JP2022137694A - レーザマーカ - Google Patents

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直毅 吉武
Naoki Yoshitake
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Kazumi Tsuchimichi
達典 阪本
Tatsunori Sakamoto
忠正 横井
Tadamasa Yokoi
晃宏 岸田
Akihiro Kishida
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Abstract

【課題】印字可能領域よりも広い領域を印字可能なレーザマーカを提供する。【解決手段】レーザマーカ100は、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも広いことに応じて、印字領域を複数のサブ領域に分割し、複数のサブ領域の各々について、出射部20とワーク1との相対位置関係を決定する。出射部20は、複数のサブ領域の各々について、決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。【選択図】図1

Description

本開示は、レーザマーカに関する。
以前より、レーザ光を用いて加工対象物(ワーク)の表面に、文字や図形等のマーキング(以下、「印字」とも称する)を行うレーザマーカが知られている(特許第6769146号公報参照)。
特許第6769146号公報
このようなレーザマーカにおいて、印字可能領域はレーザ光を出射可能な出射領域に限られるが、印字可能領域よりも広い領域を印字したいとの要望がある。
本開示の目的は、印字可能領域よりも広い領域を印字可能なレーザマーカを提供することである。
この開示にかかるレーザマーカは、印字データを受け付ける受付部と、レーザ光を発振する発振器と、発振器によって発振されたレーザ光を出射する出射部と、レーザ光の出射により印字が可能な印字可能領域よりも印字データによって特定される印字領域が大きいことに応じて、印字領域を複数のサブ領域に分割する分割部と、複数のサブ領域の各々について、出射部と印字対象物であるワークとの相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じたレーザ光を照射可能なように、出射部とワークとの相対位置関係を決定する決定部と、を備える。複数のサブ領域の各々は、印字可能領域に収まる。出射部は、複数のサブ領域の各々について、決定部によって決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。
これにより、印字可能領域よりも広い領域を印字することができる。
上述の開示において、好ましくは、分割部は、印字間隔が最大の箇所で、印字領域を分割する。
これにより、印字領域が印字と重ならない位置で分割されることから、印字結果に継ぎ目が生じることがない。そのため、印字結果の視認性が低下することを防ぐことができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、出射部が据え置かれている、据え置きタイプである。
これにより、印字可能領域よりも広い領域を印字可能な据え置きタイプのレーザマーカを提供することができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、決定部によって決定された相対位置関係が満たされるように、出射部とワークとの相対位置を変更する外部装置に対し指示を出す指示部をさらに備える。
これにより、決定した相対位置関係が満たされる。また、ユーザがマーキングヘッドとワークとの相対位置関係を外部装置に設定する必要がないことから、ユーザの手間を省くことができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、出射部が据え置かれておらず、加工の際にユーザにより出射部が把持される、ハンディータイプである。
これにより、印字可能領域よりも広い領域を印字可能なハンディータイプのレーザマーカを提供することができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、ワークを撮像する撮像部と、決定部によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部と、をさらに備える。複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含む。判定部は、撮像部による撮像画像に写る第1のサブ領域に対応する印字結果を基に、第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する。
これにより、出射部とワークとが第2のサブ領域に対応する相対位置関係にあることを確認することができる。
上述の開示において、好ましくは、判定部は、出射部が第1のサブ領域の印字を開始する際に、第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、撮像部による撮像画像に写るワークの特徴部分を基に判定する。
これにより、出射部とワークとが第1のサブ領域に対応する相対位置関係にあることを確認することができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、出射部の移動量を検出するセンサと、決定部によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部と、をさらに備える。複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含む。判定部は、センサによって検出された、出射部の第1のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に、第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する。
これにより、出射部とワークとが第2のサブ領域に対応する相対位置関係にあることを確認することができる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、ワークを撮像する撮像部をさらに備える。判定部は、出射部が第1のサブ領域の印字を開始する際に、第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、撮像部による撮像画像に写るワークの特徴部分を基に判定する。
これにより、出射部とワークとが第1のサブ領域に対応する相対位置関係にあることを確認することができる。
上述の開示において、好ましくは、撮像部による撮像領域は、印字可能領域よりも大きい。
これにより、撮像部でワークの特徴部分や1つ前のサブ領域に対応する印字結果を捉えやすくなる。
上述の開示において、好ましくは、レーザマーカは、報知部をさらに備える。報知部は、決定部によって決定された相対位置関係が満たされたこと、印字領域に基づく印字が完了したこと、および、複数のサブ領域の各々について印字が完了したことのうち少なくとも1つを報知する。
これにより、ユーザは出射部とワークとが決定部によって決定された相対位置関係にあること、印字領域に基づく印字が完了したこと、および、各サブ領域の印字が完了したことのうち少なくとも1つを知ることができる。
本開示によれば、印字可能領域よりも広い領域を印字可能なレーザマーカを提供することができる。
実施の形態1に係るレーザマーカの構成例を示す図である。 実施の形態1に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。 実施の形態1に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。 ユーザによる印字データの入力の一例を説明するための図である。 レーザマーカによる印字領域の分割の一例を示す図である。 レーザマーカによる印字領域の分割の他の例を示す図である。 実施の形態1の変形例5に係るレーザマーカの構成例を示す図である。 実施の形態2に係るレーザマーカの構成例を示す図である。 実施の形態2に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。 実施の形態2に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。 ティーチング画像の登録における第2のステップを説明するための図である。 判定方法の一例を説明するための図である。 実施の形態3に係るレーザマーカの構成例を示す図である。 実施の形態3に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。 実施の形態3に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[適用例]
まず、図1を参照して、本発明が適用される場面の一例について説明する。本発明が適用される場面は、レーザマーカ100を用いて、印字可能領域よりも広い領域を印字する場面である。
