JP2022157977A - 箔転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーのロック状態が不必要に長くなることを抑制する。【解決手段】箔転写装置は、カバーと、フィルムカートリッジと、ロック機構と、加熱部材と、カートリッジセンサと、温度センサと、制御部と、を備える。カバーは、閉位置と開位置との間で移動可能である。ロック機構は、カバーを閉位置でロック可能である。加熱部材は、箔フィルムおよびシートを加熱する。カートリッジセンサは、フィルムカートリッジが装着されているかを検出可能である。制御部は、フィルムカートリッジが装着され(S43,Yes)、かつ、検知温度が第1閾値以上である(S44,Yes)と判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする(S46)。制御部は、フィルムカートリッジが装着されず(S43,No)、かつ、検知温度が第1閾値より小さな第2閾値以上である(S45,Yes)と判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする(S46)。【選択図】図8
Description
本発明は、シートに箔を転写する箔転写装置に関する。
従来、箔転写装置として、箔フィルムが巻回された供給リールと、箔フィルムを巻き取るための巻取リールと、箔フィルムおよびシートを加熱する加熱ローラと、加熱ローラとの間で箔フィルムおよびシートを挟む加圧ローラと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。この箔転写装置は、カバーを開いて、箔フィルムを交換したり、詰まったシートを取り除くことが可能となっている。このカバーは、箔転写を実行した後、内部の温度が閾値以上である場合、ロックされて開けないようになっている。
先行技術においては、ロックする条件やロック解除する条件に箔転写装置の動作条件が考慮されていない。このような場合、安全性を考えて全ての条件の中で最も厳しいロック条件を採用するのが一般的である。この場合、箔転写装置の動作条件によっては、カバーのロックを解除できるのにも関わらずロックを解除しない場合がある。これにより、カバーのロック状態が不必要に長くなり、ユーザの利便性が低下してしまう虞がある。
そこで、本発明は、カバーのロック状態が不必要に長くなることを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するための箔転写装置は、箔を含む箔フィルムにシートを重ねて、シートに箔を転写し、開口を有する筐体本体と、カバーと、フィルムカートリッジと、ロック機構と、加熱部材と、加圧部材と、カートリッジセンサと、温度センサと、制御部と、を備える。
カバーは、開口を閉じる閉位置と、開口を開放する開位置と、の間で移動可能である。フィルムカートリッジは、箔フィルムを有し、開口を通って筐体本体に着脱可能である。ロック機構は、カバーを閉位置でロック可能である。加熱部材は、箔フィルムおよびシートを加熱する。加圧部材は、加熱部材との間で箔フィルムおよびシートを挟む。カートリッジセンサは、フィルムカートリッジが筐体本体に装着されているかを検出可能である。
制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値以上であると判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする。
制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力されず、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値より小さな第2閾値以上であると判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする。
カバーは、開口を閉じる閉位置と、開口を開放する開位置と、の間で移動可能である。フィルムカートリッジは、箔フィルムを有し、開口を通って筐体本体に着脱可能である。ロック機構は、カバーを閉位置でロック可能である。加熱部材は、箔フィルムおよびシートを加熱する。加圧部材は、加熱部材との間で箔フィルムおよびシートを挟む。カートリッジセンサは、フィルムカートリッジが筐体本体に装着されているかを検出可能である。
制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値以上であると判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする。
制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力されず、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値より小さな第2閾値以上であると判定した場合、ロック機構を制御してカバーをロックする。
この構成によれば、フィルムカートリッジが装着されている場合と、フィルムカートリッジが装着されていない場合と、でカバーをロックする閾値を変更するため、カバーのロックを解除できるのにも関わらずロックを解除しない場合を少なくすることができる。このため、カバーのロック状態が不必要に長くなることを抑制できる。
また、前記した構成において、制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値未満である場合、ロック機構を制御してカバーのロックを解除する構成としてもよい。
また、前記した構成において、制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第2閾値未満である場合、ロック機構を制御してカバーのロックを解除する構成としてもよい。
また、前記した構成において、制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第1閾値より小さな第3閾値未満である場合、ロック機構を制御してカバーのロックを解除する構成としてもよい。
また、前記した構成において、制御部は、カートリッジセンサからフィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサが検知した検知温度が第2閾値より小さな第4閾値未満である場合、ロック機構を制御してカバーのロックを解除する構成としてもよい。
また、前記した構成において、第2閾値は、第3閾値より小さな値である構成としてもよい。
