JP6794873B2 - レーザ加工装置、プログラム、およびデータ記憶方法 - Google Patents

レーザ加工装置、プログラム、およびデータ記憶方法 Download PDF

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    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • B23K26/082Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head

Description

本発明は、レーザ加工装置、プログラム、およびデータ記憶方法に関するものである。
特許文献1には、設定された、例えばレーザパワーの条件などの加工条件および例えば図形の形状などの形状データ(加工データ)に基づく加工後の状態を示す加工状態画像の画像信号を生成するレーザ加工機が記載されている。特許文献1記載のレーザ加工機によれば、加工状態画像が表示装置に表示されることより、ユーザは加工前に加工状態を確認することができる。
特許第5895892号公報
ところで、過去に行ったレーザ加工と同様の加工条件および形状データで、再度レーザ加工が行われる場合がある。そこで、加工条件および形状データを1つのファイルとして記憶部に記憶させておき、適宜、当該ファイルを読み出すことにより、同様の加工条件および形状データでのレーザ加工を行うことが考えられる。ただし、特に、上述のファイルが記憶部に複数記憶されている場合、例えば、当該ファイルに付与されたファイル名だけでは、所望の加工条件および形状データであるファイルが何れであるかを判別することは難しかった。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、形状データの内容を容易に判別可能に、加工条件および形状データを含むファイルを生成することができるレーザ加工装置、プログラム、およびデータ記憶方法を提供することを目的とする。
本明細書は、加工対象物にレーザ加工を行うためのレーザ光を出射するレーザ光出射部と、レーザ光を走査する走査部と、走査部で走査されたレーザ光を集光する集光部と、レーザ光出射部および走査部を制御する制御部と、レーザ光のパワーとレーザ光の走査速度とが組み合わされたレーザ加工の条件ごとに、レーザ加工が行われることによって得られる、加工対象物のレーザ光照射部分の色や深さを含む加工対象物の表面画像のデータと、加工深さとを、レーザ加工の条件とともに記憶するデータベースと、を備え、制御部は、レーザ光により描画される印字パターンの形状が設定され、更に、レーザ加工の条件が設定された際に、当該印字パターンの形状を示す形状データに、当該レーザ加工の条件を示す加工条件データが対応付けられた印字データを所定ファイル形式のファイルとした印字ファイルを生成する第1生成処理と、印字ファイルの加工条件データで示すレーザ加工の条件に対応する、表面画像のデータおよび加工深さをデータベースから読み出し、データベースから読み出した表面画像のデータおよび加工深さと、印字ファイルの形状データで示す印字パターンの形状とに基づいて、レーザ加工が行われた後の加工対象物の加工部分を示す画像データを生成する第2生成処理と、印字ファイルおよび画像データを記憶部に記憶させる第1記憶処理と、を実行し、第1記憶処理において、一つの画像データを一つの印字ファイルに対応させて記憶させることを特徴とするレーザ加工装置を開示する。このようにすれば、画像データは印字データに基づいているので、記憶された画像データを表示させれば、印字ファイルに含まれる印字データの内容を容易に判別することができる。
本願によれば、形状データの内容を容易に判別可能に、加工条件および形状データを含むファイルを生成することができるレーザ加工装置、プログラム、およびデータ記憶方法を提供することができる。
本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成である。 レーザ加工装置の電気的構成を示すブロック図である。 加工設定の表示画面を示す図である。 ファイル作成保存処理の処理内容を示すフローチャートである。 加工状態データを説明する図である。 加工画像を説明する図である。 保存設定画面の表示画面を説明する図である。 画像保存処理の処理内容を示すフローチャートである。 画像ファイル作成処理の処理内容を示すフローチャートである。 画像印字ファイルのデータ構成を示す図である。 第1画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。 第2画像表示処理の処理内容を示すフローチャートである。
<レーザ加工装置の概略構成>
本実施形態に係るレーザ加工装置1の概略構成について図1を用いて説明する。本実施形態に係るレーザ加工装置1は、PC(Personal Computer)7、レーザ加工部2、レーザコントローラ5などを備える。また、レーザ加工部2は、レーザヘッド部3および電源ユニット6などを有する。レーザ加工部2は、レーザコントローラ5から送信される情報に基づいて、加工対象物Wの加工面WAに対してレーザ光Lを2次元走査して文字、記号、図形等をマーキングするレーザ加工を行う。以下の説明において、レーザ加工を印字と記載する場合がある。
PC7は、例えばノートPCなどで実現され、LCD(Liquid Crystal Display)77、キーボード76、およびマウス78などを備え、ユーザからの加工命令を受け付け、印字データを作成し、レーザコントローラ5へ出力する。ここで、印字データとは、レーザ加工においてレーザ光Lにより描画される印字パターンの形状を示すXY座標データと、XY座標データにレーザ加工の条件を示す加工条件データとが対応付けられたデータである。レーザコントローラ5はコンピュータなどで実現され、レーザ加工部2およびPC7と双方向通信可能に接続されている。レーザコントローラ5はPC7から出力された印字データに基づいてレーザ加工部2を制御する。以後の説明において、方向は図1に示す方向を用いる。
レーザヘッド部3は、本体ベース11、レーザ光Lを出射するレーザ光出射部12、光シャッター部13、光ダンパー(不図示)、ハーフミラー(不図示)、ガイド光部15、反射ミラー17、光センサ20、ガルバノスキャナ18、およびfθレンズ19などを有し、不図示の略直方体形状の筐体カバーで覆われている。
