JP2022159979A - 板状屋根材における屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は規定の働き長さ寸法を屋根上で測定し、測定箇所間を墨打ちし、屋根材の尻端部を墨に合わせて緊結材で留め付けるため、施工に手間が掛かったり、屋根材を留め付けた際の働き長さ寸法がばらつきやすく、防水性能が安定しないという課題があった。【解決手段】本発明の板状屋根材の屋根構造は、板状本体とジョイント板からなり、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に配置され、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部と上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には本体固定部と本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することで一体化し、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めする。【選択図】 図4

Description

本発明は、勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造に関するものであり、前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置するものである。
従来技術の特許文献1には、実公平8-6907号の屋根構造がある。この特許文献は、板状の屋根材の天然石からなる屋根板の配設構造に関するものである。
板状の屋根材の天然石からなる屋根板の配設構造として、屋根面に複数載置される屋根板と、断面L字状をなし上面に流水溝を有するジョイント板と、これら屋根板およびジョイント板を屋根面に固定する釘と、両面接着テープと、から構成し、前記屋根板は、水平方向において側端部同士を当接するように配置され、前記ジョイント板は各屋根板同士の前記当接部分の下面にL字状の立上り部分が屋根板の上端と係合するように配設され、前記釘は屋根板の上方両縁部に屋根板およびジョイント板を屋根面に固定するように打ち込まれ、前記両面接着テープは、前記各釘の上面を覆うように、釘に沿って水平に貼着するようにして屋根の水平方向における一列を構成し、この水平方向における一列を、屋根面の下方から上方にかけて、前列の両面接着テープ部分に、屋根板およびジョイント板の下方端が重合するように複数列設ける提案がされている。
実公平8-6907号公報
特許文献1では板状の屋根材の天然石からなる屋根板の配設構造に関するものであり、屋根面に複数載置される屋根板と、断面L字状をなし上面に流水溝を有するジョイント板と、これら屋根板およびジョイント板を屋根面に固定する釘と、両面接着テープと、から構成し、前記屋根板は、水平方向において側端部同士を当接するように配置され、前記ジョイント板は各屋根板同士の前記当接部分の下面にL字状の立上り部分が屋根板の上端と係合するように配設され、前記釘は屋根板の上方両縁部に屋根板およびジョイント板を屋根面に固定するように打ち込まれ、前記両面接着テープは、前記各釘の上面を覆うように、釘に沿って水平に貼着するようにして屋根の水平方向における一列を構成し、この水平方向における一列を、屋根面の下方から上方にかけて、前列の両面接着テープ部分に、屋根板およびジョイント板の下方端が重合するように複数列設けることを特徴とするものである。
この構成により、各屋根板間の当接部から侵入する雨水が屋根面に到達することを防止するようにして、屋根板の三枚重ねを不用とすることにより屋根板枚数を減少させるとともに、従来の天然石からなる屋根板の三枚重ね部における厚み不均一を解消し、両面接着テープにより釘目をシールして防水性を向上させる一方、屋根板の亀裂等から生じる屋根板の落下を防止するという効果を発揮する。
しかし、特許文献1の板状の屋根材の天然石からなる屋根板の配設構造では、屋根材を敷設する際に、規定の働き長さ寸法を屋根上で測定し、測定箇所間を墨打ちし、屋根材の尻端部を墨に合わせて緊結材で留め付けるため、施工に手間が掛かったり、屋根材を留め付けた際の働き長さ寸法がばらつきやすく、防水性能が安定しないという課題があった。
本発明は、勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造に関するものであり、前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置する板状屋根材における屋根構造を提供する。
請求項1記載の本発明の板状屋根材における屋根構造は、勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造において、前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板は頭―尻方向で線状の止水凸部を有し、前記ジョイント固定部は前記止水凸部の外側に設けた外側平面部の頭側に設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント固定部は、前記外側平面部の両側の頭側に設けたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3までのいずれか記載の板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板は前記外側平面部の尻側にずれ止め穴を有し、段葺きの際に上段の前記板状本体の前記本体固定部から固定する前記固定緊結材が下段の前記ジョイント板の前記ずれ止め穴を貫通することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の板状屋根材における屋根構造において、前記働き長さ位置決め突部は前記ジョイント板の尻側に設けたジョイント水返し部と兼用し、前記本体働き長さ位置決め基準部は前記板状本体の尻端部とすることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の板状屋根材における屋根構造において、前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部の頭端部に設け、前記本体働き長さ位置決め基準部を前記板状本体の頭端部に設けたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の板状屋根材における屋根構造において、前記外側平面部の頭端部に設けた前記働き長さ位置決め突部の上端から前記外側平面部の上面側に延出した本体頭側押さえ部を設け、段葺きの際に上段の前記板状本体の頭側が前記本体頭側押さえ部の下方に差し込まれることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の板状屋根材における屋根構造において、前記板状本体の側端部下面にジョイント部重なり切り欠きを設け、前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部に設け、前記板状本体の前記ジョイント部重なり切り欠きの下面に突出した前記本体働き長さ位置決め基準部を設け、前記働き長さ位置決め突部が前記本体働き長さ位置決め基準部よりも頭側で前記本体働き長さ位置決め基準部と当接することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板に前記勾配ごとの位置に設けた前記ジョイント固定部を複数箇所設けたことを特徴とする。
本発明によれば、勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造において、前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置することが出来る。
本発明の板状屋根材は、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法を測定することなく、簡易でかつ正確に規定の働き長さ寸法で施工することが出来る。
前記板状屋根材における流れ方向の防水性は、流れ方向の重なり寸法が重要なファクターになるため、規定の働き長さ寸法で正確に施工することが製品本来の防水性能を発揮することに繋がる。
従来技術で規定の働き長さ寸法で正確に施工するためには、屋根上で働き長さ寸法を誤差なく測定し、測定した罫書き箇所を目印に桁方向に墨を打ち、その墨に合わせながらビス等の緊結材で留め付けるという煩雑な作業工程を行う必要があった。
