記第二の画像形成速度に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記画像形成速度の切替を行わずに記録材を印刷中に、更なる記録材の印刷要求があった場合には、記録材の残りの印刷枚数と前記印刷要求のあった記録材の印刷枚数との合計枚数が前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数以下の場合には前記画像形成速度の切替を行わず、前記合計枚数が前記印刷が可能な記録材の枚数より多い場合には前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度から前記第二の画像形成速度に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数は、前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度から前記第二の画像形成速度に切り替えるために要する時間の間に、前記第一の画像形成速度で印刷し排出が可能な記録材の枚数であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記第二の排出トレイに前記第一の画像形成速度で排出される記録材の枚数が前記第二の排出トレイの排出された記録材の積載性を確保する閾値よりも多い場合には、前記画像形成速度を前記第一の画像形成速度から前記第二の画像形成速度に切り替えることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記検知手段により前記開閉部材が開状態から閉状態に変化したことを検知した場合に、前記残りの印刷枚数が前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数以下の場合には前記画像形成速度を前記第二の画像形成速度のままで切替を行わず、前記残りの印刷枚数が前記印刷が可能な記録材の枚数より多い場合には前記画像形成速度を前記第二の画像形成速度から前記第一の画像形成速度に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記画像形成速度の切替を行わずに記録材を印刷中に、更なる記録材の印刷要求があった場合には、記録材の残りの印刷枚数と前記印刷要求のあった記録材の印刷枚数との合計枚数が前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数以下の場合には前記画像形成速度の切替を行わず、前記合計枚数が前記印刷が可能な記録材の枚数より多い場合には前記画像形成速度を前記第二の画像形成速度から前記第一の画像形成速度に切り替えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数は、前記画像形成速度を前記第二の画像形成速度から前記第一の画像形成速度に切り替えるために要する時間の間に、前記第二の画像形成速度で印刷し排出が可能な記録材の枚数であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置の消耗品の残寿命を検知する寿命検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記寿命検知手段が検知した残寿命に応じて、前記画像形成速度の切替に要する時間で印刷が可能な記録材の枚数を増加させることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記寿命検知手段は、前記消耗品の回転量又は回転時間に基づいて、前記消耗品の残寿命を算出することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成部は、記録材に転写するトナー像を担持する感光ドラムを有し、
    前記消耗品は、前記感光ドラムであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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