JP2022143037A - 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】断線による動作不良を抑制できる半導体記憶装置を提供することである。【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、第1積層体と、第2積層体と、中間絶縁層と、複数の柱状体とを備えている。中間絶縁層は、第1積層体と第2積層体との間に位置し、第1積層体の複数の絶縁層に含まれる1つの絶縁層よりも積層方向の厚さが厚い。複数の柱状体は、第1積層体と第2積層体とに亘って設けられ、半導体ボディと、複数の導電層のうちの少なくとも一つと半導体ボディとの間に設けられた電荷蓄積膜と、半導体膜とを含む。複数の柱状体はそれぞれ、第1積層体内に形成された第1柱状部と、中間絶縁層内に形成された第2柱状部と、第2積層体内に形成された第3柱状部とを有する。第2柱状部における半導体膜の積層方向に交差する方向での幅さは、中間柱状部の上端で最短であり、中間柱状部の下端で最長である。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法に関する。
メモリセルが3次元に積層されたNAND型フラッシュメモリが知られている。
特開2012-015517号公報
本発明が解決しようとする課題は、断線による動作不良を抑制することができる半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法を提供することである。
実施形態の半導体記憶装置は、第1積層体と、第2積層体と、中間絶縁層と、複数の柱状体と、を備えている。第1積層体は、複数の導電層と複数の絶縁層とを有し、導電層と絶縁層とが交互に積層されている。第2積層体は、前記第1積層体の上方に位置し、複数の導電層と複数の絶縁層とを有し、導電層と絶縁層とが交互に積層されている。中間絶縁層は、前記第1積層体と前記第2積層体との間に位置し、前記第1積層体の複数の絶縁層に含まれる1つの絶縁層よりも積層方向の厚さが厚い。複数の柱状体は、前記第1積層体と前記第2積層体とに亘って設けられ、コアと、前記複数の導電層のうちの少なくとも一つと前記コアとの間に設けられた電荷蓄積膜と、前記電荷蓄積膜と前記コアとの間に設けられた半導体ボディと、を含む。前記複数の柱状体はそれぞれ、前記第1積層体内に形成された第1柱状部と、前記中間絶縁層内に形成された中間柱状部と、前記第2積層体内に形成された第2柱状部と、を有する。前記中間柱状部における前記半導体ボディの前記積層方向に交差する方向での幅は、前記中間柱状部の上端で最短であり、前記中間柱状部の下端で最長である。
第1実施形態にかかる半導体記憶装置の回路構成を示すブロック図。 第1実施形態にかかる半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図。 第1実施形態にかかる半導体記憶装置の平面図。 第1実施形態にかかる半導体記憶装置の断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの中間柱状部近くの領域を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造方法を示す工程図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1実施形態のメモリセルアレイの製造工程の一例を示す断面図。 第1変形例にかかるメモリセルアレイの中間柱状部近くの領域を示す断面図。
以下、実施形態の半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法を、図面を参照して説明する。図面は模式的又は概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率等は、必ずしも現実のものと同一とは限らない。以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。参照符号を構成する文字の後の数字は、同じ文字を含む参照符号によって参照され、且つ同様の構成を有する要素同士を区別するために用いられる。同じ文字を含む参照符号で示される要素を互いに区別する必要がない場合、それら要素は同じ文字のみを含む参照符号により参照される。
先に、+X方向、-X方向、+Y方向、-Y方向、+Z方向、及び-Z方向について定義する。+X方向、-X方向、+Y方向、及び-Y方向は、後述する基板20(図4参照)の表面と略平行な方向である。+X方向は、後述する1つのストリングユニットSU0から別のストリングユニットSU1に向かう方向である(図3参照)。-X方向は、+X方向とは反対方向である。+X方向と-X方向とを区別しない場合は、単に「X方向」と称する。+Y方向及び-Y方向は、X方向とは交差する(例えば略直交する)方向である。+Y方向と-Y方向とは、互いに反対方向である。+Y方向と-Y方向とを区別しない場合は、単に「Y方向」と称する。+Z方向及び-Z方向は、X方向及びY方向とは交差する(例えば略直交する)方向である。+Z方向は、後述する第1積層体30Aから第2積層体30Bに向かう方向である(図4参照)。-Z方向は、+Z方向とは反対方向である。+Z方向と-Z方向とを区別しない場合は、単に「Z方向」あるいは「積層方向」と称する。本明細書では「+Z方向」を「上」、「-Z方向」を「下」と称する場合がある。ただしこれら表現は、便宜上のものであり、重力方向を規定するものではない。本実施形態では、+Z方向は、「第1方向」の一例である。+X方向は、「第2方向」の一例である。
