JP2022161280A - 医用画像診断装置及び制御方法 - Google Patents

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【課題】患者や医療スタッフに影響を与えることなく医用画像診断装置を除菌すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像診断装置は、撮像部と、除菌部と、第1検知部と、第2検知部と、除菌制御部と、を備える。撮像部は、被検体を撮像する。除菌部は、被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられる。第1検知部は、被検体の撮像が行われる検査室内に人が存在することを検知する。第2検知部は、除菌部の状態を検知する。除菌制御部は、第1検知部が検査室内に人が存在することを検知した場合、第2検知部が検知する除菌部の状態に応じて、前記除菌部の動作を禁止する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置及び制御方法に関する。
近年、様々な感染症の世界的な流行等により、感染症防止策に関する関心が高まってきている。特に医用画像診断装置は、様々な患者の検査等に用いられるため感染症防止策を講じる必要がある。従来、医用画像診断装置の感染症防止策として、患者の診断が終わる毎に、患者が直接触れる部分等に紫外線を照射することにより消毒する技術が提案されている。
しかしながら、従来技術では、医用画像診断装置の周囲に患者や医師、看護師、技師等医療スタッフがいる場合、患者や医療スタッフに紫外線が照射されてしまう可能性があった。
特開平7-313561号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、患者や医療スタッフに影響を与えることなく医用画像診断装置を除菌することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像診断装置は、撮像部と、除菌部と、第1検知部と、第2検知部と、除菌制御部と、を備える。撮像部は、被検体を撮像する。除菌部は、被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられる。第1検知部は、被検体の撮像が行われる検査室内に人が存在することを検知する。第2検知部は、除菌部の状態を検知する。除菌制御部は、第1検知部が検査室内に人が存在することを検知した場合、第2検知部が検知する除菌部の状態に応じて、前記除菌部の動作を禁止する。
図1は、実施形態に係る医用画像診断装置を含む病院情報処理システムの一例を示した図である。 図2は、実施形態に係るX線コンピュータ断層撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る警告メッセージ画面の一例を示す説明図である。 図4は、実施形態に係る警告メッセージ画面の一例を示す説明図である。 図5は、実施形態に係るX線コンピュータ断層撮像装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る選択メッセージ画面の一例を示す説明図である。 図7は、第1の変形例に係るX線コンピュータ断層撮像装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る医用画像診断装置について説明する。説明を具体的にするために、本実施形態に係る装置として、医用画像診断装置がX線コンピュータ断層(Computed Tomography)撮像装置(以下、「X線CT装置」と呼ぶ。)である場合を例として説明する。また、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
図1は、除菌装置2を内蔵するX線CT装置1と、問診医端末6と、放射線部門情報サーバ装置7とを含む医用情報処理システムSを示した図である。
医用情報処理システムSに含まれる各装置間は、ネットワークNを介して通信可能となっている。なお、ネットワークNは、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、有線通信及び無線通信が混在するネットワークのいずれであってもよい。
X線CT装置1は、例えば、病院内の検査室に設置される。ここで、検査室とは、X線CT装置1を用いた検査が行われる空間(部屋)であり、撮像室と呼ばれることもある。また、検査室には、人感センサ21が設けられる。人感センサ21は、X線CT装置1と電気的に接続されている。問診医端末6は、問診医が患者を問診する空間(典型的には診断室)に設置される。放射線部門情報サーバ装置7は、典型的には病院内に設置される。
なお、例えば、放射線部門情報サーバ装置7は、ネットワークNを介して医用情報処理システムSに含まれる各装置と通信可能な環境であれば、病院外に設置することもできる。
X線CT装置1は、放射線部門情報サーバ装置7から検査に関する情報を取得し、技師等の操作者の操作に応答して、患者等の被検体に対する撮像を実行する。撮像の実行により、X線CT装置1は、当該被検体に関する投影データを収集する。
X線CT装置1は、当該投影データに基づいて医用画像としての再構成画像を生成し、生成された医用画像を、検査オーダ情報とともに、図示していない医用画像管理システム(Picture Archiving and Communication Systems:「PACS」とも呼ばれる。)のサーバ装置へ送信する。なお、X線CT装置1の構成及び動作については、後で詳しく説明する。
除菌装置2は、X線CT装置1の制御により、X線CT装置1の除菌を行う。除菌装置2は、例えば、除菌対象物に紫外線を照射する紫外線照射装置である。除菌装置2は、例えば、後述するX線CT装置1の架台装置10に設けられる。除菌の詳細については後述する。
ここで、本明細書において、除菌とは、対象物に存在する細菌、ウイルス、その他微生物の数を減らすことをいう。また、除菌は、殺菌、滅菌、または消毒に読み替え可能であるものとする。なお、殺菌とは、対象物に存在する細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させる(不活性化させる)ことをいう。
