JP2023157657A - 医用画像診断装置、端末装置、医用画像診断方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの安全性を高めることである。【解決手段】実施形態の医用画像診断装置は、判定部と、表示制御部とを持つ。前記判定部は、スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定する。前記表示制御部は、前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を入力インタフェースに表示させる。【選択図】図3
Description
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置、端末装置、医用画像診断方法、及びプログラムに関する。
X線CT(Computed Tomography)装置の架台側には、曝射ボタンが存在しており、いくつかの設定を行うことで架台側からスキャンが可能となる技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、曝射ボタンが有効になると誰でもスキャンを実行できるようになったり、有効化された曝射ボタンが誤操作され、意図せずスキャンが実行されたり、検査室内で曝射ボタンを押すため、曝射ボタンを押した施術者の被ばく量が増えたり、といった様々な課題があった。また、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置では高磁場に暴露されたり、超音波診断装置では強力超音波に暴露されたりと、その他のモダリティにおいても磁場や音波からの暴露が課題としてある。
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、放射線等の暴露量を低下させ、ユーザの安全性を高めることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態の医用画像診断装置は、判定部と、表示制御部とを持つ。前記判定部は、スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定する。前記表示制御部は、前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を入力インタフェースに表示させる。
以下、図面を参照しながら、実施形態の医用画像診断装置、端末装置、医用画像診断方法、及びプログラムについて説明する。
[医用画像診断システムの構成]
図1は、実施形態における医用画像診断システム1の構成例を表す図である。医用画像診断システム1は、例えば、端末装置10と、医用画像診断装置100と、カメラ200とを備える。端末装置10、医用画像診断装置100、及びカメラ200は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続される。
図1は、実施形態における医用画像診断システム1の構成例を表す図である。医用画像診断システム1は、例えば、端末装置10と、医用画像診断装置100と、カメラ200とを備える。端末装置10、医用画像診断装置100、及びカメラ200は、通信ネットワークNWを介して通信可能に接続される。
通信ネットワークNWは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味する。通信ネットワークNWは、病院基幹LAN(Local Area Network)等の無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワーク等を含む。
端末装置10は、施術者P1によって利用されるパーソナルコンピュータやタブレット端末、携帯電話などの端末装置である。端末装置10は、医用画像診断装置100と有線又は無線によって接続される。施術者P1は、例えば、医師、技師、又は看護師といった医療従事者である。例えば、施術者P1は端末装置10を利用して、医用画像診断装置100によって患者P2のスキャンが実行されるように医用画像診断装置100を操作する。
医用画像診断装置100は、患者P2をスキャンすることで医用画像を生成し、その医用画像に基づき患者P2を診断する装置である。医用画像診断装置100は、典型的には、X線CT装置であるがこれに限られず、例えば、MRI装置や超音波診断装置のような他のモダリティであってもよい。以下、一例として、医用画像診断装置100がX線CT装置であるものとして説明する。
カメラ200は、例えば、X線CT装置100が設置された検査室の天井や壁などに取り付けられてもよいし、X線CT装置100の架台装置110に取り付けられてもよい。カメラ200は、例えば、検査室に入室した患者P2や施術者P1を撮像し、その検査室内の画像を通信ネットワークNWを介して端末装置10に送信したり、或いはX線CT装置100(例えばX線CT装置100内のコンソール装置140)に送信したりする。カメラ200の画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。カメラ200は、撮像した画像を、直接的に端末装置10に送信してもよいし、X線CT装置100を中継して間接的に端末装置10に送信してもよい。
[端末装置の構成]
図2は、実施形態における端末装置10の構成例を表す図である。端末装置10は、例えば、通信インタフェース11と、入力インタフェース12と、カメラ13と、メモリ14と、処理回路20とを備える。
図2は、実施形態における端末装置10の構成例を表す図である。端末装置10は、例えば、通信インタフェース11と、入力インタフェース12と、カメラ13と、メモリ14と、処理回路20とを備える。