しかし、本発明ではジョイント固定部の位置と働き長さ位置決め突部までの距離と本体固定部と本体働き長さ位置決め基準部までの距離を製品仕様に落とし込み、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせることで、屋根上での働き長さ寸法の測定や罫書き作業、墨打ち作業、墨に板状本体を位置決めする作業など、煩雑な作業工程を行わなくても確実でかつ簡単に規定の働き長さ寸法で施工出来る。
その結果、板状屋根材は、取り付けの施工性が向上し、かつ、ばらつきが少ない安定した防水性能を発揮することが出来る。
また、本発明ではジョイント板の取り付けと板状本体の取り付けを固定緊結材で同時に留め付けられるため、個別で固定する手間が削減出来、固定における施工性を向上させることが出来る。
従来技術におけるジョイント板の固定箇所はジョイント板の尻側だったのに対し、本発明ではジョイント板の固定箇所であるジョイント固定部をジョイント板の頭側に設け、ジョイント固定部を緊結材で屋根下地に固定しているので、台風などの強風でも頭側からの吹き上げ力に対する固定力が強く、ジョイント板を飛散させることなく屋根下地に固定することが出来る。
さらに、屋根端部に配置する屋根材形状をルール化することが出来るため、現場で屋根材を加工せずに、あらかじめ準備した規格化形状屋根材を陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に配置することが出来る。現場で屋根材の加工が無くなることで、施工が簡単になり、熟練した職人の技能が不要となり、施工現場における生産性が大幅に向上する。
屋根端部に施工する規格化形状屋根材は、前記板状屋根材をプレカット加工によって生産する場合、ジョイント板の無い状態の板状本体を切断加工するため切断がしやすく加工性が良くなる。
前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を勾配ごとに設けることで、板状本体の製品設計を変えることなく、勾配毎の位置にジョイント固定部を設けたジョイント板を用意するだけで、働き長さの水平投影寸法を働き幅寸法の整数比となるように働き長さ寸法を勾配毎に可変させることが出来る。
本発明の実施例による板状本体の製品図面 本発明の実施例によるジョイント板の製品図面 本発明の実施例による板状本体及びジョイント板の斜視図 本発明の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図 本発明の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び3寸勾配の施工断面図 本発明の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び5寸勾配の施工断面図 本発明の他の実施例によるジョイント板の製品図面 本発明の他の実施例によるジョイント板の製品図面 本発明の他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図 本発明の他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図 本発明の他の実施例による板状本体の製品図面 本発明の他の実施例によるジョイント板の製品図面 本発明の他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図 本発明の実施例による板状屋根材の寄棟切妻混合屋根での屋根伏せ図
本発明の第1の実施の形態における板状屋根材における屋根構造は、勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造において、前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置する事とするものである。
本実施の形態によれば、段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法を測定することなく、簡易でかつ正確に規定の働き長さ寸法で施工することが出来る。
前記板状屋根材における流れ方向の防水性は、流れ方向の重なり寸法が重要なファクターになるため、規定の働き長さ寸法で正確に施工することが製品本来の防水性能を発揮することに繋がる。
従来技術で規定の働き長さ寸法で正確に施工するためには、屋根上で働き長さ寸法を誤差なく測定し、測定した罫書き箇所を目印に桁方向に墨を打ち、その墨に合わせながらビス等の緊結材で留め付けるという煩雑な作業工程を行う必要があった。
しかし、本発明ではジョイント固定部の位置と働き長さ位置決め突部までの距離と本体固定部と本体働き長さ位置決め基準部までの距離を製品仕様に落とし込み、前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせることで、屋根上での働き長さ寸法の測定や罫書き作業、墨打ち作業、墨に板状本体を位置決めする作業など、煩雑な作業工程を行わなくても確実でかつ簡単に規定の働き長さ寸法で施工出来る。
その結果、板状屋根材は、取り付けの施工性が向上し、かつ、ばらつきが少ない安定した防水性能を発揮することが出来る。
また、本発明ではジョイント板の取り付けと板状本体の取り付けを固定緊結材で同時に留め付けられるため、個別で固定する手間が削減出来、固定における施工性を向上させることが出来る。
従来技術におけるジョイント板の固定箇所はジョイント板の尻側だったのに対し、本発明ではジョイント板の固定箇所であるジョイント固定部をジョイント板の頭側に設け、ジョイント固定部を緊結材で屋根下地に固定しているので、台風などの強風でも頭側からの吹き上げ力に対する固定力が強く、ジョイント板を飛散させることなく屋根下地に固定することが出来る。
さらに、屋根端部に配置する屋根材形状をルール化することが出来るため、現場で屋根材を加工せずに、あらかじめ準備した規格化形状屋根材を陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に配置することが出来る。現場で屋根材の加工が無くなることで、施工が簡単になり、熟練した職人の技能が不要となり、施工現場における生産性が大幅に向上する。
屋根端部に施工する規格化形状屋根材は、前記板状屋根材をプレカット加工によって生産する場合、ジョイント板の無い状態の板状本体を切断加工するため切断がしやすく加工性が良くなる。
前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を勾配ごとに設けることで、板状本体の製品設計を変えることなく、勾配毎の位置にジョイント固定部を設けたジョイント板を用意するだけで、働き長さの水平投影寸法を働き幅寸法の整数比となるように働き長さ寸法を勾配毎に可変させることが出来る。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板は頭―尻方向で線状の止水凸部を有し、前記ジョイント固定部は前記止水凸部の外側に設けた外側平面部の頭側に設けたものである。
本実施の形態によれば、屋根へ板状屋根材を施工した際に、板状本体の側端部を当接させた部分から入った雨水を側端部の当接部の下方に配置したジョイント板で受け、ジョイント板上で桁方向に広がる雨水を頭―尻方向で線状の止水凸部で止めることでジョイント固定部への雨水の浸入を防ぐことが出来る。
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント固定部は、前記外側平面部の両側の頭側に設けたものである。
本実施の形態によれば、ジョイント固定部を前記外側平面部の両側の頭側に設けることで、屋根の流れ方向に対し平行でかつ、板状本体の桁方向に対し直交してジョイント板を固定出来るので、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めした際に、下段の板状本体と上段の板状本体の平行度のずれを抑えることが出来る。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれか実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板は前記外側平面部の尻側にずれ止め穴を有し、段葺きの際に上段の前記板状本体の前記本体固定部から固定する前記固定緊結材が下段の前記ジョイント板の前記ずれ止め穴を貫通するものである。
