JP2014188587A - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工対象物の加工領域に基準パターンを視認可能に投影することができると共に、視認性のよい印字パターンを印字前に描画することができるレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ光を出射するレーザ発振部と、加工対象物の加工面に前記レーザ光を走査するレーザ走査部と、前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記レーザ発振部側に設けられて可視可干渉光を前記光路上に出射する可視可干渉光源と、前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記加工対象物側に設けられて、前記レーザ走査部を介して入射された可視可干渉光によって基準パターンを前記加工対象物の加工有効領域に投影する回折光学素子と、前記レーザ走査部を駆動制御する制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ加工装置に関するものである。
従来より、レーザ加工装置に関し種々提案されている。
例えば、CO2レーザマーカの印写処理を行うマーカヘッドには、CO2レーザ発振器と、CO2レーザ発振器からのCO2レーザ光を広げるビームエキスパンダと、ビームエキスパンダから出射されたレーザ光を印写パターンに応じて走査する走査光学系と、走査光学系からの走査CO2レーザ光を加工対象物の加工面に収束させるfθレンズとが設けられている。
また、マーカヘッドの下面には、印写処理を行う光学系の外側に、可視レーザ光源と、可視レーザ光源からの可視レーザ光が照射されて基準パターンを加工対象物の加工面に投影させる回折光学素子と、可視レーザ光源と回折光学素子との間に設けられ、可視レーザ光源からの可視レーザ光を回折光学素子へ投射する投光レンズとから構成された印写位置指示装置が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−71158号公報
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたCO2レーザマーカに設けられた印写位置指示装置は、印写処理を行う光学系の外側に設けられ、加工対象物の加工面に基準パターンのみを投影する。従って、印写位置指示装置は、加工対象物の加工面に実際に印写される印写パターンを可視レーザ光で描画することができないため、印写パターンを印字する前に確認することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、加工対象物の加工領域に基準パターンを視認可能に投影することができると共に、視認性のよい印字パターンを印字前に描画することができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るレーザ加工装置は、レーザ光を出射するレーザ発振部と、加工対象物の加工面に前記レーザ光を走査するレーザ走査部と、前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記レーザ発振部側に設けられて可視可干渉光を前記光路上に出射する可視可干渉光源と、前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記加工対象物側に設けられて、前記レーザ走査部を介して入射された可視可干渉光によって基準パターンを前記加工対象物の加工有効領域に投影する回折光学素子と、前記レーザ走査部を駆動制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記可視可干渉光源の点灯時に、可視可干渉光を前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御する第1駆動制御部と、前記可視可干渉光源の点灯時に、前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する第2駆動制御部と、前記第1制御部と第2制御部との少なくとも一方を介して前記レーザ走査部が駆動制御された後、前記レーザ発振部から出射されるレーザ光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する第3駆動制御部と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係るレーザ加工装置は、請求項1に記載のレーザ加工装置において、前記回折光学素子は、前記レーザ走査部の走査が可能な範囲である走査可能範囲内、且つ、前記加工有効領域に対応する前記レーザ走査部の走査範囲の外側に配置されることを特徴とする。
また、請求項3に係るレーザ加工装置は、請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工装置において、互いに異なる基準パターンを前記加工対象物の加工有効領域に投影する複数の前記回折光学素子が、前記レーザ走査部よりも前記加工対象物側に設けられ、前記複数の回折光学素子から一の回折光学素子を選択するように指示する選択指示を受け付ける選択指示受付部を備え、前記第1駆動制御部は、可視可干渉光を前記選択指示受付部を介して受け付けた前記選択指示に対応する前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする。
また、請求項4に係るレーザ加工装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレーザ加工装置において、前記制御部は、前記第1駆動制御部を介して可視可干渉光を前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御した後、前記第2駆動制御部を介して前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする。
また、請求項5に係るレーザ加工装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のレーザ加工装置において、前記制御部は、前記可視可干渉光源の点灯及び消灯を駆動制御する第4駆動制御部を有し、前記制御部は、前記第3駆動制御部を介して前記レーザ発振部から出射されるレーザ光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する際に、前記第4駆動制御部を介して前記可視可干渉光源を点灯させるように駆動制御することを特徴とする。