通信インタフェース11は、通信ネットワークNWを介してX線CT装置100やカメラ200等の外部装置と通信する。通信インタフェース11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等を含む。
入力インタフェース12は、操作者(例えば施術者P1)からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路20に出力する。例えば、入力インタフェース12は、タッチパネル12aである。入力インタフェース12は、タッチパネル12aに加えて、更にマウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネル等を含んでもよい。入力インタフェース12は、例えば、マイク等の音声入力を受け付けるユーザインタフェースであってもよい。
なお、本明細書において入力インタフェース12はマウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース12の例に含まれる。
タッチパネル12aは、操作者からの各種の入力操作を受け付けるとともに、各種の情報を表示する。例えば、タッチパネル12aは、処理回路20によって生成された画像や、施術者P1からの各種の入力操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を表示する。例えば、タッチパネル12aは、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
カメラ13は、操作者(例えば施術者P1)の身体の一部や全部を撮像するように端末装置10に取り付けられる。カメラ13の画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。カメラ13は、撮像した画像を、処理回路20に出力する。
メモリ14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクによって実現される。これらの非一過性の記憶媒体は、NAS(Network Attached Storage)や外部ストレージサーバ装置といった通信ネットワークNWを介して接続される他の記憶装置によって実現されてもよい。また、メモリ14には、ROM(Read Only Memory)やレジスタ等の非一過性の記憶媒体が含まれてもよい。
処理回路20は、例えば、取得機能21と、表示制御機能22と、送受信制御機能23とを備える。処理回路20は、例えば、ハードウェアプロセッサ(コンピュータ)がメモリ14(記憶回路)に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))等の回路(circuitry)を意味する。メモリ14にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは、回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。上記のプログラムは、予めメモリ14に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の非一時的記憶媒体に格納されており、非一時的記憶媒体が端末装置10のドライブ装置(不図示)に装着されることで非一時的記憶媒体からメモリ14にインストールされてもよい。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
取得機能21は、通信インタフェース11を介してカメラ200から検査室の画像を取得したり、カメラ13から操作者の画像を取得したりする。この際、取得機能21は、カメラ13によって撮像された操作者の画像の虹彩情報を取得してもよい。また、取得機能21は、、入力インタフェース12を介して操作者から入力された操作に応じた電気信号を取得する。この際、取得機能21は、入力インタフェース12を介して操作者の指紋を取得してよい。
表示制御機能22は、タッチパネル12aに表示させるコンテンツを制御する。例えば、表示制御機能22は、タッチパネル12aに、後述の曝射ボタンを表示させる。
送受信制御機能23は、通信インタフェース11を介して取得された情報や、入力インタフェース12に入力された情報などを通信インタフェース11を介してX線CT装置100に送信する。
[X線CT装置の構成]
図3は、実施形態におけるX線CT装置100の構成例を表す図である。X線CT装置100は、例えば、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とを備える。図3では、説明の都合上、架台装置110をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置110は一つである。実施形態では、非チルト状態での回転フレーム117の回転軸または寝台装置130の天板133の長手方向をZ軸方向とし、Z軸方向に直交し、かつ床面に対して水平である軸をX軸方向とし、Z軸方向に直交し、かつ床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
図3は、実施形態におけるX線CT装置100の構成例を表す図である。X線CT装置100は、例えば、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とを備える。図3では、説明の都合上、架台装置110をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置110は一つである。実施形態では、非チルト状態での回転フレーム117の回転軸または寝台装置130の天板133の長手方向をZ軸方向とし、Z軸方向に直交し、かつ床面に対して水平である軸をX軸方向とし、Z軸方向に直交し、かつ床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