また、前記した構成において、制御部は、カバーが閉位置に位置するか、開位置に位置するかを判定し、カバーが開位置に位置する場合、温度センサが検知した検知温度に関わらず、カバーをロックしない構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが開いている場合、検知温度に関わらずカバーがロックされないので、カバーが閉められてなくなってしまうことを抑制できる。
また、前記した構成において、制御部は、カバーをロックしたとき、カバーがロックされていることを表示する構成としてもよい。
この構成によれば、ユーザは、カバーに触ることなくカバーがロックされているかを確認できる。
また、前記した構成において、制御部は、LEDランプを点灯させることによって、カバーがロックされていることを表示する構成としてもよい。
この構成によれば、ユーザは、カバーがロックされているかを確認しやすい。
また、前記した構成において、制御部は、シートに箔を転写する箔転写を実行している間は、カバーをロックし、温度センサが検知した検知温度に関わらずカバーのロックを解除しない構成としてもよい。
この構成によれば、箔転写を実行している間にカバーが開いてしまうことを抑制できる。
また、前記した構成において、制御部は、フィルムカートリッジが装着されていると判定しなかった場合、加熱部材をオンしない構成としてもよい。
この構成によれば、加熱部材が無駄にオンされることを抑制できる。
また、前記した構成において、箔転写装置は、シートを載置するシートトレイと、シートトレイにシートが載置されたかを検知するシートトレイセンサと、を備え、制御部は、シートトレイセンサの検知信号からシートトレイにシートが載置されていると判定した場合、加熱部材をオンし、シートトレイセンサの検知信号からシートトレイにシートが載置されていると判定しなかった場合、加熱部材をオフする構成としてもよい。
この構成によれば、加熱部材が無駄にオンされることを抑制できる。
また、前記した構成において、制御部は、シートトレイにシートが載置されたと判定してから所定時間以内に箔を転写する指示が入力されなかった場合、加熱部材をオフする構成としてもよい。
この構成によれば、加熱部材が無駄にオンされることを抑制できる。
また、前記した構成において、箔転写装置は、加熱部材に対面する板金であって、箔フィルムの幅方向に延び、シートの搬送方向における加熱部材の下流側に位置する板金をさらに備え、温度センサは、板金に配置されている構成としてもよい。
また、前記した構成において、加熱部材は、回転可能な加熱ローラである構成としてもよい。
また、前記した構成において、加熱部材は、筐体本体に配置されている構成としてもよい。
また、前記した構成において、加圧部材は、回転可能な加圧ローラである構成としてもよい。
また、前記した構成において、加圧部材は、カバーに配置されている構成としてもよい。
また、前記した構成において、ロック機構は、カバーを閉位置にロックするロック位置とカバーをロックしない非ロック位置とに揺動可能なロックレバーと、ロックレバーがロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制する規制位置とロックレバーがロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制しない非規制位置とに移動可能な揺動規制部材と、を有する構成としてもよい。
本発明によれば、カバーのロック状態が不必要に長くなることを抑制できる。
次に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
図1に示すように、箔転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上に金箔等の箔を転写するための装置である。つまり、箔転写装置1は、シートSのトナー像の上に箔を転写することで、シートSに箔の画像を形成している。箔転写装置1は、筐体2と、シートトレイ3と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、転写部50と、制御部100と、操作パネルPAと、を備えている。
筐体2は、樹脂などからなり、筐体本体21と、カバー22とを備えている。筐体本体21は、上部に開口21A(図2参照)を有している。開口21Aは、筐体本体21に後述するフィルムカートリッジFCを着脱するための開口である。カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。カバー22の後端部は、筐体本体21に回動可能に支持されている。カバー22は、開口21Aを閉じる閉位置(図1の位置)と、開口21Aを開放する開位置(図2の位置)との間で移動可能となっている。
箔転写装置1は、カバー22を閉位置でロックするロック機構8を備えている。ロック機構8については、後で詳述する。
シートトレイ3は、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるトレイである。シートトレイ3は、筐体2の後部に設けられている。なお、シートSは、トナー像が形成された面を下向きにしてシートトレイ3上に載置される。シートトレイ3には、シートトレイ3に載置されたシートSを検知するシートトレイセンサSS0が設けられている。シートトレイセンサSS0は、シートトレイ3にシートSが載置されている場合にONとなり、シートSが載置されていない場合にOFFとなる。
シート搬送部10は、シート供給機構11と、シート排出機構12とを備えている。シート供給機構11は、シートトレイ3上のシートSを一枚ずつ転写部50に向けて搬送する機構である。シート供給機構11は、ピックアップローラ11Aと搬送ローラを備えている。
シート排出機構12は、転写部50を通過したシートSを筐体2の外部に排出する機構である。シート排出機構12は、複数の搬送ローラを備えている。
フィルム供給部30は、シート供給機構11から搬送されたシートSに重ねるように箔フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、フィルムカートリッジFCと、図示せぬモータ等の駆動源を備えている。
フィルムカートリッジFCは、図2に示すように、後述する供給リール31の軸方向に直交する方向において、開口21Aを通過して筐体本体21に着脱可能となっている。フィルムカートリッジFCは、供給リール31と、巻取リール35とを備えている。供給リール31には、箔フィルムFが巻回されている。
