JP2022158844A - 平版印刷版原版および平版印刷版の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細画像再現性を有し、耐刷性に優れた平版印刷版を得ることのできる平版印刷版原版を提供すること。【解決手段】基板上に、少なくとも感熱層とインキ反発層とを有する平版印刷版原版であって、インキ反発層の表面粗さRaが0.34μm以下であり、インキ反発層の厚みが2.2μm以上8.0μm以下であり、インキ反発層の表面に14,000N/m2の荷重を加えたときの版面弾性率が26.0MPa以上35.0MPa以下である平版印刷版原版。【選択図】なし

Description

本発明は、平版印刷版原版、それを用いた平版印刷版の製造方法および印刷物の製造方法に関するものである。
飲料缶やエアロゾール缶などに用いられる2ピース缶や、チューブなどの円筒形状容器の胴部への曲面印刷には、刷版と、刷版からインキ層を受領してこれを缶体胴部に転写させるためのブランケットとの組み合わせが使用されており、刷版としては、主に樹脂凸版や平版が使用されている。2ピース缶印刷においては、従来、樹脂凸版を用いる印刷方式、すなわち凸版ドライオフセット方式が主流であり、耐久性に優れる鉄基板上に、サブミリ~ミリ単位の凹凸レリーフを有する樹脂凸版を用いることにより、高速での大量印刷が可能である。しかしながら、従来の樹脂凸版は画線部や網点部が太りやすいため、文字や網点画像の潰れが発生しやすいこと、網点のAMスクリーン線数が120線/インチ程度と低く、網点画像のざらつきや網点相互の干渉による縞模様やローゼット模様が目立ちやすいことから、缶印刷において十分な印刷品質を得ることが困難であった。
近年、高精細・高加飾性の飲料缶が求められる市場環境から、小さな網点による鮮明な画像の形成が可能であり、耐刷性にも優れたシームレス缶用水なし平版として、少なくとも基板、レーザー感熱層を有し、該感熱層上にシリコーンゴム層からなる非画線部及び画線部が形成されており、非画線部のシリコーンゴム層の厚みが2.2~5.5μmの範囲にあることを特徴とするシームレス缶用水なし平版が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、マグネット式版胴に装着が可能で、耐久性に優れ、高精細な印刷が可能な水なし平版印刷版原版として、基板上に少なくとも感熱層およびシリコーンゴム層を有し、基板が強磁性体であることを特徴とする水なし平版印刷版原版が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2018-58257号公報 国際公開第2020/256059号
しかしながら、特許文献1~2に記載される水なし平版印刷版原版は、耐刷性を向上させるためにシリコーンゴム層を厚膜化すると、高精細画像再現性が不十分となる課題があった。
そこで本発明は、高精細画像再現性を有し、耐刷性に優れた平版印刷版を得ることのできる平版印刷版原版を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、主として以下の構成を有する。すなわち、基板上に、少なくとも感熱層とインキ反発層とを有する平版印刷版原版であって、インキ反発層の表面粗さRaが0.34μm以下であり、インキ反発層の厚みが2.2μm以上8.0μm以下であり、インキ反発層の表面に14,000N/mの荷重を加えたときの版面弾性率が26.0MPa以上35.0MPa以下である平版印刷版原版である。
本発明の平版印刷版原版は、高精細画像再現性を有する。本発明の平版印刷版原版により、耐刷性に優れた平版印刷版を得ることができる。
本発明の平版印刷版原版は、基板上に、少なくとも感熱層とインキ反発層とを有する。基板は、平版印刷版原版の形状を保持する機能を有する。感熱層は、レーザー光を熱に変換(光熱変換)する機能を有する層であり、インキ反発層を部分的に除去して画像部を形成する機能を有する。発生した熱によって、感熱層の少なくとも表面が分解し、もしくは現像液への溶解性が高まる、またはインキ反発層との接着力が低下するものであることが好ましい。インキ反発層は、インキを反発する機能を有し、インキ反発層が残存した部位が非画線部に、インキ反発層が除去された部位が画線部に、それぞれ対応する。インキ反発層は、表面粗さRaが0.34μm以下であり、厚みが2.2μm以上8.0μm以下であり、表面に14,000N/mの荷重を加えたときの版面弾性率が26.0MPa以上35.0MPa以下であることを特徴とする。
本発明においては、缶印刷などの硬質な被印刷物への印刷に耐える高い耐刷性を付与するため、インキ反発層の厚みを2.2μm以上8.0μm以下とする。インキ反発層の厚みが2.2μm未満であると、缶印刷用途において耐刷性が低下する。一方、インキ反発層の厚みが8.0μmを超えると、高精細画像再現性が低下する。ここで、インキ反発層の厚みは、断面のSEM観察またはTEM観察により測定することができる。また、平版印刷版原版の製造において、所定の厚みに形成するなど、厚みが既知である場合は、その値をインキ反発層の厚みとする。
従来の平版印刷版は、インキ反発層の厚みを大きくするほど、高精細な画像の再現性が低下する傾向にあった。そこで、本発明においては、厚膜のインキ反発層を有する平版印刷版原版において、表面粗さと版面弾性率に着目し、高い耐刷性と高精細画像再現性を両立することができることを見出した。
インキ反発層の表面粗さRaは、インキ反発層の厚みムラの指標であり、Raを0.34μm以下とすることにより、厚みムラに起因する現像不良を抑制し、高精細画像再現性を向上させることができる。Raが0.34μmを超えると、高精細画像再現性が低下する。ここで、インキ反発層の表面粗さRaは、レーザー顕微鏡を用いて測定することができる。具体的には、インキ反発層から無作為に選択した10箇所について、20倍の対物レンズを使用して、表面の200μm×200μmの領域について表面粗さRaを測定し、その10点の平均値で算出した。インキ反発層のRaを0.34μm以下にする手段としては、例えば、ポリオルガノシロキサンの架橋物であるシリコーンゴム層の場合、ポリオルガノシロキサンの重量平均分子量を後述する好ましい範囲にする方法や、後述するインキ反発性の液体の含有量を後述する好ましい範囲にする方法などが挙げられる。
また、版面弾性率は、現像時のインキ反発層の伸びにくさ、破断しやすさの指標であり、画線部と非画線部の境界におけるインキ反発層の切れやすさを表す。本発明においては、特にインキ反発層の表面に14,000N/mの荷重を加えたときの版面弾性率に着目した。ここで、14000N/mの荷重とは、現像時に印刷版原版の表面にかかる荷重に相当し、そのときのある一定厚みにおける弾性率を26.0MPa以上35.0MPa以下とすることにより、耐刷性と高精細画像再現性を向上させることができる。版面弾性率が26.0MPa未満であると、現像時に画線部と非画線部の境界においてインキ反発層が伸びやすくため、高精細画像再現性が低下する。版面弾性率は、26.5MPa以上が好ましく、27.0MPa以上がさらに好ましい。一方、版面弾性率が35.0MPaを超えると、インキ反発層の脆性破壊により耐刷性が低下する。版面弾性率は、34.5MPa以下が好ましく、31.0MPa以下がさらに好ましい。
