JP2022082321A - 医用画像診断装置、x線ct装置及びプログラム - Google Patents

医用画像診断装置、x線ct装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医用画像診断装置の除菌に係る作業負担及び心理的負担を軽減すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像診断装置は、撮像部と、除菌部と、制御部と、を備える。撮像部は、被検体を撮像する。除菌部は、被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられる。制御部は、自装置の状態に応じて除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて除菌部を動作させる。【選択図】図4

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置、X線CT装置及びプログラムに関する。
近年、様々な感染症の世界的な流行等により、感染症防止策に関する関心が高まってきている。特に医用画像診断装置は、様々な患者の検査等に用いられるため感染症防止策を講じる必要がある。従来、医用画像診断装置の感染症防止策として、医師、技師、看護師等の医療スタッフが、必要に応じて、又は一日の検査の終わりに、例えば、アルコール等の薬剤を含ませた布等を用いて手作業で清掃すること等が行われている。
しかしながら、手作業による清掃では、医療スタッフの感染リスクが高くなる。また、特に一日の検査の終わりの清掃は、医療スタッフの作業負担も大きい。さらに、医療スタッフは、感染症の流行時には、常に感染してしまうかも知れないという危機感を抱えて作業することになるため、心理的な負担も大きい。
実開平6-75501号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、医用画像診断装置の除菌に係る作業負担及び心理的負担を軽減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像診断装置は、撮像部と、除菌部と、制御部と、を備える。撮像部は、被検体を撮像する。除菌部は、被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられる。制御部は、自装置の状態に応じて除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて除菌部を動作させる。
図1は、実施形態に係る医用画像診断装置を含む病院情報処理システムの一例を示した図である。 図2は、実施形態に係るX線コンピュータ断層撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係るX線CT装置の1日の検査スケジュールの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るX線コンピュータ断層撮像装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る消毒管理装置及び医用画像診断装置について説明する。説明を具体的にするために、本実施形態に係る装置として、医用画像診断装置がX線コンピュータ断層(Computed Tomography)撮像装置(以下、「X線CT装置」と呼ぶ。)である場合を例として説明する。また、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
図1は、除菌装置2を内蔵するX線CT装置1と、問診医端末6と、放射線部門情報サーバ装置7とを含む医用情報処理システムSを示した図である。
医用情報処理システムSに含まれる各装置間は、ネットワークNを介して通信可能となっている。なお、ネットワークNは、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、有線通信及び無線通信が混在するネットワークのいずれであってもよい。
X線CT装置1は、例えば病院内の検査室に設置される。ここで、検査室とは、X線CT装置1を用いた検査が行われる空間(部屋)であり、撮像室と呼ばれることもある。また、検査室には、人感センサ21が設けられる。人感センサ21は、X線CT装置1と電気的に接続されている。問診医端末6は、問診医が患者を問診する空間(典型的には診断室)に設置される。放射線部門情報サーバ装置7は、典型的には病院内に設置される。
なお、例えば、放射線部門情報サーバ装置7は、ネットワークNを介して医用情報処理システムSに含まれる各装置と通信可能な環境であれば、病院外に設置することもできる。
X線CT装置1は、放射線部門情報サーバ装置7から検査に関する情報を取得し、技師等の操作者の操作に応答して、患者等の被検体に対する撮像を実行する。撮像の実行により、X線CT装置1は、当該被検体に関する投影データを収集する。
X線CT装置1は、当該投影データに基づいて医用画像としての再構成画像を生成し、生成された医用画像を、検査オーダ情報とともに、図示していない医用画像管理システム(Picture Archiving and Communication Systems:「PACS」とも呼ばれる。)のサーバ装置へ送信する。なお、X線CT装置1の構成及び動作については、後で詳しく説明する。
除菌装置2は、X線CT装置1の制御により、X線CT装置1の除菌を行う。除菌装置2は、例えば、除菌対象物に紫外線を照射する紫外線照射装置(例えば、UV-Cライト)である。除菌装置2は、例えば、後述するX線CT装置1の架台装置10に設けられる。除菌の詳細については後述する。
ここで、本明細書において、除菌とは、対象物に存在する細菌、ウイルス、その他微生物の数を減らすことをいう。また、除菌は、殺菌、滅菌、または消毒に読み替え可能であるものとする。なお、殺菌とは、対象物に存在する細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させる(不活性化させる)ことをいう。
また、滅菌とは、有害・無害を問わず、対象物に存在する全ての細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させることをいう。また、消毒とは、対象物に存在する病原性のある細菌、ウイルス、その他微生物を死滅させて(または除去して)害のない程度にすることをいう。
本実施形態のX線CT装置1では、除菌装置2を用いることで、動作条件の異なる複数種類の除菌に係る処理を実行する。以下では、動作条件の異なる2種類の処理として、簡易除菌と、厳密除菌とを実行する動作例について説明する。ここで、厳密除菌は、簡易除菌の動作条件よりもより厳密な動作条件で実行する処理を意味する。なお、動作条件については後述する。
なお、本実施形態では、除菌装置2は、X線CT装置1の制御により、X線CT装置1の除菌を行うが、除菌装置2は、X線CT装置1の制御装置15とは別体の除菌制御装置の制御により、X線CT装置1の除菌を行ってもよい。
人感センサ21は、検査室内に人が存在することを検知する。人感センサ21は、例えば、赤外線の状態から人が存在することを検知する赤外線センサである。なお、人感センサ21は、赤外線センサに限定されない。
例えば、人感センサ21は、物体から放射される赤外線を分析し、熱分布を図として表すサーモグラフィー等であってもよい。また、例えば、人感センサ21は、検査室内全体を撮影可能な1または複数のカメラであってもよい。この場合、人感センサ21は、撮影した画像を解析すること等により、人が存在することを検知する。なお、X線CT装置1は、人感センサ21を備えない構成としてもよい。