箔フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、箔フィルムFは、支持層と、被支持層とを有する。支持層は、高分子材料からなるテープ状の透明な基材であり、被支持層を支持している。被支持層は、例えば、剥離層と、転写層と、接着層とを有する。剥離層は、支持層から転写層を剥離しやすくするための層であり、支持層と転写層との間に配置されている。剥離層は、支持層から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層は、トナー像に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の薄い金属である。また、転写層は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層は、剥離層と接着層との間に配置されている。接着層は、転写層をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層は、後述する転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
供給リール31は、樹脂などからなり、箔フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。供給軸部31Aには、箔フィルムFの一端が固定されている。箔フィルムFは、支持層を外側、被支持層を内側にして、供給リール31に巻回されている。
巻取リール35は、樹脂などからなり、箔フィルムFを巻き取るための巻取軸部35Aを有している。巻取軸部35Aには、箔フィルムFの他端が固定されている。箔フィルムFは、支持層を外側、被支持層を内側にして、巻取リール35に巻回されている。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に箔フィルムFが最大に巻回された状態を図示している。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に箔フィルムFが最大に巻回された状態を図示している。
フィルムカートリッジFCを箔転写装置1に装着した状態において、巻取リール35は、図示せぬ駆動源によって図示反時計回りに回転駆動される。巻取リール35が回転すると、供給リール31に巻回された箔フィルムFが引き出され、引き出された箔フィルムFが巻取リール35に巻き取られていく。詳しくは、箔転写中において、後述する加圧ローラ51と加熱ローラ61によって箔フィルムFが送り出されることで、供給リール31から箔フィルムFが引き出される。そして、加圧ローラ51と加熱ローラ61から送り出された箔フィルムFが、巻取リール35に巻き取られていく。
転写部50は、シートSと箔フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層を転写するための部分である。転写部50は、加圧部材の一例としての加圧ローラ51と、加圧部材の一例としての加熱ローラ61とを備えている。転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと箔フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。加圧ローラ51は、箔フィルムFの上側に配置され、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触可能となっている。
加圧ローラ51は、カバー22に配置されている。加圧ローラ51は、両端部がカバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび箔フィルムFを挟み、図示せぬ駆動源によって回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。
加熱ローラ61は、筐体本体21に配置されている。加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータHを配置した回転可能なローラであり、箔フィルムFおよびシートSを加熱している。加熱ローラ61は、箔フィルムFの下側に配置され、箔フィルムFと接触している。
なお、本実施形態では、加熱ローラ61を箔フィルムFに対して接触・離間させるための接離機構7によって加熱ローラ61を移動させている。接離機構7は、加熱ローラ61を、加圧ローラ51に圧接した圧接位置と、加熱ローラ61が加圧ローラ51から離間した離間位置との間で移動させる機構である。フィルムカートリッジFCが装着している状態では、加熱ローラ61が圧接位置に位置するときには、加熱ローラ61は箔フィルムFに接触する。接離機構7は、カバー22を閉じている状態においては、シートSが転写部50に供給されるタイミングに合わせて加熱ローラ61を、箔フィルムFに接触する接触位置に移動させている。また、接離機構7は、カバー22が開けられた場合や、転写部50においてシートSに箔転写を行わない場合には、加熱ローラ61を、箔フィルムFから離間する離間位置に位置させている。
このように構成された箔転写装置1では、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、シート供給機構11により一枚ずつ転写部50に向けて搬送される。シートSは、転写部50のシートSの搬送方向(以下の説明では、単に「搬送方向」という。)における上流側で、供給リール31から供給された箔フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と箔フィルムFが接触した状態で転写部50に搬送される。
転写部50においては、シートSと箔フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に箔が転写される。転写部50の下流側において、箔フィルムFは、シートSから剥離される。
シートSから剥離された箔フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、箔フィルムFが剥離されたシートSは、シート排出機構12によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access Memory)、ROM(Read only Memory)および入出力回路を備えており、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。なお、制御部100の動作については、後で詳述する。
図1に示すように、箔転写装置1は、カートリッジセンサASを備えている。カートリッジセンサASは、フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着されているかを検出可能である。
ここで、カバー22をロックするロック機構8について詳しく説明する。
図3(a)に示すように、ロック機構8は、ロックレバー81と、アクチュエータ91と、揺動規制部材92と、ロックピンRPと、を有する。本実施形態では、ロックレバー81は、カバー22の前端部に位置し、アクチュエータ91、揺動規制部材92およびロックピンRPは、筐体本体21に位置している(図2参照)。
