JP2022146856A - 竹製食器及び竹製食器の作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内側にカーブした仕切り突起を設け、食材を掬いとりやすく幼児が飽きずに食事することができ且つ耐久性が高い竹製食器を提供すること。【解決手段】食品を収容する略平らな食物載置部と、前記円形状の底面の外周から上方に向かって立ち上がる側面部と、前記側面部の上に設けられ床面に対して平行な平面を上側に有するリム部と、前記食物載置部の上であり且つ前記側面部の内側に設けられ、前記食物載置部の中央を起点として外側端に向かって三方向にカーブを描くように設けられた土手状の畝部と、を備えたことを特徴とする竹製食器を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、内側にカーブした仕切りである畝部を設け、食材を掬いとりやすく幼児が飽きずに食事することができ且つ耐久性が高い竹製食器及び竹製食器の作成方法に関する。
木材を切り出して成形される竹製食器は、軽くて扱いやすいこと、竹素材は抗菌性能を有していて衛生的であることから、乳幼児向けの食器に広く使用されている。
乳幼児用の竹製食器は、皿の上面に、土手状の仕切りを設けたプレート型食器が広く流通している。土手状の仕切りで区切ることによって、少量ずつ、たくさんの種類の料理を盛り付け、栄養バランスの良い食事を提供することができる。しかしながら、プレート型の食器は、スプーン等のカトラリを使い慣れない幼児にとって、スプーンで掬い取る際に、食物がスプーンからこぼれてしまいやすいので、扱いにくいものであった。また、幼児は、すぐに飽きてしまうので、食事の際は、幼児の興味を惹き、飽きずに最後まで食べられるような工夫も必要である。
特許文献1は、開口部のある蓋が設けられた幼児用食器であり、スプーンで食物を掬って、開口部を通してスプーンを出すと、食べやすい量がスプーンに載り、幼児が一人で、スプーンを使って上手に食事ができるように工夫されている。
特許文献1の幼児用食器は、スプーンで一定量の食物を掬いとることができる便利さがある一方、容器に入れる食物は一種類であり、飽きっぽい幼児は、食事の途中で飽きて中断してしまうことが多い。また、深みのある食器で蓋がある形状のものは、中に入っている料理が良く見えないため、幼児が食事に興味を持ちにくい。
本発明では、複数種類を載せて、料理が見栄え良く見えて且つスプーンで掬いとりやすいプレート型食器を提供する。
本発明の竹製食器は、食品を収容する略平らな食物載置部と、前記円形状の食物載置部の外周から上方に向かって立ち上がる側面部と、前記食物載置部の上から上方に向かって立ち上がり且つ前記側面部の中央を起点として外側端に向かってカーブを描くように設けられた土手状の畝部と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、内側にカーブした仕切りである畝部が設けられているので、畝部に沿ってスプーンを摺動させると、食材を掬いとりやすい。畝部の形状は曲線を組み合わせた目新しいデザインであり、幼児が飽きずに食事することができる。
また、本発明の竹製食器の前記食物載置部は、前記畝部で仕切られた少なくとも2つの食物載置区画を形成し、前記畝部は、複数の内側に向かうカーブを有し、前記カーブのアールがそれぞれ異なることを特徴とする
この発明によれば、前記食物載置部は、前記畝部で仕切られることによって曲線で囲まれた少なくとも2つの区画を有し、それぞれの区画は、アールの大きさが異なる複数の内側に向かうカーブを有しているので、スプーンをカーブの部分に差し入れて摺動させることによって、どのような大きさ、形の食物も、スプーンで上手に掬いあげることができる。乳幼児がカトラリの使い方を学び、一人で食事ができるようになるために必要な訓練を行うことができる。