レーザ光出射部12は、レーザ発振器21、およびビームエキスパンダ22などを有する。レーザ光出射部12は本体ベース11に取り付けられており、励起用レーザ光出射部40(後述)から出射される励起用レーザ光が光ファイバFを介して入射される。レーザ発振器21は、不図示の例えばYAGレーザおよび受動Qスイッチなどを有する。レーザ発振器21は光ファイバFを介して入射される励起用レーザ光に応じて、加工対象物Wの加工面WAに加工を行うためのパルス状のレーザ光Lを出射する。ビームエキスパンダ22は、レーザ発振器21と同軸に設けられており、レーザ光Lのビーム径を調整する。尚、レーザ発振器21がレーザ光Lを出射する方向が前方向であり、レーザヘッド部3の上下方向及び前後方向に直交する方向が、レーザヘッド部3の左右方向である。
光シャッター部13は、シャッターモータ26および平板状のシャッター27を有する。シャッター27は、シャッターモータ26のモータ軸に取り付けられて同軸に回転する。シャッター27は、ビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lの光路を遮る位置に回転された際には、レーザ光Lを光ダンパーへ反射する。光ダンパーはシャッター27で反射されたレーザ光Lを吸収する。一方、シャッター27がビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lの光路を遮らない位置に回転された際には、ビームエキスパンダ22から出射されたレーザ光Lは、光シャッター部13の前側に配置されたハーフミラーに入射する。ハーフミラーは、後側から入射されるレーザ光Lのほぼ全部を透過し、一部を反射ミラー17へ反射する。ハーフミラーを透過したレーザ光Lはガルバノスキャナ18に入射される。反射ミラー17は入射されたレーザ光Lを光センサ20へ反射する。光センサ20は、入射されたレーザ光Lの発光強度に応じた信号をレーザコントローラ5へ出力する。
ガイド光部15は、ガイド光レーザ28(図2)およびレンズ群(不図示)などを有する。ガイド光レーザ28は例えば赤色の、可視レーザ光を出射する半導体レーザである。レンズ群(不図示)は可視レーザ光を平行光に収束する。ガイド光部15はハーフミラーの右側に配置されている。ハーフミラーはガイド光部15から出射された可視レーザ光であるガイド光をガルバノスキャナ18へ向けて反射する。ここで、ハーフミラーにより反射されたガイド光の光路と、ハーフミラーを透過したレーザ光Lの光路とは一致する。尚、ガイド光は、レーザ加工の際に加工対象物Wの位置合わせに用いられるものである。
ガルバノスキャナ18は、本体ベース11の前側端部に形成された貫通孔(不図示)の上側に取り付けられている。ガルバノスキャナ18は、ガルバノX軸モータ31、ガルバノY軸モータ32、本体部33などを有する。ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32の各々は、モータ軸およびモータ軸の先端部に取り付けられた走査ミラーを有する。ガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32は、各々のモータ軸が互いに直交し、各々の走査ミラーが互いに対向するように、本体部33に取り付けられている。各モータ31,32が回転することにより、各走査ミラーが回転する。これにより、レーザ光Lおよびガイド光が2次元走査される。ここで、走査方向は、レーザヘッド部3の方向において、前から後へ向かうX方向と、右から左へ向かうY方向である。
fθレンズ19は、ガルバノスキャナ18によって2次元走査されたレーザ光Lとガイド光とを下方に配置された加工対象物Wの加工面WAに集光させる。
電源ユニット6は、励起用レーザ光出射部40、励起用レーザドライバ51、および電源部52などを有する。電源部52は不図示の電源コードを介して商用電源に接続される。電源部52は給電される交流電力を直流電力に変換し、レーザ加工部2の各部へ給電する。励起用レーザドライバ51は、レーザコントローラ5からの命令に応じて、励起用レーザ光出射部40を駆動する。励起用レーザ光出射部40は光ファイバFを介してレーザ発振器21と光学的に接続されている。励起用レーザ光出射部40は半導体レーザを有し、励起用レーザドライバ51から供給される駆動電流の電流値に応じたパワーの励起用レーザ光を光ファイバF内に出射する。
<レーザ加工装置の電気的構成>
次に、レーザ加工装置1の電気的構成について、図2を用いて説明する。PC7は、図1で示した構成の他に、制御部70、制御回路74などを備える。制御部70は、CPU71、RAM72、ROM73、およびHDD(Hard Disk Drive)75等を有する。ここで、制御部70が備えるオペレーティングシステム(OS)はWindows(登録商標)であるものとする。また、PC7にはレーザ加工のためのアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。以後の説明において、レーザ加工のためのアプリケーションソフトウェアを専用ソフトと称する。PC7は専用ソフトを実行して、印字データを作成する。専用ソフトには、後述する、ファイル作成保存処理および第1画像表示処理のプログラムが含まれる。ROM73にはファームウェアなどが記憶されている。RAM72はCPU71が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。また、HDD75には専用ソフト、第2画像表示処理のプログラム、各種アプリケーションソフトウェア、文字パラメータ情報、および加工設定データなどが記憶されている。文字パラメータ情報とは、フォント毎のパラメータ情報であり、例えばストロークフォントの場合には、文字の中心の点の座標と、各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。また、アウトラインフォントの場合には、文字の輪郭線を構成する点の座標と、各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。加工設定データとは、後述するように、ユーザにより入力される加工材料などの入力値に対する、レーザ光Lのパワー、パルス幅、照射回数、ガルバノスキャナ18の走査速度などの各値が対応付けられたデータである。CPU71、RAM72、およびROM73は、不図示のバス線により相互に接続されている。また、CPU71とHDD75は、不図示の入出力インターフェースを介して接続されている。