図3(a)に示すように、ロック機構8は、ロックレバー81と、アクチュエータ91と、揺動規制部材92と、ロックピンRPと、を有する。本実施形態では、ロックレバー81は、カバー22の前端部に位置し、アクチュエータ91、揺動規制部材92およびロックピンRPは、筐体本体21に位置している(図2参照)。
ロックレバー81は、カバー22を閉位置にロックするロック位置(図4(a)参照)と、カバー22をロックしない非ロック位置(図4(c)参照)とに揺動可能である。
図4に示すように、ロックレバー81は、円筒状のシャフト82の両端に1つずつ設けられている。シャフト82は、カバー22に回動可能に支持されている。シャフト82の軸方向中央部には、ユーザによって操作されるハンドル83が設けられている(図5(a)も参照)。各ロックレバー81およびハンドル83は、シャフト82に固定されている。これにより、ユーザがハンドル83を回動させると、シャフト82とともに各ロックレバー81が回動するようになっている。
図3(a)に示すように、ロックレバー81は、先端部がフック形状となっており、先端部がロックピンRPに係合可能となっている。ロックレバー81は、カバー22が閉位置に位置する状態において、ロックピンRPに係合可能なロック位置(図3(a)の位置)と、ロックピンRPから外れる非ロック位置(図3(c)の位置)とに移動可能となっている。
揺動規制部材92は、図3(a)に示す規制位置と、図3(b),(c)に示す非規制位置とに移動可能である。図3(a)に示すように、揺動規制部材92は、規制位置において、ロックレバー81と接触することで、ロックレバー81がロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制する。
また、図3(b),(c)に示すように、揺動規制部材92は、非規制位置において、ロックレバー81から離れることで、ロックレバー81がロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制しない。
アクチュエータ91は、揺動規制部材92を規制位置と非規制位置との間でスライド移動させるためのものである。
板金67は、搬送方向における加熱ローラ61の下流側に位置する。板金67は、箔フィルムFの幅方向に延びている。板金67は。加熱ローラ61に対面している。
温度センサ66は、板金67の下面に配置されている。すなわち、温度センサ66は、板金67の面のうち加熱ローラ61側の面に配置されている。
図5(a)に示すように、操作パネルPAは、カバー22の上面に設けられている。図5(b)に示すように、操作パネルPAは、スタートボタンB5と、画面220と、第1表示ランプ211と、第2表示ランプ212と、第3表示ランプ213とを有する。
スタートボタンB5は、箔転写の実行を開始するためのボタンである。
画面220は、例えば液晶パネルからなる。制御部100は、画面220に各種メッセージを表示可能である。
画面220は、例えば液晶パネルからなる。制御部100は、画面220に各種メッセージを表示可能である。
表示ランプ211~213は、光を発するランプである。本実施形態では、表示ランプ211~213は、LED(Light Emitting Diode)ランプである。制御部100は、第1表示ランプ211を点灯させることで、箔の消費を抑えて箔転写を実行する箔セーブモードの実行が設定されていることを表示する。
第2表示ランプ212に対応した位置には、カバー22が筐体本体21にロックされていることを示す「Cover Lock」の文字が付加されている。制御部100は、カバー22がロックされていると判定した場合には、第2表示ランプ212を点灯させ、ロックされていないと判定した場合には、第2表示ランプ212を消灯させる。以下の説明では、第2表示ランプ212を同一の符号を付してカバーロックランプ212と呼ぶ。
第3表示ランプ213に対応した位置には、何らかのエラーが生じたことを示す「Error」の文字が付加されている。制御部100は、エラーが生じた場合に、第3表示ランプ213を点灯させ、エラーが生じていない場合に、第3表示ランプ213を消灯させる。
次に、制御部100によるロック機構8の制御について説明する。
制御部100は、カバー22をロックしたとき、カバー22がロックされていることを表示する。本実施形態では、制御部100は、LEDランプであるカバーロックランプ212を点灯させることによって、カバー22がロックされていることを表示する。
制御部100は、カバー22が開いている間はロックをしない。詳しくは、制御部100は、カバー22が閉位置に位置するか、開位置に位置するかを判定し、カバー22が開位置に位置する場合、温度センサ66が検知した検知温度Tに関わらず、カバー22をロックしない。
制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置され、かつ、操作パネルPAのスタートボタンB5が押された場合、シートSを転写部50に供給して箔転写処理を実行する。
制御部100は、シートSに箔を転写する箔転写を実行している間は、カバー22をロックし、温度センサ66が検知した検知温度Tに関わらずカバー22のロックを解除しない。制御部100は、箔転写が終了した後、温度センサ66が検知した検知温度Tが第1閾値T1未満である場合、ロック機構8を制御してカバー22のロックを解除する。
制御部100は、シートトレイセンサSS0の検知信号からシートトレイ3にシートSが載置されていると判定した場合、加熱ローラ61のヒータHをオンし、シートトレイセンサSS0の検知信号からシートトレイ3にシートSが載置されていると判定しなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオフする。
制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されたと判定してから所定時間以内に箔を転写する指示が入力されなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオフする。所定時間は、一例として60秒である。すなわち、制御部100は、シートSが載置されてから60秒間の間に、操作パネルPAのスタートボタンB5が押されなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオフする。
制御部100は、箔転写処理を実行しない待機時においても、温度センサ66の検知温度Tが閾値以上であれば、カバー22をロックする。本実施形態では、フィルムカートリッジFCが筐体本体21に装着されているか否かで閾値を変更している。