架台装置110は、例えば、X線管111と、ウェッジ112と、コリメータ113と、X線高電圧装置114と、X線検出器115と、データ収集システム(以下、DAS:Data Acquisition System)116と、回転フレーム117と、制御装置118とを有する。
X線管111は、X線高電圧装置114からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管111は、真空管を含む。例えば、X線管111は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ112は、X線管111から患者P2に照射されるX線量を調節するためのフィルタである。ウェッジ112は、X線管111から患者P2に照射されるX線量の分布が予め定められた分布になるように、自身を透過するX線を減衰させる。ウェッジ112は、ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。ウェッジ112は、例えば、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したものである。
コリメータ113は、ウェッジ112を透過したX線の照射範囲を絞り込むための機構である。コリメータ113は、例えば、複数の鉛板の組み合わせによってスリットを形成することで、X線の照射範囲を絞り込む。コリメータ113は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線高電圧装置114は、例えば、高電圧発生装置と、X線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)および整流器などを含む電気回路を有し、X線管111に印加する高電圧を発生させる。X線制御装置は、X線管111に発生させるべきX線量に応じて高電圧発生装置の出力電圧を制御する。高電圧発生装置は、上述した変圧器によって昇圧を行うものであってもよいし、インバータによって昇圧を行うものであってもよい。X線高電圧装置114は、回転フレーム117に設けられてもよいし、架台装置110の固定フレーム(不図示)の側に設けられてもよい。
X線検出器115は、X線管111が発生させ、患者P2を通過して入射したX線の強度を検出する。X線検出器115は、検出したX線の強度に応じた電気信号(光信号などでもよい)をDAS116に出力する。X線検出器115は、例えば、複数のX線検出素子列を有する。複数のX線検出素子列のそれぞれは、X線管111の焦点を中心とした円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたものである。複数のX線検出素子列は、スライス方向(列方向、row方向)に配列される。
X線検出器115は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。それぞれのシンチレータは、シンチレータ結晶を有する。シンチレータ結晶は、入射するX線の強度に応じた光量の光を発する。グリッドは、シンチレータアレイのX線が入射する面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(一次元コリメータまたは二次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。光センサアレイは、シンチレータにより発せられる光の光量に応じた電気信号を出力する。X線検出器115は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもかまわない。
DAS116は、例えば、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを有する。増幅器は、X線検出器115の各X線検出素子により出力される電気信号に対して増幅処理を行う。積分器は、増幅処理が行われた電気信号をビュー期間(後述)に亘って積分する。A/D変換器は、積分結果を示す電気信号をデジタル信号に変換する。DAS116は、デジタル信号に基づく検出データをコンソール装置140に出力する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、及び収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値である。ビュー番号は、回転フレーム117の回転に応じて変化する番号であり、例えば、回転フレーム117の回転に応じてインクリメントされる番号である。従って、ビュー番号は、X線管111の回転角度を示す情報である。ビュー期間とは、あるビュー番号に対応する回転角度から、次のビュー番号に対応する回転角度に到達するまでの間に収まる期間である。DAS116は、ビューの切り替わりを、制御装置118から入力されるタイミング信号によって検知してもよいし、内部のタイマーによって検知してもよいし、図示しないセンサから取得される信号によって検知してもよい。フルスキャンを行う場合においてX線管111によりX線が連続曝射されている場合、DAS116は、全周囲分(360度分)の検出データ群を収集する。ハーフスキャンを行う場合においてX線管111によりX線が連続曝射されている場合、DAS116は、半周囲分(180度分)の検出データを収集する。
回転フレーム117は、X線管111、ウェッジ112、およびコリメータ113と、X線検出器115とを対向保持した状態で回転させる円環状の回転部材である。回転フレーム117は、固定フレームによって、内部に導入された患者P2を中心として回転自在に支持される。回転フレーム117は、更にDAS116を支持する。DAS116が出力する検出データは、回転フレーム117に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置110の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、受信機によってコンソール装置140に転送される。なお、回転フレーム117から非回転部分への検出データの送信方法として、前述の光通信を用いた方法に限らず、非接触型の任意の送信方法を採用してよい。回転フレーム117は、X線管111などを支持して回転させることができるものであれば、円環状の部材に限らず、アームのような部材であってもよい。
