JP2022161586A - ペンダントトップ兼用指輪 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、実用新案登録第3001117号公報に記載された先行技術においては、装飾部とリング部とを有する指輪において、リング部を一部開放してその間に装飾部をはめ込み、かつリング部に装飾部を回転自在に軸着するとともに、上記装飾部の側面とリング部とにチェーン等を挿通する窓を形成することにより、装飾部の側面とリング部とに形成した窓にチェーン等を挿通してネックレスとしての使用を可能とした指輪兼ネックレスが提案されている。
この装飾部が下向きに垂れてしまう問題については、ネックレスとして使用する際に真珠や宝石等の附属品を取り付けてしまうと、装飾部にかかる重みにより、更に下向きに垂れてしまう問題を助長していた。
したがって、リング部材の回転途中における細かな位置決めが可能であって、前記位置決め部材の周面と前記板バネの中央凸部の面とが密着するたびに、使用者は手ごたえを感じることができ、リング部材の回転動作における良好な使用感を演出することができる。
さらに、リング部材の位置を決定した後においては、意図的な回転動作をさせないかぎり、たとえ真珠などの付属品を付加して加重したとしても、位置決めされた位置において問題なく保持することができる。
したがって、指輪としても、ペンダントトップとしても非常に装飾性の高いペンダントトップ兼用指輪を提供することができるのである。
さらに、リング部材の位置を決定した後においては、意図的な回転動作をさせないかぎり、たとえ真珠などの付属品を付加して加重したとしても、前記位置決め部材の周面と前記板バネの中央凸部の面とが十分に密着して当接しているので、位置決めされた位置において問題なく保持することができる。
図1ないし図4は、本発明のペンダントトップ兼用指輪を構成する装飾部材を示すものである。
図において、本発明のペンダントトップ兼用指輪11の装飾部材12は、前面に装飾面12aを有し、該装飾面12aから背面側に周壁12bを形成した、断面が略コ字状からなり、前記装飾面12aの背面側には後述のリング部材21を回転自在に軸着させる保持枠13を取り付けてある。
また、本発明のペンダントトップ兼用指輪11をペンダントトップとして使用する際に、後述のリング部材21を回転させて、前記装飾部材12と平行な位置まで回転させることができるように、前記周壁12bの所定の位置に、後述のリング部材21を係合可能な係合溝12cを形成させてある。
さらに、前記装飾部材12は、後述の図37に示すように、周壁12bにチェーン等を挿通可能な、あるいは真珠等の付属品を取付け可能な丸環14を形成してもよい。もちろん前記丸環14に限らず、前記周壁12bにチェーン等または真珠等の付属品の取付孔(図示せず)を形成することもできる。
さらに、図38および図39に示すように、前記装飾部材12をワイヤー素材とすることにより、装飾性を高めながら、前記ワイヤーどうしから形成される多数の窓を、チェーン等または真珠等の付属品の取付孔として用いることもできる、あるいは前記ワイヤーどうしから形成される溝部(図示せず)を前記リング部材21を前記装飾部材12と平行な位置に配置しようとする際の係合溝とすることもできる。
また、前記保持枠13の周壁13bの、前記一対の軸受け溝13dと直交する位置には一対の爪部13eを形成し、後述の蓋部材41を爪止めして、前記保持枠13の開口部13cを閉鎖することができるようにしてある。
そして、前記保持枠13の後壁13aを前記装飾部材12の背面側に取り付けてある。
図において、本発明のペンダントトップ兼用指輪11のリング部材21は、リング状部分の一部を開放した開放部21aを備え、前記開放部21aに回転軸22を設けてある。さらに、前記回転軸22の長さ方向の中央位置には、多角形断面の位置決め部材23を形成してある。
前記回転軸22は、前記リング部材21の開放部21aを形成する、前記リング部材21の両側端部を差し渡すように形成されている。もちろん、前記リング部材21の開放部21aを形成することなく、前記リング部材21の所定の個所に回転軸22を形成してもよい。
前記位置決め部材23は、前記回転軸22の長さ方向の中央位置において、多角形断面の角柱状に形成されており、図に示すように、八角形断面を好適に用いることができる。
まず、図9および図10に示すように、前記装飾部材12の背面側に取り付けられた保持枠13に、前記リング部材21の回転軸22および位置決め部材23を取り付ける。
このとき、前記位置決め部材23は前記保持枠13内に収納されるとともに、前記回転軸22が前記保持枠13の一対の軸受け溝13dに係合するようにしてある。したがって、前記リング部材21が前記装飾部材12に対して回転動作を行う際には、前記回転軸22の軸回転とともに、前記位置決め部材23が前記保持枠13内において回転するのである。
このとき、前記リング部材21を回転させる動作においては、45°ごとに前記位置決め部材23の周面と前記板バネ31の中央凸部31aの面とが密着して当接するので、前記位置決め部材23の周面と前記板バネ31の中央凸部31aの面とが密着するたびに、使用者は心地よい手ごたえを感じることができ、前記リング部材21の回転動作における非常に良好な使用感を演出することができる。