印字可能領域とは、レーザマーカ100がレーザ光を出射することにより印字が可能な領域のことである。印字可能領域は、レーザ光を出射可能な領域に限られている。そこで、レーザマーカ100は、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には、まず、印字領域を複数のサブ領域に分割する。次いで、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を決定する。レーザマーカ100は、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係として、1つの相対位置を決定してもよいし、許容される相対位置の範囲を決定してもよい。最後に、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、決定した相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。
これにより、印字可能領域の位置がサブ領域毎に変化することから、印字可能領域よりも広い領域の印字が可能となる。
[実施の形態1]
レーザマーカには、据え置きタイプと、ハンディータイプとがある。据え置きタイプは、マーキングヘッドが据え置かれているタイプである。一方、ハンディータイプは、マーキングヘッドが据え置かれていないタイプであり、加工の際には、ユーザがマーキングヘッドを把持しなければならない。実施の形態1では、据え置きタイプのレーザマーカを例に説明する。
図1は、実施の形態1に係るレーザマーカの構成例を示す図である。実施の形態1に係るレーザマーカ100は、据え置きタイプである。レーザマーカ100は、コントローラ10と、マーキングヘッド20と、ケーブル30とを含む。
コントローラ10は、レーザ光を発振する発振器11と、制御部12とを含む。発振器11は、レーザ光源を含む。レーザ光源の種類は特に限定されないが、たとえば、レーザ光源に、ファイバレーザを用いることができる。レーザ光源は、YAGレーザなどの固体レーザ、あるいはCO2レーザなどのガスレーザであってもよい。レーザ光源からのレーザ光は、パルス光でもよいし、連続(CW)光であってもよい。
制御部12は、レーザマーカ100を統括的に制御する。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される。CPUは、あらかじめ記憶されているプログラムを実行することで、レーザマーカ100として必要な機能を提供する。
マーキングヘッド20は、ケーブル30によってコントローラ10に接続される。たとえば、ケーブル30は、発振器11からの光をマーキングヘッド20に伝送するための光ファイバケーブル、制御部12からの制御信号をマーキングヘッド20に伝送するための信号ケーブル、およびマーキングヘッド20に電力を供給するための電源ケーブル等を含むことができる。
マーキングヘッド20は、発振器11によって発振されたレーザ光を出射する「出射部」に相当する。マーキングヘッド20は、発振器11により発振されたレーザ光を走査するための走査機構21を含む。走査機構21は、ミラー22と、ミラー22を駆動する駆動部23とを含む。発振器11により発振されたレーザ光は、ミラー22において反射されて、ステージ301に置かれたワーク1の表面に照射される。ワーク1は、印字対象物である。領域1aは、レーザ光の出射により印字が可能な印字可能領域を示している。
駆動部23は、制御部12からの制御信号に応答してミラー22を駆動する。これにより、レーザ光2が領域1a上を往復するように走査される。走査機構21は、たとえばガルバノミラーによって実現可能である。走査機構21によるレーザ光の走査の方向は、1次元方向、2次元方向、または、その両方であってもよい。
レーザマーカ100は、ケーブル203によって設定装置200に接続される。ケーブル203は、制御部12と設定装置200との間で制御信号を伝送するための信号ケーブルである。設定装置200は、印字データや加工条件を入力する入力部と、入力された情報や制御部12から受信した情報を出力する出力部とを含む。一例として、入力部はマウス、キーボード、タッチパネル等を含み、出力部はディスプレイ等を含む。制御部12は、設定装置200に入力された印字データや加工条件を受け付ける。また、制御部12は、ディスプレイに表示させたい情報を設定装置200へ送信する。
さらに、レーザマーカ100は、ケーブル303によって外部装置300に接続される。ケーブル303は、制御部12と外部装置300との間で制御信号を伝送するための信号ケーブルである。外部装置300は、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更する。具体的には、外部装置300は、制御部12からの指示に従って、ステージ301を駆動させる。ステージ301は、第1方向(たとえば、図1に示す矢印の方向)に移動可能な1軸ステージである。
実施の形態1において、マーキングヘッド20の位置は固定されている。一方、実施の形態1において、ワーク1の位置はステージ301の駆動に伴って変化する。ステージ301は、レーザマーカ100からの指示に従って駆動する。したがって、実施の形態1に係るレーザマーカ100は、ステージ301を駆動させることにより、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更させることができる。
そこで、レーザマーカ100は、受け付けた印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には、以下のようにして印字可能領域よりも広い領域の印字を行う。
まず、レーザマーカ100は、印字領域を複数のサブ領域に分割し、複数のサブ領域の各々が印字可能領域に収まるようにする。次いで、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じたレーザ光を照射可能なように、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を決定する。具体的には、レーザマーカ100は、ワーク1の位置を決定する。
最後に、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。具体的には、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、ワーク1の位置が決定された位置に変更されたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。これにより、領域1a(印字可能領域)の位置がサブ領域毎に変化することから、印字可能領域よりも広い領域の印字が可能となる。
一方、印字領域が印字可能領域を超えない場合には、レーザマーカ100は、あらかじめ定められた位置(以下、「初期位置」とも称する)にワーク1が位置した場合に印字を行う。
なお、図1に示す例では、コントローラ10とマーキングヘッド20とが別体であるが、コントローラ10とマーキングヘッド20とが1つの筐体に収容されてもよい。また、各部品の配置は、一例にすぎず、図1に示すものに限られない。また、CPUがプログラムを実行することにより提供される機能の一部または全部が、専用のハードウェア回路を用いて実装されてもよい。また、ステージ301は、第1方向に加え、第2方向にも移動可能な2軸ステージであってもよい。
図2は、実施の形態1に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。図1に示すレーザマーカ100の制御部12は、通信処理部121,125、分割部122、決定部123、指示部124、発振器制御部126、およびマーキングヘッド制御部127を含む。
通信処理部121は、設定装置200との間で通信を行う。また、通信処理部121は、印字データを受け付ける「受付部」に相当する。通信処理部121は、設定装置200に入力された印字データや加工条件を受け付け、受け付けた情報を発振器制御部126、および、マーキングヘッド制御部127に送信する。また、通信処理部121は、各種情報の出力を設定装置200へ指示する。
分割部122は、レーザ光の出射により印字が可能な印字可能領域よりも印字データによって特定される印字領域が大きいことに応じて、印字領域を複数のサブ領域に分割する。分割部122は、複数のサブ領域の各々が印字可能領域に収まるように、印字領域を分割する。
複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域(以下、「1番目のサブ領域」とも称する)と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域(以下、「2番目のサブ領域」とも称する)と、を少なくとも含む。
分割部122は、サブ領域毎の印字データを発振器制御部126、および、マーキングヘッド制御部127に送信する。
決定部123は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20とワーク1(図1参照)との相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じたレーザ光を照射可能なように、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を決定する。詳細には、実施の形態1においては、マーキングヘッド20の位置は固定されていることから、決定部123は、ワーク1の位置を決定する。
