JP6856045B2 - レーザ加工装置および表示方法 - Google Patents
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Description
(レーザ加工装置の概略構成)
本実施形態に係るレーザ加工装置1の概略構成について図1を用いて説明する。本実施形態に係るレーザ加工装置1は、PC(Personal Computer)7、レーザ加工部2、レーザコントローラ5などを備える。また、レーザ加工部2は、レーザヘッド部3および電源ユニット6などを有する。レーザ加工部2は、レーザコントローラ5から送信される情報に基づいて、加工対象物Wの加工面WAに対してレーザ光Lを2次元走査して照射し、文字、記号、図形等をマーキングするレーザ加工を行う。以下の説明において、レーザ加工を印字と記載する場合がある。
次に、レーザ加工装置1の電気的構成について、図2を用いて説明する。PC7は、図1で示した構成の他に、制御部70、制御回路74などを備える。制御部70は、CPU71、RAM72、ROM73、およびHDD(Hard Disk Drive)75等を有する。PC7にはレーザ加工のためのアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。ROM73にはファームウェアなどが記憶されている。RAM72はCPU71が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。また、HDD75には加工処理のプログラムおよび文字パラメータ情報などが記憶されている。
文字パラメータ情報とは、フォント毎のパラメータ情報であり、例えばストロークフォントの場合には、文字の中心の点の座標、および各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。また、アウトラインフォントの場合には、文字の輪郭線を構成する点の座標、および各点を結ぶ線を表す式のパラメータなどの情報である。また、HDD75には、レーザ加工のためのアプリケーションソフトウェアと連携して使用される後述する設定受付処理および表示処理のプログラム、パラメータセットテーブル200(図3)が記憶されている。CPU71、RAM72、およびROM73は、不図示のバス線により相互に接続されている。また、CPU71とHDD75は、不図示の入出力インターフェースを介して接続されている。また、PC7は印字データをレーザコントローラ5へ送信する送信部(不図示)を有する。
また、ステップS5は、受付処理、受付ステップ、加工条件受付処理、および加工条件受付ステップの一例であり、ステップS17は表示処理および表示ステップの一例である。オブジェクトObjは加工パターンの一例である。また、同じパラメータセットであるオブジェクトObjは、複数の加工条件のうちの特定の条件が互いに同じである加工パターンの一例であり、異なるパラメータセットであるオブジェクトObjは、複数の加工条件のうちの特定の条件が互いに異なる加工パターンの一例である。また、パラメータセットテーブル200における印字速度は走査速度の一例であり、印字回数は走査回数の一例であり、レーザ出力は出力強度の一例である。同じ表示色での表示は、互いに共通な表示態様の一例である。
CPU71は、設定受付処理において、同じパラメータセットである、即ち複数の加工条件が同じであるオブジェクトObjに同じレイヤIDを適用し、異なるパラメータセットであるオブジェクトObjに異なるレイヤIDを適用する。これにより、同じパラメータセットが適用されるオブジェクトObj同士は、同じ表示色であり、異なるパラメータセットが適用されるオブジェクトObjとは異なる表示色でレイアウト領域92に表示される。これにより、ユーザは、レイアウト領域92の表示において、加工パターンに複数のオブジェクトObjが含まれる場合、同じ加工条件であるオブジェクトObjを容易に判別することができる。
次に、第2実施形態に係る設定受付処理について説明する。第2実施形態では、フォントがアウトラインフォントである、文字のオブジェクトObjに対して、輪郭部と塗り潰し部とで異なるパラメータセットの設定を受け付ける構成について説明する。尚、塗り潰し部とは、輪郭線で囲まれた領域である。レーザ加工装置1は、オブジェクトObjがアウトラインフォントの場合、オブジェクトObjを、輪郭線パターンと、塗り潰し部パターンとに分割する分割処理を実行し、各々の印字を別個に実行する。第1実施形態に係る設定受付処理と同じ処理ステップには同じ符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。尚、第2実施形態では、レイヤテーブル400のオブジェクトIDの値は自然数または自然数の末尾にアルファベットが追加されたものとされる。尚、例えば、塗り潰し部については、加工時間を短縮するために、例えば走査速度を速くし、輪郭線については、加工深さを深くするために、例えばレーザ強度を大きくするなどが考えられる。これにより、輪郭線が強調された加工とすることができる。
CPU71は、ステップS5において、輪郭部および塗り潰し部の各々について、パラメータセットの選択を受け付け、ステップS45〜S55において、輪郭部および塗り潰し部の各々についてレイヤIDを適用する。これにより、1つのオブジェクトObjに対し、複数の印字単位に分割することができる構成において、同じパラメータセットが適用される印字単位同士は、同じ表示色であり、異なるパラメータセットが適用される印字単位とは異なる表示色でレイアウト領域92に表示される。これにより、ユーザは、レイアウト領域92の表示において、オブジェクトObjに複数の複数の印字単位が含まれる場合、同じ加工条件である複数の印字単位を容易に判別することができる。