ここで、インキ反発層の版面弾性率は、厚み2.0μmのインキ反発層について、25℃の大気中、ナノインデンテーション法を用いて、先端曲率半径50μmのダイヤモンド製円錐圧子を平版印刷版原版のインキ反発層表面に押し込んだときの、荷重-押し込み深さ線図から、荷重14,000N/mに対する弾性率を算出したものである。版面弾性率の測定には、超微小硬度計“Nano Indenter XP”(MTSシステムズ社製)を用いる。詳細な測定方法は実施例の欄にて説明する。インキ反発層の版面弾性率を上記範囲にするための手段としては、例えば、ポリオルガノシロキサンの架橋物であるシリコーンゴム層の場合、ポリオルガノシロキサンの重量平均分子量を後述する好ましい範囲にする方法や、後述するインキ反発性の液体の含有量を後述する好ましい範囲にする方法、後述するインキ反発層における(a)SiH基含有化合物のSiH基数の、(b)ビニル基含有ポリシロキサンのビニル基数のモル比(SiH基数/ビニル基数)を後述する好ましい範囲にする方法などが挙げられる。
本発明の平版印刷版原版の構成について説明する。本発明の平版印刷版原版は、基板上に、少なくとも感熱層とインキ反発層とを有し、基板、感熱層、インキ反発層をこの順に有することが好ましい。さらに、基板/感熱層間に、両層の接着性を向上させるプライマー層を有してもよいし、インキ反発層上に、インキ反発層を保護する保護フィルムおよび/または合紙を有してもよい。
基板としては、紙、金属板、ガラス板、プラスチックフィルムなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。これらの中でも、印刷工程における温度上昇に対して寸法的に安定であることから、アルミニウム、鉄、亜鉛、銅やこれらの合金などからなる金属板が好ましく、アルミニウム板がより好ましい。2ピース缶印刷用の基板としてはアルミニウム板に加え、2ピース缶用印刷機であるコンコルド型印刷機、ラザフォード型印刷機(いずれもストーレ・マシナリー・カンパニー製)などの、マグネットの作用で固定を行う版胴を備える仕様の印刷機に取り付けることを考慮し、飽和磁化が0.3テスラ以上の材料である強磁性体の基板が好ましい。飽和磁化が0.3テスラ以上の材料としては、例えば、鉄(2.2テスラ)、コバルト(1.8テスラ)、ニッケル(0.6テスラ)、およびこれらの合金や酸化物などが挙げられ、鉄、鉄酸化物、鉄の合金が好ましい。
基板の厚みは、印刷機に対応して適宜選択することができる。
感熱層としては、例えば、以下のような組成物の架橋物からなる層などが挙げられる。これらの組成物は、さらに、活性水素を有しないフィルム形成能を有するポリマーや、各種の添加剤を含有してもよい
(A)活性水素を有するポリマー、架橋剤、および光熱変換物質を含む組成物。
(B)活性水素を有するポリマー、有機錯化合物、および光熱変換物質を含む組成物。
これらの感熱層は、レーザー光が照射されると、光熱変換物質から発生した熱により、(A)に示した組成物においては、活性水素を有するポリマーと架橋剤とで構成されていた架橋構造、(B)に示した組成物においては、活性水素を有するポリマーと有機錯化合物とで構成されていた架橋構造が分解される。
本発明において、感熱層としては、国際公開公報第2017/204046号に感熱層として記載された態様を好ましく用いることができる。
より具体的には、活性水素を有するポリマーとしては、フェノールノボラック樹脂やクレゾールノボラック樹脂などのノボラック樹脂が好ましい。活性水素を有するポリマーの含有量は、感熱層中、30質量%以上80質量%以下が好ましい。
架橋剤としては、ポリマーの活性水素との反応性を有する官能基を複数有する多官能性化合物が好ましく、多官能イソシアネート、多官能ブロックドイソシアネート、多官能エポキシ化合物、多官能(メタ)アクリレート化合物、多官能アルデヒド、多官能メルカプト化合物、多官能アルコキシシリル化合物、多官能アミン化合物、多官能カルボン酸、多官能ビニル化合物、多官能ジアゾニウム塩、多官能アジド化合物、ヒドラジンなどが挙げられる。
有機錯化合物は、金属と有機化合物からなり、活性水素を有するポリマーの架橋剤として機能する。有機錯化合物としは、金属キレート化合物が好ましく、Al(III)、Fe(II)、Fe(III)、Ti(IV)、Zr(IV)のアセチルアセトン錯体、アセト酢酸エステル錯体などがより好ましい。有機錯化合物の含有量は、感熱層中、0.5質量%以上50質量%以下が好ましい。また、活性水素を有するポリマーとしてノボラック樹脂を用いる場合、ノボラック樹脂/有機錯化合物の質量比は、3以上5以下が好ましい。光熱変換物質としては、レーザー光を吸収することにより、光エネルギーを原子・分子の運動エネルギーに変換し、瞬間的に感熱層表面で200℃以上の熱を発生させ、感熱層の架橋構造を熱分解する機能を有するものが好ましい。
光熱変換物質としては、赤外線または近赤外線を吸収する染料やカーボンブラックが好ましく、染料としては、最大吸収波長が700nm~1500nmの範囲にあるシアニン系染料、アズレニウム系染料、スクアリリウム系染料、クロコニウム系染料、アゾ系分散染料、ビスアゾスチルベン系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、ペリレン系染料、フタロシアニン系染料、ナフタロシアニン金属錯体系染料、ポリメチン系染料、ジチオールニッケル錯体系染料、インドアニリン金属錯体染料、分子間型CT染料、ベンゾチオピラン系スピロピラン、ニグロシン染料などが好ましい。光熱変換物質の含有量は、感熱層中、0.5質量%以上40質量%以下が好ましい。
インキ反発層としては、ポリオルガノシロキサンの架橋物であるシリコーンゴム層が好ましく、付加反応型シリコーンゴム層組成物もしくは縮合反応型シリコーンゴム層組成物を塗布して得られる層、これらの組成物の溶液を塗布、乾燥して得られる層などが挙げられるが、付加型シリコーンゴム層組成物による層がさらに好ましい。
付加反応型シリコーンゴム層組成物は、少なくとも(b)ビニル基含有オルガノポリシロキサン、複数のヒドロシリル基を有する(a)SiH基含有化合物(以下、「付加反応型架橋剤」と称する。)および硬化触媒を含むことが好ましい。さらに、反応抑制剤を含有してもよい。