制御装置118は、例えば、CPUなどのプロセッサを有する処理回路と、モータやアクチュエータなどを含む駆動機構とを有する。制御装置118は、コンソール装置140または架台装置110に取り付けられた入力インタフェース143からの入力信号を受け付けて、架台装置110および寝台装置130の動作を制御する。
制御装置118は、例えば、回転フレーム117を回転させたり、架台装置110をチルトさせたり、寝台装置130の天板133を移動させたりする。架台装置110をチルトさせる場合、制御装置118は、入力インタフェース143に入力された傾斜角度(チルト角度)に基づいて、Z軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム117を回転させる。制御装置118は、図示しないセンサの出力等によって回転フレーム117の回転角度を把握している。また、制御装置118は、回転フレーム117の回転角度を随時、処理回路150に提供する。制御装置118は、架台装置110に設けられてもよいし、コンソール装置140に設けられてもよい。
制御装置118は、架台装置110を移動レールに沿って自走させ、本スキャン撮影を行ったり、本スキャン撮影の実行前に行う位置決め撮影であるスキャノ撮影を行う。
寝台装置130は、スキャン対象の患者P2を載置して、架台装置110の回転フレーム117の内部に導入する装置である。寝台装置130は、例えば、基台131と、寝台駆動装置132と、天板133と、支持フレーム134とを有する。基台131は、支持フレーム134を鉛直方向(Y軸方向)に移動可能に支持する筐体を含む。寝台駆動装置132は、モータやアクチュエータを含む。寝台駆動装置132は、患者P2が載置された天板133を、支持フレーム134に沿って、天板133の長手方向(Z軸方向)に移動させる。天板133は、患者P2が載置される板状の部材である。
コンソール装置140は、例えば、メモリ141と、ディスプレイ142と、入力インタフェース143と、通信インタフェース144と、スピーカ145と、処理回路150とを有する。本実施形態では、コンソール装置140は架台装置110とは別体として説明するが、架台装置110にコンソール装置140の各構成要素の一部または全部が含まれてもよい。
メモリ141は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ141は、例えば、検出データや投影データ、再構成画像、CT画像等を記憶する。
更に、メモリ141は、生体認証するためのデータベース(以下、ユーザ認証データベースという)を記憶する。ユーザ認証データベースは、X線CT装置100にスキャンを実行させるための操作(以下、スキャン操作という)に関する権限を有する施術者P1や、X線CT装置100が設置された検査室に入室を許可された検査対象の患者P2を識別するための生体情報を蓄積したデータベースであり、例えば、ユーザの顔や指紋、虹彩を写した画像などが含まれる。これらのデータは、メモリ141ではなく(或いはメモリ141に加えて)、X線CT装置100が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。
ディスプレイ142は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ142は、処理回路150によって生成されたCT画像や、操作者(例えば患者P2)による各種操作を受け付けるGUI画像等を表示する。ディスプレイ142は、例えば、液晶ディスプレイやCRT、有機ELディスプレイ等である。
入力インタフェース143は、操作者(例えば患者P2)による各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を示す電気信号を処理回路150に出力する。例えば、入力インタフェース143は、検出データまたは投影データ(後述)を収集する際の収集条件、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件などの入力操作を受け付ける。例えば、入力インタフェース143は、マウスやキーボード、タッチパネル、ドラッグボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、フットペダル、カメラ、赤外線センサ、マイク等により実現される。本明細書において入力インタフェース143はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース143の例に含まれる。
通信インタフェース144は、例えば、NICや無線通信モジュールなどを含む。通信インタフェース144は、通信ネットワークNWを介して、端末装置10やカメラ200等の外部装置と通信する。
スピーカ145は、処理回路150により出力される情報に基づいて音声を出力する。
