JP2022153898A - ダイカスト装置用スリーブ及びダイカスト装置 - Google Patents

ダイカスト装置用スリーブ及びダイカスト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイカスト装置用スリーブ内に供給された溶湯の温度低下を抑制することができる簡単な構成のダイカスト装置用スリーブを提供する。【解決手段】ダイカスト装置用スリーブ6は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部10を有し、前記スリーブ本体部は、貫通孔10b内に挿入された状態で、少なくとも一部が前記貫通孔の内面に接触する外周面10aと、前記スリーブ本体部の径方向外周側で前記外周面に対して径方向に凹み、少なくとも一部が前記貫通孔内に位置する凹部15と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイカスト装置用スリーブ及びダイカスト装置に関する。
ダイカスト装置において、ダイカスト用金型に溶湯を流すための通路を構成するダイカスト装置用スリーブが知られている。このようなダイカスト装置用スリーブとして、例えば特許文献1には、内筒と外筒とによって形成されたダイカスト用スリーブが開示されている。前記ダイカスト用スリーブは、前記内筒と前記外筒との間にギャップを有する。前記外筒の内表面または前記内筒の外表面には、熱反射性膜層が形成されている。これにより、前記ダイカスト用スリーブでは、熱の移動を伝導、伝達および輻射の何れにおいても有効に遮断し、それによってアルミ給湯時の破断チル層の発生を適切に防止することができる。
実開平6-48947号
上述の特許文献1に開示されているダイカスト用スリーブは、内筒と外筒とを有する2重スリーブである。また、前記外筒の内表面または前記内筒の外表面に、熱反射性膜層を有する。そのため、前記ダイカスト用スリーブは、構造が複雑であり、製造工程も複雑である。これに対し、内部に供給された溶湯の温度低下を抑制することができるダイカスト装置用スリーブを、より簡単な構成によって実現することが求められている。
本発明の目的は、ダイカスト装置用スリーブ内に供給された溶湯の温度低下を抑制することができる簡単な構成のダイカスト装置用スリーブを提供することである。
本発明の一実施形態に係るダイカスト装置用スリーブは、ダイカスト用金型を保持する固定盤を貫通する貫通孔内に挿入されるダイカスト装置用スリーブである。前記ダイカスト装置用スリーブは、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部を有し、前記スリーブ本体部は、前記貫通孔内に挿入された状態で、少なくとも一部が前記貫通孔の内面に接触する外周面と、前記スリーブ本体部の径方向外周側で前記外周面に対して径方向に凹み、少なくとも一部が前記貫通孔内に位置する凹部と、を有する。
本発明の一実施形態に係るダイカスト装置は、上記の構成を有するダイカスト装置用スリーブと、前記ダイカスト装置用スリーブ内に供給された溶湯をダイカスト用金型のキャビティ内に押し出すプランジャ装置と、前記スリーブ本体部が挿入される前記貫通孔を有し、前記ダイカスト用金型を保持する固定盤と、を有し、前記スリーブ本体部の外周面と、前記貫通孔の内面との間に、断熱層が構成されている。
本発明によれば、ダイカスト装置用スリーブ内に供給された溶湯の温度低下を抑制することができる簡単な構成のダイカスト装置用スリーブを提供することができる。
図1は、実施形態1に係るダイカスト装置の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係るダイカスト装置用スリーブの斜視図である。 図3は、図2のIII-III線断面図である。 図4は、ダイカスト装置用スリーブと固定盤の関係を示す図である。 図5は、実施形態1の変形例1に係るダイカスト装置用スリーブの図3相当図である。 図6は、実施形態1の変形例2に係るダイカスト装置用スリーブの図3相当図である。 図7は、実施形態2に係るダイカスト装置用スリーブの斜視図である。 図8は、実施形態2に係るダイカスト装置用スリーブと固定盤の関係を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(実施形態1)
図1に、本発明の例示的な実施形態に係るダイカスト装置1の概略構成を示す。ダイカスト装置1は、射出装置2と、ダイカスト用金型3と、を有する。ダイカスト装置1では、溶湯4は、射出装置2のスリーブ6内に供給される。溶湯4は、射出装置2のスリーブ6を介して、ダイカスト用金型3に供給される。スリーブ6は、ダイカスト装置用スリーブである。