(b)ビニル基含有オルガノポリシロキサンは、下記一般式(A)で表される構造を有し、主鎖末端もしくは主鎖中にビニル基を有するものである。中でも主鎖末端にビニル基を有するものが好ましい。これらを2種以上含有してもよい。
-(SiR-O-)- (A)
一般式(A)中、nは2以上の整数を示す。RおよびRは炭素数1~50の飽和または不飽和の炭化水素基を表す。炭化水素基は直鎖状でも枝分かれ状でも環状でもよく、芳香環を含んでいてもよい。RおよびRは同じであっても異なっていてもよい。一般式(A)のポリシロキサンに複数存在するRおよびRは相互に同じであっても異なっていてもよいし、n個のRおよびRは相互に同じであっても異なっていてもよい。上記一般式(A)中、RおよびRは全体の50%以上がメチル基であることが、平版印刷版のインキ反発性の面で好ましい。
(b)ビニル基含有オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、高精細画像再現性や、耐傷性をより向上させる観点から、30,000以上が好ましい。一方、(b)ビニル基含有オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、インキ反発層の版面弾性率や表面粗さRaを前述の数値範囲に調整する観点から、100,000以下が好ましい。
(a)SiH基含有化合物としては、オルガノハイドロジェンポリシロキサンが好ましい。オルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は、直鎖状、環状、分岐状、網状のいずれでもよく、これらを2種以上含有してもよい。例えば、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖が両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサンや、式:RSiO1/2で示されるシロキサン構造単位と式:RHSiO1/2で示されるシロキサン構造単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン構造単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、式:RHSiO1/2で示されるシロキサン構造単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン構造単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体、式:RHSiO2/2で示されるシロキサン構造単位と式:RSiO3/2で示されるシロキサン構造単位、および式:HSiO3/2で示されるシロキサン構造単位からなるオルガノポリシロキサン共重合体などが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。上記式中、Rはそれぞれ独立にアルケニル基以外の一価の炭化水素基であり、置換されていてもよい。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基などのアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などのアリール基;ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基;クロロメチル基、3-クロロプロピル基、3,3,3-トリフロロプロピル基などのハロゲン化アルキル基が挙げられる。
これらの中でも、下記一般式(I)で表されるシロキサン構造単位および(II)で表されるシロキサン構造単位および有する(a)SiH基含有化合物が、インキ反発性の観点から好ましい。
-[SiH(CH)-O-]- (I)
-[Si(CH-O-]- (II)。
また、本発明に用いられる(a)SiH基含有化合物のSiH基数の、(b)ビニル基含有ポリシロキサンのビニル基数に対するモル比(SiH基数/ビニル基数)は、版面弾性率とインキ反発性に密接に関係している。SiH基数/ビニル基数が高いほど、架橋密度が向上するため版面弾性率は高くなる。一方で、SiH基はインキと親和性が高くインキ反発を阻害するため、インキ反発性は低下する傾向にある。
前記(a)SiH基含有化合物のSiH基数、前記(b)ビニル基含有ポリシロキサンのビニル基数のモル比(SiH基数/ビニル基数)は、版面弾性率を前述の範囲に容易に調整し、高精細画像再現性をより向上させる観点から、2以上6以下が好ましい。
反応抑制剤としては、アセチレン基含有アルコールが好ましく用いられる。反応抑制剤を含有することにより、シリコーンゴム層の硬化速度を調整することができる。反応抑制剤の含有量は、含有する場合はシリコーンゴム層組成物中、0.1質量%以上が好ましく、15質量%以下が好ましい。
硬化触媒としては、白金単体、塩化白金、塩化白金酸、オレフィン配位白金、白金のアルコール変性錯体、白金のメチルビニルポリシロキサン錯体などの白金化合物が好ましい。これらを2種以上含有してもよい。硬化触媒の含有量は、シリコーンゴム層組成物中、0.01質量%以上が好ましく、15質量%以下が好ましい。
また、これらの成分の他に、水酸基含有オルガノポリシロキサンや加水分解性官能基含有シランもしくはこの官能基を含有するシロキサン、ゴム強度を向上させる目的でシリカなどの公知の充填剤、接着性を向上させる目的で公知のシランカップリング剤を含有してもよい。シランカップリング剤としては、アルコキシシラン類、アセトキシシラン類、ケトキシミノシラン類などが好ましく、ビニル基やアリル基がケイ素原子に直結したものが好ましい。
縮合反応型のシリコーンゴム層組成物は、少なくとも水酸基含有オルガノポリシロキサン、架橋剤および硬化触媒を原料とすることが好ましい。
水酸基含有オルガノポリシロキサンは、前記一般式(I)で表される構造を有し、主鎖末端もしくは主鎖中に水酸基を有するものである。中でも主鎖末端に水酸基を有するものが好ましい。これらを2種以上含有してもよい。
縮合反応型のシリコーンゴム層組成物に含まれる架橋剤としては、下記一般式(III)で表される、脱酢酸型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱アセトン型、脱アミド型、脱ヒドロキシルアミン型などのケイ素化合物を挙げることができる。
(R4-mSiX(III)
上記一般式(III)中、mは2~4の整数を示す。Rは同一でも異なってもよく、炭素数1以上の置換もしくは非置換のアルキル基、アルケニル基またはアリール基を示す。Xは同一でも異なってもよく、加水分解性基を示す。
加水分解性基としては、例えば、アセトキシ基などのアシロキシ基、メチルエチルケトオキシム基などのケトオキシム基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、イソプロペノキシ基などのアルケニルオキシ基、アセチルエチルアミノ基などのアシルアルキルアミノ基、ジメチルアミノキシ基などのアミノキシ基などが挙げられる。加水分解性基の数mは3または4であることが好ましい。