制御回路74は、LCD77、キーボード76、マウス78などと電気的に接続されており、キーボード76およびマウス78が受け付けた操作を信号に変換して、CPU71へ出力する。また、CPU71からの命令に応じた表示画面をLCD77に表示させる。
また、PC7は不図示の通信インターフェースを備え、データサーバ8とネットワークを介して接続されている。データサーバ8は材料画像データ81および加工状態データ82を保有しており、クライアントであるPC7の要求に応じて、保有するデータをPC7に提供する。
レーザコントローラ5は、例えばコンピュータなどで実現され、CPU41、RAM42、ROM43等を有する。CPU41はROM43に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、後述のガルバノコントローラ56、ガイド光レーザドライバ58、および励起用レーザドライバ51などを制御する。RAM42はCPU41が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。尚、CPU41、RAM42、ROM43は、不図示のバス線により相互に接続されている。レーザコントローラ5は、PC7から出力される印字データに基づき、ガルバノスキャナ18の駆動角度および回転速度などを含む駆動情報および励起用レーザドライバ51の駆動電流値などを含む駆動情報を作成する。
レーザヘッド部3は、図1で示した構成の他に、ガルバノコントローラ56、ガルバノドライバ36、およびガイド光レーザドライバ58などを有する。ガルバノコントローラ56は、レーザコントローラ5から入力された駆動情報に基づいて、例えば駆動電流値、ON・OFFなどの制御信号をガルバノドライバ36へ出力する。ガルバノドライバ36は、ガルバノコントローラ56から入力された制御信号に応じた駆動電流をガルバノX軸モータ31およびガルバノY軸モータ32へ供給する。
<ファイル作成保存処理>
次に、CPU71が専用ソフトに従って実行するファイル作成保存処理について説明する。レーザ加工装置1の電源がONされ、PC7にて専用ソフトが起動されると、PC7はメイン画面をLCD77に表示する。ユーザはメイン画面にて、加工したい文字、記号、図形などの情報である印字情報を入力する。例えば、「48E」の文字を加工したい場合、ユーザは印字情報として、「48E」の文字列、「48E」の加工領域における位置、文字の大きさ、フォントなどを入力する。
CPU71は印字情報が入力されると、印字情報をRAM72に記憶させる。次に、ユーザはマウス78などを操作して、メイン画面に表示される、加工に関する設定を受付ける加工設定ボタン(不図示)を選択する。加工設定ボタンが選択されると、CPU71は図3に示す加工設定画面91をLCD77に表示させる。加工設定画面91には、加工材料プルダウンメニュー92、表面処理プルダウンメニュー93、品質設定ボタン94、照射回数設定ボタン95、およびOKボタン96などが表示される。加工材料プルダウンメニュー92は、例えば「A5052」、「SS400」などのJISにて規定されている材料を識別する識別番号を選択肢として表示する。表面処理プルダウンメニュー93は、例えばアルマイト、メッキなどの表面処理の名称を選択肢として表示する。品質設定ボタン94は速さを最優先とする場合の値を0、品質を最優先とする場合の値を15とする、0〜15の整数で品質の優先度の入力を受け付けるものである。設定ボタン95は、加工処理における印字パターンをなぞる照射回数を1〜5の整数で入力を受け付けるものである。ユーザは各ボタンの入力を完了すると、OKボタン96を選択する。
CPU71はOKボタン96が選択されると、加工設定画面91の入力値およびRAM72に記憶されている印字情報に基づき、XY座標データを作成し、RAM72に記憶する。詳しくは、印字パターンの全ての線を線分に分解して、線分に対して始点座標、終点座標を指定したXY座標データを作成する。例えば、印字パターンが文字もしくは記号である場合には、ROM73に記憶されている文字パラメータ情報から、印字情報に含まれるフォントの種別に対応する情報を抽出し、印字情報に含まれる、大きさおよび位置に基づき、XY座標データを作成する。また、加工設定画面91の入力値に基づいて、XY座標データの1つの線分もしくは複数の線分を含む範囲毎に、レーザ光Lのパワー、パルス幅、照射回数、ガルバノスキャナ18の走査速度などを算出してレーザ加工の条件を示す加工条件データを作成し、XY座標データに対応付けて、印字データを作成する。また、CPU71は作成した加工条件データをRAM72に記憶させる。尚、加工設定画面91にて入力を受け付ける項目である加工材料、表面処理、品質の各値の組み合わせに対する、レーザ光Lのパワー、パルス幅、照射回数、ガルバノスキャナ18の走査速度などの各値の情報は加工設定データに含まれている。
メイン画面には、レーザ加工前に、加工後の加工対象物Wの状態である加工状態をユーザが確認できるように、加工状態の画像である加工状態画像の表示指示を受付ける加工状態画像表示選択ボタン(不図示)が表示される。加工対象物Wのレーザ光Lが照射された部分は、加工条件に応じて色合いなどが変化し、加工条件に応じた加工深さになる。加工画像データとは、印字データに基づくデータであり、加工条件および材料などに応じて、加工状態をシミュレーションした画像のデータである。CPU71は加工状態画像表示選択ボタンが選択されると、図4に示すファイル作成保存処理を開始する。まず、CPU71は、加工画像データを作成するためのデータを取得するため、RAM72に記憶されている加工条件データをデータサーバ8へ送信する(S21)。ここで、データサーバ8が保有する材料画像データ81および加工状態データ82について説明する。材料画像データ81とは、加工材料および表面処理に対して、該当する材料が例えばカメラなどにより撮像されて作成された加工前画像データが対応付けられたデータである。加工状態データ82は図5に示すように、材料、表面処理、走査速度、レーザパワー、照射回数、表面画像、加工深さなどの項目が1組にされたデータである。材料は加工材料プルダウンメニュー92の選択肢と同様の識別番号が値とされている。表面処理は表面処理プルダウンメニュー93の選択肢と同様の表面処理の名称が値とされている。走査速度およびレーザパワーはそれぞれ、ガルバノスキャナ18の走査速度の値およびレーザ発振器21のパワーの値が項目の値とされている。表面画像は、同じ行の、材料および表面処理にて示される材料に、走査速度、レーザパワー、照射回数の各値である加工条件でレーザ加工が施された後の材料が例えばカメラなどにより撮像されて作成された表面画像データが項目の値とされている。同様に、加工深さは、同じ行の、材料および表面処理にて示される材料に、走査速度、レーザパワー、照射回数の各値である加工条件でレーザ加工が施された後のレーザ照射部分の測定された深さが項目の値とされている。