図1に示すように、射出装置2は、固定盤5と、スリーブ6と、プランジャ装置7と、を有する。
固定盤5は、ダイカスト用金型3の固定型31を支持している。具体的には、固定盤5の厚み方向の一方側には、固定型31が固定されている。固定盤5は、厚み方向に貫通する断面円形状の貫通孔51を有する。貫通孔51内には、円筒状のスリーブ6のスリーブ本体部10が挿入されている。スリーブ6のフランジ部20は、固定盤5の外方に突出している。固定型31、スリーブ本体部10及びフランジ部20については、後述する。
図2は、本実施形態に係るスリーブ6の斜視図である。図3は、図2のIII-III線断面図である。スリーブ6は、例えば、金属製である。スリーブ6は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部10と、スリーブ本体部10における前記軸線方向の一側の端部に位置するフランジ部20と、を有する。前記軸線方向は、中心軸Pが延びる方向である。
スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、スリーブ本体部10の前記軸線方向の他側は、固定盤5の外方に突出している。すなわち、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、スリーブ本体部10の外周面10aの一部は、貫通孔51の内面51aに接触する。固定盤5の貫通孔51内に挿入されたスリーブ本体部10は、フランジ部20が固定盤5に接触することにより、固定盤5に対して前記軸線方向に位置決めされる。
スリーブ本体部10は、前記軸線方向に貫通するスリーブ貫通孔10bを有する。スリーブ本体部10は、スリーブ貫通孔10bにおける軸線方向他側の開口であるプランジャ側開口6aと、スリーブ貫通孔10bにおける軸線方向一側の開口である金型側開口6bと、を有する。スリーブ本体部10の内径は一定である。図1に示すようにスリーブ貫通孔10b内には、後述するプランジャ装置7のプランジャチップ71が挿入されている。
スリーブ本体部10は、プランジャ側開口6a側に、スリーブ貫通孔10bに対して径方向に繋がる溶湯口13を有する。スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、溶湯口13は、固定盤5の外方に位置する。溶湯口13は、溶湯4が供給される入口である。溶湯口13からスリーブ貫通孔10b内に供給された溶湯4は、プランジャチップ71によって、金型側開口6bに押し出される。よって、スリーブ本体部10のスリーブ貫通孔10bは、溶湯の通路である。スリーブ本体部10の詳細な構成は、後述する。
図2及び図3に示すように、フランジ部20は、スリーブ本体部10の軸線方向において、スリーブ本体部10の金型側開口6b側の端部に位置している。フランジ部20は、円盤状である。フランジ部20は、前記軸線方向の一側に位置する第1側面20aと、前記軸線方向の他側に位置する第2側面20bと、を有する。
フランジ部20の外径は、固定盤5の貫通孔51の内径及びスリーブ本体部10の外径よりも大きい。スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、フランジ部20の第2側面20bは、固定盤5における固定型31側に接触している。
図1に示すように、プランジャ装置7は、プランジャチップ71と、シャフト72と、図示しないアクチュエータと、を有する。
プランジャチップ71は、スリーブ6のプランジャ側開口6aからスリーブ本体部10のスリーブ貫通孔10b内に挿入されている。プランジャチップ71は、スリーブ6の軸線方向に延びるシャフト72の先端に接続されている。シャフト72は、前記アクチュエータによって駆動される。前記アクチュエータの駆動によって、プランジャチップ71は、スリーブ貫通孔10b内を往復移動する。
このようにプランジャチップ71がスリーブ貫通孔10b内を往復移動することによって、溶湯口13からスリーブ貫通孔10b内に供給された溶湯4がスリーブ6の金型側開口6bから押し出される。
ダイカスト用金型3は、固定型31と、可動型32とを有する。固定型31及び可動型32によって、それらの間にはキャビティ34が形成される。固定型31は、固定盤5に固定されている。可動型32は、図示省略する型締装置の可動盤に固定されている。
キャビティ34は、スリーブ6の金型側開口6bと繋がっている。これにより、プランジャ装置7の駆動によって金型側開口6bから押し出された溶湯4が、ダイカスト用金型3のキャビティ34内に射出される。