また、本発明の竹製食器の前記側面部は、前記側面部は、中央近傍に外周に沿って段差が設けられており、外側段差部の突出部が形成する円の直径は、前記側面部の上方の端縁のうち中心部に近い端縁によって形成される円の直径よりも大きく、外側段差部と側面部との境界部が形成する円の直径は、前記側面部の上方の端縁のうち中心部に近い端縁によって形成される円の直径よりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、前記側面部は、中央近傍に外周に沿って段差が設けられており、外側段差部の突出部が形成する円の直径は、前記側面部の上側の端縁のうち中心部に近い端縁によって形成される円の直径よりも大きく、外側段差部と側面部との境界部が形成する円の直径は、前記側面部の上側の端縁のうち中心部に近い端縁によって形成される円の直径よりも小さいので、竹製食器を複数枚上に重ねたときに、側面部外側の段差より下の部分が、下に重ねた竹製食器の中に納まり、かつ、側面部外側の段差より上の部分は、下に重ねた竹製食器の側面部の上に載る。すなわち、上の竹製食器が下の竹製食器の中に嵌りこまず、適度な空間を保ちつつ綺麗に積み重ねることができる。幼児でも、簡単に食器を重ねていくことができるので片付け作業が楽しく行うことができ、後片付けの大切さを学ばせることができる。
また、本発明の竹製食器は、前記段差から前記側面部の下端までの高さが、前記側面部の下端から上端までの高さの半分以下であることを特徴とする。
この発明によれば、前記段差から前記側面部の下端までの高さが、前記側面部の下端から上端までの高さの半分以下であるため、複数の竹製食器を重ねた際に、上側に重ねた竹製食器の裏面が、下側の竹製食器の内側底面に接することがない。したがって、下側の竹製食器の内側底面に残存した食物が上側の竹製食器の裏面に付着することがなく、食事のあと、竹製食器を重ねて運搬しても竹製食器の汚れを最小限にできる。また、竹製食器を使用前に収納する際、これから食物を入れる食器内側底面に、上側に重ねた竹製食器の裏面の汚れや雑菌が付着しないので、使用前の竹製食器を清潔に保管することができる。
また、本発明の竹製食器の作成方法は、竹の節の部分を使用した竹素材から削り出し成形し且つ本体表面にウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程を少なくとも3回以上繰り返し且つ研磨工程を複数回繰り返し、前記研磨工程は、目の粗いサンドペーパーで研磨し、徐々に細かい目のサンドペーパーに変えて複数回の研磨を行うことを特徴とする。
この発明によれば、竹の節の堅い部分を削り出し成形しているので頑丈で耐久性の高い竹製食器を提供することができる。竹の節の部分は硬くて堅牢であり素材単価も安い反面、竹の導管断面が表面に突出しており多孔性であるためカビが生えやすかったり、導管部分から亀裂が入ったりしやすいが、本発明の竹製食器は、複数回のウレタン塗布工程と乾燥工程、複数回の研磨工程を経ているので竹の節の部分を使用していても表面が滑らかであってウレタン塗膜で完全に保護されカビが生えにくく亀裂も入りにくい。また、目の粗いサンドペーパーで研磨し、徐々に細かい目のサンドペーパーに変えて複数回の研磨を行って表面が滑らかになったところでウレタン塗膜を塗布するため、ウレタン塗膜が均一に塗布でき、ウレタン塗膜の効果が高い竹製食器とすることができる。
また、本発明の竹製食器の作成方法は、前記ウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程と、前記研磨工程を交互に行うことを3回以上繰り返すことを特徴とする。
この発明によれば、塗布工程の前後に、目の粗いサンドペーパーで研磨し、徐々に細かい目のサンドペーパーに変えて複数回の研磨を行う研磨工程を挟むことで、ウレタン塗布後、食器表面を滑らかに研磨したうえでウレタン塗膜を塗布するため、ウレタン塗膜が均一に塗布でき、ウレタン塗膜の効果が高い竹製食器とすることができる。