問診医端末6は、例えば診療室に設置されたコンピュータであり、問診医の入力操作に従って、X線CT装置1を用いた被検体の検査に関する検査オーダ情報を作成する。問診医端末6は、作成した検査オーダ情報を、ネットワークNを介して放射線部門情報サーバ装置7へ送信する。
ここで、検査オーダ情報とは、被検体を特定する情報(患者ID情報)、検査予約情報(検査日時等)に加えて、例えば、検査目的(検査種別)、使用する医用画像診断装置を特定する情報、撮像条件(管電圧、管電流)、撮像部位(診断部位)、撮像手法(造影剤の有無等)、撮像における被検体の姿勢、再構成条件等のうちの少なくとも一つを含む情報である。
また、検査オーダ情報は、撮像の対象となる被検体Pが緊急検査の対象か否かを示す情報(以下、緊急要否情報ともいう)を含む。
なお、問診医端末6は、例えば、モバイル端末(ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等)で実現することができる。
放射線部門情報サーバ装置7は、放射線部門情報システム(Radiology Information Systems:「RIS」とも呼ばれる。)における情報管理に関わる処理を実行するコンピュータ装置である。ここで、RISとは、病院内の放射線部門における情報を管理する情報システムである。なお、放射線部門情報サーバ装置7は、RISサーバと呼ばれることもある。
放射線部門情報サーバ装置7は、例えば、問診医端末6からネットワークNを介して検査オーダ情報を受信する。放射線部門情報サーバ装置7は、検査オーダ情報により特定されたX線CT装置1に、当該検査オーダ情報を送信する。
なお、検査オーダ情報がX線CT装置1に送信されるとき、放射線部門情報サーバ装置7は、患者ID情報や検査予約情報を、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)タグ等に付加してもよい。
次に、X線CT装置1の構成について詳しく説明する。図1は、X線CT装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と寝台装置30とコンソール装置40とを有する。
なお、図1では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義している。
架台装置10は、診断に用いられる医用画像を撮像するための撮像系19を有する。撮像系19は、例えば、X線管11、X線検出器12、ウェッジ16、及びコリメータ17で構成される。すなわち、架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する撮像系19を有する装置である。したがって、架台装置10の撮像系19は、撮像部の一例であると言える。
また、架台装置10は、被検体Pを収容するための開口部を有する。被検体Pが載置された天板33は、寝台装置30が設けられる側を入り口として開口部へ収容される。また、開口部の入り口の上方には、除菌装置2が取り付けられている。除菌装置2は、除菌部の一例である。除菌装置2は、紫外線を照射することにより除菌を行う。
架台装置10の入り口上方に除菌装置2を設けることにより、寝台装置30の天板33の上面に紫外線を照射することができる。つまり、被検体Pが接触する可能性がある部位を除菌することが可能になる。
なお、除菌装置2の取り付け位置は、被検体が接触する部位を除菌することが可能な位置であれば、図1の例に限定されないものとする。例えば、回転フレーム13の全部または一部を、紫外線を透過する素材で形成し、回転フレーム13の内部に除菌装置2を設けてもよい。
除菌装置2を回転フレーム13の内部に設けることにより、回転フレーム13を回転させながら紫外線を照射することが可能になる。つまり、寝台装置30の天板33の上面以外の部位にも紫外線を照射することができる。
架台装置10は、X線管11と、ウェッジ16と、コリメータ17と、X線検出器12と、X線高電圧装置14と、DAS(Data Acquisition System)18と、回転フレーム13と、制御装置15と、寝台装置30とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射する真空管である。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線のX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。
ウェッジ16は、例えばウェッジフィルタ(wedge filter)またはボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をデータ収集装置(DAS18)へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。
X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として一つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(体軸方向、列方向とも呼ばれる)に複数配列された構造を有する。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽版を有する。
光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器などの電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。
なお、X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。なお、固定フレームは、回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。
DAS18は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS18が生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に支持してもよい。
なお、DAS18が生成した検出データは、一例として、回転フレーム13に設けられた発光ダイオードを有する送信機から光通信によって、固定フレームの等の架台装置10の非回転部分に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。
なお、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、光通信に限らず、非接触型のその他の方式のデータ伝送方法を用いて行ってもよい。
制御装置15は、CPU等を有する処理回路と、モータやアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40に取り付けられた入力インターフェース43若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。
また、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10及び寝台装置30を動作させる制御を行う。
例えば、制御装置15は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報に基づいて、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって、架台装置10をチルトさせる。なお、制御装置15または処理回路45の有する動作制御機能45aは、制御部の一例である。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備える。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33をその長軸方向(図1のZ軸方向)に移動させるモータあるいはアクチュエータである。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