上述したように、本実施形態では、スリーブ6においてスリーブ本体部10の内径は一定である。これにより、プランジャチップ71は、スリーブ貫通孔10b内をスムーズに移動できる。よって、スリーブ6内の溶湯4を、プランジャチップ71によって、ダイカスト用金型3のキャビティ34内に効率良く押し出すことができる。
次に、図2及び図4を参照して、本実施形態に係るスリーブ6のスリーブ本体部10について詳細に説明する。図4は、スリーブ本体部10と固定盤5の関係を示す図である。
スリーブ本体部10は、外周面10aのフランジ部20側に、貫通孔51の内面51aに対してそれぞれ軸線方向の異なる位置で接触する2つの接触部14と、接触部14に対して径方向に凹む凹部15と、を有する。2つの接触部14は、スリーブ本体部10の外周面10aの一部である。
図2及び図4に示すように、2つの接触部14は、それぞれ、スリーブ本体部10をスリーブ本体部10の軸線方向に見て、スリーブ本体部10の周方向に全周に延びている円環状である。スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、スリーブ本体部10の2つの接触部14は、貫通孔51の内面51aと接触している。本実施形態では、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、2つの接触部14は、前記軸線方向における固定盤5の両端部に接触する。
図2に示すように、本実施形態では、凹部15は、スリーブ本体部10をスリーブ本体部10の軸線方向に見て、スリーブ本体部10の周方向に全周に延びている円環状である。凹部15は、2つの接触部14に対して径方向に凹んでいる。凹部15は、前記軸線方向において、2つの接触部14の間に位置する。
スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、スリーブ本体部10の外周面10aのうち凹部15に対してスリーブ本体部10の軸線方向の両側に位置する接触部14は、貫通孔51の内面51aに接触している。すなわち、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、スリーブ6は、前記軸線方向における凹部15の両側で、固定盤5に接触している。これにより、スリーブ6が固定盤5に対して傾くことを抑制することができる。このように、本実施形態では、スリーブ6は、2つの接触部14及びフランジ部20によって、固定盤5に保持されている。
図4に示すように、凹部15の底面の外径は、固定盤5の貫通孔51の内径よりも小さい。これにより、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、凹部15の底面は、固定盤5の貫通孔51の内面51aに対して、貫通孔51の径方向内方に離隔している。すなわち、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、ダイカスト装置1は、凹部15の底面と貫通孔51の内面51aとの間に隙間を有する。この隙間によって、ダイカスト装置1は、スリーブ6と貫通孔51の内面51aとによって構成される空気層であるスリーブ断熱層16を有する。スリーブ断熱層16は、断熱層に対応する。
以上の構成を有する本実施形態に係るスリーブ6は、ダイカスト用金型3を保持する固定盤5を貫通する貫通孔51内に挿入されるダイカスト装置1用のスリーブ6である。スリーブ6は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部10を有し、スリーブ本体部10は、貫通孔51内に挿入された状態で、少なくとも一部が貫通孔51の内面51aに接触する外周面10aと、スリーブ本体部10の径方向外周側で外周面10aに対して径方向に凹み、少なくとも一部が貫通孔51内に位置する凹部15と、を有する。
スリーブ6は、ダイカスト用金型3のキャビティ34内に供給される溶湯4の通路を構成している。スリーブ6のスリーブ貫通孔10b内に供給された溶湯4の一部は、スリーブ貫通孔10bの内面上で、温度が低下してチル層になる。前記チル層が、スリーブ貫通孔10bの内面から剥離することにより、破断チル層となる。前記破断チル層が溶湯とともにキャビティ内に流れ込むと、ダイカスト製品の品質を低下させる可能性がある。
