JP2017202646A - 二次元加工装置および二次元加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業に習熟していない作業者であっても、容易に被加工物の適正な位置に加工を行うことができるようにする。【解決手段】被加工物の面を加工する二次元加工装置において、被加工物の面に加工対象の加工画像を投影する画像投影装置と、被加工物の面と画像投影装置との間の距離を取得する取得手段と、取得手段により取得された距離に基づいて、画像投影装置から被加工物の面へ投影される加工画像が被加工物の面上において原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能に画像投影装置のフォーカスおよび投影サイズを制御する画像投影装置制御手段とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、二次元加工装置および二次元加工方法に関し、さらに詳細には、材料の面、例えば、金属材料や樹脂材料などの面に、打刻により所望の画像を形成することのできる打刻装置、切削により所望の画像の彫刻を施すことのできる彫刻装置あるいは専用のフィルムにコーティングされた色材を転写することのできる箔押し装置などのような、所謂、材料の面を加工する二次元加工装置および二次元加工方法に関する。
従来より、材料の面を加工する二次元加工装置として、金、プラチナ、真鍮、アルミニウム、ステンレス鋼などの比較的塑性変形しやすい金属材料あるいはアクリルなどの樹脂材料などの被加工物の面に点状の打刻痕を複数形成することにより、例えば、写真画像や二次元シンボルなどの所望の画像を形成する打刻装置が知られている。
なお、二次元シンボルとしては、例えば、セルと呼ばれる正方形をマトリックス状に配置した二次元コードがあり、具体的には、QRコード(登録商標)やデータマトリックスなどがある。
こうした打刻装置は、固定治具により固定した被加工物の面に対し、針状に形成された加工工具の先端部を当該被加工物の面に打ち付け、当該面上に点状の打刻痕を複数形成するものである。
こうした打刻装置によって、例えば、メスや鉗子などの医療用鋼製小物の面に二次元シンボルを形成するには、まず、二次元シンボルを形成する対象となる医療用鋼製小物たる被加工物を固定治具に固定しながら被加工物の位置決めを行う。
その後、加工工具による被加工物の面への打刻力や打刻により形成される画像(以下、「打刻画像」と称する。)のサイズなどの各種の設定を行う。
こうした設定が終わると、打刻装置に設けられたマイクロコンピューターなどに入力された二次元シンボルを表すデータおよび各種の設定に基づいて、被加工物の面へ打刻処理を行うためのデータたる打刻データを作成する。
そして、被加工物への打刻処理の指示がなされると、マイクロコンピューターにより打刻ヘッドを制御して、被加工物の面に対して加工工具により打刻を行って、当該面に二次元シンボルの打刻画像を形成することとなる。
ここで、従来の打刻装置によれば、被加工物の位置決めを行う際には、被加工物の面における打刻画像を形成しようとする領域の中心位置にレーザーポインタから照射された光が位置するように、固定治具あるいは被加工物の固定位置を微調整しながら被加工物の位置決めを行っていた。
しかしながら、こうした従来の技術による打刻装置においては、レーザーポインタにより照射された1点のみで被加工物の位置決めを行っていたため、打刻画像が被加工物のどの位置に形成されるかがわかりにくく、被加工物の面の適切な位置に二次元シンボルなどの打刻画像を打刻することができず、打刻画像が適正な位置からはみ出したり、形状が歪んで形状判断ができなくなってしまうことがあった。
なお、「適正な位置」とは、打刻画像を打刻する適正な位置であり、被加工物の面において、打刻画像が欠けたり、歪むことなく形成することができる位置である。
このようにして、打刻画像を正確に打刻することができなかった場合には、被加工物における打刻画像が打刻された面をグラインダーなどにより切削して、打刻画像を削除し、その後、再度被加工物の位置を調整して二次元シンボルなどの打刻画像を打刻する。
そして、被加工物の面の適正な位置に打刻画像が打刻されるまで、被加工物の位置決め、打刻、打刻画像の削除といった処理を繰り返し行うこととなる。
従って、作業に習熟していない作業者が被加工物の面に二次元シンボルなどの打刻画像を打刻する際には、被加工物の位置決め、打刻、打刻画像の削除といった処理を繰り返し行うこととなり、被加工物の面に打刻画像を形成する作業に時間を要してしまい、作業効率が悪くなることが問題点として指摘されていた。