また、滅菌とは、有害・無害を問わず、対象物に存在する全ての細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させることをいう。また、消毒とは、対象物に存在する病原性のある細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させて(または除去して)害のない程度にすることをいう。
本実施形態のX線CT装置1では、除菌装置2を用いることで、検査前や検査後に行われる除菌に係る処理を実行する。除菌装置2は、操作者の指示に従い、除菌処理を開始する。なお、操作者の指示は、例えば、後述するコンソール装置40に設けられた除菌開始ボタンの押下により入力される。
なお、本実施形態では、除菌装置2は、X線CT装置1の制御により、X線CT装置1の除菌を行うが、除菌装置2は、X線CT装置1の制御装置15とは別体の除菌制御装置の制御により、X線CT装置1の除菌を行ってもよい。
人感センサ21は、検査室内に人が存在することを検知する。人感センサ21は、例えば、赤外線の状態から人が存在することを検知する赤外線センサである。なお、人感センサ21は、赤外線センサに限定されない。
例えば、人感センサ21は、物体から放射される赤外線を分析し、熱分布を図として表すサーモグラフィー等であってもよい。また、人感センサ21は、例えば、検査室内全体を撮影可能な1または複数のカメラであってもよい。この場合、人感センサ21は、撮影した映像を解析して人の動きを認識すること等により、人が存在することを検知する。なお、医用情報処理システムSは、人感センサ21を備えない構成としてもよい。
問診医端末6は、例えば、診療室に設置されたコンピュータであり、問診医の入力操作に従って、X線CT装置1を用いた被検体の検査に関する検査オーダ情報を作成する。問診医端末6は、作成した検査オーダ情報を、ネットワークNを介して放射線部門情報サーバ装置7へ送信する。
ここで、検査オーダ情報とは、被検体を特定する情報(患者ID情報)、検査予約情報(検査日時等)に加えて、例えば、検査目的(検査種別)、使用する医用画像診断装置を特定する情報、撮像条件(管電圧、管電流)、撮像部位(診断部位)、撮像手法(造影剤の有無等)、撮像における被検体の姿勢、再構成条件等のうちの少なくとも一つを含む情報である。
なお、問診医端末6は、例えば、モバイル端末(ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等)で実現することができる。
放射線部門情報サーバ装置7は、放射線部門情報システム(Radiology Information Systems:「RIS」とも呼ばれる。)における情報管理に関わる処理を実行するコンピュータ装置である。ここで、RISとは、病院内の放射線部門における情報を管理する情報システムである。なお、放射線部門情報サーバ装置7は、RISサーバと呼ばれることもある。
放射線部門情報サーバ装置7は、例えば、問診医端末6からネットワークNを介して検査オーダ情報を受信する。放射線部門情報サーバ装置7は、検査オーダ情報により特定されたX線CT装置1に、当該検査オーダ情報を送信する。
なお、検査オーダ情報がX線CT装置1に送信されるとき、放射線部門情報サーバ装置7は、患者ID情報や検査予約情報を、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)タグ等に付加してもよい。
次に、X線CT装置1の構成について詳しく説明する。図2は、X線CT装置1の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と寝台装置30とコンソール装置40とを有する。
なお、図1では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義している。
架台装置10は、診断に用いられる医用画像を撮像するための撮像系19を有する。撮像系19は、例えば、X線管11、X線検出器12、ウェッジ16、及びコリメータ17で構成される。すなわち、架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する撮像系19を有する装置である。したがって、架台装置10の撮像系19は、撮像部の一例であると言える。
また、架台装置10は、被検体Pを収容するための開口部を有する。被検体Pが載置された天板33は、寝台装置30が設けられる側を入り口として開口部へ収容される。また、開口部の入り口の上方には、除菌装置2が取り付けられている。除菌装置2は、除菌部の一例である。除菌装置2は、紫外線を照射することにより除菌を行う。
架台装置10の入り口上方に除菌装置2を設けることにより、寝台装置30の天板33の上面に紫外線を照射することができる。つまり、被検体Pが接触する可能性がある部位を除菌することが可能になる。
なお、除菌装置2の取り付け位置は、被検体Pが接触する部位を除菌することが可能な位置であれば、図1の例に限定されないものとする。
例えば、回転フレーム13の全部または一部を、紫外線を透過する素材で形成し、回転フレーム13の内部に除菌装置2を設けてもよい。除菌装置2を回転フレーム13の内部に設けることにより、回転フレーム13を回転させながら紫外線を照射することが可能になる。つまり、寝台装置30の天板33の上面以外の部位にも紫外線を照射することができる。
架台装置10は、X線管11と、ウェッジ16と、コリメータ17と、X線検出器12と、X線高電圧装置14と、DAS(Data Acquisition System)18と、回転フレーム13と、制御装置15と、寝台装置30とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射する真空管である。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線のX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。