本明細書で「接続」とは、物理的に接続される場合に限定されず、電気的に接続される場合も含む。本明細書で「面する」、「重なる」、及び「隣り合う」とは、2つの部材が互いに接する場合に限定されず、2つの部材の間に別の部材が存在する場合も含む。本明細書で「A方向に延びている」とは、例えば、X方向、Y方向、及びZ方向の各寸法のうちの最小の寸法よりもA方向の寸法が大きいことを意味する。「A方向」は任意の方向である。また本明細書で「A方向における幅」とは、柱状体40の中心軸C又は中心軸C近傍をZ方向に通る、X方向と略平行な断面におけるA方向の幅を意味する(図4参照)。「柱状体40の中心軸C」とは、柱状体40のX方向及びY方向の中心をZ方向に通る仮想的な軸線を意味する。
(第1の実施形態)
まず、本実施形態の半導体記憶装置(半導体メモリ)の全体構成について説明する。
本実施形態の半導体メモリ1は、不揮発性の半導体記憶装置であり、例えばNAND型フラッシュメモリである。
図1は、半導体メモリ1のシステム構成を示すブロック図である。
半導体メモリ1は、例えば、メモリセルアレイ10、ロウデコーダ11、センスアンプ12、及びシーケンサ13を備えている。
メモリセルアレイ10は、複数のブロックBLK0~BLKn(nは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、不揮発性のメモリセルトランジスタMT(図2参照)の集合である。メモリセルアレイ10には、複数のビットライン及び複数のワードラインが設けられている。各メモリセルトランジスタMTは、1本のビットラインと1本のワードラインとに関連付けられている。メモリセルアレイ10の詳細な構成については後述する。
ロウデコーダ11は、外部のメモリコントローラ2から受信したアドレス情報ADDに基づいて、1つのブロックBLKを選択する。ロウデコーダ11は、複数のワードラインにそれぞれ所望の電圧を印加することで、メモリセルアレイ10に対するデータの書き込み動作及び読み出し動作を制御する。
センスアンプ12は、メモリコントローラ2から受信した書き込みデータDATに応じて、各ビットラインに所望の電圧を印加する。センスアンプ12は、ビットラインの電圧に基づいてメモリセルトランジスタMTに記憶されたデータを判定し、判定した読み出しデータDATをメモリコントローラ2に送信する。
シーケンサ13は、メモリコントローラ2から受信したコマンドCMDに基づいて、半導体メモリ1全体の動作を制御する。
以上で説明した半導体メモリ1及びメモリコントローラ2は、これらの組み合わせにより1つの半導体装置を構成してもよい。半導体装置は、例えばSD(登録商標)カードのようなメモリカードや、SSD(Solid State Drive)等が挙げられる。
次に、メモリセルアレイ10の電気的な構成について説明する。
図2は、メモリセルアレイ10の等価回路を示す図であり、一つのブロックBLKを抽出して示している。ブロックBLKは、複数(例えば4つ)のストリングユニットSU(SU0~SU3)を含む。
各ストリングユニットSUは、複数のNANDストリングスNSの集合体である。各NANDストリングスNSの一端は、ビットラインBL(BL0~BLm(mは1以上の整数)のいずれか)に接続されている。NANDストリングスNSの他端は、ソースラインSLに接続されている。各NANDストリングスNSは、複数(例えば18つ)のメモリセルトランジスタMT(MT0~MT17)、第1選択トランジスタST1、及び第2選択トランジスタST2を含む。
複数のメモリセルトランジスタMT(MT0~MT17)は、電気的に互いに直列に接続されている。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲート及び電荷蓄積膜を含み、データを不揮発に記憶する。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲートに印加された電圧に応じて、電荷蓄積膜に電荷を蓄積する。メモリセルトランジスタMTの制御ゲートは、対応するワードラインWL(WL0~WL17のいずれか)に接続されている。メモリセルトランジスタMTは、ワードラインWLを介して、ロウデコーダ11と電気的に接続されている。
第1選択トランジスタST1は、複数のメモリトランジスタMT(MT0~MT17)と、対応するビットラインBLとの間に接続されている。第1選択トランジスタST1のドレインは、ビットラインBLに接続されている。第1選択トランジスタST1のソースは、複数のメモリトランジスタMTに接続されている。第1選択トランジスタST1の制御ゲートは、対応する選択ゲートラインSGD(SGD0~SGD3のいずれか)に接続されている。第1選択トランジスタST1は、選択ゲートラインSGDを介して、ロウデコーダ11と電気的に接続されている。第1選択トランジスタST1は、所定の電圧が選択ゲートラインSGDに印加された場合に、NANDストリングスNSとビットラインBLとを接続する。