寝台駆動装置32は、制御装置15からの制御信号に従って、基台31を上下方向に移動させる。寝台駆動装置32は、制御装置15からの制御信号に従って、天板33を長軸方向(Z軸方向)に移動させる。
コンソール装置40は、操作者によるX線CT装置1の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集されたX線検出データからX線CT画像データを再構成する装置である。コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路45とを備える。
メモリ41は、例えばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどにより実現される。メモリ41は、例えば投影データや再構成画像データを記憶する。また、メモリ41は、例えば検査オーダ情報又は当該検査オーダ情報に基づいた検査工程を実施予定順に記憶する。
また、メモリ41は、後述する動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、取得機能45d、判定機能45e、検知機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hを実現するための専用プログラムを格納する。
ディスプレイ42は、操作者が参照するモニタであり、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路45によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路45に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件、X線CT装置1の終了処理の指示等を操作者から受け付ける。
また、例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
処理回路45は、X線CT装置1全体の動作を制御する。処理回路45は、例えば、動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、取得機能45d、判定機能45e、検知機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hを有する。
実施形態では、構成要素である動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、取得機能45d、判定機能45e、検知機能45f、表示制御機能45g、除菌制御機能45hにて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ41へ記憶されている。処理回路45はプログラムをメモリ41から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。
換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路45は、図1の処理回路45内に示された各機能を有することになる。
なお、図1においては単一の処理回路45にて、動作制御機能45a、前処理機能45b、再構成処理機能45c、取得機能45d、判定機能45e、検知機能45f、表示制御機能45g、及び除菌制御機能45hにて行われる処理機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路45を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD),及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサはメモリ41に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリ41にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路45の各種機能を制御する。例えば、動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介し、ログインのためのユーザ情報(例えばユーザID等)、被検体情報等の入力を受け付ける。また、動作制御機能45aは、入力インターフェース43を介し、撮像プロトコルの入力を受け付ける。
また、動作制御機能45aは、位置決め撮像、本撮像等に関する制御を行う。
前処理機能45bは、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正などの前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能45cは、前処理機能45bにより生成された投影データに対して、再構成条件に従ってフィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
また、再構成処理機能45cは、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。
取得機能45dは、種々の情報を取得する。取得機能45dは、例えば、ネットワークNを介して、放射線部門情報サーバ装置7から複数の被検体Pの検査オーダ情報を取得する。なお、上述のように、検査オーダ情報には、緊急要否情報が含まれている。
また、動作制御機能45aは、取得機能45dにより取得された検査オーダ情報に基づいて、被検体Pの撮像に関する制御を行う。
ここで、本実施形態に係るX線CT装置1の1日の検査(撮像)スケジュールについて説明する。図3は、X線CT装置1の1日の検査スケジュールの一例を示す図である。
検査工程PF1は、被検体P1に対してX線CT装置1を用いた検査を行う場合の検査開始から検査終了までの工程を表している。被検体P2以降についても同様であり、被検体PLは、1日の最後の被検体Pを表している。
動作制御機能45aは、取得機能45dにより取得された複数の被検体Pの検査オーダ情報に基づいて、検査工程PF1乃至PFLの内容や実施予定順序を定める。
例えば、取得機能45dが被検体P3の検査オーダ情報を取得した場合、被検体P3は、緊急検査の対象であるため、動作制御機能45aは、検査工程PF3を検査工程PF2の前に割り込ませる処理を行う。なお、検査工程を入れ替える処理は、操作者が手動で情報を入力することにより、行ってもよい。
また、動作制御機能45aによる撮像終了後には、後述の除菌制御機能45hにより、原則として寝台装置30の天板33の簡易除菌が行われる。簡易除菌の詳細な説明及び簡易除菌が行われない場合については、後述する。さらに、1日の検査終了後には、除菌制御機能45hにより、寝台装置30の天板33の厳密除菌が行われる。厳密除菌の詳細な説明については後述する。
なお、取得機能45dは、電子カルテサーバ等の外部装置から、検査オーダ情報以外の情報(例えば、被検体Pの感染症についての検査結果等)を取得してもよい。
判定機能45eは、操作入力または被検体Pに関する入力情報に基づいて、除菌装置2に除菌を行わせるか否かを判定する。判定機能45eは、例えば、検査オーダ情報に含まれた緊急要否情報に基づいて、撮像の合間に除菌装置2に除菌を行わせるか簡易除菌を行うか否かを判定する。判定機能45eは、判定部の一例である。