ウェッジ16は、例えば、ウェッジフィルタ(wedge filter)またはボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をデータ収集装置(DAS18)へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。
X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として一つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(体軸方向、列方向とも呼ばれる)に複数配列された構造を有する。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽版を有する。
光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器などの電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。
なお、X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。なお、固定フレームは、回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。
DAS18は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS18が生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に支持してもよい。
なお、DAS18が生成した検出データは、一例として、回転フレーム13に設けられた発光ダイオードを有する送信機から光通信によって、固定フレームの等の架台装置10の非回転部分に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。
なお、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、光通信に限らず、非接触型のその他の方式のデータ伝送方法を用いて行ってもよい。
制御装置15は、CPU等を有する処理回路と、モータやアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40に取り付けられた入力インターフェース43若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。
また、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10及び寝台装置30を動作させる制御を行う。
制御装置15は、例えば、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報に基づいて、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって、架台装置10をチルトさせる。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備える。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33をその長軸方向(図1のZ軸方向)に移動させるモータあるいはアクチュエータである。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
寝台駆動装置32は、制御装置15からの制御信号に従って、基台31を上下方向に移動させる。寝台駆動装置32は、制御装置15からの制御信号に従って、天板33を長軸方向(Z軸方向)に移動させる。
また、寝台装置30は、図示しない重量センサを備える。重量センサは、天板33に載置された物体(主に被検体P)の重量を検出するセンサである。重量センサは、重量検出部の一例である。
コンソール装置40は、操作者によるX線CT装置1の操作を受付けるとともに、架台装置10によって収集されたX線検出データからX線CT画像データを再構成する装置である。コンソール装置40は、検査室外に設けられる。コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路45とを備える。
メモリ41は、例えばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどにより実現される。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。また、メモリ41は、例えば、検査オーダ情報又は当該検査オーダ情報に基づいた検査工程を実施予定順に記憶する。
また、メモリ41は、後述する動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、第1検知機能45d、第2検知機能45e、設定機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hを実現するための専用プログラムを格納する。
ディスプレイ42は、操作者が参照するモニタであり、各種の情報を表示する。ディスプレイ42は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等である。
ディスプレイ42は、処理回路45によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。ディスプレイ42は、例えば、操作者から除菌開始指示を受付けるための除菌開始ボタンを表示する。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受付け、受付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路45に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件、X線CT装置1の終了処理の指示等を操作者から受付ける。
