JP2022153084A - コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置 - Google Patents

コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022153084A
JP2022153084A JP2021056130A JP2021056130A JP2022153084A JP 2022153084 A JP2022153084 A JP 2022153084A JP 2021056130 A JP2021056130 A JP 2021056130A JP 2021056130 A JP2021056130 A JP 2021056130A JP 2022153084 A JP2022153084 A JP 2022153084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
core portion
inscribed circle
hole
core piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021056130A
Other languages
English (en)
Inventor
伸一郎 山本
Shinichiro Yamamoto
和嗣 草別
Kazutsugu Kusabetsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2021056130A priority Critical patent/JP2022153084A/ja
Priority to PCT/JP2022/010881 priority patent/WO2022209760A1/ja
Priority to CN202280019051.1A priority patent/CN117015836A/zh
Publication of JP2022153084A publication Critical patent/JP2022153084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F37/00Fixed inductances not covered by group H01F17/00

Abstract

【課題】ボイドが少ないコア片を提供する。【解決手段】樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの内部に配置されるミドルコア部と、前記コイルの端面に臨むエンドコア部と、を備え、前記ミドルコア部は、前記コイルの軸方向に延びている孔部又は溝部を有し、前記ミドルコア部の横断面において、第一内接円の半径は基準内接円の半径の0.6倍以下であり、前記横断面は、前記コイルの軸方向に直交する平面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記ミドルコア部を切断した断面であり、前記第一内接円は、前記横断面の前記孔部又は前記溝部の輪郭線と前記横断面の前記ミドルコア部の外周輪郭線とにおける最大の内接円であり、前記基準内接円は、第一仮想外形における最大の内接円であり、前記第一仮想外形は、前記横断面に外接する最小の四角形である、コア片。【選択図】図4

Description

本開示は、コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置に関する。
特許文献1のリアクトルは、コイルと磁性コアとを備える。磁性コアは、複数のコア片を組み合わせて構成されている。コア片は、成形硬化体で構成されているものがある。成形硬化体とは、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体である。
特開2009-33055号公報
複合材料の成形体は、次のようにして製造される。複合材料の成形体の原料を金型内に流す。原料は、未固化の樹脂中に軟磁性粉末を分散した流動性の素材である。原料の樹脂を固化させる。
製造過程において、金型に接触するコア片の表面の固化速度は、コア片の内部の固化速度よりも早い。固化が最も早い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差が大きいと、コア片の内部にボイドが形成される。
リアクトルの使用時、リアクトル自体は振動する。また、リアクトルの搭載箇所によっては、外的な振動がリアクトルに伝わることによってリアクトルが振動することがある。上記ボイドは、振動によってクラックの起点になるおそれがある。
本開示は、ボイドが少ないコア片を提供することを目的の一つとする。本開示は、振動によってコア片にクラックが生じ難いリアクトルを提供することを別の目的の一つとする。本開示は、上記リアクトルを備えるコンバータ、上記コンバータを備える電力変換装置を提供することを他の目的の一つとする。
本開示のコア片は、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの内部に配置されるミドルコア部と、前記コイルの端面に臨むエンドコア部と、を備え、前記ミドルコア部は、前記コイルの軸方向に延びている孔部又は溝部を有し、前記ミドルコア部の横断面において、第一内接円の半径は基準内接円の半径の0.6倍以下であり、前記横断面は、前記コイルの軸方向に直交する平面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記ミドルコア部を切断した断面であり、前記第一内接円は、前記横断面の前記孔部又は前記溝部の輪郭線と前記横断面の前記ミドルコア部の外周輪郭線とにおける最大の内接円であり、前記基準内接円は、第一仮想外形における最大の内接円であり、前記第一仮想外形は、前記横断面に外接する最小の四角形である。
本開示のリアクトルは、コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記コイルは、1つの巻回部を有し、前記磁性コアは、第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物であり、前記第一コア片及び前記第二コア片の少なくとも一方は、本開示のコア片である。
本開示のコンバータは、本開示のリアクトルを備える。
本開示の電力変換装置は、本開示のコンバータを備える。
本開示のコア片は、ボイドが少ない。
本開示のリアクトルは、振動によってコア片にクラックが生じ難い。
本開示のコンバータ及び本開示の電力変換装置は、性能が安定する。
図1は、実施形態1のリアクトルの概略を示す斜視図である。 図2は、実施形態1のリアクトルを分解した状態の概略を示す斜視図である。 図3は、実施形態1のリアクトルの概略を示す上面図である。 図4は、図2のIV-IV断面図である。 図5は、図2のV-V断面図である。 図6は、図2のVI-VI断面図である。 図7は、実施形態1のリアクトルに備わる第一コア片の別の例の横断面図である。 図8は、実施形態1のリアクトルに備わる第一コア片の別の例の横断面図である。 図9は、実施形態2のリアクトルに備わる第一コア片の水平断面図である。 図10は、実施形態2のリアクトルに備わる第一コア片の他の例の水平断面図である。 図11は、実施形態3のリアクトルに備わる第一コア片の横断面図である。 図12は、実施形態3のリアクトルに備わる第一コア片の縦断面図である。 図13は、実施形態3のリアクトルに備わる第一コア片の水平断面図である。 図14は、実施形態4のリアクトルに備わる第一コア片の横断面図である。 図15は、実施形態4のリアクトルに備わる第一コア片の縦断面図である。 図16は、実施形態5のリアクトルに備わる第一コア片の横断面図である。 図17は、実施形態5のリアクトルに備わる第一コア片の縦断面図である。 図18は、実施形態5のリアクトルに備わる第一コア片の水平断面図である。 図19は、ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す構成図である。 図20は、コンバータを備える電力変換装置の一例の概略を示す回路図である。
《本開示の実施形態の説明》
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一形態に係るコア片は、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの内部に配置されるミドルコア部と、前記コイルの端面に臨むエンドコア部と、を備え、前記ミドルコア部は、前記コイルの軸方向に延びている孔部又は溝部を有し、前記ミドルコア部の横断面において、第一内接円の半径は基準内接円の半径の0.6倍以下であり、前記横断面は、前記コイルの軸方向に直交する平面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記ミドルコア部を切断した断面であり、前記第一内接円は、前記横断面の前記孔部又は前記溝部の輪郭線と前記横断面の前記ミドルコア部の外周輪郭線とにおける最大の内接円であり、前記基準内接円は、第一仮想外形における最大の内接円であり、前記第一仮想外形は、前記横断面に外接する最小の四角形である。
一般的に、複合材料の成形体で構成されるコア片では、製造過程における固化が最も早い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差は、コア片のうちミドルコア部の方がコア片のうち他の部位よりも大きくなり易い。上記固化速度の差が大きいと、上述したようにボイドが形成され易い。即ち、ミドルコア部にボイドが形成され易い。
上記コア片のミドルコア部は、第一内接円の半径が基準内接円の半径の0.6倍以下であることで、上記固化速度の差が小さいため、ボイドが形成され難い。よって、上記コア片は、ボイドが少ないため、振動によってミドルコア部にクラックが生じ難いリアクトルを構築し易い。
(2)上記コア片の一形態として、前記横断面における前記孔部又は前記溝部の内側の面積は、第二仮想外形の面積の10%以下であり、前記第二仮想外形は、前記横断面を包絡する最小の形状であることが挙げられる。
上記コア片は、ミドルコア部の上記固化速度の差が小さい上に、ミドルコア部の磁路面積の減少又はミドルコア部の大型化を抑制し易い。
(3)上記コア片の一形態として、前記孔部又は前記溝部が、前記第一仮想外形の重心と重なるように設けられていることが挙げられる。