本実施の形態によれば、本体固定部を固定する固定緊結材がジョイント板に設けたずれ止め穴に貫通して屋根下地材に固定されるため、施工後のジョイント板のずれが無くなり、ジョイント板の流れ方向における平行度のずれが抑えられ、段葺きにおける板状本体の平行度のずれを抑えることが出来る。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記働き長さ位置決め突部は前記ジョイント板の尻側に設けたジョイント水返し部と兼用し、前記本体働き長さ位置決め基準部は前記板状本体の尻端部とするものである。
本実施の形態によれば、前記尻端部をジョイント水返し部に当て止めすることで測定や墨打ちなどの作業を行わずに規定の働き長さ寸法で施工することが出来る。
また、施工の際に働き長さ位置決め突部のジョイント水返し部も本体働き長さ位置決め基準部の尻端部も流れ方向の重なり部に位置するため表面に露出せず、意匠性に優れている。
さらに、働き長さ位置決め突部をジョイント水返し部で兼用することで防水性能だけでなく施工性能にも寄与することが出来る。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部の頭端部に設け、前記本体働き長さ位置決め基準部を前記板状本体の頭端部に設けたものである。
本実施の形態によれば、頭端部に設けた働き長さ位置決め突部に、勾配により掛かる重力によって板状本体の頭端部に設けた本体働き長さ位置決め基準部が当て止まり、位置決め作業がしやすい。
また、固定緊結材による固定作業では板状本体へ勾配により掛かる重力により一定の荷重が当て止め箇所に掛かっているため、ずれにくく正確に固定できる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記外側平面部の頭端部に設けた前記働き長さ位置決め突部の上端から前記外側平面部の上面側に延出した本体頭側押さえ部を設け、段葺きの際に上段の前記板状本体の頭側が前記本体頭側押さえ部の下方に差し込まれるものである。
本実施の形態によれば、台風などの暴風により屋根面に負圧が発生し、板状本体が頭側から浮き上がろうとしても本体頭側押さえ部により板状本体の頭端部上面を押さえることで板状本体の浮き上がりを抑制することが出来る。
台風などの暴風時においても屋根材を飛散させることなく、耐風性能を向上させることが出来る。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記板状本体の側端部下面にジョイント部重なり切り欠きを設け、前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部に設け、前記板状本体の前記ジョイント部重なり切り欠きの下面に突出した前記本体働き長さ位置決め基準部を設け、前記働き長さ位置決め突部が前記本体働き長さ位置決め基準部よりも頭側で前記本体働き長さ位置決め基準部と当接するものである。
本実施の形態によれば、外側平面部に設けた働き長さ位置決め突部に、勾配により掛かる重力によって板状本体のジョイント部重なり切り欠きの下面に突出した本体働き長さ位置決め基準部が当て止まり、位置決め作業がしやすい。
また、働き長さ位置決め突部は板状本体の下面に隠れるため意匠性に優れている。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第8のいずれかの実施の形態による板状屋根材における屋根構造において、前記ジョイント板に前記勾配ごとの位置に設けた前記ジョイント固定部を複数箇所設けたものである。
本実施の形態によれば、ジョイント板に勾配ごとの位置に設けたジョイント固定部を複数箇所設けることで、1種類のジョイント板で複数の勾配に対応することが出来る。
以下本発明の実施例による板状屋根材1について説明する。
図1は実施例による板状本体3の製品図面である。
図1は板状本体3の製品図面で投影法による6面図である。
図1は勾配27を有する建物の屋根2に複数段設置する板状屋根材1を構成する部材の一つの板状本体3であり、前記板状本体3には尻側7に本体固定部12を設けている。
実施例では、尻部第1水切り15と尻部第2水切り16の間に4つの本体固定部12を設けている。
働き長さの水平投影寸法Lhが屋根2の勾配27が変わっても一定になるよう、勾配27ごとに働き長さ寸法Lの設定がされる。
図1では、3寸勾配対応の働き長さ寸法L1と5寸勾配対応の働き長さ寸法L2を記載している。
図1の製品における製品設計モジュールは尺モジュールであり、建物の設計単位寸法Pも尺モジュールであり、1P=910mmである。
働き長さの水平投影寸法Lhは、1/4Pの227.5mmであり、働き幅寸法Wは1/2Pの455mmである。
全長さ寸法LAは305mmである。
3寸勾配対応の働き長さ寸法L1は、働き長さの水平投影寸法Lhに3寸勾配の勾配伸び率の1.044を掛けて算出する。
同様に5寸勾配対応の働き長さ寸法L2は、働き長さの水平投影寸法Lhに5寸勾配の勾配伸び率の1.118を掛けて算出する。
実施例では、3寸勾配対応の働き長さ寸法L1は237.5mm、5寸勾配対応の働き長さ寸法L2は254.3mmとなる。
板状本体3を固定する本体固定部12から働き長さ寸法Lの尻側7までの距離を本体固定縦重なり寸法Rとし、実施例の3寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R1は42.2mm、5寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R2は25.3mmとなる。
頭側8の下面10には、頭側第1水切り17と頭側第2水切り18を設ける。
尻部第1水切り15、尻部第2水切り16、頭側第1水切り17、頭側第2水切り18は段葺きした際の板状本体3の縦重なり箇所で毛細管現象により雨水が上がるのを防ぐためのものである。
側端部9の下面10にはジョイント部重なり切り欠き31を設け、ジョイント板4と葺き合わせた際にジョイント板4の止水凸部22が板状本体3の下面10と干渉しないように切り欠いている。
実施例の板状本体3の厚さは6mmであり、ジョイント部重なり切り欠き31の切り欠き高さは1.5mmである。
図2は実施例によるジョイント板4の製品図面であり、投影法による3面図である。
図2は勾配27を有する建物の屋根2に複数段設置する板状屋根材1を構成する部材の一つのジョイント板4であり、ジョイント板4には頭側8にジョイント固定部19を有し、前記ジョイント板4の尻端部13には上面側に突出した働き長さ位置決め突部20を有している。
この働き長さ位置決め突部20はジョイント水返し部30を兼ねている。
ジョイント水返し部30は、板状本体3の厚みよりも0.5mm低い5.5mmとしている。
ジョイント板4は頭―尻方向で線状の止水凸部22を有し、前記ジョイント固定部19は前記止水凸部22の外側に設けた外側平面部23の頭側8に設けている。
尻側7には、ずれ止め穴24を設けている。
ジョイント固定部19は、前記外側平面部23の両側の頭側8に複数個を設けている。
実施例では、ジョイント固定部19、止水凸部22、外側平面部23、ずれ止め穴24などは、ジョイント板4の中心から線対称で両側に配置されている。
ジョイント固定部19は、横長の穴形状であり板状本体3の本体固定部12と共打ちする際に、横方向で穴位置が多少ずれても固定出来るようになっている。
実施例のジョイント固定部19は、片側3個、両側6個設けていて、3種類の勾配27に対応出来るようになっている。
ジョイント固定部19の中心から働き長さ位置決め突部20までの距離がジョイント板4の働き長さ寸法Lとなる。
尻側8のジョイント固定部19は勾配27が3寸勾配の際に使用し、3寸勾配対応の働き長さ寸法LJ1は262.8mmである。
板状本体3の全長さ寸法LAの305mmから本体固定縦重なり寸法R1の42.2mmを引いた寸法がジョイント板4の働き長さ寸法LJ1という関係となる。
頭側7のジョイント固定部19は勾配27が5寸勾配の際に使用し、5寸勾配対応の働き長さ寸法LJ2は279.7mmである。
板状本体3の全長さ寸法LAの305mmから本体固定縦重なり寸法R2の25.3mmを引いた寸法がジョイント板4の働き長さ寸法LJ2という関係となる。
働き長さ位置決め突部20とジョイント水返し部30を兼ねる実施例では、ジョイント板4の全長さ寸法LAJは295mmであり、板状本体3の全長さ寸法LAよりも10mm短く、葺き合わせた際に板状本体3の頭端部14よりもジョイント板4の頭端部14は10mmセットバックした位置関係となる。
頭-尻方向で線状に設けた止水凸部22は、実施例ではプレス成型により1.4mmの高さで凸状に一体成型した止水凸部22としているが、別体でゴム系やエラストマー系の止水材を取り付けた止水凸部22としても良い。
発泡させたEPDMゴムの止水材を用いると葺き合わせ時に圧縮して板状本体3の裏面と密着するので止水性に優れる。
また、プレス成形工程の前後でホットメルト接着剤により止水凸部22を取り付けても良い。