また、入力インターフェース43は、操作者から除菌開始の指示を受付けてもよい。入力インターフェース43は、例えば、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
処理回路45は、X線CT装置1全体の動作を制御する。処理回路45は、例えば、動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、第1検知機能45d、第2検知機能45e、設定機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hを有する。
実施形態では、構成要素である動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、第1検知機能45d、第2検知機能45e、設定機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hにて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41へ記憶されている。処理回路45はプログラムをメモリ41から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。
換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路45は、図1の処理回路45内に示された各機能を有することになる。
なお、図1においては単一の処理回路45にて、動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、第1検知機能45d、第2検知機能45e、設定機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路45を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサはメモリ41に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリ41にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介して操作者から受付けた入力操作に基づいて、処理回路45の各種機能を制御する。例えば、動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介し、ログインのためのユーザ情報(例えば、ユーザID等)、被検体情報等の入力を受付ける。また、動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介し、撮像プロトコルの入力を受付ける。
また、動作制御機能45aは、位置決め撮像、本撮像等に関する制御を行う。
前処理機能45bは、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正などの前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能45cは、前処理機能45bにより生成された投影データに対して、再構成条件に従ってフィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
また、再構成処理機能45cは、入力インターフェース43を介して操作者から受付けた入力操作に基づいて、再構成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。
第1検知機能45dは、被検体Pの撮像が行われる検査室内の人の存否を検知する。第1検知機能45dは、第1検知部の一例である。第1検知機能45dは、例えば、検査室に設けられた人感センサ21の検知結果に基づいて、検査室内に人が存在することを検知する。
また、第1検知機能45dは、例えば、X線CT装置1から得られる情報に基づいて、検査室内に人が存在することを検知する。具体的には、第1検知機能45dは、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受付けた場合、検査室内に人が存在することを検知する。
また、第1検知機能45dは、寝台装置30に設けられた重量センサの検出結果に基づいて、検査室内に人が存在することを検知する。重量センサは寝台装置30に設けられるため、重量センサの検出結果は、X線CT装置1から得られる情報の一例であると言える。具体的には、第1検知機能45dは、重量センサが重量を検出した場合、検査室内に人が存在することを検知する。
このように、X線CT装置1の情報に基づいて、検査室内に人が存在することを検知することにより、人感センサ21が故障した場合でも、検査室内に人が存在することを検知することができる。また、X線CT装置1を、人感センサ21を備えない構成とした場合でも、検査室内に人が存在することを検知することができる。
第2検知機能45eは、除菌装置2の動作状態を検知する。第2検知機能45eは、例えば、除菌装置2が除菌を行っていない除菌停止状態であることを検知する。具体的には、第2検知機能45eは、第1検知機能45dが検査室に人が存在することを検知したときに除菌装置2が動作していない場合、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知する。
また、第2検知機能45eは、除菌装置2が除菌を行っている除菌動作状態であることを検知する。具体的には、第2検知機能45eは、第1検知機能45dが検査室に人が存在することを検知したときに除菌装置2が除菌処理に係る動作を実行している場合、除菌動作状態であることを検知する。
設定機能45fは、各種設定を行う。設定機能45fは、例えば、除菌に係る設定を行う。具体的には、設定機能45fは、操作者の指示に従い、第1検知機能45dが、検査室内に人が存在することを検知した場合の処理について設定を行う。
設定機能45fは、例えば、検査室内に人が存在することを検知した場合、警告の報知後に除菌装置2を停止する処理を行うように設定することが可能である。また、設定機能45fは、例えば、検査室内に人が存在することを検知した場合、除菌装置2を即時停止する処理を行うように設定することが可能である。