具体的には、判定機能45eは、次の被検体Pが緊急検査の対象でない場合、簡易除菌を行うと判定する。一方、判定機能45eは、次の被検体Pが緊急検査の対象である場合、簡易除菌を行わないと判定する。
より具体的には、例えば、図3の例で、被検体P1の撮像が終了した後に判定機能45eが判定を行う場合を考える。この場合、判定機能45eは、被検体P1の次に検査を行う予定になっている被検体P3が緊急検査の対象となっていることから、簡易除菌を行わないと判定する。
一方、図3の例で、被検体P3の撮像が終了した後に判定機能45eが判定を行う場合、判定機能45eは、被検体P3の次に検査を行う予定になっている被検体P2が緊急検査の対象となっていないことから、簡易除菌を行うと判定する。
なお、上記の例では、判定機能45eは、緊急患者の撮像が控えている場合、除菌装置2に簡易除菌を行わせないと判定しているが、判定機能45eは、他の情報に基づいて除菌装置2に簡易除菌を行わせるか否かの判定を行ってもよい。
例えば、判定機能45eは、操作者から除菌装置2に簡易除菌を行わせない旨の指示の操作入力があった場合、除菌装置2に簡易除菌を行わせないと判定してもよい。また、例えば、判定機能45eは、取得機能45dが電子カルテサーバ等から、前の被検体Pが一定期間以内(例えば、3日以内)の検査で感染症について陰性であった旨の情報を取得した場合、除菌装置2に簡易除菌を行わせないと判定してもよい。
検知機能45fは、被検体Pの撮像が行われる検査室内の人の有無を検知する。検知機能45fは、例えば、検査室に設けられた人感センサ21の検知結果に基づき、検査室内の人の有無を検知する。検知機能45fは、検知部の一例である。なお、除菌制御機能45hは、紫外線を誤って照射しないように検知機能45fが検査室内に人がいないことを検知している場合に除菌装置2の動作を開始するものとする。
表示制御機能45gは、各種情報を表示させる制御を行う。表示制御機能45gは、例えば、被検体Pの撮像終了を検出すると、簡易除菌の開始の入力を受け付ける画面(以下、簡易除菌操作画面ともいう)を表示させる。表示制御機能45gは、表示制御部の一例であり、簡易除菌操作画面は、操作画面の一例である。
具体的には、表示制御機能45gは、被検体Pの撮像が終了した時、簡易除菌操作画面をディスプレイ42に表示させる。また、表示制御機能45gは、判定機能45eにより、簡易除菌を行わないと判定されている場合には、簡易除菌操作画面の表示を抑制する。
例えば、図3の例で、被検体P1の撮像が終了した場合を考える。この場合、次に検査予定の被検体P3が緊急検査の対象となっていることから、判定機能45eは、簡易除菌を行わないと判定する。そして、表示制御機能45gは、簡易除菌操作画面の表示を抑制する。
なお、本実施形態において、被検体Pの撮像終了とは、被検体Pの撮像が終了し、被検体Pが検査室から退室したことを意味する。例えば、被検体Pの撮像終了後、検知機能45fにより、検査室から人がいなくなったことが検知された場合を撮像終了と判断する。
また、例えば、寝台装置30に重量センサを設け、重量センサの検知結果から被検体Pが天板33から降りたことを検出し、被検体Pが天板33から降りてから一定時間経過したことをもって撮像終了と判断してもよい。
また、例えば、撮像終了時には、動作制御機能45aが必ず天板33を降下させる処理を行うこととし、表示制御機能45gは、動作制御機能45aが天板33を降下させる処理を行ってから一定時間経過後を撮像の終了と判断してもよい。
表示制御機能45gは、例えば、X線CT装置1の終了処理時に、厳密除菌の開始の入力を受け付ける画面(以下、厳密除菌操作画面ともいう)を表示させる。なお、X線CT装置1の終了処理は、X線CT装置1の電源をOFFにするために必要な処理のことをいう。具体的には、表示制御機能45gは、操作者からX線CT装置1の終了指示を受け付けた時、厳密除菌操作画面をディスプレイ42に表示させる。
除菌制御機能45hは、X線CT装置1の状態に応じて除菌装置2の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて除菌装置2を動作させる。除菌制御機能45hは、制御部の一例である。
また、除菌制御機能45hは、簡易除菌モードと、簡易除菌モードとは動作条件の異なる厳密除菌モードの少なくともいずれかに基づいて除菌装置2の動作を制御する。具体的には、除菌制御機能45hは、判定機能45eによる撮像の合間に除菌を行うか否かの判定結果に基づいて、撮像の合間に除菌装置2を簡易除菌モードで動作させる。また、除菌制御機能45hは、1日の撮像が終了した後に除菌装置2を厳密除菌モードで動作させる。
また、除菌制御機能45hは、X線CT装置1装置の状態が、被検体Pの撮像前または撮像後の状態である待機時と、X線CT装置1の終了処理を実行する状態である終了処理時とで、動作条件を切り替える。待機時は、第1状態の一例であり、終了処理時は、第2状態の一例である。
なお、除菌の実行対象となるX線CT装置1装置の状態は、待機時と終了処理時とに限定されるものではない。例えば、休憩時間等、X線CT装置1を比較的長時間装置を起動させない状態である休止時や、X線CT装置1を起動する起動処理時等を除菌の実行対象としてもよい。また、除菌装置2の動作条件は、X線CT装置1の状態毎に予め定められているものとする。
具体的には、除菌制御機能45hは、待機時において、除菌装置2の動作条件を簡易除菌モードに切替える。また、除菌制御機能45hは、終了処理時において、除菌装置2の動作条件を厳密除菌モードに切替える。
ここで、本実施形態において簡易除菌とは、除菌装置2により、撮像の合間に寝台装置30の天板33へ第1時間(例えば3分間)紫外線を照射する処理のことをいう。また、簡易除菌モードは、寝台装置30の天板33へ第1時間紫外線を照射する除菌モードのことである。簡易除菌モードは、第1の除菌モードの一例である。
また、本実施形態において厳密除菌とは、除菌装置2により、X線CT装置1による1日の撮像が終了した後に、寝台装置30の天板33へ第1時間よりも長い第2時間(例えば30分間)紫外線を照射する処理のことをいう。また、厳密除菌モードは、寝台装置30の天板33へ第2時間紫外線を照射する除菌モードのことである。厳密除菌モードは、第2の除菌モードの一例である。
なお、上記の紫外線の照射時間は一例であり、上記の時間に限定されるものではない。また、除菌装置2の動作条件は、照射時間に関する条件に限定されるものではない。例えば、照射する光量や波長等の条件を含んでいてもよい。
また、簡易除菌は、撮像の合間に寝台装置30の天板33の除菌を行う処理に限定されるものではない。また、厳密除菌は、X線CT装置1による1日の撮像が終了した後に寝台装置30の天板33の除菌を行う処理に限定されるものではない。要するに、簡易除菌と厳密除菌とは、異なる動作条件で除菌に関する処理を行うものであればよい。
具体的には、除菌制御機能45hは、表示制御機能45gにより表示された簡易除菌操作画面を介し、操作者から簡易除菌の開始の入力を受け付けた場合、除菌装置2を制御して、第1時間照射を行う。
また、除菌制御機能45hは、紫外線の照射の開始に合わせて寝台装置30を制御し、天板33を架台装置10にIN/OUTさせる(除菌装置2に対する天板33の相対位置を変位させる)。そして、除菌制御機能45hは、第1時間紫外線照射と天板33の移動を継続する。これにより、天板33の被検体Pが接触する部分に紫外線を照射することができる。
また、除菌制御機能45hは、入力インターフェース43を介し、操作者からX線CT装置1の終了処理の指示を受け付けた場合、除菌装置2を制御して、第2時間紫外線の照射を行う。また、除菌制御機能45hは、紫外線の照射の開始に合わせて寝台装置30を制御し、天板33を架台装置10にIN/OUTさせる。