第2選択トランジスタST2は、複数のメモリトランジスタMT(MT0~MT17)と、ソースラインSLとの間に接続されている。第2選択トランジスタST2のドレインは、複数のメモリトランジスタMTに接続されている。第2選択トランジスタST2のソースは、ソースラインSLに接続されている。第2選択トランジスタST2の制御ゲートは、選択ゲートラインSGSに接続されている。第2選択トランジスタST2は、選択ゲートラインSGSを介して、ロウデコーダ11と電気的に接続されている。第2選択トランジスタST2は、所定の電圧が選択ゲートラインSGSに印加された場合に、NANDストリングスNSとソースラインSLとを接続する。
次に、メモリセルアレイ10の物理的な構成について説明する。
図3は、メモリセルアレイ10の一部領域を示す平面図である。例えば、複数のストリングユニットSUは、X方向に配列され、それぞれY方向に延びている。複数のストリングユニットSUは、絶縁材が充填されたスリットSLTによって互いに分断されている。各ストリングユニットSUは、Z方向に延びた複数の柱状体40を含む。各柱状体40は、後述するコンタクトプラグBLCを介して1本のビットラインBLと接続されている。例えば、ビットラインBLは、X方向に延びている。
図4は、メモリセルアレイ10の一部領域を示す断面図である。メモリセルアレイ10は、例えば、基板20、絶縁層22、ソースラインSL、積層体30、柱状体40、コンタクトプラグBLC、及びビットラインBLを含む。
基板20は、X方向及びY方向に沿う表面を有する。基板20は、例えば、シリコン基板である。基板20の上には、絶縁層22が設けられている。絶縁層22の内部には、CMOS(Complementary MOS)等を含む駆動回路が設けられている。絶縁層22の上には、導電体であるソースラインSLが設けられている。ソースラインSLは、X方向及びY方向と略平行な板状に形成されている。
積層体30は、ソースラインSLの上に設けられている。積層体30は、第1積層体30Aと、中間絶縁層35と、第2積層体30Bとを含む。
第1積層体30Aは、1つの導電層31と、複数の導電層32と、複数の絶縁層33とを含む。第1積層体30Aでは、複数の導電層31、32及び複数の絶縁層33がZ方向に積層されている。導電層31は、選択ゲートラインSGSとして機能する。複数の導電層32は、導電層31よりも上方に位置し、ワードラインWL0~WL8としてそれぞれ機能する。絶縁層33は、導電層31と導電層32との間、及び複数の導電層32の間にそれぞれ設けられている。導電層31、32及び絶縁層33の各々は、X方向及びY方向に沿う板状に形成されている。
第2積層体30Bは、第1積層体30Aに対して上方に位置する。第2積層体30Bは、複数の導電層37と、1つの導電層38と、複数の絶縁層39とを含む。第2積層体30Bでは、複数の導電層37、38及び複数の絶縁層39がZ方向に積層されている。複数の導電層37は、ワードラインWL9~WL17としてそれぞれ機能する。導電層38は、複数の導電層37よりも上方に位置し、選択ゲートラインSGDとして機能する。絶縁層39は、複数の導電層37の間、及び導電層37と導電層38との間にそれぞれ設けられている。導電層37、38及び絶縁層39の各々は、X方向及びY方向に沿う板状に形成されている。
中間絶縁層35は、Z方向で第1積層体30Aと第2積層体30Bとの間に位置する。Z方向における中間絶縁層35の厚さ(例えば最大厚さ)t3は、第1積層体30Aに含まれるいずれか1つの絶縁層33のZ方向の厚さt1よりも厚く、且つ、第2積層体30Bに含まれるいずれか1つの絶縁層39のZ方向の厚さt2よりも厚い。「中間絶縁層35の厚さt3」とは、第1積層体30Aに含まれる最上方の導電層32に接する中間絶縁層35の下面35Aと、第2積層体30Bに含まれる最下方の導電層37に接する中間絶縁層35の上面35Bとの間の距離である。
中間絶縁層35の厚さt3は、30nm以下であってもよい。
柱状体40は、例えば1つのNANDストリングスNSとして機能する。柱状体40は、Z方向に沿って積層体30内に設けられ、少なくとも第2積層体30B内から中間絶縁層35を貫通して第1積層体30A内に至る。柱状体40の下端は、ソースラインSLに接続されている。柱状体40の上端は、コンタクトプラグBLCを介してビットラインBLに接続されている。コンタクトプラグBLCとは、導電材料で形成された柱状または逆円錐台形状等の接続部材を意味する。本実施形態では、柱状体40は、第1柱状部40Aと、第2柱状部40Bと、中間柱状部40Cとを含む。
第1柱状部40Aは、第1積層体30A内に形成され、第1積層体30A内をZ方向に延びている。第1柱状部40Aは、下端40A1と、上端40A2とを有する。下端40A1は、ソースラインSLと接している。上端40A2は、第2柱状部40Bに接している。第1柱状部40Aは、例えば上端40A2から下端40A1に向けて進むに従いX方向及びY方向の幅が徐々に細くなる。