止水凸部22の間の平面部の寸法はジョイント板働き幅寸法WJとし、板状本体3の側端部9間に侵入した雨水を排出する性能を発揮する。実施例では54mmとしている。
ジョイント板働き幅寸法WJの中央には板状本体3を葺き合わせる際の目印になるようにプレス成型で線を入れている。
実施例のジョイント板全幅寸法WAJは86mmである。
図3は実施例による板状本体3及びジョイント板4の斜視図である
図3(a)は板状本体3の斜視図であり、手前が頭側8、奥が尻側7である。
図3(a)の板状本体3は、図1の実施例と同じ形状である。
図3(b)はジョイント板4の斜視図であり、手前が頭側8、奥が尻側7である。
図3(b)のジョイント板4は、図2の実施例と同じ形状である。
実施例のジョイント板4の材質は、厚さ0.4mmの溶融55%アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板を想定している。
図4は実施例による板状屋根材1の屋根伏せ図である。
図4(a)は板状本体3とジョイント板4の葺き合わせを表している。
桁方向5に対しては、左右の板状本体3の側端部9を当接するように配置する。
流れ方向6に対しては、下段の板状本体3の尻側7に上段の前記板状本体3の頭側8を重ねて配置する。
ジョイント板4は、板状本体3の側端部9の当接部の下方に設け、当接部から浸入した雨水をジョイント板4で受け下段の板状本体3上に排水する。
ジョイント板4のジョイント固定部19を板状本体3の本体固定部12の上に位置を合わせ、ジョイント固定部19と本体固定部12を固定緊結材25で同時に屋根下地26へ共打ちにより緊結し、板状本体3とジョイント板4を板状屋根材1として一体化する。
実施例では、板状本体3の尻側7に設けた4箇所の本体固定部12のうち中央2箇所にジョイント板4の外側平面部23の頭側8の両側に設けたジョイント固定部19を2箇所重ね合わせ、固定緊結材25で屋根下地26に緊結固定する。
ジョイント板4の中央線と上段に施工する板状本体3の側端部を合わせて配置することで板状本体3は上下段で桁方向5に板状本体3の半枚分ずれた千鳥葺きとなる。
板状本体3の尻側7に設けた4箇所の本体固定部12のうち両サイドの2箇所は本体固定部12に固定緊結材25を固定し、この固定緊結材25はジョイント板4の外側平面部23の尻側7に設けたずれ止め穴24を貫通する。
本体固定部12を固定する固定緊結材25がジョイント板4のずれ止め穴24を貫通することでジョイント板4の板状本体3に対する位置ずれを補正し、板状屋根材1を正確に屋根2へ固定することが出来る。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の尻端部13を立ち上げたジョイント水返し部30とし、働き長さ位置決め機能と水返し機能を兼用している。
段葺きの際には、下段の板状本体3に固定したジョイント板4の働き長さ位置決め突部20に上段の板状本体3の尻端部13を当て止めする。
実施例では板状本体3の尻端部13が本体働き長さ位置決め基準部21としている。
尻端部13をジョイント水返し部30に当て止めすることで、規定の働き長さ寸法Lを決定する事が出来る。
ジョイント板4に片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19を設けているが、図4では最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いることで勾配27に合わせた働き長さ寸法Lを決定し板状屋根材1を固定することが出来る。
図4(b)は板状本体3とジョイント板4の葺き合わせにおける割付寸法を表している水平投影図である。
また、板状本体3の側端部9の当接部下方に設けたジョイント板4を点線で図示し、板状本体3とジョイント板4の位置関係を図示している。
実施例の板状本体3の働き幅寸法Wは建物の設計単位寸法Pの1/2である455mmであり、板状本体3が桁方向5に2列で1Pの910mmとなる。
板状本体3の働き長さの水平投影寸法Lhは建物の設計単位寸法Pの1/4である227.5mmであり、板状本体3が流れ方向6に2段で0.5Pの455mmとなる。
建物の設計単位寸法Pと板状本体3の働き幅寸法Wが2:1の整数比の関係であり、建物の設計単位寸法Pと板状本体3の働き長さの水平投影寸法Lhが4:1の整数比の関係であり、かつ、働き幅寸法Wと働き長さの水平投影寸法Lhが2:1の整数比の関係となっている。
屋根2の右端の屋根端部28はケラバ部を表しており、図の一段目には板状本体3の働き幅寸法Wの半分の働き幅寸法であり、かつ、働き長さの水平投影寸法Lhである227.5mmの働き幅である規格化形状屋根材29を配置している。
桁方向5、流れ方向6ともに建物の設計単位寸法Pと板状屋根材1の働き幅寸法W及び働き長さの水平投影寸法Lhが整数比の関係にあり、桁方向で働き長さの水平投影寸法Lh分だけずらした配置にすることで、全ての屋根端部28において規格化形状屋根材29を配置することが出来る。
図5は実施例による板状屋根材1の屋根伏せ図及び3寸勾配の施工断面図である。
図5(a)は板状屋根材1の屋根伏せ図である。
屋根端部28はケラバ部であり、屋根端部28には板状屋根材1と規格化形状屋根材29が1段毎に交互に配置される。
ジョイント板4には片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19に対し、最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いることで3寸勾配のときに働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmで板状屋根材1を屋根2に配置することが出来る。
図中にA-A断面の断面指示が記載されており、図5(b)の流れ方向6のA-A断面図の断面箇所を示している。
図5(b)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図である。
流れ方向6の働き長さ寸法Lは237.5mmであり、働き長さの水平投影寸法Lhの227.5mmに3寸勾配の勾配伸び率1.044を掛けることで3寸勾配のときの働き長さ寸法L1の237.5mmを算出することができる。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の尻端部13を立ち上げたジョイント水返し部30であり、働き長さ位置決め機能と水返し機能を兼用している。
屋根下地26に固定緊結材25で固定したジョイント板4のジョイント水返し部30に上段の板状本体3の尻端部13を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法Lを測定しなくても3寸勾配対応の働き長さ寸法L1である237.5mmを決定し、板状屋根材1を屋根2に固定する事が出来る。
図5(c)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図において、ジョイント板4と板状本体3を屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定している箇所と働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21を当て止めにより位置決めしている箇所が分かりやすいように図5(b)を拡大した施工断面図である。
働き長さ位置決め突部20はジョイント水返し部30であり、本体働き長さ位置決め基準部21は尻端部13である。
図6は実施例による板状屋根材1の屋根伏せ図及び5寸勾配の施工断面図である。
図6(a)は板状屋根材1の屋根伏せ図である。
屋根端部28はケラバ部であり、屋根端部28には板状屋根材1と規格化形状屋根材29が1段毎に交互に配置される。
ジョイント板4には片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19に対し、最も頭側6に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も頭側6に設けたジョイント固定部19を用いることで5寸勾配のときに働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmで屋根2に板状屋根材1を配置することが出来る。
図中にA-A断面の断面指示が記載されており、図6(b)の流れ方向6のA-A断面図の断面箇所を示している。
図6(b)は勾配27が5寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図である。