孔部及び溝部がない場合、第一仮想外形の重心がある箇所の固化速度が最も遅くなり易い。上記コア片は、第一仮想外形の重心に重なるように孔部又は溝部が設けられていることで、最も固化の遅い箇所の固化速度が孔部及び溝部がない場合における最も固化の遅い箇所の固化速度よりも早い。そのため、上記コア片は、ミドルコア部の上記固化速度の差を小さくし易い。
(4)上記コア片の一形態として、前記ミドルコア部は、前記孔部を有し、前記孔部の輪郭形状は、円形状又は角形状であることが挙げられる。
上記輪郭形状の孔部を有する上記コア片は、ボイドが形成され難い。その上、上記輪郭形状の孔部を有する上記コア片は、成形し易い。
(5)上記コア片の一形態として、前記ミドルコア部は、前記溝部を有し、前記横断面は、H字状、U字状、又は並列する2つのI字状で構成されていることが挙げられる。
上記横断面形状を有する上記コア片は、ボイドが形成され難い。その上、上記横断面形状を有する上記コア片は、成形し易い。
(6)上記コア片の一形態として、前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の外方面まで一連に設けられていることが挙げられる。
上記コア片は、後述するモールド樹脂部を備えるリアクトルに好適である。その理由は、モールド樹脂部の形成過程で孔部をモールド樹脂部の原料の流路として利用できるからである。
(7)上記コア片の一形態として、前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の途中まで、又は前記エンドコア部の外方面から前記ミドルコア部の途中まで一連に設けられており、前記コア片の縦断面において、第二内接円の半径は前記基準内接円の半径の0.6倍以下であり、前記縦断面は、前記コア片の側方視方向に直交する面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記コア片を切断した断面であり、前記第二内接円は、前記縦断面において、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記ミドルコア部の端面とに接する最大の内接円、或いは、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記エンドコア部の外方面とに接する最大の内接円であることが挙げられる。
上記コア片は、第二内接円の半径が基準内接円の半径の0.6倍以下であることで、ボイドが形成され難いため、振動によってクラックが生じ難い。
(8)上記コア片の一形態として、前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の途中まで、又は前記エンドコア部の外方面から前記ミドルコア部の途中まで一連に設けられており、前記コア片の水平断面において、第三内接円の半径は前記基準内接円の半径の0.6倍以下であり、前記水平断面は、前記コア片の平面視方向に直交する面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記コア片を切断した断面であり、前記第三内接円は、前記水平断面において、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記ミドルコア部の端面とに接する最大の内接円、或いは、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記エンドコア部の外方面とに接する最大の内接円であることが挙げられる。
上記コア片は、第三内接円の半径が基準内接円の半径の0.6倍以下であることで、ボイドが形成され難いため、振動によってクラックが生じ難い。
(9)本開示の一形態に係るリアクトルは、コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記コイルは、1つの巻回部を有し、前記磁性コアは、第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物であり、前記第一コア片及び前記第二コア片の少なくとも一方は、上記(1)から上記(8)のいずれか1つのコア片である。
上記リアクトルは、上記コア片を備えるため、振動によってコア片にクラックが生じ難い。
(10)本開示の一形態に係るコンバータは、上記(9)のリアクトルを備える。
上記コンバータは、上記リアクトルを備えるため、性能が安定する。
(11)本開示の一形態に係る電力変換装置は、上記(10)のコンバータを備える。
上記電力変換装置は、上記コンバータを備えるため、性能が安定する。
《本開示の実施形態の詳細》
本開示の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
《実施形態1》
〔リアクトル〕
図1から図8を参照して、実施形態1のリアクトル1を説明する。リアクトル1は、図1に示すように、コイル2と磁性コア3とを備える。コイル2は、1つの巻回部21を有する。磁性コア3は、第一コア片3fと第二コア片3sとを組み合わせた組物である。本形態のリアクトル1の特徴の一つは、第一コア片3f及び第二コア片3sの少なくとも一方が、図2に示すように、特定の孔部34を有する点にある。以下、各構成を詳細に説明する。図3は、説明の便宜上、コイル2を二点鎖線で示している。
[コイル]
コイル2は、図1、図2に示すように、一つの中空の巻回部21を有する。巻回部21の数が一つであるリアクトル1は、二つの巻回部を巻回部の軸方向と直交する方向に並列するリアクトルに比較して、巻回部21が同じ断面積で同じターン数とする場合、後述する第二方向D2に沿った長さを短くできる。
巻回部21の形状は、角筒状であってもよいし、円筒状であってもよい。角筒状としては、正方形筒状、又は矩形筒状が挙げられる。本形態の巻回部21の形状は、図2に示すように、正方形筒状である。即ち、巻回部21の端面形状は、正方形枠状としている。巻回部21の形状が角筒状であることで、巻回部21が同じ断面積の円筒状である場合に比較して、巻回部21と設置対象との接触面積を大きくし易い。そのため、リアクトル1は、巻回部21を介して設置対象に放熱し易い。その上、巻回部21は、設置対象に安定して設置し易い。巻回部21の角部は丸めている。
巻回部21は、接合部の無い1本の巻線を螺旋状に巻回して構成されている。巻線は、公知の巻線を利用できる。本形態の巻線は、被覆平角線を用いている。被覆平角線の導体線は、銅製の平角線で構成されている。被覆平角線の絶縁被覆は、エナメルからなる。巻回部21は、被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルで構成されている。
巻回部21の第一端部21a及び第二端部21bはそれぞれ、巻回部21の軸方向の一端側及び他端側において、本形態では巻回部21の外周側へ引き伸ばされている。巻回部21の第一端部21a及び第二端部21bは、図示は省略しているものの絶縁被覆が剥がされて導体線が露出している。露出した導体線は、本形態では、後述するモールド樹脂部4の外側に引き出され、端子部材が接続される。端子部材の図示は省略する。コイル2にはこの端子部材を介して外部装置が接続される。外部装置の図示は省略する。外部装置は、コイル2に電力供給を行なう電源などが挙げられる。
[磁性コア]
磁性コア3の構成は、図1に示すように、ミドルコア部31と、第一サイドコア部321及び第二サイドコア部322と、第一エンドコア部33f及び第二エンドコア部33sとを有する。磁性コア3において、巻回部21の軸方向に沿った方向を第一方向D1、ミドルコア部31と第一サイドコア部321と第二サイドコア部322の並列方向を第二方向D2、第一方向D1と第二方向D2の両方に直交する方向を第三方向D3とする。
(ミドルコア部)
ミドルコア部31は、巻回部21の内部に配置されている部分を有する。ミドルコア部31の形状は、巻回部21の内周形状に対応した形状であることが挙げられる。ミドルコア部31の形状は、本形態では図2に示すように四角柱状である。ミドルコア部31の角部は、巻回部21の角部の内周面に沿うように丸めていてもよい。
ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、図3に示すように、巻回部21の軸方向に沿った長さとほぼ同等である。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第一ミドルコア部31fの第一方向D1に沿った長さL1fと第二ミドルコア部31sの第一方向D1に沿った長さL1sの合計長さ(L1f+L1s)である。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さには、後述するギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgは含まない。他のコア部の長さについても同様の意義である。
本形態では、ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さよりも短い。第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第一サイドコア部321fの第一方向D1に沿った長さL21fと第一サイドコア部321sの第一方向D1に沿った長さL21sの合計長さ(L21f+L21s)である。第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第二サイドコア部322fの第一方向D1に沿った長さL22fと第二サイドコア部322sの第一方向D1に沿った長さL22sの合計長さ(L22f+L22s)である。
本形態とは異なり、ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さと同等でもよい。
ミドルコア部31は、例えば、第一コア片3fと第二コア片3sとの組み合わせが本形態のE-E型の他、後述するE-T型、又はF-F型などのように、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sの二つのコア部で構成される場合がある。ミドルコア部31は、図示は省略するものの、例えば、上記組み合わせがE-I型、E-U型、T-U型、又はF-L型などのように、一つの第一ミドルコア部31fで構成される場合もある。
(第一サイドコア部・第二サイドコア部)