指示部124は、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされるように、ステージ301(図1参照)の駆動を外部装置300に指示する。また、指示部124は、ステージ301の駆動速度を基に各サブ領域の印字開始のタイミングを算出し、算出したタイミングを発振器制御部126、および、マーキングヘッド制御部127へ送信する。
一例として、指示部124は、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされるように、ステージ301の駆動を外部装置300に対し指示する。次いで、指示部124は、1番目のサブ領域の印字開始のタイミングを算出し、算出したタイミングを発振器制御部126、および、マーキングヘッド制御部127へ送信する。その後、指示部124は、マーキングヘッド制御部127から1番目のサブ領域の印字が完了した旨の通知を受けたことに応じて、2番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされるように、ステージ301の駆動を外部装置300に対し指示する。次いで、指示部124は、2番目のサブ領域の印字開始のタイミングを算出し、算出したタイミングを発振器制御部126、および、マーキングヘッド制御部127へ送信する。以後、指示部124は、全てのサブ領域の印字が完了するまで同様の処理を繰り返す。
通信処理部125は、外部装置300との通信処理を行う。通信処理部125は、指示部124から受信した、外部装置300に対する指示を外部装置300へ送信する。
発振器制御部126は、発振器11の動作を制御する。発振器制御部126は、通信処理部121によって受け付けられた加工条件を基に、発振するレーザ光の強度や繰り返し周波数等を制御する。また、発振器制御部126は、通信処理部121によって受け付けられた印字データを基に、レーザ光の発振を制御する。印字領域が複数のサブ領域に分割された場合には、発振器制御部126は、分割部122から受信したサブ領域毎の印字データと、指示部124から受信した印字開始タイミングとを基に、レーザ光の発振を制御する。
マーキングヘッド制御部127は、通信処理部121によって受け付けられた印字データを基に、駆動部23の動作を制御する。印字領域が複数のサブ領域に分割された場合には、マーキングヘッド制御部127は、分割部122から受信したサブ領域毎の印字データと、指示部124から受信した印字開始タイミングとを基に、駆動部23を制御する。また、マーキングヘッド制御部127は、サブ領域の印字が完了する毎に印字が完了した旨を指示部124へ通知する。
制御部12のこのような構成により、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きいことに応じて、マーキングヘッド20は、決定部123によって決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射することができる。
図1~図5を参照して、実施の形態1に係るレーザマーカの処理の一例を説明する。図3は、実施の形態1に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS301において、レーザマーカ100(詳細には、通信処理部121)は、印字データを受け付ける。
ここで、図4を参照して、ユーザによる印字データの入力の一例を説明する。図4は、ユーザによる印字データの入力の一例を説明するための図である。ディスプレイ201は、図1に示す設定装置200の出力部に相当する。ディスプレイ201には、印字データMを入力するための入力画面204が表示される。入力画面204には、スクロールバー205が設けられており、ユーザは、スクロールバー205を操作することにより、表示エリア206よりも大きい印字データMを入力することができる。
入力画面204への印字データMの入力が完了すると、印字データMが設定装置200からレーザマーカ100へ送信され、レーザマーカ100によって受け付けられる。詳細には、レーザマーカ100は、各印字要素(図4の例では、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」)の、形状および相対的位置関係を受け付ける。
再び、図3を参照して、ステップS302において、レーザマーカ100は、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きいか否かを判定する。印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には(ステップS302においてYES)、レーザマーカ100は、処理をステップS303に移行する。一方、印字領域が印字可能領域を超えていない場合には(ステップS302においてNO)、レーザマーカ100は、処理をステップS310に移行する。
ステップS303において、レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、印字領域をN(Nは2以上の整数)個のサブ領域に分割する。レーザマーカ100は、サブ領域の各々が印字可能領域に収まるように、印字領域をN個のサブ領域に分割する。
ここで、図5を参照して、レーザマーカによる印字領域の分割の一例を説明する。図5は、レーザマーカによる印字領域の分割の一例を示す図である。
図5に示すラインXは、印字可能領域を示している。印字データによって特定される印字領域Rは、印字可能領域よりも大きい。このような場合には、レーザマーカ100は、印字と重ならない箇所で印字領域Rを分割する。一例として、レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、印字間隔が最大の箇所Lで、印字領域Rを分割する。図5に示す例では、レーザマーカ100は、「C」と「D」との間で印字領域Rを分割する。これにより、印字領域Rが、各々が印字可能領域に収まる、2つのサブ領域S(サブ領域S1、サブ領域S2)に分割される。
以下では、サブ領域S1を「1番目のサブ領域」とし、サブ領域S2を2番目のサブ領域」とする。サブ領域S1は、印字領域Rの原点R1に最も近いサブ領域とする。なお、原点R1は、印字領域Rの左上に限られない。
再び、図3を参照して、ステップS304において、レーザマーカ100(詳細には、決定部123)は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じたレーザ光を照射可能なように、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を決定する。
実施の形態1においては、マーキングヘッド20の位置は固定されていることから、レーザマーカ100は、ステップS304においてワーク1の位置のみを決定する。
まず、レーザマーカ100は、1番目のサブ領域について、ワーク1の位置を上述の初期位置に決定する。図5に示した例でいうと、レーザマーカ100は、サブ領域S1について、ワーク1の位置を上述の初期位置に決定する。
次いで、レーザマーカ100は、2番目以降のサブ領域の各々について、対象のサブ領域内の印字要素と、その1つ前のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を基に、対象のサブ領域に対応するワーク1の位置を決定する。2番目以降のサブ領域とは、2回目以降の印字対象となるサブ領域のことである。以下では、2回目以降の印字対象となるサブ領域を「2番目以降のサブ領域」とも称する。一例として、レーザマーカ100は、1番目のサブ領域内の印字要素と2番目のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を基に、2番目のサブ領域に対応するワーク1の位置を決定する。図5に示した例でいうと、レーザマーカ100は、「C」と「D」との相対的な位置関係を基に、サブ領域S2に対応するワーク1の位置を決定する。
ステップS305において、レーザマーカ100は、変数n(nは1以上の整数)を1に設定する。
ステップS306において、レーザマーカ100(詳細には、指示部124)は、n番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされるように、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置の変更を外部装置300に対し指示を出す。
ステップS307において、レーザマーカ100は、n番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたことに応じて、n番目のサブ領域を印字する。
ステップS308において、レーザマーカ100は、変数nがN以上か否かを判定する。変数nがN未満である場合には(ステップS308においてNO)、レーザマーカ100は、処理をステップS309に移行する。一方、変数nがN以上である場合には(ステップS308においてYES)、レーザマーカ100は、図3に示す一連の処理を終了する。
ステップS309において、レーザマーカ100は、変数nを1だけインクリメントし、処理をステップS306に戻す。