処理回路150は、X線CT装置100の全体の動作を制御する。処理回路150は、例えば、システム制御機能151、前処理機能152、再構成処理機能153、画像処理機能154、判定機能155、出力制御機能156などを実行する。処理回路150は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリ141に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。判定機能155は「判定部」の一例であり、通信インタフェース144と出力制御機能156を合わせたものは「表示制御部」の一例である。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU、特定用途向け集積回路、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイスまたは複合プログラマブル論理デバイスや、フィールドプログラマブルゲートアレイ)などの回路(circuitry)を意味する。メモリ141にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
コンソール装置140または処理回路150が有する各構成要素は、分散化されて複数のハードウェアにより実現されてもよい。処理回路150は、コンソール装置140が有する構成ではなく、コンソール装置140と通信可能な処理装置によって実現されてもよい。処理装置は、例えば、一つのX線CT装置と接続されたワークステーション、あるいは複数のX線CT装置に接続され、処理回路150と同等の処理を一括して実行する装置(例えばクラウドサーバ)である。
システム制御機能151は、入力インタフェース143が受け付けた入力操作に基づいて、処理回路150の各種機能を制御する。
前処理機能152は、DAS116により出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を行って、投影データを生成し、生成した投影データをメモリ141に記憶させる。
再構成処理機能153は、前処理機能152によって生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等による再構成処理を行って、CT画像を生成し、生成したCT画像をメモリ141に記憶させる。
画像処理機能154は、入力インタフェース143が受け付けた入力操作に基づいて、CT画像を公知の方法により、三次元画像や任意断面の断面像データに変換する。三次元画像への変換は、前処理機能152によって行われてもよい。
判定機能155は、検査室内のカメラ200の画像や、端末装置10のカメラ13の画像、端末装置10のタッチパネル12aに対する操作に基づいて、X線CT装置100にスキャンを実行させるためのスキャン操作に関する権限を有する施術者P1や検査室に入室が許可された検査対象の患者P2が、検査室に存在するか否かを判定する。スキャン操作に関する権限には、X線CT装置100にスキャンを実行させるのに際して、検査室へと入室することも含まれる。
出力制御機能156は、ディスプレイ142、入力インタフェース143、通信インタフェース144、及びスピーカ145を制御することで、各種情報を出力する。
[X線CT装置の全体フロー]
以上のように構成されたX線CT装置100の処理の一例を以下に説明する。図4は、実施形態におけるX線CT装置100の一連の処理の流れの一例を表すフローチャートである。本フローチャートの処理は、任意のタイミングで実行されてよい。
以上のように構成されたX線CT装置100の処理の一例を以下に説明する。図4は、実施形態におけるX線CT装置100の一連の処理の流れの一例を表すフローチャートである。本フローチャートの処理は、任意のタイミングで実行されてよい。
まず、判定機能155は、検査室内のカメラ200の画像や、端末装置10のカメラ13の画像に基づいて、検査室内を監視する(ステップS100)。
次に、判定機能155は、検査室内に人がいるか否かを判定する(ステップS102)。
例えば、判定機能155は、検査室内に人がいない場合、S100に処理を戻し、検査室内の監視を継続する。
一方、判定機能155は、検査室内に人がいる場合、ユーザ認証データベースを用いて、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1か、又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であるか否かを判定する(ステップS104)。つまり、判定機能155は、検査室内にいる人が、ユーザ認証データベースに登録された施術者P1又は患者P2であるのか否かを判定する。検査室内の人は「第1ユーザ」の一例であり、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1は「第2ユーザ」の一例である。
また、判定機能155は、検査室内にいる人が予め決められた所定の操作を端末装置10に対して入力したか否かに応じて、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1か、又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であるか否かを判定してもよい。
また、判定機能155は、検査室内にいる人が端末装置10に向けて発話した音声に基づいて、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1か、又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であるか否かを判定してもよい。
図5から図8は、ユーザの認証方法を説明するための図である。各図は、端末装置10のタッチパネル12aの画面を表している。例えば、出力制御機能156は、判定機能155によって検査室内を監視が開始された場合、図5のようなデフォルト画面をタッチパネル12aに表示させるよう、通信インタフェース144を介して端末装置10に指示する。これを受けて、端末装置10の表示制御機能22は、スキャン部位などが描画されたデフォルト画面をタッチパネル12aに表示させる。