また、上記したような被加工物の位置決めに伴う問題は、打刻装置以外の二次元加工装置、例えば、彫刻装置や箔押し装置などで被加工物の面に加工を行う際における被加工物の位置決めでも問題点として指摘されていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業に習熟していない作業者であっても、容易に被加工物の適正な位置に加工を行うことができるようにした二次元加工装置および二次元加工方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明による二次元加工装置は、被加工物の面を加工する二次元加工装置において、被加工物の面に加工対象の加工画像を投影する画像投影装置と、上記被加工物の上記面と上記画像投影装置との間の距離を取得する取得手段と、上記取得手段により取得された距離に基づいて、上記画像投影装置から上記被加工物の上記面へ投影される加工画像が上記被加工物の上記面上において原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能に上記画像投影装置のフォーカスおよび投影サイズを制御する画像投影装置制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明による二次元加工装置は、上記した本発明による二次元加工装置において、上記取得手段は、上記被加工物の上記面との間の距離を測定して取得する距離測定装置と、上記距離測定装置により取得された距離と、上記距離測定装置と上記画像投影装置との位置関係とに基づいて、上記被加工物の上記面と上記画像投影装置との間の距離を取得する距離取得手段とを有するようにしたものである。
また、本発明による二次元加工方法は、被加工物の面を加工し、上記被加工物の上記面に加工対象の加工画像を投影する画像投影装置を備えた二次元加工装置における二次元加工方法であって、被加工物の面と画像投影装置との間の距離を取得する取得工程と、上記取得工程により取得された距離に基づいて、上記画像投影装置から上記被加工物の上記面へ投影される加工画像が上記被加工物の上記面上において原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能に上記画像投影装置のフォーカスおよび投影サイズを制御する画像投影装置制御工程とを有するようにしたものである。
また、本発明による二次元加工方法は、上記した本発明による二次元加工方法において、上記取得工程は、距離測定装置により上記被加工物の上記面との間の距離を測定して取得し、上記距離測定装置により取得された距離と、上記距離測定装置と上記画像投影装置との位置関係とに基づいて、上記被加工物の上記面と上記画像投影装置との間の距離を取得するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、作業に習熟していない作業者であっても、容易に被加工物の適正な位置に加工を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による二次元加工装置および二次元加工方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
図1には、本発明による二次元加工装置の実施の形態の一例である打刻装置の一部を破断した概略構成斜視説明図が示されており、図2には、図1示す打刻装置のマイクロコンピューターの機能的構成を示すブロック構成説明図が示されている。
この図1に示す打刻装置10は、筐体部20を備えている。
筐体部20は、固定系のベース部材12と、ベース部材12の後方側においてベース部材12上に垂直に立設された後方部材14と、後端部において後方部材14に接続されるとともに、ベース部材12の左方側においてベース部材12上に垂直に立設された側方部材16Lと、後端部において後方部材14に接続されるとともに、ベース部材12の右方側においてベース部材12上に垂直に立設された側方部材16Rと、後方部材14および側方部材16L、16Rの上端部において、ベース部材12と対向して配設された上方部材18とにより構成されている。
そして、この筐体部20の内側においては、XYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動する移動機構を介して打刻ヘッド38と、表面が面200aにより形成されている被加工物200を固定する固定治具24とが配設されている。
即ち、打刻装置10は、側方部材16L、16Rの近傍において、それぞれZ軸方向に延設されたガイドレール26a、26bに摺動自在に配設された昇降部材28と、昇降部材28の下方側においてY軸方向に延設されたガイドレール30a、30bに摺動自在に配設されたスライド部材32と、スライド部材32の前方側においてX軸方向に延設されたガイドレール34a、34bに摺動自在に配設されたキャリッジ36と、キャリッジ36に配設された打刻ヘッド38と、ベース部材12の上面12aの前方側において被加工物200を固定的に保持する固定治具24とを有して構成されている。