第一サイドコア部321と第二サイドコア部322とは、図1に示すように、ミドルコア部31を挟むように互いに向き合って配置されている。第一サイドコア部321と第二サイドコア部322とは、巻回部21の外周側に配置されている。第一サイドコア部321の形状と第二サイドコア部322の形状は、同一形状であり、本形態では薄い角柱状である。
第一サイドコア部321の長さ(L21f+L21s)と、第二サイドコア部322の長さ(L22f+L22s)は、図3に示すように、巻回部21の軸方向に沿った長さよりも長い。なお、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと、第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さは、巻回部21の軸方向に沿った長さと同等でもよい。
第一サイドコア部321は、例えば、第一コア片3fと第二コア片3sとの組み合わせが本形態のE-E型の他、後述するE-U型などのように、第一サイドコア部321fと第一サイドコア部321sの二つのコア部で構成されている場合がある。第一サイドコア部321は、図示は省略するものの、例えば、上記組み合わせがE-T型、E-I型、T-U型、F-F型、又はF-L型などのように、一つの第一サイドコア部321fで構成されている場合がある。第二サイドコア部322は、例えば、上記組み合わせがE-E型又はE-U型などのように、第二サイドコア部322fと第二サイドコア部322sの二つのコア部で構成されている場合がある。第二サイドコア部322は、図示は省略するものの、例えば、上記組み合わせがE-T型、E-I型、T-U型、F-F型、又はF-L型などのように、一つの第二サイドコア部322fで構成されている場合がある。
本形態において、第一サイドコア部321の断面積と第二サイドコア部322の断面積との合計は、ミドルコア部31の断面積と同じである。本形態では、ミドルコア部31、第一サイドコア部321、及び第二サイドコア部322の第三方向D3に沿った長さは、同一である。即ち、第一サイドコア部321の第二方向D2に沿った長さと第二サイドコア部322の第二方向D2に沿った長さとの合計は、ミドルコア部31の第二方向D2に沿った長さに相当する。第一サイドコア部321の第二方向D2に沿った長さと第二サイドコア部322の第二方向D2に沿った長さとは、ミドルコア部31の第二方向D2に沿った長さの0.5倍である。第一サイドコア部321及び第二サイドコア部322の第三方向D3に沿った長さは、ミドルコア部31の第二方向D2に沿った長さ以上である。
(第一エンドコア部・第二エンドコア部)
第一エンドコア部33fは、巻回部21の第一の端面に臨んでいる。第二エンドコア部33sは、巻回部21の第二の端面に臨んでいる。臨んでいるとは、第一エンドコア部33fの内方面33iと巻回部21の第一の端面とが互いに向き合っていることをいう。また、第二エンドコア部33sの内方面と巻回部21の第二の端面とが互いに向き合っていることをいう。本形態では、第一エンドコア部33fの形状と第二エンドコア部33sの形状は、図1、図2に示すように、薄い角柱状である。
第一エンドコア部33fの第二方向D2に沿った長さは、巻回部21の第二方向D2に沿った長さよりも長い。本形態では、第一エンドコア部33fの第三方向D3に沿った長さは、図1に示すように、巻回部21の第三方向D3に沿った長さよりも短い。本形態とは異なり、第一エンドコア部33fの第三方向D3に沿った長さは、巻回部21の第三方向D3に沿った長さよりも長くてもよいし、同じでもよい。第二エンドコア部33sの第二方向D2に沿った長さ及び第三方向D3に沿った長さは、第一エンドコア部33fと同じである。
(第一コア片・第二コア片)
第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、第一コア片3f及び第二コア片3sの形状を適宜選択することで、種々の組み合わせとすることができる。第一コア片3fの形状と第二コア片3sの形状は、本形態のように非対称であってもよいし、本形態とは異なり対称であってもよい。非対称とは、形状が異なることをいう。対称とは、形状及びサイズが同一であることをいう。
第一コア片3fと第二コア片3sとは、図3に示すように第一方向D1に分割される。本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、E-E型としている。本形態とは異なり、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、図示は省略するものの、E-I型、E-T型、E-U型、T-U型、F-F型、又はF-L型であってもよい。リアクトル1は、第一コア片3fと第二コア片3sとを巻回部21に対して巻回部21の軸方向に沿って組み合わせることで構築できるため、製造作業性に優れる。
第一コア片3fと第二コア片3sとの間には、後述するギャップ部3gが設けられていてもよいし、ギャップ部3gが設けられていなくてもよい。
E字状である本形態の第一コア片3fは、第一ミドルコア部31fと、第一サイドコア部321fと、第二サイドコア部322fと、第一エンドコア部33fとを有する。第一ミドルコア部31fは、ミドルコア部31の一部を構成している。第一サイドコア部321fは、第一サイドコア部321の一部を構成している。第二サイドコア部322fは、第二サイドコア部322の一部を構成している。第一コア片3fは、第一ミドルコア部31fと第一サイドコア部321fと第二サイドコア部322fと第一エンドコア部33fとが一体の成形体である。
第一エンドコア部33fは、内方面33iと外方面33oとを有する。内方面33iは、上述したように巻回部21の第一の端面に向かい合う面である。外方面33oは、第一方向D1において、内方面33i側とは反対側に設けられている面である。内方面33iに、第一ミドルコア部31f、第一サイドコア部321f、及び第二サイドコア部322fの外周面がつながっている。第一サイドコア部321fと第二サイドコア部322fとは、第一エンドコア部33fの両端に設けられている。第一ミドルコア部31fは、第一エンドコア部33fの中央に設けられている。
上述したように第一コア片3fと非対称のE字状である本形態の第二コア片3sは、第二ミドルコア部31sと、第一サイドコア部321sと、第二サイドコア部322sと、第二エンドコア部33sとを有する。第二ミドルコア部31sは、ミドルコア部31の残部を構成している。第一サイドコア部321sは、第一サイドコア部321の残部を構成している。第二サイドコア部322sは、第二サイドコア部322の残部を構成している。第二コア片3sは、第二ミドルコア部31sと第一サイドコア部321sと第二サイドコア部322sと第二エンドコア部33sとが一体の成形体である。第二コア片3sにおける各コア部のつながり方及び位置は、上述した第一コア片3fにおける各コア部のつながり方及び位置と同じである。
第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面とが接し、第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面とが接するように組み合わされている。第一ミドルコア部31fの端面311eと第二ミドルコア部31sの端面312eとの間に間隔が設けられている。この間隔の第一方向D1に沿った長さが、ギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgに対応する。
本形態とは異なり、第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面との間に間隔が設けられ、第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面との間とに間隔が設けられるように組み合わせてもよい。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さが第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さよりも短い場合、第一ミドルコア部31fの端面311eと第二ミドルコア部31sの端面312eとの間にも間隔が設けられる。この場合、端面311eと端面312eとの間の間隔は、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面との間の間隔、及び第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面との間の間隔よりも大きくなる。この第一コア片3fと第二コア片3sは、後述するモールド樹脂部4などによって組み合わされるとよい。
〈孔部〉
第一コア片3f及び第二コア片3sのうち複合材料の成形体で構成されているコア片は、図4から図8に示すような孔部34を有している。後述するように、本形態では、第一コア片3fの全てが複合材料の成形体で構成されている。第二コア片3sの全てが圧粉成形体で構成されている。即ち、本形態では、第一コア片3fが孔部34を有し、第二コア片3sは孔部34を有していない。
孔部34は、図4、図7、図8に示すように、第一ミドルコア部31fの横断面において第一ミドルコア部31fの外周面につながる開口部を有さない。図4は、第一方向D1に直交する平面で孔部34を通るように第一コア片3fを切断した横断面を示す。図7、図8は、図4に示す横断面と同様の位置で第一コア片3fを切断した横断面を示す。
第一ミドルコア部31fの横断面における孔部34の輪郭形状、大きさ、及び形成箇所は、第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように適宜選択できる。本形態の第一内接円C1とは、第一ミドルコア部31fの横断面において、第一ミドルコア部31fの外周輪郭線と孔部34の輪郭線とにおける最大の内接円である。基準内接円C0とは、第一仮想外形V1における最大の内接円である。第一仮想外形V1とは、第一ミドルコア部31fの横断面に外接する最小の四角形である。図4、図7、図8の第一仮想外形V1は、第一ミドルコア部31fの横断面の輪郭線と区別するために、その輪郭線よりも大きくして二点鎖線で示しているが、実際はその輪郭線に重なる。この点は、図4、図7、図8を参照して後述する第二仮想外形V2でも同様である。