これらの中でも、シリコーンゴム層の硬化速度、取扱い性などの観点から、メチルトリアセトキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、アリルトリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、テトラアセトキシシランなどのアセトキシシラン類や、ビニルメチルビス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、エチルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、アリルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、フェニルトリス(メチルエチルケトキシミノ)シラン、テトラキス(メチルエチルケトキシミノ)シランなどのケトキシミノシラン類が好ましい。これらを2種以上含有してもよい。
上記架橋剤は、水酸基含有オルガノポリシロキサンと混合することにより、架橋剤とシラノール基とが反応することにより、シラノール基に代わって架橋剤が結合したオルガノシロキサンとなることがある。したがって、シリコーンゴム組成物においては、架橋剤が結合したオルガノシロキサンはあるが、シラノール基を有するオルガノシロキサンはないという場合もある。
縮合反応型のシリコーンゴム層組成物における架橋剤の添加量は、シリコーンゴム層組成物やその溶液の安定性の観点から、シリコーンゴム層組成物中、1質量%以上が好ましく、15質量%以下が好ましい。
縮合反応型のシリコーンゴム層組成物に含まれる硬化触媒としては、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、オクチル酸亜鉛、オクチル酸鉄などが挙げられる。これらを2種以上含有してもよい。
縮合反応型のシリコーンゴム層組成物における硬化触媒の含有量は、シリコーンゴム層の硬化性、接着性の観点から、シリコーンゴム層組成物中、0.01質量%以上がり好ましく、10質量%以下が好ましい。
本発明における平版印刷版原版のインキ反発層中には、インキ反発性の液体を含有することが好ましい。インキ反発性の液体を含有することにより、版面弾性率を適度に低減し、インキ反発層の脆性破壊を抑制することができる。
インキ反発性の液体の含有量は、部分的に架橋を阻害して版面弾性率をより低減する観点から、インキ反発層中、4質量%以上が好ましい。一方、版面弾性率を維持する観点から、インキ反発性の液体の含有量は、インキ反発層中、14質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。
インキ反発性の液体は、シリコーン化合物であることが好ましく、シリコーンオイルがより好ましい。本発明で言うシリコーンオイルとは、インキ反発層の架橋に携わらないフリーのポリシロキサン成分のことを指す。従って、末端ジメチルポリジメチルシロキサン、環状ポリジメチルシロキサン、末端ジメチル-ポリジメチル-ポリメチルフェニルシロキサンコポリマー、末端ジメチル-ポリジメチル-ポリジフェニルシロキサンコポリマーなどのジメチルシリコーンオイル類、アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、エポキシポリエーテル変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、カルボキシ変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、アミド変性シリコーンオイル、カルバナ変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイルなどの分子中のメチル基の一部に各種有機基を導入した変性シリコーンオイル類などが挙げられる。
これらシリコーンオイルの重量平均分子量は、1,000~10万が好ましい。ここで、シリコーンオイルの重量平均分子量は、標品にポリスチレンを用いたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。
プライマー層は、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂などを含有することが好ましい。これらを2種以上含有してもよい。また、プライマー層は、顔料、染料等の添加剤を含有してもよく、検版性を向上させることができる。プライマー層の厚みは、1~10μmが好ましい。
保護フィルムとしては、露光光源波長の光を良好に透過する厚み100μm以下のフィルムが好ましい。代表例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、セロファンなどを挙げることができる。また、露光による原版の感光を防止する目的で、種々の光吸収剤、光発色物質、特許第2938886号公報に記載されたような光退色性物質を保護フィルム上に有してもよい。保護フィルムは、取扱中の傷発生や異物付着を低減する効果を奏する。一方、露光時の感熱層の反応性を向上させる観点からは、保護フィルムを有しなくてもよい。
合紙としては、秤量30~120g/mのものが好ましく、より好ましくは30~90g/mである。秤量30g/m以上であれば機械的強度が十分であり、120g/m以下であれば経済的に有利であるばかりでなく、平版印刷版原版と紙の積層体が薄くなり、作業性が有利になる。好ましく用いられる合紙の例として、例えば、情報記録原紙40g/m(名古屋パルプ(株)製)、金属合紙30g/m(名古屋パルプ(株)製)、未晒しクラフト紙50g/m(中越パルプ工業(株)製)、NIP用紙52g/m(中越パルプ工業(株)製)、純白ロール紙45g/m(王子製紙(株)製)、クルパック73g/m(王子製紙(株)製)などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明の平版印刷版原版は、様々な被印刷体を印刷する印刷版に使用することができる。被印刷体としては、例えば、アート紙、コート紙、キャスト紙、合成紙、クロス紙、新聞用紙、アルミ蒸着紙、金属、プラスチックフィルムなどが挙げられる。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタールなどのプラスチックフィルム、前記プラスチックフィルムが紙上にラミネートされたプラスチックフィルムラミネート紙、アルミニウム、亜鉛、銅などの金属がプラスチック上に蒸着された金属蒸着プラスチックフィルムなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、鉄等が挙げられる。被印刷体の形状としては、ウェブ状コイル(連続シート)、3ピース缶の様な枚葉シート、2ピース缶やチューブ缶の様な筒状が挙げられる。高い耐刷性が求められる点から、2ピース缶用平版印刷版原版として使用することが好ましい。