次に、出力制御機能156は、判定機能155によって検査室内に人がいると判定された場合、図6から図8に示すように、認証操作を入力可能な画面をタッチパネル12aに表示させるよう、通信インタフェース144を介して端末装置10に指示する。これを受けて、端末装置10の表示制御機能22は、認証操作を入力可能な画面をタッチパネル12aに表示させる。
図6は、検査室内の人に対してタッチパネル12aに手のひらを当てさせるように誘導するための画面(図中OB1のような操作を誘導するための画面)を表している。例えば、検査室内の人がタッチパネル12aに手のひらを当てると、取得機能21は、タッチパネル12aに手のひらを当てた人の指紋情報を取得する。端末装置10の送受信制御機能23は、取得機能21によって取得された指紋情報を通信インタフェース11を介してX線CT装置100に送信する。これを受けて、判定機能155は、端末装置10によって送信された指紋情報と、ユーザ認証データベースに登録された指紋情報とを比較し、それら指紋情報が互いに一致する場合、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であると判定する。
図7は、検査室内の人に対してタッチパネル12aに予め決められた操作を行わせるように誘導するための画面(図中OB2のような操作を誘導するための画面)を表している。例えば、検査室内の人がタッチパネル12aに、予め決められた形状のスワイプ操作を入力すると、取得機能21は、タッチパネル12aに入力されたスワイプ操作を示す入力信号を取得する。端末装置10の送受信制御機能23は、取得機能21によって取得されたスワイプ操作の入力信号を通信インタフェース11を介してX線CT装置100に送信する。これを受けて、判定機能155は、端末装置10によって送信された入力信号に対応するスワイプ操作と、ユーザ認証データベースに登録されたスワイプ操作とを比較し、それらスワイプ操作が互いに一致する場合、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であると判定する。
図8は、検査室内の人に対して自身の顔をカメラ13で撮像するよう誘導するための画面(図中OB3のような顔画像を撮像するための画面)を表している。例えば、検査室内の人が端末装置10のカメラ13に自身の顔を向けると、タッチパネル12a上に顔が映し出される。この際、取得機能21は、カメラ13から顔画像を取得したり、その顔画像から画像解析によって虹彩情報を取得したりする。端末装置10の送受信制御機能23は、取得機能21によって取得された顔画像や虹彩情報を通信インタフェース11を介してX線CT装置100に送信する。これを受けて、判定機能155は、端末装置10によって送信された顔画像や虹彩情報と、ユーザ認証データベースに登録された顔画像や虹彩情報とを比較し、それら画像又は情報が互いに一致する場合、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であると判定する。
また、取得機能21は、顔画像や虹彩情報の取得に代えて、或いは加えて、一次元又は二次元コードを取得してもよい。この場合、判定機能155は、端末装置10によって取得された一次元又は二次元コードと、ユーザ認証データベースに登録された一次元又は二次元コードとを比較し、それらコードが互いに一致する場合、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2であると判定してよい。
フローチャートの説明に戻る。判定機能155は、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2でないと判定した場合、更に、緊急検査が予定されているか否かを判定する(ステップS106)。緊急検査とは、例えば、検査対象の患者P2の生体情報や、認証用の所定操作、認証用のコードなどをユーザ認証データベースに登録をするよりも前に緊急的に行われる患者P2の検査である。
例えば、判定機能155は、検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2でなく、緊急検査が予定されていない場合、S100に処理を戻し、検査室内の監視を継続する。
一方、(i)検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2である場合、又は(ii)検査室内に存在する人が、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1又は検査室に入室が許可された検査対象の患者P2でないものの、緊急検査が予定されている場合、出力制御機能156は、無効化された曝射ボタンをタッチパネル12aに表示させるよう、通信インタフェース144を介して端末装置10に指示する。これを受けて、端末装置10の表示制御機能22は、操作が無効化された曝射ボタンをタッチパネル12aに表示させる(ステップS108)。
次に、判定機能155は、曝射前(スキャン前)にとるべき作業が完了するまで待機する(ステップS110)。曝射前にとるべき作業には、例えば、以下の作業の少なくともいずれか一つ(典型的には全部)が含まれる。
・検査対象の患者P2が寝台装置130の天板133に寝ること。
・検査対象の患者P2のスキャンプランが決定していること。
・検査室の扉が閉まっていること。
・検査室内の人数が許容された人数を越えていないこと。
・検査対象の患者P2以外の人(例えば施術者P1)が被ばく量が基準以下と定められた安全な位置(所定位置)にいる、又は被ばくを抑える遮蔽物を利用していること。
・スキャン操作に関する権限を有する施術者P1が曝射ボタンを有効化する操作を行うこと。
・検査対象の患者P2のスキャンプランが決定していること。
・検査室の扉が閉まっていること。
・検査室内の人数が許容された人数を越えていないこと。
・検査対象の患者P2以外の人(例えば施術者P1)が被ばく量が基準以下と定められた安全な位置(所定位置)にいる、又は被ばくを抑える遮蔽物を利用していること。