また、前記リング部材21を回転させて前記位置決め部材23の周面と前記板バネ31の中央凸部31aの面とが密着するたびに、前記リング部材21の前記装飾部材12に対する位置決めを行うことができるので、容易に前記リング部材21を前記装飾部材12と直交する位置に固定して保持することができるのである。
本発明のペンダントトップ兼用指輪をペンダントトップとして使用する場合は、まず、図18ないし図20に示すように、前記リング部材21を回転させていき、図21に示すように、前記リング部材21が前記装飾部材12と平行な位置まで回転させる。図22は、その概略斜視図である。
このとき、前記装飾部材12と前記リング部材21とが平行となる位置において、前記位置決め部材23の周面と前記板バネ31の中央凸部31aの面とは密着して当接しているので、記装飾部材12と前記リング部材21とは互いに平行となる位置において固定して保持することができるようになっている。
したがって、例えば前記リング部材21の枠内にチェーン等51を挿通させることにより、図23に示すように、本発明のペンダントトップ兼用指輪をペンダントトップとして使用することができるのである。
また、図40に示すように、前記リング部材21の開放部21aと対向する箇所にチェーン等51を挿通する複数の取付孔21bを設けてもよく、前記取付孔21bにチェーン等51を挿通して、本発明のペンダントトップ兼用指輪をペンダントトップとして使用することもできる。
すなわち、前記リング部材21を前記装飾部材12に対してどちらかに回転させることにより、異なる装飾性を備えたペンダントトップとすることができるので、使用者の好み、着用場面に応じて、適宜、選択することができる。
図において、付属品61は、真珠等の付属品本体61aと、前記付属品本体61aの上端に設けられた取付部材62とからなる。付属品本体61aは、真珠の他、宝石等の貴石、貴金属であってもよい。
前記取付部材62は、上端が開放されたリング状枠体62aと、上端が開放されたリング状板バネ63と、前記リング状枠体62aと略同形の抑え板64とで構成されている。
そして、前記抑え板64は、前記リング状枠体62aと略同形をなし、前記リング状枠体62aの背面に取り付けられる。
前記取付部材62は、分解状態においては図28(a)に示すとおりであり、前記取付部材62の組付けに際しては、まず、図28(b)に示すように、前記リング状板バネ63を前記リング状枠体62aの板バネ収納溝62bに収納させる。このとき、前記リング状板バネ63の上端開放部分が前記リング状枠体62aの上端開放部分と対応する位置となるようにしておく。
次に、図28(c)に示すように、前記抑え板64を前記リング状枠体62aの背面側に取り付けると、前記取付部材62の組付けは完了する。もちろん、前記抑え板64の上端開放部分も、前記リング状枠体62aの上端開放部分と対応する位置としておく。
図29は、前記付属品61の概略斜視図である。
まず、図30および図31に示すように、前記取付部材62の上端開放部分に前記丸環14を差し入れるようにすると、図32に示すように、前記丸環14が前記リング状板バネ63の上端開放部分を構成する両側の開放端部63aに当接し、さらに前記丸環14を前記取付部材62のリング状の枠内へ差し込む向きに力を加えると、図33に示すように、前記リング状板バネ63の両側の開放端部63aどうしが一時的に引き離されて、前記丸環14が前記取付部材62のリング状の枠内に差し込まれて、前記付属品61の前記装飾部材12への取付が完了する。
この、前記付属品61が前記装飾部材12に取り付けられた状態においては、前記リング状板バネ63の上端開放部分を形成する両側の開放端部63aどうしが十分に近接して、上端開放部分を閉止しているので、使用者が意図して前記付属品61を前記装飾部材12から取り外そうとしない限り、前記付属品61が前記装飾部材12から脱落することはない。
したがって、適宜に真珠等の付属品を取り付けて、装飾性を変化・向上させることができるので、使用者の気分、着用する場面等に応じて、好みの装飾性を備えた指輪またはペンダントトップとして使用することができる。
このように、前記装飾部材12に軸着されたリング部材21をチェーン等の取付には用いず、前記丸環14にチェーン等51を挿通させることで、前記リング部材21を主に装飾部分として用いることもできるのである。
(a)位置決め部材を多角形(特に八角形)とすることにより、リング部材を回転させた際に、45°ごとに前記位置決め部材の周面と前記板バネの中央凸部の面とが密着して当接するので、前記位置決め部材の周面と前記板バネの中央凸部の面とが密着するたびに、使用者は心地よい手ごたえを感じることができ、リング部材の回転動作における非常に良好な使用感を演出することができる。
(b)リング部材の位置を決定した後においては、意図的な回転動作をさせないかぎり、たとえ真珠などの付属品を付加して加重したとしても、前記位置決め部材の周面と前記板バネの中央凸部の面とが十分に密着して当接しているので、位置決めされた位置において問題なく保持することができる。
(c)したがって、指輪としても、ペンダントトップとしても非常に装飾性の高いペンダントトップ兼用指輪を提供することができる。
(d)チェーン等を前記取付孔または丸環、あるいはリング部材の枠内を挿通させることにより、容易にペンダントトップとして使用することができる。