第2柱状部40Bは、第2積層体30B内に形成され、第2積層体30B内をZ方向に延びている。第2柱状部40Bは、下端40B1と、上端40B2とを有する。下端40B1は、中間柱状部40Cに接している。上端40B2は、コンタクトプラグBLCに接している。第2柱状部40Bは、例えば上端40B2から下端40B1に向けて進むに従いX方向及びY方向の幅が徐々に細くなる。
中間柱状部40Cは、中間絶縁層35内に形成され、中間絶縁層35内をZ方向に延びている。中間柱状部40Cは、下端40C1と、上端40C2とを有する。下端40C1は、第1柱状部40Aに接している。上端40C2は、第2柱状部40Bに接している。中間柱状部40Cの上端40C2と下端40C1とは、例えばX方向及びY方向の幅が同じとされている。中間柱状部40CのZ方向(積層方向)の厚さは、中間絶縁層35の厚さt3と同じとされている。
柱状体40はそれぞれ、内側から順に、コア41、半導体ボディ42、メモリ膜43を有する。柱状体40は、積層体30をZ方向に貫通したホールであるメモリホール内に形成されている。メモリ膜43は、メモリホールの内壁に設けられている。
コア41は、Z方向に延び、柱状である。コア41は、例えば、シリコン酸化物を含む。コア41は、半導体ボディ42の内側にある。
半導体ボディ42は、Z方向に延びる。半導体ボディ42は、コア41の外側面を被覆する。半導体ボディ42は、メモリ膜43の内側面とコア41の外側面との間にある。半導体ボディ42は、例えばシリコンを含む。シリコンは、例えばアモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。半導体ボディ42は、第1選択トランジスタS1、メモリセルトランジスタMT及び第2選択トランジスタS2のそれぞれのチャネルである。チャネルは、ソース側とドレイン側との間におけるキャリアの流路である。
メモリ膜43は、Z方向に延びる。メモリ膜43は、半導体ボディ42の外側面を被覆する。メモリ膜43は、メモリホールの内面と半導体ボディ42の外側面との間にある。メモリ膜43は、ブロック絶縁膜44、電荷蓄積膜45、トンネル絶縁膜46を含む。メモリ膜43は、メモリホールの内壁からブロック絶縁膜44、電荷蓄積膜45、トンネル絶縁膜46の順で半導体ボディ42の近くにある。
ブロック絶縁膜44は、第1積層体30A及び第2積層体30Bの導電層31、32、37、38及び絶縁層33、39のそれぞれと、電荷蓄積膜45との間に位置する。ブロック絶縁膜44は、シリコン酸化膜、金属酸化物膜、複数の絶縁膜が積層された積層構造膜である。金属酸化物の一例は、アルミニウム酸化物である。
電荷蓄積膜45は、ブロック絶縁膜44とトンネル絶縁膜46との間に位置する。電荷蓄積膜45は、例えばシリコン窒化物を含む。電荷蓄積膜45と複数の導電層31、32、37、38のそれぞれとが交差する部分は、それぞれトランジスタとして機能する。電荷蓄積膜45が複数の導電層31、32、37、38と交差する部分(電荷蓄積部)内の電荷の有無、又は、蓄積された電荷量によって、メモリセルトランジスタMTはデータを保持する。電荷蓄積部は、それぞれの導電層31、32、37、38と半導体ボディ42との間にあり、周りを絶縁材料で囲まれている。
トンネル絶縁膜46は、電荷蓄積膜45と半導体ボディ42との間に位置する。トンネル絶縁膜46は、例えばシリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜46は、半導体ボディ42と電荷蓄積膜45との間の電位障壁である。
このような構成の半導体メモリ1では、柱状体40と、第1積層体30A及び第2積層体30Bの導電層31、32、37、38との交差部分が、それぞれトランジスタとして機能する。例えば、柱状体40と導電層38との交差部分は、第1選択トランジスタST1として機能する。柱状体40と導電層31との交差部分は、第2選択トランジスタST2として機能する。柱状体40と複数の導電層32、38との交差部分は、それぞれメモリセルトランジスタMT(MT0~MT17)として機能する。
図5は、メモリセルアレイ10の中間柱状部40Cに近い領域を拡大して示す断面図である。
本実施形態のメモリセルアレイ10は、中間柱状部40Cにおける半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は、中間柱状部40Cの上端40C2(図5においてDB)で最短であり、中間柱状部40Cの下端40C1(図5中においてDA)で最長である。半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は、メモリセルアレイ10の断面において、コア41を挟む半導体ボディ42の距離である。半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は、半導体ボディ42の積層方向に交差する方向の断面形状が円の場合、その円の直径である。断面形状が楕円の場合、その楕円の長軸の長さである。断面形状が多角形の場合、その多角形の中で最も長さが長い対角線の長さである。