表示制御機能45gは、各種情報をディスプレイ42に表示させる制御を行う。表示制御機能45gは、第1検知機能45d及び第2検知機能45eの検知結果に応じて、警告を報知するメッセージをディスプレイ42に表示させる。
表示制御機能45gは、例えば、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知した状態で操作者から除菌開始指示を受付けた場合、検査室内に人が存在するため、除菌を開始できない旨のメッセージを表示する制御を行う。
図3は、警告メッセージ画面の一例を示す説明図である。表示制御機能45gは、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが除菌停止状態であることを検知している状態で、操作者から除菌開始指示を受付けた場合、警告メッセージ画面42aをディスプレイ42に表示する。
警告メッセージ画面42aは、例えば、メッセージm1と、OKボタンb1とで構成される。メッセージm1は、検査室内に人がいるため、除菌処理を開始できない旨を表すメッセージである。OKボタンb1は、操作者からメッセージを確認した旨の入力を受付けるためのボタンである。表示制御機能45gは、操作者からOKボタンb1の入力を受付けると、警告メッセージ画面42aを消去する。
また、表示制御機能45gは、例えば、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが、除菌装置2が除菌動作状態であることを検知した場合、検査室内に人が存在する旨の警告を報知するメッセージを表示する制御を行う。この場合、表示制御機能45gは、報知制御部の一例である。
図4は、警告メッセージ画面の一例を示す説明図である。表示制御機能45gは、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが、除菌装置2が動作状態であることを検知した場合、警告メッセージ画面42bをディスプレイ42に表示する。
警告メッセージ画面42bは、例えば、メッセージm2と、OKボタンb2とで構成される。メッセージm2は、除菌処理中に、検査室内に人がいることを検知した旨を表すメッセージである。OKボタンb2は、操作者からメッセージを確認した旨の入力を受付けるためのボタンである。表示制御機能45gは、操作者からOKボタンb2の入力を受付けると、警告メッセージ画面42bを消去する。
なお、警告を報知する手段は表示に限定されない。例えば、警告を報知するメッセージを表示に代えて、又は表示と併せて、警告音を鳴らす制御を行ってもよい。
除菌制御機能45hは、第1検知機能45d及び第2検知機能45eの検知結果に基づき、除菌装置2の動作を制御する。具体的には、除菌制御機能45hは、第1検知機能45dが、検査室内に人が存在することを検知した場合、第2検知機能45eが検知する除菌装置2の動作状態に基づいて、除菌装置2の除菌動作を禁止する制御を行う。
除菌制御機能45hは、例えば、第1検知機能45dが、検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知した場合、動作を禁止する制御として、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御を行う。
具体的には、除菌制御機能45hは、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、第2検知機能45eが、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知した場合、除菌開始ボタンを無効化等することで、除菌処理を開始することができないよう制御する。また、除菌制御機能45hは、被検体Pの撮像処理や除菌処理が実行されている場合も同様の処理を行う。
除菌開始ボタンを無効化するとは、例えば、ディスプレイ42に表示された除菌開始ボタンをグレーアウトさせて操作を無効にすることや除菌開始ボタン自体を非表示にすること等である。なお、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御には、図3のような警告メッセージを表示することにより、除菌装置2による除菌処理を開始できないようにすること等も含まれる。
除菌制御機能45hは、第2検知機能45eが、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知し、かつ、除菌装置2が除菌動作状態であることを検知した場合、動作を禁止する制御として、除菌装置2を停止する制御を行う。
除菌制御機能45hは、例えば、設定機能45fにより、警告の報知後に除菌装置2を停止する処理を行うように設定されている場合、表示制御機能45gが図4のような警告メッセージを表示してから一定時間経過後に、除菌装置2の動作を停止する。
また、除菌制御機能45hは、例えば、設定機能45fにより、除菌装置2を即時停止する処理を行うように設定されている場合、除菌装置2を直ちに停止する制御を行う。
次に、以上の様に構成されたX線CT装置1によって実行される除菌に係る処理について説明する。
図5は、本実施形態のX線CT装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、前提として、スタートの時点において、X線CT装置1は撮像処理も除菌処理も実行しておらず、設定機能45fは、検査室内に人が存在することを検知した場合、除菌装置2を即時停止する処理を行うように設定しているものとする。図5は、以上を前提として検査室内に人が立ち入った場合に開始される処理の一例を示している。
まず、第1検知機能45dは、検査室内に人が立ち入ると、検査室内に人が存在することを検知する(ステップS11)。
また、この時、除菌装置2が除菌処理を実行していない状態であったとすると、第2検知機能45eは、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知する(ステップS12)。
この場合、除菌制御機能45hは、ステップS11、S12の検知結果に基づき、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御を行う(ステップS13)。