更に、請求項6に係るレーザ加工装置は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレーザ加工装置において、前記制御部は、前記第2駆動制御部を介して前記レーザ走査部を駆動制御しないように指示する中止指示を受け付ける中止指示受付部を有し、前記制御部は、前記中止指示受付部を介して前記中止指示を受け付けた場合には、前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査しないように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする。
請求項1に係るレーザ加工装置では、レーザ光の光路上において、レーザ走査部よりもレーザ発振部側に設けられた可視可干渉光源から出射された可視可干渉光を、レーザ走査部を介して、レーザ走査部よりも加工対象物側に設けられた回折光学素子に入射させて、基準パターンを加工対象物の加工有効領域に投影することができる。また、可視可干渉光源から出射された可視可干渉光をレーザ走査部によって走査することによって印字パターンを加工対象物の加工有効領域に視認可能に描画することができる。
これにより、簡易な構成で、加工対象物の加工有効領域に基準パターンを投影することができると共に、基準パターンを投影している間は、レーザ走査部のレーザ光の走査を停止させることができ、省電力化を図ることができる。また、可視可干渉光をレーザ走査部によって走査することによって視認性の良い印字パターンを描画することができ、正確な印字パターンを簡易な構成で正確に描画することができる。また、可視可干渉光で基準パターンと印字パターンとの少なくとも一方を加工対象物の加工有効領域に表示した後、レーザ発振部から出射されるレーザ光によって印字パターンが印字されるため、作業者による加工対象物の位置合わせ作業の効率化及び製品の品質向上を図ることができる。
また、請求項2に係るレーザ加工装置では、レーザ発振部から出射されるレーザ光をレーザ走査部によって走査して、加工対象物の加工有効領域に印字パターンをマーキング(印字)する際に、レーザ発振部から出射されるレーザ光が回折光学素子に入射されることを確実に防止することができる。
また、請求項3に係るレーザ加工装置では、作業者は選択指示受付部を介して所望の基準パターンを投影する回折光学素子を選択して、加工対象物の加工有効領域に所望の基準パターンを投影させることができる。
また、請求項4に係るレーザ加工装置では、作業者は、加工対象物の加工有効領域に投影される基準パターンに合わせて、加工対象物の位置合わせをした後、可視可干渉光で加工対象物の加工有効領域に描画された印字パターンによって、加工対象物の加工面に印字される正確な印字パターンを容易に確認することができ、印字作業の効率化を図ることができる。
また、請求項5に係るレーザ加工装置では、レーザ発振部から出射されるレーザ光を走査するようにレーザ走査部を駆動制御する際に、レーザ光の光路上に可視可干渉光を出射することができ、作業者は、加工対象物の加工面上におけるレーザ光の印字を可視可干渉光により容易に視認することができる。
更に、請求項6に係るレーザ加工装置では、作業者は、中止指示受付部を介して中止指示を入力することによって、加工対象物の加工有効領域に基準パターンを投影させて加工対象物の位置合わせをした後、レーザ発振部から出射されるレーザ光によって加工対象物の加工面に印字パターンを印字させることができ、印字加工作業の更なる効率化を図ることができる。
本実施形態に係るレーザ加工装置の平面図である。 レーザ加工装置の側面図である。 印字可能な加工有効領域を表す基準パターンの一例を示す図である。 レーザ加工装置の電気的構成を示すブロック図である。 制御部のCPUが実行する「マーキング処理」を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るレーザ加工装置について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、レーザ加工装置の概略構成について図1乃至図3に基づいて説明する。尚、以下の説明において、図1の左方向、右方向、上方向、下方向が、それぞれレーザ加工装置1の前方向、後方向、右方向、左方向である。また、図2の左方向、右方向、上方向、下方向が、それぞれレーザ加工装置1の前方向、後方向、上方向、下方向である。
図1及び図2に示すように、レーザ加工装置1は、本体ベース2と、レーザ光Lを出射するレーザ発振ユニット3と、光シャッター部4と、光ダンパー5と、ハーフミラー6と、ガイド光部7と、反射ミラー8と、光センサ9と、ガルバノスキャナ10と、fθレンズ11と、各回折光学素子12A、12B等から構成され、不図示の略直方体形状の筐体カバーで覆われている。
レーザ発振ユニット3は、レーザ発振器15と、ビームエキスパンダ16と、取付台17とから構成されている。レーザ発振器15は、CO2レーザ、YAGレーザ等で構成され、加工対象物18の加工面18Aにマーキング(印字)加工を行うためのレーザ光Lを出力する。ビームエキスパンダ16は、レーザ光Lのビーム直径を変更(例えば、拡大)するものであり、レーザ発振器15と同軸に設けられている。取付台17は、レーザ発振器15がレーザ光Lの光軸を調整可能に取り付けられ、各取付ネジ19で本体ベース2の前後方向中央位置よりも後側の上面に固定されている。
光シャッター部4は、シャッターモータ21と、平板状のシャッター22とから構成されている。シャッターモータ21は、ステッピングモータ等で構成されている。シャッター22は、シャッターモータ21のモータ軸に取り付けられて同軸に回転する。シャッター22は、ビームエキスパンダ16から出射されたレーザ光Lの光路を遮る位置に回転された際には、レーザ光Lを光シャッター部4に対して右方向に設けられた光ダンパー5へ反射する。一方、シャッター22がビームエキスパンダ16から出射されたレーザ光Lの光路上に位置しないように回転された場合には、ビームエキスパンダ16から出射されたレーザ光Lは、光シャッター部4の前側に配置されたハーフミラー6に入射する。
光ダンパー5は、シャッター22で反射されたレーザ光Lを吸収する。尚、光ダンパー5は不図示の冷却装置によって冷却される。ハーフミラー6は、レーザ光Lの光路に対して斜め左下方向に45度の角度を形成するように配置される。ハーフミラー6は、後側から入射されたレーザ光Lのほぼ全部を透過する。また、ハーフミラー6は、後側から入射されたレーザ光Lの一部、例えば、レーザ光Lの1%を、反射ミラー8へ45度の反射角で反射する。反射ミラー8は、ハーフミラー6のレーザ光Lが入射される後側面の略中央位置に対して左方向に配置される。