中間柱状部40Cにおける半導体ボディ42は、積層方向に交差する方向での幅が中間柱状部40Cの上端40C2から下端40C1に近づくに従って大きくなるようになっていてもよい。この場合、半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は連続的に大きくなっていてもよいし、段階的に大きくなるようになっていてもよい。
中間絶縁層35の積層方向(Z方向)における厚さt3(中間柱状部40Cの積層方向の厚さ)は、中間柱状部40Cにおけるメモリ膜43の平均膜厚、すなわち半導体ボディ42の外側面と中間柱状部40Cの外側面との間の平均膜厚の2倍以下である。例えば、中間絶縁層35の厚さt3が30nm以下である場合、メモリ膜43の平均膜厚は15nm以下である。また、中間柱状部40Cにおけるメモリ膜43(特に、電荷蓄積膜45)の積層方向に交差する方向での幅は、中間柱状部の上端40C2と下端40C1との間(すなわち、上端40C2及び下端40C1以外の部分)で最大であってもよい。
中間柱状部40Cは、X方向及びY方向において、第1柱状部40A及び第2柱状部40Bよりも拡張されていてもよい。例えば、中間柱状部40Cの下端40C1の外周長は、第1柱状部40Aの上端40A2の外周長より大きく、中間柱状部40Cの上端40C2の外周長は、第2柱状部40Bの下端の外周長より大きくてもよい。また、第2柱状部40Bの下端40B1の外周長は、第1柱状部40Aの上端40A2の外周長より短くてもよい。
次に、メモリセルアレイ10の製造方法の一例について説明する。
図6は、メモリセルアレイ10の製造方法の一例を示す工程図である。図7から図19は、メモリセルアレイ10の各製造工程を示す断面図である。
図7は、図6に示す第1積層工程の前工程に対応する断面図である。前工程では、基板20上に、絶縁層22及びソースラインSLが形成される。絶縁層22には、CMOS等を含む駆動回路が形成される。また、ソースラインSLの上には、1つの絶縁層33と、1つの導電層31が積層される。
図8は、図6に示す第1積層工程(S10)に対応する断面図である。第1積層工程では、導電層31上に、絶縁層33と犠牲層50とを交互に積層する。これにより、第1積層前駆体60Aが作製される。犠牲層50は、例えば窒化シリコン(SiN)等の窒化膜である。
図9は、図6に示す第1ホール形成工程(S11)に対応する断面図である。第1ホール形成工程では、第1積層工程(S10)で積層された第1積層前駆体60Aに第1ホールLHが形成される。第1ホールLHは、フォトリソグラフィー及び異方性エッチングにより加工する。異方性エッチングは、例えばRIE(Reactive ion etching)を用いることができる。
図10は、図6に示す第1犠牲材形成工程(S12)に対応する断面図である。第1犠牲材形成工程では、第1ホール形成工程(S11)で形成されたホールLHの内部に第1犠牲材51が形成される。第1犠牲材51は、例えばアモルファスシリコン(aSi)である。
図11は、図6に示す中間絶縁層積層工程(S13)に対応する断面図である。中間絶縁層積層工程では、第1犠牲材形成工程(S12)で形成された第1犠牲材51及び第1積層前駆体60Aの最上方の犠牲層50上に、中間絶縁層35が積層される。
図12は、図6に示す中間ホール形成工程(S14)に対応する断面図である。中間ホール形成工程では、中間絶縁層積層工程(S13)で積層された中間絶縁層35に中間ホールMHが形成される。中間ホールMHは、フォトリソグラフィー及び異方性エッチングにより加工する。異方性エッチングは、例えばRIEを用いることができる。中間ホールMHは、X方向及びY方向において、第1ホールLHよりも拡張されていてもよい。
図13は、図6に示す中間犠牲材形成工程(S15)に対応する断面図である。中間犠牲材形成工程では、中間ホール形成工程(S14)で形成された中間ホールMHの内部に中間犠牲材52が形成される。中間犠牲材52は、例えばアモルファスシリコン(aSi)である。
図14は、図6に示す第2積層工程(S16)に対応する断面図である。第2積層工程では、中間犠牲材形成工程(S15)で形成された中間犠牲材52及び中間絶縁層35の上に、絶縁層33と犠牲層54とを交互に積層する。これにより、第2積層前駆体60Bが作製される。犠牲層54は、例えば窒化シリコン(SiN)等の窒化膜である。
図15は、図6に示す第2ホール形成工程(S17)に対応する断面図である。第2ホール形成工程では、第2積層工程(S16)で積層された第2積層前駆体60Bに第2ホールUHが形成される。第2ホールUHは、フォトリソグラフィー及び異方性エッチングにより加工する。異方性エッチングは、例えばRIEを用いることができる。第2ホールUHは、中間絶縁層35の中間犠牲材52と接続するように形成される。第2ホールUHの下端部は、中間犠牲材52よりも小さい形状とされている。
図16は、図6に示す犠牲材除去工程(S18)に対応する断面図である。犠牲材除去工程では、第1犠牲材51及び中間犠牲材52がウェットエッチングにより除去される。これにより、第1ホールLH.中間ホールMHの内壁面が露出する。