続いて、第1検知機能45dは、検査室内に人が存在するか否かを検知する(ステップS14)。ステップS14で第1検知機能45dが検査室内に人が存在しないことを検知した場合(ステップS14:Yes)、後述するステップS15の処理に移行する。一方、ステップS14で第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合(ステップS14:No)、ステップS13の処理を継続する。
除菌制御機能45hは、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御を解除し、操作者から除菌開始指示の入力があった場合、除菌開始指示を受付ける(ステップS15)。
除菌制御機能45hは、除菌装置2を制御し、除菌処理を実行する(ステップS16)。
第1検知機能45dは、検査室内に人が存在するか否かを検知する(ステップS17)。ステップS3で第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知しなかった場合(ステップS17:No)、S16の処理を継続する。
一方、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合(ステップS17:Yes)、第2検知機能45eは、除菌装置2が動作していることを検知する(ステップS18)。
そして、除菌制御機能45hは、除菌装置2を停止する制御を行い、本処理を終了する(ステップS19)。
以上に述べた実施形態に係るX線CT装置1によれば、撮像部としての架台装置10の撮像系19は、被検体Pを撮像し、除菌部としての除菌装置2は、被検体Pが接触する部位の除菌可能な位置に設けられ、第1検知部としての第1検知機能45dは、被検体Pの撮像が行われる検査室内に人が存在することを検知し、第2検知部としての第2検知機能45eは、除菌装置2の動作状態を検知し、除菌制御部としての除菌制御機能45hは、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合、第2検知機能45eの検知結果に基づいて、除菌装置2の動作を禁止する制御を行う。
これにより、検査室内に人の存在を検知した場合、除菌装置2の動作状態に応じて、除菌処理を禁止する制御を行うことができる。例えば、除菌装置2が除菌を開始できる状態であれば、除菌の開始を禁止し、除菌装置2が動作中であれば、除菌を停止する制御を行うことができる。
したがって、本実施形態に係るX線CT装置1によれば、検査室内に存在する人に対して除菌処理が実行されることを防止できる。つまり、患者や医療スタッフに影響を与えることなく医用画像診断装置を除菌することができる。
また、報知制御部としての表示制御機能45gは、第2検知機能45eが、除菌装置2が動作していることを検知し、かつ、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合、検査室内に人が存在する旨の警告を報知する制御を行う。
これにより、操作者は、除菌処理中であるにも関わらず、検査室内に人が存在する場合、そのことを知ることができる。
また、除菌制御機能45hは、警告の報知後に除菌装置2を停止する制御を行う。これにより、操作者は、除菌処理を停止する前に、除菌処理が停止された原因を把握することができる。
また、第1検知機能45dは、X線CT装置1の情報に基づいて、検査室内に人が存在することを検知する。第1検知機能45dは、例えば、架台装置10に設けられた入力インターフェースからの入力があった場合、前記検査室内に人が存在することを検知する。これは、当該入力インターフェースは、検査室内に存在するため、検査室内に人が存在しない限り、当該インターフェースから操作入力が行われることはないからである。
また、第1検知機能45dは、寝台装置30の天板33に設けられた重量センサの検出結果に基づいて、検査室内に人が存在することを検知する。これは、検査室内に人がいなければ、重量センサは重量を検出することはないと考えらえるからである。
このように、X線CT装置1の情報に基づいて、検査室内に人が存在することを検知することにより、人感センサを設けなくても、検査室内に人が存在することを検知することができる。また、人感センサを備えていたとしても何等かの原因で不調になる場合もある。本実施形態に係るX線CT装置によれば、このような場合でも、検査室内に人が存在することを検知することができる。
なお、上述した実施形態は、各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(第1の変形例)
上記実施形態においては、第1検知機能45dが検査室内に人を検知した場合、除菌装置2を停止する形態について説明した。しかし、第1検知機能45dが検査室内に人を検知した場合に操作者が除菌処理を停止するか継続するかを選択可能としてもよい。
本変形例に係る設定機能45fは、例えば、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合、警告の報知後に操作者から除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける処理を行うように設定する。
表示制御機能45gは、例えば、設定機能45fが、警告の報知後に操作者から除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける処理を行うように設定している場合、警告を報知するメッセージを表示後に操作者の指示を受付けるための画面を表示する制御を行う。
図6は、選択メッセージ画面の一例を示す説明図である。表示制御機能45gは、図5の警告メッセージ画面42bのOKボタンb2の入力を受付けた後、選択メッセージ画面42cをディスプレイ42に表示する。
選択メッセージ画面42cは、例えば、メッセージm3と、継続ボタンb3と、停止ボタンb4とで構成される。メッセージm3は、操作者に除菌処理を継続するか停止するかを問うメッセージである。継続ボタンb3は、操作者から除菌処理を継続する旨の入力を受付けるためのボタンである。停止ボタンb4は、操作者から除菌処理を停止する旨の入力を受付けるためのボタンである。