本実施形態に係るスリーブ6は、固定盤5に接触しない凹部15を有する。スリーブ6では、凹部15によって、スリーブ本体部10の外周面10aが固定盤5に接触する面積を、スリーブの外周面全体が固定盤に接触する場合に比べて、小さくすることができる。凹部15内に位置する空気層の熱伝導率は、スリーブ本体部10の熱伝導率よりも小さい。このように、スリーブ6の凹部15内に位置する空気層によって熱伝導率が低下するため、スリーブ6から固定盤5に伝達される熱量を減らすことができる。よって、スリーブ6のスリーブ貫通孔10b内に供給された溶湯4の温度低下を抑制できる。したがって、スリーブ6内の溶湯4の温度低下に起因する破断チル層の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るスリーブ6では、溶湯4の通路を構成するスリーブ6が、直接、固定盤5に保持される。したがって、スリーブ6内に供給された溶湯4の温度低下を抑制できる簡単な構成のスリーブ6を提供することができる。
本実施形態では、スリーブ6の凹部15は、スリーブ本体部10を軸線方向に見て、スリーブ本体部10の周方向に全周に延びている円環状であり、スリーブ本体部10の外周面10aのうち凹部15に対して前記軸線方向の少なくとも一方側に位置する部分は、貫通孔51の内面51aに接触する。
すなわち、スリーブ本体部10と固定盤5の貫通孔51の内面51aとの間に、スリーブ本体部10の周方向の全周にスリーブ断熱層16が構成される。これにより、スリーブ6が固定盤5に接触する面積を小さくすることができる。よって、スリーブ6から固定盤5に伝達される熱量を減らすことができる。
また、本実施形態に係るダイカスト装置1は、スリーブ6と、スリーブ6内に供給された溶湯4をダイカスト用金型3のキャビティ34内に押し出すプランジャ装置7と、スリーブ本体部10が挿入される貫通孔51を有し、ダイカスト用金型3を保持する固定盤5と、を有する。スリーブ本体部10の外周面10aと、貫通孔51の内面51aとの間に、断熱層が構成されている。
これにより、スリーブ6内に供給された溶湯4の温度低下を抑制することができる簡単な構成のスリーブ6を有するダイカスト装置1を提供できる。
(実施形態1の変形例1)
次に、図5を参照して、実施形態1の変形例1について説明する。本変形例のダイカスト装置用スリーブであるスリーブ106では、スリーブ本体部110の構成が、実施形態1のスリーブ本体部10の構成とは異なる。それ以外の構成は、実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
図5は、スリーブ106の断面図である。図5に示すように、スリーブ106は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部110と、スリーブ本体部110の前記軸線方向の一側の端部に位置するフランジ部20とを有する。
スリーブ本体部110は、外周面110aの一部であり且つ貫通孔51の内面51aに接触する1つの接触部114と、接触部114に対して径方向に凹む凹部115とを有する。接触部114は、前記軸線方向において、凹部115を挟んでフランジ部20とは反対側に位置している。
本変形例では、凹部115及び貫通孔51の内面51aによって、スリーブ断熱層116が構成される。これにより、スリーブ6内に供給された溶湯4の温度低下を抑制することができる簡単な構成のスリーブ106を有するダイカスト装置1を提供できる。
(実施形態1の変形例2)
次に、図6を参照して、実施形態1の変形例2について説明する。本変形例のダイカスト装置用スリーブであるスリーブ206では、スリーブ本体部210の構成が、実施形態1のスリーブ本体部10の構成とは異なる。それ以外の構成は、実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
図6は、スリーブ206の断面図である。図6に示すように、スリーブ206は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部210と、前記軸線方向の一側の端部に位置するフランジ部20とを有する。
スリーブ本体部210は、外周面210aの一部であり且つ貫通孔51の内面51aに接触する3つの接触部214と、接触部214に対して径方向に凹む2つの凹部215とを有する。3つの接触部214及び2つの凹部215は、スリーブ本体部210に、前記軸線方向に並んで位置する。各凹部215は、前記軸線方向に隣り合う2つの接触部214の間に位置する。これにより、凹部215と貫通孔51の内面51aとの隙間によって、2つのスリーブ断熱層216が構成される。
すなわち、本変形例に係るスリーブ206では、スリーブ本体部210は、スリーブ本体部210の軸線方向の異なる位置でスリーブ本体部210の周方向に全周に延びる複数の円環状の凹部215を有する。複数の凹部215は、貫通孔51内に位置し、スリーブ本体部210の外周面のうち各凹部215に対して前記軸線方向の少なくとも一方側に位置する部分は、貫通孔51の内面51aに接触する。