そして、除菌制御機能45hは、第2時間、紫外線照射と天板33の移動を継続する。除菌制御機能45hは、第2時間の紫外線照射が終了すると、X線CT装置1の電源をOFFにする制御を行う。
除菌制御機能45hが厳密除菌を実行することにより、除菌を行った上で自動的に電源がOFFになるため、操作者は除菌が終了するまで検査室に留まる必要がなくなる。これにより、本実施形態のX線CT装置1は、操作者の作業負担を軽減させることができる。
また、除菌制御機能45hは、簡易除菌または厳密除菌の実行中に検知機能45fが検査室内に人が存在することを検知した場合、除菌装置2を制御して紫外線の照射を停止する。さらに、除菌制御機能45hは、紫外線の照射の停止に合わせて寝台装置30を制御し、天板33を降下させて撮像スタンバイ状態にする。
これにより、被検体Pに誤って紫外線を照射してしまうことを防止することができる。また、簡易除菌または厳密除菌実行中に検知機能45fが検査室内に人が存在することを検知すると、X線CT装置1はスタンバイ状態になるため、スムーズに次の撮像に移行することができる。
なお、上記の例では、簡易除菌と厳密除菌との除菌の方法に差はなく、紫外線の照射時間が異なるのみであるが、例えば、厳密除菌においては、除菌開始時から簡易除菌とは異なる波長の紫外線を空気中の酸素分子に照射し、オゾンガスを発生させる処理を行ってもよい。また、除菌開始から一定時間経過後に簡易除菌とは異なる波長の紫外線を空気中の酸素分子に照射し始めてもよい。
次に、以上の様に構成されたX線CT装置1によって実行される除菌に係る処理について説明する。
図4は、本実施形態のX線CT装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図4に示した処理の前提として、問診医端末6により、対象となる被検体Pについての検査オーダ情報がネットワークNを介して放射線部門情報サーバ装置7に送信されているものとする。
まず、取得機能45dは、ネットワークNを介して、放射線部門情報サーバ装置7から複数の撮像の対象となる被検体Pについての検査オーダ情報を取得する(ステップS31)。撮像の対象となる被検体Pが検査室に入室し、寝台装置30の天板33に載ると、動作制御機能45aは、操作者から入力インターフェース43を介して、撮像開始の入力を受け付ける。
動作制御機能45aは、撮像開始の入力を受け付けると、取得機能45dにより取得された検査オーダ情報に基づいて、架台装置10の撮像系19を制御し、被検体Pの撮像を行う(ステップS32)。その後、動作制御機能45aは、撮像終了を検知する(ステップS33)。
判定機能45eは、取得機能45dにより取得された次の被検体Pの検査オーダ情報に含まれる緊急要否情報に基づき、被検体Pの撮像後に、簡易除菌を実行するか否かを判定する(ステップS34)。判定機能45eが簡易除菌を実行しないと判定した場合(ステップS34:No)、ステップS41の処理に移行する。
判定機能45eが簡易除菌を実行すると判定した場合(ステップS34:Yes)、表示制御機能45gは、簡易除菌の開始ボタンをディスプレイ42に表示させる(ステップ35)。除菌制御機能45hは、操作者から簡易除菌の開始入力を受け付けたか否かを確認する(ステップS36)。簡易除菌の開始入力を受け付けていない場合(ステップS36:No)、ステップS36の処理を繰り返す。
簡易除菌の開始入力を受け付けた場合(ステップS36:Yes)、除菌制御機能45hは、除菌装置2及び寝台装置30を制御して、簡易除菌を開始する(ステップS37)。検知機能45fは、除菌中に検査室内の人の有無を検知する(ステップS38)。
検知機能45fが除菌中に検査室内に人を検知した場合(ステップS38:Yes)、除菌制御機能45hは、除菌装置2及び寝台装置30を制御して、簡易除菌を停止し、ステップS41の処理に移行する(ステップS39)。
一方、検知機能45fが除菌中に検査室内に人を検知しなかった場合(ステップS38:No)、第1時間の紫外線照射後、除菌制御機能45hは、天板33を降下させて簡易除菌の実行を終了し、ステップS41の処理に移行する(ステップS40)。
除菌制御機能45hは、X線CT装置1の終了指示の有無を確認する(ステップS41)。X線CT装置1の終了指示がない場合(ステップS41:No)、ステップS31の処理に移行する。X線CT装置1の終了指示があった場合(ステップS41:Yes)、表示制御機能45gは、厳密除菌開始ボタンをディスプレイ42に表示させる(ステップS42)。
除菌制御機能45hは、操作者から厳密除菌の開始入力を受け付けたか否かを確認する(ステップS43)。厳密除菌の開始入力を受け付けていない場合(ステップS43:No)、ステップS43の処理を繰り返す。厳密除菌の開始入力を受け付けた場合(ステップS43:Yes)、除菌制御機能45hは、除菌装置2及び寝台装置30を制御して、厳密除菌を開始する(ステップS44)。
検知機能45fは、除菌中に検査室内の人の有無を検知する(ステップS45)。検知機能45fが除菌中に検査室内に人を検知した場合(ステップS45:Yes)、除菌制御機能45hは、除菌装置2及び寝台装置30を制御して、簡易除菌を停止し、ステップS42の処理に移行する(ステップS46)。
一方、検知機能45fが除菌中に検査室内に人を検知しなかった場合(ステップS45:No)、第2時間の紫外線の照射後、除菌制御機能45hは、X線CT装置1の電源をOFFにする処理を行い、本処理を終了する(ステップS47)。
以上に述べた実施形態に係るX線CT装置1によれば、撮像部としての架台装置10の撮像系19は、被検体Pを撮像し、除菌部としての除菌装置2は、被検体Pが接触する部位の除菌を行い、制御部としての除菌制御機能45hは、X線CT装置1の状態に応じて除菌装置2の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて除菌装置2を動作させる。
これにより、被検体Pの撮像の合間等に自動的に簡易除菌を行うことができるため、撮像の合間等に操作者が手作業で装置の除菌を行う必要がなくなる。また、簡易除菌とは動作条件が異なる厳密除菌も自動的に行うことができるため、本実施形態に係るX線CT装置1は、操作者の作業負担を軽減することができる。また、手作業で装置の清掃を行う必要がないため、操作者の感染リスクも軽減させることができる。
また、除菌制御機能45hは、X線CT装置1の状態(例えば、待機時や終了処理時等の装置の動作状態等)に応じて除菌に係る動作条件を変更するため、X線CT装置1の動作状態等に適した動作条件で除菌が行うことができる。つまり、本実施形態に係るX線CT装置1は、効率的に除菌を行うことが可能である。
さらに、感染リスクが低減することで、操作者は安心感を覚えると考えられる。つまり、本実施形態に係るX線CT装置1によれば、医用画像診断装置の除菌に係る作業負担及び心理的負担を軽減することができる。
(第1の変形例)
上記実施形態においては、X線CT装置1が判定機能45eを有する場合を例として説明した。これに対して、X線CT装置1は、判定機能45eを有しない構成としてもよい。この場合、操作者が簡易除菌を行うか否かを判定し、操作者が簡易除菌を行うと判定した場合、除菌制御機能45hは、操作者からの開始入力に従い、除菌装置2の制御を開始する。
なお、本変形例においては、検査オーダ情報に緊急要否情報が含まれていなくてもよい。この場合、被検体Pが緊急検査の対象であるか否かは、操作者が判断する。
(第2の変形例)
上記実施形態においては、X線CT装置1が検知機能45fを有する場合を例として説明した。これに対して、X線CT装置1は、検知機能45fを有しない構成としてもよい。