半径r1が半径r0の0.6倍以下を満たす第一ミドルコア部31fは、第一コア片3fの製造過程でボイドが形成され難い。半径r1が半径r0の0.6倍以下を満たす第一ミドルコア部31fは、製造過程における固化が最も速い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差が小さいからである。そのため、第一ミドルコア部31fは、振動によってクラックが生じ難い。半径r1は、更に半径r0の0.55倍以下、特に半径r0の0.5倍以下が好ましい。半径r1は、例えば、半径r0の0.44倍以上が好ましい。半径r1が半径r0の0.44倍以上であることで、第一ミドルコア部31fの磁路面積が小さくなり過ぎないため、第一コア片3fの磁気特性の低下が抑制され易い。このように、半径r1は、半径r0の0.44倍以上0.6倍以下、更に半径r0の0.44倍以上0.55倍以下、特に半径r0の0.44倍以上0.5倍以下が好ましい。
第一ミドルコア部31fの横断面における孔部34の輪郭形状は、例えば、円形状又は角形状が挙げられる。円形状には、図4に示す真円、図示は省略している楕円、又は図8に示すレーストラック形状などを含む。レーストラック形状の輪郭線は、第一の直線と第二の直線と第一の円弧線と第二の円弧線とで構成されている。第一の直線と第二の直線とは、互いに平行かつ同じ長さである。図8において、第一の直線は紙面上側、第二の直線は紙面下側に位置している。第一の円弧線は、第一の直線の第一の端部と第二の直線の第一の端部とをつないでいる。第二の円弧線は、第一の直線の第二の端部と第二の直線の第二の端部とをつないでいる。例えば、図8において、第一の円弧線及び第一の端部は紙面左側、第二の円弧線及び第二の端部は紙面右側に位置している。角形状には、四角形又は六角形などを含む。四角形は、図7に示す正方形状、又は図示は省略している矩形状を含む。角形状には、角部が丸められた形状を含む。
第一ミドルコア部31fの横断面における孔部34の大きさ、即ち孔部34の内側の面積S1は、第二仮想外形V2の面積S2の10%以下が好ましい。孔部34の内側とは、孔部34の輪郭で囲まれる領域である。第二仮想外形V2とは、第一ミドルコア部31fの横断面を包絡する最小の形状である。本形態では、第一ミドルコア部31fの横断面形状が四角形状であることから、第二仮想外形V2は第一仮想外形V1と同じ形状でかつ同じサイズである。本形態とは異なり、例えば、第一ミドルコア部31fの横断面形状が円形状である場合、第二仮想外形V2は円形状であり、第一仮想外形V1とは異なる形状かつサイズとなる。
面積S1が面積S2の10%以下である第一コア片3fは、第一コア片3fの製造過程で第一ミドルコア部31fの内部にボイドが形成されることを抑制しつつ、第一ミドルコア部31fの磁路面積の減少又は第一ミドルコア部31fの大型化を抑制し易い。面積S1は、更に面積S2の7%以下、特に面積S2の5%以下が好ましい。面積S1は、面積S2の1%以上が好ましい。面積S1が面積S2の1%以上である第一コア片3fは、第一コア片3fの製造過程で第一コア片3fの内部にボイドが形成され難い。このように、面積S1は、面積S2の1%以上10%以下、更に面積S2の1%以上7%以下、特に面積S2の2%以上5%以下が好ましい。
第一ミドルコア部31fの横断面における孔部34の形成箇所は、第一仮想外形V1の重心と重なる箇所が好ましい。第一仮想外形V1の重心とは第一仮想外形V1の対角線同士の交点である。第一仮想外形V1の重心と重なる孔部34とは、孔部34の輪郭が第一仮想外形V1の重心を囲むことをいう。孔部34がない場合、第一仮想外形V1の重心がある箇所の固化速度が最も遅くなり易い。第一仮想外形V1の重心に重なるように孔部34が設けられていることで、孔部34を有する場合における固化が最も遅い箇所の固化速度が孔部34がない場合における固化が最も遅い箇所の固化速度よりも早い。そのため、第一ミドルコア部31fの固化が最も速い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差が小さくなり易い。また、孔部34が第一仮想外形V1の重心と重なるように設けられていることで、第一ミドルコア部31fの外周面と孔部34の輪郭との間の長さが孔部34の周方向にわたって均等なり易い。特に、孔部34の輪郭で囲まれる領域の重心と第一仮想外形V1の重心とが一致するように、孔部34が設けられていることが好ましい。
図4では、孔部34の輪郭形状が真円であることから、孔部34の輪郭で囲まれる領域の重心は、真円の中心である。図7では、孔部34の輪郭形状が正方形状であることから、孔部34の輪郭で囲まれる領域の重心は、正方形の対角線同士の交点である。図8では、孔部34の輪郭形状がレーストラック形状であることから、孔部34の輪郭で囲まれる領域の重心は、第一対角線と第二対角線との交点である。第一の対角線は、上述した第一の直線の第一の端部と第二の直線の第二の端部とをつなぐ直線である。第二の対角線は、上述した第一の直線の第二の端部と第二の直線の第一の端部とをつなぐ直線である。
孔部34は、図2に示すように、第一ミドルコア部31fにおける第一方向D1に延びている。本形態では、孔部34は、図5、図6に示すように貫通孔である。図5は、第一コア片3fの側方視方向に直交する平面で孔部34を通るように第一コア片3fを切断した縦断面を示す。側方視方向とは、第二方向D2である。図5は、孔部34の輪郭形状が図4に示す真円である第一ミドルコア部31fを切断した状態を示す。図6は、第一コア片3fの平面視方向に直交する平面で孔部34を通るように第一コア片3fを切断した水平断面を示す。平面視方向とは、第三方向D3である。図6は、孔部34の輪郭形状が図4に示す真円である第一ミドルコア部31fを切断した状態を示す。
貫通孔である孔部34は、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの外方面33oまで一連に設けられている。即ち、孔部34の開口部は、端面311e及び外方面33oのそれぞれにつながっている。リアクトル1が後述するモールド樹脂部4を備える場合、孔部34は、モールド樹脂部4の形成過程でモールド樹脂部4の原料を第一コア片3fの外部から端面311eと端面312eとの間に供給させる流路として利用できる。なお、孔部34は、図9、図10を参照して後述する実施形態2のように止まり穴であってもよい。
〈その他〉
本形態のように第一コア片3fが第一サイドコア部321f及び第二サイドコア部322fを有する場合、第四内接円C4の半径r4及び第五内接円C5の半径r5は、上述した基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たす。第四内接円C4は、第一サイドコア部321fの横断面の外周輪郭線における最大の内接円である。第五内接円C5は、第二サイドコア部322fの横断面の外周輪郭線における最大の内接円である。上述したように本形態では、第一サイドコア部321f及び第二サイドコア部322fの第二方向D2に沿った長さは、第一ミドルコア部31fの第二方向D2に沿った長さの0.5倍である。そして、第一サイドコア部321f及び第二サイドコア部322fの第三方向D3に沿った長さは、第一ミドルコア部31fの第二方向D2に沿った長さ以上である。即ち、半径r4及び半径r5は、半径r0の0.5倍である。また、図6に示すように、第六内接円C6の半径r6は、上述した基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たす。第六内接円C6は、第一エンドコア部33fの水平断面の外周輪郭における最大の内接円である。図3に示す第一エンドコア部33fの第一方向D1に沿った長さL3fは、第一ミドルコア部31fの第二方向D2に沿った長さの0.5倍である。そのため、半径r6は、半径r0の0.5倍である。
(材質)
第一コア片3fと第二コア片3sの少なくとも一方は、複合材料の成形体で構成されている。第一コア片3fと第二コア片3sとは、互いに異なる材質で構成されていてもよいし、同じ材質で構成されていてもよい。互いに異なる材質とは、各コア部の個々の構成要素の材質が異なる場合は勿論、個々の構成要素の材質が同じであっても、複数の構成要素の含有量が異なる場合も含む。例えば、第一コア片3fと第二コア片3sとが複合材料の成形体で構成されていても、複合材料を構成する軟磁性粉末と樹脂の少なくとも一方の材質が異なれば、或いは、軟磁性粉末と樹脂の材質が同じであっても軟磁性粉末及び樹脂の含有量が異なれば、互いに異なる材質で構成されているとする。上述したように、本形態では、第一コア片3fは、複合材料の成形体で構成され、第二コア片3sは、圧粉成形体で構成されている。
複合材料の成形体は、樹脂中に軟磁性粉末が分散されてなる。複合材料の成形体で構成されている第一コア片3fは、次のようにして製造される。上述した孔部34に対応する中子を金型の内部に配置する。金型の内部に複合材料の成形体の原料を流す。原料は、未固化の樹脂中に軟磁性粉末を分散した流動性の素材である。原料の樹脂を固化させる。
軟磁性粉末を構成する軟磁性粒子は、軟磁性金属の粒子や、軟磁性金属の粒子の外周に絶縁被覆を備える被覆粒子、軟磁性非金属の粒子などが挙げられる。軟磁性金属は、純鉄又は鉄基合金などが挙げられる。鉄基合金は、例えば、Fe-Si合金又はFe-Ni合金などが挙げられる。絶縁被覆は、リン酸塩などが挙げられる。軟磁性非金属は、フェライトなどが挙げられる。
複合材料の樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン9Tなどが挙げられる。
複合材料の成形体には、セラミックスフィラーが含まれていてもよい。セラミックスフィラーは、例えば、アルミナ、シリカなどが挙げられる。
複合材料の成形体中における軟磁性粉末の含有量は、例えば、20体積%以上80体積%以下が挙げられる。複合材料の成形体中における樹脂の含有量は、例えば、20体積%以上80体積%以下が挙げられる。これらの含有量は、複合材料が100体積%である場合の値である。
圧粉成形体は、軟磁性粉末を圧縮成形してなる。圧粉成形体は、複合材料に比較して、コア片に占める軟磁性粉末の割合を高くできる。そのため、圧粉成形体は、磁気特性を高め易い。磁気特性としては、飽和磁束密度や比透磁率が挙げられる。また、圧粉成形体は、複合材料の成形体に比較して、樹脂の量が少なく軟磁性粉末の量が多いため、放熱性に優れる。圧粉成形体中の磁性粉末の含有量は、例えば、85体積%以上99.99体積%以下であることが挙げられる。この含有量は、圧粉成形体が100体積%である場合の値である。