(e)前記リング部材を回転させた際に、前記装飾部材の周壁と衝突して、前記リング部材を前記装飾部材と平行な位置に配置することができないという問題が解消され、前記装飾部材と前記リング部材とを平行な位置に配置して、位置を固定して保持することができるので、ペンダントトップとして使用した際に、前記装飾部材が常に正面を向くようにすることができる。
(f)指輪としての使用と、ペンダントトップとしての使用に際して、適宜に真珠等の付属品を取り付けて、装飾性を変化・向上させることができるので、使用者の気分、着用する場面等に応じて、好みの装飾性を備えた指輪またはペンダントトップとして使用することができる。
12 装飾部材
12a 装飾面
12b 周壁
12c 係合溝
13 保持枠
13a 後壁
13b 周壁
13c 開口部
13d 一対の軸受け溝
13e 一対の爪部
14 丸環
21 リング部材
21a 開放部
21b 取付孔
22 回転軸
23 位置決め部材
31 板バネ
31a 中央凸部
41 蓋部材
51 チェーン等
61 付属品
61a 付属品本体
62 取付部材
62a リング状枠体
62b 板バネ収納溝
63 リング状板バネ
63a 開放端部
64 抑え板
Claims (6)
- 装飾部材と、
前面に開口部を備え、側壁に一対の軸受け溝を形成するとともに、後壁が前記装飾部材の背面側に取り付けられた保持枠と、
リング状部分の一部を開放した開放部を備えるリング部材と、
前記開放部に設けられた回転軸と、
前記回転軸の長さ方向の中央位置に設けられた多角形断面の位置決め部材と、
前記位置決め部材の周面を押圧するU字状断面の板バネと、
からなるペンダントトップ兼用指輪であって、
前記リング部材の前記位置決め部材を前記保持枠内に収納し、前記回転軸を前記一対の軸受け溝に係合させるとともに、
前記保持枠内において前記位置決め部材の周面にU字状断面の板バネの中央凸部を当接させ、かつ、前記板バネを前記位置決め部材に押し付けるように蓋部材で前記保持枠の前記開口部を閉鎖することにより、前記板バネの付勢力により前記板バネの中央凸部が前記位置決め部材の周面を押し付け、常態で前記装飾部材に対する前記リング部材の位置決めができるようにして、
前記リング部材を回転させて前記装飾部材と直交する位置に配置させて指輪としての使用を可能とし、
前記リング部を左右に回転させて前記装飾部材と平行な位置に配置させてペンダントトップとしての使用を可能としたことを特徴とするペンダントトップ兼用指輪。 - 前記位置決め部材が、八角形断面からなることを特徴とする請求項1に記載のペンダントトップ兼用指輪。
- 前記装飾部材が、周壁に前記リング部材の係合溝を複数設けてあり、
前記リング部材を左右に回転させて前記装飾部材と平行な位置に配置させ、前記リング部材を前記係合溝に係合させることにより、チェーン等により垂下された際に前記装飾部材が正面を向くようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のペンダントトップ兼用指輪。 - 前記装飾部材が、周壁にチェーン等または附属品を取り付ける取付孔を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペンダントトップ兼用指輪。
- 前記装飾部材が、周壁にチェーン等または附属品を取り付ける丸環を備えてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のペンダントトップ兼用指輪。
- 前記取付孔または前記丸環に取り付けられる附属品であって、
前記附属品は、真珠または宝石からなる附属品本体と、
該附属品本体の上部に設けられた取付部材とからなり、
前記取付部材は、上端が開放され、背面側に板バネ収納溝を備えたリング状枠体と、
上端が開放されるとともに、両側の開放端部がそれぞれ丸め込まれた形状をなし、前記板バネ収納溝に収納されたリング状板バネと、
前記リング状枠体と略同形をなし、前記リング状枠体の背面に取り付けられた抑え板とから構成された前記附属品が、
前記取付孔または前記丸環を介して、前記装飾部材に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のペンダントトップ兼用指輪。
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Cited By (1)
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WO2024182594A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | William Stuart Duncan | Jewelry bail retainer |
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2021
- 2021-04-09 JP JP2021066516A patent/JP2022161586A/ja active Pending
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WO2024182594A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | William Stuart Duncan | Jewelry bail retainer |
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