この場合、操作者が目視で検査室内の人の有無を確認する。本変形例においては、例えば、操作者が手動で除菌を停止できるように、コンソール装置40に緊急停止ボタン等を設け、除菌中に検査室内に人を確認した場合、操作者は、緊急ボタンを押して除菌を停止する。
(第3の変形例)
上記実施形態においては、表示制御機能45gにより表示された操作画面を介して、操作者から開始指示を受け付けたことをトリガとして除菌制御機能45hが除菌装置2の動作を開始させる場合を例として説明した。
これに対し、X線CT装置1は、操作画面を表示させることなく、撮像終了の検知または操作者からの終了指示をトリガとして除菌制御機能45hが除菌装置2の動作を自動的に開始してもよい。
(第4の変形例)
上記実施形態においては、除菌制御機能45hがX線CT装置1の動作状態(待機時や終了処理時等)に応じて除菌装置2の動作条件を変更する場合を例として説明したが、さらに、除菌制御機能45hは、被検体Pの撮像終了後、次の被検体Pの撮像開始までの時間に応じて除菌装置2の動作条件を変更してもよい。
この場合、例えば、メモリ41に各被検体Pの撮像開始予定時刻を記憶し、除菌制御機能45hは、被検体Pの撮像終了を検知した時刻と次の被検体Pの撮像開始予定時刻とから、撮像終了時点から次の被検体Pの撮像開始までの時間を算出する。そして、次の被検体Pの撮像開始時刻までの時間が予め定めた閾値を下回った場合、除菌装置2の動作条件を変更する。
具体的には、例えば、除菌制御機能45hは、次の被検体Pの撮像開始時刻までの時間が予め定めた第1閾値を下回った場合、除菌に係る動作時間が短い動作条件に変更する。また、例えば、除菌制御機能45hは、次の被検体Pの撮像開始時刻までの時間が予め定めた第1閾値を下回った場合、除菌装置2の動作を開始しないこととしてもよい。
また、例えば、除菌制御機能45hは、次の被検体Pの撮像開始時刻までの時間が予め定めた第2閾値を超えた場合、除菌に係る動作時間が長い動作条件に変更してもよい。
(第5の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、X線CT装置1のX線管11を用いて対象物の除菌を行ってもよい。この場合のX線管11は、除菌部の一例である。本変形例のX線CT装置1は、除菌装置2を備えていなくてもよい。
具体的には、除菌制御機能45hは、例えば、X線管11(架台装置10)及び寝台装置30を制御して、天板33を架台装置10にIN/OUTさせながら天板33にX線を照射する。本変形例においては、動作条件が簡易除菌モードである場合と動作条件が厳密除菌モードである場合とでは、例えば、X線の照射時間及び線量の少なくとも一方が異なるものとする。
本変形例のX線CT装置1は、判定機能45eを有しない構成とすることが可能である。また、本変形例のX線CT装置1は、検知機能45fを有しない構成とすることが可能である。なお、その他の構成及び作用効果は、上記実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第6の変形例)
上記第5の変形例では、除菌制御機能45hがX線管11のみを用いて除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、本変形例のX線CT装置1は、紫外線照射装置である除菌装置2を備え、除菌制御機能45hは、動作条件が簡易除菌モードであるときは、X線管11を動作させ、動作条件が厳密除菌モードであるときは、紫外線照射装置を動作させる。
なお、除菌制御機能45hは、動作条件が簡易除菌モードであるときは、紫外線照射装置を動作させ、動作条件が厳密除菌モードであるときは、X線管11を動作させてもよい。
本変形例のX線CT装置1は、判定機能45eを有しない構成とすることが可能である。また、本変形例のX線CT装置1は、検知機能45fを有しない構成とすることが可能である。なお、その他の構成及び作用効果は、上記実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第7の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、液体散布装置を除菌装置2として対象物の除菌を行ってもよい。液体散布装置は、例えば、エタノールや次亜塩素酸水等の除菌効果を奏する薬剤を対象物に散布する装置である。
液体散布装置は、例えば、架台装置10の入り口の上部に設ける。これにより、寝台装置20の天板33に除菌効果のある薬剤を散布することができる。つまり、被検体Pが触れる可能性がある部分を除菌することが可能である。また、液体散布装置は、検査室の天井に設けてもよい。これにより、広範囲に除菌効果のある薬剤を散布することができる。
具体的には、除菌制御機能45hは、例えば、液体散布装置及び寝台装置30を制御して、天板33を架台装置10にIN/OUTさせながら天板33に薬剤を散布する。本変形例においては、動作条件が簡易除菌モードである場合と動作条件が厳密除菌モードである場合とでは、例えば、液体の散布時間、散布量及び液体の種類の少なくとも一つが異なるものとする。
本変形例のX線CT装置1は、判定機能45eを有しない構成とすることが可能である。また、本変形例のX線CT装置1は、検知機能45fを有しない構成とすることが可能である。なお、その他の構成及び作用効果は、上記実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第8の変形例)
上記第7の変形例では、除菌制御機能45hが液体散布装置のみを用いて除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、本変形例のX線CT装置1は、紫外線照射装置及び液体散布装置を備える除菌装置2を備え、除菌制御機能45hは、動作条件が簡易除菌モードであるときは、紫外線照射装置を動作させ、動作条件が厳密除菌モードであるときは、液体散布装置を動作させる。
なお、除菌制御機能45hは、動作条件が簡易除菌モードであるときは、液体散布装置を動作させ、動作条件が厳密除菌モードであるときは、紫外線照射装置を動作させてもよい。
本変形例のX線CT装置1は、判定機能45eを有しない構成とすることが可能である。また、本変形例のX線CT装置1は、検知機能45fを有しない構成とすることが可能である。なお、その他の構成及び作用効果は、上記実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第9の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、除菌部として、X線CT装置1が配置された部屋に設置され部屋の圧力状態を変更すると共にダクトを介して室内の空気を排出するシステムを用いてもよい。
(第10の変形例)
上記実施形態においては、紫外線照射装置を除菌装置2として対象物の除菌を行う場合を例として説明した。これに対し、X線管11、紫外線照射装置、オゾン発生装置、液体散布装置、室内の空気を排出するシステムを任意に組み合わせて除菌部としてもよい。
(第11の変形例)
上記実施形態においては、医用画像診断装置は、X線CT装置である場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。医用画像診断装置は、例えばX線診断装置、PET-CTシステム、アンギオ-CTシステム、磁気共鳴イメージング装置、核医学診断装置、超音波診断装置等であってもよい。
例えば、医用画像診断装置が磁気共鳴イメージング装置である場合、除菌制御機能45hは、当該磁気共鳴イメージング装置における受信コイル接続状況をモニタし、全ての受信コイルが外されたことを検知し、その検知時刻から一定時間が経過した時点を撮像終了と判断し、除菌装置2の動作を開始する。
