JP2022143999A - 吊具 - Google Patents
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Abstract
Description
対象物(吊荷)を吊り上げるに際し、バキュームリフター以外の吊具は吊荷の結束及び開放や吊具の着脱など手作業による玉掛け作業が必要となる。この玉掛け作業は、人手による作業で面倒であるばかりでなく、吊荷と作業員との距離が近く、安全確保のために十分な対策が必要とされる。一方、バキュームリフターの場合、吊荷との間に真空状態を作り出さなければならないため、作業効率が悪い。
特許文献1に示すリフティングマグネット付き電動トングは、クレーンワイヤーに吊下げられた吊り台に、各アームの下端に鋼板を乗せる爪を設けてなる電動トングと、上部フックを介して吊り掛けリフティングマグネットを昇降する電動チャーンブロックとを併設したものである。
即ち、特許文献1に示すリフティングマグネット付き電動トングの場合、非磁性体の対象物を吊り上げて搬送することができない。また、リフティングマグネットによって吸着できる吊荷はリフティングマグネットが平坦形状となっていることから板形状に限られ、様々な形状の吊荷を搬送することができない。また、吊具自体が大掛かりな構造を有し、製造コストも高いという問題があった。
対象物Tは、非磁性体で構成された、例えば、熱間圧延後のSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼板の端材である。ここで、「非磁性体」は、磁力により吊り上げて搬送することが不可能な材料を意味し、常磁性、反磁性及び反強磁性のすべてを含む意であり、いわゆる弱磁性をも含む意である。
ここで、固定天板10は、図2に示すように、長さl10、幅b10、及び板厚t10で形成された長方形状の磁性体の金属部材である。「磁性体」は、磁力により吊り上げて搬送することが可能な材料を意味し、強磁性体の意である。固定天板10は、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼板以外のステンレス鋼板あるいは炭素鋼板で構成される。固定天板10の長さl10及び幅b10は、その上面に置かれる電磁吊具(リフティングマグネット)53の寸法を考慮し、本実施形態では、それぞれ約530mm、約500mmに設定される。また、固定天板10の板厚t10は、対象物Tの吊り荷重を考慮し、本実施形態では、約8mmに設定される。
また、各固定部11の固定天板固定部11aと吊荷保持部固定部11bとが交差する部分には、後述する連結ピン40のピン部が圧入固定される固定孔11cが形成されている。
この回転天板30は、図2に示すように、長さ及び幅のそれぞれが固定天板10の長さl10及び幅b10のそれぞれと同程度に設定され、かつ板厚t30で形成された長方形状の磁性体の金属部材である。「磁性体」は、強磁性体の意である。回転天板30、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼板以外のステンレス鋼板あるいは炭素鋼板で構成される。また、回転天板30の板厚t30は、対象物Tの吊り荷重を考慮し、本実施形態では、約8mmに設定される。
また、回転天板30の上面には、図2乃至図4に示すように、電磁吊具(リフティングマグネット)53とワイヤーWで連結される複数(本実施形態では4つ)の吊り環32が設けられている。吊り環32は、回転天板10の四隅に設けられる。各吊り環32には、ワイヤーWの一端が連結される連結孔32aが形成されている。
吊具1は、電磁吊具(リフティングマグネット)53を備えたクレーン(図示せず)を用いて非磁性体の対象物Tを吊り上げて搬送するための吊具である。クレーンは、図4に示すように、クレーンワイヤー51に吊下げられたフック52に、吊り輪55を介して支持部材54で支持された平坦形状の電磁吊具53を吊り下げている。そして、クレーンは、クレーンワイヤー51を巻き上げることで電磁吊具(リフティングマグネット)53を上昇させ、クレーンワイヤー51を巻き下げることで電磁吊具(リフティングマグネット)53を下降させるようにしている。
次いで、図4に示すように、クレーンに備えられている電磁吊具53を固定天板30上面の中心におくとともに、一端が吊り環32に連結された各ワイヤーWの他端を吊り輪55に連結する。これにより、回転天板30と電磁吊具53とが複数のワイヤーWによって連結される。
この状態で、クレーンによって吊具1を対象物Tが置かれている場所、例えば、熱間圧延後のSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼板から必要寸法切りだされた端材(対象物T)が載っている切断定盤のところに移動させ、図5に示すように、吊具1を昇降させて吊荷保持部20のフォーク部20bによって複数本(図5では2本のみ図示)の対象物Tを保持する(フォーク部20b上に対象物Tを載置)する。
そして、図7に示すように、固定天板10の自重による下方への回転が続行され、固定天板10に固定されている吊荷保持部20のフォーク部20bが下方へ向けて傾斜する。これにより、フォーク部20bに保持(フォーク部20b上に載置)されている対象物Tがフォーク部20b上を滑り落ち、対象物Tが目標の場所、例えば端材専用の捨て場所に落下する。
なお、図1に示す吊具1を用いての対象物Tの吊り上げ、搬送を繰り返す場合には、図7に示す状態から固定天板10を回転天板30に対して重なる状態に戻し、電磁吊具53を励磁して電磁吊具53で回転天板30を吸着し、クレーンによって吊具1を対象物Tが置かれている場所に移動させ、図5乃至図7に示す状態を繰り返せばよい。
