JP2018164931A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、前述した従来のレーザ加工装置は、可視光レーザを走査することにより生じる残像現象を利用しているため、加工パターンの位置決めをすることが難しいという問題を有する。
特に、上下左右の位置が不揃いな加工パターン(例えば、複雑な図形など)の場合は、加工パターンの端部を把握し難いため、加工パターンの位置決めをすることはさらに難しくなる。また、大きな画像や塗りつぶしが多い画像など、可視光レーザの走査開始から走査終了までに時間がかかる加工パターンの場合は、残像が残りにくいため、やはり加工パターンの位置決めをすることが難しい。
つまり、投影部は、加工パターンに対応する画像である加工画像を加工対象物に投影するため、投影開始からの時間経過とともに加工画像が消えることがないので、加工パターンの全体像を目視で容易に把握することができる。
したがって、上記第1の特徴を備えるレーザ加工装置を実施すれば、加工対象物における加工パターンの位置決めを容易に行うことができる。
しかも、加工画像を目視することにより、加工結果を容易に確認することもできる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
たとえば、加工品質と加工画像の輝度とを対応付けて設定しておくことにより、加工画像の輝度を目視で識別すれば、加工品質を容易に確認することができるし、加工品質の設定ミスによる加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
たとえば、加工対象物の材質と加工画像の色相(色)とを対応付けて設定しておくことにより、加工画像の色相を目視で識別すれば、加工対象物の材質を容易に確認することができるし、材質の設定ミスによる加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
たとえば、加工対象物の材質が非鉄金属である場合は加工画像を静止画像として投影し、加工対象物の材質が樹脂である場合は加工画像を点滅画像として投影するように設定しておくことにより、加工画像が静止画像および点滅画像のどちらであるかを目視で識別すれば、加工対象物が非鉄金属および樹脂のどちらであるかを容易に確認することができるし、材質の設定ミスによる加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、レーザパワーの設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、レーザ光の走査速度の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工対象物の材質の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工対象物の加工回数の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工対象物を加工したときの加工部分における発色の確認ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
たとえば、加工画像が白色である場合に、加工条件画像を赤色で投影することにより、加工画像と加工条件画像とを識別し易くすることができるので、加工画像および加工条件画像をそれぞれ容易に確認することができる。
[レーザ加工装置の概略構成]
この発明の第1実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成について図1ないし図4を参照しつつ説明する。
図1は、この実施形態のレーザ加工装置の概略構成を示す説明図であり、図2は、レーザ加工装置の概略構成をレーザヘッドの内部構造と共に示す模式図である。図3は、レーザヘッドの裏面説明図であり、図4は、筐体内に備えられたステージ昇降装置を示す模式図である。
次に、レーザヘッド2の概略構成について図2を参照しつつ説明する。
なお、レーザヘッド2の説明において、レーザ発振器21からガルバノスキャナ19に向けてレーザ光Lを照射する方向が、レーザヘッド2の前方向であり、その反対方向が後方向であり、前後方向をX方向とする。また、レーザ発振器21が取り付けられたベース11の取付面に対して垂直方向が、レーザヘッド2の上下方向である。そして、レーザヘッド2の上下方向及び前後方向に直交する方向が、レーザヘッド2の左右方向であり、Y方向とする。
fθレンズ20は、ガルバノスキャナ19によって2次元走査されたレーザ光Lを下方に配置された加工対象物Wの加工面W1に集光する。つまり、各モータ31、32の回転を制御することによって、レーザ光Lが、加工対象物Wの加工面W1において、所望の加工パターンで前後方向(X方向)および左右方向(Y方向)に2次元走査される。
次に、プロジェクタ80の概略構成について図を参照しつつ説明する。