(第12の変形例)
上記実施形態においては、除菌の対象が寝台装置30の天板33である場合を例として説明した。これに対し、除菌の対象は、被検体Pや操作者が触れる可能性がある他の部位であってもよい。また、この場合、被検体Pや操作者が触れる部位を除菌可能な位置に除菌装置2(紫外線照射装置等)を設ける構成としてもよい。換言すると、医用画像診断装置は、寝台がない構成であってもよい。
例えば、医用画像診断装置が超音波診断装置である場合、超音波プローブを除菌の対象部位とする。この場合、超音波診断装置に超音波プローブを収納する収納部を設け、当該収納部に除菌装置2を設ける。また、例えば、収納部に赤外線センサ等のセンサを設け、超音波プローブが収納されているか否かを検知できるようにし、除菌制御機能45hは、超音波プローブが収納されたことをトリガに除菌装置2の動作を開始する。
以上説明した少なくとも実施形態および変形例等によれば、医用画像診断装置による検査に関わる医療スタッフの感染リスク、作業負担及び心理的負担を軽減することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
被検体を撮像する撮像部と、
前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部と、
を備える医用画像診断装置。
(付記2)
前記制御部は、自装置の状態が、前記被検体の撮像前または撮像後の状態である第1状態と、自装置の終了処理を実行する状態である第2状態とで、前記動作条件を切り替える、
付記1に記載の医用画像診断装置。
(付記3)
前記制御部は、前記第1状態と前記第2状態とで、除菌の方法及び除菌に係る動作時間の前記動作条件のうち、少なくとも一つの動作条件を変更する、
付記2に記載の医用画像診断装置。
(付記4)
前記被検体の撮像が行われる検査室内の人の有無を検知する検知部を更に備え、
前記制御部は、前記除菌部を動作させている間に前記検知部が前記検査室内で人を検知した場合、前記除菌部の動作を停止する、
付記1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記5)
前記制御部は、前記検知部により前記検査室内に人がいないことが検知された場合に前記除菌部の動作を開始させる、
付記4に記載の医用画像診断装置。
(付記6)
前記制御部は、操作者からの指示に応じて前記除菌部を動作させる、
付記1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記7)
前記被検体の撮像後に、除菌開始の入力を受け付けるための操作画面を表示させる表示制御部を更に備え、
前記制御部は、前記操作画面において、操作者から前記除菌開始の入力を受け付けた場合に前記除菌部を動作させる、
付記6に記載の医用画像診断装置。
(付記8)
前記表示制御部は、前記撮像部の撮像対象となる次の被検体が緊急検査の対象である場合、前記操作画面の表示を抑制する、
付記7に記載の医用画像診断装置。
(付記9)
前記除菌部は、除菌の対象物に紫外線を照射する紫外線照射部であり、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部の動作を制御する、
付記1乃至8のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記10)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部が照射する紫外線の照射時間を変更する、
付記9に記載の医用画像診断装置。
(付記11)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部が照射する紫外線の光量を変更する、
付記9または10に記載の医用画像診断装置。
(付記12)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部が照射する波長を変更する、
付記9乃至11のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記13)
前記除菌部は、除菌の対象物にX線を照射するX線管であり、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管の動作を制御する、
付記1乃至8のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記14)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管が照射するX線の照射時間を変更する、
付記13に記載の医用画像診断装置。
(付記15)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管が照射するX線の照射強度を変更する、
付記13または14に記載の医用画像診断装置。
(付記16)
前記除菌部は、除菌の対象物に液体を散布する液体散布部であり、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記液体散布部の動作を制御する、
付記1乃至8のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記17)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記液体散布部が散布する前記液体の散布量を変更する、
付記16に記載の医用画像診断装置。
(付記18)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記液体散布部が散布する前記液体の種類を変更する、
付記16または17に記載の医用画像診断装置。
(付記19)
前記除菌部は、除菌の対象物にX線を照射するX線管を更に備え、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管を動作させるか、前記紫外線照射部を動作させるか、を切替える、
付記9乃至12のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記20)
前記除菌部は、除菌の対象物に液体を散布する液体散布部を更に備え、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管を動作させるか、前記液体散布部を動作させるか、を切替える、
付記13乃至15のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記21)
前記除菌部は、除菌の対象物に液体を散布する液体散布部を更に備え、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部を動作させるか、前記液体散布部を動作させるか、を切替える、
付記9乃至12のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記22)
前記除菌部は、除菌の対象物に紫外線を照射する紫外線照射部を更に備え、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部を動作させるか、前記液体散布部を動作させるか、を切替える、
付記16乃至18のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記23)
前記除菌部は、除菌の対象物にX線を照射するX線管を更に備え、
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記X線管を動作させるか、前記液体散布部を動作させるか、を切替える、