ステップS310において、レーザマーカ100は、マーキングヘッド20とワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあるか否かを判定する。レーザマーカ100は、あらかじめ定められた位置(たとえば、上述の初期位置)にワーク1が位置した場合に、マーキングヘッド20とワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあると判定する。
レーザマーカ100は、マーキングヘッド20とワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にある場合には(ステップS310においてYES)、印字を行い(ステップS311)、図3に示す一連の処理を終了する。
このように、実施の形態1に従うレーザマーカ100は、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には、まず、印字領域を複数のサブ領域に分割する。次いで、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を決定する。最後に、レーザマーカ100は、複数のサブ領域の各々について、決定した相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。これにより、印字可能領域の位置がサブ領域毎に変化することから、印字可能領域よりも広い領域の印字が可能となる。
また、実施の形態1に従えば、印字領域が印字と重ならない位置で分割されることから、印字結果に継ぎ目が生じることがない。そのため、印字結果の視認性が低下することを防ぐことができる。
また、実施の形態1に従えば、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされるように、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更する外部装置300に対し指示が出される。これにより、ユーザがマーキングヘッド20とワーク1との相対位置関係を外部装置300に設定する必要がないことから、ユーザの手間を省くことができる。
[実施の形態1の変形例1]
上述の実施の形態1では、レーザマーカ100は、印字間隔が最大の箇所で印字領域を分割したが、分割箇所はこれに限られない。分割箇所は、サブ領域の各々が印字可能領域に収まり、かつ、印字と重ならない箇所であればよい。図6は、レーザマーカによる印字領域の分割の他の例を示す図である。
図6に示す例では、レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、印字と重ならない箇所のうち、印字可能領域以内で、かつ、サブ領域S1が最大となる箇所で分割する。図6に示す例では、レーザマーカ100は、「D」と「E」との間で印字領域Rを分割する。これにより、印字領域Rが、各々が印字可能領域に収まる、2つのサブ領域S(サブ領域S1、サブ領域S2)に分割される。
[実施の形態1の変形例2]
各印字要素が等間隔で並んでいる場合には、レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、サブ領域の各々が印字可能領域に収まり、かつ、印字と重ならない箇所のいずれかで印字領域を分割すればよい。
[実施の形態1の変形例3]
レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、複数のサブ領域の各々に含まれる複数の印字要素の印字間隔よりも、複数のサブ領域間の印字間隔が広くなるように、印字領域を分割してもよい。この場合にも、レーザマーカ100は、サブ領域の各々が印字可能領域に収まるように印字領域を分割する。
一例として、図4に示した印字データMをそのように分割した場合には、結果的に図5に示したような分割結果となる。すなわち、サブ領域S1に含まれる「A」「B」および「C」の印字間隔や、サブ領域S2に含まれる「D」「E」および「F」の印字間隔よりも「C」と「D」との印字間隔が広くなるように分割される。
[実施の形態1の変形例4]
印字結果の継ぎ目が気にならないような印字データの場合や、ユーザが印字結果の継ぎ目を気にしない場合には、レーザマーカ100(詳細には、分割部122)は、サブ領域の各々が印字可能領域に収まる箇所で印字領域を分割すればよく、印字と重なる箇所で印字領域を分割してもよい。
[実施の形態1の変形例5]
上述の実施の形態1では、マーキングヘッド20の位置が固定されており、ステージ301を駆動させることにより、ワーク1の位置を変化させることで、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更させていた。これに対し、ワーク1の位置は固定されていて、マーキングヘッド20の位置が変更されることにより、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置が変更されるのでもよい。
図7は、実施の形態1の変形例5に係るレーザマーカの構成例を示す図である。レーザマーカ100Aが上述のレーザマーカ100と異なる点は、マーキングヘッド20の位置を変更することができるという点である。
レーザマーカ100Aは、マーキングヘッド20の位置を変更可能な据え置きタイプである。マーキングヘッド20はステージ302に取り付けられており、マーキングヘッド20の位置は、ステージ302の駆動に伴って変化する。ステージ302は、第1方向(たとえば、図7に示す矢印の方向)に移動可能な1軸ステージである。
レーザマーカ100Aは、ケーブル303Aによって外部装置300Aに接続される。ケーブル303Aは、制御部12Aと外部装置300Aとの間で制御信号を伝送するための信号ケーブルである。外部装置300Aは、制御部12Aからの指示に従って、ステージ302を駆動させることにより、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更する。
実施の形態1の変形例5において、ワーク1の位置は固定されている。一方、実施の形態1の変形例5において、マーキングヘッド20の位置はステージ302の駆動に伴って変化する。ステージ302は、レーザマーカ100からの指示に従って駆動する。したがって、レーザマーカ100Aは、ステージ302を駆動させることにより、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更することができる。ゆえに、レーザマーカ100Aを用いれば、印字可能領域よりも広い領域を印字することが可能となる。
なお、ステージ302は、第1方向に加え、第2方向にも移動可能な2軸ステージであってもよい。また、レーザマーカ100Aは、図1に示す外部装置300とも接続されていてもよい。その場合には、レーザマーカ100Aは、ステージ301およびステージ302を駆動させることにより、マーキングヘッド20とワーク1との相対位置を変更してもよい。
[実施の形態2]
実施の形態1では、据え置きタイプのレーザマーカを用いて、印字可能領域よりも広い領域を印字する場合について説明した。実施の形態2では、ハンディータイプのレーザマーカを用いて、印字可能領域よりも広い領域を印字する場合について説明する。なお、以下では、主に実施の形態1と異なる点について説明し、実施の形態1と同様の点については、その説明を繰り返さない。
図8は、実施の形態2に係るレーザマーカの構成例を示す図である。実施の形態2に係るレーザマーカ100Bは、ハンディータイプである。実施の形態2において、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置は、マーキングヘッド20Bの位置がユーザによって変更されることにより変更される。
レーザマーカ100Bは、コントローラ10と、マーキングヘッド20Bと、ケーブル30とを含む。レーザマーカ100Bは、ケーブル203によって設定装置200に接続される。コントローラ10、ケーブル30,203、および設定装置200は、実施の形態1と同様である。
マーキングヘッド20Bは、走査機構21に加え、入力部24、報知部25、撮像部26、および遮蔽板27を含む。
走査機構21は、発振器11により発振されたレーザ光を走査することにより、レーザ光をワーク1の表面に照射する。走査機構21は、実施の形態1と同様である。
入力部24は、レーザ光の出射開始の指示の入力を受け付ける。また、入力部24は、レーザ光の出射停止の指示の入力を受け付ける。入力部24には、たとえば、ボタン、レバー、およびタッチパネルのうちいずれかを採用することができる。
報知部25は、ユーザへ各種状態を報知する。一例として、報知部25は、決定部123(図9参照)によって決定された相対位置関係が満たされたことを報知する。他の例として、報知部25は、印字領域に基づく印字が完了したことを報知してもよい。他の例として、報知部25は、複数のサブ領域の各々について、印字が完了したことを報知してもよい。報知部25には、インジケータ、および、スピーカーのうち少なくとも一方が採用される。
撮像部26は、ワーク1を撮像する。撮像部26は、カメラと照明とを含む。撮像部26による撮像領域は、印字可能領域よりも大きく設定されている。
遮蔽板27は、マーキングヘッド20Bから出射されるレーザ光、および、ワーク1で反射したレーザ光からユーザを保護するために、レーザ光を遮蔽する。