制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第1閾値T1以上であると判定した場合、ロック機構8を制御してカバー22をロックする。
制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第1閾値T1未満である場合、ロック機構8を制御してカバー22のロックを解除する。
制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力されず、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第1閾値T1より小さな第2閾値T2以上であると判定した場合、ロック機構8を制御してカバー22をロックする。
制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第2閾値T2未満である場合、ロック機構8を制御してカバー22のロックを解除する。
すなわち、制御部100は、フィルムカートリッジFCが装着されていない場合、フィルムカートリッジFCが装着されている場合に比べて低い温度でカバー22をロックする。例えば、温度センサ66の検知温度Tが第2閾値以上、かつ、第1閾値未満であった場合、フィルムカートリッジFCが装着されていればカバー22を開けることができるのに対して、フィルムカートリッジFCが装着されていなければカバー22を開けることができない。
次に、図6のフローチャートを参照して、箔転写装置1の電源がオンされた後、シートトレイ3にシートSが載置されてから、制御部100が実行する処理の一例について説明する。
図6に示すように、制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されたかを判定する(S1)。制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されたと判定しない場合(S1,No)、シートトレイ3にシートSが載置されるまで待つ。
ステップS1において、制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されたと判定した場合(S1,Yes)、ヒータHをオンし(S2)、スタートボタンB5が押されたかを判定する(S3)。
ステップS3において、制御部100は、スタートボタンB5が押されたと判定した場合(S3,Yes)、ヒータHがオンされているかを判定する(S4)。
ステップS4において、制御部100は、ヒータHがオンされていると判定した場合(S4,Yes)、箔転写処理を実行し(S6)、処理を終了する。一方、ステップS4において、制御部100は、ヒータHがオンされていると判定しなかった場合(S4,No)、ヒータHをオンしてから(S5)、箔転写処理を実行する(S6)。箔転写処理については、図7のフローチャートで後に説明する。
ステップS3において、制御部100は、スタートボタンB5が押されたと判定しなかった場合(S3,No)、シートトレイ3にシートSが有るかを判定する(S8)。
ステップS8において、制御部100は、シートトレイ3にシートSが有ると判定しなかった場合(S8,No)、箔転写すべきシートSがないので、ヒータHをオフし(S7)、処理を終了する。
ステップS8において、制御部100は、シートトレイ3にシートSが有ると判定した場合(S8,Yes)、シートSが載置されてから所定時間経過したかを判定する(S9)。
ステップS9において、制御部100は、シートSが載置されてから所定時間経過したと判定した場合(S9,Yes)、ヒータHをオフし(S7)、処理を終了する。
ステップS9において、制御部100は、シートSが載置されてから所定時間経過したと判定しなかった場合(S9,No)、温度センサ66の温度がレディ温度以上かを判定する(S10)。
ステップ10において、制御部100は、温度センサ66の温度がレディ温度以上であると判定しなかった場合(S10,No)、ステップS3に移行する。一方、ステップ10において、制御部100は、温度センサ66の温度がレディ温度以上であると判定した場合(S10,Yes)、ヒータHをオフして(S11)、ステップS3に移行する。
次に、図7のフローチャートを参照して、制御部100が実行する箔転写処理の一例について説明する。
図7に示すように、制御部100は、箔転写処理を実行する場合、まず、カバー22をロックし、カバーロックランプ212を点灯する(S20)。
ステップS20の後、制御部100は、温度センサ66から検知温度Tを取得し(S21)、検知温度Tが転写開始温度以上であるかを判定する(S22)。
ステップS22において、制御部100は、検知温度Tが転写開始温度以上であると判定しなかった場合(S22,No)、ステップS21に移行する。
ステップS22において、制御部100は、検知温度Tが転写開始温度以上であると判定した場合(S22,Yes)、シートSを給紙する(S23)。制御部100がシートSを給紙することにより、転写部50において箔転写が開始される。
ステップS23の後、制御部100は、次のシートSがあるかを判定する(S24)。
ステップS24において、制御部100は、次のシートSがあると判定した場合(S24,Yes)、ステップS23に移行して所定時間後に次のシートSを給紙する。
ステップS24において、制御部100は、次のシートSがあると判定しなかった場合(S24,No)、ヒータHをオフして(S25)、温度センサ66から検知温度Tを取得し(S26)、温度センサ66の検知温度Tが第1閾値T1未満であるかを判定する(S27)。
ステップS27において、制御部100は、温度センサ66の検知温度Tが第1閾値T1未満であると判定しなかった場合(S27,No)、まだカバーロックを解除できないので、ステップS26に移行して、検知温度Tが第1閾値T1未満となるまで、ステップS26とステップS27を実行し続ける。
ステップS27において、制御部100は、温度センサ66の検知温度Tが第1閾値T1未満であると判定した場合(S27,Yes)、カバーロックを解除し、カバーロックランプ212を消灯し(S28)、処理を終了する。
次に、図8のフローチャートを参照して、箔転写処理を実行しない待機時に制御部100が実行するカバーロック処理の一例について説明する。
図8に示すように、制御部100は、待機時カバーロック処理を実行する場合、まず、カバー22が閉じられているかを判定する(S30)。
ステップS30において、制御部100は、カバー22が閉じられていると判定しなかった場合(S30,No)、カバー22が閉じられるまで待つ。