本変形例では、各凹部215に対して前記軸線方向の少なくとも一方側に位置する接触部214は、固定盤5に接触する。これにより、スリーブ206が、固定盤5の貫通孔51内で径方向に変形したり、固定盤5に対して傾いたりすることを抑制することができる。
(実施形態2)
次に、図7及び図8を参照して、本発明の例示的な実施形態2について説明する。本実施形態に係るダイカスト装置1では、スリーブ306のフランジ部320の構成が、実施形態1のスリーブ6のフランジ部20とは異なる。それ以外の構成は、実施形態1と同じである。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
図7は、本実施形態に係るダイカスト装置用スリーブであるスリーブ306の斜視図である。図8は、スリーブ306と固定盤5の関係を示す図である。スリーブ306は、軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部10と、前記軸線方向の一側の端部に位置するフランジ部320と、を有する。スリーブ本体部10の構成は、実施形態1と同様であるため、スリーブ本体部10の説明は省略する。
フランジ部320は、スリーブ本体部10の金型側開口6b側の軸線方向の端部に位置している。フランジ部320は、前記軸線方向の一側に位置する第1側面320aと、前記軸線方向の他側に位置する第2側面320bと、を有する。フランジ部320の第2側面320bは、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で、固定盤5における固定型31側に接触している。
本実施形態のフランジ部320は、第2側面320bに、スリーブ本体部10の軸線方向に凹むフランジ凹部321を有する。フランジ凹部321は、フランジ部320を軸線方向に見て、前記軸線を囲む円環状である。これにより、本実施形態に係るダイカスト装置1は、フランジ部320の第2側面320bに、固定盤5と接触しない部分を有する。この部分によって、ダイカスト装置1は、フランジ部320と固定盤5とによって構成される円環状のフランジ断熱層322を有する。
よって、本実施形態のダイカスト装置1は、スリーブ306と貫通孔51の内面51aとによって構成されるスリーブ断熱層16と、フランジ部320と固定盤5とによって構成されるフランジ断熱層322とを有する。これにより、スリーブ本体部10の外周面10aを介してスリーブ306から固定盤5に伝達される熱量を減らすことができるのに加え、フランジ部320を介してスリーブ306から固定盤5に伝達される熱量も減らすことができる。
すなわち、本実施形態に係るスリーブ306は、スリーブ本体部10の軸線方向の一側の端部に位置し且つスリーブ本体部10よりも大きい外径を有するフランジ部320を有する。フランジ部320は、前記軸線方向の側面のうち、スリーブ本体部10が固定盤5の貫通孔51内に挿入された状態で固定盤5に接触する第2側面320bに、前記軸線方向に凹んだフランジ凹部321を有する。
これにより、固定盤5の貫通孔51内にスリーブ本体部10を挿入した状態で、フランジ部320の前記軸線方向の側面のうち一方の側面である第2側面320bが固定盤5に接触する。フランジ部320がフランジ凹部321を有することによって、フランジ部320と固定盤5との接触面積を小さくすることができる。これにより、スリーブ306から固定盤5に伝達される熱量を減らすことができる。
よって、スリーブ306内に供給された溶湯4の温度低下を抑制することができる簡単な構成のスリーブ306を有するダイカスト装置1を提供できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、スリーブ6,106,206,306は、スリーブ本体部10,110,210を軸線方向に見て、周方向に全周で貫通孔51の内面51aと接触する接触部14,114,214を有する。しかしながら、スリーブは、前記軸線方向に見て、周方向の一部のみが貫通孔の内面と接触する接触部を有してもよい。例えば、スリーブは、周方向の異なる複数の箇所で貫通孔の内面に接触する接触部を有する構成であってもよい。
前記実施形態1では、スリーブ6,106,206は、フランジ部20を有する。前記実施形態2では、スリーブ306は、フランジ部320を有する。しかしながら、スリーブは、フランジ部を有さなくてもよい。
前記各実施形態では、スリーブ6,106,206,306は、接触部14,114,214及びフランジ部20,320によって、固定盤5に保持されている。しかしながら、スリーブは、接触部及びフランジ部のいずれか一方で固定盤に保持されていてもよい。スリーブは、接触部及びフランジ部以外の部材によって、固定盤に保持されていてもよい。