ガイド光部7は、可視可干渉光である可視レーザ光、例えば、赤色レーザ光を出射する可視半導体レーザ23と、可視半導体レーザ23から出射された可視レーザ光Mを平行光に収束する不図示のレンズ群とから構成されている。可視レーザ光Mは、レーザ発振器15から出射されるレーザ光Lと異なる波長である。ガイド光部7は、ハーフミラー6のレーザ光Lが出射される略中央位置に対して右方向に配置されている。この結果、可視レーザ光Mは、ハーフミラー6のレーザ光Lが出射される略中央位置に、ハーフミラー6の前側面、つまり、反射面に対して45度の入射角で入射され、45度の反射角でレーザ光Lの光路上に反射される。
ここで、ハーフミラー6の反射率は、波長依存性を持っている。具体的には、ハーフミラー6は、誘電体層と金属層との多層膜構造の表面処理をされており、可視レーザ光Mの波長に対して高い反射率を有し、それ以外の波長の光はほとんど(99%)透過するように構成されている。
反射ミラー8は、レーザ光Lの光路に対して平行な前後方向に対して斜め左下方向に45度の角度を形成するように配置され、ハーフミラー6の後側面において反射されたレーザ光Lの一部が、反射面の略中央位置に対して45度の入射角で入射される。そして、反射ミラー8は、反射面に対して45度の入射角で入射されたレーザ光Lを45度の反射角で前側方向へ反射する。
光センサ9は、レーザ光Lの発光強度を検出するフォトディテクタ等で構成され、反射ミラー8のレーザ光Lが反射される略中央位置に対して、図1中、前側方向に配置されている。この結果、光センサ9は、反射ミラー8で反射されたレーザ光Lが入射され、この入射されたレーザ光Lの発光強度を検出する。従って、光センサ9を介してレーザ発振器15から出力されるレーザ光Lの発光強度を検出することができる。
ガルバノスキャナ10は、本体ベース2の前側端部に形成された貫通孔25の上側に取り付けられ、レーザ発振ユニット3から出射されたレーザ光Lと、ハーフミラー6で反射された可視レーザ光Mとを下方へ2次元走査するものである。また、ガルバノスキャナ10は、ハーフミラー6で反射された可視レーザ光Mをfθレンズ11の下側に配置された各回折光学素子12A、12Bのうち、一方に入射させる。
ガルバノスキャナ10は、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27とが、それぞれのモータ軸が互いに直交するように外側からそれぞれの取付孔に嵌入されて本体部28に取り付けられ、各モータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーが内側で互いに対向している。そして、各モータ26、27の回転をそれぞれ制御して、各走査ミラーを回転させることによって、レーザ光Lと可視レーザ光Mとを下方へ2次元走査する。この2次元走査方向は、前後方向(X方向)と左右方向(Y方向)である。
図2に示すように、fθレンズ11は、ガルバノスキャナ10によって2次元走査されたレーザ光Lと可視レーザ光Mとを下方に配置された加工対象物18の加工面18Aに集光する。従って、各モータ26、27の回転を制御することによって、レーザ光Lと可視レーザ光Mが、加工対象物18の加工面18A上のマーキング(印字)可能な加工有効領域P1内において、所望の印字パターンで前後方向(X方向)と左右方向(Y方向)に2次元走査される。
各回折光学素子12A、12Bは、fθレンズ11の下方で、ガルバノスキャナ10によってレーザ光Lと可視レーザ光Mが2次元走査される加工有効領域P1の外側における加工無効領域P2に配置されている。尚、ガルバノスキャナ10の走査範囲自体は、加工無効領域P2も含む。従って、ガルバノスキャナ10によってレーザ光Lと可視レーザ光Mが2次元走査されている際には、レーザ光Lと可視レーザ光Mは、各回折光学素子12A、12Bに入射されない。
各回折光学素子12A、12Bは、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27とがそれぞれ所定角度位置に回転された状態で保持されて、fθレンズ11を経て可視レーザ光Mを受光する。各回折光学素子12A、12Bは、表面に可視レーザ光Mの波長と同程度のサイズの微細なパターンを有する。そして、各回折光学素子12A、12Bは、可視レーザ光Mが入射された場合に、この微細なパターンに入射した可視レーザ光Mの干渉によって、加工対象物18の加工面18A上のマーキング(印字)可能な加工有効領域P1内に可視レーザ光Mを反射して、加工有効領域P1を示す基準パターンを投影する。
例えば、回折光学素子12Aに可視レーザ光Mを入射させた場合には、図3(A)に示すように、加工対象物18の加工面18A上の加工有効領域P1を示す矩形状の枠31と、加工有効領域P1の中心を示す十字マーク32とから構成された基準パターン33が視認可能に投影される。また、回折光学素子12Bに可視レーザ光Mを入射させた場合には、図3(B)に示すように、加工対象物18の加工面18A上の加工有効領域P1を示す円形状の枠35と、加工有効領域P1の中心を示す十字マーク36とから構成された基準パターン37が視認可能に投影される。
次に、レーザ加工装置1の回路構成について図4に基づいて説明する。図4に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ加工装置1の全体を制御する制御部41、ガルバノコントローラ42、ガルバノドライバ43、レーザドライバ44、半導体レーザドライバ45等から構成されている。制御部41には、ガルバノコントローラ42、レーザドライバ44、半導体レーザドライバ45、光センサ9、シャッターモータ21等が電気的に接続されている。また、制御部41には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)61が双方向通信可能に接続され、PC61を介して送信された印字情報、作業者からの各種指示情報等を受信可能に構成されている。
制御部41は、レーザ加工装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU51、RAM52、ROM53、時間を計測するタイマ54等を備えている。また、CPU51、RAM52、ROM53、タイマ54は、不図示のバス線により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