表示制御機能45gは、操作者から継続ボタンb3又は停止ボタンb4の入力を受付けると、選択メッセージ画面42cを消去する。
除菌制御機能45hは、例えば、設定機能45fが、警告の報知後に操作者から除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける処理を行うように設定している場合、操作者の指示に従い、除菌装置2を制御する。
除菌制御機能45hは、例えば、図6の例で、操作者から停止ボタンb4の入力を受付けた場合、除菌装置2を停止する制御を行う。一方、除菌制御機能45hは、図6の例で、操作者から継続ボタンb3の入力を受付けた場合、除菌装置2の動作を継続する制御を行う。
次に、本変形例に係るX線CT装置1の処理について説明する。図7は、第1の変形例に係るX線CT装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
なお、前提として、スタートの時点において、X線CT装置1は撮像処理も除菌処理も実行しておらず、設定機能45fは、検査室内に人が存在することを検知した場合、警告の報知後に操作者から除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける処理を行うように設定しているものとする。図7は、以上を前提として検査室内に人が立ち入った場合に開始される処理の一例を示している。
まず、第1検知機能45dは、検査室内に人が立ち入ると、検査室内に人が存在することを検知する(ステップS31)。
また、この時、除菌装置2が除菌処理を実行していない状態であったとすると、第2検知機能45eは、除菌装置2が除菌停止状態であることを検知する(ステップS32)。
この場合、除菌制御機能45hは、ステップS11、S12の検知結果に基づき、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御を行う(ステップS33)。
続いて、第1検知機能45dは、検査室内に人が存在するか否かを検知する(ステップS34)。ステップS34で第1検知機能45dが検査室内に人が存在しないことを検知した場合(ステップS34:Yes)、後述するステップS35の処理に移行する。一方、ステップS34で第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合(ステップS34:No)、ステップS33の処理を継続する。
除菌制御機能45hは、除菌装置2による除菌処理の開始操作を抑制する制御を解除し、操作者から除菌開始指示の入力があった場合、除菌開始指示を受付ける(ステップS35)。
除菌制御機能45hは、除菌装置2を制御し、除菌処理を実行する(ステップS36)。
第1検知機能45dは、検査室内に人が存在するか否かを検知する(ステップS37)。ステップS37で第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知しなかった場合(ステップS37:No)、後述するステップS42の処理に移行する。
一方、第1検知機能45dが検査室内に人が存在することを検知した場合(ステップS37:Yes)、第2検知機能45eは、除菌装置2が動作していることを検知する(ステップS38)。
表示制御機能45gは、検査室内に人が存在する旨の警告を報知するメッセージを表示する制御を行う(ステップS39)。
表示制御機能45gは、除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける画面を表示する。そして、除菌制御機能45hは、当該画面を介し、操作者から除菌を停止するか継続するかの指示を受付ける(ステップS40)。
除菌を停止する指示を受付けた場合(ステップS40:Yes)、除菌制御機能45hは、除菌装置2を停止する制御を行い、本処理を終了する(ステップS41)。
一方、除菌を継続する指示を受付けた場合(ステップS40:No)、除菌制御機能45hは、除菌装置2の動作を継続する制御を行う(ステップS42)。
そして、除菌制御機能45hは、除菌に係る工程が1つ完了する毎に、除菌処理が終了したか否かを確認する(ステップS43)。除菌処理が終了した場合(ステップS43:Yes)、本処理を終了する。一方、除菌処理が終了していない場合(ステップS43:No)、ステップS36の処理に移行する。
本変形例に係るX線CT装置によれば、すぐに検査室から人が出ていった場合等に操作者の判断で除菌処理を継続することが可能になるため、効率的に除菌処理を行うことができる。
(第2の変形例)
上記実施形態においては、第2検知機能45eが、第1検知機能45dが人を検知した場合に除菌装置2の状態を検知する形態について説明した。しかし、第2検知機能45eは、常時除菌装置2の状態を検知することとしてもよい。
本変形例では、第1検知機能45dは、第2検知機能45eが除菌動作状態であることを検知した場合のみ、検査室内の人の存否を検知する。つまり、本変形例では、除菌制御機能45hは、除菌装置2による除菌処理の開始を抑制する制御は行わず、除菌装置2が動作状態である場合の処理のみを行う。
なお、第1検知機能45dは、常時検査室内の人の存否を検知してもよい。この場合、除菌制御機能45hは、第1検知機能45dが、人が存在することを検知した場合、第2検知機能45eの検知結果を参照し、当該検知結果に基づいて、除菌装置2を制御する。
(第3の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、X線CT装置1のX線管11を用いて対象物の除菌を行ってもよい。この場合のX線管11は、除菌部の一例である。本変形例のX線CT装置1は、除菌装置2を備えていなくてもよい。
具体的には、除菌制御機能45hは、X線管11(架台装置10)及び寝台装置30を制御して、天板33を架台装置10にIN/OUTさせながら天板33にX線を照射する。