ステップS30において、制御部100は、カバー22が閉じられていると判定した場合(S30,Yes)、温度センサ66から検知温度Tを取得し(S31)、カバー22がロックされているかを判定する(S32)
ステップS32において、制御部100は、カバー22がロックされていると判定しなかった場合(S32,No)、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されているかを判定する(S43)。
ステップS43において、制御部100は、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定した場合(S43,Yes)、検知温度Tが第1閾値T1以上であるかを判定する(S44)。
ステップS44において、制御部100は、検知温度Tが第1閾値T1以上であると判定しなかった場合(S44,No)、カバー22をロックせず、ステップS30に移行する。
ステップS44において、制御部100は、検知温度Tが第1閾値T1以上であると判定した場合(S44,Yes)、カバー22をロックし、カバーロックランプ212を点灯し(S46)、ステップS30に戻る。
ステップS43において、制御部100は、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定しなかった場合(S43,No)、検知温度Tが第2閾値T2以上であるかを判定する(S45)。
ステップS45において、制御部100は、検知温度Tが第2閾値T2以上であると判定しなかった場合(S45,No)、カバー22をロックせず、ステップS30に移行する。
ステップS45において、制御部100は、検知温度Tが第2閾値T2以上であると判定した場合(S45,Yes)、カバー22をロックし、カバーロックランプ212を点灯し(S46)、ステップS30に戻る。
ステップS32において、制御部100は、カバー22がロックされていると判定した場合(S32,Yes)、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されているかを判定する(S33)。
ステップS33において、制御部100は、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定した場合(S33,Yes)、検知温度Tが第1閾値T1未満であるかを判定する(S34)。
ステップS34において、制御部100は、検知温度Tが第1閾値T1未満であると判定しなかった場合(S34,No)、カバーロックを解除せず、ステップS30に移行する。
ステップS34において、制御部100は、検知温度Tが第1閾値T1未満であると判定した場合(S34,Yes)、カバーロックを解除し、カバーロックランプ212を消灯し(S36)、ステップS30に戻る。
ステップS33において、制御部100は、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定しなかった場合(S33,No)、検知温度Tが第2閾値T2未満であるかを判定する(S35)。
ステップS35において、制御部100は、検知温度Tが第2閾値T2未満であると判定しなかった場合(S35,No)、カバーロックを解除せず、ステップS30に移行する。
ステップS35において、制御部100は、検知温度Tが第2閾値T2未満であると判定した場合(S35,Yes)、カバーロックを解除し、カバーロックランプ212を消灯し(S36)、ステップS30に戻る。
以上に説明した構成によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
箔転写装置1の制御部100は、フィルムカートリッジFCが装着されている場合と、フィルムカートリッジFCが装着されていない場合と、でカバー22をロックする閾値を変更する。具体的には、制御部100は、フィルムカートリッジFCが装着されている場合の閾値を第1閾値T1とし、フィルムカートリッジFCが装着されていない場合の閾値を第1閾値より小さな第2閾値T2とする。このため、カバー22のロックを解除できるのにも関わらずロックを解除しない場合を少なくすることができ、カバー22のロック状態が不必要に長くなることを抑制できる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、制御部100は、カバー22が開位置に位置する場合、温度センサ66が検知した検知温度Tに関わらず、カバー22をロックしない。このため、カバー22が閉められてなくなってしまうことを抑制できる。
また、制御部100は、カバー22をロックしたとき、カバー22がロックされていることを表示する。このため、ユーザは、カバー22に触ることなくカバー22がロックされているかを確認できる。
また、制御部100は、カバーロックランプ212を点灯させることによって、カバー22がロックされていることを表示する。このため、ユーザは、カバー22がロックされているかを確認しやすい。
また、制御部100は、箔転写を実行している間は、カバー22をロックし、温度センサ66が検知した検知温度Tに関わらずカバー22のロックを解除しない。このため、箔転写を実行している間にカバー22が開いてしまうことを抑制できる。
また、制御部100は、フィルムカートリッジFCが装着されていると判定しなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオンしない。このため、加熱ローラ61のヒータHが無駄にオンされることを抑制できる。
また、制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されていると判定した場合、加熱ローラ61のヒータHをオンし、シートトレイ3にシートSが載置されていると判定しなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオフする。このため、加熱ローラ61のヒータHが無駄にオンされることを抑制できる。
また、制御部100は、シートトレイ3にシートSが載置されたと判定してから所定時間以内に箔を転写する指示が入力されなかった場合、すなわちスタートボタンB5が押されなかった場合、加熱ローラ61のヒータHをオフする。このため、加熱ローラ61のヒータHが無駄にオンされることを抑制できる。
次に、第2実施形態において、制御部100が実行する処理について説明する。ここでは、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通する部分の説明は省略する。
第2実施形態は、箔転写処理を実行しない待機時において、カバー22をロックする閾値が第1実施形態と同じであるが、ロック解除の閾値が第1実施形態と異なる。