RAM52は、CPU51により演算された各種の演算結果や印字パターンのXY座標データ等を一時的に記憶させておくためのものである。ROM53は、各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述の加工対象物18の加工面18Aに文字や記号等を所望の印字パターンでマーキング(印字)する「マーキング処理」等の各種プログラムが記憶されている。ROM53には、フォントの種類別に、直線と楕円弧とで構成された各文字のフォントの始点、終点、焦点、曲率等のデータが記憶されている。
また、ROM53には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)61から受信した印字情報に対応する印字パターンの太さ、深さ及び本数、レーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅、ガルバノスキャナ10によるレーザ光Lを走査する速度を表すガルバノ走査速度情報等の各種駆動データが、アルミ、スチール、ステンレス等の加工対象物18の材質別に記憶されている。
そして、CPU51は、かかるROM53に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算及び制御を行なうものである。例えば、CPU51は、PC61から入力された印字情報に基づいて算出した印字パターンのXY座標データ、ガルバノ走査速度情報等をガルバノコントローラ42に出力する。また、CPU51は、PC61から入力された印字情報に基づいて設定したレーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅等のレーザ駆動情報をレーザドライバ44に出力する。CPU51は、光センサ9から入力されたレーザ光Lの発光強度に基づいて、レーザ発振器15のレーザ出力制御信号をレーザドライバ44に出力する。
CPU51は、可視半導体レーザ23の点灯開始を指示するオン信号又は消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ45に出力する。CPU51は、シャッターモータ21に対して、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮る位置に回転させるように指示する遮光指示信号、又は、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮らない位置に回転させるように指示する開放指示信号を出力する。
ガルバノコントローラ42は、制御部41から入力された印字パターンのXY座標データ、ガルバノ走査速度情報等に基づいて、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27の駆動角度、回転速度等を算出して、駆動角度、回転速度を表すモータ駆動情報をガルバノドライバ43へ出力する。ガルバノドライバ43は、ガルバノコントローラ42から入力された駆動角度、回転速度を表すモータ駆動情報に基づいて、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27を駆動制御して、レーザ光Lと可視レーザ光Mを2次元走査する。
レーザドライバ44は、制御部41から入力されたレーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅等のレーザ駆動情報と、レーザ発振器15のレーザ出力制御信号等に基づいて、レーザ発振器15を駆動する。また、半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオン信号又はオフ信号に基づいて、可視半導体レーザ23を点灯駆動又は、消灯する。
PC61は、キーボードやマウス等から構成された入力操作部62を介して入力された文字、記号、図形等で構成される印字文字列、文字のフォントサイズ、フォントの種類、文字幅、印字品質等から構成された印字情報、加工対象物18の材質等の各種データを液晶ディスプレイ(LCD)63に表示する。
また、PC61は、入力操作部62を介して入力されたマーキング開始指示に従って、印字文字列、文字のフォントサイズ、フォントの種類、文字幅、印字品質等から構成された印字情報、加工対象物18の材質等の各種データを制御部41に送信する。PC61は、入力操作部62を介して入力された各回折光学素子12A、12Bの選択指示、レーザ光Lによるマーキング(印字)加工の開始指示、加工対象物18の設置完了を表す確認信号、ガイド光部7を介して可視レーザ光Mで印字パターンを描画する後述の模擬マーキング指示、可視化指示等の各種指示信号を制御部41に送信する。
次に、上記のように構成されたレーザ加工装置1のCPU51が実行する処理であって、加工対象物18の加工面18Aに印字パターンをマーキング(印字)する「マーキング処理」について図5に基づいて説明する。尚、図5にフローチャートで示されるプログラムは、パーソナルコンピュータ(PC)61から印字情報等の各種データを受信した場合に、CPU51によって実行される処理である。
図5に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU51は、PC61から受信した印字文字列、文字のフォントサイズ、フォントの種類、文字幅、印字品質等から構成された印字情報、加工対象物18の材質等の各種データをRAM52に記憶する。そして、CPU51は、印字文字列、文字のフォントサイズ、フォントの種類等に基づいて、加工面18A上の加工有効領域P1内における印字パターンのXY座標データ、つまり、マーキング文字のXY座標データを算出してRAM52に記憶する。CPU51は、ガルバノスキャナ10によるレーザ光Lの走査角度ができるだけ小さくなるように、文字列の印字順序を決定して印字パターンのXY座標データを算出する。
S12において、CPU51は、印字文字列、文字のフォントサイズ、フォントの種類、文字幅、印字品質等の印字情報と加工対象物18の材質をRAM52から読み出す。そして、CPU51は、この印字情報と加工対象物18の材質に対応する印字パターンの太さ、深さ及び本数、レーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅、ガルバノ走査速度情報等の各種駆動データ、つまり、マーキング条件をROM53から読み出し、RAM52に記憶する。
続いて、S13において、CPU51は、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、一方を選択するように指示する選択指示を所定時間内、例えば、3分以内に受信したか否かを判定する判定処理を実行する。尚、作業者は、入力操作部62を介して加工面18Aに投影する各基準パターン33、37のうち、一方を選択して、この選択した基準パターンを投影するように指示する投影指示を入力する。その結果、PC61は、選択された基準パターンに対応する回折光学素子を選択するように指示する選択指示を制御部41へ送信する。