流れ方向6の働き長さ寸法Lは254.3mmであり、働き長さの水平投影寸法Lhの227.5mmに5寸勾配の勾配伸び率1.118を掛けることで5寸勾配のときの働き長さ寸法L1の254.3mmを算出することができる。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の尻端部13を立ち上げたジョイント水返し部30であり、働き長さ位置決め機能と水返し機能を兼用している。
屋根下地26に固定緊結材25で固定したジョイント板4のジョイント水返し部30に上段の板状本体3の尻端部13を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法Lを測定しなくても5寸勾配対応の働き長さ寸法L1である254.3mmを決定し、屋根2に板状屋根材1を配置する事が出来る。
図7は他の実施例によるジョイント板4の製品図面である。
図7はジョイント板4の製品図面で投影法による3面図である。
図7の製品は勾配27を有する建物の屋根2に複数段設置する板状屋根材1を構成する部材の一つのジョイント板4であり、ジョイント板4には頭側8にジョイント固定部19を設け、ジョイント板4の外側平面部23の頭端部14に上面側へ突出した働き長さ位置決め突部20を設けている。
実施例では、働き長さ位置決め突部20は6mmの高さとし、外側平面部23の頭端部14から垂直に突出している。
ジョイント水返し部30は、板状本体3の厚みよりも0.5mm低い5.5mmとしている。
ジョイント板4は頭―尻方向で線状の止水凸部22を有し、前記ジョイント固定部19は前記止水凸部22の外側に設けた外側平面部23の頭側8に設けている。
尻側7にはずれ止め穴24を設けている。
ジョイント固定部19は、前記外側平面部23の両側の頭側8に複数個を設けている。
実施例では、ジョイント固定部19、止水凸部22、外側平面部23、ずれ止め穴24などは、ジョイント板4の中心から線対称で両側に配置されている。
ジョイント固定部19は、横長の穴形状であり板状本体3の本体固定部12と共打ちする際に、横方向で穴位置が多少ずれても固定出来るようになっている。
実施例のジョイント固定部19は、片側3個、両側6個設けていて、3種類の勾配27に対応出来るようになっている。
ジョイント固定部19の中心から働き長さ位置決め突部20までの距離が本体固定縦重なり寸法となる。
尻側8のジョイント固定部19は勾配27が3寸勾配の際に使用し、3寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R1は42.2mmである。
3寸勾配の際の板状本体3の本体固定縦重なり寸法R1と同寸法になる。
頭側7のジョイント固定部19は勾配27が5寸勾配の際に使用し、5寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R2は25.3mmである。
5寸勾配の際の板状本体3の本体固定縦重なり寸法R2と同寸法になる。
働き長さ位置決め突部20が外側平面部23の頭端部14に設ける実施例では、ジョイント板4の全長さ寸法LAJは315mmであり、板状本体3の全長さ寸法LAよりも10mm長く、葺き合わせた際に板状本体3の尻端部13よりもジョイント板4のジョイント水返し部30は10mm離れた位置関係となる。
頭-尻方向で線状に設けた止水凸部22は、実施例ではプレス成型により1.4mmの高さの凸状の水返しとしているが、ゴム系やエラストマー系の止水材を取り付けても良い。
発泡させたEPDMゴムの止水材などは、葺き合わせ時に圧縮して板状本体3の裏面と密着するので止水性に優れる。
図8は他の実施例によるジョイント板4の製品図面である。
図8はジョイント板4の製品図面で投影法による3面図である。
図8の製品は勾配27を有する建物の屋根2に複数段設置する板状屋根材1を構成する1部材のジョイント板4であり、ジョイント板4には頭側8にジョイント固定部19を設け、ジョイント板4の外側平面部23の頭端部14に上面側へ突出した働き長さ位置決め突部20を設け、働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出した本体頭押さえ部32を設けている。
実施例では、働き長さ位置決め突部20は6.6mmの高さとし、外側平面部23の頭端部14から垂直に突出している。
働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出する本体頭押さえ部32は、外側平面部23とほぼ平行の角度で延出する。
段葺きの際に上段の板状本体3の頭側8が本体頭側押さえ部32の下方に差し込まれるため、本体頭押さえ部32はやや広がっている方が板状本体3を差し込みやすいが、あまり広がりすぎると板状本体3の頭端部14を押さえる力が弱まってしまう。
ジョイント水返し部30は、板状本体3の厚みよりも0.5mm低い5.5mmとしている。
ジョイント板4は頭―尻方向で線状の止水凸部22を有し、前記ジョイント固定部19は前記止水凸部22の外側に設けた外側平面部23の頭側8に設けている。
尻側7には、ずれ止め穴24を設けている。
ジョイント固定部19は、前記外側平面部23の両側の頭側8に複数個を設けている。
実施例では、ジョイント固定部19、止水凸部22、外側平面部23、ずれ止め穴24などは、ジョイント板4の中心から線対称で両側に配置されている。
ジョイント固定部19は、横長の穴形状であり板状本体3の本体固定部12と共打ちする際に、横方向で穴位置が多少ずれても固定出来るようになっている。
実施例のジョイント固定部19は、片側3個、両側6個設けていて、3種類の勾配27に対応出来るようになっている。
ジョイント固定部19の中心から働き長さ位置決め突部20までの距離が本体固定縦重なり寸法となる。
尻側8のジョイント固定部19は勾配27が3寸勾配の際に使用し、3寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R1は42.2mmである。
3寸勾配の際の板状本体3の本体固定縦重なり寸法R1と同寸法になる。
頭側7のジョイント固定部19は勾配27が5寸勾配の際に使用し、5寸勾配対応の本体固定縦重なり寸法R2は25.3mmである。
5寸勾配の際の板状本体3の本体固定縦重なり寸法R2と同寸法になる。
働き長さ位置決め突部20が外側平面部23の頭端部14に設ける実施例では、ジョイント板4の全長さ寸法LAJは315mmであり、板状本体3の全長さ寸法LAよりも10mm長く、葺き合わせた際に板状本体3の尻端部13よりもジョイント板4のジョイント水返し部30は10mm離れた位置関係となる。
頭-尻方向で線状に設けた止水凸部22は、実施例ではプレス成型により1.4mmの高さの凸状の水返しとしているが、ゴム系やエラストマー系の止水材を取り付けても良い。
発泡させたEPDMゴムの止水材などは、葺き合わせ時に圧縮して板状本体3の裏面と密着するので止水性に優れる。
図9は他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図である。
図9(a)は板状屋根材1の屋根伏せ図である。
屋根端部28はケラバ部であり、屋根端部28には板状屋根材1と規格化形状屋根材29が1段毎に交互に配置される。
ジョイント板4には片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19に対し、最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いることで3寸勾配のときに働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmで板状屋根材1を配置することが出来る。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に設け、頭端部14より垂直に立ち上げている。
本体働き長さ位置決め基準部21は板状本体3の頭端部14である。
板状本体3の中央に設けた2箇所の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
板状本体3の中央に取り付けたジョイント板4の働き長さ位置決め突部20は、千鳥葺きで葺かれる上段の板状本体3の頭端部14の両サイド側を当て止めして板状本体3を正確に配置する。
ジョイント板全長さ寸法LAJは板状本体3の全長さ寸法LAより長く、働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21を当て止めして板状本体3を配置した時には、板状本体3の尻端部13とジョイント水返し部30には隙間が出来る。