また、本発明の竹製食器の作成方法で用いる前記竹素材は、竹材を長辺方向に割いて四角柱形状にした角柱を水平に並べて平板形状にし、この平板を竹の導管方向が互いに直交するように重ねて、圧着接着してブロック形状としたものであることを特徴とする。
この発明によれば、竹材ブロックが縦方向の負荷にも横方向の負荷にも強く、耐久性の高い竹製食器とすることができる。
また、本発明の竹製食器の作成方法は、本体表面の濃淡にあわせたレーザー出力で均一なレーザー刻印を行ったことを特徴とする。
竹材などの自然素材は各部位の含水率や硬度・色が微妙に違うため均一に刻印して正確に表現することが困難であるが、本発明では、本体表面の濃淡にあわせたレーザー出力でレーザー刻印を行うので均一で綺麗な刻印を表面に刻むことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、竹製食器100は、食品を載置する略平らな食物載置部3と、前記円形状の食物載置部3の外周から上方に向かって立ち上がる側面部4と、前記側面部4の上に設けられ床面に対して平行な平面を上側に有するリム部2と、前記食物載置部3の上であり且つ前記側面部4の内側に設けられ、前記食物載置部3の中央を起点として外側端に向かって三方向にカーブを描くように設けられた土手状の畝部1と、を主に有する。食物載置部3、畝部1、リム部2、側面部4、底面5は一体として、竹材ブロックから削り出されたものである。当該竹材ブロックは、竹材を長辺方向に割いて四角柱形状にした角柱を水平に並べて平板形状にし、この平板を竹の導管方向が互いに直交するように重ねて、圧着接着してブロック形状としたものを用いる。竹の導管方向が互い違いになるように平板を重ね合わせることで、竹材ブロックが縦方向の負荷にも横方向の負荷にも強くなり、耐久性を高めることができる。
図1に示すように、竹製食器100は、食品を載置する略平らな食物載置部3と、前記円形状の食物載置部3の外周から上方に向かって立ち上がる側面部4と、前記側面部4の上に設けられ床面に対して平行な平面を上側に有するリム部2と、前記食物載置部3の上であり且つ前記側面部4の内側に設けられ、前記食物載置部3の中央を起点として外側端に向かって三方向にカーブを描くように設けられた土手状の畝部1と、を主に有する。食物載置部3、畝部1、リム部2、側面部4、底面5は一体として、竹材ブロックから削り出されたものである。当該竹材ブロックは、竹材を長辺方向に割いて四角柱形状にした角柱を水平に並べて平板形状にし、この平板を竹の導管方向が互いに直交するように重ねて、圧着接着してブロック形状としたものを用いる。竹の導管方向が互い違いになるように平板を重ね合わせることで、竹材ブロックが縦方向の負荷にも横方向の負荷にも強くなり、耐久性を高めることができる。
また、竹製食器100は、竹材ブロックから削り出し成形した後、食器表面にウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程を少なくとも3回以上繰り返す。本発明の竹製食器は、竹材ブロックから削り出す際、刃の形状を工夫して、竹の節の部分を含めて削り出すようにする。乾燥工程のあと、食器表面を研磨する工程も複数回行う。研磨工程では、最初は目の粗いサンドペーパーで研磨し、徐々に細かい目のサンドペーパーに変えて複数回の研磨を行う。ウレタン塗膜層を塗布して乾燥させる毎に、研磨工程を挟んでも良いし、ウレタン塗膜層を塗布し乾燥させる工程を複数回繰り返した後に、研磨工程を挟んでも良い。ウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程と、研磨工程とを複数回繰り返すことで、ウレタン塗料を竹素材の奥深くまで浸透させ、耐久性の高い竹製食器100とすることができる。さらに、竹の節の部分は硬くて堅牢であり素材単価も安い反面、竹の導管断面が表面に表出しており多孔性であるためカビが生えやすかったり、導管部分から亀裂が入ったりしやすいが、この竹製食器100は、複数回のウレタン塗布工程と乾燥工程、複数回の研磨工程を経ているので、竹の導管部分にも奥までウレタン塗料が浸透して食器表面はウレタン塗膜で保護されているので、カビが生えにくく亀裂も入りにくい堅牢な竹製食器100とすることができる。