このように、本実施形態に係る吊具1によれば、磁性体の固定天板10と、固定天板10に設けられた磁性体の固定部11に固定され、対象物Tを保持する吊荷保持部20と、固定天板10に対して重なった状態から隔離した状態へ変更可能なように、固定部11に対して回転可能に支持された磁性体の回転天板30とを備えている。そして、回転天板30は、固定天板10に対して重なった状態で電磁吊具53に吸着され、電磁吊具53による吸着が停止すると、固定天板10に対して隔離した状態へと変更される。
また、吊荷保持部20が非磁性体であるので、電磁吊具53を励磁して電磁吊具53で回転天板30を吸着した際に、吊荷保持部20は磁化されない。このため、吊荷保持部20が非磁性体の対象物Tを保持する際に、対象物T以外の磁性体、例えば磁性を帯びた切り屑等を吊荷保持部20が保持することはなく、不必要な磁性体の保持を回避することができる。
更に、吊荷保持部20は、固定部11に固定された固定板部20aの端部から固定板部20aに対して直交しかつ固定天板10に対向するように延びる、対象物Tを保持するフォーク部20bを備えている。これにより、吊荷となる対象物Tの形状制約が少なく、保持される対象物Tの方向も揃えやすくなるため、容易な集荷を行うことができる。
例えば、回転天板30及び固定天板10の形状は、電磁吊具53の形状に合わせて適宜変更してもよく、長方形状に限られず、また、寸法等も説明した例に限られない。
また、回転天板30は、固定部11のみに対して回転可能に支持されている必要は必ずしもなく、固定天板10自体あるいは固定天板10及び固定部11の双方に対して回転可能に支持されていてもよい。
また、吊荷保持部20は、非磁性体である必要は必ずしもなく、磁性体であってもよい。
また、固定部11は、磁性体である必要は必ずしもなく、非磁性体であってもよい。
また、吊荷保持部20は、対象物Tを保持し、固定部11に固定されるものであれば、固定部11に対し直線状に延びるように溶接等によって固定される固定板部20aと、固定板部20aの下端部から固定板部20aに対して直交しかつ固定天板10に対向するように直線状に延びるフォーク部20bとを備えたL字形に限られない。また、吊荷保持部20の寸法も、説明した例に限られない。
また、吊荷保持部20は、本実施形態では2つ設置されているが、数に制限はなく、1つであっても2つ以上であってもよい。
寸法が10mm厚×2500mm幅×10000mm長の熱間圧延後のSUS304の鋼板から寸法10mm厚×2000mm幅×9000mm長の鋼板を切りだした後に発生した寸法10mm厚×50mm幅×1500mm長の端材を、電磁吊具53を備えたセミガントリークレーンと図1及び図2に示す吊具1を用いて、20本単位で集荷後吊り上げ、切断場内から切断場外の端材専用のバックの上空まで搬送した。吊り具1の寸法及び材質は、図1及び図2の説明で記載した通りであり、定格荷重は250kgである。そして、端材専用のバックの上空まで搬送後、電磁吊具53の励磁を停止(釈放)し、荷卸を終了した。
この際に、吊荷及び吊具1に対して作業者が一切手作業による玉掛け作業を行うことなく、安全にかつ短時間で一連の作業を終了した。その後、電磁吊具53を再び励磁し作業を繰り返すことで、端材の片付けを終了した。
寸法が25mm厚×2500mm幅×10000mm長の熱間圧延後のSUS316の鋼板から寸法25mm厚×2200mm幅×9000mm長の鋼板を切りだした後に発生した寸法25mm厚×30mm幅×1500mm長の端材を、電磁吊具53を備えたセミガントリークレーンと図1及び図2に示す吊具1を用いて、10本単位で集荷後吊り上げ、切断場内から切断場外の端材専用のバックの上空まで搬送した。吊り具1の寸法及び材質は、図1及び図2の説明で記載した通りであり、定格荷重は250kgである。そして、端材専用のバックの上空まで搬送後、電磁吊具53の励磁を停止(釈放)し、荷卸を終了した。
この際に、吊荷及び吊具1に対して作業者が一切手作業による玉掛け作業を行うことなく、安全にかつ短時間で一連の作業を終了した。その後、電磁吊具53を再び励磁し作業を繰り返すことで、端材の片付けを終了した。
10 固定天板
11 固定部
11a 固定天板固定部
11b 吊荷保持部固定部
11c 固定孔
20 吊荷保持部
20a 固定板部
20b フォーク部
30 回転天板
31 取付板部31
31a 挿通孔
32 吊り環
32a 連結孔
40 連結ピン
51 クレーンワイヤー
52 フック
53 電磁吊具(リフティングマグネット)
54 支持部材
55 吊り輪
T 対象物
W ワイヤー
Claims (4)
- 電磁吊具を備えたクレーンを用いて非磁性体の対象物を吊り上げて搬送するための吊具であって、
磁性体の固定天板と、
該固定天板に設けられた固定部に固定され、前記対象物を保持する吊荷保持部と、
前記固定天板に対して重なった状態から隔離した状態へ変更可能なように、前記固定部及び/又は前記固定天板に対して回転可能に支持された磁性体の回転天板とを備え、
該回転天板は、前記固定天板に対して重なった状態で前記電磁吊具に吸着され、前記電磁吊具による吸着が停止すると、前記固定天板に対して隔離した状態へと変更されることを特徴とする吊具。 - 前記吊荷保持部が非磁性体であることを特徴とする請求項1に記載の吊具。
- 前記回転天板には、前記電磁吊具とワイヤーで連結される吊り環が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊具。
- 前記吊荷保持部は、前記固定部に対して前記固定天板が配置されている側と反対側に延びるように固定される固定板部と、該固定板部の端部から前記固定板部に対して直交しかつ前記固定天板に対向するように延びる、前記対象物を保持するフォーク部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の吊具。
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