[平版印刷版原版の製造方法]
本発明の平版印刷版原版は、例えば、基板上に、必要に応じてプライマー層、感熱層、インキ反発層を形成することにより得ることができる。プライマー層の形成方法としては、例えば、プライマー層組成物を塗布し、100~300℃の温度で加熱する方法や、活性光線照射により硬化させる方法などが挙げられる。感熱層の形成方法としては、例えば、感熱層組成物を塗布し、50~180℃の温度で加熱して硬化させる方法などが挙げられる。インキ反発層の形成方法としては、例えば、シリコーンゴム層組成物を塗布し、50~200℃の温度で加熱する方法などが挙げられる。各層の塗布装置としては、例えば、リバースロールコーター、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ダイコーター等のコーターや回転塗布装置などが挙げられる。その後、必要に応じて保護フィルムや合紙をラミネートしてもよい。
[平版印刷版の製造方法]
本発明の平版印刷版の製造方法は、次の工程(1)および工程(2)を含む。
工程(1):前述の本発明の平版印刷版原版にレーザーを照射する露光工程
工程(2):工程(1)の後、レーザーが照射された部分のインキ反発層を除去することにより画線部を形成する現像工程。
基板上に少なくとも感熱層およびシリコーンゴム層を有する平版印刷版原版の画線部(インキ着肉部)を形成すべき部分にレーザーを照射することにより、感熱層を発熱させて、感熱層とインキ反発層の界面を脆弱化させることができる。また、本発明において、インキ反発層を除去した部分を画線部としている。インキ反発層の上に、保護フィルムを有する場合、レーザー照射は保護フィルム上から実施してもよいし、保護フィルムを剥離して実施してもよいが、保護フィルムは画線部を形成する現像工程以前に剥離除去することが好ましい。
[露光工程]
レーザー照射は、従来公知の露光機を用いて行うことができ、磁性体基板を用いる場合はマグネットを内蔵したドラムを有するもの、その他の基板を用いる場合はバキューム機構を有するドラムを有するものなどを選択することが好ましい。バキューム機構およびマグネットを内蔵したドラムを有する露光機は、基板の材質によらずに使用することができる。このような露光機として、“PlateRite”FX870N((株)スクリーングラフィックソリューションズ製露光機)などが挙げられる。
[現像工程]
露光工程においてレーザー照射した部分のインキ反発層を除去することにより、画線部を形成する。現像方法としては、例えば、現像液の存在もしくは非存在下において、摩擦処理や、保護フィルムの剥離とともにインキ反発層を剥離して画線部を形成する、いわゆる剥離現像などが挙げられる。摩擦処理を行う際には、摩擦処理によるシリコーンゴムの損傷を抑制する観点から、現像液の存在下、摩擦処理することが好ましい。現像液としては、例えば、水や、水に界面活性剤やアルコールやケトン、エステル、カルボン酸等の極性溶媒を添加したもの、や、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、イソパラフィン系炭化水素など)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(トリクレンなど)などに極性溶媒を添加したものなどが挙げられる。
摩擦処理方法としては、例えば、不織布、脱脂綿、布、スポンジ、ブラシ等を用いて版面を擦る方法や、現像液を含浸した不織布、脱脂綿、布、スポンジ等を用いて版面を拭き取る方法などが挙げられる。より具体的には、水道水等をシャワーしながら版面を回転ブラシで摺擦する方法などが挙げられる。高圧の水や温水、水蒸気を版面に噴射してもよい。
現像液に、クリスタルバイオレット、ビクトリアピュアブルー、アストラゾンレッド等の公知の染料を添加して、現像と同時に画線部を着色してもよく、検版性を向上させることができる。
さらに、本発明の平版印刷版の製造方法は、次の工程(i)および/または工程(ii)を有することが好ましい。
工程(i):工程(2)の前に、インキ反発層のレーザー照射された部分を脆弱化させる前処理工程
工程(ii):工程(2)の後に、インキ反発層が除去された画線部を着色する後処理工程。
[前処理工程]
前処理液としては、例えば、前述の現像液や、極性溶媒などが用いられる。前処理液の具体例としては、CP-Y、NP-1、DP-1、PX(何れも東レ(株)製)などが挙げられる。
前処理液は、SP値が10~12(cal・cm1/2であり、下記一般式(a)で表される構造を有する化合物を含むことが好ましい。
R-(OCHCH-OH (a)
上記一般式(a)中、Rは水素原子または炭素数1~5のアルキル基を示す。mは1~5の整数を示す。
ここにいうSP値とは、溶解度パラメーター(Solubility Parameter)値のことであり、Fedorの提案する各置換基に設定された凝集エネルギー密度Ecoh(J/mol)とモル分子容V(cm/mol)の定数から、分子構造にあわせて以下の計算式により算出する。
SP値=(ΣEcoh/ΣV)1/2 (cal/cm1/2
前述の活性水素を有するポリマーを含有する感熱層の現像性を高めるためには、前処理液中に溶媒としてSP値が前述の範囲にある化合物を含むことが好ましく、前処理液中にかかる化合物を15~40質量%含むことがより好ましい。かかる化合物を15質量%以上含むことにより、画像再現性をより向上させることができる。一方、前述の化合物を40質量%以下含むことにより、レーザー未照射部の溶解を抑制することができる。さらに、上記SP値を持つ溶媒に一般式(a)で表される構造を有する化合物を用いることにより、長期間使用しても液の劣化が少なく安定した前処理を行うことができる。かかる化合物としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。これらを2種以上用いてもよい。 前処理方法としては、前処理液に一定時間平版印刷版原版を浸漬する方法などが挙げられる。
[後処理工程]
クリスタルバイオレット、ビクトリアピュアブルー、アストラゾンレッド等の公知の染料を用いて、画線部を着色することにより、検版性を向上させることができる。
上記前処理工程(i)、現像工程(2)および後処理工程(ii)の一部または全部は、自動現像機により連続的に行うこともできる。自動現像機としては、例えば、現像部のみの装置、前処理部および現像部がこの順に設けられた装置、前処理部、現像部、後処理部がこの順に設けられた装置、前処理部、現像部、後処理部、水洗部がこの順に設けられた装置などが挙げられる。自動現像機の具体例としては、例えば、TWL-650シリーズ、TWL-860シリーズ、TWL-1160シリーズ(共に東レ(株)製)などや、特開平5-6000号公報に記載される自動現像機などが挙げられる。これらを組み合わせて使用してもよい。