なお、マーキングヘッド20Bは、遮蔽板27を備えていなくてもよい。その場合には、ユーザは防護マスクや防護服を着用して、印字作業を行う。また、マーキングヘッド20Bが遮蔽板27を備えていない場合には、撮像部26は、少なくともカメラを含んでいればよく、照明を含んでいなくてもよい。
なお、図8に示す例では、コントローラ10とマーキングヘッド20Bとが別体であるが、実施の形態1と同様に、コントローラ10とマーキングヘッド20Bとが1つの筐体に収容されてもよい。また、各部品の配置は、一例にすぎず、図8に示すものに限られない。
図9は、実施の形態2に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。図8に示すレーザマーカ100Bの制御部12Bは、通信処理部121、分割部122、決定部123、発振器制御部126、マーキングヘッド制御部127、判定部128、および報知制御部129を含む。
通信処理部121、分割部122、決定部123、発振器制御部126、およびマーキングヘッド制御部127は、実施の形態1と同様である。
判定部128は、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する。決定部123によって決定された相対位置関係が満たされた場合とは、マーキングヘッド20B(図8参照)とワーク1(図8参照)とが決定部123によって決定された相対位置関係にある場合ということである。上述のレーザマーカ100Aであれば、ステージ302(図7参照)の駆動を制御することにより、マーキングヘッド20の位置を所定の位置に移動させることができた。しかし、レーザマーカ100Bはハンディータイプであることから、マーキングヘッド20Bの位置はユーザによって変更される。そこで、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを確認するために、レーザマーカ100Bには、判定部128が設けられている。
判定部128は、判定を行うにあたり、まず、撮像部26に対し、撮像を指示する。次いで、判定部128は、撮像部26から撮像画像を受け取り、受け取った撮像画像を基に、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する。
報知制御部129は、報知部25に対し、報知を指示する。報知制御部129は、判定部128から決定部123によって決定された相対位置関係が満たされた旨の通知を受け取ったことに応じて、当該旨の報知を報知部25に対し指示する。また、報知制御部129は、マーキングヘッド制御部127から印字が完了した旨の通知を受け取ったことに応じて、当該旨の報知を報知部25に対し指示する。
図8~図13を参照して、実施の形態2に係るレーザマーカの処理の一例を説明する。図10および図11は、実施の形態2に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1001において、レーザマーカ100B(詳細には、通信処理部121)は、印字データを受け付ける。ステップS1001の処理は、図3に示すステップS301と同様である。
ステップS1002において、レーザマーカ100Bは、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きいか否かを判定する。印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には(ステップS1002においてYES)、レーザマーカ100Bは、処理をステップS1003に移行する。一方、印字領域が印字可能領域を超えていない場合には(ステップS1002においてNO)、レーザマーカ100Bは、処理をステップS1020に移行する。
ステップS1003において、レーザマーカ100B(詳細には、分割部122)は、印字領域をN(Nは2以上の整数)個のサブ領域に分割する。ステップS1003の処理は、図3に示すステップS303と同様である。一例として、レーザマーカ100Bは、ステップS1001において、図4に示した印字データMを受け付けた場合には、印字領域を図5に示したサブ領域S1とサブ領域S2とに分割する。
ステップS1004において、レーザマーカ100Bは、ティーチング画像を登録する。ティーチング画像は、印字前のワーク1を撮像することにより得られる、ワーク1の特徴部分の画像である。ワーク1の特徴部分は、レーザマーカ100Bがレーザ光の照射位置を決定する際の基準となる部分であり、ワーク1のエッジ部分でもよいし、ワーク1にあらかじめ印字されているマークでもよいし、ワーク1の本来の模様等でもよい。
ティーチング画像の登録は、以下の2つのステップを含む。第1のステップは、撮像部26に印字前のワーク1を撮像させるステップである。第2のステップは、第1のステップで得られたワーク1の特徴部分の画像(ティーチング画像)を、1番目のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係とともに登録するステップである。
ここで、図12を参照して、ティーチング画像の登録における第2のステップについて説明する。図12は、ティーチング画像の登録における第2のステップを説明するための図である。ティーチング画像の登録における第2のステップは、設定装置200を用いてユーザによって行われる。
ディスプレイ201は、設定装置200の出力部に相当する。ディスプレイ201には、ワーク1の特徴部分の画像等を登録するための登録画面207が表示される。
登録画面207には、ステップ1により得られたワーク1の特徴部分の画像(ティーチング画像T)が表示される。図12に示す例では、ティーチング画像Tは、L字型のマークの画像である。さらに、登録画面207には、印字可能領域を示すラインXと、1番目のサブ領域に対応する印字データYとが表示される。
ユーザは、印字データYを所望の位置に配置して、登録ボタン208を押すことにより、ティーチング画像Tを登録することができる。また、ユーザは、印字データYを所望の位置に配置して、登録ボタン208を押すことにより、ワーク1の特徴部分と1番目のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を登録することができる。レーザマーカ100Bは、登録された情報を基に印字を行うことから、ワーク1内のユーザが所望する位置への印字が可能となる。
再び図10および図11を参照して、ステップS1005において、レーザマーカ100B(詳細には、決定部123)は、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じたレーザ光を照射可能なように、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。
まず、レーザマーカ100Bは、1番目のサブ領域について、ステップS1004で登録された、ワーク1の特徴部分と1番目のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を基に、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。図5に示した例でいうと、レーザマーカ100Bは、サブ領域S1について、ワーク1の特徴部分とサブ領域S1内の印字要素との相対的な位置関係を基に、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。
次いで、レーザマーカ100は、2番目以降のサブ領域の各々について、対象のサブ領域内の印字要素と、その1つ前のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を基に、対象のサブ領域に対応する、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。
一例として、レーザマーカ100は、1番目のサブ領域内の印字要素と2番目のサブ領域内の印字要素との相対的な位置関係を基に、2番目のサブ領域に対応する、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。図5に示した例でいうと、レーザマーカ100は、「C」と「D」との相対的な位置関係を基に、サブ領域S2に対応する、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。
ステップS1006において、レーザマーカ100B(詳細には、撮像部26)は、ワーク1を撮像する。
ステップS1007において、レーザマーカ100B(詳細には、判定部128)は、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、ステップS1006において取得されたワーク1の撮像画像を基に判定する。
詳細には、レーザマーカ100Bは、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、ステップS1006において取得されたワーク1の撮像画像に写るワーク1の特徴部分を基に判定する。ワーク1の撮像画像に写るワーク1の特徴部分とは、ステップS1004で登録したティーチング画像によって特定されるワーク1の特徴部分のことである。撮像部26による撮像領域は、印字可能領域よりも大きく設定されている。ゆえに、撮像部26でワークの特徴部分を捉えやすい。