図2に示すように、平面視、竹製食器100は畝部1によって、3つの食物載置区画3に仕切られている。畝部1は、食物載置部3の上から上方に向かって立ち上がっている。畝部1は、内側に向かうカーブと、外側に向かうカーブを、それぞれ少なくとも1つ以上有し、中央から外側に向かって三方向に曲線を描くように設けられている。食物載置区画3は、第一カーブ31、第二カーブ32及び第三カーブ33の3つのカーブを有している。第一カーブ31は3つのカーブのうち一番傾斜が急なカーブであって竹製食器100の外端近傍に設けられている。第二カーブ32は中央近傍に設けられたカーブであって第一カーブよりも緩いカーブとなっている。第三カーブ33は、竹製食器100の外端近傍であって隣接する食物載置区画3の第一カーブ31に隣接する場所に設けられている。第三カーブは、第二カーブより更に緩いカーブであり、アールも小さく、曲線のような緩いカーブである。畝部1が上面視、曲線形状にカーブしていることによって、竹材の反りが防止され強度が増す。
第一カーブ31は、幼児用スプーンの先端のカーブに沿った形状となっている。図3に示すように、第一カーブ31は、竹製食器100の外端に設けられたカーブであり、3つのカーブの中で一番急なカーブであって食物載置部3の幅も狭くなっている。従って、竹製食器100に載置された食物をスプーンの上に載せて、そのままスプーンを畝部1に沿って第一カーブ31近傍まで摺動させると、ちょうどよい分量の食物がスプーンの上に載った状態となる。第一カーブ31のアール(図3中のR)は、食物載置部3の底面と畝部1との境界線が描くアールであって、第一カーブ31のアール寸法は、幼児用スプーンの先端のアール寸法と略同じである。従って、スプーンの上に食物が載った状態で、スプーンを第一カーブ31部分近傍まで摺動させ、畝部1の内壁にスプーンの先端が達したら、畝部1の内壁に沿ってスプーンを上に持ち上げると、一口分の食物をスプーンで上手に掬いとることができる。
実施の形態1の竹製食器100では、畝部1の幅は、2ミリメートル以上20ミリメートル以下となっている。望ましくは3ミリメートル以上6ミリメートル以下が良い。畝部1の幅は、太すぎると木製食器100の重量が大きくなり幼児が手で支えるのに適さない。細すぎると耐久性が弱くなり、また、削り出しの際に畝部1が破損しやすい。竹製食器100は、削り出し成形で作成するが、畝部1の形状が曲線のみで形成されているため、スプーンで掬い上げる際に、スプーンが途中で引っかかったり、スプーンに食物を載せて摺動させる過程で食物がこぼれてしまったりすることが少なく、自然な動きで簡単に食物を掬いとることができる。
図4に示すように、竹製食器100は底面5に高台51が設けられている。高台51が設けられていることによって、竹製食器100をテーブル等の水平面に置いたとき、底面5全面が密着せず、適度な空間を形成するので、湿気を逃がし、竹製食器100の底面を乾燥させ、カビを防ぎ、耐久性を高めることができる。
図5及び図6に示すように、竹製食器100は、断面視、側面部4の内側は、なだらかなカーブを形成しており、外側には、外側段差部41が設けられている。外側段差部41は、丸みを帯びた角であり食器の外周に沿って設けられた段差である。竹製食器100は平面視、円形状のプレートであって、前記側面部4は、中央近傍に外周に沿って段差が設けられており外側段差部41となっている。外側段差部41の突出部が形成する円の直径(図5のe)は、前記側面部4の上側の端縁のうち中心部に近い端縁42によって形成される円の直径(図5のd)よりも大きく、外側段差部41と側面部4との境界部43が形成する円の直径(図5のc)は、前記側面部41の上側の端縁のうち中心部に近い端縁42によって形成される円の直径寸法(図5のd寸法)よりも小さくなっている。