次に第3実施形態に係る表示処理について、図12を用いて説明する。第3実施形態においても、CPU71は設定受付処理を実行する。第3実施形態に係る設定受付処理は、第1実施形態に係る設定受付処理とステップS17の処理内容が異なる。第1実施形態におけるステップS17では、レイヤテーブル400に基づき、レイヤIDに応じた表示色で表示されると説明した。第3実施形態では、レイヤIDにかかわらず、オブジェクトObjがすべて同じ表示色で表示される。
CPU71は、表示処理において、ポインタ95が配置されたオブジェクトObjと同じパラメータセットである、即ち複数の加工条件が同じであるオブジェクトObjに、ポインタ95が配置されたオブジェクトObjに重畳して表示する第1選択図形110と同じ形状の図形である第2選択図形111を重畳して表示する。これにより、ユーザは、レイアウト領域92の表示において、加工パターンに複数のオブジェクトObjが含まれる場合、同じ加工条件であるオブジェクトObjを容易に判別することができる。
例えば、第1実施形態では、パラメータセットが同じであるオブジェクトObj同士を同じ表示色で表示すると説明した。この構成に加え、加工条件が近似であるオブジェクトObj同士を互いに表示態様が近似であり、加工条件が異なるオブジェクトObjの表示態様とは異なる表示態様で表示する構成としても良い。ここで、近似の表示態様とは、例えば表示色の色相が近似する、所謂同系色での表示、色相が同じで、彩度もしくは明度が異なる表示、あるいはこれらを組み合わせた表示などである。また、加工条件が近似するとは、例えば、複数の条件のうちの1つの条件、例えば、走査速度だけに注目し、値の差分が所定値より小さい場合とすることができる。具体的には、走査速度が4500m/sである加工条件と5000m/sである加工条件とを近似の加工条件とする。つまり、4500m/sと5000m/sとの差分である500m/sが閾値よりも小さいため、加工条件が近似であるとする。また、例えば、複数の条件のうちの少なくとも1つの条件の値が同じであり、少なくとも1つの条件の値が異なる場合に、加工条件が近似であるとすることができる。例えば、走査速度の値が同じであり、走査速度以外の条件の値が異なる場合に、近似する場合とすることができる。これにより、近似の加工条件であるオブジェクトObjを近似の表示態様で表示することができる。ユーザは、加工条件が近似するオブジェクトObj同士を直観的に判別することができる。
(別例1)
例えば、分割加工パターンの一例として、第2実施形態にてTTFの輪郭線および塗り潰し部を例示したが、これに限定されない。分割加工パターンの一例として、例えば、図14に示す様な、図形のオブジェクトであるオブジェクトObj5についても、輪郭線と塗り潰し部とで、パラメータセットを異なるものとする構成としても良い。例えば、塗り潰し部については、加工時間を短縮するために、例えば走査速度を速くし、輪郭線については、加工深さを深くするために、例えばレーザ強度を大きくするなどが考えられる。尚、図14では、塗り潰し部が、紙面左右方向に延びる複数の線分により構成される場合が想定されている。例えば線分の上下方向の間隔が広いと、加工されたパターンの左右端の境界線がぼやけるおそれがある。そこで、加工されたパターンの左右端の境界線を輪郭線とすることで、図形の外形をはっきりさせることができる。
また、分割加工パターンの一例として、例えば、図15に示す様な、QRコードのオブジェクトであるオブジェクトObj6についても、下地部とコード部とで、パラメータセットを異なるものとする構成としても良い。ここで、コード部とは、QRコードの黒部分であり、下地部とは、QRコードの外形を外形とする矩形図形のことである。例えば、コード部の加工深さを下地部よりも深くするために、例えばコード部のレーザ強度を下地部よりも大きくするなどが考えられる。加工対象物Wの材料によっては、バーコードリーダが読み取りにくいものがある。具体的には、例えばアルミニウムの様に金属光沢がある材料の場合に、コード部とコード部以外との差異をバーコードリーダが正確に読み取ることができない場合がある。この場合には、下地部を弱いレーザ強度のレーザ光Lで印字することで、バーコードリーダが正確に読み取ることができるようになることが知られている。
12 レーザ光出射部
18 ガルバノスキャナ
71 CPU
90 受付画面
92 レイアウト領域
95 ポインタ
110 第1選択図形
111 第2選択図形
Claims (11)
- レーザ光を出射するレーザ光出射部と、
前記レーザ光を走査して加工対象物に加工パターンを形成する走査部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記加工パターンを受け付ける受付処理と、
前記受付処理にて受け付けた各々の前記加工パターンに対して、複数の加工条件を受け付ける加工条件受付処理と、
前記受付処理にて受け付けた前記加工パターンを表示画面に表示させる表示処理と、
前記表示画面に表示された複数の前記加工パターンのうちの1つの加工パターンの選択を受け付ける選択処理を実行し、