データサーバ8は加工条件データを受信すると、加工条件データに一致する表面画像データおよび加工深さの値を含む加工情報をPC7へ送信する。尚、加工条件の材料および表面処理を除く加工状態データ82の項目について、値と一致する行が無い場合には、データサーバ8は各項目において、最も近い値である行の表面画像データおよび加工深さの値を加工情報としてPC7へ送信する。
次に、CPU71はデータサーバ8より送信されて取得した加工情報をRAM72に記憶させる(図4、S23)。次に、加工情報および印字データに基づき、加工画像データを作成し、作成した加工画像データをメイン画面に表示させる(S25)。図6に示すように、印字データに含まれるXY座標データに基づく加工画像101は印字パターンが例えば白黒で表示される。一方、加工画像データに基づく加工画像102は背景領域102aに加工前画像データに基づく画像が展開され、レーザ照射部分102bに表面画像データに基づく画像が展開され、両者が合成されて作成されるものである。加工画像102が表示されるので、ユーザは加工状態を加工処理前に見て確認することができる。尚、図6においては、加工前画像データに基づく画像および表面画像データに基づく画像を各々のハッチングにて表現している。
次に、CPU71は例えば「印字ファイルを保存しますか?」などのメッセージとともに保存選択ボタンが表示されるファイル保存画面(不図示)をポップアップ表示させる。尚、印字ファイルとは、専用ソフトに対応するファイル形式に則った、印字データを含むファイルである。つまり、印字ファイルは専用ソフトにおいて、再生可能である。次に、印字ファイルを保存するか否かを判断する(S27)。CPU71は所定時間内に保存選択ボタンが選択された場合、印字ファイルを保存すると判断し、所定時間内に保存選択ボタンが選択されなかった場合、印字ファイルを保存しないと判断する。印字ファイルを保存しないと判断すると(S27:NO)、CPU71は処理を終了する。一方、印字ファイルを保存すると判断すると(S27:YES)、画像保存処理を開始する(S29)。
CPU71は画像保存処理(図8)を開始すると、まず、図7に示す保存設定画面111を表示させる。保存設定画面111には、ファイル名入力テキストボックス112、保存形式選択ラジオボタン113、および保存ボタン114などが表示される。保存形式選択ラジオボタン113は、「印字ファイルのみを保存」、「印字ファイルと画像とを別々に保存」、「印字ファイルと画像とを一緒に保存」、「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」の何れか1つを選択させるものである。「印字ファイルと画像とを別々に保存」とは、印字ファイルと加工画像データを含む画像ファイルとを別個のファイルとして保存する形式である。尚、ここでの画像ファイルとは、例えばマイクロソフト(登録商標)社製のペイントなどの汎用の画像表示ソフトウェアで表示することのできるファイルである。具体的には、画像ファイルのデータ形式は、例えば、bmpである。さらに、jpg、png、gif、tiffなどを含めることもできる。
「印字ファイルと画像とを一緒に保存」とは、加工画像データを組み込んだ印字ファイルを保存する形式である。「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」とは、加工画像データおよびサムネイル用の加工画像データを組み込んだ印字ファイルを保存する形式である。ここで、加工画像データが組み込まれた印字ファイルは、後述するように、汎用の画像表示ソフトウェアにて加工画像データを表示可能に構成されている。このため、「印字ファイルと画像とを一緒に保存」および「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」の場合、ユーザは汎用の画像表示ソフトウェアで印字ファイルに組み込まれた加工画像データを表示させて見ることができる。また、「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」の場合、ユーザは、PC7にて、印字ファイルをアイコン表示にて見ることができる。
次に、CPU71は保存ボタン114が選択されたか否かを判断する(図8、S30)。保存ボタン114が選択されていないと判断すると(S30:NO)、CPU71は保存ボタン114が選択されたと判断するまで、ステップS30を繰り返し実行する。一方、保存ボタン114が選択されたと判断すると(S30:YES)、CPU71は印字ファイルのみを保存するか否かを判断する(S31)。CPU71は保存設定画面111にて「印字ファイルのみを保存」が選択された場合、印字ファイルのみを保存すると判断し、保存設定画面111にて「印字ファイルのみを保存」以外が選択された場合、印字ファイルのみを保存しないと判断する。印字ファイルのみを保存すると判断すると(S31:YES)、CPU71は印字データを付加した印字ファイルを作成して作成した印字ファイルをHDD75に記憶させて保存し(S33)、処理を終了する。一方、印字ファイルのみを保存しないと判断すると(S31:NO)、CPU71は加工画像データを印字ファイルと別々に保存するか否かを判断する(S35)。CPU71は保存設定画面111にて「印字ファイルと画像とを別々に保存」が選択された場合、加工画像データを印字ファイルと別々に保存すると判断し、保存設定画面111にて「印字ファイルと画像とを一緒に保存」もしくは「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」が選択された場合、加工画像データを印字ファイルと別々に保存しないと判断する。