圧粉成形体中又は複合材料の成形体中における軟磁性粉末の含有量は、成形体の断面における軟磁性粉末の面積割合と等価とみなす。成形体中における軟磁性粉末の含有量は、次のようにして求める。成形体の断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察して観察画像を取得する。SEMの倍率は、200倍以上500倍以下とする。観察画像の取得数は、10個以上とする。総断面積は、0.1cm以上とする。一断面につき一つの観察画像を取得してもよいし、一断面につき複数の観察画像を取得してもよい。取得した各観察画像を画像処理して粒子の輪郭を抽出する。画像処理としては、例えば、二値化処理が挙げられる。各観察画像において軟磁性粒子の面積割合を算出し、その面積割合の平均値を求める。その平均値を軟磁性粉末の含有量とみなす。
(サイズ)
本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sのサイズは、互いに異なる。本形態とは異なり、第一コア片3fと第二コア片3sのサイズは同じであってもよい。
本形態では、第一コア片3fの各コア部の第一方向D1に沿った長さと、第二コア片3sの各コア部の第一方向D1に沿った長さとが異なる部分がある。具体的には、第一ミドルコア部31fの長さL1fは、第二ミドルコア部31sの長さL1sよりも長い。第一サイドコア部321fの長さL21fは、第一サイドコア部321sの長さL21sよりも長い。第二サイドコア部322fの長さL22fは、第二サイドコア部322sの長さL22sよりも長い。第二エンドコア部33sの長さL3sは、第一エンドコア部33fの長さL3fよりも短い。本形態とは異なり、長さL3sと長さL3fとは同じであってもよい。
第一ミドルコア部31fの長さL1fと、第一サイドコア部321fの長さL21fと、第二サイドコア部322fの長さL22fのうち、少なくとも一つの長さが異なっていてもよいし、全ての長さが同一であってもよい。第二ミドルコア部31sの長さL1sと、第一サイドコア部321sの長さL21sと、第二サイドコア部322sの長さL22sのうち、少なくとも一つの長さが異なっていてもよいし、全ての長さが同一であってもよい。本形態では、長さL21fと長さL22fとが、同一であり、長さL1fよりも長い。また、長さL21sと長さL22sとが、同一であり、長さL1sよりも長い。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、第一コア片3f及び第二コア片3sよりも比透磁率が小さい材料からなる部材で構成されている。本形態では、ギャップ部3gは、後述するモールド樹脂部4の一部で構成されている。本形態とは異なり、ギャップ部3gは、エアギャップでもよい。ギャップ部3gの配置箇所は、本形態のように巻回部21の内部であることが好ましい。本形態のギャップ部3gは、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間に設けられている。ギャップ部3gが巻回部21の内部に設けられていることで、巻回部21の外部に設けられている場合に比較して、漏れ磁束が巻回部21に侵入して巻回部21で発生する渦電流損を低減し易い。
[モールド樹脂部]
リアクトル1は、更に、図1に示すようにモールド樹脂部4を有していることが好ましい。図3は、説明の便宜上、モールド樹脂部4を省略している。モールド樹脂部4は、磁性コア3の少なくとも一部を覆う。モールド樹脂部4は、覆う箇所を外部環境から保護する。モールド樹脂部4は、磁性コア3の外周を覆い、コイル2の外周を覆っていなくてもよいし、磁性コア3の外周とコイル2の外周の両方を覆っていてもよい。
本形態のモールド樹脂部4は、コイル2と磁性コア3との組合体の外周を覆っている。モールド樹脂部4により、上記組合体が外部環境から保護される。その上、モールド樹脂部4により、コイル2と磁性コア3とが一体化される。本形態のモールド樹脂部4は、コイル2と磁性コア3との間と、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間と、孔部34の内部とに設けられている。第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間に設けられているモールド樹脂部4がギャップ部3gを構成する。モールド樹脂部4の樹脂は、例えば、上述した複合材料の樹脂と同様の樹脂が挙げられる。モールド樹脂部4の樹脂は、複合材料と同様、セラミックスフィラーを含有していてもよい。
[その他]
リアクトル1は、図示は省略しているものの、ケース、接着層、及び保持部材の少なくとも一つを備えていてもよい。ケースは、コイル2と磁性コア3との組合体を内部に収納する。ケース内の上記組合体は、封止樹脂部により埋設されていてもよい。接着層は、上記組合体を載置面、上記組合体をケースの内底面、上記ケースを載置面などに固定する。保持部材は、コイル2と磁性コア3との間に設けられ、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、振動によって第一コア片3fにクラックが生じ難い。その理由は、次の通りである。第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たす第一ミドルコア部31fは、製造過程における固化が最も速い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差が小さい。そのため、第一ミドルコア部31fにはボイドが形成され難い。また、第四内接円C4の半径r4及び第五内接円C5が基準内接円C0の半径r0の0.5倍であるため、第一サイドコア部321d及び第二サイドコア部322fにもボイドが形成され難い。そして、第六内接円C6の半径r6が基準内接円C0の半径r0の0.5倍であるため、第一エンドコア部33fにもボイドが形成され難い。よって、第一コア片3fは、クラックの起点となるボイドが少ない、或いは実質的にない。
《実施形態2》
〔リアクトル〕
図9及び図10を参照して、実施形態2のリアクトルを説明する。図9及び図10は、図6に示す水平断面と同様の位置で第一コア片3fを切断した水平断面を示す。本形態のリアクトルは、孔部34が止まり穴である点が、実施形態1のリアクトル1と相違する。即ち、孔部34は、底部341を有する。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行う。実施形態1と同様の構成及び同様の効果の説明は省略することもある。これらの点は、後述する実施形態3でも同様である。
〈孔部〉
図9に示す孔部34は、第一エンドコア部33fの外方面33oから第一ミドルコア部31fの途中まで一連に設けられている。即ち、図9に示す孔部34の開口部は、外方面33oにつながっている。一方、図10に示す孔部34は、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの途中まで設けられている。即ち、図10に示す孔部34の開口部は、端面311eにつながっている。
孔部34の第一方向D1に沿った長さは、第二内接円の半径r2及び第三内接円C3の半径r3の少なくとも一方が上述した基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように選択することが好ましい。第二内接円とは、図示は省略するものの、第一コア片3fの縦断面において、第一の面と孔部34の底部341とに接する最大の内接円である。第三内接円C3は、図9、図10に示す第一ミドルコア部31fの水平断面において、第一の面と孔部34の底部341とに接する最大の内接円である。図示は省略するものの、第二内接円も図9及び図10に示す第三内接円C3と同じである。第一の面とは、第一ミドルコア部31fの端面311e又は第一エンドコア部33fの外方面33oである。図9において、第一の面は端面311eである。図10において、第一の面は外方面33oである。特に、半径r2及び半径r3の両方が、半径r0の0.6倍以下であることが好ましい。半径r2及び半径r3の好適な範囲は、半径r1の好適な範囲と同じである。
《実施形態3》
図11から図13を参照して、実施形態3のリアクトルを説明する。本形態のリアクトルは、主として第一コア片3fが孔部34ではなく溝部35を有する点が、実施形態1のリアクトル1と相違する。図11は、図4に示す横断面と同様の位置で第一コア片3fを切断した横断面を示す。図12は、図5に示す縦断面と同様の位置で第一コア片3fを切断した縦断面を示す。図13は、図6に示す水平断面と同様の位置で第一コア片3fを切断した水平断面を示す。
〈溝部〉
溝部35は、図11などに示すように、第一ミドルコア部31fの横断面において第一ミドルコア部31fの外周面につながる開口部を有する。溝部35の数、溝部35の深さ、及び第一ミドルコア部31fの横断面における溝部35の輪郭形状は、第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように適宜選択できる。本形態の第一内接円C1とは、第一ミドルコア部31fの横断面において、外周輪郭線と溝部35の輪郭線とにおける最大の内接円である。基準内接円C0とは、上述の通り第一仮想外形V1における最大の内接円である。第一仮想外形V1は、溝部35の内面に沿うこと無く、溝部35の開口部を跨ぐ直線を含む。
溝部35の数は、単数でもよいし複数でもよい。本形態では、溝部35の数は2つである。本形態では、2つの溝部35は、第一ミドルコア部31fの横断面において第三方向D3に沿って同一直線上に並列するように設けられている。この2つの溝部35によって、第一ミドルコア部31fの横断面形状はH字状に構成されている。本形態とは異なり、2つの溝部35は、第一ミドルコア部31fの横断面において第二方向D2に沿って同一直線上に並列されていてもよい。
溝部35の深さは、溝部35の数に応じて適宜選択できる。溝部35の深さとは、溝部35の開口部から図12に示す溝部35の底部351に向かう長さである。溝部35の数が本形態のように複数の場合、溝部35の深さは、溝部35が第一仮想外形V1の重心と重なる深さでなくてよい。本形態とは異なり、後述する実施形態4などのように溝部35の数が単数である場合、溝部35の深さは、溝部35が第一仮想外形V1の重心と重なる深さであることが好ましい。第一仮想外形V1の重心と重なる溝部35とは、溝部35の輪郭が第一仮想外形V1の重心を囲むことをいう。
第一ミドルコア部31fの横断面における溝部35の輪郭形状は、例えば、U字状が挙げられる。