図2に示すように、プロジェクタ80は、fθレンズ20の近傍に設けられている。また、図3に示すように、fθレンズ20の近傍には、プロジェクタ80が加工画像(オブジェクト画像ともいう)および加工条件画像を投影するための投影部82が開口形成されている。加工画像とは、加工パターンを作成するための加工データに基づいて作成される画像であり、加工パターンに対応する画像である。また、加工条件画像とは、加工対象物Wの加工条件を示す画像である。加工画像および加工条件画像の作成手法については後述する。
図7は、ガイド光、加工画像および加工条件画像の説明図である。図7に示すように、プロジェクタ80は、加工対象物Wの加工パターンに対応する加工画像OBを加工対象物Wに投影する。プロジェクタ80は、実際の加工パターンと同じ大きさの加工画像OBを、加工パターンの加工領域と一致するように加工対象物Wに投影する。加工対象物Wの加工領域に投影される加工画像OBの焦点は、加工領域に走査されるレーザ光Lの焦点と一致している。
この実施形態では、ステージ昇降装置94を昇降させつつ、加工画像OBを目視しながら、加工画像OBの焦点を合わせる手法を採用するが、筐体90の内部に加工対象物Wを撮影するカメラを設け、そのカメラの撮影画像をPC7の表示装置7cで見ながら加工画像OBの焦点を合わせるように構成することもできる。
プロジェクタ80としては、DLP(Digital Light Processing:DLPは登録商標)と呼ばれるDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いた映像表示システムや液晶式プロジェクタなどを用いることができる。
次に、レーザコントローラ5の概略構成について図2を参照しつつ説明する。
レーザコントローラ5には、励起用半導体レーザ部40と、レーザドライバ51と、電源部52と、冷却ユニット53とが設けられている。電源部52は、励起用半導体レーザ部40を駆動する駆動電流をレーザドライバ51を介して励起用半導体レーザ部40に供給する。励起用半導体レーザ部40は、光ファイバケーブルFによってレーザ発振器21に光学的に接続されている。励起用半導体レーザ部40は、励起光を光ファイバケーブルF内に出射する。
したがって、レーザ発振器21には、励起用半導体レーザ部40から出射された励起光が光ファイバケーブルFを介して入射される。励起用半導体レーザ部40には、たとえば、GaAsを用いたバー型半導体レーザを用いることができる。
レーザコントローラ5は、PC7から送信された文字、記号、図形などの加工パターンデータ(印字データともいう)、制御パラメータおよび各種指示情報などに基づいてレーザヘッド2を制御する。つまり、レーザコントローラ5は、PC7と共にレーザ加工装置1の全体を制御する。
次に、レーザコントローラ5の主な電気的構成について、それをブロックで示す図5を参照しつつ説明する。
レーザコントローラ5は、レーザコントローラ5の全体を制御する制御部60を備えており、制御部60には、ガルバノコントローラ56と、レーザドライバ51と、ポインタ光ドライバ59と、光センサ18と、プロジェクタドライバ81と、昇降制御部101とが電気的に接続されている。ガルバノコントローラ56は、ガルバノドライバ57と電気的に接続されており、ガルバノドライバ57は、ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32と電気的に接続されている。レーザドライバ51は、励起用半導体レーザ部40と電気的に接続されており、励起用半導体レーザ部40はレーザ発振器21と電気的に接続されている。ポインタ光ドライバ59はポインタ光出射部39と電気的に接続されており、プロジェクタドライバ81はプロジェクタ80と電気的に接続されている。
レーザドライバ51は、制御部60から入力した励起用半導体レーザ部40の励起光出力、励起光の出力期間などのレーザ駆動データなどに基づいて、励起用半導体レーザ部40を駆動制御する。具体的には、レーザドライバ51は、制御部60から入力したレーザ駆動データの励起光出力に比例した電流値のパルス状の駆動電流を発生し、その発生した駆動電流を、レーザ駆動データの励起光の出力期間に基づく期間、励起用半導体レーザ部40に出力する。これにより、励起用半導体レーザ部40は、励起光出力に対応する強度の励起光を出力期間の間、光ファイバケーブルF(図2)内に出射する。
ガルバノドライバ57は、ガルバノコントローラ56から入力されたモータ駆動データに基づいて、ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32を駆動制御してレーザ光Lを2次元走査する。また、レーザヘッド2に設けられた光センサ18は、レーザ光Lの発光強度を検出する。ポインタ光出射部39は、fθレンズ20によって収束されたレーザ光Lの焦点位置(合焦位置)に向かってポインタ光を出射する。また、ポインタ光ドライバ59は、ポインタ光の出射制御を行う。
次に、PC7の主な電気的構成について、それをブロックで示す図5を参照しつつ説明する。