そして、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、一方を選択するように指示する選択指示を所定時間内に受信していないと判定した場合には(S13:NO)、CPU51は、後述のS19の処理に移行する。
一方、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、一方を選択するように指示する選択指示を受信したと判定した場合には(S13:YES)、CPU51は、S14の処理に移行する。
S14において、CPU51は、ROM53から各回折光学素子12A、12Bのうち、選択された回折光学素子に可視レーザ光Mを入射させるためのガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27のそれぞれの角度位置をROM53から読み出し、ガルバノコントローラ42へ送信する。尚、各回折光学素子12A、12Bのそれぞれに可視レーザ光Mを入射させるためのガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27のそれぞれの角度位置は、ROM53に予め記憶されている。
ガルバノコントローラ42は、受信したガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27のそれぞれの角度位置まで回転させる駆動角度を算出して、駆動角度を表すモータ駆動情報をガルバノドライバ43へ出力する。ガルバノドライバ43は、ガルバノコントローラ42から入力された駆動角度を表すモータ駆動情報に基づいて、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27を回転させ、回転した位置で静止した状態を維持する。
そして、S15において、CPU51は、可視半導体レーザ23の点灯開始を指示するオン信号を半導体レーザドライバ45に出力する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオン信号に基づいて、可視半導体レーザ23を点灯駆動して可視レーザ光Mを出射する。これにより、ガイド光部7から出射された可視レーザ光Mは、ガルバノスキャナ10及びfθレンズ11を経て、各回折光学素子12A、12Bのうち、選択された回折光学素子に入射され、加工対象物18の加工面18A上のマーキング(印字)可能な加工有効領域P1内に可視レーザ光Mを反射して、加工有効領域P1を示す基準パターンを投影する。
続いて、S16において、CPU51は、PC61から加工対象物18の設置が終わった旨の確認信号を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。尚、作業者は、加工対象物18の加工面18Aに投影された基準パターンに基づいて、加工対象物18のセッティングが終了した場合には、入力操作部62を介して、加工対象物18のセッティングが終了した旨を表す設置完了指示を入力する。その結果、PC61は、加工対象物18の設置が終わった旨の確認信号を制御部41に送信する。
そして、PC61から加工対象物18の設置が終わった旨の確認信号を受信していないと判定した場合には(S16:NO)、CPU51は、再度、S16の処理を実行する。
一方、PC61から加工対象物18の設置が終わった旨の確認信号を受信したと判定した場合には(S16:YES)、CPU51は、S17の処理に移行する。S17において、CPU51は、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、選択していない他方の回折光学素子を選択するように指示する選択変更指示を所定時間内、例えば、3分以内に受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
尚、作業者は、入力操作部62を介して加工面18Aに投影する各基準パターン33、37のうち、選択していない他方の基準パターンを選択して、この選択した基準パターンを投影するように指示する投影変更指示を入力する。その結果、PC61は、選択された他方の基準パターンに対応する回折光学素子を選択するように指示する選択変更指示を制御部41へ送信する。
そして、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、選択していない他方の回折光学素子を選択するように指示する選択変更指示を受信したと判定した場合には(S17:YES)、CPU51は、再度S13以降の処理を実行する。
一方、PC61から各回折光学素子12A、12Bのうち、選択していない他方の回折光学素子を選択するように指示する選択変更指示を所定時間内に受信していないと判定した場合には(S17:NO)、CPU51は、S18の処理に移行する。
S18において、CPU51は、可視半導体レーザ23の消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ45に出力する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオフ信号に基づいて、可視半導体レーザ23を消灯駆動して可視レーザ光Mの出力を停止する。即ち、CPU51は、加工対象物18の加工面18Aの加工有効領域P1への基準パターンの投影を終了する。
続いて、S19において、CPU51は、PC61から加工面18Aに可視レーザ光Mで印字パターンをマーキング(印字)する旨を指示するプレビュー指示を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。尚、作業者は、入力操作部62を介して加工面18Aに可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)する旨を指示するプレビュー指示、又は、可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)しない旨を指示するプレビュー中止指示(中止指示)を入力する。その結果、PC61は、プレビュー指示、又は、プレビュー中止指示(中止指示)を制御部41へ送信する。
そして、PC61から加工面18Aに可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)する旨を指示するプレビュー指示を受信していないと判定した場合、つまり、プレビュー中止指示(中止指示)を受信したと判定した場合には(S19:NO)、CPU51は、後述のS21の処理に移行する。