・スキャン操作に関する権限を有する施術者P1が曝射ボタンを有効化する操作を行うこと。
例えば、判定機能155は、通信インタフェース144を介して、検査室内のカメラ200から検査室内の画像を取得し、その取得した画像に基づいて、検査室の扉が閉まっているのか否かを判定してよい。
また、例えば、検査室には、自動又は半自動で開閉する電動式の扉が設けられ、その電動式の扉に開閉を検知するセンサが設けられている場合がある。この場合、判定機能155は、通信インタフェース144を介してセンサから扉の開閉に関する電気的信号を取得し、その取得した信号に基づいて、検査室の扉が閉まっているのか否かを判定してもよい。
曝射ボタンを有効化する操作とは、例えば、図6に例示するように、タッチパネル12aに手のひらを当てて指紋認証を行うことであってもよいし、図7に例示するように、タッチパネル12aに予め決められた形状のスワイプ操作を入力することであってもよいし、図8に例示するように、顔画像や虹彩情報を用いて認証を行うことであってもよい。更に、曝射ボタンを有効化する操作は、一次元又は二次元コードを用いて認証を行うことであってもよいし、端末装置10に向けて発話された音声を用いて認証を行うことであってもよい。
出力制御機能156は、曝射前にとるべき作業が完了するまで、曝射前にとるべき作業項目をタッチパネル12aに表示させるよう、通信インタフェース144を介して端末装置10に指示してよい。これを受けて、端末装置10の表示制御機能22は、曝射前にとるべき作業項目をタッチパネル12aに表示させる。
図9は、曝射前にとるべき作業項目が表示されたタッチパネル12aの画面の一例を表す図である。このように作業項目をタッチパネル12aに表示させることで、例えば、どの作業が完了していないのか施術者P1が確認しながら作業を進めていくことができる。
出力制御機能156は、曝射前にとるべき作業が完了した場合、操作が無効化された曝射ボタンを有効化するよう通信インタフェース144を介して端末装置10に指示する。これを受けて、端末装置10の表示制御機能22は、タッチパネル12aに表示させた曝射ボタンを有効化させる(ステップS112)。これによって本フローチャートの処理が終了する。
図10は、曝射ボタンが表示されたタッチパネル12aの画面の一例を表す図である。図示のように、曝射ボタンには、曝射を開始するための曝射開始ボタンB1と、曝射を停止するための曝射停止ボタンB2とが含まれてよい。
以上説明した実施形態によれば、医用画像診断システム1のX線CT装置100(「医用画像診断装置」の一例)は、スキャン操作に関する権限を有する施術者P1の検査室内における存否を判定し、その検査室内における施術者P1の存否の判定結果に基づいて、スキャン操作に関する入力画面を端末装置10のタッチパネル12a(「入力インタフェース」の一例)に表示させる。これによって、権限を有する施術者P1が検査室に存在しなければ、曝射ボタンが表示されなくなるため、限られた者のみがスキャンを実行できるようになり、更に曝射ボタンの誤操作がなくなるため、X線による被ばく量を低下させることができる。
(実施形態の変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態の変形例では、更に、端末装置10の位置情報や、施術者P1が身に着けたウェアラブルデバイスの位置情報、検査室内のカメラ200の画像に基づいて、検査室内における施術者P1の位置を算出し、その算出した検査室内における施術者P1の位置に基づいて、施術者P1をより安全な位置に誘導する。
以下、実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態の変形例では、更に、端末装置10の位置情報や、施術者P1が身に着けたウェアラブルデバイスの位置情報、検査室内のカメラ200の画像に基づいて、検査室内における施術者P1の位置を算出し、その算出した検査室内における施術者P1の位置に基づいて、施術者P1をより安全な位置に誘導する。
図11は、施術者P1を誘導させるための情報が表示されたタッチパネル12aの画面の一例を表す図である。図示のように、例えば、タッチパネル12aの画面には、被ばく量が可視化された検査室の俯瞰図が表示されてよい。これによって、施術者P1が端末装置10を持って、被ばく量が少ない位置に移動することができる。この結果、曝射前にとるべき作業の一つである「検査対象の患者P2以外の人(例えば施術者P1)が被ばく量が少ない安全な位置にいる」という作業条件を満たしやすくなることから、どの位置であれば曝射ボタンが有効化されるのか施術者P1は一目で確認することができる。更に、架台装置110の位置や、遮蔽物の有無や各スキャンのX線量の情報を併せてタッチパネル12aに表示させてよい。例えば、架台装置110と施術者P1との間に遮蔽物があれば、施術者P1に遮蔽物を利用させるために、架台装置110又は施術者P1に対する遮蔽物の相対的な位置をタッチパネル12aに表示させてよい。
また、上述した実施形態では、X線CT装置100の処理回路150が判定機能155を備えるものとして説明したがこれに限られない。例えば、施術者P1が利用可能な端末装置10の処理回路20が判定機能155を備えていてもよい。
図12は、実施形態における端末装置10のその他の構成例を表す図である。図示のように、端末装置10の処理回路20は、上述した取得機能21、表示制御機能22、及び送受信制御機能23に加えて、更にX線CT装置100の処理回路20が有していた判定機能155を備える。これによって、端末装置10の処理回路20が上述したフローチャートを実行することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…医用画像診断システム、10…端末装置、11…通信インタフェース、12…入力インタフェース、12a…タッチパネル、13…カメラ、14…メモリ、20…処理回路、21…取得機能、22…表示制御機能、23…送受信制御機能、100…X線CT装置、110…架台装置、130…寝台装置、140…コンソール装置、141…メモリ、142…ディスプレイ、142a…ロボットアーム、143…入力インタフェース、143a…第1ボタン、143b…第2ボタン、144…通信インタフェース、145…スピーカ、150…処理回路、151…システム制御機能、152…前処理機能、153…再構成処理機能、154…画像処理機能、155…判定機能、156…出力制御機能