加工画像データを印字ファイルと別々に保存すると判断した場合(S35:YES)、CPU71は印字データを付加した印字ファイルを作成して作成した印字ファイルをHDD75に記憶させて保存する。また、加工画像データを付加した画像ファイルを作成し、画像ファイルの名前を印字ファイルと同じ名前として、HDD75に記憶させて保存し(S37)、処理を終了する。一方、加工画像データを印字ファイルと別々に保存しないと判断した場合(S35:NO)、CPU71はサムネイル画像作成指示ありか否かを判断する(S39)。CPU71は保存設定画面111にて「印字ファイルと画像とを一緒に保存」が選択された場合、サムネイル画像作成指示なしと判断し、保存設定画面111にて「印字ファイルと画像とを一緒に保存(アイコン表示)」が選択された場合、サムネイル画像作成指示ありと判断する。サムネイル画像作成指示なしと判断した場合(S39:NO)、CPU71は画像ファイル作成処理を実行する(S41)。
画像ファイル作成処理については、図9を用いて説明する。CPU71は画像ファイル作成処理を実行することによって、図10に示すデータ構成を有する画像印字ファイル120を作成する。ここでは、説明の便宜上、加工画像データ125が付加された印字ファイルを画像印字ファイル120と称し、アイコン用画像データ126が付加されている印字ファイルをサムネイル画像印字ファイル130と称する。
まず、CPU71は印字データ123を付加した印字ファイルを作成する(図9、S51)。次に、印字ファイルの先頭にファイル判断記号121を付加する(S53)。ファイル判断記号121は、ファイルが専用ソフトに対応したデータ形式のファイルであることを専用ソフトに示すための記号である。次に、印字ファイルのファイル判断記号121の後に誘導プログラム122を付加する(S55)。誘導プログラム122は、汎用の画像表示ソフトウェアが印字ファイルを読み込んだ際に、後述のデータ判断記号124まで誘導するためのプログラムである。次に、印字ファイルの印字データ123の後にデータ判断記号124を付加する(S57)。データ判断記号124は、次のデータが画像形式のデータであることを示す記号である。次に、印字ファイルのデータ判断記号124の後に加工画像データ125を付加し(S59)、最新の印字ファイルである画像印字ファイル120をRAM72に記憶させ、処理を終了する。
図8に戻り、ステップS41の実行後、ステップS43へ進む。一方、サムネイル画像作成指示ありと判断した場合(S39:YES)、CPU71は画像ファイル作成処理を実行する(S45)。次に、画像印字ファイル120に加工画像データの画像サイズを縮小するなどして作成したアイコン用画像データ126を加工画像データ125の後に付加する(S47)。次に、S43へ進む。ステップS43では、CPU71は画像印字ファイル120もしくはサムネイル画像印字ファイル130をHDD75に記憶させ、処理を終了する。
<第1画像表示処理>
次に、第1画像表示処理について図11を用いて説明する。メイン画面には、例えば「ファイル」、「編集」などの操作を選択させるためのメニューバーが表示される。ユーザは、画像印字ファイル120もしくはサムネイル画像印字ファイル130を開きたい場合には、メニューバーの「ファイル」にて表示される「開く」メニューを選択して、ポップアップ表示される開く画面にて所望の画像印字ファイル120もしくはサムネイル画像印字ファイル130を選択し、OKボタンを選択する。以下の説明において、画像印字ファイル120とサムネイル画像印字ファイル130との区別の必要のない場合には、印字ファイルと記載する。
CPU71は、専用ソフトが起動されると、所定時間毎に、再生受付処理を実行する。再生受付処理において、CPU71は印字データの再生指示を受け付けたか否かを判断する。詳しくは、開く画面に表示されるOKボタンが選択されたと判断した場合、印字データの再生指示を受け付けたと判断し、開く画面に表示されるOKボタンが選択さていないと判断した場合、印字データの再生指示を受け付けていないと判断する。印字データの再生指示を受け付けたと判断した場合、CPU71は印字ファイルをデータ配列順に読み出す読出処理を開始する。読出処理を開始後、CPU71は第1画像表示処理(図11)を開始する。
第1画像表示処理を開始すると、CPU71はファイル判断記号121が印字ファイルにあるか否かを判断する(S61)。詳しくは、CPU71は、先頭の記号がファイル判断記号121である場合、ファイル判断記号121があると判断し、先頭の記号がファイル判断記号121でない場合、ファイル判断記号121がないと判断する。ファイル判断記号121があると判断した場合(S61:YES)、印字ファイルが専用ソフトに対応するファイル形式であり、印字データが付加されているため、CPU71は誘導プログラム122をスキップし、印字データ123を読み出し、印字データ123に基づいて印字パターンをメイン画面に表示させ(S63)、処理を終了する。一方、ファイル判断記号121がないと判断した場合(S61:NO)、印字ファイルは専用ソフトに対応するファイル形式ではないため、CPU71は例えば「ファイルを読み取れません」などのエラーメッセージを表示し(S65)、処理を終了する。尚、第1画像表示処理を終了すると、CPU71は読出処理を終了する。
<レーザ加工処理>
ここでユーザがレーザ加工を行いたい場合には、例えば、メイン画面に表示される加工実行ボタン(不図示)を選択する。加工実行ボタンが選択されると、CPU71は、印字データに基づくレーザ加工をレーザコントローラ5に指示するレーザ加工処理を実行する。CPU71は、レーザ加工処理を開始すると、印字データを作成し、レーザコントローラ5へ出力する。レーザコントローラ5は印字データに基づいて、ガルバノコントローラ56、励起用レーザドライバ51などへレーザ加工を指示する。これにより、レーザ発振器21は印字データに基づくパワーおよびパルス幅のレーザ光Lが出射し、印字パターンを描画するようにガルバノスキャナ18がレーザ光Lを走査して、加工対象物Wにレーザ加工が施される。このように、ユーザは、保存されている印字ファイルの再生と、レーザ加工とを一連の流れで実行させることができる。
<第2画像表示処理>
次に、第2画像表示処理について図12を用いて説明する。ユーザは汎用画像表示ソフトウェアで画像印字ファイル120もしくはサムネイル画像印字ファイル130を開きたい場合、汎用画像表示ソフトウェアを起動させ、表示画面にて所望の印字ファイルを選択し、表示画面に表示される、開くボタンを選択する。
開くボタンが選択されると、CPU71は読出処理を開始する。読出処理を開始後、CPU71は第2画像表示処理を開始する。第2画像表示処理を開始すると、CPU71は、ファイル判断記号121を無視し、誘導プログラム122を実行する(S71)。CPU71は誘導プログラム122を実行することにより、データ判断記号124まで処理が誘導される。次に、CPU71はデータ判断記号124を読み出すことによって、次のデータが画像形式であると判断することができるため、加工画像データ125を読み出し、加工画像データ125に基づく画像を汎用画像表示ソフトウェアの画像表示エリアに表示させる。