付記16乃至18のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記24)
前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記被検体を載置する寝台を動作させ、前記除菌部と前記寝台との相対位置を変化させながら、前記除菌部を動作させる、
付記1乃至23のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
(付記25)
X線管と当該X線管から照射され被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを有する撮像部と、
前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
前記撮像部を前記被検体の周りに回転可能に支持する回転フレームと、
自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部と、
を備えるX線CT装置。
(付記26)
自装置の状態に応じて被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部、
を備える除菌制御装置。
(付記27)
被検体を撮像する撮像部と、前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、を備える医用画像診断装置のコンピュータを、
自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部、
として機能させるプログラム。
(付記28)
被検体を撮像する撮像部と、
前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
前記除菌部による第1の除菌モードと、前記第1の除菌モードとは動作条件の異なる第2の除菌モードの少なくともいずれかに基づいて前記除菌部の動作を制御する制御部と、
操作入力または前記被検体に関する入力情報に基づいて、前記撮像の合間に前記除菌部による除菌を行うか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記撮像の合間に前記除菌部を前記第1の除菌モードで動作させ、
前記制御部は、1日の撮像が終了した後に前記除菌部を前記第2の除菌モードで動作させる、
医用画像診断装置。
1 X線CT装置
2 除菌装置
6 問診医端末
7 放射線部門情報サーバ装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 DAS(Data Acquisition System)
19 撮像系
21 人感センサ
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
45 処理回路
45a 動作制御機能
45b 前処理機能
45c 再構成処理機能
45d 取得機能
45e 判定機能
45f 検知機能
45g 表示制御機能
45h 除菌制御機能

Claims (12)

  1. 被検体を撮像する撮像部と、
    前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
    自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. 前記制御部は、自装置の状態が、前記被検体の撮像前または撮像後の状態である第1状態と、自装置の終了処理を実行する状態である第2状態とで、前記動作条件を切り替える、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記制御部は、前記第1状態と前記第2状態とで、除菌の方法及び除菌に係る動作時間の前記動作条件のうち、少なくとも一つの動作条件を変更する、
    請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記被検体の撮像が行われる検査室内の人の有無を検知する検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記除菌部を動作させている間に前記検知部が前記検査室内で人を検知した場合、前記除菌部の動作を停止する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記制御部は、前記検知部により前記検査室内に人がいないことが検知された場合に前記除菌部の動作を開始させる、
    請求項4に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記制御部は、操作者からの指示に応じて前記除菌部を動作させる、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記被検体の撮像後に、除菌開始の入力を受け付けるための操作画面を表示させる表示制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作画面において、操作者から前記除菌開始の入力を受け付けた場合に前記除菌部を動作させる、
    請求項6に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記表示制御部は、前記撮像部の撮像対象となる次の被検体が緊急検査の対象である場合、前記操作画面の表示を抑制する、
    請求項7に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記除菌部は、除菌の対象物に紫外線を照射する紫外線照射部であり、
    前記制御部は、前記動作条件に基づいて、前記紫外線照射部の動作を制御する、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  10. X線管と当該X線管から照射され被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを有する撮像部と、
    前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
    前記撮像部を前記被検体の周りに回転可能に支持する回転フレームと、
    自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部と、
    を備えるX線CT装置。
  11. 被検体を撮像する撮像部と、前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、を備える医用画像診断装置のコンピュータを、
    自装置の状態に応じて前記除菌部の動作条件を変更し、当該動作条件に基づいて前記除菌部を動作させる制御部、
    として機能させるプログラム。
  12. 被検体を撮像する撮像部と、
    前記被検体が接触する部位を除菌可能な位置に設けられた除菌部と、
    前記除菌部による第1の除菌モードと、前記第1の除菌モードとは動作条件の異なる第2の除菌モードの少なくともいずれかに基づいて前記除菌部の動作を制御する制御部と、
    操作入力または前記被検体に関する入力情報に基づいて、前記撮像の合間に前記除菌部による除菌を行うか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて前記撮像の合間に前記除菌部を前記第1の除菌モードで動作させ、
    前記制御部は、1日の撮像が終了した後に前記除菌部を前記第2の除菌モードで動作させる、
    医用画像診断装置。
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