レーザマーカ100Bは、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定できるまで、ステップS1006、および、ステップS1007を繰り返し、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定した場合には(ステップS1007においてYES)、処理をステップS1008に移行する。
ステップS1008において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、1番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたことを報知する。
ステップS1009において、レーザマーカ100Bは、入力部24がレーザ光の出射開始の指示を受け付けた場合には、1番目のサブ領域に対し印字を行う。
ステップS1010において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、1番目のサブ領域の印字が完了したことに応じて、1番目のサブ領域の印字が完了したことを報知する。ユーザは、当該報知を契機に、マーキングヘッド20Bを次のサブ領域に対応する位置へ移動させる。
ステップS1011において、レーザマーカ100Bは、変数m(mは2以上の整数)を2に設定する。
ステップS1012において、レーザマーカ100B(詳細には、撮像部26)は、ワーク1を撮像する。
ステップS1013において、レーザマーカ100B(詳細には、判定部128)は、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、ステップS1012において取得されたワーク1の撮像画像を基に判定する。
詳細には、レーザマーカ100Bは、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、ステップS1012において取得されたワーク1の撮像画像に写る、m-1番目のサブ領域に対応する印字結果を基に判定する。ここで、図13を参照して、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かの判定方法について説明する。
図13は、判定方法の一例を説明するための図である。一例として、図13には、2番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する場面が示されている。
ステップS1012で撮像されたワーク1の撮像画像Iは、設定装置200のディスプレイ201に表示される。図13に示すラインXは、印字可能領域を示している。撮像部26による撮像領域は、印字可能領域よりも大きく設定されている。ゆえに、撮像部26で1つ前のサブ領域に対応する印字結果を捉えやすい。図13に示すように、撮像画像Iには、1番目のサブ領域に対応する印字結果Kの一部が写っている。
レーザマーカ100Bは、撮像画像Iに写る、1番目のサブ領域に対応する印字結果Kの一部を基に、2番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する。なお、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かの判定に用いられる印字結果Kは、m-1番目のサブ領域に対応する印字結果の少なくとも一部であればよく、m-1番目のサブ領域に対応する全ての印字結果であってもよい。
再び図10および図11を参照して、レーザマーカ100Bは、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定できるまで、ステップS1012、および、ステップS1013を繰り返し、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定した場合には(ステップS1013においてYES)、処理をステップS1014に移行する。
ステップS1014において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたことを報知する。
ステップS1015において、レーザマーカ100Bは、入力部24がレーザ光の出射開始の指示を受け付けた場合には、m番目のサブ領域に対し印字を行う。
ステップS1016において、レーザマーカ100Bは、m番目のサブ領域の印字が完了したことに応じて、変数mがN以上か否かを判定する。変数mがN未満である場合には(ステップS1016においてNO)、レーザマーカ100Bは、処理をステップS1017に移行する。一方、変数mがN以上である場合には(ステップS1016においてYES)、レーザマーカ100Bは、処理をステップS1019に移行する。
ステップS1017において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、m番目のサブ領域の印字が完了したことを報知する。ユーザは、当該報知を契機に、マーキングヘッド20Bを次のサブ領域に対応する位置へ移動させる。
ステップS1018において、レーザマーカ100Bは、変数mを1だけインクリメントし、処理をステップS1012に戻す。
ステップS1019において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、m番目のサブ領域の印字が完了したことを報知する。
ステップS1020において、レーザマーカ100Bは、ティーチング画像を登録する。ステップS1020の処理は、ステップS1004の処理と同様に、2つのステップを含む。第1のステップは、ステップS1004の処理と同様であり、撮像部26に印字前のワーク1を撮像させるステップである。一方、第2のステップは、第1のステップで得られたワーク1の特徴部分の画像(ティーチング画像)を、印字領域内の印字要素との相対的な位置関係とともに登録するステップである。
ステップS1021において、レーザマーカ100B(詳細には、決定部123)は、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。詳細には、レーザマーカ100Bは、ステップS1020で登録された、ワーク1の特徴部分と印字領域内の印字要素との相対的な位置関係を基にマーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。
ステップS1022において、レーザマーカ100B(詳細には、撮像部26)は、ワーク1を撮像する。
ステップS1023において、レーザマーカ100B(詳細には、判定部128)は、マーキングヘッド20Bとワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあるか否かを、ステップS1022において取得されたワーク1の撮像画像を基に判定する。
詳細には、レーザマーカ100Bは、マーキングヘッド20Bとワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあるか否かを、ステップS1022において取得されたワーク1の撮像画像に写るワーク1の特徴部分を基に判定する。ワーク1の撮像画像に写るワーク1の特徴部分とは、ステップS1020で登録したティーチング画像によって特定されるワーク1の特徴部分のことである。
レーザマーカ100Bは、マーキングヘッド20Bとワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあると判定できるまで、ステップS1022、および、ステップS1023を繰り返し、マーキングヘッド20Bとワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあると判定した場合には(ステップS1023においてYES)、処理をステップS1024に移行する。
ステップS1024において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、マーキングヘッド20Bとワーク1とが印字を開始できる相対位置関係にあること、すなわち、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたことを報知する。
ステップS1025において、レーザマーカ100Bは、入力部24がレーザ光の出射開始の指示を受け付けた場合には、印字領域に対し印字を行う。
ステップS1026において、レーザマーカ100B(詳細には、報知部25)は、印字領域の全ての印字を完了したことに応じて、印字領域の全ての印字の完了を報知する。レーザマーカ100Bは、ステップS1026の後、図10および図11に示す一連の処理を終了する。
このように、実施の形態2に従うレーザマーカ100Bは、印字データによって特定される印字領域が印字可能領域よりも大きい場合には、まず、印字領域を複数のサブ領域に分割する。次いで、レーザマーカ100Bは、複数のサブ領域の各々について、マーキングヘッド20Bとワーク1との相対位置関係を決定する。最後に、レーザマーカ100Bは、複数のサブ領域の各々について、決定した相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じてレーザ光を出射する。これにより、印字可能領域の位置がサブ領域毎に変化することから、印字可能領域よりも広い領域の印字が可能となる。