(第4の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、液体散布装置を除菌装置2として対象物の除菌を行ってもよい。液体散布装置は、例えば、エタノールや次亜塩素酸水等の除菌効果を奏する薬剤を対象物に散布する装置である。
液体散布装置は、例えば、架台装置10の入り口の上部に設ける。これにより、寝台装置20の天板33に除菌効果のある薬剤を散布することができる。つまり、被検体Pが触れる可能性がある部分を除菌することが可能である。また、液体散布装置は、検査室の天井に設けてもよい。これにより、広範囲に除菌効果のある薬剤を散布することができる。
具体的には、除菌制御機能45hは、液体散布装置及び寝台装置30を制御して、天板33を架台装置10にIN/OUTさせながら天板33に薬剤を散布する。
(第5の変形例)
上記実施形態においては、医用画像診断装置は、X線CT装置である場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。医用画像診断装置は、例えば、X線診断装置、PET-CTシステム、アンギオ-CTシステム、磁気共鳴イメージング装置、核医学診断装置等であってもよい。
例えば、医用画像診断装置が磁気共鳴イメージング装置である場合、除菌制御機能45hは、当該磁気共鳴イメージング装置における受信コイル接続状況をモニタし、全ての受信コイルが外されてから一定時間経過するまでは、除菌装置2による除菌処理の開始を抑制する制御を行う。
(第6の変形例)
上記の実施形態では、コンソール装置40がX線CT装置1の一部である形態を説明した。しかしながら、コンソール装置40は、X線CT装置1とは別体の装置(例えば、制御装置)として構成してもよい。この場合、コンソール装置40は、撮像部の一例である架台装置10及び除菌部の一例である除菌装置2の動作を制御して、上記した各種の処理を実行する。なお、寝台装置30は、架台装置10とともに撮像部に含めてもよいし、撮像部とは別体又は撮像部に付随する装置として構成してもよい。
以上説明した少なくとも実施形態および変形例等によれば、患者や医療スタッフに影響を与えることなく医用画像診断装置を除菌することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
2 除菌装置
6 問診医端末
7 放射線部門情報サーバ装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 DAS(Data Acquisition System)
19 撮像系
21 人感センサ
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
45 処理回路
45a 動作制御機能
45b 前処理機能
45c 再構成処理機能
45d 第1検知機能
45e 第2検知機能
45f 設定機能
45g 表示制御機能
45h 除菌制御機能

Claims (9)

  1. 被検体を撮像する撮像部と、
    前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
    前記被検体の撮像が行われる検査室内に人が存在することを検知する第1検知部と、
    前記除菌部の状態を検知する第2検知部と、
    前記第1検知部が前記検査室内に人が存在することを検知した場合、前記第2検知部が検知する前記除菌部の状態に応じて、前記除菌部の動作を禁止する制御を行う除菌制御部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. 前記除菌制御部は、前記除菌部の状態が、除菌処理を停止している停止状態にある場合、前記除菌部による除菌処理の開始を抑制する制御を行う、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記除菌制御部は、前記除菌部の状態が、除菌処理を実行している動作状態にある場合、前記除菌部の除菌処理を停止する制御を行う、
    請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記第1検知部が前記検査室内に人が存在することを検知し、かつ、前記第2検知部が、前記除菌部が動作していることを検知した場合、前記検査室内に人が存在することを報知する報知制御部を更に備える、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記除菌制御部は、前記報知制御部による報知の後に、前記除菌部の動作を禁止する制御を行う、
    請求項4に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記第1検知部は、自装置から得られる情報に基づいて、前記検査室内に人が存在することを検知する、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記第1検知部は、前記検査室内に備えられた自装置を操作する操作部からの入力があった場合、前記検査室内に人が存在することを検知する、
    請求項6に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記被検体を載置する寝台と、
    前記寝台に設けられた寝台に載置された物体の重量を検出する重量検出部と、を更に備え、
    前記第1検知部は、前記重量検出部の検出結果に基づいて、前記検査室内に人が存在することを検知する、
    請求項6又は7に記載の医用画像診断装置。
  9. 被検体を撮像する撮像部と、前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、を備える医用画像診断装置の制御方法であって、
    前記被検体の撮像が行われる検査室内に人が存在することを検知する第1検知ステップと、
    前記除菌部の動作状態を検知する第2検知ステップと、
    前記第1検知ステップで前記検査室内に人が存在することを検知した場合、前記第2検知ステップの検知結果に基づいて、前記除菌部の動作を禁止する制御を行う除菌制御ステップと、
    を含む制御方法。
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