なお、昇降部材28、スライド部材32およびキャリッジ36の移動や打刻ヘッド38により被加工物200の面200aへの打刻といった動作を含む全体の動作については、マイクロコンピューター40によって制御されている。
上方部材18の下面には、マイクロコンピューター40によりその駆動が制御されるステッピングモーター42が配設されている。
そして、このステッピングモーター42には、ネジ溝が形成されたネジ軸がZ軸方向に沿って延長する形状のZ軸方向送りネジ44が接続されている。
従って、このZ軸方向送りネジ44は、ステッピングモーター42の駆動によりそのネジ軸がZ軸方向周りに回転することとなる。
昇降部材28は、略中央部においてZ軸方向送りネジ44が貫通しており、Z軸方向送りネジ44が貫通する貫通部分において送りナット46が設けられ、当該送りナット46にZ軸方向送りネジ44がネジ結合している。
これにより、ステッピングモーター42の駆動によってZ軸方向送りネジ44が回転すると、昇降部材28がZ軸方向において上方側および下方側に移動することとなる。
また、昇降材28は、後端部においてマイクロコンピューター40によりその駆動が制御されるステッピングモーター48が配設されている。
そして、このステッピングモーター48には、ネジ溝が形成されたネジ軸がY軸方向に沿って延長するY軸方向送りネジ50が接続されている。
従って、このY軸方向送りネジ50は、ステッピングモーター48の駆動によりそのネジ軸がY軸方向周りに回転することとなる。
スライド部材32は、上方側後方においてY軸方向送りネジ50が貫通しており、Y軸方向送りネジ50が貫通する貫通部分において送りナット52が設けられ、当該送りナット52にY軸方向送りネジ50がネジ結合している。
これにより、ステッピングモーター48の駆動によってY軸方向送りネジ50が回転すると、スライド部材32がY軸方向において前方側および後方側に移動することとなる。
また、スライド部材32は、右方側前方においてマイクロコンピューター40によりその駆動が制御されるステッピングモーター54が配設されている。
そして、このステッピングモーター54には、ネジ溝が形成されたネジ軸がX軸方向に沿って延長する形状のX軸方向送りネジ56が接続されている。
従って、このX軸方向送りネジ56は、ステッピングモーター54の駆動によりそのネジ軸がX軸方向周りに回転することとなる。
キャリッジ36は、側面においてX軸方向送りネジ56が貫通しており、X軸方向送りネジ56が貫通する貫通部分において送りナット(図示せず。)が設けられ、当該送りナットにX軸方向送りネジ56がネジ結合している。
これにより、ステッピングモーター54の駆動によってX軸方向送りネジ56が回転し、キャリッジ36がX軸方向において右方側および左方側に移動することが可能となる。
従って、キャリッジ36は、マイクロコンピューター40の制御により駆動するステッピングモーター42、48、54によって、3次元方向で移動することが可能となる。
打刻ヘッド38は、加工工具58およびホルダー60により構成されている。
ホルダー60に被加工物200の面200aに所定の深さの打刻痕を形成するための加工工具58が着脱可能な構成となっており、加工工具58をZ軸方向に振動させるものである。
また、固定治具24は、ベース部材12の前方側において着脱可能に配設され、鉗子やメスなどの医療用鋼製小物などの被加工物200を確実に固定することが可能であるとともに、固定した被加工物200をX軸方向およびY軸方向において移動することが可能な構成となっている。
こうした固定治具24の具体的な構成としては、例えば、特開2013−10154号公報に開示された技術を用いることができるものであるため、その詳細な説明は省略することとする。
そして、この打刻装置10は、打刻画像の画像データに基づいて、被加工物200の面200aへ打刻画像を投影するための画像投影装置としてのプロジェクター70を備えている。
プロジェクター70は、上方部材18の下面に配設されている。
さらに、打刻装置10は、被加工物200の面200aとの間の距離を測定して取得するための距離測定装置たるレーザー測定器80を備えている。
このレーザー測定器80は、プロジェクター70と同様に、上方部材18の下面に配設されている。
ここで、プロジェクター70とレーザー測定器80との位置関係は予め設定されており、レーザー測定器80により当該レーザー測定器80と被加工物200の面200aとの間の距離を測定して取得すると、マイクロコンピューター40の距離算出部40e(後述する。)により、被加工物200の面200aとプロジェクター70との間の距離が算出されて取得される。
マイクロコンピューター40は、制御部40aと、記憶部40bと、打刻データ作成部40cと、レーザー測定器制御部40dと、距離算出部40eと、プロジェクター制御部40fとを有して構成されている。