また、実施の形態2に従えば、印字領域が印字と重ならない位置で分割されることから、印字結果に継ぎ目が生じることがない。そのため、印字結果の視認性が低下することを防ぐことができる。
また、実施の形態2に従えば、ティーチング画像の登録により、ワーク1内のユーザが所望する位置への印字が可能となる。なお、ワーク1内のどこに印字してもよい場合には、ステップS1004およびステップS1020における、ティーチング画像の登録は不要である。その場合には、ユーザが入力部24を操作したタイミングにおいてマーキングヘッド20Bが位置する場所から印字が開始される。
また、実施の形態2に従えば、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたこと、すなわち、マーキングヘッド20Bとワーク1とが決定部123によって決定された相対位置関係にあることが報知されることから、ユーザの利便性が向上する。なお、レーザマーカ100Bは、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたことを報知しなくてもよい。
また、実施の形態2に従えば、サブ領域の印字が完了する毎に印字完了の報知がなされることから、ユーザの利便性が向上する。なお、レーザマーカ100Bは、印字完了を報知しなくてもよい。
また、実施の形態2に従えば、印字領域の全ての印字が完了した場合に印字完了の報知がなされることから、ユーザの利便性が向上する。なお、レーザマーカ100Bは、印字完了を報知しなくてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3も、実施の形態2と同様にハンディータイプのレーザマーカを用いて、印字可能領域よりも広い領域を印字する場合について説明する。実施の形態2に係るレーザマーカは、2番目以降のサブ領域について、マーキングヘッド20Bとワーク1とがm番目のサブ領域に対応する相対位置関係にあるか否かを撮像部26による撮像画像に写る1つ前のサブ領域に対応する印字結果を基に判定した。
これに対し、実施の形態3に係るレーザマーカは、マーキングヘッドの移動量を検出するセンサを備える。実施の形態3に係るレーザマーカは、当該センサによって検出されるマーキングヘッドの移動量を基に、マーキングヘッド20とワークとがm番目のサブ領域に対応する相対位置関係にあるか否かを判定する。なお、以下では、主に実施の形態2と異なる点について説明し、実施の形態2と同様の点については、その説明を繰り返さない。
図14は、実施の形態3に係るレーザマーカの構成例を示す図である。実施の形態3に係るレーザマーカ100Cは、上述のレーザマーカ100Bと同様に、ハンディータイプである。実施の形態3において、マーキングヘッド20Cとワーク1との相対位置は、マーキングヘッド20Cの位置がユーザによって変更されることにより変更される。
レーザマーカ100Cが上述のレーザマーカ100Bと異なる点は、センサ28を備える点である。センサ28は、マーキングヘッド20Cの移動量を検出する。センサ28には、たとえば、光学式エンコーダ、または、ボール式のセンサを採用することができる。一例として、ボール式のセンサは、ボールのX軸方向の回転量を検出するロータリーエンコーダと、ボールのY軸方向の回転量を検出するロータリーエンコーダとを用いて、ボールの回転量を読み取ることにより、マーキングヘッド20Cの移動量を検出する。他の例として、ボール式のセンサは、ボールに設けられたパターンを光学的に読み取ることにより、マーキングヘッド20Cの移動量を検出する。
光学式エンコーダは、1つのセンサで回転まで検出することができる。一方、ボール式のセンサは、1つのセンサでは回転までは検出することができない。そのため、センサ28にボール式のセンサを採用する場合には、回転を検出できるように、マーキングヘッド20Cの前方Pと、マーキングヘッド20Cの後方Qとに1つずつセンサを設けることが好ましい。
なお、センサ28に光学式エンコーダを採用する場合には、マーキングヘッド20Cの前方Pと、マーキングヘッド20Cの後方Qとのいずれか一方にセンサを設ければよい。また、ボール式のセンサは、鏡面や凹凸が無い面においても位置を検出することができる。したがって、ワーク1の加工面が鏡面である場合や、ワーク1の加工面に凹凸が無い場合には、センサ28にボール式のセンサを採用することが好ましい。
なお、図14に示すセンサ28の位置は、一例にすぎない。センサ28の位置は、マーキングヘッド20Cの移動量を検出できる位置であればよい。
図15は、実施の形態3に係るレーザマーカの制御部の構成を示す図である。図14に示すレーザマーカ100Cの制御部12Cは、通信処理部121、分割部122、決定部123、発振器制御部126、マーキングヘッド制御部127、判定部128、および報知制御部129を含む。
通信処理部121、分割部122、決定部123、発振器制御部126、マーキングヘッド制御部127、および報知制御部129は、実施の形態2と同様である。
判定部128は、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する。実施の形態2と同様に、判定部128は、1番目のサブ領域について、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを、撮像部26によるワーク1の撮像画像を基に判定する。これに対し、判定部128は、m(mは2以上の整数)番目のサブ領域について、決定部123によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを、センサ28によって検出された、マーキングヘッド20Cのm-1番目のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に判定する。
図14~図17を参照して、実施の形態3に係るレーザマーカの処理の一例を説明する。図16および図17は、実施の形態3に係るレーザマーカの処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1601~ステップS1611において、レーザマーカ100Cは、図10に示すステップS1001~ステップS1011と同様の処理を行う。
ステップS1612において、レーザマーカ100Cは、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、センサ28によって検出された、マーキングヘッド20Cのm-1番目のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に判定する。
一例として、mの値が2の場合には、レーザマーカ100C(詳細には、判定部128)は、センサ28によって検出された、マーキングヘッド20Cの1番目のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に、2番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する。
レーザマーカ100Cは、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定できるまで、ステップS1612を繰り返し、m番目のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたと判定した場合には(ステップS1612においてYES)、処理をステップS1613に移行する。
ステップS1613~ステップS1616において、レーザマーカ100Cは、図11に示すステップS1014~ステップS1017と同様の処理を行う。
ステップS1617において、レーザマーカ100Cは、変数mを1だけインクリメントし、処理をステップS1612に戻す。
ステップS1618~ステップS1625において、レーザマーカ100Cは、図11に示すステップS1019~ステップS1026と同様の処理を行う。
これにより、実施の形態3に従えば、実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
以上、実施の形態および変形例について説明した。なお、上述の実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[付記]
上述した実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
印字データを受け付ける受付部(200)と、
レーザ光を発振する発振器(11)と、
前記発振器(11)によって発振された前記レーザ光を出射する出射部(20,20B,20C)と、
前記レーザ光の出射により印字が可能な印字可能領域よりも前記印字データによって特定される印字領域が大きいことに応じて、前記印字領域を複数のサブ領域に分割する分割部(122)と、
前記複数のサブ領域の各々について、前記出射部(20,20B,20C)と印字対象物であるワーク(1)との相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じた前記レーザ光を照射可能なように、前記出射部(20,20B,20C)と前記ワーク(1)との相対位置関係を決定する決定部(1239と、を備え、
前記複数のサブ領域の各々は、前記印字可能領域に収まり、