溝部35の内側の面積S1は、第二仮想外形V2の面積S2の10%以下が好ましい。溝部35の内側とは、溝部35の輪郭と第二仮想外形V2とで囲まれる領域である。本形態のように溝部35の数が複数の場合、面積S1とは、各溝部35の内側の面積の合計である。溝部35の内側の面積S1の好適な範囲は、上述した孔部34の内側の面積S1の好適な範囲と同じである。第二仮想外形V2は、第一仮想外形V1と同様、溝部35の内面に沿うこと無く、溝部35の開口部を跨ぐ直線を含む。なお、第一ミドルコア部31fの横断面形状が円形状の場合、第二仮想外形V2は、溝部35の開口部を跨ぐ曲線を含む。
溝部35は、図12及び図13に示すように、第一ミドルコア部31fにおける第一方向D1に延びている。本形態では、溝部35は、図12及び図13に示すように、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの外方面33oまで一連に設けられている。本形態の溝部35は、底部351と第一側壁部と第二側壁部とで構成されている。第一側壁部と第二側壁部とは、底部351と開口部とをつないでいる。なお、溝部35は、図示は省略するものの、外方面33oから第一ミドルコア部31fの途中まで設けられていてもよい。また、溝部35は、図17及び図18を参照して後述する実施形態5のように、端面311eから第一エンドコア部33fの途中まで設けられていてもよい。
複合材料の成形体で構成されている第一コア片3fは、次のようにして製造される。上述した溝部35に対応する突起を金型の内周面に設ける。金型の内部に複合材料の成形体の原料を流し、原料の樹脂を固化させる。
〔作用効果〕
本形態のリアクトルは、実施形態1と同様、第一ミドルコア部31f、第一サイドコア部321d、第二サイドコア部322f、及び第一エンドコア部33fにボイドが形成サれ難いため、振動によって第一コア片3fにクラックが生じ難い。
《実施形態4》
図14及び図15を参照して、実施形態4のリアクトルを説明する。本形態のリアクトルは、図14に示すように、主として溝部35の数が1つである点が、実施形態3のリアクトルと相違する。以下の説明は、実施形態3との相違点を中心に行う。実施形態3と同様の構成及び同様の効果の説明は省略することもある。これらの点は、後述する実施形態5でも同様である。
〈溝部〉
溝部35は、図14に示すように、第一ミドルコア部31fの第三方向D3に沿って第三方向D3の一部に設けられている。この溝部35によって、第一ミドルコア部31fの横断面形状はU字状に構成されている。溝部35の深さは、図14に示すように、溝部35が第一仮想外形V1の重心と重なる深さである。本形態でも、溝部35は、第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように設けられている。溝部35は、図15に示すように、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの外方面33oまで一連に設けられている。
《実施形態5》
図16から図18を参照して、実施形態5のリアクトルを説明する。本形態のリアクトルは、図16に示すように、主として溝部35の数が1つである点が、実施形態3のリアクトルと相違する。
〈溝部〉
溝部35は、図16に示すように、第一ミドルコア部31fの第三方向D3の全長にわたって一連に設けられている。第一ミドルコア部31fは、第二方向D2に並列する2つの部分に分割されている。溝部35によって、第一ミドルコア部31fの横断面形状は並列する2つのI字状に構成されている。溝部35は、図17及び図18に示すように端面311eから第一エンドコア部33fの途中まで一連に設けられている。本形態でも、溝部35は、第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように設けられている。
溝部35は、図17、図18に示すように、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの途中まで設けられている。本形態の溝部35は、図17、図18に示す端部352と第一側壁部と第二壁部とで構成されている。第一側壁部と第二側壁部とは、端部352と端面311eとをつないでいる。
溝部35の第一方向D1に沿った長さは、第二内接円C2及び第三内接円C3の少なくとも一方が上述した基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たすように選択することが好ましい。第二内接円C2とは、図17に示す第一コア片3fの縦断面において、第一の面と溝部35の端部352とに接する最大の内接円である。第三内接円C3は、図18に示す第一ミドルコア部31fの水平断面において、第一の面と溝部35の端部352とに接する最大の内接円である。第一の面とは、第一ミドルコア部31fの端面311e又は第一エンドコア部33fの外方面33oである。図17及び図18において、第一の面は外方面33oである。特に、半径r2及び半径r3の両方が、半径r0の0.6倍以下であることが好ましい。半径r2及び半径r3の好適な範囲は、上述した半径r1の好適な範囲と同じである。
《実施形態6》
〔コンバータ・電力変換装置〕
実施形態1から実施形態5のリアクトル1は、以下の通電条件を満たす用途に利用できる。通電条件としては、例えば、最大直流電流、平均電圧、及び使用周波数が挙げられる。最大直流電流は、100A以上1000A以下程度が挙げられる。平均電圧は、100V以上1000V以下程度が挙げられる。使用周波数は、5kHz以上100kHz以下程度が挙げられる。実施形態1から実施形態5のリアクトル1は、代表的には図19に示す車両1200などに載置されるコンバータの構成部品、このコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用できる。車両1200としては、電気自動車又はハイブリッド自動車などが挙げられる。
車両1200は、図19に示すように、メインバッテリ1210と、電力変換装置1100と、モータ1220とを備える。電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されている。モータ1220は、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用される。モータ1220は、代表的には、3相交流モータである。モータ1220は、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジン1300を備える。図19では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態とすることができる。
電力変換装置1100は、コンバータ1110と、インバータ1120とを有する。コンバータ1110は、メインバッテリ1210に接続されている。インバータ1120は、直流と交流との相互変換を行う。インバータ1120は、コンバータ1110に接続されている。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V以上300V以下程度のメインバッテリ1210の入力電圧を400V以上700V以下程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される入力電圧をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。入力電圧は、直流電圧である。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図20に示すように複数のスイッチング素子1111と、駆動回路1112と、リアクトル1115とを備える。駆動回路1112は、スイッチング素子1111の動作を制御する。コンバータ1110は、ON/OFFの繰り返しにより入力電圧の変換を行う。入力電圧の変換とは、ここでは昇降圧を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタなどのパワーデバイスが利用される。リアクトル1115は、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。リアクトル1115として、実施形態1から実施形態5のいずれかのリアクトル1を備える。リアクトル1を備える電力変換装置1100やコンバータ1110は、性能が安定する。
車両1200は、コンバータ1110の他、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160を備える。給電装置用コンバータ1150は、メインバッテリ1210に接続されている。補機電源用コンバータ1160は、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続されている。補機電源用コンバータ1160は、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換するコンバータ1110は、代表的には、DC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC-DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、実施形態1から実施形態5のいずれかのリアクトル1などと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用できる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、実施形態1から実施形態5のいずれかのリアクトル1などを利用することもできる。
《試験例》
種々のコア片におけるクラック及びボイドの有無、及びリアクトル特性について検討する。
〔試料No.1から試料No.5〕
試料No.1から試料No.5のコア片は、図2から図6を参照して説明した実施形態1と同様、孔部を有するE字状のコア片である。各試料のコア片は、射出成形することで作製する。射出成形は、複合材料の成形体の原料を所定の圧力をかけて金型内に充填して成形することでコア片を作製する方法である。金型内には、円柱状の中子を金型の内部に配置する。中子の長さは、得られるコア片の孔部が貫通孔となる長さとする。中子の直径は、適宜変更する。