図17は、図6に示すメモリ膜成膜工程(S19)に対応する断面図である。メモリ膜成膜工程では、犠牲材除去工程(S18)で内壁面が露出した第1ホールLHと中間ホールMH、及び第2ホールUHの内壁面にブロック絶縁膜44、電荷蓄積膜45、トンネル絶縁膜46を、この順に積層してメモリ膜43を形成させる。
図18、19は、図6に示す半導体ボディ形成工程(S20)に対応する断面図である。半導体ボディ形成工程では、まず、図18に示すように、メモリ膜成膜工程(S19)で成膜したメモリ膜43のトンネル絶縁膜46の内側に半導体ボディ42を形成させる。次いで、図19に示しように、ウエットスリミングを行って膜厚を調整する。ウエットスリミングを行うことによって、半導体ボディ42の表面の凹凸が小さくなり、半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅が上端で最短で、下端で最長となりやすくなる。
図20は、図6に示すコア形成工程(S21)に対応する断面図である。コア形成工程では、まず、図20に示すように、半導体ボディ形成工程S20で形成した半導体ボディ42の内側にコア41を形成させる。
こうして、第1ホールLH、中間ホールMH、及び第2ホールUHの内側に柱状体40が形成される。
次いで、スリット加工工程によりスリットSLTが形成される。これにより、複数のストリングユニットSUが区分される。そして、スリットSLTを介したウェットエッチングにより犠牲層50、54が除去される。次いで、犠牲層50、54が除去された空間に導電材料が充填され、導電層32、37、38となる。以上の工程により、積層体30と柱状体40とが形成される。
本実施形態のメモリセルアレイ10の製造方法においては、中間絶縁層35の厚さを、中間ホールMHに形成される半導体ボディ42の外側面と中間ホールMHの内壁面の間の平均膜厚の2倍以下とする。例えば、積層膜成膜工程(S19)にて、中間ホールMHの内壁面に成膜するメモリ膜43の厚さを、中間絶縁層35の厚さの2倍以下としてもよい。また、中間ホールMHの内壁面に成膜するメモリ膜43は、第1ホールLH及び第2ホールUHよりも拡張された部分を、メモリ膜43で充填できる厚さであることが好ましい。
上記の半導体メモリ1の製造方法では、第1積層前駆体60A及び第2積層前駆体60Bにおいて、犠牲層50、54を用いたが、これに限定されるものでない。例えば、犠牲層50、54の代わりに導電層としてもよい。この場合は、犠牲層を除去して、導電材料を充填する工程が不要となる。
以上で説明した本実施形態の半導体メモリ1は、中間柱状部40Cにおける半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅が、中間柱状部40Cの上端40C2で最短であり、中間柱状部40Cの下端40C1で最長である。これにより、半導体ボディ42の破断の発生を抑えることができるので、半導体メモリ1の動作不良を抑制することが可能となる。半導体ボディ42の破断の発生を抑えることができる理由は、必ずしも明確ではないが、次のように考えられる。
第1積層体30Aと第2積層体30Bとの間に中間絶縁層35を備える半導体メモリ1では、製造工程において、第1積層体30A及び第2積層体30Bと比較して、中間絶縁層35に形成するホールのサイズを大きくするのが一般的である。この場合、中間ホールMHの上端と下端には段差が形成される。この段差を有する状態で、中間ホールMHの内壁面にメモリ膜43と半導体ボディ42とを順に形成すると、その段差のエッジ部で、半導体ボディ42の厚さが過度に薄くなり、半導体ボディ42が破断することがある。段差のエッジ部で、半導体ボディ42の厚さが薄くなることは、特に、半導体ボディ42をスリミングする際に起こりやい傾向がある。本実施形態では、半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅が中間柱状部40Cの上端40C2で最短であり、中間柱状部40Cの下端40C1で最長であるように、半導体ボディ42をスリミングするので、段差のエッジ部で、半導体ボディ42の厚さが過度に薄くなりにくくなる。このため、半導体ボディ42が破断しにくくなる。
本実施形態の半導体メモリ1において、半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は、中間柱状部40Cの上端40C2から下端40C1に近づくに従い、大きくなっていてもよい。この場合は、半導体ボディ42の表面形状が滑らかになるので、半導体ボディ42がより破断しにくくなる。
本実施形態の半導体メモリ1において、中間柱状部における前記電荷蓄積膜の積層方向に交差する方向での幅は、前記中間柱状部の上端及び下端以外の部分で最大となっていてもよい。