尚、PC7のディスクトップ、フォルダなどで、サムネイル画像印字ファイル130がアイコン表示される際には、アイコン用の画像データがアイコンとして表示される。
ここで、レーザ加工装置1はレーザ加工装置の一例であり、励起用レーザドライバ51、励起用レーザ光出射部40、およびレーザ光出射部12はレーザ光出射部の一例であり、ガルバノスキャナ18は走査部の一例であり、fθレンズ19は集光部の一例であり、制御部70およびレーザコントローラ5は制御部の一例である。また、LCD77は表示部の一例である。また、XY座標データは形状データの一例であり、専用ソフトに対応するファイル形式は所定ファイル形式の一例であり、HDD75は記憶部の一例である。また、ステップS51は第1生成処理および第1生成ステップの一例であり、ステップS25は第2生成処理および第2生成ステップの一例である。また、ステップS53〜S59およびステップS43は第1記憶処理および第1記憶ステップの一例である。また、ステップS53〜S59、ステップS47、およびステップS43は第1記憶処理および第1記憶ステップの一例である。また、ステップS37は第1記憶処理および第1記憶ステップの一例である。データ判断記号124はデータ判断記号の一例である。ファイル判断記号121は印字記号の一例である。また、ステップS61は第1判断処理の一例であり、ステップS63は表示処理の一例であり、ステップS47は第3生成処理の一例である。また、ステップS31は第2判断処理の一例であり、ステップS33は第2記憶処理の一例である。ステップS23は取得処理の一例であり、加工状態データ82はデータベースの一例である。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
CPU71は画像保存処理において印字ファイルを作成し、ファイル作成保存処理において加工画像データを生成する。CPU71はステップS35においてYESと判断した場合には、印字ファイルと加工画像データが含まれる画像ファイルとを別々に記憶させる。CPU71はステップS35においてNOと判断した場合には、加工画像データを組み込んだ印字ファイルを記憶させる。加工画像データは印字データに基づいているので、記憶された加工画像データを表示させれば、ユーザは印字ファイルに含まれる印字データの内容を容易に判別することができる。
また、加工画像データを組み込んだ印字ファイルが記憶される場合には、印字データと加工画像データとが1つのファイルになるので、データ管理がし易いファイルを提供することができる。
また、加工画像データが組み込まれた印字ファイルは、加工画像データが、汎用の画像表示ソフトウェアにより表示可能に構成されている。これにより、ユーザは専用ソフトを起動させる環境にいない場合にも、汎用の画像表示ソフトウェアにより加工画像データを表示させ、印字ファイルの内容を判別することができる。
また、CPU71はステップS63において、印字データに基づく印字パターンをLCD77に表示させる。また、印字データに基づくレーザ加工を指示するレーザ加工処理を実行する。これにより、ユーザは印字データに基づく画像をLCD77にて見て、確認することができる。LCD77に表示される画像は印字データに基づくため、ユーザは印字データを確認後、引き続きレーザ加工を実行させることができる。
また、加工画像データが組み込まれた印字ファイルは、データ判断記号124および誘導プログラム122を有する。これにより、加工画像データを表示する汎用のソフトウェアが印字ファイルを読み込んだ場合にも、加工画像データを表示することができる。
また、印字ファイルは、ファイル判断記号121を、データ配列における誘導プログラム122の前に有する。CPU71は再生受付処理において、再生指示を受け付けたと判断した場合、印字ファイルをデータ配列順に読み出し、ファイル判断記号121が印字ファイルに有ると判断した場合、印字データに基づく印字パターンをLCD77に表示させる。ファイル判断記号121は誘導プログラム122の前にあるので、CPU71はファイル判断記号121が含まれていると判断した場合には、誘導プログラム122を実行することなく、印字データに基づく表示が可能であると判断することができる。
CPU71は、ステップS47において、印字データに基づくサムネイル画像データを生成し、サムネイル画像データを印字ファイルに組み込む。これにより、ユーザは、印字ファイルをサムネイル表示させて確認することができる。
また、CPU71は、ステップS37において、汎用の画像表示ソフトウェアにより表示可能である画像ファイルと、印字ファイルとに、同じ識別子である同じファイル名を付与し、別々のファイルとして記憶させる。これにより、加工画像データだけを汎用ソフトまたはOSによって再生することができる。また、例えば、印字パターンが複雑である場合などに、加工画像データが表示された際に印字パターンを判別可能とするために、加工画像データの解像度を上げる必要が生じる場合がある。この場合、加工画像データのデータ量は多くなる。加工画像データが組み込まれた印字ファイルを汎用の画像表示ソフトで再生する場合、データ量が多くなると、処理に時間がかかってしまう場合がある。そこで、画像ファイルを印字ファイルとは別にすることで、加工画像データのデータ量が多い場合にも、加工画像データの表示にかかる時間を軽減することができる。
また、CPU71は、ステップS31において、加工画像データを記憶する指示を受け付けたと判断した場合、ステップS35へ進み、加工画像データを記憶する指示を受け付けていないと判断した場合、ステップS33において、印字ファイルが組み込まれていない印字ファイルのみを記憶させる。これにより、加工画像データの記憶が必要ない場合には、加工画像データが組み込まれていない印字ファイルだけを記憶することができる。
また、CPU71は加工保存処理(S29)の実行前に、加工状態データ82から、加工部分データを取得し(S23)、取得した加工部分データおよび印字データに基づき加工画像データを生成する(S25)。これにより、CPU71はレーザ加工前に、加工後の加工画像データを生成することができる。
尚、上記では、レーザ加工装置1を例示したが、これに限定されることなく、レーザ加工装置1を制御するプログラム、レーザ加工装置1におけるデータ記憶方法として実施し得るものである。