従って、竹製食器100を複数枚上に重ねたときに、外側段差部41より下の部分は、下に重ねた竹製食器の中に納まり、かつ、外側段差部41より上の部分は、下に重ねた竹製食器100の側面部4の上に載る。図7及び図8に示すように、竹製食器100を複数枚重ねたとき、上の竹製食器100が下の竹製食器100の中に嵌りこまず、適度な空間を保って綺麗に積み重ねることができる。木製食器100は、幼児でも、簡単に食器を重ねていくことができる。
また、竹製食器100の側面部4の外側段差部41から底面までの高さは、竹製食器100の側面部4の高さの半分以下の高さであるので、竹製食器100を上下に重ねた際に、竹製食器100の底面5が、下に重ねた竹製食器100の食物載置部3に接することがなく、内側に適度な空間を形成する。食物載置部3が隣接する竹製食器100の外側に触れず、衛生的に竹製食器100を複数重ねることができ、収納や運搬に便利である。下側の竹製食器100の内側底面に残存した食物が上側の竹製食器100の裏面に付着することがないため、食事のあと、竹製食器100を重ねて運搬しても竹製食器100の汚れを最小限にできる。また、竹製食器100を使用前に収納する際、これから食物を入れる食器内側底面に、上側に重ねた竹製食器100の裏面の汚れや雑菌が付着しないので、使用前の竹製食器100を清潔に保管することができる。
図9に示すように、竹製食器100は、畝部1が曲線形状に設けられているので、食事が終わって、複数枚の竹製食器100を重ねるときに、視覚的に、重ね合わせやすい。幼児でも、畝部1の曲線形状を見て、方向をあわせることにより、上手に上下に重ねて積んでいくことができる。パズルを嵌める感覚で、竹製食器100を重ねて片付け作業ができるので、幼児でも楽しく簡単に片づけ作業を行うことができる。
図10に示すように、竹製食器100は、畝部1によって区画された3つの食物載置区画を有し、それぞれの区画にカーブの形状の違う第一カーブ31、第二カーブ32、第三カーブ33と3つのカーブがあるため、食物の大きさやスプーンの大きさによって、どのカーブの方向にスプーンを摺動させれば上手に食物を掬い取れるか考えながら食事をすることができ、幼児でも飽きることなく楽しく食事を行うことができる。大きな塊は緩いカーブの第三カーブ33の方向にスプーンを摺動させて掬いとる、水分が多いものや細かい食物は急なカーブの第一カーブ31の方向にスプーンを摺動させて掬いとる、大きなスプーンで食事する場合や、こぼれやすい食物は中央近傍にある第二カーブ32の方向にスプーンを摺動させて掬いとるというふうに、考えながら食事することで幼児の食事に対する意欲を増進させることができる。
実施例1の竹製食器100は、直径23センチメートルの円形状の食器であり、第一カーブ31は最もR値の小さいカーブであり、第三カーブ33は最もR値の大きなカーブである。第一カーブ31、第二カーブ32、第三カーブ33は、それぞれ、食物載置部3の底面と畝部1との境界部分の曲線が描くアールである。第二カーブ32のR値は、第一カーブ31のR値より大きく第三カーブ33のR値より小さい実施例1の竹製食器100においては、第一カーブ31のR値は約3ミリメートルであり、第二カーブ32のR値は約7.5ミリメートルとなっている。第二カーブ32のR値は、第一カーブ31のR値の4倍以上6倍以下とするのが望ましい。第三カーブ33は、第一カーブ31と隣接しているので、食器本体の直径と第一カーブ31のR値により変動する。
本発明の竹製食器100は、本体表面の濃淡にあわせたレーザー出力で均一なレーザー刻印を行う。竹材などの自然素材は各部位の含水率や硬度・色が微妙に違うため均一に刻印して正確に表現することが困難であるが、本発明では、本体表面の濃淡にあわせたレーザー出力でレーザー刻印を行う。竹素材の色味の濃い部分はレーザー出力を高くして、しっかり刻印をつけ、竹素材の色の薄い部分ではレーザー出力を抑えて刻印することで、竹製食器100の刻印の色を均一な色味に仕上げる。
(変形例1)