図中にA-A断面の断面指示が記載されており、図9(b)の流れ方向6のA-A断面図の断面箇所を示している。
図9(b)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図である。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に設け、頭端部14より垂直に立ち上げている。
本体働き長さ位置決め基準部21は板状本体3の頭端部14である。
板状本体3の中央に設けた2箇所の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
屋根下地26に固定緊結材25で固定したジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に垂直に立ち上げた働き長さ位置決め突部20に上段の板状本体3の頭端部14を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法Lを測定しなくても3寸勾配対応の働き長さ寸法L1を決定して板状屋根材1を屋根2に固定する事が出来る。
本体働き長さ位置決め基準部21は板状本体3の頭端部14である。
働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21を当て止めして板状本体3を配置した時には、板状本体3の尻端部13とジョイント水返し部30には隙間が出来る。
図9(c)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図において、図9(b)の要部を拡大した施工断面図である。
ジョイント板4のジョイント固定部19と板状本体3の本体固定部12を屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定している箇所と働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21である頭端部14を当て止めにより位置決めしている。
勾配27によって板状本体3には軒先側へ重力が掛かり、ジョイント板4の外側平面部23の頭端部14に設けた働き長さ位置決め突部20に板状本体3の頭端部14を当て止めしやすいというメリットがある。
また、固定緊結材25による固定作業においても重力により一定の荷重が板状本体3に掛かっているため、板状本体3はずれにくいというメリットもある。
しかし、ジョイント板4に設けた働き長さ位置決め突部20が板状本体3の外側に露出するため、外観的なデメリットもある。
図10は他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図である。
図10(a)は板状屋根材1の屋根伏せ図である。
屋根端部28はケラバ部であり、屋根端部28には板状屋根材1と規格化形状屋根材29が1段毎に交互に配置される。
ジョイント板4には片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19に対し、最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いることで3寸勾配のときに働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmで板状屋根材1を配置することが出来る。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に設け、外側平面部23の頭端部14より垂直に立ち上げている。
働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出した本体頭側押さえ部32を設ける。
段葺きの際には、上段の板状本体3の頭側8が前記本体頭側押さえ部32の下方に差し込まれ、板状本体3の頭端部14とジョイント板4の働き長さ位置決め突部20が当接することで働き長さ寸法Lが決定される。
本体働き長さ位置決め基準部21は板状本体3の頭端部14である。
板状本体3の中央に設けた2箇所の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
板状本体3の中央に取り付けたジョイント板4の働き長さ位置決め突部20は、千鳥葺きで葺かれる上段の板状本体3の頭端部14の両サイド側を当て止めして板状本体3を正確に配置する。
ジョイント板全長さ寸法LAJは板状本体3の全長さ寸法LAより長く、働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21を当て止めして板状本体3を配置した時には、板状本体3の尻端部13とジョイント水返し部30には隙間が出来る。
図中にA-A断面の断面指示が記載されており、図10(b)の流れ方向6のA-A断面図の断面箇所を示している。
図10(b)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図である。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に設け、外側平面部23の頭端部14より垂直に立ち上げている。
働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出した本体頭側押さえ部32を設ける。
段葺きの際には、上段の板状本体3の頭側8が前記本体頭側押さえ部32の下方に差し込まれ、板状本体3の頭端部14とジョイント板4の働き長さ位置決め突部20が当接することで働き長さ寸法Lが決定される。
本体働き長さ位置決め基準部21は板状本体3の頭端部14である。
板状本体3の中央に設けた2箇所の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
屋根下地26に固定緊結材25で固定したジョイント板4の両側の外側平面部23の頭端部14に垂直に立ち上げた働き長さ位置決め突部20に上段の板状本体3の頭端部14を当て止めすることで、屋根上で働き長さ寸法Lを測定しなくても3寸勾配対応の働き長さ寸法L1が決定され板状屋根材1を屋根2に固定する事が出来る。
働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21を当て止めして板状本体3を配置した時には、ジョイント板全長さ寸法LAJが板状本体3の全長さ寸法LAより長いため、板状本体3の尻端部13とジョイント板4のジョイント水返し部30には隙間が出来る。
図10(c)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図において、図10(b)の要部を拡大した施工断面図である。
ジョイント板4のジョイント固定部19と板状本体3の本体固定部12を屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定している箇所と働き長さ位置決め突部20に本体働き長さ位置決め基準部21である頭端部14を当て止めにより位置決めしている。
ジョイント板4には頭側8にジョイント固定部19を設け、ジョイント板4の外側平面部23の頭端部14に上面側へ突出した働き長さ位置決め突部20を設け、さらに働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出させた本体頭押さえ部32を設ける。
働き長さ位置決め突部20の上端から外側平面部23の上面側に延出する本体頭押さえ部32は、外側平面部23と平行からやや上向き加減の鈍角で延出する。
段葺きの際に上段の板状本体3の頭側8が本体頭側押さえ部32の下方に差し込まれるため、本体頭押さえ部32はやや上向きで広がっている方が板状本体3を差し込みやすい。
しかし、あまり広がりすぎると板状本体3の頭端部14を押さえる力が弱まってしまうというデメリットが発生する。
勾配27によって板状本体3には軒先側へ重力が掛かり、ジョイント板4の外側平面部23の頭端部14に設けた働き長さ位置決め突部20に板状本体3の頭端部14を当て止めしやすいというメリットがある。
また、固定緊結材25による固定作業においても重力により一定の荷重が板状本体3に掛かっているため、板状本体3はずれにくいというメリットもある。
しかし、ジョイント板4に設けた働き長さ位置決め突部20が板状本体3の外側に露出するため、外観的なデメリットもある。
図11は他の実施例による板状本体3の製品図面であり、投影法による6面図である。
図11の製品は図1の製品と基本的には同じだが、板状本体3の下面10に本体働き長さ位置決め基準部21を設けている所だけが異なる。
よって、図1に記載の製品の実施例は省略し、板状本体3の下面10に設けた本体働き長さ位置決め基準部21の箇所だけを記載する。