PC7は、PC7の全体を制御する制御部70と、CD−ROM、CD−RAM、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、BD(Blu-ray(登録商標)Disc)などの記憶媒体77に対する各種データやコンピュータプログラムなどの書き込みおよび読出しを行うためのマルチドライブ76、キーボード7aと、マウス7bと、表示装置7cとから構成されている。また、PC7には、USB(登録商標)メモリを電気的接続するためのUSB端子(図示せず)が設けられている。制御部70は、PC7の全体の制御を行う演算装置および制御装置としてのCPU71と、RAM72と、ROM73と、時間を計測するタイマ74と、記憶部75とを備えている。CPU71と、RAM72と、ROM73と、タイマ74とは、バス線(図示せず)により相互に接続されており、相互にデータのやり取りが行われる。また、CPU71と記憶部75は、入出力インタフェース(図示せず)を介して接続されており、相互にデータのやり取りが行われる。記憶部75は、DDR、SDRAMやHDDなどにより構成されている。
そして、CPU71は、アプリケーションプログラムや各種のデータテーブルなどのデータ群をマルチドライブ76を介して記憶媒体77から、あるいは、USBメモリから読込み、その読込んだデータ群を記憶部75に格納する。また、そのデータ群は、インターネットなどの通信回線を介して記憶部75に格納することもできる。
また、CPU71は、PC7が、加工パターンを作成するための加工データに基づいて加工画像OBおよび加工条件画像J(図7)を作成する画像作成処理と、加工画像OBおよび加工条件画像Jをプロジェクタ80に加工対象物Wに対して投影させる投影処理とを実行する。表示装置7cは、液晶や有機ELなどにより構成されており、加工対象物Wの材質、品質、加工回数、レーザパワーおよび加工速度などの加工条件の設定画面、データテーブル75aなどを表示する。
ここで、データテーブル75aの内容についてそれを示す図6を参照しつつ説明する。
データテーブル75aは、加工条件とプロジェクタ設定値とを対応付けて構成されている。加工条件は、加工対象物Wの材質と、加工品質(図では品質と記載)と、加工回数(図では回数と記載)と、レーザパワー[W]と、加工速度[m/s]とから構成されている。材質には、非鉄金属と、真鍮と、樹脂と、ラベルとが設定されている。非鉄金属および真鍮に対する加工品質には、それぞれ1〜15の15段階が設定されており、樹脂およびラベルに対する加工品質には、それぞれ1〜3の3段階が設定されている。数字が大きくなるほど加工品質が高いことを示す。尚、加工品質の一例として視認性があり、視認性が高いものを加工品質が高いと定義することができる。また、非鉄金属に対する加工回数には、1回が設定されており、真鍮に対する加工回数には2回が設定されている。また、樹脂およびラベルに対する加工回数には、それぞれ1回が設定されている。たとえば、加工回数が2回とは、加工対象物W、加工領域および加工パターンを変更しないで加工を2回行うことを意味する。非鉄金属および真鍮に対するレーザパワーには、それぞれ2、4および6[W]の3段階が設定されている。また、樹脂に対するレーザパワーには、1〜3[W]の3段階が設定されており、ラベルには1および2[W]の2段階が設定されている。加工速度は、レーザ光Lの走査速度であり、非鉄金属および真鍮に対して、それぞれ1、3、5、7、9および12[m/s]の6段階が設定されている。また、樹脂およびラベルに対する加工速度には、それぞれ5および9[m/s]の2段階が設定されている。
たとえば、加工対象物Wの材質が非鉄金属または真鍮である場合は、加工品質を1〜15段階の中から選択すると、加工回数、レーザパワーおよび加工速度が自動的に設定される。また、加工対象物Wの材質が樹脂またはラベルである場合は、レーザパワーまたは加工速度を選択すると、加工品質および加工回数が自動的に設定される。選択可能な加工条件は、加工条件を設定するための加工条件設定プログラムを設計変更することにより変更することができる。
つまり、ユーザが非鉄金属を選択し、加工品質1を設定すると、加工対象物Wの加工を行う前に、プロジェクタ80が輝度10で白色の加工画像OBを加工対象物Wに投影する(図7)。ユーザは、加工対象物Wに投影された加工画像OBを目視して、加工画像OBの輝度が10であり、加工画像OBの色が白色であることを識別することにより、加工対象物の材質が非鉄金属であり、かつ、加工品質が1であり、加工回数が1であることを確認することができる。つまり、ユーザは加工条件を容易に確認することができる。これにより、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
次に、PC7のCPU71(図5)が、加工画像OBをプロジェクタ80に投影させるために実行する加工画像投影処理の内容について図8ないし図10を参照して説明する。