一方、PC61から加工面18Aに可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)する旨を指示するプレビュー指示を受信したと判定した場合には(S19:YES)、CPU51は、S20の処理に移行する。
S20において、CPU51は、可視半導体レーザ23の点灯開始を指示するオン信号を半導体レーザドライバ45に出力する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオン信号に基づいて、可視半導体レーザ23を点灯駆動して可視レーザ光Mを出射する。そして、CPU51は、S11でRAM52に記憶した印字パターンのXY座標データ、つまり、マーキング文字のXY座標データと、S12でRAM52に記憶したガルバノ走査速度情報をRAM52から読み出し、各データをガルバノコントローラ42に出力する。
その結果、ガルバノコントローラ42は、制御部41から入力された印字パターンのXY座標データ、ガルバノ走査速度情報等に基づいて、ガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27の駆動角度、回転速度等を算出して、駆動角度、回転速度を表すモータ駆動情報をガルバノドライバ43へ出力する。ガルバノドライバ43は、ガルバノコントローラ42から入力された駆動角度、回転速度を表すモータ駆動情報に基づいて、各モータ26、27を駆動制御して、可視レーザ光Mを2次元走査する。これにより、印字パターンが加工面18Aの加工有効領域P1に可視レーザ光Mで描画されるため、作業者は、加工面18Aにマーキングされる印字パターンを予め確認することができる。
続いて、S21において、CPU51は、PC61からレーザ光Lによるマーキング(印字)加工の開始を指示する開始指示と、可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)するように指示する可視化指示、若しくは、可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)しないように指示する不可視化指示を受信したか否かを判定する判定処理を実行する。尚、作業者は、入力操作部62を介してレーザ光Lによるマーキング(印字)加工の開始を指示する開始指示を入力する。また、作業者は、入力操作部62を介して可視化指示、又は、不可視化指示のいずれかを選択して、入力する。その結果、PC61は、可視化指示と不可視化指示のうち、選択された指示情報と、開始指示とを制御部41へ送信する。
そして、PC61からレーザ光Lによるマーキング(印字)加工の開始を指示する開始指示と、可視化指示または不可視化指示を受信していないと判定した場合には(S21:NO)、CPU51は、再度、S19以降の処理を実行する。
一方、PC61からレーザ光Lによるマーキング(印字)加工の開始を指示する開始指示と、可視化指示または不可視化指示を受信したと判定した場合には(S21:YES)、CPU51は、受信した各指示情報をRAM52に記憶する。
そして、CPU51は、ガルバノコントローラ42にガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27を停止させるように指示する停止信号を出力する。ガルバノコントローラ42は、各モータ26、27の駆動を停止するように指示する停止信号をガルバノドライバ43へ出力する。ガルバノドライバ43は、ガルバノコントローラ42から入力された停止信号に基づいて、各モータ26、27の駆動を停止する。
続いて、ガルバノコントローラ42は、各モータ26、27を初期位置(原点位置)に復帰させるように指示する初期位置復帰信号をガルバノドライバ43へ出力する。ガルバノドライバ43は、ガルバノコントローラ42から入力された初期位置復帰信号に基づいて、各モータ26、27を初期位置(原点位置)に復帰するように回転駆動した後、各モータ26、27の駆動を停止する。
また、CPU51は、可視半導体レーザ23の消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ45に出力する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオフ信号に基づいて、可視半導体レーザ23の可視レーザ光Mの出射を停止する。その後、CPU51は、S22の処理に移行する。
S22において、CPU51は、S21でRAM52に記憶した各指示情報を読み出し、可視化指示があるか否か、つまり、レーザ光Lで印字パターンをマーキング(印字)加工する際に、可視レーザ光Mを同時に出射するか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、S21でRAM52に記憶した各指示情報を読み出し、可視化指示があると判定した場合には(S22:YES)、CPU51は、S23の処理に移行する。
S23において、CPU51は、先ず、可視半導体レーザ23の点灯開始を指示するオン信号を半導体レーザドライバ45に出力する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオン信号に基づいて、可視半導体レーザ23を点灯駆動して可視レーザ光Mを出射する。また、CPU51は、シャッターモータ21に対して、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮る位置に回転させるように指示する遮光指示信号を出力する。その結果、シャッターモータ21は、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮る位置に回転させる。
そして、CPU51は、S12でRAM52に記憶したレーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅等のレーザ駆動情報を読み出し、レーザドライバ44に出力する。レーザドライバ44は、制御部41から入力されたレーザ発振器15のレーザ出力、レーザ光Lのレーザパルス幅等のレーザ駆動情報に基づいて、レーザ発振器15を駆動する。つまり、レーザ光Lがビームエキスパンダ16から出射されて、シャッター22で反射され、光ダンパー5に入射する。