各試料のコア片の孔部は、貫通孔である。孔部は、第一ミドルコア部の端面から第一エンドコア部の外方面まで一連に設けられている。各試料の孔部の輪郭形状は真円とする。各試料の孔部の直径は、上記中子の直径を変えることで、表1に示すように異ならせる。第一仮想外形は、正方形である。第二仮想外形は、正方形である。第一仮想外形の一辺の長さは、30mmである。基準内接円の半径r0に対する第一内接円の半径r1の比r1/r2は、表1に示す通りである。第二仮想外形の面積S2に対する孔部の内側の面積S1の比率(S1/S2)×100は、表1に示す通りである。
〔試料No.11から試料No.16〕
試料No.11から試料No.16のコア片は、図11から図13を参照して説明した実施形態3と同様、溝部を有するE字状のコア片である。各試料のコア片は、試料No.1などと同様、射出成形により作製する。金型の内周面には、突起を設ける。突起の数は2つとする。突起は、突起の端面同士が互いに向かい合うように設ける。各突起の長さは、得られるコア片の溝部が第一ミドルコア部の端面から第一エンドコア部の外方面まで一連に設けられる長さとする。各突起の幅及び高さは、適宜変更する。
各試料のコア片における第一ミドルコア部の横断面形状は、H字状である。各試料のコア片の溝部は、第一ミドルコア部の端面から第一エンドコア部の外方面まで一連に設けられている。溝部の形状は、U字状である。溝部の幅及び深さは、上記突起の幅及び高さを変えることで、表2に示すように異ならせる。第一仮想外形は、正方形である。第二仮想外形は、正方形である。第一仮想外形の一辺の長さは30mmである。基準内接円の半径r0に対する第一内接円の半径r1の比r1/r2は、表2に示す通りである。第二仮想外形の面積S2に対する溝部の内側の面積S1の比率(S1/S2)×100は、表2に示す通りである。
〔試料No.17〕
試料No.17のコア片は、孔部及び溝部を有さない点を除き、試料No.16のコア片と同様にして作製する。孔部及び溝部を有していないため、表2の試料No.17における「溝部の幅」、「溝部の深さ」、及び「(S1/S2)×100」の欄には、「-」を記載している。
〔ボイド及びクラックの有無〕
各試料のコア片のボイド及びクラックの有無を評価する。その結果を表1及び表2に示す。表1及び表2に示すA、B、C、及びDの意味は、次の通りである。Aは、ボイド及びクラックの両方が発生していない。Bは、コア片の体積に対するボイドの体積の割合が1%以下、かつクラックが発生していない。Cは、コア片の体積に対するボイドの体積の割合が1%超2%以下、又はコア片のうちクラックが生じた部位の長さに対するクラックの長さの割合が10%以下である。長さとは、第二方向D2又は第三方向D3のうちクラックの長手方向が沿っている方向の長さとする。例えば、クラックが第二方向D2に沿っている場合、コア片のうちクラックが生じた部位の第二方向D2に沿う長さに対するクラックの第二方向D2に沿う長さの割合が10%以下である。Dは、コア片の体積に対するボイドの体積の割合が2%超、又はコア片のうちクラックが生じた部位の長さに対するクラックの長さの割合が10%超である。ボイドの体積は、アルキメデス法によって求めたコア片の測定密度とコア片の設計密度との比から推定する値とする。設計密度は、ボイドもクラックも生じていないと仮定したコア片の質量と体積から求める密度をいう。
〔リアクトル特性〕
各試料のコア片を用いて、図1を参照して説明した実施形態1のリアクトルを構築する。各試料のリアクトル特性として、インダクタンスの変化を3次元磁場解析により計算する。解析には、市販のCAE(Computer Aided Engineering)ソフトを用いる。孔部または溝部がなく、かつボイド及びクラックがないコア片を備えるリアクトルのインダクタンス値を基準値とする。各試料のインダクタンス値を求め、各試料の基準値に対するインダクタンスの低減度合いを求める。インダクタンスは、通電電流の振幅を20A(±20A)とする。その結果を表1及び表2に示す。表1及び表2に示すA、B、C、及びDの意味は、次の通りである。Aは、低減度合いが2%以下である。Bは、低減度合いが2%超5%以下である。Cは、低減度合いが5%超10%以下である。Dは、低減度合いが10%超である。
Figure 2022153084000002
Figure 2022153084000003
試料No.1から試料No.5のコア片は、試料No.6のコア片に比較して、ボイド及びクラックが少ない。試料No.1のコア片は、試料No.6のコア片と同程度にインダクタンスの低減度合いが小さい。試料No.2から試料No.4のコア片は、インダクタンスの低減度合いが比較的小さい。
試料No.12,試料No.13、試料No.15、及び試料No.16のコア片は、試料No.17のコア片に比較して、ボイド及びクラックが少ない。試料No.12のコア片は、試料No.17のコア片と同程度にインダクタンスの低減度合いが小さい。試料No.13、試料No.15、及び試料No.16のコア片は、インダクタンスの低減度合いが比較的小さい。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、実施形態1から実施形態5において、第二コア片は、積層体で構成してもよい。積層体は、複数の磁性薄板を積層してなる。磁性薄板は、絶縁被膜を有する。磁性薄板としては、例えば、電磁鋼板が挙げられる。
1 リアクトル
2 コイル、21 巻回部、21a 第一端部、21b 第二端部
3 磁性コア、3f 第一コア片、3s 第二コア片
31 ミドルコア部
31f 第一ミドルコア部、31s 第二ミドルコア部
311e、312e 端面
321 第一サイドコア部
321f 第一サイドコア部、321s 第一サイドコア部
322 第二サイドコア部
322f 第二サイドコア部、322s 第二サイドコア部
33f 第一エンドコア部、33s 第二エンドコア部
33i 内方面、33o 外方面
34 孔部、341 底部
35 溝部、351 底部、352 端部
3g ギャップ部
4 モールド樹脂部
C0 基準内接円、C1 第一内接円、C2 第二内接円
C3 第三内接円、C4 第四内接円、C5 第五内接円
C6 第六内接円
V1 第一仮想外形、V2 第二仮想外形
D1 第一方向、D2 第二方向、D3 第三方向
L1f、L1s、L11f、L11s、L12f、L12s 長さ
L21f、L21s 長さ、L22f、L22s 長さ
L3f、L3s 長さ、Lg 長さ
1100 電力変換装置、1110 コンバータ
1111 スイッチング素子、1112 駆動回路
1115 リアクトル、1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ、1160 補機電源用コンバータ
1200 車両、1210 メインバッテリ
1220 モータ、1230 サブバッテリ
1240 補機類、1250 車輪、1300 エンジン
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、振動によって第一コア片3fにクラックが生じ難い。その理由は、次の通りである。第一内接円C1の半径r1が基準内接円C0の半径r0の0.6倍以下を満たす第一ミドルコア部31fは、製造過程における固化が最も速い箇所と固化が最も遅い箇所との固化速度の差が小さい。そのため、第一ミドルコア部31fにはボイドが形成され難い。また、第四内接円C4の半径r4及び第五内接円C5が基準内接円C0の半径r0の0.5倍であるため、第一サイドコア部321及び第二サイドコア部322fにもボイドが形成され難い。そして、第六内接円C6の半径r6が基準内接円C0の半径r0の0.5倍であるため、第一エンドコア部33fにもボイドが形成され難い。よって、第一コア片3fは、クラックの起点となるボイドが少ない、或いは実質的にない。
〔作用効果〕
本形態のリアクトルは、実施形態1と同様、第一ミドルコア部31f、第一サイドコア部321、第二サイドコア部322f、及び第一エンドコア部33fにボイドが形成れ難いため、振動によって第一コア片3fにクラックが生じ難い。
溝部35は、図17、図18に示すように、第一ミドルコア部31fの端面311eから第一エンドコア部33fの途中まで設けられている。本形態の溝部35は、図17、図18に示す端部352と第一側壁部と第二壁部とで構成されている。第一側壁部と第二側壁部とは、端部352と端面311eとをつないでいる。
各試料のコア片の孔部は、貫通孔である。孔部は、第一ミドルコア部の端面から第一エンドコア部の外方面まで一連に設けられている。各試料の孔部の輪郭形状は真円とする。各試料の孔部の直径は、上記中子の直径を変えることで、表1に示すように異ならせる。第一仮想外形は、正方形である。第二仮想外形は、正方形である。第一仮想外形の一辺の長さは、30mmである。基準内接円の半径r0に対する第一内接円の半径r1の比r1/rは、表1に示す通りである。第二仮想外形の面積S2に対する孔部の内側の面積S1の比率(S1/S2)×100は、表1に示す通りである。
各試料のコア片における第一ミドルコア部の横断面形状は、H字状である。各試料のコア片の溝部は、第一ミドルコア部の端面から第一エンドコア部の外方面まで一連に設けられている。溝部の形状は、U字状である。溝部の幅及び深さは、上記突起の幅及び高さを変えることで、表2に示すように異ならせる。第一仮想外形は、正方形である。第二仮想外形は、正方形である。第一仮想外形の一辺の長さは30mmである。基準内接円の半径r0に対する第一内接円の半径r1の比r1/rは、表2に示す通りである。第二仮想外形の面積S2に対する溝部の内側の面積S1の比率(S1/S2)×100は、表2に示す通りである。
試料No.1から試料No.5のコア片は、試料No.17のコア片に比較して、ボイド及びクラックが少ない。試料No.1のコア片は、試料No.17のコア片と同程度にインダクタンスの低減度合いが小さい。試料No.2から試料No.4のコア片は、インダクタンスの低減度合いが比較的小さい。

Claims (11)

  1. 樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、
    コイルの内部に配置されるミドルコア部と、
    前記コイルの端面に臨むエンドコア部と、を備え、
    前記ミドルコア部は、前記コイルの軸方向に延びている孔部又は溝部を有し、
    前記ミドルコア部の横断面において、第一内接円の半径は基準内接円の半径の0.6倍以下であり、
    前記横断面は、前記コイルの軸方向に直交する平面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記ミドルコア部を切断した断面であり、