図8は、CPU71が実行する加工画像投影処理のメインルーチンを示すフローチャートである。図9は、サブルーチンである加工画像作成処理を示すフローチャートであり、図10は、サブルーチンである加工条件画像作成処理を示すフローチャートである。
CPU71は、プロジェクタ80による加工画像OBの投影開始指示が出されたか否かを判定する(図8のステップ(以下、ステップをSと略す)1)。たとえば、プロジェクタ80の投影開始を指示する投影開始ボタン画像がPC7の表示装置7c(図1)に表示され、ユーザはキーボード7aやマウス7bを用いて投影開始ボタン画像を選択することにより投影開始指示を行う場合は、その投影開始ボタン画像が選択されたか否かを判定する。ここで、CPU71は、加工画像OBの投影開始指示が出されたと判定した場合は(S1:Yes)、ユーザがPC7を用いて作成した加工パターンを作成するための加工データがRAM72(図5)に格納されているか否かを判定する(S2)。ここで、CPU71は、加工データが格納されていると判定した場合は(S2:Yes)、サブルーチンの加工画像作成処理(図9)に移行する(S3)。
この実施形態のレーザ加工装置1は、加工対象物Wの加工パターンが、複数の要素により構成されている場合に、加工条件を設定したい加工パターンを構成する要素(以下、加工パターン構成要素という)を選択することができるように構成されている。つまり、加工パターン構成要素の個々に加工条件を設定したり、加工パターン構成要素のうち、先頭の2個とか、中央の2個など、特定の範囲の加工条件を設定することができる。そして、レーザ加工装置1は、各加工パターン構成要素の所定数ごとに加工条件を設定するか、あるいは、各加工パターン構成要素を総て同じ加工条件に設定するかを選択することができるように構成されており、その設定内容に応じてプロジェクタ設定値(図6)も変えることができるように構成されている。
以下、加工パターン構成要素の中から所定の範囲を決めて加工条件を個別に設定することを加工条件個別設定という。加工条件個別設定を行うための画面は、PC7の表示装置7c(図1)に表示され、ユーザはキーボード7aやマウス7bを用いて加工条件個別設定を行う。また、加工条件個別設定を行うか否かを選択するための選択ボタンも表示装置7cに表示され、ユーザはキーボード7aやマウス7bを用いて選択ボタンを選択することにより、加工条件個別設定を選択する。
CPU71は、加工条件個別設定が選択されているか否か、つまり、先の加工画像作成処理のS4(図9)において加工条件個別設定が選択されたか否かを判定し(図10のS11)、選択されていると判定した場合は(S11:Yes)、いずれかの加工パターン構成要素が選択されているか否かを判定する(S12)。つまり、加工条件個別設定において個別に設定した加工条件のうち、加工条件画像Jの表示内容として入れたいものが選択されているか否かを判定する。ここで、CPU71は、いずれかの加工パターン構成要素が選択されていると判定した場合は(S12:Yes)、選択されている加工パターン構成要素に設定されている加工条件を加工条件画像J(図7)の表示内容に設定する(S13)。たとえば、加工対象物Wの材質が非鉄金属であり、加工パターンが「ABCDE」である場合に、先の加工画像作成処理のS5(図9)において、「AB」に対して加工品質1が設定されており、「CDE」に対して加工品質6が設定されているとする。そして、S13において「AB」および「CDE」をそれぞれ選択している場合は、「AB」に対して設定されている加工品質1と、「CDE」に対して設定されている加工品質6とを加工条件画像Jの表示内容に設定する(S13)。この場合、「AB:加工品質1、加工回数1」「CDE:加工品質6、加工回数1」のように、選択した加工パターン構成要素ごとに加工条件を識別できる表示内容に設定する。また、「AB」のみを選択している場合は、「AB」に設定されている加工品質1および加工回数1を加工条件画像Jの表示内容に設定する(S13)。
ここで、ユーザは、加工画像OBの焦点(ピント)を合わせる作業を行う。たとえば、図11(a)に示すように、加工対象物Wに「ABCDE」なる加工画像OBが投影されたとすると、ステージ昇降装置94(図4)を制御してステージ102を昇降させ、ステージ102上に載置された加工対象物Wの載置高さを調節し、加工画像OBの焦点を合わせる。たとえば、加工画像「ABCDE」の「A」に着目して焦点を合わせる場合、図11(b)の左側に示すように、焦点が合っていない「A」を、右側に示すように焦点が合った「A」となるように加工対象物Wの載置高さを調節する。このように、加工画像OBの焦点を合わせることにより、レーザ光Lの加工対象物Wに対する焦点を自動的に合わせることができる。
また、加工画像OBの輝度および色を識別することにより、加工対象物Wの加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