続いて、CPU51は、S11でRAM52に記憶した印字パターンのXY座標データ、つまり、マーキング文字のXY座標データと、S12でRAM52に記憶したガルバノ走査速度情報をRAM52から読み出し、各データをガルバノコントローラ42に出力する。そして、CPU51は、所定時間遅延して、例えば、10ミリ秒遅延して、シャッターモータ21に対して、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮らない位置に回転させるように指示する開放指示信号を出力した後、後述のS25の処理に移行する。
その結果、レーザ光Lがハーフミラー6に入射されて、可視レーザ光Mと共にガルバノスキャナ10へ入射され、ガルバノドライバ43によって駆動制御されるガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27のそれぞれのモータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーによって、下方に2次元走査される。これにより、加工対象物18の加工面18Aの加工有効領域P1に、印字パターンが、レーザ光Lでマーキング(印字)加工されると共に、可視レーザ光Mで描画される。
従って、作業者は、加工面18Aにレーザ光Lによるマーキング(印字)加工が実際に行われていることを認識することができる。この際、作業者は図示されないフィルターを通して加工面を観察する。フィルターはレーザ光Lの透過率を低く抑え、可視レーザ光Mを透過する設定となっており、加工面を観察する際にレーザ光Lの成分を除去できる。
一方、S22において、S21でRAM52に記憶した各指示情報を読み出し、可視化指示が無い、つまり、不可視化指示があると判定した場合には(S22:NO)、CPU51は、S24の処理に移行する。S24において、CPU51は、先ず、S23における可視半導体レーザ23の点灯開始を指示するオン信号に替えて、可視半導体レーザ23の消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ45に出力した後、S23における処理と同じ処理を実行する。その後、CPU51は、S25の処理に移行する。
その結果、レーザ光Lがハーフミラー6、ガルバノスキャナ10へ順次入射され、ガルバノドライバ43によって駆動制御されるガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27のそれぞれのモータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーによって、下方に2次元走査される。これにより、加工対象物18の加工面18Aの加工有効領域P1に、印字パターンが、レーザ光Lでマーキング(印字)加工される。
続いて、S25において、CPU51は、レーザ光Lによるマーキング(印字)加工が終了したか否かを判定する判定処理を実行する。具体的には、CPU51は、ガルバノコントローラ42からガルバノX軸モータ26とガルバノY軸モータ27の駆動終了信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。ガルバノコントローラ42は、各モータ26、27の駆動制御を終了した場合には、駆動終了信号を制御部41に出力する。
尚、レーザ光Lによるマーキング(印字)加工の終了判定は、S23又はS24において、CPU51は、印字パターンのXY座標データ、ガルバノ走査速度情報の各データをガルバノコントローラ42に出力すると同時に、タイマ54の計測時間を「0」にリセットした後、マーキング加工時間の計測を開始させる。そして、タイマ54の計測時間が、予め算出したマーキング加工時間に達した場合に、CPU51は、レーザ光Lによるマーキング加工が終了したと判定するようにしてもよい。
そして、レーザ光Lによるマーキング(印字)加工が終了していないと判定した場合には(S25:NO)、CPU51は、再度S25の処理を実行する。
一方、レーザ光Lによるマーキング(印字)加工が終了したと判定した場合には(S25:YES)、CPU51は、S26の処理に移行する。
S26において、CPU51は、先ず、シャッターモータ21に対して、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮る位置に回転させるように指示する遮光指示信号を出力する。その結果、シャッターモータ21は、シャッター22をレーザ光Lの光路を遮る位置に回転させる。そして、CPU51は、レーザ発振器15の駆動停止を指示する出力停止信号をレーザドライバ44に出力する。レーザドライバ44は、制御部41から入力された出力停止信号に基づいて、レーザ発振器15の駆動を停止する。
続いて、CPU51は、可視半導体レーザ23の消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ45に出力した後、「マーキング処理」を終了する。半導体レーザドライバ45は、制御部41から入力されたオフ信号に基づいて、可視半導体レーザ23の可視レーザ光Mの出射を停止する。
ここで、レーザ発振器15は、レーザ発振部の一例として機能する。また、ガルバノスキャナ10は、レーザ走査部の一例として機能する。また、可視半導体レーザ23は、可視可干渉光源の一例として機能する。また、CPU51は、第1駆動制御部乃至第4駆動制御部、選択指示受付部、及び、中止指示受付部の一例として機能する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るレーザ加工装置1では、レーザ光Lの光路上において、ガルバノスキャナ10よりもレーザ発振器15側に設けられたガイド光部7の可視半導体レーザ23から出射された可視レーザ光Mを、ガルバノスキャナ10を介して、ガルバノスキャナ10よりも加工対象物18側に設けられた各回折光学素子12A、12Bのうちの一方に入射させて、基準パターン33又は基準パターン37を加工対象物18の加工有効領域P1に投影することができる。また、ガイド光部7の可視半導体レーザ23から出射された可視レーザ光Mをガルバノスキャナ10によって2次元走査することによって印字パターンを加工対象物18の加工有効領域P1に視認可能に描画することができる。
これにより、簡易な構成で、加工対象物18の加工有効領域P1に基準パターン33又は基準パターン37を投影することができると共に、基準パターン33又は基準パターン37を投影している間は、ガルバノスキャナ10の可視レーザ光Mの2次元走査を停止させることができ、省電力化を図ることができる。また、可視レーザ光Mをガルバノスキャナ10によって2次元走査することによって視認性のよい印字パターンを描画することができ、正確な印字パターンを簡易な構成で正確に描画することができる。