制御部40aは、ステッピングモーター42、48、54を介して昇降部材28、スライド部材32およびキャリッジ36の移動による打刻位置の制御や打刻ヘッド38による被加工物200の面200aへの打刻力の制御などを含め、打刻装置10の全体の動作の制御を行う。
記憶部40bは、打刻力や打刻画像のサイズなどの各種の設定や打刻画像の画像データならびに打刻データ作成部40cが作成した打刻データなどを記憶する。
打刻データ作成部40cは、設定された各種のデータや記憶部40bに記憶された画像データなどに基づいて、被加工物200の表面200aへの打刻を実行して打刻画像を打刻するためのデータたる打刻データを作成する。
レーザー測定器制御部40dは、レーザー測定器80を制御して、レーザー測定器80により測定された距離、即ち、レーザー測定器80と被加工物200の面200aとの間の距離を示す距離データを取得する。
距離算出部40eは、プロジェクター70とレーザー測定器80との位置関係を示すデータとレーザー測定器制御部40dにより取得された距離データとに基づいて、被加工物200の面200aとプロジェクター70との間の距離を算出して取得する。
プロジェクター制御部40fは、距離算出部40eで算出された距離データに基づいて、プロジェクター70から被加工物200の面200aへ投影される打刻画像が、被加工物200の面200a上において当該打刻されるべき打刻画像の原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能なようにプロジェクター70のフォーカスおよび投影サイズを制御する。
以上の構成において、本発明による打刻装置10により被加工物200の面200aに打刻画像を打刻形成する際には、作業者は始めに面200aに打刻画像を形成する被加工物200を固定治具24に固定する処理を行う。
この被加工物200を固定治具24に固定する処理は、作業者がプロジェクター70により被加工物200の面200aに投影された打刻画像を視認しながら、被加工物200が適正な位置に固定されるように調整しながら行われる。
図3を参照しながら詳細に説明すると、作業者は操作パネル(図示せず。)などの操作により、レーザー測定器制御部40dの制御によりレーザー測定器80からレーザー光Lを照射させる。
そして、作業者は、被加工物200の面200aにおける打刻領域の略中心位置にレーザー光が照されるように、被加工物200の固定位置をおおまかに調整する。
それから、作業者は操作パネル(図示せず。)などの操作して、レーザー測定器制御部40dの制御により当該レーザー測定器80による距離測定を実行させ、レーザー測定器制御部40dは測定した距離を示す距離データを取得する。
レーザー測定器制御部40dが距離データを取得すると、距離算出部40eはプロジェクター70とレーザー測定器80との位置関係を示すデータとレーザー測定器制御部40dにより取得された距離データとに基づいて、被加工物200の面200aとプロジェクター70との間の距離を算出して取得する。
距離算出部40eが被加工物200の面200aとプロジェクター70との間の距離を取得すると、プロジェクター制御部40fは以下の処理を行う。
即ち、記憶部40bに記憶された打刻画像の画像データを参照して、被加工物200の面200aに打刻形成する対象の打刻画像の画像データを取得する。
次に、距離算出部40eで算出された距離データに基づいて、プロジェクター70から被加工物200の面200aへ投影される打刻画像が被加工物200の面200a上において当該打刻されるべき打刻画像の原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能なようにプロジェクター70のフォーカスおよび投影サイズを制御し、プロジェクター70から上記により取得した打刻画像を投影させる。
作業者は、被加工物200の面200a上に投影された打刻画像を視認しながら、被加工物200が適正な位置に固定されるように微調整を行って被加工物200を固定治具24に固定する。
上記のようにして、被加工物200を固定治具24に固定する処理を終了した後に、打刻装置10により被加工物200の面200aに打刻画像を打刻形成する処理を行う。
なお、被加工物200を固定治具24に固定する処理を終了した後に、打刻装置10により被加工物200の面200aに打刻画像を打刻形成する処理については、例えば、特開2015−199250号公報に開示されているような従来より公知の技術を適用することができる。
従って、その詳細な説明は省略することとするが、操作パネル(図示せず。)を用いて作業者により打刻画像の打刻形成の指示がなされると、マイクロコンピューター40において、記憶部64に記憶された打刻データが制御部62に出力され、制御部62により当該打刻データに基づいて、昇降部材28、スライド部材32、キャリッジ36および打刻ヘッド38を制御して、被加工物200の表面200aにおける適正な位置に打刻画像を打刻形成する。