前記表示処理は、前記複数の加工パターンを表示させる場合、前記複数の加工条件のうちの特定の条件が互いに同じである加工パターンの表示を、互いに共通な表示態様であって、前記特定の条件が異なる加工パターンの表示態様とは異なる表示態様にて前記表示画面に表示させる際、前記選択処理で前記選択が設定されると、前記選択処理により受け付けられた前記1つの加工パターンと、当該1つの加工パターンと前記特定の条件が同じである加工パターンと、を共通な表示態様にて前記表示画面に表示させ、前記選択処理で前記選択が解除されると、元の表示態様にて前記表示画面に表示させることを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記表示画面上を移動するポインタを備え、
前記表示画面に表示される前記加工パターン上に前記ポインタが配置されることによって、前記選択処理で前記選択が設定され、
前記表示画面に表示される前記加工パターン上から前記ポインタが外されることによって、前記選択処理で前記選択が解除されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。 - 前記互いに共通な表示態様とは前記特定の条件が同じ加工パターンの表示色が同じであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工装置。
- 前記互いに共通な表示態様とは同じ形状の図形を前記特定の条件が同じ加工パターンの各々に付した表示であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工装置。
- 前記特定の条件は、前記走査部の走査速度、走査回数、および前記レーザ光出射部の出力強度であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のレーザ加工装置。
- 前記制御部は、
前記加工パターンを複数の分割加工パターン領域に分割する分割処理を実行し、
前記加工条件受付処理は、当該複数の分割加工パターン領域の各々に対して前記複数の加工条件を受け付け、
前記表示処理は、前記分割加工パターン領域の各々に受け付けられた前記複数の加工条件のうちの前記特定の条件が互いに同じである前記分割加工パターン領域の表示を、互いに共通な表示態様であって、前記特定の条件が異なる前記分割加工パターン領域の表示とは異なる表示態様にて前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のレーザ加工装置。 - 前記表示処理は、前記複数の加工パターンを表示させる場合、前記特定の条件が互いに近似である加工パターンの表示を、互いに近似の表示態様であって、前記特定の条件が異なる加工パターンの表示態様とは異なる表示態様にて前記表示画面に表示させることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のレーザ加工装置。
- 前記表示処理は、前記特定の条件が示す値の差分が所定の閾値より小さい加工パターンを、前記特定の条件が互いに近似である加工パターンとすることを特徴とする請求項7に
記載のレーザ加工装置。 - 前記表示処理は、前記特定の条件のうちの少なくとも1つの条件が異なり、且つ前記特定の条件のうちの少なくとも1つの条件が同じである加工パターンを前記特定の条件が互いに近似である加工パターンとすることを特徴とする請求項7に記載のレーザ加工装置。
- レーザ光を出射するレーザ光出射部と、
前記レーザ光を走査して加工対象物に加工パターンを形成する走査部と、を備えるレーザ加工装置が実行する表示方法であって、
前記加工パターンを受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにて受け付けた各々の前記加工パターンに対して、複数の加工条件を受付ける加工条件受付ステップと、
前記受付ステップにて受け付けた前記加工パターンを表示画面に表示させる表示ステップと、
前記表示画面に表示された複数の前記加工パターンのうちの1つの加工パターンの選択を受け付ける選択ステップと、を含み、
前記表示ステップは、前記複数の加工パターンを表示させる場合、前記複数の加工条件のうちの特定の条件が互いに同じである加工パターンの表示を、互いに共通な表示態様であって、前記特定の条件が異なる加工パターンの表示態様とは異なる表示態様にて前記表示画面に表示させる際、前記選択ステップで前記選択が設定されると、前記選択ステップにより受け付けられた前記1つの加工パターンと、当該1つの加工パターンと前記特定の条件が同じである加工パターンと、を共通な表示態様にて前記表示画面に表示させ、前記選択ステップで前記選択が解除されると、元の表示態様にて前記表示画面に表示させることを特徴とする表示方法。 - 前記表示画面上を移動するポインタを前記レーザ加工装置に備え、
前記表示画面に表示される前記加工パターン上に前記ポインタが配置されることによって、前記選択ステップで前記選択が設定され、
前記表示画面に表示される前記加工パターン上から前記ポインタが外されることによって、前記選択ステップで前記選択が解除されることを特徴とする請求項10に記載の表示方法。
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JP2018058151A JP6856045B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | レーザ加工装置および表示方法 |
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