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記では、印字ファイルに組み込まれる画像データは、加工後の加工対象物の状態をシミュレーションした画像である加工画像データであると説明したがこれに限定されない。印字ファイルに組み込まれる画像データを、印字パターンの画像データとする構成としても良い。
また、加工状態データ82はレーザ光Lの強度データの一例であるレーザパワーと、ガルバノスキャナ18の走査速度データの一例である走査速度と、レーザ光Lの照射回数データの一例である照射回数のすべてを含んで構成されていると説明したがこれに限定されず、加工状態データ82はこれらのうち、少なくとも何れか1つを有する構成としても良い。
また、加工状態データ82は、加工対象物Wの材質データの一例である材料と、加工対象物Wの表面に施されている表面加工の種類データの一例である表面処理とのどちらも含んで構成されていると説明したがこれに限定されず、加工状態データ82はこれらのうち、少なくとも何れか1つを有する構成としても良い。
また、加工状態データ82は、加工深さデータの一例である加工深さと、加工色データの一例である表面画像のどちらも含んで構成されていると説明したがこれに限定されず、加工状態データ82はこれらのうち、少なくとも何れか1つを有する構成としても良い。
また、上記では、データサーバ8から材料画像データ81および加工状態データ82に含まれるデータが送信されると説明したが、これに限定されない。ネットワーク上に、材料画像データ81および加工状態データ82を保有するデータベースを備え、CPU71が材料画像データ81および加工状態データ82を検索し、加工情報を取得する構成としても良い。また、PC7が、例えばHDD75などに、材料画像データ81および加工状態データ82を予め記憶している構成としても良い。
また、上記では、ステップS25において、CPU71は画像データを作成した後に、印字ファイルを保存するか否かの判断(S27)を一連の流れで実行すると説明したが、これに限定されない。画像データを作成と、印字ファイルの保存とを別個の処理とし、例えば、メイン画面に印字ファイルの保存のためのアイコンを表示し、アイコンが選択された場合に、印字ファイルの保存処理を実行する構成としても良い。この場合には、例えば、加工情報および印字データの変更の履歴を記憶しておき、保存時の加工情報および印字データに基づく画像データが保存される構成とすると良い。また、メイン画面には、画像データが組み込まれていない印字ファイルの保存のためのアイコンと、画像データが組み込まれている印字ファイルの保存のためのアイコンとの2つのアイコンを表示する構成とすると、ユーザは1つの操作で、何れかを選択することができて良い。
また、上記では、制御部70が備えるオペレーティングシステム(OS)はWindowsであるものとして説明したが、これに限定されず、別のOSであっても良い。その際サムネイル表示等に関しては、各々のOSの規則に従った仕様にて印字ファイル内のデータを適宜並べ替えもしくは識別子の付け替え等を行えば良い。このようにすれば、別のOSにおいても、印字ファイルをサムネイル表示させて確認することができる。
1 レーザ加工装置
5 レーザコントローラ
7 PC
12 レーザ光出射部
18 ガルバノスキャナ
19 fθレンズ
40 励起用レーザ光出射部
51 励起用レーザドライバ
70 制御部

Claims (14)

  1. 加工対象物にレーザ加工を行うためのレーザ光を出射するレーザ光出射部と、
    前記レーザ光を走査する走査部と、
    前記走査部で走査された前記レーザ光を集光する集光部と、
    前記レーザ光出射部および前記走査部を制御する制御部と、
    前記レーザ光のパワーと前記レーザ光の走査速度とが組み合わされた前記レーザ加工の条件ごとに、前記レーザ加工が行われることによって得られる、前記加工対象物のレーザ光照射部分の色や深さを含む加工対象物の表面画像のデータと、加工深さとを、前記レーザ加工の条件とともに記憶するデータベースと、を備え、
    前記制御部は、
    前記レーザ光により描画される印字パターンの形状が設定され、更に、前記レーザ加工の条件が設定された際に、当該印字パターンの形状を示す形状データに、当該レーザ加工の条件を示す加工条件データが対応付けられた印字データを所定ファイル形式のファイルとした印字ファイルを生成する第1生成処理と、
    前記印字ファイルの前記加工条件データで示す前記レーザ加工の条件に対応する、前記表面画像のデータおよび前記加工深さを前記データベースから読み出し、前記データベースから読み出した前記表面画像のデータおよび前記加工深さと、前記印字ファイルの前記形状データで示す前記印字パターンの形状とに基づいて、前記レーザ加工が行われた後の前記加工対象物の加工部分を示す画像データを生成する第2生成処理と、
    前記印字ファイルおよび前記画像データを記憶部に記憶させる第1記憶処理と、を実行し、
    前記第1記憶処理において、一つの前記画像データを一つの前記印字ファイルに対応させて記憶させることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記制御部は、前記第1記憶処理において、
    前記画像データを前記印字ファイルに組み込むことにより、前記画像データを前記印字ファイルに対応させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記画像データが組み込まれた前記印字ファイルは、
    前記画像データが、汎用の画像表示ソフトウェアにより表示可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 表示部を備え、
    前記制御部は、
    前記画像データが組み込まれた前記印字ファイルに含まれる前記印字データに基づいた画像を前記表示部に表示させる表示処理と、
    当該印字データに基づく前記レーザ加工を指示するレーザ加工処理と、を実行することを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記画像データが組み込まれた前記印字ファイルは、
    前記印字ファイルにおける前記画像データのデータ形式を示すデータ判断記号と、