前記各実施形態では、スリーブ本体部10,110,210の内径は一定である。しかしながら、スリーブ本体部の内径は一定でなくてもよい。
前記各実施形態では、凹部15,115,215は、スリーブ本体部10,110,210を軸線方向に見て、周方向に全周に延びている。しかしながら、凹部は、前記軸線方向に見て、周方向の一部に延びていてもよい。
本発明は、ダイカスト装置の溶湯の通路を構成するスリーブに利用可能である。
1 ダイカスト装置
2 射出装置
3 ダイカスト用金型
4 溶湯
5 固定盤
6、106、206、306 スリーブ(ダイカスト装置用スリーブ)
6a プランジャ側開口
6b 金型側開口
7 プランジャ装置
10、110、210 スリーブ本体部
10a、110a、210a 外周面
10b スリーブ貫通孔
13 溶湯口
14、114、214 接触部
15、115、215 凹部
16、116、216 スリーブ断熱層(断熱層)
20、320 フランジ部
20a、320a 第1側面
20b、320b 第2側面
31 固定型
32 可動型
34 キャビティ
51 貫通孔
51a 内面
71 プランジャチップ
72 シャフト
321 フランジ凹部
322 フランジ断熱層

Claims (8)

  1. ダイカスト用金型を保持する固定盤を貫通する貫通孔内に挿入されるダイカスト装置用スリーブであって、
    前記ダイカスト装置用スリーブは、
    軸線方向に延びる円筒状のスリーブ本体部を有し、
    前記スリーブ本体部は、前記貫通孔内に挿入された状態で、
    少なくとも一部が前記貫通孔の内面に接触する外周面と、
    前記スリーブ本体部の径方向外周側で前記外周面に対して径方向に凹み、少なくとも一部が前記貫通孔内に位置する凹部と、を有する、
    ダイカスト装置用スリーブ。
  2. 請求項1に記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記凹部は、前記スリーブ本体部を前記軸線方向に見て、前記スリーブ本体部の周方向に全周に延びている円環状であり、
    前記外周面のうち前記凹部に対して前記軸線方向の少なくとも一方側に位置する部分は、前記貫通孔の内面に接触する、ダイカスト装置用スリーブ。
  3. 請求項2に記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記外周面のうち前記凹部に対して前記軸線方向の両側に位置する部分は、前記貫通孔の内面に接触する、ダイカスト装置用スリーブ。
  4. 請求項2または請求項3に記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記スリーブ本体部は、
    前記軸線方向の異なる位置で前記スリーブ本体部の周方向に全周に延びる複数の円環状の凹部を有し、
    前記複数の凹部は、前記貫通孔内に位置し、
    前記外周面のうち各凹部に対して前記軸線方向の少なくとも一方側に位置する部分は、前記貫通孔の内面に接触する、ダイカスト装置用スリーブ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記スリーブ本体部の内径は一定である、ダイカスト装置用スリーブ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記スリーブ本体部の軸線方向の一側の端部に位置し且つ前記スリーブ本体部よりも大きい外径を有するフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、
    前記軸線方向の側面のうち、前記スリーブ本体部が前記固定盤の前記貫通孔内に挿入された状態で前記固定盤に接触する側面に、前記軸線方向に凹んだフランジ凹部を有する、ダイカスト装置用スリーブ。
  7. 請求項6に記載のダイカスト装置用スリーブにおいて、
    前記フランジ凹部は、前記フランジ部を前記軸線方向に見て、前記軸線を囲む円環状である、ダイカスト装置用スリーブ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のダイカスト装置用スリーブと、
    前記ダイカスト装置用スリーブ内に供給された溶湯をダイカスト用金型のキャビティ内に押し出すプランジャ装置と、
    前記スリーブ本体部が挿入される前記貫通孔を有し、前記ダイカスト用金型を保持する固定盤と、
    を有し、
    前記スリーブ本体部の外周面と、前記貫通孔の内面との間に、断熱層が構成されている、
    ダイカスト装置。
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