[印刷物の製造方法]
本発明の印刷物の製造方法は、前述の製造方法により得られた平版印刷版にインキを付着させ、インキを直接またはブランケットを介して缶に転写する工程を有することが好ましい。印刷にあたり、平版印刷版を版胴に取り付けた後、その版胴をセンターブランケットホイールを備えた2ピース缶用印刷機に取り付けることが好ましい。版胴としては、例えば、印刷版を固定するためのクランプを備えた版胴(C1-ENOC-CLSR Speed Clamp Cylinder, T.D. Wight, Inc.製)が好ましい。また、印刷機としては、コンコルド型印刷機、ラザフォード型印刷機(いずれもストーレ・マシナリー・カンパニー製)などの2ピース缶用印刷機などが挙げられる。これらを組み合わせ使用してもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。各実施例・比較例における評価は以下の方法により行った。
(1)版面弾性率
版面弾性率の測定は、超微小硬度計“Nano Indenter XP”(MTSシステムズ社製)を用いて行った。25℃大気中で、ダイヤモンド製円錐圧子(先端曲率半径=50μm)を、各実施例および比較例と同じ組成で厚さ2.0μmのシリコーンゴムを設けた平版印刷版原版表面に押し込み、荷重-押し込み深さ線図を取得した。取得した荷重-押し込み深さ線図から、以下の式(1)を用いて圧子の弾性変形の寄与を含んだ複合弾性率E*を求めた。
P={4・E・R1/2・h3/2}/3 ・・・・・式(1)
ここで、Rは圧子の半径(50μm)、Pは荷重、hは変位を表す。
続いて以下の式(2)を用いて試料の弾性率Eを求めた。
1/E={(1-ν)/E}+{(1-νi)/Ei} ・・・・・式(2)
ここで、ν、Eは試料のポアソン比(0.5)と弾性率、νiとEiは圧子のポアソン比(0.07)と弾性率(1141GPa)を表す。
各実施例および比較例において、現像時に版面にかかる荷重に相当する14,000N/mの荷重を加えたときの弾性率を式(1)および式(2)から計算し、版面弾性率を求めた。
(2)表面粗さRa
表面粗さRaの測定は、レーザー顕微鏡“VK-9510”(KEYENCE製)を用いて行った。各実施例および比較例により作製した平版印刷版原版のインキ反発層から無作為に選択した10箇所について、20倍の対物レンズを使用して、表面の200μm×200μmの領域についてそれぞれ10点の表面粗さを測定し、その平均値を表面粗さRaとした。
(3)インキ反発層中のインキ反発性液体の含有量
インキ反発層中のインキ反発性液体の含有量は、抽出成分の重量と断面SEM観察を組み合わせて測定した。各実施例および比較例により作製した平版印刷版原版を、“アイソパー”(登録商標)E(エッソ化学(株)製)に1時間浸漬し、浸漬前後の重量変化から単位面積当たりの液体重量を測定した。また、平版印刷版原版の断面SEM観察により、インキ反発層の膜厚を測定し、インキ反発層の比重を1と仮定して、インキ反発層中のインキ反発性液体の含有量を算出した。実施例で使用した白金触媒は94質量%が低分子シリコーンであるため、意図的に添加したインキ反発性液体よりも多く抽出される。また、白金触媒に含まれる低分子シリコーンはインキ反発性液体として働く。
(4)高精細画像再現性
前記一般式(a)で表される構造を有するトリエチレングリコールモノメチルエーテル(SP値:11.1(cal・cm1/2)25質量%と一般式(a)で表される構造を有しないジエチレングリコール75質量%を混合し、前処理液Aを得た。
各実施例および比較例により作製した平版印刷版原版に対し、CTP用露光機“PlateRite”FX870N((株)SCREENグラフィックソリューションズ製)を用いて、照射エネルギー:145mJ/cm(ドラム回転数:720rpm)の条件で露光を行い、縦560mm×横670mmの平版印刷版原版の中央に5mm角のAM250線1~50%の平網と、縦20mm×横630mmの帯状のベタ画像の潜像を形成した。CP-Y(東レ(株)製)または前処理液Aを前処理液とし、水道水を現像液として、露光した平版印刷版原版を、自動現像機TWL-1160F(東レ(株)製)に速度30cm/分で通し、平版印刷版を作製した。得られた平版印刷版の4%と5%網点を、50倍のルーペを用いて拡大観察し、再現している網点の個数を計測した。全網点数に対する割合を画像再現率とし、高精細画像再現性を評価した。
(5)耐刷性
前記(4)に記載の方法により作製した平版印刷版を、直径:125mm、周長:394mm、胴長:17.8mmのクランプ式版胴(C1-ENOC-CLSR Speed Clamp Cylinder, T.D. Wight, Inc.製)に取り付けた。装着した版胴を印刷試験機に取り付け、ブランケットホイールに缶12個分のブランケット(Airtack195、(株)金陽社製)を取り付け、刷版とブランケットのニップ幅が6mmとなるように配置し、版胴とブランケットホイールを1000缶/分の速度で回転させた。1時間おきに押し出し成形されたアルミ缶を印刷機に投入して印刷を行い、シリコーン層の脱落による汚れの有無を観察した。汚れが確認された場合には、そでまれに印刷した印刷量を耐刷枚数として耐刷性を評価した。
[実施例1~4、比較例1~2]
厚み0.24mmの脱脂したアルミ基板(三菱アルミ(株)製)上に下記の断熱層組成物溶液を塗布し、200℃で90秒間乾燥し、厚み6.0μmの断熱層を設けた。なお、断熱層組成物溶液は、下記成分を室温にて撹拌混合することにより得た。
<断熱層組成物溶液>
(a)活性水素を有するポリマー:エポキシ樹脂:“エピコート”(登録商標)1010(ジャパンエポキシレジン(株)製):35質量部
(b)活性水素を有するポリマー:ポリウレタン:“サンプレン”(登録商標)LQ-T1331D(三洋化成工業(株)製、固形分濃度:20質量%):375質量部
(c)アルミキレート:アルミキレートALCH-TR(川研ファインケミカル(株)製):10質量部
(d)レベリング剤:“ディスパロン”(登録商標)LC951(楠本化成(株)製、固形分:10質量%):1質量部
(e)酸化チタン:“タイペーク”(登録商標)CR-50(石原産業(株)製)のN,N-ジメチルホルムアミド分散液(酸化チタン50質量%):60質量部
(f)N,N-ジメチルホルムアミド:730質量部
(g)メチルエチルケトン:250質量部。
次いで、下記の感熱層組成物溶液を前記断熱層上に塗布し、140℃で90秒間加熱乾燥し、厚み1.5μmの感熱層を設けた。なお、感熱層組成物溶液は、下記成分を室温にて撹拌混合することにより得た。