具体的に、第2実施形態では、制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第1閾値T1より小さな第3閾値T3未満である場合、ロック機構8を制御してカバー22のロックを解除する。第3閾値T3は、例えば、第1閾値T1より5~15℃低い温度である。
また、制御部100は、カートリッジセンサASからフィルムカートリッジFCが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、温度センサ66が検知した検知温度Tが第2閾値T2より小さな第4閾値T4未満である場合、ロック機構8を制御してカバー22のロックを解除する。第4閾値T4は、例えば、第2閾値T2より5~15℃低い温度である。
なお、第2閾値T2は、第3閾値T3より小さな値である。
次に、図9のフローチャートを参照して、第2実施形態における制御部100が実行するカバーロック処理の一例について説明する。ここでは、第1実施形態(図8)と異なる点についてのみ説明し、共通する部分の説明は省略する
制御部100は、カバー22がロックされ(S32,Yes)、かつ、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定した場合(S33,Yes)、検知温度Tが第3閾値T3未満であるかを判定する(S38)。
制御部100は、カバー22がロックされ(S32,Yes)、かつ、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定した場合(S33,Yes)、検知温度Tが第3閾値T3未満であるかを判定する(S38)。
ステップS38において、制御部100は、検知温度Tが第3閾値T3未満であると判定しなかった場合(S38,No)、カバーロックを解除せず、ステップS30に移行する。
ステップS38において、制御部100は、検知温度Tが第3閾値T3未満であると判定した場合(S38,Yes)、カバーロックを解除し、カバーロックランプ212を消灯し(S36)、ステップS30に戻る。
制御部100は、カバー22がロックされ(S32,Yes)、かつ、筐体本体21にフィルムカートリッジFCが装着されていると判定しなかった場合(S33,No)、検知温度Tが第4閾値T4未満であるかを判定する(S39)。
ステップS39において、制御部100は、検知温度Tが第4閾値T4未満であると判定しなかった場合(S39,No)、カバーロックを解除せず、ステップS30に移行する。
ステップS39において、制御部100は、検知温度Tが第4閾値T4未満であると判定した場合(S39,Yes)、カバーロックを解除し、カバーロックランプ212を消灯し(S36)、ステップS30に戻る。
以上に説明した第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、カバー22のロックを解除できるのにも関わらずロックを解除しない場合を少なくすることができ、カバー22のロック状態が不必要に長くなることを抑制できる。
さらに、第2実施形態では、第1閾値T1と第3閾値T3にギャップを設けることで、検知温度Tがロック又はロック解除する閾値に近い場合に、カバー22のロックと解除が頻繁に繰り返されることを抑制できる。同様に、第2閾値T2と第4閾値T4にギャップを設けることで、カバー22のロックと解除が頻繁に繰り返されることを抑制できる。
さらに、第2実施形態では、第1閾値T1と第3閾値T3にギャップを設けることで、検知温度Tがロック又はロック解除する閾値に近い場合に、カバー22のロックと解除が頻繁に繰り返されることを抑制できる。同様に、第2閾値T2と第4閾値T4にギャップを設けることで、カバー22のロックと解除が頻繁に繰り返されることを抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、制御部100は、LEDランプであるカバーロックランプ212を点灯させることによって、カバー22がロックされていることを表示していたが、ロックの表示方法は、この方法に限定されない。例えば、制御部100は、LED以外のランプでロック状態を表示してもよく、画面220にロック状態を文字や画像により表示してもよい。
前記実施形態では、ロックレバーは、カバーの前端部に位置し、アクチュエータ、揺動規制部材およびロックピンは、筐体本体に位置していたが、ロックレバーが筐体本体に位置し、アクチュエータ、揺動規制部材およびロックピンがカバーに位置している構成であってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 箔転写装置
3 シートトレイ
21 筐体本体
21A 開口
22 カバー
50 転写部
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
66 温度センサ
67 板金
81 ロックレバー
82 シャフト
83 ハンドル
100 制御部
FC フィルムカートリッジ
H ヒータ
PA 操作パネル
3 シートトレイ
21 筐体本体
21A 開口
22 カバー
50 転写部
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
66 温度センサ
67 板金
81 ロックレバー
82 シャフト
83 ハンドル
100 制御部
FC フィルムカートリッジ
H ヒータ
PA 操作パネル
Claims (19)
- 箔を含む箔フィルムにシートを重ねて、前記シートに前記箔を転写する箔転写装置であって、
開口を有する筐体本体と、
前記開口を閉じる閉位置と、前記開口を開放する開位置と、の間で移動可能なカバーと、
前記箔フィルムを有し、前記開口を通って前記筐体本体に着脱可能なフィルムカートリッジと、
前記カバーを前記閉位置でロック可能なロック機構と、
前記箔フィルムおよび前記シートを加熱するための加熱部材と、
前記加熱部材との間で前記箔フィルムおよび前記シートを挟むための加圧部材と、
温度センサと、
制御部と、を備え、
前記フィルムカートリッジが前記筐体本体に装着されているかを検出可能なカートリッジセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が第1閾値以上であると判定した場合、前記ロック機構を制御して前記カバーをロックし、