以上において説明したように、本発明による打刻装置10によれば、作業者は、プロジェクター70により被加工物200の面200aに投影された打刻画像を視認しながら、被加工物200が適正な位置に固定されるように調整することができる。
このため、作業に習熟していない作業者であっても、容易に被加工物200の面200aの適正な位置に加工を行うことができるようになる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、二次元加工装置として打刻装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明が適用される二次元加工装置は打刻装置に限られるものではないことは勿論である。
即ち、材料の面を加工する二次元加工装置であるならば、どのような二次元加工装置であっても本発明を適用することができるものである。
例えば、彫刻装置や箔押し装置などにおいて、彫刻加工や箔押し加工などの各種の加工を行う対象の画像(「加工を行う対象の画像」を「加工画像」と適宜に称する。)を被加工物の面に投影するようにしてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、プロジェクター70とレーザー測定器80とを固定的に配設したが、これに限られるものではないことは勿論である。
要するに、被加工物200の面200aとプロジェクター70との距離を取得して、プロジェクター70のフォーカスと投影サイズとを調整して被加工物200の面200aに原寸大の画像が鮮明に投影されればよいので、プロジェクター70とレーザー測定器80との両方あるいは一方が可動式であっても、被加工物200の面200aとプロジェクター70との距離が正確に取得できるような構成であればよい。
(3)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、医療用鋼製小物などの被加工物の所定の位置に、打刻により二次元シンボルを形成する打刻装置などの二次元加工装置に用いて好適である。
10 打刻装置、24 固定治具、38 打刻ヘッド、40 マイクロコンピューター、40a 制御部、40b 記憶部、40c 打刻データ作成部、40d レーザー測定器制御部、40e 距離算出部、40f プロジェクター制御部、70 プロジェクター、80 レーザー測定器
Claims (4)
- 被加工物の面を加工する二次元加工装置において、
被加工物の面に加工対象の加工画像を投影する画像投影装置と、
前記被加工物の前記面と前記画像投影装置との間の距離を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された距離に基づいて、前記画像投影装置から前記被加工物の前記面へ投影される加工画像が前記被加工物の前記面上において原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能に前記画像投影装置のフォーカスおよび投影サイズを制御する画像投影装置制御手段と
を有することを特徴とする二次元加工装置。 - 請求項1に記載の二次元加工装置において、
前記取得手段は、
前記被加工物の前記面との間の距離を測定して取得する距離測定装置と、
前記距離測定装置により取得された距離と、前記距離測定装置と前記画像投影装置との位置関係とに基づいて、前記被加工物の前記面と前記画像投影装置との間の距離を取得する距離取得手段と
を有することを特徴とする二次元加工装置。 - 被加工物の面を加工し、前記被加工物の前記面に加工対象の加工画像を投影する画像投影装置を備えた二次元加工装置における二次元加工方法であって、
被加工物の面と画像投影装置との間の距離を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された距離に基づいて、前記画像投影装置から前記被加工物の前記面へ投影される加工画像が前記被加工物の前記面上において原寸大となり、かつ、鮮明に視認可能に前記画像投影装置のフォーカスおよび投影サイズを制御する画像投影装置制御工程と
を有することを特徴とする二次元加工方法。 - 請求項3に記載の二次元加工方法において、
前記取得工程は、
距離測定装置により前記被加工物の前記面との間の距離を測定して取得し、
前記距離測定装置により取得された距離と、前記距離測定装置と前記画像投影装置との位置関係とに基づいて、前記被加工物の前記面と前記画像投影装置との間の距離を取得する
ことを特徴とする二次元加工方法。
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