<感熱層組成物溶液>
(a)赤外線吸収染料:“PROJET”825LDI(Avecia社製):16.0質量部
(b)有機錯化合物:チタニウム-n-ブトキシドビス(アセチルアセトネート):“ナーセム”(登録商標)チタン(日本化学産業(株)製、濃度:73質量%、溶剤としてn-ブタノール:27質量%を含む):15.0質量部
(c)フェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂:“スミライトレジン”(登録商標)PR53195(住友ベークライト(株)製):60質量部
(d)ポリウレタン:“ニッポラン”(登録商標)5196(日本ポリウレタン(株)製、濃度:30質量%、溶剤としてメチルエチルケトン:35質量%、シクロヘキサノン:35質量%を含む):25質量部
(e)テトラヒドロフラン:1044質量部。
次いで、塗布直前に調製した下記のインキ反発層(シリコーンゴム層)組成物溶液-1を前記感熱層上に塗布し、140℃で80秒間加熱し、表1~2に示す厚みのインキ反発層をそれぞれ設けることにより、実施例1~4、比較例1~2の平版印刷版原版を得た。なお、インキ反発層組成物溶液-1は、下記成分を室温にて撹拌混合することにより得た。
<インキ反発層組成物溶液-1>
(a)α,ω-両末端シラノールポリジメチルシロキサン:TF1(重量平均分子量60,000、東レ・ダウコーニング(株)製):78.77質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(両末端メチル基封鎖のポリジメチルシロキサン。重量平均分子量:3780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):5.8質量部
(c)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:12.53質量部
(d)テトラキス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.87質量部
(e)ジブチル錫ジアセテート:0.03質量部
(f)“アイソパー”(登録商標)E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例5~6]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-2に変更し、インキ反発層の厚みを表1のとおりとしたこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-2>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:TF22(重量平均分子量100,000、東レ・ダウコーニング(株)製):83.00質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):5.8質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):3.99質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例7~8]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-3に変更したこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-3>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):85.65質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):4.2質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):1.34質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例9~12]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-4に変更し、インキ反発層の厚みを表1のとおりとしたこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-4>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):84.57質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):4.2質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):2.42質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例13~16]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-5に変更し、インキ反発層の厚みを表1のとおりとしたこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-5>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):82.85質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):4.2質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):4.14質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例17~19]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-6に変更し、インキ反発層の厚みを表1のとおりとしたこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-6>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):80.12質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):4.2質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):6.87質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[実施例20~21]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-7に変更し、インキ反発層の厚みを表1のとおりとしたこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-7>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):86.26質量部