(1)上述した第1実施形態のレーザ加工装置1を実施すれば、プロジェクタ80が加工パターンに対応する画像である加工画像OBを加工対象物Wに投影するため、投影開始からの時間経過とともに加工画像OBが消えてしまったり加工画像がちらついたりすることがないので、加工パターンの全体像を目視で容易に把握することができる。
したがって、レーザ加工装置1を実施すれば、加工対象物Wにおける加工パターンの位置決めを容易に行うことができる。
しかも、加工画像OBを目視することにより、加工結果を容易に確認することもできる。
(3)さらに、プロジェクタ80は、加工対象物Wの材質および加工品質に応じて加工画像OBの輝度および色を変更して加工対象物Wに投影することができるため、加工画像OBの輝度および色を目視で識別することにより、加工対象物Wの材質および加工品質を確認することができるので、材質および加工品質の確認作業を容易化することができる。
しかも、材質および加工品質の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
(5)さらに、プロジェクタ80は、加工条件画像Jを加工画像OBの色とは異なる色で投影することができるため、加工画像OBと加工条件画像Jとを識別し易くすることができるので、加工画像OBおよび加工条件画像Jをそれぞれ容易に確認することができる。
(1)加工対象物Wの加工条件に応じて加工画像OBの明度、つまり色の明るさの度合いを変更するように構成することもできる。また、加工条件に応じて加工画像OBの彩度、つまり色の鮮やかさを変更するように構成することもできる。また、加工条件に応じて加工画像OBの明度、彩度および色相のうちの2つ以上を変更するように構成することもできる。これらの構成のいずれかを実施すれば、加工画像OBを目視すれば加工条件を確認することができるので、加工条件の確認作業を容易化することができる。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
この構成を備えたレーザ加工装置を実施すれば、加工画像OBの少なくとも一部の表示態様を目視で識別することにより、レーザパワーを確認することができるので、レーザパワーの確認作業を容易化することができる。
しかも、レーザパワーの設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項7に係る発明に対応する。
この構成を備えたレーザ加工装置を実施すれば、加工画像OBの少なくとも一部の表示態様を目視で識別することにより、加工速度を確認することができるので、加工速度の確認作業を容易化することができる。
しかも、加工速度の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項8に係る発明に対応する。
この構成を備えたレーザ加工装置を実施すれば、加工画像OBの少なくとも一部の表示態様を目視で識別することにより、加工回数を確認することができるので、加工回数の確認作業を容易化することができる。
しかも、加工対象物の加工回数の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項10に係る発明に対応する。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項11に係る発明に対応する。
しかも、加工条件の設定ミスを防止することができるため、加工不良の発生を確実に防止することができる。
たとえば、プロジェクタ80が、加工対象物Wの材質が非鉄金属である場合は加工画像OBを静止画像として投影し、加工対象物Wの材質が樹脂である場合は加工画像OBを点滅画像として投影するように設定しておくことにより、加工画像OBが静止画像および点滅画像のどちらであるかを目視で識別すれば、加工対象物Wが非鉄金属および樹脂のどちらであるかを容易に確認することができる。しかも、材質の設定ミスによる加工不良の発生を確実に防止することもできる。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項6に係る発明に対応する。
したがって、上記構成を実施すれば、上記画像を目視したユーザは、自ら設定した加工条件が設定可能な加工条件の範囲内であるか否かを容易に判断することができるため、加工条件の設定ミスによる加工不良の発生を防止することができる。
なお、上記構成のレーザ加工装置が、この出願の請求項13に係る発明に対応する。
(9)加工条件画像Jにハッチングなどの模様を入れたり、あるいは、加工条件画像Jを構成する文字を加工画像OBを構成する文字よりも太くしたりすることにより、加工画像OBとの識別を容易化することもできる。
(10)前述した第1実施形態では、PC7が加工画像OBおよび加工条件画像Jを作成したが、レーザコントローラ5が作成するように構成することもできる。また、プロジェクタ80は、レーザヘッド2以外の箇所に設けることもできる。さらに、レーザヘッド2の高さを調節することにより、加工対象物Wの高さを調節することもできる。また、ポインタ光出射部39からポインタ光を出射させ、その出射されたポインタ光と、加工画像OBとを用いてレーザ光Lの焦点合わせを行うこともできる。