本体働き長さ位置決め基準部21は、板状本体3のジョイント部重なり切り欠き31の下面10に設ける。
実施例ではジョイント部重なり切り欠き31の下面10は、板状本体3の下面から1.5mmを切り欠いたレベルになっている。
本体働き長さ位置決め基準部21は、ジョイント部重なり切り欠き31から板状本体3の下面レベルまで突出させ、突出させた頭側8を本体働き長さ位置決め基準部21とする。
実施例では、本体働き長さ位置決め基準部21を設ける位置は本体固定部12の中心から210mmの位置とする。
図12は他の実施例によるジョイント板4の製品図面であり、投影法による3面図である。
図12の製品は勾配27を有する建物の屋根2に複数段設置する板状屋根材1を構成する1部材のジョイント板4であり、ジョイント板4には頭側8にジョイント固定部19を設け、ジョイント板4の外側平面部23に上面側へ突出した働き長さ位置決め突部20を設けている。
実施例では、働き長さ位置決め突部20は1.4mmの高さとし、外側平面部23の側端で、かつ、ずれ止め穴24の中心から210mmの位置に働き長さ位置決め突部20を設ける。
ジョイント板4は頭―尻方向で線状の止水凸部22を有し、前記ジョイント固定部19は前記止水凸部22の外側に設けた外側平面部23の頭側8に設けている。
ジョイント固定部19は、前記外側平面部23の両側の頭側8に複数個を設けている。
実施例では、ジョイント固定部19、止水凸部22、外側平面部23、ずれ止め穴24などは、ジョイント板4の中心から線対称で両側に配置されている。
ジョイント固定部19は、横長の穴形状であり板状本体3の本体固定部12と共打ちする際に、横方向で穴位置が多少ずれても固定出来るようになっている。
実施例のジョイント固定部19は、片側3個、両側6個設けていて、3種類の勾配27に対応出来るようになっている。
実施例では、ジョイント板4の全長さ寸法LAJは305mmであり、板状本体3の全長さ寸法LAと同じである。
ジョイント板4の頭端部14は葺き合わせた際に板状本体3の頭端部14よりも10mm控えた位置になるため、板状本体3の尻端部13よりもジョイント板4のジョイント水返し部30は10mm離れた位置関係となる。
頭-尻方向で線状に設けた止水凸部22は、実施例ではプレス成型により1.4mmの高さの凸状の水返しとしているが、ゴム系やエラストマー系の止水材を取り付けても良い。
発泡させたEPDMゴムの止水材などは、葺き合わせ時に圧縮して板状本体3の裏面と密着するので止水性に優れる。
図13は他の実施例による板状屋根材の屋根伏せ図及び施工断面図である。
図13(a)は板状屋根材1の屋根伏せ図である。
屋根端部28はケラバ部であり、屋根端部28には板状屋根材1と規格化形状屋根材29が1段毎に交互に配置される。
ジョイント板4には片側3箇所、両側6箇所のジョイント固定部19に対し、最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いて固定緊結材25で固定している。
最も尻側7に設けたジョイント固定部19を用いることで3寸勾配のときに働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmで板状屋根材1を配置することが出来る。
ジョイント板4の外側平面部23に上面側へ突出した働き長さ位置決め突部20を設けている。
段葺きの際には、ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20に上段の板状本体3の下面10に設けた本体働き長さ位置決め基準部21が当て止めされて、働き長さ寸法Lが決定される。
板状本体3の下面10に本体働き長さ位置決め基準部21設けた板状本体3の形状は、図11に記載の板状本体3である。
板状本体3の中央に設けた2箇所の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
ジョイント板4の頭端部14は葺き合わせた際に板状本体3の頭端部14よりも10mm控えた位置になるため、板状本体3の尻端部13よりもジョイント板4のジョイント水返し部30は10mm離れた位置関係となる。
図中にA-A断面の断面指示が記載されており、図13(b)の流れ方向6のA-A断面図の断面箇所を示している。
図13(b)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図である。
ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20はジョイント板4の両側の外側平面部23の中央側端に設けている。
段葺きの際には、ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20が上段の板状本体3の下面10に設けた本体働き長さ位置決め基準部21を頭側8で当接し、働き長さ寸法Lが決定される。
板状本体3の下面10に本体働き長さ位置決め基準部21設けた板状本体3の形状は、図11に記載の板状本体3である。
本体働き長さ位置決め基準部21は、板状本体3のジョイント部重なり切り欠き31の下面10に設ける。
板状本体3の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
ジョイント板4の頭端部14は葺き合わせた際に板状本体3の頭端部14よりも10mm控えた位置になるため、板状本体3の尻端部13よりもジョイント板4のジョイント水返し部30は10mm離れた位置関係となる。
図13(c)は勾配27が3寸勾配の際の流れ方向6の施工断面図において、図13(b)の要部を拡大した施工断面図である。
段葺きの際には、ジョイント板4の働き長さ位置決め突部20が上段の板状本体3の下面10に設けた本体働き長さ位置決め基準部21を頭側8で当接し、働き長さ寸法Lが決定される。
板状本体3の本体固定部12にジョイント板4のジョイント固定部19を重ね、屋根下地26に固定緊結材25で共打ちにより固定する。
ジョイント板4の外側平面部23に設けた働き長さ位置決め突部20が板状本体3の下面10に設けた本体働き長さ位置決め基準部21を頭側8で当接する際に、勾配27によって板状本体3には軒先側へ重力が掛かるので位置決めがしやすいというメリットがある。
また、固定緊結材25による固定作業においても重力により一定の荷重が板状本体3に掛かっているため、板状本体3はずれにくいというメリットもある。
図14は実施例による板状屋根材の寄棟切妻混合屋根での屋根伏せ図である。
屋根2は、5つの屋根面を有する棟違い屋根であり、水平投影図ではL字型の屋根形状である。
設計単位寸法Pは、尺モジュールであり、1Pが910mmである。
軒の出33は455mm、破風の出34も455mmであり、設計単位寸法Pで表すと0.5Pとなる。
板状屋根材1の働き幅寸法Wは455mm、働き長さの水平投影寸法Lhは227.5mmであり、設計単位寸法Pで表すと0.5Pと0.25Pとなる。
屋根2には多くの屋根端部28を有しており、2本の陸棟部35、4本の隅棟部36、左右のケラバ部37、1本の谷部39といった屋根端部28を有している。
また、陸棟部35と2本の隅棟部36が交差する屋根端部28の三又部38、陸棟部35と隅棟部36と谷部39が交差する屋根端部28の寄棟棟違い部40を有している。
棟違い部は切妻屋根と寄棟屋根で異なった形状の規格化形状屋根材29を有する。
本実施例での棟違い部は寄棟棟違い部40である。
陸棟部35に配置される規格化形状屋根材29は陸棟規格化形状屋根材43であり、板状本体3の尻側7の縦重なり部分が切断された形状である。
全ての陸棟部35には同一形状の陸棟規格化形状屋根材43が用いられる。
隅棟部36に配置される規格化形状屋根材29は隅棟右規格化形状屋根材41と隅棟左規格化形状屋根材42であり、左右の隅棟部36の角度に合わせて板状本体3を切断した形状である。
右側の隅棟部36には同一形状の隅棟右規格化形状屋根材41が用いられ、左側の隅棟部36には同一形状の隅棟左規格化形状屋根材42が用いられる。
ケラバ部37に配置される規格化形状屋根材29は板状本体3を用いた板状屋根材1と板状本体3を半分に切断した半瓦50である。
実施例では、板状屋根材1を千鳥葺きしているのでケラバ部37では規格化形状屋根材29として板状屋根材1と半瓦50を1段ごとに交互に用いている。
全てのケラバ部37には同一形状の半瓦50と板状屋根材1が用いられる。
三又部38に配置される規格化形状屋根材29は三角形形状の屋根面に用いる三又規格化形状屋根材44と陸棟部35を有する屋根面に用いる陸隅右規格化形状屋根材48と陸隅左規格化形状屋根材49である。