(b)メチルハイドロジェンシロキサンRD-1((I)/(I)+(III)=0.5、東レ・ダウコーニング(株)製):4.93質量部
(c)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(d)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(e)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[比較例3]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-8に変更したこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-8>
(a)α,ω-両末端シラノールポリジメチルシロキサン:DMS-S51(重量平均分子量140,000、GELEST Inc.製):92.89質量部
(b)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:5.76質量部
(c)テトラキス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:1.32質量部
(d)ジブチル錫ジアセテート:0.03質量部
(e)“アイソパー”(登録商標)E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[比較例4]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-9に変更したこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-9>
(a)α,ω-両末端シラノールポリジメチルシロキサン:TF1(重量平均分子量60,000、東レ・ダウコーニング(株)製):71.07質量部
(b)炭化水素溶剤:“Solvesso”(登録商標)100(表面張力:29mN/m、沸点:>150℃、エクソンモービル製):15.0質量部
(c)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:11.31質量部
(d)テトラキス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.59質量部
(e)ジブチル錫ジアセテート:0.03質量部
(f)“アイソパー”(登録商標)E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[比較例5]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-10に変更したこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-10>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V35(重量平均分子量49,500、GELEST Inc.製):76.50質量部
(b)シリコーンオイル:KF-96-50cs(重量平均分子量:3,780、表面張力:20.8mN/m、沸点:>150℃、信越化学工業(株)製):14.2質量部
(c)メチルハイドロジェンシロキサンSH1107((I)/(I)+(III)=1.0、東レ・ダウコーニング(株)製):0.49質量部
(d)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(e)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(f)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
[比較例6]
インキ反発層組成物溶液-1を以下のインキ反発層組成物溶液-11に変更したこと以外は実施例1と同様にして、平版印刷版原版を得た。
<インキ反発層組成物溶液-11>
(a)α,ω-ジビニルポリジメチルシロキサン:DMS-V52(重量平均分子量150,000、GELEST Inc.製):88.54質量部
(b)メチルハイドロジェンシロキサンSH1107((I)/(I)+(III)=1.0、東レ・ダウコーニング(株)製):2.65質量部
(c)ビニルトリス(メチルエチルケトオキシイミノ)シラン:2.64質量部
(d)白金触媒SRX212(東レ・ダウコーニング(株)製):6.17質量部
(e)“アイソパー”E(エッソ化学(株)製):900質量部。
各実施例および比較例の主な構成と評価結果を表1~2に示す。
Figure 2022158844000001
Figure 2022158844000002

Claims (5)

  1. 基板上に、少なくとも感熱層とインキ反発層とを有する平版印刷版原版であって、インキ反発層の表面粗さRaが0.34μm以下であり、インキ反発層の厚みが2.2μm以上8.0μm以下であり、インキ反発層の表面に14,000N/m2の荷重を加えたときの版面弾性率が26.0MPa以上35.0MPa以下である平版印刷版原版。
  2. 次の工程(1)および工程(2)を含む平版印刷版の製造方法。
    工程(1):請求項1に記載の平版印刷版原版にレーザーを照射する露光工程
    工程(2):工程(1)の後、レーザーが照射された部分のインキ反発層を除去することにより画線部を形成する現像工程。
  3. さらに工程(i)および/または工程(ii)を有する請求項2に記載の平版印刷版の製造方法。
    工程(i):前記工程(2)の前に、インキ反発層のレーザー照射された部分を脆弱化させる前処理工程
    工程(ii):前記工程(2)の後に、インキ反発層が除去された画線部を着色する後処理工程。
  4. 前記工程(i)のインキ反発層のレーザー照射された部分を脆弱化させる前処理工程において、SP値が10~12(cal・cm1/2であり、下記一般式(a)で表される構造を有する化合物を15~40質量%含む前処理液を使用する、請求項3に記載の平版印刷版の製造方法。
    R-(OCHCH-OH (a)
    (上記一般式(a)中、Rは水素原子または炭素数1~5のアルキル基を示す。m は1~5の整数を示す。)
  5. 請求項2~4のいずれかに記載の製造方法により得られた平版印刷版にインキを付着させ、前記インキを直接またはブランケットを介して缶に転写する印刷物の製造方法。
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