前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力されず、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が前記第1閾値より小さな第2閾値以上であると判定した場合、前記ロック機構を制御して前記カバーをロックすることを特徴とする箔転写装置。 - 前記制御部は、前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が前記第1閾値未満である場合、前記ロック機構を制御して前記カバーのロックを解除することを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が前記第2閾値未満である場合、前記ロック機構を制御して前記カバーのロックを解除することを特徴とする請求項2に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が前記第1閾値より小さな第3閾値未満である場合、前記ロック機構を制御して前記カバーのロックを解除することを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、前記カートリッジセンサから前記フィルムカートリッジが装着されていることを示す信号が出力され、かつ、前記温度センサが検知した検知温度が前記第2閾値より小さな第4閾値未満である場合、前記ロック機構を制御して前記カバーのロックを解除することを特徴とする請求項4に記載の箔転写装置。
- 前記第2閾値は、前記第3閾値より小さな値であることを特徴とする請求項5に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、
前記カバーが閉位置に位置するか、開位置に位置するかを判定し、
前記カバーが開位置に位置する場合、前記温度センサが検知した検知温度に関わらず、前記カバーをロックしないことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の箔転写装置。 - 前記制御部は、前記カバーをロックしたとき、前記カバーがロックされていることを表示することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、LEDランプを点灯させることによって、前記カバーがロックされていることを表示することを特徴とする請求項8に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、前記シートに前記箔を転写する箔転写を実行している間は、前記カバーをロックし、前記温度センサが検知した検知温度に関わらず前記カバーのロックを解除しないことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記制御部は、
前記フィルムカートリッジが装着されていると判定しなかった場合、前記加熱部材をオンしないことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の箔転写装置。 - 前記箔転写装置は、
前記シートを載置するシートトレイと、
前記シートトレイに前記シートが載置されたかを検知するシートトレイセンサと、を備え、
前記制御部は、
前記シートトレイセンサの検知信号から前記シートトレイに前記シートが載置されていると判定した場合、前記加熱部材をオンし、
前記シートトレイセンサの検知信号から前記シートトレイに前記シートが載置されていると判定しなかった場合、前記加熱部材をオフすることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の箔転写装置。 - 前記制御部は、前記シートトレイに前記シートが載置されたと判定してから所定時間以内に前記箔を転写する指示が入力されなかった場合、前記加熱部材をオフすることを特徴とする請求項12に記載の箔転写装置。
- 前記箔転写装置は、前記加熱部材に対面する板金であって、前記箔フィルムの幅方向に延び、前記シートの搬送方向における前記加熱部材の下流側に位置する板金をさらに備え、
前記温度センサは、前記板金に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の箔転写装置。 - 前記加熱部材は、回転可能な加熱ローラであることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記加熱部材は、前記筐体本体に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記加圧部材は、回転可能な加圧ローラであることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記加圧部材は、前記カバーに配置されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の箔転写装置。
- 前記ロック機構は、
前記カバーを閉位置にロックするロック位置と、前記カバーをロックしない非ロック位置と、に揺動可能なロックレバーと、
前記ロックレバーがロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制する規制位置と、前記ロックレバーがロック位置から非ロック位置に揺動するのを規制しない非規制位置と、に移動可能な揺動規制部材と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の箔転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021062547A JP2022157977A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 箔転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021062547A JP2022157977A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 箔転写装置 |
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JP2022157977A true JP2022157977A (ja) | 2022-10-14 |
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JP2021062547A Pending JP2022157977A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 箔転写装置 |
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2021
- 2021-04-01 JP JP2021062547A patent/JP2022157977A/ja active Pending
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