    前記第一内接円は、前記横断面の前記孔部又は前記溝部の輪郭線と前記横断面の前記ミドルコア部の外周輪郭線とにおける最大の内接円であり、
    前記基準内接円は、第一仮想外形における最大の内接円であり、
    前記第一仮想外形は、前記横断面に外接する最小の四角形である、
    コア片。
  2. 前記横断面における前記孔部又は前記溝部の内側の面積は、第二仮想外形の面積の10%以下であり、
    前記第二仮想外形は、前記横断面を包絡する最小の形状である請求項1に記載のコア片。
  3. 前記孔部又は前記溝部が、前記第一仮想外形の重心と重なるように設けられている請求項1又は請求項2に記載のコア片。
  4. 前記ミドルコア部は、前記孔部を有し、
    前記孔部の輪郭形状は、円形状又は角形状である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコア片。
  5. 前記ミドルコア部は、前記溝部を有し、
    前記横断面は、H字状、U字状、又は並列する2つのI字状で構成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコア片。
  6. 前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の外方面まで一連に設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコア片。
  7. 前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の途中まで、又は前記エンドコア部の外方面から前記ミドルコア部の途中まで一連に設けられており、
    前記コア片の縦断面において、第二内接円の半径は前記基準内接円の半径の0.6倍以下であり、
    前記縦断面は、前記コア片の側方視方向に直交する面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記コア片を切断した断面であり、
    前記第二内接円は、前記縦断面において、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記ミドルコア部の端面とに接する最大の内接円、或いは、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記エンドコア部の外方面とに接する最大の内接円である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコア片。
  8. 前記孔部又は前記溝部は、前記ミドルコア部の端面から前記エンドコア部の途中まで、又は前記エンドコア部の外方面から前記ミドルコア部の途中まで一連に設けられており、
    前記コア片の水平断面において、第三内接円の半径は前記基準内接円の半径の0.6倍以下であり、
    前記水平断面は、前記コア片の平面視方向に直交する面で前記孔部又は前記溝部を通るように前記コア片を切断した断面であり、
    前記第三内接円は、前記水平断面において、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記ミドルコア部の端面とに接する最大の内接円、或いは、前記孔部の底部又は前記溝部の端部と前記エンドコア部の外方面とに接する最大の内接円である請求項1から請求項5、及び請求項7のいずれか1項に記載のコア片。
  9. コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、
    前記コイルは、1つの巻回部を有し、
    前記磁性コアは、第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物であり、
    前記第一コア片及び前記第二コア片の少なくとも一方は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコア片である、
    リアクトル。
  10. 請求項9に記載のリアクトルを備える、
    コンバータ。
  11. 請求項10に記載のコンバータを備える、
    電力変換装置。
JP2021056130A 2021-03-29 2021-03-29 コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置 Pending JP2022153084A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021056130A JP2022153084A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
PCT/JP2022/010881 WO2022209760A1 (ja) 2021-03-29 2022-03-11 コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
CN202280019051.1A CN117015836A (zh) 2021-03-29 2022-03-11 芯片、电抗器、转换器以及电力变换装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021056130A JP2022153084A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022153084A true JP2022153084A (ja) 2022-10-12

Family

ID=83456110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021056130A Pending JP2022153084A (ja) 2021-03-29 2021-03-29 コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2022153084A (ja)
CN (1) CN117015836A (ja)
WO (1) WO2022209760A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018142624A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル
JP7106058B2 (ja) * 2018-12-03 2022-07-26 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル

Also Published As

Publication number Publication date
CN117015836A (zh) 2023-11-07
WO2022209760A1 (ja) 2022-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6098786B2 (ja) 複合材料、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6065609B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
US20140050001A1 (en) Reactor, composite material, reactor core, converter, and power conversion device
JP2012039099A (ja) リアクトル
WO2012128034A1 (ja) 複合材料、リアクトル用コア、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6229319B2 (ja) リアクトル、リアクトル用のコア片、コンバータ、および電力変換装置
JP2013026420A (ja) リアクトル
JP6024886B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2021177189A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP5958792B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2013179186A (ja) リアクトル、リアクトル用部品、コンバータ、及び電力変換装置
JP2013162069A (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2013254929A (ja) リアクトル、コンバータ、電力変換装置、および樹脂コア片の製造方法
WO2022209760A1 (ja) コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2021177190A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6048821B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2021193783A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2022209759A1 (ja) コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2023054072A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2023054071A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2023048104A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2024005094A1 (ja) リアクトル、磁性コア、コンバータ、および電力変換装置
WO2022038982A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2021193784A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
WO2022044712A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230725