陸隅右規格化形状屋根材48と陸隅左規格化形状屋根材49は、隅棟右規格化形状屋根材41と隅棟左規格化形状屋根材42の尻側7の縦重なり部分が切断された形状である。
三又規格化形状屋根材44は、陸隅右規格化形状屋根材48と陸隅左規格化形状屋根材49の斜め切断部を合わせた二等辺三角形形状である。
全ての三又部38には同一形状の三又規格化形状屋根材44と陸隅右規格化形状屋根材48と陸隅左規格化形状屋根材49が用いられる。
谷部39に配置される規格化形状屋根材29は谷右規格化形状屋根材45と谷左規格化形状屋根材46であり、谷部39の角度に合わせて板状本体3を左右面で切断した形状である。
軒側から見て谷部39の左側に位置する方に谷右規格化形状屋根材45が用いられ、右側に位置する方に谷左規格化形状屋根材46が用いられる。
全ての谷部39には同一形状の谷右規格化形状屋根材45と谷左規格化形状屋根材46が用いられる。
寄棟棟違い部40に配置される規格化形状屋根材29は軒側から見て右方向に隅棟がある実施例においては寄棟棟違右規格化形状屋根材47である。
寄棟棟違右規格化形状屋根材47の形状は、板状本体3を隅棟部36の角度に合わせて切断し、陸棟部35に面している部分は板状本体3の尻側7の縦重なり部分が切断された形状である。
見え掛かり部は、板状屋根材1や陸棟規格化形状屋根材43と同様に見えるが、実際の形状は隅棟部36に面している部分は縦重なり部分があり他の規格化形状屋根材29とは異なる形状である。
実施例のように右側に隅棟部36がある全ての寄棟棟違い部40には同一形状の寄棟棟違右規格化形状屋根材47が用いられる。
本発明は、実施例においては建物の設計単位寸法Pは尺モジュールとしたが、建物の設計単位寸法Pはメーターモジュールでもインチモジュールでも利用できる。
また、板状屋根材1の板状本体3の材質は、タイルなどのセラミックス素材に限らず、セメント素材や金属素材、樹脂素材、木材など、様々な素材で利用できる。
ジョイント板4の材質についても金属素材に限らず様々な素材で利用できる。
実施例では働き幅寸法Wが455mm、働き長さの水平投影寸法Lhが227.5mmとしたが、建物の設計単位寸法Pと板状本体3の働き幅寸法W又は働き長さの水平投影寸法Lhが整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法Wと前記働き長さの水平投影寸法Lhが整数比の関係であれば、様々な寸法で利用できる。
実施例の板状屋根材1や規格化形状屋根材29の割り付け方法は一例であり、本発明の構成の範囲において、様々な割り付け方法で利用できる。
1 板状屋根材
2 屋根
3 板状本体
4 ジョイント板
5 桁方向
6 流れ方向
7 尻側
8 頭側
9 側端部
10 下面
11 上面
12 本体固定部
13 尻端部
14 頭端部
15 尻部第1水切り
16 尻部第2水切り
17 頭部第1水切り
18 頭部第2水切り
19 ジョイント固定部
20 働き長さ位置決め突部
21 本体働き長さ位置決め基準部
22 止水凸部
23 外側平面部
24 ずれ止め穴
25 固定緊結材
26 屋根下地
27 勾配
28 屋根端部
29 規格化形状屋根材
30 ジョイント水返し部
31 ジョイント部重なり切り欠き
32 本体頭側上面押さえ部
33 軒の出
34 破風の出
35 陸棟部
36 隅棟部
37 ケラバ部
38 三又部
39 谷部
40 寄棟棟違い部
41 隅棟右規格化形状屋根材
42 隅棟左規格化形状屋根材
43 陸棟規格化形状屋根材
44 三又規格化形状屋根材
45 谷右規格化形状屋根材
46 谷左規格化形状屋根材
47 寄棟棟違右規格化形状屋根材
48 陸隅右規格化形状屋根材
49 陸隅左規格化形状屋根材
50 半瓦
Lh 働き長さの水平投影寸法
L 働き長さ寸法
L1 働き長さ寸法(3寸勾配対応)
L2 働き長さ寸法(5寸勾配対応)
LA 全長さ寸法
W 働き幅寸法
LJ1 ジョイント板働き長さ寸法(3寸勾配対応)
LJ2 ジョイント板働き長さ寸法(5寸勾配対応)
LAJ ジョイント板全長さ寸法
WJ ジョイント板働き幅寸法
WAJ ジョイント板全幅寸法
R1 本体固定縦重なり寸法(3寸勾配対応)
R2 本体固定縦重なり寸法(5寸勾配対応)
P 設計単位寸法

Claims (9)

  1. 勾配を有する建物の屋根に複数段設置する板状屋根材の屋根構造において、
    前記板状屋根材は板状本体とジョイント板からなり、
    前記板状屋根材は桁方向では前記板状本体の側端部を当接するように配置し、
    流れ方向では下段の前記板状本体の尻側に上段の前記板状本体の頭側を重ねて配置し、
    前記ジョイント板は前記板状本体の前記側端部の当接部の下方に設け、
    前記ジョイント板には頭側にジョイント固定部を有し、
    前記ジョイント板には上面側に突出した働き長さ位置決め突部を有し、
    前記板状本体には尻側に本体固定部を有し、
    前記板状本体には本体働き長さ位置決め基準部を有し、
    前記ジョイント固定部を前記本体固定部の上に位置を合わせて前記ジョイント固定部と前記本体固定部を固定緊結材で同時に屋根下地へ緊結することにより前記板状屋根材として一体化し、
    前記建物の設計単位寸法と前記板状本体の働き幅寸法又は働き長さの水平投影寸法が整数比の関係であり、かつ、前記働き幅寸法と前記働き長さの水平投影寸法が整数比の関係とし、
    前記板状本体の働き長さ寸法が前記勾配ごとの設定寸法となるよう、前記ジョイント板に前記ジョイント固定部を前記勾配ごとの位置に設け、
    前記働き長さ寸法の前記勾配ごとの前記設定寸法は、前記働き長さの水平投影寸法に前記勾配の勾配伸び率を掛けた寸法であり、
    段葺きの際に、下段の前記板状本体に固定した前記ジョイント板の前記働き長さ位置決め突部に上段の前記板状本体の前記本体働き長さ位置決め基準部を当て止めすることで前記勾配ごとの規定の働き長さを決定し、
    陸棟部、隅棟部、ケラバ部、三又部、谷部、棟違い部などの全ての屋根端部に規格化形状屋根材を配置することを特徴とする板状屋根材における屋根構造。
  2. 前記ジョイント板は頭―尻方向で線状の止水凸部を有し、前記ジョイント固定部は前記止水凸部の外側に設けた外側平面部の頭側に設けたことを特徴とする請求項1記載の板状屋根材における屋根構造。
  3. 前記ジョイント固定部は、前記外側平面部の両側の頭側に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の板状屋根材における屋根構造。
  4. 前記ジョイント板は前記外側平面部の尻側にずれ止め穴を有し、段葺きの際に上段の前記板状本体の前記本体固定部から固定する前記固定緊結材が下段の前記ジョイント板の前記ずれ止め穴を貫通することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか記載の板状屋根材における屋根構造。
  5. 前記働き長さ位置決め突部は前記ジョイント板の尻側に設けたジョイント水返し部と兼用し、前記本体働き長さ位置決め基準部は前記板状本体の尻端部とすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか記載の板状屋根材における屋根構造。
  6. 前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部の頭端部に設け、前記本体働き長さ位置決め基準部を前記板状本体の頭端部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか記載の板状屋根材における屋根構造。
  7. 前記外側平面部の頭端部に設けた前記働き長さ位置決め突部の上端から前記外側平面部の上面側に延出した本体頭側押さえ部を設け、段葺きの際に上段の前記板状本体の頭側が前記本体頭側押さえ部の下方に差し込まれることを特徴とする請求項6記載の板状屋根材における屋根構造。
  8. 前記板状本体の側端部下面にジョイント部重なり切り欠きを設け、前記働き長さ位置決め突部を前記ジョイント板の前記外側平面部に設け、前記板状本体の前記ジョイント部重なり切り欠きの下面に突出した前記本体働き長さ位置決め基準部を設け、前記働き長さ位置決め突部が前記本体働き長さ位置決め基準部よりも頭側で前記本体働き長さ位置決め基準部と当接することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか記載の板状屋根材における屋根構造。
  9. 前記ジョイント板に前記勾配ごとの位置に設けた前記ジョイント固定部を複数箇所設けたことを特徴とする請求項1から請求項8記載の板状屋根材における屋根構造。
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