また、可視レーザ光Mで基準パターン33又は基準パターン37、印字パターンを加工対象物18の加工有効領域P1に表示した後、レーザ発振器15から出射されるレーザ光Lによって印字パターンがマーキング(印字)されるため、作業者による加工対象物18の位置合わせ作業の効率化及び製品の品質向上を図ることができる。
また、作業者は、入力操作部62を介して加工面18Aに投影する各基準パターン33、37のうち、一方を選択して、この選択した基準パターンを投影するように指示する投影指示を入力することによって、加工対象物18の加工有効領域P1に選択した基準パターンを投影させることができる。
また、作業者は、加工対象物18の加工有効領域P1に投影される基準パターンに合わせて、加工対象物18の位置合わせをした後、加工対象物18の加工有効領域P1に可視レーザ光Mで描画された印字パターンによって、加工対象物18の加工面18Aにマーキング(印字)される正確な印字パターンを容易に確認することができ、マーキング(印字)作業の効率化を図ることができる。
また、レーザ発振器15から出射されるレーザ光Lを走査するようにガルバノスキャナ10を駆動制御する際に、レーザ光Lの光路上に可視レーザ光Mを出射することができ、作業者は、加工対象物18の加工面18A上におけるレーザ光Lのマーキング(印字)を容易に視認することができる。
更に、作業者は、入力操作部62を介して可視レーザ光Mで印字パターンをプレビュー(表示)しない旨を指示するプレビュー中止指示(中止指示)を入力することによって、加工対象物18の加工有効領域P1に基準パターン33又は基準パターン37を投影させて加工対象物18の位置合わせした後、レーザ発振器15から出射されるレーザ光Lによって加工対象物18の加工面18Aに印字パターンをマーキング(印字)させることができ、マーキング(印字)作業の更なる効率化を図ることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。また、以下の説明において、上記図1乃至図5に示す前記実施形態に係るレーザ加工装置1の構成等と同一符号は、前記実施形態に係るレーザ加工装置1の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
(A)例えば、3個以上の回折光学素子をfθレンズ11の下側に配置するようにしてもよい。これにより、加工対象物18の加工有効領域P1に投影できる基準パターンの種類を増やすことができ、加工対象物18の位置合わせ作業の効率化を図ることができる。
(B)また、例えば、可視半導体レーザ23に替えて、光ファイバーを介してガイド光部7の端面部に可視レーザ光Mを入射させるようにしてもよい。これにより、可視レーザ光Mの色を容易に変更することが可能となる。
1 レーザ加工装置
3 レーザ発振ユニット
7 ガイド光部
10 ガルバノスキャナ
12A、12B 回折光学素子
15 レーザ発振器
23 可視半導体レーザ
41 制御部
51 CPU
52 RAM
53 ROM
L レーザ光
M 可視レーザ光
P1 加工有効領域

Claims (6)

  1. レーザ光を出射するレーザ発振部と、
    加工対象物の加工面に前記レーザ光を走査するレーザ走査部と、
    前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記レーザ発振部側に設けられて可視可干渉光を前記光路上に出射する可視可干渉光源と、
    前記レーザ光の光路上において、前記レーザ走査部よりも前記加工対象物側に設けられて、前記レーザ走査部を介して入射された可視可干渉光によって基準パターンを前記加工対象物の加工有効領域に投影する回折光学素子と、
    前記レーザ走査部を駆動制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記可視可干渉光源の点灯時に、可視可干渉光を前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御する第1駆動制御部と、
    前記可視可干渉光源の点灯時に、前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する第2駆動制御部と、
    前記第1制御部と第2制御部との少なくとも一方を介して前記レーザ走査部が駆動制御された後、前記レーザ発振部から出射されるレーザ光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する第3駆動制御部と、
    を有することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記回折光学素子は、前記レーザ走査部の走査が可能な範囲である走査可能範囲内、且つ、前記加工有効領域に対応する前記レーザ走査部の走査範囲の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 互いに異なる基準パターンを前記加工対象物の加工有効領域に投影する複数の前記回折光学素子が、前記レーザ走査部よりも前記加工対象物側に設けられ、
    前記複数の回折光学素子から一の回折光学素子を選択するように指示する選択指示を受け付ける選択指示受付部を備え、
    前記第1駆動制御部は、可視可干渉光を前記選択指示受付部を介して受け付けた前記選択指示に対応する前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記制御部は、前記第1駆動制御部を介して可視可干渉光を前記回折光学素子に入射させるように前記レーザ走査部を駆動制御した後、前記第2駆動制御部を介して前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記制御部は、前記可視可干渉光源の点灯及び消灯を駆動制御する第4駆動制御部を有し、
    前記制御部は、前記第3駆動制御部を介して前記レーザ発振部から出射されるレーザ光を走査するように前記レーザ走査部を駆動制御する際に、前記第4駆動制御部を介して前記可視可干渉光源を点灯させるように駆動制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記制御部は、前記第2駆動制御部を介して前記レーザ走査部を駆動制御しないように指示する中止指示を受け付ける中止指示受付部を有し、
    前記制御部は、前記中止指示受付部を介して前記中止指示を受け付けた場合には、前記加工対象物の加工面に可視可干渉光を走査しないように前記レーザ走査部を駆動制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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