Claims (14)
- スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定する判定部と、
前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を入力インタフェースに表示させる表示制御部と、
を備える医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内にいるユーザである第1ユーザの生体情報と、前記スキャン操作に関する権限を有するユーザである第2ユーザの生体情報との比較結果に基づいて、前記検査室内における前記第2ユーザの存否を判定する、
請求項1に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内にいるユーザである第1ユーザが前記入力インタフェースに対して入力した操作と、前記スキャン操作に関する権限を有するユーザである第2ユーザが前記入力インタフェースに対して事前に入力した操作との比較結果に基づいて、前記検査室内における前記第2ユーザの存否を判定する、
請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、前記検査室内において患者が寝台に載置されているか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記検査室内において前記患者が前記寝台に載置されている場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、患者のスキャンプランが決定されているか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記患者のスキャンプランが決定されている場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、前記検査室の扉が閉まっているか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記検査室の扉が閉まっている場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、前記検査室内の人数が許容人数を越えているか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記検査室内の人数が許容人数を越えていない場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、前記第2ユーザが所定位置にいる又は遮蔽物を利用しているか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記第2ユーザが前記所定位置にいる又は前記遮蔽物を利用している場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記判定部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在する場合、更に、前記第2ユーザが前記スキャン操作を有効化させる操作を行ったか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記検査室内に前記第2ユーザが存在し、且つ前記第2ユーザが前記スキャン操作を有効化させる操作を行った場合、前記入力画面を前記入力インタフェースに表示させる、
請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記スキャン操作を有効化させる操作には、前記第2ユーザが前記入力インタフェースに対して事前に入力した操作と同じ操作を行うことが含まれる、
請求項9に記載の医用画像診断装置。 - 前記入力画面には、曝射開始ボタン及び曝射停止ボタンの一方又は双方が含まれる、
請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。 - 入力インタフェースと、
スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定する判定部と、
前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を前記入力インタフェースに表示させる表示制御部と、
を備える端末装置。 - コンピュータを用いる医用画像診断方法であって、
スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定すること、
前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を入力インタフェースに表示させること、
を含む医用画像診断方法。 - コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
スキャン操作に関する権限を有するユーザの検査室内における存否を判定すること、
前記検査室内における前記ユーザの存否の判定結果に基づいて、前記スキャン操作に関する入力画面を入力インタフェースに表示させること、
を含むプログラム。
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