本実施形態の半導体メモリ1において、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3は、中間柱状部40Cにおける前記半導体ボディの外側面と前記中間柱状部の外側面との間の平均膜厚(すなわち、メモリ膜43の平均膜厚)の2倍以下であってもよい。この場合、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3が薄いため、絶縁体43形成後、中間絶縁層35内周長が上端40C2から下端40C1に近づくに従い、単調に増加する滑らかな形状となる。それにより半導体ボディ42の厚さが過度に薄くなることがより起こりにくくなる。
本実施形態の半導体メモリ1において、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3は30nm以下であってもよい。この場合、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3が30nm以下と薄いため、絶縁体43形成後、中間絶縁層35内周長が上端40C2から下端40C1に近づくに従い、さらに単調に増加する滑らかな形状となる。それにより半導体ボディ42の厚さが過度に薄くなることがさらに起こりにくくなる。
本実施形態の半導体メモリ1において、中間柱状部40Cの下端40C1の外周長は、第1柱状部40Aの上端40A2の外周長より大きく、中間柱状部40Cの上端40C2の外周長は、第2柱状部40Bの下端40B1の外周長より小さくてもよい。この場合、中間柱状部40Cが、X方向及びY方向において、第1柱状部40A及び第2柱状部40Bよりも大きいので、第1柱状部40A及び第2柱状部40Bを、中間柱状部40Cを介して接続させやすくなる。
本実施形態の半導体メモリ1において、第2柱状部40Bの下端40B1の外周長は、第1柱状部40Aの上端40A2の外周長より短くていてもよい。この場合、第2柱状部40Bを中間柱状部40Cより接続させやすくなるので、第1柱状部40A及び第2柱状部40Bを、中間柱状部40Cを介してより接続させやすくなる。
本実施形態の半導体メモリ1の製造方法は、中間絶縁層35の厚さt3を、中間ホールMHに形成する半導体ボディ42の外側面と中間ホールMHの内壁面の間の平均膜厚の2倍以下とする。これにより、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3が薄く、中間ホールMHの上端と下端の段差間の距離が短くなる。このため、得られる半導体メモリ1は、中間柱状部40Cにおける半導体ボディ42の積層方向に交差する方向での幅は、中間柱状部40Cの上端40C2で最短であり、中間柱状部40Cの下端40C1で最長となりやくなり、段差のエッジ部で、半導体ボディ42の厚さが過度に薄くなることが起こりにくくなる。
本実施形態の半導体メモリ1においては、メモリセルアレイの中間絶縁層35の厚さt3と中間柱状部40Cの積層方向の厚さが同じとされている。ただし、中間絶縁層35の厚さt3と中間柱状部40Cの厚さの関係はこれに限定されるものではない。すなわち、中間絶縁層35内に中間柱状部40Cが形成される領域を有していれば、中間絶縁層35の全体の厚さは、中間柱状部40Cの厚さよりも厚くてもよい。この場合、中間柱状部40Cの積層方向における厚さを、中間柱状部40Cにおける半導体ボディ42の外側面と中間柱状部40Cの外側面との間の平均膜厚の2倍以下としてもよい。また、中間柱状部40Cの積層方向における厚さを30nm以下としてもよい。このような構成のメモリセルアレイの例を図21に示す。
図21は、第1変形例にかかるメモリセルアレイの中間柱状部近くの領域を示す断面図である。
図21に示す第1変形例は、中間絶縁層35の積層方向における厚さt3が、第1実施形態と異なる。第1変形例では、中間絶縁層35の厚さt3が中間柱状部40Cの厚さよりも厚くなっている。すなわち中間絶縁層35には、中間柱状部40Cと第1柱状部40Aとを接続する連結部と中間柱状部40Cと第2柱状部40Bとを接続する連結部とを有する。中間絶縁層35の厚さt3は、例えば、中間柱状部40Cの厚さに対して1.1倍以上3.0倍以下の範囲内にあってもよい。第1変形例の他の構成は、第1実施形態と同様であるので、同一の符号を付して、その説明を省略する。なお、第1変形例では、中間柱状部40Cは中間絶縁層35の中央に位置しているが、中間柱状部40Cは、その下端が中間絶縁層35の下端に水平となるように位置していてもよいし、その上端が中間絶縁層35の上端に水平となるように位置していてもよい。
第1変形例の中間絶縁層35は、例えば、次のようにして形成することができる。
中間ホール形成工程(S14)にて、中間絶縁層積層工程(S13)で積層された中間絶縁層35に、第1ホールLHと同じ径のホールを形成する。次いで、中間絶縁層35の下端から上方の位置にX方向及びY方向において、第1ホールLHよりも拡張されたホールを形成する。こうして、中間絶縁層に、中間柱状部40C形成用のホールと中間柱状部40Cと第1柱状部40Aとを接続する連結部形成用のホールとを有する中間ホールMHを形成する。
次に、中間犠牲材形成工程(S15)にて、中間ホールMHの内部に中間犠牲材52を形成する。
次に、第2積層工程(S16)を行う前に、中間犠牲材52を形成した中間絶縁層35の上に、中間柱状部40Cと第2柱状部40Bとを接続する連結部を形成するための中間絶縁層35を形成する。そして、その中間絶縁層35の上に、第2積層工程(S16)を行って第2積層前駆体60Bを作製する。