レーザ発振ユニット12が請求項1に記載のレーザ光源に、ガルバノスキャナ19およびfθレンズ20が走査部にそれぞれ対応する。また、記憶部75およびCPU71が制御部に、プロジェクタ80が投影部にそれぞれ対応する。また、ガイド光Gが、請求項15に記載の位置決め用画像に対応する。また、CPU71が実行する加工画像作成処理(S4〜S8)が画像作成処理に、メインルーチンのS20が投影処理にそれぞれ対応する。
2 レーザヘッド
5 レーザコントローラ
7 PC
12 レーザ発振ユニット
19 ガルバノスキャナ
20 fθレンズ
71 CPU
75 記憶部
80 プロジェクタ
82 投影部
94 ステージ昇降装置
101 昇降制御部
102 ステージ
G ガイド光
J 加工条件画像
L レーザ光
OB 加工画像
P 加工可能領域
W 加工対象物
Claims (15)
- レーザ光を加工対象物に照射して加工するレーザ加工装置であって、
前記レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出射された前記レーザ光を前記加工対象物に走査する走査部と、
前記加工対象物の加工パターンに対応する加工データに基づいて前記レーザ光源および前記走査部を制御する制御部と、
画像を投影する投影部と、を備えており、
前記制御部は、
前記加工データに基づいて前記加工パターンに対応する画像である加工画像を作成する画像作成処理と、
前記画像作成処理により作成された前記加工画像を前記投影部に前記加工対象物に対して投影させる投影処理と、
を実行することを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記投影部により前記加工対象物に投影された前記加工画像の焦点が前記レーザ光の焦点と一致していることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記投影処理では、加工条件に応じて前記加工画像の少なくとも一部の表示態様を変更して前記投影部に投影させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工画像の表示態様は、前記加工画像の少なくとも一部における輝度であることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工装置。
- 前記表示態様は、前記加工画像の少なくとも一部における明度、彩度および色相のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のレーザ加工装置。
- 前記表示態様は、前記加工条件に応じて前記加工画像を静止画像または点滅画像にて表示することであることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工条件は、前記レーザ光のレーザパワーであることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工条件は、前記レーザ光の走査速度であることを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工条件は、前記加工対象物の材質であることを特徴とする請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工条件は、前記加工対象物の加工回数であることを特徴とする請求項3ないし請求項9のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記加工条件は、前記加工対象物を加工したときの加工部分における発色に関する情報であることを特徴とする請求項3ないし請求項10のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記投影処理では、加工条件を示す加工条件画像を前記加工画像とは別個に前記投影部に投影させることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 前記投影処理では、前記加工条件画像として、設定可能な加工条件を示す画像を前記加工画像とは別個に前記投影部に投影させることを特徴とする請求項12に記載のレーザ加工装置。
- 前記投影処理では、
前記加工条件画像を前記加工画像の表示態様とは異なる表示態様にて前記投影部に投影させることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のレーザ加工装置。 - 前記投影処理では、
前記投影部に、加工の位置決めに用いる位置決め用画像を前記加工対象物上に投影させることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
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