本発明の変形例1の竹製食器200は、カーブする畝部1によって、2つの食物載置区画を設けた竹製食器200である。変形例1の竹製食器200は、食物載置区画が2つであり、R値の異なるカーブを2つ有し、それぞれ、第一カーブ31と第三カーブ33となっている。第一カーブ31と第三カーブ33は竹製食器の外端近傍に隣接して設けられ、第三カーブ33のR値は、第一カーブ31のR値の10倍以上となっている。
本発明の変形例1の竹製食器200は、カーブする畝部1によって、2つの食物載置区画を設けた竹製食器200である。変形例1の竹製食器200は、食物載置区画が2つであり、R値の異なるカーブを2つ有し、それぞれ、第一カーブ31と第三カーブ33となっている。第一カーブ31と第三カーブ33は竹製食器の外端近傍に隣接して設けられ、第三カーブ33のR値は、第一カーブ31のR値の10倍以上となっている。
(変形例2)
本発明の変形例1の竹製食器200は、カーブする畝部1によって、4つの食物載置区画を設けた竹製食器200である。変形例2の竹製食器300は、食物載置区画が4つであること以外は、実施例1の竹製食器100と略同じ構成である。変形例1の竹製食器200は、食物載置区画が4つであり、R値の異なるカーブを3つ有し、それぞれ、第一カーブ31、第二カーブ32及びと第三カーブ33となっている。第一カーブ31と第三カーブ33は竹製食器の外端近傍に隣接して設けられ、第三カーブ33のR値は、第一カーブ31のR値より大きくなってる。
本発明の変形例1の竹製食器200は、カーブする畝部1によって、4つの食物載置区画を設けた竹製食器200である。変形例2の竹製食器300は、食物載置区画が4つであること以外は、実施例1の竹製食器100と略同じ構成である。変形例1の竹製食器200は、食物載置区画が4つであり、R値の異なるカーブを3つ有し、それぞれ、第一カーブ31、第二カーブ32及びと第三カーブ33となっている。第一カーブ31と第三カーブ33は竹製食器の外端近傍に隣接して設けられ、第三カーブ33のR値は、第一カーブ31のR値より大きくなってる。
100 竹製食器
1 畝部
11 畝部中央
12 畝部内壁
13 畝部外端
2 リム部
3 食物載置部
31 第一カーブ
32 第二カーブ
33 第三カーブ
4 側面部
41 外側段差部
42 端縁
43 境界部
5 底面
51 高台
S スプーン
H 手
1 畝部
11 畝部中央
12 畝部内壁
13 畝部外端
2 リム部
3 食物載置部
31 第一カーブ
32 第二カーブ
33 第三カーブ
4 側面部
41 外側段差部
42 端縁
43 境界部
5 底面
51 高台
S スプーン
H 手
Claims (4)
- 竹の節の部分を使用した竹素材から削り出し成形し且つ本体表面にウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程を少なくとも3回以上繰り返し且つ研磨工程を複数回繰り返して成形し、
前記研磨工程は、目の粗いサンドペーパーで研磨し、徐々に細かい目のサンドペーパーに変えて複数回の研磨を行うことを特徴とする竹製食器の製造方法。 - 前記ウレタン塗膜を塗布して乾燥させる工程と、前記研磨工程を交互に行うことを3回以上繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の竹製食器の製造方法。
- 前記竹素材は、竹材を長辺方向に割いて四角柱形状にした角柱を水平に並べて平板形状にし、この平板を竹の導管方向が互いに直交するように重ねて、圧着接着してブロック形状としたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の竹製食器の製造方法。
- 更に、本体表面の濃淡にあわせたレーザー出力で均一なレーザー刻印を行ったことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか1つに記載の竹製食器の製造方法。
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