前記出射部(20)は、前記複数のサブ領域の各々について、前記決定部(123)によって決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じて前記レーザ光を出射する、レーザマーカ。
[構成2]
前記分割部(122)は、印字間隔が最大の箇所で、前記印字領域を分割する、構成1に記載のレーザマーカ。
[構成3]
前記レーザマーカ(100,100A)は、前記出射部(20)が据え置かれている、据え置きタイプである、構成1または構成2に記載のレーザマーカ。
[構成4]
前記レーザマーカ(100,100A)は、前記決定部(123)によって決定された相対位置関係が満たされるように、前記出射部(20)と前記ワーク(1)との相対位置を変更する外部装置(300,300A)に対し指示を出す指示部(124)をさらに備える、構成3に記載のレーザマーカ。
[構成5]
前記レーザマーカ(100B,100C)は、前記出射部(20B,20C)が据え置かれておらず、加工の際にユーザにより前記出射部(20B,20C)が把持される、ハンディータイプである、構成1または構成2に記載のレーザマーカ。
[構成6]
前記レーザマーカ(100B)は、
前記ワーク(1)を撮像する撮像部(26)と、
前記決定部(123)によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部(128)と、をさらに備え、
前記複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含み、
前記判定部(128)は、前記撮像部(26)による撮像画像に写る前記第1のサブ領域に対応する印字結果を基に、前記第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する、構成5に記載のレーザマーカ。
[構成7]
前記判定部(128)は、前記出射部(20B)が前記第1のサブ領域の印字を開始する際に、前記第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、前記撮像部(26)による撮像画像に写る前記ワーク(1)の特徴部分を基に判定する、構成6に記載のレーザマーカ。
[構成8]
前記レーザマーカ(100C)は、
前記出射部の移動量を検出するセンサ(28)と、
前記決定部(123)によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部(128)と、をさらに備え、
前記複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含み、
前記判定部(128)は、前記センサ(28)によって検出された、前記出射部(20C)の前記第1のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に、前記第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する、構成5に記載のレーザマーカ。
[構成9]
前記レーザマーカ(100C)は、前記ワーク(1)を撮像する撮像部(26)をさらに備え、
前記判定部(128)は、前記出射部(20C)が前記第1のサブ領域の印字を開始する際に、前記第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、前記撮像部(26)による撮像画像に写る前記ワーク(1)の特徴部分を基に判定する、構成8に記載のレーザマーカ。
[構成10]
前記撮像部(26)による撮像領域は、前記印字可能領域よりも大きい、構成6、構成7、または構成9に記載のレーザマーカ。
[構成11]
前記レーザマーカ(100B,100C)は、報知部(25)をさらに備え、
前記報知部(25)は、前記決定部(123)によって決定された相対位置関係が満たされたこと、前記印字領域に基づく印字が完了したこと、および、前記複数のサブ領域の各々について印字が完了したことのうち少なくとも1つを報知する、請求項5~請求項10のいずれか1項に記載のレーザマーカ。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ワーク、1a 領域、2 レーザ光、10 コントローラ、11 発振器、12,12A,12B,12C 制御部、20,20B,20C マーキングヘッド、21 走査機構、22 ミラー、23 駆動部、24 入力部、25 報知部、26 撮像部、27 遮蔽板、28 センサ、30,203,303,303A ケーブル、100,100A,100B,100C レーザマーカ、121,125 通信処理部、122 分割部、123 決定部、124 指示部、126 発振器制御部、127 マーキングヘッド制御部、128 判定部、129 報知制御部、200 設定装置、201 ディスプレイ、204 入力画面、207 登録画面、208 登録ボタン、300,300A 外部装置、301,302 ステージ、I 撮像画像、K 印字結果、L 箇所、M,Y 印字データ、R 印字領域、S,S1,S2 サブ領域、T ティーチング画像、X ライン。

Claims (11)

  1. 印字データを受け付ける受付部と、
    レーザ光を発振する発振器と、
    前記発振器によって発振された前記レーザ光を出射する出射部と、
    前記レーザ光の出射により印字が可能な印字可能領域よりも前記印字データによって特定される印字領域が大きいことに応じて、前記印字領域を複数のサブ領域に分割する分割部と、
    前記複数のサブ領域の各々について、前記出射部と印字対象物であるワークとの相対位置を変更せずに当該サブ領域に応じた前記レーザ光を照射可能なように、前記出射部と前記ワークとの相対位置関係を決定する決定部と、を備え、
    前記複数のサブ領域の各々は、前記印字可能領域に収まり、
    前記出射部は、前記複数のサブ領域の各々について、前記決定部によって決定された当該サブ領域に対応する相対位置関係が満たされたときに、当該サブ領域に応じて前記レーザ光を出射する、レーザマーカ。
  2. 前記分割部は、印字間隔が最大の箇所で、前記印字領域を分割する、請求項1に記載のレーザマーカ。
  3. 前記レーザマーカは、前記出射部が据え置かれている、据え置きタイプである、請求項1または請求項2に記載のレーザマーカ。
  4. 前記レーザマーカは、前記決定部によって決定された相対位置関係が満たされるように、前記出射部と前記ワークとの相対位置を変更する外部装置に対し指示を出す指示部をさらに備える、請求項3に記載のレーザマーカ。
  5. 前記レーザマーカは、前記出射部が据え置かれておらず、加工の際にユーザにより前記出射部が把持される、ハンディータイプである、請求項1または請求項2に記載のレーザマーカ。
  6. 前記レーザマーカは、
    前記ワークを撮像する撮像部と、
    前記決定部によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部と、をさらに備え、
    前記複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含み、
    前記判定部は、前記撮像部による撮像画像に写る前記第1のサブ領域に対応する印字結果を基に、前記第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する、請求項5に記載のレーザマーカ。
  7. 前記判定部は、前記出射部が前記第1のサブ領域の印字を開始する際に、前記第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、前記撮像部による撮像画像に写る前記ワークの特徴部分を基に判定する、請求項6に記載のレーザマーカ。
  8. 前記レーザマーカは、
    前記出射部の移動量を検出するセンサと、
    前記決定部によって決定された相対位置関係が満たされたか否かを判定する判定部と、をさらに備え、
    前記複数のサブ領域は、1回目の印字対象となる第1のサブ領域と、2回目の印字対象となる第2のサブ領域と、を少なくとも含み、
    前記判定部は、前記センサによって検出された、前記出射部の前記第1のサブ領域に対応する位置からの移動量を基に、前記第2のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを判定する、請求項5に記載のレーザマーカ。
  9. 前記レーザマーカは、前記ワークを撮像する撮像部をさらに備え、
    前記判定部は、前記出射部が前記第1のサブ領域の印字を開始する際に、前記第1のサブ領域に対応する相対位置関係が満たされたか否かを、前記撮像部による撮像画像に写る前記ワークの特徴部分を基に判定する、請求項8に記載のレーザマーカ。
  10. 前記撮像部による撮像領域は、前記印字可能領域よりも大きい、請求項6、請求項7、または請求項9に記載のレーザマーカ。
  11. 前記レーザマーカは、報知部をさらに備え、
    前記報知部は、前記決定部によって決定された相対位置関係が満たされたこと、前記印字領域に基づく印字が完了したこと、および、前記複数のサブ領域の各々について印字が完了したことのうち少なくとも1つを報知する、請求項5~請求項10のいずれか1項に記載のレーザマーカ。
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