    前記画像データの読み出しへと誘導する誘導プログラムと、を有することを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記画像データが組み込まれた前記印字ファイルは、
    前記印字データを有していることを示す印字記号を、データ配列における、前記誘導プログラムの前に有し、
    前記制御部は、
    前記印字データの再生指示を受け付けたか否かを判断する再生受付処理と、
    前記再生受付処理において、前記再生指示を受け付けたと判断した場合、前記印字ファイルをデータ配列順に読み出す読出処理と、
    前記印字記号が前記印字ファイルに有るか否かを判断する第1判断処理と、
    前記第1判断処理において、前記印字記号が有ると判断した場合、前記表示処理を実行することを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記制御部は、
    前記印字データに基づくサムネイル画像データを生成する第3生成処理を実行し、
    前記第1記憶処理において、前記サムネイル画像データを前記印字ファイルに組み込むことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れかに記載のレーザ加工装置。
  8. 前記制御部は、前記第1記憶処理において、
    前記画像データを画像ファイルとし、前記画像ファイルと、前記印字ファイルとに、同じ識別子を付与し、別々のファイルとして記憶することにより、前記画像データを前記印字ファイルに対応させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  9. 前記画像ファイルのファイル形式は、汎用の画像表示ソフトウェアにより表示可能であることを特徴とする請求項8に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記制御部は、前記第1記憶処理の実行前に、
    前記画像データを記憶する指示を受付けたか否かを判断する第2判断処理を実行し、
    前記第2判断処理において、前記画像データを記憶する指示を受け付けたと判断した場合、前記第1記憶処理を実行し、
    前記第2判断処理において、前記画像データを記憶する指示を受け付けていないと判断した場合、前記印字ファイルを記憶部に記憶させる第2記憶処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載のレーザ加工装置。
  11. 前記レーザ加工の条件、前記レーザ光の照射回数データが更に組み合わされたことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載のレーザ加工装置。
  12. 前記レーザ加工の条件は、前記加工対象物の材および前記加工対象物の表面に施されている表面処理の少なくとも何れか一方が更に組み合わされたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れかに記載のレーザ加工装置。
  13. 加工対象物にレーザ加工を行うためのレーザ光を出射するレーザ光出射部と、前記レーザ光を走査する走査部と、前記走査部で走査された前記レーザ光を集光する集光部と、前記レーザ光出射部および前記走査部を制御する制御部と、前記レーザ光のパワーと前記レーザ光の走査速度とが組み合わされた前記レーザ加工の条件ごとに、前記レーザ加工が行われることによって得られる、前記加工対象物のレーザ光照射部分の色や深さを含む加工対象物の表面画像のデータと、加工深さとを、前記レーザ加工の条件とともに記憶するデータベースと、を備えるレーザ加工装置に、
    前記レーザ光により描画される印字パターンの形状が設定され、更に、前記レーザ加工の条件が設定された際に、当該印字パターンの形状を示す形状データに、当該レーザ加工の条件を示す加工条件データが対応付けられた印字データを所定ファイル形式のファイルとした印字ファイルを生成する第1生成ステップと、
    前記印字ファイルの前記加工条件データで示す前記レーザ加工の条件に対応する、前記表面画像のデータおよび前記加工深さを前記データベースから読み出し、前記データベースから読み出した前記表面画像のデータおよび前記加工深さと、前記印字ファイルの前記形状データで示す前記印字パターンの形状とに基づいて、前記レーザ加工が行われた後の前記加工対象物の加工部分を示す画像データを生成する第2生成ステップと、
    前記印字ファイルおよび前記画像データを記憶部に記憶させる第1記憶ステップと、を実行させ、
    前記第1記憶ステップにおいて、一つの前記画像データを一つの前記印字ファイルに対応させて記憶させることを特徴とするプログラム。
  14. 加工対象物にレーザ加工を行うためのレーザ光を出射するレーザ光出射部と、前記レーザ光を走査する走査部と、前記走査部で走査された前記レーザ光を集光する集光部と、前記レーザ光出射部および前記走査部を制御する制御部と、前記レーザ光のパワーと前記レーザ光の走査速度とが組み合わされた前記レーザ加工の条件ごとに、前記レーザ加工が行われることによって得られる、前記加工対象物のレーザ光照射部分の色や深さを含む加工対象物の表面画像のデータと、加工深さとを、前記レーザ加工の条件とともに記憶するデータベースと、を備えるレーザ加工装置におけるデータ記憶方法であって、
    前記レーザ光により描画される印字パターンの形状が設定され、更に、前記レーザ加工の条件が設定された際に、当該印字パターンの形状を示す形状データに、当該レーザ加工の条件を示す加工条件データが対応付けられた印字データを所定ファイル形式のファイルとした印字ファイルを生成する第1生成ステップと、
    前記印字ファイルの前記加工条件データで示す前記レーザ加工の条件に対応する、前記表面画像のデータおよび前記加工深さを前記データベースから読み出し、前記データベースから読み出した前記表面画像のデータおよび前記加工深さと、前記印字ファイルの前記形状データで示す前記印字パターンの形状とに基づいて、前記レーザ加工が行われた後の前記加工対象物の加工部分を示す画像データを生成する第2生成ステップと、
    前記印字ファイルおよび前記画像データを記憶部に記憶させる第1記憶ステップと、を実行させ、
    前記第1記憶ステップにおいて、一つの前記画像データを一つの前記印字ファイルに対応させて記憶させることを特徴とするデータ記憶方法。
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