次に、第2ホール形成工程にて、第2積層前駆体60Bに第2ホールUHを形成すると共に、中間絶縁層35に、中間柱状部40Cと第2柱状部40Bとを接続する連結部を形成するためのホールを形成する。その後は、犠牲材除去工程(S18)、メモリ膜成膜工程(S19)、半導体ボディ形成工程(S20)、コア形成工程(S21)を順に行う。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…半導体メモリ、2…メモリコントローラ、10…メモリセルアレイ、11…ロウデコーダ、12…センスアンプ、13…シーケンサ、20…基板、22…絶縁層、30…積層体、30A…第1積層体、30B…第2積層体、31、32、37…導電層、33…絶縁層、35…中間絶縁層、35A…下面、35B…上面、38…導電層、39…絶縁層、40…柱状体、40A…第1柱状部、40A1…下端、40A2…上端、40B…第2柱状部、40B1…下端、40B2…上端、40C…中間柱状部、40C1…下端、40C2…上端、41…コア、42…半導体ボディ、43…メモリ膜、44…ブロック絶縁膜、45…電荷蓄積膜、46…トンネル絶縁膜、50、54…犠牲層、51…第1犠牲材、52…中間犠牲材、60A…第1積層前駆体、60B…第2積層前駆体

Claims (8)

  1. 複数の導電層と複数の絶縁層とを有し、導電層と絶縁層とが交互に積層された第1積層体と、
    前記第1積層体の上方に位置し、複数の導電層と複数の絶縁層とを有し、導電層と絶縁層とが交互に積層された第2積層体と、
    前記第1積層体と前記第2積層体との間に位置し、前記第1積層体の複数の絶縁層に含まれる1つの絶縁層よりも積層方向の厚さが厚い中間絶縁層と、
    前記第1積層体と前記第2積層体とに亘って設けられ、コアと、前記複数の導電層のうちの少なくとも一つと前記コアとの間に設けられた電荷蓄積膜と、前記電荷蓄積膜と前記コアとの間に設けられた半導体ボディと、を含む複数の柱状体と、を備え、
    前記複数の柱状体はそれぞれ、前記第1積層体内に形成された第1柱状部と、前記中間絶縁層内に形成された中間柱状部と、前記第2積層体内に形成された第2柱状部と、を有し、
    前記中間柱状部における前記半導体ボディの積層方向に交差する方向での幅は、前記中間柱状部の上端で最短であり、前記中間柱状部の下端で最長である、半導体記憶装置。
  2. 前記中間柱状部における前記半導体ボディの積層方向に交差する方向での幅は、前記中間柱状部の上端から下端に近づくに従い、大きくなる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記中間柱状部における前記電荷蓄積膜の積層方向に交差する方向での幅は、前記中間柱状部の上端及び下端以外の部分で最大となる、請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記中間柱状部の前記積層方向における厚さは、前記中間柱状部における前記半導体ボディの外側面と前記中間柱状部の外側面との間の平均膜厚の2倍以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記中間柱状部の前記積層方向における厚さは、30nm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記中間柱状部の下端の外周長は、前記第1柱状部の上端の外周長より大きく、
    前記中間柱状部の上端の外周長は、前記第2柱状部の下端の外周長より大きい、請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第2柱状部の下端の外周長は、前記第1柱状部の上端の外周長より短い、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  8. 犠牲層又は導電層と絶縁層とを交互に積層し、第1積層前駆体を作製する工程と、
    前記第1積層前駆体の内部に第1ホールを形成する工程と、
    前記第1積層前駆体の前記第1ホールに犠牲材を形成する工程と、
    前記第1積層体前駆体上に、中間絶縁層を積層する工程と、
    前記中間絶縁層に中間ホールを形成する工程と、
    前記中間絶縁層の前記中間ホールに犠牲材を形成する工程と、
    前記中間絶縁層上に、犠牲層又は導電層と絶縁層とを交互に積層し、第2積層前駆体を作製する工程と、
    前記第2積層前駆体の内部に、第2ホールを形成する工程と、
    前記第1ホールに形成した犠牲材及び前記中間ホールに形成した犠牲材を除去する工程と、
    前記第1ホール、前記中間ホール及び前記第2ホールの内壁面に、電荷蓄積膜、半導体ボディ、コアを順に形成する工程と、を有し、
    前記中間絶縁層の厚さを、前記中間ホールの内壁面に形成された前記半導体ボディの外側面と前記中間ホールの内壁面との間の平均膜厚の2倍以下とする、半導体記憶装置の製造方法。
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